JP2002080726A - 封止用樹脂組成物 - Google Patents
封止用樹脂組成物Info
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- JP2002080726A JP2002080726A JP2000271869A JP2000271869A JP2002080726A JP 2002080726 A JP2002080726 A JP 2002080726A JP 2000271869 A JP2000271869 A JP 2000271869A JP 2000271869 A JP2000271869 A JP 2000271869A JP 2002080726 A JP2002080726 A JP 2002080726A
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- inorganic filler
- filler
- resin composition
- sealing
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- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エッジ部を有する大きいフィラーと微細なフ
ィラーを組み合わせることにより、混合性や成形性を損
なうことなく熱伝導性充填材の含有率を高めることが出
来、高い熱伝導性を有した電気絶縁性材料を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂あるいは熱可塑性樹脂に、
エッジ部を有した粒径35μm以上の第1無機フィラー
が60wt%以上配合され、エッジ部を取り除いた粒径
4μm以下の第2無機フィラーが10wt%以下配合さ
れたことを特徴とする封止用樹脂組成物。
ィラーを組み合わせることにより、混合性や成形性を損
なうことなく熱伝導性充填材の含有率を高めることが出
来、高い熱伝導性を有した電気絶縁性材料を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂あるいは熱可塑性樹脂に、
エッジ部を有した粒径35μm以上の第1無機フィラー
が60wt%以上配合され、エッジ部を取り除いた粒径
4μm以下の第2無機フィラーが10wt%以下配合さ
れたことを特徴とする封止用樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気部品、電子部
品、半導体素子、コイルなどを封止するための封止材料
として用いられる封止用樹脂組成物に関する。
品、半導体素子、コイルなどを封止するための封止材料
として用いられる封止用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の分野を中心に機器の高
密度化、コンパクト化が進み、それに伴い半導体やコイ
ルなどの内臓部品から発散される熱の放散が大きな課題
となっている。そのため、高い熱伝導性と高い電気絶縁
性を有する樹脂組成物が要求されるようになってきた。
これらの性能を向上させるために、アルミナ、シリカを
はじめとするセラミックスを高充填した熱伝導性封止
材、熱伝導性接着剤として実用化されている。
密度化、コンパクト化が進み、それに伴い半導体やコイ
ルなどの内臓部品から発散される熱の放散が大きな課題
となっている。そのため、高い熱伝導性と高い電気絶縁
性を有する樹脂組成物が要求されるようになってきた。
これらの性能を向上させるために、アルミナ、シリカを
はじめとするセラミックスを高充填した熱伝導性封止
材、熱伝導性接着剤として実用化されている。
【0003】これらに用いられる無機フィラーとして、
破砕形状で鋭いカッティングエッジを有する樹脂組成物
は、充填性、成形性に劣り、十分なものではないと言わ
れていた。これらから、エッジ部を取り除いたフィラー
をいかに多量に添加するかの検討がなされてきた。例え
ば、特開平06−224328号公報には半導体封止用
樹脂素生物の流動性を損なうことなく充填材の含有量を
増加させて、熱膨張性、熱伝導性、耐吸湿性及び曲げ強
度を改善するため、粒径を細かく分け、その配合量も細
かく規定することが提案されている。
破砕形状で鋭いカッティングエッジを有する樹脂組成物
は、充填性、成形性に劣り、十分なものではないと言わ
れていた。これらから、エッジ部を取り除いたフィラー
をいかに多量に添加するかの検討がなされてきた。例え
ば、特開平06−224328号公報には半導体封止用
樹脂素生物の流動性を損なうことなく充填材の含有量を
増加させて、熱膨張性、熱伝導性、耐吸湿性及び曲げ強
度を改善するため、粒径を細かく分け、その配合量も細
