JP2002093285A - 多方向操作スイッチ - Google Patents

多方向操作スイッチ

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JP2002093285A JP2001036608A JP2001036608A JP2002093285A JP 2002093285 A JP2002093285 A JP 2002093285A JP 2001036608 A JP2001036608 A JP 2001036608A JP 2001036608 A JP2001036608 A JP 2001036608A JP 2002093285 A JP2002093285 A JP 2002093285A
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H25/00Switches with compound movement of handle or other operating part
    • H01H25/04Operating part movable angularly in more than one plane, e.g. joystick
    • H01H25/041Operating part movable angularly in more than one plane, e.g. joystick having a generally flat operating member depressible at different locations to operate different controls

Landscapes

  • Switches With Compound Operations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】中央スイッチと周辺スイッチが同時に駆動され
にくい多方向操作スイッチを構成する。 【解決手段】中央スイッチとその周囲に設けられた周辺
スイッチを有し、キートップ(40)を押圧操作して所望の
スイッチを駆動する多方向スイッチにおいて、フレーム
(70)の中央板部(71)とキートップ下面との間にフレーム
(70)の中央板部(71)をプッシャ(50)の基部(51)で挟むよ
うにしてプッシャのアーム部(52)をキートップ下面に固
定し、キートップ下面とプッシャの基部(51)との間に空
隙(4G)を設け、キートップ(40)がフレーム(70)に対し回
動可能とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば携帯電話等
の機器の入力操作部に使用される多方向操作スイッチに
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の多方向操作スイッチとして例え
ばセンタークリック付きの4方向スイッチが用いられて
いる。このスイッチは中央とその周囲4方向(前後左
右)に配置された計5つのスイッチを有しており、キー
トップ中央を押し下げることにより、中央のスイッチを
操作でき、キートップの前後左右のいずれかを押してキ
ートップを傾けることにより、その押した側に位置して
いるスイッチ(周辺スイッチ)を操作することができる
ものとなっている。
【0003】図1Aは例えば日本国特許出願公開No.11-
331329に示されているこのようなセンタークリック付き
の4方向スイッチの構造の従来例を示したものであり、
間隔をあけて隣接対向した固定接点(図示せず)が対で
複数形成されたプリント配線板11上に中央可動接点1
2と周辺可動接点13とが配置され、その上にキートッ
プ14が配置されたものとなっている。中央可動接点1
2はドーム形状に加工された弾性金属板よりなり、その
頂部が押圧されることにより、反転動作してプリント配
線板11上の固定接点の対に接触し、固定接点間を導通
させる。これにより、中央スイッチはオンとなる。この
反転動作によって所望のクリック感(節度)が得られる
ものとなっている。
【0004】一方、周辺可動接点13は例えば短冊状の
弾性金属板の両端が互いに外側にL字を成すよう曲げ加
工されて、両端部がプリント配線板11上に設置され、
中間部が所要の間隙をおいて固定接点の対と平行対向す
る形状とされ、この中間部が押圧されることにより弾性
変形して固定接点の対と接触する構造とされている。な
お、これら中央可動接点12及び周辺可動接点13はそ
れらを覆うように片面接着シート15によってプリント
配線板11上に固定されている。キートップ14には、
その周面の下面側にフランジ16が設けられており、こ
のフランジ16がハウジング17に形成された係止部1
8によって係止されることにより、キートップ14は抜
け止めされてハウジング17の穴19に収容されてい
る。
【0005】キートップ14の下面には中央可動接点1
2に対応した中央押圧突起21と、各周辺可動接点13
に対応した周辺押圧突起22とが設けられており、図1
Aに示したように非操作状態で中央押圧突起21と中央
可動接点12とは弾性接触し、これによりフランジ16
が係止部18に弾性的に押接されている。なお、中央押
圧突起21の、キートップ裏面からの高さは周辺押圧突
起22の高さより大とされている。上記のような構造を
有する従来の多方向操作スイッチにおいては、キートッ
プ14の中央を押し下げることにより、中央可動接点1
2が反転して中央スイッチがオンとなるものの、この際
周辺押圧突起22は中央押圧突起21より高さが低いた
め、周辺可動接点13は固定接点に接触せず、つまり周
辺スイッチはオンとはならない。
【0006】しかしながら、周辺スイッチをオンとすべ
く、キートップ14の周縁を押すと、キートップ14は
図1Bに示したように、押した側と反対側のハウジング
17の係止部18が支点となって傾く。そのため、押し
た側の周辺可動接点13が周辺押圧突起22によって押
圧されると同時に、中央可動接点12も中央押圧突起2
1によって押圧されてしまい、それにより中央押圧突起
21による中央可動接点の変形が大きいと反転が起こ
