JP2002088583A - ポリオレフィン系分割型複合繊維及びそれを用いた繊維成形体 - Google Patents

ポリオレフィン系分割型複合繊維及びそれを用いた繊維成形体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】分割し易いポリオレフィン系分割型複合繊維と
それを用いた緻密で地合の良い繊維成形体を提供するこ
と。 【解決手段】少なくとも2成分のポリオレフィン系樹脂
からなり、各成分が交互に配列された断面構造を有する
分割型複合繊維であって、少なくともその1成分のポリ
オレフィン系樹脂が鹸化度95%以上のエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体を1〜30重量%含有する樹脂か
らなることを特徴とするポリオレフィン系分割型複合繊
維及びそれを用いた成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分割性に優れたポ
リオレフィン系分割型複合繊維に関する。さらに詳しく
はバッテリセパレーター、ワイパー、フィルターなどの
産業資材分野、おむつ、ナプキンなどの衛生材料分野に
も好適に用いることのできる分割性に優れたポリオレフ
ィン系分割型複合繊維及びこれを用いた繊維成形体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、極細繊維を得る方法として、海島
型や分割型の複合繊維を用いることが知られている。海
島型複合繊維を用いる方法は、複数成分の樹脂を組合せ
て紡糸し、得られた該複合繊維の1成分を溶解除去する
ことにより、極細繊維を得るものである。この方法は、
非常に細い繊維を得ることができる反面、1成分を溶解
除去するために非経済的である。一方、分割型複合繊維
を用いる方法は、複数成分の樹脂を組合せて紡糸し、得
られた複合繊維を物理的応力や繊維を構成する樹脂成分
の化学薬品に対する収縮差などを利用して、多数の繊維
に分割して極細繊維を得るものである。
【0003】例えば、ポリエステル樹脂とポリオレフィ
ン樹脂との組合せ、ポリエステル樹脂とポリアミド樹脂
との組合せ、ポリアミド樹脂とポリオレフィン樹脂との
組み合わせに代表される分割型複合繊維は、異種のポリ
マーが混在しているため相溶性に劣るので、物理的応力
により分割は容易に進行するものの、分割して得られた
極細繊維及びそれからなる繊維成形体は、ポリマー中に
官能基を有するため耐薬品性に劣る。そのため、耐薬品
性の要求される産業資材分野への使用が制限されている
のが現状である。
【0004】一方、耐薬品性に優れたポリオレフィン系
樹脂同士の組合せでは、前記異種ポリマーの組合わせに
比べて比較的、樹脂の相溶性がよいため、得られた分割
型複合繊維の分割細繊化には、物理的衝撃を大きくする
必要があった。このため、得られた不織布は、分割され
た部分と分割されない部分が存在したり、該複合繊維が
物理的衝撃で動き、目付の厚い部分と薄い部分とができ
るなど、いわゆる、むらが生じてしまい、該複合繊維を
分割細繊化して得られた不織布の地合が悪くなったり、
分割されない部分を減らすために、高圧液体流処理の加
工速度を大幅に下げる必要があるなど決して満足のでき
るものではなかった。
【0005】これを改善するために特開平4−2892
22号公報では、オルガノシロキサン及びこれらの変成
体を添加することにより、同種ポリマー同士の分割型複
合繊維を容易に分割できるとしている。しかしながら、
分割性は多少向上するものの、該分割された繊維を用い
た不織布は強力が低下したり、2次加工時の加工性不良
の問題等、問題点も多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、分割
し易いポリオレフィン系分割型複合繊維及びそれを用い
た緻密で地合のよい繊維成形体を提供することにある。
【0007】本発明者らは、前記目的を達成するため
に、鋭意検討を重ねた結果、少なくとも2成分のポリオ
レフィン系樹脂から構成される分割型複合繊維であっ
て、少なくともその1成分のポリオレフィン系樹脂を鹸
化度95%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体
を1〜30重量%含有する樹脂にすることにより、分割
し易く、かつ該分割型複合繊維を用いて得られる繊維成
形体は、緻密で地合のよいものであることを見出し、本
発明を完成した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の構成か
らなる。本発明の第1の発明は、少なくとも2成分のポ
リオレフィン系樹脂(ただし、ポリスチレン系樹脂も含
む、以下同様である。)からなり、各成分が交互に配列
された断面構造を有する分割型複合繊維であって、少な
くともその1成分のポリオレフィン系樹脂が鹸化度95
%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体を1〜3
0重量%含有する樹脂からなるポリオレフィン系分割型
複合繊維である。本発明の好ましい態様は、各成分を構
成するポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレン樹脂か
らなる成分とポリエチレン樹脂からなる成分である場合
である。更に、本発明の好ましい態様は、ポリオレフィ
ン系樹脂の少なくとも1成分が、立体規則性ポリスチレ
ン樹脂からなる成分である場合である。別の本発明の好
ましい態様は、ポリオレフィン系分割型複合繊維が、中
空繊維である場合である。別の本発明の好ましい態様
は、ポリオレフィン系樹脂の少なくとも1成分に、発泡
剤が添加されている場合である。別の本発明の好ましい
態様は、分割型複合繊維の断面形状が、屈曲、湾曲もし
くは偏平形状である場合である。本発明の第2の発明
は、第1の発明で得られたポリオレフィン系分割型複合
繊維からなる繊維成形体である。本発明の第3の発明
は、第1の発明で得られたポリオレフィン系分割型複合
繊維に該分割型複合繊維より低融点である繊維を混合
し、その低融点繊維のみを熱融着させたのち、該分割型
複合繊維を分割するポリオレフィン系分割型複合繊維か
らなる繊維成形体の製造方法である。
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のポリオレフィン系分割型複合繊維に用いるポリ
オレフィン系樹脂としては、炭素数が2〜8個の脂肪族
