JP2002082363A - 磁性体反転表示装置 - Google Patents

磁性体反転表示装置

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JP2002082363A
JP2002082363A JP2000300735A JP2000300735A JP2002082363A JP 2002082363 A JP2002082363 A JP 2002082363A JP 2000300735 A JP2000300735 A JP 2000300735A JP 2000300735 A JP2000300735 A JP 2000300735A JP 2002082363 A JP2002082363 A JP 2002082363A
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Nobuo Ozaki
信夫 小崎
Masahiko Ikeda
真砂彦 池田
Kazuhiro Murakami
和広 村上
Kazutaka Ishiguro
一隆 石黒
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 S極およびN極を有しS極側表面部分と
N極側表面部分とが異なる色に着色された表示用微小磁
性体が液体中に分散された大型の磁性体反転表示パネル
の表示面の全面をS極側表面部分の色またはN極側表面
部分の色のいずれかに選択的に容易に変更できるように
すること。 【解決手段】 磁性体反転表示パネル(P1)の外周部
に配置されたガイド部材(G1)と、ガイド部材(G
1)に直交する方向に延び且つ前記表面板(1)に沿っ
て配置されるとともに、両端部が前記ガイド部材(G
1)に沿って移動可能に支持された移動部材(13)
と、ガイド部材(G1)に直交する方向に延び且つ前記
移動部材(13)に支持されるとともに、前記移動部材
(13)の移動方向の両端に異なる磁極(S,N)を有
する表示変更部材(19)と、を備えた磁性体反転表示
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、S極およびN極を
有しS極側表面とN極側表面とが異なる色に着色された
表示用微小磁性体が降伏値を有する液体中に分散された
分散液体を所定間隔離れた透明な表面板および裏面板間
に収容する磁性体反転表示パネルと、前記磁性体反転表
示パネルに磁気ペンで書き込んだ表示画像を消去するた
めに、前記表示用微小磁性体の前記S極側表面とN極側
表面とのいずれか一方のみが前記透明な表面板側から見
えるように前記表示用磁性体の磁極を一定方向に並ばせ
る表示変更部材と、を備えた磁性体反転表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図16は従来の磁性体反転表示パネルと
前記磁性体反転表示パネルの表示情報を消去する際に使
用する表示変更部材としての表示消去部材の説明図であ
る。なお、図16に示すような磁性体反転表示パネルは
従来公知であり、例えば特許公報昭和59年第3279
6号公報等にも記載されている。図16において、磁性
体反転表示パネル01は、透明な表面板02と、透明ま
たは不透明な裏面板03と、前記両板02,03間の間
隔を保持するハニカム構造のスペーサ04とを有してい
る。両板02,03間の空間に収容された分散液体06
は、表示用微小磁性体07が降伏値を有する液体08中
に分散された液体06であり、表示用微小磁性体07は
緑色に着色されたS極側表面と白色に着色されたN極側
表面とを有している。
【0003】前記図16の磁性体反転表示パネル01に
表示情報を書き込む際には例えば、透明な表面板02が
白色の状態(白色のN極側表面が表面板02側に配置さ
れた状態)で、先端がN極に磁化されたペン(図示せ
ず)を透明な表面板02に接触した状態で文字を書く
と、表示用微小磁性体07の緑色のS極側表面が透明な
表面板02側に配置される。この場合、白色の背景に緑
の表示が行われる。
【0004】前記白色の背景に緑の表示が行われている
磁性体反転表示パネル01の表示を消去して全面を白色
にする場合には、表示消去部材(表示変更部材)011
を使用する。図16において、磁性体反転表示パネル0
1の緑色表示部分の中央に表示消去部材011を置いた
場合を考える。表示消去部材011は、S極が表示変更
用磁極012として前記磁性体反転表示パネル01の緑
色表示部分の透明な表面板02に接触するとともに前記
表示変更用磁極012の反対磁極(N極)013は前記
磁性体反転表示パネル01から離れた位置に配置されて
いる。図16において、前記表示変更用磁極(S極)0
12が接触する前記透明な表面板02の表示は、N極側
表面(白色部分)が透明な表面板02側に配置されて白
色となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図16か
ら分かるように、透明な表面板02の前記表示変更用磁
極012との接触領域およびその外周部近傍領域では磁
力線の向きが表面板02の内側から外側向きであり、外
周部外側領域(前記外周部近傍領域の外側の領域)では
磁力線の向きが表面板02の外側から内側向きである。
前記透明な表面板02の前記表示変更用磁極012との
接触領域およびその外周部近傍領域では前記磁力線の向
きにより白色表示となり、しかもその部分は磁極の近く
であり磁力線が強いので全面白色となる。これに対して
前記外周部外側領域では前記磁力線の向きにより緑色表
示となるが、その部分は磁極から離れており、磁力線が
弱いので全面緑色とはならず、白色が混じった緑色とな
る。このため、前記図16に示す表示消去部材011で
は、磁性体反転表示パネル01の全面を白色一色または
緑色一色にすることは不可能である。
【0006】図17は前記図16の表示変更部材として
の表示消去部材を磁性体反転表示パネルに接触させた状
態で移動させたときの磁性体反転表示パネルの表示の変
化状態の説明図である。図17において、表示消去部材
011を磁性体反転表示パネル01に接触させた状態で
矢印Y方向に移動させると、磁性体反転表示パネル01
の表示は前記外周部外側領域の磁力線の影響により表示
