JP4394852B2 - 水力発電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛇口から射出される水道水などの流れを利用して水力発電を行う水力発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
蛇口の下方位置に手を差し出したとき、それをセンサが感知すると、蛇口から水を自動的に流すように構成した自動水栓装置が普及しつつある。また、近年、水道水の流路の途中位置に小型の水力発電装置を設けるとともに、この水力発電装置によって得た電力を蓄え、この電力を自動水栓装置のセンサ回路に供給する装置も案出されており、その一例が実開平2−65775号公報に開示されている。
【0003】
このような装置に用いる水力発電装置は、一般に、流体入口から流体出口までの間に水車室を備える流路が形成されたケース本体と、水車室に配置された発電用水車と、この発電用水車に連動して回転する発電用ロータと、この発電用ロータに対向する発電用ステータとを有している。また、流路には、この流路を絞って流体を高速で発電用水車の羽根に射出する射出口が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の水力発電装置では、射出口によって流路を絞ることにより流速を高めているため、流量が小さくても発電できるが、その分、流路の抵抗が大きくなり、十分な流量を確保するには、流体入口側での水圧を高くしなければならないという問題点がある。また、従来の水力発電装置では、射出口によって流路を絞っているため、流量が大きいときの流速がかなり速くなるので、流路内での水流が乱れてノイズが発生するという問題点がある。さらに、流量が大きいときには流速がかなり速く、流体が発電用水車にかなり強く衝突する結果、大きなノイズが発生する。さらにまた、発電用水車が高速回転すると、発電用水車の回転バランスのわずかなずれや振れが大きなノイズをひき起こすという問題点もある。また、流量が大きいときには、発電用水車が高速回転するため、軸受が異常磨耗するという問題点もある。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、本体ケース内を通過する流体の流量が大きいときでもノイズの発生や軸受の異常磨耗を防止することのできる発電装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、流体入口から流体出口までの間に水車室を備える発電用の第1の流路と、前記水車室に配置された発電用水車と、該発電用水車に連動して回転する発電用ロータとを有し、前記第1の流路には、当該第1の流路を絞って流体を前記発電用水車の羽根に高速で射出させる射出口が形成された水力発電装置において、さらに、前記流体入口から前記流体出口までの間には、前記水車室に対して並列なバイパス用の第2の流路が形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る水力発電装置では、流体入口から流体出口までの間で水車室に並列するバイパス用の第2の流路が構成されているため、流体入口から流れ込んだ流体は、その一部が発電用の第1の流路を通って射出口から発電用水車の羽根に射出された後、流体出口に向かう一方、残りの流体は、水車室を通らず、第2の流路を通ってそのまま流体出口に向かう。このため、射出口によって流路を絞ることにより流速を高めて発電用水車の羽根に流体を射出しても、全体としてみた場合、流路の抵抗が小さい。従って、十分な流量を確保する場合でも、流体入口側での水圧が低くてよい。また、射出口によって流路を絞っているが、流体入口から流れ込んだ流体の一部は、水車室を通らず、第2の流路を通ってそのまま流体出口に向かうため、流量が大きいときでも、発電に用いる第1の流路の側では、流速が過剰に速くなることがない。それ故、流路内での水流が乱れてノイズが発生するという問題を回避することができる。さらに、流体が発電用水車に強く衝突するのを防ぐことができるので、この点でもノイズの発生を抑えることができる。さらにまた、発電用水車が異常な高速回転を行うのを防ぐことができるので、発電用水車の回転バランスのずれや振れが大きなノイズを引き起こすという問題も回避できる。しかも、発電水車が異常な高速回転することを防止できるため、軸受が異常磨耗するという問題も回避できる。
【0008】
また、本発明において、前記射出口は、前記発電用水車の半径方向外側から当該発電用水車の羽根に向けて流体を射出し、前記水車室の下方位置は、当該水車室から前記流体出口に向かう流体が排出されてくる排出空間になっているとともに、当該排出空間および前記水車室にわたって、前記発電用水車を備えた回転体を回転可能に支持している支軸が当該支軸の軸線を上下方向に向けた状態で配置され、前記支軸は前記排出空間の底部で保持されており、前記第2の流路は、当該第2の流路の出側が前記排出空間に連通するように、前記流体入口から前記排出空間に向かって前記支軸の軸線と交差する方向に直線的に延びており、前記排出空間には、前記弁機構が配設されている。このため、排出空間には、第2の流路から流体が流れ込むように構成されている。従って、第1の流路を流れる流体と第2の流路を流れる流体とにおいて、排出空間から流体出口までを共通の流路とすることができるので、本体ケースを大型化しなくても、本体ケース内に2つの流路を設けることができる。しかも、排出空間を利用して弁機構を配置できるので、本体ケースを大型化しなくてよい。
