JP2002094351A - 圧電共振部品 - Google Patents

圧電共振部品

Info

Publication number
JP2002094351A
JP2002094351A JP2000284197A JP2000284197A JP2002094351A JP 2002094351 A JP2002094351 A JP 2002094351A JP 2000284197 A JP2000284197 A JP 2000284197A JP 2000284197 A JP2000284197 A JP 2000284197A JP 2002094351 A JP2002094351 A JP 2002094351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
resonance component
substrate
piezoelectric vibrator
component according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000284197A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Suzuki
利幸 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2000284197A priority Critical patent/JP2002094351A/ja
Priority to US09/911,392 priority patent/US6903489B2/en
Priority to CNA2004100312673A priority patent/CN1531198A/zh
Priority to EP01118035A priority patent/EP1176716A3/en
Priority to CNB011230878A priority patent/CN1188915C/zh
Publication of JP2002094351A publication Critical patent/JP2002094351A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基板及び圧電振動子を接続する接続部分に、熱
衝撃によるクラックを発生しない高信頼度の圧電共振部
品を提供する。 【解決手段】圧電振動子3は、セラミックスでなる圧電
素体11に振動電極17、19及びリード電極13、1
5を備える。基板5は、表面に端子電極21、23を有
する。接続導体31、33は、核部分301と、核部分
301の表面に付着された導体膜302とを含み、圧電
振動子3のリード電極13、15と、基板5の端子電極
21、23との間に介在し、両者を電気的、機械的に接
続固定する。核部分301は圧電素体11または基板5
と、線膨張係数が近似したセラミックスでなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振回路などを構
成する際に用いられる圧電共振部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、発振周波数を得る共振子とし
て、圧電振動子を利用した圧電共振部品が知られてい
る。この圧電共振部品は、接続導体を用いて、圧電振動
子を、基板の一面に接続固定した構造となっている。接
続導体により、入力電極、出力電極および接地電極がそ
れぞれ電気的機械的に接合され、また、キャップで封止
される。
【0003】接続導体を用いて、圧電振動子を、基板の
一面に接続固定する構造の場合、接続導体と、基板及び
圧電振動子との間の線膨張係数の差に起因する熱ストレ
スにより、接続導体にクラックが発生し、信頼性を低下
させることがある。このような問題を解決する手段とし
て、特開平8ー288291号公報は、樹脂ボールを核
とし、その表面をハンダ膜で覆った接続導体を用い、樹
脂ボールの弾性によって、接続導体と、基板及び圧電振
動子との間の線膨張係数の差に起因する熱ストレスを緩
和する技術を開示している。
【0004】しかし、ここで用いられている接続導体
は、樹脂ボールを核としているので、接続導体と、基板
及び圧電振動子との間の接着面積が変動し、接着強度が
低下し易い。しかも、樹脂ボールの成分が滲み出し、接
着強度が低下する等の問題も生じる。
【0005】別の従来技術として、特開平11ー340
776号公報は、Cu、Ag、カーボン、ガラス、セラ
ミックスまたは樹脂等からなる核部分の表面に、導電膜
を形成した接続導体を開示している。
【0006】しかしながら、上述した先行技術におい
て、核部分を構成する材料として開示された材料は、圧
電素体及び基板とは、線膨張係数が大きく異なり、接続
導体と、基板及び圧電振動子との間の線膨張係数の差に
起因する熱ストレスを緩和する技術を開示するものでは
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、基板
及び圧電振動子を接続する接続部分に、熱衝撃によるク