消去部材011が移動した後では、白色が混じった緑色
表示となる。また、磁性体反転表示パネル01の前記表
示変更用磁極012との接触領域およびその外周部近傍
領域では白色であるが、前記外周部外側領域では白色が
混じった緑色となるため、表示消去部材011を磁性体
反転表示パネル01の一端から他端まで移動させる途中
で磁性体反転表示パネル01から離すと、離す直前に表
示消去部材011が接触していた磁性体反転表示パネル
01の接触領域および外周部近傍領域では白色、前記外
周部外側領域では白の混じった緑色となる。
【0007】前記説明から分かるように、図17におい
て、表示消去部材011の磁石は磁石が扁平になってい
るので、磁界の作用する部分が広がってしまい、均一な
表示用微小磁性体07のS極側表面またはN極側表面を
得ることができず、このような単極の磁石を使用して表
示用微小磁性体07を緑色または白色に反転させようと
しても反転不良が発生し、緑色と白色の混じり合った混
合色となり鮮明な表示ができない。また、磁性体反転表
示パネル01が表示面積の大きな大型の場合、表示消去
部材011も大型となり、磁性体反転表示パネル01の
外周に配置した一対の平行なガイドレールに沿って移動
する移動部材により保持した表示消去部材011を移動
部材と一緒に移動させる必要がある。このような場合に
は、前記表示消去部材011を反転させることは容易で
はないので、前記大型の磁性体反転表示パネル01の表
示面全面を白一色または緑一色に選択的に変更すること
は容易ではない。
【0008】また、前述のように、磁性体反転表示パネ
ルの表示面に表示消去部材011を接触状態で滑動さ
せ、表示部(筆跡部)を消去する従来技術では次のよう
な問題があった。 (1)磁石に吸着した鉄粉などの物質で樹脂製の表示面に
擦過傷をつけ易く、表示面の耐久性を著しく低下させて
しまった。 (2)表示を消去する場合は、消去具で表示パネルの面を
何回も拭く必要があった。 (3)表示面にマーカーで筆記した場合、そのマーカーに
よる筆跡部をも消してしまった。 (4)消去磁石(表示消去部材011)を使用しない時
は、筆記に邪魔にならないよう表示面の隅の表示面上に
吸着させていた。このような状態を継続していると、分
散液中の磁性表示体に悪い影響(凝集)を及ぼしてしまっ
た。
【0009】本発明は前述の事情に鑑み、次の記載内容
(1),(2)を課題とする。 (1)S極およびN極を有しS極側表面とN極側表面と
が異なる色に着色された表示用微小磁性体が降伏値を有
する液体中に分散された分散液体が所定間隔離れた透明
な表面板および裏面板間に収容された大型の磁性体反転
表示パネルの表示面の全面をS極側表面の色またはN極
側表面の色のいずれかに選択的に容易に変更できるよう
にすること。 (2)磁性体反転表示パネルの表面板の磨耗や損傷を防
止して磁性体反転表示パネルを長期間安定した状態で使
用できるようにすること。
【0010】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の構成要
素には、後述の実施例の要素との対応を容易にするた
め、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記す
る。なお、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説
明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、
本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
【0011】(本発明)前記課題を解決するために、本
発明の磁性体反転表示装置(U)は、S極およびN極を
有しS極側表面とN極側表面とが異なる色に着色された
表示用微小磁性体(5)が降伏値を有する液体(6)中
に分散された分散液体(4)が所定間隔離れた透明な表
面板(1)および裏面板(2)間に収容された磁性体反
転表示パネル(P1)と、前記磁性体反転表示パネル
(P1)の外周部の一側に沿って配置されたガイド部材
(G1)と、前記ガイド部材(G1)に支持され且つ前
記ガイド部材(G1)に沿って移動可能な被ガイド部材
(R1+S1,R1+R1a+S1A+H+S1B,S
1A+S1C+S1D+S1E+S1F+S1G+S1
H+S1J)と、前記ガイド部材(G1)に直交する方
向に延び且つ前記表面板(1)に沿って配置されるとと
もに、一端部が前記被ガイド部材(R1+S1,R1+
R1a+S1A+H+S1B,S1A+S1C+S1D
+S1E+S1F+S1G+S1H+S1J)に連結さ
れて前記被ガイド部材と一緒に前記ガイド部材(G1)
に沿って移動する移動部材(13,23)と、前記ガイ
ド部材(G1)に直交する方向に延び且つ前記移動部材
(13,23)に支持されるとともに、前記被ガイド部
材(R1+S1,R1+R1a+S1A+H+S1B,
S1A+S1C+S1D+S1E+S1F+S1G+S
1H+S1J)の移動方向に沿って異なる磁極(S,
N)が配置された磁石を有する表示変更部材(19)
と、を備えたことを特徴とする。
【0012】(本発明の作用)前記構成を備えた本発明
の磁性体反転表示装置(U)では、前記表面板(1)に
沿って配置された移動部材(13,23)が前記ガイド
部材(G1)に沿って移動するとき、ガイド部材(G
1)に直交する方向に延びる表示変更部材(19)は表
面板(1)に沿って移動する。前記表示変更部材(1
9)は移動方向に沿って異なる磁極(S,N)が配置さ
れた磁石を有するので、例えば、移動方向に沿って1個
のS極およびN極が配置された場合には、移動方向の両
端部には異なる磁極(S,N)が配置される。この場
合、表示変更部材(19)が通過した後の前記磁性体反
転表示パネル(P1)の表示用微小磁性体(5)は、表
示変更部材(19)の移動方向後端の磁極と逆の磁極が
表面板(1)側に配置される。そして、表示用微小磁性
体(5)の前記表面板(1)側に配置された磁極の色が
磁性体反転表示パネル(P1)全面に表示される。前記
表示変更部材(19)の移動方向を逆にすると、表示変
更部材(19)の移動方向後端の磁極が逆になるので、
表示用微小磁性体(5)の前記表面板(1)側に配置さ
