JP2002080685A - 水性分散液 - Google Patents

水性分散液

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種基材との接着性や密着性、貯蔵安定性、
耐候性、耐水性等に優れる水性分散液を提供する。 【解決手段】 オレフィン系単量体単位から主としてな
る重合体ブロック(A)とカルボキシル基または無水カ
ルボン酸基を有するビニル系単量体の単位2〜100モ
ル%および該ビニル系単量体と共重合可能な他のビニル
系単量体の単位98〜0モル%からなる重合体ブロック
(B)とから構成されるブロック共重合体を前記カルボ
キシル基または無水カルボン酸基に対して0.05当量
以上の塩基性物質の水溶液に分散してなる水性分散液
(I)に、該水性分散液(I)中の固形分100重量部
に対して硬化剤(II)を0.1〜20重量部配合して
なる水性分散液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性分散液に関す
る。本発明の水性分散液は、各種基材との接着性や密着
性、貯蔵安定性、耐候性等に優れる。また本発明の水性
分散液からなるコーティング剤によって得られたコーテ
ィング層は耐水性と耐溶剤性に優れる。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹
脂は、加工性、耐水性、耐油性等の樹脂特性が優れる上
に安価であることから、家庭電化製品や自動車部品用プ
ラスティックとして多量に使用されており、その付加価
値を高めるためにポリオレフィン成形品の表面に塗装を
施したり、他の樹脂との積層体を形成することが試みら
れているが、ポリオレフィンは極性が低く、一般の塗料
や他の樹脂との接着性が悪いという問題がある。
【0003】この問題を解決するために、あらかじめポ
リオレフィン成形品の表面をクロム酸、火炎、コロナ放
電、プラズマ、溶剤等を用いて処理することにより成形
品表面の極性を高め、塗料や他の樹脂との接着性を改善
することが従来より試みられてきたが、これらの処理に
おいては、複雑な工程を必要としたり、腐食性の薬剤を
多量に使用するため危険を伴ったりするといった問題点
があった。
【0004】このような状況下に、ポリオレフィン成形
品の表面を塩素化ポリオレフィンを主成分とするプライ
マーで下塗りする方法が提案されたが、塩素化ポリオレ
フィンは人体に対して有害なトルエン、キシレン等の芳
香族系有機溶媒に溶解させて使用することから、安全性
や環境上の問題が生じるといった欠点があった。そこで
塩素化ポリオレフィンを水性分散化する方法(特開平1
−256556号公報、特開平4−218548号公報
参照)が提案されたが、この方法においても芳香族系有
機溶剤の使用を完全になくすことは困難である上に、得
られる塗布皮膜の耐候性が劣るという欠点がある。さら
に、廃棄物焼却時の塩酸ガス発生やリサイクル等の面か
ら塩素を含有しない水性分散型接着剤が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、本発明の目
的は、各種基材との接着性や密着性、貯蔵安定性、耐候
性、耐水性等に優れる水性分散液を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、オレフィン系単量体単位から主としてなる重合
体ブロック(A)とカルボキシル基または無水カルボン
酸基を有するビニル系単量体の単位2〜100モル%お
よび該ビニル系単量体と共重合可能な他のビニル系単量
体の単位98〜0モル%からなる重合体ブロック(B)
とから構成されるブロック共重合体(I)を前記カルボ
キシル基または無水カルボン酸基に対して0.05当量
以上の塩基性物質の水溶液に分散してなる水性分散液
(I)に、該水性分散液(I)の固形分に対して硬化剤
(II)を0.2〜20重量%配合してなる水性分散液
を提供することによって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明におけるブロック共重合体
(I)は、以下に述べる重合体ブロック(A)および重
合体ブロック(B)から構成されており、例えば、AB
型ジブロック共重合体、ABA型トリブロック共重合
体、BAB型トリブロック共重合体などを挙げることが
できる。これらのなかでも、AB型ジブロック共重合体
が好ましい。
【0008】ブロック共重合体(I)を構成する重合体
ブロック(A)は、オレフィン系単量体単位から主とし
てなる重合体ブロックである。重合体ブロック(A)に
おけるオレフィン系単量体単位の含有量としては、重合
体ブロック(A)の全構造単位の合計モル数に基づいて
50〜100モル%の範囲内であることが好ましく、7
0〜100モル%の範囲内であることがより好ましく、
80〜100モル%の範囲内であることがさらに好まし
い。重合体ブロック(A)におけるオレフィン系単量体
単位の含有量は、重合体ブロック(A)の全構造単位の
合計モル数に基づいて100モル%であることが最も好
ましい。
【0009】オレフィン系単量体単位としては、例え
ば、エチレン;プロピレン、1−ブテン、2−メチル−
1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ペンテン、
4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−オクタデセン等のα−オレフィ
ン;2−ブテン;イソブチレン、ブタジエン、イソプレ
ン等の共役ジエン;ビニルシクロヘキサン;シクロペン
タジエン;β−ピネンなどから誘導される単位を挙げる
ことができ、重合体ブロック(A)は、これらのうち1
種または2種以上を含有することができる。重合体ブロ
ック(A)は、エチレンまたはプロピレンから誘導される
単位を含むのが好ましく、プロピレンから誘導される単
位からなる重合体ブロック、プロピレンから誘導される
単位およびエチレンから誘導される単位からなる共重合
体ブロック、プロピレンから誘導される単位およびプロ
ピレン以外の他のα−オレフィンから誘導される単位か
らなる共重合体ブロック、エチレンから誘導される単位
からなる重合体ブロックまたはエチレンから誘導される
単位およびプロピレン以外の他のα−オレフィンから誘
導される単位からなる共重合体ブロックを含有する重合
