JP2002081608A - ボイラ構造 - Google Patents

ボイラ構造

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JP2002081608A
JP2002081608A JP2000267024A JP2000267024A JP2002081608A JP 2002081608 A JP2002081608 A JP 2002081608A JP 2000267024 A JP2000267024 A JP 2000267024A JP 2000267024 A JP2000267024 A JP 2000267024A JP 2002081608 A JP2002081608 A JP 2002081608A
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JP
Japan
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wall
heat transfer
membrane
rear heat
tubes
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JP2000267024A
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English (en)
Inventor
Kazuki Tatsuhira
和樹 立平
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁面が長期間損傷することが無く、メンテナ
ンスフリーとなる後部伝熱壁前壁と副側壁との取合部の
構造を備えたボイラを提供すること。 【解決手段】 後部伝熱壁前壁9の上端部24より上部
の伝熱管32を副側壁底壁31の高さに合わせて後部伝
熱壁後壁12側に折り曲げるだけでは、現地でのメンブ
レン壁7の吊り上げ、設定が難しくなるので、メンブレ
ン壁7内の伝熱管32の内でスクリーン管8を構成する
伝熱管となる数本の伝熱管32を、そのまま上部へ折り
曲げることなく伸ばし、残りの伝熱管32を折り曲げ
る。上記構成によれば、従来技術同様に折り曲げられた
メンブレン壁7は燃焼ガスを十分に後方まで迂回するこ
とができ、後部伝熱壁前壁9に高速の燃焼ガスが作用し
ないようにできる。しかも従来技術とは異なり補修の必
要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ構造に係わ
り、特に後部伝熱壁前壁のアッシュエロージョン防止に
好適な後部伝熱壁前壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すボイラ1は石炭を燃焼させ、
かつ、内部に吊り下げ伝熱管2を配置する火炉壁3と内
部に吊り下げ伝熱管2を配置する副側壁4と内部に横置
き伝熱管5を配置する後部伝熱壁6で構成される。後部
伝熱壁6は下部を伝熱管32とメンブレンバー27(図
3、図4参照)とが溶接により接合されたメンブレン壁
7で、上部を燃焼ガスが通過できるように互いに間隔を
設けて配置される複数列の伝熱管32(図3、図4参
照)からなるスクリーン管8で構成された後部伝熱壁前
壁9と、同じく下部をメンブレン壁7で上部をスクリー
ン管8で構成された後部伝熱壁隔壁10と、メンブレン
壁7で構成された後部伝熱壁側壁11と後部伝熱壁後壁
12で構成され、それぞれの上下は管寄せ13で連結さ
れている。
【0003】また、後部伝熱壁6の下部はケーシング1
4で構成される。後部伝熱壁前壁9と後部伝熱壁隔壁1
0との間には横置き再熱器15を配置し、後部伝熱壁隔
壁10と後部伝熱壁後壁12との間には横置き過熱器1
6及び横置き蒸発器17が配置される。横置き蒸発器1
7の下部には横置き節炭器18−bが配置される。ま
た、横置き再熱器15と横置き節炭器18−bの下部に
は、横置き節炭器18−a、cが配置され、またそれら
の下部にはボイラの燃焼ガス量を制御するダンパ19−
a、bがそれぞれ設置される。
【0004】後部伝熱壁6の内部に配置された横置き再
熱器15、横置き過熱器16、横置き蒸発器17、横置
き節炭器18は節炭器支持管20で支持される。
【0005】火炉壁3が形成する空間内で得られる燃焼
ガスは副側壁4を通り、後部伝熱壁6において後部伝熱
壁隔壁10で二つに分離され、一方は横置き再熱器15
側へ流れ、他方は横置き過熱器16側へ流れ、各々の横
置き伝熱管5へ熱伝達し、急速にガス温度を下げ、ダン
パ19−a、b及びケーシング14を通りボイラ1外へ
排出される。
【0006】火炉壁3が形成する空間で得られる燃焼ガ
スは副側壁4が形成する空間で、ほぼ水平な流れから後
部伝熱壁6では下降流となって流れる。特に後部伝熱壁
前壁9と副側壁4との取合部は水平方向に流れる燃焼ガ
ス流が急速に、吸い込まれるように垂直方向の流れに変
わる部分であり、ガス流速が速くなりやすい。これは後
部伝熱壁6の後部伝熱壁前壁9は伝熱管32(図3、図
4)のみで構成されるスクリーン管8であり、伝熱管3
