JP3877551B2 - 太陽電池モジュールの直列ストリング - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、両端のコネクタを介して並列接続可能な太陽電池モジュールの直列ストリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば小型の太陽電池モジュールを含む屋根瓦(西洋瓦)に擬した太陽電池アッセンブリを、多数屋根に設置して太陽電池システムを構築することは周知である。このような構成の太陽電池システムでは、屋根と一体感があるため、大型の太陽電池パネルを屋根に設置する場合に比べて、家屋と違和感が生じない。
【0003】
上記システムで用いられる太陽電池アッセンブリは、太陽電池モジュールと、この太陽電池モジュールの裏面に取り付けられた端子ボックスと、太陽電池モジュールを支持するベースとを備えている。図17に示すように、端子ボックス101からは2本の直列接続用の電線102,103が延出されている。これら電線102,103は、端子ボックス101内において太陽電池モジュールの正極と負極にそれぞれ接続されている。これら電線102,103の先端にはコネクタ104,105がそれぞれ接続されている。
【0004】
複数の太陽電池モジュールのコネクタ104,105同士を接続することにより、複数の太陽電池モジュールが直列接続されることになり、所望の電圧を発生可能な直列ストリング100が得られる。そして、このような構成の複数の直列ストリング100が並列接続される。
【0005】
上記直列ストリング100の並列接続について詳述する。まず、並列接続用の正極側電線110と負極側電線120が用意される。これら電線110、120には複数の分岐電線111,121がそれぞれ接続され、これら分岐電線111,121の先端には、コネクタ115,125がそれぞれ取り付けられている。上記直列ストリング100の一端側に配置された太陽電池モジュールのコネクタ104を、並列接続用の正極側電線110のコネクタ115に接続し、直列ストリング100の他端側に配置された太陽電池モジュールのコネクタ105を、並列接続用の負極側電線120のコネクタ125に接続することにより、直列ストリング100が並列接続用の電線110,120間に接続される。そして、直列ストリング100を電線110,120間に複数接続することにより、所望の直流電力を発生可能な並列回路が構成される。上記並列接続用の電線110,120の一端は、パワーコンディショナー(インバータ)の正極と負極にそれぞれ接続される。
【0006】
上記構成のシステムでは、2本の並列接続用の電線110,120を必要とするため、現場施工作業およびその準備作業が煩雑であった。すなわち、太陽電池モジュールを屋根等の施工現場に設置し接続作業を行う前に、予め、直列ストリング100に対応した数のコネクタ115,125付き分岐電線111,121を並列接続用の電線110,120に接続しておき、次に、これら並列接続用電線110,120を屋根等の施工現場に設置しておく必要があった。
【0007】
特開平2000−58896号公報には、専用の並列接続用電線が不要な太陽電池モジュールの並列ストリングが示されている。この並列ストリングを図18を参照しながら説明する。太陽電池モジュールの端子ボックス201からは、太陽電池モジュールの正極に接続された2本の正極側電線202,203と、太陽電池モジュールの負極に接続された2本の負極側電線204,205が延出されている。2本の正極側電線202,203の先端にはそれぞれコネクタ206,207が取り付けられている。同様に2本の負極側電線204,205の先端にもそれぞれコネクタ208,209が接続されている。
【0008】
上記正極側電線202,203同士をコネクタ206,207を介して接続するとともに負極側電線204,205同士をコネクタ208,209を介して接続することにより、任意の数の太陽電池モジュール同士が並列接続され、並列ストリング200が得られる。そして、並列ストリング200の一端側の太陽電池モジュールの正極側電線202と負極側電線204がコネクタ206,208を介してパワーコンディショナーの正極と負極にそれぞれに接続される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報の構成では、太陽電池モジュールの直列接続ができないので、比較的大型の太陽電池モジュールにしか適用できない。小型の太陽電池モジュールでは所望の電圧が得られないからである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、後述する全ての実施形態で具現化されているように、少なくとも第1,第2太陽電池モジュールを含み且つ正極と負極を含む端子部が設けられている複数の太陽電池モジュールと、正極側端子と負極側端子とをそれぞれ有する第1,第2の端部コネクタと、並列接続用の正極側電線路および並列接続用の負極側電線路と、上記複数の太陽電池モジュールを上記端子部を介して直列接続する直列接続用の電線路とを備え、上記並列接続用の正極側電線路の両端が上記第1,第2の端部コネクタの正極側端子にそれぞれ接続され、上記並列接続用の負極側電線路の両端が上記第1,第2の端部コネクタの負極側端子にそれぞれ接続され、上記直列に接続された複数の太陽電池モジュールのうち上記第1,第2太陽電池モジュールが両端に位置させられていると共に、上記第1太陽電池モジュールの正極が上記第1,第2端部コネクタの一方の正極側端子に上記並列接続用の正極側電線路を介して電気的に接続され、上記第2太陽電池モジュールの負極が上記第1,第2端部コネクタの他方の負極側端子に上記並列接続用の負極側電線路を介して電気的に接続されている太陽電池モジュールの直列ストリングであって、上記第1,第2太陽電池モジュールの各々に対応して2芯ケーブルと3芯ケーブルが装備され、第1太陽電池モジュールに対応する2芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線を有し、第1太陽電池モジュールに対応する3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の負極側電線を有し、これら2芯ケーブルと3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の基端が第1太陽電池モジュールの端子部において互いに接続されるとともに第1太陽電池モジュールの正極に接続され、これら2芯ケーブルと3芯ケーブルの並列接続用の負極側電線の基端が第1太陽電池モジュールの端子部において互いに接続され、上記3芯ケーブルの直列接続用の負極側電線の基端が第1太陽電池モジュールの端子部においてその負極に接続され、上記2芯ケーブルの並列接続用の正極側電線と負極側電線の先端が上記第1端部コネクタの正極側端子および負極側端子にそれぞれ接続され、第2太陽電池モジュールに対応する他の2芯ケーブルが、並列接続用の正極側電線および負極側電線を有し、第2太陽電池モジュールに対応する他の3芯ケーブルが、並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の正極側電線を有し、当該他の2芯ケーブルと3芯ケーブルの並列接続用の負極側電線の基端が第2太陽電池モジュールの端子部において互いに接続されるとともに第2太陽電池モジュールの負極に接続され、当該他の2芯ケーブルと3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の基端が第2太陽電池モジュールの端子部において互いに接続され、当該他の3芯ケーブルの直列接続用の正極側電線の基端が第2太陽電池モジュールの端子部においてその正極に接続され、当該他の2芯ケーブルの並列接続用の正極側電線と負極側電線の先端が上記第2端部コネクタの正極側端子および負極側端子にそれぞれ接続され、上記複数の並列接続用の正極側電線が上記並列接続用の正極側電線路を構成し、上記複数の並列接続用の負極側電線が上記並列接続用の負極側電線路を構成し、上記直列接続用の正極側電線および負極側電線が上記直列接続用の電線路を構成する太陽電池モジュールの直列ストリングとしたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2の発明は、前記端子部は太陽電池モジュールの裏側に設けられていることを特徴とする。
