JP2002081195A - ユニット支持脚及びそれを用いた二重床の施工方法 - Google Patents

ユニット支持脚及びそれを用いた二重床の施工方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤によりユニット支持脚の支持板と床パ
ネルの固着、支持ボルトとレベル調整用ナットの固着、
あるいはさらに接床基台と基礎床の固着を同時に作業
性、施工性良く行なえ、ほぼ恒久的に床鳴りを防止でき
る二重床を施工できる方法及びそれに用いるユニット支
持脚を提供する。 【解決手段】 接床基台10と、該基台に回動自在に立
設された支持ボルト20と、該支持ボルトの上端部に螺
合されたレベル調整用ナット30を介して高さ調整自在
に装着された支持板40とからなるユニット支持脚1に
おいて、上記支持板の上面に凹状の接着剤流動部45を
設けると共に、挿入孔41を除いて上記接着剤流動部を
覆うように網状体46を設ける。中空支持ボルトを用い
る場合、該支持ボルトの下端部を収容する上記接床基台
の穴部を、中空支持ボルトの内部空間を接床基台下面側
に連通するように実質的に貫通した状態に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅、戸建住
宅等の各種建物において既存の基礎床面との間に空間を
形成して二重床を構築するのに用いるユニット支持脚及
びそれを用いた二重床の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】二重床は、木質系、金属系、コンクリー
ト系、珪酸カルシウム系などの材質で成形された複数枚
の床パネル(床板材)を、基礎床に配置した支持脚によ
って一定の高さに支持するようにして構築されており、
既存床面と二重床との間の空間は、給排水管、ガス管な
どの各種配管を通すための空間、電気用、通信用の配線
を通すための空間、冷暖房用の空間、床下に空調用ダク
トを設置するための空間、床下に保温材、防音材を敷設
するための空間などとして利用されたり、防音効果又は
保温効果を高めるための空調用ダクトなどとして利用さ
れている。
【0003】従来、このような二重床を支持する方式と
しては、例えば特開平3−17348号に、棒状脚部と
該棒状脚部の上端部に上下調節可能に装着された受け板
とからなるユニット支持脚群と定尺長方形の床パネル群
とを組み合わせて用いる乾式二重床の施工方法が開示さ
れている。この方法で用いられるユニット支持脚の一例
は図13に示すとおりであり、ゴム等の弾性材料からな
る接床基台104と、該基台104に回動自在に立設さ
れた支持ボルト103からなる脚部材102と、外周下
端部に突設された環状の支持部107を有するレベル調
整用ナット106とから構成され、レベル調整用ナット
106は、支持板108に穿設された挿入孔109に嵌
合して取り付けられる。このようにして支持板108の
挿入孔109に嵌合されたレベル調整用ナット106に
脚部材102の支持ボルト103がねじ込まれてユニッ
ト支持脚101が組み立てられる。なお、支持板108
の上面には挿入孔109を除く全面に粘着シート110
が貼着され、また支持ボルト103の上端面にはマイナ
ス溝105が設けられており、該溝105にドライバー
等の回転用工具の先端を嵌め込んで支持ボルト103を
回転させることにより、レベル調整用ナット106が上
下動し、支持板108により支持されている床パネルの
床面レベルを調整することができる。
【0004】以上のようにして組み立てられたユニット
支持脚101を用いて二重床を構築する場合の施工例
は、例えば図14に示すように、まず部屋壁(又は間仕
切)112の所定の高さに沿って際根太(又は根太ユニ
ット)113を設け、その上に床パネル114の一辺を
支持する。際根太に接しない床パネル114の他の縁部
は、所定のピッチで基礎床111上に配置したユニット
支持脚101に片持たせの状態で載せて取り付ける。ユ
ニット支持脚101と床パネル114の取付は、ユニッ
ト支持脚101の支持板108上面に貼着した粘着シー
ト110等を介して行ない、床パネル敷設時に床パネル
114を粘着シート110に圧着して仮固定しておく。
ユニット支持脚101の支持板108の挿入孔109は
床パネル114の縁部から露出した状態とし、この挿入
孔109を通して支持ボルト103を回し、床パネル1
14のレベル(又は支持板108の上面位)を調節す
る。隣合う床パネルも同様に、既に設置したユニット支
持脚101上へ床パネル114のレベル調整ができる所
定の間隙を開けて載せ、同様に他のユニット支持脚10
1を配置して取り付ける。このような作業を床パネルご
と繰り返し、床パネルを所定面積施工し、必要に応じて
床面レベルを調整した後、床パネル114からユニット
支持脚101の支持板108に対して釘打ちし、床パネ
ル114をユニット支持脚101に固定する。その後、
必要に応じて床パネル114の上に捨張り合板115を
敷設するか、あるいは隣接する床パネル間の間隙を覆う
ように比較的剛性のある粘着テープを貼着した後、CF
シート、絨毯、畳、木質フロアー材等の床仕上げ材(図
示せず)を敷設し、作業を完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来の
ユニット支持脚を用いた二重床の施工においては、床パ
ネル敷設時に床パネル114をユニット支持脚101の
支持板108上面の粘着シート110に圧着して仮固定
し、さらに、床パネル114を所定面積施工した後、床
パネル114から支持板108に対して釘打ちすること
により、床パネル114をユニット支持脚101に固定
していた。すなわち、粘着シートには耐久性がないため
専ら仮固定に供し、床パネルとユニット支持脚の最終的
な固定は釘打ちにより行なわれていた。しかしながら、
釘打ちによっても、長期間使用されると繰り返し歩行振
動が加えられるので、釘打ちによる固定に弛みが生じ、
結果として床鳴りが発生することがあった。床パネルと
ユニット支持脚の固定を行なう場合、釘打ちに代えて接
着剤を用いることも考えられるが、接着剤をユニット支
持脚の支持板上面に1個づつ塗布するのは作業工程が増
えるだけでなく、作業者の手や衣服、周囲に接着剤が付
