JP2002079842A - 全輪駆動車両の前輪回転数補正システム - Google Patents

全輪駆動車両の前輪回転数補正システム

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JP2002079842A
JP2002079842A JP2000270168A JP2000270168A JP2002079842A JP 2002079842 A JP2002079842 A JP 2002079842A JP 2000270168 A JP2000270168 A JP 2000270168A JP 2000270168 A JP2000270168 A JP 2000270168A JP 2002079842 A JP2002079842 A JP 2002079842A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屈曲式のフレームを有していても、車両旋回
時の前輪の回転数を容易かつ正確に制御でき、タイトコ
ーナーブレーキング現象を確実に防止すること。 【解決手段】 前輪2,3の操舵角度と各フレームのア
ーティキュレート角度とから旋回半径を演算し、この旋
回半径、後輪4,5の回転数、エンジン6の回転数、お
よび油圧モータ14,15の速度段に基づき、前輪2,
3を後輪4よりも自動的に高速回転させる。従って、モ
ータグレーダ1の旋回中に補正レバー等を操作する従来
の煩わしさや、前輪2,3の回転数を後輪4の回転数に
合わせ込むといった熟練を有する作業を無くすことがで
き、前輪2,3の回転数を容易かつ正確に制御してタイ
トコーナーブレーキング現象を確実に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全輪(All-Whee
l)駆動車両の前輪(Front-Wheel)回転数補正システム
に係り、屈曲式のフレームおよび全輪駆動装置を備えた
例えば、モータグレーダ、ホイルローダ等の建設機械の
前輪回転数補正システムに関する。
【0002】
【背景技術】近年のモータグレーダなどには、前後輪の
全てを駆動する全輪駆動装置を設けることがある。この
全輪駆動装置は、変速機を介して伝達されるエンジンの
出力で後輪を駆動するとともに、エンジンの出力を油圧
ポンプに伝達し、この油圧ポンプからの吐出油で回転す
る一対の油圧モータで左右の前輪をそれぞれ駆動してい
る。
【0003】ところで、車両が旋回するときには、内輪
差の関係で前輪の旋回半径が後輪の旋回半径よりも大き
くなるため、前輪を後輪よりも速く回転させる必要があ
る。例えば、後輪のみが駆動される後輪駆動式の車両で
は、前輪が旋回半径に応じて自由に回転するので問題な
いが、前輪の回転が後輪の回転に同期するような全輪駆
動装置を備えた車両では、旋回時の内輪差による前後輪
の回転差を吸収しきれず、前輪にブレーキがかかった状
態で旋回する。このため、前輪を後輪よりも高速で回転
させないと、旋回中にいわゆるタイトコーナーブレーキ
ング現象が発生し、車両がスムーズに旋回しない。
【0004】油圧モータ駆動の前輪をエンジン駆動の後
輪よりも高速回転させる技術として、特公昭63−28
10号公報には、油圧ポンプの制御モードを切り換える
ことにより、前輪を後輪よりも一定割合(数%)だけ高
速で回転させることが開示されている。また、特表平6
−503280号公報には、油圧モータにかかる油圧を
監視し、制御することにより、後輪のスリップ量に応じ
て油圧モータの回転数を変化させ、前輪を後輪よりも高
速で回転させる技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公昭63−
2810号公報に記載の技術では、後輪よりも前輪が常
に同じ割合だけ高速回転するため、車両が同じスピード
(同じ後輪の回転数)で、かつ異なる旋回半径で旋回す
るときに問題となる。すなわち、旋回半径が小さいほ
ど、前輪をより高速で回転させる必要があるのに対し、
旋回半径に関係なく前輪の回転数が決められる前記技術
では、旋回半径に見合った回転数で前輪が回転せず、タ
イトコーナーブレーキング現象を確実に防止することが
できない。さらに、前輪を後輪よりも数%だけ高速回転
させる程度では、小さな旋回半径で旋回する場合など、
前輪を十分に高速回転できないという問題がある。
【0006】また、特表平6−503280号公報に記
載の技術では、後輪のスリップが要件になっているた
め、後輪が必ずしもスリップしない車両旋回時では、前
輪が高速回転とはならず、やはりタイトコーナーブレー
キング現象を確実に防止することができない。そして、
油圧モータへの油圧のみを監視するこの技術では、前輪
のスリップを検出できないため、ブレードを地面に付け
て作業する場合など、前輪の接地圧が減少してスリップ
が生じ易い状態では、油圧モータは油圧が十分に立たな
い状態で高速回転し、前輪はそのままスリップし続ける
可能性がある。このような状態では、エネルギが無駄に
消費されることになる。
【0007】一方、これらの問題を解決するために、油
圧モータの回転を手動で制御する補正レバーを設け、こ
の補正レバーを車両旋回中に操作することで、前輪を後
輪よりも高速で回転させる場合もある。このような場合
には、旋回中の前輪を後輪よりも任意の割合で高速回転
させることができ、車両をスムーズに旋回させることが
可能である。しかしながら、車両の旋回中を通して補正
レバーを操作することや、旋回時のステアリング操作に
加えて補正レバーを操作するのは面倒である。また、前
輪の回転数を車両のスピードや旋回半径に応じて適正に
合わせ込むのには熟練を要し、容易ではない。
【0008】他方、前輪の操舵角度を検出して旋回半径
を割り出し、この旋回半径に基づいて前輪を後輪よりも
高速で回転させることも可能である。しかし、特に前輪
と後輪とが別々のフレームに取り付けられ、各フレーム
が角度調整時材に連結された屈曲式のモータグレーダで
は、ステアリング操作のみならず、前輪側のフロントフ
レームを後輪側のリアフレームに対して折曲させる(ア
ーティキュレートさせる)ことでも、前輪側の旋回半径
が後輪側に比して大きく変化するため、操舵角度の検出
のみでは正しい旋回半径を得ることができないという問
題がある。
【0009】本発明の目的は、屈曲式のフレームを有し
ている場合でも、車両旋回時の前輪の回転数を容易かつ
