JP2002086538A - シートの製造方法およびシート厚み制御装置 - Google Patents

シートの製造方法およびシート厚み制御装置

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JP2002086538A JP2000277701A JP2000277701A JP2002086538A JP 2002086538 A JP2002086538 A JP 2002086538A JP 2000277701 A JP2000277701 A JP 2000277701A JP 2000277701 A JP2000277701 A JP 2000277701A JP 2002086538 A JP2002086538 A JP 2002086538A
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heat
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Yasuhiro Nakai
康博 中井
Masatsugu Uehara
正嗣 上原
Hajime Hirata
肇 平田
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便な方法で加熱型のシートの厚み調整手段の
応答の非対称性に起因する制御精度の低さを改善する、
シートの製造方法およびシートの厚み制御装置を提供す
る。 【解決手段】複数個の加熱型厚み調整手段を備えたダイ
を用いて重合体をシート状に押し出し、成型して所望の
厚みのシートとなすとともに、そのシートの幅方向の厚
み分布を測定し、測定値に基づいて前記加熱型厚み調整
手段へ加える熱量を制御装置によって制御するシートの
製造プロセスに用いられる前記制御装置であって、前記
加熱型厚み調整手段に加える熱量の変化量が、熱量を減
らすときには増やすときに比べて大きくなるように、熱
量を前記加熱型厚み調整手段に加えるように構成されて
なることを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムなどのシ
ートの製造方法およびシートの厚み制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プラスチックフィルムなどの
シートの製造は、次のようなプロセスにより行われてい
る。
【0003】図2は、一般的なシートの製造設備全体概
略構成を示す図であり、図3は、図2に示す口金の要部
拡大斜視図である。
【0004】このシートの製造設備は、重合体を押し出
す押出機3と、押し出された重合体をシート状に成形す
る口金4、前記シート状に成形された重合体(以下シー
ト1という)を冷却する冷却ロール5、シート1を縦横
方向に延伸する延伸機2、延伸されたシート1を巻き取
る巻取機6を備えている。口金4は、シート1の幅方向
(図2の紙面に直交する方向)に配列された多数の厚み
調整手段10と重合体を吐出する間隙11を備えてい
る。さらにこのシートの製造設備は、シートの幅方向に
厚み分布を測定する厚み測定器8と、前記厚み分布に基
づいて厚み調整手段10を制御する制御手段9を備えて
いる。
【0005】厚み調整手段10としては、口金4の吐出
部直後に設けられた加熱手段の温度を調整することによ
り、当該部位の重合体の吐出量を調整する加熱型厚み調
整手段が広く用いられている。
【0006】たとえば、厚み調整手段10にヒートボル
トを用い、これらのボルトに熱量を与えてボルトの温度
を変化させて、ボルトを熱膨張、収縮させることにより
口金4の間隙11を調整するヒートボルト方式や、厚み
調整手段10にリップヒーターを用い、重合体の温度を
変化させて重合体の粘性率の変化により口金4から押し
出される重合体の押し出し量を変えることにより、シー
ト1の厚みを調整するリップヒーター方式のものがあ
る。
【0007】上記のように、ヒートボルト方式、リップ
ヒーター方式ともに、温度を調整することによって、シ
ートの厚みを調整している。
【0008】ヒートボルト方式では、厚み調整手段10
の温度を上げると口金の間隙が狭くなるのでシートの厚
みは薄くなる。逆にリップヒーター方式では、温度を上
げると重合体の粘度が低くなるために口金から押し出さ
れる量が増えるのでシートは厚くなる。
【0009】このような加熱型厚み調整手段の温度調整
によるシートの厚み制御方法においては、温度を上げる
場合には、前述のように強制的に温度調整手段10に電
