JP2002093399A - 電池用電流遮断素子及びその製造方法 - Google Patents

電池用電流遮断素子及びその製造方法

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JP2002093399A
JP2002093399A JP2000285254A JP2000285254A JP2002093399A JP 2002093399 A JP2002093399 A JP 2002093399A JP 2000285254 A JP2000285254 A JP 2000285254A JP 2000285254 A JP2000285254 A JP 2000285254A JP 2002093399 A JP2002093399 A JP 2002093399A
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Tadamitsu Azema
忠満 畦間
Yoshinori Ishikawa
吉紀 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の内圧上昇が所定値以上になると、確実
に電路を遮断して安全性を確保することができる高性能
な電池用電流遮断素子を提供すること。 【解決手段】 電池1の内圧上昇によって変形可能な外
装体2と、この外装体2の一面である底部側面4aに取
り付け可能な絶縁性の保持部材5とを備え、この保持部
材5には、異なる材質の薄肉材6aと厚肉材7とを互い
に圧着して一枚の板状にした横長で導電性の接続部材6
が固着され、接続部材6の長手方向の一方側と他方側と
の間には、外装体2の底部側面4aの変形に対応して、
一方側と他方側との接続を遮断容易な遮断用部位Bを有
し、電池1の内圧が上昇して外装体2が変形することに
より、遮断用部位Bが破断して接続部材6の一方側と他
方側との接続が遮断されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電池用電流遮断素子
に係わり、特に電池ケースの内圧上昇時に安全性を確保
するのに好適な電池用電流遮断素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電池ケースの内部に有機溶
媒系電解液を注入して密閉した、充電可能なリチウムイ
オン二次電池などが、携帯電話機やパソコン等の携帯用
機器の電源として広く使用されている。ところが、この
ような電池に再充電するときに過充電を行ったり、規定
された電流よりも大きな電流で充電を行ったりすると、
電池に異常が生じて電池ケース内に気体が発生し、電池
ケース内の圧力や温度が上昇して、電池ケースの膨張、
さらには亀裂等が発生し、内部の電解液が外部ににじみ
出して、電池が組み込まれた機器に悪影響を与えること
があった。また、これに至らなくてとも、前述したよう
な異常状態のままで、電池の使用を継続すると、電池の
膨張が進行し、電池ケースが破裂したりする危険性があ
り、異常が生じた電池は速やかに使用を中止する必要が
あった。
【0003】このような障害を解決するために、従来の
電池の電池用電流遮断素子を、例えば図13、14に示
すような円形の電池に用いたもので説明すると、電池ケ
ース21にガスケット22を介して、周囲をカシメ等で
電池ケース21の内部を密閉するように取り付けた電池
蓋23と、この電池蓋23の下部に、上方に変位可能な
アクチュエータ24とが、それぞれ配設されている。前
記電池蓋23には通気口23aが形成され、電池ケース
21内部の圧力上昇によりアクチュエータ24が開裂す
ると、内部の圧力上昇した気体が通気口23aから外部
に逃げられるようになっている。
【0004】また、アクチュエータ24は、円環状の安
全弁部24aが絞り加工等で形成され、この安全弁部2
4aには、中央部に図示下方に突出する突起部24b
と、この突起部24bの周囲の下面に放射状の溝24c
が形成されている。この溝24cが形成された部分のア
クチュエータ24は薄肉になっており、電池ケース21
内部の圧力上昇によりアクチュエータ24が開裂可能に
なっている。また、アクチュエータ24の下方には絶縁
板25が配設され、この絶縁板25には安全弁部24a
の突起部24aが挿通する穴25aと、他に通気穴25
bとが貫通形成されている。前記絶縁板25の下部に
は、リード固定部材26が配設され、このリード固定部
材26には、前記絶縁板25の穴25aに連通する穴2
6aと、絶縁板25の通気穴25bと連通する通気穴2
6bとがそれぞれ設けられている。
【0005】前記それぞれの穴25a、26aには、安
全弁部24aの突起部24bが挿通され、この突起部2
4bの先端には金属板から成る薄板のリード27が取り
付けられている。この薄板のリード27は、突起部24
bの先端部にスポット溶接等で接合される接合部を有
し、アクチュエータ24とリード27とが電気的に導通
している。また、リード27の他端は図示下方の発電素
子28に接続されて、発電素子28と電池蓋23との間
に電路が形成されている。そして、電池内部の異常で電
池ケース21内部の圧力が上昇した場合、圧力上昇した
気体が通気穴25b、26bから、図14に示す矢印A
のように流れて、安全弁部24aの裏面を上方に押し上
げようとする力が加えられる。
【0006】前記電池ケース21内部の圧力上昇が所定
値以上になると、安全弁部24aが上方に変位して接合
部27aが破断され、リード27とアクチュエータ24
