JP3925311B2 - データ配信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介してデジタルコンテンツを配信するデータ配信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット等のネットワークを介したデジタル動画像やデジタル音声等のデジタルコンテンツのリアルタイム配信が行われ始めている。
【0003】
ネットワークを利用したコンテンツのリアルタイム配信システム101は、図10に示すように、コンテンツを送信する送信装置102と、送信されたコンテンツを受信する受信装置103とにより構成される。送信装置102は、例えば、ネットワークを介してコンテンツを配信する例えばコンテンツプロバイダ側の装置である。受信装置103は、ネットワークを介して提供されるコンテンツを視聴するユーザ側の装置である。ネットワーク104は、例えば、インターネット、ケーブル放送、デジタル地上波放送、衛星通信システム等のデータ伝送が可能な媒体である。このようなコンテンツ配信システムでは、ネットワーク104を介して送信装置102から受信装置103にコンテンツがリアルタイムで配信される。
【0004】
送信装置102は、コンテンツをデータ配信用のデータストリームに符号化するエンコーダ111と、符号化されたデータストリームを一旦蓄積する送信バッファ112とを備えている。また、受信装置103は、受信したデータストリームを一旦蓄積する受信バッファ121と、データストリームからデジタルコンテンツを復号するデコーダ122とを備えている。
【0005】
データ配信時における送信装置102及び受信装置103の動作について以下説明する。
【0006】
送信装置102には、リアルタイムで順次生成される例えばビデオデータやオーディオデータ等のコンテンツが入力される。送信装置102のエンコーダ111は、順次入力されてくるコンテンツを符号化し、所定の伝送形式のデータストリームを生成する。エンコーダ111は、生成したデータストリームを、送信バッファ112に一旦格納する。そして、送信装置102は、送信バッファ112に格納されているデータストリームをネットワーク104を介して受信装置103に送信する。
【0007】
送信装置102は、ネットワーク104にデータストリームを送出する際に、受信装置103の基準クロックを制御するための基準時間情報(STC:System Time Clock)、並びに、各アクセスユニットのデコード時刻を示すタイムスタンプ(DTS:Decoding Time Stamp)を、データストリームに付加する。送信装置102は、データストリームの到着時刻を想定し、その想定した到着時刻に基づき発生されたSTCをデータストリーム内に離散的に挿入しておく。すなわち、送信装置102は、受信側の基準時刻を符号化時に想定して、その想定した基準時刻に従ったSTCをデータストリームに挿入する。送信装置102は、各アクセスユニットのデコード時刻を想定し、各アクセスユニットに対してその想定したデコード時刻が記述されたDTSを付加する。なお、アクセスユニットは、単独でデータを復号することができるデータストリームの最小単位である。例えば、動画像のデータストリームであれば1フレームがアクセスユニットに該当することとなる。ネットワーク103を介して配信されるデータストリームは、複数のアクセスユニットが連続して形成されたデータ列である。
【0008】
受信装置103は、ネットワーク104を介してデータストリームを受信すると、そのデータストリームに付加されているSTCを抜き出す。受信装置103は、データストリーム上に離散的に配置されたSTCからPLL制御し、STCに記述された時刻情報に同期した基準クロックを再生する。受信装置103は、この基準クロックに基づき復号動作の時刻を制御する。
【0009】
受信装置103の受信バッファ121は、受信したデータストリームを一旦格納する。受信装置103のデコーダ122は、アクセスユニットに付加されているDTSを参照し、このDTSと基準クロックとが一致したときに、そのアクセスユニットを受信バッファ121から抜き出して復号を行う。
【0010】
ところで、リアルタイム配信システム101では、ネットワークの伝送エラー等が生じていない定常状態においては、送信バッファ112及び受信バッファ121に一定のバッファ占有量を確保した状態で、データストリームの配信がされることとなる。データ配信時における送信バッファ112及び受信バッファ121のバッファ占有量について、図11を参照して説明をする。
【0011】
データ配信動作が開始されると、送信装置101は、コンテンツを1アクセスユニットごとに符号化していく。符号化されたデータは、送信バッファ112に格納される。このとき、まだ、送信バッファ112からネットワーク104へデータの送出は開始されていない。そのため、データ配信の開始時には、送信バッファ112のバッファ占有量が階段状に増加していく。
