JP4068307B2 - 領域特定方法、収差計測方法及び収差計測装置 - Google Patents

領域特定方法、収差計測方法及び収差計測装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク方式の情報記憶媒体、例えばDVD(Drgital Versatile Disk)に情報を読み書きする光ヘッド、またレーザ加工機、レーザ顕微鏡などにおいて、光を結像してスポツトを形成する当該光の特性、およびこのスポットを形成する光学レンズの特性を検出するために必要な領域を決定する方法及び当該光学レンズの収差計測装置並びに光学ユニットの調整装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
光ディスク方式の高密度情報記憶媒体から情報を読み取り、またこの高密度情報記憶媒体に情報を記憶するためには、光源から出射された光を目的の場所に正確に照射できる光学系が必要である。そのため、特に、光学系の対物レンズは、それ自体に厳格な光学的特性が要求されるだけでなく、日的の場所に精度よく固定されなければならない。
【0003】
そこで、対物レンズの検査又は調整の方法として、図1(a)に示すような、干渉計測方法によりレンズ収差を検出し、その検出結果に基づいて対物レンズを検査し調整する方式(回折干渉方式)が提案されている(例えば、特願平第11-138584号)。
【0004】
この回折干渉方式では、光ヘッド10から出射された光は、対物レンズ12を介し、回折格子14に入射される。回折格子14を透過する光は、異なる次数を有する複数の光に分解される。通常、分解された複数の光のうち0次光と±1次光が検出レンズ3に入射され(図1(b)参照)、この検出レンズ3上で0次光と−1次光、そして0次光と−1次光が重なり、それぞれの干渉縞が生じる。これら干渉縞は、結像レンズ18により撮像素子20上に結像され、撮像素子20上で図2に示す干渉パターンが得られる。干渉パターンは画像データとして処理装置22に取り込まれ、図2に示すように、0次光Lと+1次光L+1及び(又は)0次光Lと−1次光L−1が重なった凸レンズ型の干渉縞(干渉像)I0+1、I0−1が解析されてレンズ収差等が検出される。
【0005】
収差の種類と、それによって生じる干渉縞を図3に示す。図3の(A)はデフォーカスによる縞パターン、(B)(C)はコマ収差による縞パターン、(D)は非点収差による縞パターン、(E)は球面収差による縞パターン、(F)収差ゼロのときの縞パターンである。収差ゼロの場合、干渉領域内の光強度は一様である。一般に収差は複合して発生し、(A)から(F)が混合した縞パターンとなる。このパターンに基づいて各収差を抽出する。収差抽出には位相シフト法を使う。この位相シフト法では、例えば回折格子14をその格子と直交する方向(図3の各図に符号Xで示す方向に平行な方向。)に移動させることで、干渉させる2つの波面の位相を互いにずらして縞パターンを変化させ、その変化の仕方の分布、つまり強度変化の位相の分布を解析して収差を求める。このとき、干渉領域全面のデータを使って収差解析するのではなく、「特定の領域」のデータを用いて解析する。そして、この収差検出結果に基づいて、光学系の調整を行う。
【0006】
このように、上記位相シフト法によれば、干渉領域に「特定領域」を設定する必要がある。また、「特定領域」を決めるためには、干渉領域を決定しなければならない。そのために、この干渉領域を決定する具体的な方法としては、一般に次のような手順が考えられる。
【0007】
手順1
例えば回折格子を移動させることにより干渉させる波面の位相を時間的に変化させ、干渉パターンの強度を時間的に変化させる。このとき、撮像素子から得られた、各時刻における画像データ、すなわち強度分布データ(座標と強度)を処理装置の記憶部に取り込む。
【0008】
手順2
図4に示すように、回折格子の移動方向とほぼ直交するようにY軸と、このY軸と直交するX軸を設ける。
【0009】
手順3
記憶部に取り込まれた複数の強度分布データについて、各画素における強度データの変化の大きさ(以下、「強度変化」とする)を算出する。
【0010】
手順4
Y軸方向に適当な間隔をあけて、X軸に平行な複数のラインH〜Hを設定する
【0011】
手順5