正確に制御でき、タイトコーナーブレーキング現象を確
実に防止できる全輪駆動車両の前輪回転数補正システム
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の全輪駆動車両
の前輪回転数補正システムは、変速機を介して伝達され
るエンジンの出力で後輪を駆動するとともに、前記エン
ジンの出力を油圧ポンプに伝達し、かつこの油圧ポンプ
からの吐出油で回転する油圧モータで前輪を駆動する全
輪駆動装置と、前記前輪が設けられたフロントフレーム
と、前記後輪が設けられたリアフレームとを備え、これ
らのフレームが角度調整可能に連結されている全輪駆動
車両に用いられる全輪駆動車両の前輪回転数補正システ
ムであって、前輪の操舵角度を検出する前輪操舵角度検
出手段と、前記フロントフレームおよびリアフレームの
連結角度を検出するアーティキュレート角度検出手段
と、左右の前輪の操舵角度および前記各フレームの連結
角度に基づいて車両の旋回半径を演算する旋回半径演算
手段と、後輪の回転数を検出する後輪回転数検出手段
と、エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手
段と、前記旋回半径、後輪の回転数、およびエンジンの
回転数に基づいて前記前輪を後輪よりも高速で回転させ
る前輪回転数制御手段とを備えていることを特徴とす
る。
【0011】このような本発明では、前輪操舵角度検出
手段で前輪の操舵角を検出し、アーティキュレート角度
検出手段で各フレームの連結角度を検出した後、これら
の操舵角度および連結角度に基づいて旋回半径演算手段
で前輪側の旋回半径を演算する。そして、前輪回転数制
御手段では先ず、前記旋回半径に基づいて前輪を後輪の
何倍ほど高速回転させればよいか等を決定し、次いで、
この倍率と後輪回転数検出手段での後輪の回転数とから
前輪の必要回転数、すなわち要求される油圧モータの回
転数を割り出す。さらに、この前輪回転数制御手段にお
いては、エンジン回転数検出手段で検出されるエンジン
回転数に応じた油圧ポンプからの最適吐出油流量を決定
し、この吐出油を油圧モータに供給して必要回転数で当
該油圧モータを回転させ、前輪を後輪よりも自動的に高
速回転させる。以上によれば、旋回中に補正レバー等を
操作する煩わしさや、回転数を合わせ込む際に生じる不
確実性が解消されるうえ、前輪の操舵角度だけでなく、
各フレームの連結角度を加味することで正確な旋回半径
が得られ、前記目的が達成される。
【0012】請求項2の発明では、前記エンジンと前記
変速機との間にはトルクコンバータが設けられ、前記後
輪回転数検出手段は、前記トルクコンバータの出力側の
回転数を検出するコンバータ出力側回転数検出手段と、
このトルクコンバータの出力側に接続された前記変速機
の速度段を検出する速度段検出手段とで構成されている
ことが好ましい。全輪駆動車両の中には、エンジンの出
力をトルクコンバータを介して変速機に伝達する構成の
ものがある。このような構成では、トルクコンバータ内
でのトルク伝達ロスにより、エンジンの回転数がそのま
ま変速機の入力側の回転数とはならない。そこで本発明
では、コンバータ出力側回転数検出手段でトルクコンバ
ータの出力側の回転数、すなわち変速機に入力される回
転数を検出するようにした。このことにより、トルクコ
ンバータを備えた全輪駆動車両でも、変速機に入力され
る回転数の検出と変速機での速度段の検出とにより、後
輪の回転数が正確に検出されるようになる。
【0013】請求項3の発明では、前記前輪回転数制御
手段は、前記旋回半径、後輪の回転数、およびエンジン
の回転数に基づいて前記油圧モータに供給される前記油
圧ポンプからの吐出油流量を制御してもよい。このよう
な構成では、油圧ポンプ側を可変にしてその吐出油流量
を制御するので、油圧モータ側の構造を簡単にしてその
小型化が図れ、前輪側の狭い配置スペースに油圧モータ
が良好に収容されるようになる。
【0014】この際、請求項4の発明では、前記油圧モ
ータには複数の速度段が設定され、前記前輪回転数制御
手段は、前記旋回半径、後輪の回転数、およびエンジン
の回転数に加え、前記油圧モータの速度段に基づいて前
記油圧ポンプからの吐出油流量を制御することが望まし
い。このような構成では、油圧モータの速度段に基づい
ても油圧ポンプからの吐出油流量を制御するので、この
速度段が正しく検出されて油圧ポンプからの吐出油流量
が最適に確保され、車両旋回がスムーズに行われる。
【0015】一方、請求項5の発明では、前記油圧モー
タは、一定供給油量での回転数が可変に設けられ、前記
前輪回転数制御手段は、前記旋回半径、後輪の回転数、
およびエンジンの回転数に基づいて当該油圧モータの回
転数を制御してもよい。このような構成では、各油圧モ
ータが可変であるから、このような油圧モータを左右の
前輪の各々に設けることで、左右の前輪の回転数を異な
らせることが可能である。つまり、車両が旋回するとき
には、左右の前輪のうちの外輪側を速く、内輪側を遅く
回転させることが旋回に有利であり、各前輪をこのよう
に制御することで旋回が一層スムーズに行える。また、
特にエンジンの出力がトルクコンバータを介して変速機
に伝達される構成では、エンジンの回転数を高速側から
急激に落とし込むと、トルクコンバータの特性により、
わずかな間ではあるが、後輪が依然高速で回転し続け
る。この際、エンジン回転数(油圧ポンプ)と後輪との
回転差が大きくなり、油圧ポンプからの吐出油流量を最
大にしても、前輪を後輪よりも高速で回転させることが
できず、この間にタイトコーナーブレーキング現象が生
じる可能性がある。しかし、本発明によれば、前輪を駆
動する油圧モータの回転数を直に制御するので、油圧ポ
ンプの吐出油流量が少ない場合でも、少ない吐出油流量
で軽トルク高速駆動が確実に実現され、油圧モータの回
転数が高速回転に維持されてタイトコーナーブレーキン
グ現象が生じにくくなる。なお、本発明は、各油圧モー
タの回転数を、旋回半径、後輪の回転数、およびエンジ
ンの回転数に基づいて制御するものであり、油圧ポンプ
からの吐出油流量を決定する際の一パラメータとして油
圧モータの速度段が用いられる請求項4の発明とは異な
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態の前
輪回転数補正システムが適用された全輪駆動車両として
