JP2002086110A - 廃棄物処理システム - Google Patents

廃棄物処理システム

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JP2002086110A
JP2002086110A JP2000280818A JP2000280818A JP2002086110A JP 2002086110 A JP2002086110 A JP 2002086110A JP 2000280818 A JP2000280818 A JP 2000280818A JP 2000280818 A JP2000280818 A JP 2000280818A JP 2002086110 A JP2002086110 A JP 2002086110A
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JP
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waste
treatment system
storage device
fermentation
waste treatment
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Application number
JP2000280818A
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English (en)
Inventor
Takeshi Noma
毅 野間
Takashi Amamiya
隆 雨宮
Nobuo Masaki
信男 正木
Hiromi Ishikawa
祥巳 石川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理物を確実に発酵させて、被処理物内の
水分を蒸発させて、廃棄物処理装置内における熱負荷を
低減させる。 【解決手段】 廃棄物処理装置5の熱交換器6で暖めら
れた熱水を貯蔵装置4の加熱板機構16に導いて、この
貯蔵装置4内に一時的に貯蔵されている被処理物2を加
熱させて、被処理物2中に含まれる有機物の発酵を促進
させ、これによって得られた発酵熱により被処理物2中
の水分を蒸発させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機物を含む廃棄
物を減容化処理する廃棄物処理システムに係わり、特に
廃棄物を予備乾燥処理して、後の処理を容易にする廃棄
物処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】有機物を含む廃棄物、あるいは有機物を
含む供給物などの被処理物を分解処理するシステムの1
つとして、従来、熱分解処理システムが知られている。
【0003】この熱分解処理システムは、各家庭、各事
業所などから収集されたゴミなどの被処理物を破砕する
破砕処理装置と、この破砕処理装置で破砕された被処理
物を乾燥させる予備乾燥処理装置と、この予備乾燥処理
装置で乾燥処理された被処理物に対し“500℃”〜
“700℃”に加熱された熱風を吹き付けて、対流伝熱
方式で、これを熱分解処理して、熱分解ガスと固体状残
渣とにする熱分解装置とを備えており、この熱分解装置
で得られた固体残渣を溶融装置に導いて、溶融化させる
とともに、熱分解装置で得られた熱分解ガスを熱分解ガ
ス処理施設に導いて、無害化処理させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の熱分解処理システムでは、次に述べるような問題
があった。
【0005】まず、熱分解装置で熱分解処理される被処
理物、例えば廃棄物処理法で取り扱われる一般廃棄物に
含まれる紙類、塵かい、繊維、木、竹類、プラスチック
などが過大な水分を含んでいると、熱分解装置を構成す
る熱分解炉内の温度上昇が不十分になり、熱分解ガスの
発生に支障をきたしてしまうことから、予備乾燥処理装
置で、被処理物を加熱しなければならなず、その分だけ
エネルギーを余分に消費してしまうのみならず、熱分解
炉内に供給する熱風の温度を“500℃”〜“700
℃”にしなければならないことから、大量の燃料を必要
とし、運転コストを下げるのが難しいという問題があっ
た。
【0006】また、廃棄物への加熱熱量が水/水蒸気の
顕熱および蒸発潜熱に多大に費やされ、廃棄物処理シス
テムのエネルギー効率が低下するという問題もあった。
【0007】また、熱分解処理システムにおいては、廃
棄物の減容化処理を行なう前に集めた廃棄物を一旦、貯
蔵する場合が多くある。これらのものは、貯蔵タンク内
において、その条件によっては、発酵を始めることがあ
り、それにより廃棄物温度が50〜70℃まで上昇する
ことがある。そのために、廃棄物中の水分が減少すると
いうメリットが生じてくる。
【0008】一方、このような現象は、廃棄物の条件、
気温、湿度、廃棄物への空気の混ざり方などにより、大
