JP2002094246A - 多層プリント配線基板及び多層プリント配線基板の実装方法 - Google Patents

多層プリント配線基板及び多層プリント配線基板の実装方法

Info

Publication number
JP2002094246A
JP2002094246A JP2000278184A JP2000278184A JP2002094246A JP 2002094246 A JP2002094246 A JP 2002094246A JP 2000278184 A JP2000278184 A JP 2000278184A JP 2000278184 A JP2000278184 A JP 2000278184A JP 2002094246 A JP2002094246 A JP 2002094246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed wiring
wiring board
multilayer printed
power supply
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000278184A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Shintaku
和弘 新宅
Wataru Nogamida
弥 野上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minebea Co Ltd
Original Assignee
Minebea Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minebea Co Ltd filed Critical Minebea Co Ltd
Priority to JP2000278184A priority Critical patent/JP2002094246A/ja
Publication of JP2002094246A publication Critical patent/JP2002094246A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】大電流を使用する装置に用いる多層プリント配
線基板に適した多層プリント配線基板の配線方法及び実
装方法を提供する。 【解決手段】回路パターンが形成された複数種類の電源
を有する多層プリント配線基板20に、部品を搭載し、
該部品の一部に放熱板を設けた多層プリント配線基板2
0において、電流容量の多い電源回路パターン18、1
9を外周に配置すると共に、前記電流容量の多い電源回
路パターン18、19を前記多層プリント配線基板の層
間で対向して配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント配線
基板の配線方法、特に大電流を使用する装置に用いる多
層プリント配線基板に適した多層プリント配線基板の配
線方法及び実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大電流を用いる装置のプリント配線基板
のポイントは、大電流による部品の発熱を防ぐこと、回
路パターンが大電流に耐える幅、厚みであること、及
び、電磁気的な電磁放射雑音が少ないことである。
【0003】発熱部品をプリント配線基板上で使用する
際の放熱構造としては、特開平11−054883号公
報に開示されている図11のような方法がある。図11
において、201aは高発熱部品、201bは低発熱部
品、202a、202bは部品搭載用導体パターン、2
03a、203bはスルーホール、204a、204
b、205a、205bは放熱用導体パターン、206
はガラスエポキシ基板である。
【0004】この場合、高発熱部品201aから発生し
た熱は、半田付けされた電極端子から部品搭載用パター
ン202aに伝わりスルーホール203aを介して、裏
面の放熱用導体パターン204a、205aに伝わる。
放熱用導体パターン204a、205aからの熱は熱伝
導率の低い空気中よりも放熱用導体パターン204aか
らガラスエポキシ基板206を介して電気的に絶縁され
た部品搭載用パターン202bに熱を伝えられる。又、
スルーホール203bから放熱用導体パターン203
b、205bへと放熱させることで、高発熱部品201
aからの熱を低発熱部品201bの放熱用導体パターン
203b、205bに伝え、電気的な絶縁をとりながら
熱を伝えることによって放熱を実現するものである。
【0005】又、周知のように、プリント配線基板の温
度は、配線パターンの抵抗値、及び、前記配線パターン
に流れる電流によって変わる。配線パターンの抵抗値
は、パターンの幅、及び厚さによって変化し、パターン
の厚さを一定にした時、パターンの幅と電流によって、
例えば、図12に示すように温度が上昇する。図12
は、配線パターンの厚さが35μmの時の例で、例え
ば、電流値が10Aの時に、導体幅が10mmの場合、
温度上昇は20度であるが、導体幅が5mmになると4
0度まで温度上昇する。従って、プリント配線基板の温
度上昇を低減するためには導体の厚さが厚く、かつ、導
体幅が広いことが望ましい。
【0006】更に、周知のように、プリント配線基板
は、配線パターンの導体幅と厚さによって配線パターン
