JP2002081791A - 排熱吸収冷凍機 - Google Patents

排熱吸収冷凍機

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JP2002081791A JP2000266758A JP2000266758A JP2002081791A JP 2002081791 A JP2002081791 A JP 2002081791A JP 2000266758 A JP2000266758 A JP 2000266758A JP 2000266758 A JP2000266758 A JP 2000266758A JP 2002081791 A JP2002081791 A JP 2002081791A
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    • Y02B30/625Absorption based systems combined with heat or power generation [CHP], e.g. trigeneration

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランニングコストおよびイニシャルコストの
いずれも安価にして、エンジンの運転負荷の変動にかか
わらず、所望温度の冷凍用媒体を安定して得る。 【解決手段】 エンジン冷却水により単効用吸収冷凍機
を作動する。エンジン1からの排ガスを追い焚きバーナ
34で加熱して第2の熱交換器20に供給し、第2の熱
交換器20で発生させたアンモニア−水系溶液の蒸気に
よって蒸気タービン21を駆動して圧縮機27を駆動
し、蒸発器14内の蒸気を吸引し、蒸発器14内の圧力
を吸収器12内の圧力よりも低下させ、蒸発器14での
蒸発に伴い、低温の冷凍用媒体を得る。第2の熱交換器
20から蒸気タービン21に供給する蒸気の温度が設定
温度以下にならないように追い焚きバーナ34への燃料
供給量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン、スターリングエンジン、ミラーサイクルガスエンジ
ンなどのエンジンから発生する排熱を回収して冷凍用媒
体を取り出すように構成した排熱吸収冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の排熱吸収冷凍機としては、図8の
従来例の概略構成図に示すようなアンモニア吸収冷凍機
があった。この従来例によれば、エンジン01に、カッ
プリング02を介して発電機03が連動連結されてい
る。
【0003】エンジン01のエンジン冷却部の出口と入
口とにわたって、エンジン冷却水(ジャケット冷却水)
を循環する第1のポンプ04を介装した循環配管05が
接続され、この循環配管05に、単効用吸収冷凍機を構
成する再生器06が設けられている。再生器06には、
エンジン01からのエンジン冷却水(ジャケット冷却
水)[温度85〜95℃]によって蒸発可能なアンモニアを
冷媒とし、かつ、水を吸収剤とした非共沸混合媒体とし
てアンモニア−水系溶液が収容されている。
【0004】再生器06には、精溜器07を介して水を
分離したアンモニア蒸気を供給するように凝縮器08が
連通接続され、かつ、再生器06に第1の配管09を介
して吸収器010が接続されるとともに、凝縮器08に
第2の配管011を介して蒸発器012が接続され、更
に、吸収器010と蒸発器012とが連通接続され、単
効用吸収冷凍機が構成されている。
【0005】凝縮器08では、再生器06で蒸発したア
ンモニアを凝縮液化し、その液化したアンモニアを蒸発
器012に噴霧供給により戻すようになっている。ま
た、蒸発器012では、吸収器010における水による
アンモニアの吸収に伴い、アンモニアが蒸発するように
なっている。
【0006】再生器06と吸収器010とにわたって、
溶液ポンプ013を介装した第3の配管014が接続さ
れ、この第3の配管014と第1の配管09との間に熱
交換器015が設けられ、再生器06に戻す液化したア
ンモニア−水系溶液を、再生器06から吸収器010に
流すアンモニア−水系溶液によって加熱するようになっ
ている。
【0007】上記構成により、エンジン01からの排熱
であるエンジン冷却水を利用して、蒸発器012でのア
ンモニアの蒸発に伴い、冷水を得るようになっている。
【0008】ところが、アンモニアや、LiBr(リチ
ウムブロマイド)などの吸収式冷凍機では、吸収プロセ
スや蒸発プロセスにたよっているために、電動型圧縮機
によって冷媒を強制的に圧縮・膨張する冷媒回路を備え
た冷凍機に比べ、成績係数が低くなる傾向にある。
【0009】そのため、従来より、吸収式冷凍機の成績
係数を高くする方法が種々検討され、その一つとして、
蒸発器012と吸収器010との間に電動型圧縮機を設
け、蒸発器012内の蒸気を吸引し、その吸引した蒸気
