JP2002090262A - 収差測定方法と収差評価装置 - Google Patents

収差測定方法と収差評価装置

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JP2002090262A
JP2002090262A JP2000280243A JP2000280243A JP2002090262A JP 2002090262 A JP2002090262 A JP 2002090262A JP 2000280243 A JP2000280243 A JP 2000280243A JP 2000280243 A JP2000280243 A JP 2000280243A JP 2002090262 A JP2002090262 A JP 2002090262A
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Koji Fukui
厚司 福井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高次のコマ収差、非点収差を高速に検出す
る。 【解決手段】 レンズの評価方法は、(a)レンズから
出射された光を回折し、異なる次数の2つの回折光を干
渉させてシェアリング干渉像を得る工程と、(b)上記
回折光の位相を変化させる工程と、(c)上記シェアリ
ング干渉像において、上記2つの回折光の光軸を結ぶ中
点を通り、上記2つの光軸を結ぶ直線と垂直な線分上
の、複数の測点で、光強度変化の位相を求める工程と、
(d)上記測点位置をs、上記位相をφとしたとき、上
記位相φを測定位置sの4次関数または5次関数で近似
し、該関数の4次の係数値で上記レンズの5次のコマ収
差を評価する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク方式の
情報記憶媒体、例えばDVD(DigitalVers
atile Disk)に情報を読み書きする光学レン
ズ、またレーザ加工機、レーザ顕微鏡などにおいて光を
結像して光スポットを形成する光学レンズの特性を検出
する方法及びその装置に関する。
【0002】
【発明の背景】光ディスク方式の高密度情報記憶媒体か
ら情報を読み取り、またこの高密度情報記憶媒体に情報
を記憶するためには、光源から出射された光を目的の場
所に正確に照射できる光学系が必要である。そのため、
特に、光学系の対物レンズは、それ自体に厳格な光学的
特性が要求されるだけでなく、目的の場所に精度よく固
定されなければならない。
【0003】そこで、対物レンズの検査又は調整の方法
として、図1に示すような、干渉計測で収差検出し、検
出された収差をもとに対物レンズを検査、調整する方法
(回折干渉方式)が提案され実施されている(例えば、
特願平11−138584号参照)。
【0004】この回折干渉方式について以下に簡単に説
明する。本方式では、まず可干渉性を持つ、例えばHe
−Neレーザなどの光源101から出射された光をビー
ムエキスパンダ102で略平行光に拡大する。次に、拡
大された略平行光をハーフミラー103で反射し、被測
定レンズ104に所定の角度で入射する。続いて、被測
定レンズ104を透過した光を、反射型の回折格子10
5で反射する。回折格子105で反射した光は再び被測
定レンズ104に入射される。回折格子105の反射光
は、0次回折光と土1次回折光を含み、これら0次回折
光と+1次回折光、そして0次回折光と−1次回折光が
重なり干渉縞(干渉パターン)を生じる。そして、この
干渉パターンを、結像レンズ107で撮像素子(例え
ば、CCD)8上に結像する。その結果、撮像素子8上
には、図2に示す干渉パターンが得られる。最後に、収
差検出装置9は、0次回折光110と+1次回折光11
+、そして0次回折光110と−1次回折光111-
重なった領域に現れた干渉縞121+、121-を解析
し、被測定レンズ4の収差を検出する。
【0005】収差の種類と、それによって生じる干渉縞
を図3に示す。図3の(a)はデフォーカスによる縞パ
ターン、(b)、(c)はコマ収差による縞パターン、
(d)は非点収差による縞パターン、(e)は球面収差
による縞パターン、(f)無収差のときの縞パターンで
ある。なお、無収差の場合、干渉領域内に干渉模様は現
れない。一般に、一つの光学系について複数の収差が複
合して発生する。したがって、干渉縞は、図3の(a)
から(f)に示す単純な形とならず、これら複数の縞パ
ターンが重なり合った複雑な形になる。
【0006】複雑な形の縞パターンから各収差を抽出す
る方法として、位相シフト法を用いることができる。簡
単に説明すると、この位相シフト法では、干渉させる2
つの波面の位相を互いにずらせることで縞パターンを変
化させ、その変化の仕方の分布、つまり強度変化の位相
の分布を解析し、各収差を求める。このとき、収差解析
は、干渉領域全面のデータを用いず、特定の領域のデー
タを用いて行なう。したがって、処理すべきデータ数は
限られており、比較的短時間で各収差を評価できる。
【0007】しかし、収差の展開式は、3次、5次、7
次、9次……の項を含む。そして、いわゆるザイデルの
5収差と呼ばれる3次項の収差(非点収差、コマ収差、
球面収差)は上述の収差解析によって求めることができ
るが、5次以上の収差は測定できないという問題があ
る。
【0008】5次項以上の収差を検出する従来方法とし
て、例えば図4に示すような構成で基準波面と測定波面
との干渉縞を発生させ、この干渉縞の全体のデータから
測定波面の収差を計算するやり方がある。この方法で
は、可干渉性を持つ、例えばHe−Neレーザなどの光
源1からの光をビームエキスパンダ202で略平行光に
拡大する。次に、拡大された略平行光をハーフミラー2
03で、反射光と透過光の2光束に分割される。分割さ
れた一方の反射光は、ミラー204で反射し、その後ハ
ーフミラー203を透過して、撮像素子(例えば、CC
D)205で受像される(基準波面)。また、分割され
た他方の反射光は、被測定レンズ206に入射し集光さ
れて参照球面ミラー207で反射する。参照球面ミラー
207は、該参照球面ミラー207の反射光が被測定レ
ンズ206からの入射光の光路を逆に辿るように設計し
てある。したがって、参照球面ミラー207の反射光
は、再び被測定レンズ206に入射して略平行光とな
り、ハーフミラー203で反射し、撮像素子205で受
像される(測定波面)。したがって、撮像素子205で
受像される光は、上記一方の反射光と他方の透過光の重
なって干渉縞を含み、この干渉縞が撮像素子205で受
