JP6122626B2 - 復号装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、復号装置およびプログラムに関する。
MPEG(Moving Picture Experts Group)−2 SystemsのTransport Streamなど、従来のメディアトランスポート方式では、映像や音声などの複数のコンポーネントメディアを多重し一つのストリームとして伝送している。このため、全てのコンポーネントメディアは同一の伝送遅延となる。
一方、MPEGで標準化が行われているMMT(MPEG Media Transport;ISO/IEC 23008−1)では、コンポーネントメディアによって伝送路が異なるといった、複合的な配信環境をサポートする(非特許文献1参照)。
Youngkwon Lim,"MPEG Standards for emerging Internet era",IEEE BMSB 2012,June 2012
しかしながら、上述のMMTにおいては、コンポーネントメディア(符号化データ)によって伝送路が異なるために、コンポーネントメディアによって異なるタイミングで受信することになり、コンポーネントメディア間の同期をとれるようにしておくには、大きなバッファーを容易しておく必要があるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、バッファーの容量を抑えることができる、複数の符号化データを並行して復号する復号装置およびプログラムを提供する。
(1)この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様は、複数の符号化データを並行して復号する復号装置であって、前記複数の符号化データ各々を復号する複数の復号部と、各々が前記複数の復号部のうち少なくとも一つに対応し、対応する前記復号部に供給する符号化データを格納する複数のトランスポートバッファーと、各々が前記複数のトランスポートバッファーのいずれかに対応し、対応する前記トランスポートバッファーに格納する符号化データを含むパケットを取得する複数のパケット取得部と、前記パケット取得部が取得したパケットのヘッダーに記載された時刻を示す情報を取得する時刻情報取得部と、前記時刻情報取得部が取得した時刻を示す情報を参照して、前記トランスポートバッファー各々の容量を設定するバッファー容量設定部とを具備することを特徴とする。
(2)また、本発明の他の態様は、(1)に記載の復号装置であって、前記バッファー容量設定部は、前記トランスポートバッファー各々の容量を、該トランスポートバッファーに格納する符号化データを含むパケットのヘッダーから取得した前記時刻を示す情報と、伝送路による遅延時間が最も大きい前記符号化データを含むパケットのヘッダーに記載された前記時刻を示す情報との差を用いて決定することを特徴とする。
(3)また、本発明の他の態様は、(2)に記載の復号装置であって、前記バッファー容量設定部は、前記差と、予め決められた基本バッファーリング時間との和に、該トランスポートバッファーに格納する符号化データのビットレートを乗じた値を、該トランスポートバッファーの容量とすることを特徴とする。
(4)また、本発明の他の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載の復号装置であって、前記パケットは、MMTパケットであり、前記時刻を示す情報は、前記MMTパケットヘッダーのタイムスタンプであることを特徴とする。
(5)また、本発明の他の態様は、コンピュータを、複数の符号化データを並行して復号する復号装置であって、前記複数の符号化データ各々を復号する複数の復号部と、各々が前記複数の復号部のうち少なくとも一つに対応し、対応する前記復号部に供給する符号化データを格納する複数のトランスポートバッファーと、各々が前記複数のトランスポートバッファーのいずれかに対応し、対応する前記トランスポートバッファーに格納する符号化データを含むパケットを取得する複数のパケット取得部と、前記パケット取得部が取得したパケットのヘッダーに記載された時刻を示す情報を取得する時刻情報取得部と、前記時刻情報取得部が取得した時刻を示す情報を参照して、前記トランスポートバッファー各々の容量を設定するバッファー容量設定部とを具備する復号装置として機能させるためのプログラムである。
この発明によれば、バッファーの容量を抑えることができる。
この発明の第1の実施形態によるメディア配信システムの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における放送局装置10およびメディアサーバ20が配信するIPパケットの構成例を示す図である。 同実施形態におけるメディア復号装置40の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるバッファー容量設定部116によるバッファー容量設定の処理を説明するフローチャートである。 この発明の第2の実施形態によるメディア配信システムの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるメディア復号装置40aの構成を示す概略ブロック図である。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態によるメディア配信システムの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態によるメディア配信システムは、放送局装置10、メディアサーバ20、IPネットワーク30、メディア復号装置40、メディア出力装置50を含んで構成される。
