JP4731314B2 - 光学部品の検査方法及び検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学部品の検査方法及び装置に関する。特に、情報記録媒体(例えば、光ディスク)に情報を記録する又は該情報記録媒体に記録された情報を読み出す若しくはそれらの両方を行う光学系における光学部品の光学的特性検査に好適に利用できる方法と装置に関する。
レンズやプリズムなどの光学部品の光学的特性を評価するために、光学部品に含まれている収差を検査する方法があり、そこでは光の干渉を利用した計測が利用されている。光の干渉を利用した特性検査方法の一つとして、図23に示すマハツェンダ型ラジアルシアリング干渉計1000が知られている。図面を参照すると、この干渉計1000では、図示しない光源から出射された光1002が、被検査レンズ1004とレンズ1006を透過した後、ハーフミラー1008で2つの光成分1010、1012に分解される。ハーフミラー1008を透過した光成分1010は、ミラー1014とハーフミラー1016で反射し、レンズ1018に入射される。他方、ハーフミラー1008で反射した光成分1012は、ハーフミラー1020で反射した後、集光レンズ1022、ピンホール1024、レンズ1026、ハーフミラー1016を通過し、レンズ1018に入射される。このように、二つの光成分1010,1012はレンズ1018上で重ね合わされて干渉像を生成する。そして、干渉像がレンズ1018から撮像素子1028に投射される。撮像素子1028が受像した干渉像の情報は電子信号の形で解析装置1030に送信され、そこで干渉像に含まれる干渉縞が解析されて、光学部品である被検査レンズ1004の光学的特性である波面収差が計測される。
干渉計1000ではまた、ミラー1014が、このミラー1014を矢印1032で示す方向に移動させる移動機構1034に連結されている。通常、移動機構1034は、光の波長の数十分の1の微小距離づつ間欠的にミラー1014を移動させることができる。この移動機構1034を用いて、ミラー1014を、光軸方向(光の進行方向)に光の波長の四分の一波長(λ/4)づつ移動させたとき、撮像素子1028が受像する干渉像の明るさを図24(A)〜図24(D)に模式的に示す。図示するように、2つの光成分の光路長差がnλ〔n:整数〕の場合、最も明るい干渉像が得られる〔図24(D)〕。また、2つの光成分の光路長差が(1/2+n)λの場合、最も暗い干渉像が得られる〔図24(B)〕。そして、2つの光成分の光路長差が(1/4+n)λ、(3/4+n)λの場合、中間の明るさの干渉像が得られる〔(図24(A),図24(C)〕。この関係を以下の表1に示す。
Figure 0004731314
このような特性を利用し、解析装置1030は、所定の位相差を有する2つの光成分によって形成される複数の干渉像から情報を取り込み、その情報をゼルニケ(Zernike)の多項式に展開し、その多項式の係数をもって収差を評価する。
光の干渉を利用した別の評価方法として、位相シフト法を用いたものが、非特許文献1,2に開示されている。図25〜図28を参照して、位相シフト法を説明する。図25、図26A、図26B、図27A,図27B、図28に示すように、干渉させる2つの波面のうちの一方の波面1100を他方の波面1102に対して相対的に進行させると、当該一方の波面1100の進行と共に干渉条件が変化し、干渉像の明るさ及び光強度が正弦波的に変化する。いま、光学系に収差が無い場合、干渉像中の離れた2点X,Yにおける光強度がそれぞれ正弦波的に変化し、両光強度の変化の間に位相差は無い。しかし、光学系に収差が存在すれば、2つの正弦波の間に位相差Δが発生する。
谷田貝豊彦:応用光学光計測入門、丸善、(1988)、p131 M. Born, E.Wolf:光学の原理II、東海大学出版、(1995)、p69
通常、干渉像又は干渉縞の光強度変化は、干渉に起因する光強度変化だけなく、例えばカメラの感度むらやオリジナル波面の強度分布などに起因する別の強度変化も含まれているが、これら別の強度変化は位相シフト法によって評価され、干渉に起因する光強度変化だけを位相変化(位相パターン)の形で抽出できる。具体的に、位相パターンは、離散フーリエ変換を利用し、2つの光成分の波面の差を1波長としたときの干渉画像を取り込むことによって求めることができる。また、干渉させる2つの波面の一方の位相進み量と取り込み画像枚数を適当に組み合わせることで、フーリエ変換を用いることなく、位相パターンを得ることもできる。
しかし、位相シフト法を用いた干渉計は、2つの大きな問題がある。一つの問題は、ピエゾ素子などの微動機構でミラー等の光学部品を精密に送らなければならないという点である。もう一つの問題は、干渉させる2つの波面の間に大きな光路長差を設ける必要があるという点である。
前者の課題を解決する干渉縞解析方法が特許文献1に開示されている。この干渉縞解析方法によれば、平行光が該平行光の進行方向に対して斜めに配置されたハーフミラーに入射され、ハーフミラーを透過する第1の光成分とハーフミラーで反射する第2の光成分に分割される。透過した第1の光成分は、被測定部材で反射した後、再びハーフミラーに入射され、更に該ハーフミラーで反射して撮像素子で受像される。また、反射した第2の光成分は、参照面で反射した後、再びハーフミラーに入射され、更に該ハーフミラーを透過して撮像素子で受像される。撮像素子は、第1と第2の光成分の干渉像を撮像する。撮像された干渉像の情報は電子情報の形で画像入力基板に入力され、そこでフーリエ変換を用いて干渉縞解析が行われて、被測定部材の収差が評価される。
特開2001−227907号公報
