JP2002082963A - 情報登録装置 - Google Patents

情報登録装置

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JP2002082963A
JP2002082963A JP2000346304A JP2000346304A JP2002082963A JP 2002082963 A JP2002082963 A JP 2002082963A JP 2000346304 A JP2000346304 A JP 2000346304A JP 2000346304 A JP2000346304 A JP 2000346304A JP 2002082963 A JP2002082963 A JP 2002082963A
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Eiji Ishida
英次 石田
Hiroyuki Hattori
宏行 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境の情報と情報単位とを対応付けて登録す
る情報登録装置や当該情報単位を検索する情報検索装置
で、簡易で高速等の検索処理を実現する。 【解決手段】 入力手段111が登録情報を入力し、取
得手段112が当該入力手段の環境情報を取得し、登録
手段114が登録情報に当該情報入力の際の環境情報値
を含む環境範囲の識別情報を付加して保持手段115に
登録する。環境範囲は検索時に要求される検索環境範囲
の大きさと比べて小さく区切られている。一方、入力手
段116が検索指示を入力し、取得手段が当該入力手段
の環境情報を取得し、検索手段118が検索指示と環境
情報と検索環境範囲の大きさとに基づいて、当該環境情
報値を含む環境範囲及びその周囲の環境範囲に対応した
登録情報を保持手段から検索し、提示手段119、12
0が当該登録情報を提示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモや写真などの
情報をその登録の際の環境を表す情報と共に登録する情
報登録装置、及び、このように登録された情報を検索す
る情報検索装置に関し、例えば、特定の環境に置かれた
場合の個人の考えや感想を記録登録しておき、後に、そ
の環境に実際におかれた場合にのみその登録情報を検索
できるようにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】メモや写真などの情報を電子化して半導
体メモリなどに記憶登録させておき、これら登録情報を
必要に応じて検索して利用に供するための情報登録装置
や検索装置が多用されている。このような装置では、膨
大な量の情報を登録しておくことができるため、この膨
大な登録情報の中から如何に効率的に情報を取り出すか
について種々な発明がなされている。
【0003】特開平8−287143号公報に記載され
た発明では、登録情報にその情報の発生日時と発生場所
の情報を付加して管理している。しかしながら、この発
明は、登録した情報を単に後に検索しやすくするための
ものであり、これら発生日時や発生場所の情報を、後述
する本発明のように検索時に登録時と同様の環境におか
れなければ登録情報を検索することができないという特
殊な検索に用いるものではなく、また、場所と時間とい
った単純な情報の付加でしかなかった。
【0004】特開平8−50594号公報に記載された
発明では、住所録から計算された緯度及び経度情報と、
装置の現在位置の情報とを組み合わせて、適切な地図情
報を検索して提供している。しかしながら、この発明
は、上記発明と同様に、後述する本発明のように検索時
に登録時と同様の環境におかれなければ登録情報を検索
することができないという特殊な検索に用いるものでは
なかった。
【0005】PEPYS("PEPYS: Generating Autobiographi
es by Automatic Tracking," Proceedings of the Seco
nd European Conference on Computer-Supported Coope
rative Work, Amsterdam, 1991年9月)に記載された発明
は、端末装置の位置情報を特定し、そこでどのような活
動が行われていたのかを推定して、日誌を自動的に送付
することによりユーザの位置を検出して記録として残す
ようにしている。しかしながら、この発明は、上記発明
と同様に、後述する本発明のように検索時に登録時と同
様の環境におかれなければ登録情報を検索することがで
きないという特殊な検索に用いるものではなかった。
【0006】また、近年、コンピュータおよびネットワ
ークの発達により、世界中のどこの情報でも容易に取得
することができるようになった。しかしながら、簡単に
情報を得られることが、実際にその場に赴いて同じよう
な環境に身を置いてみようという意思を阻害している場
合が多い。すなわち、簡易に情報を取得できる便利さ
が、かえって様々な体験を得る機会を阻害していると見
ることもできる。このような観点からすると、従来の情
報登録及び検索装置は登録した情報の利用便利を追及し
たものであり、実際に情報を登録した物理的な環境に身
を置いた場合にのみ登録情報を利用できるものではな
く、このような利用形態によって、実際にその場へ行っ
てみようとする動機を阻害してしまっていた。
【0007】そこで、このような従来の事情を鑑みて、
本発明では、実際に情報を登録した物理的な環境に身を
置いてみようとする動機付けをユーザに対して行うこと
ができ、ユーザに対して登録情報に係る様々な体験を得
る機会を提供することができる装置を対象とする。な
お、このような装置の利用例として、例えば情報提供者
側が設定した所定の環境に身を置いたユーザに対しての
み登録情報を提供することができる装置や、例えばユー
ザの存する位置に応じた情報を当該ユーザへ配信するこ
とができる装置などが考えられる。
【0008】より具体的には、本発明の対象とする装置
では、特定の環境(位置、高度、温度、湿度、速度、
等)においてのみ検索可能なようにメモや写真などの断
片的な情報を登録することを目的とする。更に、本発明
の対象とする装置では、これら登録された情報を特定の
環境(位置、高度、温度、湿度、速度、等)においての
み検索できるようにすることを目的とする。これによっ
て、実際のその物理的な環境に身を置いたユーザのみが
登録情報を利用することができるという状況を作り出す
ことができる。
【0009】また、上記のような環境の情報に基づいて
登録情報の検索を行う検索システムでは、通常、ユーザ
が自分自身で情報を登録することが容易となるように、
言語を主に扱うデータベース装置を用いて実現されるの
が好ましい。また、この種のデータベース装置では、ハ
ッシュ検索技術などを用いてキーワード検索を高速かつ
簡便に実現していることが多い。しかしながら、通常、
測定機器等から得られる環境情報は測定値という数値で
表現されることが多く、或る数値(測定値)が一定の範
囲に入っているかを検索するためには、処理が遅くなっ
たり、特別な機構を設けたりする必要があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】具体的に、環境情報と
登録情報とを対応付けて登録する仕方の一例として、連
続的に変化し得る環境情報の値(例えば連続的に変化し
得る位置の緯度値や経度値など)を複数の範囲(例えば
緯度値(経度値についても同様)であれば、「0度以上
1度未満」、「1度以上2度未満」、「2度以上3度未
満」、…など)に区切って、各範囲毎に登録情報を対応
付けて登録する仕方が考えられる。
【0011】ここで、環境として上記した緯度値を例と
すると、「0度以上1度未満」の緯度範囲に登録情報A
を対応付け、「1度以上2度未満」の緯度範囲に登録情
報Bを対応付け、「2度以上3度未満」の緯度範囲に登
録情報Cを対応付け、…というようになる。そして、登
録情報の検索時においては、測定された緯度の値を含む
緯度範囲(例えば測定値が1.5度であれば「1度以上
2度未満」の緯度範囲)が特定され、当該緯度範囲と対
応付けられた登録情報が検索結果として取得される。
【0012】しかしながら、上記のような登録及び検索
の仕方では、例えば測定される環境情報の値に誤差が生
じてしまうような場合に、次のような不具合が生じる。
つまり、例えば上記した緯度値を例とすると、各緯度範
囲の中央付近の値(例えば0.5度や1.5度など)が
測定された場合には多少の誤差があっても実際の環境に
対応する登録情報を検索することができるが、各緯度範
囲の境界付近の値(例えば0.99度や1.01度な
ど)が測定された場合には、誤差によっては、測定され
た緯度範囲に隣接する緯度範囲に実際の環境が属するこ
ともあり、実際の環境に対応しない登録情報が検索され
てしまうといった不具合が生じてしまう。
【0013】また、上記のような登録及び検索の仕方で
は、測定された環境情報の値を含む範囲に対応付けられ
た登録情報を検索する構成であることから、次のような
不具合が生じる。つまり、例えば上記した緯度値の例で
は、登録情報の検索時に要求される緯度範囲(検索緯度
範囲)の大きさである1度毎に区切られた緯度範囲(す
なわち、上記した「0度以上1度未満」等)を用いるこ
とが考えられていたが、これでは、或る緯度範囲に含ま
れるいずれの環境(緯度)に身を置く場合にも同じ登録
情報(すなわち、当該緯度範囲に対応付けられた登録情
報)が検索されてしまうため、環境(緯度)の変化に応
じたスムーズな情報検索が行われないといった不具合が
あった。
【0014】なお、環境情報と登録情報とを対応付けて
登録する仕方の他の例として、連続的に変化し得る環境
情報の各値(現実では離散的となってしまうが、ほぼ連
続とみなせるような複数の値)と登録情報とを対応付け
て登録する仕方も考えられ、そして、このような対応付
けを用いて、測定された環境情報の値やそれに近似する
値に対応付けられた登録情報を検索することも考えられ
るが、このようなアナログ的な登録及び検索の仕方で
は、処理が複雑となり、多くの処理時間がかかってしま
うため、好ましくない。
【0015】本発明は、上記のような従来の事情を鑑み
なされたもので、例えば環境情報の値に多少の誤差が生
じてしまうような場合であっても実際の環境に合った登
録情報の検索が行われることを可能にし、また、例えば
ユーザの環境が変化するような場合であっても環境の変
化に応じたスムーズな情報検索が行われることを可能に
する情報登録装置や情報検索装置や記録媒体を提供する
ことを目的とする。また、本発明では、例えば上記した
アナログ的な検索の仕方と比べて、情報検索の処理が簡
易にかつ高速に行われることを実現する。
【0016】なお、本発明の更に具体的な実施形態で
は、例えば、キーワード検索を高速に行うことのできる
データベースシステムにおいて、或る一定の範囲の環境
情報を持つ項目を、簡易にかつ高速に、近似的に検索す
ることも可能となる。
【0017】
【課題を解決するための手段】まず、本発明が適用可能
な情報登録装置や情報検索装置や情報配信システムの例
を説明しておく。なお、後述する情報配信システムは、
情報検索装置の一実施態様である。すなわち、本発明が
適用可能な情報登録装置では、登録情報を情報単位入力
手段により入力するとともに、この情報単位入力手段が
存する環境の情報を環境情報取得手段により取得する。
そして、情報単位登録手段が情報単位入力手段から入力
された登録情報に当該情報が入力された際の環境情報を
付加し、この環境情報が付加された登録情報を情報単位
群保持手段が保持する。したがって、メモや写真などの
断片的な登録情報は、当該登録情報が登録されたときの
環境の情報(位置、高度、温度、湿度、速度、等)が付
加された形式で記憶登録され、この登録時の環境の情報
を用いることにより該当する登録情報を検索する処理に
供することができる。
【0018】また、本発明が適用可能な情報登録装置で
は、上記の環境情報を緩和した環境属性とし、この環境
属性を付加して登録情報を情報単位群保持手段に保持す
る。すなわち、環境情報の値に幅を持たせる条件が環境
条件入力手段から入力されると、環境属性生成手段が当
該条件に基づいて環境情報の値を緩和した環境属性を生
成し、情報単位登録手段が登録情報に当該環境属性を付
加し、この環境属性が付加された登録情報を情報単位群
保持手段が保持する。したがって、例えば環境情報が2
0℃であった場合に、環境条件入力手段から入力された
条件が10℃以内であると、当該環境情報の20℃のプ
ラスマイナス10℃の範囲、すなわち10℃以上30℃
以下といった環境属性が生成されて登録情報に付加され
る。これによって、登録情報が登録されたときの環境の
情報に幅を持たせた情報(環境属性)が付加された形式
で記憶登録され、この登録時の環境の情報に近い情報値
を用いることにより該当する登録情報を検索する処理に
供することができる。
【0019】また、上記のような本発明が適用可能な情
報登録装置の一態様では、上記のような情報登録装置
を、少なくとも情報単位入力手段と環境情報取得手段と
を一体的に備えた端末装置と、少なくとも当該端末装置
に備えられた手段以外の手段を備えた管理装置とから構
成した。このような構成では、例えばユーザにより操作
される端末装置と、情報を管理する側の管理装置とを別
体の装置とすることができる。
【0020】なお、具体的には、例えば端末装置が情報
単位入力手段と環境情報取得手段とを備える一方、管理
装置が情報単位登録手段と情報単位群保持手段とを備え
る態様や、また、例えば端末装置が情報単位入力手段と
環境情報取得手段と環境条件入力手段とを備える一方、
管理装置が環境属性生成手段と情報単位登録手段と情報
単位群保持手段とを備える態様や、また、例えば端末装
置が情報単位入力手段と環境情報取得手段と環境条件入
力手段と環境属性生成手段とを備える一方、管理装置が
情報単位登録手段と情報単位群保持手段とを備える態様
等を実施することが可能である。
【0021】また、上記のように情報登録装置を端末装
置と管理装置とから構成した場合には、例えば端末装置
から管理装置へ登録情報等を無線により送信する構成と
することもでき、また、例えば1つの管理装置を用いて
様々な環境に対応した登録情報を一括管理することも可
能である。すなわち、端末装置には、情報単位入力手段
から入力された登録情報及び環境情報取得手段によって
取得された環境情報を無線により送信する無線送信手段
を備え、管理装置には、端末装置から無線送信された登
録情報及び環境情報を受信する無線受信手段を備えた。
【0022】また、例えば端末装置が更に環境条件入力
手段及び環境属性生成手段を備えている場合には、端末
装置には、情報単位入力手段から入力された登録情報及
び環境属性生成手段によって生成された環境属性を無線
により送信する無線送信手段を備え、管理装置には、端
末装置から無線送信された登録情報及び環境属性を受信
する無線受信手段を備えた。
【0023】また、本発明が適用可能な情報検索装置で
は、上記したように登録情報と当該登録情報が登録され
た際の環境情報とを対応付けて保持する情報単位群保持
手段に対して検索を行う。すなわち、検索入力手段から
情報単位群保持手段に保存されている登録情報を検索す
るための指示(例えば、検索起動命令と検索キー)が入
力されると、検索入力手段が存する環境の情報を環境情
報取得手段により取得し、入力された検索指示と取得さ
れた環境情報とに基づいて、情報単位群検索手段が情報
単位群保持手段を検索し、検索された登録情報を情報単
位群提示手段が提示する。したがって、検索を行ってい
る環境に基づいた検索が行われ、当該環境に合致する環
境情報が付加された登録情報のみが検索されてユーザに
提示される。
【0024】また、本発明が適用可能な情報検索装置で
は、上記したように登録情報と当該登録情報が登録され
た際の環境情報の値に幅を持たせた環境属性とを対応付
けて保持する情報単位群保持手段に対して、或る程度の
近似幅を持った検索を行う。すなわち、検索入力手段か
ら情報単位群保持手段に保存されている登録情報を検索
するための指示が入力されると、検索入力手段が存する
環境の情報を環境情報取得手段により取得し、入力され
た検索指示と取得された環境情報とに基づいて、情報単
位群検索手段が情報単位群保持手段を検索し、検索され
た登録情報を情報単位群提示手段が提示する。したがっ
て、検索を行っている環境に基づいた検索が行われ、当
該環境に合致する或いは近い環境情報が付加された登録
情報のみが検索されてユーザに提示される。
【0025】また、本発明が適用可能な情報検索装置で
は、上記したように登録情報と当該登録情報が登録され
た際の環境情報とを対応付けて保持する情報単位群保持
手段に対して、或る程度の近似幅を持った検索を行う。
すなわち、検索入力手段から情報単位群保持手段に保存
されている登録情報を検索するための指示が入力される
と、検索入力手段が存する環境の情報を環境情報取得手
段により取得し、この環境情報の値に幅を持たせた環境
条件を環境条件生成手段が生成する。そして、検索指示
と生成された環境条件とに基づいて、情報単位群検索手
段が情報単位群保持手段を検索し、検索された登録情報
を情報単位群提示手段が提示する。したがって、上記で
は登録情報側に付加された環境情報の値に幅を持たせた
が、この情報検索装置では、検索キーとなる検索のため
に取得された環境情報の値に幅を持たせて検索キーとし
て用いており、これによっても、検索を行っている環境
に基づいた検索が行われ、当該環境に合致する或いは近
