JP2002081799A - 冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置 - Google Patents

冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置

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JP2002081799A
JP2002081799A JP2000273067A JP2000273067A JP2002081799A JP 2002081799 A JP2002081799 A JP 2002081799A JP 2000273067 A JP2000273067 A JP 2000273067A JP 2000273067 A JP2000273067 A JP 2000273067A JP 2002081799 A JP2002081799 A JP 2002081799A
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capillary tube
heat exchange
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exchange cycle
loop
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Kazuhiro Sato
和弘 佐藤
Hidenao Kawai
秀直 川合
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒配管が溶接されたキャピラリチューブの
付け根部に過大な応力集中が生じず、より簡単な構造で
信頼性が向上する冷凍装置、空調装置等の熱交換サイク
ル装置を提供する。 【解決手段】 圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ、
蒸発器等を冷媒配管により接続した冷凍装置、空調装置
等の熱交換サイクル装置において、両端をそれぞれ冷媒
配管の先端と接続するキャピラリチューブをループ状に
形成するとともに、冷媒配管の先端近傍をそれぞれルー
プ状のキャピラリチューブに沿わせて固縛してなるよう
に構成し、冷媒配管の先端からのキャピラリチューブの
突出長さを小さくし、キャピラリチューブの振れ幅を小
さくし、また、キャピラリチューブと冷媒配管をともに
固縛して、キャピラリチューブの付け根部の過大な応力
集中発生を抑制した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置または空
調装置(冷房の他に暖房も行なうものを含む)等、冷媒
(または熱媒)の熱交換サイクルを行なう装置(本明細
書において、「冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル
装置」という)に関する。
【0002】
【従来の技術】「冷凍装置、空調装置等の熱交換サイク
ル装置」に適用される冷凍サイクルは、図5に示すよう
に圧縮機1、凝縮器2、蒸発器3等を循環するように構
成され、圧縮機1の運転に伴い、冷媒が図5中矢印方向
へ流れ、熱交換サイクルを形成している。キャピラリチ
ューブ04は、凝縮器2と蒸発器3の間で、凝縮器2か
らの冷媒配管5と蒸発器3への冷媒配管6とに接続して
いる。
【0003】また、冷凍装置、空調装置等の熱交換サイ
クル装置におけるキャピラリチューブの他の使用例を図
6に示す。図6に示すように、圧縮機1の吐出管8に油
分離器31を接続し、圧縮機1から吐出される冷媒ガス
中に含まれた油を油分離器31で分離し、油戻し管32
から圧縮機1の吸入管7を経て圧縮機1へ戻すシステム
において、吸入管7に接続された配管33と油戻し管3
2の接続にキャピラリチューブ04’が用いられてい
る。
【0004】以上のようなキャピラリチューブ04また
は04’(以下、符号04のみを挙げて説明する)は、
従来、図7に示すように冷媒配管5と冷媒配管6との間
においてキャピラリチューブ04を螺旋状に巻いてルー
プ状に束ね、バンド9を用いて固縛し、キャピラリチュ
ーブアセンブリ040を形成していた。
【0005】しかし、図7に示すような従来のキャピラ
リチューブアッセンブリ040では、熱交換サイクル装
置の定常運転時の共振や、起動停止時の過渡的な振れに
