JP7438455B2 - 装飾された粒子、それを含む複合材材料、及びそれを製造する方法 - Google Patents

装飾された粒子、それを含む複合材材料、及びそれを製造する方法 Download PDF

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Description

本開示は広範に、充填剤、複合材材料、並びにそれを製造する方法及び使用する方法に関する。
無機微粒子、例えば、炭酸カルシウム及びシリカは、複合物品における充填剤として広く使用されている。しかし、無機充填剤粒子をポリマー複合材に、それらのポリマー中に高い充填量(例えば、体積百分率)で組み込むことは、他の望ましい特性(例えば、機械的コンプライアンス)及び加工性(例えば、高粘度によって引き起こされるような)における不本意な点をもたらす。
熱界面材料(TIM)は、熱源とヒートシンクとの間の界面に配置されて、それらの界面の熱抵抗を低減する。熱源の例は、充電及び放電中の電気ビークル(vehicle)バッテリ、集積回路(IC)及びICパッケージなどの電子部品、並びに電気機械(例えば、モータ)などの電気機械装置である。このようなTIMの有効性は、それらの熱伝導率、並びに熱源及びヒートシンクの表面との密接でコンフォーマルな接触に依存する。コンフォーマルな接触を達成するために、TIMは、典型的にはポリマー成分を含む。高い熱伝導率を達成するために、TIMは、典型的には無機成分を含む。したがって、一般的なTIMは、無機粒子充填ポリマーマトリックス複合材である。
TIM複合材材料の最大の実際に達成可能な熱伝導率は、熱充填剤粒子が与えるトレードオフ特性及び加工性への負の影響の程度によって限定される。したがって、トレードオフ特性及び加工性(例えば、粘度)に対するそれらの負の影響と比べた、熱伝導率に対するそれらの正の影響の観点から、改善された充填剤粒子が当技術分野において必要とされている。
本開示は、装飾された熱充填剤粒子、装飾された熱充填剤粒子を組み込んだポリマーマトリックス複合材、及び各々を製造する方法を提供する。有利なことに、装飾された熱充填剤粒子は、加工が比較的容易な熱伝導性ポリマー複合材中に、高い体積分率で存在することができる。
第1の態様では、本開示は、装飾された粒子であって、
20~150ミクロン(μm)の平均粒径を有する単一の無機粒子コアであって、裂け目を有する不均一な外面を有する、単一の無機粒子コアと、
無機粒子コアの外面の少なくとも一部分に配置された装飾粒子を保持し、且つ裂け目を充填する、第1の結合剤と、
を含み、装飾粒子が0.05~10ミクロンの平均粒径を有する、装飾された粒子を提供する。
第2の態様では、本開示は、複合材材料であって、第2の結合剤中に保持された本開示による複数の装飾された粒子を含み、第2の結合剤が第1の結合剤と区別可能である、複合材材料を提供する。
第3の態様では、本開示は、装飾された粒子を製造するための方法であって、
当該方法が、
20~150ミクロンの平均粒径を有する無機粒子コアであって、裂け目を有する不均一な外面を有する、無機粒子コアと、
硬化性の第1の結合剤前駆体と、
0.05~10ミクロンの平均粒径を有する装飾粒子と、
を組み合わせることと、
硬化性の第1の結合剤前駆体を硬化させて第1の結合剤を形成し、それによって装飾された粒子を形成することと、
を含む、方法を提供する。
本明細書で使用するとき、
「裂け目(crevice)」という用語は、狭い亀裂又は開口部、ひび、又は割れ部を指す。
「割れ部(cleft)」という用語は、隆起部又は突出部の間の空洞、すなわち亀裂を指す。
「熱伝導性の」という用語は、50℃で少なくとも0.5ワット毎メートル.ケルビン(すなわち、W/mK又は等価でW・m-1-1)の熱伝導率を有することを意味する。
本開示の特徴及び利点は、詳細な説明並びに添付の特許請求の範囲を考慮することで、更に理解されるであろう。
本開示の一実施形態による例示的な装飾された粒子100の概略断面図である。 本開示の一実施形態による例示的な複合材材料200の概略断面図である。 SB93三水酸化アルミニウム(ATH)粒子の走査型電子顕微鏡写真である。 実施例E1-Aで製造された装飾されたSB93 ATH粒子の走査型電子顕微鏡写真である。 実施例E1-AにおけるATH及び装飾されたATH粒子の粒径分布プロットである。 A110 ATH粒子の走査型電子顕微鏡写真である。 実施例E6で製造された装飾されたA110 ATH粒子の走査型電子顕微鏡写真である。 SB93 ATH上に配置されたTM1250アルミナの走査型電子顕微鏡写真である。 SB93 ATH上に配置されたBN窒化ホウ素の走査型電子顕微鏡写真である。
