JP2002091048A - 電子写真用転写シート及びこれを用いたカラー画像形成装置 - Google Patents

電子写真用転写シート及びこれを用いたカラー画像形成装置

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JP2002091048A JP2000285808A JP2000285808A JP2002091048A JP 2002091048 A JP2002091048 A JP 2002091048A JP 2000285808 A JP2000285808 A JP 2000285808A JP 2000285808 A JP2000285808 A JP 2000285808A JP 2002091048 A JP2002091048 A JP 2002091048A
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 カラー画像の段差を軽減し、光沢性を高
めて画質を向上させることを可能とした電子写真用転写
シート及びこれを用いたカラー画像形成装置を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 基材の片面に熱可塑性樹脂を主成分とし
た受像層を設け、当該受像層上にカラートナーからなる
トナー画像を転写・定着するための電子写真用転写シー
トにおいて、前記カラートナーからなるトナー画像の定
着ニップ部内の温度において、前記電子写真用転写シー
トの熱可塑性樹脂の粘度が、カラートナーの粘度より小
さく、且つ前記電子写真用転写シートの熱可塑性樹脂の
弾性が、カラートナーの弾性より小さくなるように設定
して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式を
適用したカラー複写機やカラープリンター、あるいはカ
ラーファクシミリ等のカラー画像形成装置に使用される
電子写真用転写シート、及びこれを用いたカラー画像形
成装置に関し、特に、前記電子写真用転写シート上に転
写される画像の段差を軽減し、光沢性を高めて画質を向
上させるとともに、当該電子写真用転写シートの剥離性
をも良好とした電子写真用転写シート、及びこれを用い
たカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記電子写真方式を適用したカラ
ー複写機やカラープリンター等のカラー画像形成装置と
しては、感光体ドラムを1つのみ備え、当該感光体ドラ
ム上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(BK)等の各色のトナー像を順次形
成し、上記感光体ドラム上に順次形成されるイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)等の各色のトナー像を、転写媒体上に多重に転写し
た後、これらのトナー像を加熱して転写媒体上に定着す
ることにより、カラー画像を形成するように構成したも
のがある。また、上記カラー画像形成装置としては、感
光体ドラム上に順次形成されるイエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)等の各色の
トナー像を、一旦中間転写体上に多重に一次転写した
後、当該中間転写体上に多重に転写された各色のトナー
像を、転写媒体上に一括して二次転写し、これらのトナ
ー像を加熱して転写媒体上に定着することにより、カラ
ー画像を形成するように構成したものもある。
【0003】さらに、上記カラー画像形成装置として
は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(BK)等の各色に対応した複数の画像形成ユ
ニットを備え、各画像形成ユニットの感光体ドラム上に
順次形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、ブラック(BK)等の各色のトナー像を、転
写媒体上に多重に転写するか、又は一旦中間転写体上に
多重に一次転写した後、当該中間転写体上に多重に転写
された各色のトナー像を、転写媒体上に一括して二次転
写した後、これらのトナー像を加熱して転写媒体上に定
着することにより、カラー画像を形成するように構成し
たものがある。
【0004】ところで、上記転写媒体上に転写・定着さ
れるカラートナーは、通常、バインダー樹脂中に顔料や
染料等からなる着色剤を分散又は溶融混合して構成さ
れ、粒子径は、数μm〜数十μmに設定される。このよ
うなカラートナーは、普通紙や一般の印刷用紙等のコー
ト紙上に、複数層重ね合わせた状態で転写された後、加
熱溶融された状態で普通紙や一般の印刷用紙等のコート
紙上に定着される。その際、上記カラー画像の表面に
は、トナー層の高低によって、例えば10〜100μm
程度の凹凸が形成され、光沢のムラが発生する。その結
果、普通紙や一般の印刷用紙等のコート紙上に形成され
たカラー画像は、入射する照明光を乱反射し、肉眼で観
察すると、光沢性に劣る画像に見える。
【0005】そこで、転写体の表面に透明樹脂層を存在
させ、この透明樹脂層上にカラートナーを定着してカラ
画像を形成する方法において、色調が豊富で色再現性に
優れ、高解像力で、光沢性に優れたカラー画像が得られ
るカラー画像形成方法について、特開平5−12741
3号公報に提案されている。
【0006】この特開平5−127413号公報に係る
カラー画像形成方法は、カラートナーを転写体上に溶
融、固着してカラー画像を形成するカラー画像形成方法
において、前記転写体の表面に20〜200μm厚の少
なくとも熱可塑性樹脂からなる透明樹脂層を存在させ、
この透明樹脂層上に体積平均粒径3〜9μmのカラート
ナーを1色当り0.2〜4.0mg/cm2 の付着量を
付着させ、これを加熱、溶融、固着してカラー画像を形
成するように構成したものである。
【0007】また、上記特開平5−127413号公報
に係るカラー画像形成方法は、上記カラー画像形成方法
において、熱源を内蔵する部材下に移動するベルト状搬
送体により、転写体の表面の透明樹脂層上に付着したカ
ラートナーを加熱して透明樹脂層中に溶融させ、次いで
冷却して固着させ、さらに転写体をベルト状搬送体から
分離してカラー画像を形成することをも特徴としてい
る。
【0008】また、特開平5−249791号公報に
は、カラートナーの軟化点が透明樹脂層の軟化点よりも
低くなるように構成した技術が、特開平5−27387
6号公報には、剥離温度にてトナーの凝集力がベルトの
粘着力の5倍となるように、又、定着温度にてトナーの
溶融粘度が104 poise以下であるように構成した
技術が、特開平6−138785号公報には、トナー軟
化点より低く、ガラス転移点よりも高い温度でメタルベ
ルトから転写体を剥離するように構成した技術が、それ
ぞれ開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記各公報に開示された技術の場合には、転写
体の表面に形成される熱可塑性樹脂からなる透明樹脂層
の厚さや、この透明樹脂層上に形成されるカラートナー
の粒径を規定したり、カラートナーの軟化点が透明樹脂
層の軟化点よりも低くなるように構成したり、剥離温度
におけるトナーの凝集力や、定着温度におけるトナーの
溶融粘度、あるいはメタルベルトから転写体を剥離する
温度を規定したものである。しかし、カラートナーの軟
化点を透明樹脂層の軟化点よりも低く設定した場合に
は、図12に示すように、転写体100上の透明樹脂層
101に定着されたカラートナーTが広がりすぎて、カ
ラー画像の解像度が低下してしまい、又、剥離温度にお
けるトナーの凝集力や、定着温度におけるトナーの溶融
粘度、あるいはメタルベルトから転写体100を剥離す
る温度を規定しても、転写体100上の透明樹脂層10
1とトナーTの粘弾性特性を考慮しないと、カラートナ
ーTを転写体100上の透明樹脂層101に定着する際
に、図13に示すように、カラートナーTが透明樹脂層
101の弾性によって弾かれてしまい、透明樹脂層10
1の表面に凹凸が生じて光沢性が低下するという問題点
を有していた。また、カラートナーTを転写体100上
の透明樹脂層101に良好に定着するため、当該透明樹
脂層101の粘度を大幅に低下させると、透明樹脂層1
01が定着ロール等の表面に密着し過ぎて、剥離性が低
下するという別の問題点が生じる。
【0010】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、カラー画像の段差を軽減し、光沢性を高め
て画質を向上させることを可能とした電子写真用転写シ
ート及びこれを用いたカラー画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0011】また、この発明の他の目的とするところ
は、剥離性を良好とした電子写真用転写シート及びこれ
を用いたカラー画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、請求項1に記載の電子写真用転写シートは、
基材の片面に熱可塑性樹脂を主成分とした受像層を設
け、当該受像層上にカラートナーからなるトナー画像を
転写・定着するための電子写真用転写シートにおいて、
前記カラートナーからなるトナー画像の定着ニップ部内
の温度において、前記電子写真用転写シートの熱可塑性
樹脂の粘度が、カラートナーの粘度より小さく、且つ前
記電子写真用転写シートの熱可塑性樹脂の弾性が、カラ
ートナーの弾性より小さくなるように設定したことを特
徴とする電子写真用転写シートである。
【0013】なお、ここで、「カラートナー」とは、カ
ラー画像を形成するためのトナーを意味し、例えば、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラッ
ク(BK)の4色でカラー画像を形成する場合には、ブ
ラック(BK)色のトナーをも含むものである。
【0014】また、請求項2に記載の電子写真用転写シ
ートは、基材の片面に熱可塑性樹脂を主成分とした受像
層を設け、当該受像層上にカラートナーからなるトナー
画像を転写・定着するための電子写真用転写シートにお
いて、前記カラートナーからなるトナー画像の定着ニッ
プ部内の温度において、前記電子写真用転写シートの熱
可塑性樹脂の動的粘弾性の力学正接損失(tanδ)
が、カラートナーの動的粘弾性の力学正接損失(tan
δ)より大きくなるように設定したことを特徴とする電
子写真用転写シートである。
【0015】さらに、請求項3に記載の電子写真用転写
シートは、前記受像層を構成する熱可塑性樹脂の分子量
を、カラートナーの分子量よりも低分子となるように設
定したことを特徴とする請求項1又は2記載の電子写真
用転写シート。
【0016】また更に、請求項4に記載の電子写真用転
写シートは、前記受像層を構成する熱可塑性樹脂の無機
微粒子の添加量を、カラートナーの無機微粒子の添加量
よりも少なくなるように設定したことを特徴とする請求
項1又は2記載の電子写真用転写シートである。
【0017】さらに、請求項5に記載のカラー画像形成
装置は、前記請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真
用転写シートの受像層上にカラートナーからなるトナー
画像を転写し、当該電子写真用転写シートの受像層上に
転写されたカラートナーからなるトナー画像を、ベルト
式定着装置によって加熱溶融して定着することにより、
カラー画像を形成するカラー画像形成装置において、前
記ベルト式定着装置は、加熱ロールを含む複数のロール
により定着ベルトを回動可能に支持するとともに、前記
加熱ロールに定着ベルトを介して加圧ロールを圧接さ
せ、前記定着ベルトと加圧ロールの圧接部を、定着ベル
ト側にトナー画像が位置するように電子写真用転写シー
トを通過させて、トナー画像を加熱加圧することにより
定着し、前記定着ベルトがある程度冷却された状態で、
当該定着ベルトから電子写真用転写シートを剥離するこ
とを特徴とするカラー画像形成装置である。
【0018】更に、請求項6に記載のカラー画像形成装
置は、前記電子写真用転写シートの受像層及びカラート
ナーの動的粘弾性の力学正接損失(tanδ)が、1.