きく左右されることから、廃棄物発酵のために条件が整
わないとき、廃棄物の発酵が進まず、後段の乾燥工程ま
たは廃棄物の燃焼処理工程あるいは熱分解処理工程にお
ける熱負荷が増大するという問題があった。
【0009】本発明は上記の事情に鑑み、請求項1で
は、一般廃棄物中に含まれる有機成分を発酵しやすい条
件にすることができ、これによって廃棄物の発酵を促進
させて、乾燥を促進させ、処理システム内における熱負
荷を低減させることができる廃棄物処理システムを提供
することを目的としている。
【0010】請求項2では、廃棄物を発酵させて得られ
た熱を利用して、廃棄物を乾燥させるとともに、含水率
を低減させた廃棄物を熱分解装置に供給させて、熱分解
ガスと、固体状残渣とに分離させ、これによって得られ
た熱分解ガスをボイラ設備などに供給させて、廃棄物の
有効利用を促進させることができる廃棄物処理システム
を提供することを目的としている。
【0011】請求項3では、廃棄物を発酵させて得られ
た熱を利用して、廃棄物を乾燥させるとともに、含水率
を低減させた廃棄物を熱分解装置に供給させて、焼却さ
せることができ、これによって廃棄物の大幅な減容化を
達成させることができる廃棄物処理システムを提供する
ことを目的としている。
【0012】請求項4では、好気性菌群または嫌気性菌
群などを用いて、一般廃棄物中に含まれる有機成分を発
酵しやすい条件にすることができ、これによって廃棄物
の発酵を促進させて、乾燥を促進させ、処理システム内
における熱負荷を低減させることができる廃棄物処理シ
ステムを提供することを目的としている。
【0013】請求項5では、熱を加えて、一般廃棄物中
に含まれる有機成分を発酵しやすい条件にすることがで
き、これによって廃棄物の発酵を促進させて、乾燥を促
進させ、処理システム内における熱負荷を低減させるこ
とができる廃棄物処理システムを提供することを目的と
している。
【0014】請求項6では、システム系統内から回収し
た熱を利用して、一般廃棄物中に含まれる有機成分を発
酵しやすい条件にすることができ、これによってシステ
ム全体の熱効率を高めながら、廃棄物の発酵を促進させ
て、乾燥を促進させ、処理システム内における熱負荷を
低減させることができる廃棄物処理システムを提供する
ことを目的としている。
【0015】請求項7では、外部から空気を取り込ん
で、一般廃棄物中に含まれる有機成分を発酵しやすい条
件にすることができ、これによって廃棄物の発酵を促進
させて、乾燥を促進させ、処理システム内における熱負
荷を低減させることができる廃棄物処理システムを提供
することを目的としている。
【0016】請求項8では、発酵途中で得られたメタン
ガスなどの有効なガス、臭気ガスを含む排気をシステム
内で有効利用させて、システム全体の熱効率を向上させ
るとともに、臭気成分を分解させながら、一般廃棄物中
に含まれる有機成分を発酵させて、乾燥を促進させ、処
理システム内における熱負荷を低減させることができる
廃棄物処理システムを提供することを目的としている。
【0017】請求項9では、搬入された廃棄物、発酵過
程中の廃棄物などから排出される汚水を廃棄物に散布さ
せて、廃棄物から排出される汚水がシステムの外に流出
しないようにしながら、一般廃棄物中に含まれる有機成
分を発酵させて、乾燥を促進させ、処理システム内にお
ける熱負荷を低減させることができる廃棄物処理システ
ムを提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、有機物を含む廃棄物を処
理する廃棄物処理システムにおいて、前記廃棄物を処理
する廃棄物処理過程の上流側に配置され、前記廃棄物を
貯蔵しながら、微生物が増殖し易い環境下に保持して、
貯蔵している前記廃棄物を発酵させるとともに、この発
酵過程で得られる熱により前記廃棄物中の水分を低減さ
せる貯蔵装置を備えたことを特徴としている。
【0019】請求項2では、請求項1に記載の廃棄物処
理システムにおいて、前記貯蔵装置は、発酵処理で水分
が低減された廃棄物を熱分解装置に供給し、この熱分解
装置内で間接的に加熱させて、ガス状の熱分解生成物と
固体状残渣とを生成させることを特徴としている。
【0020】請求項3では、請求項1に記載の廃棄物処
理システムにおいて、前記貯蔵装置は、発酵処理で水分
が低減された廃棄物を燃焼装置に供給して、焼却させる
ことを特徴としている。
【0021】請求項4では、請求項1乃至請求項3のい
ずれかに記載の廃棄物処理システムにおいて、前記貯蔵
装置は、貯蔵している廃棄物に、好気性菌群を担持して
いる分解助材あるいは嫌気性菌群を担持している分解助
材を投入することを特徴としている。
【0022】請求項5では、請求項1乃至請求項4のい
ずれかに記載の廃棄物処理システムにおいて、前記貯蔵
装置は、貯蔵している廃棄物に熱を加えて、廃棄物中の
有機物を加温することを特徴としている。
【0023】請求項6では、請求項5に記載の廃棄物処
理システムにおいて、前記貯蔵装置は、システムの系統
