JP2002090196A - 電気負荷のパルス駆動制御装置 - Google Patents

電気負荷のパルス駆動制御装置

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JP2002090196A
JP2002090196A JP2000285683A JP2000285683A JP2002090196A JP 2002090196 A JP2002090196 A JP 2002090196A JP 2000285683 A JP2000285683 A JP 2000285683A JP 2000285683 A JP2000285683 A JP 2000285683A JP 2002090196 A JP2002090196 A JP 2002090196A
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heater
battery
pulse
power
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Masaru Matsuno
勝 松野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータの駆動電源となる電池の電圧が低下し
た時はONデューティ期間を大きくしてヒータの通電量
を増加することで、電池電圧の低下に拘わらず常に一定
の電力をヒータに供給する。 【解決手段】 パルス電圧により定電力駆動されるヒー
タHからの発熱を、流体を媒体として感温素子に伝搬
し、この感温素子の出力に基づいて流体の流量を測定す
るものにおいて、前記ヒータHの駆動電力となる電池の
電圧を監視する電圧監視手段Q1と、この電圧監視手段
Q1による電圧低下検出時に、前記ヒータHをパルス電
圧駆動する際のONデューティ期間を広げるONデュー
ティ制御手段R15,R16,Q1,Q2,C1,OP
1とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電池電圧の低下
に関わりなく、例えば、電気負荷であるヒータに電池よ
り一定電力を供給して駆動する電気負荷のパルス駆動制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような装置は、例えば、ガス
メータ等に内蔵されたフローセンサに配置されたヒータ
の駆動用電源として用いられている。その一例として、
図9に示すようにガスメータGM内のガス通路Fに配置
されたフローセンFSの基台B上に搭載された感温素
子、例えば測温抵抗TRの近傍に独立に配置されたヒー
タHをパルス電圧駆動して電圧を印加して発熱させ、そ
の熱のガスによる測温抵抗TRへの移動によって生じた
測温抵抗TRの抵抗値の変化に基づいてガスの流速を求
めるものがある。
【0003】また、他の例として、図示しないが、ヒー
タHと感温素子としてのサーモパイルを、ガスメータG
M内のガス通路F内においてガスの流れる方向と直交す
る方向に離間して配置し、ヒータHをパルス電圧駆動し
て電圧を印加して発熱させ、その熱のガスによるサーモ
パイルへの移動によって生じた熱起電力に基づいてガス
の流速を求めるものがある。
【0004】従来のパルス駆動制御装置の概略構成とし
ては、図6に示すように3端子レギュレータを構成する
安定化電源用ICを備え、このICの入力端子INとグ
ランド間にDC3V或いは2Vの電池Bを接続する共
に、電池Bに電解コンデンサCを並列に接続し、この電
解コンデンサCに電池Bよりの電荷を充電させてICの
入力端子に例えばDC3Vを印加する。この印加された
DC3VはICで例えばDC1.5Vに安定化されて出
力端子OUTより一旦コンデンサCに充電され、レギュ
レータのスイッチング動作により出力電圧に混入したリ
ップル成分を除去した後にヒータHに供給される。
【0005】上記のようにシリースレギュレータ方式で
ヒータHに安定化電圧を供給する方法に対し、図7に示
すような、スイッチング方式は、発振回路OSより出力
される一定ONデューティ比のパルス信号を、抵抗R2
3を通してトランジスタQ3のベースに入力してON/
OFF制御することで、トランジスタQ3に入力される
バッテリ電圧、例えばDC3VをONデューティ比に応
じてパルス幅変調し、パルス幅変調されたDC3の平均
電圧Vave(=E*Ton/T)をヒータHに駆動電
圧として供給して駆動させる。ここで、Eは電源電圧、
TonはトランジスタをONさせる時間(ONデューテ
