JP2002081335A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2002081335A JP2000270003A JP2000270003A JP2002081335A JP 2002081335 A JP2002081335 A JP 2002081335A JP 2000270003 A JP2000270003 A JP 2000270003A JP 2000270003 A JP2000270003 A JP 2000270003A JP 2002081335 A JP2002081335 A JP 2002081335A
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃費の悪化を招くことなく、加速運転条件に
おいてもNOx排出量低減とCO2 排出量の低減を両立
させる。 【解決手段】 NOx総排出量と走行距離との関係によ
り加速運転時でのリーン運転を可能にすると共に、NO
x総排出量と走行距離との関係が所定の関係より総排出
量増加側になると、加速運転時のリーン空燃比での運転
領域を狭くし、NOx総排出量を効率よく抑制する同時
に吸蔵型NOx触媒25に吸蔵されたNOxの還元浄化
機会を増やしてNOx吸蔵能力を効率よく回復させ、燃
費の向上とNOx総排出量の管理を効率的に両立させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気通路に吸蔵型
NOx触媒を有する内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関をリーン空燃比で運転し
て燃費の向上を図るようにした希薄燃焼内燃機関が実用
化されている。この希薄燃焼内燃機関では、リーン空燃
比で運転すると、三元触媒がその浄化特性から排ガス中
のNOx(窒素酸化物)を充分に浄化できないという問
題があり、最近では、例えば、リーン空燃比で運転中に
排ガス中のNOxを吸蔵または吸着(以下、単に吸蔵と
称する。)し、理論空燃比(ストイキ)またはリッチ空
燃比で運転中に吸蔵されたNOxを放出還元する吸蔵型
NOx触媒を備えた排気浄化触媒装置が採用されてきて
いる。
【0003】この吸蔵型NOx触媒は、内燃機関の酸素
の過剰状態で排ガス中のNOxを硝酸塩(X−NO3
として付着させて吸蔵し、吸蔵したNOxを主として一
酸化炭素(CO)の過剰状態で放出して窒素(N2 )に
還元させる特性(同時に炭酸塩X−CO3 が生成され
る)を有した触媒である。従って、実際には、リーン空
燃比運転が所定時間継続すると、燃焼室内の空燃比の切
換えあるいは排気管への還元剤の供給等により排気空燃
比を理論空燃比またはリッチ空燃比に制御するようなリ
ッチ空燃比運転に定期的に切換え(これをリッチスパイ
クという)、これによって酸素濃度低下雰囲気でCOの
多い還元雰囲気を生成し、吸蔵したNOxを放出して浄
化還元(NOxパージ)することで吸蔵型NOx触媒の
再生を図ることができる。このような技術は、例えば、
特許第2586738号公報等に開示されている。
【0004】ところで、このような吸蔵型NOx触媒で
は、触媒上に吸蔵できるNOx量に限界があり、吸蔵型
NOx触媒が吸蔵したNOx量が限界量に達すると、前
述したように、リッチスパイクを実施し、所定のリッチ
空燃比の下で所定時間に亘りリッチ空燃比運転が実施さ
れる。
【0005】ところが、この吸蔵型NOx触媒における
NOxの吸蔵量が限界に達してリッチスパイクが必要と
なる時点は、吸蔵型NOx触媒のNOx浄化効率の劣化
度合やNOx及びCOの流量に影響する内燃機関の運転
条件等によって変化する。このような吸蔵型NOx触媒
が吸蔵したNOx量が限界に達したことを検出して再生
するものとして、例えば、特開平7−166851号公
報に開示されたものがある。
【0006】この公報に開示された「排気浄化装置」
は、内燃機関の排気通路にNOx吸収剤を配置すると共
に、このNOx吸収剤の下流側にNOxセンサを配置
し、このNOxセンサが検出した検出値(NOx成分の
濃度)が判定値を越えたときに、排気空燃比をリッチ空
燃比として触媒上からNOxを放出する再生制御(NO
xパージ)を実行するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、世界各国の
NOx排出規制による規制値は、例えば、所定走行距離
に対する総NOx排出量となっている。前述した従来の
「排気浄化装置」では、それぞれのリーン運転区間とい
うある短い期間でNOx成分の濃度を検出して再生制御
を実行しているため、運転者の運転の仕方により、判定
値の設定に余裕が少ない場合には、所定走行距離ごとで
みた際に必ずしも所望のNOx排出量、例えば、規制値
を確実にクリアすることができなくなる虞がある。
【0008】つまり、上述した「排気浄化装置」にあっ
ては、運転中には所定走行距離に対する総NOx排出量
が所望の値、例えば、規制値を越えていないかどうかを
把握していないので、様々な運転が行われた場合でも所
定走行距離での総NOx排出量が所定値以下となるよう
にするため、再生制御(NOxパージ)開始のための上
記判定値を予め余裕を十分もって低く設定しておく必要
がある。このように判定値を設定することにより、空燃
比をリッチまたはストイキとする再生制御(NOxパー
ジ)の頻度が余裕を十分にもたせた分増加してしまい、
燃費が悪化する。即ち、CO2 の排出量が増大してしま
ういう問題が発生する。
【0009】なお、所定走行距離当たりのNOx排出量
を所定値内に制御するものとして、例えば、特許第25
03387号公報に開示されたものがあるが、この公報
に開示された「電子式内燃機関制御装置」は、ストイキ
運転領域でのみ、点火時期やEGR量を制御してNOx
排出量を制御するものであるから、上述したようなリー
ン空燃比で運転する希薄燃焼内燃機関に適用すると、空
燃比を常時ストイキ運転領域にしなくてはならず、燃費
の向上を図ることができない。
【0010】吸蔵型NOx触媒を備えた希薄燃焼内燃機
関では、燃費の向上と排気性能の向上との両立が求めら
れている。例えば、加速時の運転領域でもリーン空燃比
とすることが考えられるが、リーン空燃比の領域を増や
すとNOx排出量が増加して排気性能が悪化する虞があ
る。
【0011】このように、吸蔵型NOx触媒を備えた希
薄燃焼内燃機関では、燃費の向上と排気性能の向上とを
総合的に管理して両立させることが重要である。
【0012】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、燃費の悪化を招くことなく、加速運転条件において
も大気中に放出されるNOx排出量を直接管理すること
により確実に所望のNOx排出量に抑え、NOx排出量
低減とCO2 排出量の低減を両立することのできる内燃