り、中央スイッチもオンとなってしまう。このことは中
央スイッチを不必要に操作することになり、またその分
キートップ14に対する押圧力を必要とし、かつクリッ
ク感が発生するため、操作感が著しく損なわれ、操作性
において問題があるものとなっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的はこの
問題に鑑み、周辺スイッチを操作する(オンとする)際
に、中央スイッチがオンとならないようにし、よって優
れた操作性が得られるようにした多方向操作スイッチを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、中央
スイッチとその周囲に設けられた複数の周辺スイッチを
有し、キートップを押圧操作して所望のスイッチを駆動
する多方向操作スイッチは、中央固定接点と、その中央
固定接点を囲む円周上に配列された複数の周辺固定接点
とを有する配線基板と、上記中央固定接点上に対向して
配置され、上記中央固定接点と共に上記中央スイッチを
形成するドーム状中央可動接点と、各上記周辺固定接点
上に対向して配置され、対向する上記周辺固定接点と共
に対応する周辺スイッチを形成する周辺可動接点と、上
記中央可動接点の上方に配置された中央板部と、その中
央板部の周辺から上記配線基板に向かって曲げられた複
数の脚部と、上記中央板部の中央下面から上記配線基板
に向かって突出して形成された支点部とを有し、上記配
線基板に対し固定されたフレームと、上記フレームの上
方に位置するキートップと、上記キートップを収容する
開口を備え、上記配線基板上に固定されたハウジング
と、上記フレームの上記中央板部を挟んで上記キートッ
プの下面と対向する基部と、その基部から放射状に延長
され、上記キートップの下面にそれぞれ固定された複数
のアーム部と、上記基部の上面中央に形成された上記フ
レームの上記支点部に対して回動可能に係合する係合部
と、上記基部の下面中央に上記中央可動接点と対向して
形成された中央押圧突起とを有するプッシャ、とを含む
ように構成され、上記プッシャの基部の上面と上記キー
トップ下面との間に上記フレームの上記中央板部を、上
記キートップが回動可能に収容する空隙が形成されてい
る(請求項1)。
【0009】この構成により、キートップの回動中心
は、従来技術の場合のようなキートップの押圧端と直径
方向に反対側の端部とならず、フレームとプッシャが係
合するキートップのほぼ中心を回動支点とするので、周
辺スイッチと中央スイッチが同時に駆動される可能性が
少ない。上記多方向操作スイッチにおいて、上記プッシ
ャの各上記アーム部の下面には各上記周辺可動接点に対
向した周辺押圧突起を上記プッシャの各アーム部の下面
に設けてもよいし(請求項2)、上記キートップの下面
に設けてもよい(請求項4)。
【0010】上記多方向操作スイッチにおいて、例え
ば、上記ハウジングの上記開口の内周面に複数の保持片
が突設され、上記脚部はL字状に互いに外側に曲げられ
ており、それら保持片と上記配線基板との間に上記フレ
ームの上記脚部の先端がそれぞれ挟み込まれて固定され
ている(請求項5)。あるいは、中央に上記プッシャの
基部を収容するスリットが形成され、上記フレームの脚
部が上記スリットをまたいで取り付けられた取り付け板
が上記ハウジングと上記配線基板の間に挟まれて設けら
れており、上記キートップの下面に形成された周辺押圧
突起は上記スリットを通して上記周辺可動接点に対向し
ている(請求項6)。この構成とすることにより、多方
向操作スイッチの厚みを薄くすることができる。
【0011】あるいは、中央部に上記プッシャを収容す
る開口と、その開口の周縁に形成された環状リッジを有
し、上記キートップの下面に形成された環状嵌合溝に上
記環状リッジが嵌合された弾性シートが上記ハウジング
と上記配線基板との間に設けられている(請求項7)。
この構成とすることにより、回動機構内に異物が侵入す
るのを防止することができる。あるいは、環状板部と、
その環状板部の内周縁から中心に向かって突出した複数
のフレーム支持突部を有し、上記フレームが中央に配置
され上記フレームの脚部がそれぞれ上記フレーム支持突
部に固定された取付け板と、上記取付け板の上記環状板
部を上記配線基板に接着する、中央が切り抜かれた両面
接着シートとが設けられており、上記キートップの上記
周辺押圧突起及び上記プッシャは上記両面接着シートの
切り抜かれた領域の上に位置している(請求項8)。こ
の構成により多方向スイッチの組み立てが容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】第1実施例 以下にこの発明の第1実施例を図2乃至5を参照して説
明する。以下、4方向スイッチを多方向操作スイッチの
一例として説明する。図2は中央スイッチを有する4方
向スイッチの斜視図、図3は図2の4方向スイッチの分
解斜視図、図4A及び4Bは図2の4方向スイッチの4
A−4A断面及び4B−4B断面を示す図、図5A,5
B,5Cは動作状態を説明する断面図である。
【0013】図3に示すように、プリント配線板31の
表面には、中央固定接点32、及び4個の周辺固定接点
33が形成されている。4個の周辺固定接点33は中央
固定接点32を中心とする円の円周方向に等間隔に配列
形成されている。中央固定接点32は一箇所で切断され
た環状電極32aと、その内側に同心円状に形成された
円形電極32bより成る。周辺固定接点33はU字状電
極33aとそのU字内に形成される棒状電極33bより
成る。34はこれら電極から引き出された引き出し線を
示す。
【0014】中央固定接点32に対応して上方に位置決
めされるドーム状中央可動接点35と、各周辺固定接点
33に対応して上方に位置決めされる4個の周辺可動接
点36は、略方形状をなす弾性金属板37の4辺に隣接
して4つの穴38をうち抜きし、プレス加工することに
より一体に形成される。中央可動接点35は弾性金属板
37の中央に形成され、4つの角部から対角方向に伸び
た4つのブリッジ37Bにより支持されている。周辺可
動接点36は弾性金属板37の各辺に沿って形成され
る。即ち、周辺可動接点36は平面短冊形状に形成さ