ィ)、TはON/OFFの1サイクルの時間である。
【0006】このようにヒータの駆動制御にスイッチン
グ方式を用いることで、トランジスタQ3がOFFのと
きは電流が流れないため電力の消費がなく、例え電流が
流れたとしてもコレクタとエミッタの間の電圧は1Vに
満たないため、消費電力はやはり少ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のシリースレギュ
レータ方式は、図5に示すように、バッテリ電圧を3V
としたときに、ヒータ両端電圧1.5V、ヒータ電流1
mA、ヒータ通電時間を20msecした場合、消費電
力は3V*1mA*20msec=3mW*20mse
c=60μWsecであり、そしてロス電力は1.5V
*1mA*20msec=1.5mW*20msec=
30μWsecである。これは、即ち、安定化電源用I
Cにおいて1.5V×電流分の電力が熱となって消費さ
れてしまい効率が悪いという問題点があった。
【0008】また、このような問題点を改善するため
に、スイッチング方式を使用した場合に、例えば、図5
に示すように、バッテリ電圧を3Vとしたときに、ヒー
タ両端電圧1.5V、ヒータ電流1mA、ヒータ通電時
間を20msec、ヒータ通電時間中のONデューティ
を1/3とした場合、消費電力は3V*1mA*20m
sec=3mW*20msec*1/3=20μWse
cとなり、バッテリ電圧をフルに使用する場合、バッテ
リ電圧が3Vのとき消費電力を1/3にすることができ
る。
【0009】しかし、スイッチング方式の場合はONデ
ューティが一定であるため、平均電圧Vave=E*T
on/Tの関係から明らかなように、電源電圧Eがその
寿命により低下すると平均電圧Vaveも低下し、ヒー
タに一定の電力を供給することができなくなる。その結
果、パルス駆動制御装置をガスメータに使用した場合、
駆動電圧の低下により測定に必要な発熱量を確保できな
いため、ヒータより測温抵抗に測定に必要な熱が伝搬さ
れない。そのため、測温抵抗の抵抗値は正常な電圧レベ
ルでヒータを駆動した場合に比べて多分に変化してしま
うため、結果としてガスメータの流量測定精度に支障を
来すという問題点がある。
【0010】また、感温素子にサーモパイルを使用した
場合は、サーモパイルに測定に必要な熱が伝搬されな
い。そのため、サーモパイルの熱起電量力は正常な電圧
レベルでヒータを駆動した場合に比べて多分に変化して
しまうため、結果としてガスメータの流量測定精度に支
障を来すという問題点がある。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、バッテリによる電源電圧の低下
に拘わらず一定の電力をヒータに供給して駆動すること
ができる電気負荷のパルス駆動制御装置を得ることを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電気負荷
のパルス駆動制御装置は、パルス電圧により定電力駆動
させる負荷Hの電力を、電池により供給する電力供給手
段Vbattと、前記負荷Hの駆動電力となる電池の電
圧を監視する電圧監視手段Q1と、この電圧監視手段Q
1による電圧低下検出時に、前記負荷Hをパルス電圧駆
動する際のONデューティ期間を広げるONデューティ
制御手段R15,R16、Q1,Q2、C1、OP1と
を備え、電圧レベルが変化した際にはONデューティ期
間を自動設定し、このONデューティ期間と電圧レベル
による時間積に基づく一定の電力を負荷に供給すること
で電圧レベルの変化に関わりなく、常時、一定の電力を
負荷に供給する。
【0013】この発明に係る電気負荷のパルス駆動制御
装置は、パルス電圧により定電力駆動されるヒータHか
らの発熱を、流体を媒体として感温素子に伝搬し、この
感温素子の出力に基づいて流体の流量を測定するものに
おいて、前記ヒータHの駆動電力となる電池の電圧を監
視する電圧監視手段Q1と、この電圧監視手段Q1によ
る電圧低下検出時に、前記ヒータHをパルス電圧駆動す
る際のONデューティ期間を広げるONデューティ制御
手段R15,R16、Q1,Q2、C1、OP1とを備
え、記電池電圧が低下した時はONデューティ期間を大
きくして通電量を増加することで、電池電圧の低下に拘
わらず常に一定の電力をヒータに供給する。
【0014】この発明に係る電気負荷のパルス駆動制御
装置は、ヒータHと前記感温素子は、ガスメータ内のガ
ス通路内においてガスの流れる方向と直交する方向に離
