JP2006229463A - 高能率符号化された時系列情報をリアルタイム・ストリーミング送信し受信再生する装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 リアルタイム・ストリーミングで迅速にチャネル切り替える技術を提供する。
【解決手段】高能率符号化された時系列情報を所定バイト数でブロック化したデータストリームを処理し、ブロックごとに誤り訂正符号データを生成付加した冗長化ブロックストリームを、大きなインタリーブ長Aでインタリーブ処理した第1パケットストリームと、小さなインタリーブ長Bでインタリーブ処理し第1パケットストリームより(A−B)に相当する時間だけ遅延させた第2パケットストリームとを多重化して送信し、多重化信号を受信すると分離し、第2パケットストリームをデインタリーブして誤り訂正処理を行い、受信開始から所定時間はこれを復号化し、その後は第1パケットストリームをデインタリーブして誤り訂正処理を行いつつ欠損データを第2パケットストリーム側から補って復号化し再生信号を出力する。
【選択図】 図2
【解決手段】高能率符号化された時系列情報を所定バイト数でブロック化したデータストリームを処理し、ブロックごとに誤り訂正符号データを生成付加した冗長化ブロックストリームを、大きなインタリーブ長Aでインタリーブ処理した第1パケットストリームと、小さなインタリーブ長Bでインタリーブ処理し第1パケットストリームより(A−B)に相当する時間だけ遅延させた第2パケットストリームとを多重化して送信し、多重化信号を受信すると分離し、第2パケットストリームをデインタリーブして誤り訂正処理を行い、受信開始から所定時間はこれを復号化し、その後は第1パケットストリームをデインタリーブして誤り訂正処理を行いつつ欠損データを第2パケットストリーム側から補って復号化し再生信号を出力する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、インタリービングを用いるリアルタイム・ストリーミング技術によるインターネットテレビやインターネットラジオなどの多チャンネル放送に関し、とくに、視聴者が受信チャンネルをつぎつぎと切り替える(この行為をザッピングという)ことを想定し、受信チャンネルを切り替えた時点からできるだけ早く映像や音声を出力できるようにするとともに、伝送品質を向上する技術に関する。
周知のように、リアルタイム・ストリーミングでは、MPEGなどの高能率符号化された時系列情報(映像や音声など)をパケット化して送信し、受信装置では、逐次受信するパケットストリームの順序制御を行ってペイロードを抽出し、抽出データを逐次復号化して時系列情報を逐次再生する。
また周知のように、リアルタイム・ストリーミングでは、さまざまな原因によって送信されたパケットストリームの一部が受信側に届かない場合がある。この事実を踏まえ、少々のパケット欠損が発生しても映像や音声の再生品質が著しく低下しないようにするために、さまざまな対策技術が開発されている。
代表的な対策技術として、FEC(Forward Error Correction)が知られている。これは、高能率符号化した時系列情報に誤り訂正符号を適用してパケット化し、受信装置において、あるパケットが欠損しても、前後のパケット集合のペイロードから欠損パケットのペイロードを回復可能とする冗長システムである。
さらにFECの情報回復能力を高める技術として、インタリービングがよく知られている。これは、バースト状の妨害を与えるものに対して、データを時間方向にあらかじめ散在させておくことにより、誤り訂正符号で訂正できる範囲のランダム誤りに変換する技術である。たとえば特開2000−353965号公報には、効率的なインタリービングの技術が開示されている。
特開2000−353965号公報
インターネットテレビやインターネットラジオなどの放送では、再生品質を向上させるために上記インタリービング(インタリーブ処理)を実施していることがよく知られている。このインタリーブ処理による情報回復能力は、インタリーブ長を大きくする(インタリーブの深さを深くする)ほど、すなわち、データの時間方向への分散度合いが増大するほど、向上する。