また、後者の課題を解決するシアリング干渉光学系が特許文献2に開示されている。このシアリング干渉光学系によれば、被計測部品であるレンズを透過した光が回折格子に入射され、そこから出射された異なる次数の回折光(例えば、0次回折光と+1次回折光、0次回折光と−1次回折光)の干渉像が撮像素子に投影される。撮影中、回折格子は、その格子溝と直交する方向に移動される。その結果、干渉する2つの回折光の波面間距離が変化することにより、干渉像における光強度が変化する。そして、この光強度の変化を位相シフト法によって評価することで、レンズの収差が評価される。
特開2000−329648号公報
しかしながら、マハツェンダ型ラジアルシアリング干渉計や、干渉縞解析方法を採用した干渉計は、2つの光成分の間に十分な大きさの光路長差を設けなければならず、そのために空気の攪乱(屈折率の変化)の影響を受けることがある。そのため、室温が厳密に管理された部屋の中でしかレンズを評価できない、という問題があった。また、シアリング干渉光学系を用いた干渉計では、光学部品を微動させながら複数の干渉画像が取得される。そのため、画像の取得時、例えば外部からの振動でミラー等の光学部品が移動すると正しい画像が得られず、評価結果の信頼性が低くなるという問題があった。また、外部からの振動を受けることが無いように、例えば干渉計の全体を除振台上に載せるという対策が必要であった。
そこで、本発明は、空気攪乱や外部振動の影響を受けることなく光学部品の光学的特性を評価できる、新たな光学部品の検査方法及びその装置を提供することを目的とする。
そのため、本発明に係る光学部品の検査方法は、
光学部品を通過したから、異なる位相を有する第1の光と第2の光を形成し、
上記第1の光上記第2の光を干渉させて干渉領域を形成し、
上記第1の光の第1の中心と上記第2の光の第2の中心を結ぶ第1の直線と、上記第1の中心上記第2の中心の中点を通り上記第1の直線と直交する第2の直線を設定し、
上記干渉領域内で、上記第2の直線上に複数の第3の点を設定し、
上記複数の第3の点を通り上記第1の直線に平行な複数の第3の直線を設定し、
上記複数の第3の直線上に複数の評価点を設定し、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記複数の評価点で光強度の分布を求め、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記光強度の分布から「周波数−光強度」の関係を求め、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記「周波数−光強度」の関係から、最大の光強度に対応する周波数を求め、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記複数の周波数をもとに関数を近似し、
上記近似された関数の係数をもとに上記光学部品の収差を評価する。
この検査方法では、上記関数として一次関数を設定し、上記一次関数の一次係数をもとに、上記第の直線の方向に関する上記光学部品のコマ収差を評価する。また、上記関数として二次関数を設定し、上記二次関数の二次係数をもとに、上記光学部品の球面収差を評価する。
本発明に係る検査方法の他の形態は、
光学部品を通過したから、異なる位相を有する第1の光と第2の光を形成し、
上記第1の光上記第2の光を干渉させて干渉領域を形成し、
上記第1の光の第1の中心と上記第2の光の第2の中心を結ぶ第1の直線と、上記第1の中心上記第2の中心の中点を通り上記第1の直線と直交する第2の直線を設定し、
上記干渉領域内で、上記第2の直線上に複数の第3の点を設定し、
上記複数の第3の点を通り上記第1の直線に平行な複数の第3の直線を設定し、
上記複数の第3の直線上に複数の評価点を設定し、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記複数の評価点で光強度の分布を求め、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記光強度の分布から「周波数−光強度」の関係と「周波数−位相」の関係を求め、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記「周波数−光強度」の関係から、最大の光強度に対応する周波数を求め、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記「周波数−位相」の関係から、上記最大の光強度に対応する周波数に対応した位相を求め、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記複数の位相に対して関数を近似し、
上記近似された関数の係数をもとに上記光学部品の収差を評価することを特徴とする。
この検査方法では、上記関数として二次関数を設定し、上記二次関数の二次係数をもとに、上記第の直線の方向に関する上記光学部品のコマ収差を評価する。また、上記関数として一次関数を設定し、上記一次関数の一次係数をもとに、上記光学部品の非点収差を評価する。
本発明に係る光学部品の検査装置は、
光学部品を通過したから、異なる位相を有する第1の光と第2の光を形成する第1の手段と、
上記第1の光上記第2の光を干渉させて干渉像を形成する第2の手段と、
上記干渉像を受像する第3の手段と、
上記第3の手段で受像した干渉像から上記光学部品の光学的特性を評価する第4の手段を有し、
上記第4の手段は、
上記複数の第3の直線上に複数の評価点を設定する手段と、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記複数の評価点で光強度の分布を求める手段と、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記光強度の分布から「周波数−光強度」の関係を求める手段と、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記「周波数−光強度」の関係から、最大の光強度に対応する周波数を求める手段と、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記複数の周波数をもとに関数を近似する手段と、