明細書及び図面中の参照文字が繰り返して使用されている場合、本開示の同じ又は類似の特徴又は要素を表すことを意図している。当業者は多くの他の修正形態及び実施形態を考案することができ、それらは本開示の原理の範囲及び趣旨に含まれることを理解されたい。図は、縮尺通りに描かれていないことがある。
ここで図1を参照すると、装飾された粒子100は、20~150ミクロンの平均粒径を有する単一の無機粒子コア110を含む。無機粒子コア110は、中に裂け目130を有する不均一な外面120を有する。少なくとも部分的な層140は、裂け目130に配置された装飾粒子150を保持する第1の結合剤160を含む。装飾粒子150は、0.05~10ミクロンの平均粒径を有する。示される実施形態では、装飾された粒子110の外面170は、無機粒子コア110の外面120よりも滑らかである。
本明細書で使用するとき、用語「平均粒径」は、例えば、ASTM Test Method E2651-19「Standard Guide for Powder Particle Size Analysis」(2019),ASTM International,West Conshohocken,Pennsylvania、及びそれに引用されている参考文献に従って測定することができる平均粒径を指す。
滑らかさは、隣接する粒子と摩擦的に相互作用し得る、角張った形状部の数及び程度の観点から測定することができる。これらの摩擦相互作用は、装飾された粒子を含有する組成物において粘度を上昇させ得る。装飾された粒子及び無機粒子コアの滑らかさは、ASTM F1877-16「Standard Practice for Characterization of Particles」(2016),ASTM International,Conshohocken,Pennsylvaniaに従って、形状因子及び真円度によって測定され得る。
無機粒子コアは、例えば、無機酸化物及び水酸化物(例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、三水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ケイ素、酸化ベリリウム、酸化チタン、酸化銅、酸化第一銅)、無機窒化物(例えば、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素)、炭化物(例えば、炭化ケイ素)、ダイヤモンド、タルク、マイカ、カオリン、ベントナイト、マグネサイト、パイロフィライト、ホウ化チタン、チタン酸カルシウム、金属及びその合金(例えば、銅、アルミニウム、黄銅、鋼、青銅)、並びにこれらの組み合わせなどの無機材料を含む、その表面に裂け目を有することが可能な任意の無機材料を含んでもよい。窒化ホウ素は、c-BN(立方晶構造)、w-BN(ウルツ鉱構造)、h-BN(六方晶構造)、r-BN(菱面体構造)、又はt-BN(乱層構造)などの任意の構造を有し得る。これらの中でも、熱伝導率及びコストの観点から、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、窒化ホウ素、及び窒化アルミニウムが多くの場合好ましい。
多くの好ましい実施形態では、無機粒子コアは、少なくとも1つの熱伝導性無機材料を含む。多くの好ましい実施形態では、無機粒子コアは熱伝導性である。三水酸化アルミニウムは、無機粒子コアとして特に有用であるが、これが要件ということではない。
無機粒子コアは、20~150ミクロンの平均粒径を有する。いくつかの実施形態では、平均粒径は、30~150ミクロン、40~150ミクロン、50~160ミクロン、60~150ミクロン、70~150ミクロン、80~150ミクロン、90~150ミクロン、又は更には100~150ミクロンである。いくつかの実施形態では、平均粒径は、20~140ミクロン、20~130ミクロン、20~120ミクロン、20~110ミクロン、20~100ミクロン、20~90ミクロン、20~80ミクロン、又は更には20~70ミクロンである。いくつかの実施形態では、平均粒径は、30~140ミクロン、40~130ミクロン、50~120ミクロン、60~110ミクロン、又は70~100ミクロンである。
好適な無機コアは、商業的供給業者から容易に入手することができ、所望の平均粒径を提供するために任意選択で加工(例えば、ミル粉砕及び/又は分級)することができる。
装飾粒子は、有機及び/又は無機材料を含んでもよい。装飾粒子として使用するのに好適な例示的な材料としては、無機コアとして使用するのに好適であるものとして上に列挙したもの、並びにグラファイト、カーボンブラック、グラフェン、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
多くの好ましい実施形態では、装飾粒子は、少なくとも1つの熱伝導性無機材料を含む。多くの好ましい実施形態では、装飾粒子は熱伝導性である。三水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、及び窒化ホウ素は、装飾粒子として特に有用であるが、これが要件ということではない。
