JP2002084811A - 管理機 - Google Patents

管理機

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JP2002084811A
JP2002084811A JP2000279495A JP2000279495A JP2002084811A JP 2002084811 A JP2002084811 A JP 2002084811A JP 2000279495 A JP2000279495 A JP 2000279495A JP 2000279495 A JP2000279495 A JP 2000279495A JP 2002084811 A JP2002084811 A JP 2002084811A
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Japan
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rotary
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mowing
speed
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Application number
JP2000279495A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiko Tanji
光彦 丹治
Masanori Nakano
将憲 中野
Hiromitsu Hayata
裕光 早田
Masami Nakamura
正美 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耕耘及び草刈に切換自在なロータリ作
業機にあって、耕耘及び草刈の誤操作を防止して作業の
安定性を向上させる。 【解決手段】 ロータリ作業機(22)を耕耘作業高
さと草刈り作業高さの2段階に切換える作業高さ変更部
材(35)と、ロータリ作業機(22)の作業速度を耕
耘及び草刈り作業に応じ低速と高速の2段階に切換える
作業変速部材(103)とを設けると共に、作業高さ変
更部材(35)と作業変速部材(103)間にこれら何
れか一方の操作を規制する規制部材(107)を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば中耕除草また
は耕耘作業などを行う歩行型の管理機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えばロータリ刃を下
動位置の耕耘高さ位置で低速正転させて耕耘作業を、ま
た上動位置の草刈高さ位置で高速逆転させて草刈作業を
行う手段にあって、ロータリ刃の高さ位置及び変速操作
をそれぞれ別個に行う構成にあっては、ロータリ刃が下
動位置の耕耘作業時にロータリ刃を高速とさせたり、ロ
ータリ刃を高速とさせる草刈作業時にロータリ刃を下動
させてロータリ刃の高回転による耕耘作業など行う不都
合があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、ロ
ータリ作業機を耕耘作業高さと草刈作業高さの2段階に
切換える作業高さ変更部材と、ロータリ作業機の作業速
度を耕耘及び草刈作業に応じ低速と高速の2段階に切換
える作業変速部材とを設けると共に、作業高さ変更部材
と作業変速部材間にこれら何れか一方の操作を規制する
規制部材を設けて、例えば低速耕耘或いは高速草刈作業
中に、作業高さ変更部材或いは作業変更部材の何れか一
方の操作でロータリ作業機が高速耕耘となる不都合など
を規制して、常に適正な耕耘及び草刈作業を維持させる
ものである。
【0004】また、ロータリ作業機の耕耘高さによる耕
耘作業時、ロータリ作業機の作業速度の低速側から高速
側への切換えを規制部材で規制して、ロータリ作業機の
下動位置で低速度による耕耘作業時には、高速となるの
を防止して適正速度での確実な耕耘作業を維持させるも
のである。
【0005】さらに、ロータリ作業機の高速による草刈
作業時、ロータリ作業機の草刈作業高さから耕耘作業高