との間の電路が遮断されるようになっている。この電路
遮断で、電池の内圧上昇が所定値以上になったことを検
出して、電池内部の電流の流れが遮断されて、電池ケー
ス21内部の圧力上昇が抑えられる。また、前記電路が
遮断されても、電池内部の圧力上昇がストップしなで、
更に内圧が上昇した場合には、この更に上昇した電池内
圧が放射状の溝24cに加わり、この溝24cによって
薄肉に形成されたアクチュエータ24が開裂される。そ
して、この開裂部分から内部の圧力上昇した気体が、通
気口23aから外部に逃げて、電池の破裂を事前に防ぐ
ことができるようになっている。このような従来の電池
を用いた携帯電話機等の携帯用機器類は小型化が進み、
このような携帯用機器に使用する電池も小型の要求が強
くなっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の電池用電流遮断素子は、全体が薄板に形成され
たリード27にアクチュエター24をスポット溶接等で
接合していたので、リード27の接合部27aに亀裂等
が発生したり、接合力にバラツキが発生したりするおそ
れがあった。前記リード27の接合部に亀裂、あるいは
接合力にバラツキ等が発生すると、アクチュエター24
とリード27との破断強度がバラツキ、電池の内圧上昇
を精度良く検出できなくなる危険性があった。本発明
は、前述のような課題を解決して、電池の内圧上昇が所
定値以上になると、確実に電路を遮断して安全性を確保
することができる高性能な電池用電流遮断素子を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として本発明の電池用電流遮断素子
は、電池の内圧上昇によって変形可能な外装体と、この
外装体の一面に取り付け可能な絶縁性の保持部材とを備
え、この保持部材には、異なる材質の薄肉材と厚肉材と
を互いに圧着して一枚の板状にした横長で導電性の接続
部材が固着され、前記接続部材の長手方向の一方側と他
方側との間には、前記外装体の変形に対応して前記一方
側と他方側との接続を遮断容易な遮断用部位を有し、前
記電池の内圧が上昇して前記外装体が変形することによ
り、前記遮断用部位が破断して前記接続部材の前記一方
側と他方側との接続が遮断されるような構成とした。
【0009】また、前記課題を解決するための第2の解
決手段として、前記遮断用部位は、前記接続部材の前記
長手方向と直交して幅方向に横切る一対の溝部を有し、
この溝部は底部が前記薄肉材からなり、前記一対の溝部
に挟まれた部分に前記厚肉材からなる変位部を形成し、
前記電池の内圧上昇による前記外装体の変形に連動し
て、前記変位部を前記溝部から破断するような構成とし
た。
【0010】また、前記課題を解決するための第3の解
決手段として、前記遮断用部位は、前記溝部が形成され
た部分の前記幅方向の寸法が他の部分より幅狭に形成さ
れている構成とした。
【0011】また、前記課題を解決するための第4の解
決手段として、前記外装体は、前記電池の内圧上昇によ
って外方に膨張可能な互いに対向する一対の第1の側面
と、この第1の側面より面積が小さくて前記第1の側面
が膨張することにより凹状の内方に凹む第2の側面とを
有し、前記保持部材を前記第2の側面に取り付けた状態
で、前記接続部材と前記第2の側面との間に、前記第2
の側面の前記凹状の凹みに追従して変形可能な導電性の
変形部材を配設し、この変形部材を介して前記接続部材
と前駆第2の側面との間に電路が形成され、前記電池の
内圧上昇により、前記第1の側面が膨張して前記第2の
側面が凹状に凹んで前記変形部材が変形し、前記変位部
を前記溝部から破断して前記電路を遮断するような構成
とした。また、前記課題を解決するための第5の解決手
段として、前記薄肉材を前記外装体の第2の側面または
前記変形部材の材質と同じにし、前記厚肉材を外部リー
ドの材質と同じにした構成とした。また、前記課題を解
決するための第6の解決手段として、前記外装体の第2
の側面および前記変形部材はアルミニウムからなり、前
記外部リードは ニッケルからなる構成とした。
【0012】また、前記課題を解決するための第7の解
決手段として、前記外装体内部には発電素子を収納し、
前記外装体の一面にはこの外装体の内方に向けて膨出形
成したダイアフラム部を形成し、このダイアフラム部
は、前記電池の内圧上昇によって前記外装体の外方に向
けて変位して前記変位部を押圧可能とし、前記接続部材
は、前記保持部材から外部に露出する外部電極部を有
し、前記変位部は、前記ダイアフラム部が当接する位置
に絶縁部材を形成し、前記発電素子と前記外部電極部と
の間には前記遮断用部位を介して電路が形成され、前記
電池の内圧上昇により、前記ダイアフラム部が前記外装
体の外方に向けて変位し、前記絶縁部材を介して前記変
位部を前記溝部から破断して前記電路を遮断するような
構成とした。
【0013】また、前記課題を解決するための第8の解
決手段として、前記薄肉材はアルミニウムからなり、前
記厚肉材はニッケルからなる構成とした。
【0014】また、前記課題を解決するための第9の解
決手段として本発明の製造方法は、異なる材質からなる
厚肉材と薄肉材とを圧着して横長の一枚の板状に形成し
た接続部材を配設し、前記薄肉材に圧着前の前記厚肉材
は、長手方向と直交する幅方向に一対の孔部を打ち抜き
形成し、この一対の孔部は前記幅方向の端部に桟部を形
成し、前記厚肉材を前記薄肉材に圧着後、前記桟部を切
り落として、前記孔部が形成された部分に前記幅方向に
横切る一対の溝部を形成し、この溝部は底部が前記薄肉
材からなる方法とした。