ラックを発生しない高信頼度の圧電共振部品を提供する
ことである。
【0008】本発明のもう一つの課題は、基板及び圧電
振動子を接続する接続部分において、接着強度の低下等
を招くことのない圧電共振部品を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る圧電共振部品は、圧電振動子と、基
板と、接続導体とを含む。前記圧電振動子は、セラミッ
クスでなる圧電素体に振動電極及びリード電極を備えて
おり、前記基板は、表面に端子電極を有している。
【0010】前記接続導体は、核部分と、前記核部分の
表面に付着された導体膜とを含み、前記圧電振動子の前
記リード電極と前記基板の前記端子電極との間に介在
し、両者を電気的、機械的に接続固定する。接続導体の
前記核部分は、前記圧電素体または前記基板と、線膨張
係数が近似したセラミックスでなる。
【0011】上述したように、本発明に係る圧電共振部
品では、圧電振動子は、圧電素体に振動電極及びリード
電極を備えており、基板は、表面に端子電極を有してお
り、接続導体は圧電振動子のリード電極と基板の端子電
極との間に介在し、両者を電気的、機械的に接続固定す
るから、接続導体の形状を、例えば、ボール状にするこ
とにより、リード電極に対して点接触的に接触させ、か
つ、接続固定することができる。このため、振動エネル
ギーの減衰を最小限に抑えて、圧電振動子を安定に支持
し得る。しかも、小型化された場合でも、接続導体の大
きさを選択することにより、容易に対応でき、振動エネ
ルギーの減衰を最小限に抑えて、圧電振動子を安定に支
持し得る。
【0012】上述した作用により、振動エネルギーの放
散、不要振動の抑圧不足、共振特性の劣化、及び、不安
定な発振飛びなどの発振不良を抑え、共振特性の代表値
であるQmax値が高く、安定した共振特性を発揮し得
る圧電共振部品が実現される。
【0013】しかも、接続導体の核部分は、圧電素体ま
たは基板と、線膨張係数が近似したセラミックスでなる
から、基板及び圧電振動子を接続する接続導体に、熱衝
撃によるクラックを発生しない。また、従来の樹脂ボー
ルと異なって、接続導体と、基板及び圧電振動子との間
の接着面積が変動することもないし、ボール成分の滲み
出しもない。このため、接着強度の低下等を招くことが
ない。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る圧電共振部品
の分解斜視図、図2は本発明に係る圧電共振部品の組立
状態における部分破断斜視図、図3は図1、2に図示さ
れた圧電共振部品の組立状態における拡大側面部分断面
図、図4は接続導体の拡大断面図である。図は、一実施
例として、厚み縦基本振動モードの基本波振動を利用す
る圧電共振部品を示しており、圧電振動子3と、基板5
と、接続導体31、33と、キャップ9とを有する。
【0015】圧電振動子3は、セラミックスでなる圧電
素体11、複数個のリード電極13、15及び複数個の
振動電極17、19を含んでいる。振動電極17、19
は、互いに対向するようにして、圧電素体11の厚み方
向の両面に備えられている。リード電極13、15は、
圧電素体11の長さ方向の一側面及び他側面に備えられ
ている。リード電極13は振動電極17に導通し、リー
ド電極15は振動電極19に導通している。
【0016】圧電素体11は、燒結体を所定の厚みに研
磨し、高電界で分極処理をしたものである。圧電素体1
1の材質は、環境への配慮から、PbOを含まない非鉛
材料を用いる。圧電素体11は、実効ポアソン比が(1
/3)未満の圧電材料によって構成することができる。
実効ポアソン比が(1/3)未満の材料を用いても基本
波について良好な波形が得られる。
【0017】実効ポアソン比が(1/3)未満の圧電材
料としては、例えば、タンタル酸化合物あるいはニオブ
酸化合物などのペロブスカイト構造を有する化合物およ
びその固溶体、イルメナイト構造を有する化合物および
固溶体、パイロクロア構造を有する化合物、ビスマスを
含む層状構造化合物、またはタングステンーブロンズ構
造を有する化合物などが挙げられる。この圧電素体11
はこれらの圧電材料を最大含有成分である主成分として
含んでいる。
【0018】タンタル酸化合物またはニオブ酸化合物と
しては、例えば、ナトリウム(Na)、カリウム
(K)、およびリチウム(Li)などからなる群のうち
の少なくとも1種の第1の元素と、タンタル(Ta)お
よびニオブ(Nb)からなる群のうちの少なくとも1種
の第2の元素と、酸素とを含むものが挙げられる。これ
らは、第1の元素をAとし、第2の元素をBとすると、
一般式 ABO3 で表される。また、ビスマスを含む層状構造化合物とし
ては、例えば、ビスマスと、ナトリウム、カリウム、バ
リウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、鉛(P
b)、カルシウム(Ca)、イットリウム(Y)、およ
びランタノイド(Ln)およびビスマスなどからなる群
のうちの少なくとも1種の第1の元素と、バナジウム
(V)、ジルコニウム(Zr)、アンチモン(Sb)、
