JP2002089429A - 小型水力発電装置 - Google Patents

小型水力発電装置

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JP2002089429A JP2000280773A JP2000280773A JP2002089429A JP 2002089429 A JP2002089429 A JP 2002089429A JP 2000280773 A JP2000280773 A JP 2000280773A JP 2000280773 A JP2000280773 A JP 2000280773A JP 2002089429 A JP2002089429 A JP 2002089429A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量の流水で効率よく発電をすべく、ロータ
マグネットと極歯間のディテントトルクを低く抑え、か
つ発電に有効な磁束のロスの少ない構成の小型水力発電
装置を提供する。 【解決手段】 流体通路を備えた本体ケース1と、流体
通路に配設され所定流量の流体通過に伴って回転する水
車3を備えると共に、この水車3に連結され水車3と共
に回転する回転体4をステータ部6に対向配置させたロ
ータ部とし、このロータ部を流体の通過に伴ってステー
タ部6に対して相対回転させることにより電力を発生さ
せる小型水力発電装置において、ステータ部6は、ロー
タ部のロータマグネットMgの外周面に対向するように
周方向に等間隔に配置された櫛歯状の極歯61a,62
aを有し、隣接する極歯間の周方向における隙間を各極
歯61a,62aとロータマグネットMgとの径方向に
おける隙間の1.5倍以下に設定したことを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、蛇口を通過する水の流れによっ
て発生する水力を利用した小型水力発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、蛇口の下側に手を差し出すこ
とによってこれをセンサーが感知し、このセンサー感知
をもとに蛇口から水を流す自動水栓装置が広く知られて
いる。また、近年においては、このような自動水栓装置
の流体流路に小型発電装置を配設し、この小型発電装置
で得られた電力を蓄電しておき、上述のセンサー等の回
路の消費電力を補う装置等も提案されている(実開平2
−65775号参照)。
【0003】上述の小型発電装置の構成を簡単に述べる
と以下のようになる。流水の通路となる流体通路に水車
が配設され、流水の水力を受けてこの水車が回転する。
水車の回転軸には一体的に固定された回転体が設けられ
ている。この回転体の外周面は、着磁されたロータマグ
ネットとなっており、このロータマグネットが非磁性部
材の壁を隔ててステータ部の櫛歯状の極歯に対向配置さ
れている。また、このステータ部には、極歯を通過する
磁束と鎖交するようにステータコイルが設けられてい
る。そして、上述の水車が流水の水力を受けて回転する
ことによりロータマグネットがステータ部に対して相対
回転する。ロータが多極に着磁されているため、ステー
タ部に流れる磁束の流れに変化が生じる。この結果、ス
テータコイルにはこの磁束の流れの変化を妨げる方向に
起電力が発生し、この起電力は整流された後、蓄電池に
蓄えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような小型水
力発電装置は、水車が流水の水力を受けることにより、
水車と共に多極着磁されたロータマグネットが回転する
構成となっている。ところで、このロータマグネットと
その外側に対向配置された極歯との間にはディテントト
ルクが発生する。このディテントトルクは、水車の回転
に抵抗を与えてしまう。そのため、水車が滑らかに回ら
なかったり、あるいは流水の流量が少ないと水車が全く
回らないという問題が生じる。なお、ロータマグネット
と極歯との間の隙間を広げれば、ディテントトルクは低
減され、上述の問題は回避できるが、発電を行うために
必要な有効な磁束も一緒に減少してしまう。したがっ
て、この間の隙間を必要以上に広げると、効率の良い発
電ができない。このような理由から、このタイプの小型
水力発電装置では、従来より少量の流水で効率よく発電
を行うという命題を解決できなかった。
【0005】本発明は、上述した問題に鑑み、少量の流
水で効率よく発電をすべく、ロータマグネットと極歯間
のディテントトルクを低く抑え、かつ発電に有効な磁束
のロスの少ない構成の小型水力発電装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、流体通路を備