い環境情報が付加された登録情報のみが検索されてユー
ザに提示される。
【0026】また、上記のような本発明が適用可能な情
報検索装置の一態様では、上記のような情報検索装置
を、少なくとも検索入力手段と環境情報取得手段とを一
体的に備えた端末装置と、少なくとも当該端末装置に備
えられた手段以外の手段を備えた管理装置とから構成し
た。このような構成では、例えばユーザにより操作され
る端末装置と、情報を管理する側の管理装置とを別体の
装置とすることができる。
【0027】なお、具体的には、例えば端末装置が検索
入力手段と環境情報取得手段とを備える一方、管理装置
が情報単位群保持手段と情報単位群検索手段と情報単位
群提示手段とを備える態様や、例えば端末装置が検索入
力手段と環境情報取得手段と情報単位群提示手段とを備
える一方、管理装置が情報単位群保持手段と情報単位群
検索手段とを備える態様を実施することが可能である。
【0028】また、具体的には、例えば端末装置が検索
入力手段と環境情報取得手段とを備える一方、管理装置
が情報単位群保持手段と環境条件生成手段と情報単位群
検索手段とを備え、端末装置と管理装置との少なくとも
いずれか一方が情報単位群提示手段を備える態様や、ま
た、例えば端末装置が検索入力手段と環境情報取得手段
と環境条件生成手段とを備える一方、管理装置が情報単
位群保持手段と情報単位群検索手段とを備え、端末装置
と管理装置との少なくともいずれか一方が情報単位群提
示手段を備える態様等を実施することが可能である。
【0029】また、上記のように情報検索装置を端末装
置と管理装置とから構成した場合には、例えば端末装置
と管理装置との間で検索指示等を無線により通信する構
成とすることもでき、また、例えば1つの管理装置を用
いて様々な環境に対応した登録情報を一括管理すること
も可能である。なお、例えば情報単位群提示手段は端末
装置に備えられ、情報単位群検索手段は管理装置に備え
られている。
【0030】すなわち、端末装置には、検索入力手段か
ら入力された検索指示及び環境情報取得手段によって取
得された環境情報を無線により送信する無線送信手段を
備え、管理装置には、端末装置から無線送信された検索
指示及び環境情報を受信する無線受信手段と、情報単位
群検索手段によって検索された情報単位を無線により送
信する無線送信手段とを備え、また、端末装置には、管
理装置から無線送信された情報単位を受信する無線受信
手段を備えた。
【0031】また、例えば端末装置が更に環境条件生成
手段を備えている場合には、端末装置には、検索入力手
段から入力された検索指示及び環境条件生成手段によっ
て生成された環境条件を無線により送信する無線送信手
段を備え、管理装置には、端末装置から無線送信された
検索指示及び環境条件を受信する無線受信手段と、情報
単位群検索手段によって検索された情報単位を無線によ
り送信する無線送信手段とを備え、また、端末装置に
は、管理装置から無線送信された情報単位を受信する無
線受信手段を備えた。
【0032】また、本発明が適用可能な情報検索装置で
は、上述のように検索を行っている環境に基づいた検索
が行われるが、以下に示すように、例えば登録情報と環
境情報又は環境属性とを対応付けて登録する(つまり、
情報単位群保持手段に保持させる)ことはいつでもどこ
でも行われてもよく、一例として、情報提供者側が設定
した所定の環境に身を置いたユーザに対してのみ登録情
報を提供することが可能である。
【0033】すなわち、本発明が適用可能な情報検索装
置では、情報単位群保持手段が登録情報と環境情報とを
対応付けて保持し、検索入力手段が情報単位群保持手段
に保存されている登録情報を検索するための指示を入力
し、環境情報取得手段が検索入力手段が存する環境の情
報を取得し、情報単位群検索手段が検索入力手段から入
力された検索指示と環境情報取得手段によって取得され
た環境情報とに基づいて、情報単位群保持手段を検索
し、情報単位群提示手段が情報単位群検索手段によって
検索された情報単位を提示する。
【0034】また、本発明が適用可能な情報検索装置で
は、情報単位群保持手段が登録情報と環境情報の値に幅
を持たせた環境属性とを対応付けて保持し、検索入力手
段が情報単位群保持手段に保存されている登録情報を検
索するための指示を入力し、環境情報取得手段が検索入
力手段が存する環境の情報を取得し、情報単位群検索手
段が検索入力手段から入力された検索指示と環境情報取
得手段によって取得された環境情報とに基づいて、情報
単位群保持手段を検索し、情報単位群提示手段が情報単
位群検索手段によって検索された情報単位を提示する。
【0035】また、本発明が適用可能な情報検索装置で
は、情報単位群保持手段が登録情報と環境情報とを対応
付けて保持し、検索入力手段が情報単位群保持手段に保
存されている登録情報を検索するための指示を入力し、
環境情報取得手段が検索入力手段が存する環境の情報を
取得し、環境条件生成手段が環境情報取得手段によって
取得された環境情報の値に幅を持たせた環境条件を生成
し、情報単位群検索手段が検索入力手段から入力された
検索指示と環境条件生成手段によって生成された環境条
件とに基づいて、情報単位群保持手段を検索し、情報単
位群提示手段が情報単位群検索手段によって検索された
情報単位を提示する。
【0036】また、以上のように登録情報と環境情報又
は環境属性とを対応付けて登録するときの環境(場所や
時間等)が任意であってもよい情報検索装置に関して
も、上記したのと同様に、少なくとも検索入力手段と環
境情報取得手段とを一体的に備えた端末装置と、少なく
とも当該端末装置に備えられた手段以外の手段を備えた
管理装置とから構成することが可能である。
【0037】また、上記したのと同様に、以上のような
情報検索装置に関しても、少なくとも検索入力手段と環
境情報取得手段と情報単位群提示手段とを一体的に備え
た端末装置と、少なくとも当該端末装置に備えられた手
段以外の情報単位群検索手段を含む手段を備えた管理装
置とから構成して、端末装置と管理装置とが無線通信す
る構成とすることも可能である。
【0038】すなわち、端末装置には、検索入力手段か
ら入力された検索指示を無線により送信するとともに、
環境情報取得手段によって取得された環境情報(又は、
当該端末装置が環境条件生成手段を備える場合には、当
該環境条件生成手段によって生成された環境条件)を無
線により送信する無線送信手段を備え、管理装置には、
端末装置から無線送信された検索指示を受信するととも
に、端末装置から無線送信された環境情報(又は、環境
条件)を受信する無線受信手段と、情報単位群検索手段
によって検索された情報単位を無線により送信する無線
送信手段とを備え、端末装置には、管理装置から無線送
信された情報単位を受信する無線受信手段を備えた。
【0039】なお、検索入力手段により入力される登録
情報を検索するための指示(検索指示)としては、例え
ば検索を実行させる契機となるようなものであれば、ど
のようなものであってもよく、具体的には、上記した検
索起動命令や、上記した検索キーや、検索範囲(例え
ば、ユーザにとって興味のある分野など)等を用いるこ
とができる。また、例えば電源がオンにされることを契
機として自動的に検索が開始されるような構成であって
もよい。
【0040】また、上記では、環境属性の例として、1
0℃以上30℃以下といった環境属性を示したが、例え
ば位置や高度等といった他の環境に関しても、同様に、
幅を有した環境属性を用いることができる。なお、具体
的に、位置の場合には、例えば或る位置の周囲5m以内
などといった環境属性を用いることができる。また、上
記では環境属性の例を示したが、上記した環境条件につ
いても同様に幅を有した範囲(例えば、10°C以上3
0°C以下など)を用いることができる。
【0041】なお、本発明が適用可能な情報登録装置で
は登録の際の環境を用いて情報の登録を行い、また、本
発明が適用可能な情報検索装置では検索の際の環境を用
いて登録情報の検索を行うため、本発明が適用可能な情
報登録装置及び情報検索装置は携帯可能或いは移動可能
な装置として構成されるのが一般的であるが、上述した
ように、情報登録装置であれば少なくとも情報単位入力
手段と環境情報取得手段とを一体的に携帯可能或いは移
動可能な装置構成部分とし、情報検索装置であれば少な
くとも検索入力手段と環境情報取得手段とを一体的に携
帯可能或いは移動可能な装置構成部分とし、また、例え
ば他の装置構成部分は固定設置して、これら移動可能な
装置構成部分と固定された装置構成部分との間で情報の
受け渡しを行うようにしてもよい。すなわち、例えば、
情報単位群保持手段を外部のデータベースとし、移動可
能な装置構成部分からの情報に基づいて当該データベー
スに登録や検索を行うようにしてもよい。
【0042】また、上記のような情報検索装置の技術を
用いた例として、本発明が適用可能な情報配信システム
では、端末装置と管理装置とを備えた構成において、次
のようにして、端末装置が存する位置に応じた情報単位
を管理装置から当該端末装置に対して無線送信すること
により、当該情報単位を当該端末装置へ配信する。
【0043】すなわち、端末装置では、位置情報取得手
段がグローバル・ポジショニング・サテライト・システ
ムを用いて自己(当該端末装置)が存する位置に関する
情報(位置情報)を取得し、位置情報送信手段が位置情
報取得手段によって取得された位置情報を無線により送
信する。一方、管理装置では、情報単位群保持手段が登
録情報と領域とを対応付けて保持しており、位置情報受
信手段が端末装置から無線送信された位置情報を受信
し、情報単位群検索手段が受信した位置情報に対応した
領域に対応付けられた情報単位を情報単位群保持手段か
ら検索し、情報単位群送信手段が情報単位群検索手段に
よって検索された情報単位を無線により送信する。そし
て、端末装置では、情報単位群受信手段が管理装置から
無線送信された情報単位を受信し、情報単位群提示手段
が受信した情報単位を提示する。
【0044】したがって、端末装置が存する位置に基づ
いた検索が管理装置で行われ、当該位置に対応した領域
に対応付けられた登録情報のみが管理装置により検索さ
れて、端末装置側のユーザに提示される。なお、端末装
置が存する位置に関する情報(位置情報)としては、例
えば(幅を持たない)所定の値であってもよく、また、
例えばグローバル・ポジショニング・サテライト・シス
テムにより検出された位置に幅を持たせたような値であ
ってもよい。また、例えば位置情報以外の環境情報(例
えば季節等)と位置情報とを組合せて検索を行うような
システムとすることも可能である。
【0045】また、例えば管理装置が、登録情報を管理
する管理部と、無線通信を行う1又は複数の無線通信部
(例えば無線基地局装置のようなもの)とから構成され
てもよく、この場合には、例えば管理部と無線通信部と
が離隔して設置されて、無線通信部が端末装置との間で
情報を無線通信するとともに、当該情報を管理部が無線
通信部との間で有線或いは無線により通信する構成が用
いられる。
【0046】また、情報の提示の仕方としては、種々な
仕方が用いられてもよく、例えば情報を画面に表示出力
することで提示する仕方や、例えば情報をプリンタによ
り印刷出力することで提示する仕方や、例えば情報をス
ピーカから音声出力することで提示する仕方等を用いる
ことが可能である。
【0047】次に、本発明に係る情報登録装置や情報検
索装置を説明する。なお、上述のように、本発明は、以
上に示した本発明が適用可能な装置やシステムに適用す
ることが可能なものであり、当該装置や当該システムに
関して以上で述べた種々な実施態様については、以下に
おいて特に述べないものについても、本発明においても
採用することが可能である。
【0048】本発明に係る情報登録装置では、登録情報
の検索時に要求される検索環境範囲の大きさと比べて小
さく区切られた環境範囲を用いて、次のようにして、環
境範囲と登録情報とを対応付けて登録する。すなわち、
情報単位入力手段が登録情報を入力するとともに、環境
情報取得手段が情報単位入力手段が存する環境の情報
(位置、高度、温度、湿度、速度、等)を取得する。そ
して、情報単位登録手段が情報単位入力手段から入力さ
れた登録情報に当該情報が入力された際の環境情報の値
を含む環境範囲の識別情報を付加して登録し、情報単位
群保持手段が情報単位登録手段によって環境範囲識別情
報が付加された登録情報を保持する。
【0049】したがって、メモや写真などの断片的な登
録情報は、当該登録情報が登録されたときの環境の情報
値(位置、高度、温度、湿度、速度、等)を含む環境範
囲の識別情報が付加された形式で記憶登録され、後述す
る情報検索装置に関して示すように、この登録時の環境
範囲を用いることにより該当する登録情報を検索する処
理に供することができる。
【0050】ここで、登録情報としては種々な情報が用
いられてもよく、また、環境の情報としても種々な情報
が用いられてもよい。また、登録情報と対応付けられる
環境情報に含まれる環境の種類(位置、高度、温度、湿
度、速度、等)の数としては、例えば1つであってもよ
く、複数であってもよい。また、複数種類の環境(位
置、高度、温度、湿度、速度、等)が組として登録情報
と対応付けられる場合には、例えばその全部について検
索範囲(検索環境範囲)の大きさと比べて小さく区切ら
れた範囲(環境範囲)が用いられてもよく、また、例え
ばその一部について検索範囲(検索環境範囲)の大きさ
と比べて小さく区切られた範囲(環境範囲)が用いられ
てもよい。
【0051】また、検索環境範囲の大きさとは、登録情
報の検索時に要求される環境範囲の大きさであり、具体
的に環境の一例として温度を用いて説明すると、例えば
温度が「0°C以上10°C未満」の環境に対応付けら
れた登録情報を検索することが要求される場合には、検
索環境範囲の大きさは10(=10−0)°Cとなる。
このような検索環境範囲の大きさは、例えば予め設定さ
れていてもよく、また、例えば検索時等にユーザからの
指示に応じて設定されてもよい。
【0052】また、検索環境範囲の大きさと比べて小さ
く区切られた環境範囲の大きさとしては、その具体例を
上記した温度を用いて説明すると、例えば検索環境範囲
の大きさが10°Cである場合には、dを10より小さ
い値であるとして、d°Cとなる。
【0053】また、環境情報の値を含む環境範囲として
は、具体的に環境範囲の一例として温度範囲を用いて説
明すると、例えば「0°C以上5°C未満」、「5°C
以上10°C未満」、「10°C以上15°C未満」、
…といった複数の温度範囲が区切られている場合に、環
境情報の一例である温度情報の値が7°Cであった場合
には、当該温度情報の値を含む温度範囲は「5°C以上
10°未満」の範囲となる。
【0054】また、環境範囲の識別情報(環境範囲識別
情報)としては、例えば各環境範囲を識別することが可
能な情報であれば、どのような情報が用いられてもよ
い。具体的に、環境範囲の一例として温度範囲を用いて
説明すると、例えば「0°C以上5°C未満」の温度範
囲、「5°C以上10°C未満」の温度範囲、「10°
C以上15°C未満」の温度範囲、…のそれぞれに対し
て異なる識別情報(例えばそれぞれの範囲の代表値等の
情報)が与えられて、これにより各温度範囲が識別可能
となる。
【0055】また、本発明に係る情報検索装置では、情
報単位群保持手段が登録情報の検索時に要求される検索
環境範囲の大きさと比べて小さく区切られた環境範囲毎
に、(全ての環境範囲或いは一部の環境範囲に対して)
当該環境範囲の識別情報と登録情報とを対応付けて保持
しており、次のようにして登録情報を検索する。
【0056】すなわち、検索入力手段が情報単位群保持
手段に保持されている登録情報を検索するための指示を
入力し、環境情報取得手段が検索入力手段が存する環境
の情報を取得する。そして、情報単位群検索手段が検索
入力手段から入力された検索指示と、環境情報取得手段
によって取得された環境情報と、登録情報の検索時に要
求される検索環境範囲の大きさとに基づいて、当該環境
情報の値を含む環境範囲と対応付けられた登録情報、及
び当該環境範囲の周囲にある環境範囲と対応付けられた
登録情報を情報単位群保持手段から検索し、情報単位群
提示手段が情報単位群検索手段によって検索された情報
単位を提示する。
【0057】したがって、検索を行っている環境に基づ
いた検索が行われ、登録情報の検索時に要求される検索
環境範囲の大きさに基づいて、当該環境に合致する環境
情報の値を含む環境範囲の識別情報や、当該環境範囲に
近い環境範囲の識別情報が付加された登録情報のみが検
索されてユーザに提示される。
【0058】この場合に、本発明では、登録情報の検索
時に要求される検索環境範囲の大きさと比べて小さく区
切られた環境範囲毎に当該環境範囲の識別情報と登録情
報とを対応付けて保持し、環境情報取得手段によって取
得された環境情報の値を含む環境範囲及びその周囲にあ
る環境範囲と対応付けられた登録情報を検索する構成で
あるため、例えば環境情報の値に多少の誤差が生じてし
まうような場合であっても実際の環境に合った登録情報
の検索が行われることを実現することができ、また、例
えばユーザ(検索入力手段)の環境が変化するような場
合であっても環境の変化に応じたスムーズな情報検索が
行われることを実現することができる。また、本発明で
は、例えば上記課題で述べたようなアナログ的な検索の
仕方と比べて、登録情報の検索処理が簡易にかつ高速に
行われることを実現することができる。
【0059】ここで、情報検索装置において、環境情報
の識別情報と登録情報とを対応付けて情報単位群保持手
