JP2002092885A - 信号遅延装置、漏れ信号除去装置及び情報処理装置 - Google Patents

信号遅延装置、漏れ信号除去装置及び情報処理装置

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JP2002092885A JP2000284219A JP2000284219A JP2002092885A JP 2002092885 A JP2002092885 A JP 2002092885A JP 2000284219 A JP2000284219 A JP 2000284219A JP 2000284219 A JP2000284219 A JP 2000284219A JP 2002092885 A JP2002092885 A JP 2002092885A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビーム間隔等の光ビームの照射態様が変動し
た場合でも、漏れ信号除去のための正確な信号遅延量を
算出することが可能な信号遅延装置等を提供する。 【解決手段】 DC成分が除去された状態で情報が各々
記録されている複数のトラックから光学的に夫々得られ
る検出信号のいずれかを遅延させる場合に、主トラック
MTから得られる主検出信号Smainからゼロクロス波形
を抽出し、そのゼロクロス波形が抽出されたタイミング
において副トラックST1から得られる副検出信号Ssu
b1を保持し、予め設定された期間に渡って保持された副
検出信号Ssub1を平均化し、その平均化された副検出信
号Ssub1の波形と上記ゼロクロス波形とを比較して副検
出信号Ssub1及び主検出信号Smainに対する遅延量を算
出し、当該副検出信号Ssub1及び主検出信号Smainを算
出された遅延量により遅延させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号遅延装置、漏
れ信号除去装置及び情報処理装置の技術分野に属し、よ
り詳細には、記録媒体上に形成されている複数のトラッ
クから夫々得られる検出信号の遅延量を制御するための
信号遅延装置、当該信号遅延装置を含んで各検出信号か
ら他のトラックの検出信号に起因する漏れ信号を除去す
る漏れ信号除去装置及び当該漏れ信号除去装置を含む情
報処理装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク等の記録媒体上に形成
されているトラックから情報を検出する場合には、通
常、そのトラックに対して光ビームが照射され、当該ト
ラックからのその反射光に基づいて当該情報が検出され
る。
【0003】一方、近年では、記録密度向上の要請から
当該記録媒体上のトラックにおける狭トラックピッチ
(すなわち相隣接して形成されているトラック同士の間
隔が狭くなること)化が顕著であるが、この場合には、
検出すべき情報が記録されているトラックに光ビームを
照射しても、その光ビームにより当該記録媒体上に形成
される光スポットの一部がその照射されるべきトラック
に相隣接する(本来光ビームが照射されるべきでない)
トラックにも照射されてしまい、結果としてその反射光
の中にその相隣接するトラックに記録されている情報が
いわゆるクロストーク(漏れ信号)として漏れ込んでし
まう場合があった。
【0004】そこで、従来では、上記光ビームを回折格
子等を用いて平面上で三つに分離し、その中央の一つ
(以下、主ビームと称する。)を本来照射されるべきト
ラックに向けて照射し、残りの二つ(以下、夫々に副ビ
ームと称する。)をその本来照射されるべきトラックの
両側に相隣接する二つのトラックに夫々照射し、副ビー
ムの反射光から得られる二つの検出信号を主ビームの反
射光から得られる検出信号から減算することにより当該
主ビームの反射光から得られる検出信号中に含まれてい
る上記クロストーク成分を除去する構成としていた。
【0005】このとき、上記従来のクロストーク除去方
式においては、回折格子等により主ビーム及び二つの副
ビームを生成していたため、記録媒体上における各ビー
ムの照射中心点を結んだ直線と各トラックの移動方向と
は直交していなかった。
【0006】そこで、当該従来の漏れ信号除去方式にお
いては、一方の副ビームの反射光から得られる検出信号
及び主ビームの反射光から得られる検出信号の夫々を相
互に異なる一定時間だけ遅延させ、各ビームの照射中心
点を結んだ直線と各トラックの移動方向とを信号処理上
(見かけ上)直交させた上で、副ビームの反射光から得
られる二つの検出信号を主ビームの反射光から得られる
検出信号から夫々減算して上記クロストークを除去する
こととしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た狭トラックピッチ化の傾向により、上記主ビームと夫
々の副ビームとの間隔も狭くなる傾向にあり、従ってそ
の間隔もより厳密に一定化してクロストーク除去を実行
する必要があるが、これに対して、各光ビームの射出源
となる半導体レーザの発振波長が変動すると、上記回折
格子による分離条件が変化し、結果として主ビームと夫
々の副ビームとの間隔が変動してしまうことがあった。
【0008】このとき、この間隔の変動が生じた場合に
は、本来は各検出信号に対する遅延量もその変動に応じ
て変化させる必要があるが、従来は上記した如く遅延量
が各検出信号について常に一定であったため、結果とし
て光ビームの発振波長に応じて各ビームの照射中心点を
結んだ直線と各トラックの移動方向とを信号処理上直交
させるための適切な遅延量が得られないと言う問題点が
あった。
【0009】そして、この問題点は、結果としてクロス
トークの除去を適切に実行することが不可能となり、検
出すべき情報に対応する検出信号中にクロストークによ
る雑音が残置したまま当該検出信号が生成されてしま
い、例えばその検出信号を用いた情報の記録又は再生が
正確にできなくなると言う問題点に繋がるものである。
【0010】そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑み
て為されたもので、その課題は、ビーム間隔の如き光ビ
ームの照射態様が変動した場合でも、クロストーク除去
のための正確な信号遅延量を算出することが可能な信号
遅延装置を提供すると共に、これにより正確にクロスト
ークを除去することが可能な漏れ信号除去装置を提供
し、更に当該クロストークが正確に除去された検出信号
を用いて記録又は再生等の情報処理を正確に行うことが
可能な情報処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、隣接する複数のトラッ
クから光学的に夫々得られる検出信号のいずれかを遅延
させる信号遅延装置において、一の前記トラックである
主トラックから得られる前記検出信号である主検出信号
から、予め設定された特定波形を有する当該主検出信号
である特定主検出信号を抽出するパターン検出回路等の
抽出手段と、前記特定主検出信号が抽出されたタイミン
グにおいて他の前記トラックである副トラックから得ら
れる前記検出信号である副検出信号を保持するサンプル
ホールド回路等の保持手段と、予め設定された期間に渡
って前記保持手段により保持された複数の前記副検出信
号を平均化し、平均化検出信号を生成する積分回路等の
平均化手段と、前記生成された平均化検出信号の波形と
前記特定波形とを比較し、前記検出信号のいずれかに対
する遅延量を算出するCPU等の算出手段と、前記検出
信号の少なくともいずれかを前記算出された遅延量によ
り遅延させる可変遅延回路等の遅延手段と、を備える。
【0012】よって、得られた平均化検出信号の波形と
主検出信号における特定波形とを比較して検出信号の少
なくともいずれかに対する遅延量を算出するので、各ト
ラックに照射される光ビームの照射態様が変動しても、
正確に必要な遅延量を算出して検出信号を遅延させるこ
とができる。
【0013】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の信号遅延装置におい
て、前記特定波形はゼロクロス波形であるように構成さ
れる。
【0014】よって、典型的な特定波形であるゼロクロ
ス波形を用いて遅延量を算出するので、簡易且つ正確に
当該遅延量を算出することができる。
【0015】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の信号遅延装置に
おいて、前記特定波形は、前記情報に対応して前記主ト
ラック上に形成されているピット又はピット間間隙の少
なくともいずれか一方における単位長さに予め設定され
た数を乗じて得られる長さ以上のいずれかの長さの当該
一方から得られる前記主検出信号の波形であるように構
成される。
【0016】よって、予め設定された長さ以上の長さを
有するピット又はピット間間隙から得られる主検出信号
の波形を特定波形とするので、遅延量制御におけるキャ
プチャレンジを拡大することができ、正確に当該遅延量
を算出することができる。
【0017】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の信号遅延装置に
おいて、前記検出信号の取得開始から予め設定された時
間内における前記特定波形は、前記情報に対応して前記
主トラック上に形成されているピット又はピット間間隙
の少なくともいずれか一方における単位長さに予め設定
された数を乗じて得られる長さ以上のいずれかの長さの
当該一方から得られる前記主検出信号の波形であると共
に、前記時間以後における前記特定波形は、全ての長さ
の前記一方から得られる前記主検出信号の波形であるよ
うに構成される。
【0018】よって、検出信号が不安定となる当該検出
信号の取得開始直後においては予め設定された長さ以上
の長さを有するピット又はピット間間隙から得られる主
検出信号の波形を特定波形とすると共に、それ以後は全