放送局装置10は、動画像、音声などのコンポーネントメディアを、符号化し、放送波を用いて配信する。メディアサーバ20は、動画像、音声などのコンポーネントメディアを、符号化し、IP(Internet Protocol)ネットワーク30を介して配信する。IPネットワーク30は、インターネットなど、インターネットプロトコルを用いたパケット交換ネットワークである。なお、放送局装置10およびメディアサーバ20は、符号化したコンポーネントメディア(符号化データ)を、MMTパケットに格納し、さらに該MMTパケットをIPパケットに格納して配信する。後述するように、放送局装置10およびメディアサーバ20は、MMTパケットのヘッダーに、該パケットを送信する際の時刻を示すタイムスタンプを格納する。また、放送局装置10およびメディアサーバ20は、コンポーネントメディア毎に異なるマルチキャストアドレスを用いて、IPパケットを配信する。
メディア復号装置40は、放送局装置10、メディアサーバ20が配信したIPパケットを受信する。メディア復号装置40は、受信したIPパケットから、複数の符号化されたコンポーネントメディアを抽出し、これらを並行して復号する。メディア復号装置40は、これら復号結果の映像信号や音声信号を生成し、メディア出力装置50に入力する。メディア出力装置50は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスと、スピーカなどの音声出力デバイスとを備え、入力された映像信号が表す映像を表示デバイスに表示し、入力された音声信号が表す音声を音声出力デバイスから出力する。なお、本実施形態のメディア復号装置40は、符号化されたコンポーネントメディア各々を格納するトランスポートバッファーのサイズを、MMTパケットのヘッダーに格納されているタイムスタンプを用いて決定する。これにより、コンポーネントメディアによって、異なる伝送遅延量を吸収し、復号後のコンポジションバッファーの容量を抑えることができる。
図2は、放送局装置10およびメディアサーバ20が配信するIPパケットの構成例を示す図である。放送局装置10およびメディアサーバ20が配信するIPパケットは、UDP(User Datagram Protocol)パケットを格納する。さらに、このUDPパケットは、MMTパケットを格納する。このため、図2に示すように、放送局装置10およびメディアサーバ20が配信するIPパケットは、IPヘッダーに続いて、UDPヘッダーを格納し、さらに続いてMMTパケットヘッダーを格納し、さらに続いて、MMTペイロードデータを格納する。
MMTペイロードデータには、各符号化されたコンポーネントメディアのデータがMFU(Media Fragment Unit)あるいはMPU(Media Processing Unit)の形式で格納されている。MPUあるいは関連する制御信号は、該コンポーネントメディアのプレゼンテーションのタイミングを示す情報を含んでいる。なお、プレゼンテーションのタイミングとは、映像であれば表示デバイスに表示するタイミングであり、音声であればスピーカから出力するタイミングである。
一方、MMTパケットヘッダーは、シーケンス番号、タイムスタンプ、パケットID、品質情報を含む。シーケンス番号は、後述するパケットIDが同じMMTパケットにおいて、パケットごとに1ずつ増加する番号である。メディア復号装置40は、このシーケンス番号を用いて受信したパケットの並び替えやロスパケットの検出を行う。パケットIDは、同一送信元の同一コンポーネントメディアを識別するためのIDであり、送信元またはコンポーネントメディアが異なるパケットには、異なる番号が付加される。タイムスタンプは、MMTパケットが送信元から送信されたときの時刻である。この時刻は、UTC(Universal Time Coordinated;国際協定時間)によるものである。この時刻をもとに、メディア復号装置40は受信したパケットの間隔を調整し、コンポーネントメディアの復号処理を行うが、本実施形態のメディア復号装置40は、このタイムスタンプを用いてトランスポートバッファーの容量を設定する。
本実施形態におけるタイムスタンプは、RFC(Request for Comments)5905(Network Time Protocol Version 4:Protocol and Algorithms Specification)に記載されているNTP(Network Time Protocol)短形式(NTP short format)である。NTP短形式は、全部で32ビットからなり、上位16ビットは秒を表し、下位16ビットはフラクション(1/65536秒)を表す。