上記近似された関数の係数をもとに上記光学部品の収差を評価する手段を有する。
この検査装置において、上記光学部品の収差を評価する手段は、上記関数として一次関数を設定し、上記一次関数の一次係数をもとに、上記第の直線の方向に関する上記光学部品のコマ収差を評価する。
この検査装置において、上記光学部品の収差を評価する手段は、上記関数として二次関数を設定し、上記二次関数の一次係数をもとに、上記光学部品の球面収差を評価する。
本発明の他の形態の光学部品の検査装置は、
光学部品を通過したから、異なる位相を有する第1の光と第2の光を形成する第1の手段と、
上記第1の光上記第2の光を干渉させて干渉像を形成する第2の手段と、
上記干渉像を受像する第3の手段と、
上記第3の手段で受像した干渉像から上記光学部品の光学的特性を評価する第4の手段を有し、
上記第4の手段は、
上記複数の第3の直線上に複数の評価点を設定する手段と、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記複数の評価点で光強度の分布を求める手段と、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記光強度の分布から「周波数−光強度」の関係と「周波数−位相」の関係を求める手段と、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記「周波数−光強度」の関係から、最大の光強度に対応する周波数を求める手段と、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記「周波数−位相」の関係から、上記最大の光強度に対応する周波数に対応した位相を求める手段と、
上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記複数の位相に対して関数を近似する手段と、
上記近似された関数の係数をもとに上記光学部品の収差を評価する手段を備えている。
この検査装置において、上記光学部品の収差を評価する手段は、上記関数として二次関数を設定し、上記二次関数の二次係数をもとに、上記第の直線の方向に関する上記光学部品のコマ収差を評価する。
この検査装置において、上記光学部品の収差を評価する手段は、上記関数として一次関数を設定し、上記一次関数の一次係数をもとに、上記光学部品の非点収差を評価する。
この検査装置の具体的形態において、上記第1の手段は回折格子を備えており、上記第1の光上記第2の光が上記光学部品を通過した光を回折格子で回折して得られた回折光である。
この検査装置の他の具体的形態において、上記第1の手段は、上記光学部品を通過した光を2つの光に分割する分割手段と、上記分割手段で分割された一方の光の位相を変調する位相変調手段を備えている。
この検査装置の他の具体的形態において、
上記第1の手段は、
上記光学部品を通過した光を反射して第1の光を形成する第1の反射面と、
上記第1の反射面と異なる場所に設けられており、上記光学部品を通過した光を反射して第2の光を形成する第2の反射面を備えており、
上記第1の反射面と第上記2の反射面が、上記第1の光上記第2の光を上記第2の手段に提供するように配置されている。
このような構成を備えた本発明によれば、検査装置における光路長を短くでき、光学部品を移動させる必要がない。また、小型で耐振動性に優れたレンズ検査装置を提供できる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る光学部品の検査方法及びその装置の実施形態を説明する。なお、複数の図面において、同一の符号は同一又は類似の部品又は部材を示す。
《1.検査装置の概略の構成及び動作》
図1は、本発明に係る検査装置の概略構成を示す。図面に表されているように、検査装置10において、光源12は、検査装置10の光軸14に沿って光(オリジナル光)16を出射する。検査対象の光学部品は光軸14上に配置される。実施の形態では、光学部品は凸レンズ18であり、レンズ18の中心軸を光軸14にほぼ一致させて配置される。検査対象は凸レンズに限るものでなく、凹レンズ、非球面レンズ、シリンドリカルレンズなどの種々のレンズが対象となり得る。また、検査対象はレンズに限るものでなく、他の光学部品、例えば組レンズ、ミラー、アパーチャプレート、プリズムも含み得る。
干渉縞形成手段20は、レンズ18を透過した光16が通過する経路上に配置されており、レンズ18の焦点位置又はほぼ焦点位置に、オリジナル光16から異なる位相を有する複数の光(光コンポーネント)を形成する手段として、回折格子22を備えている。実施の形態では、回折格子22は、光軸14と直交する平面を有し、そこに光軸14と直交する複数の平行な溝を備えている。したがって、回折格子22は、入射された光16から複数の光コンポーネントである回折光を形成する。例えば、図2は、回折格子22によって形成される3つの光(0次回折光24、+1次回折光26、−1次回折光28)を示している。図示するように、実施の形態では、0次回折光24と+1次回折光26が干渉して一つの干渉像30を形成し、0次回折光24と−1次回折光28が干渉して別の干渉像32を形成するようにしてある。
図1に戻り、干渉縞形成手段20はまた、回折格子22によって形成された一つ又は複数の干渉像が入射されるレンズ34を備えている。実施の形態では、レンズ34は、2つの干渉領域(干渉像)30,32が入射されるように配置されており、入射された光16を平行又はほぼ平行な光に変換する。
回折格子22とレンズ34は支持部材であるホルダ36に一体的に保持されている。ホルダ36は移動機構38に連結されており、回折格子22及びレンズ34と共に光軸14に沿って移動するようにしてある。好ましい実施形態では、移動機構38は、ホルダを微動させることができるピエゾ駆動素子が使用される。