機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の請求項1に係る内燃機関の排気浄化装置は、
排気空燃比がリーン空燃比のときに排気ガス中のNOx
を吸蔵すると共に排気空燃比が理論空燃比またはリッチ
空燃比のときに前記吸蔵したNOxを還元浄化する排気
浄化装置と、NOx総排出量を算出しNOx総排出量と
車両の走行期間との関係により機関加速運転時のリーン
空燃比での運転を許可する制御手段とを備え、NOx総
排出量と車両の走行期間との関係により総排出量に余裕
があるときには加速運転時であってもリーン空燃比での
運転を許可し、燃費の向上とNOx総排出量の管理とを
両立させる。
【0014】また、本発明の請求項2に係る内燃機関の
排気浄化装置は、制御手段に、NOx総排出量と車両の
走行期間との関係が所定の関係より総排出量増加側にな
ると機関加速運転時におけるリーン空燃比での運転領域
を狭くする機能を備え、NOx総排出量を効率よく抑制
するとと同時にNOxの還元機会を増やしてNOx吸蔵
性能を効率よく回復させる。
【0015】また、本発明の請求項3に係る内燃機関の
排気浄化装置は、制御手段に、車両が所定走行期間に達
する前にNOx総排出量が所定量を越えることが導出さ
れる場合は加速運転時以外でも全ての領域でリーン空燃
比での運転を中止または抑制する機能を備え、所定走行
期間内におけるNOx総排出量を確実に所定値内に抑制
する。
【0016】そして、車両の走行期間は、走行距離を適
用することが好ましく、NOx総排出量は、大気中に放
出される排気のNOx濃度(検出値または推定値)に基
づいて算出することが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態例に
係る内燃機関の排気浄化装置の概略構成、図2乃至図6
には本実施形態の内燃機関の排気浄化装置の制御フロー
チャート、図7には走行距離とNOx総排出量とに基づ
くリーンゾーンマップ、図8にはエンジン回転速度と目
標平均有効圧とに基づくリーンゾーンマップ、図9には
走行距離に対する要求出力及び空燃比モード及びNOx
総排出量の関係を表すタイムチャート、図10にはNO
xパージのタイムチャートを示してある。
【0018】本実施形態例の内燃機関(以下、エンジン
と称する)は、例えば、燃料噴射モード(運転モード)
を切換えることで、吸気行程での燃料噴射(吸気行程噴
射モード)または圧縮行程での燃料噴射(圧縮行程噴射
モード)を実施可能な筒内噴射型火花点火式直列4気筒
ガソリンエンジンである。そして、この筒内噴射型のエ
ンジンは、容易にして理論空燃比(ストイキ)での運転
やリッチ空燃比での運転(リッチ空燃比運転)の他、リ
ーン空燃比での運転(リーン空燃比運転)が実現可能と
なっており、特に圧縮行程噴射モードでは、超リーン空
燃比での運転が可能となっている。
【0019】本実施形態例において、図1に示すよう
に、エンジン11のシリンダヘッド12には、各気筒毎
に点火プラグ13と共に電磁式の燃料噴射弁14が取付
けられており、この燃料噴射弁14によって燃焼室15
内に燃料を直接噴射可能となっている。この燃料噴射弁
14には、図示しない燃料パイプを介して燃料供給装置
(燃料ポンプ)が接続されており、燃料タンク内の燃料
が高燃圧で供給され、この燃料を燃料噴射弁14から燃
焼室15内に向けて所望の燃圧で噴射する。この際、燃
料噴射量は燃料ポンプの燃料吐出圧と燃料噴射弁14の
開弁時間(燃料噴射時間)とから決定される。
【0020】シリンダヘッド12には、各気筒毎に略直
立方向に吸気ポートが形成されており、各吸気ポートと
連通するようにして吸気マニホールド16の一端がそれ
ぞれ接続されている。そして、吸気マニホールド16の
他端にはドライブバイワイヤ(DBW)方式の電動スロ
ットル弁17が接続されており、このスロットル弁17
にはスロットル開度θthを検出するスロットルセンサ1
8が設けられている。また、シリンダヘッド12には、
各気筒毎に略水平方向に排気ポートが形成されており、
各排気ポートと連通するようにして排気マニホールド1
9の一端がそれぞれ接続されている。
【0021】そして、エンジン11には、クランク角を
検出するクランク角センサ20が設けられており、この
クランク角センサ20はエンジン回転速度Neを検出可
能となっている。なお、上述した筒内噴射型エンジン1
1は既に公知のものであり、その構成の詳細については
ここでは説明を省略する。
【0022】また、エンジン11の排気マニホールド1
9には排気管(排気通路)21が接続されており、この
排気管21にはエンジン11に近接した小型の三元触媒
22及び排気浄化触媒装置23を介して図示しないマフ
ラーが接続されている。そして、この排気管21におけ
る三元触媒22と排気浄化触媒装置23との間の部分に
は、排気浄化触媒装置23の直上流、即ち、後述する吸
蔵型NOx触媒25のに直上流に位置して排気温度を検
出する高温センサ24が設けられている。
【0023】この排気浄化触媒装置23は、排気空燃比
がリーン空燃比のときに排気ガス中にNOxを吸蔵する
NOx低減機能と、排気空燃比が理論空燃比近傍のとき
に排気ガス中の有害物質(HC,CO,NOx)を浄化
する酸化還元機能とをもたせるために、吸蔵型NOx触
媒25と三元触媒26との2つの触媒を有して構成され
ており、三元触媒26の方が吸蔵型NOx触媒25より
も下流側に配設されている。
【0024】この三元触媒26は吸蔵型NOx触媒25
から吸蔵されたNOxが放出された際に吸蔵型NOx触
媒25自身で還元しきれなかったNOxを還元する役目
も行っている。なお、排気浄化触媒装置23は、吸蔵型
NOx触媒25がNOxを還元し、HCとCOを酸化す
る三元触媒の機能(ここでは、三元機能と称する。)を
十分有している場合には、この吸蔵型NOx触媒25だ
けとした吸蔵型NOx触媒と三元触媒の一体型であって
もよい。
【0025】この吸蔵型NOx触媒25は、酸化雰囲気
においてNOxを一旦吸蔵させ(NOx低減機能)、主
としてCOの存在する還元雰囲気中においてNOxを放
出してN2 (窒素)等に還元させる還元機能を持つもの
である。詳しくは、吸蔵型NOx触媒25は、貴金属と
して白金(Pt)、ロジウム(Rh)等を有した触媒と
して構成されており、吸蔵材としてはバリウム(Ba)
等のアルカリ金属、アルカリ土類金属が採用されてい
る。そして、排気浄化触媒装置23の下流側にはNOx
濃度を検出するNOxセンサ27が設けられている。
【0026】更に、入出力装置、記憶装置(ROM、R
AM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)、
タイマカウンタ等を有する制御手段としてのECU(電
子コントロールユニット)28が設けられており、この
ECU28によりエンジン11を含めた本実施形態の排
気浄化装置の総合的な制御が行われる。即ち、ECU2
8の入力側には、上述した高温センサ24やNOxセン