てのピット又はピット間間隙から得られる主検出信号の
波形を特定波形として遅延量を算出するので、より正確
に当該遅延量を算出することができる。
【0019】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項3又は4に記載の信号遅延装置に
おいて、前記数は前記一方として取り得る最小の長さよ
り長い長さに対応する数であるように構成される。
【0020】よって、良好な信号対雑音比を有すると共
に広いキャプチャレンジの下で得られた検出信号を用い
て遅延量を算出することで、正確に当該遅延量を算出す
ることができる。
【0021】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の
信号遅延装置において、前記遅延手段はシフトレジスタ
により構成されている。
【0022】よって、簡易に遅延手段を実現することが
できる。
【0023】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の
信号遅延装置において、前記遅延手段はシフトレジスタ
及びFIRフィルタにより構成されている。
【0024】よって、より正確に検出信号を遅延させる
ことができる。
【0025】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項7に記載の信号遅延装置におい
て、前記FIRフィルタは二つのタップにより構成され
ていると共に、各前記タップに対応する各タップ係数の
和が1であるように構成される。
【0026】よって、簡易なFIRフィルタを用いて遅
延手段を実現することができる。
【0027】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の
信号遅延装置において、前記副トラックは、前記主トラ
ックの両側に相隣接して形成されている二つの前記トラ
ックであると共に、当該副トラックに照射される各光ビ
ームの照射位置が、各前記副トラック上よりも前記主ト
ラック側に移動して当該各光ビームが照射されるように
構成される。
【0028】よって、より高い信号対雑音比により得ら
れた副検出信号に基づいてより正確に遅延量を算出する
ことができる。
【0029】上記の課題を解決するために、請求項10
に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載
の信号遅延装置において、前記主トラックは、読み取る
べき前記情報が記録されている前記トラックであるよう
に構成される。
【0030】よって、より正確に情報の読み取りが可能
なように遅延量を算出することができる。
【0031】上記の課題を解決するために、請求項11
に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載
の信号遅延装置において、前記主トラックは、読み取る
べき前記情報が記録されている前記トラックに相隣接す
る前記トラックであるように構成される。
【0032】よって、より正確に情報の読み取りが可能
なように遅延量を算出することができる。
【0033】上記の課題を解決するために、請求項12
に記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記
載の信号遅延装置と、前記副トラックから得られ且つ前
記遅延手段により遅延された前記検出信号を用いて、前
記副トラックから得られた前記検出信号から前記主検出
信号に混入している漏れ信号を除去するクロストークキ
ャンセル回路等の除去手段と、を備える。
【0034】よって、主検出信号中の漏れ信号(クロス
トーク)を正確に除去することができる上記の課題を解
決するために、請求項13に記載の発明は、請求項12
に記載の漏れ信号除去装置と、前記漏れ信号が除去され
た前記主検出信号に基づいて、前記トラックに対する前
記情報の記録又は再生の少なくともいずれか一方を実行
する復号処理部等の処理手段と、を備える。
【0035】よって、漏れ信号が正確に除去された状態
の主検出信号を用いて正確に当該記録又は再生のいずれ
か一方を実行することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。
【0037】なお、以下に説明する実施の形態は、光デ
ィスク上に螺旋状に形成されているトラックの一部のみ
を見た場合について、読み取るべき情報が記録されてい
るトラック(以下、当該トラックを主トラックと称す
る。)に対して一つの主ビームを照射すると共に、当該
主トラックの両側に相隣接して形成されている二つの副
トラックに対して夫々副ビームを一つづつ照射し、光デ
ィスクから得られる各副ビームの反射光を受光して生成
される検出信号を、主ビームの反射光を受光して生成さ
れる検出信号から夫々減算することにより、主ビームに
より形成される光スポットの端部が副トラックにかかる
ことに起因して主検出信号に含まれているクロストーク
を除去して必要な情報を正確に再生する情報再生装置に
対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0038】(I)原理説明 先ず、具体的な情報再生装置の実施形態について説明す
る前に、本発明の原理について、図1を用いて説明す
る。
【0039】一般に、三つの光ビームを用いた上述した
クロストークの除去においては、各光ビームの照射点を
結んだ直線の方向と光ディスクの半径方向とを平行と
し、この状態で各光ビームを照射しつつ主ビームの反射
光から得られる検出信号中に含まれているクロストーク
を除去するのが望ましい。
【0040】しかしながら、上述したように、当該一つ
の光ビームからの分離により三つの光ビームを生成する
場合、通常は回折格子による回折を用いてその生成を行
うので、各光ビームの照射点を結んだ直線の方向は光デ
ィスクの半径方向とは一致しない。
【0041】そこで、実際の情報再生装置においては、
一方の副ビームの反射光から得られる検出信号及び主ビ
ームの反射光から得られる検出信号の夫々を相互に異な
る一定時間だけ遅延させ、各ビームの照射中心点を結ん
だ直線と光ディスクの移動(回転)方向とを信号処理上
(見かけ上)直交させた上で、副ビームの反射光から得
られる二つの検出信号を主ビームの反射光から得られる
検出信号から夫々減算して上記クロストークを除去する
こととする。
【0042】このとき、上記クロストークは、通常は副
ビームの反射光から得られる検出信号の信号レベルを単
純に減衰させた波形を有すると考えられるが、各光ビー
ムの照射中心点を結んだ直線と光ディスクの半径方向と
を信号処理上直交させた状態では、図1(a)に示すよ
うに、主ビームの反射光から得られる検出信号中のクロ
ストーク(すなわち、主ビームにより形成される光スポ
ットの一部が副トラックにかかってしまうことに起因し
て主ビームの反射光から得られる検出信号中に含まれる
クロストーク)CTsubの位相と副ビームの反射光から
得られる検出信号Ssubの位相とは一致する。
【0043】一方、当該遅延させるべき各検出信号にお
ける遅延量が適切でないときは、上記クロストークCT
subの位相は、例えば上記検出信号Ssubのゼロクロスタ
イミングを基準とすると、図1(b)に示すように正
(図1(b)(A)の場合)又は負(図1(b)(C)
の場合)のいずれか一方にΔdだけずれることとなる。
【0044】そこで、本発明では、この位相のずれΔd
を検出し、当該ずれがゼロとなるように各検出信号に対
する遅延量を制御することで当該各検出信号に対する適
切な遅延量を得、これにより、各ビームの照射中心点を
結んだ直線と光ディスクの移動(回転)方向とを信号処
理上直交させて主ビームの反射光から得られる検出信号
中の当該クロストークCTsubを除去する。
【0045】なお、本発明における遅延量の制御につい
て、上述した原理では主ビームの反射光から得られる検
出信号中のクロストークCTsubの位相と副ビームの反
射光から得られる検出信号Ssubの位相とを比較し、そ
れが一致するように制御することで各検出信号に対する
遅延量を制御することとしたが、これ以外に、副ビーム
の反射光から得られる検出信号Ssub中のクロストーク
(すなわち、副ビームにより形成される光スポットの一
部が主トラックにかかってしまうことに起因して含まれ
るクロストーク)CTmainの位相と主ビームの反射光か
ら得られる検出信号Smainの位相とを比較し、この位相
ずれから制御すべき遅延量におけるその制御量を算出す
ることもできる。
【0046】(II)実施形態 次に、上述した原理を踏まえた本発明の実施形態に係る
情報再生装置について、図2乃至図7を用いて説明す
る。
【0047】先ず、図2を用いて、実施形態に係る情報
再生装置の概要構成及び動作について説明する。
【0048】図2に示すように、複数種類の長さを有す
るピットPにより光ディスクDK上に記録されている情
報を、三つの光ビームを同時に照射することにより上記
クロストークを除去しつつ再生する情報再生装置Sは、
レーザ1と、回折格子2と、ビームスプリッタ3と、対
物レンズ4と、フォトディテクタ5と、信号処理部6
と、処理手段としての復号処理部7と、A/D(Analog
/Digital)コンバータ8乃至10と、ハイパスフィルタ
F1乃至F3と、により構成されている。
【0049】次に、各部の動作を説明する。
【0050】先ず、レーザ1は、予め設定された一定強
度を有する情報再生用の光ビームBを生成し、回折格子
2に照射する。
【0051】そして、回折格子2は、当該光ビームB
を、再生されるべき情報が記録されている主トラックM
Tに照射されるべき主ビームMと、当該主トラックMT
の両側に相隣接して形成されている副トラックST1及
びST2に夫々照射されるべき副ビームS1及びS2
と、に分離し、夫々ビームスプリッタ3に照射する。
【0052】次に、当該ビームスプリッタ3は、分離さ