【0015】また、前記課題を解決するための第10の
解決手段として、前記一対の溝部を有する前記接続部材
は、成形加工で保持部材に一体化され、この保持部材を
電池の内圧上昇によって変形可能な外装体に取り付け可
能とした方法とした。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の電池用電流遮断
素子の実施の形態について図面を用いて説明する。ま
ず、図1〜図5は本発明の第1の実施の形態に係わる図
であり、図6、7は本発明に係わる接続部材の製造方法
を説明する図であり、図8〜図12は本発明の第2の実
施の形態に係わる図である。
【0017】まず、本発明の第1の実施の形態の電池用
電流遮断素子Dを、図1〜図5で説明すると、例えば角
形のリチウムイオン2次電池からなる電池1が2点鎖線
で示す部分に配設されている。この電池1は、図5に示
すように、外装体2が略矩形状の薄型に形成され、内部
に発電素子(図示せず)が収納されて、外装体2によっ
て内部が密閉されている。前記外装体2は、外部電極
(陽極)2aを有する上部側面2bと、互いに対向する
面積の広い一対の第1の側面3と、この第1の側面3に
隣接して第1の側面3より面積の小さい第2の側面4と
から構成されている。この第2の側面4は、第1の側面
3に隣接する、底部側面4aと互いに対向する一対の側
面4b、4bとからなっている。
【0018】そして、上部側面2bは絶縁性があると共
に、硬質で可撓性のない材料で形成され、電池1の内圧
が上昇して第1、第2の側面3、4が変形しても、上部
側面2bは変形しないようになっている。また、第1、
第2の側面3、4は、例えばアルミニウム等の金属材料
かなり、絞り加工されて可撓性を有するように薄く形成
され、例えば電極の1つである陰極として利用可能であ
ると共に、電池1の内圧上昇によって、膨張又は収縮可
能になっている。
【0019】このような電池1は、充電時に、過充電を
行ったり、又は、規定された電流よりも大きな電流で充
電が行ったりすると、電池1内で化学変化を起こし、内
部にガスが発生して電池内圧が上昇する。すると、電池
1の外装体2は、図4に示すように、互いに対向する面
積の広い第1の側面3、3が矢印Aの外方向に膨張し、
この第1の側面3に隣接するそれぞれの第2の側面4
(4a、4b)は、膨張した第1の側面3に引っ張られ
て、中央付近が矢印C方向に凹状に凹んで変形する。
【0020】このような電池1に取るける本発明の第1
の実施の形態の電池用電流遮断素子Dを、電池1の外装
体2の、例えば第2の側面4である底部側面4aに取り
付け可能としたもので説明する。まず、本発明の電池用
電流遮断素子Dは、外装体2の底部側面4aに取り付け
可能な絶縁性のポリプロピレン等からなる保持部材5が
配設されている。
【0021】この保持部材5は、図2に示すように、横
長に形成され、長手方向の両端部が電池1側に突出する
一対の取付突部5a、5aが形成されている。そして、
保持部材5は、電池1の底部側面4aに取り付け可能に
なっており、底部側面4aに取り付けると、一対の取付
突部5a、5aが底部側面4aの長手方向を挟持して取
り付け可能になっている。
【0022】また、保持部材5は、下面側で一対の取付
突部5a、5aの内側に、後述する変形部材7を固着す
るための取付部5b、5bが形成されている。この取付
部5bは円柱状に突出形成され、先端部が熱カシメ等に
よりカシメ可能になっている。また、保持部材5は、外
周部の全周、又は少なくとも一部を電池1と反対方向
の、図示上方に突出させて緩衝壁5cが形成されてい
る。
【0023】また、保持部材5は、長手方向の中央部に
略矩形状の第1接合用孔5dが貫通形成されている。前
記第1接合孔5d近傍の図示左右には、円形状の第2接
合用孔5e、5eが貫通形成され、この第2接合用孔5
e、5eの周囲には円環状の突部5f、5fが、緩衝壁
5cと同じ高さで突出形成されている。また、図2に示
す保持部材5の上面には、接続部材6が配設されてお
り、この接続部材6は、図7に示すように、異なる材質
の薄肉材6aと厚肉材7とを互いに圧着して、一枚の板
状に形成されて配設されている。
【0024】前記1枚の板状の接続部材6は、保持部材
5と同様に横長に形成され、図7Bに示す薄肉材6a
が、厚さが略0.02mmのアルミニウム等の軟質材料
で形成され、厚肉材7が、厚さが略0.15mmのニッ
ケル等の硬質材料で形成されている。そして、第1接合
孔5d上に位置する接続部材6には、外装体2の底部側
面4aの変形に対応して接続部材6の長手方向の一方側
と他方側との接続を遮断容易な遮断用部位Bが形成され
ている。この遮断用部位Bは、図1に示すように、接続
部材6の略中央部に形成されている。
【0025】また、遮断用部位Bには、図7に示すよう
に、厚肉材7の長手方向と直交して矢印Yの幅方向に横
切る一対の溝部7aが互いに対向して形成している。そ
して、溝部7aは底部が薄肉材6aからなっている。ま
た、遮断用部位Bは、一対の溝部7aに挟まれた部分
に、厚肉材7からなる変位部7bが形成されている。ま
た、遮断部材Bは、図7Aに示すように、溝部7aが形
成された部分が、矢印Yの幅方向の両端部に所定深さの
切り欠き部6b、6bが形成され、溝部7aが形成され
た部分の矢印Yの幅方向の寸法が他の部分より幅狭にな
っている。そのために、遮断用部位Bは、変位部7bが
例えば下方に変位すると、薄肉部6aからなる底部を有
する溝部7aが破断容易になっている。
【0026】また、接続部材6は、外周部の全周、又は