着して汚すという問題があり、その後処理及び清掃が必
要になるなど、結果的に作業性が大幅に低下するので実
際的ではなかった。
【0006】また、ユニット支持脚の支持ボルトとレベ
ル調整用ナットが床施工後確実に固定されないと、床面
上での繰返し歩行等によって支持ボルトの回転に伴うレ
ベル調整の狂いや螺合部のガタを生じ、床落ち、床鳴
り、床パネル間の段差発生などの問題を生ずる。従っ
て、ユニット支持脚の支持ボルトとレベル調整用ナット
は接着剤等で固定することが必要である。この支持ボル
トとレベル調整用ナットの固着は、床面レベルの調整後
に行なわれる。従って、床パネルとユニット支持脚の支
持板との間の固着を前記のように接着剤を用いて床パネ
ル敷設時に行なった場合、接着剤の塗布作業が二度手間
となり、作業性及び施工性が大幅に低下するという問題
がある。
【0007】さらに、歩行時等の荷重負荷の際に反動に
よって床パネルの両端部分が浮き上ったり、湿気等によ
る床パネルの反りなどから、床鳴りの原因となるユニッ
ト支持脚の浮きを防止するためには、前記のようにして
組み立てられたユニット支持脚101を基礎床111に
固定する必要がある。この固定は、従来、ユニット支持
脚101の接床基台104の下面に接着剤を一個一個塗
布して基礎床111の所定箇所に固着する方法が採用さ
れているため、二重床の施工性が悪く、施工時間が長く
なると共に施工コストも増大するなどの問題があった。
さらにまた、ユニット支持脚101の接床基台104を
基礎床111に接着剤により固定した場合、歩行時等の
荷重負荷の際に反動によって一旦組み込んだ支持ボルト
103が接床基台104の穴部から外れたり、二重床構
築後、地震の際の上下振動によって支持ボルトが接床基
台の穴部から外れて二重床が倒壊する危険性もある。
【0008】従って、本発明の目的は、接着剤の塗布を
作業性よく行なうことができ、前記した従来法のような
問題もなく、接着剤によるユニット支持脚の支持板と床
パネルの固着及びユニット支持脚の支持ボルトとレベル
調整用ナットの固着を同時に簡単に行なうことができ、
ほぼ恒久的に床鳴りを防止できる二重床の施工方法、及
び該二重床の施工方法に好適に用いることができるユニ
ット支持脚を提供することにある。さらに本発明の目的
は、一回の接着剤注入作業により、床パネルとユニット
支持脚の支持板との間の固着と、支持ボルトとレベル調
整用ナットの固着を同時に行なうことができ、あるい
は、一回の接着剤注入作業により、床パネルとユニット
支持脚の支持板との間の固着と、支持ボルトとレベル調
整用ナットの固着と、ユニット支持脚の接床基台と基礎
床の床面の固着を同時に行なうことができ、あるいはさ
らにユニット支持脚の支持ボルトと接床基台の固着を同
時に行なうことができ、従って、作業性及び施工性が向
上すると共に、床面レベルの調整精度も高くなり、ま
た、床面上での繰返し歩行や衝動付加等による支持ボル
トの緩みに伴うレベル調整の狂いや螺合部のガタによる
床落ち、床鳴り、床パネル間の段差発生、ユニット支持
脚の浮きや接床基台からの抜けなどの問題を生ずること
も無い二重床の施工方法、及び該二重床の施工方法に好
適に用いることができるユニット支持脚を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第一の側面によれば、二重床の施工に好適
に用いることができるユニット支持脚が提供され、その
第一の態様は、接床基台と、該基台に回動自在に立設さ
れた支持ボルトと、該支持ボルトの上端部に螺合された
レベル調整用ナットを介して高さ調整自在に装着された
支持板とからなるユニット支持脚において、上記支持板
の上面に凹状の接着剤流動部を設けると共に、上記レベ
ル調整用ナットが取り付けられた支持板の孔部を除いて
上記接着剤流動部を覆うように網状体を設けたことを特
徴している。
【0010】本発明のユニット支持脚の第二の態様は、
接床基台と、該基台に回動自在に立設された支持ボルト
と、該支持ボルトの上端部に螺合されたレベル調整用ナ
ットを介して高さ調整自在に装着された支持板とからな
るユニット支持脚において、上記支持板の上面に凹状の
接着剤流動部を設けると共に、上記レベル調整用ナット
が取り付けられた支持板の孔部を除いて上記接着剤流動
部を覆うように網状体を設け、かつ、上記支持ボルトと
して少なくとも上部外周面に雄ねじ部が形成された中空
支持ボルトを用いると共に、該中空支持ボルトの下端部
を収容する上記接床基台の穴部が、中空支持ボルトの内
部空間を接床基台下面側に連通するように実質的に貫通
した状態に形成されていることを特徴としている。
【0011】前記中空支持ボルトを用いる第二の態様に
おいては、好適には、前記中空支持ボルトの接床基台の
穴部内に収容される部分の所定位置に、横方向に膨出し
た突出部が形成され、一方、接床基台の上記穴部には、
中空支持ボルトの下端部を受ける段差状の配座部が形成
される。この場合、上記接床基台の穴部内周面には、中
空支持ボルトの突出部を収容するための凹部を形成する
こともできる。また、ユニット支持脚の接床基台と基礎
床の床面との固着を効率的に行なえる好適な態様におい
ては、接床基台の下面に、前記穴部の内周面下端部から
接床基台の外周面下端部に向って1本又は2本以上の溝
部が形成される。さらに、中空支持ボルトの下端部を接
床基台の穴部内に固着する好適な態様においては、接床
基台の穴部内周面に、配座部から側部にかけて1本又は
2本以上の溝部が形成される。
【0012】前記いずれの態様においても、好適には、
前記接着剤流動部は、支持板上面に形成された溝部又は
凹部からなり、また支持板の上面に仮止め用粘着シート
と接着剤流動部を設けることもできる。また、一回の接
着剤注入作業により、ユニット支持脚の支持ボルトとレ
ベル調整用ナットとの間への接着剤の流入がスムーズに
行なわれる好適な態様においては、前記レベル調整用ナ
ットの上部に拡開部を形成して接着剤溜りを設けると共
に、該接着剤溜りが前記支持板上面の接着剤流動部と連
通するように構成する。また、遮音・制振効果に優れた
好適な態様においては、前記接床基台の下面所定位置に
略半球状、環状突条等の複数の突起が形成される。
【0013】さらに本発明によれば、前記のようなユニ