5以下となる温度に冷却して、電子写真用転写シートを
定着ベルトから剥離することを特徴とする請求項5記載
のカラー画像形成装置である。
【0019】また、請求項7に記載のカラー画像形成装
置は、前記電子写真用転写シートの受像層及びカラート
ナーの動的粘弾性の力学正接損失(tanδ)が、冷却
過程において極大値を示す温度領域で、電子写真用転写
シートを定着ベルトから剥離することを特徴とする請求
項5記載のカラー画像形成装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0021】実施の形態1 図2はこの発明の実施の形態1に係る電子写真用転写シ
ートを用いたカラー画像形成装置を示す構成図である。
【0022】このカラー画像形成装置1には、図示しな
いパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータから
送られてくるカラー画像情報や、図示しない原稿読取装
置によって読み取られたカラー原稿のカラー画像情報な
どが入力される。そして、上記カラー画像形成装置1で
は、入力されたカラー画像情報に対し、画像処理装置2
により、必要に応じて、シェーデイング補正、位置ズレ
補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移
動編集等の所定の画像処理が施される。
【0023】そして、上記の如く画像処理装置2で所定
の画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)(各
8bit)の4色の色材階調データとしてROS3(R
aster OutputScanner)に送られ、
このROS3では、原稿色材階調データに応じてレーザ
ー光による画像露光が行われる。
【0024】上記カラー画像形成装置1の内部には、色
の異なる複数のトナー像を形成可能な画像形成手段Aが
配設されている。この画像形成手段Aは、主として、静
電潜像が形成される像担持体としての感光体ドラム7
と、前記感光体ドラム7の表面を所定の電位に一様に帯
電する帯電装置としてのスコロトロン8と、前記感光体
ドラム7の表面に画像露光を施す画像露光手段としての
ROS3と、前記感光体ドラム7上に形成された静電潜
像を現像して色の異なる複数のトナー像を形成可能な現
像手段としてのロータリー方式の現像装置9とから構成
されている。
【0025】上記ROS3は、図2に示すように、図示
しない半導体レーザーを原稿再現色材階調データに応じ
て変調し、この半導体レーザーからレーザー光LBを階
調データに応じて出射する。この半導体レーザーから出
射されたレーザー光LBは、回転多面鏡4によって偏向
走査され、f・θレンズ5及び反射ミラー6を介して像
担持体としての感光体ドラム7上に走査露光される。
【0026】上記ROS3によってレーザー光LBが走
査露光される感光体ドラム7は、図示しない駆動手段に
よって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動されるよ
うになっている。この感光体ドラム7の表面は、予め一
次帯電用の帯電装置としてのスコロトロン8によって、
所定の極性(例えば、マイナス極性)及び電位に帯電さ
れた後、原稿再現色材階調データに応じてレーザー光L
Bが走査露光されることによって静電潜像が形成され
る。上記感光体ドラム7上に形成された静電潜像は、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラッ
ク(BK)の4色の現像器9Y、9M、9C、9BKを
備えたロータリー方式の現像装置9によって、例えば、
感光体ドラム7の帯電極性と同極性のマイナス極性に帯
電したトナー(帯電色材)によって反転現像され、所定
の色のトナー像となる。上記ロータリー方式の現像装置
9の各現像器9Y、9M、9C、9BKでは、例えば、
平均粒径が5.5μmの球形トナーが用いられる。尚、
上記感光体ドラム7上に形成されたトナー像は、必要に
応じて転写前帯電器10によってマイナス極性の帯電を
受け、電荷量が調整されるようになっている。
【0027】上記感光体ドラム7上に形成された各色の
トナー像は、当該感光体ドラム7の下部に配置された中
間転写体としての中間転写ベルト11上に、第1の転写
手段としての一次転写ロール12によって多重に転写さ
れる。この中間転写ベルト11は、駆動ロール13、従
動ロール14a、テンションロール14b及び二次転写
手段の一部を構成する対向ロールとしてのバックアップ
ロール15によって、感光体ドラム7の周速と同一の移
動速度で矢印方向に沿って回動可能に支持されている。
【0028】上記中間転写ベルト11上には、形成する
画像の色に応じて、感光体ドラム7上に形成されるイエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(BK)の4色のすべて又はその一部のトナー像が、一
次転写ロール12によって順次重ね合わせた状態で転写
される。この中間転写ベルト11上に転写されたトナー
像は、所定のタイミングで二次転写位置へと搬送される
記録媒体としての電子写真用転写シート16上に、中間
転写ベルト11を支持するバックアップロール15と、
当該バックアップロール15に圧接する第2の転写手段
の一部を構成する二次転写ロール17の圧接力及び静電
吸引力によって転写される。上記電子写真用転写シート
16は、図2に示すように、カラー画像形成装置1内の
下部に配置された転写シート収容部材としての給紙カセ
ット18から、所定のサイズのものがフィードロール1
8aによって給紙される。給紙された電子写真用転写シ
ート16は、複数の搬送ロール22及びレジストロール
23によって、所定のタイミングで中間転写ベルト11
の二次転写位置まで搬送される。そして、上記電子写真
用転写シート16には、上述したように、2次転写手段
としてのバックアップロール15と二次転写ロール17
とによって、中間転写ベルト11上から所定の色のトナ
ー像が一括して転写されるようになっている。
【0029】また、上記中間転写ベルト11上から所定
の色のトナー像が転写された電子写真用転写シート16
は、中間転写ベルト11から分離された後、搬送ベルト
24によって定着装置25へと搬送され、この定着装置
25によって熱及び圧力でトナー像が電子写真用転写シ
ート16上に定着され、片面複写の場合には、そのまま
機外に排出されてカラー画像の形成工程が終了する。
【0030】一方、両面複写の場合には、第1面(表
面)にカラー画像が形成された電子写真用転写シート1
6を、そのまま機外に排出せずに、図示しない反転ゲー
トによって下向きに搬送方向が変更され、3つのロール
が圧接されたトリロール27及び反転ロール28によっ
て、反転通路29へと一旦搬送される。そして、上記電
子写真用転写シート16は、今度は逆転する反転ロール
28によって両面用通路30へと搬送され、この両面用
通路30に設けられた搬送ロール31によってレジスト
ロール23まで一旦搬送されて停止する。電子写真用転
写シート16は、中間転写ベルト11上のトナー像と同
期して、再度レジストロール23によって搬送が開始さ
れ、当該電子写真用転写シート16の第2面(裏面)に
対してトナー像の転写・定着工程が行われた後、機外に
排出されるようになっている。
【0031】なお、図2中、32は転写工程が終了した
後の感光体ドラム7の表面から残留トナーや紙粉等を除
去するためのクリーニング装置、33は中間転写ベルト
11の清掃を行うための中間転写ベルト用クリーナー、
34は手差しトレイ、35はイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色のトナ
ーを収容したトナーカートリッジをそれぞれ示してい
る。
【0032】ところで、この実施の形態に係る電子写真
用転写シートでは、基材の片面に熱可塑性樹脂を主成分
とした受像層を設け、当該受像層上にカラートナーから
なるトナー画像を転写・定着するための電子写真用転写
シートにおいて、前記カラートナーからなるトナー画像
の定着ニップ部内の温度において、前記電子写真用転写
シートの熱可塑性樹脂の粘度が、カラートナーの粘度よ
り小さく、且つ前記電子写真用転写シートの熱可塑性樹
脂の弾性が、カラートナーの弾性より小さくなるように
設定したものである。
【0033】また、この実施の形態に係る電子写真用転
写シートでは、基材の片面に熱可塑性樹脂を主成分とし
た受像層を設け、当該受像層上にカラートナーからなる
トナー画像を転写・定着するための電子写真用転写シー
トにおいて、前記カラートナーからなるトナー画像の定
着ニップ部内の温度において、前記電子写真用転写シー
トの熱可塑性樹脂の動的粘弾性の力学正接損失(tan
δ)が、カラートナーの動的粘弾性の力学正接損失(t
anδ)より大きくなるように設定したものである。
【0034】さらに、この実施の形態に係る電子写真用
転写シートでは、前記受像層を構成する熱可塑性樹脂の
分子量を、カラートナーの分子量よりも低分子となるよ
うに設定したものである。
【0035】また更に、この実施の形態に係る電子写真
用転写シートでは、前記受像層を構成する熱可塑性樹脂
の無機微粒子の添加量を、カラートナーの無機微粒子の
添加量よりも少なくなるように設定したものである。
【0036】すなわち、上記電子写真用転写シート16
は、図3に示すように、例えば、厚さ150μmの上質
紙からなる支持体40の表裏両面に、厚さ10〜30μ
mのポリエチレン(PE)製の被覆層41を被覆してな
る印画紙基材42をベースとし、当該印画紙基材42の
片面(表面)に、ポリエステル等からなる熱可塑性樹脂
を主成分としたものを、厚さ5〜20μmの範囲で、例
えば10μmの厚さに被覆した透明な受像層(透明樹脂
層)43を設けるように構成されている。なお、上記電
子写真用転写シート16の裏面には、図3に示すよう
に、鉛筆やボールペン等による筆記が可能となるよう、
必要に応じてバック層44が設けられる。上記電子写真
用転写シート16としては、例えば、全体の坪量が19
0〜230g/m2 のものが用いられるが、これ以外の
坪量のものであっても使用できることは勿論である。な
お、上記バック層44は設けなくともよいことは勿論で
ある。
【0037】また、電子写真用転写シート16として
は、上記の印画紙基材42をベースとしたものに限ら
ず、支持体40の表裏両面に、バック層44と同様の材
料からなるコート層を設けたコート紙基材をベースと
し、当該コート紙基材の片面(表面)に、ポリエステル
等からなる熱可塑性樹脂を主成分としたものを、厚さ5
〜20μmの範囲で、例えば10μmの厚さに被覆した
透明な受像層(透明樹脂層)を設けたものを用いてもよ
い。
【0038】〔電子写真用転写シートの素材〕ところ
で、上記電子写真用転写シート16は、当該シート16
の支持体40としての用紙の内部結合強度を向上させる
のが望ましく、当該用紙40の内部結合強度の向上に対
