JP2002087956A - 軟膏貼付材 - Google Patents

軟膏貼付材

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、軟膏剤の患部への塗設が簡単であ
るのみならず、塗設した状態の軟膏剤の状態が観察で
き、さらに保存性・携帯性が良好な軟膏貼付材を提供す
るにある。 【解決手段】 平板状に展延された軟膏剤層(1)と、該
軟膏剤層(1)を収納する凹部(31)を有しかつ該凹部(31)
開口周縁に鍔部(32)を有する容器本体(3)と、該容器本
体(3)の開口部を被覆しかつ上記鍔部(32)に剥離可能に
接着されて上記凹部(31)を密封する剥離性フィルム(4)
とを備えた軟膏貼付材であって、上記軟膏剤層(1)の少
なくとも容器本体(3)との対向面(1a)及び剥離性フィル
ム(4)との対向面(1c)が、ポリエチレン及びポリプロピ
レンから選択されるいずれかの高分子材料にて軟膏接触
面が構成される保護フィルム(2)により被覆されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚面に軟膏剤を
一様な厚さで塗設できる軟膏貼付材に関する。更に詳し
くは褥瘡や火傷・凍傷等による皮膚潰瘍の治療・保護の
ために軟膏剤を手指などを汚さずに衛生的にかつ簡単に
塗設できる軟膏貼付材に関する。
【0002】
【従来の技術】軟膏剤は、皮膚面の創傷や潰瘍等の手当
や治療剤として汎用されているものであるが、その適用
は、患部に直接手指で塗布したり、又はガーゼ等の支持
体上に展延してこれを患部に貼付するという手法が一般
的である。
【0003】ところで、創傷や潰瘍の程度が酷い場合に
は、患部への塗布が非常に行い難く、また支持体に展延
して貼付するにしても、治癒するのに長期間かかる上、
二次感染を併発し易いので治療と共に細菌感染等の予防
が必要となり、これを看護・介護するものには無菌的に
かつ頻繁に手当することが要求され、看護・介護に当た
る者に多大な労力を要するものとなっている。
【0004】このような問題点の1つである軟膏剤の患
部への塗布・貼付を簡便にするものとして、軟膏剤を支
持フイルムにて表裏面から挟持・内包し、軟膏剤内包部
のみを密封するように表裏面の支持フィルムの端縁開口
部をシールした軟膏貼付材が提案されている(特開平7
−48249号公報参照)。
【0005】ところで、上記公報に開示されている軟膏
貼付材は、手で簡単にシール部を剥離開封することがで
き、展開後は軟膏剤が表裏いずれの支持フィルムにも貼
着して皺や浮きを生じずに皮膚面に貼付できるものでは
あるが、貼付状態においては支持フィルムも軟膏剤層と
一体的に残るものであり、屈曲の頻繁な患部や凹凸の多
い患部ではこの支持フィルムによる剛性が患部の皮膚面
に違和感を生ずるものとなっている。
【0006】その上、褥瘡のような潰瘍状態が酷くかつ
長期にわたって頻繁に取り替えを要する患部への貼付に
際しては、支持フィルムがあるために貼付されている軟
膏の状態が観察できず、軟膏の取替え時期や患部の治癒
状態の判断が付き難い、等の問題点を有している。
【0007】以上の問題点に対して、本願出願人は既に
実用新案登録出願(実願平11−6039号及び実願平
11−9892号)をしているが、本願出願人らはポリ
エチレンフィルムやポリプロピレンフィルムが意外にも
軟膏剤との剥離性が良好でかつ薬剤移行性が少ない点を
見いだし、これらのフィルムを用いてさらに携帯性、塗
設性等を改良し、この発明を完成させるに至った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軟膏剤の患
部への塗設が簡単であるのみならず、塗設した状態の軟
膏剤の状態が観察でき、さらに保存性・携帯性が良好な
軟膏貼付材を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かくして本願『請求項
1』に係る発明によれば、『平板状に展延された軟膏剤
層(1)と、該軟膏剤層(1)を収納する凹部(31)を有しかつ
該凹部(31)開口周縁に鍔部(32)を有する容器本体(3)
と、該容器本体(3)の開口部を被覆しかつ上記鍔部(32)
に剥離可能に接着されて上記凹部(31)を密封する剥離性
フィルム(4)とを備えてなり、上記軟膏剤層(1)の少なく
とも容器本体との対向面(1a)及び剥離性フィルムとの対
向面(1c)が、ポリエチレン及びポリプロピレンから選択
されるいずれかの高分子材料にて軟膏接触面が構成され
る保護フィルム(2)により被覆されていることを特徴と
する軟膏貼付材(A)』が提供される。
【0010】本願発明の軟膏貼付材(以下、本願貼付材
という)(A)によれば、剥離性フィルム(4)を容器本体
(3)の鍔部(32)から剥離するとき、この剥離性フィルム
(4)と軟膏剤層(1)との間にはポリエチレン及びポリプロ
ピレンから選択されるいずれかの高分子材料にて軟膏接
触面が構成される保護フィルム(2)が介在しているの
で、剥離性フィルム(4)には軟膏剤成分が接着せずに綺
麗に剥離される。
【0011】また、軟膏剤層(1)と容器本体(3)との間に
も上記保護フィルム(2)が介在しているので、容器本体
(3)には軟膏剤成分が付着せず軟膏剤層(1)全体は綺麗に
容器本体(3)から取り出される。
【0012】このようにして取り出された軟膏剤層(1)
から一方の面の保護フィルム〔2(2b)〕を剥離すると、
このときも該保護フィルム〔2(2b)〕には軟膏剤成分が
殆ど付着せず剥離される。そして、露呈した軟膏剤面を
患部に貼付し、貼付後、残る保護フィルム〔2(2a)〕は
同様にして綺麗に剥離される。
【0013】このようにして、軟膏剤層(1)はほぼ平板
状を保持したまま患部に塗設されることとなる。しか
も、保護フィルム〔2(2a)(2b)〕には軟膏剤層(1)からの
薬剤成分の移行が非常に少なく、調製時に軟膏剤層(1)