より、キャピラリチューブ04の付け根部041及び0
42に過大な応力が集中し、折損し易いという問題があ
った。
【0006】一般に、前者の共振を回避するためには、
図8や図9に例示すように、ゴム製の板状制振材10を
貼付して、制振材の質量による重量調整等で共振を回避
する場合が多い。図8は板状制振材10をキャピラリチ
ューブ04のループ部を部分的に覆うように貼付したも
のであり、図9はキャピラリチューブ04のループ部全
体を覆うように貼付したものである。
【0007】重量調整においては、一般に重量を軽減す
るのは配管形状変更を伴い難しいため、結果として上記
図8、図9の例のように制振材の貼付等により重量を増
大する場合が多い。しかし、このような方法では後者の
起動停止時の振れに対しては、重量増大による慣性力が
増大し、振幅が増大して問題が増すこととなる。このよ
うに、両者を同時に満足するのは難しく、問題解決に時
間を要していた。
【0008】一方、キャピラリチューブの結束に関する
従来技術としては、例えば、図10、図11に示すよう
な特公平3−31982号公報のものがある。図10は
キャピラリチューブアッセンブリの断面図、図11はキ
ャピラリチューブアッセンブリの斜視図である。なお、
図10、図11において、前述の図7から図9に示す部
分と同じ機能部分には、図7から図9の符号と同じ符号
を付して示し説明を簡明にする。
【0009】04はキャピラリチューブ、040はキャ
ピラリチューブ04によるキャピラリチューブアッセン
ブリ、5、6はループ状のキャピラリチューブ04が接
続する冷媒配管であり、11は収縮チューブ、12はゴ
ム系材料の充填材である。
【0010】キャピラリーチューブ04は、冷凍装置の
省スペース化のため螺旋状に複数回巻かれてループ状に
形成され、図10に示すようにループ断面において複数
のキャピラリーチューブ04の2組の束となる。
【0011】その対向する両サイドに対し、接続する冷
媒配管5、6の端部とともに、加熱することにより軟化
するゴム系材料の充填材12をあてがい、更に、加熱す
ることにより収縮するゴム、樹脂系被覆材の収縮チュー
ブ11を被せ、加熱により収縮チューブ11を収縮させ
るとともに収縮チューブ11が収縮する特性を利用して
軟化した充填材12をキャピラリチューブ04及び冷媒
配管5、6の隙間に充填させている。
【0012】以上のように冷媒配管5、6及びキャピラ
リチューブ04のすきまにゴム系材料の充填材12を軟
化充填させたうえ、外周よりゴム、樹脂系被覆材による
収縮チューブ11を収縮結束させ、更に周囲の温度を上
昇させて収縮チューブ11を収縮させて、より結束効果
を高めて、振動による冷媒配管5、6とキャピラリチュ
ーブ04の摩擦を解消するものである。
【0013】上述の従来の改良例においては、キャピラ
リチューブ04相互、冷媒配管5、6とキャピラリチュ
ーブ04の接触と摩擦に伴う、冷媒洩れの発生や疲労欠
損に至る問題を解決することができるとしているが、し
かし、冷媒配管5、6と溶接されたキャピラリチューブ
04の溶接位置関係を何ら規定するものではないため、
上述の定常運転時や起動停止時の過渡的な振れが生じた
場合、冷媒配管5、6が溶接されたキャピラリチューブ
04の付け根部(図7から図9における付け根部04
1、042に相当)への応力集中に関しては従前の構造
と同等であり、効果は期待できない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の従来
の技術に関し述べたような、定常運転時や起動停止時の
過渡的な振れによって冷媒配管が溶接されたキャピラリ
チューブの付け根部に過大な応力集中が生じる問題を解
決し、より簡単な構造で信頼性向上を実現する冷凍装
置、空調装置等の熱交換サイクル装置を提供することを
課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、かかる
課題を解決するためになされたものであり、その第1の
手段として、圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ、蒸
発器等を冷媒配管により接続した冷凍装置、空調装置等
の熱交換サイクル装置において、両端をそれぞれ冷媒配
管の先端と接続するキャピラリチューブをループ状に形
成するとともに、前記キャピラリチューブの両端に接続
する各冷媒配管の先端近傍をそれぞれ前記ループ状のキ