を吸収器010に加圧供給するようなプロセスが提案さ
れている。
【0010】この構成によれば、吸収器010内での圧
力は低下しないため、前述のような電動型圧縮機によっ
て冷媒を強制的に圧縮・膨張する冷媒回路を備えた冷凍
機の場合と同様に低温の温度を取り出すことができる。
また、性能面においても、電動型圧縮機に使用する電力
を除いた場合の成績係数を 1.2倍以上に高めることがで
きる。また、従来の方法では、デューリング線図上、エ
ンジン冷却水レベルの温度を加熱源として、−10℃以下
の冷熱を取り出すことができないが、この電動型圧縮機
を使用する構成によれば取り出すことができるようにな
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電動型
圧縮機の場合、電動モータと圧縮機とを連動連結し、伝
動軸の軸受部に対して潤滑と漏洩に対するシールをしな
ければならず、例えば、アンモニア吸収冷凍機に適用し
た場合、潤滑油が系内に混入するとアンモニアの蒸発が
阻害され、冷媒への伝熱に弊害を及ぼすなど、潤滑油と
漏洩の問題が、開発を阻害する大きな要因になってい
た。
【0012】また、同時に、電動型圧縮機の駆動に必要
な電力が大きくてランニングコストが増大する問題があ
った。もちろん、潤滑油や漏洩の問題だけであれば、密
閉式のキャンドモータを用いることも可能であるが、ラ
ンニングコストやイニシャルコストが増大する欠点があ
った。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明は、ランニングコ
ストおよびイニシャルコストのいずれも安価にして、エ
ンジンの運転負荷の変動にかかわらず、所望温度の冷凍
用媒体を安定して得られるようにすることを目的とし、
請求項2に係る発明は、冷凍需要の変動にかかわらず、
所望温度の冷凍用媒体を安定して得られるようにするこ
とを目的とし、請求項3に係る発明は、蒸発温度を一定
に維持して、所望温度の冷凍用媒体を安定して得られる
ようにすることを目的とし、請求項4に係る発明は、省
エネルギー性を向上できるようにすることを目的とし、
更に、請求項5に係る発明は、蒸気タービンの回転数を
一定に維持して、冷凍用媒体の温度が必要以上に低下す
ることを回避できるようにすることを目的する。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
上述のような目的を達成するために、再生器(8) と吸収
器(12)と凝縮器(10)と蒸発器(14)とから成る単効用吸収
冷凍機を、エンジン(1) からのエンジン冷却水によって
蒸発可能な冷媒を含む非共沸混合媒体を作動媒体とする
とともにエンジン冷却水を熱源として作動し、前記蒸発
器(14)から冷凍用媒体を取り出すように構成した排熱吸
収冷凍機において、前記吸収器(12)から取り出される非
共沸混合媒体を前記エンジン(1) からの排ガスにより加
熱して蒸発させる熱交換器(20)と、前記熱交換器(20)で
蒸発した非共沸混合媒体の蒸気によって駆動する蒸気タ
ービン(21)と、前記蒸気タービン(21)に一体的に連動連
結されて前記蒸発器(14)内の蒸気を吸引して前記吸収器
(12)との間に圧力差を発生させる圧縮機(27)と、前記蒸
気タービン(21)に供給する非共沸混合媒体を加熱可能な
補助加熱手段(34)と、前記蒸気タービン(21)に供給する
非共沸混合媒体の蒸気の温度が設定温度以下にならない
ように前記補助加熱手段(34)の加熱を制御する加熱制御
手段(42)と、を備えて構成する。
【0015】また、請求項2に係る発明の排熱吸収冷凍
機は、前述のような目的を達成するために、請求項1に
記載の排熱吸収冷凍機における圧縮機(27)に吸引供給す
る非共沸混合媒体の蒸気の量を調整する吸引蒸気量調整
手段(44)と、前記蒸発器(14)内の圧力を計測する圧力計
測手段(45)と、前記圧力計測手段(45)で計測される圧力
が一定になるように前記吸引蒸気量調整手段(44)を制御
する吸引蒸気量制御手段(49)と、を備えて構成する。
【0016】また、請求項3に係る発明の排熱吸収冷凍
機は、前述のような目的を達成するために、請求項1ま
たは請求項2に記載の排熱吸収冷凍機における凝縮器(1
0)で凝縮した非共沸混合媒体の冷媒液を蒸発器(14)に供
給する配管(13)に介装されて前記蒸発器(14)に供給する
冷媒液の量を調整する分配機構(50)と、吸収器(12)と熱
交換器(20)とを接続する配管(19)に前記分配機構(50)を
接続する合流配管(51)と、前記蒸発器(14)から取り出さ
れる冷凍用媒体の温度を計測する温度計測手段(52)と、
前記温度計測手段(52)で計測される冷凍用媒体の温度が
一定になるように前記分配機構(50)を制御して前記蒸発
器(14)に供給する冷媒液の量を制御する分配制御手段(5
6)と、を備えて構成する。
【0017】また、請求項4に係る発明の排熱吸収冷凍
機は、前述のような目的を達成するために、請求項3に