しては、例えば、原紙のパルプの種類(剛性の高い針葉
樹)、熱処理パルプ、叩解を進め繊維間結合を高める、
紙力剤(ポリアミド、アクリルアミド、アミン化合物
等)、湿潤紙力増強剤(ポリアミド、エポキシ、メラミ
ン化合物等)の添加、サイズプレスで水系樹脂(ポリビ
ニルアルコール、フッ素系樹脂、アクリル、スチレン、
アクリル−スチレン共重合体、アミド、ウレタン、エポ
キシ化合物等)の含浸、塗工などがあるが、目的に応じ
て適宜選択される。
【0039】本発明の受像層43(透明樹脂層)は、記
録画像部の光沢が均一であることをも特徴とする。トナ
ーの定着時に、トナーが電子写真用転写シート16中に
埋め込まれていない場合は、トナーの厚みによって、光
沢が異なり、画像の品質が著しく低下する。よって光沢
ムラを解消するために、トナーを受像層43中に埋め込
むことが重要である。すなわち、トナーを埋め込むため
には、短時間の加熱でトナーが十分に溶融し、かつ受像
層43を構成する透明樹脂も軟化し、トナーと相溶する
ことが必要である。
【0040】これに関して、鋭意検討した結果、上記電
子写真用転写シート16は、カラートナーからなるトナ
ー画像の定着ニップ部内の温度(例えば、120〜13
0℃)において、当該電子写真用転写シート16の受像
層43(透明樹脂層)を構成する熱可塑性樹脂の粘度
が、カラートナーの粘度より小さく、且つ前記電子写真
用転写シート16の受像層43(透明樹脂層)を構成す
る熱可塑性樹脂の弾性が、カラートナーの弾性より小さ
くなるように設定することにより、定着時にカラートナ
ーからなるトナー画像を、受像層43(透明樹脂層)中
に埋め込んで粒状性を小さくして、光沢性を向上させる
ことができる。
【0041】また、上記電子写真用転写シート16は、
カラートナーからなるトナー画像の定着ニップ部内の温
度(例えば、120〜130℃)において、当該電子写
真用転写シート16の受像層43(透明樹脂層)を構成
する熱可塑性樹脂の動的粘弾性の力学正接損失(tan
δ)が、カラートナーの動的粘弾性の力学正接損失(t
anδ)より大きくなるように設定することにより、定
着時にカラートナーからなるトナー画像を、受像層43
(透明樹脂層)中に埋め込んで粒状性を小さくして、光
沢性を向上させることができる。
【0042】そして、この実施の形態に係る電子写真用
転写シート16では、例えば、上記の粘弾性特性を満た
すために、受像層43(透明樹脂層)を構成する熱可塑
性樹脂の分子量を、カラートナーの分子量よりも低分子
となるように設定される。
【0043】また、この実施の形態に係る電子写真用転
写シート16では、例えば、上記の粘弾性特性を満たす
ために、受像層43(透明樹脂層)を構成する熱可塑性
樹脂の無機微粒子の添加量を、カラートナーの無機微粒
子の添加量よりも少なくなるように設定される。
【0044】受像層43(透明樹脂層)を構成する樹脂
としては、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル酸エ
ステル樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル樹脂等が
挙げられるが、特にポリエステル樹脂が好ましく使用さ
れる。ポリエステル樹脂を構成する多価アルコール成分
と多価カルボン酸成分としては、次のものが例示され
る。
【0045】多価アルコール成分としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチレングリコ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ビスフェノールAにオレフィンオキサ
イドを付加したモノマー等を用いることができる。
【0046】多価カルボン酸成分としては、マレイン
酸、無水マレイン酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、
ドデセニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−ドデ
セニルコハク酸、1,2,4−ベンゼルトリカルボン
酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,
2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,5−ヘキ
サントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシ−2−メチ
ル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレ
ンカルボキシ)メタン、1,2,7,8−オクタンテト
ラカルボン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸および
これらの酸の低級アルキルエステル等を用いることがで
きる。
【0047】本発明におけるポリエステル系樹脂は、上
記多価アルコール成分と多価カルボン酸成分を各成分か
ら1種以上用いて合成される。また、トナーの成分が、
カラートナーでは、ポリエステル樹脂、モノクロトナー
では、スチレン−アクリル系樹脂が主となっていること
から、トナーとの相溶性の高い樹脂組成を選ぶことが好
ましい。したがって、ポリエステル樹脂、スチレン−ア
クリル酸エステル樹脂、スチレン−メタクリル酸エステ
ル樹脂等の中から目的に応じて1種或いは2種以上が混
合されて使用される。
【0048】さらに、受像層43(透明樹脂層)には、
透明性を阻害しない範囲で顔料、離型剤、導電剤等を含
有させることができる。その場合、全樹脂に対して主成
分の樹脂量は、80重量%以上であることが必要であ
る。さらに、透明樹脂層43は、温度20℃、相対湿度
85%において表面電気抵抗8.0×108 Ω以上にな
るように調整されたものが好ましい。なお、上記離型剤
は、必要に応じて、0.5重量%〜10重量%の範囲
で、受像層43(透明樹脂層)中に添加される。
【0049】本発明の基材は、支持体40として一般の
上質紙が用いられる。支持体40の表裏両面には、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリスチレン等からなる被覆層41が、10〜30
μmの厚さに被覆される。上記被覆層41は、支持体4
0の表裏両面に被覆された後、通常の硬化工程や表面処
理工程等で平滑化処理される。なお、透明樹脂層43が
塗設される面は、平滑化処理を施す際に、JIS K0
601に基づく最大粗さRmaxが20μm以下になる
ように調整される。
【0050】バック層44としては、無機顔料等にポリ
エステル樹脂等の接着剤を加えたものを、所定の厚さに
薄く塗布したものが用いられる。バック層44に用いら
れる顔料としては、例えば、重質炭酸カルシウム、軽質
炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、構造性カオ
リン、デラミカオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸
バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、炭酸マ
グネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、アミノ珪酸マ
グネシウム、微粒子状珪酸カルシウム、微粒子状炭酸マ
グネシウム、微粒子状軽質炭酸カルシウム、ホワイトカ
ーボン、ベントナイト、ゼオライト、セリサイト、スメ
クサイト等の鉱物質顔料や、ポリスチレン樹脂、スチレ
ン−アクリル共重合樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ア
クリル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ベンゾグアナミン樹
脂並びにそれらの微小中空粒子や貫通孔型の有機顔料等
が挙げられ、これらの中から1種あるいは2種以上が用
いられる。
【0051】バック層44に用いられる接着剤として
は、印画紙基材42の被覆層41との接着性等が考慮し
て選択され、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リオレフィン樹脂、オレフィン−無水マレイン酸樹脂、
メラミン樹脂等の合成高分子化合物等が例示できるが、
ポリエステル樹脂が望ましい。
【0052】バック層44に用いられる接着剤の配合割
合は、顔料20重量%に対して100〜400重量%の
範囲である。
【0053】また、バック層44には、離型剤や滑剤が
無機顔料100重量部に対して0.5〜5重量部の範囲
で配合されることが好ましく、離型剤や滑剤の配合量が
0.5重量部未満では、受像層43(透明樹脂層)とバ
ック層44との密着が強くなり紙間摩擦係数が高くな
り、走行性が悪くなる。一方、5重量部を越えるとバッ
ク層44の強度の低下による紙粉の発生が問題となる。
【0054】本実施の形態の離型剤や滑剤としては、例
えば、ステアリン酸などの高級脂肪酸、ステアリン酸亜
鉛などの高級脂肪酸金属塩、ステアリン酸アミドなどの
高級脂肪酸アミド及びそのメチロール化物、ポリエチレ
ンワックスなどの炭化水素類が挙げられる。
【0055】バック層44の塗被液中には、これらの他
に各種助剤、例えば、界面活性剤、ph調節剤、粘度調
節剤、柔軟剤、光沢付与剤、ワックス類、分散剤、流動
安定剤、導電防止剤、安定化剤、帯電防止剤、架橋剤、
サイズ剤、蛍光増白剤、着色剤、紫外線吸収剤、消泡
剤、耐水化剤、可塑剤、滑剤、防腐剤、香料等が必要に
応じて適宜使用することも可能である。
【0056】バック層44の塗工量については、カール
バランス等によって本発明の転写シートの使用目的に応
じて選択されるものであるが、一般的には、両面が被覆
層41によって被覆された支持体40表面の凹凸を完全
に覆う程度が必要であり、乾燥重量で8〜40g/m2
が好ましい。バック層44を形成する塗被方法として
は、一般に公知の塗被装置、例えばブレードコータ、エ
ヤーナイフコータ、ロールコータ、リバースロールコー
タ、バーコータ、カーテンコータ、ダイスロットコー
タ、グラビアコータ、チャンプレックスコータ、ブラシ
コータ、ツーロールコータあるいはメータリングブレー
ド式のサイズプレスコータ、ビルブレードコータ、ショ
ートウエルコータ、ゲートロールコータ等が適宜持ちい
らえる。
【0057】バック層44を平滑化処理する際は、特に
無理をすることなく、通常のスーパーキャレンダ、グロ
スキャレンダ、ソフトキャレンダ等の平滑化処理装置で
行われる。また、オンマシンやオフマシンで適宜用いら
れ、加圧装置の形態、加圧ニップのかず、加温等も通常
の平滑化処理装置に準じて適宜調節される。
【0058】本発明の基材42に使用される支持体40
としては、特に限定されないが、例えば抄紙phが4.