えた本体ケースと、流体通路に配設され所定流量の流体
通過に伴って回転する水車を備えると共に、この水車に
連結され水車と共に回転する回転体をステータ部に対向
配置させたロータ部とし、このロータ部を流体の通過に
伴ってステータ部に対して相対回転させることにより電
力を発生させる小型水力発電装置において、ステータ部
は、ロータ部のロータマグネットの外周面に対向するよ
うに周方向に等間隔に配置された櫛歯状の極歯を有し、
隣接する極歯間の周方向における隙間を各極歯とロータ
マグネットとの径方向における隙間の1.5倍以下に設
定したことを特徴としている。
【0007】上述したように、極歯間の隙間を各極歯と
ロータマグネットとの間の隙間の1.5倍以下とするこ
とにより極歯間の隙間を従来より大幅に狭くしたため、
ディテントトルクが小さくなり、少量の流水でもスムー
ズに水車及び回転体が回転し、効率よく発電を行うこと
が可能となる。なお、上述の構成により、各極歯とロー
タマグネットとの間の径方向における隙間を広げずにデ
ィテントトルクを低減できるため、ロータを回転させる
ための有効な磁束を減少させず、大きなトルクでロータ
を回転させることができる。
【0008】また、他の発明は、上述の小型水力発電装
置において、ステータ部は、位相をずらした2層のステ
ータ部から構成されたことを特徴としている。そのた
め、ディテントトルクがさらに小さくなり、水車及び回
転体がよりスムーズに回転可能となる。
【0009】また、他の発明は、上述の小型水力発電装
置において、2層のステータ部の隣り合うステータコア
間を磁気的に絶縁したことを特徴としている。そのた
め、各相のステータ部が互いのディテントトルクを打ち
消し合うと共にディテントトルクが正弦波形に近くな
り、さらにディテントトルクが小さくなる。このため、
水車及び回転体が、さらにスムーズに回転可能となる。
【0010】また、他の発明は、上述の小型水力発電装
置において、2層のステータ部をそれぞれ覆うように配
置された2つのステータケースを設け、これら2つのス
テータケースは磁気的に接続されていることを特徴とし
ている。そのため、磁気的に絶縁された各ステータコア
間のディテントトルクの打ち消し合いがより強くなり、
ディテントトルクのさらなる低減が可能となる。
【0011】また、他の発明は、上述の小型水力発電装
置において、極歯は、各々略台形形状で形成されている
ことを特徴としている。そのため、さらにディテントト
ルクが小さくなると共に、ロータを回転させるための有
効な磁束はより大きくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態となる小型水
力発電装置について、図1から図6を用いて説明する。
【0013】図1に示すように、本実施の形態の小型水
力発電装置は、流体通路の入路12及び出路13を備え
た本体ケース1と、本体ケース1内に設けられ流体通路
の一部となっている注水用のリング状壁部2と、リング
状壁部2の内周側に配置され所定流量の流体通過に伴っ
て回転する水車3と、水車3に連結され水車3と共に回
転する回転体4と、回転体4の外周側に配置されると共
に本体ケース1にはめ込まれ本体ケース1と協動して内
部空間を形成するステンレス製のカップ状ケース5と、
このカップ状ケース5の外側に配置されたステータ部6
とを備えている。
【0014】本体ケース1は、本体部11と、この本体
部11の外側に突出している筒状の入路12及び出路1
3を備えている。本体部11は、水車3の外側を囲繞す
る注水部2と、回転体4を支承する軸7の一端をはめ込
んで保持する軸受け孔11bを有している。
【0015】リング状壁部2は、入路12から浸入して
きた水の流路を絞り、水の勢いを強くして水車3の羽根
部材31に吹き付けてぶつけ、かつ羽根部材31にぶつ
かった後の水を出路13へ導くためのものである。この
リング状壁部2は、本体ケース1に一体的に形成された
複数の壁(図示省略)と、これらの壁の先端側に被せら
れるカバー15から構成される。そして、複数の壁の先
端側にカバー15を被せることにより、その周壁には水
車3の羽根部分31に流量を絞って流体を吹き付ける複
数の射出孔22が形成される。
【0016】本体ケース1には、カップ状ケース5及び
カップ状ケース5の外側に密着固定されたステータ部6
の軸方向一端側をはめ込むための構造を有する凹部が設
けられている。凹部の底面は、本体ケース1とカップ状
ケース5との間に配置されるドーナツ形状のカバー15
の平面部15aを載置するための部位となっている。こ
の底面の中心部位は、本体ケース1側の流体通路とカッ
プ状ケース5の内部空間とを連通するために孔となって
おり、この孔によってカップ状ケース5の内部空間が流
体通路の入路12及び出路13と連通されている。