れ、両端部36aに支持された中間部36bは弾性金属
板37の板面を基準として所定の高さに形成されてい
る。弾性金属板37は、ばね性を有するベリリウム銅板
或いはステンレス板により構成される。中央固定接点3
2とドーム状中央可動接点35により中央スイッチ32
0が形成され、周辺固定接点33と周辺可動接点36に
より周辺スイッチ330が形成される。
【0015】方形状をなす片面接着シート39は、中央
可動接点35と周辺可動接点36とが一体形成される弾
性金属板37をプリント配線板31の表面の所定の位置
に位置決めした状態で、これをプリント配線板31の表
面に固定するシートであり、下面に粘着面が形成されて
いる。ここで、キートップ40及びハウジング10につ
いて説明するに、キートップ40は略円板状に構成され
ている。方形板状に構成されるハウジング10にはキー
トップ40を収容する収容穴10Hが中央に配置されて
いる。そして、ハウジング10の収容穴10Hの内周面
には後で説明されるフレーム70の脚部72の先端と対
応する位置に保持片11が中心に向かって突出形成され
ている。
【0016】合成樹脂で形成されたプッシャ50はキー
トップ40の下面側に取り付けられる。このプッシャ5
0は、中心が中央固定接点32と一致した基部51と、
基部51から放射状に90゜の等角度間隔で延びた4本
のアーム部52より成る。基部51の上面はアーム部5
2の上面より低い凹部51Rとされている。基部51の
下面には中央可動接点35に対応する図4A,4Bに示
されるような中央押圧突起5CPが形成されている。各
アーム部52の先端下面には各周辺可動接点36に対応
する図4Aに示されるような周辺押圧突起5PPが形成
されている。中央押圧突起5CPの、プッシャ50の下
面からの高さは周辺押圧突起5PPの高さより大とされ
ている。
【0017】フレーム70は、図3に示すように中央板
部71と、中央板部71から90゜の等角度間隔でプッ
シャ50のアームと45度ずれて放射状に延び、中間部
で下向きに折り曲げられ、それらの先端部が更に互いに
外側に曲げられて形成された4本の脚部72より成る。
中央板部71の下面側には図4Aに示すように支点部7
1Pが形成されている。支点部71Pは球面状をなす突
部とされている。フレーム70は、例えばステンレス板
のようなばね性を有する金属板を型抜き、プレス加工し
て形成される。フレーム70は、周縁を押圧されること
により傾斜するキートップ40の回動の中心となる。
【0018】プッシャ50の基部51の上面中央にはフ
レーム70に形成される支点部71Pに対して回動し、
あるいは、係合離別する係合部50Rが形成されてい
る。この係合部50Rは支点部71Pの球面状突部と係
合する曲面を有する凹部に構成されている。次に、各部
材の組み立てについて主に図3を参照して説明する。プ
リント配線板31の表面に可動接点35,36が一体形
成された弾性金属板37を搭載位置決めし、片面接着シ
ート39を被せてこれを固定する。一方、キートップ4
0とプッシャ50は、プッシャ50の凹部51Rにフレ
ーム70の中央板部71を載せ、係合部50Rにフレー
ム70の支点部71Pを係合させた状態でプッシャ50
のアーム部52の上面をキートップ40の下面にアーム
部52と対向して突出形成された4つの台座41Pに接
着固定する。これにより、フレーム70はその中央板部
71がプッシャ50の中央部分とキートップ40の下面
との間に構成された空隙4G内に収容保持された状態と
なる。このフレーム70とプッシャ50が組み込まれた
キートップ40をハウジング10の上から収容穴10H
内に配置し、キートップ40の円周方向に回動してフレ
ーム70の脚部72が保持片11の下側となるように位
置調整する。その状態でハウジングを片面接着シート3
9上に配置し、フレーム70の脚部72を保持片11と
片面接着シート39の間にはさんだ状態でハウジング1
0を図示してない例えばネジ止めにより配線基板31に
固定する。
【0019】以上の通りにして、図2に示される外観及
び図4A,4Bに示される断面形状の中央スイッチ32
0を有する4方向スイッチが完成する。この4方向スイ
ッチは、図4A,4Bに示される如くフレーム70の中
央板部71は中央可動接点35の上方に位置決めされ、
中央可動接点35、中央押圧突起5CP、係合部50R
及び支点部71Pは同軸上に位置される。中央可動接点
35と中央押圧突起5CPとは弾性接触しており、これ
により係合部50Rと支点部71Pもキートップ40の
非押圧状態においては弾性接触した状態となっている。
【0020】図5A,5B,5Cは以上の4方向スイッ
チの動作を説明する図である。図5A及び5Bはキート
ップ40の左右の周縁をそれぞれ押圧操作した場合を示
し、図5Cはキートップ40の中央を押圧操作した場合
を示す。図5A、5Bに示されているように、キートッ
プ40の周縁を押圧操作してキートップ40を傾斜させ
ることにより、操作した側の周辺押圧突起5PPにより
対応する周辺可動接点36が押圧され、これにより周辺
可動接点36は弾性変形して周辺固定接点33と接触
し、電極33aと33b(図3参照)とを導通させる。
【0021】この時、キートップ40は図に示したよう
にフレーム70の支点部71Pを支点として回動するの
で、キートップ40の周縁部を押下した場合に中央可動
接点35には押圧力は殆んどかからず、中央可動接点3
5は反転動作せず、中央スイッチは導通しない。これに
対して、図5Cに示される如くにキートップ40の中央
を押圧操作すると、中央押圧突起5CPにより中央可動
接点35は押圧され、反転動作して中央固定接点32と
接触し、電極32aと32bとを導通させる。この場
合、周辺押圧突起5PPは中央押圧突起5CPと比較し
てプッシャ50の下面からの高さが低いので、周辺スイ
ッチ接点は導通しない。何れの場合も、キートップ40
に対する押圧を解除すると、可動接点は元の状態に復帰
する。
【0022】プッシャ50の中央部分とキートップ40
の下面との間に構成される空隙4Gは、以上の各動作に
おいて、一体化されたキートップ40とプッシャ50の
支点部71Pを支点とする回動変位をフレーム70の中
