JP2002081650A - 囲炉裏用炉、およびそれを組み込んだ囲炉裏型テーブル - Google Patents
囲炉裏用炉、およびそれを組み込んだ囲炉裏型テーブルInfo
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- Y02A40/928—Cooking stoves using biomass
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Abstract
炭火で肉や魚介類、野菜等を煮炊きしながらの料理を楽
しむための加熱設備に係わるものであり、着火に難点の
ある木炭の利用が簡便になるようにする新規な構造から
なる囲炉裏用炉、およびそれを組み込んだ囲炉裏型テー
ブルを提供する。 【解決手段】 平行する炭カゴ用レール枠12を、耐火
材11上に配してなる炉本体1と、該炭カゴ用レール枠
12に平行する如くして金網用レール枠32を配してな
る炉枠本体3とからなり、炉本体1には、その炭カゴ用
レール枠12を滑動支持部とした複数個の炭カゴ2が横
移動可能且つ着脱自在に組み込まれ、炭カゴ2の横移動
に支障を来さない位置に着火用ガスバーナー13を設置
する一方、炉枠本体3には、その金網用レール枠32を
滑動支持部とした複数個の金網4が横移動可能且つ着脱
自在に組み込まれてなる囲炉裏用炉である。
Description
する囲炉裏、即ち複数の人が炉口を囲んで座り、炭火で
肉や魚介類、野菜等を煮炊きしながらの料理を楽しむた
めの加熱設備に係わるものであり、加熱効果に秀れるも
のの着火に難点のある木炭の利用が簡便になるようにす
る新規な構造からなる囲炉裏用炉、およびそれを組み込
んだ囲炉裏型テーブルを提供しようとするものである。
に連れ、人々の食生活にも大きな変化がもたらされ、数
時代前の薪や木炭を燃料とし、火起しと火力維持に時間
と細心の注意とを要していた調理方法は、今や灯油やガ
ス、電熱に止まらず、電磁気や電磁波、超音波までをも
駆使し、調理目的や調理内容、調理者の置かれた環境や
技術レベル等、様々な要因によって自由な使い分けがな
されるようになり、調理手段は極めて合理化され、効率
的な調理の実施ができる時代を迎えている。
化が進められ、世界各地で産出する各種各様の食材が極
めて簡単に入手可能な経済環境が整い始めると共に、誰
でもが手軽に海外旅行を楽しむことができ、各国で本場
の料理を堪能してその食味の体験が容易になってきてい
る上、多くの新聞、雑誌やテレビ報道等で料理に関する
斬新な特集を組んでは、日夜、消費者に多量の情報を提
供し続けている外、最近のIT革命の恩恵を受け、消費
者は、自らの願望に従って自発的且つ積極的に所望の情
報を入手し、目的物を簡単に手にすることができるよう
にもなっているといった状況から、個々の消費者には極
めて豊富な知識が蓄積されており、従前のようなあてが
いぶちの料理内容では到底満足した評価を得ることがで
きない時代となっている。
理店等では、そうした消費者の評価に十分応えることが
できるようにするため、食材の吟味はもとよりのこと、
独自の料理内容を案出し、素人では到底実現し得ないだ
けの食味、食感を生み出すことができるようにした研
鑽、努力が欠かせなくなっており、そうした成果を得る
上の極めて重要な要素の一つに、今では難無く選択が可
能となっている各種の熱源の中から、その調理に最適な
ものを適格に採用し、それらを効率的且つ効果的に駆使
することができるかどうかという問題がある。
ての加熱調理効果では、極めて古い時代の燃料であった
木炭が、その発する遠赤外線等の作用で非常に有効であ
るということが周知されており、手間暇を惜しまず、熱
心な調理姿勢によって最高の食味、食感を探究し、一級
品の料理の提供を売り物にしようとする多くの料理店で
は、既に長年に渡って木炭、特に火持ちに秀れる備長炭
(白炭)の熱源としての効能に固執し、調理場の熱源と
してだけではなく、消費者自らが調理しながら料理を楽
しむ形式の食卓や囲炉裏式座席における燃料としても、
この木炭を取り入れてきており、醸し出す雰囲気に対し
てだけではなく、作り出される料理の食味、食感につい
ても好評を博しているのは事実である。
用するには、現在、それが他の熱源に取って代わられて
しまつている経緯からして容易に推察できるとおり、幾
つかの困難な問題を抱えている。それらは、何れも木炭
の組成に由来している。即ち、黒炭は、炭素が79〜9
4%で窯内消火法によって製造されることから、組成が
比較的粗く、且つ含有水分量が7〜8%であり、その着
火点は320〜450°Cとなるのに対し、白炭は、炭
素が88〜96%で窯外消火法によって製造されること
から、組成が黒炭よりも密な上、含有水分量が約10%
程度であって、その着火点は360〜500°Cと黒炭
よりも高く、何れもその表面からの酸化現象によって燃
焼していくものの、その着火温度が高くて簡単には火付
きがしない、特にその組成構造からして火持ちが良く、
しかも黒炭のように高温になり過ぎず、また高温からの
温度降下も極端にならないで安定した火勢を持続でき、
料理店の燃料に適しているとされる白炭の場合にその傾
向が強いという欠点を有している。
等では、調理場内での熱源として利用する際には、消費