ット支持脚を用いた二重床の施工方法も提供される。本
発明に係る二重床の施工方法の第一の態様は、前記第一
態様のユニット支持脚を、基礎床の床面上に床パネルの
形状に対応する所定のピッチで配置し、複数の床パネル
をその縁部で上記ユニット支持脚により支持されるよう
に所定の間隙を介して配置すると共に、隣接する各床パ
ネル間の上記間隙から接着剤を注入して、ユニット支持
脚の支持板上面に設けられた接着剤流動部又はこれと連
通するレベル調整用ナット上部の接着剤溜りに接着剤を
供給し、ユニット支持脚に対して床パネルを固着すると
共に、ユニット支持脚の支持ボルトとレベル調整用ナッ
トを固着することを特徴としている。
【0014】また、本発明に係る二重床の施工方法の第
二の態様は、前記第二態様のユニット支持脚を、基礎床
の床面上に床パネルの形状に対応する所定のピッチで配
置し、複数の床パネルをその縁部で上記ユニット支持脚
により支持されるように所定の間隙を介して配置すると
共に、隣接する各床パネル間の上記間隙から接着剤を注
入して、ユニット支持脚の支持板上面に設けられた接着
剤流動部又はこれと連通するレベル調整用ナット上部の
接着剤溜りに接着剤を供給すると共に、中空支持ボルト
内部にも接着剤を供給し、ユニット支持脚に対して床パ
ネルを固着すると共に、ユニット支持脚の支持ボルトと
レベル調整用ナットを固着し、かつ、ユニット支持脚の
接床基台を基礎床の床面に固着し、あるいはさらに支持
ボルトの下端部を接床基台の穴部内に固着することを特
徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】前記のように、本発明のユニット
支持脚の第一の態様は、床パネルの支持に供する支持板
の上面に凹状の接着剤流動部を設けると共に、レベル調
整用ナットが取り付けられた支持板の孔部を除いて上記
接着剤流動部を覆うように網状体を設けたものである。
このような構成とすることにより、基礎床の床面上に所
定のピッチで配置されたユニット支持脚の上に複数の床
パネルをその縁部が支持されるように所定の間隙を介し
て敷設し、隣接する各床パネル間の上記間隙から接着剤
を注入すると、注入された接着剤は、ユニット支持脚の
支持板に設けた網状体の離間した繊維を伝って速やかに
接着剤流動部内に拡散し、また繊維を伝ってあるいは浸
透して網状体全体に拡散・分布した後固化するので、支
持板と床パネルとの間の接着面積が増え、確実に接着で
きる。それと同時に、接着剤はレベル調整用ナット上部
の接着剤溜りを通して支持ボルトとレベル調整用ナット
の螺合部にも浸透し、それらの間を接着・固定する。
【0016】そのため、一回の接着剤注入作業により、
床パネルとユニット支持脚の支持板との間の固着と、支
持ボルトの緩み止め(支持ボルトとレベル調整用ナット
の固着)を同時に行なうことができる。その結果、床パ
ネルに歩行振動が繰り返し加えられても、釘だけによる
固定の場合のように床パネルの支持板への固定が緩むと
いう恐れがなく、また支持ボルトの緩み止めも同時に達
成できるので、ほぼ恒久的に床鳴りを防止できる。ま
た、ユニット支持脚の支持板上面に1個ずつ接着剤を塗
布するのではなく、床パネルを敷設した後、隣接する各
床パネル間のユニット支持脚配置部の間隙から接着剤を
注入すればよいので、作業性が極めてよいと共に、塗布
作業に比べて作業者の手や衣服、あるいは周囲に接着剤
が付着して汚す問題も大巾に緩和される。なお、接着剤
溜りは、レベル調整用ナット自体の上部を拡開して形成
してもよく、あるいはレベル調整用ナットが嵌合される
支持板の挿入孔上部を面取りして拡開部を形成し、これ
を接着剤溜りとして利用してもよい。
【0017】さらに本発明のユニット支持脚の第二の態
様は、前記した第一の態様の構成に加えて、支持ボルト
として少なくとも上部外周面に雄ねじ部が形成された中
空支持ボルトを用いると共に、該中空支持ボルトの下端
部を収容する上記接床基台の穴部を、中空支持ボルトの
内部空間を接床基台下面側に連通するように実質的に貫
通した状態に形成したものである。このような構成とし
たことにより、一回の接着剤注入作業により、接着剤は
床パネルとユニット支持脚の支持板との間及びレベル調
整用ナットと中空支持ボルトとの間に流入してそれらの
間を接着・固定するだけでなく、中空支持ボルトの中央
貫通孔の中を流下して接床基台の下面に達し、該接床基
台と基礎床との間も接着・固定する。従って、一回の接
着剤注入作業によって、床パネルと支持板との間の接着
・固定及びレベル調整用ナットと中空支持ボルトとの間
の接着・固定と、接床基台と基礎床との間の接着・固定
を同時に行なうことができ、接着剤注入の作業性が格段
に向上する。また、接床基台の下面に、穴部の内周面下
端部から接床基台の外周面下端部に向って1本又は複数
本の溝部が形成されている場合、接床基台下面と基礎床
の床面との間への接着剤の流入がよりスムーズにかつ均
等に行なわれると共に、接床基台の穴部とその下面に形
成された溝はクッションの役割を果たすので、床に加え
られる衝撃を緩和し、遮音・制振効果に優れている。さ
らにまた、床衝撃音の伝播を防止する効果においては、
従来の中実の支持ボルトに比べて中空の支持ボルトの方
が優れている。
【0018】さらに、二重床構築中に、一旦組み込んだ
支持ボルトが接床基台の穴部から外れたり、二重床構築
後、地震の際の上下振動によって支持ボルトが接床基台
の穴部から外れて二重床が倒壊する危険性を防止するた
めに、前記支持ボルトの下端部に抜け止め用の係合手段
を設けることが好ましい。このような抜け止め用の係合
手段としては任意の手段を採用できるが、例えば、支持
ボルトの接床基台の穴部内に収容される部分の所定位置
に、横方向に膨出する突出部を形成し、あるいはさらに
接床基台内に該突出部を受ける凹部を形成するようにす
る。
【0019】あるいはまた、中空支持ボルトを用いたユ
ニット支持脚の場合、接床基台の穴部内周面に、配座部
から側部にかけて1本又は2本以上の溝部を形成する。
これによって、隣接する各床パネル間の間隙から注入さ
れた接着剤は、ユニット支持脚の支持板上面に設けられ
た接着剤流動部又はこれと連通するレベル調整用ナット
上部の接着剤溜りに供給されると共に、中空支持ボルト
内部にも供給され、ユニット支持脚に対して床パネルを