チタン(Ti)、ニオブ、タンタル、タングステン
(W)およびモリブデン(Mo)などからなる群のうち
の少なくとも1種の第2の元素と、酸素とを含むものが
挙げられる。これらは、第1の元素をCとし、第2の元
素をDとすると、次の一般式 (Bi222+(Cm-1m3m+12- 但し、m:1から8までの整数 で表される。更に、ダングステンブロンズ化合物には一
般式はなく、例えば、 NaW06BaNaNbO15 などがある。但し、ここで示した化学式はいずれも化学
量論組成で表したものであり、圧電素体11を構成する
圧電材料としては化学量論組成でないものが用いられて
もよい。
【0019】これらの中でも、ビスマスを含む層状構造
化合物は圧電素体11を構成する圧電材料として好まし
い。機械的品質係数Qmおよびキュリー温度が大きく、
特にレゾネータとして優れた特性を得ることができるか
らである。例えば、ビスマスとストロンチウムとチタン
と酸素とを含む層状構造化合物が好ましく、特に、この
層状構造化合物にランタンを含むものはより好ましい。
【0020】振動電極17、19及びリード電極13、
15は、真空蒸着法又はスパッタ形成法などの薄膜形成
技術によって形成することができる。振動電極17、1
9及びリード電極13、15の材質は、Ag、Cu、C
rなどを用いる。圧電振動子3のサイズは、一例として
示すと、幅1mm〜1.2mm、厚さ0.4mm〜0.
5mm、長さ1mm〜1.2mmである。
【0021】基板5は、セラミックスでなる基体27
と、基体27の表面に成形した複数個の端子電極21、
23、25とを有する。端子電極21、23は、それぞ
れ、基体27を一周している。端子電極21及び端子電
極25との間、並びに、端子電極23及び端子電極25
の間には、それぞれ、容量が構成される。基板5は、セ
ラミック主成分を、圧電素体11を構成するセラミック
主成分に一致させることが好ましい。
【0022】接続導体31、33は、図4に拡大して示
すように、核部分301と、核部分301の表面に付着
された導体膜302とを含む。この接続導体31、33
は、圧電振動子3のリード電極13、15と基板5の端
子電極21、23との間に介在し、両者を電気的、機械
的に接続固定するものであって、核部分301は圧電素
体11または基板5と、線膨張係数が近似したセラミッ
クでなる。より具体的には、核部分301は、セラミッ
クス主成分を、圧電素体11または基板5を構成するセ
ラミックス主成分に一致させる。
【0023】実施例において、導体膜302の核部分3
01は、ボール状である。ボール状の他、半ボール状、
または、多角形状等の他の形状とすることもできる。導
体膜302は導電性樹脂膜を含むことができる。このよ
うな導電性樹脂膜はAg、Cu、Ni、AuまたはPd
の群から選択された少なくとも1種を、導電成分として
含む導電性ペーストを、核部分301の表面に塗布し、
乾燥硬化させることによって形成することができる。
【0024】また、導体膜302は、金属膜を含むこと
もできる。金属膜はAg、Cu、Ni、AuまたはPd
の群から選択された少なくとも1種を含む。このような
金属膜は、めっき等の手段によって形成することができ
る。導体膜302は、上述した金属膜の単層または複数
層によって構成することができる。また、導体膜302
の表面にはんだ付け性の良好な金属膜を付与することも
できる。更に、金属膜は導電性樹脂膜と組み合わせて用
いることもできる。接続導体31、33は、大きさを一
例として示すとφ0.3〜0.5mmである。
【0025】導電接着剤35、37は、フェノール樹脂
系、ウレタン樹脂及びエポキシ樹脂の混合系又はエポキ
シ樹脂系の内から選ばれた1種類及び銀(Ag)を含ん
で構成する。導電ペースト硬化条件の一例を下に示す。
【0026】フェノール系 :150℃×30
min(in Air) ウレタン/エポキシ混合系:170℃×10min(in Ai
r) エポキシ系 :200℃×30min(in Air) 圧電振動子3は基板5に搭載されている。また、接続導
体31、33が基板5と圧電振動子3との間に介在し、
圧電振動子3を基板5との間に隙間Gを有する状態に保
持している。
【0027】実施例の場合、接続導体31、33のそれ
ぞれは、ボール状であるので、圧電振動子3のリード電
極13、15と点接触している。導電接着剤35は点接
触部分の周辺に付着される。これにより、接続導体3
1、33は、それぞれ、リード電極13、15に固着さ
れ、機械的及び電気的に接続される。
【0028】リード電極13、15との接着に使用する
導電接着剤35は、可撓性を有するものを使用する方が
圧電振動子3の特性を出しやすいので、エポキシ樹脂系
よりもウレタン樹脂とエポキシ樹脂の混合系又はフェノ
ール樹脂系の方がよい。
【0029】接続導体31、33のそれぞれは、端子電
極21、23に点接触している。点接触部分の周辺を導
電接着剤37で接着し、接続導体31、33は、それぞ
れ、端子電極21、23に固着され、機械的及び電気的
に接続される。
【0030】端子電極21、23の接着に使用する導電
接着剤37は、リード電極13、15に使用する場合ほ