者の要求に応えるために、営業時間内、常時、木炭を着
火、燃焼したままに維持し続けなければならず、貴重な
木炭を無駄に消費するだけではなく、その維持、管理に
無用な人手を要することとなって、何れにしても経済的
な問題を生じてしまうということを覚悟しなければなら
ず、また、消費者自らが店内において使う燃料として採
用しようとすると、予約客として来店する消費者に対し
ては、その時間に合わせて事前に対処可能となるもの
の、不意の消費者に対しては準備に時間を要することと
なって、接客姿勢として問題を生じてしまうだけではな
く、それを解消しようとするあまり、店員に過度の負担
を掛けてしまい、作業環境に支障を来す虞れも生じると
いう懸念にまで対処していかなければならなくなる。
火し易くする提案と、着火するための機械器具装置の提
案も既になされている。例えば、着火し易い木炭として
は、木炭粉や屑炭を粉砕したものを、澱粉等の粘着材に
混ぜ合わせ、それらを機械によって加圧、成形してなる
成形木炭が使用されてきており、また、着火機械器具装
置としては、例えば焼肉店等では、通常四人仕様とした
テーブル毎に、その炉口の下に着火用ガスバーナーを備
え付けておき、着火用ガスバーナーに点火した後、その
上に、木炭、通常の多くは、着火時間を考慮して上記し
た成形木炭を入れた炭カゴを宙吊り状にセットして中の
成形木炭に着火し、適度に燃焼が進んだ段階に着火用ガ
スバーナーの方を消火してから、燃焼する木炭火力だけ
で焼肉料理を楽しむようにしたものも実用化されてい
る。
では、実際の木炭による火力とは微妙な違いがあって本
物の木炭による料理程の味わいに欠ける恨みがある上、
消費者に与える印象の点で必ずしも効果的ではないとい
う問題があり、また、各テーブル毎に着火用ガスバーナ
ー内蔵形式とするようにしたのものでは、最大横並び一
列状に同席できる人数は二人が限度であり、それ以上横
並び一列状に同席できるようにした大きさの炉口をテー
ブルに形成、使用しようとすれば、同時に火力を平均化
するようにした着火、燃焼を実現するために、その炭カ
ゴの下に少なくとも二口以上の着火用ガスバーナーを必
要として、テーブル単価が高騰してしまうという難点が
ある上、そのように製造してしまったテーブルを、一人
または二人といった小人数用に供しようとすると、それ
ら少人数で一つの大きなテーブルを独占使用することに
なって、接客回転効率に支障を来してしまうという厄介
な問題も生じ、特にチェーン店のような大型店でない料
理店等で、接客回転効率がそのまま経営基盤に影響を来
してしまうような店では、極めて重大な問題となる。
年飲食業を生業とする者の一人として、逸早くそれら問
題を解決すべく開発、研究に取り組み、幾多の試行錯誤
と試作実験とを繰り返してきた結果、消費者自らが、本
物の木炭を使って肉や魚介類を加熱調理しながらその料
理を楽しみ、飲食に興ずることができるようにする囲炉
裏用炉、およびそれを組み込んだ囲炉裏型テーブルであ
って、横並び一列状に三人以上が同時に同席できるだけ
の大きさの炉口を有する囲炉裏用炉または囲炉裏型テー
ブルでありながら、一人または二人といった小人数用に
も経済的に使用可能である上、関係のない小人数の消費
者単位でも、同一の囲炉裏用炉または囲炉裏型テーブル
で同時使用が可能となるようにする極めて実用価値が高
く、新規な構造からなる囲炉裏用炉、およびそれを組み
込んだ囲炉裏型テーブルの実現化に成功したものであ
り、以下において、この発明を代表する具体的な実施例
も交え、その構成を詳述してていくこととする。
のとおりの構成を要旨とするものとして示すことができ
る。即ち、所定の巾で平行する炭カゴ用レール枠を、少
なくとも3人以上が横列び一列状に同席できるだけの長
さのものとして耐火材上に配してなる炉本体と、該炉本
体の外側を抱囲状となし、同炉本体炭カゴ用レール枠よ
りも所定高さ分だけ高くした位置おいて、当該炭カゴ用
レール枠に平行する如くして金網用レール枠を配してな
る炉枠本体とからなり、炉本体には、その炭カゴ用レー
ル枠を滑動支持部とした複数個の炭カゴが横移動可能且
つ着脱自在に組み込まれると共に、同炉本体の適宜箇所
の底部であって、炭カゴの横移動に支障を来さない位置
に着火用ガスバーナーを設置する一方、炉枠本体には、
その金網用レール枠を滑動支持部とした複数個の金網が
横移動可能且つ着脱自在に組み込まれてなるものとした
囲炉裏用炉である。
して示せば、所定の巾で平行する炭カゴ用レール枠を、
少なくとも3人以上が横列び一列状に同席できるだけの
長さのものとして耐火材上に配してなる炉本体と、該炉
本体の外側を抱囲状となし、同炉本体炭カゴ用レール枠
よりも所定高さ分だけ高くした位置おいて、当該炭カゴ
用レール枠に平行する如くして金網用レール枠を配して
なる炉枠本体とからなり、炉本体には、その炭カゴ用レ
ール枠を滑動支持部とした複数個の炭カゴが横移動可能
且つ着脱自在に組み込まれると共に、同炉本体の適宜箇
所の底部であって、炭カゴの横移動に支障を来さない位
置一ケ所に、各炭カゴ共通の着火用ガスバーナーを設置
する一方、炉枠本体には、その金網用レール枠を滑動支
持部とした複数個の金網が横移動可能且つ着脱自在に組
み込まれてなる構成を要旨とする囲炉裏用炉であるとす
ることができる。