【0010】
本発明において、前記第2の流路に対しては、流体圧が所定圧以上になったときに当該第2の流路を閉状態から開状態に切り換える弁機構が構成されている。
【0011】
このような弁機構は、例えば、前記第2の流路を閉状態および開状態に変位可能な弁体と、前記流体圧に抗して前記弁体を前記第2の流路を閉状態にする方向に付勢する圧縮コイルばね、トーションばね、捻りばね、板ばねなどといったばね部材とを備えたものを用いることができる。このように構成すると、流量が小のときは全ての流体が第1の流路を流れて発電に寄与する一方、流量が大のときには、流体の一部が第1の流路を流れて発電に寄与し、その他の流体は第2の流路を通る。このため、流量が小のときでも発電効率が高い。また、流量が大のときでも、第1の流路には一部の流体のみが流れるので、ノイズの発生や軸受の異常磨耗を防止することができる。
【0012】
本発明において、前記弁体は、例えば、回転中心軸部と、該回転中心軸部から延びて前記第2の流路を閉塞可能な板状のシール部とを備える場合があり、この場合、前記ばね部材としては、前記板状のシール部を前記回転中心軸部周りに回転させて前記第2の流路を閉状態と開状態とに切り換える捻りばねを用いる。
【0013】
また、本発明において、前記回転中心軸部は、前記発電用水車の側方位置を通って上方に延びる軸部を備えるとともに、該軸部の上端部がカバーに当接することにより、前記弁体の上下方向の位置が規定されていることが好ましい。
【0014】
本発明において、前記流体は、蛇口から射出される水である。このような水力発電装置は、例えば、自動水栓装置のセンサなどに対して電力を供給するために用いられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る小型の水力発電装置の縦断面図である。図2は、図1の矢印II方向からみた側面図である。図3は、図1に示す水力発電装置に用いた本体ケースの平面図である。図4(A)、(B)はそれぞれ、図1に示す水力発電装置において、本体ケースとともに射出口を構成するカバーの底面図、および断面図である。図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図1に示す水力発電装置に用いた回転体の一部を切り欠いて示す側面図、平面図、および底面図である。図6は、図1に示す小型水力発電装置に用いた弁機構の説明図である。
【0017】
(全体構成)
図1および図2に示すように、本形態の水力発電装置100は、流体入口12および流体出口13を備えた本体ケース1と、本体ケース1に形成された水車室50の中心位置で直立する支軸7と、この支軸7に対して回転可能に支持された回転体4と、この回転体4に被さるように本体ケース1に取り付けられたステンレス製のカップ状ケース5と、このカップ状ケース5の円筒部55の外周側に配置されたステータ部6と、このステータ部6に被さるように本体ケース1に取り付けられた樹脂ケース9とから構成されている。後述するように、回転体4には、その中央に支軸7が嵌る軸孔41(軸受)が形成されているとともに、その下端側に発電用水車3が構成され、上半部の外周面にはロータマグネット2が固着されている。
【0018】
本形態では、本体ケース1に支軸7の下端部を圧入固定した後、カバー15を取り付け、しかる後に支軸7に対して回転体4を取り付け、次に、シール用のOリング8を嵌め込んだカップ状ケース5を本体ケース1に圧入し、次に、カップ状ケース5の円筒部55の周りにステータ部6を取り付け、次に、このステータ部6に被さるように本体ケース1に樹脂ケース9を取り付けた構造になっている。また、後述するように、本体ケース1の水車室20を覆う円環状のカバー15によって、図3を参照して後述するように、発電用水車3に対して半径方向の外側から水を吹き付ける注水部30が構成されている。
【0019】
この水力発電装置100において、まず、本体ケース1は、本体部11と、この本体部11から両側に各々突出している筒状の流体入口12および流体出口13とを備えている。本体部11の内部には、流体入口12の側で立ち上がって水車室50を区画する注水用壁201が形成され、この注水用壁201と、本体部11の内壁とによって水車室50が構成されている。
【0020】
水車室50において、その底部には、支軸7の下端を保持する軸受け孔112が形成されている。この軸受け孔112は、水車室50の底部に形成された円筒状の突起51の上面に形成され、支軸7に回転体4を取り付けた状態において、発電用水車3の下方位置には、回転体4において発電用水車3の下方に突き出た突起42の高さ寸法と、突起51の高さ寸法とを合わせた高さ寸法の排出空間25が形成されている。
【0021】
注水部30は、流体入口12から流れ込んできた水の流路を絞り、水の勢いを強くして発電用水車3の羽根に吹き付けてぶつけるためのものである。このような注水部30を構成するにあたって、本形態では、図3および図4を参照して説明する構造が採用されている。
【0022】
まず、図3において、本体ケース1において、水車室50の周りには、2つの環状面18、19が段差を介して形成されている。これらの環状面18、19のうち、内側の環状面18には溝状の凹部26が形成され、その内側には周方向に延びた5つの注水用壁201、202、203、204、205が形成されている。ここで、凹部26は、注水用壁201の外周側に位置する部分が流体入口12と連通している。