ど可撓性を要求しないので、エポキシ樹脂系のものを使
用してもよい。
【0031】本発明において、導電性接着剤35、37
は、必ずしも必須ではない。接続導体31、33の核表
面に形成されている導電膜302の種類によっては、超
音波接合、または、はんだ接合等を採用でき、この場合
には、導電性接着剤35、37を省略できる。
【0032】上述したように、本発明に係る圧電共振部
品では、圧電振動子3は、圧電素体11に振動電極及び
リード電極13、15を備えており、基板5は、表面に
端子電極21、23を有しており、接続導体31、33
は圧電振動子3のリード電極13、15と、基板5の端
子電極21、23との間に介在し、両者3ー5を電気
的、機械的に接続固定するから、接続導体31、33の
形状を、例えば、実施例に示したボール状にすることに
より、リード電極13、15に対して点接触的に接触さ
せ、かつ、接続固定することができる。このため、振動
エネルギーの減衰を最小限に抑えて、圧電振動子3を安
定に支持し得る。しかも、小型化された場合でも、接続
導体31、33の大きさを選択することにより、容易に
対応でき、振動エネルギーの減衰を最小限に抑えて、圧
電振動子3を安定に支持し得る。
【0033】上述した作用により、振動エネルギーの放
散、不要振動の抑圧不足、共振特性の劣化、及び、不安
定な発振飛びなどの発振不良を抑え、共振特性の代表値
であるQmax値が高く、安定した共振特性を発揮し得
る圧電共振部品が実現される。
【0034】しかも、接続導体31、33の核部分30
1は、圧電素体11または基板5と、線膨張係数が近似
したセラミックスでなるから、基板5及び圧電振動子3
を接続する接続導体31、33に、熱衝撃によるクラッ
クを発生しない。また、従来の樹脂ボールと異なって、
接続導体31、33と、基板5及び圧電振動子3との間
の接着面積が変動することもないし、ボール成分の滲み
出しもない。このため、接着強度の低下等を招くことが
ない。次にデータを挙げて本発明の効果を具体的に説明
する。
【0035】実施例1 図1〜図3に示した構造を持つ圧電共振部品の実施例サ
ンプル10個を熱衝撃試験に供した。熱衝撃試験は、−
40℃の温度で30分間保持した後、85℃の温度で3
0分間保持し、これを1サイクルとして、100サイク
ルまで行った。各構成部分の材質、線膨張係数及び熱衝
撃試験結果を表1に示す。
【0036】実施例2 図1〜図3に示した構造を持つ圧電共振部品の実施例サ
ンプル10個を熱衝撃試験に供した。熱衝撃試験は、−
40℃の温度で30分間保持した後、85℃の温度で3
0分間保持し、これを1サイクルとして、100サイク
ルまで行った。各構成部分の材質、線膨張係数及び熱衝
撃試験結果を表1に示す。実施例1との相違点は、セラ
ミック基板として、実施例1ではSLBTを用いている
のに対し、実施例2ではUSを用いている点である。U
SはSrTiO3ーCaTiO3系セラミックスを示し、SLBTは
ビスマス層状化合物を示す。
【0037】比較例1 図1〜図3に示した構造を持つ圧電共振部品であるが、
接続導体31、33の核部分301を金属ボール(Cu
ボール)とした比較例サンプル10個を、熱衝撃試験に
供した。熱衝撃試験は、−40℃の温度で30分間保持
した後、85℃の温度で30分間保持し、これを1サイ
クルとして、100サイクルまで行った。各構成部分の
材質、線膨張係数及び熱衝撃試験結果を表1に示す。
【0038】表1に示すように、核部分として、Cuの
金属ボールを用いた比較例1において、10個のサンプ
ルの何れにおいても、金属ボールと、導電接着剤(熱硬
化性樹脂)との間にクラックが発生した。これに対し
て、核部分として、セラミックボール(SLBT)を用
いた実施例1、2では、10個のサンプルの何れにも、
導電接着剤(熱硬化性樹脂)にクラックが発生しなかっ
た。
【0039】接続導体31、33は、圧電振動子3に対
して、振動変位の小さい領域で接続することが好まし
い。次にこの点について説明する。
【0040】図5は図1〜3に示した圧電共振部品に含
まれる圧電振動子を、厚み縦振動モードで動作させた場
合のコンピュータシミュレーションによる振動変位量の
分布図である。図5において、振動変位量は、A〜Eの
5段階区分として示してある。白抜きで示された領域A
の変位量が最も小さく、次に鎖線で示す領域B、縦実線
で示す領域C、横実線で示す領域D、斜実線で示す領域
Eの順で振動変位量が大きくなっている。
【0041】図5に図示するように、六面体である圧電
素体11を、厚み縦振動モードで動作させた場合、4つ
のコーナ部に、振動変位が最小になる領域Aが生じる。
【0042】図1〜図3に示す実施例では、接続導体3
1、33は、振動変位が最小になる側面の領域Aにおい
て、圧電振動子3に接続されている。このため、接続導
体31、33による振動エネルギーの減衰を最小限に抑
え、振動エネルギーの放散、不要振動の抑圧不足、共振
特性の劣化、及び、不安定な発振飛びなどの発振不良を
抑え、共振特性の代表値であるQmax値が大きく、安
定した共振特性を発揮し得る圧電共振子が実現される。
【0043】図5に図示するように、振動変位が最小に