ば、所定の巾で平行する炭カゴ用レール枠を、少なくと
も3人以上が横列び一列状に同席できるだけの長さのも
のとして耐火材上に配してなる炉本体と、該炉本体の外
側を抱囲状となし、同炉本体炭カゴ用レール枠よりも所
定高さ分だけ高くした位置おいて、当該炭カゴ用レール
枠に平行する如くして金網用レール枠を配してなる炉枠
本体とからなり、炉本体には、その炭カゴ用レール枠を
滑動支持部とした横列び人数分の炭カゴが横移動可能且
つ着脱自在に組み込まれると共に、同炉本体の適宜箇所
の底部であって、炭カゴの横移動に支障を来さない位置
に着火用ガスバーナーを設置する一方、炉枠本体には、
その金網用レール枠を滑動支持部とした金網が炭カゴ個
数と同数、横移動可能且つ着脱自在に組み込まれてい
て、適宜量の木炭を充填してなる所望の炭カゴを着火用
ガスバーナーの炎に晒し、その底部から木炭に着火、燃
焼した上、左右何れか所望する位置にまで移動、使用可
能となるようにした構成からなる囲炉裏用炉ということ
もできる。
裏用炉を、より望ましい構成のものとして示せば、以下
のとおりのものとなる。即ち、所定の巾で平行する炭カ
ゴ用レール枠を、少なくとも3人以上が横列び一列状に
同席できるだけの長さのものとして耐火材上に配してな
る炉本体と、該炉本体の外側を抱囲状となし、同炉本体
炭カゴ用レール枠よりも所定高さ分だけ高くした位置お
いて、当該炭カゴ用レール枠に平行する如くして金網用
レール枠を配してなる炉枠本体とからなり、該炉枠本体
内に前記炉本体が灰または砂等不燃充填材で隔絶状に組
み合わされた上、炉本体には、その炭カゴ用レール枠を
滑動支持部とした複数個の炭カゴが横移動可能且つ着脱
自在に組み込まれると共に、同炉本体の適宜箇所の底部
であって、炭カゴの横移動に支障を来さない位置に着火
用ガスバーナーを設置する一方、炉枠本体には、その金
網用レール枠を滑動支持部とした複数個の金網が横移動
可能且つ着脱自在に組み込まれてなる構成を要旨とする
囲炉裏用炉である。
触する部分を有する炉本体と、その外側を抱囲状とする
炉枠本体とからなるものであって、炉本体は、着火、燃
焼中の炭火の火力によっても引火したり、焦げてしまう
ことがなく、常に安全に木炭を燃料として使用できるよ
うにする機能を果たすものであり、その主要部分がレン
ガや石材等の耐火材によって形成されていなければなら
ず、所定ブロック状のものを耐火接着剤や接続金具等で
連結したものとしたり、あるいはU字溝状に形成した成
形ブロック体を横方向に連結、一体化するようにする等
して、少なくとも3人以上が横列び一列状に同席し、個
々人が夫々目の前で加熱調理をすることが可能になるだ
けの長さ、例えば最低でも2m前後の長さを有したもの
とし、巾は、少なくとも一人前の調理に必要とする全体
面積を考慮し、その横の長さとの兼ね合いから、例えば
少なくとも45〜60cm程度のものに形成するように
した上、少なくとも長さ方向に延びる一対の辺だけは平
行状となっていて、その全体平面形が矩形状または俵状
等のものであって、しかも、その深さは、後述する炭カ
ゴ吊り下げ、移動に支障がないだけではなく、その下方
要所に着火用ガスバーナーが、当該炭カゴ吊り下げ、移
動に支障がなく配設可能になるようにした寸法に設定し
てなる形状、構造のものに形成される必要がある。
延びる一対の平行する辺の上端に、夫々ステンレス材等
の耐熱性素材からなる炭カゴ用レール枠が、接着、ビス
止めその他公知の適宜手段で安全に固定されていなけれ
ばならず、それら平行する一対の炭カゴ用レール枠は、
夫々、後述の炭カゴを炉本体内で吊り下げ状に支承した
上、これら一対の炭カゴ用レール枠を支持部として、当
該炭カゴを左右方向(炭カゴ用レール枠の長さ方向)に
滑動自在とする機能を果たすものであり、したがって、
炭カゴ用レール枠の表面は、その機能達成に有利に作用
するよう平滑面に仕上げられており、炭カゴの安定した
左右動を実現する等の目的その他の必要に応じては、そ
の長さ方向に延びるレール溝または凸条等が表面側に形
成されてなるものとすることもできる。
形木炭の所定量を収容可能とする容積を有していて、着
火時には、前記した炉本体の所定箇所に設けた着火用ガ
スバーナーの直上まで移動し、下方から着火用ガスバー
ナーからの火炎を受けて内部の木炭または成形木炭を着
火させ、その後、所定位置にまで左右動し、それら着火
に必要とした空隙から空気を取り入れて木炭または成形
木炭の燃焼効率を安定に維持すると共に、無用な灰を残
さないようにした、木炭または成形木炭だけの火力で調
理可能となるようにする機能を果たすものである。
ものとするのが使用上からも成形状からも最も望ましい
と言えるか、何等かの理由で矩形以外の平面形とする場
合でも、少なくとも対向する一対の辺が夫々直接か、あ
るいは突設杆等を介してそれら一対の辺側が前記炭カゴ
用レール枠に支持され、滑動し得るようにした形状のも
のでなければならず、したがって、当然の如く一対の炭
カゴ用レール枠の間に納まる寸法、前記した例に合わせ
れば45〜60cm程度以下のものとし、全体平面形と
の兼ね合いから導かれる所定量の木炭または成形木炭を
収容できるだけの深さを有し、少なくともその低部構造
(必要があれば全体構造)は、ロストルのように貫通状
の通孔が形成されていて、炭塊の落下はさせないもの