サ27等の各種センサ類が接続されており、これらセン
サ類からの検出情報が入力する。
【0027】一方、ECU28の出力側には、点火コイ
ルを介して上述した点火プラグ13や燃料噴射弁14等
が接続されており、これら点火コイル、燃料噴射弁14
等には、各種センサ類からの検出情報に基づき演算され
た燃料噴射量や点火時期等の最適値がそれぞれ出力され
る。これにより、燃料噴射弁14から適正量の燃料が適
正なタイミングで噴射され、点火プラグ13によって適
正なタイミングで点火が実施される。
【0028】実際に、ECU28では、図示しないアク
セル開度センサからのアクセル開度情報とクランク角セ
ンサ20からのエンジン回転速度情報Neとに基づいて
エンジン負荷に対応する目標筒内圧、即ち、目標平均有
効圧Peを求めるようにされており、更に、この目標平
均有効圧Peとエンジン回転速度情報Neとに応じてマ
ップ(図示せず)より燃料噴射モードを設定するように
されている。例えば、目標平均有効圧Peとエンジン回
転速度Neとが共に小さいときには、燃料噴射モードは
圧縮行程噴射モードとされて燃料が圧縮行程で噴射さ
れ、一方、目標平均有効圧Peが大きくなり、あるいは
エンジン回転速度Neが大きくなると燃料噴射モードは
吸気行程噴射モードとされ、燃料が吸気行程で噴射され
る。
【0029】そして、目標平均有効圧Peとエンジン回
転速度Neとから制御目標となる目標空燃比(目標A/
F)が設定され、適正量の燃料噴射量がこの目標A/F
に基づいて決定される。また、高温センサ24により検
出された排気温度情報からは触媒温度Tcat が推定され
る。詳しくは、高温センサ24と吸蔵型NOx触媒25
とが多少なりとも離れて配置されていることに起因する
誤差を補正するために、目標平均有効圧Peとエンジン
回転速度情報Neとに応じて温度差マップが予め実験等
により設定されており、触媒温度Tcat は、目標平均有
効圧Peとエンジン回転速度情報Neとが決まると一義
に推定されるようにされている。
【0030】以下、このように構成された本実施形態の
内燃機関の排気浄化装置の作用について説明する。
【0031】排気浄化触媒装置23の吸蔵型NOx触媒
25では、リーンモードにおける超リーン燃焼運転時の
ような酸素濃度過剰雰囲気で、排気中のNOxが硝酸塩
として吸蔵されて排気の浄化が行われる。一方、酸素濃
度が低下した雰囲気では、吸蔵型NOx触媒25に吸蔵
した硝酸塩と排気中のCOとが反応して炭酸塩が生成さ
れると共にNOxが放出される。従って、吸蔵型NOx
触媒25へのNOxの吸蔵が進むと、空燃比のリッチ化
あるいは追加の燃料噴射を行うなどして酸素濃度を低下
させてCOを供給し、吸蔵型NOx触媒25からNOx
を放出させて機能を維持する。
【0032】本実施形態例では、車両の走行距離に相関
するパラメータ値としての車速センサからの信号をもと
に車両の走行距離を検出する一方、NOxセンサ27が
吸蔵型NOx触媒25から放出されるNOx濃度を検出
し、ECU28がこのNOxセンサ27の出力に基づい
て大気中に放出され得るNOx総排出量を演算し、更
に、このECU28が所定の走行距離に達する前に、N
Ox総排出量が所定値を越えた場合に排気空燃比を理論
空燃比またはリッチ空燃比に変更することで、吸蔵型N
Ox触媒25からNOxを放出及び還元浄化する(NO
xパージ)と共に、それ以降のNOx排出量を抑えるよ
うにしている。
【0033】そして、本実施形態例の内燃機関の排気浄
化装置では、NOx総排出量を算出し、NOx総排出量
と車両の走行期間としての走行距離の関係により、要求
出力に対してNOx総排出量及び走行距離に余裕が有る
場合にはエンジン11の加速運転時であってもNOxが
吸蔵可能な状態であればリーン空燃比での運転が行える
ようにしたものである。そして、NOx総排出量が増加
側の状態になると、エンジン11の加速運転時における
リーン空燃比での運転領域を狭くして、NOx総排出量
を効率よく抑制すると同時に吸蔵されたNOxの還元浄
化機会を増やしてNOx吸蔵性能を効率よく回復させる
と共に、NOxの排出を抑制するようにしたものであ
る。更に、車両が所定走行距離に達する前にNOx総排
出量が所定値を越えることが導出された場合、全ての運
転領域でリーン空燃比での運転を制限して、所定走行距
離内ではNOx総排出量を確実に所定値内に抑制するよ
うにしたものである。
【0034】ここで、このNOx排出量制御について、
図2乃至図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0035】図2に示すように、ステップS1で運転領
域が認識される。即ち、ステップS1では加速ストイキ
判定及び定常リーン判定が実施され、加速運転か定常運
転かが認識される。加速運転か定常運転かが認識された
後、ステップS2で許容破過検査による空燃比モード
(A/Fモード)判定が実施される(詳細は図4に基づ
いて後述する)。リーン運転が連続し、NOx排出量が
大きく悪化した場合、即ち、許容破過後において(強
制)NOxパージを行うようになっているため、ステッ
プS2では、許容破過検査によるA/Fモード判定(リ
ーン禁止もしくは許可の判定)が実施される。
【0036】許容破過検査によるA/Fモード判定の
後、ステップS3で排出量検査によるA/Fモード判定
が実施される(詳細は図5に基づいて後述する)。エン
ジン11に対する要求出力に応じてA/Fモード判定
(ストイキ運転もしくはリーン運転、またはリーン運転
以外もしくはリーン運転)が実施される。この判定にお
いて、加速運転時であってもストイキ運転(リッチ運転
含む)が禁止されてリーン運転が実施可能(リーン空燃
比での運転を許可)となっている。従って、加速運転時
でもリーン空燃比の運転が実施可能となるため、燃費が
向上する。
【0037】ステップS4でリーン運転(W/リーン)
からリーン運転以外(W/Oリーン)に切り替わったか
否かが判断され、リーン運転以外に切り換わったと判断
された場合、ステップS5でリーン継続時間が判定値T
1を越えているか否かが判断される。ステップS5でリ
ーン継続時間が判定値T1を越えていると判断された場
合、ステップS6でNOxパージが開始される(詳細は
図6に基づいて後述する)。
【0038】NOxパージの後ステップS7でリーン継
続時間がリセットされる。ステップS5でリーン継続時
間が判定値T1以下であると判断された場合、ステップ
S7でリーン継続時間がリセットされる。リーン継続時
間の判定値T1は、例えば、5秒程度の短時間に設定さ
れ、リーン運転からリーン運転以外に切り換わる度にN
Oxパージが即座に必要以上に頻繁に実施されることを
防止している。ステップS4でリーン運転以外に切り換
わっていないと判断された場合、もしくは、ステップS
7でリーン継続時間がリセットされた後、リターンとな
る。
【0039】本実施形態例では、リーン運転時における
