JP2002081489A - 液封入式防振装置 - Google Patents

液封入式防振装置

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JP2002081489A JP2000273641A JP2000273641A JP2002081489A JP 2002081489 A JP2002081489 A JP 2002081489A JP 2000273641 A JP2000273641 A JP 2000273641A JP 2000273641 A JP2000273641 A JP 2000273641A JP 2002081489 A JP2002081489 A JP 2002081489A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化のために本体金具にアルミニウム材料
を用いた場合に、塩水等の電解液が本体金具と他の鉄系
材料との両者にまたがって付着することによる電食を防
止できるようにした液封入式防振装置を提供する。 【解決手段】 本体金具1と取付金具2との間にゴム弾
性体よりなる防振基体3を介設し、防振基体3と対向し
て本体金具1の他端側にダイヤフラム4を配し、防振基
体3とダイヤフラム4との間を、仕切体7によってオリ
フィス6で連通する少なくとも二つの液室5a,5bに
仕切り、ダイヤフラム4の外側を覆うキャップ部材8を
配し、その外周縁部81を本体金具1の端部1aでかし
め固定する。このかしめ端部1aを、本体金具1の内周
のゴム層31より延長して加硫成形したゴム層10をキ
ャップ部材8との間に介在させてかしめることにより、
キャップ部材8と本体金具1とをゴム層10により非接
触状態に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車の
エンジン等のパワーユニットを車体側に対し防振的に支
承するのに用いられる液封入式防振装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、自動車用エンジン等の振動体の振動を車体に伝達さ
せないように支承するマウントに使用する液封入式防振
装置としては、種々の構造のものが提案されている。
【0003】図9は、本発明の基礎となる液封入式防振
装置である。この防振装置は、エンジン等の振動体側と
車体フレーム等の支持側との一方に取り付けられる筒状
の本体金具(101) と、他方に取り付けられる取付金具(1
02) と、これら両金具を互いに連結するブロック状のゴ
ム弾性体からなる防振基体(103) と、この防振基体(10
3) に対向して前記本体金具(101) の他端側に配置され
たダイヤフラム(104) とを有し、前記防振基体(103) と
ダイヤフラム(104) との間の内室を液封入室として形成
するとともに、この液封入室を仕切体(107) により主液
室(105a)と副液室(105b)との2室に仕切り構成し、この
両液室をオリフィス(106) により連通させ、該オリフィ
スによる両液室の液流動効果で振動減衰機能を発揮さ
せ、防振基体により振動絶縁機能を発揮させるようにな
っている。
【0004】そして、前記ダイヤフラム(104) の外側に
は、これを覆う保護用のキャップ部材(108) が配置され
て、このキャップ部材(108) がダイヤフラム(104) の外
周部に有する補強金具(142) と共に、本体金具(101) の
端部(101a)でかしめ固定されている。
【0005】ところで、かかる液封入式防振装置におい
ては、近年の自動車部品の軽量化の要望から、当該防振
装置についても軽量化が求められている。軽量化の手段
として、例えば前記の筒状の本体金具を合成樹脂材によ
り形成することが一部で提案されているが、強度上の問
題もあって、部分的に他の金属材料で補強する必要があ
り、軽量化の効果が十分に得られないことになる。
【0006】そこで、前記の本体金具(101) を、図9に
示すような構成態様において、アルミニウムまたはその
合金等のアルミニウム材料により一体に成形することと
したものである。この場合でも、前記のダイヤフラム(1
04) を覆うキャップ部材(108) については、コスト低減
等の点から、鉄系材料により形成することから、次のよ
うな問題が生じることとなる。
【0007】すなわち、前記構成の防振装置の場合、組
み付け完了した状態において、アルミニウム材料よりな
る本体金具(101) のかしめ端部(101a)と、これにより固