体ブロックであるのがより好ましい。上記のオレフィン
系単量体単位がブタジエン、イソプレン、シクロペンタ
ジエン等の共役ジエンから誘導される単位の場合には、
残存する不飽和結合が水素添加されていてもよい。
【0010】重合体ブロック(A)は、必要に応じて、
上記のオレフィン系単量体と共重合可能なビニル系単量
体から誘導される単位を0〜50モル%の範囲内の割合
で含有することができる。該単量体単位の含有量は、0
〜30モル%の範囲内であることが好ましく、0〜20
モル%の範囲内であることがより好ましい。上記のオレ
フィン系単量体と共重合可能なビニル系単量体として
は、例えば、(メタ)アクリロニトリル;酢酸ビニル、
ピバリン酸ビニル等のビニルエステル;メチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリルアミド;N
−ビニル−2−ピロリドンなどを挙げることができ、こ
れらのうち1種または2種以上を用いることができる。
これらのなかでも、メチルアクリレート、エチルアクリ
レート、アクリロニトリルが好ましい。
【0011】本発明におけるブロック共重合体を構成す
る重合体ブロック(B)は、カルボキシル基または無水
カルボン酸基を有するビニル系単量体の単位を重合体ブ
ロック(B)の全構造単位のモル数に基づいて2〜10
0モル%含有しており、水性分散液から形成されるコー
ティング層の耐水性の観点から、該単位の含有量は2〜
50モル%の範囲内であることが好ましく、2〜45モ
ル%の範囲内であることがより好ましく、2〜30モル
%の範囲内であることがさらに好ましい。
【0012】カルボキシル基を有するビニル系単量体と
しては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、ケイ皮酸、イタコン酸、マレイン酸などを挙げるこ
とができ、これらのうち1種または2種以上を用いるこ
とができる。これらのなかでも、アクリル酸、メタクリ
ル酸が好ましい。
【0013】無水カルボン酸基(式:-CO-O-CO-で示さ
れる基)を有するビニル系単量体としては、例えば、無
水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、ブ
テニル無水コハク酸、テトラヒドロ無水フタル酸などを
挙げることができ、これらのうち1種または2種以上を
用いることができる。これらのなかでも、無水マレイン
酸が好ましい。
【0014】重合体ブロック(B)は、上記のカルボキ
シル基または無水カルボン酸基を有するビニル系単量体
と共重合可能な他のビニル系単量体の単位を重合体ブロ
ック(B)の全構造単位のモル数に基づいて0〜98モ
ル%、好ましくは50〜98モル%、より好ましくは5
5〜98モル%、さらに好ましくは70〜98モル%の
割合で含有することができる。上記の他のビニル系単量
体としては、スチレン、p−スチレンスルホン酸および
そのナトリウム塩、カリウム塩等のスチレン系単量体;
(メタ)アクリロニトリル;酢酸ビニル、ピバリン酸ビ
ニル等のビニルエステル;メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート、ドデシル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸
エステル;(メタ)アクリルアミド;N−ビニル−2−
ピロリドンなどを挙げることができ、これらのうち1種
または2種以上を用いることができる。これらのなかで
も、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、スチレン、アクリロニトリルが好ましい。
【0015】重合体ブロック(A)の数平均分子量とし
ては、1,000〜100,000の範囲内であること
が好ましく、1,000〜20,000の範囲内である
ことがより好ましい。重合体ブロック(B)の数平均分
子量としては、1,000〜100,000の範囲内で
あることが好ましく、1,000〜20,000の範囲
内であることがより好ましい。ブロック共重合体の数平
均分子量としては、2,000〜200,000の範囲
内であることが好ましく、2,000〜40,000の
範囲内であることがより好ましい。なお、本明細書でい
う数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)法により、標準ポリスチレン検量線か
ら求めた値である。また、ブロック共重合体(I)にお
ける、重合体ブロック(A)と重合体ブロック(B)の
重量割合は、重合体ブロック(A)/重合体ブロック
(B)=3/1〜1/3の範囲内であることが好まし
く、重合体ブロック(A)/重合体ブロック(B)=2
/1〜1/2の範囲内であることがより好ましい。
【0016】本発明におけるブロック共重合体(I)
は、例えば、末端にメルカプト基を有する重合体ブロッ
ク(A)の存在下に、重合体ブロック(B)を構成する
単量体成分をラジカル重合することにより製造すること
ができる。この方法によれば、目的とする数平均分子量
および分子量分布を有するブロック共重合体(I)を簡
便かつ効率的に製造することができる。
【0017】末端にメルカプト基を有する重合体ブロッ
ク(A)は、各種の方法により製造することができ、例
えば、末端に二重結合を有するポリオレフィン系重合体
に、チオ−S−酢酸、チオ−S−安息香酸、チオ−S−
プロピオン酸、チオ−S−酪酸またはチオ−S−吉草酸
などを付加させた後、酸またはアルカリで処理する方
法、アニオン重合法によりポリオレフィンを製造する際
の停止剤としてエチレンスルフィドを用いる方法などに
より製造することができる。
【0018】本発明の水性分散液において、上記したブ
ロック共重合体(I)100重量部に対してオレフィン
系重合体を1〜200重量部配合すると、該水性分散液
から形成されるコーティング層の強度が向上する場合が
ある。オレフィン系重合体の配合量としては、水性分散
液の貯蔵安定性と得られるコーティング層の強度のバラ
ンスの観点から、ブロック共重合体(I)100重量部
に対して1〜100重量部の範囲内であることが好まし
く、1〜50重量部の範囲内であることがより好まし
い。オレフィン系重合体の配合量が200重量部を超え
ると、得られる水性分散液における分散物質の平均粒子
径が大きくなり、水性分散液の貯蔵安定性が低下する。
【0019】上記のオレフィン系重合体としては、例え