に含有された有効成分は塗設後も有効量が保有されるこ
ととなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本願貼付材(A)において、軟膏剤
層(1)の少なくとも容器本体との対向面(1a)及び剥離性
フィルムとの対向面(1c)の2面を被覆する保護フィルム
〔2(2a)(2b)〕は、軟膏接触面がポリエチレン及びポリ
プロピレンから選択されるいずれかの高分子材料にて構
成されていさえすればよく、単層体であってもまた2種
以上が積層された積層体であっても良い。
【0015】上記保護フィルム〔2(2a)(2b)〕は、少な
くとも軟膏剤層(1)の容器本体との対向面(1a)及び剥離
性フィルムとの対向面(1c)の2面を被覆するように用い
られるが、上記2面を被覆するそれぞれの保護フィルム
が別体(2a)(2b)に構成されていても良く、また、連続し
た1枚のもの(2)に構成されていても良い。
【0016】上記前者のように、軟膏剤層(1)の表裏2
面をそれぞれ被覆する保護フィルムが別体(2a)(2b)で構
成されているとき、本願『請求項2』に示すように『軟
膏剤層(1)の容器本体との対向面(1a)を被覆する保護フ
ィルム(2a)が、該軟膏剤層(1)の対向する少なくとも1
対の側面(1b1)(1b2)を被覆すると共にこれら各側面(1b
1)(1b2)を被覆した保護フィルム(2a)の少なくともいず
れか一方の端縁〔(2a1)又は(2a2)〕の少なくとも一部が
軟膏剤層(1)の外側に延出され、この延出部(2a3)が容器
本体(3)の鍔部(32)と剥離性フィルム(4)との間で挟持・
密封』されるように構成することができる。
【0017】このように構成すれば、延出部(2a3)が軟
膏剤成分又は軟膏剤層(1)からしみ出す薬液等と接触せ
ずに保持されており、剥離性フィルム(4)を剥離したと
き延出部(2a3)を手を汚さずに摘むことができ、これに
より軟膏剤層(1)を簡単に容器本体(3)から取り出すこと
ができる。
【0018】さらに、上記のように延出部(2a3)を設け
たとき、本願『請求項3』に示すように『延出部(2a3)
と剥離性フィルム(4)との対向面にシール構造(P)』を設
けておくと、延出部(2a3)がより完全に軟膏剤成分や軟
膏剤層(1)からしみ出す薬液等との接触から保護する事
ができる。
【0019】上記延出部(2a3)は、最低限これを摘むに
十分な大きさを提供できるものであればよく、さらには
一側辺全体に亘って延出されていても良い。また変形例
として、軟膏剤層(1)を囲むように連続した延出部が形
成され、かつこの延出部に全周に亘ってシール構造が設
けられていれば、軟膏剤成分や軟膏剤層(1)からしみ出
す薬液等がこの保護フィルム(2)から容器本体(3)側へ浸
出することを防止することができ、塗設時により一層手
を汚さずに済む点で好ましい構造である。
【0020】一方、前記後者のように、軟膏剤層(1)の
表裏2面(1a)(1c)を被覆する保護フィルム(2)が連続す
る1枚から構成されている場合、例えば本願『請求項
5』に示すように『軟膏剤層(1)は、少なくとも容器本
体との対向面(1a)及び剥離性フィルムとの対向面(1c)並
びに一方の側面(1b1)が、ポリエチレン及びポリプロピ
レンから選択されるいずれかの高分子材料にて軟膏接触
面が構成される二つ折り状の保護フィルム(2)により被
覆されてなり、上記保護フィルム(2)は、上記軟膏剤層
(1)の他方の側面(1b2)側で対向する各端縁の少なくとも
一部がそれぞれ軟膏剤層(1)の外側に延出されて重ね合
わされ、この延出重ね合わせ部(2c)が容器本体(3)の鍔
部(32)と剥離性フィルム(4)との間で挟持・密封』した
構成とすることができる。
【0021】このように構成すれば、延出重ね合わせ部
(2c)が軟膏剤成分又は軟膏剤層(1)からしみ出す薬液等
と接触せずに保持されており、剥離性フィルム(4)を剥
離したとき延出重ね合わせ部(2c)を手を汚さずに摘むこ
とができ、これにより軟膏剤層(1)を簡単に容器本体(3)
から取り出すことができると共に、延出重ね合わせ部(2
c)を手指で摘んで開けば簡単に剥離して軟膏剤層(1)が
露呈され、そのまま患部に貼付することができる。な
お、延出重ね合わせ部(2c)において、互いに重ね合わさ
れる各延出部(2c1)(2c2)は、完全に重なり合う構成であ
ってもよくまたこれらの一部分が重なり合う構成であっ
てもよい。
【0022】さらに、上記のように延出重ね合わせ部(2
c)を設けたとき、本願『請求項6』に示すように『延出
重ね合わせ部(2c)の対向面に、シール構造(P)』を設け
ておくと、延出重ね合わせ部(2c)がより完全に軟膏剤成
分や軟膏剤層(1)からしみ出す薬液等との接触から保護
する事ができる。
【0023】本願貼付材(A)において、保護フィルム(2)
は、本願『請求項7』に示すように、厚さが5〜150
μmであると、或る程度の強度を保持しながらも十分な
柔軟性があり、これにより軟膏剤層(1)から剥離させ易
く従って軟膏剤成分の該保護フィルム(2)への接着が殆
ど押さえられることとなる。上記保護フィルムの厚さの
好ましい範囲としては10〜100μmが挙げられ、更
に好ましい範囲としては20〜40μmが挙げられる。
【0024】さらに、保護フィルム〔2(2a)(2b)〕の軟
膏接触面に、本願『請求項8』に示すように『凹凸が形
成されて』いたり、本願『請求項9』に示すように『シ
リコンが塗布されて』いれば、軟膏剤層(1)との剥離性
が一層良好となる。
【0025】本願貼付材(A)において、本願『請求項1
0』に示すように、『容器本体(3)が透光性材料にて形
成』されていると、保存時に軟膏剤層(1)の状態が確認
出来る点で好ましい。上記透光性材料としては、例えば
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、PET、ポリエチレ