間して配置され、前記電池はガスメータを駆動する電源
であり、この電池の電圧低下時にはヒータをパルス電圧
駆動する際のONデューティ期間を広げることで、電池
電圧の低下に拘わらず常に一定の電力をヒータに供給
し、感温素子の出力を安定化する。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.次にこの発明に係
る電気負荷のパルス駆動制御装置を、各添付図面を参照
して説明する。図1の(a)は本実施に形態に係る電気
負荷のパルス駆動制御装置の構成図である。本実施の形
態に係る電気負荷のパルス駆動制御装置は、図9に示す
ようにガスメータGM内のガス通路Fに配置され、ガス
流量を測定する、例えばサーモパイル方式のフローセン
サFSに搭載された電気負荷であるヒータHを定電力駆
動させるために、ヒータHに電源である電池のレベルに
応じたデューティ比のパルス電圧を与えるものである。
【0016】このフローセンサFSの概要としては、パ
ルス電圧により定電力駆動されるヒータHからの発熱
は、ガス流を媒体としてフローセンサFSに搭載された
熱起電力素子(サーモパイル)TRに伝搬され、この熱
起電力素子TRより発生する熱起電力に基づいてガス流
量を測定するものである。本装置は電源電圧であるバッ
テリの電圧(バッテリ電圧Vbatt)の低下と共に、
下がり勾配が増す鋸歯状波を発生する鋸歯状波発生回
路、鋸歯状波の勾配の度合いに応じたONデューティの
パルス信号を自動生成して出力するパルス信号発生回
路、パルス信号によりバッテリ電圧VbattをON/
OFF制御して負荷であるヒータHに供給して駆動する
パルス駆動回路より構成される。
【0017】パルス駆動回路は、実際、図4に示される
ように、トランジスタQ3の出力は抵抗Rを通して演算
増幅器OP2で構成されるボルテージホロワ回路の入力
端子に接続され、ボルテージホロワ回路の出力にはエミ
ッタにバッテリ電圧vbattが印加され、コレクタと
グランド間に負荷であるヒータHが接続されたヒータ駆
動用のパワートランジスタQ3のベースが接続されてい
る。尚、ヒータを駆動するパルスの幅、パルス出力周期
は、ヒータに電流が流れて熱抵抗が一定となり、ヒータ
電流が安定領域に入る時間Vhpを確認して決定する。
【0018】本実施の形態に係る鋸歯状波発生回路は、
図1の(a)に示すように、演算増幅器OPの-入力端
子と出力端子間にコンデンサC1を接続し、-入力端子
にはPNP型のトランジスタQ1のコレクタに一端が接
続された抵抗R1と、NPN型のトランジスタQ2のコ
レクタに一端が接続された抵抗R2(=R1)が接続さ
れ、演算増幅器OPの+端子には1.0Vの基準電圧V
ref1.0が印加されている。ここでトランジスタQ
1のエミッタとベース間には抵抗R11が接続されると
共に、エミッタにはバッテリ電圧Vbattが印加され
ている。
【0019】また、トランジスタQ2のエミッタはグラ
ンド電位におとされ、同じくベースも抵抗R12を通し
てグランド電位に落とされている。尚、演算増幅器O
P、コンデンサC1、抵抗R15,16、トランジスタ
Q1,Q2よりミラー積分回路が構成され、演算増幅器
OPよりコンデンサC1、抵抗R15,16の定数、バ
ッテリ電圧Vbattの電位で勾配が決まる鋸歯状波が
出力される。
【0020】演算増幅器OPの出力は、+入力端子に
1.5Vの基準電圧Vref1.5を印加したコンパレ
ータcomp1の-入力端子に接続されている。そして-
入力端子に0.5Vの基準電圧Vref0.5を印加し
たコンパレータcomp2の+入力端子にも演算増幅器
OPの出力が接続されている。コンパレータcomp
1,2の出力端子は、抵抗R17(=R18)でプルア
ップされ、NANDゲートG12,G2で構成されるフ
リップフロップ(F/F)回路の各入力端子にそれぞれ
入力される。
【0021】また、F/F回路から出力されたパルス信
号は抵抗R13,R12をそれぞれ通してトランジスタ
Q1,Q2のベースにそれぞれ入力される。更に、F/
F回路から出力されたパルス信号は、エミッタに電源電
圧Vbattを印加し、コレクタとグランド間にヒータ
Hを接続したトランジスタQ3のベースに抵抗R23を
通して入力される。尚、トランジスタQ3のベースには
抵抗R21によりバイアス電圧がかけられている。
【0022】また、各基準電圧Vrefの配分方法とし
ては図1の(b)に示すように、バッテリ電圧Vbat
tの終止電圧Vendを2Vとすれば、終止電圧Ven
dの3/4をVref1.5V、1/2をVref1.