レンズ40は、レンズ34からの平行又はほぼ平行な光を受けるように配置されており、レンズ38から送り出された光を集光する。
撮像素子42は、レンズ40からの光を干渉領域30,32と共に受像するように配置されている。好ましい実施の形態では、撮像素子42は電荷撮像素子(CCD)で構成されている。
解析装置44は、撮像素子42と通信ライン又はケーブル46を介して接続されており、撮像素子42の撮像した画像データがケーブル46を通じて入力されるようにしてある。好ましい実施の形態では、解析装置44はディスプレイ48を備えており、撮像素子42が撮影した画像及び後に説明するように解析装置44が解析した結果を表示するようにしてある。
このような構成を備えた検査装置10によれば、光源12から出射された光16は、検査対象のレンズ18に入射された後、集光されて回折格子22に入射される。回折格子22は、入射された光16を回折し、複数の回折光(0次回折光24、+1次回折光26、−1次回折光28)を生成する。図2に示すように、0次回折光24と+1次回折光26が干渉して一つの干渉領域30を形成しており、0次回折光24と−1次回折光28が干渉して別の干渉領域32を形成する。各干渉領域30,32には、干渉縞50(図3参照)が含まれている。レンズ34に入射された光は平行な光に変換された後、レンズ40で集光されて撮像素子42に投影される。撮像素子42は、受像した画像(干渉領域30,32を含む。)の情報を、ケーブル46を介して解析装置44に送信する。解析装置44は、後に説明する解析方法に従って画像を処理し、レンズ34の光学的特性である収差を評価する。
《2.解析装置及び解析方法》
解析装置44は、図4のフローチャートに示す処理を行う。この処理において、解析装置44は、干渉領域30、32に表れる干渉縞50(図3参照)の数を調整する(S1)。干渉縞の密度(単位長さあたりの数)は、デフォーカスの大きさに依存するので、移動機構38を駆動して回折格子22とレンズ34を光軸14に沿って移動させて干渉縞の数を調整する(S1)。後に説明するフーリエ解析の精度を高めるために、干渉縞50の数はできるだけ多いことが好ましい。干渉縞50の数は、干渉領域を形成している2つの回折光の中心を結ぶ線又はそれと平行な線上で光強度の分布を計測することによって計測できる。または、ディスプレイ48に表示される干渉縞50の数をオペレータが視覚的に確認することで計測することもできる。
干渉縞50のパターンは、レンズ18に含まれる収差に依存する。例えば、レンズ18が、X方向(回折格子の溝と直交する方向)のコマ収差(X)、Y方向(回折格子の溝と平行な方向)のコマ収差(Y)を含む場合、それぞれ図5、図6に示す縞パターン52,54が表れる。また、レンズ18が、非点収差、球面収差を含む場合、それぞれ図7、図8に示す縞パターン56,58が表れる。
解析装置44は、撮像素子42が受像した画像を解析する。具体的に、図9に示すように、例えば干渉領域30において、2つの回折光24,26の中心62,64を結ぶ第1の直線66を設定する(S2)。第1の直線66は、回折格子22の溝と直交するX方向に一致する。以下、第1の直線を「X軸」という。次に、回折光24,26の中心60,62の中点68を通り、X軸66と直交する第2の直線70を設定する(S3)。第2の直線70は、回折格子22の溝と平行なY方向に一致する。以下、第2の直線を「Y軸」という。続いて、干渉領域30で、第2の直線上70上に複数の第3の点71を設定する(S4)。また、複数の第3の点71をとおり、X軸66と平行な複数の第3の直線72を設定する(S5)。複数の第3の点71は、後に行う数学的解析を容易にするために、Y軸70上に等間隔に配置することが好ましい。
解析装置44は、各直線72上の複数の計測点74で光強度を計測する(S6)。計測点74は、後に説明するフーリエ解析の精度を高めるために、各直線72上にできるだけ多く、すなわち出来るだけ小さな一定の間隔をあけて、設定することが好ましい。各直線72の計測点74で計測された光強度の分布76の一例が図10に示してある。図示するように、光強度は、干渉縞50の分布に応じた波形を描く。
解析装置44は、各直線72について、該直線72上の計測点74で取得した光強度の値をフーリエ解析して、図11に示す周波数−光強度の関係78と、図12に示す周波数−位相の関係80を取得する(S7)。次に、図11に示す周波数−光強度の関係78から、最大の光強度Imaxに対応する周波数fkを求める(S8)。また、図12に示す周波数−位相の関係80から、周波数fkに対応する位相Pkを求める(S9)。以上の処理は各直線72について行なわれ、各直線72について周波数fkと位相Pkが求められる。次に、図13,14に示すように、求めた周波数fkは周波数を横軸、Y軸を縦軸とする周波数座標81に展開され、周波数特性82が得られる。また、図15,16に示すように、求めた位相Pkは位相を横軸、Y軸を縦軸とする位相座標83に展開され、位相特性84が得られる。なお、発明の理解を容易にするために、実施の形態では、図13,図14に示すように、実際にグラフ上に周波数や位相を描画(プロット)しているが、必ずしもグラフ上に周波数や位相を描画する必要はなく、周波数及び位相とY軸座標との関係(図13,図14に示す周波数、位相とY軸座標との関係)がコンピュータの記憶部に記憶されていればよい。