2とメンブレンバー27とを溶接接合したメンブレン壁
7の上端部24より上部は互いに間隔を設けて配置され
た複数列の伝熱管32だけで構成され、当該間隔がガス
通路となるスクリーン管8でできているからである。ま
た、後部伝熱壁6内に配置される横置き再熱器15部及
びその近傍ではガス流路断面が狭く燃焼ガスの流速は更
に早くなる。
【0007】このため、石炭焚ボイラでは燃焼ガス中の
灰がこの流れに乗って、ガスがショートパスし易い後部
伝熱壁前壁9と横置き再熱器15との隙間29(図3参
照)に集中し、後部伝熱壁前壁9へ衝突することでアッ
シュエロージョンが発生しやすい環境となる。
【0008】従来は、この現象に対して、図3の後部伝
熱壁前壁9と横置き再熱器15部分の拡大図と、図4
(図3のA−A線矢視図)に示す通り、後部伝熱壁前壁
9にバッフルプレート21を設置し、図4に示すよう
に、副側壁底壁31は伝熱管32とメンブレンバー27
とを溶接接合した壁構造を備えている。
【0009】このバッフルプレート21は高温の燃焼ガ
ス中に設置するため、高温強度を有するSUS材22を
用い、その上部には耐火材23を施して保護する構造で
ある。
【0010】しかし、燃焼ガス温度が高いため、長時間
の使用に対してバッフルプレート21が変形、焼損、破
損することがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記高温強度を有する
SUS材22からなるバッフルプレート21を用いた従
来技術は後部伝熱壁前壁9のアッシュエロージョンを防
止することができるが、長時間の使用に対して、高温ガ
ス雰囲気下での耐久性が十分ではない。
【0012】従って、バッフルプレート21の保守、点
検、修理が必要となる。しかし、昨今の定期検査間隔の
延長に伴うプラントの連続稼働時間延長で、長いプラン
ト稼働期間中にバッフルプレート21が破損し、後部伝
熱壁前壁9がアッシュエロージョンで損傷するおそれな
どある。
【0013】本発明の課題は、従来技術のバッフルプレ
ートの機能を有し、しかも壁面が長期間損傷することが
無く、メンテナンスフリーとなる後部伝熱壁前壁と副側
壁との取合部の構造を備えたボイラを提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記本発明の課題を達成
するために、後部伝熱壁前壁9のメンブレン壁7の上端
部を副側壁底壁31の高さに合わせて後部伝熱壁後壁1
2側に折り曲げたことて、その折り曲げ部分に従来技術
のバッフルプレートの機能を持たせるものである。
【0015】すなわち、本発明は、伝熱管とメンブレン
バーを溶接接続して一体構造としたメンブレン壁7から
構成される吊り下げ型伝熱管2を備えた火炉壁3と、該
火炉壁3に設けたバーナと、横置き伝熱管5を備えた後
部伝熱壁6と、火炉壁3と後部伝熱壁6との間に吊り下
げ型伝熱管2を備えた副側壁4を設け、前記火炉壁3と
前記副側壁4と前記後部伝熱壁6を連結すると共に、前
記副側壁4は側壁と壁底壁31で構成し、前記後部伝熱
壁6の上部を燃焼高温ガスの通路となるように互いに間
隔を設けて配置される複数列の伝熱管32で構成し、後
部伝熱壁6下部を(a)メンブレン壁7で構成した前
壁、(b)後部伝熱壁で囲まれる空間を二分するメンブ
レン壁7で構成される隔壁及び(c)メンブレン壁7で
構成した側壁11及び後壁12とを連結して構成してな
る炉壁構造を備えたボイラ構造において、前記後部伝熱
壁6の前壁9のメンブレン壁7部分の上部を前記副側壁
底壁31の高さに合わせて前記後壁側12に水平方向に
折り曲げた折曲部を構成したボイラ構造である。
【0016】例えば、前記後部伝熱壁6の前壁9のメン
ブレン壁7の折曲部でメンブレン壁を構成する伝熱管3
2の一部は折り曲げることなく伸ばし、前記前壁9の上
部の燃焼高温ガスの通路となるように互いに間隔を設け
た前記複数列の伝熱管28と一体構成とすることができ
る。
【0017】
【作用】上記本発明の構成によれば、従来技術同様に折
り曲げられたメンブレン壁7は燃焼ガスを十分に後方ま
で迂回することができ、後部伝熱壁前壁9に高速の燃焼
ガスが作用しないようにできる。しかも従来技術とは異
なり、補修の必要がなくなる。前記メンブレン壁7の折
り曲げ角度は90°でなくても良いが、メンブレン壁7
の面外方向への変形荷重に対する剛性の向上効果を最大
限発揮させるためには90°が最も良い。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
と共に説明する。本実施の形態は、図5に示すボイラに
おいて、後部伝熱壁前壁9のメンブレン壁7の上端部2
4を図1に示すように副側壁底壁31の高さに合わせて
後部伝熱壁後壁12側に折り曲げたものである。こうし
て燃焼ガス流30を後部伝熱壁後壁12側へ迂回させて
いる。図1の後部伝熱壁前壁9と横置き再熱器15部分
の拡大図と、図2(図1のA−A線矢視図)に示す。
【0019】本実施の形態によれば後部伝熱壁前壁9の
メンブレン壁7の上端部24を、約90°折り曲げるこ
とで、従来のバッフルプレート21(図3)と同様の機
能が確保でき、長期的に安定した構造物とすることがで