段に登録するときの環境(場所や時間等)としては任意
であってもよい。具体的には、例えば登録情報と対応付
けられる環境情報の環境において登録が行われてもよ
く、また、例えば登録情報と対応付けられる環境情報の
環境とは異なる環境において登録が行われてもよい。
【0060】また、(登録情報の検索時に要求される)
検索環境範囲の大きさに基づいて登録情報を検索する仕
方としては、例えば複数の環境範囲(検索環境範囲の大
きさより小さい範囲)を組合せてその全体の大きさが検
索環境範囲の大きさと等しいか、或いは、より大きくな
るようにして、当該組合せに係る複数の環境範囲と対応
付けられた登録情報を検索する。
【0061】具体的に、環境の一例として温度を用いて
説明すると、例えば「0°C以上5°C未満」、「5°
C以上10°C未満」、「10°C以上15°C未
満」、「15°C以上20°C未満」、…といった温度
範囲が区切られていて、検索温度範囲が15°Cであっ
て、環境情報取得手段によって取得された温度情報の値
が12°Cであった場合には、当該温度情報の値を含む
温度範囲である「10°C以上15°C未満」の範囲と
対応付けられた登録情報と、その周囲にある温度範囲で
ある「5°C以上10°C未満」の範囲及び「15°C
以上20°C未満」の範囲と対応付けられた登録情報が
検索される。
【0062】なお、上記や後述する実施例で示すよう
に、例えば検索環境範囲の大きさを環境範囲の大きさの
奇数(3以上の奇数)倍としておくと、環境情報の値を
含む環境範囲の周囲の環境範囲がバランスよく得られて
好ましい。また、後述する実施例で示すように、例えば
複数種類の大きさの環境範囲を階層的に用意しておき、
検索環境範囲の大きさ(例えば当該複数種類の大きさの
中から選択できる)の設定の変更に応じて、検索に用い
る環境範囲の大きさを変更するような構成を用いること
も好ましい。
【0063】また、環境情報の値を含む環境範囲と対応
付けられた登録情報及び当該環境範囲の周囲にある環境
範囲と対応付けられた登録情報を検索する仕方として
は、例えば環境情報の値を含む環境範囲とその周囲にあ
る環境範囲との両方を検索キーとして検索する仕方や、
例えば環境情報の値を含む環境範囲を検索キーとして検
索側では検索時にその周囲の環境範囲まで検索する仕方
や、例えば環境情報の値を含む環境範囲を検索キーとし
て検索側では予め当該検索キーに対して複数の環境範囲
の組合せに対応した登録情報を用意しておいて検索する
仕方等を用いることができる。
【0064】また、本発明に係る情報検索装置では、上
記のような構成において、情報単位群提示手段は情報単
位群検索手段によって検索された情報単位を各環境範囲
毎に提示する。したがって、複数の環境範囲に対応付け
られた登録情報を提示するに際して、各環境範囲毎に対
応付けられた登録情報をユーザにとって把握し易く(例
えば見易く、聞き易くなど)提示することができる。な
お、各環境範囲毎に情報単位を提示する仕方としては、
種々なものであってもよく、例えば後述する実施例のよ
うに複数の検索式が用いられる場合には各検索式毎に情
報単位を提示する仕方を用いることができる。
【0065】また、上記した本発明に係る情報登録装置
や情報検索装置における環境情報としては、種々な環境
の情報(位置、高度、温度、湿度、速度、等)が用いられ
てもよいが、本発明では、例えば位置の情報を用いた場
合において特にその有用性が高いと考えられる。
【0066】この場合には、環境の情報は位置の情報を
含んでおり、次のようにして、登録情報の登録や検索を
行う。本発明に係る情報登録装置では、例えば、登録情
報の検索時に要求される検索位置範囲の大きさと比べて
小さく区切られた位置範囲を用いて、次のようにして、
位置範囲と登録情報とを対応付けて登録する。すなわ
ち、情報単位入力手段が登録情報を入力するとともに、
環境情報取得手段がグローバル・ポジショニング・サテ
ライト・システムを用いて情報単位入力手段が存する位
置の情報(例えば緯度や経度)を取得する。そして、情
報単位登録手段が情報単位入力手段から入力された登録
情報に当該情報が入力された際の位置情報の値を含む位
置範囲の識別情報(位置範囲識別情報)を付加して登録
し、情報単位群保持手段が情報単位登録手段によって位
置範囲識別情報が付加された登録情報を保持する。
【0067】また、本発明に係る情報検索装置では、例
えば、情報単位群保持手段が登録情報の検索時に要求さ
れる検索位置範囲の大きさと比べて小さく区切られた位
置範囲毎に、(全ての位置範囲或いは一部の位置範囲に
対して)当該位置範囲の識別情報と登録情報とを対応付
けて保持しており、次のようにして登録情報を検索す
る。すなわち、検索入力手段が情報単位群保持手段に保
持されている登録情報を検索するための指示を入力し、
環境情報取得手段がグローバル・ポジショニング・サテ
ライト・システムを用いて検索入力手段が存する位置の
情報を取得する。そして、情報単位群検索手段が検索入
力手段から入力された検索指示と、環境情報取得手段に
よって取得された位置情報と、登録情報の検索時に要求
される検索位置範囲の大きさとに基づいて、当該位置情
報の値を含む位置範囲と対応付けられた登録情報、及び
当該位置範囲の周囲にある位置範囲と対応付けられた登
録情報を情報単位群保持手段から検索し、情報単位群提
示手段が情報単位群検索手段によって検索された情報単
位を提示する。
【0068】また、このような情報検索装置において
も、上記と同様に、例えば、情報単位群提示手段は情報
単位群検索手段によって検索された情報単位を各位置範
囲毎に提示する。なお、最小の環境範囲の大きさとして
は、一例として、環境情報取得手段により取得される環
境情報の値の精度程度に設定されるのが好ましく、例え
ば現在の補正処理を行わないグローバル・ポジショニン
グ・サテライト・システムの精度は(日本近辺における
緯度や経度について)10m(0.3秒〜0.4秒)程度
であるため、このシステムを用いた場合には(日本近辺
における緯度や経度について)3m(0.1秒)程度の
大きさの位置範囲を最小の位置範囲として用いるのが好
ましい。ここで、“秒”は「×××度△△分○○.○
秒」の秒を示している。
【0069】また、本発明では、環境情報の識別情報と
登録情報とを対応付けて情報単位群保持手段に登録する
ときの環境(場所や時間等)としては任意であってもよ
い。具体的には、例えば登録情報と対応付けられる環境
情報の環境において登録が行われてもよく、また、例え
ば登録情報と対応付けられる環境情報の環境とは異なる
環境において登録が行われてもよい。
【0070】例えば、本発明に係る情報登録装置では、
登録情報の検索時に要求される検索環境範囲の大きさと
比べて小さく区切られた環境範囲を用いて、次のように
して、環境範囲と登録情報とを対応付けて登録する。す
なわち、情報単位入力手段が登録情報を入力するととも
に、環境情報入力手段が環境の情報を入力する。そし
て、情報単位登録手段が情報単位入力手段から入力され
た登録情報に環境情報入力手段から入力された環境情報
の値を含む環境範囲の識別情報を付加して登録し、情報
単位群保持手段が情報単位登録手段によって環境範囲識
別情報が付加された登録情報を保持する。
【0071】ここで、登録情報の入力の仕方や環境情報
の入力の仕方としては、種々な仕方が用いられてもよ
く、例えばユーザから受け付けられる登録情報や環境情
報を入力する仕方や、例えばフロッピー(登録商標)デ
ィスクやCD−ROM等の(外部の)記録媒体に記録さ
れた登録情報や環境情報を入力する仕方や、例えば(外
部の)他の装置から出力される登録情報や環境情報を入
力する仕方などを用いることができる。また、入力され
る登録情報や環境情報としては、種々な情報が用いられ
てもよい。
【0072】また、本発明に係る情報登録装置では、登
録情報の検索時に要求される検索環境範囲の大きさと比
べて小さく区切られた環境範囲を用いて、次のようにし
て、環境範囲と登録情報とを対応付けて登録する。すな
わち、情報単位入力手段が登録情報及び環境の情報を含
む情報を入力する。そして、情報単位登録手段が情報単
位入力手段から入力された情報に含まれる登録情報に情
報単位入力手段から入力された情報に含まれる環境情報
の値を含む環境範囲の識別情報を付加して登録し、情報
単位群保持手段が情報単位登録手段によって環境範囲識
別情報が付加された登録情報を保持する。
【0073】ここで、登録情報及び環境の情報を含む情
報を入力する仕方としては、上記と同様に、種々な仕方
が用いられてもよい。また、登録情報及び環境の情報を
含む情報としては、種々な情報が用いられてもよい。
【0074】また、環境範囲識別情報が付加されて登録
される登録情報としては、例えば情報単位入力手段から
入力された情報から抽出されてもよく、或いは、例えば
情報単位入力手段から入力された情報自体(登録情報を
含む情報)と環境範囲識別情報とを対応付けて登録する
構成が用いられてもよい。
【0075】また、情報単位入力手段から入力された情
報から(当該情報に含まれる)登録情報や環境情報を抽
出する仕方としては、種々な仕方が用いられてもよく、
例えば登録情報や環境情報が含まれる(情報中におけ
る)位置を設定しておいて登録情報や環境情報をそれぞ
れに対応した位置から抽出する仕方や、例えば登録情報
や環境情報に固有のキーワード(タイトルなど)を付加
しておいて登録情報や環境情報をそれぞれに対応したキ
ーワードで検索して抽出する仕方などを用いることがで
きる。
【0076】また、上記のような本発明に係る情報登録
装置では、好ましい態様として、情報単位入力手段によ
り入力される情報として、電子メールで送られる情報を
用いた。なお、電子メールで送られる情報としては、例
えば電子メールのメッセージ情報や、電子メールに添付
される添付ファイルの情報などが含まれる。すなわち、
例えば他の装置から回線を介して情報登録装置に対して
電子メールのメッセージ情報等が送信されるに際して、
当該メッセージ情報等に登録情報や環境情報が含まれて
いると、当該情報登録装置では、(受信した当該メッセ
ージ情報等に含まれる)当該登録情報と当該環境情報の
値を含む環境範囲の識別情報とが対応付けられて登録さ
れる。
【0077】また、本発明は、上記のような所定の(デ
ータ)構造を有する情報(登録情報や環境範囲識別情
報)を記録(記憶)した記録媒体を提供する。すなわ
ち、本発明に係る記録媒体では、登録情報の検索時に要
求される検索環境範囲の大きさと比べて小さく区切られ
た環境範囲毎に、当該環境範囲の識別情報と登録情報と
を対応付けて記録しており、これらの情報はコンピュー
タにより読み取りが可能となっている。そして、このよ
うな記録媒体では、登録情報の検索時において、当該検
索の条件となる環境情報の値を含む環境範囲と対応付け
られた登録情報及び当該環境範囲の周囲にある環境範囲
と対応付けられた登録情報が検索される。
【0078】ここで、記録媒体としては、種々なものが
用いられてもよく、例えばフロッピーディスクやCD−
ROM等を用いることができる。また、検索の条件とな
る環境情報としては、種々な環境情報が用いられてもよ
く、例えば検索時に環境情報取得手段によって取得され
る環境情報や、例えば検索時にユーザにより入力される
環境情報などを用いることができる。なお、本発明で
は、上記のような所定の(データ)構造を有する情報
(自体)の発明として把握することも可能である。
【0079】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施例を説明するに
際して、まず、本発明が適用可能な装置やシステムの例
を図に示す実施形態に基づいて具体的に説明しておく。
まず、本発明が適用可能な情報登録装置や情報検索装置
の例を説明する。図1には、本発明が適用可能な情報登
録装置の構成の一例を示してある。この情報登録装置
は、ユーザがメモ、写真、音声コメント等といった断片
的な登録情報を入力するための入力パッド、カメラ、マ
イク等の情報単位入力手段1と、登録時における位置、
高度、速度、温度、湿度、時間等の当該装置外部の環境
の情報を取得するグローバル・ポジショニング・サテラ
イト・システム(以下、GPS(Global Positioning S
ystem)とする)、高度計、速度計、温度計、湿度計、
時計等の環境情報取得手段2と、情報単位入力手段1か
ら入力された断片的な登録情報が検索される条件(すな
わち、後述するように、取得された環境情報の値に幅を
持たせる条件)を入力する環境条件入力手段3と、あら
かじめ環境条件入力手段3において入力される条件を保
持しておく環境条件保持手段4と、環境情報取得手段2
によって取得された環境情報と環境条件入力手段3によ
って入力された条件に基づいて、登録された情報が検索
されるべき環境属性値(環境情報の値に条件にしたがっ
て幅を持たせた値)を生成する環境属性生成手段5と、
情報単位入力手段1から入力された登録情報に取得され
た環境情報及び生成された環境属性値を付加して登録す
る情報単位登録手段6と、情報単位登録手段6によって
登録された情報単位群を保持するメモリからなる情報単
位群保持手段7と、を備えている。
【0080】図2には、本発明が適用可能な情報検索装
置の構成の一例を示してある。この情報検索装置は、断
片的な登録情報と当該登録の際に取得された環境情報及
び生成された環境属性値とを対応付けて保持する情報単
位群保持手段7と、情報単位群保持手段7に保存されて
いる情報を検索する指示をユーザが入力するための検索
入力手段8と、検索時における位置、高度、速度、温
度、湿度、時間等の当該装置外部の環境の情報を取得す
るGPS、高度計、速度計、温度計、湿度計、時計等の
環境情報取得手段9と、検索に用いるために環境情報取
得手段9によって取得された環境情報の値に幅を持たせ
た環境条件を生成する環境条件生成手段10と、検索入
力手段8から入力された検索指示と取得された環境情報
あるいは生成された環境条件とに基づいて情報単位群保
持手段7を検索する情報単位群検索手段11と、情報単
位群検索手段11によって検索された情報単位を画面等
で提示する情報単位群提示手段12と、を備えている。
【0081】なお、本例は、上記の情報登録装置と情報
検索装置とをまとめた情報登録検索装置として装置を構
成しており、上記の情報単位群保持手段7を共通にし
て、検索処理の対象を情報単位群保持手段7としてい
る。また、このように情報登録検索装置として構成して
いることから、上記の環境情報取得手段2と環境情報取
得手段9とは共用化することができる。
【0082】本例の装置は環境条件入力手段3、検索入
力手段8、情報単位群提示手段12、更には、登録指示
など行うユーザインタフェースとして、図3に示すよう
な画面を備えている。すなわち、21は環境条件保持手
段4に保持されている条件の内から任意の条件を選択す
るためのエリア、22は選択した条件によって生成した
環境属性を登録指示するためのボタン、23は情報単位
入力手段1から入力した登録情報を登録指示するための
ボタン、24は検索処理を起動指示するためのボタン、
25は検索処理のための検索キーを入力するためのエリ
ア、26は登録情報の名前を表示するためのエリア、2
7は登録情報の内容を表示するためのエリア、28は登
録情報に付加されるキーワードを表示するためのエリ
ア、29は取得された現在の環境情報の内容を表示する
ためのエリア、30は写真画像等の登録情報に関連する
ファイル情報をアイコン表示するためのエリア、31は
登録情報の登録日を表示するためのエリアである。
【0083】まず、メモ等の登録情報の登録処理に先だ
って、登録情報を検索するために用いる条件を環境条件
保持手段4にあらかじめ登録しておく手順について説明
する。図4にはこの処理手順を示してあり、ユーザは登
録ボタン22を押すことにより画面上に図5に示すよう
な条件登録ダイアログ33を表示させて、このダイアロ
グ33を用いて取得された環境情報に幅を持たせるため
の条件を入力する(ステップS1)。図示の例では、距
離が500m以内、高度が500m以内、移動速度が
7.0km/h以内、・・・といった条件が入力されて
いる。そして、この条件に名前(図示の例では「夏の蒸
し暑い夜に同じ場所を歩く」)を付け、環境条件保持手
段4に例えば図6に示すような形態で登録する(ステッ
プS2)。なお、図示の例では、4つの条件が登録され
ている。
【0084】次に、ユーザが情報単位入力手段1から登
録情報を入力し、情報単位群保持手段7に登録する処理
について説明する。図7にはこの処理手順を示してあ
る。なお、本例では、図8に示すように「朝5:30北
側の土手付近にあるクルミの木を・・・」という内容の
文章に、「ヒラタクワガタ」という名前と、「昆虫,ク
ワガタ,朝,オス」という検索キーワードを付加して入
力し、更に、また、その場で撮影した写真も、マルチメ
ディア情報登録ダイアログを使用することで付加した情
報単位をユーザが登録するために入力している。ユーザ
がこのような登録するための情報を入力して、情報単位
登録ボタン23を押すと、当該登録情報は情報単位登録
手段6によって情報単位群保持手段7に図9に示すよう
な形態で保存される(ステップS10)。
【0085】また、図8に示すように画面の環境情報表
示エリア29には、環境情報取得手段2によって取得さ
れた現在(すなわち、登録時)の装置外の環境情報が表
示され、この環境情報が情報単位登録手段6によって図
10に示すように情報単位群保持手段7に保持されてい
る上記の登録情報に付加される(ステップS11)。こ
の例では、GPSから提供される経度、緯度、高度、速
度、時計から提供される日付、時刻、温度計から提供さ