5付近である酸性抄紙、炭酸カルシウム等のアルカリ性
填料を主成分として含み抄紙phを約6の弱酸性〜約9
の弱アルカリ性とする中性抄紙等の紙基体が用いられ
る。抄紙方法については、一般の長網多筒式、丸網単筒
式、ヤンキ―等の抄紙機が適宜用いられる。また、用途
に応じて合成紙、不織布、合成樹脂フィルムも使用でき
る。
【0059】基材42への受像層43(透明樹脂層)の
塗工には、一般に公知の塗被装置、例えば、リバースロ
ールコータ、バーコータ、カーテンコータ、ダイスロッ
トコータ、グラビアコータ等の装置が適宜用いられる。
【0060】また、受像層43(透明樹脂層)が塗工さ
れたシート16は、必要に応じて平滑化処理することが
でき、通常のスーパーキャレンダ、グロスキャレンダ、
ソフトキャレンダ等の平滑化処理装置で行われる。ま
た、加圧装置の形態、加圧ニップの数、加温等も通常の
平滑化処理装置に準じて適宜調節される。
【0061】〔カラートナーの素材〕一方、上記電子写
真用転写シート16上に転写・定着されるカラートナー
のトナーは、例えば、結着樹脂、着色剤、離型剤を有機
溶媒中に、溶解/分散させた油性成分を、水性媒体中に
分散させ、造粒して得られる静電潜像現像用トナーであ
って、必要に応じてトナー内部に無機微粒子を含むよう
に構成されている。
【0062】上記トナー内部に分散される無機微粒子と
しては、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、
硫酸バリウムなどの金属塩、酸化けい素、酸化チタン、
酸化アルミニウム、チタン酸バリウム、チタン酸ストロ
ンチウム、チタン酸カルシウム、酸化セリウム、酸化ジ
ルコニウム、酸化マグネシウム、などの金属酸化物、セ
ラミック、カーボンブラック、等が挙げられ、単独で用
いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。中で
も、発色性、OHP透過性を良好にするため、酸化けい
素などの結着樹脂との屈折率差が小さい無機微粒子が好
ましい。
【0063】また、無機微粒子の粒径は、好ましくは4
nm以上500nm以下で、特に好ましくは6nm以上
50nm以下である。500nmを越えると十分な効果
が得られない。さらに、無機微粒子のトナー内部への添
加量は、トナー100重量部に対し、好ましくは1重量
部以上20重量部以下であり、特に好ましくは、2重量
部以上10重量部以下である。1重量部未満、又は20
重量部を越えると定着性が不十分となる。
【0064】これらの無機微粒子は、製造工程中でトナ
ー中から離脱させないため、カップリング剤等で疎水性
に表面処理することが好ましく、カップリング剤として
は、具体的にはメチルトリクロロシラン、メチルジクロ
ロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロ
シラン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルジクロ
ロシラン、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシ
シラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメト
キシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、テトラエト
キシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエ
トキシシラン、フェニルトリエトシキシラン、ジフェニ
ルジエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、
デシルトリメトキシシラン、ヘキサメチルシラザン、
N,N−(ビストリメチルシリル)アセトアミド、N,
N−ビス(トリメチルシリル)ウレア、tert−ブチ
ルジメチルクロロシラン、ビニルトリクロロシラン、ビ
ニルトリメトキシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、β−
(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプリピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプリピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
クロロプロピルトリメトキシシラン、等のシランカップ
リング剤やチタンカップリング剤等を挙げることができ
る。カップリング剤を使用するのは、親油性が小さい
と、トナー中への無機微粒子の取込み率が小さくなるた
めである。
【0065】結着樹脂としては、具体的には、公知の定
着用樹脂を用いることができ、具体的にはアルコール成
分とカルボン酸成分との縮合重合によって得られるポリ
エステル(アルコール成分としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シ
クロヘキサンジメタノール、キシリレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ビ
スフェノールA、水添ビスフェノールA、ビスフェノー
ルAエチレンオキサイド、ビスフェノールAプロピレン
オキサイド、ソルビトール、グリセリンなどの2価以上
のアルコールおよびアルコール誘導体、カルボン酸成分
としては、マレイン酸、フマール酸、フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸、シクロペンタンジカルボン
酸、無水コハク酸、無水トリメリット酸、無水マレイン
酸、ドデセニル無水コハク酸などの2価以上のカルボン
酸、カルボン酸誘導体や無水カルボン酸など)が挙げら
れる。なお、アルコール成分およびカルボン酸成分をそ
れぞれ2種以上組み合わせてもかまわない。また、ポリ
アクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリ
ル酸ブチル、ポリアクリル酸2−エチルヘキシル、ポリ
アクリル酸ラウリル等のアクリル酸エステル重合体、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリ
メタクリル酸ヘキシル、ポリメタクリル酸2−エチルヘ
キシル、ポリメタクリル酸ラウリル等のメタクリル酸エ
ステル重合体、アクリル酸エステルとメタアクリル酸エ
ステルとの共重合体、スチレン系モノマーとアクリル酸
エステルもしくはメタアクリル酸エステルとの共重合
体、ポリ酢酸ビニル、ポリプロピオン酸ビニル、ポリ酪
酸ビニル、ポリエチレン及びポリプロピレンなどのエチ
レン系重合体及びその共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−
マレイン酸共重合体などのスチレン系共重合体、ポリビ
ニルエーテル、ポリビニルケトン、ポリエステル、ポリ
アミド、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂などを単独
あるいは混合して用いることができる。
【0066】本実施の形態で用いる離型剤としてのワッ
クスとしては、具体的にはパラフィンワックス、酸化パ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなど
の石油ワックス、モンタンワックスなどの鉱物ワック
ス、みつろう、カルナバワックスなどの動植物ワック
ス、ポリオレフィンワックス、酸化ポリオレフィンワッ
クス、フィッシャートロプシュワックスなどの合成ワッ
クス等を単独あるいは混合して用いることができる。ワ
ックスの融点は、40℃〜150℃が好ましく、50℃
〜100℃が特に好ましい。ワックスはあらかじめより
小さく分散させておくのが望ましく、平均1μm以下に
分散させておくことが望ましい。ワックス粒子径を小さ
くするワックスの分散方法としては、メディア式ミルで
ワックスを有機溶媒中で湿式粉砕する方法、ワックスを
有機溶媒中で溶解させた後、冷却析出させて微分散させ
る方法あるいはワックスを気相中で蒸発させて、微粒子
化させる方法が挙げられる。用いられる有機溶媒は、結
着樹脂を溶解する際に用いる溶媒と必ずしも同一である
必要はない。溶媒の量は、ワックス1重量部に対して、
溶媒0.1〜20重量部が望ましい。ワックスの溶解方
法としては、加熱、加圧などして行うことができる。ワ
ックスを気相中で蒸発させて、微粒子化させる方法にお
いて、気相としては、ヘリウム、アルゴン、窒素の不活
性ガスを用い、ワックスを100℃〜400℃の温度に
加熱し、0.01〜10torrの減圧下で蒸発させ
て、蒸発したワックス微粒子を冷却した基体に付着させ
た後、かきとるあるいは溶剤に分散させるなどして微粒
子化することができる。トナー造粒の際には、ワックス
微粒子化粉末をそのまま加えても、溶媒中に分散させて
も構わない。本方法では、温度および減圧度を調製する
ことで、分子量分布の狭い留分を分離することも可能で
ある。
【0067】本実施の形態で用いる顔料としては、公知
の有機、もしくは、無機の顔料を使用することができ
る。たとえば、ファーネスブラック、チャンネルブラッ
ク、アセチレンブラック、サーマルブラック等のカーボ
ンブラック、ベンガラ、紺青、酸化チタン等の無機顔
料、ファストイエロー、ジスアゾイエロー、ピラゾロン
レッド、キレートレッド、ブリリアントカーミン、パラ
ブラウン、ベンズイミダゾロン等のアゾ顔料、銅フタロ
シアニン、無金属フタロシアニン等のフタロシアニン顔
料、フラバントロンイエロー、ジブリロモアントロンオ
レンジ、ペリレンレッド、キナクリドンレッド、ジオキ
サジンバイオレット等の縮合多環系顔料、カーミンレー
キ顔料などが挙げられる。
【0068】なお、本実施の形態においては、磁性一成
分トナーとして、黒色着色剤の全部又は一部を磁性粉で
置き換えることができる。磁性粉としては、マグネタイ
ト、フェライト、又はコバルト、鉄、ニッケル等の金属
単体又はその合金を用いることができる。これらの着色
剤は、樹脂100重量部に対して1〜50重量部程度の
割合で加え、好ましくは2〜20重量部が適切である。
【0069】本実施の形態の顔料分散方法としては、サ
ンドミル、ボールミル、アトライター、コボールミル等
のメディア式分散機、三本ロールミル等のロールミル、
ナノマイザー等のキャビテーションミル、コロイドミル
などを用いて顔料を分散することができる。顔料分散時