内で発生した熱を回収して、貯蔵している廃棄物に熱を
加え、廃棄物中の有機物を加温することを特徴としてい
る。
【0024】請求項7では、請求項1乃至請求項6のい
ずれかに記載の廃棄物処理システムにおいて、前記貯蔵
装置は、外部から空気を取り込んで、貯蔵している廃棄
物に加え、廃棄物中にある有機物の発酵を促進させるこ
とを特徴としている。
【0025】請求項8では、請求項1乃至請求項7のい
ずれかに記載の廃棄物処理システムにおいて、前記貯蔵
装置は、貯蔵している廃棄物から発せられたガスを含む
排気を取り出し、これを燃焼用空気として、システムを
構成する燃焼処理装置に供給することを特徴としてい
る。
【0026】請求項9では、請求項1乃至請求項6、ま
たは請求項8のいずれかに記載の廃棄物処理システムに
おいて、前記貯蔵装置は、タンク内に貯蔵前または前記
タンク内に貯蔵中の廃棄物から排出される水を集めて、
前記タンク内の廃棄物に散布することを特徴としてい
る。
【0027】上記の構成により、請求項1では、有機物
を含む廃棄物を処理する廃棄物処理システムにおいて、
前記廃棄物を処理する廃棄物処理過程の上流側に配置さ
れた貯蔵装置によって、前記廃棄物を貯蔵しながら、微
生物が増殖し易い環境下に保持して、貯蔵している前記
廃棄物を発酵させるとともに、この発酵過程で得られる
熱により前記廃棄物中の水分を低減させることにより、
一般廃棄物中に含まれる有機成分を発酵しやすい条件に
し、これによって廃棄物の発酵を促進させて、乾燥を促
進させ、処理システム内における熱負荷を低減させる。
【0028】請求項2では、請求項1に記載の廃棄物処
理システムにおいて、前記貯蔵装置によって、発酵処理
で水分が低減された廃棄物を熱分解装置に供給させ、こ
の熱分解装置内で間接的に加熱させて、ガス状の熱分解
生成物と固体状残渣とを生成させることにより、廃棄物
を発酵させて得られた熱を利用して、廃棄物を乾燥させ
るとともに、含水率を低減させた廃棄物を熱分解装置に
供給させて、熱分解ガスと、固体状残渣とに分離させ、
これによって得られた熱分解ガスをボイラ設備などに供
給させて、廃棄物の有効利用を促進させる。
【0029】請求項3では、貯蔵装置によって、発酵処
理で水分が低減された廃棄物を燃焼装置に供給させて、
焼却させることにより、廃棄物を発酵させて得られた熱
を利用して、廃棄物を乾燥させるとともに、含水率を低
減させた廃棄物を熱分解装置に供給させて、焼却させ、
これによって廃棄物の大幅な減容化を達成させる。
【0030】請求項4では、貯蔵装置によって、貯蔵し
ている廃棄物に、好気性菌群を担持している分解助材あ
るいは嫌気性菌群を担持している分解助材を投入するこ
とにより、一般廃棄物中に含まれる有機成分を発酵しや
すい条件にし、これによって廃棄物の発酵を促進させ
て、乾燥を促進させ、処理システム内における熱負荷を
低減させる。
【0031】請求項5では、貯蔵装置によって、貯蔵し
ている廃棄物に熱を加えさせ、廃棄物中の有機物を加温
することにより、一般廃棄物中に含まれる有機成分を発
酵しやすい条件にし、これによって廃棄物の発酵を促進
させて、乾燥を促進させ、処理システム内における熱負
荷を低減させる。
【0032】請求項6では、システムの系統内で発生し
た熱を回収して、これを前記貯蔵装置に供給し、貯蔵し
ている廃棄物に熱を加えさせて、廃棄物中の有機物を加
温することにより、システム全体の熱効率を高めなが
ら、廃棄物の発酵を促進させて、乾燥を促進させ、処理
システム内における熱負荷を低減させる。
【0033】請求項7では、貯蔵装置によって、外部か
ら空気を取り込ませて、貯蔵している廃棄物に加えさ
せ、廃棄物中にある有機物の発酵を促進させることによ
り、廃棄物の乾燥を促進させ、処理システム内における
熱負荷を低減させる。
【0034】請求項8では、貯蔵装置によって、貯蔵し
ている廃棄物から発せられたガスを含む排気を取り出さ
せ、これを燃焼用空気として、システムを構成する燃焼
処理装置に供給させることにより、発酵途中で得られた
メタンガスなどの有効なガス、臭気ガスを含む排気をシ
ステム内で有効利用させて、システム全体の熱効率を向
上させるとともに、臭気成分を分解させながら、一般廃
棄物中に含まれる有機成分を発酵させて、乾燥を促進さ
せ、処理システム内における熱負荷を低減させる。
【0035】請求項9では、貯蔵装置によって、タンク
内に貯蔵前または前記タンク内に貯蔵中の廃棄物から排
出される水を集めさせ、前記タンク内の廃棄物に散布さ
せることにより、搬入された廃棄物、発酵過程中の廃棄
物などから排出される汚水がシステムの外に流出しない
ようにさせながら、一般廃棄物中に含まれる有機成分を
発酵させて、乾燥を促進させ、処理システム内における
熱負荷を低減させる。
【0036】
【発明の実施の形態】《第1の実施形態》図1は、本発
明による熱分解処理システムの第1の実施形態を示すブ
ロック図である。
【0037】この図に示す熱分解処理システム1aは、
各家庭、各事業所などから収集されたゴミなどの被処理