なる領域Aは、圧電素体11の厚み方向の両面の4つの
コーナにも生じる。従って、圧電素体11の厚み方向の
両面の4つのコーナにおいて、振動変位が最小になる領
域Aに、接続導体31、33を接続することによって
も、同様の効果を得ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (a)基板及び圧電振動子を接続する接続部分に、熱衝
撃によるクラックを発生しない高信頼度の圧電共振部品
を提供することができる。 (b)基板及び圧電振動子を接続する接続部分におい
て、接着強度の低下等を招くことのない圧電共振部品を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電共振部品の分解斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る圧電共振部品の組立状態における
部分破断斜視図である。
【図3】図1、2に図示された圧電共振部品の組立状態
における拡大側面部分断面図である。
【図4】接続導体の拡大断面図である。
【図5】図1〜3に示した圧電共振部品に含まれる圧電
振動子を、厚み縦振動モードで動作させた場合のコンピ
ュータシミュレーションによる振動変位量の分布図であ
る。
【符号の説明】
3 圧電振動子 5 基板 11 圧電素体 13、15 リード電極 17、19 振動電極 21、23、25 端子電極 31、33 接続導体 301 核部分 302 導電膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/18 101J

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子と、基板と、接続導体とを含
    む圧電共振部品であって、 前記圧電振動子は、セラミックスでなる圧電素体に振動
    電極及びリード電極を備えており、 前記基板は、表面に端子電極を有しており、 前記接続導体は、核部分と、前記核部分の表面に付着さ
    れた導体膜とを含み、前記圧電振動子の前記リード電極
    と前記基板の前記端子電極との間に介在し、両者を電気
    的、機械的に接続固定するもであって、前記核部分は前
    記圧電素体または前記基板と、線膨張係数が近似したセ
    ラミックスを含む圧電共振部品。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された圧電共振部品であ
    って、前記接続導体の前記核部分は、ボール状である圧
    電共振部品。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    圧電共振部品であって、前記接続導体は導電性樹脂膜を
    含む圧電共振部品。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載された圧
    電共振部品であって、前記接続導体は、金属膜を含む圧
    電共振部品。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された圧電共振部品であ
    って、前記金属膜はAg、Cu、Ni、AuまたはPd
    の群から選択された少なくとも1種を含む圧電共振部
    品。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載された圧
    電共振部品であって、 前記圧電振動子は、厚み縦振動モードで動作する圧電共
    振部品。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載された圧電共振部品であ
    って、 前記振動電極は、2つであって、それぞれは、前記圧電
    素体の厚み方向の両面に備えられており、 前記接続導体は、前記圧電振動子の振動最小点におい
    て、前記圧電振動子の前記リード電極に接続されている
    圧電共振部品。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の何れかに記載された圧
    電共振部品であって、前記圧電振動子は、基本波振動を
    利用する圧電共振部品。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載された圧電共振部品であ
    って、前記圧電素体は、実効ポアソン比が(1/3)未
    満である圧電共振部品。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9の何れかに記載された
    圧電共振部品であって、前記圧電振動子は、圧電基板が
    非鉛系圧電材料である圧電共振部品。
JP2000284197A 2000-07-25 2000-09-19 圧電共振部品 Withdrawn JP2002094351A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000284197A JP2002094351A (ja) 2000-09-19 2000-09-19 圧電共振部品