に適度なせん断力を加えるために、前記結着樹脂を一部
添加して粘度を調製してもよい。
【0070】顔料の分散状態を安定に保つため、顔料分
散剤を添加することが好ましい。顔料分散剤としては、
具体的には、EFKA47、EFKA4009、EFK
A4010(変性ポリウレタン:EFKA CHEMI
CALS社製)、アジスパーPB711、アジスパーP
B411、アジスパーPA111(味の素(株)製)、
ディスパロンDA−703−50、ディスパロンDA−
705、ディスパロンDA−725、ディスパロンDA
−400N(ポリエステル:楠本化成(株)製)などが
挙げられる。
【0071】また、顔料と顔料分散剤をより強固な結合
として顔料分散をより安定化するために、顔料誘導体等
を添加したり、顔料の表面処理を行ったものを顔料分散
することが好ましい。顔料誘導体としては具体的には、
ジメチルアミノエチルキナクリドン、ジヒドロキナクリ
ドン、アントラキノンのスルホン酸誘導体、アントラキ
ノンのカルボン酸誘導体、ソルスパース5000、ソル
スパース12000、ソルスパース22000(ゼネカ
社製)、EFKA−745、LP6750(EFKA
CHEMICALS社製)などが挙げられる。また、顔
料の表面処理剤としては、ガムロジン、ウッドロジン、
トールロジン等の天然ロジン、アビエチン酸、レボピマ
ル酸、デキストロピマル酸等のアビエチン酸誘導体とそ
れらのカルシウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグ
ネシウム塩などの金属塩、ロジン・マレイン酸樹脂、ロ
ジン・フェノール樹脂等が挙げられる。顔料誘導体、顔
料表面処理剤の量は、顔料に対して0.1〜100重量
%が好ましく、0.1〜10重量%の範囲が特に好まし
い。
【0072】本実施の形態においては、帯電制御剤を用
いても良く、従来現像剤に用いられたものが使用できる
が、ゼログラフィー用粉体トナーに於いて使用されてい
る安息香酸の金属塩、サリチル酸の金属塩、アルキルサ
リチル酸の金属塩、カテコールの金属塩、含金属ビスア
ゾ染料、テトラフェニルボレート誘導体、第四級アンモ
ニウム塩、アルキルピリジニウム塩からなる群か選ばれ
る化合物、極性基を含有したレジンタイプの帯電制御
剤、さらにこれらを適宜組み合わせたものが好ましく使
用できる。トナー固形分に対するこれら帯電制御剤の添
加量は、一般に10重量%以下の範囲である。
【0073】その他の添加剤として、流動性などを与え
るために、トナー表面に微粒子を添加することが好まし
く、微粒子としては具体的には、金属塩、樹脂、酸化け
い素、酸化チタン、酸化アルミニウム、チタン酸バリウ
ム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、酸
化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、な
どの金属酸化物、セラミック、カーボンブラック等が挙
げられる。
【0074】これらの無機微粒子は、導電性、帯電性等
を制御するために、カップリング剤等で表面処理するこ
とが好ましく、カップリング剤としては具体的にはメチ
ルトリクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチル
ジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、フェニルト
リクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、テトラメ
トキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジ
メトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェ
ニルジメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチル
トリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラ
ン、イソブチルトリメトキシシラン、デシルトリメトキ
シシラン、ヘキサメチルシラザン、N,N−(ビストリ
メチルシリル)アセトアミド、N,N−ビス(トリメチ
ルシリル)ウレア、tert−ブチルジメチルクロロシ
ラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、β−(3,4エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプリピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プリピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメト
キシシラン、等のシランカップリング剤やチタンカップ
リング剤等を挙げることができる。
【0075】なお、微粒子の添加方法としては、トナー
の乾燥後、Vブレンダー、ヘキシエルミキサー等の混合
機を用いて乾式でトナー表面に付着させてもよいし、微
粒子を水または水/アルコールのごとき水系の液体に分
散させた後、スラリー状態のトナーに添加し乾燥させト
ナー表面に外添剤を付着させてもよい。また、乾燥粉体
にスラリーをスプレーしながら乾燥してもよい。
【0076】本実施の形態のトナー粒子の作成方法とし
ては、具体的には、結着樹脂、着色剤、ワックス(離型
剤)、無機微粒子、その他の材料を溶媒に溶解分散させ
てなる油性成分を、水性溶媒中で懸濁分散し、その後前
記溶媒を除去する方法、前記溶液に貧溶媒を加えること
により粒子を析出させる方法などが挙げられる。
【0077】前記水性媒体は、主として水が用いられる
が、水溶性溶媒を混合しても構わない。油性成分を水性
媒体中に分散安定化させるために無機微粒子かつ/また
は水溶性高分子を添加することが好ましく、添加される
無機微粒子としては、リン酸カルシウム、ヒドロキシア
パタイト、炭酸カルシウム、酸化チタン、水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム、硫酸バリウム、酸化珪素
等があげられる。無機分散剤の量は、水性媒体100重
量部に対して、1〜30重量部が好ましい。さらに無機
分散剤の平均粒径は1μm以下が好ましい。水溶性高分
子としては具体的には、セルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、デンプン、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリル酸などが挙げられる。
【0078】前記溶媒としては、一般の有機溶媒が用い
られる。例えば、トルエン、キシレン等の炭化水素、塩
化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲ
ン化炭化水素、テトラヒドロフラン等のエーテル類、酢
酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類が挙
げられる。これらは単独で使用してもよく、混合して使
用してもよい。
【0079】前記粒子作成のための攪拌方法としては、
ホモジナイザー、コロイドミル等のローターステーター
型攪拌機、ディゾルバー等のインペラー型攪拌機、超音
波攪拌機などが用いられる。
【0080】本実施の形態のトナーは、平均粒径が3μ
m以上10μm以下である。
【0081】また、トナーの乾燥には、通気乾燥装置、
噴霧乾燥装置、回転乾燥装置、気流乾燥装置、流動層乾
燥装置、伝熱加熱型乾燥装置、凍結乾燥装置などが知ら
れており、いずれも用いることができる。
【0082】〔定着装置の構成〕ところで、上記の如く
構成される電子写真用転写シート16上には、図2に示
すように、カラー画像形成装置1によってフルカラーの
トナー画像が転写され定着されるが、この実施の形態で
は、フルカラーのトナー画像が転写され定着された電子
写真用転写シート16は、再度ベルト式の定着装置によ
って、二次定着を受けるように構成されている。なお、
上記ベルト式の定着装置は、二次定着を行う定着装置と
してではなく、カラー画像形成装置1の内部に配設され
る定着装置25として使用しても良く、この場合には、
二次定着を行う必要はない。
【0083】この実施の形態では、ベルト式定着装置
は、加熱ロールを含む複数のロールにより定着ベルトを
回動可能に支持するとともに、前記加熱ロールに定着ベ
ルトを介して加圧ロールを圧接させ、前記定着ベルトと
加圧ロールの圧接部を、定着ベルト側にトナー画像が位
置するように電子写真用転写シートを通過させて、トナ
ー画像を加熱加圧することにより定着し、前記定着ベル
トがある程度冷却された状態で、当該定着ベルトから電
子写真用転写シートを剥離するように構成されている。
【0084】また、この実施の形態では、前記電子写真
用転写シートの受像層及びカラートナーの動的粘弾性の
力学正接損失(tanδ)が、1.5以下となる温度に
冷却して、電子写真用転写シートを定着ベルトから剥離
するように構成したものである。
【0085】さらに、この実施の形態では、前記電子写
真用転写シートの受像層及びカラートナーの動的粘弾性
の力学正接損失(tanδ)が、冷却過程において極大
値を示す温度領域で、電子写真用転写シートを定着ベル
トから剥離するように構成したものである。
【0086】図2は、上記カラー画像形成装置1と組み
合わせて使用される二次定着ユニットを示すものであ
る。
【0087】この二次定着ユニット50は、カラー画像
形成装置1から排出される電子写真用転写シート16が
導入される導入口51を備えており、この導入口51の
内部には、電子写真用転写シート16の搬送路を切り替
える切替ゲート52が設けられている。上記カラー画像
形成装置1から排出される電子写真用転写シート16に
対して、二次定着を施さず、そのまま外部の第1の排出
トレイ上に排出する場合には、切替ゲート52によって
搬送路が上方の第1の搬送路53に切り替えられ、排出
ロール54によって第1の排出トレイ55上に排出され
る。また、上記カラー画像形成装置1から排出される電
子写真用転写シート16に対して、二次定着処理を施す
場合には、切替ゲート52によって搬送路が下方の第2
の搬送路56に切り替えられ、複数の搬送ロール57に
よって、ベルト式定着装置58に搬送され、当該ベルト
式定着装置58により定着処理を受けて、排出ロール5
9によって第2の排出トレイ60上に排出される。