記載の排熱吸収冷凍機における合流配管(51)を通じて供
給される非共沸混合媒体の冷媒液の量を測定する冷媒液
量測定手段(57)と、前記冷媒液量測定手段(57)で測定さ
れる冷媒液の量に基づいて、冷媒液の量が多いほど加熱
制御手段(21)における設定温度が低くなるように設定温
度を変更する設定温度変更手段(62)と、を備えて構成す
る。
【0018】また、請求項5に係る発明の排熱吸収冷凍
機は、前述のような目的を達成するために、請求項1、
請求項2、請求項3、請求項4のいずれかに記載の排熱
吸収冷凍機における蒸気タービン(21)に供給する非共沸
混合媒体の蒸気の量を調整する蒸気量調整手段(64)と、
前記蒸気タービン(21)の回転数を計測する回転数計測手
段(65)と、前記回転数計測手段(65)で計測される回転数
が一定になるように前記蒸気量調整手段(64)を制御する
蒸気量制御手段(70)と、を備えて構成する。
【0019】エンジンからのエンジン冷却水によって蒸
発可能な冷媒を含む非共沸混合媒体としては、アンモニ
ア−水系の混合溶液、メタノール−水系の混合溶液等が
使用できる。この非共沸混合媒体は、冷媒と吸収剤以外
に、腐食防止などのために若干の第三成分を含んでいて
もよい。
【0020】
【作用】請求項1に係る発明の排熱吸収冷凍機の構成に
よれば、エンジン(1) からのエンジン冷却水を熱源とし
て単効用吸収冷凍機を作動する。一方、エンジン(1) か
らの排ガスにより、吸収器(12)から取り出される非共沸
混合媒体を熱交換器(20)を介して加熱して非共沸混合媒
体の蒸気を発生させ、その蒸気によって蒸気タービン(2
1)を駆動し、蒸気タービン(21)に一体的に連動連結した
圧縮機(27)を駆動する。この圧縮機(27)により、蒸発器
(14)内の蒸気を吸引して蒸発器(14)内の圧力を吸収器(1
2)内の圧力よりも低下させ、蒸発器(14)での蒸発に伴
い、低温の冷凍用媒体を取り出すことができる。また、
エンジン(1) からの排ガスに加えて、補助加熱手段(34)
により蒸気タービン(21)に供給する非共沸混合媒体を加
熱できるようにし、加熱制御手段(42)によって、蒸気タ
ービン(21)に供給する非共沸混合媒体の蒸気の温度が設
定温度以下にならないように加熱する。
【0021】また、請求項2に係る発明の排熱吸収冷凍
機の構成によれば、冷凍需要が変動して、蒸発器(14)内
の圧力が変化したときには、その変化を圧力計測手段(4
5)で検知して圧縮機(27)に吸引供給される蒸気の量を調
整し、蒸発器(14)内の圧力を一定に維持する。
【0022】また、請求項3に係る発明の排熱吸収冷凍
機の構成によれば、凝縮器(10)から蒸発器(14)に供給す
る非共沸混合媒体の冷媒液の量を調整して、蒸発器(14)
から取り出される冷凍用媒体の温度を一定に維持する。
また、余った非共沸混合媒体の冷媒液は、吸収器(12)か
ら取り出される非共沸混合媒体に合流して熱交換器(20)
に供給することができる。
【0023】また、請求項4に係る発明の排熱吸収冷凍
機の構成によれば、凝縮器(10)から蒸発器(14)に供給す
る非共沸混合媒体の冷媒液の量の調整に伴って、吸収器
(12)から取り出される非共沸混合媒体に合流される非共
沸混合媒体の冷媒液の量が変動する。この変動に伴い、
合流状態での非共沸混合媒体の冷媒の濃度が変動し、濃
度が高くなるほど非共沸混合媒体の蒸発飽和温度が低く
なることに着目し、上述の冷媒液の量を冷媒液量測定手
段(57)で測定し、合流される非共沸混合媒体の冷媒液の
量が多いほど、すなわち、合流状態での非共沸混合媒体
の冷媒の濃度が高いほど加熱制御手段(42)における設定
温度が低くなるようにする。
【0024】また、請求項5に係る発明の排熱吸収冷凍
機の構成によれば、蒸気量制御手段(64)によって蒸気タ
ービン(21)に供給する非共沸混合媒体の蒸気の量を制御
し、蒸気タービン(21)の回転数を一定に維持し、圧縮機
(27)の回転数を一定に維持する。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る排熱吸収
冷凍機の実施例を示す概略構成図であり、エンジン1
に、カップリング2を介して発電機3が連動連結されて
いる。エンジン1の排気管にガス配管4が接続され、そ
のガス配管4に、NOx成分を除去する脱硝装置5が付
設されている。
【0026】エンジン1のエンジン冷却部1aの出口と
入口とにわたって、エンジン冷却水(ジャケット冷却
水)を循環する第1のポンプ6を介装した循環配管7が
接続され、この循環配管7に、単効用吸収冷凍機を構成
する再生器8が設けられている。再生器8には、エンジ
ン1からのエンジン冷却水(温度85〜95℃)によって蒸
発可能なアンモニアを冷媒とし、かつ、水を吸収剤とし
た非共沸混合媒体としてのアンモニア−水系溶液が収容
されている。
【0027】再生器8には、精溜器9を介して水を分離
