JP2002083991A - 太陽光発電システム及びその配線接続方法 - Google Patents
太陽光発電システム及びその配線接続方法Info
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Abstract
を生じなくなり、将来の高電圧化にも対応することがで
きる太陽光発電システム及びその配線接続方法を提供す
る。 【解決手段】 太陽光を受けて所定の発電出力を発生す
る複数の太陽電池モジュールK1〜K22と、モジュールの
所定の電圧のn倍(nは1を含む整数)の電圧を発生す
る電池アレイを形成するために、複数のモジュールをn
個のグループに分け、該グループ毎に割り当てて配線さ
れ、割り当てられたグループに属するモジュールがそれ
ぞれ並列に接続され、その間にモジュール電圧が発生す
る正負1対の導線ケーブル12,13,14,15と、各グループ
を直列に接続し、一方端グループの正極導線ケーブルと
他方端グループの負極導線ケーブルとの間にアレイ電圧
を発生させて所定の発電出力を取り出す出力回路17,18,
19,48,49と、を有する。
Description
ルを用いた太陽光発電システム及びその配線接続方法に
関する。
陽電池の出力電圧、すなわちパワーコンディショナーの
入力電圧を200V程度とする必要がある。現在、市販
の太陽電池モジュールはサイズにもよるが1モジュール
当りの電圧は例えば30〜35V程度であるので、出力
電圧200Vを得るためには6枚の電池を直列に接続す
る必要がある。
び下部6枚の太陽電池モジュールK1〜K6(1枚当り
の電圧が約30〜35V(晴天時))をそれぞれ直列に
接続する。各組の正極端をプラス側の配線ケーブル50
にそれぞれ接続するとともに、各組の負極端をマイナス
側の配線ケーブル50にそれぞれ接続すると、出力電圧
が200Vとなる。
発電システムにおいては、施工現場で直列に接続される
太陽電池モジュールK1〜K6の枚数を組ごとに数えて
それを覚えておき、当該組の接続作業が完了した後に次
の組の接続作業に移行して同じ枚数を数えなければなら
ないので、作業内容が煩雑になり、屋根上等の危険な施
工現場で作業者に精神的負担を強いることになる。従っ
て、作業者にかかる精神的負担をできるだけ軽減するた
めには、太陽電池モジュールKを直列接続する回数数は
できるだけ少ないほうが望ましい。
列接続された太陽電池モジュールを日照条件(方位、傾
斜角)の異なる2つの屋根面4A,4Bにわたって取り
付けると、その系統の発電能力は日照条件の悪いほう
に、すなわち発電出力の小さいほうのモジュールの発電
能力に抑えられてしまう。例えば日当たりの良い南向き
の屋根面4Aの太陽電池モジュールK1〜K14のほう
では本来は高い電流値を得られるはずであるところを、
日照条件が悪い西向きの屋根面4Bの太陽電池モジュー
ルK15〜K21に直列接続されているために、その系
統としては西面4Bの低い電流値に抑えられ、発電電力
に大きな無駄を生じる。
に示すような寄せ棟屋根構造の割合が高く、全屋根面積
としては太陽光発電システムの設置に対して十分なスペ
ースを確保できるか、同じ日照条件の1つの屋根面の面
積としては小さくなり、結果として2つ以上の異なる屋
根面にわたって多数の太陽電池モジュールKを直列に接
続せざるをえないという問題がある。
電圧は200V程度とされているが、将来的には規定が
緩和されて作動電圧が300V程度まで引き上げられる
ことが予想される。従って、今後の高電圧化に対応する
必要がある。
れたものであって、現場での施工が容易であり、発電電
力に無駄を生じなくなり、将来の高電圧化にも対応する
ことができる太陽光発電システム及びその配線接続方法
を提供することを目的とする。
陽光発電システムは、太陽光を受けて所定の発電出力を
発生する複数の太陽電池モジュールと、前記モジュール
の所定の電圧のn倍(nは1を含む整数)の電圧を発生
する電池アレイを形成するために、前記複数のモジュー
ルをn個のグループに分け、該グループ毎に割り当てて
配線され、割り当てられたグループに属するモジュール
がそれぞれ並列に接続され、その間にモジュール電圧が
発生する正負1対の導線ケーブルと、各グループを直列
に接続し、一方端グループの正極導線ケーブルと他方端