央板部71が妨げない寸法に設定される。フレーム70
の中央板部71を収容する空隙4Gはこの例ではプッシ
ャ50に凹部51R(図3参照)を設けることによって
形成している。フレーム70の中央板部71を収容する
空隙4Gはこの例ではプッシャ50に凹部51Rを設け
ることによって形成しているが、例えばこの凹部51R
を設けることなく、プッシャ50の上面は平らな面とし
て、キートップ40の台座41Pを所要の高さに高くす
ることによっても形成することができる。
【0023】この例に示したように中央可動接点35と
周辺可動接点36とを一枚の弾性金属板37で一体形成
することにより、部品点数を削減でき、組み立ても容易
に行えるものとなる。また、フレーム70のプリント配
線板31に対する固定はハウジング10のプリント配線
板31への取り付けにより、その収容穴10Hに設けら
れた保持片11によって同時に行われるため、固定のた
めの新たな部材は必要としない。フレーム70はこの例
では金属製としているが、例えば樹脂製とすることもで
きる。ただし、強度(剛性)の点で金属製の方がより好
ましい。
【0024】図6は上述の第1実施例において各周辺可
動接点36の中間部36bの高さを高くして、キートッ
プ40の非操作状態で周辺可動接点36と対応する周辺
押圧突起5PPとが当接するようにした変形実施例であ
り、このような構成を採用することによってキートップ
40中央を押し下げる際のキートップ40のふらつきを
抑制することができ、キートップ40を安定させること
ができる。この発明で特徴的なことは、プッシャ50は
キートップ40に固定され、そのキートップ40とプッ
シャ50の間に配置された中央板部71からフレーム7
0の脚部72が突出して、配線基板31に固定され、そ
れによってキートップ40は配線基板31に連結されて
いることである。しかも、配線基板31に固定されたフ
レーム70の中央板部71に対し、キートップ40の下
面(あるいはプッシャ50の上面)が回動可能なよう
に、キートップ40とプッシャ50の間に空隙4Gを形
成していることである。
【0025】上述の第1実施例では、図4A,4Bに示
すように、組み立て後の多方向操作スイッチにおいて、
プッシャ50は中央可動接点35の弾性力により弾性的
にフレーム70の下面側にバイアスされ、中央板部71
の支点部71Pがプッシャ50に形成された係合部50
Rと弾性的に対接している。この状態でフレーム70の
中央板部71の下面とそれに対向するプッシャ50の上
面間に、プッシャが所望の角度回動可能とするギャップ
gが形成されるように、支点部71Pの、中央板部下面
からの高さhと、係合部50Rの、プッシャ凹部54上
面からの深さd(図示せず)とがd+g=h, g>0 となるよ
う決められている。この時、中央板部71の上面と、そ
れに対向するキートップ40の下面との間もギャップが
形成され、その大きさは、プッシャの最大必要回動角を
許容し、かつ図5Cに示すようにキートップ40の中央
を押下して中央スイッチ320をオンとするのに必要とす
るキートップ40の最小押下距離よりも大とされてい
る。
【0026】これらの基本構成と必要条件は、あとで述
べる他の全ての実施例についても共通である。上述の第
1実施例では、各可動接点を一体形成した場合により説
明したが、ドーム状中央可動接点と4つの周辺可動接点
とは、それぞれが別体で、周辺可動接点もドーム状可動
接点と同じようにドーム状に形成した可動接点を用いる
ようにする、あるいは、別体のメタルドームを周辺可動
接点内に入れることにより、周辺可動接点にも、より確
実なクリック感を持たせるようにしても良い。 第2実施例 上述の第1実施例においては、キートップ40を押圧操
作して中央スイッチ及び4個の周辺スイッチを各別に独
立して動作することができる。しかし、合成樹脂のプッ
シャ50が厚いため多方向操作スイッチの形状が厚くな
ること、保持片11の下にフレーム70の脚部72を位
置合わせして配線基板31と挟むのに手間がかかり、多
方向操作スイッチ組み立て作業性が悪いこと、また、中
央可動接点35と周辺可動接点36は同一バネ性金属薄
板で一体に形成されているため、キートップに対する過
大な押圧力で複数のスイッチが同時にオンとされた場
合、それらのスイッチ間が短絡されてしまうので、多方
向操作スイッチが使用される電子回路の設計に制約があ
ること、等の問題がある。そこでこの点を改善した実施
例を以下に説明する。
【0027】図7乃至10はこの発明の第2実施例を示
す。図7に斜視図で示す第2実施例の多方向操作スイッ
チは、その分解図を図8に示すように、配線基板31は
基板31Bと、その表面に貼り付けられたプリント配線
シート31Aとから構成されており、そのプリント配線
シート31Aの表面には、中央固定接点32及び4個の
周辺固定接点33が形成されている。4個の周辺固定接
点33は中央固定接点32を中心とする円の円周方向に
等間隔に配列形成されている。中央固定接点32及び4
個の周辺固定接点33は、何れも、同心状に形成される
中心円形電極と環状電極より成る。これら固定接点3
2,33から引き出し線34が引き出されている。
【0028】ドーム状中央可動接点35と4個のドーム
状周辺可動接点36は個別に設けられ、何れもクリック
反転する反転接点を構成している。中央固定接点32と
ドーム状中央可動接点35により中央スイッチ320が形
成され、周辺固定接点33とドーム状周辺可動接点36
により周辺スイッチ330が形成される。下面を粘着面と
する方形状の片面接着シート39は、中央可動接点35
及び4個の周辺可動接点36を、プリント配線シート3
1Aの表面に形成される中央固定接点32及び4個の周
辺固定接点33の環状電極をおおうように位置決めし
て、ここに固定するものである。31Hは貫通孔であ
る。
【0029】ドーム状中央可動接点35を押圧するプッ
シャ50は金属板から型抜き、プレス加工で作られ、板
状基部51から十字を形成するように半径方向に延長さ
れたアーム部52を有し、そのアーム部52の先端が基
部51の板面から直角に立ち上がるよう屈曲されて取り
付け部53が形成されている。中心部にはプレス加工に