したアンモニア蒸気を供給するように凝縮器10が連通
接続され、再生器8に第1の配管11を介して吸収器1
2が接続されるとともに、凝縮器10に第2の配管13
を介して蒸発器14が接続され、更に、吸収器12と蒸
発器14とが蒸気路Rを介して連通接続され、単効用吸
収冷凍機が構成されている。凝縮器10では、再生器8
で蒸発した冷媒を凝縮液化し、その液化した冷媒を蒸発
器14に噴霧供給により戻すようになっている。
【0028】吸収器12から再生器8にわたって、第1
の溶液ポンプ15を介装した第3の配管16が接続さ
れ、この第3の配管16と第1の配管11との間に第1
の熱交換器17が設けられ、再生器8に戻す液化したア
ンモニア−水系溶液を、再生器8から吸収器12に流す
アンモニア−水系溶液によって加熱するようになってい
る。
【0029】第3の配管16の第1の溶液ポンプ15と
第1の熱交換器17との間に、第2の溶液ポンプ18を
介装した分岐配管19が接続され、この分岐配管19と
ガス配管4とにわたって第2の熱交換器20が設けら
れ、液化したアンモニア−水系溶液をエンジン1からの
排ガスとの伝熱により加熱し、高温高圧の蒸気を発生さ
せるように構成されている。
【0030】分岐配管19に蒸気タービン21が接続さ
れるとともに、その蒸気タービン21と吸収器12とが
第4の配管22を介して接続され、単効用吸収冷凍機の
作動媒体であるアンモニア−水系溶液の高温高圧の蒸気
によって蒸気タービン21を駆動するとともに、蒸気タ
ービン21から排出される蒸気を吸収器12に戻すよう
に構成されている。
【0031】第3の配管16において、開閉弁23を介
装したバイパス配管24が第1の熱交換器17と並列に
接続され、そのバイパス配管24と第4の配管22とに
わたって第3の熱交換器25が設けられ、再生器8に戻
す液化したアンモニア−水系溶液を、蒸気タービン21
から排出されるアンモニア−水系溶液の蒸気によって加
熱するようになっている。
【0032】図2の断面図に示すように、蒸気タービン
21に伝動軸26を介して圧縮機27が一体的に連動連
結され、蒸気タービン21、伝動軸26および圧縮機2
7が、パッキング28を介してシールした状態で一体化
されたケーシング29内に収容されるとともに、伝動軸
26が気体軸受30を介して回転自在に支持されてい
る。
【0033】第2の配管13の途中箇所に第4の熱交換
器31が設けられ、この第4の熱交換器31を介して熱
交換するように蒸気路Rが接続されるとともにこの蒸気
路Rに前述の圧縮機27が設けられている。圧縮機27
と第4の配管22の途中箇所が接続されている。これら
の構成により、圧縮機27によって蒸発器14内の蒸気
を吸引し、第4の熱交換器31を経てから吸収器12に
供給するようになっている。この蒸発器14と吸収器1
2とを接続する一連の配管を蒸気路Rと称する。
【0034】蒸発器14に、冷凍用媒体としてのブライ
ンを取り出す冷凍用媒体取り出し管32が付設されてい
る。このブラインとの熱交換により、食品とか下水処理
システムでの下水汚泥などの被冷却物を冷却・冷凍する
のである。凝縮器10および吸収器12には、クーリン
グタワーからの冷却水を供給する冷却管33が通されて
いる。
【0035】気体軸受30には、第2の熱交換器20で
発生した高温高圧の蒸気が供給され、単効用吸収式冷凍
機の作動媒体であるアンモニア−水系溶液の蒸気によっ
て潤滑するように構成されている。この気体軸受30か
らの蒸気は、第4の配管22を通じて吸収器12に戻さ
れるようになっている。
【0036】ガス配管4の脱硝装置5と第2の熱交換器
20との間に追い焚きバーナ34が設けられ、エンジン
1からの排ガスを加熱するように構成されている。追い
焚きバーナ34への燃料供給管35に、燃料供給量を調
整する燃料調整弁36が設けられている。
【0037】第2の熱交換器20と蒸気タービン21と
の間において、分岐配管19に、蒸気タービン21に供
給するアンモニア−水系溶液の蒸気の温度を測定する第
1の温度計37が設けられている。
【0038】図3のブロック図に示すように、第1の温
度計37がマイクロコンピュータ38に接続され、その
マイクロコンピュータ38に燃料調整弁36が接続され
ている。マイクロコンピュータ38には、第1の比較手
段39と第2の比較手段40と第1の弁開度調整手段4
1とから成る加熱制御手段42が備えられている。
【0039】第1の比較手段39では、例えば、1分毎
など所定時間毎に、第1の温度計37で測定された温度
と上限設定温度(例えば、205℃)とを比較し、上限
設定温度よりも高いときに閉じ信号を出力するようにな
っている。第2の比較手段40では、例えば、1分毎な
ど所定時間毎に、第1の温度計37で測定された温度と
下限設定温度(例えば、195℃)とを比較し、下限設
定温度よりも低いときに開き信号を出力するようになっ
ている。
【0040】弁開度調整手段41では、第1の比較手段
39からの閉じ信号に応答して、燃料調整弁36に設定