さへの切換えを規制部材で規制して、ロータリ作業機の
上動位置で高速度による草刈作業時には、ロータリ作業
機の下動を規制し高速耕耘状態となるのを防止して、適
正な草刈作業を維持させるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1乃至図4に示す如く、左右一対の
走行輪(1)をミッションケース(2)に車軸(3)を
介して装設させ、ミッションケース(2)後部にヒッチ
台(4)を固定させ、ヒッチ台(4)とミッションケー
ス(2)に操向ハンドル(5)基端を連結させ、ミッシ
ョンケース(2)の後方斜上方に操向ハンドル(5)を
設け、変速レバー(6)、主クラッチレバーであるデッ
ドマンレバー(7)、PTOクラッチレバー(8)、デ
フロックレバー(9)などを操向ハンドル(5)のルー
プ形操作部(10)に取付けると共に、前記ミッション
ケース(2)上面の略水平面(2a)にエンジン(1
1)を上載させて固定させ、エンジン(11)出力を無
段変速する油圧変速機(12)をミッションケース
(2)後部の右側面に固定させ、エンジン(11)の出
力軸(13)にプーリ(15)(16)及びベルト(1
7)を介してミッションケース(2)の入力軸(17)
を連結させ、前記変速機(12)の変速入力軸(18)
をミッションケース(2)の入力軸(17)に連結さ
せ、変速機(12)の変速出力軸(19)に車軸(3)
を連結させるように構成している。
【0007】また、前記ミッションケース(2)を側面
視略L形に形成して後側を下方に突出させ、ミッション
ケース(2)後側の下部に車軸(3)を配備させ、前記
エンジン(11)の出力軸(13)と車軸(3)間に変
速機(12)を配設させ、エンジン(11)の駆動力を
上方から後下方に伝えて走行輪(1)を駆動させると共
に、前記ミッションケース(2)の変速機(12)前方
にPTO軸(20)を配設させ、該ケース(2)及び伝
動ケース(21)を介してロータリ作業機(22)を機
体前方に支持させている。
【0008】前記ロータリ作業機(22)はロータリ軸
(23)とロータリ刃(24)とを有し、前記PTO軸
(20)に伝動ケース(21)を介しロータリ軸(2
3)を連結させると共に、耕耘と草刈に兼用する複数の
切削ロータリ刃(24)をロータリ軸(23)に取付
け、各切削ロータリ刃(24)の上面及び左右をロータ
リカバー(25)及び左右側板(26)によって閉塞さ
せ、走行輪(1)前進と同一方向回転の切削ロータリ刃
(24)の正転によって耕耘作業を行わせる一方、切削
ロータリ刃(24)の逆転によって草刈作業を行わせ
る。
【0009】さらに、前記作業機(22)の耕耘作業と
同時に畦立作業を行わせる後作業機(27)を備え、ヒ
ッチ台(4)後側に固設する後ヒッチ(28)にヒッチ
ピン(29)を介して後作業機(27)を着脱自在に設
けると共に、ヒッチピン(29)回りに回転させて昇降
自在に後作業機(27)を後ヒッチ(28)に取付け、
後作業機(27)を下降着地させて畦立作業位置に支持
させたり、ヒッチ台(4)後側に後作業機(27)を持
上げて非作業位置に支持させる。また、前記エンジン
(11)後側に燃料タンク(30)を設ける。
【0010】図5にも示す如く、平面視門形のゲージフ
レーム(31)両端部を作業機(22)前方に突出させ
て左右ゲージ輪(32)を取付け、前記ゲージフレーム
(31)の門形中間部に固設する結合フレーム(33)
の結合子(34)に調高ハンドル(35)前端のネジ軸
(36)を結合させるもので、前記調高ハンドル(3
5)を機体の中心ラインより右側で前後方向に配設し、
ハンドル(35)後端側を操向ハンドル(5)の下方位
置まで延設させて、操向ハンドル(5)位置でハンドル
(35)後端のハンドル操作部(37)の回動操作を可
能に設けている。そして前記ゲージフレーム(31)の
門形支脚部(31a)を側面視略L形に形成して、ロー
タリカバー(25)の左右側板(26)に支軸(38)
を介し回転自在に取付ける回転支持体(39)に、支脚
部(31a)のL形コーナ部を上側より当接保持させ
て、調高ハンドル(35)の回動操作時には支持体(3
9)を中心としてゲージフレーム(31)を揺動させ、