より下向きに突出した球面状の中央押圧突起5CPが形
成されている。フレーム70は、金属板から型抜き、プ
レス加工により形成され、ほぼ矩形の中央板部71と、
中央板部71のそれぞれの角部に形成された4本の案内
脚部72(図10参照)とから成る。中央板部71の中
心部にも下向きにプレス加工して球面状の支点部71P
が突出形成されている。
【0030】フレーム70の4本の案内脚部72は、取
付け板60に形成した4つの挿通孔61H(図10参
照)に挿通固定され、更に片面接着シート39の穴39
H及び配線基板31の穴31Hに挿通されている。ま
た、取り付け板60の中央部には太い十字状スリット6
0Sが4つの貫通孔61Hの対角方向と45度をなして
形成されている。この十字状スリット60Sの中央にプ
ッシャ50の基部51が位置し、アーム部52がその十
字スリット60Sの枝に侵入している。このプッシャ5
0の基部51は図9及び10に示すように、取り付け板
60の十字スリット60Sの厚み内に位置しており、取
り付け板60はスペーサとして機能している。
【0031】前述の第1実施例の場合と同様に、キート
ップ40の下面とプッシャ50の上面間に空隙4Gを形
成するようにキートップ40の下面中央には、フレーム
70の中央板部71が遊嵌配置されるほぼ矩形の中央凹
部41R(図9A参照)が形成され、その矩形中央凹部
41Rの各辺の外側にプッシャ50の取り付け部53が
嵌合される取り付け片スリット41S(図9A)が形成
されている。更に、この実施例では、同一円周上で互い
に隣接する周辺スイッチ330の周方向中間位置に対応す
るキートップ40の下面領域には、ボス41B(図10
参照)が突出形成されており、これにより、隣接スイッ
チが同時にオンとなることを防いでいる。また、この第
2実施例においては、中央可動接点35はプッシャ50
の中央押圧突起5CPにより押圧駆動されるが、これに
対し、周辺可動接点36はキートップ40の下面に各周
辺可動接点と対応して形成された周辺押圧突部4PP
(図9A参照)によりスリット60Sを通して直接押圧
駆動される。
【0032】ハウジング10の中央部にはキートップ4
0が位置決めされるキートップ収容穴10Hが形成され
ている。ここで、4方向スイッチの組み立てについて説
明する。先ず、基板31Bの表面に接合されているプリ
ント配線シート31Aに形成された中央固定接点32及
び周辺固定接点33に対して、ドーム状中央可動接点3
5及びドーム状周辺可動接点36を位置決めし、それら
の上から片面接着シート39をプリント配線シート31
Aに貼り付けて固定する。
【0033】図10に示すように、フレーム70の中央
板部71の下面が取付け板60の上面に達するまでフレ
ーム70の案内脚部72を挿通孔61Hに挿通し、接着
剤により案内脚片72を取付け板60に接着固定する。
或いは挿通孔61Hの断面を小さく形成して案内脚片7
2を圧入する。キートップ40の下面とプッシャ50の
間に、取付け板60に取り付けられたフレーム70の中
央板部71を介在させ、キートップ40の下面に形成さ
れた取り付け片スリット41Sに対して、プッシャ50
の取り付け部53を圧入嵌合し、これら3者を連結す
る。これにより、フレーム70の中央板部71はキート
ップ40の下面の中央凹部41R内にキートップ40に
対し相対的に回動可能に保持される。ここで、この状態
で、取付け板60から下に突出したフレーム70の案内
脚片72を片面接着シート39の貫通孔39H及び配線
基板31の貫通孔31Hに挿通して取付け板60を片面
接着シート39の上に位置決めし、配線基板31と、取
付け板60と、ハウジング10を重ね合わせて接合、ネ
ジ止めその他の手法により3者一体化する。
【0034】キートップ40の下面とプッシャ50の間
には第1実施例で説明した条件を満たすよう空隙4Gが
形成されているので、配線基板31に固定されたフレー
ム70の中央板部71は、キートップ40を押圧操作し
た場合に傾斜変位する障害とならない。キートップ40
の下面とプッシャ50との間の結合はプッシャ50の取
付け部53をキートップ40のスリット41Sに圧入嵌
合することにより実施されているが、この部分を接着剤
により相互接合することによっても実施することができ
る。
【0035】取付け板60には中央部に十字状スリット
60Sが形成されており、このスリット60Sを介して
キートップ40とキートップ収容穴10Hの間隙からの
塵埃及び水滴が進入する恐れがある。この水滴及び塵埃
の進入は取付け板60の下面に防塵防滴シートを接合す
ることにより阻止することができる。取付け板60の下
面にスリット60Sを包囲してシールリングを接合固定
することによっても水滴及び塵埃の進入を阻止すること
ができる。以上のように組み立てられた4方向スイッチ
は、第1実施例と同様にキートップ40を押圧操作して
中央スイッチ320及び4個の周辺スイッチ330を各別に独
立して動作することができる。
【0036】以上の実施例は、第1実施例においてプッ
シャ50を合成樹脂より形成していたものを、金属板を
加工して形成したプッシャ50に変更したことにより、
4方向スイッチを薄型化することができる。また、それ
ぞれの可動接点を独立して設けているので、複数のスイ
ッチが同時にオンとなってしまっても、スイッチ間の短
絡は生じない。更に、互いに隣接する周辺スイッチの周
方向中間部に対応するキートップの下面領域の周方向中
間部にボス41Bを突出形成することにより、隣接する
周辺スイッチを同時押圧操作することを防止することが
できる。 第3実施例 この発明の第3の実施例を図11乃至図14を参照して
説明する。
【0037】配線基板31には貫通孔31Hが形成され
ている。プリント配線シート31Aの表面には、中央固
定接点32及び4個の周辺固定接点33が形成されてい
る。固定接点32、33とそれらに対向する可動接点3
5,36の構成と配置は第2実施例と同様であり、ま
た、それら可動接点35、36が片面接着シート39に
よりプリント配線シート31A上に位置決め固定される
点も第2実施例と同様であり、その説明を省略する。ド
ーム状中央可動接点35を押圧する金属板より成る十字