少なくとも一部が上方、又は下方に折り曲げ形成(図示
せず)され、この折り曲げ部分を保持部材5にインサー
ト成形等により埋設され、図2に示すように、保持部材
5の突部5f、5f周囲が打ち抜き形成され、その内周
部が下方に折り曲げられて、保持部材5に埋設されて保
持部材5に一体化されている。そのために、保持部材5
は、強度がアップされて、外部応力が加わっても変形し
難くなっている。
【0027】前記接続部材6は、更に保持部材5の強度
アップのために、図1に示すように、左右方向の長手方
向に、複数のリブ6fが形成されている。このリブ6f
は、保持部材5側に突出形成して、図2に示す接続部材
6の表面側は平坦状に形成されて、この平坦状の表面の
左右2カ所にリード接続部6gが形成されている。
【0028】また、図2に示す保持部材5の下部には、
アルミニウム等からなる導電性の変形部材8が配設され
ている。この変形部材8は、図3に示すように、横長に
形成され、長手方向の両端部寄りの位置に、保持部材5
の取付部5b、5bに嵌合可能な一対の楕円状の長孔8
a、8aが形成されている。そして、長孔8aに取付部
5bを嵌合させた状態で、取付部5bの先端を熱カシメ
等によりカシメ付けて、変形部材8を保持部材5に取り
付けるようになっている。
【0029】また、変形部材8は、図2に示すように、
一対の長孔8a、8aに挟まれた部分が、外装体2の第
2の側面4(4a)に当接可能に平坦状に突き出しした
平坦部8bが形成され、この平坦部8bが、外装体2の
第2の側面4(4a)にスポット溶接等で接合可能にな
っている。また、変形部材8は、図3に示すように、長
手方向の略中央部に、保持部材5の第1接合用孔5d側
に突出する接合部8cが形成されており、この接合部8
cが第1接合用孔5d内に位置して、遮断用部位Bの厚
肉材7からなる変位部7bに接合可能になっている。
【0030】そして、接続部材6の変位部7bと変形部
材8の接合部8cとは、スポット溶接等により電気的に
接合可能になっている。前記変位部7b下部の薄肉材6
aと変形部材8とは、互いに材質がアルミニウムのため
に溶接が容易である。また、変形部材8は、保持部材5
の第2接合用孔5e、5eを利用して、電池1の第2の
側面4(4a)に溶接等で接合することにより、第2の
側面4(4a)の凹状の凹みに追従して変形して、変位
部7bを変位させるようになっている。前記変形部材8
と第2の側面4(4a)とは、互いに材質がアルミニウ
ムであるために溶接が容易である。また、接続部材6の
表面のリード接続部6gには、材質がニッケルからなる
外部リード9がスポット溶接等により接合され、外部リ
ード9と変形部材8との間には遮断用部位Bを介して電
路が形成されている。前記リード接続部6gが形成され
た部分の厚肉材7もニッケルのため、外部リード9とは
親和性が高く溶接等が容易である。
【0031】前述したような本発明の電池用電流遮断素
子Dを取り付けたリチウムイオン2次電池からなる電池
1を、充電する場合に、過充電を行ったり、規定された
電流よりも大きな電流で充電を行ったりすると、電池1
内で化学変化を起こし、内部にガスが発生して電池1の
内圧が上昇する。
【0032】この電池1の内圧が上昇することにより、
電池1の外装体2の、面積の広い第1の側面3が図4に
示すように矢印A方向に膨張すると共に、第1の側面3
に隣接する第2の側面4(4a、又は4b)が、第1の
側面3に引っ張られて、図5に示すように、矢印C方向
の凹状に凹む。この第2側面4(4a)の凹状の凹みに
追従して、底部側面4aに接合した変形部材8も変形
し、接合部8aに接合している変位部7bが図示下方に
引っ張られて、変位部7bが溝部7aから破断される。
【0033】この変位部7bが溝部7aから破断される
ことにより、接続部材6と第2の側面4との間の電路が
遮断されて、電池1への充電が停止されて、電池1内部
の圧上昇が停止する。そのために、外装体2に亀裂や破
裂が発生するのを未然に防ぐことができる。本発明の第
1の実施の形態では、変形部材8を外装体4に接合した
もので説明したが、変形部材8を使わないで、接続部材
6の変位部7bを第2の側面4(4a、又は4b)に直
接接合したものでも良い。
【0034】また、本発明の第2の実施の形態の電池用
電流遮断素子Tを、例えば角形電池に用いたもので、図
8〜図12に基づいて説明すると、電池ケースからなる
外装体K内部には発電素子(図示せず)を収納し、外装
体Kの上部には、外装体Kの内部を機密に遮蔽可能な外
装体Kの一面をなす電池蓋11が溶接等で固着されてい
る。前記外装体Kの一面をなす電池蓋11は、アルミ等
の導電性金属板から成り、図8〜図10に示すように、
外形が楕円状に形成され、この楕円状の外周部には、帯
状の鍔部11aと、図示左側に幅広で平坦状の鍔部11
bとを有し、この鍔部11a、11bの内側を絞り加工
等で下方に突出させて、平坦状の底板11cが形成され
ている。
【0035】前記底板11cの一部には、例えば図示右
側にダイアフラム部Fと、図示左側に安全弁部Zとが形
成されている。前記ダイアフラム部Fは、図11に示す
ように、底板11cの下面側から研削加工等により形成
された円環状の凹部11dにより薄肉部11eが設けら
れている。この薄肉部11eがプレス等で椀状に外装体
Kの図示下方の内方に向けて膨出形成されている。即
ち、外装体Kの一面をなす電池蓋11には、外装体Kの
内方に向けて膨出形成したダイアフラム部Fが形成され
ている。
【0036】このようなダイアフラム部Fは、外装体K
の内圧変化で、薄肉部11eの外周側の根元部分を支点