ャピラリチューブに沿わせて固縛してなることを特徴と
する冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置を提供
するものである。
【0016】上記第1の手段によれば、冷媒配管の先端
からのキャピラリチューブの突出長さが小さくなり、冷
凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置の起動停止時
または定常運転時にキャピラリチューブが振れた際のキ
ャピラリチューブの振れ幅を小さくすることができ、さ
らに、キャピラリチューブと冷媒配管をともに固縛した
ため、キャピラリチューブが振れた際、剛性の高い冷媒
配管が主に応力を受け持つことによりキャピラリチュー
ブに過大な応力が作用しない。
【0017】(2)第2の手段としては、第1の手段の
冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置において、
前記ループ状のキャピラリチューブの前記冷媒配管の先
端より突出する部分の前記先端の向く方向での長さが、
前記ループ状のキャピラリチューブの前記先端の向く方
向でのループ径の4割以内としてなることを特徴とする
冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置を提供す
る。
【0018】第2の手段によれば、キャピラリチューブ
が振れた際のキャピラリチューブの振れ幅を小さくする
作用がより顕著となる。
【0019】(3)第3の手段としては、第1の手段ま
たは第2の手段の冷凍装置、空調装置等の熱交換サイク
ル装置において、前記キャピラリチューブに制振材を貼
付してなることを特徴とする冷凍装置、空調装置等の熱
交換サイクル装置を提供する。
【0020】第3の手段によれば、第1の手段または第
2の手段の作用に加え、第1の手段または第2の手段の
冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置においては
キャピラリチューブに作用する応力が低いので、制振材
は従来のものより薄くしても十分な共振振動減衰による
低騒音作用を有し、その作用を奏しつつ重量増加による
慣性力の増大と振幅の増大の問題が回避される。
【0021】(4)また、第4の手段としては、圧縮
機、凝縮器、キャピラリチューブ、蒸発器等を冷媒配管
により接続した冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル
装置において、両端をそれぞれ冷媒配管の先端と接続す
るキャピラリチューブをループ状に形成するとともに、
同キャピラリチューブのループ面を圧縮機の回転方向と
平行になるように配置してなることを特徴とする冷凍装
置、空調装置等の熱交換サイクル装置を提供するもので
ある。
【0022】上記の第4の手段によれば、キャピラリチ
ューブのループ面で形成される平面が圧縮機の回転方向
とが概ね平行となり、一方、冷凍装置、空調装置等の熱
交換サイクル装置の主たる振動源の圧縮機の主振動方向
は圧縮機の回転方向であるため、圧縮機の振動に伴いキ
ャピラリチューブが振れる主振動方向は、キャピラリチ
ューブのループ面の平面内方向となり、慣性モーメント
が小さく振れに伴う慣性の影響が小さく、キャピラリチ
ューブの付け根部に過大な応力集中が生じない。
【0023】特に、油分離器から圧縮機に接続される油
戻し管に取り付けられるループ状のキャピラリチューブ
は圧縮機に近い位置に設けられるため、本手段の作用が
顕著である。
【0024】(5)第5の手段としては、第4の手段の
冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置において、
前記キャピラリチューブに制振材を貼付してなることを
特徴とする冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置
を提供する。
【0025】第5の手段によれば、第4の手段の作用に
加え、第4の手段の冷凍装置、空調装置等の熱交換サイ
クル装置においてはキャピラリチューブに作用する応力
が低いので、制振材は従来のものより薄くしても十分な
共振振動減衰による低騒音作用を有し、その作用を奏し
つつ重量増加による慣性力の増大と振幅の増大の問題が
回避される。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1形態にかかる
冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置の要部であ
るキャピラリチューブを、図1、図2に基づき説明す
る。図1は本実施の形態におけるキャピラリチューブの
斜視図であり、図2は図1のキャピラリチューブの応用
形態の斜視図である。
【0027】図1において、40は本実施の形態におけ
るキャピラリチューブ4によるキャピラリチューブアッ
センブリであり、省スペース化のためにループ状に束ね
たキャピラリチューブ4は、円弧部4aと固定のための
直線部4bからなる。
【0028】キャピラリチューブ4はその両端がそれぞ
れ冷媒配管5、6の先端5a、6aに連続するように溶
接で接続しており、そのループ部の主に直線部4bに、
冷媒配管5、6の先端5a、6a近傍の一定長さ部分が
沿わせられている。
【0029】直線部4bにおいて、上記冷媒配管5、6
はその先端5a、6a近傍でキャピラリチューブ4とと
もにバンド9等により固縛されている。直線部4bが長
い場合は、冷媒配管5、6は先端5a、6aよりさらに
離れた位置においても同様にバンド9等により固縛する
ことが望ましい。
【0030】そのため、冷媒配管5、6の先端5a、6
aより先に突出するキャピラリチューブ4の部分の、先
端5a、6aが向く方向での突出長さXが小さくなって
いる。その突出長さXは、図1中に示すように束ねたキ
ャピラリチューブ4のループ部の前記先端5a、6aの
向く方向での長さ(すなわちループ部の長手方向の径)
Yの概ね4割以内に収めている(X≦0.4Y)。
【0031】以上のような本実施の形態の冷凍装置、空
調装置等の熱交換サイクル装置においては、前述の起動
停止時または定常運転時に圧縮機1の振動に伴いキャピ
ラリチューブ4が振れた際、キャピラリチューブ4の冷
媒配管の先端5a、6aからの突出長さXが小さくなっ
ているため、キャピラリチューブ4の振動変位(幅)を
小さくすることができる。その作用効果は、上記のよう
に前記突出長さXを前記長さY(ループ部の長手方向の
径)の概ね4割以内に収めたときに顕著であり、好まし
い。
【0032】さらに、上記のようにキャピラリチューブ
4はその直線部4bにおいて冷媒配管5、6をバンド9
等によりともに固縛してあるため、キャピラリチューブ
4が振れた際、剛性の高い冷媒配管5、6が主に振動に
伴う発生応力を受け持ち、細く強度が低いキャピラリチ
ューブ4、特に冷媒配管5、6への付け根部41、42
に過大な応力が作用することはない。
【0033】また、図2に示すように、キャピラリチュ
ーブアッセンブリ40に板状制振材10を貼付すれば、
上記のようにキャピラリチューブ4に作用する応力が低
いので、板状制振材10を従来のものより薄くしても、
すなわち、付加重量が少なくても十分な共振振動減衰に
よる低騒音効果も併せ持つことができ、その効果を発揮
したまま、重量増加による慣性力の増大と振幅の増大の
問題を回避することができる。
【0034】以上のように、本実施の形態の冷凍装置、
空調装置等の熱交換サイクル装置においては、定常運転
時や起動停止時の過渡的な振動変位により冷媒配管5、
6が溶接されたキャピラリチューブ4の付け根部41、
42に過大な応力が集中する問題点を解決でき、簡単な
構造で信頼性向上を実現することができる。
【0035】本発明の実施の第2形態に係る冷凍装置、
空調装置等の熱交換サイクル装置を図3および図4に基
づき説明する。図3は本実施の形態におけるキャピラリ
チューブの配置を示す冷凍装置、空調装置等の熱交換サ
イクル装置の要部平面図であり、図4は比較例として不
適切なキャピラリチューブの配置を示す冷凍装置、空調
装置等の熱交換サイクル装置の要部平面図である。
【0036】図3、図4において、従来の技術を示す図
5から図11や、実施の第1形態を示す図1、図2に示
した部分と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0037】1は圧縮機、7は圧縮機1の吸入管、8は
圧縮機1の吐出管、21はアキュムレータであり、アキ
ュムレータ21は圧縮機1に固定ベルト22と固定金具
23によって固定されている。40’はループ状に形成
されたキャピラリチューブ4’によるキャピラリチュー
ブアッセンブリである。
【0038】図3の平面図において、圧縮機の吐出管8