0V、1/4をVref0.5Vとする。
【0023】基準電圧発生回路は図1の(c)に示すよ
うに、ツエナ電圧1.225Vを入力とする非反転増幅
器OP2より出力される1.5Vを、1KΩオームの抵
抗R33,R34,R35を直列接続した抵抗分圧回路
で1/1,2/3、1/3に分圧することで基準電圧V
ref1.5,Vref1.0,Vref0.5が得ら
れ、演算増幅器OP、コンパレータcomp1,2の+
入力端子に入力される。
【0024】本実施の形態による電気負荷のパルス駆動
制御装置の動作を説明する前に、図2および図3を参照
して定電圧駆動を原則としたときのヒータのスイッチン
グドライブ幅について説明する。図2の(a)に示すよ
うに、バッテリ電圧Vbattが3Vフルにある場合
は、ON/OFFの1サイクルを1.5msecとした
ときに、ONデューティを1/3(通電時間0.5ms
ec)と、残りの2/3(1msec)を非通電時間と
する。
【0025】また、同図の(b)に示すように、バッテ
リ電圧Vbattが2Vに低下した場合は、ON/OF
Fの1サイクルを2.0msecとした場合に、ONデ
ューティを1/2(通電時間1.0msec)と、残り
の1/2(1.0msec)を非通電時間とし、ONデ
ューティを50%とする。更に、同図の(c)に示すよ
うに、バッテリ電圧Vbattが1Vに低下した場合
は、ONデューティを限りなく100%とする。
【0026】この結果、図3に示すようにヒータに供給
する電力量の時間積を12とした場合、ONデューティ
を広げて通電時間を2,3,6と広げることで、バッテ
リ電圧が6,4,2と低下しても常に同一の時間積の電
力量(6*2,4*3,2*6)をヒータに供給するこ
とができる。
【0027】次に、図1の(a)に従って本実施の形態
の動作を説明する。例えば、バッテリ電圧Vbattが
2Vの場合において、最初、トランジスタQ2のONに
より、ミラー積分回路における抵抗R16を通してコン
デンサC1が充電を開始する。所定時間経過後に、コン
デンサC1の充電電圧が1.5V以上となると、コンパ
レータcomp1の出力端子はLレベルとなりNAND
ゲートG1,G2で構成されるF/F回路に入力され
る。
【0028】F/F回路は入力されたLレベルの信号を
トランジスタQ1,Q2のベースに抵抗R12、R13
を通して保持出力する。トランジスタQ1はLレベル信
号によりONすることで、コンデンサC1の充電電荷は
抵抗R15を通して放電を開始し、充電電圧0.5V以
下に下がると、コンパレータcomp2の出力端子はH
レベルとなってF/F回路に入力され、F/F回路より
Hレベル信号が、抵抗R12を通してトランジスタQ2
のベースに保持出力される。その結果、コンデンサC1
は再び、1.5Vに向けて充電を開始する。この充放電
を繰り返すことで、ミラー積分回路からは、実線で示す
登り勾配と破線で示す下り勾配の鋸歯状波が発生する。
【0029】尚、コンデンサC1が1.5Vより放電を
開始し、0.5Vに至るまでの時間は、バッテリ電圧V
battを2V、抵抗R15を100K、コンデンサC
1を0.01μFとした場合に以下の関係より求めるこ
とができる。
【0030】 2V/100K=20μA ………(1) 0.01μF/20μA=0.5msec ………(2)
【0031】鋸歯状波がコンパレータcomp1,2に
入力されると、コンデンサC1が0.5Vより1.5V
に向けて充電期間中は、コンパレータcomp1よりH
レベル信号が継続して出力される。そのため、F/F回
路からはHレベルの信号がヒータ駆動回路を構成するP
NP型のトランジスタQ3のベースへ抵抗R23を通し
て入力される。しかし、Hレベル期間中は、トランジス
タQ3はOFFとなりヒータHに電力は供給されない。
【0032】コンデンサC1の充電電荷が1.5Vを超
えると、コンパレータcomp1の出力端子はLレベル
と、F/F回路の出力もLレベルに反転してトランジス