像される。そして、信号処理装置208は、撮像素子2
05の出力から収差を計算する。この収差計算では、干
渉縞全体のデータを使用し、半径rと角度θを軸に持つ
座標系で収差が関数展開される(いわゆるZernik
e級数展開)。しかし、この収差検出方法では、干渉縞
全体のデータを使う必要があるため、計算処理に多くの
時間を要する。
【0009】そこで、本発明は、5次以上の非点収差と
コマ収差を高速に測定できる収差測定方法、収差評価装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【発明の概要】上記目的を達成するため、本発明の収差
測定方法及び収差評価装置は以下の構成を採用してい
る。
【0011】具体的に、本発明の第1の形態の収差測定
方法は、(a)レンズから出射された光を回折し、異な
る次数の2つの回折光を干渉させてシェアリング干渉像
を得る工程と、(b)上記回折光の位相を変化させる工
程と、(c)上記シェアリング干渉像において、特定の
線分上の複数の測点で光強度変化の位相を求める工程
と、(d)上記測点位置をs、上記位相をφとしたと
き、上記位相φを測定位置sの関数で近似し、該関数の
係数値で上記レンズの5次以上のコマ収差を評価する工
程とを有することを特徴とする。
【0012】上記第1の形態の収差測定方法の他の態様
は、上記特定の線分が、上記2つの回折光の光軸を結ぶ
中点を通り、上記2つの光軸を結ぶ直線と垂直な線分で
あることを特徴とする。
【0013】上記第1の形態の収差測定方法の他の態様
は、nを5以上の整数としたとき、上記位相φを測定位
置sの(n−1)次関数またはn次関数で近似し、該関
数の(n−l)次の係数値an-1で上記レンズのn次の
コマ収差を評価する工程とを有することを特徴とする。
【0014】上記第1の形態の収差測定方法の他の態様
は、上記nが5であることを特徴とする。
【0015】本発明の第2の形態の収差測定方法は、
(a)レンズから出射された光を回折し、異なる次数の
2つの回折光を干渉させてシェアリング干渉像を得る工
程と、(b)上記回折光の位相を変化させる工程と、
(c)上記シェアリング干渉像において、特定の複数の
線分上の複数の測点で光強度変化の位相を求める工程
と、(d)上記測点位置をs1、s2、上記位相をφ1
φ2としたとき、上記位相φ1、φ2を測定位置s1、s2
の関数で近似し、該関数の係数値で上記レンズの5次以
上のコマ収差を評価する工程とを有することを特徴とす
る。
【0016】上記第2の形態の収差測定方法の他の態様
は、上記複数の線分が、上記2つの回折光の光軸を結ぶ
中点を通り、上記2つの光軸を結ぶ直線と略45°をな
す2本の線分であることを特徴とする。
【0017】上記第2の形態の収差測定方法の他の態様
は、nを5以上の整数としたとき、上記位相φ1、φ2
測定位置s1、s2の(n−1)次関数またはn次関数で
近似し、該2つの関数の(n−1)次の係数値をそれぞ
れan-1、bn 1としたとき、an-1とbn-1の差で上記
レンズのn次のコマ収差を評価する工程とを有すること
を特徴とする。
【0018】上記第2の形態の収差測定方法の他の態様
は、上記nが5であることを特徴とする。
【0019】上記第2の形態の収差測定方法の他の態様
は、上述の方法で評価したn次のコマ収差の値をKn1
し、請求項7の方法で評価したn次のコマ収差の値をK
n2とし、SQRT(Kn1 2+Kn2 2)でn次のコマ収差の
大きさを評価することを特徴とする。
【0020】上記第2の形態の収差測定方法の他の態様
は、上記nが5であることを特徴とする。
【0021】本発明の第3の形態の収差測定方法は、
(a)レンズから出射された光を回折し、異なる次数の
2つの回折光を干渉させてシェアリング干渉像を得る工
程と、(b)上記回折光の位相を変化させる工程と、
(c)上記シェアリング干渉像において、特定の線分上
の複数の測点で光強度変化の位相を求める工程と、
(d)上記測点位置をs、上記位相をφとしたとき、上
記位相φを測定位置sの関数で近似し、該関数の係数値
で上記レンズの5次以上の非点収差を評価する工程とを
有することを特徴とする。
【0022】上記第3の形態の収差測定方法の他の態様
は、上記特定の線分が、上記2つの回折光の光軸を結ぶ
中点を通り、上記2つの光軸を結ぶ直線と垂直な線分で
あることを特徴とする。
【0023】上記第3の形態の収差測定方法の他の態様
は、nを5以上の整数としたとき、上記位相φを測定位
置sの(n−2)次関数または(n−1)次関数で近似
し、該関数の(n−2)次の係数値an-2で上記レンズ
のn次の非点収差を評価する工程とを有することを特徴
とする。
【0024】上記第3の形態の収差測定方法の他の態様
は、上記nが5であることを特徴とする。
【0025】上記第1〜3の形態の収差測定方法の他の
態様は、上述した収差測定方法で測定したn次の非点収
差をHn1とし、上記シェアリング方向を略45°回転さ
せたあとで請求項13または14記載の方法で測定した
n次の非点収差をHn2とし、SQRT(Hn1 2+Hn2 2
でn次の非点収差の大きさを評価することを特徴とす
る。
【0026】上記第1〜3の形態の収差測定方法の他の
態様は、上記2つの回折光が、0次回折光と、±1次回
折光のいずれか一方、または+1次回折光と−1次回折
光であることを特徴とする。
【0027】本発明の第1の形態に係る、光学系に含ま
れる集光レンズの評価装置は、(a)上記レンズを透過
した光を回折すると共に、異なる次数の2つの回折光の
シェアリング干渉光を出射する回折格子と、(b)上記
回折格子を移動させる移動機構と、(c)上記シェアリ
ング干渉光を受像する受像体と、(d)上記受像体で受
像したシェアリング干渉光の干渉像において、特定の線
分上の複数の測点で光強度変化の位相を求め、上記位相
をもとに上記集光レンズの5次以上のコマ収差を求める
特性検出器とを有することを特徴とする収差評価装置。
【0028】上記第1の形態の収差評価装置の他の態様
は、上記コマ収差を、請求項1から4のいずれかに記載
の収差測定方法で求めることを特徴とする。
【0029】本発明の第2の形態に係る、光学系に含ま
れる集光レンズの評価装置は、(a)上記レンズを透過
した光を回折すると共に、異なる次数の2つの回折光の
シェアリング干渉光を出射する回折格子と、(b)上記
回折格子を移動させる移動機構と、(c)上記シェアリ
ング干渉光を受像する受像体と、(d)上記受像体で受
像したシェアリング干渉光の干渉像において、特定の複
数の線分上の複数の測点で光強度変化の位相を求め、上
