JP2002077088A - 信号分配装置及び信号多重装置 - Google Patents

信号分配装置及び信号多重装置

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JP2002077088A
JP2002077088A JP2000266058A JP2000266058A JP2002077088A JP 2002077088 A JP2002077088 A JP 2002077088A JP 2000266058 A JP2000266058 A JP 2000266058A JP 2000266058 A JP2000266058 A JP 2000266058A JP 2002077088 A JP2002077088 A JP 2002077088A
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transmission
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JP2000266058A
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Satoshi Okabe
岡部  聡
Yasuhiro Ito
泰宏 伊藤
Tetsuomi Ikeda
哲臣 池田
Kazuhiko Shibuya
一彦 澁谷
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送信号を複数の伝送路に分割して伝送する
ことができ、高いビットレートの伝送信号を複数の伝送
容量の小さな伝送路で伝送することが可能な信号分配装
置及び信号多重装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 信号送出側の信号分配装置10におい
て、入力信号を所定数パケット単位で複数系統に順次切
換え分配し各系統毎に伝送速度を低速化して送出し、信
号受信側の信号多重装置13において、各系統毎に送出
され伝送された信号を受信し、各系統の受信信号を元の
パケットの伝送速度に戻すと共に、前記分配と逆に順次
切換え連続した元のパケットに戻すことにより上記課題
を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号分配装置及び
信号多重装置に係り、特に、パケット化されたデータを
伝送する信号分配装置及び信号多重装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば動画信号を圧縮符号化する方式と
して国際標準化機構(ISO)が定めたMPEG(IS
O/IEC13818シリーズ)がある。MPEGは広
範囲なアプリケーションを対象とするため、MPEGプ
ログラムストリーム(以下、「MPEG−PS」とい
う。)と呼ばれる方式とMPEGトランスポートストリ
ーム(以下、MPEG−TSという。)と呼ばれる方式
とがISO/IEC13818−1で規定されている。
【0003】MPEG−TSは、各種通信・放送のアプ
リケーションに対応するため、MPEG−PSで利用さ
れるPES(Packetized Elementa
ryStream Packet)パケットより短い、
188バイト,204バイト等の固定長パケットにより
データを伝送する。
【0004】従来、固定長パケットにより構成される1
系統のMPEG−TS信号は、1系統の伝送路又はチャ
ネルを利用して伝送されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、MPE
G−TS信号は伝送するデータに応じて要求されるビッ
トレートが異なっている。したがって、高いビットレー
トのMPEG−TS信号を1系統の伝送路又はチャネル
を利用して伝送する場合、そのビットレートを伝送する
ことが可能な占有周波数帯域幅,言い換えれば伝送容量
の大きな伝送路を必要としていた。つまり、伝送路等の
伝送容量を上回るビットレートが必要なMPEG−TS
信号は伝送することができないという問題があった。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、伝送信号を複数の伝送路に分割して伝送することが
でき、高いビットレートの伝送信号を複数の伝送容量の
小さな伝送路で伝送することが可能な信号分配装置及び
信号多重装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するため、本発明の信号分配装置は、入力信号に含まれ