れた主ビームM並びに副ビームS1及びS2を透過し、
対物レンズ4へ照射する。
【0053】これにより、対物レンズ4は、照射された
主ビームM並びに副ビームS1及びS2を夫々別個に集
光し、主ビームMを主トラックMTに、副ビームS1を
副トラックST1に、副ビームS2を副トラックST2
に、夫々照射する。このとき、当該主トラックMT上の
照射位置には主ビームMによる光スポットSPMが、当
該副トラックST1上の照射位置には副ビームS1によ
る光スポットSP1が、当該副トラックST2上の照射
位置には副ビームS2による光スポットSP2が、夫々
形成されることとなる。ここで、当該光スポットSP
M、光スポットSP1及び光スポットSP2が一直線上
に並ぶように回折格子2における各光ビームの分離角度
が調整されている。
【0054】次に、主ビームM、副ビームS1及び副ビ
ームS2夫々の光ディスクDKからの反射光は、元の主
ビームM並びに副ビームS1及びS2の逆光路を経由し
てビームスプリッタ3に集光される。このとき、当該光
ディスクDKにおける反射により、主ビームM、副ビー
ムS1及び副ビームS2夫々の光ディスクDKからの反
射光の偏光面は若干角度だけ回転されている。
【0055】これにより、ビームスプリッタ3は、当該
偏光面が夫々回転されている反射光を今度は反射し、各
反射光毎に別個にフォトディテクタ5に照射する。
【0056】そして、フォトディテクタ5は、当該三つ
の反射光を夫々別個に受光し、対応する三つの検出信号
Smain、Ssub1及びSsub2を生成し、ハイパスフィルタ
F1乃至F3に夫々出力する。このとき、検出信号Sma
inは主ビームMの反射光に対応しており、検出信号Ssu
b1は副ビームS1の反射光に対応しており、検出信号S
subは副ビームS2の反射光に対応している。
【0057】そして、各ハイパスフィルタF1乃至F3
は、検出信号Smain、Ssub1及びSsub2夫々における予
め設定された周波数帯域以上の成分のみを通過させ(換
言すれば検出信号Smain、Ssub1及びSsub2に夫々含ま
れる直流成分を遮断し)、夫々検出信号Smain'、Ssub
1'及びSsub2'としてA/Dコンバータ8乃至10に別
個に出力する。
【0058】なお、実施形態の情報再生時においては、
光ディスクDKにおける反射率の変動に起因する再生信
号の変動を低減するためにも、当該ハイパスフィルタF
1乃至F3を用いて直流成分を遮断することが有効とな
る。
【0059】その後、各A/Dコンバータ8乃至10
は、検出信号Smain、Ssub1及びSsub2を夫々ディジタ
ル化し、ディジタル検出信号Sdm、Sdb1及びSdb2を夫
々生成して別個に信号処理部6へ出力する。
【0060】次に、信号処理部6は、ディジタル検出信
号Sdm、Sdb1及びSdb2を用いて、上記原理に基づきデ
ィジタル検出信号Sdmに含まれているクロストークを除
去し、除去信号Spを生成して復号処理部7へ出力す
る。
【0061】そして、復号処理部7は、クロストークが
除去された除去信号Spに対して予め設定された復号処
理を施し、光ディスクに記録されていた情報に対応する
再生信号Soutを生成して図示しない外部のモニタ装置
又はスピーカ等に出力する。
【0062】次に、本発明に係るクロストーク除去処理
を実行する信号処理部6の細部構成及び動作について、
図3及び図4を用いて説明する。
【0063】なお、図3は当該信号処理部6の細部構成
を示すブロック図であり、図4はその動作を説明する図
である。
【0064】図3に示すように、実施形態に係る信号処
理部6は、遅延量が固定とされている遅延回路11、1
2、15、16及び17と、遅延量が可変とされている
遅延手段としての可変遅延回路13及び14と、保持手
段としてのサンプルホールド回路18と、抽出手段とし
てのパターン検出回路19と、平均化手段としての積分
回路20と、同期検出回路21と、除去手段としてのク
ロストークキャンセル回路22と、算出手段としてのC
PU23と、により構成されている。
【0065】次に、細部動作を説明する。
【0066】先ず、遅延回路11は、予め設定された一
定の遅延量D1によりディジタル検出信号Sdb1を遅延
させ、遅延検出信号Sd1を生成して可変遅延回路13に
出力する。
【0067】これと並行して、遅延回路12は、予め設
定された一定の遅延量D0によりディジタル検出信号S
dmを遅延させ、遅延検出信号Sdを生成して可変遅延回
路14に出力する。
【0068】ここで、各遅延回路11及び12における
遅延量D1及びD0は、夫々に図1に示す光スポットS
PMと光スポットSP1との間隔並びに光スポットSP
Mと光スポットSP2との間隔の双方が共に等しく且つ
不変動であると仮定した場合(換言すれば、本発明にお
ける従来の技術に相当する場合)に、各光スポットを結
んだ直線と光ディスクDKの移動(回転)方向とが光ス
ポットSP2に対応する上記ディジタル検出信号Sdb2
を基準として信号処理上直交することとなるように当該
ディジタル検出信号Sdb1及びディジタル検出信号Sdm
を遅延させるために必要な遅延量として予め固定的に設
定されている遅延量である。
【0069】次に、可変遅延回路13は、後述するCP
U23からの制御信号Scd1に基づき、上記各光スポッ
ト間の間隔夫々の変動に対応して遅延検出信号Sd1にお
ける遅延量を調整し、調整検出信号Svd1を生成して遅
延回路15へ出力する。
【0070】更に、遅延回路15は、調整検出信号Svd
1を予め設定された一定の遅延量Dだけ更に遅延させ、
再遅延検出信号Sdd1を生成してサンプルホールド回路
18及びクロストークキャンセル回路22へ出力する。
【0071】ここで、当該一定の遅延量Dは、後述する
クロストークキャンセル回路22における実際のクロス
トーク除去処理において必要な遅延量として予め設定さ
れているものである。
【0072】これと並行して、可変遅延回路14は、同
じく後述するCPU23からの制御信号Scdに基づき、
上記各光スポット間の間隔夫々の変動に対応して遅延検
出信号Sdにおける遅延量を調整し、調整検出信号Svd
を生成して遅延回路16及びパターン検出回路19へ出
力する。
【0073】そして、遅延回路16は、調整検出信号S
vdを上記遅延回路15における遅延量Dと同じ遅延量だ
け更に遅延させ、再遅延検出信号Sddを生成してクロス
トークキャンセル回路22へ出力する。
【0074】他方、遅延回路17は、入力されたディジ
タル検出信号Sdb2を上記遅延回路15及び16におけ
る遅延量Dと同じ遅延量だけ遅延させ、遅延検出信号S
dd2を生成してクロストークキャンセル回路22へ出力
する。
【0075】これらにより、クロストークキャンセル回
路22は、再遅延検出信号Sdd1及び遅延検出信号Sdd2
に基づき、再遅延検出信号Sddに含まれている当該再遅
延検出信号Sdd1及び遅延検出信号Sdd2夫々に対応する
クロストーク成分を除去し、上記除去信号Spを生成し
て同期検出回路21及び上記復号処理部7へ出力する。
【0076】上記した各動作と並行して、同期検出回路
21は、除去信号Spに含まれている同期信号(シンク
信号)のタイミングを示す同期タイミング信号Ssycを
生成してパターン検出回路19へ出力する。
【0077】これにより、パターン検出回路19は、当
該同期タイミング信号Ssycに基づいて、上記調整検出
信号Svdにおけるゼロクロスタイミングを示すゼロクロ
ス信号Stmを生成してサンプルホールド回路18へ出力
する。
【0078】そして、サンプルホールド回路18は、当
該ゼロクロス信号Stmに基づき、調整検出信号Svdにお
けるゼロクロスタイミングと同じタイミングで入力され
る上記再遅延検出信号Sdd1のデータ値をサンプルホー
ルド(保持)し、そのデータ値を示すホールド信号Se
を生成して積分回路20へ出力する。
【0079】このとき、当該ホールド信号Seにおける
データ値には、副トラックST1に本来記録されていた
情報に対応する成分と、上記原理説明において説明した
副ビームS1の反射光から得られる検出信号Ssub1中の
クロストークCTmainの成分(図1(b)において符号
「e」で示される成分参照)と、が含まれている。
【0080】次に、積分回路20は、上記ホールド信号
Seに対して予め設定された係数を乗じると共に、当該
係数が乗じられたホールド信号Seを予め設定された期
間(より具体的には、例えば、調整検出信号Svd1にお
けるゼロクロスサンプル2000個分の期間)だけ積分
して平均化し、当該ホールド信号Seから副トラックS
T1に本来記録されていた情報に対応する成分を除去し
てエラー信号Sidを生成しCPU23へ出力する。
【0081】このとき、当該エラー信号Sidとしては、
検出信号Ssub1に対する遅延処理(遅延回路11及び1
5並びに可変遅延回路13により遅延処理)における遅
延量の誤差Δd(図1(b)参照)が含まれていること
となる。
【0082】更に、上記ホールド信号Seを当該期間だ
け積分して平均化することで副トラックST1に本来記
録されていた情報に対応する成分を除去することができ
るのは、図4(a)に示すように、光ディスクDKに対
してピットPを形成することで情報が記録される場合に
は、その再生時においていわゆる直流成分が含まれるこ
とに起因するその再生レベルの変動を未然に防止すべ
く、予め設定された期間におけるサンプル値を平均した
平均値がゼロレベルとなるように元々の記録時における
変調処理が為されていることによる。そして、このこと
により、ホールド信号Seを当該期間だけ積分して平均
化すれば副トラックST1に本来記録されていた情報に
対応する成分はゼロレベルとなり、結果として検出信号
Ssub1中のクロストークCTmainの成分のみがエラー信
号Sidとして抽出できるのである。
【0083】なお、この点について実際の実験例を見る
と、図4(b)に示すように、検出信号Ssub1を実施形