れる気温、湿度計から提供される湿度を環境情報として
いるが、これらの環境情報は、測定機器等から検出され
る情報であればどのようなものでもかまわない。例え
ば、気圧、風量・風向、音の強度・周波数、光量・紫外
線量・赤外線量、放射線量、その他化学的分析手法で取
得される数値などが考えられる。
【0086】そして、環境条件入力手段3が図11に示
すように画面に環境条件選択ダイアログ34を表示し
て、ユーザに対して検索の際にどのような条件で検索さ
れるのが適切であるかという条件(すなわち、検索に際
して用いる環境情報の値をどの程度緩和しておくかの条
件)の入力を促して、ユーザが選択した条件を受け付け
る(ステップS12)。図11に示すように、このダイ
アログ34において右側のリストには、図4に示した条
件を登録する処理によって、あらかじめ環境条件保持手
段4に登録されている条件がリストされている。また、
ダイアログ34の左側のリストには、ユーザによって選
択されている条件が表示されている。図示の例では、
「100M以内」と「夏の蒸し暑い夜に同じ場所を歩
く」という2つの条件が選択されている。
【0087】なお、図示の例では、登録するユーザが、
登録する情報単位の登録時に条件を選択したという想定
であるが、この条件は、情報単位を登録するよりも前
に、あらかじめデフォルトとして選択しておいてもかま
わない。また、特定の環境(例えば特定の位置)にある
ユーザには、環境情報を緩和する特定の条件が割り当て
られるといった実現も可能である。
【0088】そして、環境属性生成手段5が、上記の取
得した環境情報とユーザによって選択入力された条件と
を組み合わせて、実際に対応する登録情報単位が検索さ
れるべき環境属性を生成する(ステップS13)。例え
ば、現在の高度は220mであり、選択された条件に
「500M以内」という条件があるとすると、実際には
「0m<高度<500m」というように環境情報の値が
緩和されて環境属性に変換される。そして、生成された
環境属性は、図12に示すように登録情報単位に環境情
報と共に付加されて情報単位群保持手段7に保持される
(ステップS14)。このような登録処理が終了する
と、図13に示すような画面表示となり、例えば「ヒラ
タクワガタ」という名前を持つ情報単位が登録され、関
連ファイルアイコン35によって写真が関連ファイルと
して登録されていることが表示される。
【0089】次に、検索時に環境情報取得手段9により
取得された環境情報と、検索入力手段8からユーザによ
って入力された検索指示とに基づいて、情報単位群保持
手段7に登録されている登録情報単位を検索する処理に
ついて説明する。図14にはこの検索処理手順を示して
あり、ユーザが検索入力手段8から検索指示を行うと
(ステップS20)、環境情報取得手段9が現在の装置
の外界の環境の情報を取得する(ステップS21)。図
15にはユーザが検索指示を入力した画面の状態を示し
てあり、図示の例では、検索キー入力エリア25に検索
キーワード「昆虫」を入力し、検索ボタン24を押すこ
とによって検索指示がなされる。なお、本例では、ユー
ザがキーワードとして登録されているものを検索する例
を示したが、この指示は「全ての情報単位を表示する」
といったものや、「去年登録したものを表示する」とい
った時間を組み合わせたものでもかまわない。
【0090】そして、情報単位群検索手段11が、検索
入力手段8から入力された検索指示(検索キーワードを
含む)と、環境情報取得手段9から取得した検索時にお
ける環境情報とを組合せて情報単位群保持手段7を検索
し、検索条件に合致する登録情報単位を取り出し(ステ
ップS22)、この検索された情報単位が情報単位群提
示手段12によって図16に示すように画面表示される
(ステップS23)。なお、通常、環境情報が完全に一
致するものは、少ないことが予想されるので、図16の
例では検索結果は1件のみである。更に、検索された情
報単位の詳細を知りたい場合には、ユーザが指示を入力
することによってその詳細が情報単位群提示手段12に
よって画面表示される(ステップS24)。
【0091】次に、上記した環境属性を生成すると同様
にして、検索時に取得された環境情報の値を緩和して、
当該緩和された環境情報と、検索入力手段8からユーザ
によって入力された検索指示とに基づいて、情報単位群
保持手段7に登録されている登録情報単位を検索する処
理について説明する。すなわち、前述の環境情報に基づ
いた検索処理では、環境情報が完全に一致する場合が少
なく、検索結果が非常に少なくなってしまう恐れがある
ため、この検索処理では、環境情報の値に幅を持たせて
緩和することで、近い環境情報が記録されている登録情
報単位も検索できるようにしている。
【0092】図17にはこの検索処理手順を示してあ
り、ユーザが環境条件入力選択エリア21を指示する
と、環境条件生成手段10が図18に示すようなポップ
アップウインドウ36を画面表示し、ユーザに対してど
のように条件で検索時に取得した環境情報を緩和するか
の選択入力を促し、その選択入力を受け付ける(ステッ
プS30)。なお、図18に示す例は、環境条件選択ウ
インドウ36から「100m以内」を選択したものであ
る。そして、検索入力手段8から検索指示を受け付ける
(ステップS31)。図19には、検索指示を入力した
画面の状態を示してあり、この例は、検索キー入力エリ
ア25に検索キーワード「昆虫」を入力したものであ
り、検索処理を起動する指示は検索ボタン24が押され
ることにより行われる。なお、本例では、ユーザがキー
ワードとして登録されているものを検索する例を示した
が、この指示は「全ての情報単位を表示する」といった
ものや、「去年登録したものを表示する」といった時間
を組み合わせたものでもかまわない。
【0093】そして、環境条件取得手段9が現在の装置
の外界の環境の情報取得し(ステップS32)、環境条
件生成手段10がこの取得された環境情報を上記の選択
入力された条件に従って緩和して検索に用いる環境情報
(環境条件)を生成する(ステップS33)。この例で
は「100m以内」という緩和条件なので、「東経=1
35.23387&北緯=45.67541」となるは
ずの検索条件が、例えば「135.23377<東経<
135.23397&45.67531<北緯<45.
67551」というように一定の範囲をもつように変換
される。
【0094】そして、情報単位群検索手段11が、検索
入力手段8から入力された検索指示と環境条件生成手段
10によって生成された緩和された検索条件とを組合せ
て情報単位群保持手段7を検索し、条件に合致する登録
情報単位を取り出し(ステップS34)、情報単位群提
示手段12が検索された情報単位群を図20に示すよう
に検索結果エリア31に画面表示する(ステップS3
5)。なお、図示の例では、緩和された検索条件に合致
する登録情報単位が数十件検索されている。更に、検索
された情報単位の詳細を知りたい場合には、ユーザが指
示を入力することによってその詳細が情報単位群提示手
段12によって画面表示される(ステップS36)。な
お、これらの情報単位に写真などのマルチメディアデー
タが付加されている場合には、図21に示すように、関
連ファイル表示エリア30に表示されるアイコン37を
ユーザが選択指示することにより、マルチメディア情報
提示ダイアログ38が画面上に開いてそれらのデータを
表示提示される。
【0095】次に、情報単位に対応付けて情報単位群保
持手段7に登録されている環境属性を用いた検索処理を
説明する。この検索処理は、登録された環境情報に幅を
持たせた環境属性を検索対象側のキーとして用いること
により、検索用の環境情報を上記のような条件で幅を持
たせずとも、検索用の環境情報に近い環境情報が記録さ
れている登録情報単位も検索できるようにしている。図
22にはこの検索処置手順を示してあり、ユーザが環境
条件入力選択エリア21を指示すると、環境条件生成手
段10が図23に示すようなポップアップウインドウ3
6を画面表示し、ユーザに対してどのように条件で検索
時に取得した環境情報を緩和するか或いは環境属性を使
用した検索を行うかの選択入力を促し、その選択入力を
受け付ける(ステップS40)。なお、図23に示す例
では、「同一環境条件」を選択することによって、環境
属性を使用した検索を行うことが選択指示されている。
【0096】そして、検索入力手段8から検索指示を受
け付ける(ステップS41)。図24には、検索指示を
入力した画面の状態を示してあり、この例は、検索キー
入力エリア25に検索キーワード「昆虫」を入力したも
のであり、検索処理を起動する指示は検索ボタン24が
押されることにより行われる。なお、本例では、ユーザ
がキーワードとして登録されているものを検索する例を
示したが、この指示は「全ての情報単位を表示する」と
いったものや、「去年登録したものを表示する」といっ
た時間を組み合わせたものでもかまわない。
【0097】そして、環境情報取得手段9が現在の装置
の外界の環境の情報取得し(ステップS42)、情報単
位群検索手段11が、検索入力手段8から入力された検
索指示と環境情報取得手段9によって取得された環境情
報とを組合せて、情報単位群保持手段7に登録されてい
る環境属性を対象として検索し、検索条件が合致する登
録情報単位を取り出し(ステップS43)、情報単位群
提示手段12が検索された情報単位群を図25に示すよ
うに検索結果エリア31に画面表示する(ステップS4
4)。なお、図示の例では、検索条件に合致する環境属
性が付加された登録情報単位が4件検索されている。更
に、検索された情報単位の詳細を知りたい場合には、ユ
ーザが指示を入力することによってその詳細が情報単位
群提示手段12によって画面表示される(ステップS4
5)。なお、これらの情報単位に写真などのマルチメデ
ィアデータが付加されている場合には、図26に示すよ
うに、関連ファイル表示エリア30に表示されるアイコ
ン37をユーザが選択指示することにより、マルチメデ
ィア情報提示ダイアログ38が画面上に開いてそれらの
データを表示提示される。
【0098】次に、本発明が適用可能な情報配信システ
ムの例を説明する。なお、本例では、本発明が適用可能
な情報配信システムを、場所指定配信及び場所レンタル
・販売を行うエリア・ドキュメント・システム(Area D
ocument System)に適用した場合の例を示す。
【0099】図27には、本発明が適用可能な情報配信
システムの一例を示してある。同図に示した本例の情報
配信システムには、例えば固定的に設置される場所サー
バとして構成された管理装置41と、例えばユーザによ
り携帯されて移動させられるクライアント装置として構
成された端末装置42とが備えられており、管理装置4
1と端末装置42との間で無線通信が行われる。なお、
同図では、管理装置41や端末装置42に関してそれぞ
れ外部に備えられたアンテナを図示したが、例えば管理
装置41や端末装置42の内部にアンテナが備えられて
いてもよい。
【0100】また、例えば管理装置41は複数の端末装
置42との間で無線通信を行ってこれら複数の端末装置
42に対して情報を配信することが可能であるが、本例
では、説明の便宜上から、1つの端末装置42のみを図
示してあり、当該端末装置42を用いて説明を行う。
【0101】まず、管理装置41の構成例や動作例を説
明する。上記図27に示されるように、管理装置41に
は、情報単位群保持手段51や、位置情報受信手段52
や、情報単位群検索手段53や、情報単位群送信手段5
4が備えられている。
【0102】情報単位群保持手段27は、登録情報と領
域とを対応付けて保持する機能を有しており、本例で
は、例えば管理装置41により提供される画面(後述す
る場所指定配信及び場所レンタル・販売の要求設定画
面)を参照して、登録情報と領域との対応付けや、これ
ら登録情報や領域の登録(情報単位群保持手段51に保
持させること)が可能である。ここで、本例では、幅を
持った経度(例えば、a<東経<bなど)と幅を持った
緯度(例えば、c<北緯<dなど)を用いて領域を特定
している。
【0103】なお、登録情報としては、種々な内容の情
報であってもよく、また、領域としては、種々な形状や
種々な大きさ(面積)であってもよい。また、本例で
は、管理装置41側で上記した登録情報及び領域の登録
を行う構成としたが、例えば端末装置42側に登録を行
う機能を備えてもよく、また、例えば管理装置41と通
信可能に接続された他の装置(例えばネットワークを介
して接続されたコンピュータ等)を用いて遠隔から登録
が行われてもよい。
【0104】位置情報受信手段52は、端末装置42か
ら無線送信される後述する位置情報を受信する機能を有
している。ここで、本例では、例えば経度(例えば、東
経=e)と緯度(例えば、北緯=f)を用いて端末装置
42の位置を特定している。情報単位群検索手段53
は、例えば位置情報受信手段52によって受信した位置
情報に対応した領域を特定して、当該領域に対応付けら
れた情報単位を情報単位群保持手段27から検索する機
能を有している。
【0105】なお、端末装置42から通知される位置情
報が(幅を持たない)特定の位置を示す情報であるよう
な場合には、情報単位検索手段53では、例えば当該位
置を含む領域が当該位置情報に対応した領域として特定
される。また、端末装置42から通知される位置情報が
幅を持った位置(例えば、或る特定の位置の周囲5m以
内など)を示す情報であるような場合には、情報単位検
索手段53では、例えば当該幅を持った位置(つまり、
領域)と共通部分を有する1又は複数の領域が当該位置
情報に対応した領域として特定される。情報単位群送信
手段54は、情報単位群検索手段53によって検索され
た情報単位を端末装置42に対して無線により送信する
機能を有している。
【0106】ここで、本例において上記した登録情報と
領域とを対応付けて登録するための画面である、場所指
定配信及び場所レンタル・販売の要求設定画面の具体例
を示す。なお、このような要求設定画面は、例えば管理
装置41のディスプレイ等において提供することが可能
であるばかりでなく、例えば管理装置41からネットワ
ークで接続されたコンピュータ(登録サーバ)へ当該画
面の情報を送信して、当該コンピュータのディスプレイ
等において提供することも可能である。図28には、こ
のような要求設定画面の一例を示してあり、この例で
は、マスメを用いて領域を設定するマスメ設定方式を用
いて、領域(場所)情報の設定要求が行われる。
【0107】具体的には、同図に示した要求設定画面で
は、コンテンツ選択ボタン81や日時設定エリア82や
追加条件ボタン83や書き出しボタン84や支払契約シ
ステムボタン85を含む設定エリア71が画面の左側に
表示されるとともに、領域(場所)の選択及び設定を行
うための地図を含む地図エリア72が画面の右側の上部
に表示され、領域の設定箇所数を示す設定箇所数エリア
73が画面の右側の下部に表示されている。
【0108】コンテンツ選択ボタン81は、当該ボタン
81が押下された場合に、登録情報を選択して設定する
ことができる画面へと移行させるボタンであり、本例で
は、例えば既に作成されている種々な登録情報(コンテ
ンツ)を参照してこれらの登録情報の中から任意の登録
情報を選択して設定することができる。具体的には、本
例では、例えば管理装置41が、コンテンツ会社によっ
て作成された様々な登録情報(コンテンツ)や、ユーザ
によって作成された様々な登録情報(コンテンツ)を販
売用或いはレンタル用として管理しており、登録情報の
選択や設定を行う者はこれらの登録情報を参照すること
ができる。なお、同図の例では、登録情報(コンテン
ツ)の参照中であって、「宝探しゲーム」が選択されて
いる。
【0109】また、日時設定エリア82は、情報配信サ
ービスを行う期間(レンタルの場合には、例えばレンタ
ルの期間)に関する条件(例えば環境情報や環境属性に
相当するものであって、時間に関するもの)を設定する
ためのエリアであり、例えば日付や時刻を用いて日時を
設定する。なお、同図の例では、「4/24 10:0
0〜4/28 21:00」が設定されている。
【0110】追加条件ボタン83は、当該ボタン83が
押下された場合に、検索を行うユーザ(クライアント
側)により利用されるパスワードの設定や、検索により
所定の登録情報を引き出すためのキーワードの設定を行
うことができる画面へと移行させるボタンであり、この
ような追加条件の設定は例えば必要に応じて行われる。
【0111】書き出しボタン84は、当該ボタン84が
押下された場合に、同図の画面等を用いて設定された内
容をファイルに書き出す処理や、或いはプリンタにより
印刷出力する処理を実行させるボタンであり、このよう
なファイルや印刷結果により設定内容を検討することや
保管することができる。なお、これらの処理に関して、
例えばバッチ処理が利用されてもよい。
【0112】支払契約システムボタン85は、領域(場
所)をレンタルすることや購入することを実行する場合
に押下されるものであり、当該ボタン85が押下された
場合に、レンタル或いは購入のそれぞれに応じた契約・
支払画面へと移行させるボタンであり、これにより、当
該契約・支払画面においてスムーズにレンタル契約或い
は購入契約やその支払を行うことが可能である。
【0113】地図エリア72では、レンタル対象或いは
購入対象となる領域の地図が表示され、レンタルや購入
したい領域を選択して設定することができる。同図の例
では、マスメ設定方式を採用しており、例えば予め地図
上に領域を分割するマスメが表示されていて、マウスの
クリック等を用いて各マスメ毎に設定するか或いは解除