れる磁極が逆になり、磁性体反転表示パネル(P1)全
面に表示される色も逆になる。
【0013】また、例えば、移動方向に沿ってS極およ
びN極が、N,S,S,Nの順で配置された場合には、
移動方向の両端部には同一の磁極(N,N)が配置され
る。この場合、表示変更部材(19)の移動方向に関わ
らず、表示変更部材(19)の通過後の前記磁性体反転
表示パネル(P1)の表示用微小磁性体(5)は、表示
変更部材(19)の移動方向後端の磁極(N)と逆の磁
極(S)が表面板(1)側に配置される。
【0014】前記図16、図17で示したような異なる
磁極(N,S)が磁性体反転表示パネル(01)の表面
板に垂直な方向に配置されている場合には、磁性体反転
表示パネル(01)の前記表示消去部材(011)下面
との接触領域およびその外周部近傍領域の磁力線の向き
と、前記外周部外側領域の磁力線の向きとは反転してい
るため、表示消去部材(011)通過後の磁性体反転表
示パネル(01)の表示は白および緑が混じった不鮮明
な表示となる。しかしながら、本発明では表示変更部材
(19)の移動方向後端の磁極が磁性体反転表示パネル
(P1)に接触する接触領域およびその外周部近傍領域
の磁力線の向きと前記外周部外側領域の磁力線の向きと
は反転していない。このため、表示変更部材(19)の
通過後の磁性体反転表示パネル(P1)の表示は白一色
または緑一色に近い鮮明な表示が行われる。
【0015】
【実施の形態】(本発明の実施の形態1)本発明の実施
の形態1の磁性体反転表示装置は、前記本発明におい
て、前記移動部材(13,23)およびそれに支持され
た部材は、前記磁性体反転表示パネル(P1)表面に非
接触で移動するように構成されたことを特徴とする。
【0016】(本発明の実施の形態1の作用)前記構成
を備えた本発明の実施の形態1の磁性体反転表示装置で
は、前記移動部材(13,23)およびそれに支持され
た部材は、前記磁性体反転表示パネル(P1)表面に非
接触で移動するので、磁性体反転表示パネル(P1)の
表面板(1)の磨耗や損傷を防止して磁性体反転表示パ
ネル(P1)を長期間安定した状態で使用することがで
きる。
【0017】(本発明の実施の形態2)本発明の実施の
形態2の磁性体反転表示装置は、前記本発明において、
前記移動部材(13)の前記被ガイド部材(R1+S
1)と連結された一端部と反対側の他端部には、前記磁
性体反転表示パネル(P1)の外周部の前記一側と反対
側の他側部に設けたガイド部材(G2)に沿って移動す
る被ガイド部材(R2+S2)が設けられたことを特徴
とする。
【0018】(本発明の実施の形態2の作用)前記構成
を備えた本発明の実施の形態2の磁性体反転表示装置で
は、前記移動部材(13)の前記被ガイド部材(R1+
S1)と連結された一端部と反対側の他端部には、前記
磁性体反転表示パネル(P1)の外周部の前記一側と反
対側の他側部に設けたガイド部材(G2)に沿って移動
する被ガイド部材(R2+S2)が設けられているの
で、磁性体反転表示パネル(P1)に対する移動部材
(13)の両端部の位置が安定する。したがって、移動
部材(13)に支持された表示変更部材(19)と磁性
体反転表示パネル(P1)との間隔を常に一定に保持す
ることができる。
【0019】(本発明の実施の形態3)本発明の実施の
形態3の磁性体反転表示装置は、前記本発明において、
前記移動部材(23)は前記被ガイド部材(R1a+S
1A+H+S1B)に回転可能に連結されて、前記磁性
体反転表示パネル(P1)の表面に接近および離隔可能
に構成され、前記移動部材(23)の前記被ガイド部材
(R1+S1)と連結された一端部と反対側の他端部に
は、前記磁性体反転表示パネル(P1)の外周部の前記
一側と反対側の他側部に設けた枠(F2)に接触する被
ガイド部材が設けられたことを特徴とする。
【0020】(本発明の実施の形態3の作用)前記構成
を備えた本発明の実施の形態3の磁性体反転表示装置で
は、前記移動部材(23)は前記被ガイド部材(R1+
R1a+S1A+H+S1B)に回転可能に連結され
て、前記磁性体反転表示パネル(P1)の表面に接近お
よび離隔可能に構成されているので、前記移動部材(2
3)を離隔させた状態で前記磁性体反転表示パネル(P
1)表面の清掃等のメンテナンス作業を容易に行うこと
ができる。また、前記移動部材(23)の前記被ガイド
部材(R1+R1a+S1A+H+S1B)と連結され
た一端部と反対側の他端部には、前記磁性体反転表示パ
ネル(P1)の外周部の前記一側と反対側の他側部に設
けた枠(F2)に接触する被ガイド部材が設けられてい
るので、磁性体反転表示パネル(P1)に対する移動部
材(23)の両端部の間隔を所定値以下になるのを防止
することができる。したがって、移動部材(23)に支
持された表示変更部材(19)と磁性体反転表示パネル
(P1)との間隔を所定値以上に保持することができる
ので、それらの接触による損傷を防止することができ
る。
【0021】(本発明の実施の形態4)本発明の実施の
形態4の磁性体反転表示装置は、前記本発明において、
前記移動部材(13,23)は前記被ガイド部材(S1
A+S1C+S1D+S1E+S1F+S1G+S1H
+S1J)上で前記被ガイド部材(S1A+S1C+S
1D+S1E+S1F+S1G+S1H+S1J)の移
動方向に沿って所定距離だけ移動可能に連結されたこと
を特徴とする。
【0022】(本発明の実施の形態4の作用)前記構成
を備えた本発明の実施の形態4の磁性体反転表示装置で
は、前記移動部材(23)は前記被ガイド部材(S1A
+S1C+S1D+S1E+S1F+S1G+S1H+
S1J)上で前記被ガイド部材(S1A+S1C+S1
D+S1E+S1F+S1G+S1H+S1J)の移動
方向に沿って所定距離だけ移動可能に連結されているの
で、被ガイド部材(S1A+S1C+S1D+S1E+
S1F+S1G+S1H+S1J)が移動方向の一端側
に移動した状態で、移動部材(23)を前記被ガイド部
材(S1A+S1C+S1D+S1E+S1F+S1G
+S1H+S1J)上で一端側に移動させることができ
る。また、被ガイド部材(S1A+S1C+S1D+S
1E+S1F+S1G+S1H+S1J)が移動方向の
他端側に移動した状態で、移動部材(23)を前記被ガ