α−オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、1−ブ
テン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、3−
メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン等の
オレフィン単独重合体又はこれらの2種以上からなる共
重合体、これらの1種以上と少量の他の不飽和モノマ
ー、例えばブタジエン、イソプレン、ペンタジエン−
1,3、スチレン、α−メチルスチレン等との共重合
体、および上述した重合体の2種以上の混合物を挙げる
ことができる。
【0009】これらのポリオレフィン系樹脂のなかで
は、ポリプロピレン樹脂およびポリエチレン樹脂が好ま
しい。本発明で用いられるポリプロピレン樹脂およびポ
リエチレン樹脂のメルトフローレート(以下、MFRと
略記する。)は、紡糸可能な範囲であれば特に限定され
ることはないが、1〜100g/10分が好ましく、よ
り好ましくは、5〜70g/10分である。
【0010】ポリプロピレン樹脂としては、プロピレン
単独重合体若しくはプロピレンに少量のエチレン及び/
または1−ブテンを共重合した共重合体が好ましい。か
かるポリプロピレン樹脂は具体的には、チーグラーナッ
タ触媒、メタロセン触媒等で重合されたアイソタクチッ
クポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン
を例示できる。ポリプロピレン樹脂のMFRは、上述し
た通りであるが、繊維紡出後のMFRは10〜100g
/10分の範囲内であれば特に問題はない。繊維紡出後
のMFRは、より好ましくは、10〜70g/10分で
ある。このMFRが10g/10分未満もしくは100
g/10分を超えるとフィラメントを紡糸する場合、可
紡性が悪くなる場合がある。
【0011】一方、ポリエチレン樹脂としては、具体的
には、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度
ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(L
DPE)を例示することができる。なかでも高密度ポリ
エチレン樹脂が好ましい。また、これらの2種以上の混
合物であってもよい。原料としてのポリエチレン樹脂の
MFRは溶融紡糸可能な範囲であればよく、紡糸条件等
の変更で、繊維紡出後のMFRが10〜100g/10
分の範囲内であれば特に問題はない。繊維紡出後のMF
Rは、より好ましくは、10〜60g/10分である。
このMFRが10g/10分未満もしくは100g/1
0分を超えるとフィラメントに紡糸する場合、可紡性が
悪くなる場合がある。
【0012】また、その他のポリオレフィン系樹脂とし
て、立体規則性ポリスチレン樹脂を挙げることができ
る。立体規則性ポリスチレン樹脂は、13C−NMR法に
より測定されるタクティシティーとして、連続する複数
個の構造単位の存在割合によって示すことができる。本
発明で用いられる立体規則性ポリスチレン樹脂として
は、通常、シンジオタクチックペンタッド分率が85%
以上、好ましくは95%以上であるポリスチレンまたは
ポリメチルスチレン、ポリエチルスチレン若しくはポリ
イソプロピルスチレン等のポリアルキルスチレン等を例
示することができ、これらを単独もしくは混合して、使
用することができる。これら重合体を構成する各モノマ
ーの組合せから得られる共重合体も使用することができ
る。
【0013】更に、上述のスチレン系モノマー群から選
択される1種以上のモノマーにエチレン、プロピレン、
ブテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン若しくはデセン
等のオレフィン系モノマー、ブタジエン若しくはイソプ
レン等のジエン系モノマー、環状オレフィンモノマーま
たは環状ジエンモノマー等の1種以上を添加して共重合
して得られるシンジオタクティックポリスチレン構造を
有する共重合体も使用することができる。
【0014】本発明のポリオレフィン系分割型複合繊維
は、上述した樹脂のうちの互いに異なる少なくとも2成
分からなるポリオレフィン系樹脂を任意に組合せること
が可能であるが、耐薬品性が要求される産業資材分野及
び衛生材料分野等に使用する場合、より好ましい組合せ
として、耐薬品性が高く、コスト的に有利なポリプロピ
レン樹脂とポリエチレン樹脂の2成分の組合わせが好適
である。
【0015】本発明のポリオレフィン系分割型複合繊維
に好適に使用されるポリプロピレン樹脂とポリエチレン
樹脂の2成分の組合わせにあっては、ポリプロピレン樹
脂が高融点樹脂であり、ポリエチレン樹脂が低融点樹脂
である。以下、高融点樹脂を樹脂A、低融点樹脂を樹脂
Bと略記することもある。また、それぞれの樹脂にエチ
レン−ビニルアルコール共重合体が添加された混合物の
場合も、同様である。
【0016】本発明において、少なくとも1成分のポリ
オレフィン系樹脂に添加されるエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を鹸化
することにより得られる重合体であり、その鹸化度が9
5%以上、好ましくは98%以上のである。エチレン含
有量は20〜75モル%が好ましい。鹸化度が低いと曳
糸性が悪くなり、また軟化し易く加工工程でトラブルが
発生し易くなる。またエチレン含有量が20モル%未満
では、ポリオレフィン系樹脂に混合する比率が高くなっ
た場合に曳糸性が悪化し易くなる。エチレン含有量が7
5モル%を超える場合は、得られた分割型繊維が分割さ
れ難くなる。そのため分割し易くするためにエチレン−
ビニルアルコール共重合体の添加量を多くする必要があ
る。またエチレン−ビニルアルコール共重合体のメルト
フローレートは、5〜100g/10分であれば、特に
問題はない。
【0017】ポリオレフィン系樹脂に添加するエチレン
−ビニルアルコール共重合体の添加量は、1〜30重量
%、好ましくは2〜20重量%、より好ましくは3〜1
5重量%である。エチレン−ビニルアルコール共重合体
の添加量が1重量%未満では、分割性を向上させる効果
が低く、30重量%を越える場合には、ポリオレフィン
系樹脂に添加するエチレン−ビニルアルコール共重合体
が均一に分散せず、曳糸性が悪化し易くなる。
【0018】本発明に関わるポリオレフィン系樹脂に
は、本発明の効果を妨げない範囲内で酸化防止剤、光安