は圧縮機1の中心1a付近に取り付き、アキュムレータ
21の中心には吸入管7が取り付けられている。
【0039】本実施の形態の冷凍装置、空調装置等の熱
交換サイクル装置においては、図3に示すように、キャ
ピラリチューブアッセンブリ40’のループ面40’a
が、圧縮機1の中心1aと、圧縮機1の側部に取り付け
られたアキュムレータ21の中心部に取りつく吸入管7
の中心7aを結ぶ直線aの方向(すなわち、圧縮機の回
転の半径方向)と概ね垂直、すなわち、圧縮機の回転方
向と概ね平行になるように配置されている。
【0040】冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装
置の主たる振動源は圧縮機1であり、その主振動方向
は、圧縮機の中心1aに対する回転方向であり、圧縮機
1の回転軸の中心1aと吸入管7の中心7aを結ぶ直線
aの方向(圧縮機の回転の半径方向)と垂直な方向であ
る。
【0041】従って、図3の配置において、圧縮機1の
振動に伴いキャピラリチューブアッセンブリ40’が振
れる主振動方向は、キャピラリチューブアッセンブリ4
0’のループ面40’aの平面内方向となるので、慣性
モーメントが小さく振れに伴う慣性の影響が小さい。
【0042】よって、本実施の形態の冷凍装置、空調装
置等の熱交換サイクル装置においては、キャピラリチュ
ーブ4’の付け根部(図7から図9の041、042ま
たは図1の41、42に相当)に発生する応力集中が抑
制されたものとなる。
【0043】ちなみに、仮に図4に示すように、ループ
状に形成されたキャピラリチューブ4’によるキャピラ
リチューブアッセンブリ40’のループ面40’aが、
圧縮機1の中心1aと吸入管7の中心7aを結ぶ直線a
の方向(圧縮機の回転の半径方向)と概ね平行になるよ
うに配置された場合、圧縮機1の振動に伴いキャピラリ
チューブアッセンブリ40’が振れた際、主振動方向は
キャピラリチューブアッセンブリ40’のループ面4
0’aと垂直となる方向なので、慣性モーメントが大き
く、振れに伴う慣性の影響が大きくなり、振動変位も大
きい。このため、キャピラリチューブ4’の付け根部に
発生する応力集中が増大する問題を生じる。
【0044】しかし、本実施の形態の冷凍装置、空調装
置等の熱交換サイクル装置においては、慣性モーメント
が小さく振れに伴う慣性の影響が小さくなり、振動変位
も小さいため、定常運転時や起動停止時の過渡的な振動
変位により冷媒配管5、6が溶接されたキャピラリチュ
ーブ4’の付け根部に過大な応力集中が発生する問題を
解決でき、簡単な構造で信頼性向上を実現することがで
きる。
【0045】なお、本実施の形態の冷凍装置、空調装置
等の熱交換サイクル装置のキャピラリチューブアッセン
ブリ40’の配置は、図7〜図9で説明した従来のキャ
ピラリチューブ04(04’)によるキャピラリチュー
ブアッセンブリ040を用いて配置しても上記作用効果
を奏することができるものであり、また、実施の第1形
態の図1、図2で示したキャピラリチューブ4によるキ
ャピラリチューブアッセンブリ40を用いて配置した場
合は、さらにその作用効果を合わせ奏することができる
ものとなる。
【0046】本実施の形態においても、キャピラリチュ
ーブ4’に従来例および実施の第1形態で説明した板状
制振材10を貼付してもよく、その場合、本実施の形態
の冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置において
は前述のようにキャピラリチューブ4’に作用する応力
が低いので、板状制振材10は従来のものより薄くして
も十分な共振振動減衰による低騒音効果を持つことがで
き、その効果を奏しつつ重量増加による慣性力の増大と
振幅の増大の問題を回避することができる。
【0047】また、本実施の形態におけるキャピラリチ
ューブアッセンブリ40’の配置を、前述の図6に示す
油分離器31から圧縮機1に接続される油戻し管32に
取り付けられるループ状のキャピラリチューブ04’の
配置として実施した場合は、圧縮機1に近い位置に設け
られるものであるため、特に上記の作用効果を顕著に奏
するものとなる。
【0048】以上本発明の実施の形態を説明したが、上
記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲
内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはい
うまでもない。
【0049】
【発明の効果】(1)請求項1の発明によれば、冷凍装
置、空調装置等の熱交換サイクル装置を、圧縮機、凝縮
器、キャピラリチューブ、蒸発器等を冷媒配管により接
続した冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置にお
いて、両端をそれぞれ冷媒配管の先端と接続するキャピ
ラリチューブをループ状に形成するとともに、前記キャ
ピラリチューブの両端に接続する各冷媒配管の先端近傍
をそれぞれ前記ループ状のキャピラリチューブに沿わせ
て固縛してなるように構成したので、冷媒配管の先端か
らのキャピラリチューブの突出長さが小さくなり、冷凍
装置、空調装置等の熱交換サイクル装置の起動停止時ま
たは定常運転時にキャピラリチューブが振れた際のキャ
ピラリチューブの振れ幅を小さくすることができ、さら
に、キャピラリチューブと冷媒配管をともに固縛したた
め、キャピラリチューブが振れた際、剛性の高い冷媒配
管が主に応力を受け持つことによりキャピラリチューブ
に過大な応力は作用せず、冷媒配管が溶接されたキャピ
ラリチューブの付け根部に過大な応力集中が生じる問題
が解決し、簡単な構造で冷凍装置、空調装置等の熱交換
サイクル装置の信頼性が向上する。
【0050】(2)請求項2の発明によれば、請求項1
に記載の冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置に
おいて、前記ループ状のキャピラリチューブの前記冷媒
配管の先端より突出する部分の前記先端の向く方向での
長さが、前記ループ状のキャピラリチューブの前記先端
の向く方向でのループ径の4割以内としてなるように構
成したので、請求項1の発明の効果に加え、キャピラリ
チューブが振れた際のキャピラリチューブの振れ幅を小
さくする効果がより顕著となりより好ましい。
【0051】(3)請求項3の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の冷凍装置、空調装置等の熱交換
サイクル装置において、前記キャピラリチューブに制振
材を貼付してなるように構成したので、請求項1または
請求項2の発明の効果に加え、請求項1または請求項2
に記載の冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置に
おいてはキャピラリチューブに作用する応力が低いの
で、制振材は従来のものより薄くしても十分な共振振動
減衰による低騒音効果を持つことができ、その効果を奏
しつつ重量増加による慣性力の増大と振幅の増大の問題
を回避することができる。
【0052】(4)請求項4の発明によれば、冷凍装
置、空調装置等の熱交換サイクル装置を、圧縮機、凝縮
器、キャピラリチューブ、蒸発器等を冷媒配管により接
続した冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置にお
いて、両端をそれぞれ冷媒配管の先端と接続するキャピ
ラリチューブをループ状に形成するとともに、同キャピ
ラリチューブのループ面を圧縮機の回転方向と平行にな
るように配置してなるように構成したので、キャピラリ
チューブのループ面で形成される平面が圧縮機の回転方
向とが概ね平行となり、一方、冷凍装置、空調装置等の
熱交換サイクル装置の主たる振動源の圧縮機の主振動方
向は圧縮機の回転方向であるため、圧縮機の振動に伴い
キャピラリチューブが振れる主振動方向は、キャピラリ
チューブのループ面の平面内方向となり、慣性モーメン
トが小さく振れに伴う慣性の影響が小さく、キャピラリ
チューブの付け根部に過大な応力集中が生じる問題が解
決し、簡単な構造で冷凍装置、空調装置等の熱交換サイ
クル装置の信頼性が向上する。
【0053】特に、油分離器から圧縮機に接続される油
戻し管に取り付けられるループ状のキャピラリチューブ
は圧縮機に近い位置に設けられるため、同キャピラリチ
ューブに実施した場合、発明の効果が顕著である。
(5)請求項5の発明によれば、請求項4に記載の冷凍
装置、空調装置等の熱交換サイクル装置において、前記
キャピラリチューブに制振材を貼付してなるように構成
したので、請求項4の発明の効果に加え、請求項4に記
載の冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置におい
てはキャピラリチューブに作用する応力が低いので、制