固着すると同時に、中空支持ボルトとレベル調整用ナッ
トを固着すると共に、ユニット支持脚の接床基台を基礎
床の床面に固着し、かつ中空支持ボルトの下端部を接床
基台の穴部内に固着する。従って、歩行時等の荷重負荷
の際に反動によって一旦組み込んだ中空支持ボルトが接
床基台の穴部から外れたり、二重床構築後、地震の際の
上下振動によって中空支持ボルトが接床基台の穴部から
外れて二重床が倒壊する危険性が完全に防止される。
【0020】ユニット支持脚の支持板の上面に形成され
る凹状の接着剤流動部は、床パネルを敷設したときに支
持板と床パネルの間に隙間を形成させ、この隙間に接着
剤を流動させるためのものである。このような凹部形成
の好適な態様としては、次のような態様が挙げられる。 (イ)支持板の上面を部分的に研削して凹部を形成す
る。 (ロ)支持板の上面に部分的に薄いシート状物、例えば
両面粘着シート(以下、単に粘着シートという)、単
板、樹脂含浸紙等を貼着する。好ましくは、支持板上面
の周辺に少なくとも2箇所薄いシート状物を貼着し、こ
れらのシート状物の間に凹部が形成されるようにする。 本発明においては、上記のような接着剤流動部の形成態
様を単独で採用してもよく、またこれらを任意に組み合
わせてもよい。特に粘着シートを用いて凹部を形成した
場合、あるいは粘着シートを組み合わせて用いた場合、
粘着シートを利用して床パネルの仮止めを行なうことが
できるので作業性がよく、また網状体の貼着にも利用で
き、好ましい形態である。また、床パネル敷設時に床パ
ネルを支持板に貼着された粘着シートに圧着して仮固定
することにより、施工中にユニット支持脚の位置がズレ
たり、倒れたりするのを防止できるという利点も得られ
る。
【0021】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例を説明しつつ本
発明についてさらに詳細に説明する。図1及び図2は本
発明のユニット支持脚の一実施例を示している。この実
施例のユニット支持脚1は、ゴム等の弾性材料からなる
防振性の接床基台10と該基台10に回動自在に立設さ
れた支持ボルト20とからなる脚部材と、外周略中央部
に突設された環状の支持部31を有するレベル調整用ナ
ット30と、中央部に上記レベル調整用ナット30の上
部が嵌合される挿入孔(貫通孔)41を有する支持板4
0とからなる支持部材とから構成されている。支持板4
0は正方形又は長方形に形成されているが、その形状は
任意で良い。接床基台10はゴム、合成樹脂等の比較的
硬質、低反撥弾性の弾性材料から作製されて、コンクリ
ートスラブ等の基礎床の床面にジャストフィットし、か
つ防振の機能を果たすようにされている。そして、その
上面中央部には支持ボルト20の基端丸棒部を挿入する
ための非貫通の穴部11が形成されている。
【0022】一方、金属製の中実の支持ボルト20は、
下端から上方に所定距離離間した位置外周面に側方に突
出する環状のフランジ部25が一体に設けられ、かつフ
ランジ部より上部にはネジ部23が形成され、またフラ
ンジ部25より下方の基端部は円形断面の丸棒部に形成
されており、該基端丸棒部の下端には横方向に膨出した
突出部21が形成されている。また支持ボルト20の頂
端面にはドライバー、電動ドライバー等の回転用工具の
先端を係合させるための溝状の係合部24(図示の例で
はマイナス溝であるが、プラス溝や角型凹陥部であって
もよい)が形成されている。そして、支持ボルト20の
基端丸棒部を上記接床基台10の穴部11に嵌挿するこ
とにより、支持ボルト20はフランジ部25を支持部と
して接床基台10に回動自在に立設された状態となる。
また、支持ボルト20の基端丸棒部の下端に形成された
突出部21により、一旦支持ボルト20の基端丸棒部が
接床基台10の穴部11に嵌挿された後は、容易に抜け
出ることはない。なお、基端丸棒部の長さは接床基台1
0の穴部11の深さよりも浅く、その下方に空気室Sが
形成されるような長さにしてある。このように基端丸棒
部の下部に空気室Sを設けることにより、空気室Sがエ
アークッションとして機能し、防振効果がさらに向上す
るが、空気室を設けないようにしても構わない。また、
接床基台10の穴部11内面にはグリース等の潤滑剤を
塗布し、支持ボルト20の回動が滑らかに行なえるよう
にし、また空気室Sを気密状態に封止することが好まし
い。
【0023】パーティクルボード、積層合板、木質繊維
板等から作製されている支持板40の挿入孔41上部は
面取りされて拡開されている。前記レベル調整用ナット
30は該支持板40の挿入孔41に嵌合され、次いでそ
の上部を拡開し、支持板挿入孔41の面取り部42に部
分的に埋没させることによって、支持板40に強固に取
り付けられる。それと共に、レベル調整用ナット30の
上部には接着剤溜り43が形成される。このようにして
支持板40の挿入孔41に嵌合されたレベル調整用ナッ
ト30に支持ボルト20のネジ部23上端部をねじ込む
ことによって、図1に示すようにユニット支持脚1が組
み立てられる。
【0024】また、上記ユニット支持脚1の支持板40
の上面には、図2に明瞭に示すように、相対する両側部
に厚さ0.1〜3mm程度の両面粘着シート44が貼着
されており、該粘着シート44の間に形成された凹部4
5が接着剤流動部として機能する。さらに、上記粘着シ
ート44には、挿入孔41を除いてこの接着剤流動部
(凹部)45を覆うように網状体46が貼着されてい
る。網状体46の糸の太さ、網目の大きさ、形状等は、
使用する接着剤の種類、粘度等に応じて適宜調整するこ
とができるが、一般に糸の太さは約0.05〜1mm程
度、目の大きさ(糸間の間隔)は約0.5〜10mmの
範囲内にあることが望ましい。糸の素材としては、木綿
等の天然繊維及びナイロン等の合成繊維のいずれも使用
可能である。なお、支持板40の上面の四辺部に帯状の
両面貼着シート44を貼着して接着剤流動部(凹部)4
5を囲み、接着剤のタレを完全に防止するようにしても
よい。また、両面粘着シート44に代えて支持板40の
上面に粘着剤層を直に塗布してもよく、あるいはまた保
管、運搬等に便利なようにその上に剥離紙を貼着するよ
うにしてもよい。
【0025】従って、この実施例の場合、床パネル11