の、着火用ガスバーナーからの火炎は自由に炭塊に達し
て着火させるようにした構造のものに形成されていなけ
ればならず、しかも、対向する一対の上端辺またはその
要所には、前記一対の炭カゴ用レール枠を支持部として
なる左右方向(炭カゴ用レール枠の長さ方向)滑動が自
在となるようにしたフランジまたは突出杆、コロ部等が
付設されたものとされ、炉本体内において吊り下げ状の
姿勢に組み合わせ、使用することになる。
の内部に格納、支持した上、その外側を、床を切り抜
き、据え付け可能とするようにした建造物の造作の一部
に支持させ、建造物床に作り付けの所謂伝統的な囲炉裏
を構成するものとしたり、あるいは、化粧板や天板と組
み合わせて囲炉裏型テーブルにするための構成部材とす
るものであり、炉本体の上面を除く外周を包囲状とな
し、直接的にも間接的にも炉本体からの熱によって燃焼
したり、焦げ出してしまう虞れがなく、しかも、それら
の熱をできるだけ遮断して外部に伝播させてしまう虞れ
も少ない上、炉本体の支持にも支障のない強度を有する
ようにした素材、構造、例えば骨格体にステンレス板と
石綿板とを積層したもの、あるいは厚手のステンレス板
だけで箱状にしたもの等に形成されなければならず、望
ましくは、内部に格納した炉本体との間には、灰(それ
だけでは支持強度が無いため、適宜耐熱性骨格体との組
合せが望ましい。)や砂、砂礫その他の不燃充填材を介
在状となし、両者間が隔絶状となるようにした構造とす
る外、場合によっては、二重構造として所定間隙だけを
確保した中空構造のものとすることも可能である。
対の平行する辺の上端に、夫々ステンレス材等の耐熱性
素材からなる金網用レール枠が折曲、一体形成されたも
のとするか、別体のものを熔着や接着、ビス止めその他
公知の適宜手段で安全に固定されたものとしなければな
らず、それら平行する一対の金網用レール枠より、後述
の金網前後両端縁を支承した上、これら一対の金網用レ
ール枠を支持部として、当該金網を左右方向(金網用レ
ール枠の長さ方向)に滑動自在とするようにした機能を
果たすものであり、したがって、金網用レール枠の表面
は、その機能達成に有利になるよう平滑面に仕上げら
れ、当該金網の安定した左右動を実現する等の目的その
他の必要に応じ、その表面側を長さ方向に延びるレール
溝または凸条等に形成したものとすることもできる。
脱着自在に組み合わされる金網には、従前から魚焼き網
等として公知となっている周枠の中に金網(針金を編ん
だもの)を張設状としたものの外、パンチングメタル状
のものや、加熱調理に使用する平板状、フライパン状の
もの、あるいはジンギスカン鍋状の中央が盛り上がった
形状のものや、中央が窪んだすき焼き鍋や湯豆腐鍋、お
でん鍋等各種鍋類に似た形状、構造のもの等を総称する
ものであって、料理の種類や調理内容等によって必要と
なる各種構造のものが包含されている。
基本とする囲炉裏用炉に関連した発明として、それを使
用してなる囲炉裏型テーブルも含まれていて、基本的に
次のとおりの構成を要旨としている。即ち、上記したと
おりの構成を有する囲炉裏用炉の炉枠本体の金網用レー
ル枠と略同じ高さ位置であって、その外側に略水平状の
天板を取り付けると共に、該天板取付け部分下方の炉枠
本体外周面を直接か、断熱空間を介するかして化粧板で
隠蔽した上、着火用ガスバーナー用配管のガス供給口を
当該化粧板を貫通状として所定箇所に配してなるものと
した囲炉裏用炉を組み込んでなる囲炉裏型テーブルであ
る。
囲炉裏用炉を組み込んだ囲炉裏型テーブルには、所謂一
般のテーブルのように、工場生産で既製品化したり、あ
るいは、使用現場で組立て、完成するようにしたもの、
全く手作り的に現場で造作されるもの等で、建造物の床
の上に据え置き状とし、周りに椅子を並べて使用するよ
うにしたものの外、建造物の床を造作する際に、当該床
の一部に組込み状にして造り上げ、言わば掘り炬燵状様
式となるようにしたものも包含しており、その構成は、
基本的に次のとおりの構成を要旨としている。
貫き状とした上、その刳り貫き部周壁を化粧板等で隠蔽
する一方、当該刳り貫き箇所の略中央部分であって、前
記周壁からは、利用者が腰掛けスタイルで足を下ろすこ
とが可能となる最適な間隔を確保した位置に、上記した
とおりの構成を有する囲炉裏用炉の炉枠本体外周面隠蔽
の化粧板を張設可能となるようにして炉枠本体を建造物
支持盤面に固定した上、該炉枠本体内には、建造物支持
盤面を支えとして十分な不燃充填材を充填し、当該炉枠
本体と建造物支持盤面とから隔絶される構造で炉本体が
固定されると共に、着火用ガスバーナー配管のガス供給
口を化粧板を貫通状として所定箇所に配し、当該炉枠本
体の金網用レール枠と略同じ高さ位置であって、その外
側に略水平状の天板を取り付けてなるものとすることに
より、建造物床に一体構造となるように囲炉裏用炉を組
み込んだ囲炉裏型テーブルである。
囲炉裏用炉、およびそれを組み込んだ囲炉裏型テーブル
の構成が、より一層明確に把握できるようにするため、
この発明の構成を普く備えたもので、その代表的なもの
の幾つかを具体的に説明していくこととする。
の囲炉裏用炉の最も代表的なものの一例であり、所謂建
造物床の一部として造られる伝統的な囲炉裏の炉として
は勿論のこと、テーブルの中央部分に炉口として組み込