態の如く2000回平均して得られるクロストークCT
mainの位相は、副ビームS1の一部が主トラックMTに
照射されることに起因してそのクロストークCTmainが
発生することから、当該主トラックMTから検出される
検出信号Smainの位相に一致しており、更に当該クロス
トークCTmainの信号レベルは検出信号Smainの信号レ
ベルを均等に低減したものとなっている。
【0084】次に、CPU23は、上記エラー信号Sid
に含まれている遅延量の誤差Δdを解消すべく上記制御
信号Scd及びScd1を生成して夫々可変遅延回路14及
び13に出力する。
【0085】このとき、誤差Δdが位相が進んでいる方
向(図1(A)参照)に発生している場合には、制御信
号Scdは検出信号Smainを更にΔdだけ遅らせるための
内容を有しており、一方、制御信号Scd1は検出信号Ss
ub1を更に2×Δdだけ遅らせるための内容を有してい
る。
【0086】他方、誤差Δdが位相が遅れている方向
(図1(C)参照)に発生している場合には、制御信号
Scdは検出信号Smainを更にΔdだけ進めるための内容
を有しており、一方、制御信号Scd1は検出信号Ssub1
を更に2×Δdだけ進めるための内容を有している。
【0087】そして、上記各制御信号Scd及びScd1に
より可変遅延回路14及び13における遅延量が±Δd
又は±2Δdの範囲で制御されることで、検出信号Sma
in及びSsub1における遅延量が光スポットSPM、SP
1及びSP2相互の間隔の変動を補償するように適正化
され、結果として、再遅延検出信号Sdd1及びSdd並び
に遅延検出信号Sdd2が、光スポットSP1、SPM及
びSP2が光ディスクDKの半径方向に平行な一直線上
に並んだ状態で夫々得られたものと等価となり、クロス
トークキャンセル回路22におけるクロストーク除去処
理が正確に実行されることとなるのである。
【0088】次に、信号処理部6における可変遅延回路
13及び14の細部構成及び動作について、図5を用い
て説明する。
【0089】なお、図5は当該可変遅延回路13及び1
4の細部構成を示すブロック図である。また、可変遅延
回路13と可変遅延回路14とは制御信号Scd1又はSc
dに基づく遅延量が異なるのみでその細部構成は全く同
一であるので、以下の説明では代表して可変遅延回路1
3について説明する。
【0090】図5(a)に示すように、実施形態に係る
可変遅延回路13は、n段のシフトレジスタ25と、セ
レクタ26と、インバータ27と、により構成されてい
る。
【0091】次に、図5(b)を用いてその動作を説明
する。なお、以下の説明では、上記nが「8」である場
合を例として説明する。
【0092】先ず、シフトレジスタ25は、入力された
遅延検出信号Sd1を一時的に保持し、情報再生装置Sの
再生処理に用いられる基準クロックにおける一基準クロ
ック分ずつ遅延させて当該遅延検出信号Sd1をレジスタ
信号Sr1、Sr2、…、Sr8として夫々セレクタ26に出
力する。
【0093】そして、セレクタ26は、上記制御信号S
cd1に基づいて、各レジスタ信号Sr1、Sr2、…、Sr8
のうち、当該制御信号Scd1により示される遅延量(2
Δd)に相当する遅延量を有するレジスタ信号を上記調
整検出信号Svd1として遅延回路15へ出力する。
【0094】より具体的には、図5(b)に示すよう
に、三ビット分の制御信号Scd10乃至Scd12からなる上
記制御信号Scd1(2の補数表示を用いた場合にその値
としては「−4」乃至「3」のいずれかとなる。)をセ
レクタ26内においていわゆるストレート表示に変換し
(このとき、制御信号Scd12については、ビット表示に
おける2ビット目を「0」から開始させるべくインバー
タ27においてビット反転されて制御信号Scd12iとさ
れた後にセレクタ26に入力される。また、この場合に
は、セレクタ26はいわゆるマルチプレクサとして機能
していることとなる。)、その変換後の値に応じて図5
(b)に示すようにいずれかのレジスタ信号を選択し、
これを上記調整検出信号Svd1として遅延回路15へ出
力する。なお、この場合、Δdが0であった場合には、
セレクタ26から出力される遅延量(調整検出信号Svd
1の値)は、可変遅延回路13の遅延量変更範囲におけ
る中立点(すなわち、遅延量が零の点)となる。
【0095】この場合に、図5に示した構成を有する可
変遅延回路13では、一基準クロックを単位として遅延
量を制御することができることとなる。
【0096】次に、信号処理部6における同期検出回路
21の細部構成及び動作について、図6を用いて説明す
る。
【0097】なお、図6は当該同期検出回路21の細部
構成を示すブロック図である。
【0098】図6に示すように、同期検出回路21は、
シンク検出部30と、同期検出部31と、判定部32
と、により構成されている。
【0099】次に、動作を説明する。
【0100】先ず、シンク検出部は、除去信号Spに含
まれているシンク信号そのものを検出し、シンク信号S
sdを生成して同期検出部31に出力する。
【0101】次に、同期検出部31は、そのシンク信号
Ssdが検出されたタイミングを検出し、同期検出信号S
scdを生成して判定部32に出力する。
【0102】これにより、判定部32は、光ディスクD
Kに記録されている情報における単位情報毎にシンク信
号Ssdが検出されることが予め設定された回数だけ繰り
返されたか否かを判定し、当該回数だけ確実に繰り返し
検出されていれば、そのシンク信号Ssdが検出されたタ
イミングを示す上記同期タイミング信号Ssycを生成し
てパターン検出回路19へ出力する。
【0103】次に、信号処理部6におけるパターン検出
回路19の細部構成及び動作について、図7及び図8を
用いて説明する。
【0104】なお、図7は当該パターン検出回路19の
細部構成を示すブロック図であり、図8はその動作を示
すタイミングチャートである。
【0105】図7に示すように、パターン検出回路19
は、遅延部35、36、37及び38と、絶対値検出部
39、40、41及び42と、平均化部43と、レベル
判定部44及び45と、アンド回路46と、ゼロクロス
検出部47と、セレクタ48と、により構成されてい
る。
【0106】ここで、上記構成のうち、ゼロクロス検出
部47及びセレクタ48を除く各構成部材は、調整検出
信号Svdに含まれるデータのうち、主トラックMT上に
形成されているピットPのうちもっとも長さの短いピッ
トP(光ディスクDKがCD又はDVDである場合に
は、上記一基準クロック期間(当該一基準クロック期間
を、以下単にTと称する。)の3倍(3T)に相当する
長さを有するピットPであることとなる。)以外のピッ
トPから得られた上記ゼロクロス信号Stmを生成するた
めの回路である。
【0107】次に、細部動作を説明する。
【0108】先ず、上記可変遅延回路14から出力され
当該パターン検出回路19に入力された調整検出信号S
vdは、そのまま絶対値検出部42及び遅延部35へ入力
される。
【0109】そして、遅延部35、36、37及び38
は、当該調整検出信号Svdを順次上記一基準クロック
(1T)ずつ遅延し、夫々遅延信号Ssd1、Szt、Ssd2
及びSsd3を生成し、当該遅延信号Ssd1を絶対値検出部
39及び遅延部36に、遅延信号Sztを遅延部37及び
ゼロクロス検出部47に、遅延信号Ssd2を遅延部38
及び絶対値検出部40に、遅延信号Ssd3を絶対値検出
部41に、夫々出力する。
【0110】次に、絶対値検出部42は、調整検出信号
Svdに含まれる情報の絶対値を検出し、絶対値信号Sab
を生成してレベル判定部45に出力する。
【0111】また、絶対値検出部39及び40は、遅延
信号Ssd1及びSsd2に含まれる情報の絶対値を検出し、
夫々絶対値信号Sab1及びSab3を生成して平均化部43
に出力する。
【0112】更に、絶対値検出部41は、遅延信号Ssd
3に含まれる情報の絶対値を検出し、絶対値信号Sab2を
生成してレベル判定部44に出力する。
【0113】そして、平均化部43は、絶対値信号Sab
1に含まれる絶対値と絶対値信号Sab3に含まれる絶対値
との平均値を算出し、平均値信号Slvを生成してレベル
判定部44及び45へ出力する。
【0114】これにより、レベル判定部45は、上記絶
対値信号Sabについて、平均値信号Slvにより示される
平均値より大きい値を有する情報を含む当該絶対値信号
Sabが入力されたタイミングで「HIGH」となる判定
信号Sld1を生成してアンド回路42の一の入力端子へ
出力する。
【0115】一方、レベル判定部44は、絶対値信号S
ab2について、平均値信号Slvにより示される平均値よ
り大きい値を有する情報を含む当該絶対値信号Sab2が
入力されたタイミングで「HIGH」となる判定信号S
ld2を生成してアンド回路42の他の入力端子へ出力す
る。
【0116】他方、ゼロクロス検出部47は、遅延信号
Sztにおけるゼロクロスタイミングを検出し、当該ゼロ
クロスタイミングにおいて「HIGH」となる検出信号
Szcを生成してセレクタ48の一方の端子及びアンド回
路42の更に他の入力端子へ出力する。
【0117】これらにより、アンド回路42は、上記検
出信号Szc並びに判定信号Sld1及びld2が全て「HIG
H」となるタイミングで「HIGH」となるアンド信号
Sandを生成してセレクタ48へ出力する。
【0118】そして、セレクタ48は、上記同期タイミ
ング信号Ssycに基づいて、情報再生開始後最初に当該
同期タイミング信号Ssycが入力されて来た以降予め設
定された期間(例えば、光ディスクDKに記録されてい
る情報における情報単位としてのシンクフレームの10
個分(14880T)に相当する期間)は上記アンド信
号Sandを選択しこれを上記ゼロクロス信号Stmとして
サンプルホールド回路18へ出力すると共に、当該期間
以降は、上記検出信号Szcを選択しこれを上記ゼロクロ
ス信号Stmとしてサンプルホールド回路18へ出力す