のモータグレーダ1を模式的に示す全体図、図2および
図3は、モータグレーダ1のそれぞれ異なる要部を示す
平面図、図4は、モータグレーダ1の主要機構の概略構
成を示す構成図、図5は、その一構成部品を示すの断面
図である。以下には先ず、図1〜図5に基づき、モータ
グレーダ1の主要な構成について説明する。
【0017】図1、図2において、モータグレーダ1
は、左右一対の前輪である左前輪2、右前輪3と、片側
2輪ずつの後輪である図示しない左後前輪、左後後輪、
および右後前輪4、右後後輪5とを備えた全6輪の車両
であり、前輪2,3および後輪4,5間に設けられたブ
レード50で地面の平面仕上げ、除雪作業、軽切削、材
料混合等が行えるようになっている。
【0018】前輪2,3は前記ブレード50と共にフロ
ントフレーム51に設けられ、後輪4,5はリアフレー
ム52側に設けられている。フロントフレーム51は、
図2に示すように、鉛直なセンタピン53により、操縦
室のほぼ下方位置でリアフレーム52に回動可能に連結
されている。フロントフレーム51の回動は、操縦室内
からレバー操作により、両フレーム51,52間に連結
されたアーティキュレートシリンダ54を伸縮させるこ
とで行われる。そして、フロントフレーム51をリアフ
レーム52に対して屈曲させる(アーティキュレートさ
せる)ことで、モータグレーダ1の旋回時の旋回半径を
より小さくすることが可能である。
【0019】また、前輪2,3は、図3に右前輪3を代
表して示すように、ナックル70、ナックルサポート7
1、およびフロントアクスル72を介してフロントフレ
ーム51(図1)に連結されている。ナックル70は、
キングピン73を介してナックルサポート71に連結さ
れ、キングピン73を中心にして旋回する。この旋回動
作は、操縦室内でのステアリング操作により、両端がナ
ックル70およびフロントアクスル72間に連結された
ステアリングシリンダ74で行われる。前輪2,3のナ
ックルアーム70同士はタイロッド75で連結されてい
る。フロントアクスル72は、ナックルサポート71の
下部側前方を支持する第1クロスメンバ76と、下部側
後方を支持する第2クロスメンバ77とで構成されてい
る。
【0020】さらに、ナックルサポート71の上側前方
には、右前論3を左右方向に傾斜させる(リーニングさ
せる)リーニングシリンダ(のロッド)78が連結さ
れ、上側後方には、このリーニング動作を左前輪2(図
1)側に伝達して同時に傾斜させるリーニングロッド7
9が連結されている。このリーニングは、モータグレー
ダ1の旋回時の旋回半径をさらに小さくするのに有効で
ある。なお、左右両側のナックル70同士は、前述の如
くタイロッド75で連結されているため、一つのステア
リングシリンダ74で右側のナックル70を旋回させれ
ば、左側の図示しないナックルも連動して旋回するが、
このような場合でも、ステアリングシリンダ74を左側
にも設け、それぞれのナックル70を個々のステアリン
グシリンダ74で旋回させるのがよい。これは、例え
ば、右前輪3側の一つのステアリングシリンダ74のみ
で旋回動作を行うと、ロッドの進退時の速度差のなため
に、ロッドが前進する左旋回時と後退する右旋回時とに
おいて、ステアリング操作に違和感が生じるからであ
る。
【0021】このような前輪2,3は、図4に示すよう
に、エンジン6の一方の出力側に接続された油圧システ
ム7で駆動され、後輪4,5は、エンジン6の他方の出
力側に接続されたトルクコンバータ8、変速機9、終減
速装置10、タンデム装置11を介して駆動される。す
なわち、モータグレーダ1は、前後輪2〜5が動力発生
用および伝達用の各装置6〜11で共に駆動される全輪
駆動車両であり、当該装置6〜11で全輪駆動装置12
を構成している。このような全輪駆動装置12のほとん
ど(エンジン6、油圧システム7の一部、トルクコンバ
ータ8、変速機9、終減速装置10)は、リアフレーム
52で支持されている。
【0022】全輪駆動装置12のうちの油圧システム7
は、エンジン6の出力で直接駆動される油圧ポンプ13
と、油圧ポンプ13から吐出する作動油で回転されて各
前輪2,3を駆動する左油圧モータ14および右油圧モ
ータ15とを備えている。
【0023】油圧ポンプ13は、本実施形態では、斜板
式アキシャル形プランジャポンプである。油圧ポンプ1
3では、一種のコンピュータとして機能するコントロー
ラ100から出力される制御信号CSにより、斜板の角
度が変化して作動油の吐出流量が制御される(可変容量
式)。また、油圧ポンプ13では、コントローラ100
から出力される方向切換信号DSにより、作動油の吐出
方向を各流路A,Bに切換可能であり、吐出方向を切り
換えて各油圧モータ14,15の回転方向を変えること
で、モータグレーダ1を前進または後進させるようにな
っている。ただし、用いられる油圧ポンプとしては斜板
式に限らず、斜軸式等であってもよい。
【0024】油圧モータ14,15は、本実施形態では
ラジアルピストン式であり、図3に示すナックル60内
に一体に組み込まれている。そして、油圧モータ14,
15は、図5(A)、(B)にその断面を拡大して示す
ように、中心のロータリーバルブ16と、このロータリ
ーバルブ16が挿入された固定コア17と、固定コア1
7の外周側に配置された回転可能なカムリング18とを
備え、このカムリング18が前輪2,3に連結されてい
る。
【0025】固定コア17には放射状に複数のシリンダ
19が形成され、各シリンダ19には先端にローラ20
を有するピストン21が進退自在に収容されている。各
ピストン21は、図5(A)に示すように、回転するロ
ーターリバルブ16の供給ポート22からシリンダ19
内に供給される作動油で周方向に沿って順次進出し、作
動油が排出ポート23を通して排出されることと、図示
しない付勢部材の付勢力とにより、進出した順に後退す
る。この間、進出したピストン21のローラ20は、カ
ムリング18の内側のカム面24と接触し、カムリング
18を回転させる。
【0026】一方、図5(B)には、全てのピストン2
1を後退させた状態が示されている。このような状態
は、油圧モータ14,15側への作動油の供給を遮断す
ることで実現される。そして、作動油の供給遮断は、コ
ントローラ100からの駆動方式切換信号KSでフリー
ホイールバルブ25を動作させることで行われる。この
状態のモータグレーダ1は、全輪駆動が解除されて後輪
