JP2002093798A - 多層配線形成方法 - Google Patents

多層配線形成方法

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JP2002093798A
JP2002093798A JP2000279162A JP2000279162A JP2002093798A JP 2002093798 A JP2002093798 A JP 2002093798A JP 2000279162 A JP2000279162 A JP 2000279162A JP 2000279162 A JP2000279162 A JP 2000279162A JP 2002093798 A JP2002093798 A JP 2002093798A
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JP2000279162A
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Shunichi Fukuyama
俊一 福山
Yoshihiro Nakada
義弘 中田
Katsumi Suzuki
克巳 鈴木
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層配線形成方法に関し、狭ギャップの埋め
込みが可能であって、且つ、CMPに対する耐性が高い
低誘電率絶縁層を実現し、配線遅延が少なく、従って、
高速動作の妨げにならない多層配線構造体を作製できる
ようにする。 【解決手段】 シリコーン化合物並びに耐熱性が300
〔℃〕以上である脱離剤を含む溶液を塗布成膜した層か
ら脱離剤成分を除去して絶縁層を形成する工程が含まれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
代表される多層配線回路に於けるシリコーン系の低誘電
率絶縁層を形成するのに好適な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路の多層配線に於
ける信号の伝播速度は、配線抵抗及び配線間の寄生容量
で決まり、その寄生容量は、半導体装置が高集積化して
配線間隔が狭くなるにつれて増大することになる。
【0003】半導体集積回路に於ける絶縁層の容量は、
配線厚を薄くして絶縁層の断面積を小さくすることで低
減できるのであるが、配線厚を薄くすると配線抵抗の上
昇を招来する為、高速化には結び付かない。
【0004】従って、半導体集積回路に於ける寄生容量
を低下させるには、絶縁層の低誘電率化が必須であり、
今後、配線間隔が0.25〔μm〕以下の世代になった
場合には、絶縁層の誘電率が信号伝播速度を大きく左右
するものと予想され、半導体集積装置の性能を支配する
大きな要素になる。
【0005】半導体集積回路に用いられてきた絶縁材料
としては、気相成長(chemical vapor
deposition:CVD)法で成長させた二酸化
シリコン(SiO2 )膜、フッ素ドープSiO2 (fl
uorin−silicate glass:FSG)
などが多用されている。
【0006】前記絶縁層の誘電率は、その成膜条件に依
っても変動するが、最も誘電率が低い材料であっても
3.6である。
【0007】また、スピン・オン・グラス(spin
on glass:SOG)を塗布し、且つ、熱処理し
たシリコン酸化物系絶縁層が知られていて、それ自体の
誘電率は低いのであるが、その高い吸湿性から実質的な
誘電率は5以上になってしまう。
【0008】近年、低誘電率絶縁材料としてフッ素樹脂
(商品名:テフロン 米国デュポン社)系やハイドロカ
ーボン系の高分子材料が提案されているが、テフロン系
材料は耐熱性や他の材料との密着性に問題があること、
また、直鎖状ハイドロカーボン系材料は耐熱性が低いこ
とや密着性を改善する為に極性基を導入すると吸湿に依
って誘電率が変動する点が問題とされている。
【0009】また、シリコーン化合物に低温で脱離する
化合物を混入して成膜し、架橋させた後に膜から脱離し
て低密度化することで低誘電率化を図る試みもなされて
いるが、膜強度が低下してしまい、現在、平坦化の標準
技術となっている化学機械研磨(chemical m
echanical polishing:CMP)技
術が適用できない旨の問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、狭ギャッ
プの埋め込みが可能であって、且つ、CMPに対する耐
性が高い低誘電率絶縁層を実現し、配線遅延が少なく、
従って、高速動作の妨げにならない多層配線構造体を作
製できるようにする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、原子数が少な
いにも拘わらず、大きな体積となる構造の材料を用いる