4を敷設した後、上記接着剤溜り43に接着剤を注入す
ると、接着剤は支持ボルト20とレベル調整用ナット3
0の螺合部に浸透して供給されると共に、上記接着剤流
動部45及び網状体46を通して床パネル114と支持
板40との間の隙間にも拡散・浸透して供給されるの
で、支持ボルト20とレベル調整用ナット30の固着と
同時に床パネル114と支持板40の固着も一回の接着
剤注入操作によって達成される。なお、支持ボルト20
とレベル調整用ナット30の螺合部に接着剤をスムーズ
に供給するためには、レベル調整用ナット30の内周ネ
ジ部に軸線方向に1本もしくは複数本の溝を形成するこ
とが望ましく、また、各溝はレベル調整用ナット30の
下端近傍までに止めて非貫通の溝とし、接着剤のタレを
防止することが好ましい。あるいは、支持ボルト20の
ネジ部23上端部に軸線方向に溝を形成することもでき
る。
【0026】図3は床パネルの配置形態を示すものであ
る。基礎床面上にユニット支持脚1を床パネルの形状に
対応する所定のピッチで立設した後、床パネル114を
支持ボルト20の直径に相当する程度の所定の間隔を開
けて敷設し、ユニット支持脚1により床パネル114の
端縁部を支持する。床パネル敷設時には、床パネル11
4を粘着シート44に圧着して仮固定することができ、
施工中にユニット支持脚1の位置がズレたり、倒れたり
するのを防止でき、二重床施工の作業性が向上するとい
う利点が得られる。床パネル114のレベル調整は、ド
ライバー等の回転工具の先端を支持ボルト頂端面に形成
された溝状の係合部24に嵌め込んで支持ボルト20を
回転させることにより行なうことができる。すなわち、
支持ボルト20を回転させることにより、レベル調整用
ナット30及びそれが嵌合された支持板40が上下動
し、支持板40により支持されている床パネル114の
床面レベルを調整することができる。
【0027】所定面積の床パネル114を敷設し、床面
レベルの調整を行なった後、隣接する床パネル間の間隙
部Wに露出するユニット支持脚1の接着剤溜り43に接
着剤を注入し、前記のように支持ボルト20とレベル調
整用ナット30の固着及び床パネル114と支持板40
の固着を行なう。接着剤固化後、必要に応じて床パネル
114を支持板40に釘打ちして固定し、あるいはまた
必要に応じて、隣接する床パネル間の間隙部Wを覆うよ
うに比較的剛性のある粘着テープを貼着するか又は細長
い隙間埋込材を間隙部Wに埋め込んでユニット支持脚1
間に架設するか、あるいはまた必要に応じて、敷設した
床全面に捨張り材、制振シート又は面上発熱体を敷設
し、さらにCFシート、絨毯、畳、木質フロアー材等の
床仕上げ材を施工する。なお、接着剤注入に先立ち、要
所を釘で止め、床パネルを安定化させることもできる。
【0028】使用する接着剤としては、エポキシ系、ウ
レタン系、酢ビ系などが使用可能であるが、特にエポキ
シ系、ウレタン系の接着剤が適する。接着剤を接着剤流
動部に十分に流動させるためには低粘度のものが好まし
いが、粘度が低過ぎると材料に吸収され易く、一方、粘
度が高すぎると流動性が良くなく、いずれの場合も支持
板の周辺部まで十分に接着剤が行き渡り難いので好まし
くない。接着剤の粘度は、接着剤流動部の形状、面積、
材質等を勘案して選択すればよい。接着剤は、チュー
ブ、ポンプなどの容器に入れ、先の細いノズルにより圧
力をかけて押し出し、接着剤溜り又は接着剤流動部に注
入する。
【0029】図4は、本発明に係るユニット支持脚の支
持板の他の構成例を示す。この支持板40の場合、支持
板上面を研削し、深さ0.1〜3mm程度の凹部(接着
剤流動部)45を形成すると共に、挿入孔41を除いて
この接着剤流動部(凹部)45を覆うように網状体46
を接着剤により固着したものである。この実施例の場合
も、上記支持板40を装着したユニット支持脚を用い、
床パネルを敷設すると、図1と同様に、支持板上面と床
パネルとの間に隙間が形成され、床パネル間の間隙部か
ら接着剤溜りに接着剤を注入すると、接着剤は支持ボル
トとレベル調整用ナットの螺合部に浸透すると共に上記
隙間に浸透、拡散し、床パネルと支持板を強固に接合す
ると共に、支持ボルトとレベル調整用ナットの間も強固
に接合する。また、この実施例のように段部によって、
あるいは前記した実施例のように薄いシート状物によっ
て、支持板上面の四周を囲うと、接着剤が流れ落ちるこ
とが無く、周囲を汚染することがないという利点が得ら
れる。
【0030】前記した実施例において、中実の支持ボル
トに代えて中空の支持ボルトを用い、また、接床基台の
穴部を貫通孔に形成すれば、接着剤はレベル調整用ナッ
ト上部の接着剤溜りを通して中空支持ボルト内部にも供
給されるので、床パネルと支持板の接着・固定及び中空
支持ボルトとレベル調整用ナットの接着・固定を行なえ
るだけでなく、中空支持ボルトの中央貫通孔の中を流下
して接床基台の下面に達し、接床基台下面と基礎床の床
面との間に拡散・浸透して接床基台を基礎床の床面に固
着することができ、接着剤注入の作業性が格段に向上す
る。このような中空支持ボルトを用いた好適な実施例に
ついて、以下に説明する。なお、以下の実施例において
は、中空支持ボルトの上部に螺合されるレベル調整用ナ
ット及び該レベル調整用ナットが装着される支持板は、
前記図1乃至図4に示したものと同様であるので、それ
らの説明は省略する。
【0031】図5乃至図8は中空支持ボルトを用いたユ
ニット支持脚の一実施例を示しており、この実施例のユ
ニット支持脚1は、ゴム等の弾性材料からなる防振性の
接床基台10と該基台10に回動自在に立設された中空
パイプ製支持ボルト20とからなる脚部材と、外周略中
央部に突設された環状の支持部31を有するレベル調整
用ナット30と、中央部に上記レベル調整用ナット30
の上部が嵌合される挿入孔(貫通孔)41を有する支持
板40とからなる支持部材とから構成されている。
【0032】接床基台10はゴム、合成樹脂等の比較的
硬質、低反撥弾性の弾性材料から作製されて、コンクリ
ートスラブ等の基礎床の床面にジャストフィットし、か
つ防振の機能を果たすようにされている。そして、その
上面中央部には中空支持ボルト20の下端部を挿入する
ための穴部11が形成されており、該穴部11の下方は
小孔12とされて垂直方向に貫通した状態とされている