グループの負極導線ケーブルとの間にアレイ電圧を発生
させて所定の発電出力を取り出す出力回路と、を具備す
ることを特徴とする。
続方法は、(a)モジュールの所定の電圧のn倍(nは
1を含む整数)の電圧を発生する電池アレイを形成する
ために、前記複数のモジュールをn個のグループに分
け、該グループ毎に正負1対の導線ケーブルをそれぞれ
割り当てて屋根面上に配線し、(b)太陽光を受けて所
定の電圧・発電出力を発生する複数のモジュールを屋根
面に順次取り付け、(c)これらモジュールの各々を前
記導線ケーブルにそれぞれ並列に接続し、その間に前記
モジュール電圧が発生する回路を形成し、(d)前記ア
レイ電圧をモジュール電圧のn倍(nは2以上の整数)
とする場合は、一方のグループに属する導線ケーブルの
正極(端)とこれに隣接する他方のグループの導線ケー
ブルの負極(端)とを接続し、さらに接続されないで残
された一方端グループの正極導線ケーブルと他方端グル
ープの負極導線ケーブルとの間にアレイ電圧を発生させ
る出力回路を形成するか、または、前記アレイ電圧とモ
ジュール電圧とが等しい場合は、1つの電池アレイを単
一のグループのモジュールで構成し、その単一のグルー
プのモジュールに接続された正負1対の導線ケーブルの
間にアレイ電圧を発生させる出力回路を形成することを
特徴とする。
対応する導線ケーブルのプラグに単純に差し込むだけで
よいので、作業者は導線ケーブルとの接続が済んだモジ
ュールの枚数を数えて記憶しておくことが不要になる。
このため危険な屋根上での配線接続作業が簡略化され、
作業者の精神的負担が大幅に軽減される。
業者が容易に識別できるように、目印として屋根面に境
界線を引いておくことが望ましい。また、正極用の導線
ケーブルとプラグを例えば赤色に着色し、負極用の導線
ケーブルとプラグを例えば青色に着色するとともに、モ
ジュールのプラグにも同様の着色をすることが望まし
い。このように屋根面(又は下地面)、導線ケーブルお
よびモジュールをそれぞれ識別可能としておくことによ
りプラグの差し違えが防止される。
明の種々の好ましい実施の形態について説明する。
電システムにおいては、図2に示すように、寄せ棟屋根
の異なる2つの屋根面4A,4Bに3つのアレイ20
A,20B,20Cを設置した。一方側の屋根面4Aに
は第1のアレイ20Aが設けられ、他方側の屋根面4B
には第2及び第3のアレイ20B,20Cがそれぞれ設
けられている。各アレイ20A,20B,20Cの配線
ケーブル18,19の端末は、接続箱17にそれぞれ接
続され、接続箱17の内部で並列結線されて1対の正負
極となり、中継ケーブル48,49を経由してパワーコ
ンディショナー10の端子にそれぞれ接続されている。
これらのアレイ20A,20B,20Cは、1枚当りの
電圧が100Vの太陽電池モジュールK(以下、発電瓦
ともいう)で構成され、各々が約1kWの発電能力を備
えている。なお、第1及び第2のアレイ20A,20B
には実質的に同じ三角形状配列の44枚の発電瓦Kがそ
れぞれ設けられ、第3のアレイ20Cには逆三角形状配
列の44枚の発電瓦Kが設けられている。また、屋根面
4Bの右寄りの領域には発電しない一般の瓦材DMが葺
かれている。図10、図11、図12に示すように一般
の瓦材DMと発電瓦Kとが同じ屋根面上に混在して葺か
れている。
がら一系統の電池アレイについて屋根面4Aの第1のア
レイ20Aを例にとって詳しく説明する。なお、屋根面
4Bの第2及び第3のアレイ20B,20Cについての
説明は省略する。
中に太い実線で示す境界線8により左右2つの領域に区
画されている。屋根面4Aの左側の区画領域には全部で
22枚の太陽電池モジュールK1〜K22と1枚の非発
電瓦DMとが混ぜて葺かれ、右側の区画領域には全部で
22枚の太陽電池モジュールK1〜K22が葺かれてい
る。よって、一系統のアレイ20Aには合計44枚の太
陽電池モジュールKが設置されている。これら44枚の
モジュールKは2対の導線ケーブル12,13,14,
15に差し込み方式のプラグ40a,40bを用いて接
続されている。このうち左側区画領域の負極の導線ケー
ブル13と右側区画領域の正極の導線ケーブル14とは
コネクタ41a,41bを介して接続ケーブル16によ