開度だけ閉じる駆動信号を出力し、燃料供給量を設定量
だけ減少させ、一方、第2の比較手段40からの開き信
号に応答して、燃料調整弁36に設定開度だけ開く駆動
信号を出力し、燃料供給量を設定量だけ増加させるよう
になっている。
【0041】上記構成により、蒸気タービン21に供給
するアンモニア−水系溶液の蒸気の温度を設定範囲内に
維持するように追い焚きバーナ34の加熱を制御し、所
定温度の蒸気を蒸気タービン21に供給できるようにな
っている。
【0042】上記追い焚きバーナ34に代えて電気ヒー
タなどを用いても良く、それらの追い焚きバーナ34や
電気ヒータなどをして補助加熱手段と総称する。また、
上述実施例では、追い焚きバーナ34を、第2の熱交換
器20に供給する排ガスを加熱するように設けている
が、例えば、分岐配管19の第2の熱交換器20への入
口箇所や出口箇所に設けても良く、要するに、蒸気ター
ビン21に供給するアンモニア−水系溶液を加熱できる
ように構成するものであれば良い。
【0043】蒸気路Rに、圧縮機27の前後を挟むよう
に第1のバイパス配管43が設けられ、この第1のバイ
パス配管43に第1の流量調整弁44が設けられてい
る。蒸発器14に、その蒸発器14内の圧力を計測する
圧力計測手段としての圧力計45が設けられている。
【0044】図4のブロック図に示すように、圧力計4
5が前記マイクロコンピュータ38に接続されるととも
に、マイクロコンピュータ38に第1の流量調整弁44
が接続されている。マイクロコンピュータ38には、第
3の比較手段46と第4の比較手段47と第2の弁開度
調整手段48とから成る吸引蒸気量制御手段49が備え
られている。
【0045】第3の比較手段46では、例えば、1分毎
など所定時間毎に、圧力計45で測定された圧力と上限
設定圧力とを比較し、上限設定圧力よりも高いときに開
き信号を出力するようになっている。第4の比較手段4
7では、例えば、1分毎など所定時間毎に、圧力計45
で測定された圧力と下限設定圧力とを比較し、下限設定
圧力よりも低いときに閉じ信号を出力するようになって
いる。
【0046】第2の弁開度調整手段48では、第3の比
較手段46からの開き信号に応答して、第1の流量調整
弁44に設定開度だけ開く駆動信号を出力し、圧縮機2
7の出口から入口側に戻す蒸気量を設定量だけ増加さ
せ、蒸発器14からの吸引蒸気量を減少させるようにな
っている。一方、第4の比較手段47からの閉じ信号に
応答して、第1の流量調整弁44に設定開度だけ閉じる
駆動信号を出力し、圧縮機27の出口から入口側に戻す
蒸気量を設定量だけ減少させ、蒸発器14からの吸引蒸
気量を増加させるようになっている。
【0047】これにより、蒸発器14内の圧力が一定に
なるように第1の流量調整弁44を制御し、蒸発器14
内の圧力が低下しすぎて過冷却やサージングを発生した
り、圧縮機27の動力が過大になって蒸気タービン21
の回転数を一定に維持できなくなることを防止するよう
になっている。上記実施例における第1のバイパス配管
43と第1の流量調整弁44とから成る構成に代えて、
蒸気路Rの圧縮機27への入口箇所に流量調整弁を設け
るようにしても良く、それらをして吸引蒸気量調整手段
と総称する。
【0048】第2の配管13の途中箇所に三方弁50が
設けられ、この三方弁50と、分岐配管19の第1の溶
液ポンプ15と第2の溶液ポンプ18との間の箇所とが
合流配管51を介して接続され、凝縮器10から蒸発器
14に供給する非共沸混合媒体の冷媒液の量を調整でき
るように構成されている。上記三方弁50に代えて、第
2の配管13および合流配管51それぞれに、互いに連
動して所定量づつ分配可能に調整できるように個別の流
量調整弁を設けるようにしても良く、それらの蒸発器1
4に供給する冷媒液の量を調整する構成をして分配機構
と総称する。
【0049】冷凍用媒体取り出し配管32に、蒸発器1
4から取り出される冷凍用媒体の温度を計測する温度計
測手段としての第2の温度計52が設けられている。
【0050】図5のブロック図に示すように、第2の温
度計52が前記マイクロコンピュータ38に接続され、
そのマイクロコンピュータ38に三方弁50が接続され
ている。マイクロコンピュータ38には、第5の比較手
段53と第6の比較手段54と第3の弁開度調整手段5
5とから成る分配制御手段56が備えられている。
【0051】第5の比較手段53では、例えば、1分毎
など所定時間毎に、第2の温度計52で測定された温度
と上限設定温度(例えば、−22℃)とを比較し、上限設
定温度よりも高いときに開き信号を出力するようになっ
ている。第6の比較手段54では、例えば、1分毎など
所定時間毎に、第2の温度計52で測定された温度と下
限設定温度(例えば、−20℃)とを比較し、下限設定温
度よりも低いときに閉じ信号を出力するようになってい
る。
【0052】第3の弁開度調整手段53では、第5の比
較手段53からの開き信号に応答して、三方弁50に設