ことが基本であり、分子内及び分子間に空間が生成され
る有機系材料からなる化合物を添加したシリコーン化合
物を用いて絶縁層を形成し、その絶縁層を形成するに
は、溶剤乾燥及び分子間架橋を行う為の150〔℃〕乃
至300〔℃〕の第一の熱処理と、有機成分を層から脱
離させる300〔℃〕乃至600〔℃〕の第二の熱処理
を実施する。
【0012】第一の熱処理は、架橋に必要な150
〔℃〕以上の温度、及び、有機成分の脱離が起こらない
300〔℃〕以下の温度に亙る範囲が望ましく、また、
脱離膜に依る強度低下が問題となる場合には、埋め込み
配線を形成した後で有機成分を除去することに依って強
度の低下を防止する。
【0013】有機成分の脱離を加速する為、真空中で熱
処理を行い、このとき、雰囲気を1×10-4〔Tor
r〕以下にすることで時間を30〔分〕以下にすること
ができる。
【0014】また、シリコーン化合物にメチル基を導入
することで、撥水性の被膜が実現され、誘電率の経時変
化を抑制できるのであるが、Si原子に対して1以上に
なると強度が低下するので、この問題に対しては、一部
を水素原子に変えることで強度を維持することが可能で
ある。
【0015】例えば、シリコーン樹脂に球状の分子構造
を有するフラーレンを添加して低誘電率化を図り、それ
を塗布して絶縁層を形成し、分子間架橋して不溶化する
と共に耐熱性を付与し、その絶縁層に埋め込み配線用の
溝パターンを形成し、配線金属の埋め込み及びCMPを
行った後、フラーレンを除去して低密度化し、低誘電率
の絶縁層を実現する。
【0016】本発明に依る樹脂組成物材料は、スピン・
コート法に依って塗布することが可能であると共に狭ギ
ャップの埋め込みが可能であり、本材料を用いて形成し
た絶縁層は、CMPを施してから低密度化することで低
誘電率の層間絶縁層とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明で用いる樹脂組成物溶液
は、以下に記述する〜のプロセスで作成され、この
溶液を0.2〔μm〕のメンブランフィルターで濾過し
たものを試料として用いることとし、そして、この溶液
を樹脂溶液Aと呼ぶことにする。
【0018】 チルトリエトキシシランとテトラエト
キシシランを用いてゾル−ゲル法に依って合成したポリ
マーをケトン系溶媒で溶剤置換した溶液を準備する。 1リットルの四つ口フラスコにトルエン160
〔g〕を秤量し、フラーレン(C60)0.5〔g〕を
溶解した。 前記溶液に30〔重量%〕のシリコーンポリマ溶液
50〔g〕を添加し、ロータリ・エバポレータで濃縮す
ることに依って褐色の溶液を得た。この溶液を用いて形
成した膜は、赤外吸収スペクトルで1250〔cm-1
付近にSi−CH3 に起因する吸収、及び、3000
〔cm-1〕付近にSi−CH3 に起因する吸収に加えてフ
ラーレンに起因する吸収が確認できている。
【0019】図1は本発明に依って作成された低誘電率
絶縁層を備える半導体装置を表す要部切断側面図であっ
て、11はシリコン基板、12は素子間分離絶縁層、1
3はゲート絶縁層、14はゲート電極、15はサイド・
ウォール、16Sはソース領域、16Dはドレイン領
域、17はリン珪酸ガラス(phospho−sili
cate glass:PSG)からなる層間絶縁層、
18はエッチング・ストッパ膜、19はバリヤ層、20
はタングステンからなる導体プラグ、21はバリヤ金属
膜、22は配線、23は上乗せ金属膜、24はライナー
膜、25は低誘電率絶縁層、26はキャップ層をそれぞ
れ示している。
【0020】実施の形態1 図2及び図3は図1に見られる半導体装置の製造工程を
説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切
断側面図であり、図1に於いて用いた記号と同記号は同
部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0021】ここで説明する製造工程は、シリコン基板
11に半導体素子を作り込み、バリヤ金属膜21、配線
22、上乗せ金属膜23を形成するに至るまで、従来の
製造工程と全く変わりない技術を適用して実現されるの
で、それ等の説明は省略し、その後の工程について説明
する。尚、ここに挙げた半導体装置は、図1に見られる
半導体装置の配線を更に多層化したものに相当する。
【0022】図2(A)参照 2−(1) バリヤ金属膜21、配線22、上乗せ金属膜23を形成
した後、CVD法を適用することに依り、厚さ30〔n
m〕のSiO2 からなるライナー膜24を全面に形成す
る。
【0023】2−(2) スピン・コート法を適用することに依り、3000〔r
pm〕、30〔秒〕の条件で樹脂溶液Aを塗布してから
300〔℃〕、3〔分〕の条件で熱処理を行って、平坦
部に於ける厚さが0.8〔μm〕である低誘電率絶縁層
25を形成する。