り接続されている。また、左側区画領域の正極の導線ケ
ーブル12は中継ケーブル18を介して接続箱17の正
極端子に接続され、右側区画領域の負極の導線ケーブル
15は中継ケーブル19を介して接続箱17の負極端子
に接続されている。接続箱17内では各アレイ20A,
20B,20Cの正負極端子が並列結線されて正負極1
対となり、さらに接続箱17の正負両極端子は中継ケー
ブル48,49によりパワーコンディショナー10の正
負両極端子にそれぞれ接続されている。
ールK1〜K22は、正負の導線ケーブル12,13の
間に並列に接続してなる発電回路を形成している。同様
に右側区画領域のモジュールK1〜K22も正負の導線
ケーブル14,15の間に並列に接続してなる発電回路
を形成している。
右側区画領域の発電回路とをケーブル16,18,19
により直列に接続することにより出力電圧としての20
0Vを得るようにしている。
少ないほうが配線工事の労力が軽減されるので、このよ
うな回路をもつ一系統のアレイ20Aとした。なお、1
枚当りの発電電圧が50VのモジュールKを用いること
を想定すれば、出力電圧200Vを得るためには、屋根
面4Aを4つの領域に区画することにより同様の方法を
用いて4対の正負極ケーブルの間を三回だけ直列接続す
ればよい。また、1枚当りの発電電圧が20Vのモジュ
ールKを用いることを想定すれば、出力電圧200Vを
得るためには、屋根面4Aを10の領域に区画すること
により同様の方法を用いて10対の正負極ケーブルの間
を九回にわたり直列接続することが必要になる。
形態に用いた太陽電池モジュールKの概要について説明
する。
体2および電池ケース3からなり、電池本体2を電池ケ
ース3の中に差し込み装着すると、図7(b)に示すよ
うに瓦型太陽電池モジュールとしての発電瓦Kとなる。
電池本体2は発電部21および端子箱22を有し、端子
箱22内の正負の端子にはリード線23を介してプラグ
40a,40bがそれぞれ接続されている。
台P1と、基台P1の両側に設けられた押え34を有す
る左右1対の水切りP2,P3と、基台P1の前部に設
けられた前垂れP4と、基台P1の後部に設けられた後
垂れP5とを備えている。基台P1の後部(電池本体2
の挿入口側)には2つの釘穴31、凹所32、2つの戻
り止め33がそれぞれ設けられている。凹所32は基台
P1の幅中央に位置し、この両側に2つの戻り止め33
が配置され、さらにその外側に2つの釘穴31が配置さ
れている。
曲げ加工されている。これら左右1対の水切りP2,P
3の波形状の曲率は基準となる一般の汎用瓦材DMと同
じであり、隣り合うモジュールKの一方側の水切りP2
を他方側の水切りP3に重ね合わせると、図12に示す
ように両者間にラビリンスシールが形成され、雨水の浸
入が防止されるようになっている。また、モジュールK
の一方側の水切りP2(P3)を一般の瓦材DMの水切
りに重ね合わせると、両者間にラビリンスシールが形成
され、雨水の浸入が防止されるようになっている。前垂
れP4は当て止め35よりも更に前方側に設けられてい
る。前垂れP4は横断面が略矩形の細長箱状に折り曲げ
加工により形成されている。
のを前後左右に並べて屋根を葺くことができる他に、図
10〜図12に示すように一般の瓦材DMと混在させて
屋根を葺くこと(混ぜ葺き)ができる。例えば、図10
に示すように非発電瓦DMの後部の上にモジュールKの
前部が重なるように葺いてもよいし、これとは逆に図1
1に示すようにモジュールKの後部の上に非発電瓦DM
の前部が重なるように葺いてもよい。また、図12に示
すようにモジュールKが非発電瓦DMに水切りP2又は
P3を介して隣接するように葺くこともできる。
池モジュールの取り付け施工および配線接続施工の方法
について説明する。
の屋根面4A,4Bの上に複数本の桟木5を略等ピッチ
間隔に水平に取り付ける。電池ケース3の後垂れP5を
桟木5に引っ掛け、釘穴31に釘6(又はネジ釘6)を
打ち付け、電池ケース3を屋根面4に固定する。電池ケ
ース3の取り付け施工は、下方の軒先の列から初めて天
頂の列に向けて順次さかのぼるように行なう。
を示す模式図である。屋根面4Aの左側区画領域におい
て第1組の導線ケーブル12,13は格段の桟木5に沿
わせて取り付けられる。同様に、屋根面4Aの右側区画
