JP2002085016A - 海苔及び包装おにぎり用海苔入りフィルム - Google Patents

海苔及び包装おにぎり用海苔入りフィルム

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JP2002085016A
JP2002085016A JP2000281403A JP2000281403A JP2002085016A JP 2002085016 A JP2002085016 A JP 2002085016A JP 2000281403 A JP2000281403 A JP 2000281403A JP 2000281403 A JP2000281403 A JP 2000281403A JP 2002085016 A JP2002085016 A JP 2002085016A
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salt
liquid
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Tahei Asano
太平 浅野
Masami Komeno
正己 米野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多彩な味付けを施すことができ、包装フィル
ムに張り付くことがなく、しかも、食する時に手が汚れ
ることのない包装おにぎり用の海苔を提供する。 【解決手段】 海苔2は、裏面側フィルム4に張り付く
ことのないように、海苔本体5の一方の面(裏面)に、
液状体(調味液または食用油)6を介して粒状体(食塩
7及び調味粉体8)を付着させる味付け処理を施し、か
つ、表面側フィルム3の側に位置する海苔本体5の他方
の面(表面)に、液状体や粒状体を付着させず、味付け
処理を施さないように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンビニエンスス
トア等で販売される包装おにぎりに用いられる海苔に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンビニエンスストア等におい
て、包装フィルム内に海苔を収容してなる海苔入りフィ
ルムによって、握り飯を包装してなる包装おにぎりが、
販売されている。包装おにぎりは、握り飯の周囲を直接
海苔で覆った通常のおにぎりと異なり、握り飯の水分が
海苔に移らないため、日持ちが良く、また、消費者が海
苔のパリパリ感を楽しめるという点で好評を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の包装おにぎ
りは、海苔の表面に何ら調味料等を付けずに、提供され
ていた。その理由は、仮に、海苔の表面に調味料や食用
油を塗布したとすれば、海苔が包装フィルムに張り付い
てしまい、包装フィルムから海苔を円滑に取り出すこと
が困難になるからである。そこで、本発明は、味付けが
施され、かつ包装フィルムに張り付くことのない海苔を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の海苔(請求項
1)は、一方の面(裏面)に、液状体(例えば、調味
液)を介して粒状体(例えば、食塩)を付着させる味付
け処理を施し、かつ、他方の面(表面)に、上記味付け
処理を施さないようにしてなることを特徴とする。この
ように構成すれば、包装おにぎり用の包装フィルムに張
り付かず、しかも味付けがなされた海苔として、好適に
用いることができる。すなわち、味付け処理の施された
面は、粒状体が存在するため、液状体が包装フィルムに
直接接触せず、液状体を介して包装フィルムに張り付く
ことがない。そして、味付け処理を施した面を、裏面
(握り飯に接触する側の面)とし、味付け処理を施さな
い面を、表面(握り飯に接触しないおにぎりの表面)と
することによって、おにぎりを食する者の手を液状体
(調味料等)や粒状体(食塩等)で汚さずに済む。
【0005】上記液状体の一例としては、調味液(例え
ば、しょうゆを含む水溶性の調味液)が挙げられる(請
求項2)。調味液を用いることによって、種々の味付け
を有する海苔を容易に製造することができる。上記液状
体の他の例としては、食用油(例えば、コーン油とゴマ
油の混合油)が挙げられる(請求項3)。食用油を用い
ることによって、ゴマ風味等の味付けを与えることがで
きる。
【0006】上記粒状体の一例としては、食塩が挙げら
れる(請求項4)。食塩は、上記液状体の包装フィルム
への付着を防止するのに適する性状(適度の大きさの粒
径等)を有する。また、粒状体として食塩を用いれば、