ば低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、超低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン
−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−α−オレフィ
ン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、エ
チレン−プロピレン−ジエン(またはトリエン)三元共
重合体などが挙げられ、これらのうちの1種または2種
以上を用いることができる。上記のエチレン−α−オレ
フィン共重合体におけるα−オレフィンとしては、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンな
どが挙げられ、エチレン−プロピレン−ジエン(または
トリエン)三元共重合体におけるジエン(またはトリエ
ン)としては、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタ
ジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチ
ル−1,6−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オク
タジエン等の鎖状非共役ジエン;シクロヘキサジエン、
ジクロロペンタジエン、メチルテトラヒドロインデン、
5−ビニルノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボ
ルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イソプ
ロピリデン−2−ノルボルネン、6−クロロメチル−5
−イソプロペニル−2−ノルボルネン等の環状非共役ジ
エン;2,3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネ
ン、2−エチリデン−3−イソプロピリデン−5−ノル
ボルネン、2−プロペニル−2,2−ノルボルナジエ
ン、1,3,7−オクタトリエン、1,4,9−デカト
リエン等のトリエンなどが挙げられる。また、上記のオ
レフィン系重合体は変性されていてもよく、該変性は、
塩素化、臭素化等のハロゲン化;クロロスルフォン化;
エポキシ化;ヒドロキシル化;無水カルボン酸化;カル
ボン酸化などの公知の諸法を用いて行うことができる。
【0020】上記したブロック共重合体(I)および必
要に応じて配合されるオレフィン系重合体を、ブロック
共重合体(I)の重合体ブロック(B)におけるカルボ
キシル基または無水カルボン酸基に対して0.05当量
以上の塩基性物質の水溶液に前記ブロック共重合体
(I)の融点以上の温度で分散させることにより、本発
明における水性分散液(I)を製造することができる。
なお、上記のオレフィン系重合体を含む水性分散液
(I)を製造する場合には、ブロック共重合体(I)お
よびオレフィン系重合体のうち、融点が高い方の重合体
の融点以上の温度で上記の水溶液に分散させるのがよ
い。上記の分散を上記の融点より低い温度で行うと、分
散物質の平均粒径が大きくなり、水性分散液(I)の安
定性が低下する。
【0021】上記の分散は、攪拌手段を備えた耐圧容器
を用いて行なうことができ、攪拌手段としては、特に限
定されないが、大きな剪断力を生じさせる観点から、タ
ービン型攪拌機、コロイドミル、ホモミキサー、ホモジ
ナイザーが好ましい。また、分散は、可動式の攪拌装置
を備えたラインミキサーや「スタティックミキサー」
(商品名、株式会社ノリタケ製)などの非可動式のライ
ン式の混合機を使用して実施してもよい。
【0022】上記の塩基性物質としては、アンモニア、
ヒドロキシアミン、水酸化アンモニウム、ヒドラジン、
ヒドラジン水和物、(ジ)メチルアミン、(ジ)エチル
アミン、(ジ)プロピルアミン、(ジ)ブチルアミン、
(ジ)ヘキシルアミン、(ジ)オクチルアミン、(ジ)
エタノールアミン、(ジ)プロパノールアミン、N−メ
チルジエタノールアミン、トリエチルアミン、N,N−
ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノー
ルアミン、2−ジメチルアミノ−2−メチル−1−プロ
パノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノー
ル、シクロヘキシルアミン、テトラメチルアンモニウム
ヒドロキシド等のアミン化合物;酸化ナトリウム、過酸
化ナトリウム、酸化カリウム、過酸化カリウム、酸化カ
ルシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウム等の金属
酸化物;水酸化バリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム等の
金属水酸化物;水素化ナトリウム、水素化カリウム、水
素化カルシウム等の金属水素化物;炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸水素カルシウム等の炭酸塩;酢酸ナトリウム、酢酸
カリウム、酢酸カルシウム等の酢酸塩などが挙げられ
る。これらのうちでも、入手の容易さ、水性分散液の安
定性の観点から、アンモニア、(ジ)メチルアミン、
(ジ)エチルアミン、(ジ)プロピルアミン、N−メチ
ルジエタノールアミン、トリエチルアミン、N,N−ジ
メチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノール
アミン、2−ジメチルアミノ−2−メチル−1−プロパ
ノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、
(ジ)ブチルアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムが好ましく、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムがより好ましい。
【0023】これらの塩基性物質は水溶液として用いら
れる。塩基性物質の使用量は、ブロック共重合体(I)
の重合体ブロック(B)におけるカルボキシル基または
無水カルボン酸基に対して0.05当量以上であり、分