まれる炉、あるいは、掘り炬燵タイプのテーブルの炉口
となる炉としてその基本的な部分を構成する囲炉裏用炉
であって、炉本体1と炉枠本体3とからなり、炉本体1
には複数個の炭カゴ2,2,……が横移動可能且つ着脱
自在に組み込まれると共に、炉枠本体3には複数個の金
網4,4,……が横移動可能且つ着脱自在に組み込まれ
ている。
1は、後述の炉枠本体3内に略水平状に配されるもので
あって、少なくとも3人以上が横列び一列状に同席でき
るだけの長さ(一人分の巾が50〜60cmとすれば、
少なくとも150cm以上の長さ)を有するものとして
形成されており、その上端面は、炉本体1の大きさや、
使用段階での木炭火力、同熱効率等を考慮して、当該炉
枠本体3の上端よりも所定寸法分、例えば炉口の大きさ
(内法寸法)を約300×2500mm程度で、それに
炭カゴ2が約30cm角、深さ約5cm程度ものとして
組み合わされるようにしたこの実施例においては、約5
〜6cm程度分だけ低く設定されている。
つ着脱自在に支持した上、炭カゴ2内の木炭C,C,…
…が着火、燃焼した後の火力を直接受けることになるた
め、それらの熱によっても燃焼したりすることのないレ
ンガや石等といった耐火材11,11,……によって形
成されており、その上端には、所定の間隔を置いてステ
ンレス製アングルからなる一対の炭カゴ用レール枠1
2,12が、耐熱性接着剤によって平行状に取着、設置
されると共に、炉本体1の深さは、それら炭カゴ用レー
ル枠12,12に横移動可能且つ着脱自在に支持される
炭カゴ2の深さ、即ちこの実施例において約5cmに、
更に炉本体1の適宜箇所の底部に配設しなければならな
い着火用ガスバーナー13が、先の炭カゴ2の横移動に
支障を来すことなく底部に配設でき、しかも、当該着火
用ガスバーナー13からの炎が、効率的に炭カゴ2内の
木炭C,C,……を着火、燃焼させるようにするだけの
寸法、例えば内法寸法で約15cm程度の寸法を加えた
約20cm程度のものとなるように形成してある。
内法寸法よりも僅かに小さい30cm弱の平面正方形
で、深さ約5cm程度の箱型、底面および四周壁ともロ
ストル状のスリットまたは通孔等のよう多数の貫通部を
有する構造のものに形成されていて、燃料とする木炭の
所定量を収容したまま、着火用ガスバーナー13の炎を
下方から受けると、その炎が貫通部を通して十分に木炭
に達して着火させることができるようにしたものであ
り、この着火過程を経て木炭が燃焼し続ける間、木炭か
らの火力で400〜500°C程度、約7000〜80
00カロリーの熱量を受け続けることになるため、公知
のロストルの場合がそうであるように、耐熱性に秀れる
鋳物製のものとして形成してある。
炉裏用炉が少なくとも横並びに大人三人以上が座れる炉
を前提としており、例えば炉口が約300×2500m
m程度のものに形成された上、各々に一台の炭カゴ2が
用意され、各自が独立して調理することも可能になる構
造とするものであり、その際の着火行程を、当該炉本体
1内で済ませることができ、一々調理場その他別の場所
で着火したり、あるいは火桶に種火を用意する必要を無
くす目的から、当該炉本体1内の何処か一ケ所、理想的
には複数人が座る席順で中央位置か中央左右何れかに相
当する位置で、前記した炭カゴ2の水平移動に支障を来
さず、しかも炭カゴ2内の木炭への着火に都合の良い高
さにそのノズルが望むよう配慮した深さとなるよう、実
施例では、炭カゴ2底部から下方約5〜6cm程度のと
ころにノズルを望ませて配するようにしてある。
外側を抱囲状となすようにした有底箱型構造を有し、炭
カゴ2内で燃焼中の木炭C,C,……からの火力で、金
網上の調理対象食材が効率的に加熱調理できるようにす
るため、同炉本体1の炭カゴ用レール枠12,12より
も所定高さ分、例えば約5cm程度高くした位置におい
て、当該炭カゴ用レール枠12,12に平行する如くし
た配置となるようにして金網用レール枠32,32が配
されてなるものに形成され、内部には、前記した炉本体
1を水平状且つ安定的に支持し、且つ下方への熱伝播を
極力遮断してしまうことができるようにする灰または砂
等不燃充填材が、少なくとも炉本体1の底部外側、望ま
しくは実施例の如く、炉本体1の上面側を除いた全周面
を覆ってしまうように充填され、これら灰または砂等不
燃充填材33によって、特に上記炉本体1の下面方向
が、他所の部分、例えば床に造り付けの囲炉裏に採用さ
れるものであればその周りの造作であり、テーブル用の
囲炉裏用炉とされるものであれば、建造物床やテーブル
側板等から隔絶状とされて、火災安全上から支障のない
ようなものとなるようにしてある。
ムに石綿スレート板のような耐火板31を張設した構造
のものとして形成され、更に安全性とデザイン性とを考
慮してその内周全面をステンレス板31a仕上げにして
あり、その上端縁で、先の炉本体1の炭カゴ用レール枠
12,12に平行する一対の縁の内側には、ステンレス
製アングル材からなる金網用レール枠32,32が夫々
取着され、それら一対の金網用レール枠32,32を滑
動支持部として、横並びする人数分に応じた複数個、実
施例では4個の金網4,4 ,……を横移動可能且つ着
脱自在に組み込だものとしてある。
炉は、それ自体単独使用する訳ではなく、その外周面を