記位相をもとに上記集光レンズの5次以上のコマ収差を
求める特性検出器とを有することを特徴とする。
【0030】第2の形態の収差評価装置の他の態様は、
上記5次以上のコマ収差を、請求項5から8いずれかに
記載の収差測定方法で求めることを特徴とする。
【0031】上記第1,2の収差評価装置の他の態様
は、上述した収差測定方法により5次以上のコマ収差の
大きさを求めることを特徴とする。
【0032】本発明の第3の形態に係る、光学系に含ま
れる集光レンズの測定装置は、(a)上記レンズを透過
した光を回折すると共に、異なる次数の2つの回折光の
シェアリング干渉光を出射する回折格子と、(b)上記
回折格子を移動させる移動機構と、(c)上記シェアリ
ング干渉光を受像する受像体と、(d)上記受像体で受
像したシェアリング干渉光の干渉像において、特定の線
分上の複数の測点で光強度変化の位相を求め、上記位相
をもとに上記集光レンズの5次以上の非点収差を求める
特性検出器とを有することを特徴とする。
【0033】上述の収差評価装置は、上記5次以上の非
点収差を、上述した収差測定方法で求めることを特徴と
する。
【0034】また、収差評価装置の他の態様は、上記回
折格子が格子面に垂直な軸を中心に回転でき、上述の収
差測定方法で5次以上の非点収差の大きさを評価するこ
とを特徴とする。
【0035】また、収差評価装置の他の態様は、上記レ
ンズがレンズ面に垂直な軸を中心に回転でき、上述した
収差測定方法で5次以上の非点収差の大きさを評価する
ことを特徴とする。
【0036】また、収差評価装置の他の態様は、上記2
つの回折光が、0次回折光と、±1次回折光のいずれか
一方、または+1次回折光と−1次回折光であることを
特徴とする。
【0037】また、収差評価装置の他の態様は、上記回
折格子が、透過型回折格子または反射型回折格子である
ことを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の具体的実施の形態を説明
する。
【0039】(1)第1実施形態 図5は本発明の第1実施形態を示す。この図に示す収差
評価システムは、基本的に、上述した従来の収差評価シ
ステムに類似している。具体的に、本収差評価システム
では、可干渉性を持つ、例えばHe−Neレーザなどの
光源1が、光を出射する。出射された光は、ビームエキ
スパンダ2で略平行光に拡大される。この拡大された略
平行光は、ハーフミラー3で反射し、被測定レンズ4に
所定の角度で入射して該被測定レンズ4を透過し、反射
型の回折格子5で反射する。回折格子5で反射した光
は、再び被測定レンズ4に入射される。回折格子5の反
射光は、0次回折光と土1次回折光を含み、これら0次
回折光と+1次回折光、そして0次回折光と−1次回折
光が重なり干渉縞(干渉パターン)を生じる。この干渉
パターンは、結像レンズ7で撮像素子(例えば、CC
D)8上に結像される。その結果、撮像素子8上には、
図2に示す干渉パターンが得られる。そして、信号処理
及び表示装置9は、0次回折光と+1次回折光、そして
0次回折光と−1次回折光が重なった領域に現れた干渉
縞を解析し、被測定レンズ4の収差を検出し、その結果
を表示する。
【0040】干渉像の一例が図6に示されている。この
干渉像は、+1次回折光111+と−1次回折光111-
が互いに重なりあることなく、0次回折光110と+1
次回折光111+が重なり合って表出されている。以
下、このような異なる次数の回折光の干渉を「シェアリ
ング」または「シェアリング干渉」、干渉によりできる
像を「シェアリング干渉像」、回折光の中心を結ぶ軸
(図6に示すX軸)を「シェアリング軸」、シェアリン
グ軸の方向を「シェアリング方向」という。
【0041】レンズが全く収差を含まず、しかもレンズ
が回折格子2に対して正確に焦点合わせされている場
合、図3(f)のように、干渉領域に何らの模様(干渉
縞)も現れない。しかし、現実のレンズは種々の収差、
例えば、デフォーカス〔図3(a)〕、コマ収差〔図3
(b)、(c)〕、非点収差〔図3(d)〕、3次の球
面収差〔図3(e)〕を含む。通常、実際の干渉縞は複
数の収差を含み、それらが複合的に組み合わされた干渉
縞が現れる。
【0042】干渉領域内の離れた2点の光強度について
みると、これら2点の光強度は対物レンズの収差等に応
じて異なる値を示す。例えばピエゾ素子などを用いた適
当な移動機構(図5に符号6で示す。)を利用して回折
格子をその格子溝と直交する方向(図5の左右方向)に
移動すると、干渉領域における2点の光強度が正弦曲線
を描きながら周期的に変化する。同時に、収差が2つの
正弦曲線の位相差として現れる。
【0043】具体的に、図6を参照して説明する。本図
は、0次回折光110と+1次回折光111+との干渉
領域121+に着目する。そして、0次回折光110の
回折円中心Oと+1次回折光111+の回折円中心O1
を結ぶシェアリング軸(X軸)上で、これら中心OとO
1との中心から等距離Lにある2点P1、Pnで光強度の
時間変化を測定すると、図7に示すように、点P1の光
強度変化を表した正弦曲線T1の位相φ(P1)と点Pn
の光強度変化を表した正弦曲線Tnの位相φ(Pn)との
間には位相差△φが表れ、その位相差△φは対物レンズ
の収差などに依存する。
【0044】一方、平面波を基準としたときの各収差に
よる波面はZernike多項式により極座標(r、
φ)で記述されることが一般に知られている。また、そ
の極座標上で、5次のコマ収差Φcoma5の波面は、定数
Aを用いて数式(1)、(2)の成分を持つベクトル量
で表される。 Φ1=A((10r4−12r2+3)×r)×cos(φ) (1) Φ2=A((10r4−12r2+3)×r)×sin(φ) (2)
【0045】これらの式からわかるように、成分Φ1
Φ2は直角座標系をなす各軸の成分である。そこで、φ
=0に対応するξ軸と、このξ軸に直交するη軸を選ぶ
と、これらξ軸とη軸で定義される直角座標系(ξ、
η)(図8参照)のξ成分Φξ、及びη成分Φηは、次
のように表される。 Φξ=A((10(ξ2+η22−12(ξ2十η2)+3)×√(ξ2+η2)) (3) Φη=0 (4)
【0046】次に、直角座標系(ξ、η)においてξ方
向にシェアリングした場合、つまり、5次のコマ収差の
方向(一方の座標成分がゼロとなるように座標軸を設定
したときに、他方の座標成分の軸方向)と同じ方向にシ
ェアリングさせた場合、干渉光の強度差(すなわち、位