状プッシャ50は図8に示した第2実施例におけるもの
と同様に基部51から十字状をなすように延長した4本
のアーム部52とその先端が立ち上がるように曲げられ
た取り付け部53とを有し、基部51の中心には下向き
にプレス加工して球面状の押圧突起5CPが突出形成さ
れている。
【0038】金属板より成るフレーム70はほぼ矩形の
中央板部71の角部から中央板部71に直角に配線基板
31方向に延長され、先端に案内片72Gを有する脚部
72を4本有する。これらの脚部72は、中央板部71
が配線基板31から所望の高さとなるよう、中間に段部
72Sが形成されている。中央板部71の中心部には下
向きにプレス加工して球面状支点部71Pが突出形成さ
れている。柔軟なゴムシートより成る矩形の弾性シート
80は、その周縁に厚みの比較的大なる周縁枠部81を
形成して柔軟な部分が支持され、中央部にキートップ4
0の直径より小さく、かつキートップ下面の中央凹部4
1Rより大きい直径の開口80Hが設けられ、その開口
80Hの周縁に厚みの比較的大なる環状リッジ82が形
成されている。
【0039】キートップ40は、その周囲に広がるキー
トップシート40Aと一体成型により形成され、キート
ップ40の周囲には、キートップ40が周辺スイッチの
方向に傾斜できるように、図12に示すように4つの円
弧状切り込み40Cがキートップシート40Aに形成さ
れている。このキートップシート40Aと片面接着シー
ト39の間に弾性シート80が挟まれて配置され、キー
トップ40の下面の中央凹部41Rの外側に形成された
環状嵌合溝41G(図13A)に弾性シート80の環状
リッジ82が弾性的に嵌合している。キートップ40の
下面には、フレーム70が遊嵌配置される中央凹部41
Rが形成されている。
【0040】プッシャ50及びフレーム70は弾性シー
ト80の開口80Hの内側に収容されている。更に、第
2実施例と同様に互いに隣接する周辺スイッチ330の周
方向中間に対応するキートップ40の下面領域には、ボ
ス41B(図14)が突出形成されている。ハウジング
10の中央部にキートップ40が収容位置決めされるキ
ートップ収容穴10Hが形成されている。ハウジング1
0の下側に配置された弾性シート80とキートップ40
が環状リッジ82と環状嵌合溝41Gで接合された状態
でキートップ40の操作が可能であり、従って、スイッ
チの押圧機構内に塵埃や液体などの異物が侵入するのを
防止できる。
【0041】第3の実施例の組み立ては、まず、プッシ
ャ50の4つの取り付け部53の間にフレーム70の中
央板部71を抱えて取り付け部53をキートップ下面の
スリット41Sに圧入する。次に弾性シート80の開口
80H内にフレーム70とプッシャ50をいれて、キー
トップ40の下面の弾性シート嵌合溝41Gに弾性シー
ト80の環状リッジ82を嵌合固定し、弾性シート80
とキートップシート40Aを重ね合わせる。次に弾性シ
ート80を片面接着シート39の上に位置決め配置し、
フレーム70の4本の脚部72の間にプッシャ50を抱
え込んでフレーム70の脚部72の段部72Sが片面接
着シート39にぶつかるまでフレーム70の脚部72の
案内片72Gを、片面接着シート39の貫通孔39H、
プリント配線シート31A及び基板31Bの貫通孔31
Hを介して基板31Bの裏面に突出させ、ここでカシメ
てフレーム70及び十字状プッシャ50を配線基板31
に取り付ける。
【0042】これにより、プリント配線シート31Aに
形成される中央スイッチ320の上面に十字状プッシャ5
0及びフレーム70を位置決めすることができる。最後
に、ハウジング10を、その収容穴10H内にキートッ
プ40を収容するようにしてキートップシート40Aの
上に重ね合わせ、基板31Bと、弾性シート80と、キ
ートップシート40Aの積層にハウジング10をネジ止
めその他の手法により固定する。ただし、この実施例で
はキートップ40は弾性シート80によって保持されて
いるので、プッシャ50に取り付け部53を設けず、単
にプッシャ50のアーム部52を中央可動接点35の弾
性力によりキートップ40の下面に押圧しておくように
してもよい。
【0043】以上の第3の実施例も、キートップ40の
中央凹部41Rの内部に金属板より成るフレーム70の
中央板部71を収容し、ドーム状中央可動接点35を押
圧する金属板より成る十字状プッシャ50をキートップ
40に組み込むことにより、4方向スイッチを薄型化す
ることができる。そして、互いに隣接する周辺スイッチ
に対応するキートップの下面領域の周方向中間部にボス
41Bを突出形成することにより、隣接する周辺スイッ
チを同時押圧操作することを防止することができる。 第4実施例 前述の実施例では、フレーム70はその脚部72の案内
片72Gを配線基板31の穴に挿通し、かしめて固定す
るため、組立作業が煩雑であり、この点を改善した実施
例を、図15〜18を参照して以下に説明する。
【0044】この第4実施例においては、顧客のニーズ
に合わせてキートップのデザイン(形、色)を容易に変
更できるよう、図17Aには線で示すようにキートップ
40の頂面を形成するトップフェイス41Fを別体に形
成し、所望のデザインのトップフェイス41Fがキート
ップに取り付けられて使用される。従って、図15に示
す第4実施例の斜視図では、トップフェイス41Fが取
付けられてない状態で示してある。図16に分解斜視図
で示す第4実施例の部品は図8の第2実施例におけるキ
ートップ40、取付け板60、フレーム70、及びプッ
シャ50と置き換えられるものであり、キートップ40
と、フレーム70と、プッシャ50と、両面接着シート
80を示している。図8で示したハウジング10、配線
基板31、中央及び周辺可動接点35、36及び片面接
着シート39も図17Aから17Dに示すように設けら
れているが、図16には示していない。
【0045】図16に示すように、この第4実施例で
は、例えば合成樹脂によりキートップ40は環状部41
と、その内周から90度間隔で中心に向かって突出する
4つの支持突部42とを有している。この第4実施例で
は、フレーム70の中央板部71を収容保持する空隙4
Gは、キートップ40の環状部41の内側において、後