適宜仕様に仕上げ、例えば後述のテーブル状のものした
上で、料理店等の床上に配したり、建造物の床の上に立
ち上げ、造り付け、その周りに、建造物の床面より高く
した位置に腰掛け代わりとなる嵩上げ床を造作し、掘り
炬燵仕様の囲炉裏のための炉とする外、建造物の床を刳
り貫き、炉口高さが床面と略同一になるようにした囲炉
裏に造り付けるときの炉等として採用されることにな
る。
囲炉裏としての使用目的のないときのために、炉口全体
を隠蔽状とすることができる蓋板(取扱い上から幾つか
に分割したものとするのが望ましい。)を、金網4,4
,……の上に載置状となるようにしたものとしたり、
あるいは、金網4,4 ,……の使用に換え、金網4,
4 ,……を取り外した状態で、それら一対の金網用レ
ール枠32,32を滑動支持部として、例えば鍋や燗付
け用の湯溜まり具、あるいは串焼き用串刺し具等といっ
た加熱関連調理具を組み込むことができるようにしたも
のとすることも勿論可能である。
支持させたのではその底部が炭カゴ2に邪魔されて載置
できないような料理、例えば深鍋で調理する芋煮鍋様の
鍋料理等に際しては、炭カゴ2も取り外した状態の炉本
体1となし、炭カゴ2内の木炭を燃料とせず、着火用に
一台配設してある着火用ガスバーナー13で各人の加熱
調理を済ませてから、一対の金網用レール枠32,32
を使って各人の位置にまでスライド移動するようにした
応用等も適宜採用可能となることはいうまでもないこと
である。図中、13aは、着火用ガスバーナー13のた
めに炉本体1の外壁面から突出状としたガス接続口であ
り、13bは、着火用ガスバーナー13の着火ノズル、
13b´は、同着火ノズルの接続配線部を示している。
金網4は、取外し状にして示す全体斜視図、図3の同平
面図には、前記実施例1に代表されるこの発明の囲炉裏
用炉を組み込んでなる、建造物床上に据え置き使用する
タイプとした囲炉裏型テーブルの最も代表的な事例であ
り、予め工場生産等で囲炉裏用炉1を組み込んでなる完
成品とするか、あるいは、外装部分と囲炉裏用炉1とは
別々の完成品として搬入し、現場で組込み式のものとな
るようにしたり、場合によっては、総てを現場作業で手
作りするようにしたものとする等、適宜手段によって完
成されるものである。
びに四人が座れるだけのサイズ、構造とした前記実施例
1に取り上げたとおりの囲炉裏用炉1を中央に挿入、組
込み可能にして、天板5が上面に水平状に取り付けら
れ、袴部分には、囲炉裏用炉1の外壁面31の外側面を
覆うようにして化粧板61を添設、一体化してなるテー
ブル本体を形成する一方、炉枠本体3内に所定の如くし
て炉本体1が組込まれており、炉本体1の一対の炭カゴ
用レール枠12,12に四個の炭カゴ2,2,……を横
移動自在且つ着脱自在に支持させ、更に炉枠本体3の一
対の金網用レール枠32,32には、四個の炭カゴ2,
2,……に対応して四個の金網2,2,……を横移動自
在且つ着脱自在に支持させたこの発明の囲炉裏用炉を、
先のテーブル本体天板5の中央部分に組込み、一体化し
てなるものである。
記実施例1に代表されるこの発明の囲炉裏用炉を、掘り
炬燵タイプのテーブル部分の炉口となる炉として組み込
むものであって、建造物の所定範囲刳り貫き状とした部
分に、現場において建造物の造作の一部として造り付
け、完成するようにした囲炉裏型テーブルであって、そ
の基本をなす構造を兼備したものの代表的な実施例であ
る。
め、コンクリートを打設してなる土間床9、または建造
物の二階以上の階の躯体床版上に、転ばし根太等を介し
た上、要所にフロアヒーティング71を設置して床構造
部7となし、該床構造部7の所望箇所に、前記実施例1
と略同様の構造となるようにして炉枠本体3を造り付
け、その外壁面には石膏ボード等の壁下地板6で外装
し、更にその外方四周壁部分に厚み12cm程度の所定
断熱空間62を確保した状態で仕上げ板61を貼設する
ことにより、袴部分を一体に造作する。
を空けた床構造部7から、蹴込み板81を、高さが通常
の椅子の座部の高さ、例えば40〜45cm程度の高さ
に略相当するようにして立ち上げ、その上端に連続して
床仕上げ板を張設して嵩上げ床部8を造り付けることに
より、仕上げ板61と蹴込み板81、およびフロアヒー
ティング71を設置した床構造部7部分とによって囲ま
れた掘り炬燵部82を確保と共に、壁下地板6、断熱空
間62、および仕上げ板61によって造作された袴部分
の上には、炉枠本体3上端から当該掘り炬燵部82側に
約20〜25cm程度水平状に突き出てカウンター状の
構造を成す如くした、巾が焼く35cm程度の厚板から
なる天板5を、前記実施例2の天板5と同じ配置となる
ように炉枠本体3上端外側に一体的に造り付けとする。
り付けられた形成された炉枠本体3内に、砂を不燃充填
材33として約30cm程度の厚みとなるように充填し
た上、炉本体1をセットし、不燃充填材33上に炉本体
1が安定して固定されてなる構造とし、着火用ガスバー
ナー13の配管を壁下地板6、断熱空間62、および仕
上げ板61所定箇所を水平状に貫通させ、仕上げ板61
の刳り貫き部にガス栓部13aを用意すると共に、炉本
体1の外側壁と炉枠本体3内周壁との間で、炉本体1外
側壁上端辺りまでにも、先に充填した不燃充填材33で
ある砂を充填し、最後に、炉本体1の一対の炭カゴ用レ