定されるキャップ部材(108) とが接触状態になる。その
ため、この本体金具(101) とキャップ部材(108) との接
触部において、仮に両者にまたがって塩水等の電解液(1
00) が付着すると、両部材のうちの化学的に卑である側
の金属材料(アルミニウムと鉄の場合はアルミニウム
側)に電食を生じ、それによって製品の早期劣化を招く
ことになる。
【0008】特に、図9のように、前記キャップ部材(1
08) を上側にして使用した場合は、前記かしめ端部(101
a)とキャップ部材(108) との間に段差による凹所(116)
に前記電解液(100) が溜まり易く、本体金具(101) とキ
ャップ部材(108) の両者にまたがって付着し易くなる。
【0009】本発明は、上記に鑑みて、前記構造の液封
入式防振装置において、その軽量化のために、本体金具
にアルミニウム材等を用いて構成した場合においても、
塩水などの電解液が前記本体金具と鉄系材料のキャップ
部材との両者にまたがって付着することがなく、これに
より電食を防止できるようにした、耐腐食性に優れる液
封入式防振装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、振動体側と支持側との一方に取り付け
られる筒状の本体金具と、他方に取り付けられる取付金
具と、前記本体金具の一端側と前記取付金具との間に介
設されたゴム弾性体よりなる防振基体と、この防振基体
に対向して本体金具の他端側に配されたダイヤフラム
と、前記防振基体とダイヤフラムとの間の内室をオリフ
ィスにより連通する少なくとも二つの液室に仕切る仕切
体と、前記ダイヤフラムの外側を覆うように配されたキ
ャップ部材とを有し、このキャップ部材の外周縁部が前
記本体金具の端部でかしめ固定されてなる液封入式防振
装置において、前記本体金具のかしめ端部が、前記キャ
ップ部材との間にゴム層を介してかしめられており、キ
ャップ部材と本体金具とが前記ゴム層により非接触状態
に保持されてなることを特徴とする。
【0011】これにより、軽量化のために本体金具をア
ルミニウム材で形成することとした場合においても、本
体金具のかしめ端部と、これによって固定される内側の
キャップ部材とが接触していないため、電解液が両者に
またがって付着するのを防止でき、電食を防止できる。
【0012】前記本体金具のかしめ端部とキャップ部材
の間のゴム層は、本体金具の内周に装設されたゴム層を
かしめ端部にまで延長して加硫成形したものであるのが
好ましい。すなわち、前記ゴム層を防振基体等と共に1
回の加硫成形より容易に装設でき、コスト安価に製造で
き、実施が容易になる。また内部の液室のシール性も良
好に保持できる。
【0013】前記本体金具のかしめ端部内周のゴム層の
先端部のゴムボリュームを拡大させておいて、前記かし
め固定により余剰ゴム分をはみ出させて、かしめ端部と
キャップ部材との間の凹所を埋めるようにした場合に
は、付着した電解液が凹所に溜まることがなく、電食防
止をさらに効果的になし得る。
【0014】また、前記本体金具のかしめ端部を先端に
向かって外拡がりのテーパ状に形成するとともに、その
内周のゴム層の厚みを先端側ほど厚肉となるように加硫
成形しておいて、前記かしめ固定により余剰ゴム分をは
み出させ、かしめ端部とキャップ部材との間の凹所を埋
めるようにした場合、ゴム層の加硫成形における脱型を
容易にして、しかもゴム層の先端側のゴムボリュームを
拡大させることが容易に可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図示す
る実施例に基づいて説明する。
【0016】図1は本発明の液封入式防振装置の一実施
例の平面図、図2は前図のX−X線の断面図、図3は図
1のY−Y線の断面図、図4は同上の要部の拡大断面
図、図5は本体金具のかしめ前の状態の断面図、図6は
同平面図、図7(a)(b)は本体金具のかしめ端部の
他の実施例を示すかしめ前とかしめた状態の一部の拡大
断面図である。図8(a)(b)は本体金具のかしめ端
部のさらに他の実施例を示すかしめ前とかしめた状態の
一部の拡大断面図である。
【0017】図に示すように、この発明の液封入式防振
装置(A)は、エンジン等の振動体側と車体フレーム等
の支持側との一方に取付けられる筒状の本体金具(1)
と、他方に取付けられる取付金具(2)と、前記本体金
具(1)の一端側と前記取付金具(2)との間に介設さ
れたゴム状弾性体からなる防振基体(3)と、この防振
基体(3)に対向して前記本体金具(1)の他端側に配