定開度だけ開く駆動信号を出力し、蒸発器14に供給す
る冷媒液の量を設定量だけ増加させ、一方、第6の比較
手段54からの閉じ信号に応答して、三方弁50に設定
開度だけ閉じる駆動信号を出力し、蒸発器14に供給す
る冷媒液の量を設定量だけ減少させるようになってい
る。
【0053】上記構成により、凝縮器10から蒸発器1
4に供給する冷媒液の量を調整して、蒸発器14から取
り出される冷凍用媒体の温度を一定に維持するようにな
っている。
【0054】三方弁50には、その開度を測定する開度
センサ57(図6参照)が付設され、図6のブロック図
に示すように、開度センサ57が前記マイクロコンピュ
ータ38に接続され、マイクロコンピュータ38に上限
温度設定器58および下限温度設定器59が接続されて
いる。マイクロコンピュータ38には、冷媒液量算出手
段60と変更温度算出手段61とから成る設定温度変更
手段62が備えられている。
【0055】冷媒液量算出手段60では、開度センサ5
7で測定される三方弁50の開度に基づき、合流配管5
1を介して第2の熱交換器20に供給される冷媒液の量
を算出するようになっている。
【0056】変更温度算出手段61では、冷媒液量算出
手段60で算出された冷媒液の量に基づき、吸収器12
から供給されるアンモニア−水系溶液との混合溶液、す
なわち、第2の熱交換器20に供給されるアンモニア−
水系溶液の飽和蒸気温度を演算し、その飽和蒸気温度か
ら上限設定温度および下限設定温度それぞれを算出し、
算出された上限設定温度および下限設定温度それぞれに
変更するように上限温度設定器58および下限温度設定
器59を調整し、この変更された上限設定温度および下
限設定温度それぞれを、加熱制御手段42における第1
および第2の比較手段39,40に出力させるようにな
っている。
【0057】上記構成により、蒸気タービン21に供給
するアンモニア−水系溶液の蒸気を得る上で必要な最低
限またはそれに近い温度を設定し、追い焚きバーナ34
による加熱量を極力少なくし、省エネルギー性を向上す
るようになっている。
【0058】分岐配管19に、蒸気タービン21と並列
になるように第2のバイパス配管63が接続されるとと
もに、この第2のバイパス配管63に第2の流量調整弁
64が設けられ、蒸気タービン21に供給するアンモニ
ア−水系溶液の蒸気の量を調整するように蒸気量調整手
段が構成されている。この蒸気量調整手段としては、第
2の流量調整弁64に代えて、分岐配管19と第2のバ
イパス配管63との接続箇所に分配量を調整可能な三方
弁を設けるなどして構成するものでも良い。
【0059】図2に示すように、ケーシング29に、投
光器と受光器を内蔵したパルスカウンタ65が取り付け
られ、一方、伝動軸26の周方向の1箇所に凹部66が
形成され、投光器からの投射光が凹部66に照射して反
射するに伴う投受光の時間差から、蒸気タービン21の
回転数を計測するように回転数計測手段が構成されてい
る。回転数計測手段としては、蒸気タービン21の特定
のタービン翼の回転数を計測するとかタービン軸の回転
数をロータリーエンコーダで計測するように構成したも
のなど各種の構成のものが採用可能である。
【0060】図7のブロック図に示すように、パルスカ
ウンタ65がマイクロコンピュータ38に接続されると
ともに、マイクロコンピュータ38に第2の流量調整弁
64が接続されている。マイクロコンピュータ38に
は、第7の比較手段67と第8の比較手段68と第4の
弁開度調整手段69とから成る蒸気量制御手段70が備
えられている。
【0061】第7の比較手段67では、パルスカウンタ
65で計測される蒸気タービン21の回転数と上限設定
回転数とを比較し、計測回転数が上限設定回転数を越え
たときには開き信号を出力するようになっている。第8
の比較手段68では、パルスカウンタ65で計測される
蒸気タービン21の回転数と下限設定回転数とを比較
し、計測回転数が下限設定回転数よりも低くなったとき
には閉じ信号を出力するようになっている。
【0062】第4の弁開度調整手段69では、第7の比
較手段67からの開き信号に応答して、第2の流量調整
弁64に設定開度だけ開く駆動信号を出力し、蒸気ター
ビン21に供給する蒸気の量を設定量だけ減少させ、一
方、第8の比較手段68からの閉じ信号に応答して、第
2の流量調整弁64に設定開度だけ閉じる駆動信号を出
力し、蒸気タービン21に供給する蒸気の量を設定量だ
け増加させるようになっている。
【0063】上記構成により、蒸気タービン21の回転
数が一定になるように制御し、冷凍需要の減少などによ
り圧縮機27の動力が減少しても、蒸気タービン21の
回転数が上がることを回避し、冷凍用媒体の温度が必要
以上に低下することを回避できる。
【0064】上記実施例では、気体軸受30に、第2の
熱交換器20で発生した高温高圧の蒸気を供給するよう
に構成しているが、例えば、吸収器12からのアンモニ