するかを選択することにより、1又は複数のマスメから
成る領域(場所の範囲)を設定することができる。
【0114】設定箇所数エリア73では、地図エリア7
2で設定された領域の数や、その全体の面積が示され
る。なお、同図の例では、11個のマスメが設定されて
おり、全体の面積が99mとなっている。また、同図
の例では、設定された領域の濃度が他の部分(設定され
ていない領域)と比べて大きく表示されている。
【0115】なお、図29及び図30には、上記のよう
な要求設定画面の他の例を示してあり、これら他の例の
画面では、地図エリアにおいて領域を選択する仕方のみ
が上記図28に示した画面と異なっている。このため、
説明の便宜上から、図29や図30に示した画面では、
上記図28と同様な部分については同じ符号を用いて示
してある。
【0116】具体的には、図29に示した画面の地図エ
リア74では、円形設定方式を採用しており、例えばマ
ウスのクリック等を用いて円の中心点を決定し、その
後、マウスのドラッグ等を用いて当該円の半径を決定す
ることにより、円形の領域を設定することができる。な
お、同図の例では、2個の円形領域が設定されており、
全体の面積が85mとなっている。
【0117】また、図30に示した画面の地図エリア7
5では、多角形設定方式を採用しており、例えばマウス
のクリック等を用いて複数の点を決定して、これらの点
によって領域(図形)を形どることにより、当該領域を
設定することができる。なお、同図の例では、1個の図
形領域が設定されており、全体の面積が78mとなっ
ている。
【0118】以上のような要求設定画面を用いて、例え
ば管理装置41側では、種々な登録情報と種々な領域と
を対応付けて情報単位群保持手段51に保持させること
ができる。なお、本例では、登録情報と領域とが対応し
ており、また、情報単位群保持手段51では例えば各領
域毎に異なるメモリ領域を割り当てて当該各領域に対応
付けられた登録情報を記憶することが行われるため、本
例において領域をレンタル或いは販売することは、当該
メモリ領域をレンタル或いは販売することに相当する。
【0119】次に、端末装置42の構成例や動作例を示
す。上記図27に示されるように、端末装置41には、
位置情報取得手段61や、位置情報送信手段62や、情
報単位群受信手段63や、情報単位群提示手段64が備
えられている。また、端末装置42にはGPSが備えら
れている。なお、本例では、端末装置42の本体とGP
S部分とを着脱可能な別体として構成してあるが、例え
ばGPSが端末装置42に内蔵された構成が用いられて
もよい。
【0120】位置情報取得手段61は、GPSを用いて
自己(当該端末装置42)が存する位置に関する情報
(位置情報)を取得する機能を有している。ここで、本
例では、上述のように、GPSにより検出される経度や
緯度を用いて位置を特定する。また、上述のように、位
置情報としては、例えば(幅を持たない)特定の位置を
示す情報が用いられてもよく、また、例えば幅を持った
位置を示す情報が用いられてもよい。
【0121】位置情報送信手段62は、位置情報取得手
段61によって取得された位置情報を管理装置41に対
して無線により送信する機能を有している。情報単位群
受信手段63は、管理装置41から無線送信される情報
単位を受信する機能を有している。情報単位群提示手段
64は、情報単位群受信手段63によって受信した情報
単位を提示する機能を有している。
【0122】ここで、図31には、本例の端末装置42
に備えられた画面等の外観の一例を示してある。同図に
示されるように、本例の端末装置41には、例えば液晶
の画面91が備えられているとともに、ユーザが当該端
末装置42に対して情報や指示を入力するために操作さ
れる複数のキー93〜95が備えられている。
【0123】同図に示した画面91では、例えば端末装
置42を操作するユーザが自分にとって興味のある分野
やキーワード等を設定することができる。この設定の内
容は、端末装置42から管理装置41へ無線送信され
て、管理装置41により検索処理(本例では、興味検
索)の要素として用いられる。
【0124】具体的には、画面91中の基本設定部10
1では、例えば予め限定した情報種類(ジャンル)の選
択項目(同図の例では、「歴史」、「文学」、「地
理」)が用意されており、ユーザが選択した項目につい
ては検索のためのキーワード(検索キー)として設定さ
れて、当該キーワードが管理装置41における情報検索
においてOR検索のキーとして用いられる。
【0125】また、画面91中の追加キーワード部10
2では、例えばひらがなや漢字等を用いて文字を入力す
ることができ、そして、カンマで区切られた各々の文字
(或いは文字列)が検索のためのキーワード(検索キ
ー)として設定されて、当該キーワードが管理装置41
における情報検索においてOR検索のキーとして用いら
れる。
【0126】つまり、本例では、上記した基本設定部1
01で設定されたキーワードに対して更に、追加キーワ
ード部102で設定されたキーワードがOR検索のため
のキーワードとして追加される。また、本例では、キー
ワードの記入順が、検索結果として表示される項目の順
に反映される(つまり、先の順序で記入されたものに関
しては先の順序で表示される)。なお、同図の例では、
「神社」、「源頼朝」という2つのキーワードが記載順
に設定されている。
【0127】また、画面91中の興味範囲設定部103
では、例えば予め幾つかの領域範囲(同図の例では、
「半径5m」、「半径10m」)の選択項目が用意され
ており、端末装置42を操作するユーザが希望する項目
を選択することにより、選択した項目の領域範囲が設定
されて、自己(端末装置42)の位置を中心とする当該
設定された領域範囲内(例えば、自己の位置から半径5
m以内、など)に関して管理装置41による情報検索が
行われることが実現される。つまり、本例の管理装置4
1では、このようにして端末装置42により設定された
領域範囲内に対応付けられて登録されている(情報単位
群保持手段51に保持されている)情報を検索する。
【0128】また、画面91中のキャンセルボタン10
4は、当該ボタン104が押下された場合に、画面91
上に表示された設定内容をキャンセルさせるボタンであ
る。また、画面91中の設定ボタン105は、当該ボタ
ン105が押下された場合に、画面91上に表示された
内容を設定させるボタンである。具体的には、本例で
は、設定ボタン105が押下されると、例えば画面91
上の設定内容を含む検索のための情報が端末装置42か
ら管理装置41に対して無線送信される。
【0129】次に、図32を参照して、本例の場所指定
配信及び場所レンタル・販売の全体的な流れの一例を示
す。概要としては、本例の管理装置41側では、例えば
屋外の観光地等においてその領域を複数に分割して各領
域を各依頼者(各情報提供者)に貸す或いは販売するこ
とを行い、各依頼者は自己が借りた或いは購入した領域
と自己の希望する登録情報とを対応付けて管理装置41
に登録する。そして、管理装置41では、端末装置42
からの位置情報に対応した領域に対応付けられた登録情
報を当該端末装置42に対して無線送信することによ
り、各依頼者により登録された登録情報を端末装置42
のユーザに対して提供する。
【0130】なお、同図に示した流れでは、依頼者の要
求に従って、所定の領域(場所)にユーザを集客させる
ための動機付けを、登録情報(コンテンツ)を利用して
企画することができ、これにより、実際の「場」におけ
る商いを活性化させることができる。また、同図では、
図中に示した3種類の矢印を用いて、お金の流れや、作
業の流れや、請求の流れを示してある。
【0131】具体的には、例えば依頼者(例えば交通機
関や観光会社や商店等)は、領域に対応付けて登録する
ためのイベントの企画をイベント企画者に対して要求及
び指示する(ステップS51)。なお、この場合、イベ
ント企画者は依頼者に対して企画料を請求する。
【0132】イベント企画者(例えば広告代理店等)
は、例えば所定の端末(場所設定要求端末)を用いて、
管理装置41による情報配信サービスを使用するための
システム設定を行うことを場所データ管理会社に対して
要求及び指示するとともに、これに関して場所データ管
理会社との間で電子契約及び決済を行う。また、イベン
ト企画者は、登録情報(コンテンツ)の内容の作成を行
うことをコンテンツ会社に対して要求及び指示する(ス
テップS52)。なお、この場合、場所データ管理会社
はイベント企画者に対してシステム使用料を請求し、コ
ンテンツ会社はイベント企画者に対して登録情報(コン
テンツ)の作成料や使用料を請求する。
【0133】コンテンツ会社は、要求等された登録情報
(コンテンツ)を作成して、当該登録情報を場所データ
管理会社の管理装置41に登録することを実施する(ス
テップS53)。なお、この場合、場所データ管理会社
はコンテンツ会社に対して登録情報の管理料を請求す
る。また、登録情報は例えばコンテンツ会社により作成
されるばかりでなく、例えば一般のユーザ等により作成
されてそれがコンテンツ会社等に売られてもよい。
【0134】場所データ管理会社は、管理装置41を備
えており、例えばイベント企画者からの要求に応じて上
記図28等に示したような要求設定画面を当該イベント
企画者に対して提供し、そして、当該イベント企画者に
より指定された登録情報(コンテンツ)と領域との対応
付けを含む設定内容の登録を受け付ける。なお、このよ
うな受付は、例えば管理装置41とネットワークを介し
て接続されたコンピュータ等をイベント企画者が操作す
ることで実行可能であり、この場合、管理装置41で
は、イベント企画者からの登録要求に応じて自動的に登
録情報及び領域等の登録を行って、当該登録の予約処理
が終了したことをイベント企画者に対して通知する。
【0135】また、場所データ管理会社の管理装置41
では、端末装置42から無線送信される検索指示等の情
報に基づいて、当該端末装置42が存する位置に応じた
領域に対応付けられた登録情報を検索し、当該登録情報
を当該端末装置42に対して無線送信することにより配
信サービスを行う。また、管理装置41では、配信した
登録情報のログを作成し、当該ログの管理や報告を行う
(ステップS54)。
【0136】ユーザ(クライアントユーザ)は、端末装
置42を携帯して移動しており、例えば上記図31に示
したような画面91を用いて自分の興味プロパティ(ジ
ャンルや追加キーワード等)を指定して、本例の情報配
信サービスが実施されている地域(例えば観光地等)を
歩く。そして、ユーザは、様々な領域(場所)に行くこ
とにより、各領域(及び指定したジャンルや追加キーワ
ード等)の条件に合った登録情報の配信を管理装置41
から端末装置42に受けることができ、これにより、例
えば端末装置42の画面上に表示出力された当該登録情
報を閲覧することができる(ステップS55)。このよ
うにすることで、ユーザが実際に様々な領域(場所)に
赴くことが活性化され、これに伴って、例えば依頼者は
各企画に基づいた現実の場における商いによる収入をよ
り多く得ることができるようになる。
【0137】以上のように、本例の情報配信システムで
は、管理装置41が領域に対応付けられた登録情報を管
理して、端末装置42の存する位置に応じた情報単位を
当該端末装置42に対して無線送信することで情報配信
サービスを行い、また、端末装置42では当該情報単位
の配信を受けて、当該情報単位をユーザに対して提示す
る。
【0138】本例のような情報配信システムでは、例え
ば管理装置41側で領域や領域に対応付けられる登録情
報を管理するため、領域(場所)を貸す或いは販売する
といったビジネスが成立する。そして、例えば領域の大
きさ(面積)に応じてレンタル料或いは販売料を設定す
るといったことも可能である。
【0139】なお、本例では、好ましい態様として、複
数の領域に対応付けられた登録情報を管理装置41(例
えば端末装置42に対して遠隔に設置されたもの)が一
括管理する場合を示したが、例えば各領域に対応付けら
れた情報をそれぞれ当該各領域の付近の装置(管理装置
41を構成するもの)により保持させておくといったこ
とも可能である。また、本例の情報配信システムの適用
分野としては、種々なものであってもよく、例えば、上
記のような集客のためばかりでなく、オリエンテーリン
グ等において利用することも可能である。
【0140】また、本例の情報配信システムでは、端末
装置42の位置に応じた登録情報を管理装置41が検索
して配信し、当該登録情報を端末装置41がそのまま
(つまり、更に選別することなく)ユーザに対して提示
する態様を示したが、例えば端末装置42が所定の位置
(例えば観光地の入り口等)に存することに応じて管理
装置41が当該端末装置42に対して複数の領域(例え
ば観光地全体を構成する複数の領域、など)に対応付け
られた登録情報及びその対応付けの情報を送信し、端末
装置42が当該情報を受信して保持しておくとともに、
自己(当該端末装置42)の移動に伴って自己の位置に
応じた情報を当該保持情報から検索して、検索した情報
をユーザに対して提示するといった態様を用いることも
可能である。
【0141】このように、本発明が適用可能な情報配信
システム(や情報登録装置や情報検索装置)では、例え
ば管理装置41側で情報を検索(選別)する構成とする
ことも可能であり、例えば端末装置42側で情報を検索
する構成とすることも可能であり、また、例えば管理装
置41側で或る程度の範囲で情報を検索するとともに端
末装置42側で当該或る程度の範囲の情報の中から更に
細かく情報を検索する構成とすることも可能である。
【0142】次に、本発明に係る一実施例(第1実施
例)を図面を参照して説明する。まず、本発明に係る情
報登録装置や情報検索装置を適用した情報登録提示装置
の全体構成例を説明する。図33は、本例の情報登録提
示装置の構成例を示すブロック図である。同図に示され
るように、本例の情報登録提示装置には、断片的な情報
を入力する情報単位入力手段111と、位置・高度・速
度・温度・湿度等の装置外の環境の情報を取得する環境
情報取得手段112と、環境情報取得手段112におい
て取得した環境情報を一定の範囲ごとの代表値群に変換
する環境情報代表値生成手段113と、情報単位入力手
段111から入力された断片的な情報に、環境情報代表
値生成手段113によって生成された代表値群を付加し
て登録する情報単位登録手段114と、情報単位登録手
段114によって登録された情報単位群を保持する情報
単位群保持手段115とが備えられている。
【0143】また、本例の情報登録提示装置には、ユー
ザからの検索範囲の入力を受け付ける検索範囲入力手段
116と、検索範囲入力手段116からの入力及び検索
時点で環境情報代表値生成手段113より出力される環
境情報の代表値から検索式を生成する検索式生成手段1
17と、検索式生成手段117によって生成された検索
式を使用して情報単位群保持手段115を検索する情報
単位群検索手段118と、情報単位群検索手段118に
よって検索された情報単位群をユーザに提示する情報単
位群提示手段119と、個々の検索式の検索結果から情
報単位の概況を提示する情報単位概況提示手段120と
が備えられている。
【0144】図34には、本例の情報登録提示装置の画
面例を示してある。この例では、情報単位登録ボタン1
21は登録の際に押下するボタンであり、情報単位検索
ボタン122は検索の際に押下するボタンであり、検索
結果表示エリア123は検索結果をリストで表示するエ
リアであり、名前エリア124は登録情報の名前を入力
や提示するエリアであり、内容エリア125は登録情報
の内容を入力や提示するエリアであり、画像エリア12
6は画像情報を入力や提示するエリアであり、キーワー
ドエリア127は登録情報のキーワードを入力や提示す
るエリアである。
【0145】次に、本例の情報登録提示装置により行わ
れる情報単位の登録について説明する。図35は、ユー
ザが情報単位を入力して登録する処理の手順例を示すフ
ローチャートである。すなわち、まず、ユーザは情報単
位入力手段11により、例えば図36に示すように、情
報単位を入力する(ステップS61)。この例では、
「朝5:30 北側の土手付近にあるクヌギの木を...」とい
う内容の文章に、「ヒラタクワガタ」という名前と、
「昆虫,クワガタ,朝,ヒラタ,オス」という検索キー
ワードを付加して入力する。また、その場で撮影した写
真(画像)も付加する。そして、情報単位登録ボタン1
21を押す。
【0146】次に、環境情報取得手段112が、現在の
機器(情報登録提示装置)の置かれている環境情報を取
得する(ステップS62)。ここで、本例では、GPS
から提供される経度・緯度情報を環境情報としており、
例えば「北緯35度42分56秒9、東経139度44分03秒0」と
いう測定データが得られたものとする。なお、これらの
環境情報は、測定機器等から検出される情報であればど
のようなものでもかまわない。このような環境情報とし
ては、例えば、高度や、速度や、時計から提供される日
付・時刻や、温度計から提供される気温や、湿度計から
提供される湿度や、気圧や、風量・風向や、音の強度・
周波数や、光量・紫外線量・赤外線量や、放射線量や、
その他化学的分析手法で取得される数値などが考えられ
る。
【0147】次に、この環境情報から、一定の範囲(本
例では、位置範囲)を代表する代表値を多段階のレベル
で生成する(ステップS63)。この代表値は、各位置
範囲を識別する情報として用いることが可能である。図
37には、登録時に環境情報代表値生成手段113によ
って生成される代表値等の一例を示してある。同図の例