駆動となる。
【0027】ところで、油圧モータ14,15には、例
えば2速の速度段が設定されている(固定式の2段であ
って、可変式ではない)。1段目としては、図5(A)
のように、作動油をロータリーバルブ16の供給ポート
22から全てのピストン21に供給する場合である。2
段目としては、10あるピストン21のうち、例えば、
×上の位置に配置されかつ周方向に隣接しない4つのピ
ストン21にのみ作動油を供給し、他の6つのピストン
21には作動油を供給しない場合である。この際、他の
6つのピストン21は、図5(B)のように完全に後退
し、カムリング18とは接触しない。この速度段では、
仮に油圧ポンプ13からの吐出油流量を1段目と同じに
すれば、作動油が供給されるピストン21の数が4つに
減る分、作用する油圧が高くなって4つのピストン21
が高速で進退し、カムリング18が1段目よりも高速で
回転する。逆に、吐出油流量を1段目の半分以下にした
場合でも、1段目と同程度の回転数が得られる。これら
の1,2速の速度段は、コントローラ100からの速度
段切換信号MSで動作するソレノイドバルブ26によ
り、変速機9の速度段等に応じて自動的に切り換えられ
る。
【0028】図4の油圧システム7に戻って、油圧ポン
プ13からの流路A,Bにはそれぞれ油圧センサ27,
28が設けられ、油圧センサ27,28からコントロー
ラ100に出力される油圧検出信号OSにより、油圧回
路中の油圧が適切であるかを判断している。
【0029】また、フリーホイールバルブ25よりも油
圧ポンプ13側には、流路A,Bを連通させる連通流路
Cが設けられ、この連通流路Cにはインチングバルブ2
9が設けられている。インチングバルブ29は、コント
ローラ100からの動力伝達切換信号BSで動作する。
このインチングバルブ29によって連通流路Cが不通状
態にあるときには(図4の状態)、油圧ポンプ13から
吐き出された作動油が油圧モータ14,15に供給され
るが、連通状態にあるときには、作動油が流路A〜C内
を循環して油圧モータ14,15には供給されず、動力
が伝達されない。このようなインチングバルブ29は、
油圧モータ14,15による前輪2,3の駆動を一時的
な短い時間だけ停止するのに用いられる。
【0030】ここで、油圧モータ14,15は、流路
A,Bに対して並列に接続されている。具体的には、流
路Aには左油圧モータ14の一方からの第1左分岐流路
Dと、右油圧モータ15の一方からの第1右分岐流路E
とが接続され、流路Bには、左油圧モータ14の他方か
らの第2左分岐流路Fと、右油圧モータ15の他方から
の第2右分岐流路Gとが接続されている。
【0031】流路A、第1左分岐流路D、第1右分岐流
路Eは、分集流弁30で接続されている。分集流弁30
は、各分岐流路D、E側に絞り31,32を備えてい
る。分集流弁30では、作動油が油圧ポンプ13から流
路A側に吐出される例えば前進運転時に、この作動油を
各油圧モータ14,15に均等流量で分流し、反対に、
作動油が流路B側に吐出される例えば後進運転時には、
各分岐流路D、Eを通る作動油を均等流量で集流し、結
果的に流路Bから第2左分岐流路Fおよび第2右分岐流
路Gに分流される流量を均等にしている。
【0032】第1左分岐流路Dおよび第1右分岐流路E
は、バイパス流路Hで連通している。バイパス流路Hに
は絞り33が設けられている。これらのバイパス流路H
および絞り33は、旋回時に外輪側となる一方の油圧モ
ータ14(15)に対して、内輪側となる他方の油圧モ
ータ15(14)よりも若干多く作動油を供給する機能
を有している。このことにより、外輪である一方の前輪
2(3)を内輪である他方の前輪3(2)よりも幾分速
く回転させ、旋回を一層スムーズに行えるようにしてい
る。
【0033】図4において、コントローラ100には、
操縦室内にそれぞれ設けられた駆動方式切換スイッチ3
4と、前輪回転コントロールレバー35と、速度段検出
手段としての速度段検出センサ36と、リミットスイッ
チ37と、図2にも示す室外の角度センサ38とが電気
的に接続されている。
【0034】駆動方式切換スイッチ34は、モータグレ
ーダ1の駆動方式を全輪駆動と後輪駆動とに切り換える
ものであり、スイッチ34のオン・オフによってコント
ローラ100にスイッチング信号SSを出力し、これを
受けたコントローラ100が前述のフリーホイールバル
ブ25に駆動方式切換信号KSを出力し、駆動方式を切
り換える。
【0035】前輪回転コントロールレバー35は、マニ
ュアル操作で油圧ポンプ13の斜板角を調整するもので
あり、可倒式のコントロールレバー35を倒す度に斜板
角調整信号FSをコントローラ100に出力し、これを
受けたコントローラ100が油圧ポンプ13に制御信号
CSを出力し、斜板の角度を変更する。このような前輪
回転コントロールレバー35は、ブレード50を使用し
た作業時等において、接地圧が低くなる前輪2,3での
トルクを減少させるのに用いられ、前輪2,3のスリッ
プを防止するのに有効である。その他、前輪回転コント
ロールレバー35は、前輪回転数補正システムでの前輪
2,3の目標回転数を調整するのにも用いられる。これ
については後述する。
【0036】速度段検出センサ36は、変速機チェンジ
レバー39の速度段位置、すなわちレバー39が前進1
〜6段、後進1〜6段、ニュートラルのうちのいずれの
速度段に位置するかを検出し、速度段検出信号TSをコ
ントローラ100に出力する。この速度段検出信号TS
により、コントローラ100が前輪2,3を軽トルク高
速駆動させる必要があると判断した場合には、コントロ
ーラ100はソレノイドバルブ26に速度段切換信号M
Sを出力し、油圧モータ14,15の速度段を高速側の
2段目に切り換える。また、速度段検出信号TSによ
り、速度段位置がニュートラルと判断されると、コント
ローラ100はインチングバルブ29に動力伝達切換信
号BSを出力し、油圧モータ14,15への動力伝達を
止め、前輪2,3の駆動を解除する。その他、速度段検
出センサ36からの速度段検出信号TSは、前輪回転数
補正システムでも用いられるが、これについては後述す
る。
【0037】リミットスイッチ37は、インチングペダ
ル40を踏み込むことでオンし、この状態の間は踏み込
み検出信号PSをコントローラ100に出力する。この
状態では、変速機9内の図示しない速度切換クラッチ機
構や前後進の方向切換クラッチ機構により後輪4,5に