散粒子径を微細化する観点から、0.2〜5.0当量の
範囲内であることが好ましく、0.3〜1.5当量の範
囲内であることがより好ましい。なお、カルボキシル基
1モルに対する1当量とは、塩基性物質1モル当量であ
り、無水カルボン酸基1モルに対する1当量とは、塩基
性物質2モル当量である。
【0024】水性分散液(I)におけるブロック共重合
体(I)と塩基性物質の水溶液との配合割合は、ブロッ
ク共重合体(I)5〜70重量部に対して塩基性物質の
水溶液95〜30重量部の範囲内であるのが好ましい。
【0025】本発明の水性分散液に配合される硬化剤
(II)とは、ブロック共重合体(I)におけるカルボ
キシル基または酸無水物基と反応する官能基を1分子中
に2個以上有する水溶性または水分散性の化合物であ
る。硬化剤が有する官能基としては、例えば、エポキシ
基、アジリジン基、オキサゾリン基、カルボジイミド基
およびイソシアネート基などが挙げられる。
【0026】本発明で使用される硬化剤としては、エポ
キシ化合物が好ましく、エピクロルヒドリンとビスフェ
ノール類または多価アルコールとを反応させて得られ
る、分子内にエポキシ基を有する縮合化合物が好まし
い。エポキシ化合物のエポキシ当量(エポキシ基1当量
当たりの重量)は、50〜2500の範囲内であること
が好ましく、100〜1000の範囲内であることがよ
り好ましい。また、エポキシ化合物の分子量としては、
150〜5000の範囲内であることが好ましく、20
0〜3000の範囲内であることがより好ましい。
【0027】エポキシ化合物の具体例として、ソルビト
ールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジ
ルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジ
グリセロールポリグリシジルエーテル、トリグリシジル
−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロール
プロパンポリグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシ
ジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエ
ーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポ
リプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリテ
トラメチレングリコールジグリシジルエーテル、アリル
グリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエ
ーテル、フェニルグリシジルエーテル、フェノール(エ
チレンオキサイド)グリシジルエーテル、p−t−ブチ
ルフェニルグリシジルエーテル、ラウリルアルコール
(エチレンオキサイド)グリシジルエーテル、アジピン
酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸グリシジルエス
テル、ハイドロキノンジグリシジルエーテル、ビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグ
リシジルエーテル、テレフタル酸ジグリシジルエステ
ル、グリシジルフタルイミド、ジブロモフェニルグリシ
ジルエーテル、ジブロモネオペンチルグリコールジグリ
シジルエーテル等を挙げることができる。特に、塗料と
の密着性に優れる水性分散液が得られ、また、水性分散
液の調製の容易さ等の点から、エチレングリコールジグ
リシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテルが
好ましい。
【0028】これらのエポキシ化合物は、水性分散液の
形態で容易に入手することができる。例えば、ナガセ化
成工業からデナコール、デナキャスト等の商品名、カネ
ボウNSCからエポルジョン等の商品名で市販されてい
るものなどが挙げられる。また、水溶性エポキシ化合物
については市販品を待たずとも、容易に水溶液を得るこ
とができる。
【0029】本発明で使用する硬化剤(II)として、
エポキシ化合物以外のものを例示すると、PZ−33
(商品名;株式会社日本触媒製)などのアジリジン化合
物;WS−500(商品名;株式会社日本触媒製)、K
−2030E(商品名;株式会社日本触媒製)などのオ
キサゾリン化合物;カルボジライトE−01(商品名;
日清紡績株式会社製)、カルボジライトV−02(商品
名;日清紡績株式会社製)などのカルボジイミド化合
物;CR−60N(商品名;大日本インキ化学工業株式
会社製)、タケラックWD(商品名;武田薬品工業株式
会社製)などのイソシアネート化合物が挙げられる。
【0030】硬化剤(II)の配合量は、水性分散液
(I)中の固形分に対して0.2〜20重量%の範囲内
である。該配合量が0.2重量%未満である場合には、
水性分散液から形成されるコーティング層の耐溶剤性お
よび耐久性などが十分ではなく、20重量%を超えて余
りに多量に使用する場合には、水性分散液のポリオレフ
ィン素材への付着性などが十分ではない。
【0031】本発明の水性分散液には、必要に応じて、
増粘剤、消泡剤等を添加することができる。増粘剤とし
ては、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセ
ルロース、ポリリン酸ナトリウム、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸ナトリウム、カゼイン、ビニルアル
コ−ル−メタクリル酸共重合体、デンプン、蛋白質等の
水溶性高分子を挙げることができる。
【0032】さらに、塗布される素材の濡れ性を改善す
るために、本発明の水性分散液に対し、少量の有機溶剤
を添加してもよい。また、本発明の水性分散液は、上記
の化合物の他に、必要に応じて、酸化防止剤、耐候安定
剤、熱分解防止剤、紫外線吸収剤等の各種安定剤;酸化
チタン、有機顔料等の着色剤;カーボンブラック、フェ
ライト等の導電性付与剤;有機または無機系のフィラー
を含有していてもよい
【0033】酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ
−t−ブチル−p−クレゾール、o−t−ブチル−p−