【0017】カップ状ケース5は、非磁性のステンレス
製部材で形成されており、絞り加工によって最外周部と
なる鍔部5bと、鍔部5bの内側に連続して形成された
外側円筒状部5aと、この外側円筒部5aの内側に配置
され水が浸入する内部空間とステータ部6とを隔絶する
隔壁部5cと、対向壁5aと隔壁部5cとを連結する連
結面部5dと、底部5eとが形成されたものとなってい
る。
【0018】そして、このように構成されたカップ状ケ
ース5は、上述した本体ケース1の凹部内に、カバー1
5の平面部15aを挟み込みながらはめ込まれる。外側
円筒部5aの外側には、Oリング8が配置される。Oリ
ング8は、この外側円筒部5aによって径方向外側に押
圧を受けながら、この外側円筒部5aと凹部の内壁とに
よって挟持される。底部5eには、水車3及び回転体4
を支承する軸7の他端をはめ込む軸受け孔5fが形成さ
れている。このカップ状ケース5は、本体ケース1内を
通過する水からステータ部6を隔離すると共に、本体ケ
ース1外への水の流出を防止するためのものとなってい
る。
【0019】なお、本体ケース1に形成された入路1
2、出路13及びこれらを連結する本体部11は、蛇口
やバルブ等から構成される水栓装置(図示省略)の流体
通路の一部に配設されるものとなっており、流体源から
入路12へ入り込んできた流体が本体部11の内部に配
置された注水部2を通過して出路13から吐出されるよ
うになっている。なお、流体は、この通過の際に水車3
に回転力を与える。
【0020】なお、上述したように、カップ状ケース5
を本体ケース1にはめ込み、その外側にステータ部6を
配置した後は、カップ状ケース5及びステータ部6を覆
うように樹脂ケース9が被せられる。この樹脂ケース9
には、ステータ部6から半径方向外側に突出するように
設けられた端子部6aを覆うフード部9bが設けられて
いる。そして、このフード部9bには、端子部6aに一
端が接続されたリード線6bの他端側を外部へ引き出す
ための引き出し部9cが設けられている。この引き出し
部9cには、外部とステータ部6とを封止するシール剤
(図示省略)が充填され、外部から引き出し部9cを通
ってステータ部6へ水が浸入するのを防止する構造とな
る。なお、この樹脂ケース9は、本体ケース1にネジ止
め固定されている。この構成は、カップ状ケース5及び
ステータ部6の本体ケース1からの脱落や固定状態から
の位置ズレ等を防止するためのものとなっている。
【0021】上述の注水用のリング状壁部2の内側に配
置された水車3は、所定流量の流体通過に伴って回転す
るものとなっている。図2に示すように、水車3は、上
述の軸7に挿通された回転中心部33と、この回転中心
部33に内周端部が接続された羽根部材31とから構成
されている。なお、図2は、水車3及び回転体4を示す
図で、(A)が正面図、(B)が(A)を矢示Bから見
た平面図、(C)が(A)を矢示Cから見た底面図であ
る。
【0022】羽根部材31は、各射出孔22から射出さ
れる水の圧力を受けやすいように途中部分が湾曲してい
る。このため、水車3は、入路12に入り込み各射出孔
22で絞られて圧力を高められた流体が羽根部材31に
勢い良くぶつかり、その水力で軸7を回転中心として回
転するようになっている。なお、羽根部材31にぶつけ
られた水は、上述したように空間内で循環した後、出路
13側へ移動する。
【0023】回転中心部33は、軸7に摺動回転する円
筒状の小筒部33aと、この小筒部33aより径の大き
い大筒部33bと、両筒部33a,33bを軸方向にお
ける両端部分でそれぞれ連結した複数の骨部33cから
形成されている。なお、両筒部33a,33bの間は軸
方向に貫通された中空となっており、水車3側の各骨部
33c間の隙間を入り口とし、回転体4側の各骨部33
c間の隙間を出口とした貫通空部33dとなっている。
この貫通空部33dは、水車3に射出される水を上述の
入り口から入れて出口から出すことにより、水車3及び
水車3に連結されている回転体4が配置されている空間
内に循環させ、水車3及び回転体4の回転を滑らかにす
る。回転体4は、水車3と一体的に形成されており、水
車3と同軸上に配置されている。このため、回転体4は
水車3が水力によって回転すると、水車3と一体的に軸
7を回転中心として回転する。
【0024】このように水車3に連結され水車3と共に
回転する回転体4は、ステータ部6に対向配置されたロ
ータ部となっており、その面には円筒状のロータマグネ
ットMgがはめ込まれている。このロータマグネットM
gの外周面には、多極着磁がなされている。そして、こ
の外周面が、カップ状ケース5の隔壁部5cを通してス
テータ部6に対向配置されている。このため、回転体4
は、水車3と共に回転する場合、ステータ部6に対して