で取り付けられるトップフェイス41Fの下面とプッシ
ャ50の上面間に規定される。またこの第4実施例で
は、第2及び第3実施例において2つの隣接周辺可動接
点が同時に駆動できないようにキートップ下面に設けた
ボス41B(図10、14参照)は設けず、むしろ2つ
の隣接周辺可動接点を同時に駆動することができるよう
にしているが、第4実施例においてもボス41Bを設け
てもよいし、逆に第2及び第3実施例においてボス41
Bを設けず、隣接周辺可動接点を同時に駆動できるよう
にしてもよい。
【0046】各支持突部42には貫通スリット42Sが
形成されており、図8の第2実施例で示したと同様のプ
ッシャ50の4つのアーム部52からそれぞれ直角に立
ち上がった取付け部53が図8で示したと同様のフレー
ム70の中央板部71の4辺を間に抱え込んでキートッ
プ40のスリット42Sに挿通され、突出先端が図17
A〜17Dに示すように折り曲げられてキートップ40
の支持突部42に固定される。この実施例では、プッシ
ャ50の押圧突起5CPは図17A〜17Dに示すよう
に平らな突出面とされ、これによって中央可動接点35
を局所的に過度に押圧して回復不能に変形させてしまう
ことを防止している。このようにプッシャ50の押圧突
起5CPの突出面を平坦にする構成は他の全ての実施例
にも適用できる。
【0047】合成樹脂により形成された環状の取付け板
60は環状部61と、その内周から90度間隔で中心に
向かって突出形成された4つの支持突部62を有してい
る。フレーム70はそれらの脚部が図18A,18Bに
示すように取付け板60の支持突部62に形成された取
付けスリット62Sに挿通され、その先端部が外側に折
り曲げられて固定されている。プッシャ50によりフレ
ーム70の中央板部71を抱えてキートップに取付けら
れた状態では、キートップ40の支持突部42と取付け
板60の支持突部62は互いに45度ずれており、キー
トップ40の対向する2つの支持突部42の直径方向が
対応する2つの周辺可動接点36を結ぶ直線の方向と一
致している。
【0048】取付け板60の下面には、図18A,18
Bに示すように取付けピン61Pが一体に突出形成され
ており、これらのピン61Pは両面接着シート80に形
成したピン穴81H(図16)及び配線基板31に形成
したピン穴31Hに挿通固定される。従って、フレーム
70の脚部は、直接、配線基板31に挿通固定されるの
ではなく、取付け板60を介してプリント配線基板31
に間接的に固定されることになる。円形の両面接着シー
ト80は取付け板60を図8における片面接着シート3
9の上に貼り付けるために使用され、プッシャ50の基
部51と4つのアーム52及びキートップ40の下面に
形成した4つの押圧突起4PP(図17A)がシート8
0に接着されないように中央に太い十字状の切り抜き8
1Cが形成されている。
【0049】この第4実施例では、フレーム70を取付
け板60に固定し、そのフレーム70の中央板部71を
アーム52の取付け部53で抱えるようにして下からプ
ッシャ50によりフレーム70をキートップ40に組み
込み、取付け部53をキートップ40のスリット42S
に挿通させ、先端を外側に折り曲げて固定する。両面接
着シート80を図8で示した片面接着シート39の上
に、シート80の十字状切抜き81Cの4つの突出領域
にそれぞれ対応する周辺スイッチ330が位置するように
予め決めた位置に貼り付け、その上に取付け板80を貼
り付けるだけでよい。
【0050】図17Aはキートップが押下されてない開
放状態における図15の17-17断面を示している。この
状態でキートップ40の左端を押下すると図17Bに示
すようにキートップはフレームの支点部71Pを中心に
回動し、キートップ40の押圧突起4PPにより周辺可
動接点が押圧反転される。この時、中央可動接点35に
対しては大きな圧力はかからない。図17Cはキートッ
プ40の右端を押下した場合の断面図を示している。図
17Dはキートップ40の中央を押下した場合の断面を
示し、フレーム70は配線基板31に対し固定されてい
るので、プッシャ50はフレームから離れて押圧突起5
CPが中央可動接点35を押圧反転する。
【0051】上述した第1実施例で使用された一体化さ
れた中央可動接点、周辺可動接点の代わりに、第2、第
3及び第4実施例で使用された個別の可動接点を使用し
てもよいし、逆に、第2、第3及び第4実施例における
個別の可動接点の代わりに第1実施例で使用されている
一体化可動接点を使用してもよい。また、上述の実施例
ではセンタークリック付きの4方向スイッチを例に説明
したが、この発明はこれに限るものではなく、例えばセ
ンタークリック付きの8方向スイッチ等においても適用
することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、脚部が配線基板に固定されたフレーム70の中央板
部71をキートップ40の下面にアーム部52が固定さ
れたプッシャ50とキートップ40の下面との間に形成
した空隙4Gに収容し、フレーム70の中央の支点部7
1Pを中心にキートップ40が回動するので、図1に示
した従来の多方向操作スイッチにおけるようなキートッ
プ14の周縁部への押下に対し、キートップ14の直径
方向反対側の周縁と接触するハウジング17のフランジ
18を支持点とするような回動は生じないので、中央ス
イッチと1つの周辺スイッチが同時にオンにされにくい
構造となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは従来の多方向操作スイッチの動作を説明す
るための断面図、Bは図1Aと45度方向の断面図。
【図2】この発明による第1実施例の斜視図。
【図3】図2の多方向操作スイッチの分解斜視図。
【図4】Aは図2における4A-4A断面図、Bは図2にお
ける4B-4B断面図。
【図5】Aは第1実施例の動作を説明するための4A-4A
断面図、Bは第1実施例の動作を説明するための4A-4A
断面図、Cは第1実施例の動作を説明するための4A-4A
断面図。
【図6】第1実施例の変形例を示す4A-4A断面図。
【図7】この発明の第2実施例の斜視図。