ン等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】また、本願『請求項11』に示すように、
『容器本体(3)が遮光性材料にて形成』されていると、
光による軟膏剤層(1)の変質等を防止できて長期保存が
可能となる点で好ましい。上記遮光製材料としては、金
属泊、非透光性樹脂フィルム等が挙げられるが、本願
『請求項12』に示すように、『透光性材料(302)と遮
光性材料(301)とのラミネート体にて形成』されている
ことが、遮光性及び剥離性フィルム(4)との接着性の何
れをも満足しうる点で好ましい。
【0027】本願貼付材(A)において、本願『請求項1
3』に示すように、『軟膏剤層(10)(11)は、層内に保形
性支持体(S)が埋入されて』いると、剥離の際及び貼付
の際に軟膏剤層(10)(11)が千切れたり分断されたりし難
くなり、好ましいものである。
【0028】上記保形性支持体(S)としては、本願『請
求項14』に示すように、『網状シート体(S1)又はスポ
ンジシート体(S2)』が好ましいものとして挙げられる
が、これに限定されない。
【0029】本願貼付材(A)において、本願『請求項1
5』に示すように、『軟膏剤層(1)(10)(11)に、褥瘡、
潰瘍、火傷等の創傷部位の治療用有効成分が含有され
て』いると、これらの創傷部位のケアを非常に簡便化出
来る点で好ましいものである。
【0030】上記治療用有効成分としては、例えば本願
『請求項16』に示す『ポビドンヨード及び糖質』から
なるものや、本願『請求項17』に示す『ポビドンヨー
ドと、糖質と、表皮組織形成成分と、血行促進成分』と
からなるものを好適なものとして挙げることができる
が、これらに限定されない。
【0031】なお、上記治療用有効成分において、ポビ
ドンヨードに替えて又はこれと併用して紫雲膏を用いる
こともできる。また上記表皮組織形性成分としては、例
えば塩化リゾチーム、アセチルサリチル酸、キチン質、
ポリリン酸誘導体等が挙げられる。さらに、上記血行促
進成分としては、例えばプロスタグランジンE1エステ
ル等が挙げられる。
【0032】本願貼付材において、本願『請求項18』
に示すように、『軟膏剤層(1)(10)(11)の厚みが1〜8m
m』に設定されていると、1回の塗設に対して好適な厚
みを提供できる点で実用的である。
【0033】本願貼付材(A)によれば、柔軟な軟膏剤層
(1)(10)(11)それ自身が貼着対象の皮膚面に塗設される
ので、貼付部位の運動性を殆ど阻害せず、また貼付部位
の凹凸形状に非常に良くフィットさせることができると
共に、貼付期間における軟膏剤層(1)(10)(11)の変化を
直接観察できることとなる。
【0034】また、本願貼付材(A)によれば、保護フィ
ルム(2)には軟膏剤層(1)(10)(11)からの薬剤成分の移行
が殆ど無く、従って、従来のように軟膏剤層の調製時に
保護フィルムへの移行量を予め添加しておく必要が無い
ものである。
【0035】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
なお各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を示す
ものとする。
【0036】[実施例1]図1は褥瘡治療用に構成され
た本発明の軟膏貼付材の一例を模式的に示す斜視図、図
2は図1のz−z線断面の模式図、図3は軟膏貼付材か
ら剥離性フィルムを一部剥離した状態を模式的に示す斜
視図である。
【0037】これらの図において、軟膏貼付材(A1)は、
厚さが約5mm程度で平板状に展延された軟膏剤層(1)
と、この軟膏剤層(1)の所定面を被覆する保護フィルム
(2)と、この保護フィルム(2)が貼着された軟膏剤層(1)
を収納する凹部(31)を有する容器本体(3)と、該容器本
体(3)の凹部開口面を閉塞する剥離性フィルム(4)とから
主として構成されている。
【0038】上記保護フィルム(2)は、軟膏剤層(1)の容
器本体(3)との対向面(1a)に配される第1保護フィルム
(2a)と軟膏剤層(1)の剥離性フィルム(4)との対向面(1c)
に配される第2保護フィルム(2b)とから構成されてい
る。これらの第1及び第2の保護フィルム(2a)(2b)はい
ずれも本例ではポリエチレンからなる単層フィルムから
なり、フィルム厚が20〜40μmに構成されている。
【0039】第1保護フィルム(2a)は、上記軟膏剤層
(1)の上記容器本体(3)との対向面(1a)を被覆する部分
と、軟膏剤層(1)の一対の側面(1b1)(1b2)を被覆する部
分と、各側面(1b1)(1b2)を被覆した部分の各端縁(2a1)
(2a2)からそれぞれ延出される第1取出用舌片(2a3)(2a
3)とから構成されている。
【0040】第2保護フィルム(2b)は、軟膏剤層(1)の
剥離性フィルム(4)との対向面(1c)とほぼ同等の大きさ
に形成されており、上記した第1保護フィルム(2a)の第
1取出用舌片(2a3)(2a3)に重なる位置に同様な第2取出
用舌片(2b3)(2b3)が形成されている。
【0041】なお、第1保護フィルム(2a)や第2保護フ
ィルム(2b)は、ポリエチレン以外にポリプロピレンにて
構成されていても良い。また、図4に示すように軟膏剤
層(1)との接着面がポリエチレン又はポリプロピレンか
らなるフィルム(20)で形成され、これに他の高分子材料
からなるフィルム(r)が積層された積層フィルムであっ
ても良い。さらには図5に示すように軟膏剤層(1)との
接着面にドット状の凹凸(d)が形成されていても良く、
またさらに、上述したいずれの保護フィルムの軟膏接触
面にシリコンが塗布(図示しない)されていても良い。
【0042】容器本体(3)は、平板状の軟膏剤層(1)を収
納する平板状の凹部(31)を有しかつ該凹部(31)の開口周