る。これにより、当該ゼロクロス信号Stmとしては、再
生開始当初の上記期間内は上記した最短ピット(その長
さが3TであるピットP)を除いた他のピットPを用い
て検出されたゼロクロスタイミングを示すこととなり、
一方、上記期間経過以降は全てのピットPを用いて検出
されたゼロクロスタイミングを示すこととなる。
【0119】ここで、このようにしてゼロクロス信号S
tmを生成するのは、情報再生の開始当初における不安定
な状態下においては、遅延量に大きな誤差が含まれてい
る場合があり、このときに上記最短ピットを用いてゼロ
クロスタイミングを検出した場合、遅延量調整における
いわゆるキャプチャレンジの範囲から外れてしまうこと
となり、結果として遅延量の調整ができなくなってしま
うため、長いピットを用いることで当該キャプチャレン
ジを広げる必要があるからである。
【0120】次に、パターン検出回路19におけるゼロ
クロス検出部47及びセレクタ48を除く構成部材の動
作について、全体的に図8を用いて説明する。なお、図
8は、光ディスクDKがCD又はDVDである場合にお
いて、パターン検出回路19におけるゼロクロスタイミ
ング検出の基となる遅延信号Sztが生成されるタイミン
グを基準タイミング(図8中符号0で示す。)とした場
合の調整検出信号SvdのRF信号波形(いわゆるアイパ
ターン)を示すものであり、図8中の白丸は当該アイパ
ターンにおけるサンプリング値を示している。
【0121】先ず、遅延部35、36、37及び38が
上述したように調整検出信号Svdを順次一基準クロック
(1T)ずつ遅延し夫々遅延信号Ssd1、Szt、Ssd2及
びSsd3を生成することから、遅延信号Ssd3は遅延信号
Sztに対して2Tだけ前のタイミングで入力された調整
検出信号Svdであることとなり(図8符号(Ssd3)参
照)、遅延信号Ssd2は遅延信号Sztに対して1Tだけ
前のタイミングで入力された調整検出信号Svdであるこ
ととなり(図8符号(Ssd2)参照)、遅延信号Ssd1は
遅延信号Sztに対して1Tだけ後のタイミングで入力さ
れた調整検出信号Svdであることとなり(図8符号(S
sd1)参照)、調整検出信号Svd自体は遅延信号Sztに
対して2Tだけ後のタイミングで入力されることとなる
(図8符号(Svd)参照)。
【0122】次に、各絶対値検出部39乃至42は夫々
に入力される信号の絶対値を検出するので、図8黒丸に
示すように、各タイミングにおけるサンプル値も絶対値
化される。
【0123】更に、平均化部43は、上記基準タイミン
グに対して前後1Tのタイミングにおえるサンプル値の
平均値を検出するので、結果として、図8に示す±Tの
タイミングに相当する二つのサンプル値の平均値が上記
平均値信号Slvとして出力されることとなる。
【0124】ここで、図8に示すように、±Tのタイミ
ングにおけるサンプル値として取り得る値は、3Tの長
さを有するピットPに相当する調整検出信号Svdの絶対
値又は4T以上の長さを有する各ピットPに相当する調
整検出信号Svdの絶対値のいずれかであるから、結局、
上記平均値信号Slvの値としては基準タイミングの直前
及び直後のピットPが共に上記最短ピットであった場合
を最小値とし、基準タイミングの直前及び直後のピット
Pが共に上記最短ピット以外のピットPであった場合を
最大値とすることとなる(図8符号Slv参照)。
【0125】次に、レベル判定部45は、調整検出信号
Svdを絶対値化した絶対値信号Sabの値(−2Tのタイ
ミングに相当する。)と平均値信号Slvに含まれる平均
値とを比較するのであるが、このとき、当該絶対値信号
Sabが最短ピット以外のピットPから得られた信号であ
る場合には、図8に示すように、その値は常に平均値信
号Slvに含まれる平均値を越えていることとなる。換言
すれば、絶対値信号Sabが最短ピットから得られた信号
である場合にのみ、その値は平均値信号Slvに含まれる
平均値以下になることとなる。
【0126】従って、判定信号Sld1が「HIGH」で
あるときは、常に絶対値信号Sabの値が最短ピット以外
のピットPに対応した値を有していることとなる。
【0127】これと同様にして、レベル判定部44は、
遅延信号Ssd3を絶対値化した絶対値信号Sab2の値(+
2Tのタイミングに相当する。)と平均値信号Slvに含
まれる平均値とを比較するのであるが、このとき、当該
絶対値信号Sab2が最短ピット以外のピットPから得ら
れた信号である場合には、図8に示すように、その値は
常に平均値信号Slvに含まれる平均値を越えていること
となる。換言すれば、絶対値信号Sab2が最短ピットか
ら得られた信号である場合にのみ、その値は平均値信号
Slvに含まれる平均値以下になることとなる。
【0128】従って、判定信号Sld2が「HIGH」で
あるときは、常に絶対値信号Sabの値が最短ピット以外
のピットPに対応した値を有していることとなる。
【0129】以上の各動作により、アンド回路42は、
判定信号Sld1及びSld2並びに検出信号Szcが全て「H
IGH」であるタイミングでのみ「HIGH」となるア
ンド信号Sandを出力するのであるから、結局、上記ア
ンド信号Sandが出力されるタイミングは、最短ピット
以外のピットPを用いて検出されたゼロクロスタイミン
グであることとなる。
【0130】次に、信号処理部6におけるクロストーク
キャンセル回路22の細部構成及び動作について、図9
を用いて説明する。
【0131】なお、以下に説明するクロストークキャン
セル回路22は、上記主トラックMT、副トラックST
1及び副トラックST2の各々から読み取られた上記再
遅延検出信号Sdd1、遅延検出信号Sdd2及び再遅延検出
信号Sddに対し、例えばLMS(least mean squar
e)アルゴリズムの如き適応アルゴリズムに基づく適応
信号処理を施すことにより、クロストークの除去された
除去信号Spを生成するものである。
【0132】また、図9はクロストークキャンセル回路
22の細部構成を示すブロック図である。
【0133】図9に示すように、クロストークキャンセ
ル回路22は、遅延部50、51、52、53及び54
と、フィルタ係数演算部55、56、57、58、59
及び60と、乗算器61、62、63、64、65及び
66と、加算器67及び68と、減算器69と、誤差検
出部70と、により構成されている。
【0134】次に、細部動作を説明する。
【0135】先ず、クロストークキャンセル回路22に
入力された再遅延検出信号Sdd1は遅延部50、乗算器
61及びフィルタ係数演算部55に、遅延検出信号Sdd
2は遅延部53、乗算器64及びフィルタ係数演算部5
8に、再遅延検出信号Sddは遅延部52に、夫々入力さ
れる。
【0136】そして、フィルタ係数演算回路55は、上
記再遅延検出信号Sdd1及び後述する誤差検出回路70
から出力された誤差信号Seeに含まれている誤差値eに
基づいてフィルタ係数C1を求め、これを乗算器61に
出力する。
【0137】これにより、乗算器61は、再遅延検出信
号Sdd1における各サンプル値に上記フィルタ係数C1
乗算した結果を再遅延検出信号Sddに含まれている副ト
ラックST1に対応するクロストークの一部であるクロ
ストークCR1とし、これを加算器68に出力する。
【0138】次に、遅延部50は、上記再遅延検出信号
Sdd1を1Tだけ遅延させ、遅延信号SAd1としてフィ
ルタ係数演算部56、乗算器62及び遅延部51に夫々
出力する。
【0139】これにより、フィルタ係数演算部56は、
上記遅延信号SAd1及び上記誤差値eに基づいてフィル
タ係数C2を求め、これを乗算器62に出力する。
【0140】そして、乗算器62は、遅延信号SAd1
おける各サンプル値に上記フィルタ係数C2を乗算して
得られた乗算結果を再遅延検出信号Sddに含まれている
副トラックST1に対応するクロストークの他の一部で
あるクロストークCR2とし、これを加算器68に出力
する。
【0141】次に、遅延部51は、上記遅延信号SAd1
を更に1Tだけ遅延さたものを遅延信号SAd2としてフ
ィルタ係数演算部57及び乗算器63に出力する。
【0142】これにより、フィルタ係数演算部57は、
上記遅延信号SAd2及び上記誤差値eに基づいてフィル
タ係数C3を求め、これを乗算器63に出力する。
【0143】そして、乗算器63は、遅延信号SAd2
おける各サンプル値に上記フィルタ係数C3を乗算して
得られた乗算結果を再遅延検出信号Sddに含まれている
副トラックST1に対応するクロストークの更に他の一
部であるクロストークCR3とし、これを加算器68に
出力する。
【0144】これらにより、加算器68は、上記クロス
トークCR1乃至CR3の夫々を加算したものを再遅延
検出信号Sddに含まれている副トラックST1に対応す
るクロストークCRST1とし、これを減算器69に出力
する。
【0145】他方、フィルタ係数演算部58は、上記遅
延検出信号Sdd2及び誤差値eに基づいてフィルタ係数
4を求め、これを乗算器64に出力する。
【0146】これにより、乗算器64は、遅延検出信号
Sdd2における各サンプル値に上記フィルタ係数C4を乗
算した結果を再遅延検出信号Sddに含まれている副トラ
ックST2に対応するクロストークの一部であるクロス
トークCR4とし、これを加算器67に出力する。
【0147】次に、遅延部53は、上記遅延検出信号S
dd2を1Tだけ遅延させ、遅延信号SCd1としてフィル
タ係数演算部59、乗算器65及び遅延部54に夫々出
力する。
【0148】これにより、フィルタ係数演算部59は、
上記遅延信号SCd1及び上記誤差値eに基づいてフィル
タ係数C5を求め、これを乗算器65に出力する。
【0149】そして、乗算器65は、遅延信号SCd1
おける各サンプル値に上記フィルタ係数C5を乗算して
得られた乗算結果を再遅延検出信号Sddに含まれている
副トラックST2に対応するクロストークの他の一部で
あるクロストークCR5とし、これを加算器67に出力