クレゾール、テトラキス−[メチレン−3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]メタン、β−ナフチルアミン、p−フェニレンジ
アミン等を挙げることができる。
【0034】紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノン、2−(2’−ジヒドロキ
シ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロ
ルベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−t
−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロルベンゾト
リアゾ−ル、ビス(2,2’,6,6’)−テトラメチ
ル−4−ピペリジン)セバケート等が挙げられる。有機
系フィラーとしては、例えば、木粉、パルプ粉、レーヨ
ン、ビニロン、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイ
ミド、ポリテトラフルオロエチレン等の高分子の粒子な
どが挙げられる。また、無機系のフィラーとしては、例
えば、タルク、クレー、カオリン、マイカ等のケイ酸
塩、シリカ、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛等の酸化
物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシム等の水酸化
物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸塩、硫
酸バリウム、硫酸カルシウム等の硫酸塩などが挙げられ
る。
【0035】本発明の水性分散液における分散物質の平
均粒子径は、水性分散液の貯蔵安定性、各種基材との密
着性、接着性の観点から、0.05〜2μmの範囲内で
あることが好ましく、0.05〜1μmの範囲内である
ことがより好ましい。本発明の水性分散液は、分散物質
の粒子径が小さいため、相分離が起こりにくく、貯蔵安
定性が良好である。そして、本発明の水性分散液は、ポ
リオレフィン系樹脂などの非極性基材、特にポリプロピ
レンに対する接着性や密着性に優れている。さらに、極
性基材に対する接着性にも優れることから、コーティン
グ剤(塗装や接着の際のプライマー、塗料、接着剤、表
面改質剤)などとして有用である。
【0036】本発明の水性分散液は、例えば、高圧法ポ
リエチレン、中低圧法ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ−4−メチル−ペンテン等のポリオレフィンや、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合
体、プロピレン−ブテン共重合体、エチレン−プロピレ
ン−ジエンターポリマー等のポリオレフィン共重合体か
らなる成形品に使用されるコーティング剤として好適に
用いることができる。
【0037】さらに、本発明の水性分散液は、上記のポ
リオレフィンやその他の重合体以外にも、ポリプロピレ
ンと合成ゴムからなる成形品、ポリアミド樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、
ポリカーボネート樹脂等からなる成形品、さらには鋼板
や電着処理鋼板等の表面処理にも用いることができる。
また、ポリウレタン樹脂、脂肪酸変性ポリエステル樹
脂、オイルフリーポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エ
ポキシ樹脂等を主成分とする塗料、接着剤等を塗布する
表面に下塗し、その表面への塗料、接着剤等の付着性を
改善するとともに、鮮映性、低温衝撃性等に優れる塗膜
を形成する目的にも用いることができる。
【0038】すなわち、本発明の水性分散液は、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィンからなる自動車バンパー等
の成形品、ポリプロピレンと合成ゴムからなる自動車バ
ンパー等の成形品、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂等を用いたSMC成形品、ガラス繊維強化ポリアミ
ド樹脂成形品、ポリウレタン樹脂成形品、カチオン電着
塗装鋼板等に下塗りして、これらの成形品の表面への塗
料、接着剤等の付着性を改善するプライマーとして好適
である。
【0039】また、本発明の水性分散液を主成分とする
コーティング剤が適用される成形品は、上記の各種重合
体あるいは樹脂が、射出成形、圧縮成形、中空成形、押
出成形、回転成形等の公知の成形法のいずれの方法によ
って成形されたものであってもよい。
【0040】本発明の水性分散液を成形品の表面に適用
する際に、通常、行われている塩素系溶剤、例えば、
1,1,1−トリクロルエタン、1,1,1−トリクロ
ルエチレン等による前処理あるいは蒸気洗浄を行う必要
はなく、適用する前に、エタノール、イソプロピルアル
コール等のアルコール類で洗浄するか、弱酸性あるいは
弱アルカリ性の水溶液で洗浄すればよい。
【0041】本発明の水性分散液を成形品の表面に適用
する方法としては、噴霧塗布が好適であり、例えば、ス
プレーガンにて成形品の表面に吹き付けられる。成形品
への塗布は常温で行えばよく、塗布した後、自然乾燥や
加熱強制乾燥等、適宜の方法によって乾燥され、コーテ
ィング層を形成することができる。
【0042】以上のように、成形品の表面に本発明の水
性分散液を塗布し、乾燥させた後、該成形品の表面に
は、静電塗装、吹き付け塗装、刷毛塗り等の方法によっ
て塗料、接着剤等を塗布することができる。塗料、接着
剤等の塗布は、下塗りした後、上塗りする方法で行って
もよい。用いられる塗料、接着剤の種類は特に制限され
ないが、本発明の水性分散液は、溶剤型熱可塑性アクリ
ル樹脂塗料、溶剤型熱硬化性アクリル樹脂塗料、アクリ
ル変性アルキド樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、ポリウレ
タン樹脂塗料、メラミン樹脂塗料等を用いる塗装の場合
に、成形品に予め下塗りして塗料付着性の高いプライマ
ー層を形成することができるため、好ましい。塗料、接
着剤等を塗布した後、ニクロム線ヒーター、赤外線ヒー