図3は、メディア復号装置40の構成を示す概略ブロック図である。メディア復号装置40は、チューナ101、IPパケット受信部102、108、112、MMTパケット構築部103、109、113、トランスポートバッファー104、110、114、映像復号部105、111、音声復号部115、コンポジションバッファー106、LAN(Local Area Network)カード107、バッファー容量設定部116を含んで構成される。
チューナ101は、アンテナに接続され、放送局装置10が送信した放送波を、該アンテナを用いて受信し、受信信号から得られたIPパケット受信部102に入力する。IPパケット受信部102(パケット取得部)は、入力された受信信号から、UDP/IPパケットを復元し、MMTパケット構築部103に入力する。このとき、IPパケット受信部102は、例えば、ユーザが設定した番組に対応する特定のIPアドレス、ポート番号宛のパケットのみを復元する。
MMTパケット構築部103(時刻情報取得部)は、IPパケット受信部102から入力されたUDP/IPパケットのペイロード部分からMMTパケットを構築し、トランスポートバッファー104に入力する。MMTパケット構築部103は、構築したMMTパケットのヘッダーからタイムスタンプを抽出し、バッファー容量設定部116に入力する。
トランスポートバッファー104は、バッファー容量設定部116により設定されたサイズのバッファーである。トランスポートバッファー104は、MMTパケット構築部103から入力されたMMTパケットを格納する。トランスポートバッファー104は、入力されたMMTパケットで、当該バッファーが満杯になると、格納されているMMTパケットのうち、最初に格納されたパケットのペイロードを、映像復号部105に入力し、該パケットを当該バッファーから削除する。
映像復号部105(復号部)は、トランスポートバッファー104から入力されたデータを復号し、復号結果の映像データを、プレゼンテーションのタイミングを示す情報とともにコンポジションバッファー106に入力する。このプレゼンテーションのタイミングを示す情報は、上述したMPUあるいは関連する制御信号に含まれている情報である。コンポジションバッファー106は、映像復号部105、111から入力された映像データと、音声復号部115から入力された音声データとから、メディア出力装置50に入力する映像信号と、音声信号とを生成する。
このとき、コンポジションバッファー106は、各復号部から入力されたプレゼンテーションのタイミングを示す情報を用いて、各コンポーネントメディアの信号を同期させる。なお、コンポジションバッファー106は、映像復号部105と、映像復号部111とから入力された映像データを、PinP(Picture in Picture)などの形式で合成し、一つの映像を生成し、該映像の映像信号をメディア出力装置50に入力するようにしてもよい。
LANカード107は、IPネットワーク30に接続され、メディアサーバ20が配信したIPパケットを含むデータリンク層のパケットを受信する。LANカード107は、受信したデータリンク層のパケットのうち、動画像のデータを格納しているパケットを、IPパケット受信部108に入力し、音声のデータを格納しているパケットをIPパケット受信部112に入力する。このとき、LANカード107は、例えば、ユーザが設定した番組に対応する特定のマルチキャストアドレスを宛先MACアドレスとしているパケットを、IPパケット受信部108または112に入力する。なお、LANカード107は、各パケットが動画像のデータを格納しているか、音声のデータを格納しているかを、例えば、パケットの宛先MACアドレスを用いて判定する。
IPパケット受信部108(パケット取得部)は、入力されたデータリンク層のパケットのペイロードを抽出して、UDP/IPパケットを構築する。IPパケット受信部108は、構築したUDP/IPパケットをMMTパケット構築部109に入力する。MMTパケット構築部109(時刻情報取得部)は、IPパケット受信部108から入力されたUDP/IPパケットのペイロード部分からMMTパケットを構築し、トランスポートバッファー110に入力する。MMTパケット構築部109は、構築したMMTパケットのヘッダーからタイムスタンプを抽出し、バッファー容量設定部116に入力する。
トランスポートバッファー110は、バッファー容量設定部116により設定されたサイズのバッファーである。トランスポートバッファー110は、MMTパケット構築部109から入力されたMMTパケットを格納する。トランスポートバッファー110は、入力されたMMTパケットで、当該バッファーが満杯になると、格納されているMMTパケットのうち、最初に格納されたパケットのペイロードを、映像復号部111に入力し、該パケットを当該バッファーから削除する。
映像復号部111(復号部)は、トランスポートバッファー110から入力されたデータを復号し、復号結果の映像データを、プレゼンテーションのタイミングを示す情報とともにコンポジションバッファー106に入力する。