ラインH上で、X軸のマイナス側の端からプラス方向(図4の左から右)へ、強度変化があるしきい値以上になる点を探し、強度変化が初めてしきい値以上となる点をエッジPL1とする。同じく、ラインH上で、X軸のプラス側の端からマイナス方向(図4の右から左)へ強度変化があるしきい値以上になる点を探し、初めてしきい値以上になる点をPR1とする。同様の処理をラインラインH〜Hについて行ない、エッジPL2〜PLn、PR2〜PRnを求める。
【0012】
手順6
エッジPR1、・・PRn、PL1、・・、PLnの座標を、PR1(XPR1、YPR1)、・・、PRn(XPRn、YPRn)、PL1(XPL1、YPL2)、・・、PLn(XPLn、YPLn)とおく。
【0013】
手順7
図5に示すように、中心座標(Xc、Yc)を有する所定の半径を持つ仮想円Ciを設ける。最初、Xc、Ycは適当に設定する。次に、PR1、・・PRn、PL1、・・、PLnと(Xc、Yc)を結ぶ線分と仮想円Ciとの交点を、それぞれQR1、・・、QRn、QL1、・・QLnとする。
【0014】
手順8
R1とQR1の距離を△R1、・・、PRnとQRnの距離を△Rn、PL1とQL1の距離を△L1、・・、PLnとQLnの距離を△Lnとし、これらの距離の自乗和、つまりΣ(△Rn )+Σ(△Ln )が極小になる座標(Xc’、Yc’)を求める。
【0015】
手順9
座標(Xc、Yc)を干渉パターンの基準とし、干渉領域を決定する。そして、決定された干渉領域の中に特定領域を設定し、この特定領域の光強度データを取得し、各種収差を求める。
【0016】
しかし、この一般的な、円関数をフィッティングして干渉領域を特定する方法は、誤差が最小となる点を演算する検索アルゴリズムなので、特定領域の決定、すなわち演算の収束までに多くの時間を要する。
【0017】
そこで、本発明は、上記の回折干渉方式において干渉パターンの中の処理すべき領域を高速に設定する領域設定方法及び該方法を用いた収差計測方法および装置を提供することを目的とする。
【0018】
【発明の概要】
本発明の領域特定方法は、
(a)レンズから出射された光を回折格子で回折して得た異なる次数の回折光を干渉させてシェアリング干渉像を形成する工程と、
(b)上記回折格子をその格子と直交する成分を含む方向へ移動させて上記回折光の位相を変化させる工程と、
(c)上記位相変化により時間的に変化した光強度とその座標を含むデータを複数取り込む工程と、
(d)上記複数のデータに基づいて、各座標における強度の時間的な変化の大きさである強度変化量を算出する工程と、
(e)上記0次回折光の光軸と直交かつ上記格子と平行なY軸と、上記0次回折光の光軸と直交かつ上記Y軸と直交するX軸とによって、少なくとも0次回折光を含む領域を4つの小領域に分割する工程と、
(f)上記各小領域に設けられた上記X軸に直交する複数のライン上の強度変化量の和をそれぞれ求め、上記強度変化量の和が最大となるラインを求める工程と、
(g)上記各小領域における強度変化量の和が最大となるライン上において強度変化が所定のしきい値以上となるエッジを求める工程と
(h)上記レンズの特性を検出するための特定領域を上記エッジに基づいて特定する工程と、
を有することを特徴とする。
【0019】
本発明の収差計測方法は、
(a)レンズから出射された光を回折格子で回折して得た異なる次数の回折光を干渉させてシェアリング干渉像を形成する工程と、
(b)上記回折格子をその格子と直交する成分を含む方向へ移動させて上記回折光の位相を変化させる工程と、
(c)上記位相変化により時間的に変化した光強度とその座標を含むデータを複数取り込む工程と、
(d)上記複数のデータに基づいて、各座標における強度の時間的な変化の大きさである強度変化量を算出する工程と、
(e)上記0次回折光の光軸と直交かつ上記格子と平行なY軸と、上記0次回折光の光軸と直交かつ上記Y軸と直交するX軸とによって、少なくとも0次回折光を含む領域を4つの小領域に分割する工程と、
(f)上記各小領域に設けられた上記X軸に直交する複数のライン上の強度変化量の和をそれぞれ求め、上記強度変化量の和が最大となるラインを求める工程と、
(g)上記各小領域における強度変化量の和が最大となるライン上において強度変化が所定のしきい値以上となるエッジを求める工程と、
(h)上記4つの小領域にそれぞれ決定された4つのエッジ点を基準にして特定領域を特定する工程と上記特定領域に設定された複数の線分上の複数の測点で、時間的な光強度変化の位相を求める工程と、
(i)上記測点位置をX、上記位相をφとしたとき、上記位相φを上記測点の位置Xの関数で近似し、上記関数の係数値で上記レンズの光学特性を評価する工程とを有すること
を特徴とする収差計測方法。
【0020】
本発明の収差計測装置は、