動力が伝達されないため、コントローラ100はインチ
ングバルブ29に動力伝達切換信号BSを出力し、油圧
モータ14,15への動力伝達を止めて前輪2,3の駆
動も解除する。
【0038】角度センサ38は、図2に示すように、リ
アフレーム52に対してのフロントフレーム51のアー
ティキュレート角度(連結角度)βを検出し、角度検出
信号ASをコントローラ100に出力する。角度検出信
号ASを受けたコントローラ100は、操縦室内の図示
しないインジケータに表示信号を出力し、フロントフレ
ーム51の回動状態を当該インジケータに表示する。こ
の際、角度検出信号ASには、アーティキュレート角度
βの他、左側への屈曲または右側への屈曲といった屈曲
方向に関する情報も含まれる。その他、角度センサ38
からの角度検出信号ASは、前輪回転数補正システムで
も用いられるが、これについても後述する。
【0039】以下には、本実施形態に係る前輪回転数補
正システム60について説明する。図4において、前輪
回転数補正システム60は、左前輪2の操舵角度(旋回
角度)を検出する前輪操舵角度検出手段としての左操舵
角度センサ61と、右前輪3の操舵角度(旋回角度)を
検出するもう一つの前輪操舵角度検出手段としての右操
舵角度センサ62と、アーティキュレート角度検出手段
としての前記角度センサ38と、前輪2,3の操舵角度
および各フレーム51,52のアーティキュレート角度
βに基づいて前輪2,3側の旋回半径を決定する旋回半
径演算手段63と、後輪4,5の回転数を検出する後輪
回転数検出手段64と、エンジンの回転数を検出するエ
ンジン回転数検出手段としてのエンジン回転センサ65
と、旋回半径、後輪4,5の回転数、エンジン6の回転
数に基づいて前輪2,3の回転数を制御する前輪回転数
制御手段66とを備えている。
【0040】各操舵角度センサ61,62は、キングピ
ン73(図3)に対する前輪2,3の操舵角度αL,αR
(図3,6参照、ただし、αLは左前輪2の操舵角度を示
す)に応じた前輪操舵角度検出信号VSL,VSRをコン
トローラ100に出力する。この際、両方の前輪2,3
について操舵角度αL,αRを検出するのは、左前輪2と
右前輪3とでは旋回時の操舵角度αL,αRが異なるから
である。これは、ナックル70、ナックルサポート7
1、フロントアクスル72、およびタイロッド75で形
成される台形のリンク構造による。
【0041】後輪回転数検出手段64は、トルクコンバ
ータ8の出力側の回転数を検出するコンバータ出力側回
転数検出手段としてのコンバータ出力側回転センサ67
と、変速機チェンジレバー39の速度段位置を検出する
前記速度段検出センサ36とで構成されている。コンバ
ータ出力側回転センサ67は、コンバータ回転数検出信
号QSをコントローラ100に出力する。エンジン回転
センサ65は、エンジン回転数検出信号ESをコントロ
ーラ100に出力する。
【0042】また、旋回半径演算手段63および前輪回
転数制御手段66はソフトウェアであって、コントロー
ラ100を構成するROM、RAM等の適宜な記憶手段
101に記憶されているが、本システム60が起動され
ると、図4に示す通り、記憶手段101から呼び出され
てCPU102で実行される。ここで、コントローラ1
00の記憶手段101には、前記ソフトウェアの他、図
6〜図9に示すグラフをテーブル化した図示略のルック
アップテーブルが記憶されている。
【0043】図6は、左前輪2、右前輪3の各操舵角度
αL,αRによって計算された平均操舵角度αAVと前輪
2,3側の旋回半径RSTとの関係を示すグラフである。
図7は、アーティキュレート角度βと前輪2,3側の旋
回半径RARとの関係を示すグラフである。図8は、前記
各旋回半径RST,RARに基づいて計算された前輪2,3
側の旋回半径Rと、前輪回転数および後輪回転数の比n
1との関係を示すグラフであり、所定の旋回半径Rで旋
回するとき、前輪2,3を後輪4,5に対して何倍の速
さで回転させる必要があるかを読み取ることが可能であ
る。図9は、前輪2,3の必要回転数(油圧モータ1
4,15の必要回転数)とエンジン6の回転数との比n
2に応じた油圧ポンプ13の最適斜板角θを示すグラフ
であり、油圧モータ14,15の速度段毎に最適斜板角
θを読み取ることが可能である。
【0044】次に、前輪回転数補正システム60による
前輪2,3の回転数制御について、具体的に説明する。
先ず、走行するモータグレーダ1において、旋回半径演
算手段63は、各操舵角度センサ61,62から出力さ
れる前輪操舵角度検出信号VSL,VSR、および角度セ
ンサ38から出力される角度検出信号ASをそれぞれ監
視する。モータグレーダ1が旋回を開始すると、旋回半
径演算手段63は、前輪操舵角度検出信号VSL,VSR
の情報から、操舵角度αL,αRの平均値を計算して平均
操舵角度αAVを算出するとともに、操舵方向を判定し、
かつ図6のグラフに基づく記憶手段101内のルックア
ップテーブルを参照して所定の旋回半径RSTを導き出
す。この際、操舵角度αL,αRの差分により、左側に旋
回しているか、または右側に旋回しているかといった旋
回方向も判断される。また、旋回半径演算手段63は、
角度検出信号ASの情報からアーティキュレート角度
(連結角度)βを検出するとともに、屈曲方向を判定
し、かつ図7のグラフに基づく記憶手段101内のルッ
クアップテーブルを参照して所定の旋回半径RARを導
き出す。この後、旋回半径演算手段63は、前輪2,3
の旋回方向と、各クレーム51,52の屈曲方向が同じ
であるか否かを判断し、方向が同じである場合には、次
の(1)の関数によって旋回半径Rを算出し、方向が異
なる場合には、次の(2)の関数によって旋回半径Rを
算出する。
【0045】R=f1(RST,RAR) … (1) R=f2(RST,RAR) … (2)
【0046】次いで、旋回半径演算手段63により、例
えば、旋回半径Rが20mと算出された場合において、
前輪回転数制御手段66は、図8のグラフに基づくルッ
クアップテーブルを参照し、旋回半径R=20mのとき
の回転数比n1を導き出す。図8のグラフによれば、n1
=1.2であり、前輪2,3を後輪4,5よりも1.2
倍速く回転させる必要があると判断する。また、前輪回
転数制御手段66は、後輪4,5の回転数Mrpmを算
出する機能を有している。後輪4,5の回転数Mrpm