【0012】
続いて、送信バッファ112に、ある一定量のデータストリームが確保されると、データストリームの送出が開始される。この一定量のことを、ここでは送信マージンBという。送信マージンは、例えば、エンコーダ111による符号化エラー等が生じてデータストリームが予定どおりに符号化されなかったときでも、ネットワーク104に送出されるデータストリームの連続性が途切れないように設定されたマージンである。データの送出が開始された後は、送信バッファ112には、所定の伝送レートで連続的にデータが抜き出されていくとともに、1つのアクセスユニットに対する符号化間隔ごとに一定量のデータが蓄積されていく。なお、送信装置102では、符号化エラー等が生じていない定常状態のときには、データ転送レートとエンコードレートとのバランスがとられており、送信バッファ112内のバッファ占有量が、送信マージンを下回らず一定となる。
【0013】
ネットワーク104に対してデータの送出が開始されると、受信装置103の受信バッファ121に対してデータの蓄積が開始される。このとき、まだ、データストリームの復号は開始されていない。そのため、受信バッファ121のバッファ占有量は、データの伝送レートで増加していく。
【0014】
続いて、受信バッファ121に、ある一定量のデータストリームが確保されると、データストリームの復号が開始される。この一定量のことを、ここでは受信マージンBという。受信マージンは、ネットワーク104の伝送品質により、送信装置102から受信装置103へのデータ転送時間にジッタが生じる場合であっても、復号の連続性が途切れないように設定されたマージンである。つまり、ネットワーク104のデータ伝送時間にジッタある場合、データストリームの到着時間が、送信側で想定した到着時間からずれることがある。このずれが大きいと、復号が開始されるまでに、データストリームが到着せず、出力する画像や音声が途切れてしまうという状態となる。受信マージンは、このような出力停止の状態を回避するために設けられたマージンである。受信マージンの容量は、ネットワーク104の伝送品質に応じて、データ転送に或る一定以上のジッタが生じることを想定し、その想定した大きさ以上に設定されている。
【0015】
データの復号が開始された後は、受信バッファ121には、所定の伝送レートで連続的にデータが入力されるとともに、1つのアクセスユニットに対する復号間隔ごとに一定量のデータが抜き出されていく。なお、受信装置103では、ネットワーク104にジッタ等が生じていない定常状態のときには、データ転送レートとデコードレートとのバランスがとられており、受信バッファ121内のバッファ占有量が、受信マージンを下回らず一定となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のようにネットワーク104のデータ伝送時間のジッタを考慮して、受信マージンを設定した場合、エンコードが開始されてからデコードが開始されるまでの遅延時間(エンドトゥエンドディレイタイム)が非常に長くなる。つまり、送信側でコンテンツの配信を開始してから、実際にユーザがコンテンツを鑑賞できるまでの遅延時間が、非常に長くなる。
【0017】
本発明は、データの送信を開始してからデコードを開始するまでの時間を短縮したデータ配信システム、データ配信方法、受信装置及び送信装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ネットワークを介してデータストリームを送信する送信装置と、当該データストリームを受信して受信バッファに格納し、受信バッファに格納されたデータストリームをデコーダにより単独でデータを復号することができる単位であるアクセスユニット毎に復号する受信装置とを備えるデータ配信システムにおいて、上記ネットワークには、送信装置から受信装置へのデータ転送時間の変動に関わらず受信したデータストリームを連続して復号できる上記受信バッファのデータ蓄積量(連続復号可能データ蓄積量)が想定されており、上記受信装置は、データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度よりも遅い復号動作速度で受信したデータストリームの復号を開始し、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記デコーダの復号動作速度を符号化時に想定された復号動作速度に変更することを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、送信側がネットワークを介してデータストリームを送信し、受信側が当該データストリームを受信して受信バッファに格納し、受信バッファに格納されたデータストリームをデコーダにより単独でデータを復