周波数特性82と位相特性84はレンズ18に含まれる各種収差と関連している。典型的には、レンズ18にコマ収差(X)、コマ収差(Y)、非点収差、球面収差が含まれている場合、それぞれ図17(A)〜図20(A)に示す周波数特性と図17(B)〜図20(B)に示す位相特性が描かれる。具体的に、コマ収差(X)が存在する場合、周波数特性はfkが一定の直線を描き〔図17(A)〕、位相特性は位相Pkに関して二次関数の曲線を描く〔図17(B)〕。コマ収差(Y)が存在する場合、周波数特性は周波数fkに関して一次関数の直線を描き〔図18(A)〕、位相特性はPkが一定の直線を描く〔図18(B)〕。非点収差が存在する場合、周波数特性はfkが一定の直線を描き〔図19(A)〕、位相特性は位相Pkに関して一次関数の曲線を描く〔図19(B)〕。球面収差が存在する場合、周波数特性は周波数fkに関して二次関数の曲線を描き〔図20(A)〕、位相特性はPkが一定の直線を描く〔図20(B)〕。
したがって、解析装置44は、図13に示すように、周波数座標81にプロットされた周波数特性82に数1の一次関数F(y)をフィッティングして、この一次関数F(y)の一次係数(yの係数a)をコマ収差(Y)の評価値とする(S10)。
Figure 0004731314
また、図14に示すように、周波数特性82に数2の二次関数F(y)をフィッティングして、この二次関数F(y)の二次係数(yの係数a)を球面収差の評価値とする(S10)。
Figure 0004731314
さらに、図15に示すように、位相座標83にプロットされた位相特性84に数3の一次関数F(y)をフィッティングして、この一次関数F(y)の一次係数(yの係数a)を非点収差の評価値とする(S10)。
Figure 0004731314
そして、図16に示すように、位相特性に数4の二次関数F(y)をフィッティングして、この二次関数F(y)の二次係数(yの係数a)をコマ収差(X)の評価値とする(S10)。
Figure 0004731314
なお、直線及び曲線のフィッティングは、周知の直線回帰及び曲線回帰によって行う。
最後に、解析装置44は、以上のようにして得られたコマ収差(X)、コマ収差(Y)、非点収差、球面収差の評価値(a〜a)をディスプレイ48に表示する(S11)。
《3.検査装置の第2の実施形態》
図21は、実施の形態2に係る検査装置100の構成を示す。図示するように、光源102は、検査装置100の光軸104に沿って光(オリジナル光)106を出射し、レンズ108を介して検査対象の光学部品110に入射する。検査対象の光学部品は光軸104上に配置される。実施の形態では、光学部品は凸レンズ108であり、レンズ108の中心軸を光軸104にほぼ一致させて配置される。実施の形態1と同様に、検査対象は凸レンズに限るものでなく、凹レンズ、非球面レンズ、シリンドリカルレンズなどの種々のレンズが対象となり得るし、検査対象はレンズに限るものでなく、他の光学部品、例えば組レンズ、ミラー、アパーチャプレートプレート、プリズムも含み得る。
干渉縞形成手段111は、レンズ110を透過した光106が通過する経路上に配置されており、オリジナル光106から異なる位相を有する2つの光(光コンポーネント)を形成する手段を備えている。実施の形態では、干渉縞形成手段111は、レンズ110を透過した光106の進行経路上に、光106を第1の光114と第2の光116に分割するハーフミラー112を有する。
第1の光114の進行経路上には、位相変調ユニット(位相変調手段)118が配置されている。位相変調ユニット118は、そこに入射される光の位相を変えることができるもので、例えば、浜松ホトニクス株式会社(所在地:静岡県浜松市砂山町325−6)から販売されている光アドレス型平行配向液晶空間光変調器PAL−SLMシリーズ、プログラマブル位相モジュレータ(Programmable Phase Modulator)X8077シリーズ、X8267シリーズが好適に利用できる。したがって、位相変調ユニット118に入射された光114はその位相が変調されて出力され、後に説明するように、第2の光116の進行経路上に配置されたハーフミラー128に入射される。
第2の光116の進行経路上には、ミラー120、集光レンズ122、アパーチャプレート124、レンズ126及びハーフミラー128が配置されており、ハーフミラー128上で、オリジナル光106と同一の位相を有する第2の光116と、上述のように位相変調された第1の光114が重ね合わされるようになっている。ハーフミラー128で重ね合わされた2つの光114,116は、レンズ130で集光されて撮像素子130に入射される。好ましい実施の形態では、撮像素子130は電荷撮像素子(CCD)で構成されている。
解析装置134は、撮像素子132と通信ライン又はケーブル136を介して接続されており、撮像素子132の撮像した画像データがケーブル136を通じて入力されるようにしてある。好ましい実施の形態では、解析装置134はディスプレイ138に接続されており、撮像素子132が撮影した画像(位相変調された光114と位相変調されていない光116の干渉像)及び後に説明するように解析装置134の解析結果を表示するようにしてある。
実施の形態1で説明したように、撮像素子132が受像する干渉像に含まれる干渉縞の数を調整するために、検査装置100は、レンズ110を光軸104と平行な方向に移動させるための移動機構140を有する。移動機構140は、レンズ110を保持するホルダ142と、このホルダ142をレンズ110と共に光軸方向に移動させる駆動源144を有する。