が破壊される電流値が変わり、例えば、図13に示すよ
うに、導体の厚さが35μmの時には導体幅が3mmの
時には28Aの電流で配線パターンが破壊するが、導体
幅が1mmの時には12Aの電流で配線パターンが破壊
する。従って、プリント配線基板に大電流を流すために
は導体の厚さが厚く、かつ、導体幅が広いことが望まし
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記のように、
電気的な絶縁をとりながら熱を伝えることで放熱を実現
する方法は以下の問題点がある。
【0008】即ち、熱はガラスエポキシ基板206を介
して放熱用導体パターン204a、205aと203
b、205bの間を移動しており、ガラスエポキシ基板
206は、移動する熱で熱せられて劣化する。又、低発
熱部品201bは、高発熱部品201aからの熱を低発
熱部品201bの放熱用導体パターン203b、205
bを介して受けることになり、低発熱部品201bに不
要な熱負荷がかかり、寿命が短縮するという問題点があ
った。
【0009】更に又、放熱用導体パターンパターン20
4a、205a、203b、205bの電位は発熱部品
の端子と同電位であるので、放熱用導体パターン204
a、205a、203b、205bがアンテナの機能を
はたして不要な電磁波を放出して周辺機器を誤動作させ
るという問題点もあった。
【0010】前記のようにプリント配線基板の温度上昇
を低減するため及び、プリント配線基板に大電流を流す
ためには、導体の厚さが厚く、かつ、導体幅が広いこと
が望ましい。しかし、機器を小型化する上でプリント配
線基板は限られた機器の空間に実装する必要があり、部
品搭載面積に対して電源の配線パターンが占める割合を
極力少なくすることが望まれる。
【0011】本発明は係る問題を解決してプリント配線
基板上に複数の電子部品を搭載する場合に、大電流を流
しても電源の配線パターンが破壊せず、また、電子部品
からの熱を有効に放熱する放熱構造を提供するととも
に、不要な電磁波の発生を低減する多層プリント配線基
板の配線方法を実現することを目的としてなされたもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために請求項1記載の多層プリント配線基板は、複
数種類の電源を有し、搭載される部品に放熱板を設けた
多層プリント配線基板において、電流容量の多い電源回
路パターンを所定の複数の層の外周に配置すると共に、
前記電源回路パターンを互いに対向して配置することを
特徴とする。
【0013】請求項2記載の多層プリント配線基板は、
前記多層プリント配線基板の電流容量の多い電源回路パ
ターンは、同一電位を有する電源回路パターンを複数の
層に互いに対向して配置したことを特徴とする。
【0014】請求項3記載の多層プリント配線基板は、
前記部品に設けた放熱板は、部品を搭載する面の外周に
多層プリント配線基板に垂直に立設されるとともに、接
地されていることを特徴とする。
【0015】請求項4記載の多層プリント配線基板は、
前記多層プリント配線基板の形状が、円形であることを
特徴とする。
【0016】請求項5記載の多層プリント配線基板は、
前記円形の多層プリント配線基板の中央に、機構部品を
挿入するための貫通孔が設けられていることを特徴とす
る。
【0017】請求項6記載の多層プリント配線基板の実
装方法は、複数種類の電源を有し、搭載される部品に放
熱板を設けた多層プリント配線基板において、電流容量
の多い電源回路パターンを所定の複数の層の外周に配置
すると共に、前記電源回路パターンを互いに対向して配
置すると共に、前記放熱板を前記多層プリント配線基板
の部品を搭載する面に垂直に立設して接地し、前記多層
プリント配線基板の中央にモータの回転軸が貫通するた
めの貫通孔を設け、モータに取り付けたファンがもたら
す風の向きと垂直になるように前記多層プリント配線基
板を備えることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面により説明す
る。図1は、本発明の多層プリント配線基板を説明する
ための回路例を示す図である。図2は、回路と多層プリ
ント配線基板の説明の理解を助けるために多層プリント
配線基板の一部を立体的に表した図である。図3は、多
層プリント配線基板の第1層のシルクスクリーン図、図
4から図7は、多層プリント配線基板の各層毎のパター
ン配線を示す図である。
【0019】図1について簡単に説明する。図1は、例
えばモータ103などを駆動するための回路1である。
端子A1、A2間に、例えば、200Vの交流電源を印
可してヒューズ10、保護抵抗器13を介してダイオー
ドブリッジ回路からなる整流回路15によって、駆動電
源V+と駆動電源V−になる直流電圧を得て、各々電源
ライン18、17に供給する。整流回路15の入力端に
は保護用にアノード端子を直列接続したツェナーダイオ
ード14、14が接続されている。
【0020】ダイオードブリッジ回路15の負電圧端子
から出力する電源ライン17と電源ライン19の間に
は、電流検出用の抵抗器20を直列に挿入してある。そ
して、ダイオードブリッジ回路15の出力端子間には平
滑コンデンサC100、C101、C102、C10
3、C104からなる平滑コンデンサ群101が接続さ
れている。ダイオードブリッジ回路15の負電圧端子か
ら出力する電源ライン17はコンデンサ16を介してフ