炊飯の際に塩水を用いたり、握り飯の上に塩を振るなど
の工程を用いずに、塩分を付与することができ、包装お
にぎりの製造工程を簡素化することができる。
【0007】上記粒状体の他の例としては、食塩と、食
塩以外の他の粒状体(例えば、わさびパウダー)とを含
むものが挙げられる(請求項5)。このように構成すれ
ば、食塩を用いることによる上記利点と共に、食塩以外
の他の粒状体を用いることによる多彩な味付けを実現す
ることができる。このような海苔を製造するには、例え
ば、海苔の裏面に塗布された液状体(調味液、食用油
等)の上に、食塩を振り掛けた後、焼き加工を行なって
熱を加え、食塩を液状体(調味液等)に対し安定的に固
定させるとともに、焼き加工の後に、海苔の裏面に更
に、焼き加工によって風味を損ない易い食塩以外の他の
粒状体(例えば、わさびパウダー)を振り掛けて付着さ
せればよい。
【0008】本発明の包装おにぎり用海苔入りフィルム
(請求項6)は、所定の形状(例えば、所定の厚みを有
する三角形の形状)に形成した握り飯を包装するための
包装おにぎり用海苔入りフィルムにおいて、上記握り飯
の側に位置することとなる裏面側フィルム(例えば、全
体として長方形の形状に形成されるとともに、帯状の非
接着の重ね合わせ面が略中央に位置するように2枚のフ
ィルムを部分的に重ね合わせたもの)と、該裏面側フィ
ルムに対向して配置される表面側フィルム(例えば、裏
面側フィルムと同一形状に形成するとともに、裏面側フ
ィルムに対して、縁辺部同士を貼り合わせ、かつ、消費
者が手で剥がすための帯状の開封部を略中央に設けたも
の)と、上記裏面側フィルムと上記表面側フィルムの間
に、上記味付け処理を施した面が上記裏面側フィルムの
側に位置するように収容された上記のいずれかに記載の
海苔(例えば、長方形の形状に形成されたもの)とから
なることを特徴とする。このように構成された包装おに
ぎり用海苔入りフィルムを用いて、握り飯を包装するだ
けで、フィルムに張り付かない味付け海苔を含む包装お
にぎりを容易に作製することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の海苔は、海苔の一方の面
(裏面)に、液状体を介して粒状体を付着させる味付け
処理を施し、かつ、他方の面(表面)に、液状体や粒状
体を付着させず、味付け処理を施さないようにして構成
される。
【0010】上記液状体としては、調味液、食用油等が
挙げられる。ここで、調味液としては、例えば、しょう
ゆをベースにした各種調味料の混合液が用いられる。具
体的には、塩分5〜15%程度、糖度40〜70程度の調味液
(しょうゆをベースとした調味液)等が用いられる。
【0011】調味液は、調味液100重量部当たり、40重
量部以下程度の水で希釈してもよい。ただし、調味液中
の水分含有率を大きくするほど、海苔に塗布した際の乾
燥が困難になるため、塗布する調味液の液量を少なくし
なければならない。調味液の液量が少ないと、調味液の
上に振り掛けられる粒状体を固定しづらくなる。したが
って、調味液を水で希釈する場合は、水の量を、調味液
100重量部当たり10重量部以下に留めるのが好ましい。
【0012】食用油としては、コーン油、ごま油、なた
ね油、オリーブ油等の1種または2種以上の混合物から
なる任意の食用油を用いることができる。中でも、酸化
安定性の良い油が好ましい。ごま油単体、あるいはコー
ン油とごま油を適宜の割合で混合させた混合油は、コス
ト、酸化安定性、風味等の点で好ましく用いられる。
【0013】粒状体は、海苔に塗布された液状体と包装
フィルムとの間にわずかな隙間を生じさせることのでき
る程度の粒度を有するものであればよい。粒状体として
は、例えば、食塩、ごま、こしょう、唐辛子、調味顆粒
または粉末(カレー、コンソメ、ワサビパウダー等)が
挙げられる。中でも、食塩(塩化ナトリウム)は、通
常、粒径0.2〜0.7mm程度の適度な粒度を有し、しかも、
おにぎりに適度な塩分を与えることになるので、好まし
く用いられる。なお、食塩は、水分含有率が3%を超え
ると、固まって塊状になり易く、海苔の表面に均一に散
布するのが困難になるので、湿気を極力避けて保管し使
用することが好ましい。
【0014】粒状体として、2種以上の粒状体を併用し
てもよい。この場合、2種以上の粒状体の混合物として
海苔に振り掛けてもよいし、あるいは、2種以上の粒状
体の各々を、別々に、異なる工程の中で海苔の上に振り
掛けてもよい。
【0015】例えば、焼き加工によって風味が損なわれ
ることのない、あるいは損なわれる度合いの小さい粒状
体(例えば、食塩)と、焼き加工によって風味が損なわ