かく規定することが提案されている。
【0004】同様な提案として、特開平08−1699
80号公報には、α―アルミナ粉末を含有する樹脂組成
物又はゴム組成物、特に高熱伝導性で成形性に優れたα
―アルミナ粉末を含有する樹脂組成物又はゴム組成物が
提案されている。
80号公報には、α―アルミナ粉末を含有する樹脂組成
物又はゴム組成物、特に高熱伝導性で成形性に優れたα
―アルミナ粉末を含有する樹脂組成物又はゴム組成物が
提案されている。
【0005】また特開平07−82460号公報には、
熱放散性の良い結晶シリカを80%以上含有する結晶シ
リカ高充填型の高熱伝導用の封止エポキシ樹脂組成物に
おいて、フルモード充填性が良く、封止成形性の良好な
封止用エポキシ樹脂組成物を提供している。
熱放散性の良い結晶シリカを80%以上含有する結晶シ
リカ高充填型の高熱伝導用の封止エポキシ樹脂組成物に
おいて、フルモード充填性が良く、封止成形性の良好な
封止用エポキシ樹脂組成物を提供している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は、エッジ部を除去している多面体や球状である
ために熱伝導性フィラー同志の接触面積が少なくなる、
故に細密充填を行なわなければならなく、多くの粒径の
フィラーが必要となってしまう。それゆえ、複雑な粒径
選択が必要となり高価な組成物となってしまうという課
題があった。
来技術は、エッジ部を除去している多面体や球状である
ために熱伝導性フィラー同志の接触面積が少なくなる、
故に細密充填を行なわなければならなく、多くの粒径の
フィラーが必要となってしまう。それゆえ、複雑な粒径
選択が必要となり高価な組成物となってしまうという課
題があった。
【0007】本発明は上記した実状に鑑みてなされたも
のであり、上述した課題を解決するために、本発明に係
る封止用樹脂組成物は、安価に樹脂と充填材を主成分と
する封止用樹脂組成物を提供するものである。
のであり、上述した課題を解決するために、本発明に係
る封止用樹脂組成物は、安価に樹脂と充填材を主成分と
する封止用樹脂組成物を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るためになされた請求項1の発明は、熱硬化性樹脂ある
いは熱可塑性樹脂に、エッジ部を有した粒径35μm以
上の第1無機フィラーが60wt%以上配合され、エッ
ジ部を取り除いた粒径4μm以下の第2無機フィラーが
10wt%以下配合されたことを特徴とする封止用樹脂
組成物である。
るためになされた請求項1の発明は、熱硬化性樹脂ある
いは熱可塑性樹脂に、エッジ部を有した粒径35μm以
上の第1無機フィラーが60wt%以上配合され、エッ
ジ部を取り除いた粒径4μm以下の第2無機フィラーが
10wt%以下配合されたことを特徴とする封止用樹脂
組成物である。
【0009】本発明の請求項1によれば、エッジ部を有
する大きい第1無機フィラーと微細な第2無機フィラー
を組み合わせることにより、混合性や成形性を損なうこ
となく熱伝導性充填材の含有率を高めることが出来、高
い熱伝導性を有した安価な封止用樹脂組成物となる。
する大きい第1無機フィラーと微細な第2無機フィラー
を組み合わせることにより、混合性や成形性を損なうこ
となく熱伝導性充填材の含有率を高めることが出来、高
い熱伝導性を有した安価な封止用樹脂組成物となる。
【0010】エッジ部を有した粒径35μm以上の第1
無機フィラーが60wt%より少ないと熱伝導率が低く
なり、また補填するために例えばエッジ部を除去した無
機フィラーを入れると結局充填のために多くの粒度分布
をもつフィラーを用意しなければならないという問題点
がある。
無機フィラーが60wt%より少ないと熱伝導率が低く
なり、また補填するために例えばエッジ部を除去した無
機フィラーを入れると結局充填のために多くの粒度分布
をもつフィラーを用意しなければならないという問題点
がある。
【0011】またエッジ部を取り除いた粒径4μm以下
の第2無機フィラーが10wt%より多いと樹脂混練時
に粘度が高くなり製造できないという問題点が生じる。
の第2無機フィラーが10wt%より多いと樹脂混練時
に粘度が高くなり製造できないという問題点が生じる。
【0012】上記技術的課題を解決するためになされた
請求項2の発明は、前記第1無機フィラーと第2無機フ
ィラーの総配合量が70wt%以上配合されていること
を特徴とする請求項2記載の封止用樹脂組成物である。
請求項2の発明は、前記第1無機フィラーと第2無機フ
ィラーの総配合量が70wt%以上配合されていること
を特徴とする請求項2記載の封止用樹脂組成物である。
【0013】請求項2の発明により、多量の熱伝導性フ