装飾粒子及び無機粒子コアが、同じ又は異なる材料を含んでもよい。
装飾粒子は、0.05~10ミクロンの平均粒径を有する。いくつかの実施形態では、平均粒径は、0.3~10ミクロン、1~10ミクロン、3~10ミクロン、5~10ミクロン、又は更には7~10ミクロンである。いくつかの実施形態では、平均粒径は、0.05~8ミクロン、0.05~7ミクロン、0.05~5ミクロン、又は更には0.05~3ミクロンである。いくつかの実施形態では、平均粒径は、0.3~9ミクロン、又は0.5~7ミクロンである。
好適な装飾粒子は、商業的供給業者から容易に入手することができ、所望の平均粒径を提供するために任意選択で加工(例えば、ミル粉砕及び/又は分級)することができる。
第1の結合剤に好適な結合剤は、無機及び/又は有機であってもよい。無機結合剤の例としては、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム(水ガラス)、又はこれらの組み合わせが挙げられる。有機結合剤の例としては、少なくとも部分的に硬化した硬化性樹脂が挙げられる。好適な硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、開環メタセシス重合(ROMP)シクロオレフィン樹脂、イソシアヌレート樹脂、フリーラジカル重合性樹脂(例えば、モノ及び/又は多官能性アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、ビニルエーテル、及び/又はマレエート)、フェノール樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、アミノプラスト樹脂、シリコーン樹脂、及び自己架橋型ポリマーラテックスが挙げられる。いくつかの場合では、例えば、フリーラジカル開始剤(熱開始剤又は光開始剤)、アミン架橋剤、及び/又は酸触媒などの硬化剤が、典型的には硬化性樹脂と組み合わせて使用される。硬化剤及び使用される相対量、並びに硬化条件の選択は、当業者の能力の範囲内である。
いくつかの実施形態では、有機結合剤は、溶液として添加された予め形成された有機ポリマーを含んでもよい。好適な有機ポリマーは、アクリルポリマー、ポリオレフィン、スチレン系ポリマー、シリコーン、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリアミン、ポリアミド、ポリエステル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
例えば、コア粒子、装飾粒子及び第1の硬化性結合剤前駆体を混合することと、混合物を噴霧乾燥することと、得られた噴霧乾燥粒子を加熱(又は光触媒若しくは光開始剤の場合には照射)して第1の硬化性結合剤前駆体を硬化させることとによって、本開示による装飾された粒子を製造することができる。得られた装飾された粒子は、所望に応じて精製及び分級することができる。
いくつかの実施形態では、装飾された粒子は、狭い粒径分布を有する。例えば、装飾された粒子は、0.1以下のスパンを有する径分布を有し得る。スパンは、量(D90-D10)/D50[式中、D90は、径分布における粒径を指し、試料中の材料の総体積の90パーセントまでが入る]として定義される。同様に、D50は、試料中の材料の総体積の50パーセントまでが入る、径分布における粒径を指し、D10は、材料の10体積パーセント未満が入る、粒径である。D10、D50、及びD90は、例えば、レーザー回折又は顕微鏡検査によって測定され得る。
本開示による装飾された粒子は、無機粒子コアの不均一な外面の少なくとも一部分に配置された装飾粒子を保持し、且つ無機粒子コアの不均一な表面の裂け目を充填する、第1の結合剤を含む。無機粒子の不均一な外面が意味するところは、外面が、隣接する相対的な突出部(protrusions)及び侵入部(intrusions)の組み合わせを含むということである。侵入部は、裂け目の形態であり得る。裂け目を充填するとは、装飾粒子を保持する第1の結合剤が裂け目の体積を占める(すなわち、充填する)ことを意味する。
いくつかの実施形態では、装飾粒子を保持する第1の結合剤は、1つ(すなわち、水平充填(level-filled))以上の裂け目を充填するだけで、無機粒子コアの裂け目に隣接する外面を露出させたままでもよい。
いくつかの実施形態では、装飾粒子を保持する第1の結合剤は、1つ以上の裂け目を過剰充填し、ひいては、裂け目に隣接する無機粒子コアの外面を更に被覆してもよい。装飾された粒子のこの状態は、本明細書では、裂け目が過剰充填されている状態と呼ばれる。
装飾された粒子のいくつかの実施形態では、装飾粒子は、第1の結合剤によって完全に囲まれている。