れ易い粒状体(例えば、調味顆粒または粉体)とを併用
する場合、前者の粒状体(例えば、食塩)を振り掛けた
後、焼き釜内で焼き加工(200〜300℃)を行い、その
後、後者の粒状体(例えば、調味顆粒または粉体)を振
り掛けるようにすれば、前者の粒状体(例えば、食塩)
を海苔の上に堅固に固定させることができるとともに、
後者の粒状体(例えば、調味顆粒または粉体)を、その
風味を損なわずに海苔の上に付着させることができる。
【0016】本発明の海苔は、例えば、以下の方法によ
って製造される。液状体として調味液を用いた場合、原
料の海苔を焼き釜内にて焼き加工(200〜300℃)した
後、海苔の裏面を上に向けた状態で、海苔の裏面に調味
液を塗布する。その後、海苔の裏面に塗布した調味液の
上に、粒状体(例えば、食塩)を振り掛けて付着させ、
乾燥させれば、調味液を介して粒状体(例えば、食塩)
が付着した海苔となる。上記工程に加えて、更に、他の
粒状体を付着させる工程を加えてもよい。この場合、調
味液と粒状体(例えば、食塩)を付着させた海苔を乾燥
させた後、更に、海苔の裏面に他の粒状体(例えば、わ
さびパウダー等の熱によって風味が損なわれ易い粒状
体)を振り掛けて付着させる。製造された海苔は、所定
の大きさに切断されて、所定の包装フィルムの中に収容
される。こうして、包装おにぎり用海苔入りフィルムが
完成する。
【0017】液状体として食用油を用いた場合、海苔
(原料)の裏面を上に向けた状態で、海苔の裏面に食用
油(例えば、ごま油等の植物油)を塗布する。その後、
海苔の裏面に塗布した食用油の上に、粒状体(例えば、
食塩)を振り掛けて付着させ、焼き釜内にて焼き加工
(200〜300℃)を施せば、食用油を介して粒状体(例え
ば、食塩)が付着した海苔となる。上記工程に加えて、
更に、他の粒状体を付着させる工程を加えてもよい。こ
の場合、食用油と粒状体(例えば、食塩)を付着させた
海苔に焼き加工を施した後、更に、海苔の裏面に他の粒
状体(例えば、わさびパウダー等の熱によって風味が損
なわれ易い粒状体)を振り掛けて付着させる。製造され
た海苔は、所定の大きさに切断されて、所定の包装フィ
ルムの中に収容される。こうして、包装おにぎり用海苔
入りフィルムが完成する。
【0018】上述の海苔の製造方法は、一例を示したも
のであって、他の方法を採用することもできる。例え
ば、粒状体(例えば、食塩)を振り掛ける時期は、乾燥
工程や焼き加工の工程の後でもよく、あるいは、乾燥工
程や焼き加工の工程の前及び後(2回)でもよい。
【0019】本発明の海苔は、包装おにぎり以外の用途
に用いてもよい。例えば、本発明の海苔を複数枚重ね合
わせたものを、乾燥剤と共に気密性の包装資材(包装
袋、包装容器等)の中に収容し、味付け海苔として提供
することができる。この場合、重ね合わされた海苔同士
の間には、液状体(例えば、調味液)と共に粒状体(例
えば、食塩)が介在しているため、海苔同士が張り付く
ことがなく、消費者は、包装袋等を開封した後、海苔を
1枚ずつ円滑に取り出すことができる。
【0020】次に、図面に基づいて本発明の一例を説明
する。図1は、本発明の包装おにぎり用海苔入りフィル
ムの一例を切断した状態を模式的に示す断面図、図2
は、本発明の包装おにぎり用海苔入りフィルムを構成す
る表面側フィルムの一例を示す平面図、図3は、本発明
の包装おにぎり用海苔入りフィルムを構成する裏面側フ
ィルムの一例を示す平面図、図4は、包装おにぎり用海
苔入りフィルムの一例を示す平面図、図5は、本発明の
包装おにぎり用海苔入りフィルムの一例の使用方法を説
明するための図、図6は、実施例及び比較例における引
張力の測定方法を説明するための図である。
【0021】本発明の海苔2は、包装おにぎり用海苔入
りフィルム1に用いられるものであり、図1に示すよう
に、表面側フィルム3と、裏面側フィルム4の間に挟ま
れた状態で配置される。表面側フィルム3及び裏面側フ
ィルム4は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の任意の
合成樹脂からなり、通常、包装おにぎりの中身(おにぎ
り)が外部から見えるように、透明なものが用いられ
る。
【0022】海苔2は、海苔本体5と、液状体(例え
ば、調味液や食用油)6と、粒状体(例えば、食塩)7
と、他の粒状体(例えば、調味粉体)8とからなる。粒
状体(例えば、食塩)7及び粒状体(例えば、調味粉
体)8は、液状体(例えば、調味液や食用油)6の表面
から部分的に露出した状態で、液状体(例えば、調味液
や食用油)6の中に部分的に埋め込まれている。そのた
め、粒状体(例えば、食塩)7及び粒状体(例えば、調
味粉体)8が、裏面側フィルム4に直接当接することに