一方、大きなインタリーブを施すほど、デインタリービングの処理時間が増大するという問題が生じる。そうすると受信側では、再生品質は向上する反面、再生開始までに生じる遅延時間が大きくなる。つまり、多チャンネル放送において、チャンネルを切り替えた直後には、なかなか音声や映像が再生されず、視聴者に空白の時間が生じることになる。とくにザッピングを頻繁に行う利用者にとっては、切り替え操作が自分の意図どおりできているのかがなかなか確認できず不快な現象である。
この発明の目的は、リアルタイム・ストリーミングにおいて、再生品質を劣化させることなく、受信開始時点から再生信号が出力されるまでの遅延時間を最小限度に抑えながら、データ伝送エラー時の情報回復能力を向上させることにある。
上記目的を達成するために、この第1の発明は、高能率符号化された時系列情報を所定バイト数でブロック化したデータのストリームを処理し、ブロックごとに誤り訂正符号データを生成付加した冗長化ブロックストリームを生成する冗長化手段と、冗長化ブロックを多数のパケット群に離散させることで大きなインタリーブ長Aでインタリーブ処理した第1パケットストリームを生成する第1インタリーブ手段と、冗長化ブロックを少数のパケット群に離散させることで小さなインタリーブ長Bでインタリーブ処理し、かつ第1パケットストリームに対して(A−B)に相当する時間だけ遅延させた第2パケットストリームを生成する第2インタリーブ手段と、第1パケットストリームと第2パケットストリームを多重化して送信する送信手段と、を備えたリアルタイム・ストリーミング送信装置とする。
また、第2の発明は、多重化信号を受信して第1パケットストリームと第2パケットストリームに分離する受信手段と、第1パケットストリームの多数のパケット群から大きなインタリーブ長でデインタリーブ処理して冗長化ブロックストリームを出力する第1デインタリーブ手段と、第2パケットストリームの少数のパケット群から小さなインタリーブ長でデインタリーブ処理して冗長化ブロックストリームを出力する第2デインタリーブ手段と、第2デインタリーブ手段の出力する冗長化ブロックの誤り訂正処理を行う第2訂正手段と、第1デインタリーブ手段の出力する冗長化ブロックについて誤り訂正処理を行いつつ訂正不能なブロックのデータを第2訂正手段から補充する第1訂正手段と、受信手段で受信開始してから所定時間は第2訂正手段の出力を復号化した再生信号を出力し、その後は第1訂正手段の出力を復号化した再生信号を出力する再生手段と、を備えたリアルタイム・ストリーミング受信装置とする。
本発明によれば、受信側は、チャンネル切り替えなどの受信開始指示を受け、指定チャンネルのパケットの受信を開始してから、小さなインタリーブ長Bに相当する時間の後に第2パケットストリームの再生信号の出力が可能になり、出力を開始する。また、当該パケット受信開始時点から大きなインタリーブ長Aに相当する時間の後に、第1パケットストリームの再生信号の出力が可能になる。
ここで第1パケットストリームの再生信号は(A−B)に相当する時間だけ、第2パケットストリームの再生信号より先行しているので、第1パケットストリームの再生信号について出力可能になった時点での再生位置は、第2パケットストリームの再生信号の再生位置と一致する。したがって、視聴者に違和感なくスムーズに再生信号の出力を切り替えることができる。
しかも、第1パケットストリームに再生信号の出力を切り替えた後には、バースト状に連続する複数のパケットが欠損した場合にも、第2パケットストリームのデータから欠損データを補充できる。そうすると、誤り訂正符号でデータ回復できない場合にも補充によりデータ回復が可能となるので、伝送品質が格段に向上する。
このように、インタリーブ長の異なるパケットストリームを適宜な時間差で多重化して送信し、受信側で当初は小さなインタリーブ長の再生信号を出力し、可能になった時点で大きなインタリーブ長の(情報回復能力の高い)再生信号に切り替えるとともに、誤り訂正符号では回復できない欠損データを当初のデータから補充することができる。これにより、インタリーブ処理によるデータ欠損に対する情報回復能力を保持したまま遅延時間を短縮するといった、本来的には両立しえない効果を簡単に両立させることができる。さらに、パケット二重化により伝送品質が格段に向上する。
===リアルタイム・ストリーミング送信装置===