る同期信号のうち所定数パケット毎に含まれる所定の同
期信号を検出する同期検出回路と、前記所定の同期信号
が検出される度に前記入力信号を所定数パケット単位で
複数系統に順次切換え分配する分配器と、前記各系統毎
に分配された信号の伝送速度を低速に変換して各系統毎
に送出する各系統毎に設けられた速度変換手段とを有す
ることを特徴とする。
【0008】このような信号分配装置では、信号送出側
で入力信号を所定数パケット単位で分割し、その分割し
た信号を複数の系統(例えば伝送路)に分配すると共
に、分割した信号の伝送速度を低速化して出力してい
る。したがって、高いビットレートの伝送信号を伝送容
量の小さな複数の伝送路で伝送することが可能である。
【0009】また、本発明の信号多重装置は、各系統の
受信信号に含まれる同期信号のうち所定数パケット毎に
含まれる所定の同期信号を各系統毎に検出する同期検出
回路と、各系統の受信信号の伝送速度を元のパケットの
伝送速度に変換する各系統毎に設けられた速度変換手段
と、前記同期検出回路から各系統毎の所定の同期信号の
検出タイミング信号が供給される読み出しタイミング制
御回路と、前記元のパケットの伝送速度に変換された信
号が各系統毎に順次供給され、前記各系統毎に順次供給
された信号を前記検出タイミング信号に応じて順次切換
え多重化して出力する切換器とを有することを特徴とす
る。
【0010】このような信号多重装置では、信号多重装
置で各系統毎の受信信号を元の伝送速度に戻すと共に、
各系統毎の受信信号を順次切換え出力して分割前の元の
信号を復元している。したがって、高いビットレートの
伝送信号を伝送容量の小さな複数の伝送路で伝送するこ
とが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。なお、本実施例では、伝送
信号の一例として欧州放送連合(European B
roadcasting Union:EBU)のデジ
タル映像放送(Digital Video Broa
dcasting:DVB)規格で規定されるMPEG
−TS信号を伝送する例について説明するが、いかなる
伝送信号でもよい。
【0012】まず、本発明の理解を容易とする為に、D
VB規格のMPEG−TS信号のパケット構成について
図1を参照しつつ説明する。図1は、MPEG−TS信
号の一例のパケット構成図を示す。DVB規格のMPE
G−TS信号の1パケットのサイズは188バイト又は
204バイトで構成される。なお、188バイトで構成
されるパケットはトランスポートストリームパケット
(以下、TSパケットという。)と呼ばれる。また、2
04バイトで構成されるパケットは16バイトのパリテ
ィ(Parity)を含み、リードソロモンパケット
(以下、RSパケットという。)と呼ばれる。
【0013】TSパケット,RSパケット(以下、パケ
ットという。)の先頭バイト(8ビット)はパケットヘ
ッダであり、16進数の「47」(以下、&h47とい
う。)又は「B8」(以下、&hB8という。)となっ
ている。通常、パケットヘッダは&h47であり、8パ
ケット毎に&h47をビット単位で反転させた&hB8
となる。
【0014】したがって、図1に示すように、1番目の
パケットのパケットヘッダが&hB8である場合、2〜
8番目のパケットのパケットヘッダが&h47となる。
その後、9,17,25,・・・,8n+1番目のパケ
ットのパケットヘッダが&hB8となり、上記以外のパ
ケットのパケットヘッダが&h47となる。そこで、&
hB8のパケットヘッダを参照することにより、MPE
G−TS信号を8パケット毎に分割する。
【0015】図2は、本発明の信号伝送装置の一実施例
の構成図を示す。図2の信号伝送装置1は、信号分配装
置10,送信機11a〜11b,受信機12a〜12
b,信号多重装置13を含んで構成される。なお、以下
の説明では2系統の伝送路を利用する例について説明す
るが、本発明はこれに限らず、3系統以上の伝送路であ
ってもよい。
【0016】信号分配装置10は、例えば図1に示すよ
うなMPEG−TS信号が供給される。信号分配装置1
0は、供給されるMPEG−TS信号に含まれる&hB
8のパケットヘッダを検出し、そのMPEG−TS信号
を8パケット毎に分割する。そして、8パケット毎に分
割したMPEG−TS信号を送信機11a及び送信機1
1bに交互に出力する。
【0017】送信機11aは、供給されたMPEG−T