相差)は、数式(5)の関数として表される。 dΦξ/dξ =A(10(ξ2+η2(3/2)−12(ξ2+η2(1/2)+3(ξ2+η2(-1/2) 十40ξ(ξ2+η2(3/2)−24ξ(ξ2+η2(1/2)) (5)
【0047】このことは、レンズに他の収差などがなく
5次のコマ収差のみがある場合、このコマ収差はその収
差の方向へのシェアリング干渉領域121+、121
-で、図9に示す干渉縞として現れることからも理解で
きる。
【0048】また、η方向ヘシェアリングした場合、つ
まり、5次のコマ収差の方向と直角方向にシェアリング
させた場合、干渉光の強度差(すなわち、位相差)は、
数式(6)の関数として表される。 dΦξ/dη =A(10(ξ2+η2(3/2)−12(ξ2+η2(1/2)+3(ξ2+η2(-1/2) +40η(ξ2+η2(3/2)−24η(ξ2+η2(1/2)) (6)
【0049】これらのことは、シェアリング干渉パター
ンから数式(5)で表される成分を検出することでシェ
アリング方向と同一方向の5次コマ収差成分を評価で
き、数式(6)で表される成分を検出することでシェア
リング方向と直角方向の5次コマ収差成分を評価できる
ことを表す。
【0050】5次コマ収差の、シェアリング方向と同一
方向成分は次の手順で求められる。まず、図8に示すよ
うに、シェアリング干渉像上で、中心O、O1の中点を
通り且つシェアリング軸と垂直な線分上に複数の点(P
1、P2、…Pn-1,Pn)をとり、回折格子5をその格子
溝と直交する方向に移動させ、各点(P1、P2、…P
n-1,Pn)の座標(上記線分上での座標をsとする)と
各点の位相(φP1、φP2、…、φPn-1、φPn)を座標上
にプロットし、そしてプロットした点を4次関数で近似
(フィッティング)することにより、5次のコマ収差
の、シェアリング方向と同じ方向の成分を定量的に求め
ることができる。
【0051】5次のコマ収差の、シェアリング方向と同
じ方向の成分を評価する具体的手順は以下の通りであ
る。 (i)図10に示すように、干渉像上で回折光(回折
円)の中心(光軸O、O1)、シェアリング軸(X軸)
を定める。 (ii)OとO1の中点を通り且つX軸と垂直をなす線
上に、複数の測点(P1、P2、…Pn-1,Pn)を定め
る。これらの測点は、X軸に関して対称に配置するのが
望ましい。 (iii)回折格子を格子と直交する方向に移動する。 (iv)測点(P1、P2、…Pn-1,Pn)の光強度を測
定する。 (v)各測点について光強度正弦波形の位相φ
P(φP1、φP2、…、φPn-1、φP n)を求める。 (vi)各測点のs座標と、対応する光強度の位相φP
(φP1、φP2、…、φPn- 1、φPn)とを、図10に示す
ように、直交座標系(s、φ)にプロットする。 (vii)プロットした点に4次関数(φ=a44+a
33+a22+als+a0)または5次関数をフィッテ
ィングする。 (viii)フィッティングした関数の4次係数
(a4)を求め、5次のコマ収差の、シェアリング方向
と同一方向の成分を評価する。
【0052】5次のコマ収差の、シェアリング方向と同
一方向の成分は、以下の方法でも求めることができる。
図10に示すように、シェアリング干渉像上で、中心
O、O 1の中点を通り且つシェアリング軸と垂直な線分
上で、複数の点(P1、P2、…Pn-1,Pn)をとる。ま
た、O、O2の中点を通り且つシェアリング軸と垂直な
線分上で複数の点(Q1、Q2、…Qn-1、Qn)をとる。
回折格子5をその格子溝と直交する方向に移動させ、各
点(P1、P2、…Pn-1,Pn)のs座標と各点の位相
(φP1、φP2、…、φPn-1、φPn)を座標上にプロット
し、そしてプロットした点に4次関数(φP=a44
33+a22+als+a0)または5次関数をフィッ
ティングする。同様に、各点(Q1、Q2、…Qn-1
n)のs座標と各点の位相(φQ1、φQ2、…、
φQn-1、φQn)を座標上にプロットし、そしてプロット
した点に4次関数(φQ=b44+b33+b22+bl
s+b0)または5次関数をフィッティングする。これ
らの係数の和(a4+b4)あるいは平均(a4+b4)/
2で5次のコマ収差の、シェアリング方向と同一方向の
成分を定量的に求めることができる。
【0053】5次のコマ収差の、シェアリング方向と一
致する成分を評価する具体的手順は以下の通りである。 (i)図10に示すように、干渉像上で回折光(回折
円)の中心(光軸O、O1)、シェアリング軸(X軸)
を定める。 (ii)OとO1の中点を通り且つX軸と垂直な線分上
に複数の測点(P1、P2、…Pn-1,Pn)を定める。こ
れらの測点は、X軸に関して対称に配置するのが望まし
い。 (iii)OとO2の中心を通りX軸と垂直な線分上に
複数の測点(Q1、Q2、…Qn-1,Qn)を定める。これ
らの測点は、X軸に関して対称に配置するのが望まし
い。 (iv)回折格子を格子と直交する方向に移動する。 (v)測点(P1、P2、…Pn-1,Pn)、(Q1、Q2
…Qn-1、Qn)の光強度を測定する。 (vi)各測点について光強度正弦波形の位相φP(φ
P1、φP2、…、φPn-1、φPn)、φQ(φQ1、φQ2、…
φQn-1、φQn)を求める・ (vii)各測点のs軸座標と、対応する光強度の位相
φP(φP1、φP2、…、φPn-1、φPn)およびφQ(φ
Q1、φQ2、…、φQn-1、φQn)とを、図10中に示すよ
うに、直交座標系(s、φ)にプロットする。 (viii)プロットした点に4次関数(φP=a44
+a33+a22+a1s+a0、φQ=b44+b33
+b22+b1s+b0)または5次関数をフィッティン
グする。 (ix)フィッティングした関数の4次係数(a4
4)を求め、a4+b4、あるいは(a4+b4)/2か
ら5次のコマ収差の、シェアリング方向と同一方向の成
分を評価する。
【0054】5次コマ収差のシェアリング方向と垂直方
向成分を、以下の手順で求めることができる。図11に
示すように、0次回折光と+1次回折光のシェアリング
干渉像上で、中心O,O1を通りシェアリング軸と45
°をなす2本の線分上で、複数の測点(P1、P2、…P
n-1,Pn)および(Q1、Q2、…Qn-1、Qn)をとる。
回折格子5をその格子溝と直交する方向に移動させ、各
点(P1、P2、…Pn- 1,Pn)、(Q1、Q2、…
n-1、Qn)のs座標と各点の位相(φP1、φP2、…、
φPn 1、φPn)、(φQ1、φQ2、…、φQn-1、φQn
を座標上にプロットし、そしてプロットした点に4次関
数(φP=a44+a33+a22+a1s+a 0)、
(φQ=b44+b33+b22+b1s+b0)または