力を加えるなどして加熱しているが、温度を下げる場合
には、自然放熱している場合が多い。
【0010】このような方法では、温度を上げる場合と
下げる場合で、シート厚みの時間変動が異なり、温度を
上げる場合に比べて、温度を下げる場合は、シートの厚
みの時間変動が遅くなる。
【0011】ところが、従来のシートの製造では、上記
のような温度の時間変動の違いを考慮せずに制御してい
たので、制御精度が低く、製品ロールの形状が悪いとい
う問題があった。
【0012】これに対して特開平5−441号公報に記
載の発明では、厚み調整手段10の周囲に空気の流路を
設け、冷却ガスを通して積極的に温度調整手段を冷却す
ることにより、シート厚みの時間変動を、シートを厚く
する場合と薄くする場合で同じになるようにしようとし
ている。なお、このように温度を下げるためにエア等を
強制的に流通させる場合もあるが、この場合でも温度を
上昇させるときと低下させるときとで異なるしくみを使
うので応答性が非対称となるのが普通である。したがっ
て上記問題が根本的に解決される訳ではない。
【0013】その上、上記発明では、口金の構造が複雑
になる、別途冷却ガスを準備する必要があるので、結果
的にシートの製造コストが上がるという問題があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の技術の上記問題点を解決し、簡便な方法で加熱型のシ
ートの厚み調整手段の応答の非対称性に起因する制御精
度の低さを改善する、シートの製造方法およびシートの
厚み制御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明のシートの製造方法は、複数個の加熱型厚み
調整手段を備えたダイを用いて重合体をシート状に押し
出し、成型して所望の厚みのシートとなすとともに、そ
のシートの幅方向の厚み分布を測定し、測定値に基づい
て前記加熱型厚み調整手段に加える熱量を制御する際
に、熱量の変化量が、熱量を減らすときには増やすとき
に比べて大きくなるように、熱量を前記加熱型厚み調整
手段に加えることを特徴とするものである。
【0016】測定値に基づいて前記加熱型厚み調整手段
に加える熱量を制御する際に、熱量の変化量が、熱量を
減らすときには増やすときに比べて大きくなるようにす
るには、前記測定値に基づいて前記加熱型厚み調整手段
に加える基本熱量を求めてこれを制御用熱量に変換し、
該制御用熱量を前記加熱型厚み調整手段に加える際に、
前記基本熱量の変化量に対する前記制御用熱量の変化量
の比が熱量を減らすときには増やすときに比べて大きく
なるように、制御用熱量を変換することや、複数個の加
熱型厚み調整手段を備えたダイを用いて重合体をシート
状に押し出し、成型して所望の厚みのシートとなすとと
もに、そのシートの幅方向の厚み分布を測定し、測定値
と予め設定されたシート厚みの目標値との差値を制御用
差値に変換し、該制御用値に基づいて前記加熱型厚み調
整手段に加える熱量を制御する際に、測定により得られ
た前記差値に対する前記制御用差値の比が、前記差値が
熱量を減らすべき値のときには、前記熱量を増やすべき
値のときよりも大きくなるように変換する方法が本発明
の好ましい形態である。
【0017】また、前記加熱型厚み調整手段は、ヒート
ボルトまたはリップヒーターであることが好ましい。
【0018】さらに、上記課題を解決するための、本発
明の本発明のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、
シートの幅方向の各部の厚みの分布の測定値を入力する
ステップと、前記各部の厚みの目標値と前記測定値との
差値を算出するステップと、前記各部の差値に基づいて
加熱型厚み調整手段に加える熱量を算出するステップと
をコンピュータに実行させるプログラムを記憶した記憶
媒体であって、前記熱量を算出するステップは、熱量の
変化量が熱量を減らすときには増やすときに比べて大き
くなるように熱量を算出することを特徴とするものであ
る。
【0019】また、本発明のシートの製造方法によって
製造されたシートも本発明の特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図を引用しながら本発明を
プラスチックフィルムの製造に適用した実施形態例に基
づいて説明する。
【0021】本実施形態のシートの製造設備の基本構成
は図2、3に示したとおりであり、ここでは詳しい説明
を省略する。
【0022】本実施形態例における制御手段9は、図1
(a)に示すように、操作量演算手段21によって、上