されたゴム膜よりなるダイヤフラム(4)とを有し、防
振基体(3)とダイヤフラム(4)との間の内室が液体
が封入される液室(5)として構成されている。さらに
前記液室(5)には、該液室をオリフィス(6)により
連通する主液室(5a)と副液室(5b)とに仕切る仕切体
(7)を備えており、前記オリフィス(6)による両液
室(5a)(5b)間の液流動効果で振動減衰機能を発揮さ
せ、防振基体(3)により振動絶縁機能を発揮させるよ
うになっている。
【0018】そして、前記ダイヤフラム(4)の外側に
は、これを覆うように保護用のキャップ部材(8)が配
されて、後述のように、前記本体金具(1)の防振基体
側とは反対側の端部(1a)でかしめ固定されている。
【0019】図の場合、前記の筒状の本体金具(1)
は、軽量化のためにアルミニウム及びその合金等のアル
ミニウム材料の成形体よりなり、胴部外周の相対向する
両側には外側方向に突出する取付用のステイ(11)が一
体に形成され、支持側と振動体側との一方のブラケット
に対しボルト、ナット等の締結手段により固定できるよ
うになっている。(12)は取付用孔を示す。前記のステ
イに代えて、本体金具(1)に別の取付部材を取着して
実施することもできる。例えば、かしめ締結される前記
キャップ部材(8)に取付用ボルトを突設して、キャッ
プ部材を取付金具とすることもできる。
【0020】また、前記本体金具(1)の一端側の外周
部の一部にストッパ部(14)が突設されて、防振基体
(3)と一体のゴム部で包被されている。さらに本体金
具(1)の他端側の端部(1a)内周には、前記仕切体
(7)やダイヤフラム(4)及びキャップ部材(8)の
かしめ固定するための位置決め用の段部(13)が形成さ
れている。
【0021】前記取付金具(2)は、平板状に形成さ
れ、その中央部に装置軸心より若干偏心して下方へ突出
して振動体側と支持側との他方に対する取付ボルト(2
1)が固定され手いる。また取付金具(2)の下面に
は、上下方向の大変位を防止し吸収するためのストッパ
金具としてのスタビライザ(22)が固設されて、その一
部が前記本体金具(1)のストッパ部(14)と近接配置
されている。さらにスタビライザ(22)を位置決めする
ピン(23)が固定されている。
【0022】前記防振基体(3)は、厚肉の略皿形つま
りは略逆円錐台形状をなしており、その上部の大径側外
周部が前記本体金具(1)の下部側開口端部に、また小
径側の下端部が前記取付金具(2)にそれぞれ加硫接着
手段により固着されている。すなわち、本体金具(1)
と取付金具(2)とが防振基体(3)を介して結合され
ている。
【0023】前記仕切体(7)は、1枚の円板状の金属
板から深絞り又はプレス成形により折曲形成されてなる
ものであって、前記主液室(5a)と副液室(5b)とを仕
切る円板状の中央平板部(71)を有し、その外周部には
下方外方に折曲されて折り返された突出縁(72)と、該
突出縁(72)から上方に延びて外方に折曲延成された周
壁部(73)とにより囲まれる外周凹溝部がオリフィス
(6)として構成されている。前記突出縁(72)と前記
周壁部(73)には前記オリフィス(6)から主液室(5
a)及び副液室(5b)にそれぞれ開口する連通部(6a)
(6b)が形成され、さらに前記外周凹溝部を形成する周
上の一部に、両連通部(6a)(6b)が短絡するのを防止
するための遮壁部(図示省略)が形成されている。
【0024】この仕切体(7)は、前記突出縁(72)が
本体金具(1)の内周に嵌着されるとともに、前記周壁
部(73)の端縁部(73a)が本体金具(1)の前記防振
基体(3)と対向する側の端部(1a)内周の段部(13)
に当接せしめられて位置決めされ、後述のようにダイヤ
フラム(4)及びキャップ部材(8)と共に前記端部
(1a)でかしめ固定されている。
【0025】前記本体金具(1)の胴部内周には、前記
防振基体(3)より一体に加硫接着されたシール用ゴム
層(31)が装設されており、仕切体(7)の突出縁(7
2)は該ゴム層(31)を介して本体金具(1)の内周に
気密に嵌着されている。
【0026】前記ダイヤフラム(4)は、可撓性のゴム
状弾性膜(41)を有し、その外周部には環状の補強金具
(42)の内端部が埋設一体化され、この補強金具(42)
の外端部が、前記本体金具(1)の端部(1a)の内周
に前記仕切体(7)の端縁部(73a)とともに嵌着され
ている。
【0027】また、前記ダイヤフラム(4)を覆うキャ
ップ部材(8)は、1枚の鉄系材料等の金属板から深絞