S信号を例えば伝送路等を介して受信機12aに供給す
る。同様に、送信機11bは、供給されたMPEG−T
S信号を例えば伝送路等を介して受信機12bに供給す
る。信号多重装置13は、受信機12a及び受信機12
bから供給される8パケット毎に分割されたMPEG−
TS信号を受信し、受信機12aから供給されるMPE
G−TS信号及び受信機12bから供給されるMPEG
−TS信号を交互に出力することにより、信号分配装置
10に供給されたMPEG−TS信号を復元する。
【0018】n系統の伝送路を利用する場合、第1系統
の伝送路から供給されるMPEG−TS信号,第2系統
の伝送路から供給されるMPEG−TS信号,・・・,
第n系統の伝送路から供給されるMPEG−TS信号,
第1系統の伝送路から供給されるMPEG−TS信号,
第2系統の伝送路から供給されるMPEG−TS信号,
・・・を順番に出力することにより、元のMPEG−T
S信号を復元する。
【0019】以下、信号伝送装置1を構成する各ブロッ
クの詳細について図3〜図8を参照しつつ説明する。図
3は、本発明の信号分配装置の一実施例の構成図を示
す。また、図4は、本発明の信号分配装置の一例のタイ
ミング図を示す。信号分配装置10は、同期検出回路2
0、分配器21、書き込み系統制御スイッチ22,2
3、速度変換手段としてのFIFO(先入れ先出し)メ
モリ24a,24b,25a,25b、読み出しタイミ
ング制御回路26、読み出し系統制御スイッチ27,2
8を含んで構成される。
【0020】なお、分配器21、書き込み系統制御スイ
ッチ22,23、読み出し系統制御スイッチ27,28
は、電気的に入力先又は出力先を切換えるものである
が、機械的に入力先又は出力先を切換ものであってもよ
い。
【0021】例えば図1に示すようなMPEG−TS信
号が同期検出回路20及び分配器21に供給される。同
期検出回路20は、供給されるMPEG−TS信号に含
まれる&hB8のパケットヘッダを検出し、その検出結
果に従って分配器21,書き込み系統制御スイッチ2
2,23の動作を制御する。
【0022】分配器21は同期検出回路20から供給さ
れる制御信号29に従って、可動接点21(a)が接点
21(b)又は21(c)に接続される。同期検出回路
20は、&hB8のパケットヘッダを検出する度に、可
動接点21(a)の接続先を接点21(b)から21
(c)又は接点21(c)から21(b)に切り換え
る。したがって、分配器21に供給されたMPEG−T
S信号は8パケット毎に書き込み系統制御スイッチ2
2,23に振り分けられる。
【0023】なお、本実施例では8パケット毎に分割さ
れたMPEG−TS信号をブロックと呼び、そのブロッ
クに説明の便宜上、連続番号を付して説明する。例え
ば、分配器21に図4(A)のMPEG−TS信号が供
給されると、分配器21は図4(B)及び図4(C)の
タイミングで8パケット毎に分割されたブロックを出力
する。
【0024】したがって、書き込み系統制御スイッチ2
2は、1番目のブロック,3番目のブロック,・・・,
2n−1番目のブロックが供給される。また、書き込み
系統制御スイッチ23は、2番目のブロック,4番目の
ブロック,・・・,2n番目のブロックが供給される。
なお、図4のMPEG−TS信号には、上段にブロック
番号,下段にパケット番号を付している。
【0025】書き込み系統制御スイッチ22は同期検出
回路20から供給される制御信号30に従って、可動接
点22(a)が接点22(b)又は22(c)に接続さ
れる。また、書き込み系統制御スイッチ23は同期検出
回路20から供給される制御信号31に従って、可動接
点23(a)が接点23(b)又は23(c)に接続さ
れる。同期検出回路20は、&hB8のパケッドヘッダ
を2回検出する度に、可動接点22(a)及び可動接点
23(a)の接続先を切り換える。
【0026】したがって、書き込み系統制御スイッチ2
2は、分配器21から供給されるブロックをFIFOメ
モリ24a,24bに交互に供給する。同様に、書き込
み系統制御スイッチ23は、分配器21から供給される
ブロックをFIFOメモリ25a,25bに交互に供給
する。
【0027】FIFOメモリ24a,24b,25a,
25bは、分配器21に供給されるMPEG−TS信号
のビットレートをB(bit/sec)とすると、B/
2(bit/sec)のビットレートでブロックを出力
する。なお、n系統の伝送路を利用する場合、FIFO
メモリ24a,24b,25a,25bは、B/n(b
it/sec)のビットレートでブロックを出力する。