レームグランド端子FGに出力されている。
【0021】ダイオードブリッジ回路15の入力端子
は、電源回路11の端子AC1、AC2にも接続されて
いる。電源回路11は、交流電圧を整流して端子VSと
端子Gから直流電圧を出力して制御回路12の端子VC
と端子Gに、制御回路12の電源として供給する。電源
回路11の接地ライン174と制御回路12の接地ライ
ン173は、回路動作を安定させるために駆動回路10
2と接地を分離して、電源ライン17の接続点171で
各々接続されていて、ここが接地端子の基準電位にな
る。更に接続点171には、放射雑音を低減し、放熱効
果を向上するために放熱板172が接地されている。
【0022】制御回路12は、電源ライン18と19間
に接続された電界効果型トランジスタ(以下FETと略
す)のゲート端子に印可する駆動信号を発生する回路
で、例えばモトローラ社の半導体ICとしてMC330
35がある。係る回路は三相のモータ駆動信号を発生す
るようになっている。
【0023】電源ライン18と19間に接続されたFE
Tは3組ある(以下この3組のFETを駆動回路102
と称す)。各々Q690とQ691、Q790とQ79
1、Q890とQ891のソースS1−ドレインD2端
子間が直列に接続されている。接続されたソースS1−
ドレインD2端子間は、バッファー回路104a、10
4b、104cを介して端子21A、21B、21Cに
各々、接続され、端子21A、21B、21Cはモータ
103のコイル110、111、112に各々、接続さ
れている。
【0024】そして直列に接続された各FETのドレイ
ン端子D1は、電源ライン18に、ソース端子S2は、
電源ライン19に各々、接続されている。ゲート端子G
1、G2は接続されて、制御回路12の駆動信号を発生
する端子DA、DB、DCに各々、接続されている。モ
ータのコイル110、111、112は、例えば3相の
スター結線回路であるが、デルタ結線であっても良い。
【0025】モータ103の回転子116の回転位置を
検出するために磁界の方向と大きさを検出するホール素
子113、114、115が回転子116とコイル11
0、111、112に対応して図示していないモータの
固定子側の所定の位置に設けられている。
【0026】前記ホール素子113、114、115
は、制御回路12の端子VSから電源を供給され、その
検出信号は制御回路12の端子SA、SB、SCに接続
されている。ホール素子113、114、115の検出
信号は、前記制御回路12にフィードバックされて前記
モータ103を駆動する三相信号を発生する。
【0027】制御回路12の端子CCは、駆動回路10
2へ過電流が流れたことを抵抗器20の電圧降下によっ
て検出する為の入力端子である。制御回路12は、前記
モータの結線方式に対応して3相の駆動信号を発生し、
端子DA、DB、DCから出力して駆動回路102のF
ETの各ゲート端子に駆動信号を印加する。各FETは
3相の駆動信号に応じて開閉され、モータ103を3相
の駆動電圧で回転させる。係る3相の駆動電圧のタイミ
ング、波形、電圧などは本発明の主旨ではないので説明
を省略する。
【0028】図1の回路1においては、モータに供給す
る電流は10A以上に及ぶのも多く、部品が発熱し、回
路パターンを流れる電流によって、回路パターンが発熱
し、これらによってプリント配線基板が熱せられる。特
に電源ライン17、18、19には大電流が流れる。ま
た、駆動回路102にはスイッチング動作時のドレイン
/ソース間電圧と、ドレイン電流によって電力損失が生
じ、FETが発熱する。従って、前記、電源ライン1
7、18、19とFETのドレイン/ソース間の回路パ
ターンには熱に対する配慮が必要である。
【0029】係る発熱を減少するために本発明はなされ
たものであり、以下本発明の多層プリント配線基板の説
明をする。図1の回路がどのように多層プリント配線基
板に適応されるかの理解を容易にする為に、まず図2を
用いて説明する。図3は、部品実装の状態を示した第1
層のシルクスクリーン図、図4から図7は各層毎のパタ
ーン配線図である。
【0030】図2において、多層プリント配線基板20
は第1層26、第2層27、第3層28、第4層29の
4層からなる多層基板である。第1層26は部品を実装
する面である。第1層26と第2層27との間、第2層
27と第3層28との間、第3層28と第4層29との
間には各々ガラスエポキシなどのプリント配線基板2
3、24、25がある。
【0031】第1層26に実装されている部品は、図示
していないスルホールを介して各層と結ばれている。た
とえば、図1における駆動回路102の各FETのソー
スS2端子は、図示していないスルホールを介して第4
層29の裏面の駆動電源V−の電源パターン19の点1
9a、19b、19cに各々接続されている。同様にし
て、駆動回路102の各FETのドレインD1端子は、
図示していないスルホールを介して第2層27と第3層
28の駆動電源V+の電源パターン18の点18a、1
8b、18c、18d、18e、18fに各々接続され
ている。また、駆動回路102の出力端子用として、第
1層26の上面に外部接続端子21A、21B、21C
が設けらけている。
【0032】第2層27と第3層28には、駆動電源V
+の電源ライン18のプリント配線回路がプリント配線
基板24を挟んで上下に対向してプリント配線されてい
る。熱の逃げにくい内層の温度上昇を防ぐために電源ラ