なり、海苔2の液状体(例えば、調味液や食用油)6
は、裏面側フィルム4に直接接触することがないか、あ
るいは接触したとしても、わずかな部分に留まる。一
方、表面側フィルム5には、液状体や粒状体が付着して
いない。したがって、包装おにぎりを食する者(消費
者)は、裏面側フィルム4を円滑に剥がすことができ、
かつ、海苔2を表面側フィルム3から自然に剥がすこと
ができるとともに、裏面側フィルム4の側に位置する握
り飯(図示せず)の上に海苔2を巻いた後、海苔2の表
面を手で触れても、手が汚れることなく、おにぎりを食
することができる。そして、海苔2の裏面には、粒状体
(例えば、食塩)7及び粒状体(例えば、調味粉体)8
が付着しているため、その味付けを楽しむことができ
る。
【0023】表面側フィルム3は、図2に示すように、
縁辺部に設けられて裏面側フィルム4と貼り合わされる
貼付部9(図2の紙面の裏側が貼付面)と、貼付部9同
士の間に介在して設けられる裏面側フィルム4と貼り合
わされない非貼付部10と、海苔2を収容するための収
容部11と、消費者が開封するための帯状の開封部12
とからなる。
【0024】裏面側フィルム4は、図3に示すように、
折り返し部14で折り返し、縁部15を有する内側フィ
ルム13と、折り返し部17で折り返し、縁部18を有
する外側フィルム16とが、内側フィルム13を内側
(表面側フィルム3の側)にして部分的に重ね合わされ
て構成されている。また、裏面側フィルム4は、表面側
フィルム3に対応させて、貼付部19(図3の紙面の裏
側が貼付面)、非貼付部20、収容部21を有する。
【0025】包装フィルム22は、図4に示すように、
表面側フィルム3と裏面側フィルム4を貼付部9,19
にて熱融着等で貼り合わせて形成されており、内部の空
洞部(表面側フィルム3の収容部11と、裏面側フィル
ム4の収容部21とによって挟まれた空間)内に海苔2
が収容される。包装フィルム22によって、所定の厚み
を有する三角形の握り飯を包装するには、裏面側フィル
ム4(図3参照)の略中央付近に、握り飯を載置して包
めばよい。
【0026】包装おにぎりを開封するには、図5に示す
ように、まず、表面側フィルム3の開封部12の上部を
手で把持して下方に引っ張り、開封部12を引き剥がし
た後(図中の(a),(b))、開封部12の元の位置
の両側に残った部分を側方に引っ張って、包装フィルム
22(表面側フィルム3及び裏面側フィルム4)を引き
剥がせばよい(図中の(c))。この際、海苔2は、裏
面側フィルム4に張り付いて一緒に移動することなく、
握り飯23の上の所定の位置に保持される。
【0027】
【実施例】[実施例1、比較例1]片面に調味液を塗布
し、更にその上に食塩を付着させた海苔(実施例1)を
製造して、この海苔を包装フィルム内に収容し、図4に
示すような包装おにぎり用海苔入りフィルムを作製し
た。所定時間経過後に、包装フィルムから海苔を剥がす
のに要する引張力、所要時間、剥がれ易さ(官能試験)
を測定または評価した。また、片面に調味液のみを塗布
した海苔(比較例1)を製造して、実施例1と同様にし
て包装おにぎり用海苔入りフィルムを作製し、実施例1
と同様に測定または評価した。なお、包装おにぎり用海
苔入りフィルムの作製方法及び保管方法、及び測定方法
(評価方法)は、次の通りである。
【0028】包装おにぎり用海苔入りフィルムの作製
方法及び保管方法 裏面を表にした状態で原料の海苔を供給し、250℃で焼
き加工を行なった後、海苔の裏面に調味液を塗布した。
その後、海苔の裏面に食塩を振り、乾燥釜(200℃)の
中を通過させ、乾燥させた。乾燥後、海苔を2切れに切
断して、包装フィルムの形状に合わせた大きさの切断片
とし、この切断片を包装フィルム内に収容して、包装お
にぎり用海苔入りフィルムを作製した。作製した包装お
にぎり用海苔入りフィルムは、三角形の形状に形成した
おにぎりに巻いて、包装おにぎりとし、25℃の温度下で
保管した。
【0029】測定方法(評価方法) 引張力は、図6に示すように、開封部12を剥がした
後、包装フィルム22の一方の側を海苔2及び握り飯と
共に手で固定し、包装フィルム22の他方の側にばねば
かり24を掛けて引っ張ることによって測定した。所要
時間は、引張力の測定において、包装フィルムを剥がし
始めてから、包装フィルムを完全に剥がし終えるまでの
時間を測定した。剥がれ易さは、包装フィルムの剥がれ
易さを実験者が官能評価した。結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1と比較例1の結果を比較すると、
調味液と食塩(粒状体)の両方を用いた実施例1は、調