(a)光学ユニットから出射した光を回折すると共に、異なる次数の回折光のシェアリング干渉光を出射する回折格子と、
(b)上記回折格子を、その格子と直交する方向の成分を含む方向へ移動させる機構と、
(c)上記シェアリング干渉光を受像する受像体と、
(d)受像体で得られた複数のデータを記憶する記憶装置と、
(e)上記複数のデータにおいて、各座標における強度データの時間的な変化の大きさである強度変化量を算出し、
上記0次回折光の光軸と直交かつ上記格子と平行なY軸と、上記0次回折光と直交かつ上記Y軸と直交するX軸とによって、少なくとも0次回折光を含む領域を4つの小領域に分割し、
上記各小領域に設けられた上記X軸に直交する複数のライン上の強度変化量の和を求め、上記強度変化量の和が最大となるラインを求め、
上記各小領域における強度変化量の和が最大となるライン上において強度変化が所定のしきい値以上となるエッジを求め、
上記4つの小領域にそれぞれ決定された4つのエッジ点を基準にして特定領域を特定し、
上記特定領域に設定された複数の線分上の複数の測点で、光強度変化の位相を求め、
上記測点位置をX、上記位相をφとしたとき、上記位相φを上記測点の位置Xの関数で近似し、上記関数の係数値で上記レンズの光学特性を評価する手段とを有すること
を特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(1)干渉領域特定方法
図6は、図1に示す撮像素子20に撮影された凸レンズ型の干渉像I0+1、I0−1の一例を示す。干渉像I0+1、I0−1は、略円形の0次回折光Lと+1次回折光L+1、0次回折光Lと−1次回折光L−1が重なり合って形成されたものである。以下、このような異なる次数の回折光の干渉を「シェアリング」または「シェアリング干渉」、干渉によりできる像を「シェアリング干渉像」という。そして、このシェアリング干渉像の中に特定領域(特定座標を含む。)を決定する方法は、以下の手順に従って行なわれる。
【0023】
手順1
例えば回折格子を移動させることにより干渉させる波面の位相を時間的に変化させ、干渉パターンの強度を時間的に変化させる。このとき、撮像素子から得られた、各時刻における画像データ、すなわち強度分布データ(座標と強度)を処理装置の記憶部に取り込む。
【0024】
手順2
回折格子の移動方向(シェアリング軸)とほぼ直交するY軸と、このY軸と直交するX軸を設ける(図4参照)。ただし、図面を簡略化するため、これらX軸、Y軸は省略してある。
【0025】
手順3
記憶部に取り込まれた複数の強度分布データについて、各画素における強度データの変化の大きさ(以下、「強度変化」とする)を算出する。以上のように、手順1〜3は、従来の方法と同一である。
【0026】
手順4
図6に示すように、撮影画像の略中央Ocを通り、X軸と平行なW軸と、Y軸と平行なU軸を設置し、これらW軸とU軸によって画像の領域を4分割する。分割された領域を小領域[1]、[2]、[3]、[4]とする。
【0027】
手順5
小領域[1]において、W軸に関して領域の端(本実施形態では、小領域[1]の右端)に、ラインW11を設定する。なお、添字11の最初の「1」は小領域の番号、後の「1」はライン番号を示す。
【0028】
手順6
ラインW11上の各画素における強度変化を積算して強度変化量の和Σを求める。なお、強度変化量の和Σは、ライン上のすべての画素の強度変化を積算するのではなく、複数の画素について一つの割合で(例えば、2つの画素ごとに)強度変化を積算したものであってもよい。この場合、手順1で読み取る画像データ、及び手順3で求める強度変化は、本手順6で演算に用いる画素に関するものだけに限ることができる。
【0029】
手順7
手順5と同様にラインW11に隣接するラインW12を設定し、手順6と同様に該ラインW12上について強度変化量の和Σを求める。ラインW12は、ラインW11をW軸に関して1画素移動したラインであってもよいし、複数画素移動したラインであってもよい。以下、同様にして小領域[1]に順次ラインを設定し、それぞれのラインについて強度変化量の和Σを求める。図6(1)は、以上のようにして求めた強度変化量の和Σを縦軸、W軸の座標を横軸にとり、強度変化量の和Σの変化を表したグラフである。
【0030】
手順8
小領域[1]で計算された各ラインの光強度変化量の和Σを比較し、最も大きな強度変化量の和Σmaxを有するラインW1maxを特定する。
【0031】
手順9