ゲージ輪(32)を昇降させるように構成している。
【0011】また、前記ロータリカバー(25)前方に
平面視門形の前面カバー(40)を備えるもので、前面
カバー(40)の両端部を前記支脚部(31a)の前端
内側に固定させて、ゲージ輪(32)の地上高の調節時
にはゲージ輪(32)と一体に前面カバー(40)も移
動させて、例えば作業機(22)を下降させる耕耘作業
時には作業機(22)に対しては前面カバー(40)を
上昇位置とさせて圃場面との干渉を回避させ、また作業
機(22)を上昇させる草刈作業時には作業機(22)
に対しては前面カバー(40)を下降位置とさせて、草
や小石などの作業機(22)前方への飛散を防止するよ
うに構成している。
【0012】図6に示す如く、前記ロータリ軸(23)
に爪台(41)を固定させ、爪台(41)に支軸(4
2)を介してロータリ刃(24)を回転自在に軸支さ
せ、ロータリ軸(23)回転時に遠心力によって放射線
方向にロータリ刃(24)を突出させ、支軸(42)回
りの回転によって衝撃を吸収させるロータリ刃(24)
の高速逆転によって草刈を行わせると共に、前記爪台
(41)に後退ストッパ(43)を固定させ、ロータリ
軸(23)を正転させて耕耘するとき、ロータリ刃(2
4)を後退ストッパ(43)に当接させ、耕耘抵抗に対
してロータリ刃(24)を後傾姿勢で固定支持させ、後
退ストッパ(43)を介して後退角を形成してロータリ
刃(24)を支持させて耕耘抵抗を低減させ乍ら耕耘力
(深さ)を確保するように構成している。
【0013】図7にも示す如く、作業機(22)を耕耘
及び草刈高さ位置の2段階に切換える作業高さ切換部材
(44)を調高ハンドル(35)の中間に連結させるも
ので、前記ミッションケース(2)と伝動ケース(2
1)を連結するPTO軸(20)外側の軸パイプ(4
5)に切換部材(44)下端を固設させ、該切換部材
(44)の前後方向に開設する長孔(46)の前端・後
端下側に草刈・耕耘ノッチ(47)(48)形成して、
前記ハンドル(35)を嵌挿固定するハンドル受体(4
9)の両側丸軸部(50)を前記ノッチ(47)(4
8)に係合させるとき、ハンドル(35)を大きく前後
に移動させて、受体(49)の丸軸部(50)と草刈ノ
ッチ(47)の係合時にあってはゲージ輪(32)を下
動位置とさせ、且つハンドル操作部(37)の回動操作
によってゲージ輪(32)を下動位置で無段階に小さく
変化させて、作業機(22)の耕深を1cmとする低草
刈作業や、地上高を30mm或いは40mmとする高草
刈作業或いは移動作業などを行う一方、丸軸部(50)
と耕耘ノッチ(48)の係合時にあってはゲージ輪(3
2)を上動位置とさせ、且つハンドル操作部(37)の
回動操作によってゲージ輪(32)を上動位置で無段階
に小さく変化させて、作業機(22)の耕深を10cm
或いは5cmとする耕耘作業などを行うように構成して
いる。
【0014】さらに、前記側板(26)の外側に前後ボ
ルト(51)(52)を介し取外し自在に且つ前ボルト
(51)を中心に回動自在に側面カバー(53)を取付
けるもので、側面カバー(53)は形状を扇形に形成
し、ロータリカバー(25)の円弧外周面の外径寸法よ
り側面カバー(53)の円弧外周の外径寸法を小に設
け、ロータリ軸(23)より前位置のボルト(51)を
中心とする円弧形ボルト長孔(54)を側面カバー(5
3)に開設し、該長孔(54)及びボルト(52)を介
し側面カバー(53)を側板(26)に上下位置調節自
在に取付けて、図3に示す如くゲージ輪(32)の上動
する地上高(作業高さ)の低い作業機(22)の耕耘作
業時などでは側面カバー(53)を上動させ、側板(2
6)形状内にカバー(53)を収納する一方、ゲージ輪
(32)の下動する地上高の高い作業機(22)の草刈
作業時などでは図6に示す如く側面カバー(53)を下
動させ、側板(26)より側面カバー(53)を突出さ
せて、側板(26)下端部と圃場面間に大きく形成され
る間隙をカバー(53)で覆ってロータリ刃(24)を
保護するように構成している。
【0015】また、前記ロータリカバー(25)の後端
に蝶番(55)を介し回動自在にリヤカバー(56)の