このような構成を備えた検査装置100によれば、光源102から出射された光106は、レンズ108を介して検査対象レンズ110に入射された後、干渉縞形成手段111に入射される。干渉縞形成手段111において、光106はハーフミラー112で第1の光114と第2の光116に分割される。次に、第1の光114は、位相変調ユニット118に入射され、そこで位相が変調された後、ハーフミラー128に入射される。一方、第2の光116は、ミラー120で反射され、レンズ122で集光されてアパーチャプレート124を透過した後、レンズ126を介してハーフミラー128に入射される。ハーフミラー128に入射された、第1の位相(変調後の位相)を有する第1の光114と第2の位相(変調前の位相)を有する2つの光116はハーフミラー128上で重ね合わされた干渉像を形成する。そして、その干渉像がレンズ130を介して撮像素子132に受像される。撮像素子132は、受像した画像(干渉像)の情報を、ケーブル136を介して解析装置134に送信する。解析装置134は、上述の解析方法に従って画像を処理し、レンズ108の光学的特性である収差を評価する。光学的特性を評価する方法は、実施の形態1に関連して説明したとおりで、評価結果のコマ収差(X)、コマ収差(Y)、非点収差、球面収差の評価値(a〜a)がディスプレイ138に表示される。なお、必要に応じて、移動機構140を駆動してレンズ110の位置を調整し、干渉縞の数が調整される。
《4.検査装置の第3の実施形態》
図22は、実施の形態3に係る検査装置200の構成を示す。図示するように、光源202は、検査装置200の光軸204に沿って光(オリジナル光)206を検査対象の光学部品に出射する。検査対象の光学部品は光軸204上に配置される。実施の形態では、光学部品は凸レンズ208であり、レンズ208の中心軸を光軸204にほぼ一致させて配置される。実施の形態1、2と同様に、検査対象は凸レンズに限るものでなく、凹レンズ、非球面レンズ、シリンドリカルレンズなどの種々のレンズが対象となり得るし、検査対象はレンズに限るものでなく、他の光学部品、例えば組レンズ、ミラー、アパーチャプレート、プリズムも含み得る。
レンズ208を透過した光の経路上には、レンズ210が配置されている。実施の形態1で説明したように、撮像素子が受像する干渉像に含まれる干渉縞の数を調整するために、検査装置200は、レンズ210を光軸204と平行な方向に移動させるための移動機構212を有する。移動機構212は、レンズ210を保持するホルダ214と、このホルダ214をレンズ210と共に光軸方向に移動させる駆動源216を有する。
レンズ210を透過した光の進行経路上には、干渉縞形成手段218が配置されている。干渉縞形成手段218は、所定の厚みtを有するミラー220で形成されている。ミラー220の厚みtは、これに入射された光から干渉像を得るために、以下の数5の関係を有することが好ましい。
Figure 0004731314
ミラー220は、透光性材料からなる基板222と、基板222の前面に設けられた第1の反射層224と、基板22の背面に設けられた第2の反射層226を有する。基板222は、入射した光を損失無く透過し得る材料(例えば、ガラス)で形成することが好ましい。第1の反射層224と第2の反射層226は、例えば、第1の反射層224がミラー220に入射された光の一部を反射して第1の光(光成分)228を形成し、第2の反射層226がミラー220に入射された光の一部を反射して第2の光(光成分)230を形成するように設計されている。このような反射層224,226は、基板222の前面と背面にそれぞれアルミニウムなどの高反射性材料を蒸着させて形成され、その厚みを調整することによって反射率が調整される。好ましくは、反射層224,226の厚みは、ミラー220から出力される第1の光228の光の強度と第2の光の強度がほぼ等しくなるように選択される。
図示するように、ミラー220から反射された第1の光228と第2の光230は、例えば、ミラー220が光軸204に対して45°の角度をもって傾斜して配置されている場合、両者の光路長差L(=√2・t)に対応する位相差を有する。したがって、ミラー220から出射した光228,230は、重ね合わされた干渉像を形成する。
干渉像を含む光228,230は、レンズ232で集光されて撮像素子234に入射される。好ましい実施の形態では、撮像素子234は電荷撮像素子(CCD)で構成されている。
解析装置236は、撮像素子234で通信ライン又はケーブル238を介して接続されており、撮像素子234の撮像した画像データがケーブル238を通じて入力されるようにしてある。好ましい実施の形態では、解析装置236はディスプレイ240に接続されており、撮像素子234が撮影した画像(位相の異なる光228,230の干渉像)及び後に説明するように解析装置236が解析した結果を表示するようにしてある。
このような構成を備えた検査装置200によれば、光源202から出射された光206は、検査対象レンズ208を介してレンズ210に入射された後、干渉縞形成手段のミラー218に入射される。ミラー218は、前面の第1の反射層224に入射した光の一部を反射して第1の光228を形成する。第1の反射層224を透過した光は、基板230を透過した後、背面の第2の反射層226に入射し、そこでほぼ完全に反射して第2の光230を形成する。第2の反射層226で反射した第2の光230は、基板222、第1の反射層224を透過し、第1の光228と重ね合わされて干渉像242を形成する。そして、その干渉像がレンズ232を介して撮像素子234に受像される。撮像素子234は、受像した画像(干渉像)の情報を、ケーブル238を介して解析装置236に送信する。解析装置236は、上述の解析方法に従って画像を処理し、レンズ208の光学的特性である収差を評価する。光学的特性を評価する方法は、実施の形態1に関連して説明したとおりで、評価結果のコマ収差(X)、コマ収差(Y)、非点収差、球面収差の評価値(a〜a)がディスプレイ240に表示される。このとき、移動機構212を駆動してレンズ208の位置を調整し、干渉縞の数が調整される。
以上で説明したように、本発明に係る検査方法及び検査装置によれば、回折格子を光軸と直交方向に精密に移動させる機構が必要ないし、外部の振動や雰囲気の乱れによる外乱を受けにくいので、高精度に光学部品の性能を評価できる。