では、計測値としては、緯度・経度で1/10秒まで計測し
ている。この場合、日本近辺での実際の長さは3mであ
る。そこで、本例では、この3m範囲(一辺の長さが3
mである正方形の範囲)をレベル1とする。次に、この
レベル1の3倍の範囲(9m四方)をレベル2とする。以
下、この例ではレベル6(729m四方)まで計算して、
図示してある。
【0148】各レベル(レベル1〜レベル6)における
緯度や経度の代表値では、例えば図38に示されるよう
に、第1番目のセクションが東西南北(それぞれ、E、
W、S、N)を1バイトで示し、二番目のセクションが
範囲(位置範囲)の一辺の長さを3mを単位として16
進数の4バイトで示しており、三番目のセクションが実
際の代表値を16進数の6バイトで表現している。各レ
ベルにおける緯度や経度の代表値は、計測値を1/10秒単
位の整数値に変換して、その値を範囲の一辺の長さ(例
えばレベル3であれば27m、など)でちょうど割り切
れるように「丸め」を行ったものである。この計算は例
えば、計測値を範囲の一辺の長さで割ったもの(つま
り、割り算の結果)の小数点以下を切り捨てて、その切
り捨てた結果に、さらに範囲の一辺の長さを掛け算する
ことによって容易に算出することができる。
【0149】図39には、上記図36に示したように入
力した情報が保存される際の内部構造であって、代表値
の情報を含まないものの一例を示してある。図39に示
したデータ構造では、ID番号(識別番号)の情報を格
納するID部131と、名前の情報を格納する名前部1
32と、内容の情報を格納する内容部133と、キーワ
ードの情報を格納するキーワード部134とからデータ
が構成されている。
【0150】そして、本例では、これらの情報に対し
て、上記(ステップS63の処理)のようにして算出し
た代表値の情報を、例えば図40に示されるように、キ
ーワード部134に付加する(ステップS64)。同図
において、キーワード部134内のカンマ(,)はキー
ワードの区切りを示しており、算出された全ての代表値
(全てのレベルの緯度及び経度の代表値)の情報が、ユ
ーザにより付加されたキーワード(「昆虫」、「クワガ
タ」等)の後ろにキーワードとして付加されている。同
図に示したような各種の情報を、情報単位登録手段11
4が情報単位群保持手段115に登録して登録処理を終
了する(ステップS65)。
【0151】次に、本例の情報登録提示装置により行わ
れる環境情報に基づく情報単位の検索について説明す
る。図41は、環境情報に基づいて情報単位を検索する
処理の手順例を示すフローチャートである。すなわち、
まず、ユーザは、検索範囲入力手段116から検索範囲
(本例では、検索位置範囲)の指示を行う(ステップS
71)。
【0152】ここで、図42には、検索指示として、情
報単位の検索範囲の指定を入力した場合における画面の
一例を示してある。同図の例では、ユーザは、検索範囲
指定ダイアログ141を使用して検索範囲を指定する。
このダイアログ141では、機器(情報登録提示装置)
が現在において存する位置の「周囲9m四方」、「周囲
27m四方」、「周囲81m四方」、「周囲273m四
方」、「周囲729m四方」、「周囲2187m四方」
のいずれかにある情報を検索するよう指示することがで
きる。ここで、本例では、ユーザが「周囲273m四
方」を選択したものとする。なお、機器(情報登録提示
装置)の他の利用形態として、例えば検索範囲入力手段
116を設けずに、予め決められた検索範囲で検索が行
われる構成とすることも可能である。
【0153】また、上記のような検索範囲の指示が入力
されるに際して、環境情報取得手段112が現在の環境
情報を取得する(ステップS72)。ここで、本例で
は、GPSが「北緯35度42分58秒2、東経139度44分01秒
9」という計測値を返してきたものとする。この情報を
もとに環境情報代表値生成手段113は、登録の場合と
同じようにして、図43に示すように、各レベル1〜6
について緯度や経度の代表値等を生成する(ステップS
73)。
【0154】次に、検索範囲入力手段116で入力され
た範囲(本例の場合には、自分のまわり273mであ
り、レベル5に相当する)を近似的に表現する。ここ
で、図44には、このような近似範囲の一例を表現して
あり、同図を用いて検索式の生成の仕方を説明する。同
図において、現在位置は星印の位置であると計測された
ものとする。本例では、レベル4(1辺が81m)の四
辺形を、現在位置を中心として9つ設定する。すると、
この9つの四辺形で表現される領域は、一辺が273m
である正方形の領域となり、すなわち、レベル5に相当
する四辺形の領域となる。なお、同図中の9つの黒塗り
の四角は各位置範囲(一辺が81mの位置範囲)の代表
値を示している。
【0155】また、図45(a)には、上記した9つの
四辺形で表現される領域に含まれる当該9つの四辺形の
緯度の代表値(3種類)及び経度の代表値(3種類)を
示してある。この場合、この領域に含まれる各位置範囲
(9つの四辺形)の代表値と対応付けられた情報単位を
検索するための検索式としては、例えば図45(b)に
示されるものが検索式生成手段117によって生成され
る(ステップS74)。
【0156】なお、同図(b)に示した検索式は9つの
位置範囲と対応した情報単位を一括的に検索するもので
あり、検索式中の「|」はOR検索(1つでも該当して
いれば拾い上げる検索)を示し、検索式中の「&」はA
ND検索(両者が一致した場合に拾い上げる検索)を示
し、検索式中の「(」及び「)」は検索の優先順位を制
御する記号(「()」内が優先される記号)を示す。こ
のような検索式によって、現在位置を中心とした9つの
81m四方の四辺形の領域(つまり、9つのレベル4の
位置範囲)と対応付けられて登録された登録情報を検索
することができる。
【0157】そして、情報単位群検索手段118が上記
のような検索式を使用して情報単位群保持手段115を
検索する(ステップS75)。その後、例えば情報単位提
示手段119が検索結果を表示して(ステップS7
6)、当該検索処理が終了させられる。
【0158】ここで、図46には、検索結果がリストア
ップされている画面の様子の一例を示してあり、この検
索結果の中には、上記した(上記図36や上記図40を
用いて示した)登録処理で登録した情報単位も含まれて
いる。これは、上記図40に示したように、上記した登
録のステップ(上記図35中のステップS65)におい
て登録した情報単位の中に「N-001B-139E87」というキ
ーワード(上記図40において下線で示した)と「E-00
1B-4CC218」というキーワード(上記図40において下
線で示した)が同時に含まれているためである。図47
には、この情報単位を提示した画面の一例を示してあ
る。
【0159】次に、本例の情報登録提示装置により行わ
れる概況の検索を説明する。図48は、環境情報に基づ
いて情報単位を検索して、当該検索結果を周囲の概況と
して提示する処理の手順例を示すフローチャートであ
る。すなわち、まず、ユーザは、例えば上記図41に示
した場合と同様に、検索範囲入力手段116から検索範
囲の指示を行う(ステップS81)。ここで、例えば、
ユーザが273m四方を選択したものとする。
【0160】また、上記のような検索範囲の指示が入力
されるに際して、環境情報取得手段112が現在の環境
情報を取得する(ステップS82)。ここで、本例で
は、GPSが「北緯35度42分58秒2、東経139度44分01秒
9」という計測値を返してきたものとする。そして、こ
の情報をもとに、環境情報代表値生成手段113が代表
値を生成する(ステップS83)。なお、生成される代
表値等としては、例えば上記図43に示したものと同様
である。
【0161】次に、検索範囲入力手段116で入力され
た範囲(本例の場合には、自分のまわり273mであ
り、レベル5に相当する)を近似的に表現するために、
レベル4に相当する一辺が81mの四辺形を9つ設定す
る。上記した(上記図41を用いて示した)検索処理の
場合と同じように、この9つの四辺形から成る領域に含
まれる当該9つの四辺形については、緯度及び経度の代
表値としては、例えば図49(a)に示されるように表
現されるものとなる。
【0162】このような代表値に基づいて、検索式生成
手段117が、例えば図49(b)に示されるように、
各方位に相当する範囲(9つの各位置範囲)を表現する
検索式を生成する(ステップS84)。なお、同図49
(b)に示されるNo.1〜No.9の9つの検索式の
それぞれは、検索範囲(本例では、レベル5の検索位置
範囲)に含まれる9つの範囲(本例では、9つのレベル
4の位置範囲)のそれぞれに対応している。
【0163】そして、情報単位群検索手段118が,こ
のような複数の検索式を順次適用して、情報単位群保持
手段115に保持された情報単位群を検索する(ステッ
プS85)。これにより情報単位が検索されると、例え
ば図50に示すような画面表示の形態を用いて、情報単
位概況提示手段120が、検索された件数を、当該情報
単位概況提示手段120の表示部分である概況表示ダイ
アログ151(本例では、9つの位置範囲に対応して9
つのエリアに分割されている)に表示していく(ステッ
プS86)。そして、このような処理(ステップS8
5、S86の処理)を全ての検索式に関して繰り返して
行う(ステップS87)。
【0164】ここで、上記図50に示した例では、「北
西」や「西」や「現在位置」等の各方位に対応した9つ
の範囲(本例では、位置範囲)のそれぞれについて、各
範囲に対応付けられて登録されている情報単位の数を数
値により示してある。なお、例えば図51に示される概
況表示ダイアログ152のように、各範囲に対応付けら
れて登録されている情報単位の数を、その数と同数の点
をランダムに表示することにより表現することもでき、
これにより、より直感に訴えるような表示にすることも
可能である。
【0165】また、本例の情報登録提示装置では、ユー
ザは、例えば上記図50(や上記図51)に示される複
数の範囲の中で参照したい範囲を選択することにより、
当該選択した範囲に対応付けられて登録されている情報
単位群にアクセスすることができる。図52には、この
ようにしてアクセスされた検索結果(同図の例では、
「北」に対応した位置範囲に対応付けられた情報単位
群)がリストアップされて、その中の1つの情報単位の
名前や内容や画像やキーワードが画面に提示された例を
示してある。
【0166】以上のように、本例の情報登録提示装置で
は、情報単位入力手段111が登録情報を入力するとと
もに、環境情報取得手段112が情報単位入力手段11
1が存する環境(本例では、位置)の情報を取得し、環
境情報代表値生成手段113が環境情報取得手段112
によって取得された環境情報を一定の範囲毎(本例で
は、階層的な各レベル1〜6に対応する大きさの位置範
囲毎)の環境情報代表値群に変換する。そして、情報単
位登録手段114が情報単位入力手段111から入力さ
れた登録情報に、当該情報が入力された際の環境情報の
値を含む環境範囲の識別情報(本例では、環境情報代表
値生成手段113によって生成された環境情報代表値
群)を付加して登録し、情報単位群保持手段115が情
報単位登録手段114によって環境範囲識別情報が付加
された登録情報を保持する。
【0167】また、このような情報単位の登録に際し
て、本例の情報登録提示装置では、登録情報の検索時に
要求される検索環境範囲(本例では、検索位置範囲)の
大きさと比べて小さく区切られた環境範囲(本例では、
位置範囲)を用いて、環境範囲と登録情報とを対応付け
て登録することを行う。
【0168】したがって、本例の情報登録提示装置で
は、メモや写真などの断片的な登録情報は、当該登録情
報が登録されたときの環境の情報値(本例では、位置)を
含む環境範囲の識別情報(本例では、環境情報代表値
群)が付加された形式で記憶登録され、後述する情報検
索処理に関して示すように、この登録時の環境範囲を用
いることにより該当する登録情報を検索する処理に供す
ることができる。
【0169】また、本例の情報登録提示装置では、上述
のように、情報単位群保持手段115が登録情報の検索
時に要求される検索環境範囲(本例では、検索位置範
囲)の大きさと比べて小さく区切られた環境範囲毎(本
例では、階層的な各レベル1〜6に対応する大きさの位
置範囲毎)に、例えば対応付けられる登録情報が存在す
る全ての環境範囲に対して、当該登録情報が登録された
際などの環境範囲の識別情報(本例では、環境情報代表
値群)と登録情報とを対応付けて保持している。
【0170】このような構成において、検索範囲入力手
段(本例では、本発明に言う検索入力手段に相当する)
116が情報単位群保持手段115に保持されている登
録情報を検索するための指示として検索環境範囲を入力
するとともに、環境情報取得手段112が検索範囲入力
手段116が存する環境(本例では、位置)の情報を取
得し、環境情報代表値生成手段113が環境情報取得手
段112によって取得された環境情報を一定の範囲毎
(本例では、階層的な各レベル1〜6に対応する大きさ
の位置範囲毎)の環境情報代表値群に変換する。
【0171】次に、検索式生成手段117が環境情報代
表値生成手段113によって生成された環境情報代表値
群や、検索範囲入力手段116から入力された検索指示
(本例では、検索環境範囲の大きさの指示を含む)に基
づいて、一定の範囲の環境(本例では、検索位置範囲に
相当する位置の範囲)を例えば近似的に表現する検索式
を生成する。
【0172】そして、このようにして生成された検索式
を使うことにより、情報単位群検索手段118が当該検
索式により示される環境範囲と対応付けられた登録情報
(つまり、検索位置範囲に相当する範囲の登録情報であ
り、具体的には、取得された環境情報の値を含む環境範
囲及びその周囲の環境範囲と対応付けられた登録情報)
を情報単位群保持手段115から検索し、情報単位提示
手段(本例では、本発明に言う情報単位群提示手段に相
当する)119が情報単位群検索手段118によって検
索された情報単位をユーザに対して提示する。
【0173】したがって、本例の情報登録提示装置で
は、検索を行っている環境に基づいた検索が行われ、登
録情報の検索時に要求される検索環境範囲の大きさに基
づいて、当該環境に合致する環境情報の値を含む環境範
囲の識別情報や、当該環境範囲に近い環境範囲の識別情
報が付加された登録情報のみが検索されてユーザに提示
される。
【0174】この場合に、本例の情報登録提示装置で
は、登録情報の検索時に要求される検索環境範囲の大き
さと比べて小さく区切られた環境範囲毎に当該環境範囲
の識別情報と登録情報とを対応付けて保持し、環境情報
取得手段112によって取得された環境情報の値を含む
環境範囲及びその周囲にある環境範囲と対応付けられた
登録情報を検索する構成であるため、例えば環境情報の
値に多少の誤差が生じてしまうような場合であっても実
際の環境に合った登録情報の検索が行われることを実現
することができ、また、例えばユーザ(情報登録提示装
置)の環境が変化するような場合であっても環境の変化
に応じたスムーズな情報検索が行われることを実現する
ことができる。
【0175】また、本例の情報登録提示装置では、例え
ば上記課題で述べたようなアナログ的な検索の仕方と比
べて、登録情報の検索処理が簡易にかつ高速に行われる
ことを実現することができる。また、具体例として、本
例の情報登録提供装置では、環境情報代表値群を登録情
報と対応付けているため、データの構造を簡易にするこ
とができ、当該データの処理速度を向上させることもで
きる。
【0176】また、本例の情報登録提示装置では、例え
ば上記のような構成において、情報単位概況提示手段1
20(本例では、本発明に言う情報単位群提示手段に相
当する)が、情報単位群検索手段118によって検索さ
れた結果を個々の検索式の結果毎に提示することによ
り、情報単位群検索手段118によって検索された情報
単位を各環境範囲毎(本例では、各位置範囲毎)に分け
て、ユーザに対して提示する。
【0177】したがって、本例の情報登録提示装置で
は、例えば複数の環境範囲から成る検索環境範囲に対応
付けられた登録情報を提示するに際して、当該検索環境
範囲に対応付けられた情報単位の概況(本例では、各環
境範囲毎に対応付けられた登録情報)をユーザにとって
把握し易く(例えば見易く、聞き易くなど)提示するこ
とができる。これにより、ユーザは各環境範囲に対応付
けられた登録情報の概況を簡易且つ高速に把握すること
ができる。
【0178】次に、図53、図54、図55には、本発
明に係る技術を実際に利用した機器の使用例を示してあ
る。なお、ここでは、このような機器として本例の情報
登録提示装置を例として示すが、このような機器の使用
例は、例えば本発明に係る情報登録装置と情報検索装置
との両方の機能を有した装置ばかりでなく、いずれか一
方の装置(情報登録装置或いは情報検索装置)の機能を
有した装置にも適用可能なものである。
【0179】図53に示した機器では、ヘッドフォン1
61に環境情報取得手段112の一例であるGPS受信
機(GPSアンテナ)162を付加してあり、これによ
り、環境情報を取得しながら、登録情報等の情報をヘッ
ドフォン161経由で音声としてユーザ164に提示し
ている。なお、同図に示した例では、情報登録提示装置
に備えられる環境情報取得手段112以外の機能につい
ては別の筐体163に収められている。このようにユー
ザ164の頭部の上方にGPS受信機162を配置する
と、衛星からのGPS電波を当該GPS受信機162に
より受け易くなるため好ましい。また、ユーザは登録情