最も大きな強度変化量の和Σmaxを有するラインW1max上において、端の画素(図面の上端画素又は下端画素)から各画素における光強度変化が所定のしきい値以上となる点(画素)を探し、該当する点を小領域[1]の「干渉領域特定点(エッジ)」Pとする。
【0032】
手順10
手順5〜9を他の小領域[2]〜[4]において実行し、W2max〜W4max及びエッジP〜Pを求める(図6(b)〜(d)参照)。
【0033】
手順11
以上のようにして求めた凸レンズ型干渉領域の頂点座標(エッジP1〜P4の座標)より、0次回折光及び±1次回折光の輪郭、並びに干渉領域(干渉像I0+1、I0−1)の座標を求める。
【0034】
以上のようにして求められた干渉領域に、特定領域、例えば干渉像I0+1、I0−1の中心、この中心を通る一つ又は複数の線分が設定される。そして、その線分上における複数の測定位置を定めると共に、該測定位置における位相を測定位置の座標関数で近似し、該関数の係数値でレンズの光学特性が評価される。
【0035】
なお、W軸、Uを設定する際の、画像データの略中心Ocは、エッジP1〜P4の4点を結んだ4角形の中であればよく、しかもこの四角形領域は比較的大きい。そのため、中心Ocの点は、画像データ上で固定してもよい。
【0036】
(2)光学ユニット調整装置
図7は、上述した干渉領域特定方法を利用した光学ユニット評価装置の一例を示す。この図に示す評価装置において、光源であるレーザ発生源30はレーザ光を発射する。この光は可干渉性を有し、例えばヘリウムネオンレーザ光が好適に利用できる。発射されたレーザ光は、ビームエキスパンダ32によりビーム径を拡大した略平行光とされた後、ハーフミラー32で反射され、被測定レンズ34から反射型回折格子36に照射される。回折格子36からの反射回折光は、再び被測定レンズ34に入射する。回折格子36は、0次回折光と+1次回折光または−1次回折光がレンズ34の瞳面でシェアリング干渉を生じるように設計されている。このシェアリング干渉光は、レンズ34で略平行光に戻り、ハーフミラー32を透過し、結像レンズ38を通って撮像素子40(例えばCCDセンサ等の受像体)に入射する。このとき、結像レンズ38は、被測定レンズ34の瞳面を撮像素子40に結像する。この撮像素子40に結像された干渉像には、レンズ34に各種の収差が含まれている場合、それらの収差が重なり合った干渉縞が形成される。撮像素子40は、表示装置を備えた信号処理装置(記憶装置を含む。)42に接続されており、撮像素子40で撮像された干渉像の画像データが信号処理装置42に送信されて記憶され、その後収差演算に利用される。また、その収差演算に基づいてレンズ調整装置46が動作し、レンズ34の位置や傾きを調整する。
【0037】
信号処理装置42は、上述の位相シフト法を用い、収差を演算する。そのため、回折格子36は、ピエゾ素子等の適当な移動装置44によって、該回折格子36の格子と直交する方向又は直交する成分を含む方向に移動される。これにより、干渉させる2つの波面の位相が互いにずれ、縞パターンが変化し、その変化のしかたの分布、つまり強度変化の位相の分布を信号処理装置42が解析して収差を求める。具体的には、干渉領域に例えば干渉像I0+1、I0−1の中心、この中心を通る一つ又は複数の線分が設定される。そして、その線分上における複数の測定位置を定めると共に、該測定位置における位相を測定位置の座標を用いて一次又は二次若しくはそれ以上の次数の関数で近似し、該関数の係数値でレンズの光学特性が評価される。このとき、信号処理装置42は、干渉領域全面のデータを使って収差解析するのではなく、上述した干渉領域特定方法に基づいて特定された領域のデータを解析することで収差を演算する。信号処理装置42で演算された収差に基づき、レンズ調整装置46によってレンズ34の位置や傾きを調整し、その収差を除去する。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明のように、本発明によれば、位相シフト法を用いて光学系に含まれる収差を演算する処理において、その演算対象となる領域の設定を高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)回折干渉法式の概略図、(b)図1(a)の部分拡大図。
【図2】 干渉縞の一例を示す図。
【図3】 各収差により生じる干渉縞を示す図。
【図4】 一般的な円関数フィッティングを説明するための図。
【図5】 一般的な円関数フィッティングを説明するための図。
【図6】 本発明の領域特定方法を説明する図。
【図7】 本発明の収差計測装置及び光学ユニット調整装置の概略図。