【0023】
このように構成した環状面18に対しては、図4に示す円環状のカバー15が被せられる。このカバー15の外径寸法は、2つの環状面18、19を構成する段差の内径よりわずかに小さいため、カバー15は環状面18の上に載置される。ここで、注水用壁201、202、203、204、205の上面には、細い溝206が形成されている一方、カバー15には、各溝206に嵌る突起156が形成されている。このため、本体ケース1にカバー15を被せた状態で突起156が溝206に嵌ることにより、カバー15と、注水壁201,202,203,204,205との隙間からの水漏れを防止している。
【0024】
また、カバー15を環状面18の上に載置した状態において、カバー15は凹部26の上面を覆い、この凹部26によって本体ケース1の流体入口12から流れ込んだ水を水車室50の周りに導く導水路27を構成するとともに、注水用壁201、202、203、204、205の狭い途切れ部分によって、水車室50の内周面で開口する複数の射出口221、222、223、224を構成することになる。ここで、射出口221、222、223、224は、水車室50に配置された発電用水車3の周りで開口し、本体ケース1の流体入口12から流れ込んだ水を発電用水車3の半径方向外側から、図5に示す羽根31に向けて水を射出することになる。なお、カバー15には、下方に1枚の板状部151が延びており、この板状部151は、図1に示すように、発電用水車3の周りのうち、水車室50と流体出口13との連通部分131において発電用水車3の側方を覆った状態となる。
【0025】
再び図1において、本体ケース1にカバー15を取り付けた状態においてカバー15の上面には凹部14が形成されるので、そこにカップ状ケース5の下面側が嵌めこまれる。カップ状ケース5は、中央の円筒部55の下端縁から外周側にフランジ部が広がり、かつ、フランジ部は、外周側が上方に屈曲した後、外側に折れ曲がっていることにより、下面側には環状部分56が形成され、この環状部分56が凹部14にはめ込まれている。この際、環状部分56の外周部分と凹部16との間にOリング8が配置され、ここでの液密が確保されている。このカップ状ケース5において、円筒部55の上面には、支軸7の上端部を支持する軸受部分52が形成されている。
【0026】
このようにして本体ケース1に被せられたカップ状ケース5の円筒部55に対しては、環状に構成されたステータ部6が装着される。ステータ部6は、軸方向に重ねて配置された2つの相601、602で構成されている。各相601、602は、それぞれ外ヨーク61と、この外ヨーク61に一体的に形成された外極歯611と、内ヨーク62と、この内ヨーク62に一体的に形成された内極歯621と、コイルボビンに巻回されたコイル63とを備えている。コイル63の巻き始め部分および巻き終わり部分は、それぞれ端子部64に接続されている。
【0027】
このような構成のステータ部6をカップ状ケース5の円筒部55の外側部分に嵌めこんだ状態で、ステータ部6の各極歯611、621と、回転体4に装着されているロータマグネット2との間には磁束が流れている。従って、発電用水車3とともに、回転体4全体が回転すると、この磁束の流れの変化が生じ、この流れの変化を防止する方向にコイル63に誘起電圧が発生する。この誘起電圧は、端子部64から取り出される。このような形で取り出された誘起電圧は、回路により直流に変換され、所定の回路(図示省略)を通して整流され電池に充電される。
【0028】
また、ステータ部6を覆うように樹脂ケース9が被せられ、この樹脂ケース9は、カップ状ケース5とともに本体ケース1に対してねじ10によって固定される。この樹脂ケース9には、図1および図2に示すように、端子部64を覆うフード部91が形成されている。このフード部91には、端子部64に一方端が接続されたリード線65の他端側を外部へ引き出すための引き出し部92が形成されている。この引き出し部92には、外部とステータ部6とを封止するシール剤(図示せず)が充填され、外部から引き出し部92を通ってステータ部6へ水が浸入するのを防止する構造になっている。
【0029】
図5(A)、(B)、(C)に示すように、発電用水車3は、回転体4の下端部に形成された胴部33と、この胴部から放射状に形成された羽根31とから構成されている。胴部33は、軸孔41を構成する円筒状の小筒部331と、この小筒部331より径の大きい大筒部332と、両筒部331、332を連結した骨部333とから形成されている。なお、両筒部331、332の間は軸方向に貫通し、このような貫通部分334によって水車室50において水を循環させ、回転体4(発電用水車3)の回転を滑らかにする。
【0030】
羽根31は、各射出口221、222、223、224から射出される水の圧力を受けやすいように途中部分が湾曲している。このため、発電用水車3は、流体入口12から流れ込んだ水が各射出口221、222、223、224で絞られて圧力を高められた状態で羽根31に勢い良くぶつかり、その水力で支軸7を回転中心として回転するようになっている。なお、羽根31にぶつけられた水は、水車室50において発電用水車3の下方位置に形成されている排出空間25を通って流体出口13に向かい、この流体出口13から排出される。
【0031】
回転体4において、その上半部分にはロータマグネット2が嵌めこまれ、このロータマグネット2の外周面には多極着磁がなされている。