上端を取付けると共に、該カバー(56)の下端に上下
寸法の短いゴム板(57)を固着させて、ロータリカバ
ー(25)と圃場面間の距離が大きく変化する場合にも
リヤカバー(56)の回動によって良好に対応させると
共に、ゴム板(57)の上下寸法を短くすることによっ
て作業機(22)側への巻込みを防止するように構成し
ている。さらに前記前面カバー(40)の前端側部に前
面カバー(40)と略同一幅のゴム板カバー(58)を
固設して、草刈作業時に石などの前方飛散を防止するよ
うに構成している。
【0016】上記からも明らかなように、走行輪(1)
を有するミッションケース(2)の上部にエンジン(1
1)を、またミッションケース(2)の前方にロータリ
作業機(22)を配備させると共に、エンジン(11)
前端とロータリ作業機(22)後端とをラップさせ、ロ
ータリ作業機(22)の下動時(耕耘作業時)にはエン
ジン(11)及びミッションケース(2)などで構成す
る機体を前傾姿勢に変化させてエンジン(11)重心を
前移動させるもので、ロータリ作業機(22)を下動さ
せ耕耘作業などを行うときには、エンジン荷重をロータ
リ作業機(22)に付加させてこの作業の効率を良好と
させると共に、ロータリ作業機(22)を上動させての
走行作業時にはハンドル(5)荷重を小さくして旋回な
どを容易とさせることができる。
【0017】また、ミッションケース(2)の前方にゲ
ージ輪(32)を高さ調節自在に設けると共に、ミッシ
ョンケース(2)の走行輪(1)とゲージ輪(32)と
の間にロータリ作業機(22)を配備させたもので、極
めて簡単な操作でロータリ作業機(22)を安定良好に
耕耘高さ及び草刈高さに切換えると共に、適正耕耘高さ
及び草刈高さを容易に設定してこれらの作業性を向上さ
せることができる。
【0018】さらに、正逆転の切換によって耕耘作業と
草刈作業を行うロータリ刃(24)をロータリ作業機
(22)は設け、耕耘作業時にはエンジン(11)重心
を前移動させるもので、同一の作業機(22)によるロ
ータリ刃(24)の正逆転で耕耘と草刈作業の両方を可
能とさせると共に、荷重を必要とする耕耘作業にあって
はエンジン(11)荷重をロータリ作業機(22)に付
加して耕耘作業の能率向上化を図ることができる。
【0019】図8乃至図10に示す如く、前記ミッショ
ンケース(2)内には、ミッションケース入力軸(1
7)と変速入力軸(18)の入力伝達軸(59)とを連
動連結する一対の変速入力ギヤ(60)(61)と、前
記変速出力軸(19)の出力伝達軸(62)に設ける高
低速ギヤ(63)(64)と、切換軸(65)に設ける
高低速切換ギヤ(66)と、出力伝達軸(62)に遊嵌
する遊転軸(67)と切換軸(65)を常時連結する一
対の減速ギヤ(68)(69)と、デフピニオンギヤ
(70)及び左右デフサイドギヤ(71)(72)をパ
イプ状のデフケース(73)に内設させ該ケース(7
3)に固設するスプロケット(74)をチェン(75)
を介し前記遊転軸(67)の固定スプロケット(76)
に連結させるデフ機構(77)と、右車軸(3)に摺動
自在にスプライン嵌合させてフオーク(78)の操作で
もってスプロケット(74)に継断自在に結合するデフ
ロックである爪クラッチ(79)とを備え、前記デフロ
ックレバー(9)の操作によってワイヤ及びフオークシ
ャフト(80)及びフオーク(78)を介しスプロケッ
ト(74)に爪クラッチ(79)を結合させるとき、車
軸(3)と各ギヤ(70)(71)(72)をデフケー
ス(73)と一体とさせて左右車軸(3)の回転差をな
くして一体回転させると共に、爪クラッチ(79)とス
プロケット(74)の結合解除時には左右車軸(3)間
に回転差の発生するデフ機能を有するように構成してい
る。
【0020】また、前記ミッションケース(2)内に
は、入力軸(17)に設けるPTO正転ギヤ(81)
と、前記入力伝達軸(59)に設けるPTO逆転ギヤ
(82)と、前記PTO変速軸(83)にスプライン嵌
合して前記正逆転ギヤ(81)(82)に択一的に結合
させるPTO正逆転切換ギヤ(84)と、前記PTO軸
(20)に遊転支持する爪クラッチギヤ(85)に結合
させるPTO変速軸(83)の変速出力ギヤ(86)