【0024】2−(3) CVD法を適用することに依り、厚さ0.5〔μm〕の
SiO2 からなるキャップ層26を形成する。
【0025】2−(4) CMP法を適用することに依り、キャップ層26の表面
を研磨して平坦化する。
【0026】図2(B)参照 2−(5) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス、及び、
エッチング・ガスをCF4 +CHF3 とするドライ・エ
ッチング法を適用することに依り、キャップ層26及び
低誘電率絶縁層25のエッチングを行って、所要の配線
22に対応する導体プラグ形成予定部分にスルー・ホー
ルを形成する。
【0027】2−(6) (水素+アンモニア)プラズマ雰囲気に曝すことに依
り、工程2−(5)に於いてスルー・ホール形成用マス
クとして用いたレジスト膜を除去した後、スパッタリン
グ法を適用することに依り、スルー・ホール内壁も含め
て全面に表面平坦部での厚さが20〔nm〕となるTi
Nからなるバリヤ層27を形成する。
【0028】2−(7) CVD法を適用することに依り、バリヤ層27上に表面
平坦部での厚さが1000〔nm〕となるタングステン
層を積層形成し、スルー・ホールが完全に埋め込まれる
ようにする。
【0029】2−(8) CMP法を適用することに依り、タングステン層及びバ
リヤ層27を研磨して表面を平坦化し、スルー・ホール
内を埋めるバリヤ層27と導体プラグ28を残して他を
除去する。
【0030】2−(9) 窒素中で400〔℃〕、30〔分〕の熱処理を施して低
誘電率絶縁層25を完成させる。
【0031】図3参照 3−(1) この後、バリヤ金属膜29、配線30、上乗せ金属膜3
1を形成し、ライナー膜32、樹脂溶液Aを用いた低誘
電率絶縁層33、キャップ層34などを形成して配線の
多層化を実現することができ、この場合に適用する技術
は、既に説明したところと全く同じであって良い。
【0032】前記説明した製造工程に於いて、工程2−
(9)に於ける熱処理を行った場合に於いて、ビア、即
ち、導体プラグ28に黒ずみを生じたり、導通不良を起
こすなどの現象は全く発生しないことが観察された。
【0033】実施の形態2 図4及び図5は半導体装置の製造工程を説明する為の工
程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図であ
り、図1に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか
或いは同じ意味を持つものとする。
【0034】ここで説明する製造工程は、シリコン基板
11に半導体素子を作り込み、PSGからなる層間絶縁
層17、エッチング・ストッパ膜18を積層形成し、所
要箇所にコンタクト・ホール(図示せず)を形成し、そ
れを埋めるバリヤ層19(図1参照)、タングステンか
らなる電極取り出し用の導体プラグ20(図1参照)を
形成するに至るまでは、従来の製造工程と全く変わりな
い技術を適用して実現されるので、それ等の説明は省略
し、その後の工程について説明する。
【0035】図4(A)参照 4−(1) スピン・コート法を適用することに依り、4000〔r
pm〕、30〔秒〕の条件でエッチング・ストッパ膜1
8上に樹脂溶液Aを塗布してから、300〔℃〕、3
〔分〕の条件で熱処理を行って、平坦部に於ける厚さが
0.4〔μm〕である配線層間絶縁層35を形成する。
【0036】4−(2) CVD法を適用することに依り、厚さ300〔nm〕の
SiO2 からなるCMP犠牲層であるキャップ層36を
形成する。
【0037】4−(3) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス、及び、
エッチング・ガスをCF4 +CHF3 とするドライ・エ
ッチング法を適用することに依り、キャップ層36及び
配線層間層35のエッチングを行って、第一層目配線パ
ターン溝35Aを形成する。
【0038】図4(B)参照 4−(4) (水素+アンモニア)プラズマ雰囲気に曝すことに依
り、工程4−(3)に於いて第一層目配線パターン溝3
5Aを形成する為のマスクとして用いたレジスト膜を除
去してから、スパッタリング法を適用することに依り、
第一層目配線パターン溝35Aの内壁も含めて全面に表
面平坦部での厚さが50〔nm〕となるTaNからなる
バリヤ層37を形成する。
【0039】4−(5) CVD法を適用することに依り、バリヤ層37上に表面
平坦部での厚さが1000〔nm〕となるアルミニウム
層を積層形成し、第一層目配線パターン溝35Aが完全
に埋め込まれるようにする。尚、ここで用いたアルミニ
ウムは銅に代替して良い。
【0040】4−(6) CMP法を適用することに依り、アルミニウム層及びバ
リヤ層37を研磨して表面を平坦化し、第一層目配線パ
ターン溝35A内を埋めるバリヤ層37と第一層目配線