【0014】
更に、請求項3の発明は、上記複数の太陽電池モジュールは、第1、第2の太陽電池モジュールだけを含み、これら第1,第2の太陽電池モジュールの3芯ケーブルの先端同士が接続され、これにより、2本の3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の先端同士が接続され、並列接続用の負極側電線の先端同士が接続され、上記直列接続用の正極側電線と負極側電線の先端同士が接続されることを特徴とする。
【0015】
また、請求項4の発明は、上記第1、第2の太陽電池モジュールの間に1つまたは複数の中間の太陽電池モジュールが配され、この中間の太陽電池モジュールに対応して2本の3芯ケーブルが装備され、一方の3芯ケーブルは、並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の正極側電線を有し、他方の3芯ケーブルは、並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の負極側電線を有し、上記中間太陽電池モジュールの端子部において、上記直列接続用の正極側電線の基端が中間太陽電池モジュールの正極に接続されるとともに、上記直列接続用の負極側電線の基端が中間太陽電池モジュールの負極に接続され、さらに中間太陽電池モジュールの端子部において、上記2本の3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の基端同士が接続されるとともに並列接続用の負極側電線の基端同士が接続され、上記第1太陽電池モジュールの3芯ケーブルの先端が、隣接する中間太陽電池モジュールの一方の3芯ケーブルの先端に接続され、これにより、並列接続用の正極側電線の先端同士が接続され、並列接続用の負極側電線の先端同士が接続され、第1太陽電池モジュールの直列接続用の負極側電線と中間太陽電池モジュールの直列接続用の正極側電線の先端同士が接続され、上記第2太陽電池モジュールの3芯ケーブルの先端が、隣接する中間太陽電池モジュールの他方の3芯ケーブルの先端に接続され、これにより、並列接続用の正極側電線の先端同士が接続されるとともに、並列接続用の負極側電線の先端同士が接続され、第2太陽電池モジュールの直列接続用の正極側電線と中間太陽電池モジュールの直列接続用の負極側電線の先端同士が接続されることを特徴とする。
【0018】
また、請求項5の発明は、少なくとも第1,第2太陽電池モジュールを含み且つ正極と負極を含む端子部が設けられている複数の太陽電池モジュールと、正極側端子と負極側端子とをそれぞれ有する第1,第2の端部コネクタと、並列接続用の正極側電線路および並
列接続用の負極側電線路と、上記複数の太陽電池モジュールを上記端子部を介して直列接続する直列接続用の電線路とを備え、
上記並列接続用の正極側電線路の両端が上記第1,第2の端部コネクタの正極側端子にそれぞれ接続され、上記並列接続用の負極側電線路の両端が上記第1,第2の端部コネクタの負極側端子にそれぞれ接続され、
上記直列に接続された複数の太陽電池モジュールのうち上記第1,第2太陽電池モジュールが両端に位置させられていると共に、
上記第1太陽電池モジュールの正極が上記第1,第2端部コネクタの一方の正極側端子に上記並列接続用の正極側電線路を介して電気的に接続され、上記第2太陽電池モジュールの負極が上記第1,第2端部コネクタの他方の負極側端子に上記並列接続用の負極側電線路を介して電気的に接続されている太陽電池モジュールの直列ストリングであって、
上記複数の太陽電池モジュールの各々に対応して、2本の3芯ケーブルが装備され、第1太陽電池モジュールの一方の3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と上記正極接続専用電線を有し、他方の3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の負極側電線を有し、上記端子部において、上記一方の3芯ケーブルの正極接続専用電線の基端が第1太陽電池モジュールの正極に接続されるとともに、上記他方の3芯ケーブルの直列接続用の負極側電線の基端が第1太陽電池モジュールの負極に接続され、さらに上記端子部において、上記2本の3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の基端同士が接続されるとともに、上記並列接続用の負極側電線の基端同士が接続され、上記第1太陽電池モジュールの一方の3芯ケーブルにおいて、上記並列接続用の正極側電線と正極接続専用電線の先端が上記第1端部コネクタの正極側端子に接続されるとともに、上記並列接続用の負極側電線の先端が上記第1端部コネクタの負極側端子に接続され、第2太陽電池モジュールの一方の3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の正極側電線を有し、他方の3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と上記負極接続専用電線を有し、上記端子部において、上記一方の3芯ケーブルの直列接続用の正極側電線の基端が第2太陽電池モジュールの正極に接続されるとともに、上記他方の3芯ケーブルの負極接続専用電線の基端が第2太陽電池モジュールの負極に接続され、さらに端子部において、上記2本の3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の基端同士が接続されるとともに、上記並列接続用の負極側電線の基端同士が接続され、上記第2太陽電池モジュールの他方の3芯ケーブルにおいて、上記並列接続用の正極側電線の先端が上記第2端部コネクタの正極側端子に接続されるとともに、上記並列接続用の負極側電線と上記負極接続専用電線の先端が上記第2端部コネクタの負極側端子に接続され、上記複数の並列接続用の正極側電線が上記並列接続用の正極側電線路を構成し、上記複数の並列接続用の負極側電線が上記並列接続用の負極側電線路を構成し、上記直列接続用の正極側電線および負極側電線が上記直列接続用の電線路を構成する太陽電池モジュールの直列ストリングとしたことを特徴とする。
【0019】
また、請求項6の発明は、請求項5に記載の太陽電池モジュールの直列ストリングにおいて、上記複数の太陽電池モジュールは、第1、第2の太陽電池モジュールだけを含み、上記第1太陽電池モジュールの上記他方の3芯ケーブルと上記第2太陽電池モジュールの上記一方の3芯ケーブルの先端同士が接続され、これにより、並列接続用の正極側電線の先端同士が接続され、並列接続用の負極側電線の先端同士が接続され、直列接続用の正極側電線と負極側電線の先端同士が接続されることを特徴とする。
【0020】
また、請求項7の発明は、請求項5に記載の太陽電池モジュールの直列ストリングにおいて、上記第1、第2の太陽電池モジュールの間には1つまたは複数の中間の太陽電池モジュールが配され、中間太陽電池モジュールの一方の3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の正極側電線を有し、他方の3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の負極側電線を有し、上記端子部において、上記一方の3芯ケーブルの直列接続用の正極側電線の基端が中間太陽電池モジュールの正極に接続されるとともに、上記他方の3芯ケーブルの直列接続用の負極側電線の基端が中間太陽電池モジュールの負極に接続され、さらに上記端子部において、上記2本の3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の基端同士が接続されるとともに、上記並列接続用の負極側電線の基端同士が接続され、上記第1太陽電池モジュールの上記他方の3芯ケーブルの先端が、隣接する中間太陽電池モジュールの上記一方の3芯ケーブルの先端に接続され、これにより、並列接続用の正極側電線の先端同士が接続されるとともに、並列接続用の負極側電線の先端同士が接続され、第1太陽電池モジュールの直列接続用の負極側電線と中間太陽電池モジュールの直列接続用の正極側電線の先端同士が接続され、 また、上記第2太陽電池モジュールの上記一方の3芯ケーブルの先端が、隣接する中間太陽電池モジュールの上記他方の3芯ケーブルの先端に接続され、これにより、並列接続用の正極側電線の先端同士が接続されるとともに、並列接続用の負極側電線の先端同士が接続され、第2太陽電池モジュールの直列接続用の正極側電線と中間電池モジュールの直列接続用の負極側電線の先端同士が接続されることを特徴とする。