縁には鍔部(32)が形成された透明プラスチック例えばポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、PET、ポリエチレン
等から構成されている。
【0043】そして、上記鍔部(32)の対向する1組の辺
部には、上記第1保護フィルム(2a)に延出されている第
1取出用舌片(2a3)(2a3)及びこれに重なる上記第2保護
フィルム(2b)から延出されている第2取出用舌片(2b3)
(2b3)に対応する部位にこれらの舌片を含む大きい形状
の突出部(33)(33)が形成されている。なお図示は省略す
るが、上記のような突出部を形成する代わりに、鍔部の
幅を広くしても良いことは言うまでもない。
【0044】剥離性フィルム(4)は、本例では軟膏剤層
側にアルミ製フィルムがラミネートされたポリエチレン
フィルムが用いられている(なお、アルミ製フィルムが
ラミネートされた紙製のものや、アルミ製フィルムのみ
からなるものであっても良く、当該分野で公知のものを
そのまま用いることができる)。この剥離性フィルム
(4)は、容器本体(3)の凹部(31)の開口周縁に形成された
各突出部(33)(33)を含む鍔部(32)の外形に略一致する外
形を有し、外周部(41)が該鍔部(32)に対して剥離可能に
接着されている。
【0045】従って、第1保護フィルム(2a)の第1取出
用舌片(2a3)(2a3)と第2保護フィルム(2b)の第2取出用
舌片(2b3)(2b3)とはそれぞれ重なった状態で、容器本体
(3)の鍔部(32)と剥離性フィルム(4)の外周部(41)との間
に挟持・密着され密封されている。
【0046】軟膏剤層(1)は、グリセリン、流動パラフ
ィン、パラフィン、ワセリン、ヨウ化カリウム、ヨウ化
ナトリウム等を公知の処方に従って調製した軟膏基材
に、ポビドンヨード及び精製白糖を有効成分として含有
するものであるが、本例では、軟膏剤層(1)中、ポビド
ンヨードは約3重量%、精製白糖は約70重量%となる
ように調製したものを用いた。なお、上記配合割合はこ
れに限定されず、実用性を阻害しない範囲で種々に変更
することができる。
【0047】また、上記軟膏剤層(1)の配合において、
ポビドンヨードに替えて又はこれと併用して紫雲膏を用
いることもできる。またさらに、塩化リゾチーム、アセ
チルサリチル酸、キチン質、ポリリン酸誘導体等の表皮
組織形性成分や、プロスタグランジンE1エステル等の
血行促進成分が任意に加えられていても良い。
【0048】以上のように構成された軟膏貼付材(A1)
は、褥瘡部位への適用に際して、まず、剥離性フィルム
(4)を容器本体(3)の鍔部(32)から剥離していくと、この
剥離性フィルム(4)と軟膏剤層(1)との間には第2保護フ
ィルム(2b)が介在しているので、剥離性フィルム(4)に
は軟膏剤成分は殆ど付着せずに剥がすことができる。
【0049】剥離性フィルム(4)が剥離された状態で
は、露呈された第2保護フィルム(2b)の各第2取出用舌
片(2b3)と第1保護フィルム(2a)の各第1取出用舌片(2a
3)とがそれぞれ重なっており、これらの第1・第2取出
用舌片は、容器本体(3)の鍔部(32)と剥離性フィルム(4)
の外周部(41)との間で挟持・密着・密封されていたの
で、ここには軟膏剤層(1)からの薬液等の浸出は殆どな
く、特に重なっている各組の第1・第2取出用舌片(2a
3)(2b3)の外側には浸出液は付いていない。
【0050】従って、例えばこれら各組の第1・第2取
出用舌片(2a3)(2b3)を重なった状態のまま摘み、これを
引き上げると、図6に示すように軟膏剤層(1)を保護フ
ィルム(2a)(2b)で被覆したまま容器本体(3)の凹部(31)
から簡単に浮かせることができる。そして第1・第2の
各保護フィルム(2a)(2b)により被覆された状態の軟膏剤
層(1)を少し引っ張り出して、一旦鍔部(32)に載せた状
態(図7参照)とするか、又は別の紙やフィルム状に完
全に取出した状態(図示せず)とし、いずれかの状態で
第2保護フィルム(2b)を剥離する。このとき、このポリ
エチレン製の第2保護フィルム(2b)には軟膏剤成分が殆
ど接着せずに綺麗に剥がれる。そして、この第2保護フ
ィルム(2b)への薬剤成分の移行は殆ど認められない。
【0051】このようにして第2保護フィルム(2b)が剥
離された軟膏剤層(1)の露呈面を、褥瘡部位に当ててこ
こに軟膏剤層を十分に貼付した後、第1保護フィルム(2
a)をその第1取出用舌片(2a3)を摘んで剥離する。この
ときもこのポリエチレン製の第1保護フィルム(2a)には
軟膏剤成分が殆ど接着せずに綺麗に剥がれる。そして、
軟膏剤層(1)はそれのみで患部に塗設されることとな
る。
【0052】このようにして、軟膏剤層(1)のみを褥瘡
部位に塗設できるので、貼付部位の運動性を殆ど阻害せ
ず、また貼付部位の凹凸形状に非常に良くフィットさせ
ることができるものである。しかも、塗設した軟膏剤層
(1)の変化を直接観察できるので、例えば軟膏剤層(1)が
患部から浸出する組織液の浸潤によりジュクジュクして
くれば、軟膏剤層(1)を交換する時期に達したと判断し
たり、また表皮組織の形成が促されて組織液の浸出が押
さえられたと判断したりできる。
【0053】またこれ以外に、1つの軟膏剤層で足りな
い場合は、既に貼着している軟膏剤層の上に、もう一つ
同じ軟膏剤層を積層して有効成分等を増加させることも
できる利点がある。
【0054】[実施例2]本例の軟膏貼付材(A2)は、第
2保護フィルムを若干変更し、かつ、剥離性フィルムと
第1保護フィルムの第1取出用舌片との間にシール構造
を設ける以外は実施例1と同様であり、従って、実施例
1と同一の部材には同一番号を付しこれらについての説
明は省略する。
【0055】まず図8の一部分解斜視図に示すように、
この軟膏貼付材(A2)の第2保護フィルム(2b)は取出用舌
片を有さない単なる矩形状のものが用いられている。そ