相対回転するようになっている。
【0025】ステータ部6は、軸方向に重ねると共に位
相をずらして配置された2つの層6c,6dで構成され
ている。このようにステータ部6を2層で構成すること
により、各層6c,6dが互いのディテントトルクを打
ち消し合い、全体としてロータマグネットMgとステー
タ部6との間に発生するディテントトルクを低減するも
のとなる。なお、各層6c,6dは、それぞれ外ステー
タコア(重ねた状態において外側に配置されている)6
1と、内ステータコア(重ねた状態において内側に配置
されている)62と、コイルボビンに巻回されたコイル
63とを備えている。
【0026】そして、本実施の形態では、各層6c,6
dの隣り合って配置される内ステータコア62,62同
士の間は、磁気的に絶縁されている。また、各層6c,
6dの各外ステータコア61,61は、共に略カップ形
状で構成されており、外側の端部同士が接続されて磁気
的に連結された状態となっている。これらの構成も、各
層6c,6dに発生する互いのディテントトルクを打ち
消し合う力をより引き出し、ディテントトルクを低減す
る効果を奏するものとなる。なお、コイル63の巻き始
め部分及び巻き終わり部分は、外ステータコア61,6
1の接続部位に形成された窓(図示省略)から外ステー
タコア61,61の外側に引き出され、それぞれ端子部
6aに接続されている。
【0027】外ステータコア61は、絞り加工によって
形成されたカップ形状の部材の中心部分を切り起こして
形成した複数の極歯61aを有している。これらの各極
歯61aは略台形形状で形成されていると共に、ロータ
マグネットMgの外周面に対向するように周方向に等間
隔に配置された櫛歯状のものとなっている。また、内ス
テータコア62も同様に、複数の極歯62aを有してお
り、これらの極歯62aは、ロータマグネットMgの外
周面に対向するように周方向に等間隔に配置された櫛歯
状のものとなっている。そして、両ステータコア61,
62を重ね合わせて配置すると、各ステータコア61,
62に設けられた各極歯61a,62aが千鳥状に交互
に周方向に配置される。
【0028】このように構成されたステータ部6は、カ
ップ状ケース5の隔壁部5cの外側部分にはめ込まれて
いる。このため、このステータ部6の各極歯61a,6
2aと、回転体4の着磁部との間には磁束が流れてい
る。上述したように水車3と共に回転体4が回転する
と、この磁束の流れに変化が生じ、この流れの変化を防
止する方向にコイル63に誘起電圧が発生する。この誘
起電圧は、端子部6aから取り出される。このような形
で取り出された誘起電圧は、回路により直流に変換さ
れ、所定の回路(図示省略)を通して整流され電池に充
電される。
【0029】なお、本実施の形態では、図3及び図4に
示すように、隣接する極歯61a,62a間の周方向に
おける隙間G2は0.6mmに設定されている。一方、
各極歯61a,62aと上述したカップ状ケース5の隔
壁部5cを挟んでその内側に配置されるロータマグネッ
トMgの外周面との間に形成される径方向の磁気的な隙
間G1は、0.7mmに設定されている。すなわち、周
方向の隙間G2は径方向の磁気的な隙間G1よりやや小
さい程度の寸法に設定されており、従来の小型水力発電
装置における各極歯間の隙間に比して非常に狭く形成さ
れている(従来は、通常、各極歯間の周方向における隙
間が1.5mm以上に設定されている)。
【0030】そのため、ディテントトルクが小さいもの
となり、少量の流水で水車3がスムーズに回転可能とな
る。すなわち、図5に示すように、各極歯間の隙間G2
が広くなると、ロータマグネットMgとステータ間に発
生するディテントトルクが大きくなる。具体的には、上
述の磁気的な隙間G1を0.7mmと設定した際に隙間
G2が約1.1mm以上となると急激にディテントトル
クが大きくなる。そのため、ディテントトルクを低減す
るという観点から鑑みると、各極歯間の隙間G2は少な
くとも約1.1mm以下、隙間G1の寸法の1.5倍以
下程度とするのが望ましい。
【0031】なお、隙間G2を狭く構成すると、極歯面
積が大きくなり、ロータマグネットMgから各極歯61
a,62aに到達する有効磁束が大となり水車3の回転
を効率よく発電力に変化させることが可能となる。すな
わち、図6に示すように、各極歯間の隙間G2が広くな
ると、具体的には上述の磁気的な隙間G1を0.7mm
と設定した際に隙間G2が1.6mm以上となると急激
に有効磁束が減少する。そのため、この有効磁束の観点
から鑑みて、各極歯間の隙間G2は、少なくとも1.6
mm以下に設定するのが望ましい。なお、ディテントト
ルクの低減及び有効磁束の確保を共に満足するために
は、周方向の隙間G2を磁気的な隙間G1の寸法の1.