ア−水系溶液を供給するなど、要するに、単効用吸収式
冷凍機の作動媒体であるアンモニア−水系溶液によって
潤滑するものであれば、各種の構成が採用できる。
【0065】また、上記第1実施例では、エンジン1に
よって発電機3を駆動して電力を取り出す、いわゆるコ
ジェネレーションシステムを示したが、エンジン1によ
って各種の機械装置を駆動する場合にも適用できる。
【0066】上述実施例のエンジン1としては、ミラー
サイクルエンジンやディーゼルエンジンやスターリング
エンジンなど各種のエンジンを用いることができる。
【0067】なお、わかりやすくするために、特許請求
の範囲、ならびに、課題を解決するための手段および作
用それぞれの欄において、構成部材に参照図番を付して
いるが、これに制限されるものでは無い。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明の排熱吸収冷凍機によれば、エンジンからのエンジン
冷却水を熱源として単効用吸収冷凍機を作動しながら、
エンジンからの排ガスにより蒸気タービンを駆動して圧
縮機を駆動し、蒸発器内の圧力を吸収器内の圧力よりも
低下させて低温の冷凍用媒体を取り出すから、エンジン
冷却水およびエンジンからの排ガスによって冷凍用媒体
を取り出すことができ、ランニングコストおよびイニシ
ャルコストのいずれも安価にして、低温の冷凍用媒体を
得ることができる。すなわち、例えば、上述の圧縮機と
して電動型圧縮機を用いれば、圧縮機の駆動に電力を要
するためにランニングコストが増大する。本発明ではこ
のような駆動電力が不要である。また、蒸気タービンを
駆動する蒸気と、蒸発器内の圧力を吸収器内の圧力より
も低下させるために圧縮機によって吸引する蒸気とが、
いずれも単効用吸収冷凍機の作動媒体である非共沸混合
媒体の蒸気であり、また、軸受潤滑を同一媒体で行える
ことから、蒸気タービンと圧縮機ならびにそれらを連動
連結する伝動軸を同じケーシング内に収容することがで
き、電動モータと圧縮機とを連動連結する伝動軸に対す
る軸受部の潤滑と漏洩に対するシールに複雑な構成を採
用したり、密閉式のキャンドモータを用いたりする場合
に比べてイニシャルコストを安価にできる。しかも、補
助加熱手段を設けて制御することにより、蒸気タービン
に供給する非共沸混合媒体の蒸気の温度が設定温度以下
にならないように加熱するから、エンジンの運転負荷が
減少してエンジンからの排ガスの熱量が減少しても、蒸
気タービンに確実に必要量の蒸気を供給することがで
き、全体として、ランニングコストおよびイニシャルコ
ストのいずれも安価にして、エンジンの運転負荷の変動
にかかわらず、所望温度の冷凍用媒体を安定して得るこ
とができる。
【0069】また、請求項2に係る発明の排熱吸収冷凍
機によれば、冷凍需要の変動に伴う蒸発器内の圧力の変
化を圧力計測手段で検知して圧縮機に吸引供給される蒸
気の量を調整し、蒸発器内の圧力を一定に維持するか
ら、冷凍需要の変動にかかわらず、過冷却を招くことを
回避して冷凍用媒体の温度を一定に維持することができ
る。
【0070】また、請求項3に係る発明の排熱吸収冷凍
機によれば、凝縮器から蒸発器に供給する冷媒液の量を
調整して、蒸発器から取り出される冷凍用媒体の温度を
一定に維持するから、所望温度の冷凍用媒体を安定して
得ることができる。そのうえ、余った非共沸混合媒体の
冷媒液を、吸収器から取り出される非共沸混合媒体に合
流し、熱交換器に供給する非共沸混合媒体の冷媒の濃度
を高くするから、熱交換器に対する加熱量を一定とした
場合に、非共沸混合媒体の蒸気の発生量を増加できて蒸
気タービンの出力を向上できる。
【0071】また、請求項4に係る発明の排熱吸収冷凍
機によれば、吸収器から取り出される非共沸混合媒体に
対して凝縮器から合流される非共沸混合媒体の冷媒液の
量が変動するに伴い、それに対応する非共沸混合媒体の
蒸発飽和温度の変動に合わせて、加熱制御手段における
設定温度を変更するから、補助加熱手段による加熱熱量
を必要最小限にでき、省エネルギー性を向上できる。
【0072】また、請求項5に係る発明の排熱吸収冷凍
機によれば、蒸気タービンの回転数を一定に維持して、
圧縮機の回転数を一定に維持するから、冷凍用媒体の温
度が必要以上に低下することを回避できる。すなわち、
冷凍需要が減少して、蒸発器内の圧力が低下すると、圧
縮機の動力が減少して回転負荷が減少するために、蒸気
タービンの回転数が増加していき、それに連れて圧縮機
の回転数も増加して一層蒸発器内の圧力が低下し、蒸発
器から取り出される冷凍用媒体の温度が低下してしま
う。このような冷凍用媒体の必要以上の温度低下を、蒸
気タービンの回転数を一定に維持することによって回避
できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排熱吸収冷凍機の実施例を示す概
略構成図である。
【図2】要部の断面図である。
【図3】ブロック図である。
【図4】ブロック図である。