NOx排出量及び走行距離が、図3に示すように、サブ
ルーチンによる制御により検出されている。NOx排出
量及び走行距離の検出を説明する。
【0040】図3に示すように、ステップS11でリー
ン開始後経過時間が所定値tを越えているか否かが判断
される。NOxセンサ27の出力は、ストイキ運転また
はリッチ運転からリーン運転への切り換え直後は出力が
安定しない場合があるので、リーン運転が開始してから
所定値tの間はNOxセンサ27の出力を見ずにマスク
した状態とする。このため、ステップS11でリーン開
始後経過時間が所定値tを越えていない場合、ステップ
S12でNOxセンサ27の出力をM1とし、NOxセ
ンサ27の出力が安定するまでのNOx値を仮の値のM
1とする。
【0041】M1の値の設定方法としては、リーン切り
換え直後はNOxは全て吸蔵型NOx触媒25に吸蔵さ
れほとんどNOxが排出されないとして0としてもよ
い。また、リーン運転開始後t経過時点でのNOxセン
サ27の出力Ntを基に、t間のNOxセンサ27の排
出量をNt×t×1/2(リーン開始からt経過時まで
直線的にNOxが増加すると仮定)として求めたり、出
力Ntを基に、t間のNOxセンサ27の排出量をNt
×t×1/3(リーン開始からt経過時まで凸状のカー
ブを描いてNOxが増加すると仮定)として求めること
ができる。
【0042】ステップS11でリーン開始後経過時間が
所定値tを越えていると判断された場合、もしくは、ス
テップS12でNOxセンサ27の出力をM1とした
後、ステップS13に移行してNOx排出値を演算す
る。NOx排出値は、下式(1)によって演算すること
ができる。 NOx排出値=NOxセンサ27出力×吸入空気量×係数×計算周期 ・・(1) ただし、係数は単位を合わせるためのものである。そし
て、ステップS13でNOx排出値を演算した後、ステ
ップS14でNOx総排出量を演算する。NOx総排出
量は、下式(2)によって演算することができる。 NOx総排出量=前回のNOx総排出量+NOx排出値 ・・(2) 更に、ステップS15で走行距離を演算する。走行距離
は、下式(3)で演算することができる。 走行距離=前回の走行距離+車速×計算周期 ・・(3)
【0043】NOxセンサ27の出力はNOx濃度(p
pm)であるため、濃度から排出量を演算する際に、こ
こでは排気量を代表するものとして吸入空気量との積と
している。吸入空気量は、予め設定されたエンジン11
の負荷・回転数マップにより設定してもよいし、排気流
量を直接求めてもよい。
【0044】(2)式及び(3)式で求めたNOx総排
出量及び走行距離により、加速ストイキ許可ラインマッ
プPS1(後述する)が設定され、要求出力をそのとき
どきのリーンゾーンマップ(後述する)のPS1の値と
比較してストイキ運転またはリーン運転(リーン運転以
外またはリーン運転)を決定する。
【0045】走行距離を演算した後、ステップS16で
走行距離が管理走行距離L1に到達したか否かが判断さ
れ、管理走行距離L1に到達したと判断された場合、ス
テップS17で走行距離及びNOx総排出量を0として
(リセット)して再度演算を繰り返す(リターン)。ス
テップS16で管理走行距離L1に到達していないと判
断された場合、そのままリターンとなる。
【0046】加速ストイキ許可ラインマップPS1につ
いて図7に基づいて説明する。加速ストイキ許可ライン
マップPS1は、加速時におけるリーン運転上限出力ラ
インを設定するものである。
【0047】図7に示すように、加速ストイキ許可ライ
ンマップPS1は、横軸を走行距離として縦軸をNOx
総排出量とした領域を複数に区画したものであり、ここ
では管理走行距離L1でNOx総排出量が所定量となる
点を通るラインの下側をPS1=Aとしている。PS1
=Aのゾーンでは、NOx排出量の増加ペースがこのペ
ース以下であれば、管理走行距離L1時点でのNOx総
排出量が所定量を越えないというラインである。そし
て、ここではAと略平行な複数のラインによって区画
し、且つ、NOx総排出量が所定量より下の領域をそれ
ぞれPS1=B,C,D領域とし、NOx総排出量=所
定量(管理NOx排出量)のラインの外側(上側)をP
S1=E領域としている。従って、現時点の走行距離と
NOx総排出量の交点が加速ストイキ許可ラインマップ
PS1のどの領域にあるかで加速時におけるリーン運転
上限出力ラインが設定される。
【0048】尚、走行距離が短い部分については、NO
x総排出量の所定量まで余裕があるので、リーン頻度を
増やすためにNOx総排出量が大の側へラインを上げる
ことも可能である。管理走行距離L1は、例えば1km
あるいは排ガスモード走行距離とすることができる。N
Ox総排出量の所定量は、管理走行距離L1を1kmと
した場合は、1kmあたりでの排ガスモード規制値にす
ればよく、管理走行距離L1を排ガスモード走行距離と
した場合は、1kmあたりでの排ガスモード規制値に排
ガスモード走行距離を乗じた値とすればよい。また、N
Ox総排出量の所定量は、前述の値に余裕率を乗じた値
としてもよい。
【0049】リーンゾーンマップについて図8に基づい
て説明する。リーンゾーンマップは現在の要求出力に対
して加速運転時リーンを許可するか否かを判定するもの
である。
【0050】図8に示すように、リーンゾーンマップ
は、横軸をエンジン回転速度Neとして縦軸を目標平均
有効圧Peとした領域をエンジン出力が等しくなる点を
結んだ複数の等出力線(A〜D)で区画したものであ
り、各線の内側が加速ストイキ(リッチ含む)禁止領域
(加速リーン運転許可領域)であり、外側がW/Oリー
ン(ストイキまたはリッチ)での加速運転許可領域であ
る。そして、リーンゾーンマップと図7のPS1とを参
照することで加速ストイキ運転可否(加速リーン許可)
を判定する。A〜Dのラインは、等エンジンアウトNO
x量線、等テールパイプNOx量線としてもよい。この
場合は、加速ストイキ運転可否の判定を、エンジンアウ
トNOx量(エンジン回転速度Neと目標平均有効圧P
eのマップ値とPS1の比較、あるいは、テールパイプ
NOx排出量(NOxセンサ27出力値)とPS1との
比較とすればよい。尚、等出力線の数はA〜Dよりも多
くしても少なくしてもよい。
【0051】リーンゾーンマップにて、例えば、初期の
加速ストイキ許可ゾーンを示す一番外側のラインAは、
燃費は気にせずに燃焼面等から最大限リーン運転域を広
くできるように設定している。そうすることで、高負荷
域もリーン運転域となり、高加速時もリーン運転が可能
となる。実際の運転においては、定常運転(一般にはリ
ーン運転)は少なく、過渡運転(一般には加速運転時は
ストイキもしくはリッチ運転)の頻度が高いため、結果
としてリーン頻度が向上し燃費向上につながる。これに
よって、一般的な運転の範囲においては、オールリーン
運転も可能となり、燃費が大きく向上する。リーンゾー
ンマップにおいて、PS1がAからDに変化するにつれ