ター、高周波ヒーター等によって加熱する通常の方法に
従って硬化させて、所望の塗膜を表面に有する成形品を
得ることができる。塗膜を硬化させる方法は、成形品の
材質、形状、使用する塗料、接着剤等の性状等によって
適宜選ばれる。
【0043】さらに、本発明の水性分散液は、紙、木、
金属、プラスティック等よりなる各種形状の物品(成形
体、フィルム、シート等)のコーティング剤(防水用
途、離型用途、ヒートシール用途、ラミネート加工等に
おける異種素材の接着剤用途、インキ用途、塗料のプラ
イマー用途等);水性塗料,水性インキの改質剤(顔料
分散、光沢付与、耐摩耗性付与、耐水化等);インクジ
ェットインキやカラーコピーのバインダー;トナーの改
質剤;つやだし剤;金属表面処理剤などとしても有用で
ある。
【0044】
【実施例】以下に、実施例により本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではな
い。なお、下記の実施例および比較例において、分散粒
子の平均粒子径測定および塗装性試験は、次のようにし
て行った。 (平均粒子径測定)大塚電子株式会社製「ELS80
0」を用いて光散乱法により測定した。
【0045】(塗装性試験) 1.碁盤目試験 JIS K5400に記載されている碁盤目試験の方法
に準じて碁盤目を付けた試験片を作成し、セロテープ
〔商品名、ニチバン(株)社製〕を碁盤目上に貼り付け
た後、これを速やかに90度方向に引張って剥離させ、
碁盤目100の内、剥離されなかった碁盤目数にて評価
した。 2.耐水性試験 塗装板を40℃の温水に240時間浸漬後、水を拭き取
り、1時間後にJISK5400に準拠して碁盤目試験
を実施した。 3.耐溶剤性試験 塗装板をガソリン/エタノール=9/1(重量比)に2
5℃、30分浸漬した塗膜に対してJIS K5400
に準拠して碁盤目試験を実施した。 4.耐光性試験 塗装板をフェードメーター(ブラックパネル温度83
℃)にて400時間照射後に塗装板の塗膜面についてJ
IS K5400に準拠して碁盤目試験を行った。
【0046】製造例1:ブロック共重合体(I−1)
(プロピレン−α−オレフィン共重合体ブロック/エチ
ルアクリレート−アクリル酸共重合体ブロック)の水性
分散液( I−1)の製造 (1) プロピレン−α−オレフィン共重合体〔三井化
学株式会社製、「タフマーXR110T」(商品名)〕
500gを1リットルの反応器に入れ、内温が390℃
になるまで昇温し、2時間攪拌することで末端にニ重結
合を有するプロピレン−α−オレフィン共重合体を得
た。末端ニ重結合量は、188.7μmol/gであった。 (2) 上記(1)で得られた末端に二重結合を有する
プロピレン−α−オレフィン共重合体100重量部、キ
シレン300重量部およびチオ−S−酢酸4.3重量部
を反応器に入れて、内部を充分に窒素置換した後、2,
2'−アゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を添加
して、90℃で2時間反応させて、末端にチオアセチル
基を有するプロピレン−α−オレフィン共重合体を製造
した。末端チオアセチル基量は、179.2μmol/gで
あり、付加反応率は、95%であった。 (3) 上記(2)で得られた末端にチオアセチル基を
有するプロピレン−α−オレフィン共重合体100重量
部を、キシレン120重量部とn−ブタノール30重量
部の混合溶媒中に溶解し、水酸化ナトリウムの4%n-
ブタノール溶液5.7重量部を添加して、窒素中トルエ
ン還流温度で1時間反応させることにより、末端にメル
カプト基を有するプロピレン−α−オレフィン共重合体
を製造した。末端メルカプト基量は、175.6μmol/
gであり、付加反応率は、98%であった。
【0047】(4) 上記(3)で得られた末端にメル
カプト基を有するプロピレン−α−オレフィン共重合体
100重量部をキシレン150重量部に溶解し、これに
エチルアクリレート80重量部、アクリル酸10重量部
を加えて、窒素中、90℃で、重合速度が1時間あたり
約10%になるように1,1'−アゾビス(シクロヘキ
サン−1−カルボニトリル)を添加し、重合率が95%
になった時点で反応を停止した。反応液を冷却後、溶媒
を除去し、プロピレン−α−オレフィン共重合体ブロッ
ク(A)およびエチルアクリレート−アクリル酸ブロッ
ク(B)〔エチルアクリレート:アクリル酸=90:1
0(重量比)〕から構成されるAB型ジブロック共重合
体(以下、「ブロック共重合体(I−1)」と称する)
を得た。得られたブロック共重合体(I−1)の重合体
ブロック(A)の数平均分子量は5,300、重合体ブ
ロック(B)の数平均分子量は4,500、ブロック共
重合体(I−1)の数平均分子量は9,800であり、
融点は103℃であった。得られたブロック共重合体
(I−1)50gおよびキシレン250gを攪拌機、コ
ンデンサーを備えた0.5リットルの反応槽に入れ、1
00℃で溶解させた。次に、0.1%の水酸化ナトリウ
ム水溶液300gを滴下ロートで1時間かけて系内に供
給し、キシレン−水懸濁液を得た。この懸濁液中のキシ
レンを留去することで、粗水性乳化物を得た。この粗水
性乳化物300g(樹脂分50g)および28%のアン
モニア水3.9gを加圧反応容器に仕込み、160℃で
1時間攪拌した。攪拌後、室温まで冷却して水性分散液
(I−1)を得た。得られた水性分散液(I−1)の分
散物質は真球状で平均粒子径を測定したところ0.3μ
mであった。この水性分散液(I−1)は1週間静置し
ても粒子径に変化はなく安定であった。
【0048】製造例2:ブロック共重合体(I−2)
(ポリプロピレンブロック/エチルアクリレート−アク
リル酸共重合体ブロック)の水性分散液(I−2)の製
造 (1) ポリプロピレン〔三菱化学株式会社製、「三菱
ノーブレンMH8」(商品名)〕500gを1リットル
の反応器に入れ、内温が390℃になるまで昇温し、4
時間攪拌することで末端にニ重結合を有するポリプロピ
レンを得た。末端ニ重結合量は、232.5μmol/gで
あった。 (2) 上記(1)で得られた末端に二重結合を有する
ポリプロピレン100重量部、キシレン300重量部お
よびチオ−S−酢酸5.3重量部を反応器に入れて、内
部を充分に窒素置換した後、2,2'−アゾビスイソブ
チロニトリル0.2重量部を添加して、90℃で2時間