と、PTO軸(20)にスプライン嵌合して一側の爪ク
ラッチ部(87)を爪クラッチギヤ(84)の爪クラッ
チ(88)に係脱自在に連結させる可動クラッチ体(8
9)と、クラッチ体(89)他側のブレーキ板(90)
をクラッチ体(89)の切時に圧接させてPTO軸(2
0)を制動する摩擦板(91)と、前記PTOクラッチ
レバー(8)の操作によってワイヤ(92)・クラッチ
アーム(93)・フォークシャフト(94)を介しクラ
ッチ体(89)を左右に摺動させ爪クラッチ(88)の
入切を行うPTOクラッチフォーク(95)とを備え、
伝動ケース(21)の伝動チェン(21a)を介してP
TO軸(20)にロータリ軸(23)を連結させ、ロー
タリ刃(24)を低速で正転させて耕耘作業を行う一
方、ロータリ刃(24)を高速で逆転させて草刈作業を
行うように構成している。
【0021】図10に示す如く、前記フォークシャフト
(94)におけるミッションケース(2)の一側突出端
には、該シャフト(94)を摩擦板(91)側に付勢す
るブレーキ用バネ(96)を設けると共に、ミッション
ケース(2)内のシャフト(94)に取付けるバネ座
(97)とフォーク(95)間にフォーク(95)を爪
クラッチ(88)方向に付勢するクラッチバネ(98)
を介設して、前記クラッチレバー(8)でワイヤ(9
2)を引張ってブレーキ用バネ(96)に抗しシャフト
(94)を爪クラッチ(88)側に規定位置(爪クラッ
チ(88)との作用位置)以上に爪クラッチ(88)側
に移動させるとき、前記クラッチ用バネ(98)に抗し
フォーク(95)をシャフト(94)上で逆方向にスラ
イドさせて、クラッチ体(89)を爪クラッチ(88)
の適正作用位置に保つように構成している。
【0022】またこの場合フォークシャフト(94)を
クラッチ体(89)の切方向にスライドさせるブレーキ
用バネ(96)に対し、クラッチバネ(98)はフォー
クシャフト(94)上でフォーク(95)のみを逆方向
にスライドさせて、これらバネ(96)(98)が相互
に干渉し合うのを解消させ、ブレーキ用及びクラッチ用
としてそれぞれの独立したバネ力の調整を可能とさせて
いる。さらにフォークシャフト(94)とクラッチレバ
ー(8)とをバネなどを介することなく直接的に連結さ
せることによって、このクラッチレバー(8)によるレ
バー操作系の調節や構造の簡単化を図ることができる。
【0023】以上からも明らかなように、ミッションケ
ース入力軸(17)からの駆動力を爪クラッチ(88)
を介し継断自在にPTO軸(20)に伝達させる管理機
において、クラッチ体(89)の一側を爪クラッチ(8
8)に他側を摩擦板(91)に作用させるフォーク(9
5)をフォーク軸であるフォークシャフト(94)上に
スライド自在に設けて、フォークシャフト(94)の押
引動作でPTO軸の確実なクラッチとブレーキ操作を可
能とさせるもので、フォークシャフト(94)に連結さ
せるレバー部材であるクラッチレバー(8)の操作でフ
ォークシャフト(94)が規定以上に爪クラッチ(8
8)側に移動しても、フォーク(95)のスライドによ
ってクラッチ体(89)と爪クラッチ(88)の正確な
係合を維持させて、クラッチ精度を向上させることがで
きる。
【0024】また、フォークシャフト(94)の一端側
をレバー(8)に直接的に連結させると共に、フォーク
シャフト(94)の他端側を摩擦板(91)側にバネ
(96)付勢させたもので、フォークシャフト(94)
とこの操作レバー(8)間をバネなどを介することなく
直接的に連結させる簡単な構造のもので、クラッチ体
(89)を択一的に爪クラッチ(88)と摩擦板(9
1)に適正に作用可能とさせて、ロータリ作業機の正確
な駆動及び駆動停止を容易に行うことができる。
【0025】さらに、フォーク(95)を爪クラッチ
(88)側に付勢するクラッチバネ(98)をフォーク
(95)とフォークシャフト(94)間に介設したもの
で、フォークシャフト(94)に付勢するバネ(96)
とクラッチバネ(98)の相互に独立した調整を容易に
可能とさせて、摩擦板(91)及び爪クラッチ(88)
に作用させるクラッチ体(89)のバネ圧の精度を向上
させると共に、この操作系の調節や構造の簡単化を図る
ことができる。