イン18のプリント配線回路を上下で各々並列に接続
し、プリント配線の抵抗値を低減した。
【0033】又、第2層27と第3層28の電源ライン
18のプリント配線回路がプリント配線基板24を挟ん
で上下に対向してプリント配線されているので電源ライ
ン間はプリント配線基板24の誘電率を利用したコンデ
ンサの役目を果たし、電源のインピーダンスを低減し、
雑音を吸収するように働く。なお、プリント配線回路が
プリント配線基板24を挟んで上下に対向しているので
対抗する電極間の距離が最小となり、コンデンサの容量
は最大になる。
【0034】第4層29には駆動電源V−の電源ライン
19がプリント配線されている。以上のように、内層の
電源ラインのプリント配線は2層に亘って上下に対向し
て配線され、かつ電気的に並列に接続され、また、各層
間はスルホールによって配線されている。
【0035】
【実施例】以下、図1の回路を直流ブラシレスブロアに
ついて実施したプリント配線基板及び、その実装方法に
ついて具体的に説明する。
【0036】まず、プリント配線基板について説明す
る。図3は第1層を上面から見たシルクスクリーンの本
発明に係わる部分を示した図である(回路全体のパター
ン、部品の詳細は図示していない)。図3から明らかな
ように本発明の直流ブラシレスブロアのプリント配線基
板30は円形である。プリント配線基板30の中央の位
置には円形の貫通孔31が1層から4層まで貫通してい
て、ここに後述する直流ブラシレスブロアのモータの軸
が貫通する。また、貫通孔32a、32b、32cは、
プリント配線基板30を後述する直流ブラシレスブロア
に取り付けるためのビス孔である。
【0037】プリント配線基板30の左半分の外周に沿
った位置には駆動回路102のFET、Q690、Q6
91、Q790、Q791、Q890、Q891が実装
されている。各FETは、プリント配線基板に立設した
放熱板172に例えばシリコーングリスなどによって各
FETの熱が放熱板172に伝導するように密着され、
必要に応じてネジなどで放熱板に固定されている。そし
て、放熱板172の折り曲げられた部分172a、17
2b、172c、172dをプリント配線基板30の第
1層に、例えば接着剤、又は、プリント配線基板30の
第1層上に設けた図示していない放熱板接着用のパター
ンに半田付け、又は、プリント配線基板30にネジ止め
などで固定されている。
【0038】プリント配線基板30の右半分の外周に沿
った位置には、平滑コンデンサ群101が実装され、そ
の端子の下は、後述する第2層、第3層、第4層に電源
ライン17、18がプリント配線されていて、各端子が
接続されている。
【0039】そしてプリント配線基板30の上部の位置
には、交流電源端子A1、A2、ヒューズ10、保護抵
抗器13、整流回路15等の高圧交流電源回路関係の部
品が実装されている。
【0040】図4は、第1層のプリント配線パターンを
上面から見た図である。第1層は部品が実装され、各部
品の端子は2層目から下に出る。従って、係る層には、
信号線を重点的に配線するとともに、プリント配線基板
30の外部に接続する電源、信号線など接続端子、例え
ば外部接続端子21A、21B、21Cや、交流電源端
子A1、A2、フレームグランド端子FG、等が設けら
れている。そして、ドレイン/ソース間が接続されてい
る各FETの回路パターンは回路抵抗を減少するために
41a、41b、41cに示すように幅広になってい
る。制御回路の接地ライン173と電源回路11の接地
ライン174は、電源間容量を増加し、雑音を減少する
ために幅広になっている。
【0041】図5は第2層の、図6は第3層の、図7は
第4層のプリント配線パターンを各々、上面から見た図
である。第2層、第3層は、内層に有るので熱の放散が
悪い。係る層にはプリント配線回路の長い、電源ライン
18をプリント配線基板30の最外周に配置し、第2
層、第3層、第4層の上下で対向する位置にプリント配
線し、各々を並列に接続し、プリント配線の抵抗値を低
減した。
【0042】同様に、平滑コンデンサ群101と接続さ
れる電源ライン17を電源ライン18の内側に沿ってプ
リント配線基板30の右下の位置に配置し、第2層、第
3層、第4層の上下で対向する位置にプリント配線し、
各々を並列に接続し、プリント配線の抵抗値を低減し
た。
【0043】第2層、第3層、第4層は、スルホール4
4a、44b、44c、44d、44eによって電源ラ
イン18が、スルホール45a、45b、45c、45
d、45eによって電源ライン17が互いに接続されて
いる。平滑コンデンサ群101の各端子は、前記スルホ
ールに挿入されて第4層の電源ライン17、18、のプ
リント配線に各々半田付けされている。
【0044】第4層には、電源ライン19が配線基板3
0の左下の位置に配置されている。係る層は外層なので
前記した電源ライン17、18に比べて熱の放散が良い
ので電源ライン19のプリント配線は上下に同じ回路を
並列には設けない。しかし、電源間容量を増加し、雑音
を低減するために、電源ライン18の第2層、第3層と
対向する位置に配置する。
【0045】各層の信号配線の無い部分は、第1層と同
様に、制御回路の接地ライン173と電源回路11の接
地ライン174は、電源間容量を増加し、雑音を減少す
るために幅広になっている。
【0046】図8は、直流ブラシレスブロアに前記プリ
ント配線基板30を実装した図である。図8において、