【0021】
また、請求項8の発明は、請求項5に記載の太陽電池モジュールの直列ストリングにおいて、上記並列接続用の正極側電線路が実質的に1本の並列接続用の正極側電線により構成され、その両端が上記第1,第2の端部コネクタの正極側端子にそれぞれ接続され、上記並列接続用の負極側電線路が実質的に1本の並列接続用の負極側電線により構成され、その両端が上記第1,第2の端部コネクタの負極側端子にそれぞれ接続されることを特徴とする。
【0022】
また、請求項9の発明は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の太陽電池モジュールの直列ストリングにおいて、上記太陽電池モジュールの3芯ケーブル同士の接続が、その先端に設けられた中間コネクタを介してなされることを特徴とする。
【0023】
更に、請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか一つに記載の太陽電池モジュールの直列ストリングにおいて、上記太陽電池モジュールの端子部の正極を構成する端子および負極を構成する端子に対して、全ての電線が着脱可能に接続されることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項10に記載の太陽電池モジュールの直列ストリングにおいて、上記太陽電池モジュールの端子部は端子ボックスを有し、上記電線はこの端子ボックスの壁を貫通してねじにより太陽電池モジュールの正極端子および負極端子に着脱可能に接続されることを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項10に記載の太陽電池モジュールの直列ストリングにおいて、上記太陽電池モジュールの端子部は端子ボックスを有し、この端子ボックスに、正極端子,負極端子に接続されるボックス側コネクタが取り付けられ、上記電線の先端には電線側コネクタが取り付けられ、これらコネクタを介して上記電線が太陽電池モジュールの正極端子および負極端子に着脱可能に接続される太陽電池モジュールの直列ストリングとしたことを特徴とする。
【0024】
また、請求項13の発明は、請求項1〜12のいずれか一つに記載の太陽電池モジュールの直列ストリングにおいて、上記直列接続された複数の太陽電池モジュールが共通のベースに支持されることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態について、図1から図3を参照しながら説明する。図3に示す太陽電池アッセンブリ10は、例えば屋根瓦に擬した小型のものであり、太陽電池モジュール20と、太陽電池モジュール20を支持するベース30と、太陽電池モジュール20の裏面に取り付けられた端子ボックス40と、端子ボックス40から延出された2本の多芯ケーブル50,60と、これら多芯ケーブル50,60の先端にそれぞれ取り付けられたコネクタ70,80とを有している。太陽電池モジュール20は平板形状をなし、多数の太陽電池セルを備えている。これら太陽電池セルはマトリックス状に配置されて直列または並列接続されている。太陽電池モジュール20の正極および負極とこれを覆う端子ボックス40とで、端子部が構成される。以下の説明では異なる構造の太陽電池アッセンブリ10を符号11,12…と表して区別する。また端子ボックス40,多芯ケーブル50,60,コネクタ70,80についても同様に表して、区別する。
【0026】
図1は、3個の太陽電池アッセンブリ11,12,13からなる直列ストリング1を示す。一端側すなわち左端の太陽電池アッセンブリ11(第1の太陽電池モジュール20を含む太陽電池アッセンブリ)の一方のケーブル51は、2芯ケーブルからなり、並列接続用の正極側電線51aと並列接続用の負極側電線51bとを有している。上記太陽電池アッセンブリ11の他方のケーブル61は、3芯ケーブルからなり、並列接続用の正極側電線61aと、並列接続用の負極側電線61bと、直列接続用の負極側電線61cとを有している。
【0027】
両ケーブル51,61の並列接続用の負極側電線51b、61bの基端は、端子ボックス41内で互いに接続されている。また、並列接続用の正極側電線51a,61aの基端は、端子ボックス41内で互いに接続されるとともに、逆流防止ダイオード90を介して太陽電池モジュール20の正極に接続されている。この逆流防止ダイオード90は、アノードを太陽電池モジュール20の正極に向けている。直列接続用の負極側電線61cの基端は太陽電池モジュール20の負極に接続されている。
【0028】
中間の太陽電池アッセンブリ12(中間の太陽電池モジュール20を含む太陽電池アッセンブリ)のケーブル52,62は、ともに3芯ケーブルからなり、それぞれ並列接続用の正極側電線52a,62aと、並列接続用の負極側電線52b,62bとを有している。さらに、一方の3芯ケーブル52は直列接続用の正極側電線52cを有し、他方の3芯ケーブル62は直列接続用の負極側電線62cを有している。端子ボックス42内において、並列接続用の正極側電線52a,62aの基端同士が接続されるとともに、並列接続用の負極側電線52b,62bの基端同士が接続されている。さらに端子ボックス42内において、上記直列接続用の正極側電線52cの基端が、太陽電池モジュール20の正極に接続され、直列接続用の負極側電線62cの基端が太陽電池モジュール20の負極に接続されている。
【0029】
他端側すなわち右端の太陽電池アッセンブリ13(第2の太陽電池モジュール20を含む太陽電池アッセンブリ)の一方のケーブル53は、3芯ケーブルからなり、並列接続用の正極側電線53aと、並列接続用の負極側電線53bと、直列接続用の正極側電線53cとを有している。太陽電池アッセンブリ13の他方のケーブル63は、2芯ケーブルからなり、並列接続用の正極側電線63aと並列接続用の負極側電線63bとを有している。両ケーブル53,63の並列接続用の正極側電線53a,63aの基端は、端子ボックス43内で互いに接続されている。また、並列接続用の負極側電線53b、63bの基端は、端子ボックス41内で互いに接続されるとともに、太陽電池モジュール20の負極に接続されている。直列接続用の正極側電線53cの基端は太陽電池モジュール20の正極に接続されている。
【0030】
上記太陽電池アッセンブリ11,12,13のコネクタ71,72,73は雄型,雌型の一方であり、コネクタ81,82,83は雄型,雌型の他方である。太陽電池アッセンブリ11の2芯ケーブル51の先端に取り付けられたコネクタ71は、直列ストリング1の左端側の第1端部コネクタとして提供され、その正極側端子71aに並列接続用の正極側電線51aの先端が接続され、その負極側端子71bに並列接続用の負極側電線51bの先端が接続されている。また、太陽電池アッセンブリ13の2芯ケーブル63の先端に取り付けられたコネクタ83は、直列ストリング1の右端側の第2端部コネクタとして提供され、その正極側端子83aに並列接続用の正極側電線63aの先端が接続され、その負極側端子83bに並列接続用の負極側電線63bの先端が接続されている。
【0031】
他のコネクタ81,72,82,73は、それぞれ3つの端子を有し、隣接する太陽電池アッセンブリ11〜13を接続するための中間コネクタとして用いられる。すなわち、コネクタ81,72を介して、並列接続用の正極側電線61a,52aの先端同士、並列接続用の負極側電線61b、52bの先端同士が接続されるとともに、直列接続用の負極側電線61cと正極側電線52cの先端同士が接続される。同様に、コネクタ82,73を介して、並列接続用の正極側電線62a,53aの先端同士、並列接続用の負極側電線62b、53bの先端同士が接続されるとともに、直列接続用の負極側電線62cと正極側電線53cの先端同士が接続される。
【0032】
コネクタ81,72の接続およびコネクタ82,73の接続により、並列接続用の正極側電線51a,61a,52a,62a,53a,63aが1本に連なって、並列接続用の正極側電線路2が構成され、並列接続用の負極側電線51b,61b,52b,62b,53b,63bが1本に連なって並列接続用の負極側電線路3が構成され、さらに、直列接続用電線61c,52c,62c,53cにより、3つの太陽電池モジュール20を直列接続するための、直列接続用の電線路4が構成される。
【0033】