【0032】
(発電用の第1の流路)
このように構成した水力発電装置100において、以下に説明するように、流体入口12から流れ込んだ水は、流体入口12から流体出口13までの間に水車室50を備える第1の流路110(図1に矢印Aで示す)を通って発電に寄与する。
【0033】
まず、水力発電装置100において、流体入口12から流れ込んだ水は、注水用壁201にぶつかって上方に流れ、本体ケース1の環状面18とカバー15と間において、凹部26からなる導水路27を通って各射出口221、222、223、224から水車室50の発電用水車3の羽根31に射出される。その結果、発電用水車3が回転する。そして、発電用水車3を回し終えた水は、下方に形成されている排出空間25に落下し、そこから流体出口13に向かう。
【0034】
(バイパス用の第2の流路)
水力発電装置100において、本形態では、流体入口12から流体出口13までの間で発電用の第1の流路110に対して並列に第2の流路120が形成されている。すなわち、ケース本体1には、第1の流路110(水車室50の射出口221、222、223、224)を通らずに水車室50の下側に直接、流れ込むバイパス用の第2の流路120が形成されている。
【0035】
このような第2の流路120を構成するにあたって、本形態では、図1に示すように、流体入口12の側において、注水用壁201の下方位置には、排出空間25に連通する第2の流路120が形成されている。また、排出空間25を利用して、第2の流路120に対する弁機構200が構成され、この弁機構200は、流量が大になって流体圧が所定圧以上になったときに第2の流路120を閉状態から開状態に切り換える。
【0036】
このような弁機構200を構成するにあたって、本形態では、図6に示すように、まず、突起51を利用して、排出空間25の底部に軸状ガイド部211を備えるガイド210を固定する。また、軸状ガイド部211の先端部分には、軸状ガイド部211の軸線方向に摺動可能な弁体220を取り付けるとともに、ガイド210の環状座部212と、弁体220の環状座部221との間に圧縮コイルばね230を配置する。ここで、弁体220は、その先端側において第2の流路120内に位置するガイド部222、このガイド部222と環状座部221との間に形成された細径部分からなるシール材装着部223、およびこのシール材装着部223に装着されたシール材225から構成されている。
【0037】
このように構成した弁機構200では、第2の流路120を閉状態および開状態に変位可能な弁体220と、流体圧に抗して弁体220を第2の流路120が閉状態となる方向に付勢する圧縮コイルばね230とを用いているため、流量が大になって流体圧が所定値以上になったとき、第2の流路120は、閉状態から開状態に切り換るとともに、流体圧が所定値未満になったとき、第2の流路120は、自動的に開状態から閉状態に切り換る。
【0038】
(本形態の効果)
以上説明したように、本形態の水力発電装置100では、流体入口12から流体出口13までの間で第1の流路110に並列する第2の流路120が構成されているため、流体入口12から本体ケース1内に流れ込んだ水の流量が大のとき、第2の流路120が弁機構200によって開状態になるため、その一部が第1の流路110を通って射出口221、222、223、224から発電用水車3の羽根31に向けて射出された後、排出空間25を経て流体出口13に向かう一方、残りの流体は、射出口221、222、223、224を通らず、第2の流路120を通ってそのまま排出空間25を経て流体出口13に向かう。このため、射出口221、222、223、224によって流路を絞ることにより流速を高めて発電用水車3の羽根31に水を射出しても、本体ケース1内全体としてみた場合、流路の抵抗が小さい。従って、十分な流量を確保する場合でも、流体入口12側での水圧が低くてよい。
【0039】
また、射出口221、222、223、224によって流路を絞っているが、流量が大のとき、流体入口12から本体ケース1内に流れ込んだ流体の一部は、水車室50を通らず、第2の流路120を通ってそのまま排出空間25を経て流体出口13に向かうため、発電に用いる第1の流路110の側では、流速が過剰に速くなることがない。それ故、流路内での水流が乱れてノイズが発生するという問題を回避することができ、かつ、水が発電用水車3に強く衝突するのを防ぐことができるので、この点でもノイズの発生を抑えることができる。
【0040】
さらに、発電用水車3が異常な高速回転を行うのを防ぐことができるので、発電用水車3の回転バランスのずれや振れが大きなノイズを引き起こすという問題も回避できる。
【0041】
さらにまた、発電水車3が異常な高速回転することを防止できるため、軸受を構成する軸孔41などが異常磨耗するという問題も回避できる。
【0042】
しかも、流量が小のときは、弁機構200は、第2の流路120を閉状態にするため、流量が小のときは全ての水が第1の流路110を流れて発電に寄与するので、流量が小のときでも発電効率が高い。
【0043】
また、本形態では、水車室3の下方位置には、発電用水車3を回し終えた水が排出されてくる排出空間25が形成され、この排出空間25に第2の流路120が連通している。このため、第1の流路110を流れる流体と第2の流路120を流れる流体とにおいて、排出空間25から流体出口13までを共通の流路とすることができる。しかも、排出空間25を利用して第2の流路120に対する弁機構200を配置できる。それ故、本体ケース1を大型化しなくても、本体ケース1内に2つの流路と弁機構200とを設けることができる。