ハウジング87にベアリング86を介して設けた回転軸
89がある。係る回転軸89には、モータ103の回転
子116とファン81、83、84、85が取り付けら
れている。
【0047】また、プリント配線基板30は、前記ファ
ン81、83、84、85がもたらす風の向きに対して
垂直になる方向に、貫通孔31に回転軸89を通して前
記ネジ孔32a、32b、32cをネジ88によってハ
ウジング87に取り付けられている。
【0048】符号110、111、112は、モータ1
03の巻線である。また、符号80は、直流ブラシレス
ブロアのカバーであり、図示していないネジでハウジン
グ87に取り付けられている。
【0049】図9、図10は、従来のプリント配線基板
と本発明のプリント配線基板30の放射雑音性能を比較
した実測図である。測定は、EMI(Electric
Magnetic Interference)測定
に準拠した測定機で測定した。図9(a)は、従来のプ
リント配線基板における垂直方向の放射雑音のデータ
で、なだらかな実線で示すデータ91aは規格値の上限
値を示し、ギザギザしたデータ92aは実測値である。
【0050】図9(b)は、本発明のプリント配線基板
30における垂直方向の放射雑音のデータで、91aは
規格値の上限値を示し、92bは実測値である。従来は
37MHzと60MHzに放射雑音のピークが32〜3
5dBμVであったが、本発明により減少して25dB
μV程度になっている。
【0051】図10(a)は、従来のプリント配線基板
における水平方向の放射雑音のデータで、93aは規格
値の上限値を示し、94aは実測値である。
【0052】図10(b)は、本発明のプリント配線基
板30における水平方向の放射雑音のデータで、93a
は規格値の上限値を示し、94bは実測値である。従来
は60MHzに放射雑音のピークが30dBμVであっ
たが、本発明により減少して23dBμV程度になって
いる。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載のプリント配線基板によれ
ば、電流容量の多い電源回路パターンを所定の層の外周
に配置すると共に、前記電源回路パターンを層間で対向
して配置することで、パターン設計が容易になり、プリ
ント配線基板の基板の誘電率を利用した電源間のコンデ
ンサの容量を大きくでき、電源のインピーダンスを低減
し、電源雑音に対する効果をあげることができた。
【0054】請求項2記載のプリント配線基板によれ
ば、複数の層に同一電位を有する電源回路パターンを並
列接続することで抵抗値が減少し、同じ配線パターンの
導体幅と厚さであっても配線パターンが破壊する電流値
を上昇できた。又、配線パターンが破壊する電流値を一
定にした場合、配線パターンの導体幅を減少でき、基板
の小型化に寄与する。
【0055】請求項3記載のプリント配線基板によれ
ば、放熱板は、部品を搭載する面の外周に多層プリント
配線基板と垂直に立設したことによって放熱板の面積を
最大限にすることができると共に、放熱板を接地するこ
とでさらに放熱効果を向上できる。
【0056】請求項4記載のプリント配線基板によれ
ば、多層プリント配線基板の形状は、円形であることで
モータのような回転体の軸の中心に効率よく実装でき
る。
【0057】請求項5記載のプリント配線基板によれ
ば、円形の多層プリント配線基板の中央には、機構部品
を挿入するための貫通孔が設けられていることでモータ
のような回転体に容易に実装できる。
【0058】請求項6記載の多層プリント配線基板の実
装方法によれば、複数種類の電源を有し、搭載される部
品に放熱板を設けた多層プリント配線基板において、電
流容量の多い電源回路パターンを所定の複数の層の外周
に配置すると共に、前記電源回路パターンを互いに対向
して配置すると共に、前記放熱板を前記多層プリント配
線基板の部品を搭載する面に垂直に立設して接地し、前
記多層プリント配線基板の中央にモータの回転軸が貫通
するための貫通孔を設け、モータに取り付けたファンが
もたらす風の向きと垂直になるように前記多層プリント
配線基板を備えることによって、基板と部品の実装厚み
だけの取り付け空間で済むと共に、モータに取り付けた
ファンからの風が基板及び放熱板に垂直にあたり、基板
の外周、及び中央の穴を通抜けて効率よく放熱すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層プリント配線基板を説明するため
の回路例を示す図である。
【図2】多層プリント配線基板の一部を立体的に表した
図である。
【図3】多層プリント配線基板のシルクスクリーンを示
す図である。
【図4】多層プリント配線基板の第1層のパターン配線
を示す図である。
【図5】多層プリント配線基板の第2層のパターン配線
を示す図である。
【図6】多層プリント配線基板の第3層のパターン配線
を示す図である。
【図7】多層プリント配線基板の第4層のパターン配線
を示す図である。
【図8】直流ブラシレスブロアにプリント配線基板30
を実装した図である。
【図9】垂直方向の放射雑音性能を比較した実測図であ
る。
【図10】水平方向の放射雑音性能を比較した実測図で
ある。
【図11】発熱部品をプリント配線基板上で使用する際
の放熱構造の従来例である。
【図12】プリント配線基板の温度上昇データの一例で
ある。
【図13】配線パターンが破壊する電流値のデータの一