5次関数をフィッティングする。これらの係数の差(a
4−b4)で5次のコマ収差の、シェアリング方向と垂直
方向成分を定量的に求めることができる。
【0055】5次のコマ収差の、シェアリング方向と垂
直方向成分を評価する具体的手順は以下の通りである。 (i)図11に示すように、干渉像上で回折光(回折
円)の中心(光軸O、O1)、シェアリング軸(X軸)
を定める。 (ii)OとO1の中点を通り且つX軸と45°をなす
2本の直線上に、複数の測点(P1、P2、…Pn-1
n)および(Q1、Q2、…Qn-1、Qn)を定める。 (iii)回折格子5を格子と直交する方向に移動す
る。 (iv)測点(P1、P2、…Pn-1,Pn)および
(Q1、Q2、…Qn-1、Qn)の光強度を測定する。 (v)各測点について光強度正弦波形の位相φP
(φP1、φP2、…、φPn-1、φ Pn)およびφQ(φQ1
φQ2、…、φQn-1、φQn)を求める。 (vi)各測点のs座標と、対応する光強度の位相φP
(φP1、φP2、…、φPn- 1、φPn)およびφQ(φQ1
φQ2、φQn-1、φQn)を、図11に示すように、直交座
標系(s、φ)にプロットする。 (vii)プロットした点に4次関数(φP=a44
33+a22+a1s+a0、φQ=b44+b33
22+b1s+b0)または5次関数をフィッティング
する。 (viii)フィッティングした関数の4次係数の差
(a4−b4)を求め、5次のコマ収差の、シェアリング
方向と垂直方向成分を評価する。
【0056】5次のコマ収差の、シェアリング方向と垂
直方向成分は、以下の方法でも求めることができる。図
11に示すように、シェアリング干渉像上で、中心O、
1の中点を通り且つシェアリング軸と45°をなす2
本の線分上で、複数の点(P 1、P2、…Pn-1,Pn)お
よび(Q1、Q2、…Qn-1、Qn)をとる。また、O、O
2の中心を通り、シェアリング軸と45°をなす2本の
線分上で、複数の点(R1、R2、…Rn-1、Rn)および
(T1、T、…Tn-1、Tn)をとる。回折格子5をその
格子溝と直交する方向に移動させ、各点(P1、P2、…
n-1,Pn)、(Q1、Q2、…Qn-1、Qn)、(R1
2、…Rn-1、Rn)および(T1、T、…Tn-1、Tn
のs座標と各点の位相(φP1、φP2、…φPn-1
φPn)、(φQ1、φQ2…、φQn-1、φQn)、(φR1、φ
R2、…、φRn-1、φRn)および(φT1、φT2、…、φ
Tn-1、φTn)を座標上にプロットし、そしてプロットし
た点に4次関数(φP=a44+a33+a22+a1
+a0、φQ=b44+b33+b22+b1s+b0、φ
R=c44+c33+c22+c1s+c0、φT=d44
+d33+d22+d1s+d0)または5次関数をフィ
ッティングする。これらの4次係数a4、b4、c4、d4
から、(a4−b4+c4−d4)の演算で、5次のコマ収
差の、シェアリング方向と垂直成分を定量的に求めるこ
とができる。
【0057】5次のコマ収差の、シェアリング方向と垂
直方向成分を評価する具体的手順は以下の通りである。 (i)図11に示すように、干渉像上で回折光(回折
円)の中心(光軸O、O1)、シェアリング軸(X軸)
を定める。 (ii)OとO1の中点を通りX軸と45度をなす線分
上に複数の測点(P1、P 2、…Pn-1,Pn)および(Q
1、Q2、…Qn-1、Qn)を定める。 (iii)OとO2の中点を通りX軸45度をなす線分
上に複数の測点(R1、R 2、…Rn-1、Rn)および(T
1、T、…Tn-1、Tn)を定める。 (iv)回折格子5を格子と直交する方向に移動する。 (v)測点(P1、P2、‥・Pn-1,Pn)、(Q1
2、…Qn-1、Qn)、(R1、R2、‥・Rn-1、Rn)お
よび(T1、T、…Tn-1、Tn)の光強度を測定する。 (vi)各測点について光強度正弦波形の位相φP(φ
P1、φP2、…、φPn-1、φPn)、φQ(φQ1、φQ2
…、φQn-1、φQn)、φR(φR1、φR2、…、φRn-1
φRn)およびφT(φT1、φT2、…、φTn-1、φTn)を
求める。 (vii)各測点のs軸座標と、対応する光強度の位相
φP(φP1、φP2、…、φPn-1、φPn)、φQ(φQ1、φ
Q2、…、φQn-1、φQn)、φR(φR1、φR2、…、φ
Rn-1、φRn)およびφT(φT1、φT2、…、φTn-1、φ
Tn)を、図9中に示すように、直交座標系(s、φ)に
プロットする。 (viii)プロットした点に4次関数(φP=a44
+a33+a22+a1s+a0、φQ=b44+b33
+b22+b1s+b0、φR=c44+c33+c22
+c1s+c0、φT=d44+d33+d22+d1s+
0)または5次関数をフィッティングする。 (ix)フィッティングした関数の4次係数(a4
4、c4、d4)を求め、a 4−b4+c4−d4から5次
のコマ収差の、シェアリング方向と垂直方向成分を評価
する。
【0058】なお、以下に説明する第2の実施形態の構
成でも同様にしてシェアリング干渉パターンが得られ、
上記の処理により5次のコマ収差を評価できる。また、
0次回折光と+1次回折光のシェアリング干渉像でな
く、0次回折光と−1次回折光上のシェアリング干渉像
を利用しても5次のコマ収差を評価できる。
【0059】また、本実施形態では5次のコマ収差につ
いて記述したが、7、9、・・、n次のコマ収差につい
ても、n次または(n−1)次の関数にフィッティング
したときの(n−1)次の係数として同様に評価でき
る。
【0060】(2)第2実施形態 図12は本発明の第2実施形態を示す。この図に示す収
差評価システムにおいて、光源であるレーザ発生源11
はレーザ光を発射する。この光は可干渉性を有し、例え
ばヘリウムネオンレーザ光が好適に利用できる。発射さ
れたレーザ光はビームエキスパンダ12によりビーム径
を拡大した略平行光となった後、被測定レンズ13によ
り透過型回折格子14に照射される。回折格子14から
の透過回折光は、検出レンズ15に入射する。回折格子
14は、0次回折光と+1次回折光または−1次回折光
がレンズ15の瞳面でシェアリング干渉を生じるように
設計されている。このシェアリング干渉光は、レンズ1
5で略平行光に戻り、結像レンズ16を通って撮像素子
17(例えばCCD)に入射する。結像レンズ16は、
検出レンズ15の瞳面を撮像素子17に結像する。撮像
素子17は信号処理及び表示装置18に接続されてお
り、処理結果が表示される。干渉像は、例えば上述した
図2のように現れる。この干渉像は、+1次回折光と−