して、軟膏貼付材(A2)の第1取出用舌片を有する部分の
断面は図9に示す構造を有している。そして、同図のB
部にシール構造が設けられている。
【0056】シール構造(P)は、図10にその要部拡大
断面概略図を示すように、第1保護フィルム(2a)の各端
縁(2a1)から延設された各第1取出用舌片(2a3)の端縁近
傍に一体的に設けられる略棒状の各突条(p1)と、剥離性
フィルム(4)の外周部(41)の上記各突条(p1)に対応する
部位にそれぞれ一体的に設けられ、該突条(p1)と嵌合し
うる凹条(p2)とから構成されている。なお、突条(p1)と
凹条(p2)との設け方は上下逆であっても良いことは言う
までもない。
【0057】従って、本例の軟膏貼付材(A2)では、容器
本体(3)の鍔部(32)と剥離性フィルム(4)の外周部(41)と
が開封可能に密着されることは実施例1と同様である
が、このとき、第1保護フィルム(2a)の第1取出用舌片
(2a3)(2a3)が鍔部(32)と剥離性フィルム(4)の外周部(4
1)との間に挟持・密着されると共に各第1取出用舌片(2
a3)の各突条(p1)と剥離性フィルム(4)の外周部(41)に設
けられた各凹条(p2)とが嵌合してシール構造(P)を構成
した状態となっている点が異なる。
【0058】上記構成の軟膏貼付材(A2)においては、各
第1取出用舌片(2a3)と剥離性フィルム(4)との間にはシ
ール構造(P)が構成されているので、携帯時や保管時
に、容器本体(3)の凹部(31)内に収納されている軟膏剤
層(1)から薬液等が浸出して軟膏剤層(1)と第1・第2の
保護フィルム(2a)(2b)との間やこれらの保護フィルム(2
a)(2b)の背面側に廻っても、シール構造(P)によって各
第1取出用舌片(2a3)にまで浸出することが良好に防止
される事となる。
【0059】従って、剥離性フィルム(4)を容器本体(3)
の鍔部(32)から剥離していくと、この剥離性フィルム
(4)と軟膏剤層(1)との間には第2保護フィルム(2b)が介
在しているので、剥離性フィルム(4)には軟膏剤成分は
殆ど付着せずに剥がすことができると共に、この剥離過
程において上記シール構造(P)はスムースに開封される
こととなる。
【0060】剥離性フィルム(4)が剥離されたとき、第
2保護フィルム(2b)は単に軟膏剤層(1)上面を被覆して
いる状態であり、第1保護フィルム(2a)の各第1取出用
舌片(2a3)は容器本体(3)の鍔部(32)に残されている状態
が露呈される。
【0061】各第1取出用舌片(2a3)は、シール構造(P)
によって薬液等の浸潤が良好に防止されていたので、実
施例1の時よりも一層綺麗な状態で露呈している。
【0062】従って、実施例1と同様にして各第2取出
用舌片(2a3)を摘んで軟膏剤層(1)を第1・第2の保護フ
ィルム(2a)(2b)で被覆したまま取り出し(取出状態も前
例に準ずる)、同様にして非常に簡便に患部に塗設する
ことができる。
【0063】なお、本例の変形例として、図11に示す
ように、第2保護フィルム(2b)を剥離性フィルム(4)に
ラミネートすることもできる。このようにしておくと、
剥離性フィルム(4)の容器本体(3)からの剥離と同時に第
2保護フィルム(2a)も綺麗に剥がれるので、軟膏剤層
(1)の露呈に1回の剥離作業でよく、塗設がより簡便と
なる。
【0064】[実施例3]本例の軟膏貼付材(A3)は、軟
膏剤層を被覆する保護フィルムが1枚で構成される以外
は実施例1又は2と同様に構成されているものである。
従って、実施例1又は2と同一の部材については同一番
号で示し、これらについの説明は省略する。
【0065】すなわち本例の軟膏貼付材(A3)は、図12
に示すように、保護フィルム(2)が二つ折り状になって
いて、これにより軟膏剤層(1)の容器本体(3)との対向面
(1a)、一方の側面(1b1)及び剥離性フィルム(4)との対向
面(1c)を被覆している。
【0066】そして、上記被覆される側面(1b1)と対向
する他方の側面(1b2)側でこの保護フィルム(2)の上下で
対向する1対の端縁がほぼその全幅のままで延出されて
1対の延出部(2c1)(2c2)が形成され、この延出部(2c1)
(2c2)が鍔部(32)の上で重ね合わされていて、延出重ね
合わせ部(2c)が構成されている。そして、この延出重ね
合わせ部(2c)は、容器本体(3)の鍔部(32)と剥離性フィ
ルム(4)の外周部(41)との間で挟持・密着されて密封さ
れている。
【0067】以上のように構成された軟膏貼付材(A3)
は、褥瘡部位への適用に際して、まず、剥離性フィルム
(4)を容器本体(3)の鍔部(32)から剥離していく(このと
き、剥離性フィルム(4)は保護フィルム(2)の二つ折り部
側から剥離する方が好ましい。)と、この剥離性フィル
ム(4)と軟膏剤層(1)との間には保護フィルム(2)が介在
しているので、剥離性フィルム(4)には軟膏剤成分は殆
ど付着せずに剥がすことができる。
【0068】剥離性フィルム(4)が剥離された状態で
は、容器本体(3)の鍔部(32)の一辺に、保護フィルム(2)
の延出部(2c1)(2c2)が上下に重なった延出重ね合わせ部
(2c)が露呈する。この延出重ね合わせ部(2c)の外面に
は、軟膏剤層(1)からの薬液等の浸出は殆どない。従っ
て、この延出重ね合わせ部(2c)を重なった状態のまま摘
み、これを引き上げると、保護フィルム(2)に被覆され
た軟膏剤層(1)を容器本体(3)の凹部(31)から簡単に浮か
せることができる。
【0069】そしてこの保護フィルム(2)により被覆さ
れた状態の軟膏剤層(1)を少し引っ張り出して、一旦鍔
部(32)に載せた状態(図示せず)とするか、又は別の紙
やフィルム上に完全に取出した状態(図示せず)とし、
いずれかの状態で保護フィルム(2)の一方の側を剥離す
る。このとき、このポリエチレン製の保護フィルム(2)
には軟膏剤成分が殆ど接着せずに綺麗に剥がれる。しか