記シート1の厚み測定値24と目標厚み値との差値25
に基づいて、熱量23を演算し、熱量をシート製造プロ
セス22の厚み調整手段10に加える(多くの場合、電
気式のヒーターを使うので、結局この熱量は加熱型厚み
調整手段に流す電流の形で与えられることが多い)。
【0023】制御手段9は、上記シート1の厚み測定値
と目標厚み値との差値である偏差データに対してフィル
タ処理等の変換処理を行うことが好ましい。フィルタ処
理としては、シートの幅方向と同じ方向に移動平均処理
することや、現時点以前の偏差データとの間で加重平均
処理する手法などを用いることができる。
【0024】また、シートの幅方向に配設された厚み調
整手段10の数は、前記偏差データの数より少ない場合
が多い。このような場合は、前記フィルタ処理された偏
差データから、各厚み調整手段に対応するデータを採取
する。このとき、各々の厚み調整手段10と偏差データ
の対応位置を予め求めておくことが望ましい。
【0025】さらに制御手段9は、前記フィルタ処理ず
みの、厚み調整手段の数に個数を合わせた偏差データに
基づいて熱量を算出し、厚み調整手段10を制御する。
制御方法は、PID制御や数学的モデルを利用した現代
制御を用いることができる。
【0026】次に、ヒートボルトやリップヒーターの温
度を変えたときのシートの厚みの変動と、本発明に係る
熱量の算出方法について説明する。
【0027】前述のとおりヒートボルト方式では、厚み
調整手段10の温度を上げると口金の間隙が狭くなるの
でシートの厚みは薄くなる。逆に粘度方式では、温度を
上げると重合体の粘度が低くなるために口金から吐出さ
れる量が増えるのでシートは厚くなる。
【0028】ここで、ヒートボルト方式を例にとり、温
度調整手段10を加熱する(厚み調整手段に加える熱量
を増やす)場合と冷却する(厚み調整手段に加える熱量
を減らす。なお、強制冷却手段を備える前述の特開平5
−441号公報に開示されたような構成をとる場合は、
冷却によって奪う熱量を増やす場合も含む)場合におけ
る、シートの厚みの時間変動について、図4を用いて説
明する。
【0029】図4には、逆方向に同じ熱量の変化量を与
えて、ヒートボルトを加熱した場合におけるシート厚み
の時間変動の31と、ヒートボルトを冷却した場合にお
けるシート厚みの時間変動30の概略図を示す。ヒート
ボルトを冷却した場合は、ヒートボルトを加熱した場合
に比べてシートの厚み変動が遅いことがわかる。
【0030】また、図5には、ヒートボルトを冷却する
場合の、熱量が大きい場合と小さい場合における、シー
ト厚みの時間変動の概略図を示す。
【0031】熱量が小さい場合のシートの厚み変動41
に比べて、熱量が大きい場合のシートの厚み変動40の
方が、素早くシート厚みが変動していることがわかる。
【0032】さらに、図5には、熱量が小さい場合で、
シートの厚み変化の時定数が小さい(シート厚みが素早
く変化する)場合の、シート厚みの時間変動42を示
す。厚み調整手段10に熱量を加えてから一定時間34
経過した後では、シートの厚み変動量は、熱量が大きい
場合のシートの厚み変動量と同じである。
【0033】したがって、上記一定時間34を制御周期
とすると、熱量を大きくすることにより、この制御周期
では時定数が小さい場合と同じシートの厚み変動と考え
ることができる。つまり、図1(b)に示すように、基
本熱量算出手段211により、応答性の非対称性を無視
して、冷却時も加熱時と同じ応答性を有するものとして
与えられるべき熱量(基本熱量)の変化量が算出された
後に、前記変化量をγ倍(γ>1)となるように制御用
熱量を求めることにより、ヒートボルトを冷却する場合
の応答性を向上することができる。ここでは、ヒートボ
ルトを加熱する場合を基準として、ヒートボルトを冷却
する場合の熱量を大きくしたが、逆に、ヒートボルトを
冷却する場合を基準として、ヒートボルトを加熱する場
合の熱量を小さくする方法も用いることができる(第1
の形態)。
【0034】また、図4から、厚み調整手段10に熱量
を加えてから一定時間34経過した後における、ボルト
を加熱した場合におけるシートの厚み変動量33と、ボ
ルトを冷却した場合におけるシートの厚み変動量32を
比較すると、ボルトを加熱した場合におけるシートの厚
み変動量33の方が大きいことがわかる。
【0035】そこで、厚み測定値と目標値の差値に基づ
いて熱量を求める場合、前記差値が大きいほど熱量の変
化量を大きくするような制御方法を採用する場合には、
図1(c)に示すように、制御用差値算出手段213に