号することができる単位であるアクセスユニット毎に復号するデータ配信方法において、上記ネットワークを介したデータ転送時間の変動に関わらず受信したデータストリームを連続して復号できる受信バッファのデータ蓄積量(連続復号可能データ蓄積量)を想定し、上記受信側は、データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度よりも遅い復号動作速度で、受信したデータストリームの復号を開始し、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記デコーダの上記復号動作速度を符号化時に想定された復号速度に変更することを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、送信装置がネットワークを介してデータストリームを送信し、受信装置が当該データストリームを受信して受信バッファに格納し、受信バッファに格納されたデータストリームをデコーダにより単独でデータを復号することができる単位であるアクセスユニット毎に復号するデータ配信システムにおける受信装置において、上記ネットワークには、送信装置から受信装置へのデータ転送時間の変動に関わらずデータストリームを連続して復号できる上記受信バッファのデータ蓄積量(連続復号可能データ蓄積量)が想定され、データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度よりも遅い復号速度で、受信したデータストリームの復号を開始し、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記デコーダの復号動作速度を符号化時に想定された復号動作速度に変更することを特徴とする。
【0021】
さらに、本発明は、送信装置がネットワークを介してデータストリームを送信し、受信装置が当該データストリームを受信して受信バッファに格納し、受信バッファに格納されたデータストリームをデコーダにより単独でデータを復号することができる単位であるアクセスユニット毎に復号するデータ配信システムにおける送信装置において、上記ネットワークには、送信装置から受信装置へのデータ転送時間の変動に関わらずデータストリームを連続して復号できる上記受信バッファのデータ蓄積量(連続復号可能データ蓄積量)が想定され、上記受信装置に対して、データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度よりも遅い復号動作速度で、受信したデータストリームの復号を開始させ、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記デコーダの復号動作速度を符号化時に想定された復号動作速度に変更させ、上記デコーダにより基準クロックの速度に応じた復号動作速度でデータストリームを復号させることを特徴とする送信装置。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として、ネットワークを利用したコンテンツのリアルタイム配信システムについて説明をする。
【0023】
本発明の実施の形態のコンテンツのリアルタイム配信システムの構成図を図1に示す。リアルタイム配信システム1は、コンテンツを送信する送信装置2と、送信されたコンテンツを受信する受信装置3とにより構成される。送信装置2は、例えば、ネットワークを介してコンテンツを配信する例えばコンテンツプロバイダ側の装置である。受信装置3は、ネットワークを介して提供されるコンテンツを視聴するユーザ側の装置である。ネットワーク4は、例えば、インターネット、ケーブル放送、デジタル地上波放送、衛星通信システム等のデータ伝送が可能な媒体である。このようなコンテンツ配信システムでは、ネットワーク4を介して送信装置2から受信装置3にコンテンツがリアルタイムで配信される。
【0024】
送信装置2は、コンテンツをデータ配信用のデータストリームに符号化するエンコーダ11と、符号化されたデータストリームを一旦蓄積する送信バッファ12とを備えている。また、受信装置3は、受信したデータストリームを一旦蓄積する受信バッファ13と、データストリームからデジタルコンテンツを復号するデコーダ14とを備えている。
【0025】
データ配信時における送信装置2及び受信装置3の動作について以下説明する。
【0026】
送信装置2には、リアルタイムで順次生成されるコンテンツが入力される。送信装置2のエンコーダ11は、順次入力されてくるコンテンツを符号化し、所定の伝送形式のデータストリームを生成する。エンコーダ11は、生成したデータストリームを、送信バッファ12に一旦格納する。そして、送信装置2は、送信バッファ12に格納されたデータストリームを、ネットワーク4を介して受信装置3に送信する。
【0027】