もこの保護フィルム(2)への薬剤成分の移行は殆ど認め
られない。
【0070】このようにして得られた軟膏剤層(1)の露
呈面を、褥瘡部位に当ててここに軟膏剤層(1)を十分に
貼付した後、他面側の保護フィルム(2)を剥離する。こ
のときもこの保護フィルム(2)には軟膏剤成分が殆ど接
着せずに綺麗に剥がれる。そして、軟膏剤層(1)はそれ
のみで患部に塗設されることとなり、以下、実施例1と
同様の効果が奏される。
【0071】[実施例4]本例の軟膏貼付材(A4)は、延
出重ね合わせ部にシール構造を設ける以外は実施例3と
同様であり、従って、実施例3と同一の部材には同一番
号を付しこれらについての説明は省略する。
【0072】すなわちシール構造(P)は、その要部拡大
断面概略図を図13に示すように、保護フィルム(2)の
延出重ね合わせ部(2c)を構成する夫々の延出部(2c1)(2c
2)において、一方の延出部(2c1)の端縁近傍に一体的に
設けられる略棒状の突条(p1)と、他方の延出部(2c2)の
上記突条(p1)に対応する部位に一体的に設けられ、該突
条(p1)と嵌合しうる凹条(p2)とから構成されている。な
お、突条と凹条の設け方は上下逆であってもよい。
【0073】従って、本例の軟膏貼付材(A4)では、容器
本体(3)の鍔部(32)と剥離性フィルム(4)とが開封可能に
密着され、この鍔部(32)と剥離性フィルム(4)との間に
延出重ね合わせ部(2c)が挟持・密着されることは実施例
3と同様であるが、このとき、延出重ね合わせ部(2c)で
は一方の延出部(2c1)に設けられた突条(p1)と他方の延
出部(2c2)に設けられた凹条(p2)とが嵌合してシール構
造(P)を構成した状態となっている点が異なる。
【0074】上記構成の軟膏貼付材(A4)においては、延
出重ね合わせ部(2c)にはシール構造(P)が構成されてい
るので、携帯時や保管時に、容器本体(3)の凹部(31)内
に収納されている軟膏剤層(1)から薬液等が浸出して軟
膏剤層(1)と保護フィルム(2)との間や保護フィルム(2)
の背面側に廻っても、シール構造(P)によって延出重ね
合わせ部(2c)にまで浸出することが防止される事とな
る。
【0075】従って、剥離性フィルム(4)を容器本体(3)
の鍔部(32)から剥離していくと、この剥離性フィルム
(4)と軟膏剤層(1)との間にはポリエチレン製の保護フィ
ルム(2)が介在しているので、剥離性フィルム(4)には軟
膏剤成分は殆ど付着せずに剥がすことができる。
【0076】剥離性フィルム(4)が剥離されたとき、保
護フィルム(2)は軟膏剤層(1)を被覆して延出重ね合わせ
部(2c)でシールされている状態であり、この延出重ね合
わせ部(2c)の外側には薬液等の浸潤が良好に防止されて
おり、実施例3のときよりも一層綺麗な状態で露呈され
る。
【0077】従って、実施例3と同様にしてこの延出重
ね合わせ部(2c)を手指で摘んで軟膏剤層(1)を保護フィ
ルム(2)で被覆したまま取り出し、同様にして非常に簡
便に患部に塗設することができる。以下、実施例1と同
様の効果が奏される。
【0078】[実施例5]本例の軟膏貼付材(A5)は、容
器本体が遮光性材料で構成される以外は実施例1と同様
の構成であり、従って、実施例1と同一の部材について
は同一番号で示し、これらについの説明は省略する。す
なわち、本例での容器本体(30)には、図14に示すよう
に、外側がアルミフィルム(301)で内側がポリ塩化ビニ
ルフィルム(302)のラミネート体で構成されたものが用
いられている。
【0079】従って、遮光性に優れており長期に保存が
できると共に、剥離性フィルム側にはポリ塩化ビニルフ
ィルムが配設されているので、接着性が良好となり密封
できる事となる。
【0080】なお、説明及び図面は省略するが、本実施
例の容器本体の構成は、実施例2〜4のいずれにも適用
することができることは言うまでもない。
【0081】[実施例6]本例の軟膏貼付材(A6)は、軟
膏剤層を下記するごとく変更する以外は、実施例1と同
様に構成したものである。従って、実施例1と同一の部
材については同一の番号で示し、これらについての説明
は省略する。
【0082】すなわち本例の軟膏貼付材(A6)は、図15
にその要部断面を示すように、軟膏剤層(10)内部に、細
い繊維(f)をラフに三次元的に絡ませて得られる粗い目
を有する網状シート体(S1)が埋入されている。
【0083】このようにして軟膏剤層(10)を構成するこ
とにより、網状シート体(S1)が軟膏剤層(10)自身の保形
性支持体(S)となって形態保持性が良好となり、該軟膏
剤層(10)と第1及び第2の各保護フィルム(2a)(2b)との
剥離性は実施例1のものよりも一層良好なものとなっ
た。
【0084】[実施例7]網状シート体に替えて、スポ
ンジシート体を用いる以外は、実施例6と同様にして図
16に示す軟膏貼付材(A7)を構成した。実施例6と同一
の部材については同一の番号で示し、これらについての
説明は省略する。
【0085】本例の軟膏貼付材(A7)における軟膏剤層(1
1)では、スポンジシート体(S2)の連続気泡内に軟膏剤が
埋入保持されていて、スポンジシート体(S2)が軟膏剤層
(11)自身の保形性支持体(S)となって形態保持性が頗る
良好なものとなっており、その上軟膏剤層(11)の表面に
はスポンジシート体(S2)の多孔面が露呈しているので、
これと接触する各保護フィルム(2a)(2b)とは非常に剥離
し易い構成となっている。従って、この軟膏貼付材(A7)
においても、実施例6と同等又はそれ以上に剥離性の良
好なものであった。
【0086】なお、説明及び図面は省略するが、実施例
6及び7の軟膏剤層の構成はいずれも、実施例2〜5の
軟膏剤層に適用することができることは言うまでもな
い。
【0087】
【発明の効果】本願『請求項1』に係る発明によれば、
平板状に展延された軟膏剤層が、プラスチック容器本体