定剤、紫外線吸収剤、中和剤、造核剤、エポキシ安定
剤、滑剤、抗菌剤、難燃剤、帯電防止材、顔料、可塑
剤、親水剤などの添加剤を適宜必要に応じて添加しても
よい。
【0019】本発明におけるポリオレフィン系分割型複
合繊維の断面構造としては、2成分が交互に配列された
断面構造を有する図1〜6に例示した構造を挙げること
ができる。図1、2に例示したように各成分が交互に配
列された放射状分割型断面、図3に例示したように各成
分が交互に配置された中空状分割型断面、図4,5に例
示したように各成分が交互に層状に配置されたは層状分
割型断面、図6は各成分が交互に配列され屈曲、湾曲も
しくは扁平形状となった分割型断面形状を例示すること
ができる。もちろん、多成分のポリオレフィン系樹脂か
ら構成される分割型複合繊維にあっては、同成分が隣り
合うことなく多成分が配列した断面構造をとる。なお図
1〜6に例示した該複合繊維の断面構造及び形状はモデ
ル図であり、実際の繊維製造時には、該複合繊維は種々
の外部応力を受け断面形状が変形する場合があるが実用
上、特に問題はない。
【0020】前述した断面構造のなかで、各成分同士の
接触界面面積が比較的少なく、分割性に優れる図3、図
5、図6に例示の断面構造が好ましい。図3は2成分の
ポリオレフィン系樹脂(樹脂A、樹脂B)が、放射状に
交互に配列された繊維中心部に中空部を有する複合繊維
である。繊維中心部の中空部が占める面積、即ち中空率
は、5〜40%であり、より好ましくは、10〜30%
である。中空部の形状は特に限定されるものではない。
中空率が5%未満では、隣接成分同士の接触面積が大き
く、未分割繊維を物理的応力で分割細繊化する場合に、
繊維が潰れ難く2成分の接触界面での剥離に要するエネ
ルギーを大きくする必要がある。また中空率が40%を
超えると、隣接成分同士の接触面積が小さく物理的応力
による分割細繊化は容易に進行するが、曳糸性、生産性
を維持したまま未分割繊維を生産することが難しくな
る。即ち中空率は5〜40%、より好ましくは10〜3
0%とすることにより、曳糸性、生産性を維持したま
ま、分割し易い繊維とすることができる。
【0021】さらに中空部は繊維中心部のみでなく、樹
脂Aまたは樹脂Bの何れか一方に発泡剤を混入して紡糸
すると、発泡剤の作用で樹脂Aまたは樹脂Bの何れか一
方に中空部を存在させることができる。この中空部は樹
脂A、樹脂B成分の境界部に存在し隣接成分同士の接触
面積を小さくするので、分割に要する衝撃エネルギーも
少なくて済み、易分割性を著しく向上させることができ
る。用いる発泡剤としては、例えばアゾジカルボンアミ
ド、バリウムアゾジカルボキシレート、N,N−ジニト
ロソペンタメチレンテトラミン、p−トルエンスルホニ
ルセミカルバジド、トリヒドラジノトリアジン等を例示
することができる。また複合繊維外周面は真円でも楕円
形または三角〜八角形などの角形等の異形断面形状であ
っても何ら問題ない。
【0022】図5、図6は、少なくとも2成分のポリオ
レフィン系樹脂から構成され、繊維の断面において、各
成分は交互に配列され、かつ、該断面形状が、屈曲、湾
曲もしくは扁平形状の複合繊維を例示したものである。
該断面形状が屈曲、湾曲もしくは偏平形状の分割型複合
繊維は断面が円形の分割型複合繊維、例えば放射状、積
層状分割型複合繊維に比べて、分割セグメント数および
繊度が同じである場合、表面積が大きく、また隣接成分
同士の接触面積が小さくなるため、該分割型複合繊維は
高圧液体流を効果的に受けることができ、同じ水圧であ
っても分割し易くなる。
【0023】さらに屈曲、湾曲した断面形状のものは、
断面形状が偏平形状であるものに比べて、製糸工程中、
例えば紡糸工程で得られた未延伸糸を延伸工程で延伸す
る場合、速度差のあるロール間で集束されて強い応力で
延伸されるが、このとき、繊維同士は高い圧力で圧迫さ
れることとなる。また短繊維とする場合には、カット工
程で延伸工程と同等以上の強い圧力で繊維同士が圧迫さ
れることとなる。このため、屈曲あるいは湾曲した断面
形状を有する分割型複合繊維は、偏平形状のものに比べ
て、繊維は非常に潰され易く、製糸工程中で分割が部分
的に進行することとなる。
【0024】また分割しなくても繊維の各成分の接触界
面には歪みが加わり、より分割しやすい状態になってい
る。このように製糸工程中で、すでに部分的に分割が進
行している場合は、抄紙法が好適に使用できる。抄紙法
の場合、すでに部分的に分割が進行している方が抄紙の
段階で緻密な地合のよいウェブとなり好ましい。また製
糸工程中での分割の進行を極力抑えたい場合は、延伸倍
率を低く設定することが有効である。具体的には、延伸
糸伸度が未延伸糸伸度の20%以上を有することが好ま
しい。
【0025】ここで屈曲もしくは湾曲の形状は、特に限
定されるものではなく、例えば、U字型、C字型、S字
型、M字型、N字型、L字型、波型などを挙げることが
でき、またこれら種々の屈曲や湾曲形状の混合物であっ
てもよい。さらに偏平形状としては、例えばI字型やU
字型、C字型の湾曲部が圧縮されて偏平になった断面形
状を挙げることができるが、本発明はこれらの断面形状
に限定されるものではない。
【0026】屈曲、湾曲もしくは扁平形状を有する分割
型複合繊維は、カレンダーロール同士の加圧によって
も、前記の延伸、カット工程と同様に部分的に分割が進
行する。またスパンボンド法によって得られる長繊維の
ように、延伸工程を経ない分割型複合繊維であっても、
加圧されたカレンダーロール間にこれを通過させること
により、分割細繊化した繊維集合体とすることができ
る。
【0027】本発明のポリオレフィン系分割型複合繊維
において、2成分のポリオレフィン系樹脂から構成され
る複合繊維の複合比は容量比で、10/90〜90/1
0の範囲で、より好ましくは30/70〜70/30で
ある。
【0028】ポリオレフィン系分割型複合繊維の分割前
の単糸繊度は、特に限定されることはないが、0.6〜
10デシテックスであることが好ましく、より好ましく
は、1〜6デシテックスである。単糸繊度が0.6デシ
テックス未満であると溶融紡糸工程での曳糸性が低下す
る傾向にある。また、10デシテックスを大幅に超える
と、得られたウェブを高圧液体流処理等で分割細繊化し
ても、均一性の高い繊維集合体とすることが難しくな
る。
【0029】ポリオレフィン系分割型複合繊維を高圧液
体流処理等で分割する場合、分割後の極細繊維の平均単
糸繊度は0.5デシテックス以下が好ましく、特に0.