【0044】
[本発明に対する参考例]
図7は、本発明に対する参考例に係る小型水力発電装置の縦断面図である。なお、本例の小型発電装置の基本的な構成は、バイパス用の第2の流路および弁機構の構成を除いて実施の形態1と同様であるため、共通する機能を有する部分には同一の符号を付すことにしてそれらの説明を省略する。
【0045】
図7において、本形態の水力発電装置100でも、流体入口12から流れ込んだ水は、流体入口12から流体出口13までの間に水車室50を備える第1の流路110(矢印Aで示す)を通って発電に寄与する。すなわち、流体入口12から流れ込んだ水は、注水用壁201にぶつかって上方に流れ、本体ケース1の環状面18とカバー15と間において、凹部26からなる導水路27を通って各射出口221、222、223、224から水車室50の発電用水車3の羽根31に射出される。その結果、発電用水車3が回転する。そして、発電用水車3を回し終えた水は、下方に形成されている排出空間25に落下し、そこから流体出口13に向かう。
【0046】
また、本形態の水力発電装置100でも、流体入口12から流体出口13までの間で水車室50に並列して形成されたバイパス用の第2の流路が形成されている。すなわち、本形態では、本体ケース1の下方位置に第2の流路120Aを構成する筒状の付属ケース60が設けられており、この付属ケース60の一方の端部は、本体ケース1に対して流体入口12と注水用壁201との間に相当する部分に開けられた縦穴101に連通し、付属ケース60の他方の端部は、本体ケース1に対して流体出口13と排出空間25との間に相当する部分に開けられた縦穴102に連通している。
【0047】
また、本形態の水力発電装置100では、付属ケース60の一方の端部における立ち上がり部分61を利用して、第2の流路120Aに対する弁機構200Aが構成され、この弁機構200Aは、流量が大になって流体圧が所定圧以上になったときに第2の流路120Aを閉状態から開状態に切り換える。
【0048】
このような弁機構200Aを構成するにあたって、本形態では、立ち上がり部分61の底部分に圧縮コイルばね240を配置する。また、圧縮コイルばね24の上端部分には、付属ケース60と本体ケース1との連結部分に構成されている段差部分にシール材251が当接する弁体250が連結されている。ここで、弁体250に用いたガイド252は、本体ケース1に形成された縦穴101内に位置するガイド部分253と、圧縮コイルばね240との連結部分254、およびシール材251の装着部分255とを備えている。
【0049】
このように構成した弁機構200Aでは、第2の流路120Aを閉状態および開状態に変位可能な弁体250と、流体圧に抗して弁体250を第2の流路120Aが閉状態となる方向に付勢する圧縮コイルばね240とを用いているため、流量が大になって流体圧が所定値以上になったとき、第2の流路120Aは、閉状態から開状態に切り換るとともに、流体圧が所定値未満になったとき、第2の流路120Aは、自動的に開状態から閉状態に切り換る。
【0050】
従って、本形態の水力発電装置100では、流体入口12から本体ケース1内に流れ込んだ水の流量が大のとき、第2の流路120Aが弁機構200Aによって開状態になるため、その一部が第1の流路110を通って射出口221、222、223、224から発電用水車3の羽根31に向けて射出された後、排出空間25を経て流体出口13に向かう一方、残りの流体は、水車室50を通らず、第2の流路120Aを通ってそのまま流体出口13に向かう。このため、射出口221、222、223、224によって流路を絞ることにより流速を高めて発電用水車3の羽根31に水を射出しても、本体ケース1内全体としてみた場合、流路の抵抗が小さいなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0051】
[実施の形態2]
図8は、本発明の実施の形態2に係る小型水力発電装置の本体ケースに構成した第2の流路、およびこの流路に対する弁機構の構成を説明するための縦断面図である。図9は、図8に示す小型水力発電装置に構成した第2の流路、およびこの流路に対する弁機構の構成を説明するための本体ケースの平面図である。図10(A)、(B)はそれぞれ、図8および図9に示す弁機構を拡大して示す平面図、および図10(A)のX側からみた側面図である。なお、本形態の小型発電装置の基本的な構成は、バイパス用の第2の流路および弁機構の構成を除いて実施の形態1と同様であるため、共通する機能を有する部分には同一の符号を付すことにしてそれらの説明を省略する。
【0052】
図8において、本形態の水力発電装置100でも、流体入口12から流れ込んだ水は、流体入口12から流体出口13までの間に水車室50を備える第1の流路110(矢印Aで示す)を通って発電に寄与する。すなわち、流体入口12から流れ込んだ水は、注水用壁201にぶつかって上方に流れ、本体ケース1の環状面18とカバー15と間において、凹部26からなる導水路27を通って各射出口221、222、223、224から水車室50の発電用水車3の羽根31に射出される。その結果、発電用水車3が回転する。そして、発電用水車3を回し終えた水は、下方に形成されている排出空間25に落下し、そこから流体出口13に向かう。