イド部材(S1A+S1C+S1D+S1E+S1F+
S1G+S1H+S1J)上で他端側に移動させること
ができる。この場合、被ガイド部材(S1A+S1C+
S1D+S1E+S1F+S1G+S1H+S1J)の
移動方向の長さを長く構成しても、被ガイド部材(S1
A+S1C+S1D+S1E+S1F+S1G+S1H
+S1J)上で前記一端側と他端側との間で移動させる
ことができるので、磁性体反転表示パネル(P1)表面
に対する移動部材(23)の移動範囲を広くすることが
できる。したがって、被ガイド部材(S1A+S1C+
S1D+S1E+S1F+S1G+S1H+S1J)の
移動方向の長さを長くすることにより、ガイド部材(G
1)上の被ガイド部材(S1A+S1C+S1D+S1
E+S1F+S1G+S1H+S1J)の姿勢を安定さ
せることができる。
【0023】(実施例)次に図面を参照しながら、本発
明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発
明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、以
後の説明の理解を容易にするために、図面において、前
後方向をX軸方向、右左方向をY軸方向、上下方向をZ
軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す
方向(または示す側)をそれぞれ、前方(前側)、後方
(後側)、右方(右側)、左方(左側)、上方(上
側)、下方(下側)とする。また、図中、「○」の中に
「・」が記載されたものは画像面の裏から表に向かう矢
印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは画
像面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0024】(実施例1)図1は本発明の磁性体反転表
示装置の実施例1の斜視図で、図1Aは移動可能な表示
変更部材が移動方向の左端に移動した状態を示す図、図
1Bは表示変更部材が前記図1Aの左端位置から右側の
中間位置まで移動した状態を示す図である。図2は前記
図1の磁性体反転表示装置の側断面図で、前記図1Aの
II−II線断面図である。図3は前記図2のIII−III線断
面図である。図4は前記図1に示す磁性体反転表示装置
の要部平面図で、図4Aは前記図2のIVA−IVA線断
面図、図4Bは前記図2のIVB−IVB線断面図であ
る。図5は実施例1で使用する磁性体反転表示パネルの
説明図で、図5Aは磁性体反転表示パネルの部分断面
図、図5Bは磁気ペンにより磁性体反転表示パネルに表
示画像を書き込む際の様子を示す図である。
【0025】図1において、磁性体反転表示装置Uは、
表示パネルPを有している。図2において、表示パネル
Pは、表面側(前側、すなわち、X側)の磁性体反転表
示パネルP1と、その裏面側(後側、すなわち、−X
側)に積層状態で固定された磁性パネル(鉄板)P2と
を有している。図5において、磁性体反転表示パネルP
1は、透明な表面板1および裏面板2と、前記両板1,
2間の間隔を保持するハニカム構造のスペーサ3とを有
している。前記両板1,2間の空間に収容された分散液
体4は、表示用微小磁性体5が降伏値を有する液体6中
に分散された液であり、表示用微小磁性体5は緑色に着
色されたS極側表面と白色に着色されたN極側表面とを
有している。
【0026】図5Bにおいて、前記図1、図2の磁性体
反転表示パネルP1に表示情報を書き込む際には例え
ば、透明な表面板1が白色の状態で、先端がN極に磁化
された磁気ペン8を透明な表面板1に接触した状態で文
字等の画像を書く。このとき、表示用微小磁性体5が反
転して緑色のS極側表面が透明な表面板1側に向きを変
えて配置される。この場合、白色の背景に緑色の表示が
行われる。なお図示しないが、透明な表面板1が全面緑
色の状態(表示用微小磁性体5のS極側表面の色が表示
されている状態)で、先端がS極に磁化されたをペンを
使用することにより、緑色の背景に白色の表示を行うこ
とが可能である。前記緑色の背景に白色の表示を行って
いる状態または白色の背景に緑色の表示を行っている状
態において、磁性体反転表示パネルP1の表示を消去し
て全面を白色または緑色にする場合には、後述の表示消
去部材(表示変更部材)19(図6参照)が使用され
る。
【0027】図1、図2において、前記表示パネルPの
上下左右の側縁にはそれぞれ、上枠F1、下枠F2、左
枠F3、右枠F4が連結されている。また、図1から分
かるように、上枠F1および下枠F2の左右の端面には
左枠F3および右枠F4の上端部内側面が当接した状態
で固定されている。図2において、前記上枠F1の上面
には上部ガイド部材G1がネジ11,11により固定さ
れている。上部ガイド部材G1は前方(X方向)に突出
する突出部が設けられており、その突出部には左右(Y
軸方向)に延びる上部ガイド溝G1aが形成されてい
る。また、前記下枠F2の下面には下部ガイド部材G2
がネジ12,12により固定されている。下部ガイド部
材G2は前方に突出する突出部が設けられており、その
突出部には左右に延びる下部ガイド溝G2aが形成され
ている。
【0028】図2、図3において、上部ガイド溝G1a
にガイドされる一対のローラR1,R1は上部ローラ支
持部材S1に回転可能に支持されている。前記一対のロ
ーラR1,R1およびそれらを支持する上部ローラ支持
部材S1により実施例1の被ガイド部材(R1+S1)
が構成されており、被ガイド部材(R1+S1)は、上
部ガイド部材G1に沿って移動する。下部ガイド溝G2
aにガイドされるローラR2は下部ローラ支持部材S2
に回転可能に支持されている。前記ローラR2および下
部ローラ支持部材S2により下部被ガイド部材(R2+
S2)が構成されており、下部被ガイド部材(R2+S
2)は、下部ガイド部材G2によりガイドされる。
【0029】上部ローラ支持部材S1には上下(Z軸方
向)に延びる断面L型の移動部材13の上端部がネジN
1(図2、図3参照)により連結されている。移動部材
13の下端部は下部ローラ支持部材S2にネジN2(図
2、図3参照)により連結されている。したがって、移
動部材13を左右(Y軸方向)に移動させると、移動部