38を残して他を除去する。
【0041】4−(7) 不活性ガス中で400〔℃〕、30〔分〕の熱処理を施
して低誘電率絶縁層33を完成させる。
【0042】図5(A) 5−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ800〔nm〕の
SiO2 からなるビア用層間層39を形成する。
【0043】尚、第一層目配線37としてアルミニウム
に代えて銅を用いた場合には、銅がSiO2 中に拡散し
易い為、図示されているように、SiO2 からなるビア
用層間層39の下地として、銅拡散バリヤ層50を設け
るのであるが、これについては、実施の形態3に於いて
詳述する。 5−(2) CVD法を適用することに依り、厚さ50〔nm〕のS
iNからなるエッチング・ストッパ層40を形成する。
【0044】5−(3) スピン・コート法を適用することに依り、4000〔r
pm〕、30〔秒〕の条件で樹脂溶液Aを塗布してから
300〔℃〕、3〔分〕の条件で熱処理を行って、厚さ
が0.4〔μm〕である低誘電率配線層間層41を形成
する。
【0045】5−(4) CVD法を適用することに依り、厚さが300〔nm〕
のSiO2 からなるCMP犠牲層として作用するキャッ
プ層42を形成する。
【0046】5−(5) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス、及び、
エッチング・ガスをCF4 +CHF3 とするドライ・エ
ッチング法を適用することに依り、キャップ層42、低
誘電率配線層間層41、エッチング・ストッパ層40、
ビア用層間層39(要すれば銅拡散バリヤ層50)のエ
ッチングを行って、所要の第一層目配線37に対応する
導体プラグ形成予定部分にスルー・ホール39Aを形成
する。
【0047】5−(6) 前記工程5−(5)で形成したレジスト膜を除去してか
ら、改めてリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセ
ス、及び、エッチング・ガスをCF4 +CHF3 とする
ドライ・エッチング法を適用することに依り、キャップ
層42、低誘電率配線層間層41のエッチングを行っ
て、所要のスルー・ホール39Aに連なる第二層目配線
パターン溝41Aを形成する。
【0048】図5(B)参照 5−(7) 工程5−(6)で形成したレジスト膜を除去した後、ス
パッタリング法を適用することに依り、スルー・ホール
39A内壁及び第二層目配線パターン溝41A内壁も含
めて全面に表面平坦部での厚さが50〔nm〕となるT
iNからなるバリヤ層43を形成する。
【0049】5−(8) スパッタ・リフロー法を適用することに依り、バリヤ層
43上に表面平坦部での厚さが1000〔nm〕となる
アルミニウム層を積層形成し、スルー・ホール及び第二
層目配線パターン溝41Aが完全に埋め込まれるように
する。
【0050】5−(9) CMP法を適用することに依り、アルミニウム層及びバ
リヤ層43を研磨して表面を平坦化し、スルー・ホール
39A内及び第二層目配線パターン溝41A内を埋める
バリヤ層43、導体プラグ44、第二層目配線45を残
して他を除去する。
【0051】5−(10) 不活性ガス中で400〔℃〕、30〔分〕の熱処理を施
して低誘電率配線層間層41を完成させる。
【0052】5−(11) 図示していないが、この後、CVD法を適用することに
依り、厚さが100〔nm〕のSiO2 層、及び、厚さ
が50〔nm〕のSiN層からなる保護膜を形成して吸
湿を防止する。
【0053】前記実施の形態2と同じ条件で熱処理を施
した低誘電率の絶縁層を用いてMOS構造を作成して誘
電率を測定したところ、2.4であった。
【0054】また、本発明に依る多層配線構造体をもつ
半導体装置と絶縁層としてSiO2のみを用いて製造し
た半導体装置との応答速度を比較したところ、本発明の
半導体装置では、約25〔%〕の速度向上がみられた。
【0055】実施の形態3 実施の形態2と相違するところは、配線の材料として、
アルミニウムではなく銅を用いる点にあり、工程の始め
から工程4−(4)までは実施の形態2と変わりないの
で説明を省略し、その次の工程から説明する。 (1) 工程4−(5)を参照。 スパッタリング法を適用することに依り、バリヤ層37
上に表面平坦部での厚さが50〔nm〕となる銅の種層
を積層形成し、次いで、メッキ法を適用することに依
り、銅の種層に銅をメッキして厚さが1000〔nm〕
の銅層を形成し、第一層目配線パターン溝35Aが完全
に埋め込まれるようにする。
【0056】(2) 工程4−(6)を参照。 CMP法を適用することに依り、銅層及びバリヤ層37
を研磨して表面を平坦化し、第一層目配線パターン溝3
5A内を埋めるバリヤ層37と第一層目配線38を残し
て他を除去する。
【0057】(3) 工程4−(7)を参照。 真空中で400〔℃〕、30〔分〕の熱処理を施して低