と共に、穴部11の下部に段差状の配座部13が形成さ
れるように構成されている。また、配座部13の側部内
周面には、中空支持ボルト下端部の横方向に膨出する突
出部21を収容するための環状溝状の凹部14が形成さ
れている。また、図6及び図7に明瞭に示されているよ
うに、穴部11内周面には、配座部13から側部にかけ
て十文字状の溝部15が形成されている。さらに、接床
基台10の下面には、図7及び図8に明瞭に示されてい
るように、上記穴部11の内周面下端から接床基台10
の外周面下端部にかけて延在する複数(図示の例では4
個)の溝部16が放射状(十文字状)に形成され、さら
に環状の微小突起17も形成されている。この環状の微
小突起17は床面に加わる衝撃の吸収・緩和に寄与す
る。なお、図7は図8に示すA−A線から見た断面図を
示している。
【0033】一方、中空支持ボルト20は、中央貫通孔
22を有する中空パイプから作製され、接床基台10の
穴部11内に収容される下端部には側方に膨出する環状
の突出部21が座屈成形されている。また、中空支持ボ
ルト20の上部にはネジ部23が形成され、さらに頂端
部にはドライバー、電動ドライバー等の回転用工具先端
を嵌め込むための係合部24(溝)が形成されている。
そして、中空支持ボルト20の下端部(突出部21)を
上記接床基台10の穴部11に嵌挿することにより、中
空支持ボルト20はその下端突出部21が配座部13に
より支持されて接床基台10に回動自在に立設された状
態となり、また突出部21が接床基台10の凹部14に
係合されるため、二重床構築作業中に接床基台10から
の中空支持ボルト20の抜けが防止される。なお、接床
基台10の穴部11内面にはグリース等の潤滑剤を塗布
し、中空支持ボルト20の回動が滑らかに行なえるよう
にすることが好ましい。
【0034】二重床の敷設に際しては、図3に示すよう
に、上記のようなユニット支持脚1を用いて所定面積の
床パネル114を敷設し、床面レベルの調整を行なった
後、隣接する床パネル間の間隙部Wに露出するユニット
支持脚1の接着剤溜り43に接着剤を注入する。接着剤
を注入すると、接着剤は中空支持ボルト20とレベル調
整用ナット30の螺合部に浸透し、かつ前記接着剤流動
部45及び網状体46を通して床パネル114と支持板
40との間の隙間にも拡散・浸透して供給され、これら
の間が固着されると共に、中空支持ボルトの中央貫通孔
22の中を流下して接床基台10との接触面及び接床基
台10の下面に達し、前記した溝部15、16を通して
中空支持ボルト20の下端部と接床基台10の配座部1
3との間、及び接床基台10の下面と基礎床の床面との
間にも拡散・浸透し、中空支持ボルト20の下端突出部
21を接床基台10の穴部11内に固着できると同時
に、ユニット支持脚1の接床基台10を基礎床の床面に
固着することができ、これら複数箇所の固着が一回の接
着剤注入操作によって達成される。
【0035】なお、本実施例においても、中空支持ボル
ト20とレベル調整用ナット30の螺合部に接着剤をス
ムーズに供給するためには、レベル調整用ナット30の
内周ネジ部に軸線方向に1本もしくは複数本の溝を形成
することが望ましく、また、各溝はレベル調整用ナット
30の下端近傍までに止めて非貫通の溝とし、接着剤の
タレを防止することが好ましい。あるいは、中空支持ボ
ルト20のネジ部23上端部に軸線方向に溝を形成する
こともできる。
【0036】接着剤固化後、必要に応じて床パネル11
4を支持板40に釘打ちして固定し、あるいはまた必要
に応じて、隣接する床パネル間の間隙部Wを覆うように
比較的剛性のある粘着テープを貼着するか又は細長い隙
間埋込材を間隙部Wに埋め込んでユニット支持脚1間に
架設するか、あるいはまた必要に応じて敷設した床全面
に捨張り材、制振シート又は面上発熱体を敷設し、さら
にCFシート、絨毯、畳、木質フロアー材等の床仕上げ
材を施工する。なお、接着剤注入に先立ち、要所を釘で
止め、床パネルを安定化させることもできる。
【0037】次に、図9乃至図12を参照して、中空支
持ボルトを用いたユニット支持脚の他の好適な実施例に
ついて説明する。まず、図9は、本実施例のユニット支
持脚の接床基台と中空支持ボルトの組立状態を示してい
る。このユニット支持脚1においても、接床基台10の
中央部略上半部には中空支持ボルト20の下端部を挿入
するための穴部11が形成されており、該穴部11の下
方は小孔12とされて垂直方向に貫通した状態とされて
いると共に、穴部11の下部に段差状の配座部13が形
成されるように構成されている。また、配座部13の側
部内周面には、中空支持ボルト下端部の横方向に膨出す
る突出部21を収容するための環状溝状の凹部14が形
成されている。また、図10及び図11に明瞭に示され
ているように、穴部11内周面には、配座部13から側
部にかけて十文字状の溝部15が形成されている。さら
に、接床基台10の下面には、上記穴部11の内周面下
端から接床基台10の外周面下端部にかけて延在し、か
つリブ(突条)18によって断面略コ字状に形成される
複数(図示の例では4個)の溝部16が放射状(十文字
状)に突出して形成されている。
【0038】さらに、接床基台10の下面には、上記各
溝部16の間に、上記小孔12の軸心を中心に対称的に
4個の略半球状の突起19が形成されている。なお、図
11は、図12に示すB−B線から見た断面図を示して
いる。このような半球状突起19やコ字形に突出した溝
部16を形成することにより、基礎床面との接地面積が
小さくなり、支持ボルトを介して受けた荷重が分散し、
適度の弾性(沈み込み)を示すことにより、床衝撃音、
特に重量床衝撃音の低減効果が得られ、特に集合住宅に
おいては、床衝撃音の階下への伝播防止に効果的であ
る。半球状突起19及び溝部16の高さは2〜4mm程
度が好ましく、また同一高さとすることが好ましい。突
起の高さが低過ぎると床衝撃音低減効果が弱く、一方、
高過ぎると床の沈み込みが大きくなり、安定した歩行感
が得られなかったり、床面に段差が生じ易くなるなどの
要因となるため好ましくない。なお、本実施例のよう
に、中空支持ボルト20の下端から接床基台10下面ま
での距離が長いことも、床衝撃音低減効果には有利であ
る。
【0039】一方、中空支持ボルト20は、中央貫通孔