送信装置2は、ネットワーク4にデータストリームを送出する際に、受信装置3の基準クロックを制御するためのSTC、並びに、各アクセスユニットのデコード時刻を示すDTSを、データストリームに付加する。送信装置2は、データストリームの到着時刻を想定し、その想定した到着時刻に基づき発生されたSTCをデータストリーム内に離散的に挿入しておく。すなわち、送信装置2は、受信側の基準時刻を符号化時に想定して、その想定した基準時刻に従ったSTCをデータストリームに挿入する。送信装置2は、各アクセスユニットのデコード時刻を想定し、各アクセスユニットに対してその想定したデコード時刻が記述されたDTSを付加する。
【0028】
受信装置3は、ネットワーク4を介してデータストリームを受信すると、そのデータストリームに付加されているSTCを抜き出す。受信装置3は、データストリーム上に離散的に配置されたSTCからPLL制御し、STCに記述された時刻情報に同期した基準クロックを再生する。受信装置3は、この基準クロックに基づき復号動作の時刻を制御する。
【0029】
受信装置3の受信バッファ13は、受信したデータストリームを一旦格納する。受信装置3のデコーダ14は、アクセスユニットに付加されているDTSを参照し、このDTSと基準クロックとが一致したときに、そのアクセスユニットを受信バッファ13から抜き出して復号を行う。
【0030】
ここで、受信装置3では、受信バッファ13に格納されているデータストリームの容量が受信マージンBに達する前に、符号化時に想定されている通常の復号速度より遅い速度で、復号を開始する。つまり、受信したデータストリームに対する通常の符号開始時刻よりも早い時刻から復号を開始し、且つ、受信したデータストリームに対する通常の復号速度よりも遅い速度で、復号を行う。
【0031】
符号化時に想定されている通常の復号速度と、ネットワーク4上のデータ転送レートとはバランスがとられている。そのため、符号化時に想定されている復号速度より遅い速度で復号を行った場合、復号を連続して行っていったとしても、受信バッファ13のバッファ占有量は増加し続けることとなる。
【0032】
続いて、受信装置3は、受信バッファ13に対して受信マージン分のデータストリームが確保されると、復号速度を、符号化時に想定されている通常の復号速度に変更する。符号化時に想定されている通常の復号速度で復号を行った場合には、受信バッファ13のバッファ占有量は、受信マージンの状態を維持することとなる。
【0033】
つぎに、以上のような制御を行った場合における送信バッファ12及び受信バッファ13のバッファ占有量の遷移について、図2を参照して説明をする。
【0034】
データ配信動作が開始されると、送信装置1は、コンテンツを1アクセスユニットごとに符号化していく。符号化されたデータは、送信バッファ12に格納される。このとき、まだ、送信バッファ12からネットワーク4へデータの送出は開始されていない。そのため、データ配信の開始時には、送信バッファ12のバッファ占有量が階段状に増加していく。
【0035】
続いて、送信バッファ12に、送信マージン分のデータストリームが確保されると、データストリームの送出が開始される。データの送出が開始された後は、送信バッファ12には、所定の伝送レートで連続的にデータが抜き出されていくとともに、1つのアクセスユニットに対する符号化間隔ごとに一定量のデータが蓄積されていく。なお、送信装置2では、エンコードエラー等が生じてない定常状態のときには、データ転送レートとエンコードレートとのバランスがとられており、送信バッファ12内のバッファ占有量が、送信マージンを下回らず一定となる。
【0036】
ネットワーク4へのデータの送出が開始されると、受信装置3の受信バッファ13に対してデータの蓄積が開始される。このとき、まだ、データストリームの復号は開始されていない。そのため、受信バッファ13のバッファ占有量は、データの伝送レートで増加していく。
【0037】
続いて、受信バッファ13に、少なくとも1アクセスユニット分以上のデータが蓄積されると、データストリームの復号が開始される。ここで、データストリームの復号の開始時刻は、データストリームの符号化時に想定されている時刻よりも、早いタイミングとする。つまり、受信バッファ13に対して受信マージン分のデータが確保された本来のタイミングよりも、早いタイミングで復号を開始する。さらに、このときの復号速度は、データストリームの符号化時に想定されている通常の復号速度よりも、遅い速度で復号を行っていく。低速で復号をする方法としては、例えば、受信装置3の基準クロックを遅くしたり、各アクセスユニットの復号間隔を広げたりすることにより実現できる。低速復号が開始された後は、受信バッファ13には、所定の伝送レートで連続的にデータが入力されるとともに、1つのアクセスユニットに対する復号間隔ごとに一定量のデータが抜き出されていく。ここで、通常の復号速度で復号を行っていった場合には、データの伝送レートと、復号で抜き出されるデータ量のバランスがとられているため、受信バッファ13のバッファ占有量は平均すると一定となるが、ここでは、復号速度が通常の速度よりも低速となっているので、受信バッファ13のバッファ占有量は増加していく。そして、受信装置3は、受信バッファ13に、受信マージン分のデータが確保されると、復号速度を通常の復号速度に変更する。復号速度を、通常の復号速度に変更したのちは、データ転送レートと復号速度とのバランスがとられた状態となり、受信バッファ13のバッファ占有量は受信マージンを下回らず一定となる。