例である。
【符号の説明】
1 モータ駆動回路 12 制御回路 11 電源回路 17、18、19 電源ライン 30 プリント配線基板 31 貫通孔 102 駆動回路 103 モータ 104 バッファ回路 172 放熱板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種類の電源を有し、搭載される部品に
    放熱板を設けた多層プリント配線基板において、電流容
    量の多い電源回路パターンを所定の複数の層の外周に配
    置すると共に、前記電源回路パターンを互いに対向して
    配置することを特徴とする多層プリント配線基板。
  2. 【請求項2】前記多層プリント配線基板の電流容量の多
    い電源回路パターンは、同一電位を有する電源回路パタ
    ーンを複数の層に互いに対向して配置したことを特徴と
    する請求項1記載の多層プリント配線基板。
  3. 【請求項3】前記部品に設けた放熱板は、部品を搭載す
    る面の外周に多層プリント配線基板に垂直に立設される
    とともに、接地されていることを特徴とする請求項1又
    は2記載の多層プリント配線基板。
  4. 【請求項4】前記多層プリント配線基板の形状が、円形
    であることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載
    の多層プリント配線基板。
  5. 【請求項5】前記円形の多層プリント配線基板の中央
    に、機構部品を挿入するための貫通孔が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の多層
    プリント配線基板。
  6. 【請求項6】複数種類の電源を有し、搭載される部品に
    放熱板を設けた多層プリント配線基板において、電流容
    量の多い電源回路パターンを所定の複数の層の外周に配
    置すると共に、前記電源回路パターンを互いに対向して
    配置すると共に、前記放熱板を前記多層プリント配線基
    板の部品を搭載する面に垂直に立設して接地し、前記多
    層プリント配線基板の中央にモータの回転軸が貫通する
    ための貫通孔を設け、モータに取り付けたファンがもた
    らす風の向きと垂直になるように前記多層プリント配線
    基板を備えることを特徴とする多層プリント配線基板の
    実装方法。
JP2000278184A 2000-09-13 2000-09-13 多層プリント配線基板及び多層プリント配線基板の実装方法 Pending JP2002094246A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000278184A JP2002094246A (ja) 2000-09-13 2000-09-13 多層プリント配線基板及び多層プリント配線基板の実装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000278184A JP2002094246A (ja) 2000-09-13 2000-09-13 多層プリント配線基板及び多層プリント配線基板の実装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002094246A true JP2002094246A (ja) 2002-03-29

Family

ID=18763385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000278184A Pending JP2002094246A (ja) 2000-09-13 2000-09-13 多層プリント配線基板及び多層プリント配線基板の実装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002094246A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004155253A (ja) * 2002-11-05 2004-06-03 Denso Corp 駆動装置
US6782522B2 (en) 2002-02-19 2004-08-24 Denso Corporation Semiconductor device having wide wiring pattern in outermost circuit
JP2008270683A (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 Nidec Sankyo Corp 積層基板
EP2249631A1 (en) * 2008-02-07 2010-11-10 JTEKT Corporation Multilayer circuit board, and motor-driving circuit board
KR102553052B1 (ko) * 2023-02-01 2023-07-06 유병호 방열형 회로기판 및 그 제조 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63132478U (ja) * 1987-02-20 1988-08-30
JPH01135764U (ja) * 1988-03-10 1989-09-18