IPパケット受信部112(パケット取得部)は、LANカード107から入力されたデータリンク層のパケットのペイロードを抽出して、UDP/IPパケットを構築する。IPパケット受信部112は、構築したUDP/IPパケットをMMTパケット構築部113に入力する。MMTパケット構築部113(時刻情報取得部)は、IPパケット受信部112から入力されたUDP/IPパケットのペイロード部分からMMTパケットを構築し、トランスポートバッファー110に入力する。MMTパケット構築部113は、構築したMMTパケットのヘッダーからタイムスタンプを抽出し、バッファー容量設定部116に入力する。
トランスポートバッファー114は、バッファー容量設定部116により設定されたサイズのバッファーである。トランスポートバッファー114は、MMTパケット構築部113から入力されたMMTパケットを格納する。トランスポートバッファー114は、入力されたMMTパケットで、当該バッファーが満杯になると、格納されているMMTパケットのうち、最初に格納されたパケットのペイロードを、音声復号部115に入力し、該パケットを当該バッファーから削除する。
音声復号部115(復号部)は、トランスポートバッファー114から入力されたデータを復号し、復号結果の映像データを、プレゼンテーションのタイミングを示す情報とともにコンポジションバッファー106に入力する。
バッファー容量設定部116は、MMTパケット構築部103、109、113から入力されたタイムスタンプを用いて、トランスポートバッファー104、110、114の容量を算出し、設定する。バッファー容量設定部116は、トランスポートバッファー104、110、114の容量を設定することで、コンポーネントメディア間の伝送遅延の差を抑えた状態で、各コンポーネントメディアの復号を行えるようにする。
トランスポートバッファー104、110、114の容量の算出方法を具体的に説明する。以下では、バッファー容量設定部116に、MMTパケット構築部103から入力されたタイムスタンプを、受信開始時から順に、TS1_1、TS1_2、TS1_3、・・・とする。同様に、MMTパケット構築部109から入力されたタイムスタンプを、受信開始時から順に、TS2_1、TS2_2、TS2_3、・・・とし、MMTパケット構築部113から入力されたタイムスタンプを、受信開始時から順に、TS3_1、TS3_2、TS3_3、・・・とする。
バッファー容量設定部116は、これらのタイムスタンプのうち、MMTパケット構築部103、109、113の各々から最初に入力されたタイムスタンプを用いて、トランスポートバッファー104、110、114の容量Size_1、Size_2、Size_3を以下の式を用いて算出する。このとき、以下の式を用いて算出した値を、4Kbごとなど、特定の大きさを単位として丸めたものを用いるようにしてもよい。
Size_1=(BB1+TS1_1−TSmin_1)×BR1
Size_2=(BB2+TS2_1−TSmin_1)×BR2
Size_3=(BB3+TS3_1−TSmin_1)×BR3
ここで、TSmin_1は、TS1_1、TS2_1、TS3_1のうちの最小値、すなわち伝送路による遅延時間が最も大きく、最も早い時刻を示すタイムスタンプである。また、BB1、BB2、BB3は、それぞれトランスポートバッファー104、110、114の基本バッファーリング時間であり、そのトランスポートバッファーに格納されるコンポーネントメディアのパケットごとの伝送遅延ジッターを吸収するための時間である。これら基本バッファーリング時間には、該コンポーネントメディアを伝送するネットワークに応じた値が予め設定されている(例えば300ミリ秒など)。
また、BR1、BR2、BR3は、それぞれのコンポーネントメディアのビットレートであり、例えば、コンポーネントメディアを受信するための制御信号により、放送局装置10、メディアサーバ20、あるいは他の装置から通知された値(例えば13Mbpsなど)を使用する。また、制御信号により通知されない場合には、TS1_1のタイムスタンプを持つパケットのペイロードサイズPsize1_1と、TS1_2とを用いて、ビットレートBR1=Psize1_1÷(TS1_2−TS1_1)というようにして算出しても良い。
なお、伝送遅延に差が無く、全てのタイムスタンプが同じ値のとき、すなわち、TS1_1=TS2_1=TS3_1のときは、バッファー容量設定部116は、トランスポートバッファー104、110、114の容量Size_1、Size_2、Size_3を以下の式を用いて算出してもよい。
Size_1=BB1×BR1
Size_2=BB2×BR2
Size_3=BB3×BR3
図4は、本実施形態におけるバッファー容量設定部116によるバッファー容量設定の処理を説明するフローチャートである。ユーザにより視聴する番組が選択されると、バッファー容量設定部116は、バッファー容量設定の処理を開始する。まず、バッファー容量設定部116は、選択された番組を受信するための制御信号から、該番組を構成する各コンポーネントメディアのビットレートを取得する(S1)。次に、バッファー容量設定部116は、各コンポーネントメディアのタイムスタンプを、MMTパケット構築部103、109、113から取得する(S2)。バッファー容量設定部116は、ステップS2にて取得したタイムスタンプのうち、最も早い時刻のタイムスタンプを、TSmin_1として抽出する(S3)。