材13に連結された上部ローラ支持部材S1および下部
ローラ支持部材S2は、上部ローラR1,R1および下
部ローラR2と共に、上部ガイド溝G1aおよび下部ガ
イド溝G2aに沿って、左右(Y軸方向)に移動可能で
ある。なお、前記上部および下部のガイド溝G1aおよ
びG2aの代わりに凸状のガイドレールを使用すること
が可能であり、ガイド溝やガイドレールの断面形状等は
種々の形状を採用することが可能である。また、前記ロ
ーラR1、R2を使用する代わりに前記上部および下部
のガイド溝G1aおよびG2aを摩擦力を小さくしたスラ
イダ材(図示せず)により形成し、移動部材13を左右
(Y軸方向)にスムーズに移動できるようなスライダ機
構にすることも可能であり、さらに、前記ローラ支持部
材S1,S2を省略して前記ローラR1、R2やスライ
ダ材を移動部材13に直接連結することも可能である。
【0030】移動部材13には、断面L型の上下に延び
るL型ブラケット14(図4参照)が複数のネジ16に
より着脱可能に装着されている。L型ブラケット14の
後面には断面U字型の上下に延びるU字型ブラケット1
7(図4参照)が接着されている。U字型ブラケット1
7には断面U字型の上下に延びる磁石保持部材18が収
容され、固定されている。前記U字型の磁石保持部材1
8は上下に延びる板状の磁石19を保持している。板状
の磁石19は、前記左右に延びるガイド部材G1,G2
に直交する上下方向に延び且つ、前後(X軸方向)の長
さに比べて左右(Y軸方向)の厚みが小さい形状をして
いる。前記磁石19は前記移動部材13の移動方向(左
右方向)すなわち、前記厚み方向(左右方向)の両端に
磁極を有している。本実施例1では、右側(Y側)にS
極、左側(−Y側)にN極が配置されている。前記磁石
19は磁性体反転表示パネルP1の表面に沿って移動し
たときに、磁性体反転表示パネルP1の表示状態を白色
または緑色のどちらか一色に変更することが可能な表示
変更部材19として使用される。本実施例1では、前記
移動部材13およびそれに支持された磁石19等の部材
は、磁性体反転表示パネルP1の透明な表面板1から1
〜3mm程度の間隔を開けた位置に配置されており、移
動部材13の移動時に磁性体反転表示パネルP1に接触
しないように構成されている。
【0031】図6は前記磁性体反転表示パネルP1に接
近して配置した前記磁石(表示変更部材)19により、
磁性体反転表示パネルP1の表示用微小磁性体5の向き
が変更される様子の説明図で、図6Aは表示変更部材1
9が停止している場合の表示用微小磁性体5の向きを示
す図、図6Bは表示変更部材19が右側(Y側)に移動
し移動方向の後端側に磁極Nがある場合の表示用微小磁
性体5の向きを示す図、図6Cは表示変更部材19が左
側(−Y側)に移動し移動方向の後端側に磁極Sがある
場合の表示用微小磁性体5の向きを示す図である。図6
Aにおいて、全面が白色表示の磁性体反転表示パネルP
1に表示変更部材19を磁性体反転表示パネルP1の表
面に垂直な方向から接近させ停止させている状態では、
表示変更部材(磁石)19のN極から出てS極に入る磁
力線の向きに沿って表示用微小磁性体5の向きが変化
し、表示変更部材19のN極の近傍では緑色表示(表示
用微小磁性体5のS極の色の表示)となり、表示変更部
材19のN極の近傍以外の領域は白色表示(表示用微小
磁性体5のN極の色の表示)のままである。
【0032】図6Bにおいて前記図6Aの状態から、表
示変更部材19が右方(Y方向)に移動した状態では、
表示変更部材19の移動方向後端のN極が通過した後の
部分は磁性体反転表示パネルP1の表示は全て緑色表示
(表示用微小磁性体5のS極の色の表示)となる。ま
た、図6Cにおいて、表示変更部材19が左方(−Y方
向)に移動した状態では、表示変更部材19の移動方向
後端のS極が通過した後は磁性体反転表示パネルP1の
表示は全て白色表示(表示用微小磁性体5のN極の色の
表示)となる。したがって、前記移動部材13および表
示変更部材19を左右のいずれかの方向に端から端まで
移動させることにより、磁性体反転表示パネルP1の全
面の表示を緑色または白色のいずれかに変更することが
できる。
【0033】(実施例1の作用)前記磁性体反転表示装
置Uは、前記移動部材13を磁性体反転表示パネルP1
の左右方向の一端から他端まで移動させると、磁性体反
転表示パネルP1の表示が緑一色または白一色となる。
例えば、図6Bに示すように移動部材13を左端から右
端まで移動させると、磁性体反転表示パネルP1は全面
が緑色表示(表示用微小磁性体5のS極表面の色の表
示)となる。この状態では、図5Bに示す磁気ペン8と
は異なる磁気ペン(ペン先がS極の磁気ペン)により緑
色表示の磁性体反転表示パネルP1に白色画像を書き込
むことができる。前記書き込んだ白色画像を消去したい
ときには、前記右端に移動している移動部材13を表示
変更部材19とともに磁性体反転表示パネルP1の表面
に沿って1回往復移動させると、磁性体反転表示パネル
P1は再度緑一色となり、白色画像の書込が可能とな
る。本実施例1では、前記移動部材13およびそれに支
持された磁石(表示変更部材)19等の部材は、移動部
材13の移動時に磁性体反転表示パネルP1に接触しな
いので、磁性体反転表示パネルP1の表面が磨耗した
り、傷付けられることが無い。このため、磁性体反転表
示パネルP1の寿命を長くすることができる。また、前
記表示変更部材19が磁性体反転表示パネルP1の表面
に沿って移動する度に、磁性体反転表示パネルP1内部
の表示用微小磁性体5がかき混ぜられるため、表示用微
小磁性体5の凝集を防止することができる。
【0034】また、例えば、図6Cに示すように移動部
材13を右端から左端まで移動させると、磁性体反転表
示パネルP1は全面が白色表示(表示用微小磁性体5の
N極表面の色の表示)となる。この状態では、図5Bに
示す磁気ペン8とは同様の磁気ペン(ペン先がN極のペ
ン)により磁性体反転表示パネルP1に緑色画像を書き
込むことができる。なお、この全面白色表示の磁性体反
転表示パネルP1は、前記磁気ペン8の代わりにマーカ
ーを使用することにより、ホワイトボードとしても使用
可能である。
【0035】(実施例2)図7は本発明の実施例2の磁
性体反転表示装置の説明図で、図7Aは実施例2の要部