ール枠12,12を滑動支持部として所定個数の炭カゴ
2,2,……を設置すると共に、各炭カゴ2,2,……
の上には、炉枠本体3の一対の金網用レール枠32,3
2を滑動支持部として所定個数の金網4,4,……を組
み合わせて囲炉裏型テーブルとしたものである。
炉裏用炉、およびそれを組み込んだ囲炉裏型テーブル
は、少なくとも3人以上が横列び一列状に同席できるだ
けの長さの炉口を有する炉本体と、該炉本体の外側を抱
囲状と炉枠本体とからなり、個々人の人数に見合った複
数個の炭カゴが、炭カゴ用レール枠を滑動支持部とし
て、予め炉本体内所定箇所に一ケ所用意してある着火用
ガスバーナー直上までスライド移動させ、ノズルからの
炎で炭カゴ内の木炭に着火した後、元の位置にスライド
移動して燃焼させながら、その上に炉枠本体の金網用レ
ール枠に金網を横移動可能且つ着脱自在に支持させた状
態とすれば、その金網の上で肉や野菜、魚介類等を各人
が所定の位置で加熱調理できるようにするものであり、
しかも、炭カゴおよび金網共、スライド可能としたこと
から、横並び一列状に三人以上が同時に同席できるだけ
の大きさの炉口を有する囲炉裏用炉または囲炉裏型テー
ブルでありながら、一人または二人といった小人数用に
も経済的に使用可能とする上、関係のない小人数の消費
者単位でも、同一の囲炉裏用炉または囲炉裏型テーブル
で同時使用が可能になる等、その場所を提供する料理店
等では、加熱調理のために要する木炭への着火工程が極
めて円滑になり、サービス内容を大幅に改善して接客回
転効率を高め、経済効果を大いに高めることが可能にな
るという秀れた特徴が得られるものとなる。
型テーブルには、この接客効率の改善の外に、従前まで
各テーブル毎に着火用ガスバーナー内蔵形式とするよう
にしたのものでは、最大横並び一列状に同席できる人数
は二人が限度であり、それ以上横並び一列状に同席でき
るようにした大きさの炉口をテーブルに形成、使用しよ
うとすれば、同時に火力を平均化するようにした着火、
燃焼を実現するために、その炭カゴの下に少なくとも二
口以上の着火用ガスバーナーを必要とする等して、テー
ブル単価を高騰してしまい、多額の設備投資を必要とす
るという難点があったのに対し、それら設備投資を大幅
に改善できるという効果も期待できることとなる。
理を手軽に味わうことが容易になるだけではなく、加熱
調理の程度、即ち焼き具合、煮炊き具合を調整しようと
したときに、従前までのように調理中の食材を金網の縁
に移動させたり、ガス調節に気を使わなければならなか
ったり、あるいは他の食器に取って保管し、冷たくなっ
たものを食べる等といった不都合な場面等に全く遭遇す
ることなく、単に炭カゴあるいは金網の何れかを適宜横
方向に移動するだけで、各種食材の加熱調理具合の加減
が簡単に実施でき、最適な状態に調理されたものを食事
の進行具合に応じた最適な場面で食味することが可能に
なるという略理想的な加熱調理による各種料理を味わう
ことができるという、非常に恵まれた恩恵に浴すること
ができることになる。
する構成からなる囲炉裏用炉および囲炉裏型テーブル
は、上記した特徴を実現する上で極めて有効な構成によ
って成り立っており、効率的且つ経済的に実現し得るも
のとなって、その場で加熱調理しながら料理を楽しむよ
うにすることをサービスとする料理店等における採用を
非常にし易いものにする一方、消費者にとっては、実際
の木炭による理想的な料理を味わう設備として好印象が
得られることになり、それは、単にテーブル型のものと
してだけではなく、伝統的な囲炉裏端に座った雰囲気と
してや、あるいは掘り炬燵型テーブルに座った雰囲気の
ものとしても、従前のものでは殆ど得られなかった好ま
しい雰囲気を味わいながらの食事が実現するという大き
な利点を有するものとなっている。
びそれを組み込んだ囲炉裏型テーブルは、その新規な構
成によって所期の目的を普く実現可能とするものであ
り、しかも、製造容易にして経済的に実施できるものと
なることから、食生活が多様化する中、本物の木炭を使
って理想的な味わいの肉や魚介類の加熱調理を志向する
料理店から時代に相応しい調理設備として、また、本物
指向の強い消費者からは、本物の木炭を使った理想的な
料理の提供が受けられる略理想的施設として、夫々高い
評価が受けられることとなって、広く採用、普及してい
くものになることが予想されるものである。
だ囲炉裏型テーブルを最も良く代表している幾つかの実
施例を示したものである。
である。 1 炉本体 11 同 耐火材 12 同 炭カゴ用レール枠 13 同 着火用ガスバーナー 2 炭カゴ 3 炉枠本体 31 同 耐火板 32 同 金網用レール枠 33 同 不燃充填材 4 金網 5 天板 6 壁下地板 61 同 仕上げ板 62 同 断熱空間 7 床構造部 71 同 フロアヒィーティング 8 嵩上げ床部 81 同 蹴込み板 82 同 掘り炬燵部 9 土間床 91 同 割栗石 H 消費者 H1 同 足
Claims (6)
- 【請求項1】 所定の間隔を置いて平行する炭カゴ用レ
ール枠を、少なくとも3人以上が横列び一列状に同席で
きるだけの長さのものとして耐火材上に配してなる炉本
体と、該炉本体の外側を抱囲状となし、同炉本体炭カゴ
用レール枠よりも所定高さ分だけ高くした位置おいて、