22を有する比較的短い中空パイプから作製され、接床
基台10の穴部11内に収容される下端部には側方に膨
出する環状の突出部21が座屈成形されている。なお、
外周面にネジ部23が形成され、さらに中空支持ボルト
20の頂端部に回転用工具先端を嵌め込むための係合部
24が形成されていることは前記した実施例と同様であ
る。そして、中空支持ボルト20の下端部を上記接床基
台10の穴部11に嵌挿することにより、図9に示すよ
うに、中空支持ボルト20はその下端部が配座部13に
より支持されて接床基台10に回動自在に立設された状
態となり、また突出部21が接床基台10の凹部14に
係合されるため、二重床構築作業中に接床基台10から
の中空支持ボルト20の抜けが防止される。
【0040】前記図9乃至図12に示す実施例において
も、中空支持ボルト20の中央貫通孔22と接床基台1
0の穴部11は連通しており、また接床基台10の穴部
11と下面に形成された溝部16も連通しているので、
このようなユニット支持脚1を用いて先に説明したよう
に床パネルの敷設及び床面レベルの調整を行なった後、
レベル調整用ナット上部に形成された接着剤溜りから接
着剤を注入すると、接着剤はレベル調整用ナットと中空
支持ボルトとの間の螺合部に浸透し、かつ前記接着剤流
動部45及び網状体46を通して床パネル114と支持
板40との間の隙間にも拡散・浸透してこれらの間を接
着・固定するだけでなく、中空支持ボルト20の中央貫
通孔22の中を流下して接床基台10との接触面及び接
床基台10の下面に達し、該接床基台10の穴部11及
び下面に形成されている溝部15、16内に浸入し、中
空支持ボルト20の下端突出部21と接床基台10との
間及び接床基台10と基礎床との間も接着・固定する。
従って、一回の接着剤注入作業によって、レベル調整用
ナットと中空支持ボルトとの間の接着・固定と、床パネ
ルと支持板との間の接着・固定と、中空支持ボルトと接
床基台との間及び接床基台と基礎床との間の接着・固定
を同時に行なうことができ、接着剤注入の作業性が格段
に向上する。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明のユニット支持脚
及びそれを用いた二重床の施工方法によれば、以下のよ
うな効果・利点が得られる。 (イ)前記のように、本発明のユニット支持脚は、床パ
ネルの支持に供する支持板の上面に接着剤流動部と接着
剤の拡散・浸透を促進する網状体を有し、隣接する各床
パネル間の間隙部から注入された接着剤は、ユニット支
持脚の支持板に形成された接着剤流動部内を流動した後
固化するので、支持板と床パネルとの間の接着面積が増
え、確実に接着できる。そのため、床パネルに歩行振動
が繰り返し加えられても、釘だけによる固定の場合のよ
うに緩むという恐れがなく、ほぼ恒久的に床鳴りを防止
できる。
【0042】(ロ)一回の接着剤注入作業により、接着
剤が上記接着剤流動部を通して床パネルと支持板との間
に供給されると共に、レベル調整用ナット上部の接着剤
溜りを通して支持ボルトとレベル調整用ナットとの螺合
部にも同時に供給されるので、床パネルとユニット支持
脚の支持板との間の固着と、支持ボルトとレベル調整用
ナットの固着を同時に行なうことができる。従って、作
業性及び施工性が向上すると共に、床面レベルの調整精
度も高くなる。また、床面上での繰返し歩行等による支
持ボルトの緩みに伴うレベル調整の狂いや螺合部のガタ
による床落ち、床鳴り、床パネル間の段差発生などの問
題を生ずることも無い。
【0043】(ハ)ユニット支持脚の支持板上面に1個
ずつ接着剤を塗布するのではなく、床パネルを敷設した
後、隣接する各床パネル間のユニット支持脚配置部の間
隙から接着剤を注入すればよいので、作業性が極めてよ
いと共に、塗布作業に比べて作業者の手や衣服、あるい
は周囲に接着剤が付着して汚す問題も大巾に緩和され
る。
【0044】(ニ)中空支持ボルトとその下端部が挿入
される垂直方向の貫通した穴部を有する接床基台を備え
たユニット支持脚の場合、レベル調整用ナット上部の接
着剤溜りから接着剤を注入する一回の接着剤注入作業に
よって、床パネルと支持板との間の接着・固定及びレベ
ル調整用ナットと中空支持ボルトとの間の接着・固定
と、接床基台と基礎床との間の接着・固定を同時に行な
うことができ、接着剤注入の作業性が格段に向上する。
また、接床基台の貫通した穴部とその下面に形成された
溝部はクッションの役割を果たすので、床に加えられる
衝撃を緩和し、遮音・制振効果に優れている。さらにま
た、中空の支持ボルトを用いたユニット支持脚は、中実
の支持ボルトを用いたユニット支持脚に比べて、床衝撃
音の伝播を防止する効果において優れている。
【0045】(ホ)支持ボルトの下端部に抜け止め用の
係合手段を設け、また接床基台を基礎床の床面に固着す
ることにより、床パネルの反り、ユニット支持脚の浮き
等がなく、耐震性に優れた二重床構造を構築することが
できる。さらに、中空支持ボルトを用いたユニット支持
脚の場合、接床基台の穴部内周面に、中空支持ボルトの
配座部から側部にかけて1本又は2本以上の溝部を形成
することにより、注入した接着剤は中空支持ボルト内を
流下し、その下端部を接床基台の穴部内に固着するの
で、接床基台からのユニット支持脚の抜けを完全に防止
することができる。また、二重床構築後、歩行時等の荷
重負荷の際に反動によって一旦組み込んだ支持ボルトが
接床基台の穴部から外れたり、地震の際の上下振動によ
って支持ボルトが接床基台の穴部から外れて二重床が倒
壊する危険性が完全に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のユニット支持脚の一実施例を示す部分
断面側面図である。
【図2】図1に示す実施例のユニット支持脚の支持板を
示す斜視図である。
【図3】本発明のユニット支持脚及び床パネルの配置状
態の一例を示す平面図である。
【図4】本発明のユニット支持脚の支持板の他の実施例
を示す斜視図である。
【図5】本発明の中空支持ボルトを用いたユニット支持
脚の一実施例を示す部分断面側面図である。
【図6】図5に示すユニット支持脚の接床基台の平面図
である。
【図7】図5に示すユニット支持脚の接床基台の断面図
である。