1次回折光が互いに重なりあることなく、0次回折光上
と±1次回折光が重なり合って表出されている。
【0061】本実施形態においても、レンズが全く収差
を含まず、しかもレンズが回折格子2に対して正確に焦
点合わせされている場合、図3(f)のように、干渉領
域に何らの模様も現れない。しかし、現実のレンズは種
々の収差、例えば、デフォーカス〔図3(a)〕、コマ
収差〔図3(b)、(c)〕、非点収差〔図3
(d)〕、3次の球面収差〔図3(e)〕を含む。通
常、実際の干渉縞は複数の収差を含み、それらが複合的
に組み合わされた干渉縞が現れる。
【0062】干渉領域内の離れた2点の光強度について
みると、これら2点の光強度は対物レンズの収差等に応
じて異なる値を示す。例えばピエゾ素子などを用いた適
当な移動機構(図12に符号19で示す。)を利用して
回折格子をその格子溝と直交する方向(図12の左右方
向)に移動すると、干渉領域における2点の光強度が正
弦曲線を描きながら周期的に変化する。同時に、収差が
2つの正弦曲線の位相差として現れる。
【0063】平面波を基準としたときの各収差による波
面がZernike多項式により極座標(r、φ)で記
述されることは一般に知られており、5次の非点収差Φ
AS5の波面は、定数B1、B2を用いて数式(7)、
(8)の成分を持つベクトル量で表される。 ΦAS5-1=B1×(4r2−3)×r2×cos(2φ) (7) ΦAS5-2=B2×(4r2−3)×r2×sin(2φ) (8) また、ベクトルの大きさ|ΦAS5|は(9)式で評価で
きる。 |ΦAS5|=sqrt((ΦAS5-12十(ΦAS5-22) (9)
【0064】次に、直角座標系(ξ、η)を考え、φを
ξ軸となす角度とする。そして、φ=0゜になるようξ
軸を設定すると、数式(7)、(8)は以下の数式(1
0)、(11)に書き替えられる。 ΦAS5-1=B1×(4r2−3)×r2 (10) ΦAS5-2=0 (11) また、座標系を回転させてφ=45°になるようξ軸を
設定すると、数式(7)、(8)は以下の数式(1
2)、(13)に書き替えられる。 ΦAS5-1=0 (12) ΦAS5-2=B2×(4r2−3)×r2 (13) 以上のことから、ΦAS5-1とΦAS5-2は、45°の角度を
なす2方向の成分を表すことがわかる。
【0065】したがって、収差の大きさ|ΦAS5|は、
ある座標系でのΦAS5-1とΦAS5-2とを求めて(9)式の
演算で求められるほか、ある座標系でΦAS5-1を求め
(ここで求めた値をΦAS5-1(0)とする。)、そこから4
5度回転させた座標系でΦAS5- 1を求め(ここで求めた
値をΦAS5 1(45)とする。)、(14)式の演算をする
ことでも求められる。 |ΦAS5|=sqrt((ΦAS5-1(0)2+(ΦAS5-1(45)2) (14)
【0066】さらに同じように、ある座標系でΦAS5-2
を求め(これをΦAS5-2(0)とする)、そこから45度回
転させた座標系でΦAS5-2を求め(これをΦAS5-2(45)
する)、(15)式の演算をすることでも求められる。 |ΦAS5|=sqrt((ΦAS5-2(0)2+(ΦAS5-2(45)2) (15) 一方、φをξ軸からの角度として(7)、(8)式を直
角座標(ξ、η)で表すと、(16)、(17)式のよ
うになる。 ΦAS5-1=[4(ξ2+η2)−3](ξ2−η2) (16) ΦAS5-2=[4(ξ2+η2)−3]2ξη (17) (16)、(17)式の導出には、 cos(2φ)=cos2φ−sin2φ (18) sin(2φ)=2sinφ・cosφ (19) rcosφ=ξ (20) rsinφ=η (21) の関係を利用した。
【0067】このとき、ξ方向およびη方向にシェアリ
ングした場合、干渉光の強度差(すなわち、位相差)
は、数式(22)、(23)、(24)、(25)の関
数として表される。 dΦAS5-1/dξ=ξ(16ξ2−6) (22) dΦAS5-1/dη=−η(16η2−6) (23) dΦAS5 2/dξ= η(24ξ2+8η−6) (24) dΦAS5-2/dη= ξ(24η2+8ξ−6) (25)
【0068】このことは、レンズに他の収差などがな
く、数式(16)または数式(17)で表される5次の
非点収差のみがある場合に、各ξ、η軸へのシェアリン
グ干渉像上で図11に示す干渉縞として現れることから
も理解できる。なお、図13(a)がΦAS5-1をξ方向
またはη方向にシェアリングさせたときの干渉像であ
り、図13(b)がΦAS5-2をξ方向またはη方向にシ
ェアリングさせたときの干渉像である。
【0069】したがって、図14に示すように、シェア
リング干渉像上で、中心O、O1の中点を通り且つシェ
アリング軸と垂直な線分上で、複数の点(P1、P2、…
n- 1,Pn)をとり、回折格子19をその格子溝と直交
する方向に移動させ、各点(P1、P2、…Pn-1,Pn
のs座標と各点の位相(φP1、φP2、…、φPn-1
φ Pn)を座標上にプロツトし、そしてプロットした点を
3次関数で近似(フィッティング)するとともに、回折
格子を45°回転させるか、あるいは干渉させている光
束を光軸を軸に45°回転させるかすることでシェアリ
ング軸を45°回転させたうえで、中心O’、O’1
中心を通り、シェアリング軸と垂直な線分上で、複数の
点(P’1、P’2、…P’n-1,P’n)をとり、回折格
子11をその格子溝と直交する方向に移動させ、各点
(P’1、P’2、‥・P’n-1,P’n)のs座標と各点
の位相(φP 1、φP 2、…、φP n-1、φP n)を座
標上にプロットし、そしてプロットした点を3次関数で
近似(フィッティング)することにより、5次の非点収
差の大きさを定量的に求めることができる。
【0070】5次の球面収差を評価する具体的手順は以
下の通りである。 (i)図14に示すように、干渉像上で回折光(回折
円)の中心(光軸O、O1)、シェアリング軸(X軸)
を定める。 (ii)OとO1の中点を通り、X軸と垂直な線上に、
複数の測点(P1、P2、…Pn-1,Pn)を定める。これ
らの測点は、X軸に関して対称に配置するのが望まし
い。 (iii)回折格子を格子と直交する方向に移動する。 (iv)測点(P1、P2、…Pn-1,Pn)の光強度を測
定する。 (v)各測点について光強度正弦波形の位相φ
P(φP1、φP2、…、φPn-1、φP n)を求める。 (vi)各測点のs軸座標と、対応する光強度の位相φ
P(φP1、φP2、…、φP n-1、φPn)とを、図14に示
すように、直交座標系にプロットする。 (vii)プロットした点に3次関数(φ=a33+a