【0038】
以上のように本発明の実施の形態のリアルタイム配信システムでは、データストリームの復号開始時刻を、符号化時に想定されている通常の復号開始時刻よりも早くすることができる。従って、本発明の実施の形態のリアルタイム配信システムでは、符号化が開始されてから復号が開始されるまでの遅延時間(エンドトゥエンドディレイタイム)を短くすることができる。つまり、送信側でコンテンツの配信を開始してから、実際にユーザがコンテンツを鑑賞できるまでの遅延時間を短くすることができる。
【0039】
なお、本発明は、リアルタイム配信のみならず、予めエンコード済みのデータストリームをサーバに格納しておき配信するノンリアルタイム配信にも適用することができる。具体的には、リアルタイム配信システムの送信マージンを無限に大きくしたモデルをノンリアルタイム配信システムとすれば、本実施の形態のリアルタイム配信システム1をそのままノンリアルタイム配信に適用することができる。
【0040】
つぎに、以上のような本実施の形態のリアルタイム配信システム1を実現するための、送信装置及び受信装置の第1〜第4の具体的な構成例を示す。
【0041】
まず、第1の適用例のリアルタイム配信システムについて説明をする。図3に第1の適用例の送信装置のブロック構成図を示し、図4に第1の適用例のリアルタイム配信システムのブロック構成図を示す。第1の適用例は、コンテンツとしてビデオデータを配信する場合に適用されるリアルタイム配信システムである。
【0042】
第1の適用例の送信装置2は、図3に示すように、ビデオエンコーダ(V.エンコーダ)21と、ビデオエレメンタリバッファ(V.E.バッファ)22と、マルチプレクサ(MUX)23と、ストリームバッファ24と、STC発生部25と、DTS制御部26と、エンコード制御部27とを備えて構成される。
【0043】
ビデオエンコーダ21には、ベースバンドのビデオデータが入力される。ビデオエンコーダ21は、例えばMPEG-2やMPEG-4といった符号化方式に従い、ベースバンドのビデオデータを符号化し、ビデオエレメンタリストリームを生成する。生成されたビデオエレメンタリストリームは、ビデオエレメンタリバッファ22に格納される。
【0044】
STC発生部25は、ネットワーク上に伝送する多重化ストリームに挿入するSTCを生成する。生成されたSTCは、マルチプレクサ23に供給される。
【0045】
マルチプレクサ23は、例えばMPEG-2システムズ等のデータ伝送規格に従い、ビデオエレメンタリバッファ22に格納されているビデオエレメンタリストリーム、エンコード制御部28により生成されるシステムデータ等を多重化して、多重化ストリームを生成する。また、マルチプレクサ23は、多重化ストリームの受信装置3への到着時間を想定して、多重化ストリームに対して離散的にSTCを挿入する。これとともに、マルチプレクサ23は、各アクセスユニット(例えばフレーム)に対してDTS及びPTS(Presentation Time Stamp)を付加する。なお、DTS及びPTSは、ビデオエンコーダ21による符号化時に付加してもよい。マルチプレクサ23により生成された多重化ストリームは、ストリームバッファ24に格納される。
【0046】
ストリームバッファ24は、マルチプレクサ24により生成された多重化ストリームを一旦格納したのち、ネットワーク4に送出を行う。
【0047】
DTS制御部26は、マルチプレクサ23により付加されたDTSに対して補正を行う。
【0048】
エンコード制御部27は、送信装置2の各回路の制御、並びに、ネットワーク4を介して受信装置3に伝送するシステムデータの生成等を行う。
【0049】
第1の適用例の受信装置3は、図4に示すように、STC検出部31と、時間情報比較部32と、クロック制御部33と、ストリームバッファ34と、デマルチプレクサ(De-MUX)35と、ビデオエレメンタリバッファ(V.E.バッファ)36と、ビデオデコーダ(V.デコーダ)37と、出力制御部38と、デコード制御部39とを備えて構成される。
【0050】
受信装置3は、ネットワーク4を介して送信装置2から伝送された多重化ストリームを受信する。受信された多重化ストリームは、STC検出部31に入力される。
【0051】