の凹部内に収納されているので、軟らかい軟膏剤層がそ
れよりも固い部材で保護されるので、多少の外力が作用
しても軟膏剤層自体の変形等のトラブルが生じ難く、携
帯性が良好で、従って非常に流通させ易いものとなる。
【0088】また、剥離性フィルムを剥離して露呈され
る面に貼着されている保護フィルムはその貼着面がポリ
エチレン、ポリプロピレンから選択される高分子材料か
ら構成されているので、軟膏剤成分がこの保護フィルム
に付着せずに綺麗に剥がすことができると共に、またこ
の保護フィルムへの薬剤成分の移行が殆ど無く、簡単に
容器本体から取り出して患部に塗設することができる。
【0089】しかも、軟膏剤層のみを患部に塗設するこ
ともできるので、貼着状態の軟膏剤の様子を直接観察で
き、軟膏剤の交換時期や患部の治癒状態を把握できるこ
ととなる。
【0090】本願『請求項2』に係る発明によれば、請
求項1が奏する効果に加えて、延出部が軟膏剤成分又は
軟膏剤層からしみ出す薬液等と接触せずに保持されるの
で、剥離性フィルムを剥離したときこの延出部を手を汚
さずに摘むことができ、これにより軟膏剤層を簡単に容
器本体から取り出すことができる。
【0091】本願『請求項3』に係る発明によれば、請
求項2が奏する効果に加えて、延出部がより完全に軟膏
剤成分や軟膏剤層からしみ出す薬液等との接触から保護
する事ができる。
【0092】本願『請求項4』に係る発明によれば、請
求項1〜3がそれぞれ奏する効果に加えて、剥離性フィ
ルムの剥離と共に保護フィルムが剥がせて綺麗な軟膏剤
層が露呈するので、適用に際しての手間が簡略化でき
る。
【0093】本願『請求項5』に係る発明によれば、請
求項1が奏する効果に加えて、延出重ね合わせ部が軟膏
剤成分又は軟膏剤層からしみ出す薬液等と接触せずに保
持されており、剥離性フィルムを剥離したとき延出重ね
合わせ部を手を汚さずに摘むことができ、これにより軟
膏剤層を簡単に容器本体から取り出すことができると共
に、延出重ね合わせ部を手指で摘んで開けば簡単にかつ
綺麗に剥離して軟膏剤層が露呈され、そのまま患部に貼
付することができる。
【0094】本願『請求項6』に係る発明によれば、請
求項5が奏する効果に加え、延出重ね合わせ部がより完
全に軟膏剤成分や軟膏剤層からしみ出す薬液等との接触
から保護する事ができる。
【0095】本願『請求項7』に係る発明によれば、保
護フィルムの柔軟性が適切であるので、軟膏剤成分を殆
ど付着させずに剥離することができる。
【0096】本願『請求項8』又は『請求項9』に係る
各発明によれば、凹凸やシリコン層により軟膏剤層との
接着性が極力軽減されるので、より一層綺麗に軟膏剤層
から保護フィルムを剥離することができる。
【0097】本願『請求項10』に係る発明によれば、
本体容器が透光性材料で形成されていると、保存時に軟
膏剤層の変質が無いかどうかその保存状態が確認出来る
こととなる。
【0098】本願『請求項11』に係る発明によれば、
光による軟膏剤層の変質等を防止できて長期保存が可能
となる。
【0099】本願『請求項12』に係る発明によれば、
遮光ができると共に、また透光性材料のうち樹脂フィル
ムを選択すれば剥離性フィルムとの接着性も優れ、遮光
性及び密封性が達成されて長期保存と携帯性が頗る良好
となる。
【0100】本願『請求項13』に係る発明によれば、
軟膏剤層の層内に保形性支持体を埋入しているので、剥
離に際しても軟膏剤層は平板状の形状を良好に維持した
まま綺麗な剥離を促すことができるし、塗設状態におい
ても安定した形状を保持することができる。
【0101】本願『請求項14』に係る発明によれば、
保形性支持体に、網状シート体又はスポンジシート体を
用いることにより、軟膏剤層全体に亘って形状を支持で
きることとなり、請求項11が奏する効果をより一層強
めることができる。
【0102】本願『請求項15』に係る発明によれば、
軟膏剤層に、褥瘡、潰瘍、火傷等の創傷部位の治療用有
効成分を含有しているので、これらに対するケアが手指
を汚さずに且つスムースに実行できると共に、このよう
な治療用有効成分を含む軟膏貼付材をどこへでも携帯で
きかつ長期に保存できるので、これらに対するケアをど
こでも簡単に行うことができる。
【0103】本願『請求項16』に係る発明によれば、
治療用有効成分が、ポビドンヨード及び糖質からなるの
で、褥瘡の治療が非常に簡便に行えると共に、これらの
治癒過程や軟膏剤の交換時期等を直接目で見て把握でき
る。
【0104】本願『請求項17』に係る発明によれば、
治療用有効成分が、ポビドンヨード、と、糖質と、表皮
組織形成成分と、血行促進成分とから構成されているの
で、褥瘡に対する治癒効果を高めると共に請求項15が
奏する効果をそのまま実行する事が出来る。
【0105】本願『請求項18』に係る発明によれば、
軟膏剤層の厚みが1回の塗設に適した厚みであるので、
開封したものをそのまま貼付すればそれだけでその部の
ケアが完了でき、非常にケアを簡便化する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願軟膏貼付材の第1実施例の斜視図
【図2】図1のz−z線断面の模式図
【図3】剥離性フィルムを一部剥離した状態を模式的に
示す斜視図
【図4】実施例1の変形例について一部剥離状態の側面
概略図
【図5】実施例1の他の変形例について一部剥離状態の
側面概略図
【図6】保護フィルムで被覆された軟膏剤層を容器本体
から取り出すときの状態を示す模式図
【図7】保護フィルムで被覆された軟膏剤層の容器本体
からの取出過程の一例を示す模式図
【図8】本願軟膏貼付材の第2実施例の構成を説明する
一部分解斜視図
【図9】第2実施例の図2相当図
【図10】図9のB部の拡大図
【図11】第2実施例の変形例についの図1相当図
【図12】本願軟膏貼付材の第3実施例の図2相当図
【図13】本願軟膏貼付材の第4実施例の要部拡大図