領域において第2組の導線ケーブル14,15は格段の
桟木5に沿わせて取り付けられる。なお、導線ケーブル
12,13,14,15は、電池ケース3の取り付け前
に屋根面4に予め敷設しておくことが好ましいが、電池
ケース3の取り付け中または取り付け後に敷設するよう
にしてもよい。桟木5には瓦葺き施工前に予め切欠や孔
を形成しておくか又は施工時に切欠や孔を適宜に形成
し、導線ケーブル12,13,14,15の通路とす
る。
の導線ケーブル12,13には図6(a)および図9
(a)(b)(c)に示す正負極接続用の各22個のプ
ラグ40a,40bが分岐ケーブルにより取り付けら
れ、第2組の導線ケーブル14,15にも同様のプラグ
40a,40bが分岐ケーブルにより取り付けられてい
る。
グ40aに差し込んで接続した状態を示す断面図、図9
(b)は正極プラグを示す断面図、図9(c)は負極プ
ラグを示す断面図である。符号43は絶縁性の樹脂で形
成した外筒であり、符号44は導体で形成され外筒43
の軸心に設けられたコンタクトピンである。符号45は
絶縁子であって、コンタクトピン44の先端に固定さ
れ、コンタクトピン44の外径と同径またはやや小さい
径を有するチップ状の部材である。絶縁子45の先端は
外筒43の先端よりも少し引っ込んだ位置に存在するよ
うに配置されている。符号43aは外筒43の内径部に
リング状に設けた凹溝であり、コネクタ(図示せず)の
三つのレセプタクルの何れかにプラグ40a,40bを
所定位置まで挿入した場合に、レセプタクル部41の外
周にそれぞれ形成したリング状の突起41aに係合し、
両者を係止する位置に設けてある。このように正極プラ
グ40bを負極プラグ40aに差し込むと、導電部分が
露出しないように絶縁被覆材からなる外筒43で覆われ
るようになっている。
一体化した一括接続型プラグ40cを用いるようにして
もよい。このような一括接続型プラグ40cは、一度の
差し込み動作で接続が完了するので、配線接続作業が更
に簡単になるという利点がある。
本体2を次々に装着し、図1および図3に示すように、
左側区画領域のモジュールK1〜K22のプラグ40
a,40bは第1組の導線ケーブル12,13のほうに
差し込み、右側区画領域のモジュールK1〜K22のプ
ラグ40a,40bは第2組の導線ケーブル14,15
のほうに差し込む。なお、屋根面4Aの左右区画領域を
識別できるように図中に太線で示したように境界線8を
目印として引いておくことが望ましい。また、正極用の
導線ケーブル12,14およびプラグ40bを例えば赤
色に着色し、負極用の導線ケーブル13,15およびプ
ラグ40aを例えば青色に着色して作業者が両者を容易
に識別できるようにしておくことが望ましい。さらに、
モジュールKのプラグ40a,40bにも同様の色分け
着色をしておくことが望ましい。このように屋根面(又
は下地面)の各区画領域、導線ケーブルのプラグおよび
モジュールのプラグをそれぞれ識別可能としておくこと
によりプラグの差し違えが防止される。
ケーブル16および1対のコネクタ41a,41bを用
いて負極の導線ケーブル13と正極の導線ケーブル14
とを接続する。なお、導線ケーブル13と14とを直接
接続することも可能であるので、接続ケーブル16を省
略してもよい場合がある。さらに、中継ケーブル18お
よびコネクタ41aを用いて正極の導線ケーブル12を
接続箱17の正極端子に接続する。同様に、中継ケーブ
ル19およびコネクタ41bを用いて負極の導線ケーブ
ル15を接続箱17の負極端子に接続する。
B,20Cの正負の端子が並列結線され、正負極1対と
なり、さらに中継ケーブル48を用いて接続箱17の正
極端子をパワーコンディショナー10の正極端子に接続
する。同様に、中継ケーブル49を用いて接続箱17の
負極端子をパワーコンディショナー10の負極端子に接
続する。このようにして第1のアレイ20Aの回路がパ
ワーコンディショナー10の入力側に接続される。
テムの最大出力電流値は15A、最大出力電圧値はDC
200Vである。
が容易になり、発電電力に無駄を生じることなく、将来
の高電圧化にも対応することができる。施工の際にモジ
ュールのプラグを対応する配線ケーブルのプラグに単純
に差し込むだけでよいので、作業者は配線ケーブルとの