説明図で前記実施例1の図4Bに対応する図、図7Bは
実施例2の変更例の説明図である。なお、この実施例2
の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構
成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略
する。この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違
しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成され
ている。図7Aにおいて実施例2の磁性体反転表示装置
では、移動部材13の移動方向に沿って磁極N,S,
S,Nが配置された磁石19が磁石保持部材18に保持
されている。この実施例2の場合、移動部材13の移動
方向に係わらず緑1色に変更される。図7Bにおいて実
施例2の磁性体反転表示装置の変更例では、移動部材1
3の移動方向に沿って磁極S,N,N,Sが配置された
磁石19が磁石保持部材18に保持されている。この実
施例2の変更例の場合、移動部材13の移動方向に係わ
らず白1色に変更される。
【0036】(実施例3)図8は本発明の実施例3の磁
性体反転表示装置の説明図で、前記実施例1の図2に対
応する図である。なお、この実施例3の説明において、
前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の
符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例
3は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の
点では前記実施例1と同様に構成されている。図8にお
いて前記実施例1の図2に示すガイド部材G2が省略さ
れており、前記移動部材13の下端にローラ支持部材S
2を介して支持された下部ローラR2は、下枠F2の前
面に接触した状態で、移動部材13と一緒に移動するよ
うに構成されている。このような構成でも、磁性体反転
表示パネルP1と表示変更部材(磁石)19とが接触し
ないようにすることができる。
【0037】(実施例4)図9は本発明の磁性体反転表
示装置の実施例4の要部側断面図で、前記実施例1の図
2の上半分に相当する図である。図10は前記図9の矢
印Xから見た図である。図11は前記図10の要部のみ
を示す図で、ガイドレールを上枠F1に連結するための
レール支持部材と上枠F1との関連を示す図である。図
12は前記図10の矢印XIIから見た図(下面図)であ
る。なお、この実施例4の説明において、前記実施例1
の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し
て、その詳細な説明を省略する。この実施例4は、下記
の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記
実施例1と同様に構成されている。
【0038】図9において上枠F1の形状が前記実施例
1の上枠F1と相違している。図9に示すように、上枠
F1の外側面にはナットプレートPL1(図9参照)を
装着するための凹溝が形成されている。なお、この実施
例4の下枠F2(図11参照)、および図示しない左枠
F3、右枠F4は前記図9に示す上枠F1と同様の断面
形状をしている。前記各枠F1〜F4は図11に示す連
結部材Faにより連結され、全体として長方形の枠を構
成している。前記上枠F1の外側面に形成された凹溝の
Y軸方向の両端部にはメスネジが形成されたナットプレ
ートPL1(図9参照)が装着されている。図9、図1
1において、前記上枠F1の上面にはL型プレートPL
2が装着され、その上面にワッシャプレートPL3(図
11参照)が重ねて配置されている。前記ワッシャプレ
ートPL3およびL型プレートPL2の貫通孔を貫通す
るネジN3の先端部は前記ナットプレートPL1のネジ
孔に螺合しており、このネジN3により左右一対のL型
プレートPL2(1個のみ図示)は上枠F1の左右両端
部の上面にそれぞれ固定されている。
【0039】図9において、前記L型プレートPL2に
はガイド連結プレートPL4が固定連結され、前記ガイ
ド連結プレートPL4には断面正四角形の角筒状ガイド
レールG1が連結されている。角筒状ガイドプレートG
1の外端部にはストッパST(図12、図9参照)が固
定されている。4個のローラR1(図10参照)の軸R
1aがL型の支持部材S1Aの鉛直壁に固定されてお
り、ローラR1は各ローラ軸R1a回りに回転可能であ
る。支持部材S1Aの水平部にはL型ブラケットHの水
平プレートH1が連結されている。L型ブラケットH
は、互いに90°をなす水平プレートH1および鉛直プ
レートH2を有している。前記鉛直プレートH2には、
支持部材S1Bが固定連結されている。前記4個のロー
ラR1、その軸R1a、L型の支持部材S1A、L型ブ
ラケットH、および支持部材S1Bにより実施例4の被
ガイド部材(R1+R1a+S1A+H+S1B)が構
成されている。
【0040】図9、図10において、前記支持部材S1
BにはY軸方向に延びるシャフトSaが固定されてお
り、前記シャフトSaにより上端連結部材S1C(図9
参照)の上端部が前後方向に回転可能に支持されてい
る。前記上端連結部材S1Cの上端部には、前記上枠F
1に当接して上端連結部材S1Cの位置決めを行う当接
部材S1C1が設けられている。前記上端連結部材S1
Cには移動部材23の上端が連結されている。移動部材
23は移動部材23の移動方向(Y軸方向)に沿って磁
極N,Sが配置された表示変更部材としての磁石19
(図12参照)を保持している。前記移動部材23の下
端部には下枠F2の外側面に当接する被ガイド部材(図
示せず)が設けられており、移動部材23および表示変
更部材19は前記磁性体反転表示パネルP1の表面から
1〜3mm程度の間隔を置いて配置されている。この実
施例4では移動部材23は、その下端が下枠F2(図示
せず)の前面に当接するだけで、下枠F2から前方に離
隔自由であるので、前記シャフトSa回りに回動するこ
とができる。その回動時には移動部材23および表示変