本発明に係る検査装置の構成を示す図。 図1の検査装置の回折格子から出射される光の干渉状態を示す図。 図1の検査装置において形成される干渉像及び干渉縞を示す図。 図1の解析装置における処理を示すフローチャート。 コマ収差(X)に起因する干渉縞を示す図。 コマ収差(Y)に起因する干渉縞を示す図。 非点収差に起因する干渉縞を示す図。 球面収差に起因する干渉縞を示す図。 解析装置の処理を説明する図。 第3の直線上における光強度の分布を示す図。 図10における光強度分布を周波数解析して得られた周波数と光強度との関係を示すグラフを示す図。 図10における光強度分布を位相解析して得られた周波数と位相との関係を示すグラフを示す図。 複数の第3の直線上で得られた最大周波数の分布を示す周波数特性及びこれに直線回帰された一次関数を示すグラフの図。 複数の第3の直線上で得られた最大周波数の分布を示す周波数特性及びこれに曲線回帰された二次関数を示すグラフの図。 図13と同様に、複数の第3の直線上で得られた最大周波数の分布を示す周波数特性及びこれに直線回帰された一次関数を示すグラフの図。 図14と同様に、複数の第3の直線上で得られた最大周波数の分布を示す周波数特性及びこれに曲線回帰された二次関数を示すグラフの図。 コマ収差(X)の周波数特性と位相特性を示す図。 コマ収差(Y)の周波数特性と位相特性を示す図。 非点収差の周波数特性と位相特性を示す図。 球面収差の周波数特性と位相特性を示す図。 実施の形態2に係る検査装置の構成を示す図。 実施の形態3に係る検査装置の構成を示す図。 マハツェンダ型ラジアルシアリング干渉計の構成を示す図。 図24(A)〜図24(D)は、図23の干渉計において、ミラーを光軸方向に光の波長の四分の一波長づつ移動させたときに撮像素子が受像する干渉像の明るさを示す図。 位相シフト法に利用される2つの波面を示す図。 位相シフト法において位相が進行する一方の波面が進行する状態を示す図〔図26(A)〕、この進行する一方の波面上の2点を示す図〔図26(B)〕。 位相シフト法において位相が固定された他方の波面が進行する状態を示す図〔図27(A)〕、この位相が固定された他方の波面上の2点を示す図〔図27(B)〕。 波面の位相進み量と干渉像における2点の光強度の変化を示す図。
符号の説明
10:検査装置、12:光源、14:光軸、16:オリジナル光、18:レンズ、20:干渉像形成手段、22:回折格子、24:0次回折光、26:+1次回折光、28:−1次回折光、30、32:干渉領域(干渉像)、34:レンズ、36:ホルダ、38:移動機構、40:レンズ、42:撮像素子、44:解析装置、46:ケーブル、48:ディスプレイ、50:干渉縞、52,54,56,58:干渉縞パターン、60,62:中心、66:第1の直線(X軸)、68:中点、70:第2の直線(Y軸)、71:第3の点、72:第3の直線、74:計測点、76:光強度の分布、78:周波数と光強度の関係、80:周波数と位相の関係、82:周波数特性、84:位相特性、100、200:検査装置

Claims (15)

  1. 光学部品を通過したから、異なる位相を有する第1の光と第2の光を形成し、
    上記第1の光上記第2の光を干渉させて干渉領域を形成し、
    上記第1の光の第1の中心と上記第2の光の第2の中心を結ぶ第1の直線と、上記第1の中心上記第2の中心の中点を通り上記第1の直線と直交する第2の直線を設定し、
    上記干渉領域内で、上記第2の直線上に複数の第3の点を設定し、
    上記複数の第3の点を通り上記第1の直線に平行な複数の第3の直線を設定し、
    上記複数の第3の直線上に複数の評価点を設定し、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記複数の評価点で光強度の分布を求め、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記光強度の分布から「周波数−光強度」の関係を求め、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記「周波数−光強度」の関係から、最大の光強度に対応する周波数を求め、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記複数の周波数に対して関数を近似し、
    上記近似された関数の係数をもとに上記光学部品の収差を評価することを特徴とする
    光学部品の検査方法。
  2. 上記関数が一次関数であり、上記一次関数の一次係数をもとに、上記第の直線の方向に関する上記光学部品のコマ収差を評価することを特徴とする
    請求項1に記載の光学部品の検査方法。
  3. 上記関数が二次関数であり、上記二次関数の二次係数をもとに、上記光学部品の球面収差を評価することを特徴とする
    請求項1に記載の光学部品の検査方法。
  4. 光学部品を通過した光から、異なる位相を有する第1の光と第2の光を形成し、
    上記第1の光上記第2の光を干渉させて干渉領域を形成し、
    上記第1の光の第1の中心と上記第2の光の第2の中心を結ぶ第1の直線と、上記第1の中心上記第2の中心の中点を通り上記第1の直線と直交する第2の直線を設定し、
    上記干渉領域内で、上記第2の直線上に複数の第3の点を設定し、
    上記複数の第3の点を通り上記第1の直線に平行な複数の第3の直線を設定し、
    上記複数の第3の直線上に複数の評価点を設定し、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記複数の評価点で光強度の分布を求め、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記光強度の分布から「周波数−光強度」の関係と「周波数−位相」の関係を求め、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記「周波数−光強度」の関係から、最大の光強度に対応する周波数を求め、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記「周波数−位相」の関係から、上記最大の光強度に対応する周波数に対応した位相を求め、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記複数の位相をもとに関数を近似し、