てリーン運転領域は狭くなり、PS1がDの時は全域で
加速リーン運転が禁止される。また、PS1がEの時は
定常運転時など加速運転以外を含む全域で全てのリーン
運転が禁止される。
【0052】図7に示した加速ストイキ許可ラインマッ
プPS1及び図8に示したリーンゾーンマップにより、
現在の車両の状態において加速ストイキ許可ラインマッ
プからPS1を求め、要求出力とPS1をリーンゾーン
マップで比較して現在の車両の状態で加速ストイキを許
可するか加速ストイキを禁止、即ち、加速リーンを許可
するかを判断し、加速リーン運転を実施する。
【0053】従って、加速運転時にリーン運転が許可さ
れて燃費が向上すると共に、NOx総排出量と走行距離
との関係が所定の関係より総排出量増加側になると、加
速運転時のリーン空燃比での運転領域を狭くしているの
で、NOx総排出量を効率よく抑制できると同時に吸蔵
型NOx触媒25に吸蔵されたNOxの還元浄化機会を
増やしてNOx吸蔵能力を効率よく回復させることがで
き、燃費の向上とNOx総排出量の管理を効率的に両立
させることができる。また、PS1がEの時(管理走行
距離L1が所定量を越える時)は加速運転以外も含む全
域で全てのリーン運転を禁止するので、所定期間である
管理走行距離L1までの間のNOx総排出量を管理NO
x総排出量である所定量未満に確実に抑制することがで
きる。
【0054】図4に基づいてステップS2における許容
破過検査を説明する。
【0055】図4に示すように、ステップS21でリー
ン継続時間が所定値T2を越えているか否かが判断さ
れ、所定値T2を越えていると判断された場合、ステッ
プS22でリーンが禁止される。所定値T2は、前述し
た判定値T1よりも大きな値であり、例えば、30秒に
設定される。ステップS21でリーン継続時間が所定値
T2を越えていないと判断された場合、ステップS23
でNOx平均濃度が所定値M2以上か否かが判断され
る。ステップS23でNOx平均濃度が所定値M2を下
回っていると判断された場合、ステップS24でリーン
が許可され、ステップS23でNOx平均濃度が所定値
M2以上であると判断された場合、ステップS22に移
行してリーンが禁止される。
【0056】NOx平均濃度は、NOxセンサ27の所
定値T2間の平均値とされている。NOx平均濃度は、
所定値T2が経過した時点での瞬時値でもよい。所定値
M2は、エンジン回転速度Neと目標平均有効圧Peの
マップにより予め設定されている。所定値M2の設定方
法としては、吸蔵型NOx触媒25の浄化効率を、例え
ば50%確保するようにNOxパージすることを考える
場合には、エンジンアウトNOx濃度に0.5を乗じた
値とすればよい。また、吸蔵型NOx触媒25からのN
Oxの破過を許容しない場合には所定値M2を0に近い
値に設定すればよく、この場合は、所定値M2をマップ
としなくてもよい。
【0057】つまり、リーン運転が所定値T2を越えて
継続する場合、即ち、NOx排出量が大きく悪化すると
推定されると共に、リーン運転の継続により触媒温度が
低下しHC浄化効率が悪化すると推定される場合には、
リーン運転を禁止して強制的にNOxパージを行う。所
定のリーン継続時間(所定値T2までの間)のNOx平
均濃度が所定値M2以上の場合、吸蔵型NOx触媒25
がこれ以上NOxを吸蔵できずにNOxが漏れだしてい
るNOx破過状態と判定し、許容破過後としてリーン運
転を禁止してNOxパージ制御を行う。
【0058】図5に基づいてステップS3における排出
量検査を説明する。
【0059】図5に示すように、ステップS31で要求
出力を下式(4)により演算する。 要求出力=目標平均有効圧Pe×エンジン回転速度Ne×係数 ・・(4) 要求出力が演算された後、ステップS32で要求出力が
PS1を越えているか否かが判断される。つまり、図7
に示した加速ストイキ許可ラインマップから求められる
PS1(=A〜E)に対応する図8中の出力ラインと要
求出力とを比較して、要求出力がPS1対応出力を越え
ているか否かが判断される。例えば、走行距離とNOx
総排出量との関係から、図7に示した加速ストイキ許可
ラインマップPS1からPS1=Bとされた時、要求出
力が図8のラインBの内側か外側かが判断される。
【0060】ステップS32で要求出力がPS1を越え
ていると判断された場合、要求出力が図8のラインの外
側であるので、ステップS33で加速ストイキ(リッチ
を含む)が許可され、要求出力がPS1以下であると判
断された場合、要求出力が図8のラインの内側であるの
で、ステップS34で加速ストイキ(リッチを含む)が
禁止、即ち、加速リーンが許可される。つまり、加速運
転時にリーン運転が可能となり、燃費向上を図ることが
可能になる。次に、ステップS35でPS1=Eか否か
が判断され、PS1=Eであると判断された場合、加速
運転時のみならず定常運転を含む全域でリーン運転が禁
止されリータンとなり、PS1=Eではないと判断され
た場合そのままリターンとなる。
【0061】排出量検査では、要求出力をそのときどき
のリーンゾーンマップのPS1(PS1の値は加速スト
イキ許可ラインマップPS1から求める)と比較して、
ストイキ運転またはリーン運転(W/Oリーン運転また
はW/リーン運転)を決定する。NOx総排出量が加速
ストイキ許可ラインマップにおいて所定量に達した場合
は、PS1=Eとして全域加速リーンを禁止すると共に
定常リーンも禁止して全域リーン禁止とする。W/リー
ン運転からW/Oリーン運転に切り換わるときにはNO
xパージ制御を行うようにしてもよい。尚、触媒の特性
によっては、切り換え時にNOxパージ制御は行わず
に、W/Oリーン運転(ストイキ運転もしくはリッチ運
転)を行うだけでもよい。
【0062】図9に示すように、NOx総排出量がAゾ
ーンの上限に至るまでは(走行距離Laまで)、PS1
=Aを越えた要求出力に対してのみ加速時ストイキ運転
が許可されてA/Fモードがストイキとなり(d部
分)、それ以外(a,b,c部分)は加速ストイキが禁
止されて加速リーンとなる。NOx総排出量がBゾーン
の上限に至るまでは(走行距離Lbまで)、PS1=B
を越えた要求出力に対して加速ストイキが許可されてA
/Fモードがストイキとなり(図示例には該当なし)、
それ以外(b部分)は加速ストイキが禁止されて加速リ
ーンとなる。NOx総排出量がCゾーンの上限に至るま
では(走行距離Lcまで)、PS1=Cを越えた要求出
力に対して加速ストイキが許可されてA/Fモードがス
トイキとなり(c,d部分)、それ以外(a部分)は加
速ストイキが禁止されて加速リーンとなる。
【0063】要求出力がbの場合、走行距離Lbまでは
加速ストイキが禁止されて加速リーンとなるが、走行距
離Lbを越えると同じ要求出力bの場合でも加速ストイ
キが許可されてA/Fモードがストイキとなる。NOx
総排出量がCゾーンの上限を越えて所定量に至るまでは
(走行距離Ldまで)、PS1=Dを越えた要求出力に