22+a1s+a0)または4次関数をフィッティングす
る。 (viii)フィッティングした関数の3次係数
(a3)を求める。 (iX)回折格子を45°回転させるか、あるいは、干
渉させている元の光を45°回転させ、図15に示すよ
うに、シェアリング軸(X’軸)を定める。 (X)O’とO’1の中点を通り且つX’軸と垂直な線
上に、複数の測点(P’1、P’2、…P’n-1,P’n
を定める。これらの測点は、X’軸に関して対称に配置
するのが望ましい。 (Xi)回折格子を格子と直交する方向に移動する。 (Xii)測点(P’1、P’2、…P’n-1,P’n)の
光強度を測定する。 (Xiii)各測点について光強度正弦波形の位相φP
(φP 1、φP 2、…、φP n 1、φP n)を求め
る。 (Xiv)各測点のs軸座標と、対応する光強度の位相
φP (φP 1、φP 2、…、φP n 1、φP n)と
を、図15に示すように、直交座標系にプロットする。 (Xv)プロットした点に3次関数(φ=a’33
a’22+a’1s+a’0)または4次関数をフィッテ
ィングする。 (Xvi)フィッティングした関数の3次係数
(a’3)を求める。 (Xvii)SQRT((a’32+(a’32)か
ら、5次の非点収差の大きさを評価する。
【0071】なお、0次回折光と+1次回折光のシェア
リング干渉像でなく、0次回折光と−1次回折光上のシ
ェアリング干渉像を利用しても5次の非点収差を評価で
きる。さらに、0次回折光と+1次回折光のシェアリン
グ干渉像と、0次回折光と−1次回折光のシェアリング
干渉像の両方を利用して5次の非点収差を評価してもよ
い。また、第1の実施例で示す構成でも同じようなシェ
アリング干渉パターンが得られ、上記の処理により5次
の非点収差を評価できる
【0072】また、本実施例では5次の非点収差につい
て記述したが、7、9、…、n次の非点収差について
も、(n−1)次または(n−2)次の関数にフィッテ
ィングしたときの(n−2)次の係数として同じように
評価できる。
【0073】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明に係る収差
測定方法、測定装置によれば、5次以上のコマ収差、非
点収差を高速に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 回折干渉法を説明する概略構成図。
【図2】 干渉縞の一例を示す図。
【図3】 各収差により生じる干渉縞を示す図。
【図4】 従来の5次のコマ収差、5次の非点収差を測
定する装置の概略構成図。
【図5】 本発明の収差測定装置の概略構成図。
【図6】 位相シフト法を説明するための概略構成図。
【図7】 光強度の位相差を説明するための図。
【図8】 波面形状を説明するための座標系を示す図。
【図9】 5次のコマ収差により生じる干渉縞を示す
図。
【図10】 本発明における5次のコマ収差の検出方法
を示す図。
【図11】 本発明における5次のコマ収差の検出方法
を示す図。
【図12】 本発明における第2実施形態の概略図。
【図13】 5次の非点収差により生じる干渉縞を示す
図。
【図14】 本発明における5次の非点収差の検出方法
を示す図。
【図15】 本発明における5次の非点収差の検出方法
を示す図。
【符号の説明】
1:光源、2:ビームエキスパンダ、3:ハーフミラ
ー、4:被測定レンズ、5:回折格子、6:移動機構、
8:撮像素子、110:0次回折光、111+:+1次
回折光、111-:−1次回折光、121+、121-
干渉領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 AA00 AA09 BB04 CC04 EE08 FF02 GG22 HH03 JJ01 2G086 HH06 5D119 AA38 BA01 JA43 NA05 PA05

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)レンズから出射された光を回折
    し、異なる次数の2つの回折光を干渉させてシェアリン
    グ干渉像を得る工程と、(b)上記回折光の位相を変化
    させる工程と、(c)上記シェアリング干渉像におい
    て、特定の線分上の複数の測点で光強度変化の位相を求
    める工程と、(d)上記測点位置をs、上記位相をφと
    したとき、上記位相φを測定位置sの関数で近似し、該
    関数の係数値で上記レンズの5次以上のコマ収差を評価
    する工程とを有することを特徴とする収差測定方法。
  2. 【請求項2】 上記特定の線分が、上記2つの回折光の
    光軸を結ぶ中点を通り、上記2つの光軸を結ぶ直線と垂
    直な線分であることを特徴とする請求項1記載の収差測
    定方法。
  3. 【請求項3】 nを5以上の整数としたとき、上記位相
    φを測定位置sの(n−1)次関数またはn次関数で近
    似し、該関数の(n−l)次の係数値an-1で上記レン
    ズのn次のコマ収差を評価する工程とを有することを特
    徴とする請求項2記載の収差測定方法。
  4. 【請求項4】 上記nが5であることを特徴とする請求
    項3記載の収差測定方法。
  5. 【請求項5】 (a)レンズから出射された光を回折
    し、異なる次数の2つの回折光を干渉させてシェアリン
    グ干渉像を得る工程と、(b)上記回折光の位相を変化
    させる工程と、(c)上記シェアリング干渉像におい
    て、特定の複数の線分上の複数の測点で光強度変化の位
    相を求める工程と、(d)上記測点位置をs1、s2、上
    記位相をφ1、φ2としたとき、上記位相φ1、φ2を測定
    位置s1、s2の関数で近似し、該関数の係数値で上記レ
    ンズの5次以上のコマ収差を評価する工程とを有するこ
    とを特徴とする収差測定方法。
  6. 【請求項6】 上記複数の線分が、上記2つの回折光の
    光軸を結ぶ中点を通り、上記2つの光軸を結ぶ直線と略
    45°をなす2本の線分であることを特徴とする請求項
    5記載の収差測定方法。
  7. 【請求項7】 nを5以上の整数としたとき、上記位相
    φ1、φ2を測定位置s1、s2の(n−1)次関数または
    n次関数で近似し、該2つの関数の(n−1)次の係数
    値をそれぞれan-1、bn 1としたとき、an-1とbn-1
    の差で上記レンズのn次のコマ収差を評価する工程とを