する。
【0150】次に、遅延部54は、上記遅延信号SCd1
を更に1Tだけ遅延さたものを遅延信号SCd2としてフ
ィルタ係数演算部60及び乗算器66に出力する。
【0151】これにより、フィルタ係数演算部60は、
上記遅延信号SCd2及び上記誤差値eに基づいてフィル
タ係数C6を求め、これを乗算器66に出力する。
【0152】そして、乗算器66は、遅延信号SCd2
おける各サンプル値に上記フィルタ係数C6を乗算して
得られた乗算結果を再遅延検出信号Sddに含まれている
副トラックST1に対応するクロストークの更に他の一
部であるクロストークCR3とし、これを加算器68に
出力する。
【0153】これらにより、加算器68は、上記クロス
トークCR4乃至CR6の夫々を加算したものを再遅延
検出信号Sddに含まれている副トラックST2に対応す
るクロストークCRST2とし、これを減算器69に出力
する。
【0154】一方、遅延部52は、上記再遅延検出信号
Sddを更に1Tだけ遅延させたものを遅延検出信号SB
d1とし、これを上記減算器69に出力する。
【0155】これらにより、減算器69は、遅延検出信
号SBd1から上記クロストークCR ST1及びクロストー
クCRST2各々を減算したものを上記除去信号Spとして
復号処理部7及び誤差検出部70に出力する。
【0156】次に、誤差検出部70は、除去信号Spに
おける各サンプル値と、これらサンプル値各々として取
り得る理想サンプル値各々と、の誤差を検出し、これを
上述した誤差値eとしてそれを含む誤差信号Seeを生成
し、上記フィルタ係数演算回路55乃至60に夫々供給
する。
【0157】より具体的には、例えば、誤差検出部70
は、上記除去信号Sp中における連続した3つのサンプ
ル値列において、その値が正から負、又は負から正へと
推移した際の中央のサンプル、すなわちゼロクロスサン
プルを抽出し、これが実際の「0」値に対して有する誤
差を上記誤差値eとするのである。
【0158】そして、フィルタ係数演算回路55乃至6
0の各々は、かかる誤差値eが「0」に収束して行くよ
うに、各フィルタ係数C1乃至C6の各々を更新する。
【0159】以上説明したように、実施形態の信号処理
部6の動作によれば、ディジタル検出信号Sdmにおける
ゼロクロス波形と、ディジタル検出信号Sdb1における
当該タイミングの波形と、を比較してディジタル検出信
号Sdb1及びSdmに対する遅延量を算出するので、各ト
ラックに照射される各光ビームの波長が変動しても、簡
易且つ正確に必要な遅延量を算出してディジタル検出信
号Sdb1及びSdmを遅延させることができる。
【0160】また、再生処理が不安定となる情報再生開
始当初における予め設定された期間内については最短ピ
ットを除くピットPから得られるディジタル検出信号S
dmの波形を用いてゼロクロスタイミングを検出するの
で、上記キャプチャレンジを広げて正確に当該遅延量を
算出することができる。
【0161】更に、当該予め設定された期間経過後は全
てのピットPから得られるディジタル検出信号Sdmの波
形を用いてゼロクロスタイミングを検出して遅延量を算
出することで、より正確に当該遅延量を算出することが
できる。
【0162】更にまた、可変遅延回路13及び14がシ
フトレジスタ25を含んで構成されているので、簡易に
可変遅延回路13及び14を実現することができる。
【0163】また、主トラックMTが読み取るべき情報
が記録されているトラックであるので、より正確に情報
の読み取りが可能なように遅延量を算出することができ
る。
【0164】なお、上述した実施形態では、相互に相隣
接するトラックを夫々主トラックMT並びに副トラック
ST1及びST2としたが、これ以外に主トラックMT
に対して数トラック分離隔しているトラックを副トラッ
クST1又はST2として上述したクロストーク除去処
理を実行することもできる。
【0165】また、上述した実施形態においては、再生
処理が不安定となる情報再生開始当初における期間内に
ついては最短ピットを除くピットPから得られるディジ
タル検出信号Sdmの波形を用いてゼロクロスタイミング
を検出したが、これ以外に、ピット間間隙の長さが最短
となる部分を除く光ディスクDK上のピット間間隙の部
分から得られるディジタル検出信号Sdmの波形を用いて
ゼロクロスタイミングを検出するように構成することも
可能である。
【0166】(III)変形形態 次に、本発明に係る変形形態について、図10乃至図1
8を用いて説明する。なお、以下に示す図10乃至図1
6において、実施形態における図6と同様の構成部材に
ついては同一の部材番号を付して細部の説明は省略す
る。
【0167】本発明は、上述した実施形態に係る信号処
理部6以外に、種々の構成を有する信号処理部に対して
適用することが可能である。
【0168】すなわち、第1の変形形態として、第1変
形形態の信号処理部6-1の概要構成を示すブロック図で
ある図10に示すように、実施形態に係る可変遅延回路
14に代えて、CPU23からの制御信号Scd2に基づ
いてディジタル検出信号Sdb2を遅延量可変として遅延
する可変遅延回路75(実施形態の可変遅延回路13又
は14と同様の構成を有している。)を用いることも可
能である。
【0169】この場合に、可変遅延回路13及び75に
おける遅延量については、可変遅延回路13における遅
延量をΔdとした場合には、可変遅延回路75における
遅延量は−Δdとなる関係を維持しつつ当該遅延量が制
御されることとなる。
【0170】次に、第2の変形形態として、第2変形形
態の信号処理部6-2の概要構成を示すブロック図である
図11に示すように、実施形態に係るディジタル検出信
号Sdb1及びSdb2の双方を用いてサンプルホールド回路
18においてサンプルホールドされるべき信号を生成す
ることも可能である。
【0171】この場合には、図11に示すように、再遅
延検出信号Sdd1と遅延検出信号Sdd2との差を算出する
減算器76を実施形態の信号処理回路6の構成に加え、
この減算器76における減算結果を示す減算信号Sdvd
をサンプルホールド回路18においてゼロクロス信号S
tmに基づきサンプルホールドすることとなる。
【0172】この第2変形形態の信号処理回路6-2によ
れば、より正確に遅延量の誤差を算出することができる
こととなる。
【0173】更に、第1変形形態と第2変形形態とを組
合せた第3の変形形態として、第3変形形態の信号処理
部6-3の概要構成を示すブロック図である図12に示す
ように、実施形態に係るディジタル検出信号Sdb1及び
Sdb2の双方を用いてサンプルホールド回路18におい
てサンプルホールドされるべき信号を生成すると共に、
実施形態に係る可変遅延回路14に代えて、第1変形形
態における可変遅延回路75を用いることも可能であ
る。
【0174】この場合には、図12に示すように、第2
変形形態の場合と同様に新たに減算器76を実施形態の
信号処理回路6の構成に加え、この減算器76における
減算結果を示す減算信号Sdvdをサンプルホールド回路
18においてゼロクロス信号Stmに基づきサンプルホー
ルドすることとなる。
【0175】次に、第4の変形形態として、第4変形形
態の信号処理部6-4の概要構成を示すブロック図である
図13に示すように、実施形態の如くディジタル検出信
号Sdmにおけるゼロクロス波形と当該ゼロクロスタイミ
ングにおけるディジタル検出信号Sdb1の波形とを比較
するのではなく、ディジタル検出信号Sdb1におけるゼ
ロクロス波形と当該ゼロクロスタイミングにおけるディ
ジタル検出信号Sdmの波形とを比較して上記ホールド信
号Seを生成し積分回路20へ出力するように構成する
こともできる。
【0176】この場合には、図13に示すように、先
ず、再遅延検出信号Sdd1に基づいてそのゼロクロスタ
イミングを検出し、そのゼロクロスタイミングを示すゼ
ロクロス信号Stmを受けて調整検出信号Svdを当該ゼロ
クロスタイミングにおいてサンプルホールドし、その結
果をホールド信号Seとして積分回路20に出力するこ
ととなる。
【0177】この場合でも、実施形態の信号処理部6と
同様の効果を得ることができることとなる。
【0178】次に、第1変形形態と上記第4変形形態と
を組合せた第5変形形態として、第5変形形態の信号処
理部6-5の概要構成を示すブロック図である図14に示
すように、第4実施形態の信号処理部6-4に係る可変遅
延回路14に代えて、CPU23からの制御信号Scd2
に基づいてディジタル検出信号Sdb2を遅延量可変とし
て遅延する可変遅延回路75(上記可変遅延回路14と
同様の構成を有している。)を用いることも可能であ
る。
【0179】この場合に、可変遅延回路13及び75に
おける遅延量については、第1変形形態の場合と同様
に、可変遅延回路13における遅延量をΔdとした場合
には、可変遅延回路75における遅延量は−Δdとなる
関係を維持しつつ当該遅延量が制御されることとなる。
【0180】更に、第6の変形形態として、第6変形形
態の信号処理部6-6の概要構成を示すブロック図である
図15に示すように、図13に示す第4実施形態の構成
に加えて、ディジタル検出信号Sdb2におけるゼロクロ
ス波形と、当該ゼロクロスタイミングにおけるディジタ
ル検出信号Sdmの波形と、を比較して上記ホールド信号
Se'を別途生成し、これと第4変形形態に係るホールド
信号Seとの二つを用いて積分回路20により上記エラ
ー信号Sidを生成する構成としても良い。
【0181】この場合には、図15に示すように、先
ず、可変遅延回路13からの調整遅延検出信号Svd1を
遅延回路15とパターン検出回路19とに出力し、この
パターン検出回路19において当該調整遅延検出信号S
vd1におけるゼロクロスタイミングを検出し、そのゼロ
クロスタイミングにおいて再遅延検出信号Sddをサンプ
ルホールドし、そのホールド結果をホールド信号Seと
して新たに加えた第3変形形態と同様の減算器76の一