物2を粉砕する粉砕装置3と、この粉砕装置3で粉砕さ
れた被処理物2を一時的に貯蔵しながら、発酵させて、
乾燥させる貯蔵装置4と、被処理物2に対し、“500
℃”〜“700℃”に加熱された熱風を吹き付け、対流
伝熱方式で、これを熱分解処理して、固体状残渣と熱分
解ガスとにする熱分解装置などによって構成され、貯蔵
装置4から排出される被処理物2を分解処理する廃棄物
処理装置5と、貯留している水を廃棄物処理装置5の熱
交換器6に供給して、熱水(または蒸気)にさせた後、
貯蔵装置4の加熱壁面に供給させて、貯蔵装置4を加熱
させた後、冷えた水を回収する給水タンク装置7とを備
えており、各家庭、各事業所などから収集されたゴミな
どの被処理物2を粉砕装置3で粉砕させた後、貯蔵装置
4に一時的に貯蔵させながら、給水タンク装置7から排
出され、廃棄物処理装置5の熱交換器6で暖められた熱
水(または蒸気)を貯蔵装置4に供給して、貯蔵装置4
内の温度を上昇させることにより、貯蔵装置4内に一時
的に貯蔵されている被処理物2中の有機物を発酵させ
て、被処理物の温度を上昇させ、これによって被処理物
2中に含まれる水分を蒸発させて、被処理物2の乾燥を
促進させた後、乾燥した被処理物2を廃棄物処理装置5
に供給して、熱分解処理させる。
【0038】この場合、貯蔵装置4は、図2に示すよう
に、被処理物2を一時的に貯蔵する筒形の貯蔵タンク8
と、この貯蔵タンク8内に配置され、貯蔵タンク8内に
投入された被処理物2を撹はんする複数の撹はん羽根9
と、貯蔵タンク8の底に配置され、貯蔵タンク8内に空
気を供給する処理と貯蔵タンク8内の被処理物2を取り
出し、廃棄物処理装置5に供給する処理とを行なうスク
リュウ排出機10と、貯蔵タンク8の上部に形成された
開口部11を覆うように配置され、送風機(図示は省略
する)によって得られた負圧を利用して、貯蔵タンク8
内の空気を吸い出し、これを燃焼空気として廃棄物処理
装置5に供給するダクト12と、このダクト12内に配
置され、粉砕装置3から排出される被処理物2を搬送
し、開口部11から貯蔵タンク8内に投入するコンベア
13と、貯蔵タンク8の上部に取り付けられ、貯蔵タン
ク8内の被処理物2に、好気性菌が付けられたおがくず
などの好気性菌群担持基材14を投入する好気性菌群担
持基材投入器15と、貯蔵タンク8の側面に巻き付けら
れたパイプなどによって構成され、廃棄物処理装置5の
熱交換器6から排出される熱水をパイプ内に導いて、貯
蔵タンク8内に投入されている被処理物2を加熱する加
熱板機構16とを備えている。
【0039】そして、コンベア13によって、粉砕装置
3から排出される被処理物2を取り込み、これを搬送し
て、貯蔵タンク8内に投入した後、好気性菌群担持基材
投入器15によって、貯蔵タンク8内に貯蔵されている
被処理物2に好気性菌群担持基材14を混入させるとと
もに、各撹はん羽根9によって、貯蔵タンク8内に貯蔵
されている被処理物2を撹はんさせる。
【0040】また、この動作と並行し、廃棄物処理装置
5の熱交換器6から排出される熱水を加熱板機構16の
パイプに導いて、貯蔵タンク8内に貯蔵されている被処
理物2を発酵に適した温度にしながら、送風機によって
得られた負圧を利用して、貯蔵タンク8内を負圧にし、
外気→スクリュウ排出機10→貯蔵タンク8の内底部→
貯蔵タンク8内の被処理物2→貯蔵タンク8の開口部1
1→ダクト12→送風機→廃棄物処理装置5なる経路
で、貯蔵タンク8の外部から空気を取り込んで、貯蔵タ
ンク8内に貯蔵されている被処理物2に供給し、被処理
物2の発酵を促進させるとともに、廃棄物処理装置5に
燃焼用の空気を供給させる。
【0041】この後、発酵によって被処理物2の温度が
上昇し、この被処理物2に含まれている水分が蒸発し
て、一定の含水率以下になった時点で、スクリュウ機構
10を動作させて、貯蔵タンク8内の底部から被処理物
2を取り出し、廃棄物処理装置5に供給させる。
【0042】このように、この実施形態においては、廃
棄物処理装置5の熱交換器6で暖められた熱水を貯蔵装
置4の加熱板機構16に導いて、この貯蔵装置4内に一
時的に貯蔵されている被処理物2を加熱させて、被処理
物2中に含まれる有機物の発酵を促進させ、これによっ
て得られた発酵熱により被処理物2中の水分を蒸発させ
るようにしているので、被処理物2を確実に発酵させ
て、被処理物2内の水分を蒸発させて、廃棄物処理装置
5内における熱負荷を低減させることができる。
【0043】また、この実施形態では、好気性菌群担持
基材14(または嫌気性菌群担持基材など)を貯蔵タン
ク8内に投入させて、貯蔵タンク8内に一時的に貯留さ
れている被処理物2中に含まれる有機成分を確実に発酵
させるようにしているので、貯蔵タンク8内に貯留して
いる被処理物2の水分量を確実に低減させて、廃棄物処
理装置5内における熱負荷を低減させることができる。
【0044】また、この実施形態では、熱水を貯蔵装置
4の加熱板機構16に導いて、貯蔵タンク8内に一時的
に貯留されている被処理物2を加熱して、発酵に適した