この発明を適用したリアルタイム・ストリーミング送信装置は、MP3プレーヤと、ブロック化回路と、冗長化回路と、インタリーブ回路と、遅延回路と、多重化回路と、送信回路を備えている。MP3符号化データは、音声情報の時系列情報をよく知られたMP3(Mpeg1 layer3)方式により高能率符号化したデータである。MP3プレーヤからはMP3符号化データストリームが送出される。これを順次復号すれば付帯するスピーカに音声情報が再生出力される。
この発明を適用したリアルタイム・ストリーミング送信装置は、MP3プレーヤと、ブロック化回路と、冗長化回路と、インタリーブ回路と、遅延回路と、多重化回路と、送信回路を備えている。MP3符号化データは、音声情報の時系列情報をよく知られたMP3(Mpeg1 layer3)方式により高能率符号化したデータである。MP3プレーヤからはMP3符号化データストリームが送出される。これを順次復号すれば付帯するスピーカに音声情報が再生出力される。
図1に、リアルタイム・ストリーミング送信装置が実行する処理概要を示している。 MP3プレーヤ1から出力されたMP3符号化データストリームは、逐次ブロック化回路2に転送される。ブロック化回路2では、MP3符号化データストリームを所定バイト数ずつに区切り、冗長化回路3に転送する。この冗長化回路3では、よく知られたFEC技術により、区切られた連続する所定バイト数のデータに対して誤り訂正符号を生成し、順次、このデータ群に付加して冗長化ブロックを生成する。例えば、ブロック化回路2で4バイトごとに区切られたデータに対して、冗長化回路3で1バイトの誤り訂正符号データを生成して付加する。つまり、この5バイトを誤り訂正可能な単位ブロックとして、5バイトのうちの1バイトが欠損しても、誤り訂正符号データの解析により、欠損データを回復することができるものである。各ブロックは、区切りを示すフラグを付加するなどしてブロックの区切りを識別できるようにして、順次送出される。このようにして冗長化ブロックストリームが所定の速度で冗長化回路3から送出される。
冗長化回路3から送出された冗長化ブロックストリームは、同一内容で同時に2つのインタリーブ回路(4a、4b)に送出される。各インタリーブ回路(4a、4b)では、入力された冗長化ブロックストリームに対してインタリーブ処理を施す。各インタリーブ回路(4a、4b)におけるインタリーブ長、すなわちインタリーブ処理の単位当たりのブロック数は予め各回路に設定され、2つの回路の設定値は異なる値に設定されている。
図2に本実施例の処理の概略を例示している。説明図の簡略のため、インタリーブ長は(特に、第1インタリーブ回路4aにつき)実用より小さくしている。図2の例では、1つの冗長化ブロックを、第1インタリーブ回路4aでは8ブロック先にまで、つまり9ブロックにまたがってインタリーブ処理を施す。すなわちインタリーブ長Aを9ブロック(=45バイト)としている。また、第2インタリーブ回路4bでは4ブロック先にまで、つまり5ブロックにまたがってインタリーブ処理を施す。すなわち、インタリーブ長Bは25バイト(=5ブロック)である。
第1インタリーブ回路4aは、大きなインタリーブ(インタリーブ長A:この例では45バイト)を施した後、所定バイト(この例では5バイト)ごとに、小包状のパケットにペイロードとしておさめてヘッダを付与する。ヘッダには、時間基準情報やクロックの信号などのタイムスタンプを組み込んで、パケットを分解する際にタイミングを合わせて順序よく処理できるようにしている。このパケットストリームを第1パケットストリームとして、多重化回路6に転送する。
また、第2インタリーブ回路4bは、小さなインタリーブ(インタリーブ長B:この例では25バイト)を施すとともに、所定バイト(この例では5バイト)ごとに小包状のパケットにペイロードとしておさめてヘッダを付与する。そして、それぞれのパケットの送出タイミングを所定時間だけ遅延させ、逐次多重化回路5に転送し、これを第2パケットストリームとする。
この場合に、第2インタリーブ回路4bでは、先頭パケット(図2のA1を含むパケット)の送出タイミングを第1パケットストリームのそれより所定時間だけ遅延させる。こうすることにより、図2のAEを含むパケットが、第1パケットストリームのAEを含むパケットと同じタイミングで送出される。