バッファー容量設定部116は、未選択のコンポーネントメディアの中から、一つを選択する(S4)。なお、この選択の際の基準は、例えば、制御信号に記載された順など、どのような基準でもよい、バッファー容量設定部116は、上述した式を用いて、ステップS4で選択したコンポーネントメディアのトランスポートバッファーの容量を算出し、設定する(S5)。このとき、ステップS1にて取得したビットレート、ステップS2にて取得したタイムスタンプ、ステップS3にて抽出した最も早い時刻のタイムスタンプなどを用いる。
バッファー容量設定部116は、未選択のコンポーネントメディア、すなわちトランスポートバッファーの容量が設定されていないコンポーネントメディアが有るか否かを判定する(S6)。有ると判定したときは(S6−Yes)、ステップS4に戻る。無いと判定したときは(S6−No)、バッファー容量設定の処理を終了する。
複数のコンポーネントメディアを同期させて出力するには、コンポーネントメディアの間の伝送遅延の差を吸収する必要がある。本実施形態では、各コンポーネントメディアのタイムスタンプを参照して、各トランスポートバッファー104、110、114の容量を設定することで、コンポーネントメディア間の伝送遅延の差をトランスポートバッファー104、110、114で吸収しているので、コンポジションバッファー106で吸収すべき伝送遅延の差を抑えることができる。トランスポートバッファー104、110、114は符号化されたデータを格納し、コンポジションバッファー106は復号されたデータを格納する。例えば、ハイビジョン解像度(High Definition)のコンポーネントメディアでは、符号化されたデータは13Mbps程度だが、復号されたデータは1.4Gbps程度であり、2桁も大きいので、同じ大きさの伝送遅延の差を吸収するのに必要なバッファー容量はトランスポートバッファー104、110、114の方がはるかに小さい。したがって、本実施形態では、バッファーの容量を抑えることができる。
[第2の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、全てのコンポーネントメディアが、一つの配信事業者が設置した複数のメディアサーバによりIPネットワークを用いて配信される。
図5は、本実施形態によるメディア配信システムの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態によるメディア配信システムは、メディアサーバ21、22、IPネットワーク30、メディア復号装置40a、メディア出力装置50を含んで構成される。同図において、図1の各部に対応する部分には同一の符号(30、50)を付し、説明を省略する。
メディアサーバ21、22は、配信事業者20aが設置したメディアサーバである。なお、メディアサーバ21が配信するコンポーネントメディアは、動画像であり、メディアサーバ22が配信するコンポーネントメディアは、動画像と音声とである。これらのコンポーネントメディアも、第1の実施形態と同様に、MMTパケットに格納され、さらに該MMTパケットはIPパケットに格納されている。
メディア復号装置40aは、これらのコンポーネントメディアを、IPネットワーク30を介して受信する。メディア復号装置40aは、受信したコンポーネントメディアを復号し、メディア出力装置50に表示および出力させる動画像の信号と音声の信号とを生成する。
図6は、本実施形態におけるメディア復号装置40aの構成を示す概略ブロック図である。メディア復号装置40aは、IPパケット受信部102a、MMTパケット構築部103、109、113、トランスポートバッファー104、110、114、映像復号部105、111、音声復号部115、コンポジションバッファー106、LAN(Local Area Network)カード107a、バッファー容量設定部116を含んで構成される。同図において、図3の各部に対応する部分には、同一の符号(103〜106、109〜111、113〜116)を付し、説明を省略する。
LANカード107aは、図3のLANカード107と同様に、IPネットワーク30に接続され、メディアサーバ21、22が配信したIPパケットを含むデータリンク層のパケットを受信する。LANカード107aは、受信したパケットをIPパケット受信部102aに入力する。IPパケット受信部102aは、入力されたデータリンク層のパケットのペイロードを抽出して、UDP/IPパケットを構築する。IPパケット受信部102aは、構築したUDP/IPパケットを、その宛先アドレスおよびポート番号に応じて、MMTパケット構築部103、109、113のいずれかに入力する。
なお、ここでは、コンポーネントメディア毎に異なるマルチキャストアドレスあるいはポート番号が用いられるとして説明している。また、各コンポーネントメディアのマルチキャストアドレスおよびポート番号は、例えば、コンポーネントメディアを受信するための制御信号により、メディアサーバ21、22のいずれか、あるいは他の装置から通知される。