図2は、上記直列ストリング1を電気回路で示す。すなわち、直列ストリング1は、両端に正極側端子71a,83aを配した並列接続用の正極側電線路2と、両端に負極側端子71b,83bを配した並列接続用の負極側電線路3と、3つの太陽電池モジュール20と逆流防止用ダイオード90を直列に組み込んで並列接続用の電線路2,3間に接続された直列接続用電線路4とを備えている。
【0034】
直列ストリング1のコネクタ71と他の直列ストリング1のコネクタ83とを接続することにより、正極側端子71a,83a同士が接続されるとともに、負極側端子71b、83b同士が接続されることになり、ひいては3つの太陽電池モジュール20の直列回路が、並列接続されることになる。このようにして、所望の数の直列ストリング1同士を並列接続することができる。
【0035】
並列ストリングの一端に位置するコネクタ71または他端に位置するコネクタ83は、パワーコンディショナー5(インバータ)のコネクタに接続される。並列ストリングの発電電力は、組み込まれる太陽電池モジュール20の総数に依存する。また、その電圧は、直列ストリング1に組み込まれた太陽電池モジュール20の数に依存する。
【0036】
本実施形態では、従来技術のように、並列接続専用の電線が不要であり、作業効率を向上させることができる。しかも、複数の太陽電池アッセンブリ11〜13を直列接続することにより、太陽電池アッセンブリ10が小型であっても必要とされる電圧を確保することができる。また、太陽電池アッセンブリ11〜13の接続による直列ストリング1の構築、直列ストリング1の並列接続を、全てコネクタ接続作業で行うことができるので、屋根等の施工現場でも効率良く作業することができる。
【0037】
上記第1実施形態において、中間の太陽電池アッセンブリ12を複数備えた直列ストリングとしてもよい。この場合、隣接する中間の太陽電池アッセンブリ12のコネクタ72,82を接続することにより、電線52a,62a同士の接続,52b、62b同士の接続,電線52c、62c同士の接続がなされる。
【0038】
上記第1実施形態において、中間コネクタ72,73,81,82を省いてもよい。この場合、3芯ケーブル61の電線61a,61b,61cと3芯ケーブル52の電線52a,52b,52cの先端同士を直接接続し、同様に、3芯ケーブル62の電線62a,62b,62cと3芯ケーブル53の電線53a,53b,53cの先端同士を直接接続する。ただし、両端のコネクタ71,83は省かない。上記直列ストリングは、工場生産するのに適している。施工現場では、隣接する直列ストリングのコネクタ71,83を接続することにより、直列ストリングの並列接続を行う。
【0039】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。これら実施形態の構成部には先行する実施形態の対応する構成部と同番号を付して、その詳細な説明を省略する。 本発明の第2の実施形態を図4を参照しながら説明する。この実施形態では、第1実施形態の中間の太陽電池アッセンブリ12が省かれ、2つの太陽電池アッセンブリ11,13だけで直列ストリング1Aを構成している。この直列ストリング1Aでは、太陽電池アッセンブリ11,13の3芯ケーブル61,53のコネクタ81,73が接続され、これにより、電線61a,53a同士の接続,電線61b、53b同士の接続,電線61c,53c同士の接続がなされる。 この第2実施形態において、中間コネクタ81,73を省き、3芯ケーブル61の電線61a,61b,61cと3芯ケーブル53の電線53a,53b,53cとを、中間コネクタを用いずに直接接続してもよい。
【0040】
次に、本発明の第3の実施形態を、図5を参照しながら説明する。この実施形態の直列ストリング1Bも、工場生産され施工現場で並列接続されるものであるが、3つの太陽電池アッセンブリ14,15,16は中間コネクタを用いずに接続されている。
【0041】
詳述すると、左端の太陽電池アッセンブリ14(第1太陽電池モジュールを含む太陽電池アッセンブリ)の端子ボックス44からは、並列接続用の正極側電線54a,64aと直列接続用の負極側電線64cとをそれぞれ含む合計3本の独立した単芯ケーブルが延出されている。端子ボックス44内において、並列接続用の正極側電線54a,64aの基端は、互いに接続されるとともに逆流防止ダイドード90を介して太陽電池モジュールの正極に接続されている。直列接続用の負極側電線64cの基端は太陽電池モジュールの負極に接続されている。
【0042】
中間の太陽電池アッセンブリ15(中間の太陽電池モジュールを含む太陽電池アセンブリ)の端子ボックス45からは、直列接続用の正極側電線55cおよび負極側電線65cをそれぞれ含む2本の独立した単芯ケーブルが延出されている。端子ボックス45内において、これら電線55c、65cの基端は、太陽電池モジュールの正極と負極にそれぞれ接続されている。
【0043】
右端の太陽電池アッセンブリ16(第2の太陽電池モジュールを含む太陽電池アッセンブリ)の端子ボックス46からは、並列接続用の負極側電線56b,66bと、直列接続用の正極側電線56cをそれぞれ含む合計3本の独立した単芯ケーブルが延出されている。端子ボックス46内において、並列接続用の負極側電線56b,66bの基端は、互いに接続されるとともに太陽電池モジュールの負極に接続されている。直列接続用の正極側電線56cの基端は、太陽電池モジュールの正極に接続されている。
【0044】
太陽電池アッセンブリ14の一方の並列接続用の正極側電線54aの先端はコネクタ71の正極側端子71aに接続され、他方の並列接続用の正極側電線64aの先端はコネクタ83の正極側端子83aに接続され、直列接続用の負極側電線64cの先端は、中間太陽電池アッセンブリ15の直列接続用の正極側電線55cの先端に接続されている。
【0045】
太陽電池アッセンブリ16の一方の並列接続用の負極側電線56bの先端はコネクタ71の負極側端子71bに接続され、他方の並列接続用の負極側電線66bの先端はコネクタ83の負極側端子83bに接続され、直列接続用の正極側電線56cの先端は中間の太陽電池アッセンブリ15の直列接続用の負極側電線65cの先端に接続されている。
【0046】
上記構成の直列ストリング1Bは、第1実施形態と等価の電気回路を構成する(図2参照)。電線54a,64aにより、並列接続用の正極側電線路2が構成され、電線56b、66bにより、並列接続用の負極側電線路3が構成され、電線64c、55c、65c、56cにより、直列接続用の電線路4が構成されている。独立した電線を用いるため、太陽電池アッセンブリ14〜16外での配線構造が複雑になるが、端子ボックス44〜46内での配線構造は簡略化される。
【0047】
上記電線64c、55cを1本の電線により構成し、電線65c、56cを1本の電線により構成してもよい。
中間の太陽電池アッセンブリ15を省く場合には、電線64c、56cが接続される。この場合にも電線64c、56cを1本の電線により構成してもよい。上記第3の実施形態において、中間の太陽電池アッセンブリ15を複数直列に組み込む場合には、隣接する太陽電池アッセンブリ15の直列接続用の正極側電線55cと負極側電線65cの先端同士を接続すればよい。
【0048】
上述した全ての実施形態では、第1太陽電池モジュールの正極を端子ボックス内で並列接続用の正極側線路2に接続し、この正極側線路2を介して端部コネクタ71,73の正極側端子71a,83aに接続し、第2太陽電池モジュールの負極を端子ボックス内で並列接続用の負極側線路3に接続し、この負極側線路3を介して端部コネクタ71,73の負極側端子71b,83bに接続したが、本発明はこれに制約されず、第1太陽電池モジュールの正極と第2太陽電池モジュールの負極を専用電線により端部コネクタに接続してもよい。以下、その具体例を説明する。
【0049】
本発明の第4の実施形態について、図6を参照しながら説明する。この実施形態の直列ストリング1Cは、第1実施形態の中間の太陽電池アッセンブリ12と同一構成の太陽電池アッセンブリ12を複数個例えば3個有し、さらに両端にコネクタ95,96(第1,第2の端部コネクタ)を有している。太陽電池アッセンブリ12からは3芯ケーブル52,62が延出され、隣接する太陽電池アッセンブリ12同士は、3芯ケーブル52の先端に設けたコネクタ72,82を介して接続される。
【0050】