【0028】そこで、信号分配装置10は、書き込みと
読み出しとが同時にできるように各系統毎に2つのFI
FOメモリ24a,24b又はFIFOメモリ25a,
25bを有している。なお、本実施例では、FIFOメ
モリ24a,24b,25a,25bを使用している
が、デュアルポートメモリを使用してもよい。デュアル
ポートメモリを使用する場合、1系統毎に1つのデュア
ルポートメモリを備えるように構成される。
【0029】読み出しタイミング制御回路26は、同期
検出回路20から&hB8のパケットヘッダの検出タイ
ミング信号が供給される。読み出しタイミング制御回路
26は、供給された検出タイミング信号に従ってFIF
Oメモリ24a,24b,25a,25bの読み出しタ
イミング、読み出し系統制御スイッチ27,28の動作
を制御する。
【0030】例えば、読み出しタイミング制御回路26
は、FIFOメモリ24a,24b,25a,25bに
格納されているブロックを、図4(D)及び図4(E)
のタイミングで出力させる。読み出し系統制御スイッチ
27はFIFOメモリ24a又は24bから出力される
ブロックを第1系統に出力するように、可動接点27
(a)が接点27(b)又は27(c)に接続される。
同様に、読み出し系統制御スイッチ28はFIFOメモ
リ25a又は25bから出力されるブロックを第2系統
に出力するように、可動接点28(a)が接点28
(b)又は28(c)に接続される。
【0031】したがって、読み出し系統制御スイッチ2
7は、B/2(bit/sec)のビットレートで1番
目のブロック,3番目のブロック,・・・,2n−1番
目のブロックを出力する。また、読み出し系統制御スイ
ッチ28は、B/2(bit/sec)のビットレート
で2番目のブロック,4番目のブロック,・・・,2n
番目のブロックを出力する。
【0032】ところで、詳細は後述するが、本発明の信
号多重装置13は、&hB8のパケットヘッダだけを利
用して元のMPEG−TS信号を復元するため、異なる
系統を介して伝送されたブロックの順番を確認すること
ができない。つまり、各系統毎に異なる伝送遅延量が発
生し、第1系統の出力と第2系統の出力との間でブロッ
クの追い越しが起こると、元のMPEG−TS信号の復
元ができなくなる。
【0033】そこで、読み出しタイミング制御回路26
は、第1系統の出力と第2系統の出力との間で追い越し
を起こさせないため、図4(D)及び図4(E)に示す
ように、第2系統の出力を第1系統の出力より4パケッ
ト(出力側換算)分遅延させている。n系統の伝送路を
利用する場合、各系統の遅延量は、以下の式(1)を利
用して算出される。
【0034】 遅延量=Ps×8/n×(n’−1)・・・(1) なお、Psは1パケットのバイト数であり、nは系統数
(n=1,2,3,・・・)であり、n’は系統番号
(n’=1,2,3,・・・)である。読み出しタイミ
ング制御回路26は、式(1)を利用して各系統の遅延
量を算出し、各系統の出力をその遅延量分遅延させて出
力する。
【0035】次に、本発明の信号多重装置の詳細につい
て説明する。図5は、本発明の信号多重装置の一実施例
の構成図を示す。図6は、本発明の信号多重装置の一例
のタイミング図を示す。信号多重装置13は、同期検出
回路40,41、書き込み系統制御スイッチ42,4
3、FIFOメモリ44a,44b,46a〜46c,
読み出し系統制御スイッチ49,50、読み出しタイミ
ング制御回路51、切換器52を含んで構成される。
【0036】なお、書き込み系統制御スイッチ42,4
3、読み出し系統制御スイッチ49,50、切換器52
は、電気的に入力先又は出力先を切換えるものである
が、機械的に入力先又は出力先を切換ものであってもよ
い。
【0037】例えば図6(A)に示すようなMPEG−
TS信号が同期検出回路40及び書き込み系統制御スイ
ッチ42に供給される。また、図6(B)に示すような
MPEG−TS信号が同期検出回路41及び書き込み系
統制御スイッチ43に供給される。同期検出回路40
は、供給されるMPEG−TS信号に含まれる&hB8
のパケットヘッダを検出し、その検出結果に従って書き
込み系統制御スイッチ42の動作を制御する。同様に、
同期検出回路41は、供給されるMPEG−TS信号に
含まれる&hB8のパケットヘッダを検出し、その検出
結果に従って書き込み系統制御スイッチ43の動作を制
御する。
【0038】書き込み系統制御スイッチ42は同期検出
回路40で&hB8のパケットヘッダを検出する度に、