味液のみを用いた比較例1と比べて、剥がす際の引張力
や所要時間が小さく、また、実験者の官能評価(剥がれ
易さ)も良好であることがわかる。なお、おにぎりの賞
味期間は、例えば、25℃で製造後40時間である。表1
中、消費者が実際に食する時間帯(製造後40時間以内)
を考慮すると、比較例1では、24時間経過時で剥がれ易
さが劣るのに対し、実施例1では良好であり、消費時
(想定される時間帯)における優劣が明らかである。
【0032】[実施例2〜6]種々の粒径を有する粒状
体(食塩)を用いて、上記実施例1と同様の実験を行な
った。食塩の性状及び実験結果は、表2、表3の通りで
ある。ただし、測定及び評価は、48時間経過時について
のみ行なった。調味液は、2種類用いた。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】実施例2〜6の結果から、粒径0.2〜0.7mm
のいずれの粒度の食塩を用いた場合であっても、包装フ
ィルムからの海苔の剥がれ具合が良好であることがわか
る。
【0036】
【発明の効果】本発明の海苔は、多彩な味付けを施すこ
とができるとともに、包装フィルムに張り付くことがな
いので、包装おにぎり用の海苔として極めて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装おにぎり用海苔入りフィルムを切
断した状態を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の包装おにぎり用海苔入りフィルムを構
成する表面側フィルムの一例を示す平面図である。
【図3】本発明の包装おにぎり用海苔入りフィルムを構
成する裏面側フィルムの一例を示す平面図である。
【図4】包装おにぎり用海苔入りフィルムの一例を示す
平面図である。
【図5】本発明の包装おにぎり用海苔入りフィルム(一
例)の使用方法を説明するための図である。
【図6】実施例及び比較例における引張力の測定方法を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 包装おにぎり用海苔入りフィルム 2 海苔 3 表面側フィルム 4 裏面側フィルム 5 海苔本体 6 液状体(例えば、調味液や食用油) 7 粒状体(例えば、食塩) 8 他の粒状体(例えば、調味粉体) 9,19 貼付部 10,20 非貼付部 11,21 収容部 12 開封部 13 内側フィルム 14,17 折り返し部 15,18 縁部 16 外側フィルム 22 包装フィルム 23 握り飯 24 ばねばかり
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B019 LC02 LE01 LK01 LK04 LK18 LP07 LP14 LP16 LP17 4B023 LC02 LE15 LK05 LK12 LL01 LP18 LP20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に、液状体を介して粒状体を付
    着させる味付け処理を施し、かつ、他方の面に、上記味
    付け処理を施さないようにしてなることを特徴とする海
    苔。
  2. 【請求項2】 上記液状体が調味液である請求項1に記
    載の海苔。
  3. 【請求項3】 上記液状体が食用油である請求項1に記
    載の海苔。
  4. 【請求項4】 上記粒状体が食塩である請求項1〜3の
    いずれかに記載の海苔。
  5. 【請求項5】 上記粒状体が、食塩と、食塩以外の他の
    粒状体とを含む請求項1〜3のいずれかに記載の海苔。
  6. 【請求項6】 所定の形状に形成した握り飯を包装する
    ための包装おにぎり用海苔入りフィルムにおいて、上記
    握り飯の側に位置することとなる裏面側フィルムと、該
    裏面側フィルムに対向して配置される表面側フィルム
    と、上記裏面側フィルムと上記表面側フィルムの間に、
    上記味付け処理を施した面が上記裏面側フィルムの側に
    位置するように収容された請求項1〜5のいずれかに記
    載の海苔とからなることを特徴とする包装おにぎり用海
    苔入りフィルム。
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JP2006217809A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Yamagataya Noriten:Kk 味付海苔

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