STC検出部31は、受信した多重化ストリームからSTCを抽出し、時間情報比較器32に供給する。
【0052】
時間情報比較部32は、多重化ストリームから抽出したSTCと、クロック制御部33により生成された基準クロックとを比較し、その誤差情報を検出する。検出された誤差情報は、クロック制御部33に供給される。
【0053】
クロック制御部33は、時間情報比較部32により検出された誤差情報に基づきPLL制御を行い、多重化ストリームに含められたSTCに同期した基準クロックを生成する。クロック制御部33により生成された基準クロックは、受信装置3の基準時間情報として、各回路に用いられる。
【0054】
ストリームバッファ34は、受信した多重化ストリームを格納する。
【0055】
デマルチプレクサ35は、ストリームバッファ34に格納されている多重化ストリームを、各要素ごとに分割する。第1の適用例では、ビデオエレメンタリストリームとシステムデータとに分割する。システムデータは、デコード制御部39に供給され、ビデオエレメンタリストリームはビデオエレメンタリバッファ36に格納される。
【0056】
ビデオデコーダ37は、例えばMPEG-2やMPEG-4といった符号化方式に従い、ビデオエレメンタリストリームを復号し、ベースバンドのビデオデータを生成する。生成されたベースバンドのビデオデータは、出力制御部38に供給される。
【0057】
出力制御38は、復号されたビデオデータの出力制御を行う。
【0058】
デコード制御部39は、送信装置30の各回路の制御、並びに、ネットワーク4を介して受信装置3に伝送されたシステムデータに基づく動作を行う。
【0059】
以上のような第1の適用例のリアルタイム配信システムでは、受信バッファ13に対応するバッファは、ストリームバッファ34及びビデオエレメンタリバッファ36となる。
【0060】
このような第1の適用例のリアルタイム配信システムでは、ビデオデータの復号間隔を、符号化時に想定した通常の復号間隔よりも長くすることで、復号を行いながらデータの蓄積を実現している。具体的には、送信装置2側のDTS制御部26が、ビデオエレメンタリストリームに付加されているDTSを補正することで、復号間隔を制御している。
【0061】
DTS制御部26によるDTSの具体的な補正方法について説明をする。
【0062】
まず、DTS制御部26によりDTSの補正が行われなかった場合、受信装置3は、ビデオエレメンタリストリームが受信マージンに達した時点で復号を開始するとともに、符号化時に想定された通常の復号間隔でビデオエレメンタリストリームの復号を行っていくこととなる。
【0063】
復号の開始時刻を早めようとする時間間隔をオフセット時間Txとする。つまり、通常の復号開始点からの減算する時間間隔をオフセット時間Txとする。DTS制御部26は、ビデオエレメンタリストリームの最初のアクセスユニットに付加されているDTSの値から、このオフセット時間Tx分減算する。この結果、符号化時に想定されているデコード開始タイミングよりも、早いタイミングで最初のアクセスユニットの復号が開始される。つまり、受信装置3が蓄積する多重化ストリーム量が受信マージンに達したときのタイミングよりも、早いタイミングで最初のアクセスユニットのデコードが開始される。
【0064】
続いて、ストリームの2番目以降のアクセスユニットに付加されているDTSからも、オフセット時間Txを減算する。ただし、符号化時に想定されている通常の復号間隔よりも長くなるように、つまり、アクセスユニットの間隔が通常の間隔よりも長くなるように、オフセット時間Txをアクセスユニット毎に徐々に減少させ、DTSの補正を行う。オフセット時間Txを減少させていく時間間隔は、オフセット時間Txが0となった時点で、受信装置3に蓄積される多重化ストリームが受信マージンに達するような時間間隔に設定する。
【0065】
続いて、オフセット時間Txが0となったのちのアクセスユニットに対しては、DTSの補正を行わない。従って、受信装置3に蓄積される多重化ストリームが受信マージンに達する前は、通常の復号間隔よりも長い間隔でアクセスユニットが復号されていき、受信装置3に蓄積される多重化ストリームが受信マージンに達した後は、通常の復号間隔でアクセスユニットが復号されることとなる。
【0066】
以上のように第1の適用例のリアルタイム配信システムでは、送信側で復号間隔の制御を行い、受信側は通常の装置で処理が行われる。
【0067】
つぎに、第2の適用例のリアルタイム配信システムについて説明をする。第2の適用例のリアルタイム配信システムでは、送信装置2の構成が、図3に示す第1の適用例の送信装置2のDTS制御部26を除いた構成と同一であり、受信装置3の構成が、図4に示す第1の適用例の受信装置3の構成と同一である。第2の適用例の送信装置2及び受信装置3の図示は省略する。
【0068】