【0053】
また、本形態の水力発電装置100でも、流体入口12から流体出口13までの間で水車室50に並列して形成されたバイパス用の第2の流路が形成されている。このような第2の流路を構成するにあたって、本形態では、流体入口12の側において、注水用壁201の下方位置には、排出空間25に連通する第2の流路120が形成されている。
【0054】
また、本形態では、排出空間25を利用して、第2の流路120に対する弁機構200Bが構成され、この弁機構200Bは、流量が大になって流体圧が所定圧以上になったときに第2の流路120を閉状態から開状態に切り換える。
【0055】
このような弁機構200Bを構成するにあたって、本形態では、図9、および図10(A)、(B)に示すように、まず、排出空間25の底部に円柱状の突起105を形成する。また、巻回部分261から延びて軸受用の突起51に引っ掛かるフック部262、および巻回部分261から延びて弁体270に当接する立ち上がり部263を備える捻りばね260を準備する。また、弁体270は、突起105が嵌る円筒部271(回転中心軸部)と、この円筒部271から延びて第2の流路120の排出空間25側の開口を塞ぐ板状のシール部272とを備えている。
【0056】
このような部材を用いて弁機構200Bを構成するには、まず、捻りばね260の巻回部分261を突起105に嵌めた後、フック部262を突起51に引っ掛ける。次に、弁体270の円筒部271を突起105に嵌め、そこから延びるシール部272で第2の流路120の排出空間25側の開口を塞ぎ、かつ、その背面側に捻りばね260の立ち上がり部263を当接させる。その結果、シール部272は、捻りばね260によって第2の流路120の排出空間25側の開口を塞ぐ方向に付勢される。
【0057】
このように構成した弁機構200Bでも、流量が大になって第2の流路120での水圧が所定値以上になったとき、シール部272が捻りばね260の付勢力に抗して円筒部271を中心に回転して、第2の流路120は、閉状態から開状態に切り換るとともに、流体圧が所定値未満になったとき、シール部272が捻りばね260の付勢力によって円筒部271を中心に回転し、第2の流路120は、自動的に開状態から閉状態に切り換る。
【0058】
従って、本形態の水力発電装置100でも、流体入口12から本体ケース1内に流れ込んだ水の流量が大のとき、第2の流路120が弁機構200Bによって開状態になるため、その一部が第1の流路110を通って射出口221、222、223、224から発電用水車3の羽根31に向けて射出された後、排出空間25を経て流体出口13に向かう一方、残りの流体は、水車室50を通らず、第2の流路120を通ってそのまま排出空間25を経て流体出口13に向かう。従って、射出口221、222、223、224によって流路を絞ることにより流速を高めて発電用水車3の羽根31に水を射出しても、本体ケース1内全体としてみた場合、流路の抵抗が小さいので、十分な流量を確保する場合でも、流体入口12側での水圧が低くてよいなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0059】
[実施の形態3]
図11は、本発明の実施の形態3に係る小型水力発電装置に構成した第2の流路、およびこの流路に対する弁機構の構成を説明するための本体ケースの平面図である。図12(A)、(B)はそれぞれ、図11に示す弁機構を拡大して示す平面図、および図12(A)のX側からみた側面図である。なお、本形態の小型発電装置の基本的な構成は、バイパス用の第2の流路および弁機構の構成を除いて実施の形態1、2と同様であるため、共通する機能を有する部分には同一の符号を付すことにしてそれらの説明を省略する。
【0060】
図11に示すように、本形態の水力発電装置100では、本体ケース1において、水車室50を囲む環状面18には溝状の凹部26が形成され、その内側には周方向に延びた4つの注水用壁207、208、209、210が形成されている。ここで、凹部26は、注水用壁207、208の間が深くなって流体入口12と連通している。また、注水用壁207、208、209,210の上面には、狭い溝206が形成されている。
【0061】
このように構成した本体ケース1を用いた場合も、注水部30を構成するには、図4に示すような円環状のカバー15が被せられ、その結果、カバー15は、凹部26の上面を覆い、この凹部26によって本体ケース1の流体入口12から流れ込んだ水を水車室50の周りに導く導水路27を構成するとともに、注水用壁207、208の途切れ部分によって、水車室50の内周面で開口する複数の射出口226、227、228を構成することになる。但し、カバー15に形成される突起156については、注水用壁207、208、209,210に形成されている溝206に対応させて、その形状や位置が変更されている。
【0062】
また、本形態では、図11と図9と比較すればわかるように、水車室50の平面形状は円形であるが、水車室50の側面には、後述する弁体270から延びる軸部275を通す切り欠き501が軸線方向に延びている。
【0063】
このように構成した水力発電装置100でも、流体入口12から流れ込んだ水は、流体入口12から流体出口13までの間に水車室50を備える第1の流路110を通って発電に寄与する。すなわち、流体入口12から流れ込んだ水は、本体ケース1の環状面18とカバー15と間において、凹部26からなる導水路27を通って各射出口226、227、228から水車室50の発電用水車3の羽根31に射出される。その結果、発電用水車3が回転する。そして、発電用水車3を回し終えた水は、下方に形成されている排出空間25に落下し、そこから流体出口13に向かう。