【図8】図7の実施例の分解斜視図。
【図9】Aは第2実施例の動作を説明するための図7に
おける9-9断面図、Bは第2実施例の動作を説明するた
めの図7における9-9断面図、Cは第2実施例の動作を
説明するための図7における9-9断面図。
【図10】図7における10−10断面図。
【図11】この発明の第3実施例の斜視図。
【図12】図11の実施例の分解斜視図。
【図13】Aは第3実施例の動作を説明するための図1
1における13-13断面図、Bは第3実施例の動作を説明
するための図11における13-13断面図、Cは第3実施
例の動作を説明するための図11における13-13断面
図。
【図14】図11における1404断面図。
【図15】第4実施例の斜視図。
【図16】図15における部分分解斜視図。
【図17】Aは第4実施例の動作を説明するための図1
5の17-17断面図、Bは第4実施例の動作を説明するた
めの図15の17-17断面図、Cは第4実施例の動作を説
明するための図15の17-17断面図、Dは第4実施例の
動作を説明するための図15の17-17断面図。
【図18】Aは第4実施例の動作を説明するための図1
5の18-18断面図、Bは第4実施例の動作を説明するた
めの図15の18-18断面図。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央スイッチとその周囲に設けられた複
    数の周辺スイッチを有し、キートップを押圧操作して所
    望のスイッチを駆動する多方向操作スイッチであり、 中央固定接点と、その中央固定接点を囲む円周上に配列
    された複数の周辺固定接点とを有する配線基板と、 上記中央固定接点上に対向して配置され、上記中央固定
    接点と共に上記中央スイッチを形成するドーム状中央可
    動接点と、 各上記周辺固定接点上に対向して配置され、対向する上
    記周辺固定接点と共に対応する周辺スイッチを形成する
    周辺可動接点と、 上記中央可動接点の上方に配置された中央板部と、その
    中央板部の周辺から上記配線基板に向かって曲げられた
    複数の脚部と、上記中央板部の中央下面から上記配線基
    板に向かって突出して形成された支点部とを有し、上記
    配線基板に対し固定されたフレームと、 上記フレームの上方に位置するキートップと、 上記キートップを収容する開口を備え、上記配線基板上
    に固定されたハウジングと、 上記フレームの上記中央板部を挟んで上記キートップの
    下面と対向する基部と、その基部から放射状に延長さ
    れ、上記キートップの下面にそれぞれ固定された複数の
    アーム部と、上記基部の上面中央に形成された上記フレ
    ームの上記支点部に対して回動可能に係合する係合部
    と、上記基部の下面中央に上記中央可動接点と対向して
    形成された中央押圧突起とを有するプッシャ、とを含
    み、上記プッシャの基部の上面と上記キートップ下面と
    の間に上記フレームの上記中央板部を、上記キートップ
    が回動可能に収容する空隙が形成されている。
  2. 【請求項2】請求項1記載の多方向操作スイッチにおい
    て、上記プッシャの各上記アーム部の下面には各上記周
    辺可動接点に対向した周辺押圧突起が設けられている。
  3. 【請求項3】請求項2記載の多方向操作スイッチにおい
    て、上記キートップの非操作状態で上記中央可動接点と
    中央押圧突起及び上記支点部と係合部とがそれぞれ弾性
    接触されている。
  4. 【請求項4】請求項1記載の多方向操作スイッチにおい
    て、上記キートップの下面には各上記周辺可動接点に対
    向した周辺押圧突起が設けられている。
  5. 【請求項5】請求項2記載の多方向操作スイッチにおい
    て、上記ハウジングの上記開口の内周面に複数の保持片
    が突設され、上記脚部はL字状に互いに外側に曲げられ
    ており、それら保持片と上記配線基板との間に上記フレ
    ームの上記脚部の先端がそれぞれ挟み込まれて固定され
    ている。
  6. 【請求項6】請求項4記載の多方向操作スイッチにおい
    て、中央に上記プッシャの基部を収容するスリットが形
    成され、上記フレームの脚部が上記スリットをまたいで
    取り付けられた取り付け板が上記ハウジングと上記配線
    基板の間に挟まれて設けられており、上記キートップの
    下面に形成された周辺押圧突起は上記スリットを通して
    上記周辺可動接点に対向している。
  7. 【請求項7】請求項4記載の多方向操作スイッチにおい
    て、中央部に上記プッシャを収容する開口と、その開口
    の周縁に形成された環状リッジを有し、上記キートップ
    の下面に形成された環状嵌合溝に上記環状リッジが嵌合
    された弾性シートが上記ハウジングと上記配線基板との
    間に設けられている。
  8. 【請求項8】請求項4記載の多方向操作スイッチにおい
    て、環状板部と、その環状板部の内周縁から中心に向か
    って突出した複数のフレーム支持突部を有し、上記フレ
    ームが中央に配置され上記フレームの脚部がそれぞれ上
    記フレーム支持突部に固定された取付け板と、上記取付
    け板の上記環状板部を上記配線基板に接着する、中央が
    切り抜かれた両面接着シートとが設けられており、上記
    キートップの上記周辺押圧突起及び上記プッシャは上記
    両面接着シートの切り抜かれた領域の上に位置してい
    る。
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JP2009277526A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Omron Corp 操作スイッチ及び電子機器
CN106449257A (zh) * 2016-10-31 2017-02-22 东莞市林积为实业投资有限公司 一种多向开关装置

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