【図5】ブロック図である。
【図6】ブロック図である。
【図7】ブロック図である。
【図8】従来例の概略構成図である。
【符号の説明】
1…エンジン 8…再生器 10…凝縮器 12…吸収器 13…第2の配管 14…蒸発器 19…分岐配管 20…第2の熱交換器 21…蒸気タービン 27…圧縮機 34…追い焚きバーナ(補助加熱手段) 42…加熱制御手段 44…第1の流量調整弁(蒸気量調整手段) 45…圧力計(圧力計測手段) 49…吸引蒸気量制御手段 50…三方弁(分配機構) 51…合流配管 52…第2の温度計(温度計測手段) 56…分配制御手段 57…開度センサ(冷媒液量測定手段) 62…設定温度変更手段 64…第2の流量調整弁(吸引蒸気量調整手段) 65…パルスカウンタ(回転数計測手段) 70…蒸気量制御手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 15/00 306 F25B 15/00 306C 306R 306Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生器(8) と吸収器(12)と凝縮器(10)と蒸
    発器(14)とから成る単効用吸収冷凍機を、エンジン(1)
    からのエンジン冷却水によって蒸発可能な冷媒を含む非
    共沸混合媒体を作動媒体とするとともにエンジン冷却水
    を熱源として作動し、前記蒸発器(14)から冷凍用媒体を
    取り出すように構成した排熱吸収冷凍機において、 前記吸収器(12)から取り出される非共沸混合媒体を前記
    エンジン(1) からの排ガスにより加熱して蒸発させる熱
    交換器(20)と、 前記熱交換器(20)で蒸発した非共沸混合媒体の蒸気によ
    って駆動する蒸気タービン(21)と、 前記蒸気タービン(21)に一体的に連動連結されて前記蒸
    発器(14)内の蒸気を吸引して前記吸収器(12)との間に圧
    力差を発生させる圧縮機(27)と、 前記蒸気タービン(21)に供給する非共沸混合媒体を加熱
    可能な補助加熱手段(34)と、 前記蒸気タービン(21)に供給する非共沸混合媒体の蒸気
    の温度が設定温度以下にならないように前記補助加熱手
    段(34)の加熱を制御する加熱制御手段(42)と、を備えた
    ことを特徴とする排熱吸収冷凍機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧縮機(27)に吸引供給
    する非共沸混合媒体の蒸気の量を調整する吸引蒸気量調
    整手段(44)と、 前記蒸発器(14)内の圧力を計測する圧力計測手段(45)
    と、 前記圧力計測手段(45)で計測される圧力が一定になるよ
    うに前記吸引蒸気量調整手段(44)を制御する吸引蒸気量
    制御手段(49)と、 を備えた排熱吸収冷凍機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の凝縮器
    (10)で凝縮した非共沸混合媒体の冷媒液を蒸発器(14)に
    供給する配管(13)に介装されて前記蒸発器(14)に供給す
    る冷媒液の量を調整する分配機構(50)と、 吸収器(12)と熱交換器(20)とを接続する配管(19)に前記
    分配機構(50)を接続する合流配管(51)と、 前記蒸発器(14)から取り出される冷凍用媒体の温度を計
    測する温度計測手段(52)と、 前記温度計測手段(52)で計測される冷凍用媒体の温度が
    一定になるように前記分配機構(50)を制御して前記蒸発
    器(14)に供給する冷媒液の量を制御する分配制御手段(5
    6)と、 を備えた排熱吸収冷凍機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の合流配管(51)を通じて
    供給される非共沸混合媒体の冷媒液の量を測定する冷媒
    液量測定手段(57)と、 前記冷媒液量測定手段(57)で測定される冷媒液の量に基
    づいて、冷媒液の量が多いほど加熱制御手段(42)におけ
    る設定温度が低くなるように設定温度を変更する設定温
    度変更手段(62)と、 を備えた排熱吸収冷凍機。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4のいずれかに記載の蒸気タービン(21)に供給する非共
    沸混合媒体の蒸気の量を調整する蒸気量調整手段(64)
    と、 前記蒸気タービン(21)の回転数を計測する回転数計測手
    段(65)と、 前記回転数計測手段(65)で計測される回転数が一定にな
    るように前記蒸気量調整手段(64)を制御する蒸気量制御
    手段(70)と、 を備えた排熱吸収冷凍機。
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