反応させて、末端にチオアセチル基を有するポリプロピ
レンを製造した。末端チオアセチル基量は、218.6
μmol/gであり、付加反応率は、94%であった。 (3)上記(2)で得られた末端にチオアセチル基を有
するポリプロピレン100重量部を、キシレン120重
量部とn−ブタノール30重量部の混合溶媒中に溶解
し、水酸化ナトリウムの4%n-ブタノール溶液6.9
重量部を添加して、窒素中トルエン還流温度で1時間反
応させることにより、末端にメルカプト基を有するポリ
プロピレンを製造した。末端メルカプト基量は、21
4.2μmol/gであり、付加反応率は、98%であっ
た。
【0049】(4) 上記(3)で得られた末端にメル
カプト基を有するポリプロピレン100重量部をキシレ
ン150重量部に溶解し、これにエチルアクリレート8
0重量部、アクリル酸10重量部を加えて、窒素中、9
0℃で、重合速度が1時間あたり約10%になるように
1,1'−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニト
リル)を添加し、重合率が90%になった時点で反応を
停止した。反応液を冷却後、溶媒を除去し、ポリプロピ
レン(A)およびエチルアクリレート−アクリル酸ブロ
ック(B)〔エチルアクリレート:アクリル酸=90:
10(重量比)〕から構成されるAB型ジブロック共重
合体(以下、「ブロック共重合体(I−2)」と称す
る)を得た。得られたブロック共重合体(I−2)の重
合体ブロック(A)の数平均分子量は4,300、重合
体ブロック(B)の数平均分子量は3,800、ブロッ
ク共重合体(I−2)の数平均分子量は8,100であ
り、融点は148℃であった。得られたブロック共重合
体(I−2)50gおよびキシレン250gを攪拌機、
コンデンサーを備えた0.5リットルの反応槽に入れ、
100℃で溶解させた。次に、0.1%の水酸化ナトリ
ウム水溶液300gを滴下ロートで1時間かけて系内に
供給し、キシレン−水懸濁液を得た。この懸濁液中のキ
シレンを留去することで、粗水性乳化物を得た。この粗
水性乳化物300g(樹脂分50g)および28%のア
ンモニア水3.9gを加圧反応容器に仕込み、160℃
で1時間攪拌した。攪拌後、室温まで冷却して水性分散
液(I−2)を得た。得られた水性分散液(I−2)の
分散物質は真球状で平均粒子径を測定したところ0.3
μmであった。この水性分散液(I−2)は1週間静置
しても粒子径に変化はなく安定であった。
【0050】製造例3:ブロック共重合体(I−3)
(プロピレン−α−オレフィン共重合体ブロック/エチ
ルアクリレート−アクリル酸共重合体ブロック)の水性
分散液(I−3)の製造 製造例1の(3)で得られた末端にメルカプト基を有す
るプロピレン−α−オレフィン共重合体100重量部を
キシレン150重量部に溶解し、これにエチルアクリレ
ート80重量部、無水マレイン酸10重量部を加えて、
窒素中、90℃で、重合速度が1時間あたり約10%に
なるように1,1'−アゾビス(シクロヘキサン−1−
カルボニトリル)を添加し、重合率が95%になった時
点で反応を停止した。反応液を冷却後、溶媒を除去し、
プロピレン−α−オレフィン共重合体ブロック(A)お
よびエチルアクリレート−無水マレイン酸共重合体ブロ
ック(B)〔エチルアクリレート:無水マレイン酸=9
0:10(重量比)〕から構成されるAB型ジブロック
共重合体(以下、「ブロック共重合体(I−3)」と称
する)を得た。得られたブロック共重合体(I−3)の
重合体ブロック(A)の数平均分子量は5,300、重
合体ブロック(B)の数平均分子量は3,000、ブロ
ック共重合体(I−3)の数平均分子量は8,300で
あり、融点は103℃であった。得られたブロック共重
合体(I−3)50gおよびキシレン250gを攪拌
機、コンデンサーを備えた0.5リットルの反応槽に入
れ、100℃で溶解させた。次に、0.1%の水酸化ナ
トリウム水溶液300gを滴下ロートで1時間かけて系
内に供給し、キシレン−水懸濁液を得た。この懸濁液中
のキシレンを留去することで、粗水性乳化物を得た。こ
の粗水性乳化物300g(樹脂分50g)および28%
のアンモニア水3.9gを加圧反応容器に仕込み、16
0℃で1時間攪拌した。攪拌後、室温まで冷却して水性
分散液(I−3)を得た。得られた水性分散液(I−
3)の分散物質は真球状で平均粒子径を測定したところ
0.2μmであった。この水性分散液(I−3)は1週
間静置しても粒子径に変化はなく安定であった。
【0051】製造例4:ブロック共重合体(I−1)
(プロピレン−α−オレフィン共重合体ブロック/エチ
ルアクリレート−アクリル酸共重合体ブロック)とプロ
ピレン−α−オレフィン共重合体からなる水性分散液
(I−4)の製造 製造例1の(4)で得られたブロック共重合体(I−
1)40gおよびプロピレン−α−オレフィン共重合体
〔三井化学株式会社製、「タフマーXR110T」(商
品名)〕10g、キシレン250gを攪拌機、コンデン
サーを備えた0.5リットルの反応槽に入れ、100℃
で溶解させた。次に、0.18%の水酸化ナトリウム水
溶液300gを滴下ロートで1時間かけて系内に供給
し、キシレン−水懸濁液を得た。この懸濁液中のキシレ
ンを留去することで、粗水性乳化物を得た。この粗水性
乳化物300g(樹脂分50g)および28%のアンモ
ニア水3.4gを加圧反応容器に仕込み、160℃で1
時間攪拌した。攪拌後、室温まで冷却して水性分散液
(I−4)を得た。得られた水性分散液(I−4)の分
散物質は真球状で平均粒子径を測定したところ0.4μ
mであった。この水性分散液(I−4)は1週間静置し
ても粒子径に変化はなく安定であった。
【0052】製造例5:塩素化ポリプロピレンの水性分
散液の製造 無水マレイン酸変性ポリプロピレン〔三洋化成工業社
製、「ユーメックス1010」(商品名)〕50gをク
ロロベンゼン中、110℃に加熱して完全に溶解させ、
温度を保ちながら光を完全に遮断して、塩素ガスを供給
して約2時間反応させた。得られた反応混合物に大過剰
のアセトンを加えて、反応生成物を析出させ、塩素含量
30重量%の無水マレイン酸変性塩素化ポリプロピレン
を得た。得られた無水マレイン酸変性塩素化ポリプロピ
レン50gを350gのトルエンに溶解し、蒸留水40
0g、及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.