装飾粒子は、独立して、第1の結合剤に完全に又は部分的に浸されてもよい。
ここで図2を参照すると、複合材材料200は、第2の結合剤210中に保持された複数の装飾された粒子100を含む。第2の結合剤210は、物理的及び/又は組成的のいずれかで、装飾された粒子の第1の結合剤と区別可能である。
いくつかの場合では、複合材材料は、流動性(例えば、グリース、パテ、又はペースト)及び/又は溶融流動性(例えば、押出可能なホットメルト接着剤)である。
第2の結合剤は、硬化した硬化性の第2の結合剤前駆体、例えば、上記の硬化性の第1の結合剤前駆体について列挙されたものであってもよく、又は、例えば、固化した熱可塑性ポリマーであってもよい。例示的な熱可塑性ポリマーとしては、ポリオレフィン、ポリエステル、熱可塑性ポリウレタン、ポリカーボネート、アクリルポリマー(例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルアクリレート、ポリアクリロニトリル)、及びポリアミドが挙げられる。更なる第2の結合剤としては、炭化水素グリース及びゲル、並びにシリコーングリース及びゲルが挙げられる。いくつかの実施形態では、第2の結合剤は、感圧接着剤及び/又はホットメルト接着剤を含む。
複合材材料中の装飾された粒子の量は、0を超える任意の量であってもよい。例えば、その量は、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、又は更には少なくとも70%であってもよい。熱管理組成物の場合(例えば、装飾された粒子が熱充填剤粒子として使用される場合)、第2の結合剤中の装飾された粒子の充填レベルが高いことは、それらが熱管理の目的のために添加される場合、多くの場合望ましい。
本開示による複合材材料は、装飾された粒子を、冷却して硬質化する溶融結合剤(例えば、押出熱可塑性物質)と混合することによって調製してもよく、又は装飾された粒子を硬化性の第2の結合剤前駆体と混合し、次いで、例えば、硬化性の第2の結合剤前駆体を少なくとも部分的に硬化させることによって調製してもよい。好適な混合装置及び技術は、当該技術分野において公知である。
本開示による複合材材料は、二次粒子を含有してもよい。例えば、装飾された粒子が熱伝導性である場合、二次粒子もまた熱伝導性であってもよい。例示的な熱伝導性二次粒子としては、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化亜鉛、酸化ケイ素、酸化ベリリウム、酸化チタン、酸化銅、酸化第一銅、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、ダイヤモンド、タルク、マイカ、カオリン、ベントナイト、マグネサイト、パイロフィライト、ホウ化チタン、チタン酸カルシウム、金属(例えば、銅、アルミニウム、黄銅、鋼、青銅)、グラファイト、カーボンブラック、グラフェン、及びこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む粒子が挙げられる。また、他の熱伝導性材料が使用されてもよい。
複合材材料は、熱伝導性シーラー、熱伝導性テープ及びシート、熱伝導性パテ、並びに熱伝導性ペーストとして有用なことがある。
いくつかの実施形態では、複合材材料は、少なくとも0.5Wm-1-1(W/mKmでもある)、少なくとも1Wm-1-1、少なくとも2Wm-1-1、少なくとも2.5Wm-1-1、少なくとも5Wm-1-1、少なくとも10Wm-1-1、少なくとも15Wm-1-1、少なくとも20Wm-1-1、又は更に少なくとも30Wm-1-1の熱伝導率を有するが、より低い熱伝導率もまた使用されてもよい。
本開示の目的及び利点は以下の非限定的な実施例によって更に例証されるが、これらの実施例に引用される具体的な材料及びそれらの量、並びに他の条件及び詳細は、本開示を過度に制限するものと解釈されるべきではない。
別段の記載がない限り、実施例及び本明細書のその他の箇所における全ての部、百分率、比などは、重量基準である。
Figure 0007438455000001
試験方法
走査型電子顕微鏡法
材料を、アルミニウム試料スタブに貼り付けた両面カーボンテープ上に散布した。これらの試料片を、Pd-Au標的からの材料で60秒間スパッタコーティングした。Hitachi TM-3000卓上走査型電子顕微鏡(日立ハイテク(東京))を使用し、電圧設定について分析モードを使用して、試料片を分析した。
形状因子及び真円度の測定
ImageJソフトウェア(Rasband,W.S.,ImageJ,U.S.National Institutes, Health,Bethesda,Maryland,USA,https://imagej.nih.gov/ij/,1997-2018))を使用して、ASTM F1877-16「Standard Practice for Characterization of Particles」と一致するImageJ User Guideに従って、走査型電子顕微鏡画像を用いて、粒子の形状因子及び真円度を分析した。