    上記近似された関数の係数をもとに上記光学部品の収差を評価することを特徴とする
    光学部品の検査方法。
  5. 上記関数が二次関数であり、上記二次関数の二次係数をもとに、上記第の直線の方向に関する上記光学部品のコマ収差を評価することを特徴とする
    請求項4に記載の光学部品の検査方法。
  6. 上記関数が一次関数であり、上記一次関数の一次係数をもとに、上記光学部品の非点収差を評価することを特徴とする
    請求項4に記載の光学部品の検査方法。
  7. 光学部品を通過したから、異なる位相を有する第1の光と第2の光を形成する第1の手段と、
    上記第1の光上記第2の光を干渉させて干渉像を形成する第2の手段と、
    上記干渉像を受像する第3の手段と、
    上記第3の手段で受像した干渉像から上記光学部品の光学的特性を評価する第4の手段を有し、
    上記第4の手段は、
    上記複数の第3の直線上に複数の評価点を設定する手段と、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記複数の評価点で光強度の分布を求める手段と、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記光強度の分布から「周波数−光強度」の関係を求める手段と、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記「周波数−光強度」の関係から、最大の光強度に対応する周波数を求める手段と、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記複数の周波数に対して関数を近似する手段と、
    上記近似された関数の係数をもとに上記光学部品の収差を評価する手段を備えたことを特徴とする
    光学部品の検査装置。
  8. 上記光学部品の収差を評価する手段は、上記関数として一次関数を設定し、上記一次関数の一次係数をもとに、上記第の直線の方向に関する上記光学部品のコマ収差を評価することを特徴とする
    請求項7に記載の光学部品の検査装置。
  9. 上記光学部品の収差を評価する手段は、上記関数として二次関数を設定し、上記二次関数の二次係数をもとに、上記光学部品の球面収差を評価することを特徴とする
    請求項7に記載の光学部品の検査装置。
  10. 光学部品を通過したから、異なる位相を有する第1の光と第2の光を形成する第1の手段と、
    上記第1の光上記第2の光を干渉させて干渉像を形成する第2の手段と、
    上記干渉像を受像する第3の手段と、
    上記第3の手段で受像した干渉像から上記光学部品の光学的特性を評価する第4の手段を有し、
    上記第4の手段は、
    上記複数の第3の直線上に複数の評価点を設定する手段と、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記複数の評価点で光強度の分布を求める手段と、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記光強度の分布から「周波数−光強度」の関係と「周波数−位相」の関係を求める手段と、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記「周波数−光強度」の関係から、最大の光強度に対応する周波数を求める手段と、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて、上記「周波数−位相」の関係から、上記最大の光強度に対応する周波数に対応した位相を求める手段と、
    上記複数の第3の直線のそれぞれについて求めた上記複数の位相をもとに関数を近似する手段と、
    上記近似された関数の係数をもとに上記光学部品の収差を評価する手段を備えたことを特徴とする
    光学部品の検査装置。
  11. 上記光学部品の収差を評価する手段は、上記関数として二次関数を設定し、上記二次関数の二次係数をもとに、上記第の直線の方向に関する上記光学部品のコマ収差を評価することを特徴とする
    請求項10に記載の光学部品の検査装置。
  12. 上記光学部品の収差を評価する手段は、上記関数として一次関数を設定し、上記一次関数の一次係数をもとに、上記光学部品の非点収差を評価することを特徴とする
    請求項10に記載の光学部品の検査装置。
  13. 上記第1の手段は回折格子を備えており、上記第1の光上記第2の光が上記光学部品を通過した光を回折格子で回折して得られた回折光であることを特徴とする
    請求項7〜12のいずれかに記載の光学部品の検査装置。
  14. 上記第1の手段は、上記光学部品を通過した光を2つの光に分割する分割手段と、上記分割手段で分割された一方の光の位相を変調する位相変調手段を備えていることを特徴とする
    請求項7〜12のいずれかに記載の光学部品の検査装置。
  15. 上記第1の手段は、
    上記光学部品を通過した光を反射して第1の光を形成する第1の反射面と、
    上記第1の反射面と異なる場所に設けられており、上記光学部品を通過した光を反射して第2の光を形成する第2の反射面を備えており、
    上記第1の反射面と上記第2の反射面が、上記第1の光上記第2の光を上記第2の手段に向けて反射するように配置されていることを特徴とする
    請求項7〜12のいずれかに記載の光学部品の検査装置。
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