温度まで加温するようにしているので、貯蔵タンク8内
に搬入された被処理物2の温度が低いときでも、この被
処理物2の温度を発酵温度まで、上昇させて、被処理物
2中に含まれる有機成分を確実に発酵させることがで
き、これよって貯蔵タンク8内に貯留している被処理物
2の水分量を確実に低減させて、廃棄物処理装置5内に
おける熱負荷を低減させることができる。
【0045】また、この実施形態では、給水タンク装置
7から供給された水を廃棄物処理装置5に取り付けられ
た熱交換器6に供給して、熱水を生成させ、これを貯蔵
装置4の加熱板機構16に導いて、貯蔵タンク8内の被
処理物2を加熱するようにしているので、システム全体
の熱効率を高めながら、被処理物2の発酵を促進させ
て、乾燥を促進させ、廃棄物処理装置5内における熱負
荷を低減させることができる。
【0046】また、この実施形態では、送風機によって
得られた負圧を利用して、貯蔵タンク8内を負圧にし、
外気→スクリュウ排出機10→貯蔵タンク8の内底部→
貯蔵タンク8内の被処理物2→貯蔵タンク8の開口部1
1→ダクト12→送風機→廃棄物処理装置5なる経路
で、貯蔵タンク8の外部から空気を取り込んで、貯蔵タ
ンク8内に貯蔵されている被処理物2に供給し、被処理
物2の発酵を促進させるようにしているので、貯蔵タン
ク8内の好気性菌群担持基材14に付着している好気性
菌群を活性化させて、被処理物2中に含まれる有機成分
を発酵しやすい条件にすることができ、これによって被
処理物2の発酵を促進させて、乾燥を促進させ、廃棄物
処理装置5内における熱負荷を低減させることができ
る。
【0047】また、この実施形態では、送風機によっ
て、貯蔵タンク8内の被処理物2から発生したメタンガ
スなどを含む排気を吸い出し、これを燃料用空気とし
て、排気物処理装置5に供給するようにしているので、
発酵途中で得られたメタンガスなどの有効なガス、臭気
ガスなどを含む排気をシステム内で有効利用させて、シ
ステム全体の熱効率を向上させ、さらに臭気成分を分解
させながら、被処理物2中に含まれる有機成分を発酵さ
せて、乾燥を促進させ、処理システム内における熱負荷
を低減させることができる。
【0048】《第2の実施形態》図3は、本発明による
熱分解処理システムの第2の実施形態を示すブロック図
である。なお、この図において、図1の各部と同じ部分
には、同じ符号が付してある。
【0049】この図に示す熱分解処理システム1bが図
1に示す熱分解処理システム1aと異なる点は、廃棄物
処理装置5に代えて、貯蔵装置4から排出される被処理
物2を加熱して、さらに乾燥させる乾燥装置17と、こ
の乾燥装置17から排出される被処理物2に対し、“5
00℃”〜“700℃”に加熱された熱風を吹き付け、
対流伝熱方式で、これを熱分解処理させて、熱分解ガス
18と固体状残渣19とにする熱分解装置20と、外部
から供給される水を用いて、熱分解装置20から排出さ
れる熱分解ガス18と固体状残渣19とを冷却するとと
もに、加熱された水(熱水)を乾燥装置17、貯蔵装置
4に供給して、これらを加熱させる後段装置21とを設
け、熱分解装置20から排出される熱分解ガス18、固
体状残渣19に残っている熱を効率良く回収して、乾燥
装置17と、貯蔵装置4とを加熱させるとともに、熱分
解装置20によって、被処理物2を熱分解処理させて、
熱分解ガス18と固体状残渣19とを生成させるように
したことである。
【0050】このように、この実施形態では、熱分解装
置20から排出される熱分解ガス18、固体状残渣19
の熱を回収して、乾燥装置17と、貯蔵装置4とを加熱
し、これによって貯蔵装置4内に一時的に貯蔵されてい
る被処理物2中に含まれる有機物の発酵を促進させたと
きに得られる発酵熱により被処理物2中の水分を蒸発さ
せるとともに、貯蔵装置4から排出される被処理物2を
乾燥装置17に導いて、この被処理物2中の水分をさら
に除去させた後、熱分解装置20に供給させて、“50
0℃”〜“700℃”に加熱された熱風で、熱分解処理
させ、これによって得られた熱分解ガス18を後段装置
21に供給し、燃料ガスなどとして、ボイラ設備などに
供給させるようにしているので、被処理物2の有効利用
を促進させて、システム全体の熱効率を高めさせなが
ら、貯蔵タンク8内に搬入された被処理物2の温度が低
いときでも、この被処理物2の温度を発酵温度まで、上
昇させて、被処理物2中に含まれる有機成分を確実に発
酵させることができ、これよって貯蔵タンク8内に貯留
している被処理物2の水分量を確実に低減させて、廃棄
物処理装置5内における熱負荷を低減させることができ
る。
【0051】また、この実施形態では、好気性菌群担持
基材14(または嫌気性菌群担持基材など)を貯蔵タン
ク8内に投入させて、貯蔵タンク8内に一時的に貯留さ
れている被処理物2中に含まれる有機成分を確実に発酵
させるようにしているので、貯蔵タンク8内に貯留して
いる被処理物2の水分量を確実に低減させて、廃棄物処
理装置5内における熱負荷を低減させることができる。