【図14】本願軟膏貼付材の第5実施例の図2相当図
【図15】本願軟膏貼付材の第6実施例の図2相当図
【図16】本願軟膏貼付材の第7実施例の図2相当図
【符号の説明】
(A1)(A2)(A3)(A4)(A5)(A6)(A7)…軟膏貼付材 (1)(10)(11)…軟膏剤層 (2)…保護フィルム (2a)…第1保護フィルム (2b)…第2保護フィルム (3)(30)…容器本体 (4)…剥離性フィルム (2a3)(2b3)(2c1)(2c2)…取出用舌片(又は延出部) (2c)…延出重ね合わせ部 (f)…細い繊維 (S1)…網状シート体 (S2)…スポンジシート体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大宅 一弘 兵庫県三田市ゆりのき台6丁目7番2号 共和薬品工業株式会社リサーチセンター内 (72)発明者 山下 順也 兵庫県三田市ゆりのき台6丁目7番2号 共和薬品工業株式会社リサーチセンター内 (72)発明者 森 雅樹 兵庫県三田市ゆりのき台6丁目7番2号 共和薬品工業株式会社リサーチセンター内 Fターム(参考) 4C076 AA74 AA78 AA81 BB31 CC03 CC19 CC31 EE03A EE27 FF68

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状に展延された軟膏剤層と、該軟膏
    剤層を収納する凹部を有しかつ該凹部開口周縁に鍔部を
    有する容器本体と、該容器本体の開口部を被覆しかつ上
    記鍔部に剥離可能に接着されて上記凹部を密封する剥離
    性フィルムとを備えてなり、 上記軟膏剤層の少なくとも容器本体との対向面及び剥離
    性フィルムとの対向面が、ポリエチレン及びポリプロピ
    レンから選択されるいずれかの高分子材料にて軟膏接触
    面が構成される保護フィルムにより被覆されていること
    を特徴とする軟膏貼付材。
  2. 【請求項2】 軟膏剤層の容器本体との対向面を被覆す
    る保護フィルムが、該軟膏剤層の対向する少なくとも1
    対の側面をも被覆すると共にこれらの各側面を被覆した
    少なくともいずれか一方の端縁の少なくとも一部が軟膏
    剤層の外側に延出され、この延出部が容器本体の鍔部と
    剥離性フィルムとの間で挟持・密封されてなる請求項1
    記載の軟膏貼付材。
  3. 【請求項3】 延出部と剥離性フィルムとの対向面に、
    シール構造が設けられている請求項2記載の軟膏貼付
    材。
  4. 【請求項4】 軟膏剤層の剥離性フィルムとの対向面を
    被覆する保護フィルムが剥離性フィルムとラミネートさ
    れている請求項1〜3のいずれかに記載の軟膏貼付材。
  5. 【請求項5】 平板状に展延された軟膏剤層と、該軟膏
    剤層を収納する凹部を有しかつ該凹部開口周縁に鍔部を
    有する容器本体と、該容器本体の開口部を被覆しかつ上
    記鍔部に剥離可能に接着されて上記凹部を密封する剥離
    性フィルムとを備えてなり、 上記軟膏剤層は、少なくとも容器本体との対向面及び剥
    離性フィルムとの対向面並びに一方の側面が、ポリエチ
    レン及びポリプロピレンから選択されるいずれかの高分
    子材料にて軟膏接触面が構成される二つ折り状の保護フ
    ィルムにより被覆されてなり、 上記保護フィルムは、上記軟膏剤層の他方の側面側で対
    向する各端縁の少なくとも一部がそれぞれ軟膏剤層の外
    側に延出されて重ね合わされ、この延出重ね合わせ部が
    容器本体の鍔部と剥離性フィルムとの間で挟持・密封さ
    れてなる軟膏貼付材。
  6. 【請求項6】 延出重ね合わせ部の対向面に、シール構
    造が設けられている請求項5記載の軟膏貼付材。
  7. 【請求項7】 保護フィルムは、厚さが5〜150μm
    である請求項1〜6のいずれかに記載の軟膏貼付材。
  8. 【請求項8】 保護フィルムは、少なくとも軟膏接触面
    が凹凸に形成されている請求項1〜7のいずれかに記載
    の軟膏貼付材。
  9. 【請求項9】 保護フィルムは、少なくとも軟膏接触面
    にシリコンが塗布されてなる請求項1〜8のいずれかに
    記載の軟膏貼付材。
  10. 【請求項10】 容器本体が、透光性材料にて形成され
    ている請求項1〜9のいずれかに記載の軟膏貼付材。
  11. 【請求項11】 容器本体が、遮光性材料にて形成され
    ている請求項1〜9のいずれかに記載の軟膏貼付材。
  12. 【請求項12】 容器本体が、透光性材料と遮光性材料
    とのラミネート体から形成されている請求項1〜9のい
    ずれかに記載の軟膏貼付材。
  13. 【請求項13】 軟膏剤層は、層内に保形性支持体が埋
    入されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれ
    かに記載の軟膏貼付材。
  14. 【請求項14】 保形性支持体が、網状シート体又はス
    ポンジシート体である請求項13に記載の軟膏貼付材。
  15. 【請求項15】 軟膏剤層に、褥瘡、潰瘍、火傷等の創
    傷部位の治療用有効成分が含有されてなる請求項1〜1
    4のいずれかに記載の軟膏貼付材。
  16. 【請求項16】 治療用有効成分が、ポビドンヨード及
    び糖質からなる請求項15に記載の軟膏貼付材。
  17. 【請求項17】 治療用有効成分が、ポビドンヨード
    と、糖質と、表皮組織形成成分と、血行促進成分とから
    なる請求項15に記載の軟膏貼付材。
  18. 【請求項18】 軟膏剤層の厚みが、1〜8mmである請
    求項1〜16のいずれかに記載の軟膏貼付材。
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