として中央部が上下に変位可能になっている。また、安
全弁部Zは、外形が円環状に図示上方に突出形成された
平坦状の厚肉の突出部11fと、この突出部11fの根
元部分を薄肉にした連結部11gとが形成されて構成さ
れている。
【0037】また、底板11cの図示右寄りには、後述
する固定部材12の筒部12bが挿入可能な孔11hが
形成され、図示左側の平坦状の鍔部11bには外装他K
の内部に電解液等を注入するための注入孔11jが形成
されている。前記安全弁部Zの右側近傍には底板11c
を上方側に突き出し形成したカシメ部11kが設けら
れ、このカシメ部11kによって、後述する保持部材1
3を取り付け可能になっている。
【0038】前記電池蓋11の底板11cの下面側に
は、図10に示すように、電池蓋11の外形より小さい
略楕円状の絶縁材料から成る固定部材12が配設されて
いる。この固定部材12には、図9に示す右側端部寄り
に後述するリベット14を挿入するためのリベット孔1
2aを有する筒部12bが、図示上方側に突出形成され
ている。
【0039】前記固定部材12は、ダイアフラム部Fが
形成された凹部11dが位置する部分に、所定の幅と深
さの通気溝12cが形成されて、電池ケースK内部の内
圧変化が通気溝12cを介してダイアフラム部Fに伝達
されるようになっている。また、安全弁部Zが位置する
部分の固定部材12には、安全弁部Zの外径と略同寸法
の通気口12dが貫通形成され、また、注入孔11jが
位置する固定部材12には、注入孔11jより大きめの
注入口12eが貫通形成されている。また、固定部材1
2の中央部には、図示下方に向かって突出するカシメ部
12fが形成されている。
【0040】また、安全弁部Zを除く部分の、外装体K
の一面をなす電池蓋11の底板11c上には、後述する
接続部材16を埋設して一体化した保持部材13が取り
付けられている。この保持部材13は絶縁材料から成
り、ダイアフラム部Fが形成された部分の上方には、ダ
イアフラム部Fが上方に変位可能な矩形の開口部13a
が形成され、この開口部13aの図示左側で、電池蓋1
1の中央部付近には、略矩形の端子保持部13bが突出
形成されている。また、保持部材13の右端部寄りに
は、後述するリベット14をカシメ付けるための外形が
円形のリベットカシメ部13cが所定の深さで彫り込み
形成されている。
【0041】また、端子保持部13bの図示左側近傍に
は、電池蓋11のカシメ部11kをカシメ付けるための
カシメ孔13dが所定の深さで形成されている。前記固
定部材12のリベット孔12aには、銅等の金属棒から
成るリベット14がカシメ可能に挿通されている。前記
リベット14は下方に頭部14aと、上方には筒部12
eから突出する先端部14bとが形成されている。そし
て、固定部材12のリベット孔12aにリベット14が
挿通されて、リベット14の頭部14aと固定部材12
との間に内部電極15の取付部15aが狭持されるよう
になっている。
【0042】前記内部電極15は、銅等の金属板から成
り、固定部材12の底面に接する平坦状の取付部15a
と、この取付部15aから下方側に略L字状に折り曲げ
られる端子部15bとが形成されている。そして、取付
部15aの図示左側の一方側が固定部材12のカシメ部
12fにカシメ付けられると共に、図示右側の他方側が
リベット14の頭部14aと固定部材12との間に狭持
されて、内部電極15が固定部材12に取り付けられて
いる。
【0043】また、底板11c上の保持部材13には、
インサート成形等で埋設されて保持部材13に一体化さ
れた横長の接続部材16が配設されている。この接続部
材16は、第1の実施の形態の接続部材6と同様に、図
11に示すように、異なる材質の薄肉材16aと厚肉材
17とが圧着されて一枚の板状に形成されている。そし
て、薄肉材16aは、厚さが略0.02mmのアルミニ
ウム等で形成され、厚肉材17は厚さが略0.15mm
のニッケル等で形成されている。
【0044】前記接続部材16は、図9に示すように、
保持部材13から露出する外部電極部16bと、保持部
材13の開口部13a内に位置する遮断部位Sと、リベ
ット14に接続されるリベット接続部16cとが設けら
れて横長状に形成されている。前記接続部材16は、電
池内部の発電素子(図示せず)に内部電極15を介して
リベット14で接続され、保持部材13にインサート成
形により埋設されて取り付けられている。また、遮断用
部位Sは、接続部材16の長手方向の外部電極部16b
が形成された一方側と、リベット接続部16cが形成さ
れた他方側との間の開口部13a内に形成され、外装体
Kの変形に対応して前記一方側と他方側との接続を遮断
容易となっている。
【0045】また、電池蓋11の右側端部寄りの孔11
hに、固定部材12の筒部12bを挿入し、リベット孔
12aにリベット14を挿入して、先端部14bをカシ
メ付けることによって、頭部14aが内部電極15の取
付部15aと導通し、先端部14bがリベット接続部1
6cと導通して、内部電極15と接続部材16とがリベ
ット14を介して電気的に導通するようになっている。
そして、内部電極15の外部電極部15bを電池内部の
発電素子(図示せず)に接続すると、発電素子と接続部
材16の外部電極部16bとの間に、遮断用部位Sを介
して電路が形成されるようになっている
【0046】また、図8に示す遮断用部位Sは、幅狭の
連結部16dが形成され、この連結部16dには、接続
部材16の長手方向と直交して幅方向に横切る一対の溝
部17aが形成されている。そして、溝部17aは底部