左端の太陽電池アッセンブリ12(第1の太陽電池モジュールを含む太陽電池アッセンブリ)のコネクタ72は、コネクタ95に接続される。コネクタ95は、正極側端子95aと負極側端子95bを有している。正極側端子95aは、コネクタ72を介して、並列接続用の正極側電線52aの先端に接続されるとともに、内部導線95xおよびコネクタ72を介して、正極接続専用電線52cの先端に接続されている。内部導線95xには逆流防止用ダイオード90が設けられている。負極側端子95bは、コネクタ72を介して並列接続用の負極側電線52bの先端に接続されている。
【0051】
右端の太陽電池アッセンブリ12(第2の太陽電池モジュールを含む太陽電池アッセンブリ)のコネクタ82は、コネクタ96に接続されている。このコネクタ96は、正極側端子96aと負極側端子96bを有している。正極側端子96aは、コネクタ82を介して、並列接続用の正極側電線62aの先端に接続されている。負極側端子96bは、コネクタ82を介して並列接続用の負極側電線62bの先端に接続されるとともに、内部導線96xおよびコネクタ82を介して負極接続専用電線62cの先端に接続されている。
【0052】
上記構成の直列ストリング1Cは、第1実施形態と等価の電気回路を構成する(図2参照)。すなわち、3つの太陽電池アッセンブリ12における並列接続用の正極側電線52a,62aからなる合計6本の電線により、並列接続用の正極側電線路2が構成され、3つの太陽電池アッセンブリ12における並列接続用の負極側電線52b,62bからなる合計6本の電線により、並列接続用の負極側電線路3が構成される。また、左端の太陽電池アッセンブリ12における直列接続用の負極側電線52cと、右端の太陽電池アッセンブリ12の直列接続用の正極側電線52cと、中間太陽電池アッセンブリ12のの直列接続用の電線52c,62cとからなる合計4本の電線により、直列接続用の電線路4が構成される。
【0053】
上記直列ストリング1Cでは、左右端および中間の太陽電池アッセンブリ12の端子ボックス42の内部構造は等しくなり、生産性を向上できる。しかも、本実施形態では、コネクタ95,96は、太陽電池アッセンブリ12から独立しており、コネクタ72,82に接続する構造となっているので、太陽電池アッセンブリ12は、端子ボックス42のみならず、ケーブル52,62,コネクタ72,82をも共通の構成要素とすることができ、全てにわたって等しい構成となるので、生産性をより一層向上させることができる。また、施工現場でも太陽電池アッセンブリ12を区別する手間を省くことができる。
【0054】
上記直列ストリング1Cにおいて、中間の太陽電池アッセンブリ12を複数有していてもよいし、ケーブル52,62同士を中間コネクタを介在させずに接続してもよい。
また、図7に示す直列ストリング1Dのように左右の2個の太陽電池アッセンブリ12だけで構成してもよい。図示のストリング1Dでは、両端の太陽電池アッセンブリ12のケーブル52、62の先端に直接コネクタ95A,96Aが取り付けられている。
【0055】
次に、本発明の第6実施形態について、図8を参照しながら説明する。この実施形態の直列ストリング1Eは、図5の第3実施形態で用いた中間の太陽電池アッセンブリ15と等しい構造の太陽電池アッセンブリ15を複数例えば3つ有しており、両端にコネクタ95A,96Aを有している。この直列ストリング1Eにおいて、隣接する太陽電池アッセンブリ15の直列接続用の正極側電線55cと負極側電線65cの先端が互いに接続される。
【0056】
上記第6実施形態において、左端の太陽電池アッセンブリ15(第1の太陽電池モジュールを含む太陽電池アッセンブリ)の正極接続専用電線55cの先端は、逆流防止用ダイオード90を介してコネクタ95Aの正極側端子95aに接続されている。また、右端の太陽電池アッセンブリ15(第2の太陽電池モジュールを含む太陽電池アッセンブリ)の負極接続専用電線65cの先端は、コネクタ96Aの負極側の端子96bに接続されている。
【0057】
上記直列ストリング1Dは、さらに、上記太陽電池アッセンブリ15から独立した単芯ケーブルからなる並列接続用の正極側電線98と並列接続用の負極側電線99とを備えている。正極側電線98の両端は、コネクタ95A,96Aの正極側端子95a,96aにそれぞれ接続されている。負極側電線99の両端は、コネクタ95A,96Aの負極側端子95b,96bにそれぞれ接続されている。
【0058】
上記構成の直列ストリング1Eは、第1実施形態と等価の電気回路を構成する(図2参照)。並列接続用の正極側電線路2および負極側電線路3は、それぞれ1本の電線98,99により構成される。この直列ストリング1Eでは、太陽電池アッセンブリ15の端子ボックス15の内部構造が最もシンプルで、しかも同一構成をなすので、製造コストを最小限にすることができる。この実施形態でも、隣接する太陽電池モジュールを直列接続するための電線65c,55cを単芯ケーブルからなる1本の連続した直列接続用の電線により構成してもよい。
【0059】
上述した全ての実施形態では、各太陽電池モジュールの端子ボックス内において、ケーブルの電線を太陽電池モジュールの正極,負極に半田付け等で接続したり電線同士を接続し、シリコンポッティングを施している。したがって、電線は端子ボックスから着脱不能となっている。次に述べる実施形態は、電線を端子ボックスに着脱可能に接続できることを特徴とするものである。
【0060】
図9〜図11に示す第7の実施形態をなす直列ストリング1Fは、図5の第3実施形態と配線構造が似ている。異なるのは、隣接する太陽電池アッセンブリ14,15および太陽電池アッセンブリ15,16の直列接続を、1本の連続した直列接続用の電線58,59によりそれぞれ行う点と、端子ボックス44〜46に対して電線54a,64a,56b、66b、58,59が着脱可能に接続される点である。
【0061】
太陽電池アッセンブリ14を例にとって説明すると、図10,図11に示すように、端子ボックス44は、絶縁材料からなる浅い箱体40xと、この箱体40xの下部開口を着脱可能に塞ぐ蓋40yとを有している(図11では端子ボックス44を上下逆にして示している)。箱体40xの上壁40aが太陽電池モジュール20の裏面に取り付けられる。この上壁40aには、2つの穴40bが形成されており、一辺をなす側壁には3つの切欠40cが形成されている。
【0062】
太陽電池モジュール20の正極と負極からそれぞれ延びる電極薄板21,22が、箱体40xの上壁40aの穴40bを介して箱体40xの内部に導かれている。箱体40xの上壁40aの下面には、端子板23,24、25が固定されている。電極薄板21は端子板23に半田付けされており、この端子板23にはダイオード90のアノード側端子が半田付けされている。端子板24にはダイオード90のカソード側端子が半田付けされている。他方の端子板25には電極薄板22が半田付けされている。上記電極薄板21と端子板23,24により、太陽電池モジュール20の正極端子が構成される。上記電極薄板22と端子板25により、太陽電池モジュール20の負極端子が構成される。
【0063】
箱体40xの3つの切欠40cには、電線54a,64a,58を含む単芯ケーブル54a’,64a’,58’の端部が挿入されている。単芯ケーブル54a’,64a’の端部から導出された電線54a,64aの端部は、端子ボックス40内において、上記端子板24とこの端子板24にねじ込まれたねじ26の頭部により挟まれることにより、端子板24に着脱可能に接続されている。また、単芯ケーブル58’から導出された電線58の端部は、ねじ26により端子板25に着脱可能に接続されている。
【0064】
同様にして、太陽電池アッセンブリ15において、電線58,59の端部がねじ26により太陽電池モジュールの正極端子,負極端子に着脱可能に接続され、太陽電池アッセンブリ16において電線59,56b,66bの端部がねじ26により太陽電池モジュールの正極端子,負極端子に着脱可能に接続されている。
【0065】
上記第7実施形態の直列ストリング1Fでは、太陽電池モジュール20が故障した時に、配線をそのままにして、故障した太陽電池モジュール20を単体で交換したりまたは屋根用,壁用のベース材と一緒に交換することができる。
【0066】
図12に示す第8実施形態の直列ストリング1Gは、第7実施形態から中間太陽電池アッセンブリが省かれたものであり、1本の直列接続用電線57の両端が端子ボックス44、46内において太陽電池モジュールの正極端子と負極端子に着脱可能に接続されている。