【0088】図4は上記二次定着ユニット50の内部に
配設されるベルト式定着装置を示すものである。
【0089】このベルト式定着装置58は、図4に示す
ように、加熱ロール61と、当該加熱ロール61を含む
複数のロール62、63により回動可能に支持された定
着ベルト64と、前記加熱ロール61に定着ベルト64
を介して圧接する加圧ロール65とを備えている。
【0090】上記加熱ロール61としては、例えば、図
5に示すように、アルミニウムからなる肉厚7mm、外
径44mmの金属製コア66の表面に、ゴム硬度(JI
S−A)が40°のシリコンゴム等からなる弾性体層6
7を厚さ3mmに被覆し、更に当該弾性体層67の表面
に厚さ30μmのPFAチューブ等からなる離型層68
を被覆して、所定の外径(例えば、50mm)に形成し
たものが用いられる。この加熱ロール61の内部には、
加熱源として300〜350Wのハロゲンランプ69が
配設されており、当該加熱ロール61の表面温度が所定
の温度(155℃〜195℃程度)となるように内部か
ら加熱される。
【0091】また、上記加圧ロール65としては、例え
ば、図5に示す加熱ロール65と同様に構成したものが
用いられ、アルミニウムからなる肉厚7mm、外径44
mmの金属製コア66の表面に、ゴム硬度(JIS−
A)が40°のシリコンゴム等からなる弾性体層67を
厚さ3mmに被覆し、更に当該弾性体層67の表面に厚
さ30μmのPFAチューブ等からなる離型層68を被
覆して、所定の外径(例えば、50mm)に形成したも
のが用いられる。この加圧ロール65の内部には、加熱
源として300〜350Wのハロゲンランプ69が配設
されており、当該加圧ロール65の表面温度が所定の温
度(85℃〜135℃程度)となるように内部から加熱
される。
【0092】そして、上記加熱ロール61と加圧ロール
65は、例えば、定着ベルト64を介して、図示しない
加圧手段により、圧接部72(ニップ部)の幅が8.5
cm、5kg/cm2 の荷重で互いに圧接するように構
成されている。
【0093】さらに、上記定着ベルト64は、加熱ロー
ル61と、剥離ロール62と、ウオーク制御ロール63
からなる複数のロールにより回動可能に支持されてお
り、図示しない駆動源によって回転駆動される加熱ロー
ル61により、所定の移動速度(30mm/sec)で
回転駆動される。この定着ベルト64としては、例え
ば、厚さ80μmの熱硬化型ポリイミド製の無端状フィ
ルム上に、厚さ30μmのシリコンゴム層を被覆したも
のが用いられる。
【0094】また、上記定着ベルト64の内面側には、
加熱ロール61と剥離ロール62との間に、当該定着ベ
ルト64を強制的に冷却する冷却用のヒートシンク70
が配設されており、この冷却用ヒートシンク70によっ
て転写シート16の冷却及びシート16の搬送を行う冷
却・シート搬送部が構成されている。そして、上記定着
ベルト64は、剥離ロール62付近において、電子写真
用転写シート16の受像層43及びカラートナーTの動
的粘弾性の力学正接損失(tanδ)が、1.5以下と
なる温度、若しくは電子写真用転写シート16の受像層
43及びカラートナーTの動的粘弾性の力学正接損失
(tanδ)が、冷却過程において極大値を示す温度領
域まで、例えば、50℃〜80℃程度まで冷却される。
【0095】なお、上記冷却用ヒートシンク70と加熱
ロール61との間には、定着ベルト64に一定のテンシ
ョンを付与する小径のテンションロール71が配設され
ている。
【0096】そして、上記ベルト式定着装置58では、
図4に示すように、表面にカラートナー画像Tが転写・
定着された電子写真用転写シート16が、加熱ロール6
1と当該加熱ロール61に定着ベルト64を介して圧接
する加圧ロール65との圧接部72(ニップ部)に、カ
ラートナー画像Tが加熱ロール61側に位置するように
して導入され、上記加熱ロール61と加圧ロール65と
の圧接部72を通過する間に、図6に示すように、カラ
ートナー画像Tが電子写真用転写シート16上に加熱溶
融されて定着される。その際、上記電子写真用転写シー
ト16の表面に形成された受像層43(透明樹脂層)
も、加熱されて軟化し、定着ベルト64の表面に密着し
た状態となる。
【0097】その後、上記加熱ロール61と加圧ロール
65との圧接部72において、例えば、トナーが実質的
に120〜130℃程度の温度に加熱され、溶融され
て、カラートナー画像Tが受像層43(透明樹脂層)上
に定着された電子写真用転写シート16は、その表面の
受像層43(透明樹脂層)が定着ベルト64の表面に密
着したまま状態で、当該定着ベルト64と共に搬送され
る。その間、上記定着ベルト64は、冷却用のヒートシ
ンク71によって強制的に冷却され、カラートナー画像
T及び受像層43(透明樹脂層)が冷却して固化した
後、剥離ロール62によって転写シート16自身の腰
(剛性)によって剥離される。
【0098】なお、剥離工程が終了した後の定着ベルト
64の表面は、クリーナ73によって残留トナー等が除
去され、次の定着工程に備えるようになっている。
【0099】ところで、この実施の形態に係る電子写真
用転写シート16は、カラートナーからなるトナー画像
Tの定着ニップ部内の温度(例えば、120〜130
℃)において、当該電子写真用転写シート16の受像層
43(透明樹脂層)を構成する熱可塑性樹脂の粘度が、
カラートナーの粘度より小さく、且つ前記電子写真用転
写シート16の受像層43(透明樹脂層)を構成する熱
可塑性樹脂の弾性が、カラートナーの弾性より小さくな
るように設定することにより、受像層43(透明樹脂
層)を構成する熱可塑性樹脂の粘度が、カラートナーの
粘度より小さいため、トナー画像Tを定着する際に、受
像層43(透明樹脂層)の粘度が低下して、カラートナ
ーTの埋め込みが良好に行われるとともに、カラートナ
ーの方が弾性が高いため、カラートナーTがまとまった
状態で、受像層43(透明樹脂層)内に埋め込むことが
でき、定着時にカラートナーからなるトナー画像を、受
像層43(透明樹脂層)中に埋め込んで粒状性を小さく
して、光沢性を向上させることができる。
【0100】また、上記電子写真用転写シート16は、
カラートナーからなるトナー画像の定着ニップ部内の温
度(例えば、120〜130℃)において、当該電子写
真用転写シート16の受像層43(透明樹脂層)を構成
する熱可塑性樹脂の動的粘弾性の力学正接損失(tan
δ)が、カラートナーの動的粘弾性の力学正接損失(t
anδ)より大きくなるように設定することにより、定
着時にカラートナーからなるトナー画像を、受像層43
(透明樹脂層)中に埋め込んで粒状性を小さくして、光
沢性を向上させることができる。
【0101】さらに、上記電子写真用転写シート16上
に定着されるカラートナーは、受像層43(透明樹脂
層)を構成する熱可塑性樹脂よりも粘性及び弾性が高
く、若しくは電子写真用転写シート16の熱可塑性樹脂
の動的粘弾性の力学正接損失(tanδ)が、カラート
ナーの動的粘弾性の力学正接損失(tanδ)より大き
くなるように設定したため、当該カラートナーが転写・
定着された電子写真用転写シート16は、定着ベルト6
4から良好に剥離することができる。
【0102】また更に、上記定着ベルト64は、剥離ロ
ール62付近において、電子写真用転写シート16の受
像層43及びカラートナーTの動的粘弾性の力学正接損
失(tanδ)が、1.5以下となる温度、若しくは電
子写真用転写シート16の受像層43及びカラートナー
Tの動的粘弾性の力学正接損失(tanδ)が、冷却過
程において極大値を示す温度領域まで、例えば、50℃
〜80℃程度まで冷却される。そのため、上記電子写真
用転写シート16の受像層43及びカラートナーTは、
粘性及び弾性が定着時よりも低下し、しかも、粘性及び
弾性がある程度残っている状態で剥離するので、電子写
真用転写シート16を良好に剥離することができる。
【0103】
【実施例】以下に、この発明の実施例について具体的に
説明する。なお、実施例中の「部」及び「%」は、特に
断らない限り、「重量部」及び「重量%」を示す。
【0104】実施例1 〔電子写真用転写シートの調製〕 〔支持体の調製〕LBKP(フリーネス(CSF)=4
80ml)100部のパルプスラリーに、填料として軟
質炭酸カルシウム10部、アルケニウム無水コハク酸
(ファイブラン81、王子ナショナル社製)0.05
部、カオチン化澱粉(エースK、王子ナショナル社製)
1.2部、及び硫酸バンド0.4部を添加し、これらの
混合物を白水で希釈してph7.0、固定分濃度1.1
%の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機を用いて抄
紙し、次いで酸化澱粉(商品名;エースA、王子コーン
スターチ社製)の液濃度6%のサイズプレス液を、塗布
量が乾燥重量で2.0g/m2 となるようにサイズプレ
ス装置で塗布し、乾燥させてマシーンキャレンダーでベ
ック平滑度40秒になるように平滑処理し、坪量が14
0g/m2 、厚さが160μmの原紙を得た。
【0105】〔基材の調製〕上記の如く調製された支持
体40の表裏両面に、ポリエチレン樹脂を厚さ20μm
のフィルム状に塗布し硬化させて塗布層41を形成し、
印画紙ベースとしての基材42を調製した。この印画紙
ベースとしての基材42の厚さは、200μmであっ
た。
【0106】〔透明樹脂層塗設の裏面に設けられるバッ
ク層の形成〕 水分散系ポリエステル樹脂(日本合成化学工業製WR−
905)の水分散液(固形分20%)75重量部 軽質炭酸カルシウム(白石カルシウム社製ブリリアント
S15)3重量部 界面活性剤(三洋化成製サンデットBL)0.1重量部 純水21.9重量部 からなる塗被液を調整し、上記基材42の裏面に乾燥重
量で10g/m2 となるようにバーコーターを用いて塗
被し、坪量を190g/m2 とした。
【0107】〔基材上への透明樹脂層の調製〕下記内容
のポリエステル樹脂を、グラビアコーターを用いて乾燥
後の厚みが10μmとなるように塗工して、受像層43
(透明樹脂層)を形成した。 ポリエステル樹脂 100重量部 (重量平均分子量Mn:13000、数平均分子量Mn:4000、ガラス転 移温度:61℃)
【0108】〔トナーの調製〕この実施例1で使用する
トナーを、便宜上、S−2トナーと称する。C.I.ピ
グメントイエロー180、75重量部、酢酸エチル41
2.4重量部、溶媒除去したディスバロンDA−703
−50(ポリエステル酸アマイドアミン塩、楠本化成
(株)社製):12.6重量部をDCPミルを用いて溶
解/分散し、顔料分散液を作製した。