【0052】また、この実施形態では、送風機によって
得られた負圧を利用して、貯蔵タンク8内を負圧にし、
外気→スクリュウ排出機10→貯蔵タンク8の内底部→
貯蔵タンク8内の被処理物2→貯蔵タンク8の開口部1
1→ダクト12→送風機→廃棄物処理装置5なる経路
で、貯蔵タンク8の外部から空気を取り込んで、貯蔵タ
ンク8内に貯蔵されている被処理物2に供給し、被処理
物2の発酵を促進させながら、貯蔵タンク8内の被処理
物2から発生したメタンガスなどを含む排気を吸い出
し、これを燃料用空気として、排気物処理装置5に供給
するようにしているので、貯蔵タンク8内の好気性菌群
担持基材14に付着している好気性菌群を活性化させ
て、被処理物2中に含まれる有機成分を発酵しやすい条
件にすることができるとともに、発酵途中で得られたメ
タンガスなどの有効なガス、臭気ガスなどを含む排気を
システム内で有効利用させ、これによってシステム全体
の熱効率を向上させるとともに、臭気成分を分解させな
がら、被処理物2中に含まれる有機成分を発酵させて、
乾燥を促進させ、処理システム内における熱負荷を低減
させることができる。
【0053】《第3の実施形態》図4は、本発明による
熱分解処理システムの第3の実施形態を示すブロック図
である。なお、この図において、図1の各部と同じ部分
には、同じ符号が付してある。
【0054】この図に示す熱分解処理システム1cが図
1に示す熱分解処理システム1aと異なる点は、廃棄物
処理装置5に代えて、床側を動かしながら、貯蔵装置4
から排出される被処理物2を熱分解処理する流動床式燃
焼炉22と、外部から供給される水を用いて、流動床式
燃焼炉22から排出される熱分解ガス、固体状残渣など
にされた被処理物2とを冷却するとともに、加熱された
水(熱水)を貯蔵装置4に供給して、これを加熱させる
熱交換器23とを設け、貯蔵装置4から排出される被処
理物2を流動床式燃焼炉22で効率良く燃焼させるとと
もに、熱交換器23によって、流動床式燃焼炉22から
排出される固体状残渣、熱分解ガスなどの被処理物2に
残っている熱を効率良く回収して、貯蔵装置4を加熱さ
せるようにしたことである。
【0055】このように、この実施形態では、流動床式
燃焼炉22から排出される熱分解ガス、固体状残渣など
の被処理物2に残っている熱を回収して、貯蔵装置4を
加熱し、これによって貯蔵装置4内に一時的に貯蔵され
ている被処理物2中に含まれる有機物の発酵を促進させ
るとともに、発酵時に得られる発酵熱により被処理物2
中の水分を蒸発させるとともに、貯蔵装置4から排出さ
れる被処理物2を乾燥させて、流動床式燃焼炉22に供
給し、ほぼ完全に焼却させるようにようにしているの
で、貯蔵タンク8内に搬入された被処理物2の温度が低
いときでも、この被処理物2の温度を発酵温度まで、上
昇させて、被処理物2中に含まれる有機成分を確実に発
酵させることができ、これよって貯蔵タンク8内に貯留
している被処理物2の水分量を確実に低減させて、廃棄
物処理装置5内における熱負荷を低減させることができ
るとともに、被処理物2を完全に燃焼させて、廃棄物の
大幅な減容化を達成させることができる。
【0056】また、この実施形態では、好気性菌群担持
基材14(または嫌気性菌群担持基材など)を貯蔵タン
ク8内に投入させて、貯蔵タンク8内に一時的に貯留さ
れている被処理物2中に含まれる有機成分を確実に発酵
させるようにしているので、貯蔵タンク8内に貯留して
いる被処理物2の水分量を確実に低減させて、廃棄物処
理装置5内における熱負荷を低減させることができる。
【0057】また、この実施形態では、送風機によって
得られた負圧を利用して、貯蔵タンク8内を負圧にし、
外気→スクリュウ排出機10→貯蔵タンク8の内底部→
貯蔵タンク8内の被処理物2→貯蔵タンク8の開口部1
1→ダクト12→送風機→廃棄物処理装置5なる経路
で、貯蔵タンク8の外部から空気を取り込んで、貯蔵タ
ンク8内に貯蔵されている被処理物2に供給し、被処理
物2の発酵を促進させながら、貯蔵タンク8内の被処理
物2から発生したメタンガスなどを含む排気を吸い出
し、これを燃料用空気として、排気物処理装置5に供給
するようにしているので、貯蔵タンク8内の好気性菌群
担持基材14に付着している好気性菌群を活性化させ
て、被処理物2中に含まれる有機成分を発酵しやすい条
件にすることができるとともに、発酵途中で得られたメ
タンガスなどの有効なガス、臭気ガスなどを含む排気を
システム内で有効利用させ、これによってシステム全体
の熱効率を向上させるとともに、臭気成分を分解させな
がら、被処理物2中に含まれる有機成分を発酵させて、
乾燥を促進させ、処理システム内における熱負荷を低減
させることができる。
【0058】《他の実施形態》また、上述した第3の実
施形態では、貯蔵装置4から排出される被処理物2を流
動床式燃焼炉22に供給して、これを熱分解させるよう
にしているが、このような流動床式燃焼炉22に代え
て、例えばストーカー式炉、シャフト式炉を使用するよ
うにしても良い。