より、冷却時は加熱時よりも差値がα倍(α>1)とな
るように予め変換して制御用の差値となしてから熱量算
出手段214により通常の制御計算を行って熱量を算出
すると、熱量の変化量が大きくなり、第1の形態と同
様、ボルトを冷却する場合の応答性を向上することがで
きる(第2の形態)。
【0036】この場合においても、逆に加熱する場合に
は、冷却する場合に用いる前記測定値と前記目標値との
制御用差値をβ倍(0<β<1)して熱量を求め、加熱
型厚み調整手段に加えてもよい(第3の形態)。
【0037】上記αやβ、γは、プロセスゲインや加熱
/冷却の時定数、制御周期を考慮して決定することが望
ましい。また、αやβ、γは一定値ではなく、目標厚み
値と測定厚み値との差の大きさに応じて可変であっても
よい。
【0038】上記の例では、通常の対称な制御計算を行
う制御系の入力または出力に非対称性を与える手段を付
加する形態をとったが、制御系自体をかかる非対称な制
御出力を算出できるものとして構成してもよい。
【0039】なお、このような非対称な制御はコンピュ
ータを用いて計算させるのが好ましい。この場合は、コ
ンピュータのメモリやCPUを上記各ステップに対応す
るサブルーチンにより動作させるプログラムによって実
現されて、かかるプログラムはフロッピー(登録商標)
ディスクやCD−ROMといった有形のコンピュータ読
み取り可能な記憶媒体や、有線または無線のネットワー
ク等の伝送媒体を介して流通される。
【0040】
【実施例】ここで、本発明を用いてプラスチックフィル
ムを製造した実施例について説明する。
【0041】図6、7に、ヒートボルト方式を用いたフ
ィルム製造プロセスにおいて、複数のボルトに一定の熱
量を加えてボルトを押した場合と引いた場合における、
フィルム厚みの時間変化の平均値51、53を示す。図
中の破線52、54は51、53を関数近似したもので
ある。この近似曲線52、54の変化が、全体の変化量
の10%から90%(図6、7中の破線55、56)ま
で変化するまでの時間を比べると、加熱する(押す)場
合の方(52)が、冷却する(引く)場合(54)に比
べて約1.4倍短い。図8に、この状態で作られた製品
ロールの外形プロファイル61を示す。引く動作が遅く
十分でないので、外形プロファイルは全体的に目標値よ
り薄くなっている。
【0042】そこで熱量の変化量を、冷却する場合には
1.4倍して、先ほどと同様にフィルムを製造した。図
8には、このときの製品ロールの外形プロファイル62
を示す。ボルトを冷却する場合の熱量を大きくすること
により、冷却時の応答性が向上したために、製品ロール
の外形プロファイルのムラが全体的に減少した。
【0043】また、ヒートボルト方式の場合、測定値が
目標値より小さい場合は、対応するヒートボルトを冷却
するので、このような場合は、測定値と目標値との差を
1.4倍として熱量を求めることにより、上記実施例と
同様、製品ロールの外形プロファイルのムラが全体的に
減少した。
【0044】
【発明の効果】複数個の加熱型厚み調整手段を備えたダ
イを用いて重合体をシート状に押し出し、成型して所望
の厚みのシートとなすとともに、そのシートの幅方向の
厚み分布を測定し、測定値に基づいて前記加熱型厚み調
整手段に加える熱量を制御する際に、熱量の変化量が、
熱量を減らすときには増やすときに比べて大きくなるよ
うに、熱量を前記加熱型厚み調整手段に加える場合に
は、加熱型厚み調整手段の応答性の非対称性に起因する
制御精度の低さを改善することができるので、厚みムラ
が改善される。その結果、シートの品質が向上し、収率
が上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における、シートの厚み制御
方法を示すブロック図である。
【図2】一般的なシートの製造設備全体概略構成を示す
図である。
【図3】図2に示す口金の要部拡大斜視図である。
【図4】ヒートボルトを押し引きした場合における、シ
ート厚みの時間変動を示す図である。
【図5】熱量が大きい、または小さい場合における、シ
ート厚みの時間変動を示す図である。
【図6】本発明の一実施例における、ヒートボルトを加
熱した場合における、フィルム厚みの時間変動を示す図
である。
【図7】同実施例における、ヒートボルトを冷却した場
合における、フィルム厚みの時間変動を示す図である。
【図8】同実施例における、製品ロールの外形プロファ
イルを示す図である。
【符号の説明】