5倍以下程度とする必要があり、本発明ではこの値を採
用するものとする。
【0032】また、本実施の形態では、極歯間の隙間G
2を狭めると共に、上述したその他の種々の構成によ
り、ディテントトルクを小さくしている。以下に、この
ような工夫が施されていない従来のものと、少なくとも
各極歯間の隙間G2を狭めた構成を有する本発明の小型
水力発電装置の各実施例との違いを、図7を用いて説明
する。
【0033】図7の(1)〜(6)で示した各グラフ
は、以下に示す各タイプの小型水力発電装置の電気角
(位相差)とディデントトルクとの関係を示したもので
ある。(1)は、各極歯間の隙間が大きく(1.5mm
以上)かつステータ部を上述の実施の形態のように2層
とせず1層で構成した従来の小型水力発電装置のもので
ある。(2)は、各極歯間の隙間が大きく(1.5mm
以上)かつステータ部を上述の実施の形態のように2層
とした小型水力発電装置のものである。(3)〜(6)
は、それぞれ本発明の実施例の1つであり各極歯間の隙
間が狭く(0.6mm程度)構成されている。(3)
は、ステータ部を上述の実施の形態のように2層とせず
1層で構成した小型水力発電装置のものである。(4)
は、ステータ部を上述の実施の形態のように2層とした
小型水力発電装置のものである。(5)は、(4)の構
成に加え、2層の各内ステータコア間を磁気的に絶縁し
たものである。(6)は、(5)の構成に加え、2層の
各外ステータコアの外側部分を接触させ磁気的に連結し
たものである。
【0034】図7に示すように、(1)は正弦波形で構
成されているもののその波形が大きく、ディテントトル
クが非常に大きい。そのため、少量の流水では水車が回
転しなかったり、回転したとしてもスムーズには動作が
なされない等の不具合が生じる。また、(2)はステー
タ部を2層にしたため、ステータ部が1層で構成された
ものに比して波形自体は小さくなり、ディテントトルク
は小さくなるが波形が正弦波とはなっておらず、このた
めスムーズな回転が期待できない。また、以下に説明す
る(3)〜(6)と比較すると、ディテントトルクも決
して小さいとはいえない。
【0035】(3)は2層と比較するとディテントトル
クが大きくなる1層タイプではあるが、各極歯間の隙間
を小さくしたことによりディテントトルクが大幅に低減
されている。加えて、正弦波形に近い形状となっている
ため、水車3がスムーズに回転可能となる。(4)はス
テータ部が2層で構成されているため、(3)と比較す
るとさらにディテントトルクが小さくなっており、水車
3がさらにスムーズに回転するようになっている。な
お、(5)及び(6)は、(3)及び(4)と比較する
と、さらにディテントトルクが低減される。
【0036】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形
実施可能である。例えば、上述の実施の形態の小型水力
発電装置では、両内ステータコア62,62間を磁気的
に絶縁すると共に、両外ステータコア61,61を外周
部分で磁気的に接続し、これによってディテントトルク
のさらなる低減を実現しているが、これらの両構成はな
くても良い。
【0037】また、上述の実施の形態では、各極歯61
a,62a間の隙間を狭く構成したため、組み立て誤差
等により両極歯61a,62aが接触してしまう恐れが
あるが、この接触を避けるため各極歯61a,62a間
にスペーサーを設けるようにしても良い。また、上述の
実施の形態では、発電部となるステータ部6を2層式の
ステッピングモータ式としたが、発電部は1層式でも良
い。
【0038】また、上述の実施の形態では、図4に示す
ように、各極歯61a,62aを略台形形状とし、これ
によりさらにディテントトルクを低減させると共により
有効磁束を確保したが、各極歯61a,62aの形状
は、特に略台形形状としなくても良く、矩形や三角形状
としても良い。この場合、上述の実施の形態で説明した
各極歯を略台形形状としたものと比べると、ディテント
トルクの低減及び有効磁束の確保という点で劣るが、各
極歯間の周方向における隙間を狭く構成すれば、従来技
術の小型水力発電装置と比べると効果が生じる。
【0039】
【発明の効果】本発明の小型水力発電装置によれば、ス
テータ部の隣接する極歯間の周方向における隙間を各極
歯とロータマグネットとの径方向における隙間の1.5