が薄肉材16aで形成されている。また、遮断用部位S
は、一対の溝部17aに挟まれた部分に、厚肉材17か
らなる変位部17bが形成されている。
【0047】前記変位部17bが形成された部分には、
変位部17bを埋設するように絶縁部材18が形成さ
れ、この絶縁部材18は、変位部17bから下方のダイ
アフラム部F側に突出する円弧状の突出面18bが形成
され、突出面18bの一端部寄りに突出面18bの中央
部の突出高さと同等、あるいはそれ以下の高さの凸部1
8cが突出形成されている。
【0048】このような構成の本発明の第2の実施の形
態の電池用電流遮断素子Tは、図9に示すように、外装
体Kの内部に収納した発電素子(図示せず)等を気密に
遮蔽する、外装体Kの一面である電池蓋11を外装体K
の上方の開口部に溶接等で取り付ける。その後、注入孔
11jから所定の電解液(図示せず)を注入し、注入孔
11jを溶接等により塞ぐことにより、外装体Kの内部
を気密に遮蔽した電池(図示せず)を組み立てるように
なっている。
【0049】前述したような、第2の実施の形態の電池
用電流遮断素子Tの動作は、外装体K内部に異常が発生
して、電池の内圧が上昇すると、図12に示すように圧
力上昇した気体が、通気溝12cから、矢印Gのように
ダイアフラム部Fを形成した凹部11d内に侵入し、ダ
イアフラム部Fを上方に押し上げようとする力が働く。
そして、電池の内圧が所定値以上に上昇すると、ダイア
フラム部Fが一気に上方に反転して変位する。
【0050】このダイアフラム部Fの反転動作で、ダイ
アフラム部Fの中央部付近が、絶縁体18の突出面17
bを上方に押圧する。すると、破断容易な遮断用部位S
は、薄肉材16aで形成された溝部17aの底部から破
断する。そして、遮断用部位Sは、破断部分が絶縁部材
18によって矢印H方向の上方に押し上げられて、接続
部材16の一方側に形成された外部電極部16bと、外
装体内部の発電素子(図示せず)との間の電路が遮断さ
れる。そのために、外装体K内部の圧力上昇が抑えられ
て、電池の破裂を未然に防止することができる。
【0051】また、接続部材16と外装体K内部の発電
素子(図示せず)との間の電路が遮断されても、電池内
部の圧力上昇が停止しないで、更に内圧が上昇するよう
な場合には、この更に上昇する電池内圧が安全弁部Zの
突出部11fに加わって、薄肉の連結部11gを破断さ
せる。この連結部11gの破断によって、電池内部の高
圧になった気体が外部に排出され、電池の破裂を未然に
防止することができる。
【0052】このような本発明の、例えば第1の実施の
形態に用いた接続部材6の製造方法を、図6、図7に基
づいて説明すると、まず、厚肉材7は、図6A、Bに示
すように、長手方向と直交する矢印Yの幅方向に一対の
孔部7cをプレス加工等で打ち抜き形成する。前記一対
の孔部7cは、矢印Yの幅方向の端部を切り残して桟部
7dが形成され、この桟部7bによって、厚肉材7の長
手方向の一方側と他方側とが接続されて、厚肉材7が横
長に形成されている。このような厚肉材7を、圧延ロー
ラ(図示せず)等により強い力で薄肉材6aに圧着する
と、図6Cに示すように、薄肉材6aと厚肉材7とが一
枚の板状に一体化することができる。
【0053】このような薄肉材6aと厚肉材7とを圧着
して一体化した接続部材6は、図7Aに示すように、桟
部7dが形成された部分をプレス等で切り落として、所
定の深さの切り欠き部6bを形成する。この切り欠き部
6bにより、孔部7cが形成された部分に、矢印Yの幅
方向に横切る一対の溝部7aが形成される。この溝部7
aが形成された部分の接続部材6の幅寸法が切り欠き部
6bによって、他の部分より幅狭に形成している。
【0054】そして、一対の溝部7aに挟まれた部分に
厚肉材7からなる変位部7bが形成され、この変位部7
bの下部に、図7Bの2点差線で示す変形部材8をスポ
ット溶接等で接合することにより、変形部材8が例えば
下方に変形すると、変位部7bが下方に引っ張られて、
遮断用部位Bは、強度の弱い溝部7aから破断すること
ができる。この遮断用部位Bの破断で、接続部材6の長
手方向の一方側と他方側との接続が遮断され、電池1側
の第2の側面4と接続部材6との間の電路を遮断するこ
とができる。
【0055】
【発明の効果】本発明の電池用電流遮断素子は、異なる
材質の薄肉材と厚肉材とを互いに圧着して一枚の板状に
した横長で導電性の接続部材を有し、電池の内圧が上昇
して外装体が変形することにより、接続部材に形成した
遮断用部位が破断して、接続部材の一方側と他方側との
接続が遮断されるようにしたので、薄肉材を板厚のバラ
ツキがない高精度に形成でき、遮断用部位をバラツキの
ない一定の破断強度で破断することができる高性能な電
池用電流遮断素子を提供できる。
【0056】また、遮断用部位は、一対の溝部に挟まれ
た部分に厚肉材からなる変位部を形成し、前記電池の内
圧上昇による前記外装体の変形に連動して、前記変位部
を前記溝部から破断するようにしたので、変位部は、薄
肉材で形成した溝部の底部から容易に破断することがで
き、電池の内圧上昇が低圧でも接続部材を溝部から確実
に破断することができる。
【0057】また、前記遮断用部位は、前記溝部が形成
された部分の前記幅方向の寸法が他の部分より幅狭に形
成されているので、更に電池の内圧上昇が低圧でも、遮
断用部位を溝部から確実に破断して遮断することができ
る。
【0058】また、電池の内圧上昇により、外装体の第
1の側面が膨張して第2の側面が凹状に凹んで変形部材
が変形し、変位部を溝部から破断して電路を遮断するよ