更部材19は磁性体反転表示パネルP1の表面に対して
離隔または接近する。
【0041】(実施例5)図13は本発明の磁性体反転
表示装置の実施例5の要部側断面図で、前記実施例4の
図9に相当する図である。図14は前記図13の矢印X
IVから見た図で、前記実施例4の図10に対応する図
である。図15は前記図14の平断面図である。なお、
この実施例5の説明において、前記実施例4の構成要素
に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細
な説明を省略する。この実施例5は、下記の点で前記実
施例4と相違しているが、他の点では前記実施例4と同
様に構成されている。
【0042】図13〜図14において、プレート状の支
持部材S1Aには4個の円板状のスライダS1A1(図
14参照)が固定されており、そのうちの2個のスライ
ダS1A1は上枠F1の上端にスライド可能に係合して
おり、他の2個のスライダS1A1は上枠F1の下面に
スライド可能に係合している。また、支持部材S1Aに
は、ブロック状のスライダS1Bが固定されており、ス
ライダS1Bの下部S1B1(図13、図14参照)
は、前記上枠F1の外側面に形成されたY軸方向に延び
る凹溝F1aにスライド可能に嵌合している。図15に
おいて、支持部材S1Aの左右にはシャフト支持プレー
トS1C,S1Cが連結されており、前記シャフト支持
プレートS1C,S1CによりY軸方向に延びるシャフ
トS1Dが支持されている。支持部材S1Aには直方体
状の連結ブロックS1Eを介してカバーS1Fが連結さ
れている。
【0043】前記シャフトS1DにはスライダS1Gが
スライド可能且つ回転可能に支持されている。スライダ
S1Gには連結プレートS1Hを介して上端連結部材S
1Jの上部(上端連結部材上部)S1J2が連結されて
いる。前記上端連結部材S1Jは、前記上端連結部材上
部S1J2と、その下方に連結された上端連結部材下部
S1J1と、上端連結部材下部S1J1の上端部に設け
られ前記上枠F1に当接して上端連結部材S1Jの位置
決めを行う当接部材S1J3とを有している。前記支持
部材S1A、シャフト支持プレートS1C、シャフトS
1D、連結ブロックS1E、カバーS1F、スライダS
1G、連結プレートS1H、および上端連結部材S1J
等により、実施例5の被ガイド部材(S1A+S1C+
S1D+S1E+S1F+S1G+S1H+S1J)が
構成されている。
【0044】前記上端連結部材下部S1J1には移動部
材23の上端が連結されている。前記移動部材23は、
スライダS1Gとともに前記シャフトS1Dに沿ってス
ライド可能且つシャフトS1D回りに回転可能である。
移動部材23は移動部材23の移動方向(Y軸方向)に
沿って磁極N,Sが配置された表示変更部材としての磁
石19(図12参照)を保持している。前記移動部材2
3の下端部には下枠F2の外側面に当接する被ガイド部
材(図示せず)が設けられており、移動部材23および
表示変更部材19は前記磁性体反転表示パネルP1の表
面から1〜3mm程度の間隔を置いて配置されている。
この実施例4では、前記移動部材23および磁石19を
左右(Y軸方向)に移動させたとき、スライダS1Gが
シャフトS1Dに沿ってその一端部に移動してから、ス
ライダS1GとカバーS1Fが磁性体反転表示パネルP
1の一端部側へ移動を開始する。したがって例えば、上
枠F1の一端部(例えば左端部)にカバーS1Fが移動
した状態では、移動部材23および磁石19もカバーS
1Fの一端側(例えば左端側)に移動している。
【0045】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)前記実施例1において磁性パネルP2は省略す
ることが可能である。 (H02)透明な表面板および裏面板間にスペーサおよび
分散液体(表示用微小磁性体7が降伏値を有する液体8
中に分散された液体)を収容する代わりに、分散液体を
収容したマイクロカプセルを収容することが可能であ
る。 (H03)前記実施例1において移動部材13に磁石ペン
を着脱可能に装着するペン装着部を設け、前記ペン装着
部を移動部材13上で移動部材13に沿って位置調節可
能にすることにより容易に罫線を引くことができる。 (H04)平行な一対のガイド部材G1およびG2は実施
例1では水平に配置したが、鉛直に配置することが可能
である。その場合、移動部材13の移動方向は左右方向
ではなく、上下方向となる。 (H05)前記各実施例における磁性体反転表示装置は、
通常会社関係の会議や病院関係の打合わせや学校関係の
授業等で使用される大型ボードであるが、知育玩具用と
して小型ボードとしての利用も可能である。 (H06)前記実施例5において、前記上端連結部材上部
S1J2に対して、上端連結部材下部S1J1を回転可
能に連結した構成を採用することが可能である。
【0046】
【発明の効果】前述の本発明の表示変更部材は、下記の
効果(1),(2)を奏することができる。 (1)S極およびN極を有しS極側表面とN極側表面と
が異なる色に着色された表示用微小磁性体が降伏値を有
する液体中に分散された分散液体が所定間隔離れた透明
な表面板および裏面板間に収容された大型の磁性体反転
表示パネルの表示面の全面をS極側表面の色またはN極
側表面の色のいずれかに選択的に容易に変更することが
できる。また、表示パネルに筆記した文字、及び図形等
をー度に全面消去できるとともに、表示変更部材の移動
時に磁性体反転表示パネルの表示用微小磁性体が前記磁
石の移動時の磁力の変化により掻き混ぜられるので、分
散液中の表示用微小磁性体の凝集を防止することができ
る。 (2)表示消去部材である磁石を表示パネルの面から離
した状態で移動させると、次の効果を奏する。 (a)磁石に鉄粉等の異物が吸着しても表示面の樹脂材
料に擦過傷をつけることなく表示パネルの耐久性を向上
させることができる。 (b)筆記用具として、磁気ペン以外のマーカーで筆記
した文字、又は図形等の筆跡を消さずに残し、磁気ペン
の筆跡部のみを消去できる。 (c)消去具を使用しない時は、表示パネルの外周部に
の邪魔にならない場所に収納させることができるので、
磁性体反転表示パネル内の分散液中の磁性体に悪影響を