対して加速ストイキが許可されてA/Fモードがストイ
キとなる(b,c部分)。更に、NOx総排出量が所定
値に至ると、管理走行距離L1までの間はPS1=Eと
して全域リーン禁止としてA/Fモードが全域でストイ
キとなり、走行距離及びNOx総排出量がリセットされ
る(ステップS17参照)。
【0064】図6に基づいてステップS6におけるNO
xパージを説明する。NOxパージは、NOx放出制御
としてリーン運転からリッチ運転へ空燃比A/Fを切り
換える制御である。
【0065】図6に示すように、ステップS61でリッ
チパージが未完了でかつNOxパージが未完了であるこ
とが確認される。ステップS62でリッチパージが完了
したか否かが判断され、最初は完了していないので、ス
テップS63に移行してリッチ継続時間がt1を越えた
か否かが判断される。t1は、吸蔵パラメータ及びSV
(Space Velocity:空間速度=ガス流量
/触媒容量)の関数により設定される。
【0066】吸蔵パラメータは、吸蔵型NOx触媒25
に吸蔵されているNOx量に相関する値であり、NOx
センサ27の出力から求めることができる。例えば、吸
蔵型NOx触媒25の上下流のNOx量の差から吸蔵さ
れているNOx量を算出する。この場合、吸蔵型NOx
触媒25の上流のNOx量はエンジン回転速度Neと目
標平均有効圧Peに対するマップで求めたり、新たなN
Oxセンサを設置してもよい(特開平7−166851
号公報参照)。また、吸蔵パラメータを単に、エンジン
回転速度Neと目標平均有効圧Peに対するマップで求
めてもよく、吸蔵型NOx触媒25に吸蔵されているN
Ox量が多いほどリッチ継続時間またはストイキ継続時
間が長くなるように設定される。
【0067】パージされるNOx量はCO量の影響を大
きく受けるため、SVは、吸蔵型NOx触媒25に供給
されるCO量を代表するものとして用いられる。発生す
るCO量は空燃比A/Fの影響も受けるので、リッチパ
ージ時の空燃比A/Fを運転条件等により可変とする場
合には、SVの他に空燃比A/Fもリッチ継続時間の関
数に加えるのが好ましい。
【0068】ステップS63では、最初はリッチ継続時
間がt1を越えていないと判断されるため、ステップS
64でリッチパージが実行され吸蔵型NOx触媒25に
流入する排気の空燃比をストイキよりリッチな所定の空
燃比に制御する。リッチパージは、エンジン回転速度N
eと目標平均有効圧Peに対するマップにより空燃比A
/Fを制御したり、エンジン回転速度Neと目標平均有
効圧Peに対するマップによりスロットル開度を制御し
たり、エンジン回転速度Neと通電状況に対するマップ
により点火時期を制御することが実施される。ステップ
S64でリッチパージが開始された後、ステップS65
で目標空燃比A/F(目標A/F)がパルス噴射開始空
燃比AF1より小さいか否かが判断される。これは、空
燃比が所定のリッチ空燃比に向けてテーリングにより徐
々に変化している所定のタイミングでパルス噴射を実行
させるためのタイミング判定処理である。具体的にはパ
ルス噴射開始空燃比AF1は吸蔵型NOx触媒25から
NOxが多量に放出されるストイキもしくはリッチA/
Fとすればよい。
【0069】ステップS65で目標空燃比A/F(目標
A/F)がAF1より小さいと判断された場合、即ち、
リーン運転からリッチパージ運転への切り換えテーリン
グ時にA/FがAF1を通過した時に、ステップS67
でパルス継続時間がt2より短いか否かが判断され、最
初はパルス噴射されていないのでパルス継続時間がt2
より短いと判断されてステップS68でパルス噴射が開
始される。パルス噴射は、リッチパージの最初の期間に
おいてNOxが大量に放出されるので、NOxを還元す
るHCを触媒に供給するため、膨張行程での燃料噴射を
実行するものである。そして、パルス噴射継続時間のt
2は、吸蔵パラメータ及びSVの関数により設定され
る。パルス噴射継続時間がt2を越えるとステップS6
2に移行する。
【0070】ステップS63でリッチ継続時間がt1を
越えたと判断された場合、ステップS66でリッチパー
ジ完了と判定する。以後、ステップS62ではリッチパ
ージ完了と判定されることになる。リッチパージ完了の
判定は、吸蔵型NOx触媒25の下流の図示しないO2
センサの出力がリーン出力からリッチ出力に変化した時
(V1以上となった時)をリッチパージ完了と判定して
もよい(原理的には特登2692380号等参照)。こ
の場合、O2 センサの代わりにリニアA/Fセンサを用
いてもよく、また、これらと同等の信号がNOxセンサ
から出力される時はその信号を用いることもできる。ま
た、吸蔵型NOx触媒25の上流にもO 2 センサを設置
し、リッチパージ中常にリッチ出力を示す上流側O2
ンサに対し、下流側O2 センサの出力がリーン出力から
リッチ出力に変化し、両O2 センサの出力が一致した時
点をリッチパージ完了と判定することも可能である。
【0071】ステップS62でリッチパージ完了である
と判断された場合、ステップS69でストイキ継続時間
がt3より短いか否かが判断される。最初はストイキ継
続時間がt3より短いと判断され、ステップS70で空
燃比を理論空燃比とするストイキパージが実行される。
ストイキパージは、フィードバックゲインを別設定にし
て、空燃比を理論空燃比よりもわずかにリッチ側に制御
するスライトリッチ化にして実行してもよい。そして、
ストイキパージのt3は、前述したt1,t2と同様
に、吸蔵パラメータ及びSVの関数により設定される。
ストイキ継続時間がt3を越えると、ステップS71に
移行してNOxパージ完了となりリターンとなる。
【0072】NOxパージにおいて、リッチ継続時間、
ストイキ継続時間及びパルス噴射継続時間は、触媒劣化
度合いによって可変としてもよい。即ち、触媒が劣化す
るほど、リッチ継続時間及びパルス噴射継続時間を短く
すると共にストイキ継続時間を長くするとよい。また、
劣化度合いは走行距離の関数として判定してもよいし、
NOxセンサの出力から判定してもよい(特登2888
124号等参照)。
【0073】図10に示すように、上述したNOxパー
ジでは、リーン運転からリッチ運転へ空燃比A/Fを切
り換える場合、吸蔵型NOx触媒25に主としてCOを
供給するために、例えば、A/F=12としてから1〜
5秒間(t1)リッチ運転する。リッチ期間の初期にお
いてNOxが多量に放出されるので、NOxを還元する
HCを吸蔵型NOx触媒25に供給するため、A/Fが
所定値に達した時点(AF1を通過した時点)で、例え
ば0.1〜0.5秒間(t2)膨張行程で燃料を噴射す
るパルス噴射を実行する。その後は、NOxはゆっくり
と放出されるので、CO,HCを少量供給すればよいた
め、空燃比を理論空燃比とするストイキ運転(スライト
リッチ)に切り換え、直前のリーン時間の約0〜50%
の時間(t3)運転する。このストイキ運転の期間は、
図示しないO2 センサによるフィードバック制御とすれ