倍以下に設定したことを特徴としている。このように極
歯間の隙間を従来より大幅に狭くすることにより、ディ
テントトルクが小さくなり、少量の流水でもスムーズに
水車及び回転体が回転し、効率よく発電を行うことが可
能となる。また、この構成により有効磁束も大となるた
め、水車の回転を効率よく発電力に変化させることがで
き、少量の流量で効率よく発電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の小型水力発電装置の縦断
面図である。
【図2】水車及び回転体の構成を示す図で、(A)は図
1と同方向から見た正面図、(B)は(A)を矢示B方
向から見た平面図、(C)は(A)を矢示C方向から見
た底面図である。
【図3】図1の矢示III−III断面図である。
【図4】図1に示した小型水力発電装置の極歯部分を展
開した展開図である。
【図5】小型水力発電装置の各極歯間の周方向における
隙間とディテントトルクとの関係を示した図で(1)は
ステータ部が1層式の場合、(2)はステータ部が2層
式の場合をそれぞれ示したグラフである。
【図6】小型水力発電装置の各極歯間の周方向における
隙間と有効磁束との関係を示したグラフである。
【図7】従来技術の小型水力発電装置と本発明の各実施
例における小型水力発電装置との電気角とディテントト
ルクとの関係を比較するための図で、(1)は各極歯間
の隙間が大きくかつステータ部を1層で構成した従来の
タイプ、(2)は各極歯間の隙間が大きくかつステータ
部を2層としたタイプ、(3)はステータ部を1層で構
成した本発明の小型水力発電装置の一実施例、(4)は
ステータ部を2層とした本発明の他の実施例、(5)は
(4)の構成に加え2層の各内ステータコア間を磁気的
に絶縁したタイプ、(6)は(5)の構成に加え2層の
各外ステータコアの外側部分を接触させ磁気的に連結し
たタイプをそれぞれ示したグラフである。
【符号の説明】
1 本体ケース 3 水車 4 回転体(ロータ部) 6 ステータ部 61 外ステータコア 62 内ステータコア 61a,62a 極歯 Mg ロータマグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H074 AA01 AA12 BB09 BB10 BB11 CC11 CC43 5H002 AA01 AA09 AB06 AE02 5H621 BB09 GA07 GA12 GA13 GA16 GB09 HH01 JK07 JK14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路を備えた本体ケースと、上記流
    体通路に配設され所定流量の流体通過に伴って回転する
    水車を備えると共に、この水車に連結され水車と共に回
    転する回転体をステータ部に対向配置させたロータ部と
    し、このロータ部を上記流体の通過に伴って上記ステー
    タ部に対して相対回転させることにより電力を発生させ
    る小型水力発電装置において、上記ステータ部は、上記
    ロータ部のロータマグネットの外周面に対向するように
    周方向に等間隔に配置された櫛歯状の極歯を有し、隣接
    する極歯間の周方向における隙間を、各極歯と上記ロー
    タマグネットとの径方向における隙間の1.5倍以下に
    設定したことを特徴とする小型水力発電装置。
  2. 【請求項2】 前記ステータ部は、位相をずらした2層
    のステータ部から構成されたことを特徴とする請求項1
    記載の小型水力発電装置。
  3. 【請求項3】 前記2層のステータ部の隣り合うステー
    タコア間を磁気的に絶縁したことを特徴とする請求項2
    記載の小型水力発電装置。
  4. 【請求項4】 前記2層のステータ部をそれぞれ覆うよ
    うに配置された2つのステータケースを設け、これら2
    つのステータケースは磁気的に接続されていることを特
    徴とする請求項3記載の小型水力発電装置。
  5. 【請求項5】 前記極歯は、各々略台形形状で形成され
    ていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項
    記載の小型水力発電装置。
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