熱伝導率測定方法1-LFA
熱伝導率は、ASTM E1461-13「Standard Test Method for Thermal Diffusivity by the Flash Method」(2013)ASTM International,West Conshohocken,Pennsylvaniaに従って、Laser Flash Analysis(LFA、467 HyperFlash、Netszch,Selb,Germanyから市販)によって得た。3枚の12.5mmディスクを切り出し、キャリパを用いて試料の厚さを測定し、アルキメデス法を用いて試料の密度を測定した。次いで、グラファイトの薄層を試料の両側に適用した。Netszch LFA 467 HyperFlash装置を使用して、各試料の拡散率を測定する。密度、比熱、及び拡散率の積は、試料の熱伝導率に等しい。
熱伝導率測定方法2-TIM試験機
熱伝導率は、ASTM D5470-17「Standard Test Method for Thermal Transmission Properties of Thermally Conductive Electrical Insulation Materials」(2013)ASTM International,West Conshohocken,Pennsylvaniaに従って、定常状態ガードヒーター法によって得た。AnalysisTech TIM試験機1400を使用して試料を測定した。3枚の33mmディスクを材料から打ち抜き、最初に1つの試料を測定し、次いで2つの試料を積み重ね、最後に3つの試料のスタックを積み重ねることによって、熱インピーダンスをTIM試験機で測定した。インピーダンス対スタック厚さをプロットし、線形回帰分析を使用して、曲線に対する勾配が得られる。この傾きの逆数は、ASTM D5470-17によって規定される接触抵抗からの寄与を伴わない試料の熱伝導率である。
粘度測定
試料を、25mmの平行板形状を使用して、レオメーター(ARES G2、TA Instrument、New Castle、Delaware)で測定した。ギャップは充填された試料の量に応じて変化したが、典型的には約1.5mmの範囲であった。25℃及び0.5s-1の剪断速度で測定を行った。
レーザー散乱粒径分析器
粒径分析器(Microtrac S3500,Microtrac MRB,Montgomeryville,Pennsylvania)を使用してレーザー散乱によって測定した材料の径分布。所与の材料の分散液を、様々な材料についておよそ0.3重量パーセント(重量%)の固形分で、水中で作製した。これらの分散液を測定セルに添加した。この添加は、透過率が装置の推奨レベルの間になるまで行った。供給されたソフトウェアにおける標準アルゴリズムを使用して、散乱測定値に基づく分布を決定した。
実施例E1-A(ATH-オン-ATH)
20~100ミクロンのATH粒子をポリマー結合剤及びSB93無機コア粒子上のKH101の比較的小さい(装飾)粒子でコーティングすることによって、装飾されたATH粒子を形成した(図3に示され、SB93粒子の不均一な外面における裂け目の存在を示す)。SB93粒子(9.0g)を、0.33gの、DER332とTEPAとの10:1混合物と、高剪断混合システムを用いて1200rpmで1分間混合した。KH-101(1.0g)を混合物に添加し、高剪断ミキサーを通してブレンドした。得られた粉末を、対流式オーブン内で、60℃で1時間加熱した。得られた装飾された粒子を図4に示し、KH101の装飾粒子を保持するポリマー結合剤による、SB93粒子コアの裂け目の水平充填(level-filling)を示す。
得られた装飾された粒子の粒径分布は、元のATHコア粒子SB93の粒径分布と同様であった(図5参照)。
装飾されたSB93の形状因子及び真円度の値(それぞれ0.84及び0.77)は、SB93の形状因子及び真円度(それぞれ0.68及び0.72)より高かった。
実施例E1-B(ATH-オン-ATH)
20~100ミクロンのATH粒子をポリマー結合剤及び表2に示されるATHの比較的小さい(装飾用)粒子でコーティングすることによって、装飾されたATH粒子を形成した。SB93(コア)粒子(9.0g)を、0.15重量%のAIBNを含有する1:9の比のHDDA及びEHA 0.33gと、高剪断ミキサーを使用して実施例E1-Aと同じ条件下で混合した。1グラムのKH101を混合物に添加し、同じ条件で高剪断混合システムを通してブレンドした。得られた粉末を、対流式オーブン内で、100℃で1時間加熱した。