接続が済んだモジュールの枚数を数えて記憶しておくこ
とが不要になる。このため危険な屋根上での配線接続作
業が簡略化され、施工に要する工数が削減されるととも
に、作業者の精神的負担が大幅に軽減される。
が当該区画領域を他の区画領域から容易に識別できるよ
うに目印として屋根面に境界線を引いておき、正極用の
導線ケーブルとプラグを特定色に着色し、負極用の導線
ケーブルとプラグを他の特定色に着色し、さらにモジュ
ールのプラグにも同様の着色をしておくことによりプラ
グの差し違えを防止することができる。
材(非発電瓦)DMと同じものとすることが好ましく、
一般的には縦250〜350mm×横250〜2000
mmの範囲で適宜選択することが好ましい。この場合
に、左右に隣接して施工するモジュールKの幅方向のピ
ッチ間隔は基準となる一般の瓦材DMのサイズの整数倍
とすることが好ましい。なお、瓦の縦寸法(奥行き)は
太陽電池モジュールと非発電瓦とで共通化することが望
ましいが、瓦の横寸法(幅)は太陽電池モジュールと非
発電瓦とで必ず共通化しなければならないというもので
はなく、太陽電池モジュールの横寸法を基準サイズのそ
れの二倍長または三倍長とするようにしてもよい。
態の施工例を示す図である。本実施形態では屋根面4の
上に図15(a)に示す二倍長の太陽電池モジュール1
A又は図15(b)に示す三倍長の太陽電池モジュール
1Bを設置した。屋根面4の左側区画領域には5枚のモ
ジュールK1,K3,K5,K7,K9を取り付け、右
側区画領域にも5枚のモジュールK2,K4,K6,K
8,K10を取り付けた。左側区画領域のモジュールK
1,K3,K5,K7,K9はプラグ40a,40bを
用いて1対の導線ケーブル12,13にそれぞれが並列
に接続されている。同様に、右側区画領域のモジュール
K2,K4,K6,K8,K10もプラグ40a,40
bを用いて1対の導線ケーブル14,15にそれぞれが
並列に接続されている。本実施形態におけるモジュール
Kの1枚当りの発電能力は約100V/0.24A(晴
天時)である。屋根上での電池の接続作業は直列接続数
が少ないほうが配線工事の労力が軽減されるので、この
ような配線回路とした。
池モジュールは1つの屋根面上でのプラグの差し込み数
が少なくなるので、配線作業の間違いが発生し難いとい
う利点がある。
を示す図である。屋根面4の上に図15(a)に示す二
倍長のモジュール1A又は図15(b)に示す三倍長の
モジュール1Bを設置した。太陽電池出力電圧をインバ
ータ入力制限電圧の200Vとするために2つの長いモ
ジュール1A(1B)を直列に接続した発電単位をそれ
ぞれ導線ケーブル12,13に並列に接続するようにし
た。
の発電システムと比べてみると、屋根上作業時間が短縮
されるので、施工コストが大幅に削減される。
なり、発電電力に無駄を生じることなく、将来の高電圧
化にも対応することができる。施工の際に太陽電池モジ
ュールのプラグを対応する配線ケーブルのプラグに単純
に差し込むだけでよいので、作業者は配線ケーブルとの
接続が済んだ太陽電池モジュールの枚数を数えて記憶し
ておくことが不要になる。このため危険な屋根上での配
線接続作業が単純化され、施工の際における作業者の精
神的負担が大幅に軽減される。さらに、従来はモジュー
ル間の直列接続が必要だったので、正負極端子は別々と
する必要があったが、本発明では、モジュールの端子は
配線ケーブルにつなぎ込むので、正負極端子を一体化で
き、配線接続作業が正負各1回の計2回から、正負1対
の1回になり、作業工数を削減できる。
発電システムを模式的に示す平面図、(b)は電池アレ
イの一部を拡大して導線ケーブルと各モジュールとの接
続状態を示す部分拡大図。
テムを示す全体模式図。
式図。
図。
応する配線ケーブルの概要図、(b)は一括接続型プラ
グ(二股プラグ)に対応する配線ケーブルの概要図。
(b)は組立後の発電瓦を示す斜視図。
プラグ(単一プラグ)を示す断面図、(b)は正極プラ
グを示す断面図、(c)は負極プラグを示す断面図。
後の重なり部分を示す拡大断面図。
後の重なり部分を示す拡大断面図。
右の重なり部分を示す拡大断面図。
ステムを示す模式図。
(b)は三倍長のモジュールを示す斜視図。
図。
成図。
Claims (8)