JPH05259592A (ja) * 1992-03-10 1993-10-08 Sony Corp プリント配線基板
JPH09252563A (ja) * 1996-03-14 1997-09-22 Toshiba Corp 制御装置一体型モータ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63132478U (ja) * 1987-02-20 1988-08-30
JPH01135764U (ja) * 1988-03-10 1989-09-18
JPH05259592A (ja) * 1992-03-10 1993-10-08 Sony Corp プリント配線基板
JPH09252563A (ja) * 1996-03-14 1997-09-22 Toshiba Corp 制御装置一体型モータ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6782522B2 (en) 2002-02-19 2004-08-24 Denso Corporation Semiconductor device having wide wiring pattern in outermost circuit
JP2004155253A (ja) * 2002-11-05 2004-06-03 Denso Corp 駆動装置
JP2008270683A (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 Nidec Sankyo Corp 積層基板
EP2249631A1 (en) * 2008-02-07 2010-11-10 JTEKT Corporation Multilayer circuit board, and motor-driving circuit board
EP2249631A4 (en) * 2008-02-07 2014-06-25 Jtekt Corp MULTILAYER PCB AND MOTOR DRIVE PCB
KR102553052B1 (ko) * 2023-02-01 2023-07-06 유병호 방열형 회로기판 및 그 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9326368B2 (en) Electronic control unit and electric power steering apparatus having the same
US7375287B2 (en) Assembly for accommodating the power electronics and control electronics of an electric motor
JP4142227B2 (ja) 車両用電動圧縮機のモータ駆動用インバータ装置
US8102670B2 (en) Circuit device and method of manufacturing the same
JP3501685B2 (ja) 電力変換装置
JP5319908B2 (ja) 回路装置
JP4409600B2 (ja) 電力半導体回路及びその製造方法
EP1843453B1 (en) Rotary electric machine
US6441520B1 (en) Power module
EP2840686B1 (en) Electric rotating machine
US20180191220A1 (en) Electric compressor
US9445489B2 (en) Electronic control unit and electric power steering apparatus having the same
SE521666C2 (sv) Monteringsstruktur för en effekttransistormodul med ett strålningskyldon
JP2009081328A (ja) 回路装置およびその製造方法
JP2004228403A (ja) 半導体モジュールおよびその製造方法並びにスイッチング電源装置
JP2019161923A (ja) 回転電機
JP7275619B2 (ja) 電力変換装置
JP4581175B2 (ja) 空気調和機
JP2004039749A (ja) 多相インバータモジュール
JP2002094246A (ja) 多層プリント配線基板及び多層プリント配線基板の実装方法
JP5147344B2 (ja) 回路装置およびその製造方法
US10236749B2 (en) Motor
JP2017229124A (ja) Dcブラシレスモータおよび換気送風機
CN112928900A (zh) 功率转换装置
JP2019057968A (ja) 電力変換装置及び制御装置一体型回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070522

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100223

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100303

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100707