【0064】
また、本形態の水力発電装置100でも、流体入口12から流体出口13までの間で第1の流路110に並列して形成されたバイパス用の第2の流路120が形成されている。このような第2の流路120を構成するにあたって、本形態では、実施の形態3と同様、流体入口12の側において、注水用壁201の下方位置には、排出空間25に連通する第2の流路120が形成されている。
【0065】
また、本形態でも、実施の形態2と同様、排出空間25を利用して、第2の流路120に対する弁機構200Cが構成され、この弁機構200Cは、流量が大になって流体圧が所定圧以上になったときに第2の流路120を閉状態から開状態に切り換える。
【0066】
このような弁機構200Cを構成するにあたって、本形態では、図11、および図12(A)、(B)に示すように、まず、排出空間25の底部に円柱状の突起105を形成する。但し、本形態では、図11と図9とを比較すればわかるように、突起105は、水車室50の外周部分に一部がかかるように形成されている。また、本形態でも、巻回部分261から延びて軸受用の突起51に引っ掛かるフック部262、および巻回部分261から延びて弁体270に当接する立ち上がり部263を備える捻りばね260を準備する。また、弁体270は、突起105が嵌る円筒部271と、この円筒部271から延びて第2の流路120の排出空間25側の開口を塞ぐ板状のシール部272とを備えている。ここで、捻りばね260は、立ち上がり部263の上端部分269が折れ曲がっており、この上端部分269は、板状のシール部272の上端面に引っ掛かるようになっている。
【0067】
このような部材を用いて弁機構200Cを構成するには、まず、捻りばね260の巻回部分261を突起105に嵌めた後、フック部262を突起51に引っ掛ける。次に、弁体270の円筒部271を突起105に嵌め、そこから延びるシール部272で第2の流路120の排出空間25側の開口を塞ぎ、かつ、その背面側に捻りばね260の立ち上がり部263を当接させる。その結果、シール部272は、捻りばね260によって第2の流路120の排出空間25側の開口を塞ぐ方向に付勢される。この際、捻りばね260については、立ち上がり部263の上端部分269をシール部272の上端面に引っ掛けることにより、捻りばね260がシール部272から外れることを防止する。
【0068】
ここで、弁体270では、円筒部271から上方に細い軸部275が延びており、この軸部275は、発電用水車3の側方位置を通って発電用水車3の上から突き出て、カバー15に当接している。このため、弁体270の上下方向の位置が規制されるので、弁体270の円筒部271が突起105から抜け出るのが防止され、発電用水車3との接触が防止される。なお、図12(B)に示すように、カバー15に軸部275の上端部が緩く嵌る支持孔159を形成しておき、弁体270がカバー15および突起105によって両持ち状態に支持されるようにしてもよい。それでも、軸部275は、図11に示す切り欠き501の内側を通っているので、発電用水車の3の回転を妨げない。
【0069】
このように構成した弁機構200Cでも、流量が大になって第2の流路120での水圧が所定値以上になったとき、第2の流路120は、閉状態から開状態に切り換るとともに、流体圧が所定値未満になったとき、第2の流路120は、自動的に開状態から閉状態に切り換る。従って、流体入口12から本体ケース1内に流れ込んだ水の一部が第1の流路110を通って射出口226、227、228から発電用水車3の羽根31に向けて射出された後、排出空間25を経て流体出口13に向かう一方、残りの流体は、水車室50を通らず、第2の流路120を通ってそのまま排出空間25を経て流体出口13に向かう。従って、射出口226、227、228によって流路を絞ることにより流速を高めて発電用水車3の羽根31に水を射出しても、本体ケース1内全体としてみた場合、流路の抵抗が小さいので、十分な流量を確保する場合でも、流体入口12側での水圧が低くてよいなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る水力発電装置では、流体入口から流体出口までの間で水車室に並列するバイパス用の第2の流路が構成されているため、流体入口から流れ込んだ流体は、その一部が発電用の第1の流路を通って射出口から発電用水車の羽根に射出された後、流体出口に向かう一方、残りの流体は、水車室を通らず、第2の流路を通ってそのまま流体出口に向かう。このため、射出口によって流路を絞ることにより流速を高めて発電用水車の羽根に流体を射出しても、全体としてみた場合、流路の抵抗が小さい。従って、十分な流量を確保する場合でも、流体入口側での水圧が低くてよい。また、射出口によって流路を絞っているが、流体入口から流れ込んだ流体の一部は、水車室を通らず、第2の流路を通ってそのまま流体出口に向かうため、流量が大きいときでも、発電に用いる第1の流路の側では、流速が過剰に速くなることがない。それ故、流路内での水流が乱れてノイズが発生するという問題を回避することができる。さらに、流体が発電用水車に強く衝突するのを防ぐことができるので、この点でもノイズの発生を抑えることができる。さらにまた、発電用水車が異常な高速回転を行うのを防ぐことができるので、発電用水車の回転バランスのずれや振れが大きなノイズを引き起こすという問題も回避できる。しかも、発電水車が異常な高速回転することを防止できるため、軸受が異常磨耗するという問題も回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る小型水力発電装置の縦断面図である。