きる。
【0020】後部伝熱壁前壁9の上端部24より上部の
伝熱管32を折り曲げるだけでは、現地でのメンブレン
壁7の吊り上げ、設定が難しくなるので、図1、図2に
示すようにメンブレン壁7内の伝熱管32の内でスクリ
ーン管8を構成する伝熱管32となる数本の伝熱管32
を、そのまま上部へ折り曲げることなく伸ばし、残りの
伝熱管32を折り曲げる。この結果、折り曲げ部26で
伝熱管32の配列が不均一となり、幅広メンブレンバー
化する事から、メンブレンバー27の焼損を防止するた
めに図1、図2に示すように折り曲げ部26の隣に補助
伝熱管28を下部管寄せ13から立ち上げて設けること
で、折り曲げ部26内での伝熱管32の配列を均一化
し、メンブレンバー27の焼損を防止する。
【0021】また、折り曲げた伝熱管32は図1に示す
ように再度立ち上げて上部管寄せ13に接続する。ま
た、従来技術と同様に後部伝熱壁前壁9のメンブレン壁
7の上端部24と副側壁底壁31の間の上部には耐火材
23を施す。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、後部伝熱壁前壁のアッ
シュエロージョンを防止することができ、しかも長期的
に安定な構造物とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す後部伝熱壁前壁と
横置き再熱器部分の拡大側断面図である。
【図2】 図1のA−A線矢視図である。
【図3】 従来技術の後部伝熱壁前壁と横置き再熱器部
分の拡大側断面図である。
【図4】 図3のA−A線矢視図である。
【図5】 ボイラの概略全体側面図である。
【符号の説明】
1 ボイラ 2 吊り下げ伝熱
管 3 火炉壁 4 副側壁 5 横置き伝熱管 6 後部伝熱壁 7 メンブレン壁 8 スクリーン管 9 後部伝熱壁前壁 10 後部伝熱壁
隔壁 11 後部伝熱壁側壁 12 後部伝熱壁
後壁 13 管寄せ 14 ケーシング 15 横置き再熱器 16 横置き過熱
器 17 横置き蒸発器 18−a 横置き節炭器(横置き再熱器下部) 18−b 横置き節炭器(横置き蒸発器下部) 18−c 横置き節炭器 19−a ダンパ(後部伝熱壁前壁〜後部伝熱壁隔壁) 19−b ダンパ(後部伝熱壁隔壁〜後部伝熱壁後壁) 20 節炭器支持管 21 バッフルプ
レート 22 SUS材 23 耐火材 24 メンブレン壁の上端部 26 折り曲げ部 27 メンブレンバー 28 補助伝熱管 29 隙間 30 燃焼ガス 31 副側壁底壁 32 伝熱管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝熱管とメンブレンバーを溶接接続して
    一体構造としたメンブレン壁から構成される吊り下げ型
    伝熱管を備えた火炉壁と、 該火炉壁に設けたバーナと、 横置き伝熱管を備えた後部伝熱壁と、 火炉壁と後部伝熱壁との間に吊り下げ型伝熱管を備えた
    副側壁を設け、 前記火炉壁と前記副側壁と前記後部伝熱壁を連結すると
    共に、前記副側壁は側壁と壁底壁で構成し、 前記後部伝熱壁の上部を燃焼高温ガスの通路となるよう
    に互いに間隔を設けて配置される複数列の伝熱管で構成
    し、 後部伝熱壁下部を(a)メンブレン壁で構成した前壁、
    (b)後部伝熱壁で囲まれる空間を二分するメンブレン
    壁で構成される隔壁及び(c)メンブレン壁で構成した
    側壁及び後壁とを連結して構成してなる炉壁構造を備え
    たボイラ構造において、 前記後部伝熱壁の前壁のメンブレン壁部分の上部を前記
    副側壁底壁の高さに合わせて前記後壁側に水平方向に折
    り曲げた折曲部を構成したことを特徴とするボイラ構
    造。
  2. 【請求項2】 前記後部伝熱壁の前壁のメンブレン壁の
    折曲部でメンブレン壁を構成する伝熱管の一部は折り曲
    げることなく伸ばし、前記前壁の上部の燃焼高温ガスの
    通路となるように互いに間隔を設けた前記複数列の伝熱
    管と一体構成とすることを特徴とする請求項1記載のボ
    イラ構造。
  3. 【請求項3】 前記前壁内に前記折り曲げることなく伸
    ばした伝熱管の互いに隣接する伝熱管の間に前記折り曲
    げていない伝熱管と並列状に、かつこれらの伝熱管群の
    相互の間隔を均等になるように補助伝熱管を配置したこ
    とを特徴とする請求項1記載のボイラ構造。
JP2000267024A 2000-09-04 2000-09-04 ボイラ構造 Pending JP2002081608A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010071597A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Babcock Hitachi Kk ボイラ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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