ィラー充填により高い熱伝導率が得られるという効果が
得られる。
ィラー充填により高い熱伝導率が得られるという効果が
得られる。
【0014】なお、第1無機フィラーと第2無機フィラ
ーの総配合量が70wt%未満であると熱伝導率が低く
なるという問題点がある。
ーの総配合量が70wt%未満であると熱伝導率が低く
なるという問題点がある。
【0015】上記技術的課題を解決するためになされた
請求項3の発明は、前記第1無機フィラー充填材は、炭
化物または窒化物、酸化物の中から選ばれる1種または
2種以上の複合系であることを特徴とする請求項1記載
の組成物である。
請求項3の発明は、前記第1無機フィラー充填材は、炭
化物または窒化物、酸化物の中から選ばれる1種または
2種以上の複合系であることを特徴とする請求項1記載
の組成物である。
【0016】上記技術的課題を解決するためになされた
請求項4の発明は、補強材としてガラス繊維、ウィスカ
ーなどの繊維状材料を5wt%以下配合したことを特徴
とする請求項1記載の封止用樹脂組成物である。
請求項4の発明は、補強材としてガラス繊維、ウィスカ
ーなどの繊維状材料を5wt%以下配合したことを特徴
とする請求項1記載の封止用樹脂組成物である。
【0017】上請求項4の発明により、熱伝導率を損な
うことなくまた材料製造も低下することなく補強効果が
得られる。
うことなくまた材料製造も低下することなく補強効果が
得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明について説明する。
【0019】本発明に用いることの出来る充填材として
の無機フィラーの成分としては、比較的大きな粒子にお
いては実質的にエッジ部や破面を有する第1無機フィラ
ーの粒子から成る。この第1無機フィラーとしては、例
えば、硬質の緑色炭化珪素質研削材を母粒として微粉砕
・整粒した緑色炭化珪素微粉で、高度の精密仕上用研磨
材として優れた機能を発揮する研磨材等が使用される。
の無機フィラーの成分としては、比較的大きな粒子にお
いては実質的にエッジ部や破面を有する第1無機フィラ
ーの粒子から成る。この第1無機フィラーとしては、例
えば、硬質の緑色炭化珪素質研削材を母粒として微粉砕
・整粒した緑色炭化珪素微粉で、高度の精密仕上用研磨
材として優れた機能を発揮する研磨材等が使用される。
【0020】微粒子側はエッジ部や破面を有しない第2
無機フィラーの粒子からなる。この第2無機フィラーの
粒子は、球状またはエッジ部を除去した粒子状に形成さ
れる。このエッジ部を除去する方法として、化学的処理
や物理的処理等によりエッジ部が除去される。
無機フィラーの粒子からなる。この第2無機フィラーの
粒子は、球状またはエッジ部を除去した粒子状に形成さ
れる。このエッジ部を除去する方法として、化学的処理
や物理的処理等によりエッジ部が除去される。
【0021】本発明は、熱硬化性樹脂あるいは熱可塑性
樹脂に、エッジ部を有した粒径35μm以上の第1無機
フィラーが60wt%以上配合され、エッジ部を取り除
いた粒径4μm以下の第2無機フィラーが10wt%以
下配合されるよう配合すると、エッジ部を有した熱伝導
性フィラーの面接触点を増すことが出来るため熱伝導率
を最大限に高めることが可能となる。また、エッジ部を
除去した微粒子を併用することで、成形時に発生してし
まう粒子間を緻密にさせることができるため成形性を損
なうことがない。つまり、安価なコストで封止用樹脂組
成物が可能となる。
樹脂に、エッジ部を有した粒径35μm以上の第1無機
フィラーが60wt%以上配合され、エッジ部を取り除
いた粒径4μm以下の第2無機フィラーが10wt%以
下配合されるよう配合すると、エッジ部を有した熱伝導
性フィラーの面接触点を増すことが出来るため熱伝導率
を最大限に高めることが可能となる。また、エッジ部を
除去した微粒子を併用することで、成形時に発生してし
まう粒子間を緻密にさせることができるため成形性を損
なうことがない。つまり、安価なコストで封止用樹脂組
成物が可能となる。
【0022】封止用樹脂組成物としては、熱伝導性が高
い樹脂や液状樹脂、ゴムなどを挙げることが出来る。例
えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイ
ミド樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、キシレン
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アクリル
樹脂など熱硬化性樹脂が挙げられ、好ましくは配合時、
成形時の樹脂粘度が低い樹脂が使用される。
い樹脂や液状樹脂、ゴムなどを挙げることが出来る。例
えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイ
ミド樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、キシレン
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アクリル
樹脂など熱硬化性樹脂が挙げられ、好ましくは配合時、
成形時の樹脂粘度が低い樹脂が使用される。
【0023】更に、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
エチレン樹脂など、種々の一般的な熱可塑性樹脂なども
自由に選定することができるが、好ましくは、低分子量
で溶融時粘度が低い樹脂がよい。また封止用樹脂組成物
は天然ゴムやエラストマー等のような弾性組成物でもよ
い。
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
エチレン樹脂など、種々の一般的な熱可塑性樹脂なども
自由に選定することができるが、好ましくは、低分子量
で溶融時粘度が低い樹脂がよい。また封止用樹脂組成物
は天然ゴムやエラストマー等のような弾性組成物でもよ
い。
【0024】本発明の封止用樹脂組成物中に使用する無
機フィラーは、炭化物または窒化物、酸化物、金、銅等
の金属、カーボン、ダイヤモンド等が使用され、また酸
化物を始めとするセラミックスや、導電性を除去する表
面処理した金属粉やカーボン粉末などを使用してもよ
い。
機フィラーは、炭化物または窒化物、酸化物、金、銅等
の金属、カーボン、ダイヤモンド等が使用され、また酸
化物を始めとするセラミックスや、導電性を除去する表
面処理した金属粉やカーボン粉末などを使用してもよ
い。
【0025】更に、封止用樹脂組成物に、内部離型剤、
難燃剤、分散剤、脱泡剤、硬化触媒、着色剤など、本発
明の損なわない範囲にて添加することができる。
難燃剤、分散剤、脱泡剤、硬化触媒、着色剤など、本発
明の損なわない範囲にて添加することができる。
【0026】本発明における無機フィラーを封止用樹脂
組成物に混合する方法は特に限定されず、ロール、ニー
ダー、プラネタリ型攪拌機、押出し機などの一般的に使
用される混合機を用いて混合、コンパウンド化すること
ができる。
組成物に混合する方法は特に限定されず、ロール、ニー
ダー、プラネタリ型攪拌機、押出し機などの一般的に使
用される混合機を用いて混合、コンパウンド化すること
ができる。
【0027】次に実施例により、本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお、本発明に使用した測定は、次のように
して行った。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお、本発明に使用した測定は、次のように
して行った。
【0028】粒子径の確認は走査型電子顕微鏡にて観察
した。また熱伝導率の測定は、京都電子工業(株)社製
迅速熱伝導率計(KemthermQTM−D3)にて
測定した。
した。また熱伝導率の測定は、京都電子工業(株)社製
迅速熱伝導率計(KemthermQTM−D3)にて
測定した。
【0029】
【実施例】(実施例1)昭和電工(株)製の炭化珪素
(商品名:GC#240)を用意し分離処理により平均
粒径を83ミクロンの無機フィラーを得た。この炭化珪
素はグリーンデンシック(商品名)GCと呼ばれ、極め
て硬質の緑色炭化珪素質研削材を母粒として微粉砕・整
粒した緑色炭化珪素微粉で、高度の精密仕上用研磨材と
して優れた機能を発揮する研磨材である。
(商品名:GC#240)を用意し分離処理により平均
粒径を83ミクロンの無機フィラーを得た。この炭化珪
素はグリーンデンシック(商品名)GCと呼ばれ、極め
て硬質の緑色炭化珪素質研削材を母粒として微粉砕・整
粒した緑色炭化珪素微粉で、高度の精密仕上用研磨材と
して優れた機能を発揮する研磨材である。
【0030】更に、屋久島電工(株)製の炭化珪素(商
品名:GC―4000F)を用意した。この無機フィラ
ーの平均粒径2.8ミクロンである。
品名:GC―4000F)を用意した。この無機フィラ
ーの平均粒径2.8ミクロンである。
【0031】また、樹脂として不飽和ポリエステル樹脂
である三井化学(株)製エスターRT400を用意し
た。その他、硬化材としてT―ブチルパーベンゾエー
ド、低収縮化剤としてポリスチレン、内部離型剤として
ステアリン酸亜鉛を用意した。
である三井化学(株)製エスターRT400を用意し
た。その他、硬化材としてT―ブチルパーベンゾエー
ド、低収縮化剤としてポリスチレン、内部離型剤として
ステアリン酸亜鉛を用意した。
【0032】各々を表1に記載した配合比で混合した。