及ぼさず、表示パネルの見栄えもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の磁性体反転表示装置の実施例
1の斜視図で、図1Aは移動可能な表示変更部材が移動
方向の左端に移動した状態を示す図、図1Bは表示変更
部材が前記図1Aの左端位置から右側の中間位置まで移
動した状態を示す図である。
【図2】 図2は前記図1の磁性体反転表示装置の側断
面図で、前記図1AのII−II線断面図である。
【図3】 図3は前記図2のIII−III線断面図である。
【図4】 図4は前記図1に示す磁性体反転表示装置の
要部平面図で、図4Aは前記図2のIVA−IVA線断面
図、図4Bは前記図2のIVB−IVB線断面図である。
【図5】 図5は磁性体反転表示パネルの説明図で、図
5Aは磁性体反転表示パネルの部分断面図、図5Bは磁
気ペンにより磁性体反転表示パネルに表示画像を書き込
む際の様子を示す図である。
【図6】 図6は前記磁性体反転表示パネルに接近して
配置した前記磁石(表示変更部材)19により、磁性体
反転表示パネルの表示用微小磁性体の向きが変更される
様子の説明図で、図6Aは表示変更部材が停止している
場合の表示用微小磁性体の向きを示す図、図6Bは表示
変更部材が右側に移動し移動方向の後端側に磁極Nがあ
る場合の表示用微小磁性体の向きを示す図、図6Cは表
示変更部材が左側に移動し移動方向の後端側に磁極Sが
ある場合の表示用微小磁性体の向きを示す図である。
【図7】 図7は本発明の実施例2の磁性体反転表示装
置の説明図で、図7Aは実施例2の要部説明図で前記実
施例1の図4Bに対応する図、図7Bは実施例2の変更
例の説明図である。
【図8】 図8は本発明の実施例3の磁性体反転表示装
置の説明図で、前記実施例1の図2に対応する図であ
る。
【図9】 図9は本発明の磁性体反転表示装置の実施例
4の要部側断面図で、前記実施例1の図2の上半分に相
当する図である。
【図10】 図10は前記図9の矢印Xから見た図であ
る。
【図11】 図11は前記図10の要部のみを示す図
で、ガイドレールを上枠F1に連結するためのレール支
持部材と上枠F1との関連を示す図である。
【図12】 図12は前記図10の矢印XIIから見た図
(下面図)である。
【図13】 図13は本発明の磁性体反転表示装置の実
施例5の要部側断面図で、前記実施例4の図9に相当す
る図である。
【図14】 図14は前記図13の矢印XIVから見た
図で、前記実施例4の図10に対応する図である。
【図15】 図15は前記図14の平断面図である。
【図16】 図16は従来の磁性体反転表示パネルと前
記磁性体反転表示パネルの表示情報を消去する際に使用
する表示変更部材としての表示消去部材の説明図であ
る。
【図17】 図17は前記図16の表示変更部材として
の表示消去部材を磁性体反転表示パネルに接触させた状
態で移動させたときの磁性体反転表示パネルの表示の変
化状態の説明図である。
【符号の説明】
G1,G2…ガイド部材、P1…磁性体反転表示パネ
ル、U…磁性体反転表示装置、1…表面板、2…裏面
板、4…分散液体、5…表示用微小磁性体、6…降伏値
を有する液体、13,23…移動部材、19…表示変更
部材、
フロントページの続き (72)発明者 村上 和広 神奈川県平塚市西八幡1丁目4番3号 株 式会社パイロット平塚工場内 (72)発明者 石黒 一隆 神奈川県平塚市西八幡1丁目4番3号 株 式会社パイロット平塚工場内 Fターム(参考) 5C094 AA31 AA54 BA09 BA70 BA74 BA76 BA77 BA82 BA92 CA19 CA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 S極およびN極を有しS極側表面とN極
    側表面とが異なる色に着色された表示用微小磁性体が降
    伏値を有する液体中に分散された分散液体が所定間隔離
    れた透明な表面板および裏面板間に収容された磁性体反
    転表示パネルと、 前記磁性体反転表示パネルの外周部の一側に沿って配置
    されたガイド部材と、 前記ガイド部材に支持され且つ前記ガイド部材に沿って
    移動可能な被ガイド部材、 前記ガイド部材に直交する方向に延び且つ前記表面板に
    沿って配置されるとともに、一端部が前記被ガイド部材
    に連結されて前記被ガイド部材と一緒に前記ガイド部材
    に沿って移動する移動部材と、 前記ガイド部材に直交する方向に延び且つ前記移動部材
    に支持されるとともに、前記被ガイド部材の移動方向に
    沿って異なる磁極が配置された磁石を有する表示変更部
    材と、 を備えた磁性体反転表示装置。
  2. 【請求項2】 前記移動部材およびそれに支持された部
    材は、前記磁性体反転表示パネル表面に非接触で移動す
    るように構成されたことを特徴とする請求項1記載の磁
    性体反転表示装置。
  3. 【請求項3】 前記移動部材の前記被ガイド部材と連結
    された一端部と反対側の他端部には、前記磁性体反転表
    示パネルの外周部の前記一側と反対側の他側部に設けた
    ガイド部材に沿って移動する被ガイド部材が設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の磁性体反転表示装置。
  4. 【請求項4】 前記移動部材は前記被ガイド部材に回転
    可能に連結されて、前記磁性体反転表示パネルの表面に
    接近および離隔可能に構成され、前記移動部材の前記被
    ガイド部材と連結された一端部と反対側の他端部には、
    前記磁性体反転表示パネルの外周部の前記一側と反対側
    の他側部に設けた枠に接触する被ガイド部材が設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載の磁性体反転表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記移動部材は前記被ガイド部材上で前
    記被ガイド部材の移動方向に沿って所定距離だけ移動可
    能に連結されたことを特徴とする請求項1記載の磁性体
    反転表示装置。
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