タQ3のベースに加えられる。その結果、トランジスタ
Q3はONしてヒータHに電力を供給する。
【0033】Lレベル信号はミラー積分回路に送られ、
トランジスタQ1のON動作により放電を開始し、上記
(1),(2)式で示すように0.5msec後にコン
デンサC1の充電電圧は0.5Vに低下する。従って、
トランジスタQ3には、F/F回路より0.5msec
に渡ってLレベル信号が、ONデューティ信号として出
力される。
【0034】コンデンサC1の電荷が0.5Vに以下に
低下してコンパレータcomp2がHレベルとなると、
トランジスタQ3のベースに係るパルスはHレベル反転
してトランジスタQ3はOFFとなり、ヒータHへの電
力は遮断される。また、コンパレータcomp2のHレ
ベル信号は、トランジスタQ2に入力されることで、コ
ンデンサC1は1.5Vに向けて充電される。そして、
1msec後に1.5Vに充電されるとコンパレータc
omp1の出力はLレベルに反転し、F/F回路を通し
てトランジスタQ3に印加されてON動作し、ヒータH
への電力供給が開始される。
【0035】このように、ミラー積分回路において、充
電放電を繰り返すことで、F/F回路よりトランジスタ
Q3に対し、充電期間(1msec)はHレベル、放電
期間(0.5msec:バッテリ電圧Vbattが2V
のとき)はLレベルのパルス信号がヒータHのパルス駆
動信号として供給される。そして、Lレベルの期間をヒ
ータHのONデューティ期間とする。バッテリ電圧Vb
attが1Vに低下すると、ONデューティ期間は以下
の式より1msecとなり、デューティ50%のパルス
信号が発生する。
【0036】 1V/100K=10μA ………(3) 0.01μF/10μA=1msec ………(4)
【0037】従って、ミラー積分回路からは、図1の
(a)に示すように実線で示す登り勾配と同じく実線で
示す下り勾配の鋸歯状波が発生する。この鋸歯状波によ
りF/F回路からはLレベル期間、Hレベル期間が共に
1msecのパルス信号がトランジスタQ3のベースに
出力される。
【0038】この結果、ONデューティ期間がバッテリ
電圧2Vの時より2倍に広がることで、バッテリ電圧が
2Vより1Vに低下しても、ヒータHにはバッテリ電圧
が2Vのときと同様な電力量の電力が供給される。
【0039】本実施の形態によれば、ガスメータに内臓
されたヒータ駆動用のバッテリの消費度に依存せず、常
に一定の電力をヒータに与えて測定に必要な発熱量を確
保できるため、ヒータHよりサーモパイルに測定に必要
な熱が伝搬される。従って、ガスメータの流量測定に支
障を来すことがない。
【0040】尚、本実施の形態は、感温素子としてサー
モパイルである熱起電力素子を用いたフローセンサにお
けるヒータの駆動制御について説明したが、ヒータ周辺
に配置した感温素子である測温抵抗にヒータからの発熱
をガス流により伝搬し、測温抵抗の抵抗変化に基づいて
ガスの流れを検出するフローセンサにおけるヒータの駆
動制御においても同様な効果を奏する。
【0041】即ち、ガスメータに内臓されたヒータ駆動
用のバッテリの消費度に依存せず、常に一定の電力をヒ
ータに与えて測定に必要な発熱量を確保できるため、ヒ
ータより測温抵抗に測定に必要な熱が伝搬される。その
結果、ガスメータによる流量測定に支障を来すことがな
い。
【0042】
【発明の効果】この発明によれば、パルス電圧により定
電力駆動させる負荷Hの電力を、電池により供給する電
力供給手段、負荷Hの駆動電力となる電池の電圧を監視
する電圧監視手段と、電圧監視手段による電池電圧の低
下検出時に、負荷をパルス電圧駆動する際のONデュー
ティ期間を広げるONデューティ制御手段とを備え、電
圧レベルが変化した際にはONデューティ期間を自動設
定し、このONデューティ期間と電圧レベルによる時間
積に基づく一定の電力を負荷に供給することで電圧レベ
ルの変化に関わりなく、常時、一定の電力を負荷に供給