したがって、遅延させる時間は、インタリーブ長の差に相当する時間とする。つまり前記例では、第1インタリーブ回路4aのインタリーブ長(9パケット=45バイト)と、第2インタリーブ回路4bのインタリーブ長(5パケット=25バイト)の差である4パケット(20バイト)に相当する時間(パケット速度×4パケット)を設定している。
なお、遅延させる処理については、第2インタリーブ回路4bに入力される冗長化ブロックストリームを所定時間だけ遅延させて、これにインタリーブ処理を施すようにしてもよい。
このように、2つのパケットストリームには、同じ内容のデータが異なる度合いで分散されて含まれ、伝送路上を転送されていることになる。
各パケットには第1パケットストリーム/第2パケットストリームのいずれに属するかを示す情報がヘッダに組み込まれている。
各パケットには第1パケットストリーム/第2パケットストリームのいずれに属するかを示す情報がヘッダに組み込まれている。
多重化回路5は、2つのパケットストリームを1つの多重パケットストリームにするように、各パケットストリームから1パケットずつ、あるいは数パケットずつ交互に、多重化回路5に転送されてきた順にパケットを組み込んで多重化し、送信回路6に転送する。送信回路6はこの多重パケットストリームをリアルタイム・ストリーミング受信装置に向けて送信する。
===リアルタイム・ストリーミング受信装置===
この発明を適用したリアルタイム・ストリーミング受信装置は、受信回路と、分離回路と、デインタリーブ回路と、誤り訂正回路と、切替回路と、MP3デコーダとを備え、マイコンがこれらの各構成部を制御・統括している。切替回路は2つのデインタリーブ回路のいずれかとMP3デコーダとを切り替え接続が可能に構成されている。
この発明を適用したリアルタイム・ストリーミング受信装置は、受信回路と、分離回路と、デインタリーブ回路と、誤り訂正回路と、切替回路と、MP3デコーダとを備え、マイコンがこれらの各構成部を制御・統括している。切替回路は2つのデインタリーブ回路のいずれかとMP3デコーダとを切り替え接続が可能に構成されている。
リアルタイム・ストリーミング受信装置が実行する処理概要を図3に示している。また図4にその処理フロー図を示している。ユーザインタフェースを介して、放送チャネル切り替えなど、利用者の所定の操作による放送の再生出力指示をマイコン10が受け付けると(図4のs1)、受信回路11がリアルタイム・ストリーミング送信装置から送信された多重パケットストリームの受信を開始する。そしてこのパケットストリームを分離回路12に転送する。
またこのときにマイコン10は、切替回路15を第2パケットストリーム側(デインタリーブ回路13b側)に接続するように切り替えておく(s2)。
またこのときにマイコン10は、切替回路15を第2パケットストリーム側(デインタリーブ回路13b側)に接続するように切り替えておく(s2)。
分離回路12は各パケットのヘッダを参照し、第1パケットストリームと第2パケットストリームとに分離する。そして分離したパケットストリームをそれぞれデインタリーブ回路(13a、13b)に転送する。
各デインタリーブ回路(13a、13b)では、まず、各パケットのヘッダのタイムスタンプを参照してパケットを順番に整列させ、その順に、各パケットのペイロードを取り出す処理を行う。これにより、リアルタイム・ストリーミング送信装置内の第1インタリーブ回路4a/第2インタリーブ回路4bの出力とそれぞれ同一順にデータを整列させることができる。そして、所定のデインタリーブ単位でデインタリーブ処理を実施する。
デインタリーブ処理単位の値は、インタリーブ処理に対応した値があらかじめ各デインタリーブ回路(13a、13b)に設定されている。第1デインタリーブ回路13aのデインタリーブ処理単位はインタリーブ長Aに対応した45バイト(=9パケット)とし、第2デインタリーブ回路13bではインタリーブ長Bに対応する25バイト(=5パケット)としている。
第1デインタリーブ回路13aでは、デインタリーブ処理に必要な9パケットを受け取るまで、転送されてくるデータを適宜な記憶部に一時記憶する。
その間に、第2デインタリーブ回路13bでは、デインタリーブ処理単位の5パケットを受け取るとデインタリーブ処理を施して、逐次第2訂正回路14bに転送する。
その間に、第2デインタリーブ回路13bでは、デインタリーブ処理単位の5パケットを受け取るとデインタリーブ処理を施して、逐次第2訂正回路14bに転送する。