り又はプレス成形により折曲形成されてなり、その外周
縁部(81)が、前記ダイヤフラム(4)の補強金具(4
2)及び仕切体(7)の端縁部(73a)とともに、前記
本体金具(1)の端部(1a)の内周に嵌着されて、前記
端部(1a)がかしめられることにより、このかしめ端部
(1a)と前記段部(13)との間に挟着されて固定されて
いる。
【0028】ここで、前記本体金具(1)のかしめ端部
(1a)は、前記キャップ部材(8)との間にゴム層(1
0)を介してかしめられており、これによりかしめ端部
(1a)と前記キャップ部材(8)との間が前記ゴム層
(10)によりシールされ、かつ両者が非接触状態に保持
されている。
【0029】前記ゴム層(10)は、本体金具(1)にゴ
ム弾性体の防振基体(3)を加硫成形するのと同時に、
該防振基体(3)より連続して本体金具(1)の内周に
装設されるゴム層(31)を前記のかしめ端部(1a)にま
で延長させて加硫成形しておくのがよい。すなわち、加
硫成形による手数を軽減できる上、本体金具(1)と、
ダイヤフラム(4)の補強金具(42)及び仕切体(7)
の端縁部(73a)との間もシールでき、内部液室(5)
のシール性も良好に保持できることになる。
【0030】この防振装置(A)の製造においては、図
5および図6に示すように、本体金具(1)のかしめ側
の端部(1a)を前記段部(13)より略同径の筒状に開口
させておき、この本体金具(1)に対し、ゴム弾性体に
よる防振基体(3)、本体金具内周のゴム層(31)及び
前記端部(1a)内周のゴム層(10)を加硫成形により装
着しておく。そして、液槽中において、前記端部(1a)
の内周に仕切体(7)及びダイヤフラム(4)を順次段
部(13)に当接する位置まで空気を排出させながら嵌着
して、防振基体(3)とダイヤフラム(4)の間の液室
(5)に液体を封入する。次に、液槽外に取り出して、
キャップ部材(8)を端部(1a)の内周に嵌着し、該端
部(1a)を内側にかしめて固定する。この際、前記端部
(1a)の内周にはゴム層(10)が設けられているため、
前記ダイヤフラム(4)の補強金具(42)との間を適度
にシールでき、そのまま液槽外に取り出してかしめ固定
することが問題なく可能になる。
【0031】この構成による防振装置(A)の場合、本
体金具(1)の端部(1a)をかしめて固定した状態にお
いて、キャップ部材(8)の外周端部(81)と本体金具
(1)との間のシール性がよく、しかも両者が接触する
ことがない。そのため、防振装置(A)の軽量化のため
に、本体金具(1)をアルミニウム材料で形成し、キャ
ップ部材(8)を鉄系材料で形成した場合においても、
塩水等の電解液が本体金具(1)とキャップ部材(8)
の両者に同時に付着するのを防止でき、電解液を媒体と
してアルミニウム製の本体金具(1)と鉄系材料からな
るキャップ部材(8)の間に電食が生じることがなく、
耐久性を大幅に向上できる。
【0032】前記のかしめ端部(1a)のゴム層(10)に
ついては、図7に示すように、そのゴム層(10)の先端
部(10a)において肉盛り状にゴムボリュームを拡大さ
せておいて〔同図(a)〕、前記かしめ固定により前記
先端部(10a)の余剰ゴム分(10a′)をはみ出させ、
かしめ端部(1a)とキャップ部材(8)との間の段差に
よる凹所(16)を埋めるようにしておくことができる
〔同図(b)〕。
【0033】この場合、前記キャップ部材(8)を上側
にして使用した場合でも、前記の凹所(16)に電解液等
が溜まるのを防止でき、かしめ端部(1a)とキャップ部
材(8)との両者にまたがって電解液等が付着するおそ
れがなく、電食が発生するおそれがない。
【0034】また、図8に示すように、前記本体金具
(1)のかしめ側の端部(1a)を先端に向かって外拡が
りのテーパ状に形成するとともに、その内周のゴム層
(10)の厚みを、先端部(10a)側ほど厚肉となるよう
に加硫形成してゴムボリュームを拡大させておいて〔同
図(a)〕、前記かしめ固定により前記先端部側の余剰
ゴム分(10a′)をはみ出させ、かしめ端部(1a)とキ
ャップ部材(8)との間の段差による凹所(16)を埋め
るようにしておくこともできる〔同図(b)〕。
【0035】この場合も、前記の凹所(16)に電解液等
が溜まるのを防止でき、かしめ端部(1a)とキャップ部
材(8)との両者にまたがって電解液等が付着するおそ
れがない上、加硫成形において前記ゴム層(10)の内周
がアンダーカットにならないため、加硫成形後の脱型を
容易にして、しかもゴム層側のゴムボリュームを拡大さ