得られた材料形状は、実施例E1-Aと実質的に同じであった。
実施例E2-A(ATH-オン-ATH)
HDDA及びEHAを1:9の比で0.15重量%のAIBNと混合することによって、アクリレート結合剤を調製した。コア粒子と装飾粒子との両方を含み、80%が44ミクロン未満であり、43%が10ミクロン未満である粒径分布を有する10.0gのA110粒子(図6に示す)を、0.33gのアクリレート結合剤と、高剪断混合システムによって1200rpmで1分間混合した。得られた粉末を、対流式オーブン内で、100℃で1時間加熱した。図7に示されるように、コーティングしたA110は球形粒子であり、これは角張った元のA110粒子とは区別される。
実施例E3-A(Al-オン-ATH)
SB93(コア)粒子(9.0g)を、0.36gの、DER332とTEPAとの10:1の比の混合物と、高剪断ミキサーを用いて1200rpmで1分間混合した。TM1250(2.2g)を混合物に添加し、同じ条件で高剪断混合システムによってブレンドした。得られた粉末を対流式オーブン内で、60℃で1時間加熱し、図8に示すように、TM1250(装飾)粒子で充填された裂け目を有する球形粒子を得た。
実施例E3-B(BNオン-ATH)
SB93(コア)粒子(9.0g)を、0.36gの、DER332とTEPAとの10:1の比の混合物と、高剪断ミキサーを用いて1200rpmで1分間混合した。CFP0075(0.9g)(装飾粒子)を混合物に添加し、実施例E2-Aと同じ条件下で高剪断ミキサーを用いてブレンドした。得られた粉末を対流式オーブン内で、60℃で1時間加熱し、図9に示すように、BNプレートによって充填された裂け目を有する球形粒子を得た。
実施例E4(LITHSILによるBN-オン-ATH)
180gのSB93(コア)粒子及び18gのCFP0075(装飾粒子)を、16gの25%LITHIL溶液を10gの蒸留水と混合することによって調製した20gのLITHSIL溶液と混合した。得られた粉末を対流式オーブン内で、110℃で12時間乾燥させた。得られた粒子は実施例E3-Bでのものと実質的に同様の形状であった。
実施例E5及びE6並びに比較例CE1及びCE2:ATH-オン-ATHで作製された熱界面材料複合材
SB93及びKH101-オン-SB93(装飾された粒子)試料のエポキシ複合材を、表2に報告されるような単峰性及び三峰性組成物を使用して調製した。三峰性充填剤の場合、体積比は3:1:1であった。特定の例では、コーティングした三峰性剤75体積%の場合、50.31gの、KH101-オン-SB93、19.35gのBF083、7.74gのBF013を、10.93gのDER 332と1.67gのTEPAとの混合物に添加した。次に、真空下で高剪断ミキサーを用いて試料を混合した。得られた材料をシリコーンシート上に注ぎ、0.762mmの公称コーティング厚さを有するノッチバーで計量し、次いで、70℃で30分間硬化させた。
エポキシ系複合材試料の熱伝導率をLFAによって測定した。単峰性複合材の場合、コーティングしたATH試料は、未コーティングのATH試料よりも高い熱伝導率値を示した。他方、三峰性組成物の場合、コーティングした粒子複合材は、未コーティングの複合材の値と比較して同様の値を示した。
Figure 0007438455000002
比較例CE3~CE7及び実施例E7~E11:ATH-オン-ATHから作製された熱界面RICON複合材材料
表3及び表4に報告されるような単峰性及び三峰性組成物を用いて、A剤及びB剤によってRICON複合材試料を調製した。表3での三峰性組成物の場合、充填剤パッケージ中のSB93(KH101-オン-SB93):BAK10:BAK2の比は、体積基準で3:1:1であった。
特定の例では、20gのRICON、2gのEFKA PL 5635、80gのコーティングしたA110、及び0.5gのR805を、真空条件下で高剪断ミキサーを用いて混合することによって、A剤を調製した。
特定の例では、3gのPRIPOL 2033、1gのFARMIN D2098、1gのEFKA PL 5635、1gのBYK108、90gのコーティングしたA 110粒子、0.5gのR805を、真空条件下で高剪断ミキサーを用いて混合することによって、B剤を調製した。
熱伝導率測定を準備するために、真空条件下で高剪断ミキサーを使用して、A剤及びB剤を1:1の体積比で混合した。得られた材料をシリコーンシート上に注ぎ、0.762mmのノッチバーで計量し、次いで、25℃で14時間硬化させた。
表3に示されるように、KH101-オン-SB93のA剤複合材(E7及びE8)は、SB93複合材(CE3及びCE4)と比較して、単峰性及び三峰性組成の両方について、0.5s-1の剪断速度ではるかに低い粘度を示した。