順序制御で整列された5パケットに含まれる25バイトの中には、1冗長化ブロックの構成要素(4バイトのデータとこれに対応する1バイトの誤り訂正符号データ)がそろって含まれている。図2の例では、X1〜XE、Y1〜YE、Z1〜ZEが逐次そろうことになる。
第2訂正回路14bでは、1冗長化ブロックを構成する5バイト(たとえばX1〜XE)がそろうごとに、誤り訂正符号データ(上記例ではXE)を除いた4バイトのデータ(上記例ではX1〜X4)を整列させて逐次MP3符号化データを再生し(s3)、切替回路15を介して逐次MP3デコーダ16に転送する。
MP3符号化データを受け取ったMP3デコーダ16はこれを逐次復号化し、音声信号を出力する。この音声信号を付帯のアンプを介してスピーカに転送して音響出力させる。
なお、伝送路上でパケット欠損が起こった場合でも、図2に例示したように冗長化ブロックを構成する5バイトは分散してパケットに含まれているので、冗長化ブロックは誤り訂正符号データにより回復が可能である。つまり、第2訂正回路14bで誤り訂正符号データ以外の4バイトのデータのうちの1バイトの欠損を検出した場合には、対応する誤り訂正符号データの解析を行って誤り訂正し、当該冗長化ブロックを回復することが可能である。
なお、誤り訂正符号データのみが欠損した場合には、第2訂正回路14bでは冗長化ブロックの回復は不要であって、残り4バイトのデータを取り出すだけで足りることはいうまでもない。(ただし、冗長化ブロックを構成する5バイトのうち2バイト以上が欠損した場合には、冗長化ブロックを完全に回復することはできず、伝送音声品質が劣化することは避けられない。)
以上のように、第2デインタリーブ回路13bおよび第2訂正回路14bでは、逐次デインタリーブ処理を施して、5パケット(25バイト)にまたがって分散した冗長化ブロックの構成要素の5バイトを受け取るごとに、第2パケットストリームからデータストリームを再生する。
以上のように、第2デインタリーブ回路13bおよび第2訂正回路14bでは、逐次デインタリーブ処理を施して、5パケット(25バイト)にまたがって分散した冗長化ブロックの構成要素の5バイトを受け取るごとに、第2パケットストリームからデータストリームを再生する。
次に、第1デインタリーブ回路13aがデインタリーブ処理に必要な9パケット(45バイト)を受け取ると(s4)、デインタリーブ処理を施して第1訂正回路14aへ転送する。図2の例では、時点aがこれに相当する。
第1訂正回路14aは、45バイトにまたがって分散した冗長化ブロックを構成する5バイト(図2のA1〜AE)がそろったことを確認すると、誤り訂正符号データ(図2のAE)を除いた4バイトのデータ(A1〜A4)を整列させてMP3符号化データを再生する。マイコン10がこれを検知すると切替回路15に通知し、第1訂正回路14a側に接続を切り替えさせる(s5)。
これ以降は、MP3デコーダ16は第1訂正回路14aから転送されるMP3符号化データを受け取って復号化し、音声信号を出力し、アンプを介してスピーカに転送して再生出力させる。
第1訂正回路14aで、冗長化ブロックを構成する誤り訂正符号データ以外の4バイトのデータのうちの1バイトが欠損していることを検出した場合には、対応する誤り訂正符号データの解析を行って誤り訂正し、当該冗長化ブロック回復することが可能である。誤り訂正符号データのみが欠損していた場合には、第1訂正回路14aでは冗長化ブロックの回復は不要であり、残り4バイトのデータを取り出すだけで足りる。
第1パケットストリームは第2パケットストリームよりインタリーブ長が大きいため、そのパケットが伝送路上でバースト状に欠損した場合であっても、冗長化ブロックを構成する5バイトのうちの2バイト以上が欠損することは極めてまれな事象といえる。それにも関わらず冗長化ブロックを構成する5バイトのうち2バイト以上のデータが欠損していた場合には、以下に述べるようにして、欠損データを第2パケットストリームのデータから補充して冗長化ブロックを回復することが可能である。
ここで、第2パケットストリームは第1パケットストリームよりインタリーブ長が小さいが、データの分散度合いが異なるため、第1/第2パケットストリームの多重ストリームのパケットが伝送路上でバースト状に紛失した場合にも、第1パケットストリームの欠損データが同時に第2パケットストリーム側でも欠損しているという事象はほとんど起こり得ない。