【図8】図5に示すユニット支持脚の接床基台の底面図
である。
【図9】本発明の中空支持ボルトを用いたユニット支持
脚の他の実施例を示す部分断面側面図である。
【図10】図9に示すユニット支持脚の接床基台の平面
図である。
【図11】図9に示すユニット支持脚の接床基台の断面
図である。
【図12】図9に示すユニット支持脚の接床基台の底面
図である。
【図13】従来のユニット支持脚の分解斜視図である。
【図14】従来のユニット支持脚を用いて床パネルまで
施工した状態を示す破断斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニット支持脚 10 接床基台 11 穴部 20 支持ボルト(中空支持ボルト) 21 突出部 23 ネジ部 30 レベル調整用ナット 40 支持板 41 挿入孔 43 接着剤溜り 44 両面粘着シート 45 接着剤流動部 46 網状体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接床基台と、該基台に回動自在に立設さ
    れた支持ボルトと、該支持ボルトの上端部に螺合された
    レベル調整用ナットを介して高さ調整自在に装着された
    支持板とからなるユニット支持脚において、上記支持板
    の上面に凹状の接着剤流動部を設けると共に、上記レベ
    ル調整用ナットが取り付けられた支持板の孔部を除いて
    上記接着剤流動部を覆うように網状体を設けたことを特
    徴とするユニット支持脚。
  2. 【請求項2】 接床基台と、該基台に回動自在に立設さ
    れた支持ボルトと、該支持ボルトの上端部に螺合された
    レベル調整用ナットを介して高さ調整自在に装着された
    支持板とからなるユニット支持脚において、上記支持板
    の上面に凹状の接着剤流動部を設けると共に、上記レベ
    ル調整用ナットが取り付けられた支持板の孔部を除いて
    上記接着剤流動部を覆うように網状体を設け、かつ、上
    記支持ボルトとして少なくとも上部外周面に雄ねじ部が
    形成された中空支持ボルトを用いると共に、該中空支持
    ボルトの下端部を収容する上記接床基台の穴部が、中空
    支持ボルトの内部空間を接床基台下面側に連通するよう
    に実質的に貫通した状態に形成されていることを特徴と
    するユニット支持脚。
  3. 【請求項3】 前記中空支持ボルトの接床基台の穴部内
    に収容される部分の所定位置に、横方向に膨出した突出
    部が形成され、一方、接床基台の上記穴部には、中空支
    持ボルトの下端部を受ける段差状の配座部が形成されて
    いることを特徴とする請求項2に記載のユニット支持
    脚。
  4. 【請求項4】 前記接床基台の穴部内周面に、前記中空
    支持ボルトの突出部を収容するための凹部が形成されて
    いることを特徴とする請求項3に記載のユニット支持
    脚。
  5. 【請求項5】 前記接床基台の下面に、前記穴部の内周
    面下端部から接床基台の外周面下端部に向って1本又は
    2本以上の溝部が形成されていることを特徴とする請求
    項2乃至4のいずれか一項に記載のユニット支持脚。
  6. 【請求項6】 前記接床基台の穴部内周面に、配座部か
    ら側部にかけて1本又は2本以上の溝部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記
    載のユニット支持脚。
  7. 【請求項7】 支持板の上面に仮止め用粘着シートと接
    着剤流動部を有することを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれか一項に記載のユニット支持脚。
  8. 【請求項8】 前記請求項1又は7に記載のユニット支
    持脚を、基礎床の床面上に床パネルの形状に対応する所
    定のピッチで配置し、複数の床パネルをその縁部で上記
    ユニット支持脚により支持されるように所定の間隙を介
    して配置すると共に、隣接する各床パネル間の上記間隙
    から接着剤を注入して、ユニット支持脚の支持板上面に
    設けられた接着剤流動部又はこれと連通するレベル調整
    用ナット上部の接着剤溜りに接着剤を供給し、ユニット
    支持脚に対して床パネルを固着すると共に、ユニット支
    持脚の支持ボルトとレベル調整用ナットを固着すること
    を特徴とする二重床の施工方法。
  9. 【請求項9】 前記請求項2乃至7のいずれか一項に記
    載のユニット支持脚を、基礎床の床面上に床パネルの形
    状に対応する所定のピッチで配置し、複数の床パネルを
    その縁部で上記ユニット支持脚により支持されるように
    所定の間隙を介して配置すると共に、隣接する各床パネ
    ル間の上記間隙から接着剤を注入して、ユニット支持脚
    の支持板上面に設けられた接着剤流動部又はこれと連通
    するレベル調整用ナット上部の接着剤溜りに接着剤を供
    給すると共に、中空支持ボルト内部にも接着剤を供給
    し、ユニット支持脚に対して床パネルを固着すると共
    に、ユニット支持脚の支持ボルトとレベル調整用ナット
    を固着し、かつ、ユニット支持脚の接床基台を基礎床の
    床面に固着し、あるいはさらに中空支持ボルトの下端部
    を接床基台の穴部内に固着することを特徴とする二重床
    の施工方法。
JP2000274455A 2000-09-11 2000-09-11 ユニット支持脚及びそれを用いた二重床の施工方法 Expired - Lifetime JP3527186B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100416017C (zh) * 2003-11-10 2008-09-03 谌将军 全自动室内自我清洁地板系统
KR101934768B1 (ko) * 2017-01-18 2019-01-03 주식회사 마루다움 스프링을 이용하여 충격을 흡수하는 모듈형 마루틀 시스템

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