作成した樹脂コンパウンドを型温150°C、200M
Paにて15分間加熱加圧硬化し、100mm×150
mm×t(厚さ)15mmの試験板を作成した。得られ
た試験板の熱伝導率を上記設備にて測定した。
作成した樹脂コンパウンドを型温150°C、200M
Paにて15分間加熱加圧硬化し、100mm×150
mm×t(厚さ)15mmの試験板を作成した。得られ
た試験板の熱伝導率を上記設備にて測定した。
【0033】(実施例2)昭和電工(株)製の炭化珪素
(商品名:GC#240)を実施例1と同様に分離した
ものと屋久島電工(株)製の炭化珪素(GC−15)を
用意した。その他の成分は実施例1と同じで、各々を表
1に記載した配合比で混合した。実施例1と同様に試験
板を作製、測定した。
(商品名:GC#240)を実施例1と同様に分離した
ものと屋久島電工(株)製の炭化珪素(GC−15)を
用意した。その他の成分は実施例1と同じで、各々を表
1に記載した配合比で混合した。実施例1と同様に試験
板を作製、測定した。
【0034】(実施例3)昭和電工(株)製の炭化珪素
(商品名:GC#400)を用意し分離処理により平均
粒径を35.2ミクロンのフィラーを得た。更に実施例
2と同様に屋久島電工(株)製の炭化珪素(GC-1
5)を用意した。その他の成分は実施例1と同じで、各
々を表1に記載した配合比で混合した。実施例1と同様
に試験板を作製、測定した。
(商品名:GC#400)を用意し分離処理により平均
粒径を35.2ミクロンのフィラーを得た。更に実施例
2と同様に屋久島電工(株)製の炭化珪素(GC-1
5)を用意した。その他の成分は実施例1と同じで、各
々を表1に記載した配合比で混合した。実施例1と同様
に試験板を作製、測定した。
【0035】(比較例1)屋久島電工(株)製の炭化珪
素(GC-15)のみを用意した。その他の成分は実施
例1と同じで、各々を表1に記載した配合比で混合し
た。実施例1と同様に試験板を作製、測定した。
素(GC-15)のみを用意した。その他の成分は実施
例1と同じで、各々を表1に記載した配合比で混合し
た。実施例1と同様に試験板を作製、測定した。
【0036】(比較例2)昭和電工(株)製の炭化珪素
(商品名:GC#240)のみを用意した。その他の成
分は実施例1と同じで、各々を表1に記載した配合比で
混合した。実施例1と同様に試験板を作製、測定した。
(商品名:GC#240)のみを用意した。その他の成
分は実施例1と同じで、各々を表1に記載した配合比で
混合した。実施例1と同様に試験板を作製、測定した。
【0037】(比較例3)昭和電工(株)製の炭化珪素
(商品名:GC#600)を用意した。その他の成分は
実施例1と同じで、各々を表1に記載した配合比で混合
した。実施例1と同様に試験板を作製、測定した。
(商品名:GC#600)を用意した。その他の成分は
実施例1と同じで、各々を表1に記載した配合比で混合
した。実施例1と同様に試験板を作製、測定した。
【0038】(比較例4)昭和電工(株)製のアルミナ
(商品名:AL−15−H)と(商品名:AS−30)
と(商品名:AL−45−H)の3種類を用意した。そ
の他の成分は実施例1と同じで、各々を表1に記載した
配合比で混合した。実施例1と同様に試験板を作製、測
定した。
(商品名:AL−15−H)と(商品名:AS−30)
と(商品名:AL−45−H)の3種類を用意した。そ
の他の成分は実施例1と同じで、各々を表1に記載した
配合比で混合した。実施例1と同様に試験板を作製、測
定した。
【0039】表1、表2に評価結果を示す。
【0040】
【表1】
【表2】 ここで、表2での材料製造において「良好」とは、フィ
ラー分が十分に樹脂に濡れている状態をいい、「不良」
とは、樹脂が濡れてないフィラーが存在している状態を
いう。成形板の成形性において、「良好」とは充填性、
脱型など特に問題なしと評価されたものである。「不
良」とは充填不良個所の発生や脱型ができない状態をい
う。
ラー分が十分に樹脂に濡れている状態をいい、「不良」
とは、樹脂が濡れてないフィラーが存在している状態を
いう。成形板の成形性において、「良好」とは充填性、
脱型など特に問題なしと評価されたものである。「不
良」とは充填不良個所の発生や脱型ができない状態をい
う。
【0041】上記実施例では、実験配合の熱伝導率の実
測値は実施例1〜5に関しては、高い性能が得られた。
測値は実施例1〜5に関しては、高い性能が得られた。
【0042】これに対し、比較例1および2、3は、実験
配合以上のフィラー量では、同様の不具合を生じた上、比
較例4では高充填量域での熱伝導率の実測値は低い結果
となった。以上の結果より、本発明は高い充填材配合量が
得られるため、熱伝導率が高いものが得られることが分