3デシテックス以下に分割させることがより好ましい。
従って分割型複合繊維の分割セグメント数は、極細繊維
の平均繊度が0.5デシテックス以下となるように決め
ればよく、分割型複合繊維のセグメント数が多ければ分
割後の繊度が小さくなる利点があるが、実際には繊維製
造上の容易さから4〜32セグメント数とすることが好
ましい。また個々のセグメントの繊度は同一である必要
はなく、分割型複合繊維が完全に分割していない場合に
は、未分割の分割型複合繊維と完全に分割した極細繊維
との中間に複数の異なった繊度の繊維が混在していても
よい。
【0030】以下、本発明のポリオレフィン系分割型複
合繊維の1例として、ポリプロピレン樹脂(樹脂A)と
高密度ポリエチレン樹脂(樹脂B)の2成分を組み合わ
せ、何れか1成分にエチレン−ビニルアルコール共重合
体を前記添加量の範囲で混合させた分割型複合繊維の製
造方法を例示する。上記2成分を通常の溶融紡糸機によ
り長繊維として紡出する。紡糸に際し、紡糸温度は18
0〜300℃の範囲で紡糸することが好ましく、引き取
り速度は40m/分〜1500m/分程度とするのがよ
い。延伸は必要に応じて多段延伸を行ってもよく、延伸
倍率は通常3〜9倍程度とするのがよい。さらに得られ
たトウは必要に応じて捲縮を付与した後、所定長に切断
して短繊維とする。以上は短繊維の製造工程を開示した
が、トウを切断せず、長繊維トウを分繊ガイドなどによ
りウェブとすることもできる。その後は必要に応じて高
次加工工程を経て、種々の用途に応じた繊維成形体に成
形される。また単繊維とせずフィラメント糸としてもよ
い。
【0031】ここで繊維成形体とは、布状の形態であれ
ばいかなるものでもよく、例えば織物、編物、不織布を
例示することができる。また本発明の繊維は他の繊維と
混綿、あるいは混紡して繊維成形体にすることもでき
る。また、カード法、エアレイド法、あるいは抄紙法な
どで均一にしたウェブ状物、織物、編物、あるいは不織
布を種々積層した繊維成形体であってもよい。
【0032】本発明の繊維成形体は必要に応じて本発明
の分割型複合繊維に他の繊維を混綿あるいは混紡して用
いることができるが、かかる他の繊維としては、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリルなどの
合成繊維、綿、羊毛、麻などの天然繊維、レーヨン、キ
ュプラ、アセテートなどの再生繊維、半合成繊維などが
挙げられる。
【0033】かかる工程において、繊維を紡出後、繊維
の静電気防止、繊維成形体への加工性向上のための平滑
性付与などを目的として界面活性剤を繊維表面に付着さ
せることができる。界面活性剤の種類、濃度は用途に合
わせて適宜調整する。付着の方法は、ローラ法、浸漬法
などを用いることができる。付着は、紡糸工程、延伸工
程、捲縮工程のいずれで付着させても差し支えない。さ
らに短繊維、長繊維を問わず、紡糸工程、延伸工程、捲
縮工程以外の、例えば繊維成形体に成形後、界面活性剤
を付着させることもできる。
【0034】本発明のポリオレフィン系分割型複合繊維
の繊維長は、特に限定されるものではないが、カード機
を用いてウェブを作製する場合は、一般に20〜76m
mのものを用い、抄紙法やエアレイド法では、一般に繊
維長が2mm〜20mmのものが好ましく用いられる。
繊維長が2mm未満の場合には、物理的衝撃で繊維が動
いてしまい、分割に必要なエネルギーを繊維自体が受け
にくくなってしまう。また、繊維長が76mmを大幅に
超える場合はカード機等でのウェブ形成が均一にでき
ず、均一な地合のウェブとするのが難しくなる。
【0035】本発明のポリオレフィン系分割型複合繊維
からなる繊維成形体の製造方法の一例として、不織布の
製造方法を例示する。例えば前記ポリオレフィン系分割
型複合繊維の製造方法で製造された短繊維を用いて、カ
ード法、エアレイド法、あるいは抄紙法を用いて必要な
目付のウェブを作製する。またメルトブロー法、スパン
ボンド法などで直接ウェブを作製してもよい。前記の方
法で作製したウェブを、ニードルパンチ法、高圧液体流
処理等の公知の方法で分割細繊化して繊維成形体を得る
ことができる。さらに、この繊維成形体を熱風あるいは
熱ロール等の公知の加工方法でさらに処理することもで
きる。また抄紙法などの非常に短い繊維で構成されたウ
ェブをニードルパンチ法、高圧液体流処理等の公知の方
法で分割細繊化する場合に、その物理的応力で繊維が分
割すると同時に繊維が動いて地合不良となる場合がある
ため、予め本発明のポリオレフィン系分割型複合繊維を
構成する樹脂の融点よりも低融点で熱融着する繊維を混
綿しておき、この低融点繊維で熱融着された不織布を作
製しておくことで地合の不良を軽減させることができ
る。
【0036】本発明の繊維成形体の目付は、特に限定さ
れるものではないが、10〜200g/m2のものが好
ましい。目付が10g/m2未満では、高圧液体流処理
などの物理的応力で分割細繊化する場合、地合不良な不
織布となる場合がある。また目付が200g/m2を超
えると、目付が高く、より高圧の水流が必要となり、地
合良く、均一な分割を行うことが困難となる場合があ
る。
【0037】次に、高圧液体流処理について説明する。
高圧液体流処理に用いる高圧液体流装置としては、例え
ば、孔径が0.05〜1.5mm、特に0.1〜0.5
mmの噴射孔を孔間隔0.1〜1.5mmで一列あるい
は複数列に多数配列した装置を用いる。噴射孔から高水
圧で噴射させて得られる高圧液体流を多孔性支持部材上
に置いた前記ウェブに衝突させる。これにより本発明の
未分割の分割型複合繊維は高圧液体流により、交絡され
ると同時に細繊化される。噴射孔の配列は前記ウェブの