US09/911,392 US6903489B2 (en) 2000-07-25 2001-07-25 Piezoelectric resonator, piezoelectric resonator component and method of making the same
CNA2004100312673A CN1531198A (zh) 2000-07-25 2001-07-25 压电谐振器、压电谐振器器件及其制造方法
EP01118035A EP1176716A3 (en) 2000-07-25 2001-07-25 Piezoelectric resonator, piezoelectric resonator component and method of making the same
CNB011230878A CN1188915C (zh) 2000-07-25 2001-07-25 压电谐振器、压电谐振器器件及其制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000284197A JP2002094351A (ja) 2000-09-19 2000-09-19 圧電共振部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002094351A true JP2002094351A (ja) 2002-03-29

Family

ID=18768454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000284197A Withdrawn JP2002094351A (ja) 2000-07-25 2000-09-19 圧電共振部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002094351A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004032320A1 (ja) * 2002-10-03 2004-04-15 Sharp Kabushiki Kaisha マイクロ共振装置、マイクロフィルタ装置、マイクロ発振器および無線通信機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004032320A1 (ja) * 2002-10-03 2004-04-15 Sharp Kabushiki Kaisha マイクロ共振装置、マイクロフィルタ装置、マイクロ発振器および無線通信機器
JPWO2004032320A1 (ja) * 2002-10-03 2006-02-02 シャープ株式会社 マイクロ共振装置、マイクロフィルタ装置、マイクロ発振器および無線通信機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3922428B2 (ja) 圧電振動子、圧電振動部品及びそれらの製造方法
JP3520776B2 (ja) 電子部品
US6903489B2 (en) Piezoelectric resonator, piezoelectric resonator component and method of making the same
JP2002094351A (ja) 圧電共振部品
JP3731724B2 (ja) 圧電共振子、圧電共振部品及びその製造方法
US6404102B1 (en) Piezoelectric resonator and piezoelectric resonator part
JPH0832138A (ja) 圧電振動子
JP4692703B2 (ja) 圧電共振部品
JP2750237B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP2004356394A (ja) 電子部品収納用容器
JP2000269768A (ja) 圧電共振部品
JP2001177014A (ja) 電子部品用外装基板及び圧電共振部品
JP3359536B2 (ja) 電子部品収納用容器
JPH07226647A (ja) 圧電共振子及びそれを用いたチップ型圧電部品
JPH08139426A (ja) 表面実装型電子部品
JP2000183207A (ja) 電子部品収納用容器
JP2002353529A (ja) 積層型圧電アクチュエータ
JP3495247B2 (ja) 電子部品収納用容器
JPH04266051A (ja) 半導体素子収納用パッケージの製造方法
JPH09186552A (ja) ラダー形圧電フィルター
JPH10303325A (ja) 電子部品収納用容器
JPH11126846A (ja) 電子部品収納用容器
JPH10321747A (ja) 電子部品収納用容器
JP2001257280A (ja) 電子部品収納用容器
JPH11126845A (ja) 電子部品収納用容器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071204