【符号の説明】
34:被測定レンズ
36:回折格子
40:撮像素子
42:信号処理装置(収差計測装置)
46:レンズ調整装置

Claims (3)

  1. (a)レンズから出射された光を回折格子で回折して得た異なる次数の回折光を干渉させてシェアリング干渉像を形成する工程と、
    (b)上記回折格子をその格子と直交する成分を含む方向へ移動させて上記回折光の位相を変化させる工程と、
    (c)上記位相変化により時間的に変化した光強度とその座標を含むデータを複数取り込む工程と、
    (d)上記複数のデータに基づいて、各座標における強度の時間的な変化の大きさである強度変化量を算出する工程と、
    (e)上記0次回折光の光軸と直交かつ上記格子と平行なY軸と、上記0次回折光の光軸と直交かつ上記Y軸と直交するX軸とによって、少なくとも0次回折光を含む領域を4つの小領域に分割する工程と、
    (f)上記各小領域に設けられた上記X軸に直交する複数のライン上の強度変化量の和をそれぞれ求め、上記強度変化量の和が最大となるラインを求める工程と、
    (g)上記各小領域における強度変化量の和が最大となるライン上において強度変化が所定のしきい値以上となるエッジを求める工程と
    (h)上記レンズの特性を検出するための特定領域を上記エッジに基づいて特定する工程と、
    を有すること
    を特徴とする領域特定方法。
  2. (a)レンズから出射された光を回折格子で回折して得た異なる次数の回折光を干渉させてシェアリング干渉像を形成する工程と、
    (b)上記回折格子をその格子と直交する成分を含む方向へ移動させて上記回折光の位相を変化させる工程と、
    (c)上記位相変化により時間的に変化した光強度とその座標を含むデータを複数取り込む工程と、
    (d)上記複数のデータに基づいて、各座標における強度の時間的な変化の大きさである強度変化量を算出する工程と、
    (e)上記0次回折光の光軸と直交かつ上記格子と平行なY軸と、上記0次回折光の光軸と直交かつ上記Y軸と直交するX軸とによって、少なくとも0次回折光を含む領域を4つの小領域に分割する工程と、
    (f)上記各小領域に設けられた上記X軸に直交する複数のライン上の強度変化量の和をそれぞれ求め、上記強度変化量の和が最大となるラインを求める工程と、
    (g)上記各小領域における強度変化量の和が最大となるライン上において強度変化が所定のしきい値以上となるエッジを求める工程と、
    (h)上記4つの小領域にそれぞれ決定された4つのエッジ点を基準にして特定領域を特定する工程と上記特定領域に設定された複数の線分上の複数の測点で、時間的な光強度変化の位相を求める工程と、
    (i)上記測点位置をX、上記位相をφとしたとき、上記位相φを上記測点の位置Xの関数で近似し、上記関数の係数値で上記レンズの光学特性を評価する工程とを有すること
    を特徴とする収差計測方法。
  3. (a)光学ユニットから出射した光を回折すると共に、異なる次数の回折光のシェアリング干渉光を出射する回折格子と、
    (b)上記回折格子を、その格子と直交する方向の成分を含む方向へ移動させる機構と、
    (c)上記シェアリング干渉光を受像する受像体と、
    (d)受像体で得られた複数のデータを記憶する記憶装置と、
    (e)上記複数のデータにおいて、各座標における強度データの時間的な変化の大きさである強度変化量を算出し、
    上記0次回折光の光軸と直交かつ上記格子と平行なY軸と、上記0次回折光と直交かつ上記Y軸と直交するX軸とによって、少なくとも0次回折光を含む領域を4つの小領域に分割し、
    上記各小領域に設けられた上記X軸に直交する複数のライン上の強度変化量の和を求め、上記強度変化量の和が最大となるラインを求め、
    上記各小領域における強度変化量の和が最大となるライン上において強度変化が所定のしきい値以上となるエッジを求め、
    上記4つの小領域にそれぞれ決定された4つのエッジ点を基準にして特定領域を特定し、
    上記特定領域に設定された複数の線分上の複数の測点で、光強度変化の位相を求め、
    上記測点位置をX、上記位相をφとしたとき、上記位相φを上記測点の位置Xの関数で近似し、上記関数の係数値で上記レンズの光学特性を評価する手段とを有すること
    を特徴とする収差計測装置。
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