うにしたので、電池外装体の第2の側面の変形に連動し
て、電路を遮断して、電池の内圧上昇をストップさせる
ことができる。そのために電池用電流遮断素子を用いた
電池に何らかの異常が発生して、電池の内圧が上昇した
としても、本発明の電池用電流遮断素子によって、爆発
等の異常が発生する前に内圧上昇を停止することができ
る、取り扱い上において、安全な電池を提供できる。
【0059】また、前記薄肉材を前記外装体の第2の側
面または前記変形部材の材質と同じにし、前記厚肉材を
外部リードの材質と同じにしたので、薄肉材と第2の側
面または変形部材とを溶接等で接合しやすく、厚肉材と
外部リードとを溶接等で接合しやすくなる。
【0060】また、前記外装体の第2の側面および前記
変形部材はアルミニウムからなり、前記外部リードは
ニッケルからなるので、同じ材質同志で溶接等による接
合となり、接合強度を強くできる。
【0061】また、電池の内圧上昇により、ダイアフラ
ム部が外装体の外方に向けて変位し、絶縁部材を介して
変位部を溝部から破断して電路を遮断するようにしたの
で、ダイアフラム部により破断された遮断用部位は、破
断部分が絶縁部材で大きく離間されて、破断部分が再度
導通することを防ぐことができる。
【0062】また、薄肉材はアルミニウムからなり、厚
肉材はニッケルからなるので、薄肉材が軟質のため、電
池の内圧上昇が低圧でも、バラツキのない一定の破断強
度で確実に遮断部位を破断することができる高性能な電
池用電流遮断素子を提供できる。また、アルミニウムか
らなる薄肉材に接続する変形部材あるいは外装体の第2
の側面とがアルミニウムなので溶接が容易となり接続強
度を強くできる。また、ニッケルからなる厚肉材に接続
する外部リードがニッケルなので溶接が容易である。
【0063】また、薄肉材に圧着前の厚肉材は、一対の
孔部を打ち抜き形成し、この一対の孔部は幅方向の端部
を切り残して桟部を形成し、厚肉材を薄肉材に圧着後、
桟部を切り落として、孔部が形成された部分に幅方向に
横切る一対の溝部を形成し、この溝部は底部が前記薄肉
材からなるので、電池の内圧上昇が低圧でも、遮断用部
位を溝部から確実に破断して遮断することができる電池
用電流遮断素子の製造方法を提供できる。
【0064】また、一対の溝部を有する接続部材は、成
形加工で保持部材に一体化され、この保持部材を電池の
内圧上昇によって変形可能な外装体に取り付け可能とし
たので、本発明の電池用電流遮断素子を電池に取り付け
るのが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる上面図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる要部断面図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係わる下面図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係わる電池の上面
図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係わる電池の斜視
図である。
【図6】本発明に係わる接続部材の製造方法を説明する
図である。
【図7】本発明に係わる接続部材の製造方法を説明する
図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係わる上面図であ
る。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係わる要部断面図
である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係わる下面図で
ある。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係わる遮断用部
位の動作を説明する図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係わる遮断用部
位の動作を説明する図である。
【図13】従来の電池用電流遮断素子の要部断面図であ
る。
【図14】従来の電池用電流遮断素子の動作を説明する
要部断面図である。
【符号の説明】
D 本発明の第1の実施の形態の電池用電流遮断素子 1 電池 2 外装体 2a 電極 2b 上部側面 3 第1の側面 4 第2の側面 4a 底部側面 4b 側面 5 保持部材 5d 第1接合孔 5e 第2接合孔 5f 突部 6 接続部材 6a 薄肉材 6b 切り欠き部 7 厚肉材 7a 溝部 7b 変位部 8 変形部材 8a 長孔 8b 平坦部 8c 接合部 9 外部リード T 本発明の第2の実施の形態の電池用電流遮断素子 11 電池蓋 16 接続部材 16a 薄肉材 17 厚肉材 17a 溝部 17b 変位部 K 外装体 F ダイアフラム部 Z 安全弁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H011 AA13 CC06 DD11 FF02 GG02 HH02 JJ11 5H012 BB02 DD01 DD05 EE04 FF01 GG01 5H022 AA09 KK03 5H030 AA06 AS11 AS20 BB27 FF51

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池の内圧上昇によって変形可能な外装
    体と、この外装体の一面に取り付け可能な絶縁性の保持
    部材とを備え、この保持部材には、薄肉材と厚肉材とを