進行方向と直交する方向に列状に配列する。高圧液体流
としては、常温あるいは温水を用いてもよいし、任意に
他の液体を用いてもよい。
【0038】噴射孔とウェブとの間の距離は、10〜1
50mmとするのがよい。この距離が10mm未満であ
ると、この処理により得られる繊維成形体の地合が乱れ
る。一方、この距離が150mmを超えると液体流がウ
ェブに与える物理的衝撃が弱くなり、交絡及び分割細繊
化が十分に施されない場合がある。この高圧液体流の処
理圧力は、製造方法及び繊維成形体の要求性能によって
制御されるが、一般的には2MPa〜20MPaの高圧
液体流を噴射するのがよい。なお処理する目付等にも左
右されるが、前記処理圧力の範囲内において、高圧液体
流は順次、低水圧から高水圧へ圧力を上げて処理する
と、ウェブの地合が乱れることなく交絡及び分割細繊化
が可能となる。高圧液体流を施す際にウェブを載せる多
孔性支持部材としては、例えば50〜200メッシュの
金網製あるいは合成樹脂製のメッシュスクリーンや有孔
板など高圧液体流が上記ウェブを貫通するものであれば
特に限定されない。
【0039】尚、ウェブの片面より高圧液体流処理を施
した後、引き続き交絡処理されたウェブを反転させて高
圧液体流処理を施すことによって、表裏共に緻密で地合
のよい繊維成形体を得ることができる。さらに高圧液体
流処理を施した後、処理後の繊維成形体から水分を除去
する。この水分を除去するに際しては、公知の方法を採
用することができる。例えば,マングロール等の絞り装
置を用いて、水分をある程度除去した後、熱風循環式乾
燥機等の乾燥装置を用いて完全に水分を除去して本発明
の繊維成形体を得ることができる。
【0040】本発明のポリオレフィン系分割型複合繊維
は、従来のポリオレフィン系分割型繊維に比べ分割し易
く、高圧液体流による物理的衝撃が少なくて分割、細繊
化が可能である。このため、スパンレースの律速段階で
ある高圧液体流処理の高速化及び高圧液体流の低圧化に
よる地合改善、例えば抄紙法のような繊維長の短い繊維
からなるウェブでは、高圧液体流の圧力を低くすること
ができ、繊維成形体の地合が乱れたり、貫通孔が開くな
どの問題を改善することができる。
【0041】以上のようにポリオレフィン系樹脂から構
成された分割型複合繊維であっても容易に分割させるこ
とができ、緻密で地合のよい繊維成形体を得ることがで
きる。さらにポリオレフィン系樹脂に添加するエチレン
−ビニルアルコール共重合体は比較的耐薬品性にも優れ
ると共に、その添加量も少ないため、耐薬品性が要求さ
れるようなバッテリセパレーター、ワイパー、フィルタ
ー等の産業資材分野をはじめ、衛生材料分野、医療分野
にも好適に使用することができる。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によって説
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。なお実施例、比較例における用語と物性の測定方法
は以下の通りである。
【0043】(1)メルトフローレート(MFR) JIS K 7210に準拠して測定した。 原料がポリプロピレン樹脂である場合: 条件14 原料がポリエチレン樹脂である場合: 条件4 原料がシンジオタクテイックポリスチレン樹脂である場
合: 温度300℃、荷重21.18N 原料がエチレン−ビニルアルコール共重合体である場
合: 条件4
【0044】(2)曳糸性 溶融紡糸時の曳糸性を糸切れ回数の発生率により、次の
3段階で評価した。 ○:糸切れが全く発生せず、操作性が良好である。 △:糸切れが1時間当たり1〜2回 ×:糸切れが1時間当たり4回以上発生し、操作上問題
がある。
【0045】(3)融点 融点測定は、デュポン社製熱分析装置DSC10を用
い、JIS K 7122に準拠して行った。
【0046】(4)繊維引張強伸度 JIS L 1013法に準拠して、島津製作所(株)
製オートグラフ AGS500Dを用い、試長100m
m、引張速度100mm/分で測定した。
【0047】(5)分割性評価 (分割後ウェブの作製方法)ブレンダー(Osterizer B
lender)に500mlの脱イオン水と本発明の分割型複
合繊維1.0g(繊維重量)を入れ、7900rpmで
5分間撹拌した。これを直径12cmのブフナーロート
で濾過し、80℃で乾燥させた。該ウェブは完全に分割
した分割型複合繊維、部分的に分割した分割型複合繊
維、及び未分割の分割型複合繊維が混ざり合ったウェブ
であった。 (分割前ウェブの作製方法)ビーカーに500mlの脱
イオン水と本発明の分割型複合繊維1.0g(繊維重
量)を入れ、ガラス棒で10秒撹拌した。これを直径1
2cmのブフナーロートで濾過し、80℃で乾燥させ
た。該ウェブは大部分が未分割の分割型複合繊維で構成
されたウェブであった。 (通気度減少率の測定方法)分割前及び分割後の各ウェ
ブを150メッシュの金属金網で挟み、JIS L10
96 6.27A法に準拠して通気度を測定し、以下の
式より通気度減少率を算出した。 通気度減少率(%)=(分割前ウェブの通気度−分割後
ウェブの通気度)/分割前ウェブの通気度×100 分割率が大きくなるほどウェブは緻密となり、通気度は
低下し、通気度減少率は大きくなる。従って通気度減少
率が高くなるほど該分割型複合繊維の分割率は高くな
り、分割し易い繊維であると判断することができる。
【0048】(6)高圧液体流処理 ローラカード機、エアレイド機、抄紙機等で作成したウ
ェブを80メッシュの平織りからなるコンベアーベルト
上に載せ、コンベアーベルト速度10m/分の速度で、
ノズル径0.1mm、ノズルピッチ1mmのノズル直下