このように、全てのコンポートメディアが同一のネットワークを介して、配信される場合であっても、第1の実施形態と同様にして、各トランスポートバッファーの容量を設定することができる。この場合、伝送路が同じであるため、伝送遅延の大きさはコンポートメディアによって変わらない。しかし、メディアサーバ21、22が保有する計時機能が同期していない場合などには、伝送遅延の大きさが異なる場合と同様に、メディア復号装置40aがコンポートメディアを同期させる必要がある。本実施形態では、そのためのバッファー容量を抑えることができる。
なお、上述の各実施形態では、MMTパケットは、UDP/IPパケットに格納され伝送されるとして説明したが、TCP/IPパケットなど他のパケット等に格納されて配信されてもよい。
また、図1におけるメディア復号装置40、図5におけるメディア復号装置40aの各部もしくは一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりメディア復号装置40またはメディア復号装置40aを実現するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
10…放送局装置
20、21、22…メディアサーバ
30…IPネットワーク
40、40a…メディア復号装置
50…メディア出力装置
101…チューナ
102、102a、108、112…IPパケット受信部
103、109、113…MMTパケット構築部
104、110、114…トランスポートバッファー
105、111…映像復号部
106…コンポジションバッファー
107、107a…LANカード
111…音声復号部
116…バッファー容量設定部

Claims (2)

  1. それぞれ異なる伝送路により伝送される2つの符号化データを少なくとも含む複数の符号化データを並行して復号する復号装置であって、
    前記複数の符号化データ各々を復号する複数の復号部と、
    各々が前記複数の復号部のうち少なくとも一つに対応し、対応する前記復号部に供給する符号化データを格納する複数のトランスポートバッファーと、
    各々が前記複数のトランスポートバッファーのいずれかに対応し、対応する前記トランスポートバッファーに格納する符号化データを含むMMTパケットを取得する複数のパケット取得部と、
    前記パケット取得部が取得したMMTパケットのヘッダーに記載されたタイムスタンプを取得する時刻情報取得部と、
    前記時刻情報取得部が取得したタイムスタンプを参照して、前記トランスポートバッファー各々の容量を設定するバッファー容量設定部と
    を具備し、
    前記バッファー容量設定部は、前記トランスポートバッファー各々の容量を、該トランスポートバッファーに格納する符号化データを含むMMTパケットのヘッダーから取得した前記タイムスタンプと、伝送路による遅延時間が最も大きい前記符号化データを含むMMTパケットのヘッダーに記載された前記タイムスタンプとの差と、基本バッファーリング時間との和に、該トランスポートバッファーに格納する符号化データのビットレートを乗じた値とし、
    前記トランスポートバッファー各々の前記基本バッファーリング時間は、該トランスポートバッファーに格納される符号化データを伝送する伝送路の伝送遅延ジッターに応じた値であること
    を特徴とする復号装置。
  2. コンピュータを、
    それぞれ異なる伝送路により伝送される2つの符号化データを少なくとも含む複数の符号化データを並行して復号する復号装置であって、
    前記複数の符号化データ各々を復号する複数の復号部と、
    各々が前記複数の復号部のうち少なくとも一つに対応し、対応する前記復号部に供給する符号化データを格納する複数のトランスポートバッファーと、
    各々が前記複数のトランスポートバッファーのいずれかに対応し、対応する前記トランスポートバッファーに格納する符号化データを含むMMTパケットを取得する複数のパケット取得部と、
    前記パケット取得部が取得したMMTパケットのヘッダーに記載されたタイムスタンプを取得する時刻情報取得部と、
    前記時刻情報取得部が取得したタイムスタンプを参照して、前記トランスポートバッファー各々の容量を設定するバッファー容量設定部と
    を具備する復号装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記バッファー容量設定部は、前記トランスポートバッファー各々の容量を、該トランスポートバッファーに格納する符号化データを含むMMTパケットのヘッダーから取得した前記タイムスタンプと、伝送路による遅延時間が最も大きい前記符号化データを含むMMTパケットのヘッダーに記載された前記タイムスタンプとの差と、基本バッファーリング時間との和に、該トランスポートバッファーに格納する符号化データのビットレートを乗じた値とし、
    前記トランスポートバッファー各々の前記基本バッファーリング時間は、該トランスポートバッファーに格納される符号化データを伝送する伝送路の伝送遅延ジッターに応じた値である、
    プログラム。
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