報を音声で確認することができるので、例えば交通量の
多い地点においても登録情報を耳で安全に確認すること
ができる。
【0180】図54に示した機器では、ユーザ173の
肩に載せる人形タイプの機器171が実現されている。
具体的には、同図に示した例では、GPS受信機172
を備えた人形型の機器171がユーザ173の肩にベル
トでとめられている。このようにユーザ173の肩の上
方にGPS受信機172を配置すると、衛星からのGP
S電波を当該GPS受信機172により受け易くなる等
といった効果が得られて好ましい。
【0181】図55(a)及び図55(b)に示した機
器では、GPS受信機181と、ブルートゥース(Blue
tooth:ノートPC(Personal Computer)やPDA(Pe
rsonal Digital Assistant)端末や携帯電話などを相互
に無線接続するための規格)受信機を有した携帯端末装
置182とを組み合わせて、環境情報取得手段112を
構成してある。
【0182】ここで、同図(a)にはユーザ183が屋
外に存する場合の様子を示し、同図(b)にはユーザ1
83が屋内に存する場合の様子を示してある。例えばユ
ーザ183が屋内に存する場合には、同図(a)に示さ
れるように、ユーザ183の肩にベルトでとめられたG
PS受信機181によって位置情報を取得して、当該位
置情報を当該GPS受信機181から携帯端末装置18
2へ無線で送信し、これにより、情報登録提示装置本体
では当該環境情報を取得することができる。
【0183】また、例えば同図(b)に示されるよう
に、屋内では、例えば天井の屋外部に、GPS受信機を
備えた位置情報送信装置184が設けられている。そし
て、ユーザ183が屋内に存する場合には、携帯端末装
置182では天井に設けられた位置情報送信装置184
により取得されて無線送信される位置情報を受信し、こ
れにより、当該位置情報が情報登録提示装置本体により
利用可能となる。
【0184】このような構成では、環境情報取得手段1
12の一例であるGPS受信機181を例えば体のどの
位置で保持してもよく、使用者の好みの位置にGPS受
信機(GPSアンテナ)を保持することができるという
利点がある。また、屋内においてはBluetooth通信を通
じて位置情報を配信する位置情報送信装置184を設置
しているため、GPS受信機181によりGPS電波を
取得することができない室内へユーザが移動した際にお
いても、例えばGPS受信機181から決められた信号
を送付して、室内に設置されたBluetooth送信機(位置
情報送信装置)184から送信される位置情報を携帯端
末装置182により受信するように切り替える構成が可
能である。これにより、屋外でも屋内でもGPS受信機
(GPSアンテナ)を用いて位置の情報を取得すること
ができる。
【0185】次に、本発明の第2実施例に係る情報登録
(保持)装置を図面を参照して説明する。まず、本例に
係る情報登録装置の全体構成例を説明する。図56は、
本例の情報登録装置の構成例を示すブロック図である。
同図に示されるように、本例の情報登録装置には、断片
的な情報やその情報が検索される際の条件に関する環境
の情報(例えば位置・高度・速度・温度・湿度等の環境
情報)を入力する情報単位入力手段191と、情報単位
入力手段191により入力された情報単位の中に環境情
報が含まれている場合に当該環境情報を抽出する環境情
報抽出手段192と、情報単位入力手段191により入
力される環境情報又は環境情報抽出手段192により抽
出される環境情報を、(登録情報の)検索時に要求され
る検索環境範囲の大きさと比べて小さく区切られた環境
範囲毎に、当該環境範囲の識別情報(代表値)へ変換す
る環境範囲識別情報生成手段193と、情報単位入力手
段191から入力された断片的な情報に、環境範囲識別
情報生成手段193によって生成された(環境範囲)識
別情報を付加して登録する情報単位登録手段194と、
情報単位登録手段194によって登録された情報単位群
を保持する情報単位群保持手段195とが備えられてい
る。
【0186】次に、本例の情報登録装置により行われる
情報単位の登録について説明する。図57は、ユーザが
情報単位を入力して登録する処理の手順例を示すフロー
チャートである。なお、本例では、一般のユーザからの
登録要求を電子メールで受け付ける場合の登録処理を示
すが、例えばウェブブラウザを使用した場合の登録処理
や、街頭に設けられた端末機器等を用いた場合の登録処
理についても同様に実現することができる。
【0187】すなわち、例えば図58に示されるよう
に、まず、ユーザ201は、電子メールのメッセージ2
04の一部に予め決められたフォーマットで登録したい
情報を記述し、当該メッセージの情報を電子メールによ
り自己のパーソナルコンピュータ等からインターネット
回線202及びメールサーバ203を介して情報登録装
置に対して送信し、これにより、電子メールを通じた情
報の登録を行う。
【0188】なお、同図に示したメッセージの例では、
情報の開始の位置を「***項目開始***」という文
字列で区切り、情報の見出しの位置を「<見出し>」と
いう文字列で区切り、情報の内容の位置を「<内容>」
という文字列で区切り、情報のキーワードの位置を「<
キーワード>」という文字列で区切り、添付ファイル
(例えば画像情報を格納したファイル)の位置を「<添
付ファイル>」という文字列で区切り、情報の終了の位
置を「***項目終了***」という文字列で区切る形
式が用いられている。また、この例では、登録情報に関
連付けられる環境情報(本例では、緯度や経度の位置情
報)が<内容>部に「緯度: 北緯35度42分56秒
9、経度: 東経139度44分03秒0」として記述
されている。
【0189】情報登録装置では、情報単位入力手段19
1がユーザ201からのメッセージ情報(電子メール)
を受け取って入力すると(ステップS91)、当該メッ
セージ情報を解析して登録すべき情報単位(本例では、
上記図58に示した情報単位205)を生成するととも
に、環境情報抽出手段192が当該メッセージ情報の<
内容>部から環境情報(本例では、上記図58に示した
環境情報206)を抽出する(ステップS92)。な
お、環境情報としては、例えば測定機器等から検出され
る情報であればどのようなものが用いられてもかまわな
い。このような環境情報としては、例えば、高度や、速
度や、時計から提供される日付・時刻や、温度計から提
供される気温や、湿度計から提供される湿度や、気圧
や、風量・風向や、音の強度・周波数や、光量・紫外線
量・赤外線量や、放射線量や、その他化学的分析手法で
取得される数値などが考えられる。
【0190】次に、この環境情報から、一定の範囲(本
例では、位置範囲)を代表する環境範囲識別情報(代表
値)を多段階のレベルで生成する(ステップS93)。
この環境範囲識別情報は、各位置範囲を識別する情報と
して用いることが可能である。図59には、登録時に環
境範囲識別情報生成手段193によって生成される環境
範囲識別情報(識別情報(緯度)や識別情報(経度))
等の一例を示してある。同図の例では、計測値として
は、緯度・経度で1/10秒まで計測している。この場合、
日本近辺での実際の長さは3mである。そこで、本例で
は、この3m範囲(一辺の長さが3mである正方形の範
囲)をレベル1とする。次に、このレベル1の3倍の範
囲(9m四方)をレベル2とする。以下、この例ではレベ
ル6(729m四方)まで計算して、図示してある。
【0191】各レベル(レベル1〜レベル6)における
緯度や経度の環境範囲識別情報では、例えば図60に示
されるように、第1番目のセクションが東西南北(それ
ぞれ、E、W、S、N)を1バイトで示し、二番目のセ
クションが範囲(位置範囲)の一辺の長さを3mを単位
として16進数の4バイトで示しており、三番目のセク
ションが実際の環境範囲識別情報を16進数の6バイト
で表現している。各レベルにおける緯度や経度の環境範
囲識別情報は、計測値を1/10秒単位の整数値に変換し
て、その値を範囲の一辺の長さ(例えばレベル3であれ
ば27m、など)でちょうど割り切れるように「丸め」
を行ったものである。この計算は例えば、計測値を範囲
の一辺の長さで割ったもの(つまり、割り算の結果)の
小数点以下を切り捨てて、その切り捨てた結果に、さら
に範囲の一辺の長さを掛け算することによって容易に算
出することができる。
【0192】図61には、上記図58に示したように入
力した情報が保存される際の内部構造であって、環境範
囲識別情報を含まないものの一例を示してある。図61
に示したデータ構造では、ID番号(識別番号)の情報
を格納するID部211と、名前(見出し)の情報を格
納する名前部212と、内容の情報を格納する内容部2
13と、キーワードの情報を格納するキーワード部21
4とからデータが構成されている。
【0193】そして、本例では、これらの情報に対し
て、上記(ステップS93の処理)のようにして算出し
た環境範囲識別情報を、例えば図62に示されるよう
に、キーワード部214に付加する(ステップS9
4)。同図において、キーワード部214内のカン
マ(,)はキーワードの区切りを示しており、算出され
た全ての環境範囲識別情報(全てのレベルの緯度及び経
度の識別情報)が、ユーザにより付加されたキーワード
(「昆虫」、「クワガタ」等)の後ろにキーワードとし
て付加されている。同図に示したような各種の情報を、
情報単位登録手段194が情報単位群保持手段195に
登録して登録処理を終了する(ステップS95)。
【0194】なお、この例では、電子メールのテキスト
部分に人間に可読な形で登録情報や環境情報を記述する
というプロトコルに基づいて処理がなされているが、こ
れらの情報は、当然、添付ファイルとしてバイナリデー
タでやりとりされてもかまわない。また、本例では、
(例えばべた書きの)テキスト文書を電子メールにより
情報登録装置へ送付して情報を登録する方法を示した
が、情報を(例えば初期に)登録する方法としては、種
々な方法が用いられてもよい。一例として、例えば図6
3に示されるように、情報単位群保持手段195に保持
する形式と同様な形式(例えば名前部221や内容部2
22やキーワード部223を有した形式)のファイルを
予め用意して、当該ファイルを登録用の情報の一部に環
境情報(本例では、緯度や経度の位置情報)が含まれて
いるような形態で電子メールによりまとめて送付し、こ
れにより、登録用の情報を(例えばバッチ処理により一
括して)情報登録装置に登録するような方法を用いるこ
ともできる。
【0195】また、他の例として、登録用のシステムを
用意して、例えば図64に示されるような情報単位の入
力画面を介してユーザにより直接的に登録用の情報や環
境情報を入力して情報登録装置に登録するような方法を
用いることもできる。ここで、同図に示した画面の例で
は、登録の際に押下するボタンである情報単位登録ボタ
ン231や、検索の際に押下するボタンである情報単位
検索ボタン232や、検索結果をリストで表示するエリ
アである検索結果表示エリア233や、登録情報の名前
を入力や提示するエリアである名前エリア234や、登
録情報の内容を入力や提示するエリアである内容エリア
235や、画像情報を入力や提示するエリアである画像
エリア236や、登録情報のキーワードを入力や提示す
るエリアであるキーワードエリア237や、環境情報
(本例では、緯度や経度の位置情報)を数値により入力
や提示するエリアである位置情報エリア238が設けら
れている。
【0196】また、他の例として、登録用のシステムを
用意して、例えば図65に示されるような情報単位の入
力画面を介してユーザにより直接的に登録用の情報や環
境情報を入力して情報登録装置に登録するような方法を
用いることもできる。ここで、同図に示した画面の例で
は、例えば上記図64に示したものと同様な情報単位登
録ボタン231や情報単位検索ボタン232や検索結果
表示エリア233や名前エリア234や内容エリア23
5や画像エリア236やキーワードエリア237と共
に、環境情報(本例では、緯度や経度の位置情報)を地
図上の位置(図65の例では、×印)を示して入力や提
示するエリアである地図情報エリア239が設けられて
いる。
【0197】以上のように、本例の情報登録装置では、
例えば登録情報と環境情報とを含む電子メールのメッセ
ージ情報から環境情報を抽出することや、例えば登録情
報と環境情報とをそれぞれユーザから入力すること等が
行われ、そして、抽出や入力された環境情報(例えば位
置や、高度や、温度や、湿度や、速度等の情報)を、登
録情報の検索時に要求される検索環境範囲の大きさと比
べて小さく区切られた環境範囲毎に、当該環境情報を含
む環境範囲の識別情報(代表値)へ変換し、当該変換に
より得られる環境範囲識別情報と登録情報とを対応付け
て情報単位群保持手段195に登録して保持することが
行われる。
【0198】このような登録処理が行われると、本例の
情報登録装置(の情報単位群保持手段195を構成する
記録媒体)には、登録情報の検索時に要求される検索環
境範囲の大きさと比べて小さく区切られた環境範囲毎
に、各環境範囲の識別情報と登録情報とが対応付けられ
るような情報の構造(データ構造)で情報が記憶され
る。そして、このようにして環境範囲の識別情報群(代
表値群)と共に記憶された登録情報群は、例えば環境に
関する情報をキーとして登録情報を検索する処理に利用
され得る。
【0199】また、本例の情報登録装置では、例えば上
述したような電子メールによる情報の登録処理などを行
うことにより、多くの利用者(ユーザ)からの情報登録
の要求を大量に受け入れることや、既存の情報を一括で
登録するようなことも可能である。
【0200】次に、本発明の第3実施例に係る情報検索
装置を図面を参照して説明する。まず、本例に係る情報
検索装置の全体構成例を説明する。図66は、本例の情
報検索装置の構成例を示すブロック図である。同図に示
されるように、本例の情報検索装置には、登録された情
報単位群を(例えば上記第2実施例の図56に示した情
報単位群保持手段195と同様に登録情報と環境範囲識
別情報とを対応付けて)保持する情報単位群保持手段2
41と、ユーザからの検索範囲の入力を受け付ける検索
範囲入力手段242と、位置・高度・速度・温度・湿度
等の装置外の環境の情報を取得する環境情報取得手段2
43と、環境情報取得手段243により取得される環境
情報を、(登録情報の)検索時に要求される検索環境範
囲の大きさと比べて小さく区切られた環境範囲毎に、当
該環境範囲の識別情報(代表値)へ変換する(検索時)
環境範囲識別情報生成手段244と、検索範囲入力手段
242からの入力及び検索時点で環境範囲識別情報生成
手段244より出力される環境範囲識別情報から検索式
を生成する検索式生成手段245と、検索式生成手段2
45によって生成された検索式を使用して情報単位群保
持手段241を検索する情報単位群検索手段246と、
情報単位群検索手段246によって検索された情報単位
群(検索結果)をユーザに提示する情報単位提示手段2
47とが備えられている。
【0201】次に、本例の情報検索装置により行われる
環境情報に基づく情報単位の検索について説明する。図
67は、環境情報に基づいて情報単位を検索する処理の
手順例を示すフローチャートである。すなわち、まず、
ユーザは、検索範囲入力手段242から検索範囲(本例
では、検索位置範囲)の指示を行う(ステップS10
1)。
【0202】ここで、図68には、検索指示として、情
報単位の検索範囲の指定を入力した場合における画面の
一例を示してある。同図の例では、ユーザは、検索範囲
指定ダイアログ251を使用して検索範囲を指定する。
このダイアログ251では、機器(情報検索装置)が現
在において存する位置の「周囲9m四方」、「周囲27
m四方」、「周囲81m四方」、「周囲273m四
方」、「周囲729m四方」、「周囲2187m四方」
のいずれかにある情報を検索するよう指示することがで
きる。ここで、本例では、ユーザが「周囲273m四
方」を選択したものとする。なお、機器(情報検索装
置)の他の利用形態として、例えば検索範囲入力手段2
42を設けずに、予め決められた検索範囲で検索が行わ
れる構成とすることも可能である。
【0203】また、上記のような検索範囲の指示が入力
されるに際して、環境情報取得手段243が現在の環境
情報を取得する(ステップS102)。ここで、本例で
は、GPSが「北緯35度42分58秒2、東経139度44分01秒
9」という計測値を返してきたものとする。この情報を
もとに環境範囲識別情報生成手段244は、登録の場合
と同じようにして、図69に示すように、各レベル1〜
6について緯度や経度の環境範囲識別情報(代表値)等
を生成する(ステップS103)。
【0204】次に、検索範囲入力手段242で入力され
た範囲(本例の場合には、自分のまわり273mであ
り、レベル5に相当する)を近似的に表現する。ここ
で、図70には、このような近似範囲の一例を表現して
あり、同図を用いて検索式の生成の仕方を説明する。同
図において、現在位置は星印の位置であると計測された
ものとする。本例では、レベル4(1辺が81m)の四辺
形を、現在位置を中心として9つ設定する。すると、こ
の9つの四辺形で表現される領域は、一辺が273mで
ある正方形の領域となり、すなわち、レベル5に相当す
る四辺形の領域となる。なお、同図中の9つの黒塗りの
四角は各位置範囲(一辺が81mの位置範囲)の環境範
囲識別情報(代表値)を示している。
【0205】また、図71(a)には、上記した9つの
四辺形で表現される領域に含まれる当該9つの四辺形の