誘電率絶縁層33を完成させる。
【0058】(4)CVD法を適用することに依り、厚
さ50〔nm〕のSiNからなる銅拡散バリヤ層50を
形成する。尚、銅がSiO2 中に拡散し易いことは前記
した通りである。
【0059】(5) 工程5−(1)を参照。 CVD法を適用することに依り、厚さ800〔nm〕の
SiO2 からなるビア用層間層39を形成する。
【0060】 (6) 工程5−(2)を参照。 CVD法を適用することに依り、厚さ50〔nm〕のS
iNからなるエッチング・ストッパ層40を形成する。
【0061】(7) 工程5−(3)を参照。 スピン・コート法を適用することに依り、4000〔r
pm〕、30〔秒〕の条件で樹脂溶液Aを塗布してから
300〔℃〕、3〔分〕の条件で熱処理を行って、厚さ
が0.4〔μm〕である低誘電率配線層間層41を形成
する。
【0062】(8) 工程5−(4)を参照。 CVD法を適用することに依り、厚さが300〔nm〕
のSiO2 からなるCMP犠牲層として作用するキャッ
プ層42を形成する。
【0063】(9) 工程5−(5)を参照。 リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス、及び、
エッチング・ガスをCF4 +CHF3 とするドライ・エ
ッチング法を適用することに依り、キャップ層42、低
誘電率配線層間層41、エッチング・ストッパ層40、
ビア用層間層39、銅拡散バリヤ層50のエッチングを
行って、所要の第一層目配線38に対応する導体プラグ
形成予定部分にスルー・ホール39Aを形成する。
【0064】(10) 工程5−(6)を参照。 前記工程5−(5)で形成したレジスト膜を除去してか
ら、改めてリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセ
ス、及び、エッチング・ガスをCF4 +CHF3 とする
ドライ・エッチング法を適用することに依り、キャップ
層42、低誘電率配線層間層41のエッチングを行っ
て、所要のスルー・ホール39Aに連なる第二層目配線
パターン溝41Aを形成する。
【0065】(11) 工程5−(7)を参照。 工程5−(6)で形成したレジスト膜を除去した後、ス
パッタリング法を適用することに依り、スルー・ホール
39A内壁及び第二層目配線パターン溝41A内壁も含
めて全面に表面平坦部での厚さが50〔nm〕となるT
iNからなるバリヤ層43を形成する。
【0066】(12) 工程5−(8)を参照。 スパッタリング法を適用することに依り、バリヤ層43
上に表面平坦部での厚さが50〔nm〕となる銅種層を
積層形成し、次いで、メッキ法を適用することに依り、
銅の種層に銅をメッキして厚さが1000〔nm〕の銅
層を形成し、第二層目配線パターン溝41Aが完全に埋
め込まれるようにする。
【0067】(13) 工程5−(9)を参照。 CMP法を適用することに依り、銅層及びバリヤ層43
を研磨して表面を平坦化し、スルー・ホール39A内及
び第二層目配線パターン溝41A内を埋めるバリヤ層4
3、導体プラグ44、第二層目配線45を残して他を除
去する。
【0068】(14) 工程5−(10)を参照。 真空中に於いて400〔℃〕、30〔分〕の熱処理を施
して低誘電率配線層間層41を完成させる。
【0069】(15) 工程5−(11)を参照。 この後、CVD法を適用することに依り、厚さが50
〔nm〕のSiN層からなる保護膜を形成して銅の酸化
を防止する。
【0070】デバイス応答速度について、実施の形態4
の半導体装置と絶縁層にSiO2 のみを用いて製造した
半導体装置とを比較したところ、本発明の半導体装置で
は、約20〔%〕の速度向上がみられた。
【0071】本発明に於いては、前記説明した実施の形
態を含め、多くの形態で実施することができ、以下、そ
れを付記として例示する。
【0072】(付記1)シリコーン化合物並びに耐熱性
が300〔℃〕以上である脱離剤を含む溶液を塗布成膜
した層から脱離剤成分を除去して絶縁層を形成する工程
が含まれてなることを特徴とする多層配線形成方法。
【0073】(付記2) シリコーン化合物が一般式 Si(R)x 2-x x=0.5〜1 R:組成比が任意である水素或いはメチル基で表される
ものであることを特徴とする(付記1)記載の多層配線
形成方法。
【0074】(付記3)脱離剤成分の除去を温度150
〔℃〕乃至300〔℃〕の第一の熱処理と温度300
〔℃〕乃至600〔℃〕の第二の熱処理で実施すること
を特徴とする(付記1)記載の多層配線形成方法。
【0075】(付記4)第二の熱処理を1×10-4〔T
orr〕以下の真空中で実施することを特徴とする(付
記3)記載の多層配線形成方法。
【0076】(付記5)第二の熱処理を埋め込み配線形
成後に実施することを特徴とする(付記3)或いは(付