を通過させ、高圧液体流を噴射した。まず、2MPaで
予め予備処理(2段)した後、水圧5MPaの高圧液体
流で4段処理した。ウェブを反転させ、さらに水圧5M
Paの高圧液体流で4段処理することにより、分割細繊
化した部分を含む不織布を得た。ここで段とは、ノズル
直下を通過した回数のことである。
【0049】実施例1 樹脂Aとしてポリプロピレン系結晶性エチレン−プロピ
レンランダム共重合体樹脂(融点145℃、MFR1
7)を用い、樹脂Bとして高密度ポリエチレン樹脂(融
点131℃、MFR16)80重量部とエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体(鹸化度99%、エチレン含有量
47モル%、MFR14、融点160℃)20重量部の
混合物を用いて、分割型複合繊維用口金により、樹脂A
と樹脂Bの容積比率50/50の図2に示した繊維の断
面構造及び形状を有する分割型複合繊維を紡糸した。引
き取り工程において、アルキルフォスフェートカリウム
塩を付着させた。得られた未延伸糸を90℃で延伸し、
抄紙用分散剤を付着させた後、5mm長に切断した。得
られた分割型複合繊維を用い、前記(5)の分割性評価
に準拠して分割性の評価を行った。
【0050】比較例1 樹脂Aとしてポリプロピレン系結晶性エチレン−プロピ
レンランダム共重合体樹脂(融点145℃、MFR1
7)を用い、樹脂Bとして高密度ポリエチレン樹脂(融
点131℃、MFR16)を用いた以外は、実施例1に
準拠して分割型複合繊維の作製を行い、同様に分割性の
評価を行った。
【0051】実施例2 樹脂Aとしてポリプロピレン樹脂(プロピレン単独重合
体、融点163℃、MFR16)を用い、樹脂Bとして
高密度ポリエチレン樹脂(融点131℃、MFR16)
90重量部とエチレン−ビニルアルコール共重合体(鹸
化度99%、エチレン含有量47モル%、MFR14、
融点160℃)10重量部の混合物を用いて、分割型複
合繊維用口金により、樹脂Aと樹脂Bの容積比率50/
50の図1に示した繊維の断面構造及び形状を有する分
割型複合繊維を紡糸した。引き取り工程において、アル
キルフォスフェートカリウム塩を付着させた。得られた
未延伸糸を90℃で延伸し、抄紙用分散剤を付着させた
後、5mm長に切断した。得られた分割型複合繊維を用
い、前記(5)の分割性評価に準拠して分割性の評価を
行った。
【0052】比較例2 樹脂Aとしてポリプロピレン樹脂(プロピレン単独重合
体、融点163℃、MFR16)を用い、樹脂Bとして
高密度ポリエチレン樹脂(融点131℃、MFR16)
を用いた以外は、実施例2に準拠して分割型複合繊維の
作製を行い、同様に分割性の評価を行った。
【0053】実施例3 樹脂Aとしてポリプロピレン樹脂(プロピレン単独重合
体、融点163℃、MFR16)を用い、樹脂Bとして
高密度ポリエチレン樹脂(融点131℃、MFR16)
95重量部とエチレン−ビニルアルコール共重合体(鹸
化度99%、エチレン含有量47モル%、MFR14、
融点160℃)5重量部の混合物の2成分を用いて、分
割型複合繊維用口金により、樹脂Aと樹脂Bの容積比率
50/50の図3に示した繊維の断面構造及び形状を有
する分割型複合繊維を紡糸した。引き取り工程におい
て、アルキルフォスフェートカリウム塩を付着させた。
得られた未延伸糸を90℃で延伸し、抄紙用分散剤を付
着させた後、5mm長に切断した。得られた分割型複合
繊維を用い、前記(5)の分割性評価に準拠して分割性
の評価を行った。
【0054】比較例3 樹脂Aとしてポリプロピレン樹脂(プロピレン単独重合
体、融点163℃、MFR16)を用い、樹脂Bとして
高密度ポリエチレン樹脂(融点131℃、MFR16)
を用いた以外は、実施例3に準拠して分割型複合繊維の
作製を行い、同様に分割性の評価を行った。
【0055】実施例4 樹脂Aとしてポリプロピレン樹脂(プロピレン単独重合
体、融点163℃、MFR16)を用い、樹脂Bとして
高密度ポリエチレン樹脂(融点131℃、MFR16)
97重量部とエチレン−ビニルアルコール共重合体(鹸
化度99%、エチレン含有量47モル%、MFR14、
融点160℃)3重量部の混合物を用いた以外は、実施
例3に準拠して分割型複合繊維の作製を行い、同様に分
割性の評価を行った。
【0056】実施例5 樹脂Aとしてポリプロピレン樹脂(プロピレン単独重合
体、融点163℃、MFR16)を用い、樹脂Bとして
高密度ポリエチレン樹脂(融点131℃、MFR16)
82重量部とエチレン−ビニルアルコール共重合体(鹸
化度99%、エチレン含有量47モル%、MFR14、
融点160℃)18重量部の混合物を用いた以外は、実
施例3に準拠して分割型複合繊維の作製を行い、同様に
分割性の評価を行った。
【0057】実施例6 図6に示した繊維の断面構造及び形状を有する分割型複
合繊維とした以外は、実施例2に準拠して分割型複合繊
維の作製を行い、同様に分割性の評価を行った。
【0058】比較例4 図6に示した繊維の断面構造及び形状を有する分割型複
合繊維とした以外は、比較例2に準拠して分割型複合繊
維の作製を行い、同様に分割性の評価を行った。
【0059】実施例7 樹脂Aとしてポリプロピレン樹脂(プロピレン単独重合
体、融点163℃、MFR16)を用い、樹脂Bとして
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(融点123℃、MFR
23)90重量部とエチレン−ビニルアルコール共重合
体(鹸化度99%、エチレン含有量47モル%、MFR
14、融点160℃)10重量部の混合物を用いた以外
は、実施例3に準拠して分割型複合繊維の作製を行い、
同様に分割性の評価を行った。