当該炭カゴ用レール枠に平行する如くして金網用レール
枠を配してなる炉枠本体とからなり、炉本体には、その
炭カゴ用レール枠を滑動支持部とした複数個の炭カゴが
横移動可能且つ着脱自在に組み込まれると共に、同炉本
体の適宜箇所の底部であって、炭カゴの横移動に支障を
来さない位置に着火用ガスバーナーを設置する一方、炉
枠本体には、その金網用レール枠を滑動支持部とした複
数個の金網が横移動可能且つ着脱自在に組み込まれてな
るものとしたことを特徴とする囲炉裏用炉。 - 【請求項2】 所定の間隔を置いて平行する炭カゴ用レ
ール枠を、少なくとも3人以上が横列び一列状に同席で
きるだけの長さのものとして耐火材上に配してなる炉本
体と、該炉本体の外側を抱囲状となし、同炉本体炭カゴ
用レール枠よりも所定高さ分だけ高くした位置おいて、
当該炭カゴ用レール枠に平行する如くして金網用レール
枠を配してなる炉枠本体とからなり、炉本体には、その
炭カゴ用レール枠を滑動支持部とした複数個の炭カゴが
横移動可能且つ着脱自在に組み込まれると共に、同炉本
体の適宜箇所の底部であって、炭カゴの横移動に支障を
来さない位置一ケ所に、各炭カゴ共通の着火用ガスバー
ナーを設置する一方、炉枠本体には、その金網用レール
枠を滑動支持部とした複数個の金網が横移動可能且つ着
脱自在に組み込まれてなるものとしたことを特徴とする
囲炉裏用炉。 - 【請求項3】 所定の間隔を置いてで平行する炭カゴ用
レール枠を、少なくとも3人以上が横列び一列状に同席
できるだけの長さのものとして耐火材上に配してなる炉
本体と、該炉本体の外側を抱囲状となし、同炉本体炭カ
ゴ用レール枠よりも所定高さ分だけ高くした位置おい
て、当該炭カゴ用レール枠に平行する如くして金網用レ
ール枠を配してなる炉枠本体とからなり、炉本体には、
その炭カゴ用レール枠を滑動支持部とした横列び人数分
の炭カゴが横移動可能且つ着脱自在に組み込まれると共
に、同炉本体の適宜箇所の底部であって、炭カゴの横移
動に支障を来さない位置に着火用ガスバーナーを設置す
る一方、炉枠本体には、その金網用レール枠を滑動支持
部とした金網が炭カゴ個数と同数、横移動可能且つ着脱
自在に組み込まれていて、適宜量の木炭を充填してなる
所望の炭カゴを着火用ガスバーナーの炎に晒し、その底
部から木炭に着火、燃焼した上、左右何れか所望する位
置にまで移動、使用可能となるようにしたことを特徴と
する囲炉裏用炉。 - 【請求項4】 所定の間隔を置いて平行する炭カゴ用レ
ール枠を、少なくとも3人以上が横列び一列状に同席で
きるだけの長さのものとして耐火材上に配してなる炉本
体と、該炉本体の外側を抱囲状となし、同炉本体炭カゴ
用レール枠よりも所定高さ分だけ高くした位置おいて、
当該炭カゴ用レール枠に平行する如くして金網用レール
枠を配してなる炉枠本体とからなり、該炉枠本体内に前
記炉本体が灰または砂等不燃充填材で隔絶状に組み合わ
された上、炉本体には、その炭カゴ用レール枠を滑動支
持部とした複数個の炭カゴが横移動可能且つ着脱自在に
組み込まれると共に、同炉本体の適宜箇所の底部であっ
て、炭カゴの横移動に支障を来さない位置に着火用ガス
バーナーを設置する一方、炉枠本体には、その金網用レ
ール枠を滑動支持部とした複数個の金網が横移動可能且
つ着脱自在に組み込まれてなるものとしたことを特徴と
する囲炉裏用炉。 - 【請求項5】 炉枠本体の金網用レール枠と略同じ高さ
位置であって、その外側に略水平状の天板を取り付ける
と共に、該天板取付け部分下方の炉枠本体外周面を直接
か、断熱空間を介するかして化粧板で隠蔽した上、着火
用ガスバーナー用配管のガス供給口を当該化粧板を貫通
状として所定箇所に配してなるものとした、請求項1な
いし4何れか記載の囲炉裏用炉を組み込んだ囲炉裏型テ
ーブル。 - 【請求項6】 建造物床面所定箇所を所定範囲刳り貫き
状とした上、その刳り貫き部周壁を化粧板等で隠蔽する
一方、当該刳り貫き箇所の略中央部分であって、前記周
壁からは、利用者が腰掛けスタイルで足を下ろすことが
可能となる最適な間隔を確保した位置に、炉枠本体外周
面隠蔽の化粧板を張設可能となるようにして炉枠本体を
建造物支持盤面に固定した上、該炉枠本体内には、建造
物支持盤面を支えとして十分な不燃充填材を充填し、当
該炉枠本体と建造物支持盤面とから隔絶される構造で炉
本体が固定されると共に、着火用ガスバーナー配管のガ
ス供給口を化粧板を貫通状として所定箇所に配し、当該
炉枠本体の金網用レール枠と略同じ高さ位置であって、
その外側に略水平状の天板を取り付けてなるものとする
ことにより、建造物床に一体構造としてなる、請求項1
ないし4何れか記載の囲炉裏用炉を組み込んだ囲炉裏型
テーブル。
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KR101844027B1 (ko) * | 2016-10-27 | 2018-03-30 | 김진 | 숯수용부를 구비한 기능성테이블 |
JP2018080903A (ja) * | 2016-11-14 | 2018-05-24 | 大輔 岩▲崎▼ | 足元から暖をとる安全な囲炉裏式掘りごたつ |
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