は、コンバータ出力側回転センサ67からのコンバータ
回転数検出信号QSと、速度段検出センサ36からの速
度段検出信号TSとに基づいて算出される。この後輪
4,5の回転数Mrpmを1.2倍した回転数(1.2
Mrpm)が前輪2,3に要求される必要回転数とな
る。さらに、前輪回転数制御手段66は、エンジン回転
センサ65からのエンジン回転数検出信号ESを監視
し、また、ソレノイドバルブ26への速度段切換信号M
Sの出力状況、すなわち油圧モータ14,15の速度段
を監視している。
【0047】以下では、例えば、エンジン回転数検出信
号ESからエンジン6の回転数が1000rpmと判断
され、油圧モータ14,15の速度段が1段目であると
判断されたものとして説明する。この条件によれば、前
輪2,3の必要回転数が1.2Mrpmでエンジン6の
回転数が1000rpmであるから、これらの回転数比
2は、1.2×10-3Mとなる。従って、前輪回転数
制御手段66は、図9のグラフに基づくルックアップテ
ーブルを参照し、油圧モータ14,15の速度段が1段
目のときの最適斜板角θ1を得るとともに、油圧ポンプ
13をこの斜板角θ1に調整して作動油の最適な吐出油
流量を確保し、油圧モータ14,15で駆動される前輪
2,3を後輪4,5の1.2倍の速さで回転させる。な
お、油圧モータ14,15の速度段が2段目にある場合
には、図9からも明らかなように、前輪回転数制御手段
66は最適斜板角θ2を得る。そして、この斜板角θ
2は、斜板角θ1よりも小さくなり、より少ない作動油の
吐出油流量で斜板角θ1のときと同じ回転数で前輪2,
3を回転させることになる。以上が、モータグレーダ1
の旋回時における前輪2,3の回転補正制御の流れであ
る。
【0048】ところで、後輪4,5の回転数が同じMr
pmであっても、エンジン6の回転数が異なる場合があ
る。前述の例でいえば、後輪4,5の回転数がMrpm
のときにはエンジン6の回転数が1000rpmであっ
たが、変速機9の速度段がより高い位置(小歯車比側)
にあるときには、例えば、800rpm程度の低いエン
ジン回転数で同じ後輪4,5の回転数Mrpmが得られ
る。また、勾配を下る場合などにも、トルクをさほど必
要としないので、変速機9が同じ速度段であるにもかか
わらず、低いエンジン回転数で同じ後輪4,5の回転数
Mrpmが得られる。このような条件では、図9のグラ
フにおいて、エンジン回転数が1000rpmから80
0rpmに下がるため、回転数比n2が1.5×10-3
Mと大きくなる。ただし、このような運転時には、n2
があまりにも大きくなり、油圧モータ14,15の速度
段を1段目にしたのでは、最適斜板角がθ3となって最
大斜板角θMAXを越える可能性があるので(斜板角θ
を最大にしても、前輪2,3の回転数が後輪4,5の回
転数に追いつかない状態)、コントローラ100は、モ
ータ14,15の速度段を予め自動的に2段目に切り換
える。従って、前輪回転数制御手段66は、最適斜板角
θ3ではなく、最適斜板角θ4を得ることになる。
【0049】また、前輪2,3の旋回方向と各フレーム
51,52の屈曲方向とが異なる場であって、前輪2,
3の向きを後輪4,5と同じにしてモータグレーダ1を
直進させる場合がある。このような場合には、前記関数
(2)により、実際の旋回半径はR=∞として検出さ
れ、図8のグラフでの回転数比がn1=1と判断され
る。つまり、図9のグラフでの前輪2,3に要求される
必要回転数は後輪4,5の回転数と同じになる。この必
要回転数から最適斜板角θを求める方法は、旋回時と同
じである。
【0050】さらに、ブレード50を地面に付けて旋回
する場合や、地面が滑り易い状態の場合で、かつ旋回半
径Rが前述同様20mのときに、前述の如く前輪2,3
を後輪4,5の1.2倍もの速さで回転させたのでは、
前輪2,3がスリップすることがある。このような場合
には、回転数比n1(図8)をより小さくすることが望
まれる。そこで、本実施形態の前輪回転数補正システム
60では、地面の状況を判断したオペレータは、図4に
示す前輪回転コントロールレバー35の操作により、図
8中の関係曲線68を図中の左側にシフトさせ、旋回半
径Rにおける回転数比n1(図8)を一律に小さくする
ことが可能である(一点鎖線参照)。こうすることによ
り、前輪2,3でのトルクが抑えられ、スリップが生じ
にくくなる。
【0051】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。 (1)前輪回転数補正システム60では、前輪2,3の操
舵角度αL,αRと、各フレーム51,52のアーティキ
ュレート角度βとから旋回半径Rを決定し、この旋回半
径R、後輪4,5の回転数M、エンジン6の回転数、お
よび油圧モータ14,15の速度段に基づいて、前輪
2,3を後輪4,5よりも自動的に高速回転させるの
で、モータグレーダ1の旋回中に補正レバー等を操作す
る従来の煩わしさや、前輪2,3の回転数を後輪4,5
の回転数に合わせ込むといった熟練を有する作業を無く
すことができ、前輪2,3の回転数を容易かつ正確に制
御してタイトコーナーブレーキング現象を確実に防止で
きる。
【0052】(2)前輪2,3の目標回転数は旋回半径R
に基づいて決められるため、旋回半径Rが小さいほど前
輪2,3の目標回転数を高くできるなど、旋回半径Rに
見合った回転数で前輪2,3を高速に回転させることが
でき、タイトコーナーブレーキング現象をより確実に防
止できる。また、本システム60では、後輪4,5のス
リップに関係なく前輪2,3の回転数を十分に高くで
き、後輪4,5が必ずしもスリップしない車両旋回時で
も、前輪2,4を確実に高速回転にできる。
【0053】(3)前輪2,3を高速にする際の回転数比
1は、前輪回転コントロールレバー35によって変更
可能であるから、前輪2,3がスリップし易い状態で
は、回転数比n1を小さく設定して前輪2,3でのトル
クを下げることができ、前輪2,3を確実に地面にグリ
ップさせてスリップするのを防止できる。従って、ブレ
ード50を地面に付けることで前輪2,3の接地圧が小
さくなる場合や、圧雪された地面上においても、旋回を
安全かつスムーズにできる。
【0054】(4)また、前輪回転コントロールレバー3
5を操作することにより、油圧ポンプ13からの吐出油
流量を制御でき、前輪2,3のスリップ具合に応じてそ
の回転数を任意に調整できるため、ブレード50を使用