【0067】
図13,図14に示す第9実施形態の直列ストリング1Hは、図8に示す第6実施形態と配線構造が似ている。異なるのは、2つの太陽電池アッセンブリ15からなり、これらアッセンブリの第1,第2の太陽電池モジュールの直列接続を、1本の連続した電線93により行う点と、太陽電池モジュールに対して電線が着脱可能に接続される点である。
【0068】
左側の太陽電池アッセンブリ15を例にとって説明すると、第7実施形態と同様に端子ボックス45の箱体40xの2つの穴40bから太陽電池モジュール20(第1太陽電池モジュール)の電極薄板21,22が、箱体40xの内部に導かれている。箱体40xの上壁40aの下面には、2枚の端子板25が固定されており、これら端子板25に電極薄板21,22が半田付けされている。
【0069】
箱体40xの2つの切欠40cには、電線55c,93を含む単芯ケーブル55c’,93’の端部が挿入されている。単芯ケーブル55c’,93’の端部から導出された電線55c,93の端部は、端子ボックス40内において、上記2枚の端子板25にねじ26で着脱可能に接続されている。
【0070】
同様にして、右側の太陽電池アッセンブリ15において、電線93,65cの端部がねじ26により第2太陽電池モジュールの正極端子,負極端子に着脱可能に接続されている。
なお、本実施形態でも第7実施形態と同様にダイオードを端子ボックス内に配してもよい。
【0071】
上記第6〜第8実施形態では、ねじ26により電線を太陽電池モジュールに着脱可能に接続したが、コネクタを用いて着脱可能に接続してもよい。図13の左側の太陽電池アッセンブリ15を例にとって説明すると、図15に示すように、箱体40xの上壁40aに2枚の端子板27の基端部が固定され、側壁にボックス側コネクタ28が固定されている。太陽電池モジュールの電極薄板21,22が2枚の端子板27の基端部にそれぞれ半田付けされ、これら端子板27の先端は箱体40xの側壁まで延びて2つのコネクタ28に接続されている。
【0072】
他方、電線55c,93を含む単芯ケーブル55c’,93’の先端には、電線側コネクタ29が接続されている。コネクタ28,29を介して、電線55c,93は太陽電池モジュールの正極端子,負極端子に着脱可能に接続されている。コネクタ28,29は防水型を用いるのが好ましい。
同様にして、右側の太陽電池アッセンブリ15でも、電線93,65cの端部がコネクタ28,29により第2太陽電池モジュールの正極端子,負極端子に着脱可能に接続されている。
【0073】
上記コネクタによる着脱可能な接続は、前述した全ての実施形態(多芯ケーブル付きの直列ストリングを含む)においても、適用可能である。多芯ケーブルを用いる場合には、その並列接続用の電線同士は、端子ボックス内において端子板とねじにより着脱可能に接続される。また、多芯ケーブルの先端に設けられた電線側コネクタと端子ボックス側コネクタが用いられる場合には、2つのボックス側コネクタにおいて、多芯ケーブルの並列接続用の電線に対応する端子同士が端子ボックス内で接続される。
なお、図1,図4,図6,図7に示すように、3芯ケーブルを介して隣接する太陽電池モジュールの端子ボックス間を着脱可能に接続する場合、3芯ケーブルは1本で構成するのが好ましい。
【0074】
次に、本発明の第10実施形態をなす直列ストリング1Lについて、図16を参照しながら説明する。この直列ストリング1Lは、2つの太陽電池モジュール20を共通のベース30Lに汲み込んで一体化した屋根用太陽電池アッセンブリとして構成されている。基本的な配線構造は図13の第8実施形態と同じであるので、同番号を付して説明を省略する。端部コネクタ95A,96Aからはこれらの負極端子に接続されたアース電線94が延出されている。
【0075】
上記ベース30Lは、鋼板からなる基材31と、発泡スチロールからなるバックアップ材32とを有している。基材31は、左右に並べられた2つの浅い凹部31aを有し、この凹部31aの底面のほぼ中央には収容凹部31bが形成されている。この収容凹部31bの上縁には水流れ方向に延びる溝31cが形成されている。バックアップ材32の上面は基材31と同形状をなしている。
【0076】
上記直列ストリング1Lの組み立てについて簡単に説明する。配線接続された端子ボックス45を太陽電池モジュール20に固定し、この太陽電池モジュール20を基材31の浅い凹部31aに嵌め込む。この際、端子ボックス45は、収容凹部31bに嵌り込み、電線55c,65c,93を含むケーブルは、溝31cに収容される。上記アース線94は基材31に接続される。この状態で、基材31の凹部31aの周縁部に、リベット8で押え板9を固定する。この押え板9により太陽電池モジュール20の周縁部が例えば4点で押えられて固定される。最後にバックアップ材32が両面テープで基材31に固定される。
【0077】
太陽電池モジュール20が故障した時には、押さえ板9を回して太陽電池モジュール20を基材31から取り外す。この際、電線55c,65c,93が端子ボックス45から取り外される。
【0078】
上記共通のベースに複数の太陽電池モジュールを組み込む構造は、他の配線構造の実施形態にも適用することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1態様によれば、従来技術のように、並列接続専用の電線が不要であり、作業効率を向上させることができる。しかも、複数の太陽電池モジュールを直列接続することにより、太陽電池モジュールが小型であっても必要とされる電圧を確保することができる。さらに、複数の直列ストリングの並列接続は、その両端でのコネクタ接続作業で簡単に行うことができる。
【0080】
本発明の第2実施形態によれば、太陽電池モジュールの正極,負極を並列接続用の電線路を介して端部コネクタの正極端子,負極端子に接続するので、配線構造が簡略化される。
本発明の第3実施形態によれば、太陽電池モジュールの端子部での直列接続用,並列接続用の電線路の接続がなされるので、配線構造が簡略化される。
本発明の第4,第5態様によれば、第1,第2の太陽電池モジュールが2芯ケーブルと3芯ケーブルを有しているので、外部配線構造を簡略化することができる。
本発明の第6態様によれば、中間太陽電池モジュールが2本の3芯ケーブルを有しているので、3つ以上の太陽電池モジュールを組み込んだ場合でも外部配線構造を簡略化することができる。
本発明の第7態様によれば、独立した電線を用いることにより、端子部構造を簡略化することができる。
【0081】
本発明の第8態様によれば、専用電線を用いて太陽電池モジュールの正極,負極を端部コネクタの正極端子,負極端子に接続するので、配線構造の自由度を高めることができる。
本発明の第9実施形態によれば、太陽電池モジュールの端子部での直列接続用電線路,専用電線の接続がなされるので、配線構造が簡略化される。
本発明の第10,第11態様によれば、第1,第2の太陽電池モジュールが2本の3芯ケーブルを有しているので、外部配線構造を簡略化することができる。本発明の第12態様によれば、中間太陽電池モジュールが2本の3芯ケーブルを有しているので、3つ以上の太陽電池モジュールを組み込んだ場合でも外部配線構造を簡略化することができる。
本発明の第13態様によれば、独立した電線を用いることにより、端子部構造を簡略化することができる。
【0082】
本発明の第14態様によれば、3芯ケーブル同士の接続を中間コネクタにより簡単に行うことができる。
【0083】
本発明の第15態様によれば、太陽電池モジュールの端子部に電線が着脱可能に接続されているので、太陽電池モジュールが故障した時に、配線をそのままにして、故障した太陽電池モジュールを単体で交換したりまたはこれを支持するベース材等と一緒に交換することができる。
本発明の第16、17態様によれば、ねじやコネクタにより簡単な構成で電線を着脱可能に端子部に接続することができる。 本発明の第18態様によれば、直列接続された複数の太陽電池モジュールからなる直列ストリングを一体のアッセンブリとして取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態をなす直列ストリングを示す概略図である。
【図2】 同直列ストリングを複数並列接続した回路を示す図である。
【図3】 太陽電池アッセンブリの概略構成を示す側面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態をなす直列ストリングを示す概略図である。