ばよい。
【0074】尚、NOxパージにおけるリッチ運転、パ
ルス噴射、ストイキ(スライトリッチ)運転について、
各々の時間や運転形態の組み合わせは、吸蔵型NOx触
媒25の放出特性や三元触媒との組み合わせ等により種
々選択変更可能であり、上述した実施形態例に限定され
るものではない。
【0075】上述した実施形態例では、加速運転時にお
いて、図5中のステップS35にて加速リーンが許可さ
れると、その加速運転が終了するまでリーン運転を継続
することとしているが、その連続した加速運転の一部の
みをリーン運転するようにしてもよい。例えば、加速中
はトランスミッションの変速が行われるが、変速段によ
ってリーン運転とするかどうかという判定を加えてもよ
い。具体的には、加速リーンが許可された場合でも、低
い変速段では加速ストイキ運転とし、高い変速段でのみ
加速リーン運転を許可するように、判定条件を追加して
もよい。即ち、連続したある加速運転中でも、低い変速
段の間は加速ストイキ運転とし、高い変速段に変速され
たら加速リーン運転を実施する。また、車速あるいはエ
ンジン回転速度により、加速リーンが許可された場合で
も、実際に加速リーンを実施するかどうかの判定条件を
追加してもよい。
【0076】また、加速運転の最初の何割かと残りの何
割かをリーン運転とストイキ運転に分けるようにしても
よい。例えば、ある加速運転中において、最初の5割を
リーン運転とし、残りの5割をストイキ運転としてもよ
い。逆に、最初の5割をストイキ運転とし、残りの5割
をリーン運転としてもよい。この場合は、時間によって
割り振ってもよいし、加速前の出力と要求出力(加速後
に到達すると想定される出力)の間で出力によって割り
振ってもよい。また、この割合は固定値としてもよい
し、図7の加速ストイキ許可ラインマップを元に決定し
てもよい。即ち、例えば、Bゾーンの中でもNOx総排
出量が多くなるほど、ある連続した加速運転中におい
て、リーン運転の割合を減らしストイキ運転の割合を増
やすといったように、各ゾーンをさらに細分化し、それ
によってリーン運転とストイキ運転の割合を決定すれば
よい。また、Cゾーンからいきなり全加速域リーン禁止
のDゾーンへと移行するようにせず、CゾーンとDゾー
ンの間に、新たにゾーンを複数設定し、NOx総排出量
が多くなるほど、ある連続した加速運転中において、リ
ーン運転の割合を減らしストイキ運転の割合を増やすよ
うなゾーン設定としてもよい。
【0077】また、上述のような連続した加速運転中の
一部のみをリーン運転とするかどうかの判定自体を、図
7の加速ストイキ許可ラインマップの中に盛り込んでも
よい。即ち、例えば、Bゾーンの中でもNOx総排出量
が多くなると、ある連続した加速運転中において一部の
みをリーン運転とするといったような、各ゾーンをさら
に細分化し、一部のみをリーン運転とするかどうかの判
定自体を行ってもよい。また、Cゾーンからいきなり全
加速域リーン禁止のDゾーンへと移行するようにせず、
CゾーンとDゾーンの間に、新たにゾーンを設定し、あ
る連続した加速運転中において一部のみをリーン運転と
するようにしてもよい。
【0078】上述のように、加速運転中の一部のみをリ
ーン運転とすることにより、より最適に燃費の向上とN
Ox総排出量の管理を両立できると共に、ドライバビリ
ティの改善も行うことができる。
【0079】上述した実施形態例では、加速運転時にお
いて、図5中のステップS32にて出力要求とPS1の
比較のみによって加速リーンを許可するかどうか決定し
ているが、加速度合いによって加速リーンを許可するか
どうかの条件を追加してもよい。例えば、加速度合いを
アクセルの踏み込み速さ(スロットル開度の変化の速
さ)によって判定し、加速度合いが大きい場合は、加速
リーン禁止として加速ストイキとする。加速度合いの代
わりに、車速の変化度合い、エンジン回転速度の変化度
合いを用いてもよい。
【0080】また、リーン運転での加速中にNOxが排
出されてNOx総排出量が増え、図7の加速ストイキ許
可ラインマップPS1の値が変更されて(例えばBから
Cに変更)、図8のリーンゾーンマップのラインが変更
となり(例えば前述のようにBからCに変更)、これに
よって要求出力が加速リーン禁止領域(加速ストイキ許
可領域)に入った場合は、加速途中であっても、それま
でのリーン運転を中止して残りの加速運転をストイキ運
転に変更するようにしてもよい。
【0081】上述のように、加速時においても状況に応
じて加速リーン運転を許可することにより、より最適に
燃費の向上とNOx総排出量の管理を両立できると共
に、ドライバビリティの改善も行うことができる。
【0082】上述した実施形態例では、NOxセンサ2
7を用いてNOx排出量制御を行っているが、NOxセ
ンサ27を用いずに機関運転状態等に基づいて総NOx
排出量を演算し、NOx排出量制御を行うこともでき
る。この場合、NOxセンサ27を用いないため、コス
ト面で有利となる。
【0083】また、NOx排出値は触媒の浄化効率によ
って異なるが、特に吸蔵型NOx触媒25が燃料中のS
分、即ち、硫黄(サルファ)によって被毒すると浄化効
率は著しく低下する。その一方で、S被毒により浄化効
率が低下した触媒を高温(例えば、550℃以上)で且
つリッチとしてやると触媒に蓄積されたS分が放出され
て触媒は再生して浄化効率が復活する(S再生)。そこ
で、NOxセンサ27を用いずに総NOx排出量Aを求
める際、どの程度触媒にS分が蓄積されて浄化効率が低
下しているか、即ち、どの程度S再生しているかを考慮
するようにしても良い。
【0084】上述した内燃機関の排気浄化装置は、NO
xの排出状況に応じてリーン運転域を変化させるので、
燃費低減とNOx排出量低減を最適に両立できる。即
ち、エンジン11に対する要求出力に応じて加速運転時
であっても加速ストイキが禁止されてリーン運転が実施
可能(リーン空燃比での運転を許可)となり、加速域の
全域もしくは一部でNOx排出状況に応じてリーン運転
を行うので、リーン運転域を極力増やして燃費を低減し
つつNOx排出量を確実に所定量以下することができ
る。また、所定期間のトータルのNOx排出量(NOx
値の積算)でリーン空燃比での運転許可を判定するの
で、燃費低減とNOx排出量低減を確実に両立できる。
また、NOxセンサ27を用いているので、より正確に
制御が行え触媒劣化の影響を受けることがない。更に、
NOxセンサ27を触媒の最下流に配置しているので、
テールパイプから大気へのNOx放出量(NOx排出規
制値)を直接管理することができる。
【0085】また、加速運転時にリーン運転が許可され
て燃費が向上すると共に、NOx総排出量と走行距離と
の関係が所定の関係より総排出量増加側、即ち、図7に
おいてA領域からB領域乃至E領域側になると、図8に
示すように、目標平均有効圧Pe及びエンジン回転速度
Neとの関係によるリーンゾーンを制限して加速運転時
のリーン空燃比での運転領域を狭くしている。このた