    有することを特徴とする請求項6記載の収差測定方法。
  8. 【請求項8】 上記nが5であることを特徴とする請求
    項7記載の収差測定方法。
  9. 【請求項9】 請求項3の方法で評価したn次のコマ収
    差の値をKn1とし、請求項7の方法で評価したn次のコ
    マ収差の値をKn2とし、SQRT(Kn1 2+Kn2 2)でn
    次のコマ収差の大きさを評価することを特徴とする収差
    測定方法。
  10. 【請求項10】 上記nが5であることを特徴とする請
    求項9記載の収差測定方法。
  11. 【請求項11】 (a)レンズから出射された光を回折
    し、異なる次数の2つの回折光を干渉させてシェアリン
    グ干渉像を得る工程と、(b)上記回折光の位相を変化
    させる工程と、(c)上記シェアリング干渉像におい
    て、特定の線分上の複数の測点で光強度変化の位相を求
    める工程と、(d)上記測点位置をs、上記位相をφと
    したとき、上記位相φを測定位置sの関数で近似し、該
    関数の係数値で上記レンズの5次以上の非点収差を評価
    する工程とを有することを特徴とする収差測定方法。
  12. 【請求項12】 上記特定の線分が、上記2つの回折光
    の光軸を結ぶ中点を通り、上記2つの光軸を結ぶ直線と
    垂直な線分であることを特徴とする請求項11記載の収
    差測定方法。
  13. 【請求項13】 nを5以上の整数としたとき、上記位
    相φを測定位置sの(n−2)次関数または(n−1)
    次関数で近似し、該関数の(n−2)次の係数値an-2
    で上記レンズのn次の非点収差を評価する工程とを有す
    ることを特徴とする請求項12記載の収差測定方法。
  14. 【請求項14】 上記nが5であることを特徴とする請
    求項13記載の収差測定方法。
  15. 【請求項15】 請求項13または14記載の収差測定
    方法で測定したn次の非点収差をHn1とし、上記シェア
    リング方向を略45°回転させたあとで請求項13また
    は14記載の方法で測定したn次の非点収差をHn2
    し、SQRT(Hn1 2+Hn2 2)でn次の非点収差の大き
    さを評価することを特徴とする収差測定方法。
  16. 【請求項16】 上記2つの回折光が、0次回折光と、
    ±1次回折光のいずれか一方、または+1次回折光と−
    1次回折光であることを特徴とする請求項1から15の
    いずれかの収差測定方法。
  17. 【請求項17】 光学系に含まれる集光レンズの評価装
    置であって、(a)上記レンズを透過した光を回折する
    と共に、異なる次数の2つの回折光のシェアリング干渉
    光を出射する回折格子と、(b)上記回折格子を移動さ
    せる移動機構と、(c)上記シェアリング干渉光を受像
    する受像体と、(d)上記受像体で受像したシェアリン
    グ干渉光の干渉像において、特定の線分上の複数の測点
    で光強度変化の位相を求め、上記位相をもとに上記集光
    レンズの5次以上のコマ収差を求める特性検出器とを有
    することを特徴とする収差評価装置。
  18. 【請求項18】 上記コマ収差を、請求項1から4のい
    ずれかに記載の収差測定方法で求めることを特徴とする
    請求項17記載の収差評価装置。
  19. 【請求項19】 光学系に含まれる集光レンズの評価装
    置であって、(a)上記レンズを透過した光を回折する
    と共に、異なる次数の2つの回折光のシェアリング干渉
    光を出射する回折格子と、(b)上記回折格子を移動さ
    せる移動機構と、(c)上記シェアリング干渉光を受像
    する受像体と、(d)上記受像体で受像したシェアリン
    グ干渉光の干渉像において、特定の複数の線分上の複数
    の測点で光強度変化の位相を求め、上記位相をもとに上
    記集光レンズの5次以上のコマ収差を求める特性検出器
    とを有することを特徴とする収差評価装置。
  20. 【請求項20】 上記5次以上のコマ収差を、請求項5
    から8いずれかに記載の収差測定方法で求めることを特
    徴とする請求項19記載の収差評価装置。
  21. 【請求項21】 請求項17または18と19または2
    0に記載の収差評価装置であって、請求項9記載の収差
    測定方法で5次以上のコマ収差の大きさを求めることを
    特徴とする収差評価装置。
  22. 【請求項22】 光学系に含まれる集光レンズの評価装
    置であって、(a)上記レンズを透過した光を回折する
    と共に、異なる次数の2つの回折光のシェアリング干渉
    光を出射する回折格子と、(b)上記回折格子を移動さ
    せる移動機構と、(c)上記シェアリング干渉光を受像
    する受像体と、(d)上記受像体で受像したシェアリン
    グ干渉光の干渉像において、特定の線分上の複数の測点
    で光強度変化の位相を求め、上記位相をもとに上記集光
    レンズの5次以上の非点収差を求める特性検出器とを有
    することを特徴とする収差評価装置。
  23. 【請求項23】 上記5次以上の非点収差を、請求項1
    1から14いずれかに記載の収差測定方法で求めること
    を特徴とする請求項22記載の収差評価装置。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の収差評価装置であっ
    て、上記回折格子が格子面に垂直な軸を中心に回転で
    き、請求項15記載の収差測定方法で5次以上の非点収
    差の大きさを評価することを特徴とする収差評価装置
  25. 【請求項25】 請求項23記載の収差評価装置であっ
    て、上記レンズがレンズ面に垂直な軸を中心に回転で
    き、請求項15記載の収差測定方法で5次以上の非点収
    差の大きさを評価することを特徴とする収差評価装置。
  26. 【請求項26】 上記2つの回折光が、0次回折光と、
    ±1次回折光のいずれか一方、または+1次回折光と−
    1次回折光であることを特徴とする請求項17から25
    のいずれかに記載の収差評価装置。
  27. 【請求項27】 上記回折格子が、透過型回折格子また
    は反射型回折格子であることを特徴とする請求項17か
    ら26のいずれかに記載の収差評価装置。
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