    互いに圧着して一枚の板状にした横長で導電性の接続部
    材が固着され、前記接続部材の長手方向の一方側と他方
    側との間には、前記外装体の変形に対応して前記一方側
    と他方側との接続を遮断容易な遮断用部位を有し、前記
    電池の内圧が上昇して前記外装体が変形することによ
    り、前記遮断用部位が破断して前記接続部材の前記一方
    側と他方側との接続が遮断されるようにしたことを特徴
    とする電池用電流遮断素子。
  2. 【請求項2】 前記遮断用部位は、前記接続部材の前記
    長手方向と直交して幅方向に横切る一対の溝部を有し、
    この溝部は底部が前記薄肉材からなり、前記一対の溝部
    に挟まれた部分に前記厚肉材からなる変位部を形成し、
    前記電池の内圧上昇による前記外装体の変形に連動し
    て、前記変位部を前記溝部から破断するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の電池用電流遮断素子。
  3. 【請求項3】 前記遮断用部位は、前記溝部が形成され
    た部分の前記幅方向の寸法が他の部分より幅狭に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1、または2記載の電
    池用電流遮断素子。
  4. 【請求項4】 前記外装体は、前記電池の内圧上昇によ
    って外方に膨張可能な互いに対向する一対の第1の側面
    と、この第1の側面より面積が小さくて前記第1の側面
    が膨張することにより凹状の内方に凹む第2の側面とを
    有し、前記保持部材を前記第2の側面に取り付けた状態
    で、前記接続部材と前記第2の側面との間に、前記第2
    の側面の前記凹状の凹みに追従して変形可能な導電性の
    変形部材を配設し、この変形部材を介して前記接続部材
    に接続した外部リードと前記第2の側面との間に電路が
    形成され、前記電池の内圧上昇により、前記第1の側面
    が膨張して前記第2の側面が凹状に凹んで前記変形部材
    が変形し、前記変位部を前記溝部から破断して前記電路
    を遮断するようにしたことを特徴とする請求項2、また
    は3記載の電池用電流遮断素子。
  5. 【請求項5】 前記薄肉材を前記外装体の第2の側面ま
    たは前記変形部材の材質と同じにし、前記厚肉材を外部
    リードの材質と同じにしたことを特徴とする請求項4記
    載の電池用電流遮断素子。
  6. 【請求項6】 前記外装体の第2の側面および前記変形
    部材はアルミニウムからなり、前記外部リードは ニッ
    ケルからなることを特徴とする請求項4、または5記載
    の電池用電流遮断素子。
  7. 【請求項7】 前記外装体内部には発電素子を収納し、
    前記外装体の一面にはこの外装体の内方に向けて膨出形
    成したダイアフラム部を形成し、このダイアフラム部
    は、前記電池の内圧上昇によって前記外装体の外方に向
    けて変位して前記変位部を押圧可能とし、前記接続部材
    は、前記保持部材から外部に露出する外部電極部を有
    し、前記変位部は、前記ダイアフラム部が当接する位置
    に絶縁部材を形成し、前記発電素子と前記外部電極部と
    の間には前記遮断用部位を介して電路が形成され、前記
    電池の内圧上昇により、前記ダイアフラム部が前記外装
    体の外方に向けて変位し、前記絶縁部材を介して前記変
    位部を前記溝部から破断して前記電路を遮断するように
    したことを特徴とする請求項1記載の電池用電流遮断素
    子。
  8. 【請求項8】 前記薄肉材はアルミニウムからなり、前
    記厚肉材はニッケルからなることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6または7記載の電池用電流遮断
    素子。
  9. 【請求項9】 異なる材質からなる厚肉材と薄肉材とを
    圧着して横長の一枚の板状に形成した接続部材を配設
    し、前記薄肉材に圧着前の前記厚肉材は、長手方向と直
    交する幅方向に一対の孔部を打ち抜き形成し、この一対
    の孔部は前記幅方向の端部に桟部を形成し、前記厚肉材
    を前記薄肉材に圧着後、前記桟部を切り落として、前記
    孔部が形成された部分に前記幅方向に横切る一対の溝部
    を形成し、この溝部は底部が前記薄肉材からなることを
    特徴とする電池用電流遮断素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記一対の溝部を有する前記接続部材
    は、成形加工で保持部材に一体化され、この保持部材を
    電池の内圧上昇によって変形可能な外装体に取り付け可
    能としたことを特徴とする請求項9記載の電池用電流遮
    断素子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008234840A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Katsumasa Ishihara 保護装置
JP2016164852A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 株式会社Gsユアサ 蓄電素子
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