【0059】このようにしても、上述した第3の実施形
態と同様に、被処理物2を完全に燃焼させて、廃棄物の
大幅な減容化を達成させることができる。
【0060】また、上述した第1の実施形態〜第3の実
施形態では、図2に示す構造の貯蔵装置4を使用するよ
うにしているが、このような貯蔵装置4以外の貯蔵装
置、例えば図5に示す貯蔵装置24を使用するようにし
ても良い。
【0061】この図に示す貯蔵装置24は、図2に示す
貯蔵装置4と同様に構成される貯蔵装置本体4aと、こ
の貯蔵装置本体4aのコンベア13から流れ出る汚水2
5、貯蔵タンク8の下面から流れ出る汚水26などを受
ける水溜め27と、この水溜め27に溜った汚水25、
26を汲み出すポンプ28と、このポンプ28から排出
される汚水25、26を貯蔵装置本体4aの貯蔵タンク
8内に戻す汚水還流配管29とを備えており、貯蔵装置
本体4のコンベア13から流れ出る汚水25、貯蔵タン
ク8の下面から流れ出る汚水26などを水溜め27で受
けるとともに、水溜め27に貯留された汚水25、26
をポンプ28で汲み出して、貯蔵タンク8内に戻す。
【0062】このように、この貯蔵装置24では、貯蔵
装置本体4aのコンベア13から流れ出る汚水25、貯
蔵タンク8の下面から流れ出る汚水26などを貯蔵タン
ク8内に戻すようにすることができ、これによって汚水
25、26が外部に流れ出さないようにすることができ
る。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1の廃棄物処理システムでは、一般廃棄物中に含ま
れる有機成分を発酵しやすい条件にすることができ、こ
れによって廃棄物の発酵を促進させて、乾燥を促進さ
せ、処理システム内における熱負荷を低減させることが
できる。
【0064】請求項2の廃棄物処理システムでは、廃棄
物を発酵させて得られた熱を利用して、廃棄物を乾燥さ
せるとともに、含水率を低減させた廃棄物を熱分解装置
に供給させて、熱分解ガスと、固体状残渣とに分離さ
せ、これによって得られた熱分解ガスをボイラ設備など
に供給させて、廃棄物の有効利用を促進させることがで
きる。
【0065】請求項3の廃棄物処理システムでは、廃棄
物を発酵させて得られた熱を利用して、廃棄物を乾燥さ
せるとともに、含水率を低減させた廃棄物を熱分解装置
に供給させて、焼却させることができ、これによって廃
棄物の大幅な減容化を達成させることができる。
【0066】請求項4の廃棄物処理システムでは、好気
性菌群または嫌気性菌群などを用いて、一般廃棄物中に
含まれる有機成分を発酵しやすい条件にすることがで
き、これによって廃棄物の発酵を促進させて、乾燥を促
進させ、処理システム内における熱負荷を低減させるこ
とができる。
【0067】請求項5の廃棄物処理システムでは、熱を
加えて、一般廃棄物中に含まれる有機成分を発酵しやす
い条件にすることができ、これによって廃棄物の発酵を
促進させて、乾燥を促進させ、処理システム内における
熱負荷を低減させることができる。
【0068】請求項6の廃棄物処理システムでは、シス
テム系統内から回収した熱を利用して、一般廃棄物中に
含まれる有機成分を発酵しやすい条件にすることがで
き、これによってシステム全体の熱効率を高めながら、
廃棄物の発酵を促進させて、乾燥を促進させ、処理シス
テム内における熱負荷を低減させることができる。
【0069】請求項7の廃棄物処理システムでは、外部
から空気を取り込んで、一般廃棄物中に含まれる有機成
分を発酵しやすい条件にすることができ、これによって
廃棄物の発酵を促進させて、乾燥を促進させ、処理シス
テム内における熱負荷を低減させることができる。
【0070】請求項8の廃棄物処理システムでは、発酵
途中で得られたメタンガスなどの有効なガス、臭気ガス
を含む排気をシステム内で有効利用させて、システム全
体の熱効率を向上させるとともに、臭気成分を分解させ
ながら、一般廃棄物中に含まれる有機成分を発酵させ
て、乾燥を促進させ、処理システム内における熱負荷を
低減させることができる。
【0071】請求項9の廃棄物処理システムでは、搬入
された廃棄物、発酵過程中の廃棄物などから排出される
汚水を廃棄物に散布させて、廃棄物から排出される汚水
がシステムの外に流出しないようにしながら、一般廃棄
物中に含まれる有機成分を発酵させて、乾燥を促進さ
せ、処理システム内における熱負荷を低減させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による熱分解処理システムの第1の実施
形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す貯蔵装置の詳細な構成例を示す断面
図である。
【図3】本発明による熱分解処理システムの第2の実施
形態を示すブロック図である。
【図4】本発明による熱分解処理システムの第3の実施
形態を示すブロック図である。
【図5】本発明による熱分解処理システムで使用される