せることが容易に可能になる。
【0036】なお、上記した図示する実施例において
は、キャップ部材(8)の側を上側にし、取付金具
(2)の側を下側にして使用する場合に付いて説明した
が、本発明は前記とは上下を逆にして使用するタイプの
液封入式防振装置においても、同様に実施可能である。
【0037】また、内部の液室及び仕切体による内部構
造については、図のように、前記液室を、一つのオリフ
ィスによる連通する主液室と副液室都の2室に仕切り構
成したものには限らず、それぞれ異なるオリフィスによ
り主液室と通ずる二つの副液室を設けたダブルオリフィ
スタイプの液封入式防振装置においても、同様に実施す
ることができる。
【0038】
【発明の効果】上記したように本発明の液封入式防振装
置によれば、前記本体金具のかしめ端部を、前記キャッ
プ部材との間にゴム層を介してかしめることにより、キ
ャップ部材と本体金具とを非接触状態に保持して固定す
るようにしたので、その軽量化のために、本体金具にア
ルミニウム材等を用いて構成した場合において、塩水等
の電解液が本体金具と鉄系材料のキャップ部材との両者
にまたがって付着することがなく、これにより電食を防
止でき、耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液封入式防振装置の一実施例の平面図
である。
【図2】前図のX−X線の断面図である。
【図3】図1のY−Y線の断面図である。
【図4】同上の要部の拡大断面図である。
【図5】本体金具のかしめ前の状態の断面図である。
【図6】同上の平面図である。
【図7】本体金具のかしめ端部の他の実施例を示すかし
め前(a)とかしめた状態(b)の一部の拡大断面図で
ある。
【図8】本体金具のかしめ端部のさらに他の実施例を示
すかしめ前(a)とかしめた状態(b)の一部の拡大断
面図である。
【図9】本発明の基礎となる防振装置を例示する断面図
である。
【符号の説明】
(1) 本体金具 (1a) かしめ端部 (2) 取付金具 (3) 防振基体 (31) ゴム層 (4) ダイヤフラム (5) 液室 (5a) 主液室 (5b) 副液室 (6) オリフィス (7) 仕切体 (8) キャップ部材 (10) ゴム層 (10a) 先端部 (10a′) 余剰ゴム分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動体側と支持側との一方に取り付けられ
    る筒状の本体金具と、他方に取り付けられる取付金具
    と、前記本体金具の一端側と前記取付金具との間に介設
    されたゴム弾性体よりなる防振基体と、この防振基体に
    対向して本体金具の他端側に配されたダイヤフラムと、
    前記防振基体とダイヤフラムとの間の内室をオリフィス
    により連通する少なくとも二つの液室に仕切る仕切体
    と、前記ダイヤフラムの外側を覆うように配されたキャ
    ップ部材とを有し、このキャップ部材の外周縁部が前記
    本体金具の端部でかしめ固定されてなる液封入式防振装
    置において、 前記本体金具のかしめ端部が、前記キャップ部材との間
    にゴム層を介してかしめられており、キャップ部材と本
    体金具とが前記ゴム層により非接触状態に保持されてな
    ることを特徴とする液封入式防振装置。
  2. 【請求項2】前記本体金具のかしめ端部とキャップ部材
    の間のゴム層が、本体金具の内周に装設されたゴム層を
    かしめ端部にまで延長して加硫成形されてなる請求項1
    に記載の液封入式防振装置
  3. 【請求項3】前記本体金具のかしめ端部内周のゴム層の
    先端部のゴムボリュームを拡大させておいて、前記かし
    め固定により余剰ゴム分をはみ出させて、かしめ端部と
    キャップ部材との間の凹所を埋めるようにしたことを特
    徴とする請求項1または2に記載の液封入式防振装置。
  4. 【請求項4】前記本体金具のかしめ端部を先端に向かっ
    て外拡がりのテーパ状に形成するとともに、その内周の
    ゴム層の厚みを先端側ほど厚肉となるように加硫成形し
    ておいて、前記かしめ固定により余剰ゴム分をはみ出さ
    せて、かしめ端部とキャップ部材との間の凹所を埋める
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の液封入式防振装置。
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