第2の適用例のリアルタイム配信システムも、第1の適用例のリアルタイム配信システムと同様に、ビデオデータの復号間隔を、符号化時に想定した通常の復号間隔よりも長くすることで、復号を行いながらデータの蓄積を実現している。具体的に、第2の適用例のリアルタイム配信システムでは、ビデオエレメンタリストリームに付加されているDTSに関わらず、ビデオデコーダ37がアクセスユニットの復号を行うことによって、復号間隔を制御している。
【0069】
まず、ビデオデコーダ37が、ビデオエレメンタリストリームに付加されているDTSに従って復号を行っていった場合、ビデオエレメンタリストリームが受信マージンに達した時点で復号を開始するとともに、符号化時に想定された通常の復号間隔でビデオエレメンタリストリームの復号を行っていくこととなる。
【0070】
これに対して、第2の適用例のビデオデコーダ39は、図5に示すように、ビデオエレメンタリバッファ36に1アクセスユニット以上のデータが格納されると(ステップS1)、通常の復号間隔以上の復号間隔で、各アクセスユニットの復号を開始する(ステップS2)。続いて、通常の復号間隔以上の復号間隔で各アクセスユニットに対する復号を行いながら、ビデオエレメンタリバッファ36及びストリームバッファ34に格納されているデータ量を検出し、受信マージン以上の多重化ストリームが格納されたか否かを判断する(ステップS3)。受信マージン以上の多重化ストリームが格納されていれば、以後、通常の復号間隔で復号を開始する。
【0071】
以上のように第2の適用例のリアルタイム配信システムでは、受信側で復号間隔の制御を行い、送信側では通常の装置で処理が行われる。
【0072】
つぎに、第3の適用例のリアルタイム配信システムについて説明をする。第3の適用例は、コンテンツとしてビデオデータ及びオーディオデータを配信する場合に適用されるリアルタイム配信システムである。図6に第3の適用例の送信装置のブロック構成図を示し、図7に第3の適用例のリアルタイム配信システムのブロック構成図を示す。
【0073】
第3の適用例の送信装置2は、図6に示すように、ビデオエンコーダ(V.エンコーダ)41と、ビデオエレメンタリバッファ(V.E.バッファ)42と、オーディオエンコーダ(A.エンコーダ)43と、オーディオエレメンタリバッファ(A.E.バッファ)44と、マルチプレクサ(MUX)45と、ストリームバッファ46と、STC発生部47と、STC制御部48と、エンコード制御部49とを備えて構成される。
【0074】
ビデオエンコーダ41には、ベースバンドのビデオデータが入力される。ビデオエンコーダ41は、例えばMPEG-2やMPEG-4といった符号化方式に従い、ベースバンドのビデオデータを符号化し、ビデオエレメンタリストリームを生成する。生成されたビデオエレメンタリストリームは、ビデオエレメンタリバッファ42に格納される。
【0075】
オーディオエンコーダ43には、ベースバンドのオーディオデータが入力される。オーディオエンコーダ43は、例えばMPEG-2やMPEG-4といった符号化方式に従い、ベースバンドのオーディオデータを符号化し、オーディオエレメンタリストリームを生成する。生成されたオーディオエレメンタリストリームは、オーディオエレメンタリバッファ44に格納される。
【0076】
STC発生部47は、伝送する多重化ストリームに挿入するSTCを生成する。生成されたSTCは、時間情報制御部48に供給される。
【0077】
STC制御部26は、マルチプレクサ23により付加されたSTCに対して補正を行う。補正されたSTCは、マルチプレクサ45に供給される。
【0078】
マルチプレクサ45は、例えばMPEG-2システムズ等のデータ伝送規格に従い、ビデオエレメンタリバッファ42に格納されているビデオエレメンタリストリーム、オーディオエレメンタリバッファ44に格納されているオーディオエレメンタリストリーム、エンコード制御部49により生成されるシステムデータ等を多重化して、伝送用の多重化ストリームを生成する。また、マルチプレクサ45は、多重化ストリームに対して離散的にSTCを挿入するとともに、各アクセスユニット(例えばフレーム)に対してDTSを付加する。受信装置3は、マルチプレクサ23により生成された多重化ストリームは、ストリームバッファ24に格納される。
【0079】
ストリームバッファ24は、マルチプレクサ24により生成された多重化ストリームを一旦格納したのち、ネットワーク4に送出を行う。
【0080】
エンコード制御部27は、送信装置2の各回路の制御、並びに、ネットワーク4を介して受信装置3に伝送するシステムデータの生成等を行う。
【0081】
第3の適用例の受信装置3は、図7に示すように、STC検出部51と、時間情報比較部52と、クロック制御部53と、ストリームバッファ54と、デマルチプレクサ(De-MUX)55と、ビデオエレメンタリバッファ(V.E.バッファ)56と、ビデオデコーダ(V.デコーダ)57と、オーディオエレメンタリバッファ(A.E.バッファ)58と、オーディオデコーダ(A.デコーダ)59と、出力制御部60と、デコード制御部61とを備えて構成される。