【0109】また、離型剤としてパラフィンワックス
(融点89℃):30重量部と酢酸エチル:270重量
部をDCPミルを用い5℃に冷却した状態で、湿式粉砕
し、ワックス分散液を作製した。
【0110】ビスフェノールAプロピレンオキサイド付
加物、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物、テ
レフタル酸誘導体からなるポリエステル樹脂(Mw=5
0000、Mn=3000、酸価15mgKOH/g、
水酸基価27mgKOH/g、Tg=65℃、軟化点1
12℃):300重量部、顔料分散液を267重量部、
ワックス分散液400重量部、疎水性酸化けい素微粒子
(アエロジル社製R972、平均粒径約16nm)20
重量部を混合し均一になるまでよく攪拌した(この液を
A液とした)。一方、炭酸カルシウム40重量部、水6
0重量部に分散した炭酸カルシウム分散液124重量部
とセロゲンBS−H(第一工業製薬(株))の2%水溶
液99重量部と水157重量部をホモジナイザー(ウル
トラタラックス:IKA社製)を用いて3分間攪拌した
(この液をB液とした)。
【0111】さらに、ホモジナイザー(ウルトラタラッ
クス:IKA社製)を用いて前記B液345重量部と前
記A液250重量部を10000rpmで一分間攪拌し
混合液を懸濁した後、室温、常圧で48時間プロペラ型
攪拌機で攪拌し溶媒を除去した。次に、塩酸を加えて、
炭酸カルシウムを除去した後、水洗、乾燥、分級してト
ナーを得た。トナーの平均粒径は6μmであった。
【0112】次に、このトナー100重量部に平均粒径
40nmのシリコンオイル処理酸化珪素微粒子(RY5
0:日本エアロジル社製)1.3重量部、平均粒径10
0nmの爆燃法酸化珪素微粒子(KMP−105:信越
化学社製の分級物)2重量部、平均粒径20nmの酸化
チタン(MT150AW:テイカ(株)製)をデシルト
リメトキシシラン20%で処理した微粒子1.5重量部
をサンプルミルで混合しトナーを作製した。
【0113】なお、トナーの平均粒径は、コールターカ
ウンター社製粒度測定機Multisizer(アパー
チャー径50μm、体積平均粒径)を用いて測定した。
【0114】実施例2 実施例1と同じ電子写真用転写シート16を用い、トナ
ーとしては、実施例1のS−2トナーと同様の成分で、
但し無機微粒子を添加しないトナー(以下、S−1トナ
ーという。)を用いた。
【0115】実施例3 実施例1と同じ電子写真用転写シート16を用い、トナ
ーとしては、結着樹脂としてスチレン−アクリル樹脂
(Mw=25000、Mn=1600、Tg=60℃)
を使用し、無機微粒子を5%添加したトナー(以下、E
−8トナーという。)を用いた。
【0116】比較例1 実施例1と同じ電子写真用転写シート16を用い、トナ
ーとしては、結着樹脂としてポリエステル樹脂(Mw=
21000、Mn=3700、Tg=67℃)を使用
し、無機微粒子を添加しないトナー(以下、F−2トナ
ーという。)を用いた。
【0117】比較例2 実施例1と同じ電子写真用転写シート16を用い、トナ
ーとしては、結着樹脂として、電子写真用転写シート1
6の受像層43と同じ材質のポリエステル樹脂(Mw=
13000、Mn=4000、Tg=61℃)を使用し
たトナー(以下、F−3トナーという。)を用いた。
【0118】〔電子写真用転写シートの画像品位の評
価〕次に、本発明者らは、上記の如く調製された電子写
真用転写シート16に対して、実施例1〜3及び比較例
1、2のカラートナーを用いたカラー画像Tを転写した
ものを、図4に示すようなベルト式定着装置58を用い
て、粒状性及びシートの剥離性を評価する実験を行っ
た。カラー画像形成装置としては、Acolor935
(富士ゼロックス社製)を用いた。なお、この実施例で
は、ベルト式定着装置58のみを用いて、電子写真用転
写シート16の定着処理を行った。
【0119】なお、粒状性は、粒状感を示す特性で小さ
い程良く、4以下を目標としている。ここで、粒状性に
ついては、特開平5−284260号公報に係る画像評
価方法および装置に記載されている方法にて測定した。
【0120】また、剥離性は、オイルレスで通常の2ロ
ール定着装置で定着したときに、巻き付き有り(×)、
問題なく剥離(○)で評価した。
【0121】また、本発明者らは、電子写真用転写シー
ト16の受像層43(透明樹脂層)を構成する熱可塑性
樹脂、及びカラートナーの動的粘弾性特性を、周波数:
1rad/s、温度:130℃の条件、及び周波数:1
rad/sで温度を室温から徐々に温度を上昇させる条
件で、レオメトリック社製レオメータ「RES」を用い
て測定した。
【0122】ここで、動的粘弾性では、複素弾性率G*
(=G’+iG”)と複素粘性率η * (=η’+i
η”)の成分の間に、G”=ωη’、G’=ωη”(ω
=角速度)の関係がある。G”は損失弾性率と呼ばれ、
1周期の振動に粘性により熱として失うエネルギーに相
当する。G’は貯蔵弾性率と呼ばれ、1周期の振動に貯
蔵されるエネルギーに相当する。ちなみに、粘度|η*
|=√(η’2 +η”2 )である。
【0123】上記レオメトリック社製レオメータ「RE
S」を用いて、電子写真用転写シート16の受像層43
(透明樹脂層)を構成する熱可塑性樹脂、及びカラート
ナーの動的粘弾性特性を、周波数:1rad/sで温度
を室温から徐々に温度を上昇させる条件で測定した場
合、本実施の形態では、図1に示すように、カラートナ
ーからなるトナー画像Tの定着ニップ部(120〜13
0℃)内の温度において、前記電子写真用転写シート1
6の熱可塑性樹脂の動的粘弾性の力学正接損失(tan
δ)が、カラートナーの動的粘弾性の力学正接損失(t
anδ)より大きくなるように設定されている。
【0124】図7乃至図11は上記実施例1〜4及び比
較例1、2の結果を示すものである。
【0125】この図7から明らかなように、実施例1の
S−2トナー、実施例2のS−1トナー、実施例3のE
−8トナーと、実施例1〜3に共通の電子写真用転写シ
ート16の場合には、電子写真用転写シート16の受像
層43(透明樹脂層)を構成する熱可塑性樹脂の粘性に
相当する、粘度が104 Paになる温度が88℃である
のに対し、実施例1のS−2トナー、実施例2のS−1
トナー、実施例3のE−8トナーの粘性に相当する、粘
度が104 Paになる温度が65℃、65℃、60℃で
あり、電子写真用転写シート16の熱可塑性樹脂の粘度
が、カラートナーの粘度より小さく設定されている。
【0126】また、実施例1のS−2トナー、実施例2
のS−1トナー、実施例3のE−8トナーと、実施例1
〜3に共通の電子写真用転写シート16の場合には、カ
ラートナーからなるトナー画像の定着ニップ部内の温度
(130℃)において、電子写真用転写シート16の受
像層43(透明樹脂層)を構成する熱可塑性樹脂の弾性
G’が100であるのに対し、実施例1のS−2トナ
ー、実施例2のS−1トナー、実施例3のE−8トナー
の弾性G’が、1200、450、1000であり、電
子写真用転写シート16の熱可塑性樹脂の弾性が、カラ
ートナーの弾性より小さく設定されている。
【0127】さらに、実施例1のS−2トナー、実施例
2のS−1トナー、実施例3のE−8トナーと、実施例
1〜3に共通の電子写真用転写シート16の場合には、
カラートナーからなるトナー画像の定着ニップ部内の温
度(130℃)において、電子写真用転写シート16の
受像層43(透明樹脂層)を構成する熱可塑性樹脂の動
的粘弾性の力学正接損失(tanδ)が、7であるのに
対し、実施例1のS−2トナー、実施例2のS−1トナ
ー、実施例3のE−8トナーの動的粘弾性の力学正接損
失(tanδ)が、1.5、3.3、1.2であり、電
子写真用転写シートの熱可塑性樹脂の動的粘弾性の力学
正接損失(tanδ)が、カラートナーの動的粘弾性の
力学正接損失(tanδ)より大きくなるように設定さ
れている。
【0128】そのため、実施例1のS−2トナー、実施
例2のS−1トナー、実施例3のE−8トナーと、各実
施例に共通の電子写真用転写シート16を用いた場合に
は、粒状性が3.5、3.7、3.5であって、目標と
する4よりも小さな値となり、粒状性が良好となり、カ
ラー画像の段差を軽減し、光沢性を高めて画質を向上さ
せることができる。
【0129】また、実施例1のS−2トナー、実施例2
のS−1トナー、実施例3のE−8トナーと、各実施例
に共通の電子写真用転写シート16を用いた場合には、
剥離性も問題なく剥離できるレベルとすることができ
る。
【0130】これに対して、比較例1のF−2トナー、
比較例2のF−3トナーと、比較例1、2に共通の電子
写真用転写シート16の場合には、電子写真用転写シー
ト16の受像層43(透明樹脂層)を構成する熱可塑性
樹脂の粘性に相当する、粘度が104 Paになる温度が
88℃であるのに対し、比較例1のF−2トナー、比較
例2のF−3トナーの粘性に相当する、粘度が104
aになる温度が98℃、88℃であり、電子写真用転写
シート16の熱可塑性樹脂の粘度が、カラートナーの粘
度より小さいか等しく設定されている。
【0131】しかし、比較例1のF−2トナー、比較例
2のF−3トナーと、比較例1、2に共通の電子写真用
転写シート16の場合には、カラートナーからなるトナ
ー画像の定着ニップ部内の温度(130℃)において、
電子写真用転写シート16の受像層43(透明樹脂層)
を構成する熱可塑性樹脂の弾性G’が100であるのに
対し、比較例1のF−2トナー、比較例2のF−3トナ
ーの弾性G’が、90、100であり、電子写真用転写
シート16の熱可塑性樹脂の弾性が、カラートナーの弾
性より大きいか等しくなってしまっている。
【0132】また、比較例1のF−2トナー、比較例2
のF−3トナーと、比較例1、2に共通の電子写真用転
写シート16の場合には、カラートナーからなるトナー
画像の定着ニップ部内の温度(130℃)において、電
子写真用転写シート16の受像層43(透明樹脂層)を
構成する熱可塑性樹脂の動的粘弾性の力学正接損失(t
anδ)が、7であるのに対し、比較例1のF−2トナ
ー、比較例2のF−3トナーの動的粘弾性の力学正接損
失(tanδ)が、11、7であり、電子写真用転写シ
ートの熱可塑性樹脂の動的粘弾性の力学正接損失(ta
nδ)が、カラートナーの動的粘弾性の力学正接損失
(tanδ)より小さいか等しくなってしまっている。
【0133】そのため、比較例1のF−2トナー、比較
例2のF−3トナーと、各比較例に共通の電子写真用転
写シート16を用いた場合には、粒状性が5.5、4.