振材は従来のものより薄くしても十分な共振振動減衰に
よる低騒音効果を持つことができ、その効果を奏しつつ
重量増加による慣性力の増大と振幅の増大の問題を回避
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る冷凍装置、空調
装置等の熱交換サイクル装置におけるキャピラリチュー
ブの斜視図である。
【図2】図1のキャピラリチューブの応用形態の斜視図
である。
【図3】本発明の実施の第2形態に係る冷凍装置、空調
装置等の熱交換サイクル装置におけるキャピラリチュー
ブの配置を示す冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル
装置の要部平面図である。
【図4】不適切なキャピラリチューブの配置を示す冷凍
装置、空調装置等の熱交換サイクル装置の要部平面図で
ある。
【図5】一般的な冷凍サイクルの説明図である。
【図6】油戻し管にキャピラリチューブを使用した場合
の従来の冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置の
要部斜視図である。
【図7】従来のキャピラリチューブの例の斜視図であ
る。
【図8】従来のキャピラリチューブの他の例の斜視図で
ある。
【図9】従来のキャピラリチューブの他の例の斜視図で
ある。
【図10】特公平3−31982号公報に記載されたキ
ャピラリチューブアッセンブリの要部断面図である。
【図11】図10のキャピラリチューブアッセンブリの
斜視図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 凝縮器 3 蒸発器 04、4、4’ キャピラリチューブ 4a 円弧部 4b 直線部 5 冷媒配管 5a 先端 6 冷媒配管 6a 先端 7 吸入管 8 吐出管 9 バンド 10 板状制振材 21 アキュムレータ 22 固定ベルト 23 固定金具 041、41 付け根部 042、42 付け根部 040、40、40’ キャピラリチューブアッセンブ
リ 40’a ループ面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ、
    蒸発器等を冷媒配管により接続した冷凍装置、空調装置
    等の熱交換サイクル装置において、両端をそれぞれ冷媒
    配管の先端と接続するキャピラリチューブをループ状に
    形成するとともに、前記キャピラリチューブの両端に接
    続する各冷媒配管の先端近傍をそれぞれ前記ループ状の
    キャピラリチューブに沿わせて固縛してなることを特徴
    とする冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の冷凍装置、空調装置等
    の熱交換サイクル装置において、前記ループ状のキャピ
    ラリチューブの前記冷媒配管の先端より突出する部分の
    前記先端の向く方向での長さが、前記ループ状のキャピ
    ラリチューブの前記先端の向く方向でのループ径の4割
    以内としてなることを特徴とする冷凍装置、空調装置等
    の熱交換サイクル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の冷凍装
    置、空調装置等の熱交換サイクル装置において、前記キ
    ャピラリチューブに制振材を貼付してなることを特徴と
    する冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ、
    蒸発器等を冷媒配管により接続した冷凍装置、空調装置
    等の熱交換サイクル装置において、両端をそれぞれ冷媒
    配管の先端と接続するキャピラリチューブをループ状に
    形成するとともに、同キャピラリチューブのループ面を
    圧縮機の回転方向と平行になるように配置してなること
    を特徴とする冷凍装置、空調装置等の熱交換サイクル装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の冷凍装置、空調装置等
    の熱交換サイクル装置において、前記キャピラリチュー
    ブに制振材を貼付してなることを特徴とする冷凍装置、
    空調装置等の熱交換サイクル装置。
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