1gおよびアクリル酸0.58gを加え攪拌、混合して
乳化液を得た。得られた乳化液中のトルエンをエバポレ
ーターで留去することにより、ポリマー濃度20重量%
の水性分散液を得た。
【0053】実施例1 製造例1で製造した水性分散液(I−1)の固形分に対
して、硬化剤(II)としてソルビトールポリグリシジ
ルエーテル〔ナガセ化成社製、「デナコール611」
(商品名)〕を固形分換算で5重量%配合し、水性分散
液を作製した。70℃の湯で洗浄したポリプロピレン成
形板上に、この水性分散液を乾燥後の膜厚が10μmに
なるようにスプレー塗布を行い、50℃で30分乾燥
し、110℃で15分間熱処理を行った。得られたコー
ティング層の上に、上塗り塗料として2液性ウレタン塗
料〔関西ペイント社製、「レタンPG」(商品名)〕1
0重量部とレタン硬化剤1重量部の配合物を、膜厚が5
0μmになるように塗布し、50℃で1時間乾燥した
後、100℃でアニール処理を行った。塗装性試験の結
果を表1に示す。
【0054】実施例2 製造例2で製造した水性分散液(I−2)を用い、熱処
理温度を140℃に変えること以外は、実施例1と同様
にして水性分散液を作製し、塗装性試験を実施した。結
果を表1に示す。
【0055】実施例3および4 製造例3または4で製造した水性分散液(I−3)また
は(I−4)を用いること以外は、実施例1と同様にし
て水性分散液を作製し、塗装性試験を実施した。結果を
表1に示す。
【0056】参考例1 製造例2で製造した水性分散液(I−2)を70℃の湯
で洗浄したポリプロピレン成形板上に、乾燥後の膜厚が
10μmになるようにスプレー塗布を行い、50℃で3
0分乾燥し、140℃で15分間熱処理を行った。得ら
れたコーティング層の上に、上塗り塗料として2液性ウ
レタン塗料〔関西ペイント社製、「レタンPG」(商品
名)〕10重量部とレタン硬化剤1重量部の配合物を、
膜厚が50μmになるように塗布し、50℃で1時間乾
燥した後、100℃でアニール処理を行った。塗装性試
験の結果を表1に示す。
【0057】参考例2 製造例2で製造した水性分散液(I−1)の固形分に対
して、ソルビトールポリグリシジルエーテル〔ナガセ化
成社製、「デナコール611」(商品名)〕を固形分換
算で0.1重量%配合し、水性分散液を作製した。70
℃の湯で洗浄したポリプロピレン成形板上に、この水性
分散液を乾燥後の膜厚が10μmになるようにスプレー
塗布を行い、50℃で30分乾燥し、140℃で15分
間熱処理を行った。得られたコーティング層の上に、上
塗り塗料として2液性ウレタン塗料〔関西ペイント社
製、「レタンPG」(商品名)〕10重量部とレタン硬
化剤1重量部の配合物を、膜厚が50μmになるように
塗布し、50℃で1時間乾燥した後、100℃でアニー
ル処理を行った。塗装性試験の結果を表1に示す。
【0058】比較例1 70℃の湯で洗浄したポリプロピレン成形板上に、製造
例5で得られた塩素化ポリプロピレンの水性分散液を乾
燥後の膜厚が10μmになるようにスプレー塗布を行
い、50℃で30分乾燥し、140℃で15分間熱処理
を行った。得られたコーティング層の上に、上塗り塗料
として2液性ウレタン塗料〔関西ペイント社製、「レタ
ンPG」(商品名)〕10重量部とレタン硬化剤1重量
部の配合物を、膜厚が50μmになるように塗布し、5
0℃で1時間乾燥した後、100℃でアニール処理を行
った。塗装性試験の結果を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】上記表中、ブロック共重合体の水性分散液
(I)および塩素化ポリプロピレンの水性分散液の配合
量は、固形分換算の重量部で示した。また、硬化剤(I
I)の配合量は、ブロック共重合体の水性分散液(I)
中の固形分の重量または塩素化ポリプロピレンの水性分
散液中の固形分の重量に対する重量%で示した。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、各種基材との接着性や
密着性、貯蔵安定性、耐候性、耐水性等に優れる水性分
散液が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 123/00 C09D 123/00 153/00 153/00 163/00 163/00 C09J 123/00 C09J 123/00 153/00 153/00 163/00 163/00 Fターム(参考) 4J002 BP031 CD012 CD052 ER006 EU016 FD146 HA06 4J036 AB01 AD08 FB02 FB03 JA01 KA04 4J038 CB002 CQ001 DB002 GA06 GA13 HA176 HA186 HA216 HA276 HA286 HA306 JA19 JA43 JB01 JB09 KA03 MA08 MA10 MA14 NA04 PA07 PB03 PB07 PC02 PC08 4J040 DA002 DM001 EC002 GA07 HA076 HA136 HA146 HA156 HA196 HA216 HB22 HC01 HC09 HC15 JA03 JB02 KA16 LA01 LA06 LA07 MA02 MA10 NA16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン系単量体単位から主としてな
    る重合体ブロック(A)とカルボキシル基または無水カ
    ルボン酸基を有するビニル系単量体の単位2〜100モ
    ル%および該ビニル系単量体と共重合可能な他のビニル
    系単量体の単位98〜0モル%からなる重合体ブロック
    (B)とから構成されるブロック共重合体(I)を前記
    カルボキシル基または無水カルボン酸基に対して0.0
    5当量以上の塩基性物質の水溶液に分散してなる水性分
    散液(I)に、該水性分散液(I)の固形分に対して硬
    化剤(II)を0.2〜20重量%配合してなる水性分
    散液。
  2. 【請求項2】 硬化剤がエポキシ化合物である請求項1
    に記載の水性分散液。
  3. 【請求項3】 エポキシ化合物が、エチレングリコール
    ジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリ
    シジルエーテルおよびビスフェノールAジグリシジルエ
    ーテルから選ばれる少なくとも1種である請求項2に記
    載の水性分散液。
  4. 【請求項4】 重合体ブロック(B)が、カルボキシル
    基または無水カルボン酸基を有するビニル系単量体の単
    位2〜50モル%および該ビニル系単量体と共重合可能
    な他のビニル系単量体の単位98〜50モル%からなる
    重合体ブロックである請求項1ないし3のいずれか1項
    に記載の水性分散液。
  5. 【請求項5】 重合体ブロック(A)が、ポリエチレ
    ン、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、
    プロピレン−α−オレフィン共重合体またはエチレン−
    α−オレフィン共重合体から誘導される重合体ブロック
    である請求項1〜4のいずれか1項に記載の水性分散
    液。
  6. 【請求項6】 重合体ブロック(A)の数平均分子量が
    1,000〜100,000であり、重合体ブロック
    (B)の数平均分子量が1,000〜100,000で
    ある請求項1〜5のいずれか1項に記載の水性分散液。
  7. 【請求項7】 ブロック共重合体(I)100重量部に
    対してオレフィン系重合体を1〜200重量部含む請求
    項1〜6のいずれか1項に記載の水性分散液。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の水
    性分散液からなるコーティング剤。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の水
    性分散液からなる接着剤。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    水性分散液からなるプライマー。
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