8であって、目標とする4を上回る大きな値となり、粒
状性が悪く、しかも、剥離性も悪くなっている。
【0134】図8は、図7に示す結果に基づいて、トナ
ーの動的粘弾性の力学正接損失(tanδ(トナー))
と、電子写真電子写真用転写シート16の受像層43
(透明樹脂層)を構成する熱可塑性樹脂の動的粘弾性の
力学正接損失(tanδ(メディア))との比と、粒状
性との関係を示すグラフである。ここで、メディアと
は、媒体としての電子写真電子写真用転写シート16を
意味している。
【0135】この図8から明らかなように、トナーの動
的粘弾性の力学正接損失(tanδ(トナー))と、電
子写真電子写真用転写シート16の受像層43(透明樹
脂層)を構成する熱可塑性樹脂の動的粘弾性の力学正接
損失(tanδ(メディア))との比が、1より小さい
条件を満たせば、つまり、電子写真用転写シートの熱可
塑性樹脂の動的粘弾性の力学正接損失(tanδ(メデ
ィア))が、カラートナーの動的粘弾性の力学正接損失
(tanδ(トナー))より大きい場合には、粒状性を
示す値が、1を境にして急激に低下し、粒状性が略4以
下の値となり、粒状性が良好となっていることがわか
る。
【0136】また、図9は、図7に示す結果に基づい
て、トナーの動的粘弾性の貯蔵弾性率G’(トナー)及
び損失弾性率G”(トナー)と、電子写真電子写真用転
写シート16の受像層43(透明樹脂層)を構成する熱
可塑性樹脂の動的粘弾性の貯蔵弾性率G’(メディア)
及び損失弾性率G”(メディア)との比と、粒状性との
関係を示すものである。
【0137】図9から明らかなように、トナーの動的粘
弾性の貯蔵弾性率G’(トナー)及び損失弾性率G”
(トナー)と、電子写真電子写真用転写シート16の受
像層43(透明樹脂層)を構成する熱可塑性樹脂の動的
粘弾性の貯蔵弾性率G’(メディア)及び損失弾性率
G”(メディア)との比が、1より大きい条件を満たせ
ば、つまり、電子写真用転写シート16の熱可塑性樹脂
の弾性が、カラートナーの弾性より小さく設定されてい
る場合には、粒状性を示す値が、1を境にして急激に低
下し、粒状性が略4以下の値となり、粒状性が良好とな
っていることがわかる。
【0138】さらに、図10は、実施例3に示すE−8
トナーと、比較例1に示すF−2トナーの動的粘弾性
が、室温から徐々に温度を上昇させた場合にどのように
変化するかを測定した結果を示すものである。
【0139】実施例3に示すE−8トナーの場合には、
定着領域の温度(120〜130℃において、動的粘弾
性の力学正接損失(tanδ)が、2以下と小さな値に
なっている。
【0140】これに対して、比較例1に示すF−2トナ
ーの場合には、定着領域の温度(120〜130℃にお
いて、動的粘弾性の力学正接損失(tanδ)が、10
以上と大幅に大きな値となっていることがわかる。
【0141】また、図11は、実施例3に示すE−8ト
ナーと、比較例1に示すF−2トナーの粒状性が、トナ
ー画像の濃度によってどのように変化するかを測定した
結果を示すものである。粒状性は、トナー画像の濃度が
0.3程度において最も悪い値を示すが、実施例3に示
すE−8トナーの場合には、粒状性が最も悪い0.3程
度の濃度においても、目標値である4以下に抑えること
ができ、粒状性が良好であることがわかる。
【0142】これに対して、比較例1に示すF−2トナ
ーの場合には、粒状性が最も悪い0.3程度の濃度は勿
論のこと、ほとんどの濃度領域において、目標値である
4を上回っており、粒状性が悪いことがわかる。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、カラー画像の段差を軽減し、光沢性を高めて画質を
向上させることを可能とした電子写真用転写シート及び
これを用いたカラー画像形成装置を提供することができ
る。
【0144】また、この発明によれば、剥離性を良好と
した電子写真用転写シート及びこれを用いたカラー画像
形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る電子写
真用転写シートの熱可視性樹脂及びトナーの動的粘弾性
特性を示すグラフである。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る電子写
真用転写シートを適用したカラー画像形成装置を示す構
成図である。
【図3】 図3は電子写真用転写シートを示す模式断面
図である。
【図4】 図4はこの発明の実施の形態1に係るカラー
画像形成装置のベルト式定着装置を示す構成図である。
【図5】 図5は加熱ロール及び加圧ロールを示す断面
図である。
【図6】 図6は電子写真用転写シートの定着状態を示
す説明図である。
【図7】 図7は電子写真用転写シートの受像層を構成
する熱可視性樹脂及びトナーの特性を示す図表である。
【図8】 図8は電子写真用転写シートの受像層を構成
する熱可視性樹脂及びトナーの動的粘弾性の力学正接損
失(tanδ)と、粒状性との関係を示すグラフであ
る。
【図9】 図9は電子写真用転写シートの受像層を構成
する熱可視性樹脂及びトナーの動的粘弾性と、粒状性と
の関係を示すグラフである。
【図10】 図10は電子写真用転写シートの受像層を
構成する熱可視性樹脂及びトナーの動的粘弾性の力学正
接損失(tanδ)と、温度との関係を示すグラフであ
る。
【図11】 図11は電子写真用転写シートの受像層上
に転写・定着されるトナーの濃度と、粒状性との関係を
示すグラフである。
【図12】 図12は従来の転写体に画像を定着した状
態を示す模式図である。
【図13】 図13は従来の転写体に画像を定着した状
態を示す模式図である。
【符号の説明】
16:電子写真用転写シート、40:支持体、41:被
覆層、42:基材、43:受像層(透明樹脂層)、4
4:バック層、T:トナー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細井 清 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 荻野 孝 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA08 AA21 CA04 CA08 CB07 CB13 DA04 EA03 EA06 EA10 2H033 AA01 BA08 BA11 BA17 BA24 BA27 BA29 BB01 BB17 BB28 BB33 BB34 CA37 CA39 CA40

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の片面に熱可塑性樹脂を主成分とし
    た受像層を設け、当該受像層上にカラートナーからなる
    トナー画像を転写・定着するための電子写真用転写シー
    トにおいて、 前記カラートナーからなるトナー画像の定着ニップ部内
    の温度において、前記電子写真用転写シートの熱可塑性
    樹脂の粘度が、カラートナーの粘度より小さく、且つ前
    記電子写真用転写シートの熱可塑性樹脂の弾性が、カラ
    ートナーの弾性より小さくなるように設定したことを特
    徴とする電子写真用転写シート。
  2. 【請求項2】 基材の片面に熱可塑性樹脂を主成分とし
    た受像層を設け、当該受像層上にカラートナーからなる
    トナー画像を転写・定着するための電子写真用転写シー
    トにおいて、 前記カラートナーからなるトナー画像の定着ニップ部内
    の温度において、前記電子写真用転写シートの熱可塑性
    樹脂の動的粘弾性の力学正接損失(tanδ)が、カラ
    ートナーの動的粘弾性の力学正接損失(tanδ)より
    大きくなるように設定したことを特徴とする電子写真用
    転写シート。
  3. 【請求項3】 前記受像層を構成する熱可塑性樹脂の分
    子量を、カラートナーの分子量よりも低分子となるよう
    に設定したことを特徴とする請求項1又は2記載の電子
    写真用転写シート。
  4. 【請求項4】 前記受像層を構成する熱可塑性樹脂の無
    機微粒子の添加量を、カラートナーの無機微粒子の添加
    量よりも少なくなるように設定したことを特徴とする請
    求項1又は2記載の電子写真用転写シート。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜4のいずれかに記載の電
    子写真用転写シートの受像層上にカラートナーからなる
    トナー画像を転写し、当該電子写真用転写シートの受像
    層上に転写されたカラートナーからなるトナー画像を、
    ベルト式定着装置によって加熱溶融して定着することに
    より、カラー画像を形成するカラー画像形成装置におい
    て、前記ベルト式定着装置は、加熱ロールを含む複数の
    ロールにより定着ベルトを回動可能に支持するととも
    に、前記加熱ロールに定着ベルトを介して加圧ロールを
    圧接させ、前記定着ベルトと加圧ロールの圧接部を、定
    着ベルト側にトナー画像が位置するように電子写真用転
    写シートを通過させて、トナー画像を加熱加圧すること
    により定着し、前記定着ベルトがある程度冷却された状
    態で、当該定着ベルトから電子写真用転写シートを剥離
    することを特徴とするカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記電子写真用転写シートの受像層及び
    カラートナーの動的粘弾性の力学正接損失(tanδ)
    が、1.5以下となる温度に冷却して、電子写真用転写
    シートを定着ベルトから剥離することを特徴とする請求
    項5記載のカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記電子写真用転写シートの受像層及び
    カラートナーの動的粘弾性の力学正接損失(tanδ)
    が、冷却過程において極大値を示す温度領域で、電子写
    真用転写シートを定着ベルトから剥離することを特徴と
    する請求項5記載のカラー画像形成装置。
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