緯度の識別情報(3種類)及び経度の識別情報(3種
類)を示してある。この場合、この領域に含まれる各位
置範囲(9つの四辺形)の代表値と対応付けられた情報
単位を検索するための検索式としては、例えば図71
(b)に示されるものが検索式生成手段245によって
生成される(ステップS104)。
【0206】なお、同図(b)に示した検索式は9つの
位置範囲と対応した情報単位を一括的に検索するもので
あり、検索式中の「|」はOR検索(1つでも該当して
いれば拾い上げる検索)を示し、検索式中の「&」はA
ND検索(両者が一致した場合に拾い上げる検索)を示
し、検索式中の「(」及び「)」は検索の優先順位を制
御する記号(「()」内が優先される記号)を示す。こ
のような検索式によって、現在位置を中心とした9つの
81m四方の四辺形の領域(つまり、9つのレベル4の
位置範囲)と対応付けられて登録された登録情報を検索
することができる。
【0207】そして、情報単位群検索手段246が上記
のような検索式を使用して情報単位群保持手段241を
検索する(ステップS105)。その後、例えば情報単位
提示手段247が検索結果を表示して(ステップS10
6)、当該検索処理が終了させられる。
【0208】ここで、図72には、検索結果がリストア
ップされている画面の様子の一例を示してあり、この検
索結果の中には、上記した(上記図62等を用いて示し
た)登録処理で登録した情報単位も含まれている。これ
は、上記図62等に示したように、上記した登録のステ
ップ(上記図57中のステップS95)において登録し
た情報単位の中に「N-001B-139E87」というキーワード
(上記図62において下線で示した)と「E-001B-4CC21
8」というキーワード(上記図62において下線で示し
た)が同時に含まれているためである。図73には、こ
の情報単位を提示した画面の一例を示してある。
【0209】ここで、本発明に係る情報登録装置や情報
検索装置の構成としては、必ずしも以上に示したものに
限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発
明の適用分野としても、種々なものであってもよい。
【0210】また、本発明に係る情報登録装置や情報検
索装置により行われる各種の処理としては、例えばプロ
セッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプ
ロセッサがROMに格納された制御プログラムを実行す
ることにより制御されてもよく、また、例えば当該処理
を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回
路として構成されてもよい。また、本発明は上記の制御
プログラムを格納したフロッピーディスクやCD−RO
M等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当
該プログラム(自体)として把握することもでき、当該
制御プログラムを記録媒体からコンピュータに入力して
プロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理
を遂行させることができる。
【0211】
【発明の効果】以上説明したように、従来ではどのよう
な場所からでも簡単に情報の登録や検索ができる状況が
理想的と考えられていたが、本発明では、敢えて装置の
使用者が実際にその場所あるいはその環境に身を置くこ
とによって、はじめて情報を登録したり検索したりする
ことができるような状況を提供することによって、単に
その登録情報だけからではなく、その環境において新た
な発見をしたり、自分なりの考えを持ったり、他人から
提供される一般的な情報に対して疑問を持ったりする
「きっかけ」を提供することができる。したがって、本
発明によれば、他人から電子的に提供される世界だけで
はなく、情報と実際の現実世界との関係を重視するよう
なモチベーションを高める効果があり、特に教育の分野
において高い価値を提供することができる。
【0212】特に、本発明では、情報を登録する際に例
えば一定の環境範囲の代表値を同時に登録するように
し、幾つかの代表値を組み合わせて近似的に環境情報の
検索範囲(検索環境範囲)を表現することができるよう
にした。このことにより、例えば単純なキーワード検索
のメカニズムを利用して、高速に一定の検索範囲の環境
情報に対応付けられた情報単位を検索してユーザに提示
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用可能な情報登録装置の構成図で
ある。
【図2】 本発明が適用可能な情報検索装置の構成図で
ある。
【図3】 本発明が適用可能な装置の画面の構成例を示
す図である。
【図4】 環境条件を登録する処理手順を示すフローチ
ャート図である。
【図5】 環境条件を登録する画面の構成例を示す図で
ある。
【図6】 環境条件保持手段に保存される環境条件の一
例を示す図である。
【図7】 環境属性を生成し登録情報単位と共に登録す
る処理手順を示すフローチャート図である。
【図8】 情報単位を登録に用いる画面の構成例を示す
図である。
【図9】 情報単位群保持手段に保存される基本的な情
報単位の一例を示す図である。
【図10】 環境情報を付加した情報単位の一例を示す
図である。
【図11】 条件の入力選択画面の構成例を示す図であ
る。
【図12】 環境属性を付加した情報単位の一例を示す
図である。
【図13】 登録が終了したときの画面の構成例を示す
図である。
【図14】 環境情報と検索指示から登録情報単位を検
索する処理手順を示すフローチャート図である。
【図15】 検索指示を入力した状態の画面の構成例を
示す図である。
【図16】 検索結果を表示した画面の構成例を示す図
である。
【図17】 緩和した環境情報と検索指示から情報単位
を検索する処理手順を示すフローチャート図である。
【図18】 緩和条件を選択する画面の構成例を示す図
である。
【図19】 検索指示を入力した状態の画面の構成例を
示す図である。
【図20】 検索結果を表示した画面の構成例を示す図
である。
【図21】 検索された情報単位の詳細を表示した画面
の構成例を示す図である。
【図22】 登録されている環境属性と検索指示から情
報単位を検索する処理手順を示すフローチャート図であ
る。
【図23】 環境属性による検索処理を選択する画面の
構成例を示す図である。
【図24】 検索指示を入力した状態の画面の構成例を
示す図である。
【図25】 検索結果を表示した画面の構成例を示す図
である。
【図26】 検索された情報単位の詳細を表示した画面
の構成例を示す図である。
【図27】 本発明が適用可能な情報配信システムの一
例を示す図である。
【図28】 場所指定配信及び場所レンタル・販売の要
求設定画面の一例を示す図である。
【図29】 場所指定配信及び場所レンタル・販売の要
求設定画面の他の例を示す図である。
【図30】 場所指定配信及び場所レンタル・販売の要
求設定画面の他の例を示す図である。
【図31】 端末装置の外観例を示す図である。
【図32】 場所指定配信及び場所レンタル・販売の全
体的なフローチャート図である。
【図33】 本発明の一実施例(第1実施例)に係る情
報登録提示装置の構成例を示すブロック図である。
【図34】 情報登録提示装置の画面の構成例を示す図
である。
【図35】 ユーザが情報単位を入力して登録する処理
を示すフローチャート図である。
【図36】 情報単位を入力した場合における画面の一
例を示す図である。
【図37】 情報単位の登録時に生成される代表値等の
一例を示す図である。
【図38】 代表値の表現形式の一例を説明するための
図である。
【図39】 情報単位群保持手段に保存される情報単位
(代表値を含まないもの)の一例を示す図である。
【図40】 情報単位群保持手段に保存される情報単位
(代表値を含むもの)の一例を示す図である。
【図41】 環境情報に基づいて情報単位を検索する処
理の手順例を示すフローチャート図である。
【図42】 情報単位の検索範囲を指定する画面の一例
を示す図である。
【図43】 情報単位の検索時に生成される代表値等の
一例を示す図である。
【図44】 レベル5の検索範囲を9つのレベル4の検
索範囲(小検索範囲)で表現したものの例を示す図であ
る。
【図45】 検索式生成手段によって生成される一括検
索時における検索式の一例を示す図である。
【図46】 情報単位の検索結果を表示した画面の一例
を示す図である。
【図47】 一括検索において検索された情報単位を表
示した画面の一例を示す図である。
【図48】 環境情報に基づいて情報単位の概況を検索
する処理の手順例を示すフローチャート図である。
【図49】 概況検索時に検索式生成手段によって生成
される検索式の一例を示す図である。
【図50】 情報単位の概況の検索結果を数値により表
現した画面の一例を示す図である。
【図51】 情報単位の概況の検索結果を点により表現
した画面の一例を示す図である。
【図52】 概況検索において検索された情報単位を表
示した画面の一例を示す図である。
【図53】 ヘッドフォン型の機器の使用例を説明する
ための図である。
【図54】 人形型の機器の使用例を説明するための図
である。
【図55】 ブルートゥースを利用した機器の使用例を
説明するための図である。
【図56】 本発明の第2実施例に係る情報登録装置の
構成例を示すブロック図である。
【図57】 環境範囲識別情報と登録情報とを対応付け
て登録する処理を示すフローチャート図である。
【図58】 電子メールにより情報を登録する処理の一
例を説明するための図である。
【図59】 情報単位の登録時に生成される環境範囲識
別情報等の一例を示す図である。
【図60】 環境範囲識別情報の表現形式の一例を説明
するための図である。
【図61】 情報単位群保持手段に保存される情報単位
(環境範囲識別情報を含まないもの)の一例を示す図で
ある。
【図62】 情報単位群保持手段に保存される情報単位
(環境範囲識別情報を含むもの)の一例を示す図であ
る。
【図63】 情報単位群を一括で登録する処理の一例を
説明するための図である。
【図64】 情報単位を入力する画面の一例を示す図で
ある。
【図65】 情報単位を入力する画面の一例を示す図で
ある。
【図66】 本発明の第3実施例に係る情報検索装置の
構成例を示すブロック図である。
【図67】 環境情報に基づいて情報単位を検索する処
理の手順例を示すフローチャート図である。
【図68】 情報単位の検索範囲を指定する画面の一例
を示す図である。
【図69】 情報単位の検索時に生成される環境範囲識
別情報等の一例を示す図である。
【図70】 レベル5の検索範囲を9つのレベル4の検
索範囲(小検索範囲)で表現したものの例を示す図であ
る。
【図71】 検索式生成手段によって生成される一括検
索時における検索式の一例を示す図である。
【図72】 情報単位の検索結果を表示した画面の一例
を示す図である。
【図73】 一括検索において検索された情報単位を表
示した画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1、111、191・・情報単位入力手段、2、11
2、243・・環境情報取得手段、 3・・環境条件入
力手段、5・・環境属性生成手段、 6、114、19
4・・情報単位登録手段、7、115、195、241
・・情報単位群保持手段、 8・・検索入力手段、9・
・環境情報取得手段、 10・・環境条件生成手段、1
1、118、246・・情報単位群検索手段、12、6
4・・情報単位群提示手段、 41・・管理装置、42
・・端末装置、 51・・情報単位群保持手段、52・
・位置情報受信手段、 53・・情報単位群検索手段、
54・・情報単位群送信手段、 61・・位置情報取得
手段、62・・位置情報送信手段、 63・・情報単位
群受信手段、113・・環境情報代表値生成手段、 1
16、242・・検索範囲入力手段、117、245・
・検索式生成手段、 119、247・・情報単位提示
手段、120・・情報単位概況提示手段、 192・・
環境情報抽出手段、193、244・・環境範囲識別情
報生成手段、 201・・ユーザ、202・・メールサ
ーバ、

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 登録情報を入力する情報単位入力手段
    と、 情報単位入力手段が存する環境の情報を取得する環境情
    報取得手段と、 情報単位入力手段から入力された登録情報に、当該情報
    が入力された際の環境情報の値を含む環境範囲の識別情
    報を付加して登録する情報単位登録手段と、 情報単位登録手段によって環境範囲識別情報が付加され
    た登録情報を保持する情報単位群保持手段とを備えた情
    報登録装置であって、 環境範囲として、登録情報の検索時に要求される検索環
    境範囲の大きさと比べて小さく区切られた環境範囲を用
    いたことを特徴とする情報登録装置。
  2. 【請求項2】 登録情報の検索時に要求される検索環境
    範囲の大きさと比べて小さく区切られた環境範囲毎に、
    当該環境範囲の識別情報と登録情報とを対応付けて保持
    する情報単位群保持手段と、 情報単位群保持手段に保持されている登録情報を検索す
    るための指示を入力する検索入力手段と、 検索入力手段が存する環境の情報を取得する環境情報取
    得手段と、 検索入力手段から入力された検索指示と環境情報取得手
    段によって取得された環境情報と登録情報の検索時に要
    求される検索環境範囲の大きさとに基づいて、 当該環境情報の値を含む環境範囲と対応付けられた登録
    情報及び当該環境範囲の周囲にある環境範囲と対応付け
    られた登録情報を情報単位群保持手段から検索する情報
    単位群検索手段と、 情報単位群検索手段によって検索された情報単位を提示
    する情報単位群提示手段と、 を備えたことを特徴とする情報検索装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の情報検索装置におい
    て、 情報単位群提示手段は、情報単位群検索手段によって検
    索された情報単位を各環境範囲毎に提示することを特徴
    とする情報検索装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の情報登録装置におい
    て、 環境の情報は位置の情報を含み、 環境情報取得手段はグローバル・ポジショニング・サテ
    ライト・システムを用いて情報単位入力手段が存する位
    置の情報を取得することを特徴とする情報登録装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は請求項3に記載の情報検索
    装置において、 環境の情報は位置の情報を含み、 環境情報取得手段はグローバル・ポジショニング・サテ
    ライト・システムを用いて検索入力手段が存する位置の
    情報を取得することを特徴とする情報検索装置。
  6. 【請求項6】 登録情報を入力する情報単位入力手段
    と、 環境の情報を入力する環境情報入力手段と、 情報単位入力手段から入力された登録情報に、環境情報
    入力手段から入力された環境情報の値を含む環境範囲の
    識別情報を付加して登録する情報単位登録手段と、 情報単位登録手段によって環境範囲識別情報が付加され
    た登録情報を保持する情報単位群保持手段とを備えた情
    報登録装置であって、 環境範囲として、登録情報の検索時に要求される検索環
    境範囲の大きさと比べて小さく区切られた環境範囲を用
    いたことを特徴とする情報登録装置。
  7. 【請求項7】 登録情報及び環境の情報を含む情報を入
    力する情報単位入力手段と、 情報単位入力手段から入力された情報に含まれる登録情
    報に、情報単位入力手段から入力された情報に含まれる
    環境情報の値を含む環境範囲の識別情報を付加して登録
    する情報単位登録手段と、 情報単位登録手段によって環境範囲識別情報が付加され
    た登録情報を保持する情報単位群保持手段とを備えた情
    報登録装置であって、 環境範囲として、登録情報の検索時に要求される検索環
    境範囲の大きさと比べて小さく区切られた環境範囲を用
    いたことを特徴とする情報登録装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の情報登録装置におい
    て、 情報単位入力手段により入力される情報は電子メールで
    送られる情報であることを特徴とする情報登録装置。
  9. 【請求項9】 登録情報の検索時に要求される検索環境
    範囲の大きさと比べて小さく区切られた環境範囲毎に、
    当該環境範囲の識別情報と登録情報とを対応付けて記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 登録情報の検索時に、当該検索の条件となる環境情報の
    値を含む環境範囲と対応付けられた登録情報及び当該環
    境範囲の周囲にある環境範囲と対応付けられた登録情報
    が検索されることを特徴とする記録媒体。
JP2000346304A 2000-06-27 2000-11-14 情報登録装置 Pending JP2002082963A (ja)

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