【図2】図1の矢印II方向からみた側面図である。
【図3】図1に示す小型水力発電装置に用いた本体ケースの平面図である。
【図4】(A)、(B)は、図1に示す小型水力発電装置において、本体ケースと一緒に射出口を構成するカバーの底面図、および断面図である。
【図5】図1に示す小型水力発電装置に用いた回転体の一部を切り欠いて示す側面図、平面図、および底面図である。
【図6】図1に示す小型水力発電装置に用いた弁機構の説明図である。
【図7】 本発明に対する参考例に係る小型水力発電装置の縦断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態2に係る小型水力発電装置の本体ケースに構成した第2の流路、およびこの流路に対する弁機構の構成を説明するための縦断面図である。
【図9】図8に示す小型水力発電装置に構成した第2の流路、およびこの流路に対する弁機構の構成を説明するための本体ケースの平面図である。
【図10】(A)、(B)はそれぞれ、図8および図9に示す弁機構を拡大して示す平面図、および図10(A)のX側からみた側面図である。
【図11】 本発明の実施の形態3に係る小型水力発電装置に構成した第2の流路、およびこの流路に対する弁機構の構成を説明するための本体ケースの平面図である。
【図12】(A)、(B)はそれぞれ、図11に示す弁機構を拡大して示す平面図、および図12(A)のX側からみた側面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 マグネット
3 発電用水車
4 回転体
5 カップ状ケース
6 ステータ部
7 支軸
11 本体部
12 流体入口
13 流体出口
15 カバー
18、19 環状面
25 排出空間
26 溝状の凹部
27 導水路
30 注水部
31 羽根
33 発電用水車の胴部
41 軸孔
50 水車室
51 突起
52 軸受部分
60 付属ケース
61 付属ケースの立ち上がり部分
63 コイル
100 水力発電装置
101、102 本体ケースの縦穴
110 発電用の第1の流路
120 バイパス用の第2の流路
200、200A、200B、200C 弁機構
201、202、203、204、205、207、208,209,210 注水用壁
220、250、270 弁体
221、222、223、224、226、227、228 射出口
230、240 圧縮コイルばね(ばね部材)
260 捻りばね(ばね部材)
271 円筒部(回転中心軸部)
272 板状のシール部
Claims (5)
- 流体入口から流体出口までの間に水車室を備える発電用の第1の流路と、前記水車室に配置された発電用水車と、該発電用水車に連動して回転するロータマグネットとを有し、前記第1の流路には、当該第1の流路を絞って流体を前記発電用水車の羽根に高速で射出させる射出口が形成された水力発電装置において、
さらに、前記流体入口から前記流体出口までの間には前記水車室に対して並列なバイパス用の第2の流路が形成され、
前記第2の流路に対しては、流体圧が所定圧以上になったときに当該第2の流路を閉状態から開状態に切り換える弁機構が構成され、
前記射出口は、前記発電用水車の半径方向外側から当該発電用水車の羽根に向けて流体を射出し、
前記水車室の下方位置は、当該水車室から前記流体出口に向かう流体が排出されてくる排出空間になっているとともに、当該排出空間および前記水車室にわたって、前記発電用水車を備えた回転体を回転可能に支持している支軸が当該支軸の軸線を上下方向に向けた状態で配置され、
前記支軸は前記排出空間の底部で保持されており、
前記第2の流路は、当該第2の流路の出側が前記排出空間に連通するように、前記流体入口から前記排出空間に向かって前記支軸の軸線と交差する方向に直線的に延びており、
前記排出空間には、前記弁機構が配設されていることを特徴とする水力発電装置。 - 請求項1において、
前記弁機構は、前記第2の流路を閉状態および開状態に変位可能な弁体と、前記流体圧に抗して前記弁体を前記第2の流路を閉状態にする方向に付勢するばね部材とを備えていることを特徴とする水力発電装置。 - 請求項2において、
前記弁体は、回転中心軸部と、該回転中心軸部から延びて前記第2の流路を閉塞可能な板状のシール部とを備え、前記ばね部材は、前記板状のシール部を前記回転中心軸部周りに回転させて前記第2の流路を閉状態と開状態とに切り換える捻りばねであることを特徴とする水力発電装置。 - 請求項3において、
前記回転中心軸部は、前記発電用水車の側方位置を通って上方に延びる軸部を備えるとともに、該軸部の上端部がカバーに当接することにより、前記弁体の上下方向の位置が規定されていることを特徴とする水力発電装置。 - 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記流体は、蛇口から射出される水であることを特徴とする水力発電装置。
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