【0060】比較例5 樹脂Aとしてポリプロピレン樹脂(プロピレン単独重合
体、融点163℃、MFR16)を用い、樹脂Bとして
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(融点123℃、MFR
23)を用いた以外は、実施例7に準拠して分割型複合
繊維の作製を行い、同様に分割性の評価を行った。
【0061】実施例8 樹脂Aとしてポリプロピレン樹脂(プロピレン単独重合
体、融点163℃、MFR16)を用い、樹脂Bとして
低密度ポリエチレン樹脂(融点110℃、MFR20)
90重量部とエチレン−ビニルアルコール共重合体(鹸
化度99%、エチレン含有量47モル%、MFR14、
融点160℃)10重量部の混合物を用いた以外は、実
施例3に準拠して分割型複合繊維の作製を行い、同様に
分割性の評価を行った。
【0062】比較例6 樹脂Aとしてポリプロピレン樹脂(プロピレン単独重合
体、融点163℃、MFR16)を用い、樹脂Bとして
低密度ポリエチレン樹脂(融点110℃、MFR20)
を用いた以外は、実施例8に準拠して分割型複合繊維の
作製を行い、同様に分割性の評価を行った。
【0063】実施例9 樹脂Aとしてポリプロピレン樹脂(プロピレン単独重合
体、融点163℃、MFR16)90重量部とエチレン
−ビニルアルコール共重合体(鹸化度99%、エチレン
含有量47モル%、MFR14、融点160℃)10重
量部の混合物を用い、樹脂Bとして高密度ポリエチレン
樹脂(融点131℃、MFR26)を用いた以外は、実
施例6に準拠して分割型複合繊維の作製を行い、同様に
分割性の評価を行った。
【0064】実施例10 樹脂Aとしてシンジオタクチックポリスチレン樹脂(ラ
セミ体からなるスチレン単独重合体、シンジオタクチッ
クペンタッドが95%、融点270℃)を用い、樹脂B
としてポリプロピレン樹脂(融点163℃、MFR1
0)90重量部とエチレン−ビニルアルコール共重合体
(鹸化度99%、エチレン含有量44モル%、MFR
6、融点165℃)10重量部の混合物を用いて、分割
型複合繊維用口金により、樹脂Aと樹脂Bの容積比率5
0/50の図3に示した繊維の断面構造及び形状を有す
る分割型複合繊維を紡糸した。引き取り工程において、
アルキルフォスフェートカリウム塩を付着させた。得ら
れた未延伸糸を120℃で延伸し、さらに150℃でア
ニーリングを行った後、抄紙用分散剤を付着させ5mm
長に切断した。得られた分割型複合繊維を用い、前記
(5)の分割性評価に準拠して分割性の評価を行った。
【0065】比較例7 樹脂Aとしてシンジオタクチックポリスチレン樹脂(ラ
セミ体からなるスチレン単独重合体、シンジオタクチッ
クペンタッドが95%、融点270℃)を用い、樹脂B
としてポリプロピレン樹脂(融点163℃、MFR1
0)を用いた以外は実施例10に準拠して分割型複合繊
維の作製を行い、同様に分割性の評価を行った。
【0066】実施例11 樹脂Aとしてシンジオタクチックポリスチレン樹脂(ラ
セミ体からなるスチレン単独重合体、シンジオタクチッ
クペンタッドが95%、融点270℃)を用い、樹脂B
として高密度ポリエチレン樹脂(融点131℃、MFR
16)90重量部とエチレン−ビニルアルコール共重合
体(鹸化度99%、エチレン含有量44モル%、MFR
6、融点165℃)10重量部の混合物を用いて、分割
型複合繊維用口金により、樹脂Aと樹脂Bの容積比率5
0/50の図3に示した繊維の断面構造及び形状を有す
る分割型複合繊維を紡糸した。引き取り工程において、
アルキルフォスフェートカリウム塩を付着させた。得ら
れた未延伸糸を120℃で延伸し抄紙用分散剤を付着さ
せた後、5mm長に切断した。得られた分割型複合繊維
を用い、前記(5)の分割性評価に準拠して分割性の評
価を行った。
【0067】実施例12 樹脂Aとしてポリプロピレン樹脂(プロピレン単独重合
体、融点163℃、MFR16)を用い、樹脂Bとして
高密度ポリエチレン樹脂(融点131℃、MFR16)
88重量部とエチレン−ビニルアルコール共重合体(鹸
化度99%、エチレン含有量47モル%、MFR14、
融点160℃)10重量部と発泡剤マスターバッチ2重
量部(大日精化工業(株)製「ダイブローHC」:低密
度ポリエチレンベース、発泡剤含有量20重量%)の混
合物を用いて、分割型複合繊維用口金により、樹脂Aと
樹脂Bの容積比率50/50の図2に示した繊維の断面
構造及び形状を有する分割型複合繊維を紡糸した。引き
取り工程において、アルキルフォスフェートカリウム塩
を付着させた。得られた未延伸糸を90℃で延伸し、抄
紙用分散剤を付着させた後、5mm長に切断した。得ら
れた分割型複合繊維を用い、前記(5)の分割性評価に
準拠して分割性の評価を行った。
【0068】比較例8 樹脂Aとしてポリプロピレン樹脂(プロピレン単独重合
体、融点163℃、MFR16)を用い、樹脂Bとして
高密度ポリエチレン樹脂(融点131℃、MFR16)
98重量部と発泡剤マスターバッチ2重量部(大日精化
工業(株)製「ダイブローHC」:低密度ポリエチレン
ベース、発泡剤含有量20重量%)を用いた以外は、実
施例12に準拠して分割型複合繊維の作製を行い、同様
に分割性の評価を行った。
【0069】実施例1〜12、比較例1〜8の紡糸・延
伸条件、繊維物性、複合構造及び形状、通気度減少率等
の測定結果を後述の表1、表2に示した。
【0070】実施例13 実施例3で得られた未延伸糸を90℃、5.0倍で延伸
し、機械捲縮をかけて51mm長に切断した。得られた
短繊維をローラカード機にてウェブとし、前記(6)高
圧液体流処理を行った後、さらに80℃のドライヤーで
乾燥させて繊維成形体を得た。該繊維成形体は非常に緻