他の貯蔵装置例を示す断面図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c:熱分解処理システム 2:被処理物 3:粉砕装置 4:貯蔵装置 4a:貯蔵装置本体 5:廃棄物処理装置 6:熱交換器 7:給水タンク装置 8:貯蔵タンク 9:撹はん羽根 10:スクリュウ排出機 11:開口部 12:ダクト 13:コンベア 14:好気性菌群担持基材(分解助材) 15:好気性菌群担持基材投入器 16:加熱板機構 17:乾燥装置 18:熱分解ガス 19:固体状残渣 20:熱分解装置 21:後段装置 22:流動床式燃焼炉(燃焼装置) 23:熱交換器 24:貯蔵装置 25,26:汚水 27:水溜め 28:ポンプ 29:汚水還流配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/30 ZAB B09B 3/00 C 303J (72)発明者 正木 信男 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 石川 祥巳 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 3K065 AA11 AB01 AC01 CA10 CA11 CA20 4D004 AA01 AA46 AB01 BA03 CA04 CA15 CA18 CA19 CA22 CA27 CA28 CA32 CA42 CB04 CB13 CB28 CB31 CB43 CB46 CC08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物を含む廃棄物を処理する廃棄物処
    理システムにおいて、 前記廃棄物を処理する廃棄物処
    理過程の上流側に配置され、前記廃棄物を貯蔵しなが
    ら、微生物が増殖し易い環境下に保持して、貯蔵してい
    る前記廃棄物を発酵させるとともに、この発酵過程で得
    られる熱により前記廃棄物中の水分を低減させる貯蔵装
    置、 を備えたことを特徴とする廃棄物処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の廃棄物処理システムに
    おいて、 前記貯蔵装置は、発酵処理で水分が低減された廃棄物を
    熱分解装置に供給し、この熱分解装置内で間接的に加熱
    させて、ガス状の熱分解生成物と固体状残渣とを生成さ
    せる、 ことを特徴とする廃棄物処理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の廃棄物処理システムに
    おいて、 前記貯蔵装置は、発酵処理で水分が低減された廃棄物を
    燃焼装置に供給して焼却させる、 ことを特徴とする廃棄物処理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の廃棄物処理システムにおいて、 前記貯蔵装置は、貯蔵している廃棄物に、好気性菌群を
    担持している分解助材あるいは嫌気性菌群を担持してい
    る分解助材を投入する、 ことを特徴とする廃棄物処理システム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の廃棄物処理システムにおいて、 前記貯蔵装置は、貯蔵している廃棄物に熱を加え、廃棄
    物中の有機物を加温する、 ことを特徴とする廃棄物処理システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の廃棄物処理システムに
    おいて、 前記貯蔵装置は、システムの系統内で発生した熱を回収
    して貯蔵している廃棄物に熱を加え、廃棄物中の有機物
    を加温する、 ことを特徴とする廃棄物処理システム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    の廃棄物処理システムにおいて、 前記貯蔵装置は、外部から空気を取り込んで貯蔵してい
    る廃棄物に加え、廃棄物中にある有機物の発酵を促進さ
    せる、 ことを特徴とする廃棄物処理システム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    の廃棄物処理システムにおいて、 前記貯蔵装置は、貯蔵している廃棄物から発せられたガ
    スを含む排気を取り出し、これを燃焼用空気として、シ
    ステムを構成する燃焼処理装置に供給する、 ことを特徴とする廃棄物処理システム。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項6、または請求項8
    のいずれかに記載の廃棄物処理システムにおいて、 前記貯蔵装置は、タンク内に貯蔵前または前記タンク内
    に貯蔵中の廃棄物から排出される水を集めて、前記タン
    ク内の廃棄物に散布する、 ことを特徴とする廃棄物処理システム。
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