方の入力端子に出力する。
【0182】他方、ディジタル検出回路Sdb2について
は、これを遅延回路17及び新たに加えたパターン検出
回路19’(上記パターン検出回路19と同様の構成を
有する。)に出力し、このパターン検出回路19’にお
いて当該ディジタル検出信号Sdb2におけるゼロクロス
タイミングを検出し、そのゼロクロスタイミングにおい
て再遅延検出信号Sddをサンプルホールド回路18’に
おいてサンプルホールドし、そのホールド結果をホール
ド信号Se'として上記減算器76の他方の入力端子に出
力する。
【0183】そして、この後は、第3変形形態の如く当
該減算器76における減算結果を示す減算信号Sdvdを
実施形態にかかるホールド信号Seに代わるものとして
積分回路20に出力し、実施形態と同様の処理により上
記エラー信号Sidを生成することとなる。
【0184】この第6変形形態の信号処理回路6-6によ
れば、より正確に遅延量の誤差を算出することができる
こととなる。
【0185】最後に、上記第1変形形態と上記第6変形
形態とを組合せた第7変形形態として、第7変形形態の
信号処理部6-7の概要構成を示すブロック図である図1
6に示すように、第6変形形態の信号処理部6-6に係る
可変遅延回路14に代えて、CPU23からの制御信号
Scd2に基づいてディジタル検出信号Sdb2を遅延量可変
として遅延する可変遅延回路75(上記可変遅延回路1
4と同様の構成を有している。)を用いることも可能で
ある。
【0186】この場合に、可変遅延回路13及び75に
おける遅延量については、第1変形形態の場合と同様
に、可変遅延回路13における遅延量をΔdとした場合
には、可変遅延回路75における遅延量は−Δdとなる
関係を維持しつつ当該遅延量が制御されることとなる。
【0187】更に、上記した可変遅延回路13、14又
は75の細部構成に係る変形形態として、図5に示す上
記可変遅延回路13、14又は75の構成に加えて、図
17に示すように、FIRフィルタであるフィルタ80
を加えても良い。
【0188】この場合には、上記調整検出信号Svd1を
一基準クロック分だけ更に遅延させる遅延部81と、調
整検出信号Svd1に予め設定されている係数kを乗算す
る乗算器82と、遅延部81の出力信号に対して予め設
定されている他の係数k’を乗算する乗算器83と、各
乗算器の出力信号を加算し、その結果を調整検出信号S
vddとして上記遅延回路15に出力する加算器84と、
により変形形態のフィルタ80を構成する。このとき、
上記係数kと係数k’との和は常に「1」とされる。
【0189】この変形形態の構成によると、上記実施形
態の可変遅延回路13又は14では一基準クロック単位
でしか遅延量を調整できなかったものが、上記係数k
(又は係数k’)の値に応じて、一基準クロック単位未
満の精度で遅延量を調整できることとなる。
【0190】更に、図2に示す情報再生装置S全体に係
る変形形態として、図18に示すように、副ビームS1
及びS2について対応する光スポットSP1及びSP2
を図18に示す距離Lだけ主トラックMTよりに形成す
るように回折格子2における回折角度を調整する構成と
しても良い。
【0191】この場合は、光スポットSP1及びSP2
が夫々に主トラックMTに距離Lだけより近づくこと
で、主トラックMT上のピットPに対応したクロストー
ク成分のレベルが高くなり、従って、上記エラー信号S
idに含まれる遅延量の誤差Δdにおける信号対雑音比が
高くなり(すなわち、同じ遅延誤差が生じている場合で
もそれを表す誤差Δdがより大きくなり)、結果として
より高精度に当該遅延誤差を制御して正確に遅延量を得
ることができることとなる。
【0192】また、上述の実施形態及び各変形形態は、
光ディスクDKに記録されている情報を再生する情報再
生装置Sに対して本発明を適用した場合について説明し
たが、これ以外に、記録可能な光ディスクに予め記録さ
れている記録制御情報(例えば、記録すべき情報の記録
位置を示すアドレス情報等)を検出しそれに基づいて必
要な情報を当該光ディスクに記録する情報記録装置にお
いて、当該記録制御情報を正確に検出する場合に本発明
を適用することも可能である。
【0193】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、副検出信号から得られた平均化検出信号
の波形と主検出信号における特定波形とを比較して検出
信号のいずれかに対する遅延量を算出するので、各トラ
ックに照射される光ビームの照射態様が変動しても、正
確に必要な遅延量を算出して検出信号を遅延させること
ができる。
【0194】従って、当該遅延された検出信号を用いて
正確に各検出信号に対する他の検出信号からの漏れ信号
を除去することができる。
【0195】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、典型的な特定波形である
ゼロクロス波形を用いて遅延量を算出するので、簡易且
つ正確に当該遅延量を算出することができる。
【0196】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加えて、予め設定された長
さ以上の長さを有するピット又はピット間間隙から得ら
れる主検出信号の波形を特定波形とするので、遅延量制
御におけるキャプチャレンジを拡大することができ、正
確に当該遅延量を算出することができる。
【0197】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加えて、検出信号が不安定
となる当該検出信号の取得開始直後においては予め設定
された長さ以上の長さを有するピット又はピット間間隙
から得られる主検出信号の波形を特定波形とすると共
に、それ以後は全てのピット又はピット間間隙から得ら
れる主検出信号の波形を特定波形として遅延量を算出す
るので、より正確に当該遅延量を算出することができ
る。
【0198】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
又は4に記載の発明の効果に加えて、遅延量制御におけ
るキャプチャレンジを拡大して正確に当該遅延量を算出
することができる。
【0199】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
から5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、遅
延手段がシフトレジスタにより構成されているので、簡
易に遅延手段を実現することができる。
【0200】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
から5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、遅
延手段がシフトレジスタ及びFIRフィルタにより構成
されているので、より正確に検出信号を遅延させること
ができる。
【0201】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
に記載の発明の効果に加えて、FIRフィルタが二つの
タップにより構成されていると共に、各タップに対応す
る各タップ係数の和が1であるので、簡易なFIRフィ
ルタを用いて遅延手段を実現することができる。
【0202】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
から8のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、副
トラックが主トラックの両側に相隣接して形成されてい
る二つのトラックであると共に、当該副トラックに照射
される各光ビームの照射位置が各副トラック上よりも主
トラック側に移動して当該各光ビームが照射されるの
で、より高い信号対雑音比により得られた副検出信号に
基づいてより正確に遅延量を算出することができる。
【0203】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1から9のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、
主トラックが読み取るべき情報が記録されているトラッ
クであるので、より正確に情報の読み取りが可能なよう
に遅延量を算出することができる。
【0204】請求項11に記載の発明によれば、請求項
1から9のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、
主トラックが読み取るべき情報が記録されているトラッ
クに相隣接するトラックであるので、より正確に情報の
読み取りが可能なように遅延量を算出することができ
る。
【0205】請求項12に記載の発明によれば、主検出
信号中の漏れ信号(クロストーク)を正確に除去するこ
とができる 請求項13に記載の発明によれば、トラックに対する情
報の記録又は再生の少なくともいずれか一方を実行する
ので、漏れ信号が正確に除去された状態の主検出信号を
用いて正確に当該記録又は再生のいずれか一方を実行す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施形態に係る情報再生装置の概要構成を示す
ブロック図である。
【図3】実施形態に係る信号処理部の概要構成を示すブ
ロック図である。
【図4】実施形態に係る信号処理部の動作を説明する波
形図であり、(a)はアイパターンの波形図であり、
(b)は実験例を示す波形図である。
【図5】実施形態に係る可変遅延回路の概要構成等を示
す図であり、(a)は可変遅延回路の概要構成を示すブ
ロック図であり、(b)はその動作を説明する図であ
る。
【図6】実施形態に係る同期検出回路の概要構成を示す
ブロック図である。
【図7】実施形態に係るパターン検出回路の概要構成を
示すブロック図である。