切替回路15の接続を第1訂正回路14a側に切り替えると、マイコン10は、第2訂正回路14bで回復された冗長化ブロックを適宜な記憶部に所定量(あるいは所定時間)一次記憶させる。本実施例では、記憶部では、第2訂正回路14bで回復させた、最新の9冗長化ブロック(あるいはそれ以上)を記憶するようにしておく。9ブロックとは、第1デインタリーブ回路13aのデインタリーブ長に等しいデータ量である。
なお、回復できなかったデータ欠損がある場合には、ヌルを挿入するなどして、どの位置のデータが欠損しているかがわかるように構成しておくとよい。また、各冗長化ブロックにヘッダを付与し、何番目のブロックかがわかるようにブロック番号を書き込むようにしてもよい。
もちろん、切替回路15を第1訂正回路14a側に切り替える以前に、第2訂正回路14bが冗長化ブロックを回復し始めた当初から、最新の9冗長化ブロックを記憶するようにしてもよい。また、第1訂正回路14a側に切り替えた後には、第2訂正回路14bではデータ欠損があっても回復をせずに、第2デインタリーブ回路13bの出力を記憶部に記憶するようにしてもよい。
そして、第1訂正回路14aにおいて、冗長化ブロックを構成する5バイトのうち2バイト以上の欠損を検出した場合には、記憶部から当該冗長化ブロックを読み出して補充する。
あるいは、冗長化ブロックを構成するバイト単位で読み出して補充することも可能である。第1デインタリーブ回路13aでデインタリーブ処理された45バイトの整列順は、記憶部に記憶されている45バイトのデータの整列順と一致しているため、補充対象のデータは簡単に特定できる。
あるいは、冗長化ブロックを構成するバイト単位で読み出して補充することも可能である。第1デインタリーブ回路13aでデインタリーブ処理された45バイトの整列順は、記憶部に記憶されている45バイトのデータの整列順と一致しているため、補充対象のデータは簡単に特定できる。
なお、第2パケットストリームは前述したように4パケット(20バイト)に相当する時間だけ第1パケットストリームより遅延している。いいかえれば、第1パケットストリームは4パケット(20バイト)分だけ第2パケットストリームより先行している。このことから、第1デインタリーブ回路13aが第1パケットストリームの9パケット(45バイト)を受け取った時点と、第2デインタリーブ回路13bが第2パケットストリームの5パケット(25バイト)を受け取った時点とは、再生可能となったMP3符号化データストリームの時間軸上において同一の位置である。したがって、本実施例のように第1/第2訂正回路を切り替えても、再生される音響出力をスムーズに切り替えることができるのである。
しかも、データ欠損があった場合にも、補充元となるデータとは時間的な隔たりが少なく、大規模なバッファリングは不要であるため、低コストで実現できる。
以上のようにして、放送受信開始時や放送チャンネルの切り替えを行った直後などに、当初は小さなインタリーブ長の第2パケットストリームで転送されたデータストリームを再生して迅速に音響出力し、大きなインタリーブ長の第1パケットストリームで転送された高品質のデータストリームの再生が可能になり次第、高品質のストリーミング再生に切り替える。これにより、チャンネル切り替え操作に迅速に反応して指定チャンネルの音声が聞こえるようになるので、ザッピングを頻繁に行う利用者にも不快感を与えることなく、高品質の再生音響情報を提供できる。また、再生を第1パケットストリームに切り替え後にも、第2パケットストリームにより冗長化ブロックを二重化しているため、第1パケットストリームにてバースト状にパケット欠損が起こった場合にも回復できなかった冗長化ブロックを補充することが可能である。したがって、データストリームの伝送品質が格段に向上する。
===他の実施要件===
上記実施例では高圧縮符号化方式としてMP3を採用しているが、MPEG2などの他の映像や音声の高圧縮符号化方式であってもよい。
上記実施例では高圧縮符号化方式としてMP3を採用しているが、MPEG2などの他の映像や音声の高圧縮符号化方式であってもよい。
第2パケットストリームはインタリーブ処理をまったく施さないものとしてもよい。受信側で、再生開始当初の品質は劣化する可能性があるものの、第2パケットストリームについてデインタリーブ処理が不要となるので、切替直後に再生開始が可能となる。