【0026】なお、前述実施例においてはクラッチ体
(89)他側にブレーキ板(90)を摩擦板(91)に
圧接させてPTO軸(20)の駆動を停止させる構成を
示したが、ブレーキ板(90)及び摩擦板(91)を爪
クラッチに形成してクラッチ体(89)の両側を爪クラ
ッチ構造としても良く、また、爪クラッチ部(87)と
爪クラッチ(88)とを摩擦クラッチに形成して、クラ
ッチ体(89)の両側を摩擦クラッチ及びブレーキ構造
としても良い。
【0027】図8、図11乃至図13に示す如く、走行
用の高低速切換ギヤ(66)とPTO正逆転切換ギヤ
(84)とを一体的に切換動作させる単一の切換フォー
ク(99)を、ミッションケース(2)内を左右方向に
挿通させる切換ロッド(100)に連結支持させ、ミッ
ションケース(2)右外側に突出させるロッド(10
0)右端にアーム(101)・レバー支軸(102)を
介して作業切換レバー(103)を連結させ、該切換レ
バー(103)の支軸(102)を中心とした左右揺動
操作によって、走行が高速でロータリ刃(24)が高速
逆転と走行が低速でロータリ刃(24)が低速正転の2
段階の切換えを行うように構成している。
【0028】前記切換レバー(103)は調高ハンドル
(35)の近傍に設けたもので、支軸(102)を回動
自在に支持する受筒(104)を前記軸パイプ(45)
に固設させると共に、軸パイプ(45)の上面にブラケ
ット(105)を介して切換部材(44)下端を固設さ
せ、前記ブラケット(105)に左右移動自在に取付け
る規制軸(106)に規制板(107)を固設させ、規
制軸(106)外側で切換部材(44)外側面と規制板
(107)内側面間に圧縮バネ(108)を介設し、前
記支軸(102)上端に固設する規制アーム(109)
を前記規制板(107)外側面に当接させるように設け
ている。
【0029】また、前記規制板(107)は切換部材
(44)の草刈ノッチ(47)の外側を開放し、耕耘ノ
ッチ(48)の外側を閉封する状態に配設させ、規制板
(107)上端の折曲縁(107a)を切換部材(4
4)の上端縁にラップさせると共に、規制板(107)
の上半部と下半部の内側面(107b)(107c)に
段差を形成させ、前記耕耘ノッチ(48)に受体(4
9)の丸軸部(50)係合時にあっては規制板(10
7)の内側面(107b)を丸軸部(50)と干渉状態
とさせて、前記切換レバー(103)の高速側への切換
えを不可能とさせ、草刈ノッチ(47)に丸軸部(5
0)が係合するときにのみ高速側への切換えを可能とさ
せるように構成している。
【0030】またこれとは逆に、調高ハンドル(35)
が草刈ノッチ(47)位置で前記切換レバー(103)
が高速側に切換っている規制板(107)の切換部材
(44)側近接時にあって、調高ハンドル(35)が耕
耘ノッチ(48)側に切換操作されるときには、規制板
(107)前端と丸軸部(50)とを干渉させて耕耘高
さ位置への切換えを不可能とさせるように構成してい
る。
【0031】このようにロータリ作業機(22)を耕耘
高さ位置で耕耘作業を行っているとき、ロータリ刃(2
4)が高速逆回転となるのを規制し低速正転を維持させ
る一方、ロータリ刃(24)を高速逆回転とさせて草刈
作業を行っているときロータリ作業機(22)が耕耘高
さとなるのを規制して草刈高さを維持させるもので、作
業者の誤操作を防止した確実な耕耘及び草刈作業を可能
とさせることができる。
【0032】以上からも明らかなように、ロータリ作業
機(22)を耕耘作業高さと草刈作業高さの2段階に切
換える作業高さ変更部材である調高ハンドル(35)
と、ロータリ作業機(22)の作業速度を耕耘及び草刈
作業に応じ低速と高速の2段階に切換える作業変速部材
である切換レバー(103)とを設けると共に、調高ハ
ンドル(35)と切換レバー(103)間にこれら何れ
か一方の操作を規制する規制部材である規制板(10
7)を設けたもので、例えば低速耕耘或いは高速草刈作
業中に、調高ハンドル(35)或いは切換レバー(10
3)の何れか一方の操作でロータリ作業機(22)が高
速耕耘となる不都合などを規制し誤操作を防止して、常
に適正な耕耘及び草刈作業を維持させることができる。