密で地合が良くワイパーとして好適であった。
【0071】実施例14 実施例3で得た分割型複合繊維を80重量部とポリプロ
ピレン/低密度ポリエチレンの鞘芯型複合繊維(EAC
繊維、チッソ(株))を20重量部添加し、角型シート
マシン(25cm×25cm)を用い抄紙法でウェブと
した。乾燥後105℃で予備接着を行い未分割状態のウ
ェブを得た。前記(6)高圧液体流処理を行った後、さ
らに80℃のドライヤーで乾燥させて繊維成形体を得
た。該繊維成形体は非常に緻密で地合がよく、ワイパー
として好適であった。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】表1、2によると、実施例1と比較例1、
実施例2と比較例2、実施例3〜5と比較例3、実施例
6と比較例4、実施例7と比較例5、実施例8と比較例
6、及び実施例10と比較例7を比較すると、エチレン
−ビニルアルコール共重合体の添加により、通気度減少
率の値が増大しており、その添加効果が明らかである。
即ち、驚くべきことに、従来のような高水圧の高圧液体
流処理を行わなくても、ブレンダ−中で水を媒体として
撹拌するだけで、分割細繊化が容易に進行するため、比
較的低目付の不織布でも地合が乱れることなく分割が可
能であり、さらに高圧液体流処理のコストも大幅に削減
することができる。
【0075】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系分割型複合繊
維は、非常に分割し易いため、物理衝撃を大きくしなく
ても極細繊維化が容易に行えるため、緻密で地合いのよ
い繊維成形体を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる分割型複合繊維の断面の1
模式図である。
【図2】本発明に用いられる分割型複合繊維の断面の1
模式図である。
【図3】本発明に用いられる分割型複合繊維の断面の1
模式図である。
【図4】本発明に用いられる分割型複合繊維の断面の1
模式図である。
【図5】本発明に用いられる分割型複合繊維の断面の1
模式図である。
【図6】本発明に用いられる分割型複合繊維の断面の1
模式図である。
【符号の説明】
1 中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 13/14 D21H 13/14 15/02 15/02 15/10 15/10 25/04 25/04 (72)発明者 坂本 和之 滋賀県守山市川田町230 チッソポリプロ 繊維株式会社繊維開発研究所内 Fターム(参考) 4L041 AA07 BA04 BA05 BA11 BA34 BA40 BA42 BB07 BC04 BD04 BD07 BD11 CA36 CA38 CA41 DD05 DD06 DD18 EE08 4L047 AA14 AA27 AA28 AA29 BA04 BA21 BD02 CC03 CC12 CC16 4L055 AF15 AF16 AF17 AF20 AF21 AF39 AF46 AF47 BE20 EA32 EA33 FA04 FA09 GA29

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2成分のポリオレフィン系樹
    脂(ただし、ポリスチレン系樹脂も含む、以下同様であ
    る。)からなり、各成分が交互に配列された断面構造を
    有する分割型複合繊維であって、少なくともその1成分
    のポリオレフィン系樹脂が鹸化度95%以上のエチレン
    −ビニルアルコール共重合体を1〜30重量%含有する
    樹脂からなるポリオレフィン系分割型複合繊維。
  2. 【請求項2】 各成分を構成するポリオレフィン系樹脂
    が、ポリプロピレン樹脂からなる成分とポリエチレン樹
    脂からなる成分である請求項1に記載のポリオレフィン
    系分割型複合繊維。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン系樹脂の少なくとも1成
    分が、立体規則性ポリスチレン樹脂からなる成分である
    請求項1に記載のポリオレフィン系分割型複合繊維。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン系分割型複合繊維が、中
    空繊維である請求項1〜3の何れか1項に記載のポリオ
    レフィン系分割型複合繊維。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン系樹脂の少なくとも1成
    分に、発泡剤が添加されている請求項1〜4の何れか1
    項に記載のポリオレフィン系分割型繊維。
  6. 【請求項6】 分割型複合繊維の断面形状が、屈曲、湾
    曲もしくは偏平形状である請求項1〜5の何れか1項に
    記載のポリオレフィン系分割型複合繊維。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか1項に記載のポリ
    オレフィン系分割型複合繊維からなる繊維成形体。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のポリオレフィン系分割
    型複合繊維に該分割型複合繊維より低融点からなる繊維
    を混合し、その低融点繊維のみを熱融着させたのち、該
    分割型複合繊維を分割するポリオレフィン系分割型複合
    繊維からなる繊維成形体の製造方法。
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