かった。逆に、比較例4より角部を取り除いたフィラー
を複合化しても、高い熱伝導率は得られなかった。
配合以上のフィラー量では、同様の不具合を生じた上、比
較例4では高充填量域での熱伝導率の実測値は低い結果
となった。以上の結果より、本発明は高い充填材配合量が
得られるため、熱伝導率が高いものが得られることが分
かった。逆に、比較例4より角部を取り除いたフィラー
を複合化しても、高い熱伝導率は得られなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明は、熱硬化性樹脂あるいは熱可塑
性樹脂に、エッジ部を有した粒径35μm以上の第1無
機フィラーが60wt%以上配合され、エッジ部を取り
除いた粒径4μm以下の第2無機フィラーが10wt%
以下配合されたことを特徴とする封止用樹脂組成物であ
るので、エッジ部を有する大きいフィラーと微細なフィ
ラーを組み合わせることにより、混合性や成形性を損な
うことなく熱伝導性充填材の含有率を高めることが出
来、高い熱伝導性を有した電気絶縁性材料であり、半導
体やコイル封止用などの熱伝導性封止材、接着剤、シー
ト材などの用途に適している。
性樹脂に、エッジ部を有した粒径35μm以上の第1無
機フィラーが60wt%以上配合され、エッジ部を取り
除いた粒径4μm以下の第2無機フィラーが10wt%
以下配合されたことを特徴とする封止用樹脂組成物であ
るので、エッジ部を有する大きいフィラーと微細なフィ
ラーを組み合わせることにより、混合性や成形性を損な
うことなく熱伝導性充填材の含有率を高めることが出
来、高い熱伝導性を有した電気絶縁性材料であり、半導
体やコイル封止用などの熱伝導性封止材、接着剤、シー
ト材などの用途に適している。
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Claims (3)
- 【請求項1】 熱硬化性樹脂あるいは熱可塑性樹脂に、
エッジ部を有した粒径35μm以上の第1無機フィラー
が60wt%以上配合され、エッジ部を取り除いた粒径
4μm以下の第2無機フィラーが10wt%以下配合さ
れたことを特徴とする封止用樹脂組成物。 - 【請求項2】 前記第1無機フィラーと第2無機フィラ
ーの総配合量が70wt%以上配合されていることを特
徴とする請求項2記載の封止用樹脂組成物。 - 【請求項3】 補強材としてガラス繊維、ウィスカーな
どの繊維状材料を5wt%以下配合したことを特徴とす
る請求項1記載の封止用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000271869A JP2002080726A (ja) | 2000-09-07 | 2000-09-07 | 封止用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000271869A JP2002080726A (ja) | 2000-09-07 | 2000-09-07 | 封止用樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002080726A true JP2002080726A (ja) | 2002-03-19 |
Family
ID=18758095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000271869A Pending JP2002080726A (ja) | 2000-09-07 | 2000-09-07 | 封止用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002080726A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007070492A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Hitachi Ltd | 熱伝導性グリース、接着剤、及びエラストマー組成物、並びに冷却装置 |
CN100419018C (zh) * | 2006-02-08 | 2008-09-17 | 华东理工大学 | 膨胀型阻燃玻璃纤维增强聚丙烯复合材料及其制备方法 |
CN114230950A (zh) * | 2021-12-27 | 2022-03-25 | 上海芯密科技有限公司 | 一种半导体设备密封件及其制备方法 |
-
2000
- 2000-09-07 JP JP2000271869A patent/JP2002080726A/ja active Pending
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