記4)記載の多層配線形成方法。
【0077】(付記6)シリコーン化合物並びにフラー
レンを含む溶液を塗布成膜した層からフラーレン成分を
除去して絶縁層を形成する工程が含まれてなることを特
徴とする多層配線形成方法。
【0078】
【発明の効果】本発明に依る多層配線形成方法に於いて
は、シリコーン化合物並びに耐熱性が300〔℃〕以上
である脱離剤を含む溶液を塗布成膜した層から脱離剤成
分を除去して絶縁層を形成する工程が含まれる。
【0079】前記構成を採ることに依り、狭ギャップの
埋め込みが可能であり、また、CMPに耐えられる低誘
電率絶縁層の形成が可能であり、従って、配線遅延が少
ない高速動作の多層配線をもつ回路基板を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に依って作成された低誘電率絶縁層を備
える半導体装置を表す要部切断側面図である。
【図2】図1に見られる半導体装置の製造工程を説明す
る為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面
図である。
【図3】図1に見られる半導体装置の製造工程を説明す
る為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面
図である。
【図4】半導体装置の製造工程を説明する為の工程要所
に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。
【図5】半導体装置の製造工程を説明する為の工程要所
に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。
【符号の説明】
11 シリコン基板 12 素子間分離絶縁層 13 ゲート絶縁層 14 ゲート電極 15 サイド・ウォール 16S ソース領域 16D ドレイン領域 17 層間絶縁層 18 エッチング・ストッパ膜 19 バリヤ層 20 タングステンからなる導体プラグ 21 バリヤ金属膜 22 配線 23 上乗せ金属膜 24 ライナー膜 25 低誘電率絶縁層 26 キャップ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 克巳 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5F033 HH08 HH11 HH32 HH33 JJ01 JJ08 JJ11 JJ19 JJ33 KK01 KK08 KK11 KK32 MM05 MM12 MM13 NN06 NN07 PP06 PP15 PP27 PP28 PP33 QQ09 QQ11 QQ25 QQ37 QQ48 QQ74 RR04 RR06 RR14 RR21 RR23 SS11 SS22 XX02 XX24 5F058 AA10 AC03 AF04 AG01 AH02 BA20 BC05 BF46 BH01 BH20 BJ02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコーン化合物並びに耐熱性が300
    〔℃〕以上である脱離剤を含む溶液を塗布成膜した層か
    ら脱離剤成分を除去して絶縁層を形成する工程が含まれ
    てなることを特徴とする多層配線形成方法。
  2. 【請求項2】シリコーン化合物が一般式 Si(R)x 2-x x=0.5〜1 R:組成比が任意である水素或いはメチル基で表される
    ものであることを特徴とする請求項1記載の多層配線形
    成方法。
  3. 【請求項3】脱離剤成分の除去を温度150〔℃〕乃至
    300〔℃〕の第一の熱処理と温度300〔℃〕乃至6
    00〔℃〕の第二の熱処理で実施することを特徴とする
    請求項1記載の多層配線形成方法。
  4. 【請求項4】第二の熱処理を埋め込み配線形成後に実施
    することを特徴とする請求項3記載の多層配線形成方
    法。
  5. 【請求項5】シリコーン化合物並びにフラーレンを含む
    溶液を塗布成膜した層からフラーレン成分を除去して絶
    縁層を形成する工程が含まれてなることを特徴とする多
    層配線形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005150151A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Seiko Epson Corp 半導体装置の絶縁膜形成方法及び半導体装置
JP2005353929A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Samsung Electronics Co Ltd 半導体装置の製造方法

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