- 【請求項1】太陽光を受けて所定の発電出力を発生する
複数の太陽電池モジュールと、 前記モジュールの所定の電圧のn倍(nは1を含む整
数)の電圧を発生する電池アレイを形成するために、前
記複数のモジュールをn個のグループに分け、該グルー
プ毎に割り当てて配線され、割り当てられたグループに
属するモジュールがそれぞれ並列に接続され、その間に
モジュール電圧が発生する正負1対の導線ケーブルと、 各グループを直列に接続し、一方端グループの正極導線
ケーブルと他方端グループの負極導線ケーブルとの間に
アレイ電圧を発生させて所定の発電出力を取り出す出力
回路と、を具備することを特徴とする太陽光発電システ
ム。 - 【請求項2】 上記モジュールの正負両極端子に接続さ
れた1対の第1の接続プラグと、上記導線ケーブルに割
り当てられたグループに属するモジュールが有する前記
第1の接続プラグの少なくとも全数に対して接続可能に
該導線ケーブルに取り付けられた複数対の第2の接続プ
ラグと、を有することを特徴とする請求項1記載の太陽
光発電システム。 - 【請求項3】 一度の接続作業で上記第1の接続プラグ
と第2の接続プラグとを接続可能とするため、上記第1
の接続プラグは正負両極が共通の部材に一体化して取り
付けられ、かつ上記第2の接続プラグも正負両極が共通
の部材に一体化して取り付けられていることを特徴とす
る請求項2記載の太陽光発電システム。 - 【請求項4】 1つまたは複数のアレイにて構成される
太陽光発電システムにおいて、その間に上記アレイ電圧
を生じる各アレイの正負極の導線ケーブルを接続箱にて
並列接続し、1対の正負端子に集約してパワーコンディ
ショナーに接続するか、あるいは、直接パワーコンディ
ショナーに接続することを特徴とする請求項1記載の太
陽光発電システム。 - 【請求項5】 複数の異なる日照条件(方位、傾斜角)
の場所に複数のモジュールをもつ複数の電池アレイを設
置して1つのシステムを構築する場合において、各電池
アレイはそれぞれ同一の日照条件(方位、傾斜角)の場
所に設置されることを特徴とする請求項1記載の太陽光
発電システム。 - 【請求項6】 上記アレイ電圧とモジュール電圧とが等
しい場合は、1つの電池アレイが単一のグループのモジ
ュールで構成され、その単一のグループのモジュールに
接続された正負1対の導線ケーブルの間にアレイ電圧を
発生させることを特徴とする請求項1記載の配線接続方
法。 - 【請求項7】 上記アレイ電圧をモジュール電圧のn倍
(nは2以上の整数)とする場合は、一方のグループに
属する導線ケーブルの正極(端)とこれに隣接する他方
のグループの導線ケーブルの負極(端)とを接続する接
続手段を更に有し、この接続手段により接続されないで
残された一方端グループの正極導線ケーブルと他方端グ
ループの負極導線ケーブルとの間にアレイ電圧を発生さ
せることを特徴とする請求項1記載の太陽光発電システ
ム。 - 【請求項8】(a)モジュールの所定の電圧のn倍(n
は1を含む整数)の電圧を発生する電池アレイを形成す
るために、前記複数のモジュールをn個のグループに分
け、該グループ毎に正負1対の導線ケーブルをそれぞれ
割り当てて屋根面上に配線し、 (b)太陽光を受けて所定の電圧・発電出力を発生する
複数のモジュールを屋根面に順次取り付け、 (c)これらモジュールの各々を前記導線ケーブルにそ
れぞれ並列に接続し、その間に前記モジュール電圧が発
生する回路を形成し、 (d)前記アレイ電圧をモジュール電圧のn倍(nは2
以上の整数)とする場合は、一方のグループに属する導
線ケーブルの正極(端)とこれに隣接する他方のグルー
プの導線ケーブルの負極(端)とを接続し、さらに接続
されないで残された一方端グループの正極導線ケーブル
と他方端グループの負極導線ケーブルとの間にアレイ電
圧を発生させる出力回路を形成するか、または、前記ア
レイ電圧とモジュール電圧とが等しい場合は、1つの電
池アレイを単一のグループのモジュールで構成し、その
単一のグループのモジュールに接続された正負1対の導
線ケーブルの間にアレイ電圧を発生させる出力回路を形
成することを特徴とする太陽光発電システムの配線接続
方法。
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