【図8】実施形態に係るパターン検出回路の動作を示す
タイミングチャートである。
【図9】実施形態に係るクロストークキャンセル回路の
概要構成を示すブロック図である。
【図10】第1変形形態に係る信号処理部の概要構成を
示すブロック図である。
【図11】第2変形形態に係る信号処理部の概要構成を
示すブロック図である。
【図12】第3変形形態に係る信号処理部の概要構成を
示すブロック図である。
【図13】第4変形形態に係る信号処理部の概要構成を
示すブロック図である。
【図14】第5変形形態に係る信号処理部の概要構成を
示すブロック図である。
【図15】第6変形形態に係る信号処理部の概要構成を
示すブロック図である。
【図16】第7変形形態に係る信号処理部の概要構成を
示すブロック図である。
【図17】変形形態の可変遅延回路の概要構成を示すブ
ロック図である。
【図18】情報再生装置の変形形態を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1…レーザ 2…回折格子 3…ビームスプリッタ 4…対物レンズ 5…フォトディテクタ 6、6-1、6-2、6-3、6-4、6-5、6-6、6-7…信号
処理部 7…復号処理部 8、9、10…A/Dコンバータ 11、12、15、16、17…遅延回路 13、13’、14、75…可変遅延回路 18、18’…サンプルホールド回路 19、19’…パターン検出回路 20…積分回路 21…同期検出回路 22…クロストークキャンセル回路 23…CPU 25…シフトレジスタ 26、48…セレクタ 27…インバータ 30…シンク検出部 31…同期検出部 32…判定部 35、36、37、38、50、51、52、53、5
4、81…遅延部 39、40、41、42…絶対値検出部 43…平均化部 44、45…レベル判定部 46…アンド回路 47…ゼロクロス検出部 55、56、57、58、59、60…フィルタ係数演
算部 61、62、63、64、65、66、82、83…乗
算器 67、68、84…加算器 69、76…減算器 70…誤差検出部 80…フィルタ S…情報再生装置 P…ピット DK…光ディスク B…光ビーム MT…主トラック ST1、ST2…副トラック M…主ビーム F1、F2、F3…ハイパスフィルタ S1、S2…副ビーム SPM、SP1、SP2…光スポット CTmain…クロストーク Smain、Ssub1、Ssub2、Smain'、Ssub1'、Ssub2'
…検出信号 Sdm、Sdb1、Sdb2…ディジタル検出信号 Sp…除去信号 Sout…再生信号 Sd1、Sd、Sdd2…遅延検出信号 Scd1、Scd、Scd2、Scd10、Scd11、Scd12、Scd12
i…制御信号 Svd1、Svd、Svd2、Svdd…調整検出信号 Sdd1、Sdd…再遅延検出信号 Sp…除去信号 Ssyc…同期タイミング信号 Stm、Stm'…ゼロクロス信号 Se、Se'…ホールド信号 Sid…エラー信号 Sr1、Sr2、Sr3、Sr4、Sr5、Sr6、Sr7、Sr8…レ
ジスタ信号 Ssd…シンク信号 Sscd…同期検出信号 Ssd1、Szt、Ssd2、Ssd3…遅延信号 Sab、Sab1、Sab2、Sab3…絶対値信号 Slv…平均値信号 Sld1、Sld2…判定信号 Szc…検出信号 Sand…アンド信号 Sdvd…減算信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月3日(2000.10.
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【図17】
【図1】
【図2】
【図3】
【図18】
【図4】
【図5】
【図9】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 BC03 CC04 FG05 FG30 5D090 AA01 BB02 BB03 BB04 CC12 DD03 EE12 EE17 EE18 KK13 KK14

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する複数のトラックから光学的に夫
    々得られる検出信号のいずれかを遅延させる信号遅延装
    置において、 一の前記トラックである主トラックから得られる前記検
    出信号である主検出信号から、予め設定された特定波形
    を有する当該主検出信号である特定主検出信号を抽出す
    る抽出手段と、 前記特定主検出信号が抽出されたタイミングにおいて他
    の前記トラックである副トラックから得られる前記検出
    信号である副検出信号を保持する保持手段と、 予め設定された期間に渡って前記保持手段により保持さ
    れた複数の前記副検出信号を平均化し、平均化検出信号
    を生成する平均化手段と、 前記生成された平均化検出信号の波形と前記特定波形と
    を比較し、前記検出信号のいずれかに対する遅延量を算
    出する算出手段と、 前記検出信号の少なくともいずれかを前記算出された遅
    延量により遅延させる遅延手段と、 を備えることを特徴とする信号遅延装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の信号遅延装置におい
    て、 前記特定波形は、ゼロクロス波形であることを特徴とす
    る信号遅延装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の信号遅延装置に
    おいて、 前記特定波形は、前記情報に対応して前記主トラック上
    に形成されているピット又はピット間間隙の少なくとも
    いずれか一方における単位長さに予め設定された数を乗
    じて得られる長さ以上のいずれかの長さの当該一方から
    得られる前記主検出信号の波形であることを特徴とする
    信号遅延装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の信号遅延装置に
    おいて、 前記検出信号の取得開始から予め設定された時間内にお
    ける前記特定波形は、前記情報に対応して前記主トラッ
    ク上に形成されているピット又はピット間間隙の少なく
    ともいずれか一方における単位長さに予め設定された数
    を乗じて得られる長さ以上のいずれかの長さの当該一方
    から得られる前記主検出信号の波形であると共に、前記
    時間以後における前記特定波形は、全ての長さの前記一
    方から得られる前記主検出信号の波形であることを特徴
    とする信号遅延装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の信号遅延装置に
    おいて、 前記数は前記一方として取り得る最小の長さより長い長
    さに対応する数であることを特徴とする信号遅延装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか一項に記載の
    信号遅延装置において、 前記遅延手段はシフトレジスタにより構成されているこ
    とを特徴とする信号遅延装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から5のいずれか一項に記載の
    信号遅延装置において、 前記遅延手段はシフトレジスタ及びFIR(Finite Im
    pulse Response)フィルタにより構成されていること
    を特徴とする信号遅延装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の信号遅延装置におい
    て、 前記FIRフィルタは二つのタップにより構成されてい
    ると共に、 各前記タップに対応する各タップ係数の和が1であるこ
    とを特徴とする信号遅延装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか一項に記載の
    信号遅延装置において、 前記副トラックは、前記主トラックの両側に相隣接して
    形成されている二つの前記トラックであると共に、 当該副トラックに照射される各光ビームの照射位置が、
    各前記副トラック上よりも前記主トラック側に移動して
    当該各光ビームが照射されることを特徴とする信号遅延
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか一項に記載
    の信号遅延装置において、 前記主トラックは、読み取るべき前記情報が記録されて
    いる前記トラックであることを特徴とする信号遅延装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1から9のいずれか一項に記載
    の信号遅延装置において、 前記主トラックは、読み取るべき前記情報が記録されて
    いる前記トラックに相隣接する前記トラックであること
    を特徴とする信号遅延装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれか一項に記
    載の信号遅延装置と、 前記副トラックから得られ且つ前記遅延手段により遅延
    された前記検出信号を用いて、前記副トラックから得ら
    れた前記検出信号から前記主検出信号に混入している漏
    れ信号を除去する除去手段と、 を備えることを特徴とする漏れ信号除去装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の漏れ信号除去装置
    と、 前記漏れ信号が除去された前記主検出信号に基づいて、
    前記トラックに対する前記情報の記録又は再生の少なく
    ともいずれか一方を実行する処理手段と、 を備えることを特徴とする信号処理装置。
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