して作業する場合では、接地圧が減少した前輪2,3が
そのままスリップし続けるのを防止でき、エネルギが無
駄に消費されるのを抑制できる。
【0055】(5)後輪回転数検出手段64は、トルクコ
ンバータ8の出力側の回転数を検出するコンバータ出力
側回転センサ67と、トルクコンバータ8の出力側に接
続された変速機9の速度段を検出する速度段検出センサ
36とで構成されているため、トルクコンバータ8によ
ってエンジン回転数がそのまま変速機9の入力側の回転
数とはならない本実施形態においても、変速機9に入力
される回転数と変速機9での速度段とを検出すること
で、後輪4,5の回転数Mrpmを正確に算出できる。
【0056】(6)前輪回転数補正システム60では、油
圧ポンプ13からの吐出油流量を制御することで油圧モ
ータ14,15、ひいては前輪2,3を高速回転させる
ので、油圧モータ14,15を可変にする必要がないな
ど、構造を簡単にしてその小型化を図ることができる。
このため、ナックル70内の狭い配置スペースに油圧モ
ータ14,15を良好に収容できる。
【0057】(7)油圧モータ14,15には2段の速度
段が設定されているが、前輪回転数補正システム60で
は、油圧モータ14,15の速度段をも、油圧ポンプ1
3からの吐出油流量を制御する際の一パラメータとして
扱うので、速度段が1,2段目のいずれに設定されてい
る場合でも、この速度段を正しく検出して油圧ポンプ1
3の斜板角θを正確に調整でき、最適な吐出油流量を確
保して車両をスムーズに旋回させることができる。
【0058】(8)エンジン6での燃料消費量を抑えるた
めに、エンジン回転数を低速回転に維持しつつ、変速機
9の速度段を小歯車比側にして後輪4,5を高速で回転
せることがある。このような場合には、油圧ポンプ13
も低回転数で駆動されるので、この油圧ポンプ13での
吐出油流量を最大にしても、油圧モータ14,15の回
転が限界となり、前輪2,3を後輪4,5よりも高速で
回転させることができない可能性が生じる。これに対
し、本実施形態での油圧モータ14,15を用いれば、
速度段が1段目のときに、油圧ポンプ13からの吐出油
流量が最大となってこれ以上油圧モータ14,15を高
速回転できない状態になっても、速度段を2段目に切り
かえることにより、油圧モータ14,15をより高速で
回転させることができる。また、このような軽トルク高
速駆動を行うことで、低燃費を実現できる。
【0059】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、図10に示すように、油圧ポンプ13を可変に
して吐出油流量を制御するのに加え、油圧モータ11
4,115を斜板式や斜軸式の可変容量式にして、一定
供給油流量での回転数を可変にし、この油圧モータ11
4,115の斜板角や斜軸角をコントローラ100から
の制御信号CSL,CSRで個別に制御することにより、
図4に示すソレノイドバルブ26を用いることなく前輪
2,3を後輪4,5よりも高速で回転させてもよい。こ
のような発明は、請求項5に含まれる。
【0060】そして、可変式の油圧モータ114,11
5を用いた構成では、これらの油圧モータ114,11
5を別々に制御することにより、モータグレーダ1が旋
回するときに、左右の前輪2,3のうちの外輪側を積極
的に速く、内輪側を積極的に遅く回転させることがで
き、旋回を一層スムーズにできる。また、油圧モータ1
14,115は、コントローラ100からの制御信号C
L,CSRによって直接制御されて回転数が変更される
ため、油圧ポンプ13からの吐出油流量が少ない場合な
ど、軽トルク高速駆動を確実に実現できる。このため、
トルクコンバータ8の特性により、エンジン6の回転数
が高速側から急激に落ち込んだ際に、トルクコンバータ
8の出力側の回転が高速に維持され、よって後輪4,5
が依然高速で回転し続ける場合でも、前輪2,3を引き
続き高速で回転させることができ、この間でのタイトコ
ーナーブレーキング現象を生じにくくできる。
【0061】なお、油圧ポンプ13を固定式とし、油圧
モータ114,115の制御のみで、前輪2,3を後輪
4,5よりも高速で回転させてもよく、このような場合
でも前記請求項5の発明に含まれる。さらに、油圧モー
タ114,115の斜板角や斜軸角を、個別の制御信号
CS L,CSRで制御するのではなく、一つの制御信号で
制御してもよい。前記実施形態や図10に示す変形例で
は、左右の前輪2,3のそれぞれが個別の油圧モータ1
4,15,114,115で駆動されていたが、両方の
前輪2,3を一つの油圧モータで駆動した場合でも本発
明に含まれる。
【0062】また、前記実施形態で前輪2,3の両方の
操舵角度αL,αRを検出するのは、リンク機構上、ステ
アリング操作によって生じる操舵角度αL,αRが左前輪
2と右前輪3とで異なるからでもあるが、このような操
舵角度αL,αRの差分から旋回方向を容易に特定するこ
とも可能だからである。つまり、前記実施形態では、旋
回時の内輪側の操舵角度が外輪側の操舵角度よりも常に
大きくなるリンク構造であるため、例えば、検出の結
果、操舵角度αLが操舵角度αRよりも大きければ、車両
は左車輪2が内輪で右前輪3が外輪となる左旋回状態に
あると容易に判断される。
【0063】ところで、このことは、仮に前輪2,3の
旋回方向を他のセンサ等による別の手段で特定できるの
であれば、必ずしも両方の操舵角度αL,αRから旋回半
径R STを求める必要がないことを意味する。なぜなら
ば、前輪2,3の旋回方向を特定できれば、一方の前輪
操舵角度に対する他方の前輪操舵角度を、リンクの構造
上計算によって算出でき、実際に検出した一方の操舵角
度と、計算上求めた他方の操舵角度とから、旋回半径R
STを同様に導き出せるからである。しかし、車両の旋回
方向を特定するのに別の手段を設けるのはコスト的にも
不経済で、しかも旋回半径RSTの演算等も複雑になる可
能性があるため、前記実施形態のように、同様な2つの
操舵角度センサ61,62を用いて操舵角度と旋回方向
との両方を検出できるようにすることがよい。
【0064】前記実施形態では、前輪操舵角度検出手段
として、キングピン73を中心とした前輪2,3の操舵
角度αL,αRを検出する操舵角度センサ61,62が用
いられていたが、本発明に係る前輪操舵角度検出手段と
しては、これに限定されるものではなく、左右のステア
リングシリンダ74の進退量を検出するセンサ等であっ