可動接点42(a)の接続先を接点42(b)から42
(c)又は接点42(c)から42(b)に切り換え
る。したがって、書き込み系統制御スイッチ42は供給
されたMPEG−TS信号を8パケット毎に分割し、そ
の8パケット毎に分割されたブロックを、図6(C)に
示すようにFIFOメモリ44a,44bに交互に供給
する。
【0039】一方、書き込み系統制御スイッチ43は同
期検出回路41で&hB8のパケットヘッダを検出する
度に、可動接点42(a)の接続先を接点42(b),
42(c),42(d)に順次切り換える。したがっ
て、書き込み系統制御スイッチ43は供給されたMPE
G−TS信号を8パケット毎に分割し、その8パケット
毎に分割されたブロックを、図6(D)に示すようにF
IFOメモリ46a〜46cに順次供給する。
【0040】FIFOメモリ44a,44b,46a〜
46cは、書き込み系統制御スイッチ42,43に供給
されるMPEG−TS信号のビットレートをB/2(b
it/sec)とすると、B(bit/sec)のビッ
トレートでブロックを出力する。なお、n系統の伝送路
を利用する場合、書き込み系統制御スイッチ42,43
に供給されるビットレートがB/n(bit/sec)
のMPEG−TS信号を、FIFOメモリ44a,44
b,46a〜46cは、B(bit/sec)のビット
レートで出力する。
【0041】前述した信号分配装置10と同様に、信号
多重装置13は、FIFOメモリ44a,44b,46
a〜46cの代りにデュアルポートメモリを使用しても
よい。また、信号多重装置13は、書き込みと読み出し
とが同時にできるように各系統毎に複数のFIFOメモ
リ44a,44b又はFIFOメモリ46a〜46cを
有している。
【0042】第1系統のFIFOメモリ44a,44b
は、n系統の伝送路を利用する場合であっても2つのF
IFOメモリ44a,44bで構成される。また、第2
系統のFIFOメモリ46a〜46cはMPEG−TS
信号の取りこぼしを起こさないように、第1系統以外の
系統で必要なFIFOメモリの数を以下の式(2)を利
用して算出する。
【0043】 FIFOメモリの所要個数={8+(8/n)+(8/n)+(8/n)} /8・・・(2) なお、式(2)の第1項目はFIFOメモリへの書き込
みに必要な時間であり、第2項目は最初にMPEG−T
S信号を読み出す際、第1系統のFIFOメモリへのデ
ータ書き込みを終了してからMPEG−TS信号を出力
するまでの時間であり、第3項目は第1系統のFIFO
メモリへのデータ書き込みを終了後、MPEG−TS信
号の出力を開始するまでの時間であり、第4項目はFI
FOメモリから格納されているMPEG−TS信号を読
み出すのに必要な時間である。
【0044】式(2)を利用して算出された数値を切り
上げた数が第1系統以外の系統で必要なFIFOメモリ
の個数となる。例えば2系統の伝送路を利用する場合、
式(2)から2.5が算出され、数値を切り上げた3が
第2系統で必要なFIFOメモリの個数となる。
【0045】読み出しタイミング制御回路51は、同期
検出回路40,41から&hB8のパケットヘッダの検
出タイミング信号が供給される。読み出しタイミング制
御回路51は、供給された検出タイミング信号から各系
統毎に異なる伝送遅延量を検出し、その伝送遅延量を補
正するようにFIFOメモリ44a,44b,46a〜
46cの読み出しタイミング、読み出し系統制御スイッ
チ49,50、切換器52の動作を制御する。なお、図
6のタイミング図は、第1系統及び第2系統の伝送遅延
量が同じ場合の例である。
【0046】例えば、読み出しタイミング制御回路51
は、FIFOメモリ44a,44b,46a〜46cに
格納されているブロックを、図6(E)のタイミングで
出力させる。読み出し系統制御スイッチ49はFIFO
メモリ44a又は44bから出力されるブロックを切換
器52の接点52(b)に出力するように、可動接点4
9(a)が接点49(b)又は49(c)に順次接続さ
れる。同様に、読み出し系統制御スイッチ50はFIF
Oメモリ46a〜46cから出力されるブロックを切換
器52の接点52(c)に出力するように、可動接点5
0(a)が接点50(b)〜50(c)に順次接続され
る。
【0047】そして、切換器52は、FIFOメモリ4
4a,44b,46a〜46cに格納されているブロッ
クを、図6(E)のタイミングで出力するように、可動
接点52(a)が接点52(b)又は52(c)に接続
される。したがって、切換器52は、第1系統から供給