表4は、異なる体積%のRICONを有する未コーティング及びコーティングしたA110 ATHの組成を、粘度及び熱伝導率値と共に報告する。粘度値はA剤で得られ、熱伝導率は硬化したA剤とB剤との混合物によって得られた。表4に示されるように、コーティングしたA110のA剤複合材試料(E9~E11)は、A110複合材試料(CE5~CE7)と比較して、全ての場合においてはるかに低い粘度を示した。一方、コーティングしたA110複合材の熱伝導率は、A110複合材の熱伝導率と同様であった。
Figure 0007438455000003
Figure 0007438455000004
参照により組み込まれた本出願において引用された参照文献、特許、及び特許出願はいずれも一貫した方法で組み込まれる。組み込まれた参照文献の一部分と本出願との間に不一致又は矛盾がある場合、本出願における情報が優先するものとする。前述の記載は、当業者が、特許請求の範囲に記載の開示を実践することを可能にするためのものであり、本開示の範囲を限定するものと解釈すべきではなく、本開示の範囲は特許請求の範囲及びその全ての等価物によって定義される。
本発明は以下の態様を包含する。
(1)装飾された粒子であって、
20~150ミクロンの平均粒径を有する単一の無機粒子コアであって、複数の裂け目を有する不均一な外面を有する、単一の無機粒子コアと、
前記無機粒子コアの前記外面の少なくとも一部分に配置された装飾粒子を保持し、且つ前記裂け目を充填する、第1の結合剤と、
を含み、前記装飾粒子が0.05~10ミクロンの平均粒径を有する、装飾された粒子。
(2)前記無機粒子コア及び前記装飾粒子が熱伝導性である、項目1に記載の装飾された粒子。
(3)前記無機粒子コアが三水酸化アルミニウムを含む、項目1又は2に記載の装飾された粒子。
(4)前記単一の無機粒子コアが外面を有し、前記装飾された粒子が外面を有し、前記装飾された粒子の外面が、前記無機粒子コアの外面よりも滑らかである、項目1~3のいずれかに記載の装飾された粒子。
(5)前記無機粒子コアと前記装飾粒子が同じ組成を有する、項目1~4のいずれかに記載の装飾された粒子。
(6)前記無機粒子コアと前記装飾粒子が同じ組成を有しない、項目1~4のいずれかに記載の装飾された粒子。
(7)前記装飾粒子が、三水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、又は酸化アルミニウムのうちの少なくとも1つを含む、項目1~6のいずれかに記載の装飾された粒子。
(8)前記装飾粒子が0.5~7ミクロンの平均粒径を有する、項目1~7のいずれかに記載の装飾された粒子。
(9)前記第1の結合剤が少なくとも1つの有機ポリマーを含む、項目1~8のいずれかに記載の装飾された粒子。
(10)前記少なくとも1つの有機ポリマーが、無水マレイン酸で官能化されたポリブタジエンを含む、項目9に記載の装飾された粒子。
(11)前記第1の結合剤が無機である、項目1~9のいずれかに記載の装飾された粒子。
(12)前記有機ポリマーが、アクリルポリマー、ポリオレフィン、スチレン系ポリマー、シリコーン、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリアミン、ポリアミド、ポリエステル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、項目1~11のいずれかに記載の装飾された粒子。
(13)複数の、項目1~12のいずれかに記載の装飾された粒子。
(14)第2の結合剤中に保持された項目13に記載の複数の装飾された粒子を含む複合材材料であって、前記第2の結合剤が前記第1の結合剤と区別可能である、複合材材料。
(15)装飾された粒子を製造するための方法であって、前記方法が、
20~150ミクロンの平均粒径を有する無機粒子コアであって、裂け目を有する不均一な外面を有する、無機粒子コアと、
硬化性の第1の結合剤前駆体と、
0.05~10ミクロンの平均粒径を有する装飾粒子と、
を組み合わせることと、
前記硬化性の第1の結合剤前駆体を硬化させて第1の結合剤を形成し、それによって前記装飾された粒子を形成することと、
を含む、方法。
(16)前記無機粒子コア及び前記装飾粒子が熱伝導性である、項目15に記載の方法。
(17)前記無機粒子コアが三水酸化アルミニウムを含む、項目15又は16に記載の方法。
(18)前記無機粒子コアが外面を有し、前記装飾された粒子が外面を有し、前記装飾された粒子の外面が、前記無機粒子コアの外面よりも滑らかである、項目15~17のいずれかに記載の方法。
(19)前記無機粒子コアと前記装飾粒子が同じ組成を有する、項目15~18のいずれかに記載の方法。
(20)前記無機粒子コアと前記装飾粒子が同じ組成を有しない、項目15~19のいずれかに記載の方法。
(21)前記装飾粒子が、三水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、又は水酸化アルミニウムのうちの少なくとも1つを含む、項目15~20のいずれかに記載の方法。