てもよい。
【0065】前記実施形態の前輪回転数補正システム6
0は、モータグレーダ1に適用されていたが、本発明の
前輪回転数補正システムは、これに限定されず、例え
ば、屈曲式のフレームを備えた大型のホイルローダ等、
他の建設機械に適用できる。要するに、本発明は、変速
機を介して伝達されるエンジンの出力で後輪を駆動する
とともに、前記エンジンの出力を油圧ポンプに伝達し、
かつこの油圧ポンプからの吐出油で回転する油圧モータ
で前輪を駆動する全輪駆動装置と、前輪が設けられたフ
ロントフレームと、後輪が設けられたリアフレームとを
備え、これらのフレームが角度調整可能に連結されてい
る全輪駆動車両に適用できる。
【0066】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
屈曲式のフレームを有している場合でも、車両旋回時の
前輪の回転数を容易かつ正確に制御でき、タイトコーナ
ーブレーキング現象を確実に防止できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る前輪回転数補正シス
テムが適用されたモータグレーダを模式的に示す全体図
である。
【図2】前記モータグレーダの要部を示す平面図であ
る。
【図3】前記モータグレーダの他の要部を示す平面図で
ある。
【図4】前記モータグレーダの概略構成を示す構成図で
ある。
【図5】前記モータグレーダの一構成部品を示す断面図
である。
【図6】前記実施形態で用いられるルックアップテーブ
ルの内容を示すグラフである。
【図7】前記実施形態で用いられる他のルックアップテ
ーブルの内容を示すグラフである。
【図8】前記実施形態で用いられるさらに他のルックア
ップテーブルの内容を示すグラフである。
【図9】前記実施形態で用いられるまた別のルックアッ
プテーブルの内容を示すグラフである。
【図10】本発明の変形例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 全輪駆動車両であるモータグレーダ 2 左前輪 3 右前輪 4 左後前輪 5 左後後輪 6 エンジン 8 トルクコンバータ 9 変速機 12 全輪駆動装置 13 油圧ポンプ 14 左油圧モータ 15 右油圧モータ 36 速度段検出手段である速度段検出センサ 38 アーティキュレート角度検出手段である角度セン
サ 51 フロントフレーム 52 リアフレーム 60 前輪回転数補正システム 63 旋回半径演算手段 64 後輪回転数検出手段 65 エンジン回転数検出手段であるエンジン回転セン
サ 66 前輪回転数制御手段 67 コンバータ出力側回転数検出手段であるコンバー
タ出力側回転センサ NL 左前輪の回転数 NR 右前輪の回転数 M 後輪の回転数 R 旋回半径 αL 旋回角度 αR 旋回角度 β アーティキュレート角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機を介して伝達されるエンジンの出
    力で後輪を駆動するとともに、前記エンジンの出力を油
    圧ポンプに伝達し、かつこの油圧ポンプからの吐出油で
    回転する油圧モータで前輪を駆動する全輪駆動装置と、
    前記前輪が設けられたフロントフレームと、前記後輪が
    設けられたリアフレームとを備え、これらのフレームが
    角度調整可能に連結されている全輪駆動車両に用いられ
    る全輪駆動車両の前輪回転数補正システムであって、 前輪の操舵角度を検出する前輪操舵角度検出手段と、前
    記フロントフレームおよびリアフレームの連結角度を検
    出するアーティキュレート角度検出手段と、前輪の操舵
    角度および前記各フレームの連結角度に基づいて車両の
    旋回半径を演算する旋回半径演算手段と、後輪の回転数
    を検出する後輪回転数検出手段と、エンジンの回転数を
    検出するエンジン回転数検出手段と、前記旋回半径、後
    輪の回転数、およびエンジンの回転数に基づいて前記前
    輪を後輪よりも高速で回転させる前輪回転数制御手段と
    を備えていることを特徴とする全輪駆動車両の前輪回転
    数補正システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の全輪駆動車両の前輪回
    転数補正システムにおいて、 前記エンジンと前記変速機との間にはトルクコンバータ
    が設けられ、前記後輪回転数検出手段は、前記トルクコ
    ンバータの出力側の回転数を検出するコンバータ出力側
    回転数検出手段と、このトルクコンバータの出力側に接
    続された前記変速機の速度段を検出する速度段検出手段
    とで構成されていることを特徴とする全輪駆動車両の前
    輪回転数補正システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の全輪駆
    動車両の前輪回転数補正システにおいて、 前記前輪回転数制御手段は、前記旋回半径、後輪の回転
    数、およびエンジンの回転数に基づいて前記油圧モータ
    に供給される前記油圧ポンプからの吐出油流量を制御す
    ることを特徴とする全輪駆動車両の前輪回転数補正シス
    テム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の全輪駆動車両の前輪回
    転数補正システムにおいて、 前記油圧モータには複数の速度段が設定され、前記前輪
    回転数制御手段は、前記旋回半径、後輪の回転数、およ
    びエンジンの回転数に加え、前記油圧モータの速度段に
    基づいて前記油圧ポンプからの吐出油流量を制御するこ
    とを特徴とする全輪駆動車両の前輪回転数補正システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の全輪駆動車両の前輪回転数補正システムにおいて、 前記油圧モータは、一定供給油量での回転数が可変に設
    けられ、前記前輪回転数制御手段は、前記旋回半径、後
    輪の回転数、およびエンジンの回転数に基づいて当該油
    圧モータの回転数を制御することを特徴とする全輪駆動
    車両の前輪回転数補正システム。
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