【0033】また、ロータリ作業機(22)の耕耘高さ
による耕耘作業時、ロータリ作業機(22)の作業速度
の低速側から高速側への切換えを規制板(107)で規
制したもので、ロータリ作業機(22)の下動位置で低
速度による耕耘作業時には、高速となるのを規制して適
正速度での確実な耕耘作業を維持させることができる。
【0034】さらに、ロータリ作業機(22)の高速に
よる草刈作業時、ロータリ作業機(22)の草刈作業高
さから耕耘作業高さへの切換えを規制板(107)で規
制したもので、ロータリ作業機(22)の上動位置で高
速度による草刈作業時には、ロータリ作業機(22)の
下動を規制し高速耕耘状態となるのを防止して、適正な
草刈作業を維持させることができる。
【0035】図14に示すものは、前記ロータリカバー
(25)の前部にゴムカバー(110)を設ける構成を
示すもので、ゴムカバー(110)の基端をロータリカ
バー(25)に固着させると共に、ゲージフレーム(3
1)の門形支脚部(31a)に門形状の支柱(111)
を立設させ、ゴムカバー(110)の中間部を支柱(1
11)中央の水平フレーム(111a)に支持させ、前
記ハンドル(35)操作でゲージ輪(32)を高さ調節
するとき、支柱(111)でゴムカバー(110)の支
持高さも変化させるもので、草刈作業時石などの前方飛
散をカバー(110)で防止する一方、耕耘作業時には
支柱(111)でカバー(110)を持上げてロータリ
刃(24)にカバー(110)が巻込まれるのを防止す
るように構成している。
【0036】図15に示すものは、前記ロータリカバー
(25)の前部に支柱(111)など介することなく直
接的に垂らした状態にゴムカバー(110)を固着させ
たもので、実線に示す如く草刈作業時には石などの前方
飛散をカバー(110)で防止する一方、仮想線に示す
如くゲージ輪(32)を上動(ロータリ作業機(22)
は下動)させる耕耘作業時には、ゴムカバー(110)
を2つ折りに折畳んでカバー(110)先端がロータリ
刃(24)に巻込まれるのを防止するように構成したも
のである。
【0037】図16に示すものは、ロータリカバー(2
5)の前方に延設させる取付フレーム(112)にゲー
ジ輪(32)の略直立形ゲージフレーム(113)を上
下位置調節自在に固定させると共に、ゲージフレーム
(113)にゴムカバー(110)を固着させて、カバ
ー(110)を常にゲージ輪(32)と一体に上下動さ
せて、ロータリ作業機(22)の作業高さに関係なく圃
場に対する略一定高さを維持させるように構成してい
る。
【0038】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、ロータリ作業機(22)を耕耘作業高さと草刈作業
高さの2段階に切換える作業高さ変更部材(35)と、
ロータリ作業機(22)の作業速度を耕耘及び草刈作業
に応じ低速と高速の2段階に切換える作業変速部材(1
03)とを設けると共に、作業高さ変更部材(35)と
作業変速部材(103)間にこれら何れか一方の操作を
規制する規制部材(107)を設けたものであるから、
例えば低速耕耘或いは高速草刈作業中に、作業高さ変更
部材(35)或いは作業変速部材(103)の何れか一
方の操作でロータリ作業機(22)が高速耕耘となる不
都合などを規制し誤操作を防止して、常に適正な耕耘及
び草刈作業を維持させることができるものである。
【0039】また、ロータリ作業機(22)の耕耘高さ
による耕耘作業時、ロータリ作業機(22)の作業速度
の低速側から高速側への切換えを規制部材(107)で
規制したものであるから、ロータリ作業機(22)の下
動位置で低速度による耕耘作業時には、高速となるのを
規制して適正速度での確実な耕耘作業を維持させること
ができるものである。
【0040】さらに、ロータリ作業機(22)の高速に
よる草刈作業時、ロータリ作業機(22)の草刈作業高
さから耕耘作業高さへの切換えを規制部材(107)で
規制したものであるから、ロータリ作業機(22)の上
動位置で高速度による草刈作業時には、ロータリ作業機
(22)の下動を規制し高速耕耘状態となるのを防止し