【図5】 本発明の第3実施形態をなす直列ストリングを示す概略図である。
【図6】 本発明の第4実施形態をなす直列ストリングを示す概略図である。
【図7】 本発明の第5実施形態をなす直列ストリングを示す概略図である。
【図8】 本発明の第6実施形態をなす直列ストリングを示す概略図である。
【図9】 本発明の第7実施形態をなす直列ストリングを示す概略図である。
【図10】 同第7実施形態における端子ボックスの内部構造を示す底面図である。
【図11】 同端子ボックスの分解斜視図である。
【図12】 本発明の第8実施形態をなす直列ストリングを示す概略図である。
【図13】 本発明の第9実施形態をなす直列ストリングを示す概略図である。
【図14】 同第9実施形態における端子ボックスの内部構造を示す底面図である。
【図15】 同第9実施形態における端子ボックスの内部構造の他の態様を示す底面図である。
【図16】 本発明の第10実施形態をなす直列ストリングを含むアッセンブリの分解斜視図である。
【図17】 従来の太陽電池ストリングの一例を示す概略図である。
【図18】 従来の太陽電池ストリングの他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1,1A〜1H,1L 直列ストリング
2 並列接続用の正極側電線路
3 並列接続用の負極側電線路
4 直列接続用の電線路
10〜16 太陽電池アッセンブリ
20 太陽電池モジュール
26 ねじ
28 ボックス側コネクタ
29 電線側コネクタ
30L ベース
40〜46 端子ボックス
51、63 2芯ケーブル
52,53,61,62 3芯ケーブル
51a,52a,53a, 54a,61a,62a,63a,64a 並列接続用の正極側電線
51b,52b,53b, 56b,61b,62b,63b,66b 並列接続用の負極側電線
52c,53c,55c,56c,61c,62c,64c,65c 直列接続用の電線
52c 正極接続専用電線
62c 負極接続専用電線
71,95,95A 第1端部コネクタ
71a,95a 正極側端子
71b,95b 負極側端子
72,73,81,82 中間コネクタ
83,96,96A 第2端部コネクタ
83a,96a 正極側端子
83b,96b 負極側端子
98 並列接続用の正極側電線
99 並列接続用の負極側電線
Claims (13)
- 少なくとも第1,第2太陽電池モジュールを含み且つ正極と負極を含む端子部が設けられている複数の太陽電池モジュールと、正極側端子と負極側端子とをそれぞれ有する第1,第2の端部コネクタと、並列接続用の正極側電線路および並列接続用の負極側電線路と、上記複数の太陽電池モジュールを上記端子部を介して直列接続する直列接続用の電線路とを備え、
上記並列接続用の正極側電線路の両端が上記第1,第2の端部コネクタの正極側端子にそれぞれ接続され、上記並列接続用の負極側電線路の両端が上記第1,第2の端部コネクタの負極側端子にそれぞれ接続され、
上記直列に接続された複数の太陽電池モジュールのうち上記第1,第2太陽電池モジュールが両端に位置させられていると共に、
上記第1太陽電池モジュールの正極が上記第1,第2端部コネクタの一方の正極側端子に上記並列接続用の正極側電線路を介して電気的に接続され、上記第2太陽電池モジュールの負極が上記第1,第2端部コネクタの他方の負極側端子に上記並列接続用の負極側電線路を介して電気的に接続されている太陽電池モジュールの直列ストリングであって、
上記第1,第2太陽電池モジュールの各々に対応して2芯ケーブルと3芯ケーブルが装備され、第1太陽電池モジュールに対応する2芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線を有し、第1太陽電池モジュールに対応する3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の負極側電線を有し、これら2芯ケーブルと3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の基端が第1太陽電池モジュールの端子部において互いに接続されるとともに第1太陽電池モジュールの正極に接続され、これら2芯ケーブルと3芯ケーブルの並列接続用の負極側電線の基端が第1太陽電池モジュールの端子部において互いに接続され、上記3芯ケーブルの直列接続用の負極側電線の基端が第1太陽電池モジュールの端子部においてその負極に接続され、上記2芯ケーブルの並列接続用の正極側電線と負極側電線の先端が上記第1端部コネクタの正極側端子および負極側端子にそれぞれ接続され、第2太陽電池モジュールに対応する他の2芯ケーブルが、並列接続用の正極側電線および負極側電線を有し、第2太陽電池モジュールに対応する他の3芯ケーブルが、並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の正極側電線を有し、当該他の2芯ケーブルと3芯ケーブルの並列接続用の負極側電線の基端が第2太陽電池モジュールの端子部において互いに接続されるとともに第2太陽電池モジュールの負極に接続され、当該他の2芯ケーブルと3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の基端が第2太陽電池モジュールの端子部において互いに接続され、当該他の3芯ケーブルの直列接続用の正極側電線の基端が第2太陽電池モジュールの端子部においてその正極に接続され、当該他の2芯ケーブルの並列接続用の正極側電線と負極側電線の先端が上記第2端部コネクタの正極側端子および負極側端子にそれぞれ接続され、上記複数の並列接続用の正極側電線が上記並列接続用の正極側電線路を構成し、上記複数の並列接続用の負極側電線が上記並列接続用の負極側電線路を構成し、上記直列接続用の正極側電線および負極側電線が上記直列接続用の電線路を構成することを特徴とする太陽電池モジュールの直列ストリング。 - 前記端子部は太陽電池モジュールの裏側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの直列ストリング。
- 上記複数の太陽電池モジュールは、第1、第2の太陽電池モジュールだけを含み、これら第1,第2の太陽電池モジュールの3芯ケーブルの先端同士が接続され、これにより、2本の3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の先端同士が接続され、並列接続用の負極側電線の先端同士が接続され、上記直列接続用の正極側電線と負極側電線の先端同士が接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールの直列ストリング。
- 上記第1、第2の太陽電池モジュールの間に1つまたは複数の中間の太陽電池モジュールが配され、この中間の太陽電池モジュールに対応して2本の3芯ケーブルが装備され、一方の3芯ケーブルは、並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の正極側電線を有し、他方の3芯ケーブルは、並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の負極側電線を有し、上記中間太陽電池モジュールの端子部において、上記直列接続用の正極側電線の基端が中間太陽電池モジュールの正極に接続されるとともに、上記直列接続用の負極側電線の基端が中間太陽電池モジュールの負極に接続され、さらに中間太陽電池モジュールの端子部において、上記2本の3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の基端同士が接続されるとともに並列接続用の負極側電線の基端同士が接続され、
上記第1太陽電池モジュールの3芯ケーブルの先端が、隣接する中間太陽電池モジュールの一方の3芯ケーブルの先端に接続され、これにより、並列接続用の正極側電線の先端同士が接続され、並列接続用の負極側電線の先端同士が接続され、第1太陽電池モジュールの直列接続用の負極側電線と中間太陽電池モジュールの直列接続用の正極側電線の先端同士が接続され、