して負荷を安定駆動することができるという効果があ
る。
【0043】この発明によれば、パルス電圧により定電
力駆動されるヒータからの発熱を、流体を媒体として感
温素子に伝搬し、感温素子の出力に基づいて流体の流量
を測定するものにおいて、ヒータの駆動電力となる電池
の電圧を監視する電圧監視手段と、電圧監視手段による
電池電圧の低下検出時に、ヒータをパルス電圧駆動する
際のONデューティ期間を広げるONデューティ制御手
段とを備え、電池電圧が低下した時はONデューティ期
間を大きくして通電量を増加することで、電池電圧の低
下に拘わらず常に一定の電力をヒータに供給すること
で、ヒータの発熱量を安定化することができるという効
果がある。
【0044】この発明に係る電気負荷のパルス駆動制御
装置は、ヒータHと前記感温素子は、ガスメータ内のガ
ス通路内においてガスの流れる方向と直交する方向に離
間して配置され、前記電池はガスメータを駆動する電源
であり、この電池の電圧低下時にはヒータをパルス電圧
駆動する際のONデューティ期間を広げることで、電池
電圧の低下に拘わらず常に一定の電力をヒータに供給
し、感温素子の出力を安定化することでガスメータの計
測精度を保持することができるという効果ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係る電気負荷の駆動制御装置
の構成図である。
【図2】図2は本実施の形態に係る電気負荷の駆動制御
装置の動作を説明するon−duty比率を示す図であ
る。
【図3】図3はon−duty比率における電力量の時
間積を示す図である。
【図4】図4はヒータのパルス駆動回路を示す図であ
る。
【図5】図5はシリースレギュレータ方式でヒータ駆動
した場合とスイッチング方式でヒータを駆動した場合の
ロス電力を説明する図である。
【図6】図6はヒータの定電圧駆動装置の概略構成図で
ある。
【図7】図7はヒータのパルス駆動装置の概略構成図で
ある。
【図8】バッテリ電圧の低下に伴うヒータ駆動電力の変
化を示す図である。
【図9】ガスメータの概略構成図である。
【符号の説明】
Q1,Q2、Q3 トランジスタ(電圧監視手段) OP1 演算増幅器 comp1,2 コンパレータ G1,G2 NANDゲート H ヒータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス電圧により定電力駆動させる負荷
    の電力を、電池により供給する電力供給手段と、前記負
    荷の駆動電力となる電池の電圧を監視する電圧監視手段
    と、この電圧監視手段による電池電圧の低下検出時に、
    前記負荷をパルス電圧駆動する際のONデューティ期間
    を広げるONデューティ制御手段とを備えたことを特徴
    とする電気負荷のパルス駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 パルス電圧により定電力駆動されるヒー
    タからの発熱を、流体を媒体として感温素子に伝搬し、
    この感温素子の出力に基づいて流体の流量を測定するも
    のにおいて、前記ヒータの駆動電力となる電池の電圧を
    監視する電圧監視手段と、この電圧監視手段による電池
    電圧の低下検出時に、前記ヒータをパルス電圧駆動する
    際のONデューティ期間を広げるONデューティ制御手
    段とを備えたことを特徴とする電気負荷のパルス駆動制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒータと前記感温素子は、ガスメー
    タ内のガス通路内においてガスの流れる方向と直交する
    方向に離間して配置され、前記電池はガスメータを駆動
    する電源であることを特徴とする請求項2に記載の電気
    負荷のパルス駆動制御装置。
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