て、適正な草刈作業を維持させることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の側面図。
【図2】全体の平面図。
【図3】耕耘状態を示す全体の側面図。
【図4】作業機の側面図。
【図5】作業機の平面図。
【図6】ロータリ刃部の側面説明図。
【図7】ゲージ輪の高さ調節説明図。
【図8】ミッションケースの断面説明図。
【図9】ミッションケースの側面説明図。
【図10】PTOクラッチ部の説明図。
【図11】PTO変速部の平面説明図。
【図12】PTO変速部の側面説明図。
【図13】PTO変速部の背面説明図。
【図14】ゴムカバーの設置説明図。
【図15】ゴムカバーの設置説明図。
【図16】ゴムカバーの設置説明図。
【符号の説明】
(22) ロータリ作業機 (35) 調節ハンドル(作業高さ変更部材) (103) 切換レバー(作業変速部材) (107) 規制板(規制部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早田 裕光 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 中村 正美 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 Fターム(参考) 2B033 AA06 AB01 AB11 AB18 AC05 AC08 BA01 BB04 BB08 CA21 DB01 DB21 DB37 DB44 ED01 ED04 ED20 2B034 AA07 BA06 BA07 BA08 BB08 BC05 HA16 HB14 HB42 2B041 AA07 AA11 AA13 AB04 AC03 AC07 DA03 DA06 DB09 DC01 2B083 AA01 BA01 BA12 BA18 DA02 EA06 EA11 EA13 EA15 GA01 GA06 HA02 HA22 HA24 HA32 HA57

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリ作業機を耕耘作業高さと草刈作
    業高さの2段階に切換える作業高さ変更部材と、ロータ
    リ作業機の作業速度を耕耘及び草刈作業に応じ低速と高
    速の2段階に切換える作業変速部材とを設けると共に、
    作業高さ変更部材と作業変速部材間にこれら何れか一方
    の操作を規制する規制部材を設けたことを特徴とする管
    理機。
  2. 【請求項2】 ロータリ作業機の耕耘高さによる耕耘作
    業時、ロータリ作業機の作業速度の低速側から高速側へ
    の切換えを規制部材で規制したことを特徴とする請求項
    1記載の管理機。
  3. 【請求項3】 ロータリ作業機の高速による草刈作業
    時、ロータリ作業機の草刈作業高さから耕耘作業高さへ
    の切換えを規制部材で規制したことを特徴とする請求項
    1記載の管理機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100823426B1 (ko) * 2007-01-05 2008-04-18 주식회사 아세아텍 보행형 제초장치용 클러치어셈블리
JP2014187959A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Kubota Corp コンバイン
JP2019187239A (ja) * 2018-04-18 2019-10-31 松山株式会社 草刈作業機

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JP2014187959A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Kubota Corp コンバイン
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JP7265236B2 (ja) 2018-04-18 2023-04-26 松山株式会社 草刈作業機

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