なお、リアルタイム・ストリーミング送信装置、リアルタイム・ストリーミング受信装置は、それぞれ各構成部を一体のハードウェアに組み込んで実現可能であることはいうまでもない。
なお、リアルタイム・ストリーミング送信装置、リアルタイム・ストリーミング受信装置は、それぞれ各構成部を一体のハードウェアに組み込んで実現可能であることはいうまでもない。
===本発明の適用例===
たとえば、カラオケ装置において曲間BGMにインターネットラジオの音声を利用する際に、インターネットラジオ局サーバをリアルタイム・ストリーミング送信装置、カラオケ装置をリアルタイム・ストリーミング受信装置として、本発明を適用可能である。
たとえば、カラオケ装置において曲間BGMにインターネットラジオの音声を利用する際に、インターネットラジオ局サーバをリアルタイム・ストリーミング送信装置、カラオケ装置をリアルタイム・ストリーミング受信装置として、本発明を適用可能である。
3 冗長化回路
4a 第1インタリーブ回路
4b 第2インタリーブ回路
5 多重化回路
6 送信回路
10 マイコン
11 受信回路
12 分離回路
13a 第1デインタリーブ回路
13b 第2デインタリーブ回路
14a 第1訂正回路
14b 第2訂正回路
15 切替回路
4a 第1インタリーブ回路
4b 第2インタリーブ回路
5 多重化回路
6 送信回路
10 マイコン
11 受信回路
12 分離回路
13a 第1デインタリーブ回路
13b 第2デインタリーブ回路
14a 第1訂正回路
14b 第2訂正回路
15 切替回路
Claims (2)
- 高能率符号化された時系列情報を所定バイト数でブロック化したデータのストリームを処理し、ブロックごとに誤り訂正符号データを生成付加した冗長化ブロックストリームを生成する冗長化手段と、
冗長化ブロックを多数のパケット群に離散させることで大きなインタリーブ長Aでインタリーブ処理した第1パケットストリームを生成する第1インタリーブ手段と、
冗長化ブロックを少数のパケット群に離散させることで小さなインタリーブ長Bでインタリーブ処理し、かつ第1パケットストリームに対して(A−B)に相当する時間だけ遅延させた第2パケットストリームを生成する第2インタリーブ手段と、
第1パケットストリームと第2パケットストリームを多重化して送信する送信手段と、
を備えたリアルタイム・ストリーミング送信装置。 - 多重化信号を受信して第1パケットストリームと第2パケットストリームに分離する受信手段と、
第1パケットストリームの多数のパケット群から大きなインタリーブ長でデインタリーブ処理して冗長化ブロックストリームを出力する第1デインタリーブ手段と、
第2パケットストリームの少数のパケット群から小さなインタリーブ長でデインタリーブ処理して冗長化ブロックストリームを出力する第2デインタリーブ手段と、
第2デインタリーブ手段の出力する冗長化ブロックの誤り訂正処理を行う第2訂正手段と、
第1デインタリーブ手段の出力する冗長化ブロックについて誤り訂正処理を行いつつ訂正不能なブロックのデータを第2訂正手段から補充する第1訂正手段と、
受信手段で受信開始してから所定時間は第2訂正手段の出力を復号化した再生信号を出力し、その後は第1訂正手段の出力を復号化した再生信号を出力する再生手段と、
を備えたリアルタイム・ストリーミング受信装置。
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---|---|---|---|
JP2005039418A JP2006229463A (ja) | 2005-02-16 | 2005-02-16 | 高能率符号化された時系列情報をリアルタイム・ストリーミング送信し受信再生する装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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-
2005
- 2005-02-16 JP JP2005039418A patent/JP2006229463A/ja active Pending
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