されたMPEG−TS信号及び第2系統から供給された
MPEG−TS信号を8パケット毎に交互に出力するこ
とにより、信号分配装置10に供給されたMPEG−T
S信号を復元する。
【0048】ところで、図6のタイミング図は各系統毎
の伝送遅延量が同じ場合の例であるが、以下、各系統毎
の伝送遅延量が異なる場合について説明する。図7は、
第1系統に伝送遅延が生じた一例のタイミング図を示
す。
【0049】例えば図7(A)のように、第1系統が伝
送路で4パケット分遅延した場合、読み出しタイミング
制御回路51は、各系統毎に設置された同期検出回路4
0,41から&hB8のパケットヘッダの検出タイミン
グ信号が同時に供給される。読み出しタイミング制御回
路51は、信号分配装置10で第2系統に4パケット分
の遅延を挿入していることを考慮し、第1系統が伝送路
で4パケット分遅延したと判定する。
【0050】そこで、読み出しタイミング制御回路51
は、第2系統のFIFOメモリ46a〜46cからの読
み出しタイミングを4パケット(入力側換算)分遅延さ
せている。なお、図6,7のタイミング図のうち、各ブ
ロックの右側にある点線は各FIFOメモリがブロック
を保持している期間を示している。図6(D),図7
(D)を比較すると、図7(D)の第2系統のFIFO
メモリ46a〜46cからの読み出しタイミングは、図
6(D)の読み出しタイミングより4パケット(入力側
換算)分遅延していることが分かる。
【0051】このように、第1系統が伝送路で4パケッ
ト遅延した場合、第2系統のFIFOメモリ46a〜4
6cからの読み出しタイミングを4パケット(入力側換
算)分遅延させることにより、第1系統のFIFOメモ
リ44a,44bからのブロック読み出しが終了しない
うちに第2系統のFIFOメモリ46a〜46cからブ
ロックの読み出しが開始されないようにしている。
【0052】図8は、第2系統に伝送遅延が生じた一例
のタイミング図を示す。例えば図8(B)のように、第
2系統が伝送路で4パケット分遅延した場合、読み出し
タイミング制御回路51は、各系統毎に設置された同期
検出回路40,41から&hB8のパケットヘッダの検
出タイミング信号が8パケット(入力側換算)分の相違
をもって供給される。読み出しタイミング制御回路51
は、信号分配装置10で第2系統に4パケット分の遅延
を挿入していることを考慮し、第2系統が伝送路で4パ
ケット分遅延したと判定する。
【0053】そこで、読み出しタイミング制御回路51
は、第2系統のFIFOメモリ46a〜46cからの読
み出しタイミングを4パケット(入力側換算)分早めさ
せている。なお、図6,7と同様に図8中、各ブロック
の右側にある点線は各FIFOメモリがブロックを保持
している期間を示している。図6(D),図8(D)を
比較すると、第2系統のFIFOメモリ46a〜46c
からの読み出しタイミングは、図6(D)の読み出しタ
イミングより4パケット(入力側換算)分早まっている
ことが分かる。
【0054】このように、第2系統が伝送路で4パケッ
ト分遅延した場合、第2系統のFIFOメモリ46a〜
46cからの読み出しタイミングを4パケット(入力側
換算)分早めることにより、第1系統のFIFOメモリ
44a,44bからのブロック読み出しが終了した後、
MPEG−TS信号の出力が途切れないように第2系統
のFIFOメモリ46a〜46cからブロックの読み出
しを開始している。
【0055】本発明の信号伝送装置1では、2系統の伝
送路を利用する場合、許される伝送遅延時間差は4パケ
ット(入力側換算)である。この許容伝送遅延時間差
は、n系統の伝送路を利用する場合、以下の式(3)を
利用して算出される。なお、Tは8パケット(入力側換
算)を伝送するのにかかる時間である。
【0056】許容伝送遅延時間差=T/n・・・(3) 隣り合う系統との間で許容伝送遅延時間差を超えなけれ
ばパケットの追い越しが起こらず、元のMPEG−TS
信号を復元することが可能である。
【0057】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、伝送信号
を複数の信号に分割し、複数の伝送路を用いて伝送する
ことができ、帯域幅の広い伝送路を用いることなく、高
いビットレートの伝送信号を帯域幅の狭い複数の伝送路
を用いて伝送することが可能である。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】MPEG−TS信号の一例のパケット構成図で
ある。