上記第2太陽電池モジュールの3芯ケーブルの先端が、隣接する中間太陽電池モジュールの他方の3芯ケーブルの先端に接続され、これにより、並列接続用の正極側電線の先端同士が接続されるとともに、並列接続用の負極側電線の先端同士が接続され、第2太陽電池モジュールの直列接続用の正極側電線と中間太陽電池モジュールの直列接続用の負極側電線の先端同士が接続されることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの直列ストリング。 - 少なくとも第1,第2太陽電池モジュールを含み且つ正極と負極を含む端子部が設けられている複数の太陽電池モジュールと、正極側端子と負極側端子とをそれぞれ有する第1,第2の端部コネクタと、並列接続用の正極側電線路および並列接続用の負極側電線路と、上記複数の太陽電池モジュールを上記端子部を介して直列接続する直列接続用の電線路とを備え、
上記並列接続用の正極側電線路の両端が上記第1,第2の端部コネクタの正極側端子にそれぞれ接続され、上記並列接続用の負極側電線路の両端が上記第1,第2の端部コネクタの負極側端子にそれぞれ接続され、
上記直列に接続された複数の太陽電池モジュールのうち上記第1,第2太陽電池モジュールが両端に位置させられていると共に、
上記第1太陽電池モジュールの正極が上記第1,第2端部コネクタの一方の正極側端子に上記並列接続用の正極側電線路を介して電気的に接続され、上記第2太陽電池モジュールの負極が上記第1,第2端部コネクタの他方の負極側端子に上記並列接続用の負極側電線路を介して電気的に接続されている太陽電池モジュールの直列ストリングであって、
上記複数の太陽電池モジュールの各々に対応して、2本の3芯ケーブルが装備され、第1太陽電池モジュールの一方の3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と上記正極接続専用電線を有し、他方の3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の負極側電線を有し、上記端子部において、上記一方の3芯ケーブルの正極接続専用電線の基端が第1太陽電池モジュールの正極に接続されるとともに、上記他方の3芯ケーブルの直列接続用の負極側電線の基端が第1太陽電池モジュールの負極に接続され、さらに上記端子部において、上記2本の3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の基端同士が接続されるとともに、上記並列接続用の負極側電線の基端同士が接続され、上記第1太陽電池モジュールの一方の3芯ケーブルにおいて、上記並列接続用の正極側電線と正極接続専用電線の先端が上記第1端部コネクタの正極側端子に接続されるとともに、上記並列接続用の負極側電線の先端が上記第1端部コネクタの負極側端子に接続され、第2太陽電池モジュールの一方の3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の正極側電線を有し、他方の3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と上記負極接続専用電線を有し、上記端子部において、上記一方の3芯ケーブルの直列接続用の正極側電線の基端が第2太陽電池モジュールの正極に接続される とともに、上記他方の3芯ケーブルの負極接続専用電線の基端が第2太陽電池モジュールの負極に接続され、さらに端子部において、上記2本の3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の基端同士が接続されるとともに、上記並列接続用の負極側電線の基端同士が接続され、上記第2太陽電池モジュールの他方の3芯ケーブルにおいて、上記並列接続用の正極側電線の先端が上記第2端部コネクタの正極側端子に接続されるとともに、上記並列接続用の負極側電線と上記負極接続専用電線の先端が上記第2端部コネクタの負極側端子に接続され、上記複数の並列接続用の正極側電線が上記並列接続用の正極側電線路を構成し、上記複数の並列接続用の負極側電線が上記並列接続用の負極側電線路を構成し、上記直列接続用の正極側電線および負極側電線が上記直列接続用の電線路を構成することを特徴とする太陽電池モジュールの直列ストリング。 - 上記複数の太陽電池モジュールは、第1、第2の太陽電池モジュールだけを含み、上記第1太陽電池モジュールの上記他方の3芯ケーブルと上記第2太陽電池モジュールの上記一方の3芯ケーブルの先端同士が接続され、これにより、並列接続用の正極側電線の先端同士が接続され、並列接続用の負極側電線の先端同士が接続され、直列接続用の正極側電線と負極側電線の先端同士が接続されることを特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュールの直列ストリング。
- 上記第1、第2の太陽電池モジュールの間には1つまたは複数の中間の太陽電池モジュールが配され、中間太陽電池モジュールの一方の3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の正極側電線を有し、他方の3芯ケーブルが並列接続用の正極側電線および負極側電線と直列接続用の負極側電線を有し、上記端子部において、上記一方の3芯ケーブルの直列接続用の正極側電線の基端が中間太陽電池モジュールの正極に接続されるとともに、上記他方の3芯ケーブルの直列接続用の負極側電線の基端が中間太陽電池モジュールの負極に接続され、さらに上記端子部において、上記2本の3芯ケーブルの並列接続用の正極側電線の基端同士が接続されるとともに、上記並列接続用の負極側電線の基端同士が接続され、上記第1太陽電池モジュールの上記他方の3芯ケーブルの先端が、隣接する中間太陽電池モジュールの上記一方の3芯ケーブルの先端に接続され、これにより、並列接続用の正極側電線の先端同士が接続されるとともに、並列接続用の負極側電線の先端同士が接続され、第1太陽電池モジュールの直列接続用の負極側電線と中間太陽電池モジュールの直列接続用の正極側電線の先端同士が接続され、また、上記第2太陽電池モジュールの上記一方の3芯ケーブルの先端が、隣接する中間太陽電池モジュールの上記他方の3芯ケーブルの先端に接続され、これにより、並列接続用の正極側電線の先端同士が接続されるとともに、並列接続用の負極側電線の先端同士が接続され、第2太陽電池モジュールの直列接続用の正極側電線と中間電池モジュールの直列接続用の負極側電線の先端同士が接続されることを特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュールの直列ストリング。
- 上記並列接続用の正極側電線路が実質的に1本の並列接続用の正極側電線により構成され、その両端が上記第1,第2の端部コネクタの正極側端子にそれぞれ接続され、上記並列接続用の負極側電線路が実質的に1本の並列接続用の負極側電線により構成され、その両端が上記第1,第2の端部コネクタの負極側端子にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュールの直列ストリング。
- 上記太陽電池モジュールの3芯ケーブル同士の接続が、その先端に設けられた中間コネクタを介してなされることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の太陽電池モジュールの直列ストリング。
- 上記太陽電池モジュールの端子部の正極を構成する端子および負極を構成する端子に対して、全ての電線が着脱可能に接続されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つ に記載の太陽電池モジュールの直列ストリング。
- 上記太陽電池モジュールの端子部は端子ボックスを有し、上記電線はこの端子ボックスの壁を貫通してねじにより太陽電池モジュールの正極端子および負極端子に着脱可能に接続されることを特徴とする請求項10に記載の太陽電池モジュールの直列ストリング。
- 上記太陽電池モジュールの端子部は端子ボックスを有し、この端子ボックスに、正極端子,負極端子に接続されるボックス側コネクタが取り付けられ、上記電線の先端には電線側コネクタが取り付けられ、これらコネクタを介して上記電線が太陽電池モジュールの正極端子および負極端子に着脱可能に接続されることを特徴とする請求項10に記載の太陽電池モジュールの直列ストリング。
- 上記直列接続された複数の太陽電池モジュールが共通のベースに支持されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載の太陽電池モジュールの直列ストリング。
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