(22)前記装飾粒子が0.5~7ミクロンの平均粒径を有する、項目14~19のいずれかに記載の方法。
(23)前記装飾粒子が、三水酸化アルミニウム、六方晶窒化ホウ素、又は酸化アルミニウムのうちの少なくとも1つを含む、項目14~22のいずれかに記載の方法。
(24)前記第1の結合剤が無機である、項目14~23のいずれかに記載の方法。
(25)前記硬化性の第1の結合剤前駆体を硬化させることが、加熱することを含む、項目24に記載の方法。
(26)前記第1の結合剤前駆体が少なくとも1つの有機ポリマーを含む、項目14~23のいずれかに記載の装飾された粒子。
(27)前記少なくとも1つの有機ポリマーが、無水マレイン酸で官能化されたポリブタジエンを含む、項目26に記載の装飾された粒子。

Claims (15)

  1. 装飾された粒子であって、
    20~150ミクロンの平均粒径を有する単一の無機粒子コアであって、三水酸化アルミニウムを含み、複数の裂け目を有する不均一な外面を有する、単一の無機粒子コアと、
    前記無機粒子コアの前記外面の少なくとも一部分に配置された装飾粒子を保持し、且つ前記裂け目を充填する、第1の結合剤と、
    を含み、前記装飾粒子が0.05~10ミクロンの平均粒径を有する、装飾された粒子。
  2. 前記無機粒子コア及び前記装飾粒子が熱伝導性である、請求項1に記載の装飾された粒子。
  3. 前記単一の無機粒子コアが外面を有し、前記装飾された粒子が外面を有し、前記装飾された粒子の外面が、前記無機粒子コアの外面よりも滑らかである、請求項1又は2に記載の装飾された粒子。
  4. 装飾された粒子であって、
    20~150ミクロンの平均粒径を有する単一の無機粒子コアであって、複数の裂け目を有する不均一な外面を有する、単一の無機粒子コアと、
    前記無機粒子コアの前記外面の少なくとも一部分に配置された装飾粒子を保持し、且つ前記裂け目を充填する、第1の結合剤と、
    を含み、前記装飾粒子は0.05~10ミクロンの平均粒径を有し、前記無機粒子コアと前記装飾粒子は同じ組成を有する、装飾された粒子。
  5. 前記無機粒子コア及び前記装飾粒子が熱伝導性である、請求項4に記載の装飾された粒子。
  6. 前記単一の無機粒子コアが外面を有し、前記装飾された粒子が外面を有し、前記装飾された粒子の外面が、前記無機粒子コアの外面よりも滑らかである、請求項4又は5に記載の装飾された粒子。
  7. 前記無機粒子コアと前記装飾粒子が同じ組成を有しない、請求項1~3のいずれか一項に記載の装飾された粒子。
  8. 装飾された粒子であって、
    20~150ミクロンの平均粒径を有する単一の無機粒子コアであって、複数の裂け目を有する不均一な外面を有する、単一の無機粒子コアと、
    前記無機粒子コアの前記外面の少なくとも一部分に配置された装飾粒子を保持し、且つ前記裂け目を充填する、第1の結合剤と、
    を含み、前記装飾粒子は0.05~10ミクロンの平均粒径を有し、前記装飾粒子は、三水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、又は酸化アルミニウムのうちの少なくとも1つを含む、装飾された粒子。
  9. 前記無機粒子コア及び前記装飾粒子が熱伝導性である、請求項8に記載の装飾された粒子。
  10. 前記単一の無機粒子コアが外面を有し、前記装飾された粒子が外面を有し、前記装飾された粒子の外面が、前記無機粒子コアの外面よりも滑らかである、請求項8又は9に記載の装飾された粒子。
  11. 前記装飾粒子が0.5~7ミクロンの平均粒径を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の装飾された粒子。
  12. 前記第1の結合剤が少なくとも1つの有機ポリマーを含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の装飾された粒子。
  13. 前記少なくとも1つの有機ポリマーが、無水マレイン酸で官能化されたポリブタジエンを含む、請求項12に記載の装飾された粒子。
  14. 前記第1の結合剤が無機である、請求項1~13のいずれか一項に記載の装飾された粒子。
  15. 前記有機ポリマーが、アクリルポリマー、ポリオレフィン、スチレン系ポリマー、シリコーン、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリアミン、ポリアミド、ポリエステル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項12に記載の装飾された粒子。
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