1 :シート 2 :延伸機 3 :押出機 4 :口金 5 :冷却ロール 6 :巻取機 7 :搬送ロール 8 :厚み測定器 9 :制御手段 10 :厚み調整手段 11 :間隙 21 :操作量演算手段 211 :基本熱量算出手段 212 :制御用熱量算出手段 213 :制御用差値算出手段 214 :熱量算出手段 22 :シート製造プロセス 23 :操作量 24 :厚み測定値 25 :偏差データ 30 :ヒートボルトを引いた場合のシート厚みの時
間変動 31 :ヒートボルトを押した場合のシート厚みの時
間変動 32 :ヒートボルトを引いた場合における一定時間
後のシート厚み変動量 33 :ヒートボルトを押した場合における一定時間
後のシート厚み変動量 34 :熱量を加えてからの一定期間 40 :熱量が大きい場合のシート厚みの時間変動 41 :熱量が小さい場合のシート厚みの時間変動 42 :41に比べて時定数が小さい場合のシート厚
みの時間変動 51 :ヒートボルトを押した場合のフィルム厚みの
時間変動 52 :51の関数近似曲線 53 :ヒートボルトを引いた場合のフィルム厚みの
時間変動 54 :51の関数近似曲線 55 :フィルム厚みの10%変化量 56 :フィルム厚みの90%変化量 61 :従来の方法でフィルムを製造した場合におけ
る、製品ロールの外形プロファイル 62 :本発明の方法でフィルムを製造した場合にお
ける、製品ロールの外形プロファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F207 AG01 AM19 AP11 AR06 AR12 KA01 KA17 KE06 KL76 KL79 KL84 KM06 KM15 KM16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の加熱型厚み調整手段を備えたダ
    イを用いて重合体をシート状に押し出し、成型して所望
    の厚みのシートとなすとともに、そのシートの幅方向の
    厚み分布を測定し、測定値に基づいて前記加熱型厚み調
    整手段に加える熱量を制御する際に、熱量の変化量が、
    熱量を減らすときには増やすときに比べて大きくなるよ
    うに、熱量を前記加熱型厚み調整手段に加えることを特
    徴とする、シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記測定値に基づいて前記加熱型厚み調
    整手段に加える基本熱量を求めてこれを制御用熱量に変
    換し、該制御用熱量を前記加熱型厚み調整手段に加える
    際に、前記基本熱量の変化量に対する前記制御用熱量の
    変化量の比が熱量を減らすときには増やすときに比べて
    大きくなるように、制御用熱量を変換することを特徴と
    する、請求項1に記載のシートの製造方法。
  3. 【請求項3】 複数個の加熱型厚み調整手段を備えたダ
    イを用いて重合体をシート状に押し出し、成型して所望
    の厚みのシートとなすとともに、そのシートの幅方向の
    厚み分布を測定し、測定値と予め設定されたシート厚み
    の目標値との差値を制御用差値に変換し、該制御用値に
    基づいて前記加熱型厚み調整手段に加える熱量を制御す
    る際に、測定により得られた前記差値に対する前記制御
    用差値の比が、前記差値が熱量を減らすべき値のときに
    は、前記熱量を増やすべき値のときよりも大きくなるよ
    うに変換することを特徴とするシートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記加熱型厚み調整手段は、ヒートボル
    トまたはリップヒーターであることを特徴とする、請求
    項1〜3のいずれかに記載のシートの製造方法。
  5. 【請求項5】 シートの幅方向の各部の厚みの分布の測
    定値を入力するステップと、前記各部の厚みの目標値と
    前記測定値との差値を算出するステップと、前記各部の
    差値に基づいて加熱型厚み調整手段に加える熱量を算出
    するステップとをコンピュータに実行させるプログラム
    を記憶した記憶媒体であって、前記熱量を算出するステ
    ップは、熱量の変化量が熱量を減らすときには増やすと
    きに比べて大きくなるように熱量を算出することを特徴
    とする、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のシート
    の製造方法によって製造されたシート。
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