め、NOx総排出量を効率よく抑制できると同時に吸蔵
型NOx触媒25に吸蔵されたNOxの還元浄化機会を
増やしてNOx吸蔵能力を効率よく回復させることがで
き、燃費の向上とNOx総排出量の効率的な管理を両立
させることができる。また、図8に示すように、リーン
ゾーンマップにおいて、全域で全てのリーン運転を禁止
する領域Eを設定しているので、所定期間である管理走
行距離L1までの間のNOx総排出量を所定範囲内であ
る所定量未満に確実に抑制することができる。
【0086】上述した実施形態例では、吸蔵型NOx触
媒を有する排気浄化触媒装置について説明したが、本発
明は、一般にストイキ運転とされる加速時にストイキと
するかリーンとするかを判定してリーン運転を可能にす
ることが特徴であり、触媒の種類や配置に限定されるも
のではなく、例えば、近接三元触媒が排気マニホールド
一体式の場合でもよく、近接三元触媒がない場合でもよ
い。また、本実施形態例では、排気浄化触媒装置に吸蔵
型NOx触媒を用いているが、触媒に吸着したNOxを
直接還元する吸着タイプのNOx触媒を用いてもよい。
更に、リーン運転が可能なエンジンであれば、エンジン
型式には限定されず、吸気管噴射型のリーンバーンエン
ジンであってもよいし、ディーゼルエンジンでもよい。
【0087】
【発明の効果】請求項1に係る本発明の内燃機関の排気
浄化装置は、排気空燃比がリーン空燃比のときに排気ガ
ス中のNOxを吸蔵すると共に排気空燃比が理論空燃比
またはリッチ空燃比のときに前記吸蔵したNOxを還元
浄化する排気浄化装置と、NOx総排出量を算出しNO
x総排出量と車両の走行期間との関係により機関加速運
転時のリーン空燃比での運転を許可する制御手段とを備
えたので、NOx総排出量と車両の走行期間との関係に
よりストイキ運転かリーン運転かを判断して加速運転時
であってもリーン空燃比での運転が可能になる。この結
果、燃費の向上とNOx総排出量の管理とを両立させる
ことができる。
【0088】請求項2に係る本発明の内燃機関の排気浄
化装置は、制御手段に、NOx総排出量と車両の走行期
間との関係が所定の関係より総排出量増加側になると機
関加速運転時におけるリーン空燃比での運転領域を狭く
する機能を備えたので、NOx総排出量を効率よく抑制
するとと同時にNOxの還元機会を増やしてNOx吸蔵
性能を効率よく回復させることが可能になる。
【0089】請求項3に係る本発明の内燃機関の排気浄
化装置は、制御手段に、車両が所定走行期間に達する前
にNOx総排出量が所定量を越えることが導出される場
合は加速運転時以外でもリーン空燃比での運転を中止ま
たは抑制する機能を備えたので、所定走行期間内におけ
るNOx総排出量を確実に規定内に抑制することが可能
になる。
【0090】従って、本発明の内燃機関の排気浄化装置
は、燃費の悪化を招くことなく、加速運転条件において
も大気中に放出されるNOx排出量を直接管理すること
により確実に所望のNOx排出量に抑え、NOx排出量
低減とCO2 排出量の低減を両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係る内燃機関の排気浄
化装置の概略構成図。
【図2】本実施形態の内燃機関の排気浄化装置の制御フ
ローチャート。
【図3】本実施形態の内燃機関の排気浄化装置の制御フ
ローチャート。
【図4】本実施形態の内燃機関の排気浄化装置の制御フ
ローチャート。
【図5】本実施形態の内燃機関の排気浄化装置の制御フ
ローチャート。
【図6】本実施形態の内燃機関の排気浄化装置の制御フ
ローチャート。
【図7】走行距離とNOx総排出量とに基づくリーンゾ
ーンマップ。
【図8】エンジン回転速度と目標平均有効圧とに基づく
リーンゾーンマップ。
【図9】走行距離に対する要求出力及び空燃比モード及
びNOx総排出量の関係を表すタイムチャート。
【図10】NOxパージのタイムチャート。
【符号の説明】
11 エンジン 21 排気管(排気通路) 22、26 三元触媒 23 排気浄化触媒装置 25 吸蔵型NOx触媒 27 NOxセンサ 28 ECU(電子コントロールユニット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 301 F02D 45/00 301H 310 310M 314 314Z Fターム(参考) 3G084 AA04 BA09 BA13 CA04 DA02 DA10 EB08 FA00 FA04 FA05 FA10 FA27 FA28 FA33 FA38 3G091 AA02 AA12 AA17 AA18 AA23 AA24 AA28 AB03 AB06 AB09 BA11 BA14 BA15 BA19 CB02 CB03 CB05 CB07 CB08 DA08 DB06 DB08 DB09 DB10 EA01 EA07 EA17 EA30 EA31 EA33 EA38 EA39 FA17 FB10 FB11 FB12 GB02Y GB03Y GB05W GB06W HA08 HA18 HA36 HA37 3G301 HA04 HA16 JA25 JA27 KA12 LA03 LB04 MA01 MA11 MA19 NA06 NC02 NE13 NE14 NE15 PA11Z PD01Z PD11Z PE01Z PE03Z PF01Z PF03Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられて排気空
    燃比がリーン空燃比のときに排気ガス中のNOxを吸蔵
    すると共に排気空燃比が理論空燃比またはリッチ空燃比
    のときに前記吸蔵したNOxを還元浄化する排気浄化装
    置と、 NOx総排出量を算出し同NOx総排出量と車両の走行
    期間との関係により機関加速運転時のリーン空燃比での
    運転を許可する制御手段とを備えたことを特徴とする内
    燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記制御手段には、
    NOx総排出量と車両の走行期間との関係が所定の関係
    より総排出量増加側になると機関加速運転時におけるリ
    ーン空燃比での運転領域を狭くする機能が備えられてい
    ることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは請求項2において、前
    記制御手段には、車両が所定走行期間に達する前に前記
    NOx総排出量が所定量を越えることが導出される場合
    は加速運転時以外でもリーン空燃比での運転を中止また
    は抑制する機能が備えられていることを特徴とする内燃
    機関の排気浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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