【図2】本発明の信号伝送装置の一実施例の構成図であ
る。
【図3】本発明の信号分配装置の一実施例の構成図であ
る。
【図4】本発明の信号分配装置の一例のタイミング図で
ある。
【図5】本発明の信号多重装置の一実施例の構成図であ
る。
【図6】本発明の信号多重装置の一例のタイミング図で
ある。
【図7】第1系統に伝送遅延が生じた一例のタイミング
図である。
【図8】第2系統に伝送遅延が生じた一例のタイミング
図である。
【符号の説明】
1 信号伝送装置 10 信号分配装置 11a,11b 送信機 12a,12b 受信機 13 信号多重装置 20,40,41 同期検出回路 21 分配器 22,23,42,43 書き込み系統制御スイッチ 24a,24b,25a,25b,44a,44b,4
6a〜46c FIFO(先入れ先出し)メモリ 26,51 読み出しタイミング制御回路 27,28,49,50 読み出し系統制御スイッチ 52 切換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 哲臣 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 澁谷 一彦 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 5C059 MA00 RB02 RB12 RC02 TA72 TA80 TC37 UA32 UA35 5K028 AA01 AA11 EE03 EE05 EE07 KK01 KK12 KK32 LL12 MM08 MM16 NN02 RR02 SS05 SS15 SS26 5K067 AA13 BB21 CC08 DD51 EE02 EE10 HH21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号送出側において、入力信号を複数系
    統に順次切換え分配して送出し、信号受信側において、
    各系統毎に送出され伝送された信号を受信し、各系統の
    受信信号を順次切換え連続した元のパケットに戻す信号
    伝送装置に用いられる信号分配装置であって、 入力信号に含まれる同期信号のうち所定数パケット毎に
    含まれる所定の同期信号を検出する同期検出回路と、 前記所定の同期信号が検出される度に前記入力信号を所
    定数パケット単位で複数系統に順次切換え分配する分配
    器と、 前記各系統毎に分配された信号の伝送速度を低速に変換
    して各系統毎に送出する各系統毎に設けられた速度変換
    手段とを有することを特徴とする信号分配装置。
  2. 【請求項2】 信号送出側において、入力信号を複数系
    統に順次切換え分配して送出し、信号受信側において、
    各系統毎に送出され伝送された信号を受信し、各系統の
    受信信号を順次切換え連続した元のパケットに戻す信号
    伝送装置に用いられる信号多重装置であって、 各系統の受信信号に含まれる同期信号のうち所定数パケ
    ット毎に含まれる所定の同期信号を各系統毎に検出する
    同期検出回路と、 各系統の受信信号の伝送速度を元のパケットの伝送速度
    に変換する各系統毎に設けられた速度変換手段と、 前記同期検出回路から各系統毎の所定の同期信号の検出
    タイミング信号が供給される読み出しタイミング制御回
    路と、 前記元のパケットの伝送速度に変換された信号が各系統
    毎に順次供給され、前記各系統毎に順次供給された信号
    を前記検出タイミング信号に応じて順次切換え多重化し
    て出力する切換器とを有することを特徴とする信号多重
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002344965A (ja) * 2001-05-11 2002-11-29 Sony Corp データ伝送システム
JP2007195106A (ja) * 2006-01-23 2007-08-02 Yamaha Corp コンテンツデータ配信システム
JP2010505324A (ja) * 2006-09-26 2010-02-18 ライブユー リミテッド 遠隔送信システム
JP2011175432A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Ntt Electornics Corp 配分量処理回路及び方法

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