【0082】
受信装置3は、ネットワーク4を介して送信装置2から伝送された多重化ストリームを受信する。受信された多重化ストリームは、STC検出部51に入力される。
【0083】
STC検出部51は、受信した多重化ストリームからSTCを抽出し、抽出したSTCを時間情報比較器52に供給する。
【0084】
時間情報比較部52は、多重化ストリームから抽出したSTCと、クロック制御部53により生成された基準クロックとを比較し、その誤差情報を検出する。検出された誤差情報は、クロック制御部53に供給される。
【0085】
クロック制御部53は、時間情報比較部52により検出された誤差情報に基づきPLL制御を行い、多重化ストリームに含められたSTCに同期した基準クロックを生成する。クロック制御部33により生成された基準クロックは、受信装置3の基準時間情報として各回路に用いられる。
【0086】
ストリームバッファ54は、受信した多重化ストリームを格納する。
【0087】
デマルチプレクサ55は、ストリームバッファ54に格納されている多重化ストリームを、各要素ごとに分割する。第3の適用例では、ビデオエレメンタリストリームとオーディオエレメンタリストリームとシステムデータとに分割する。システムデータは、デコード制御部61に供給され、ビデオエレメンタリストリームはビデオエレメンタリバッファ56に格納され、オーディオエレメンタリストリームはオーディオエレメンタリバッファ58に格納される。
【0088】
ビデオデコーダ57は、ビデオエレメンタリバッファ56に格納されているビデオエレメンタリストリームを1アクセスユニットごとに読み出して、例えばMPEG-2やMPEG-4といった符号化方式に従い、ベースバンドのビデオデータを復号する。なお、ビデオデコーダ57は、ビデオエレメンタリストリームの各アクセスユニットに含まれているDTSと、クロック制御部53から発生される基準クロックとを比較し、DTSと基準クロックとが一致したタイミングで、各アクセスユニットの復号を行う。復号されたベースバンドのビデオデータは、出力制御部60に供給される。
【0089】
オーディオデコーダ59は、オーディオエレメンタリバッファ58に格納されているオーディオエレメンタリストリームを1アクセスユニットごとに読み出して、例えばMPEG-2やMPEG-4といった符号化方式に従い、ベースバンドのオーディオデータを復号する。なお、オーディオデコーダ59は、オーディオエレメンタリストリームの各アクセスユニットに含まれているDTSと、クロック制御部53から発生される基準クロックとを比較し、DTSと基準クロックとが一致したタイミングで、各アクセスユニットの復号を行う。復号されたベースバンドのオーディオデータは、出力制御部60に供給される。
【0090】
出力制御部60は、復号されたビデオデータ及びオーディオデータの出力制御を行う。
【0091】
デコード制御部61は、受信装置3内の各回路の制御、並びに、ネットワーク4を介して受信装置3に伝送されたシステムデータに基づく動作を行う。
【0092】
以上のような第3の適用例のリアルタイム配信システムでは、受信装置3の基準クロックの速度を、符号化時に想定した通常のクロック速度よりも長くすることで、復号を行いながらデータの蓄積を実現している。具体的には、送信装置2側のSTC制御部48が、多重化ストリームに付加するSTCを補正することで、基準クロックの速度を制御している。
【0093】
STC制御部48によるSTCの具体的な補正方法について説明をする。
【0094】
まず、STC制御部48によりSTCの補正が行われなかった場合、受信装置3は、ビデオエレメンタリストリームが受信マージンに達した時点で、ビデオエレメンタリストリーム及びオーディオエレメンタリストリームを同時に復号を開始するとともに、符号化時に想定された基準クロックの速度でビデオエレメンタリストリーム及びオーディオエレメンタリストリームの復号を行っていくこととなる。
【0095】
STC制御部48は、最初のアクセスユニットが復号される時刻から、多重化ストリームに付加するSTCにオフセット時間Tyを加算していく。最初のアクセスユニットが復号される時刻は、受信装置3に蓄積されたビデオエレメンタリストリームが受信マージンに達した時刻ではなく、オーディオエレメンタリストリームが受信マージンに達した時刻とする。一般にオーディオデータは、ビデオデータよりもデータ量が少ない。そのため、ネットワークのジッタを考慮した受信マージンは、ビデオデータよりもオーディオデータの方が少なくなる。従って、オーディオデータが受信マージンに達したときに復号を開始すると、ビデオデータはまだ受信マージンに達していないこととなる。
【0096】
加算するオフセット時間Tyは、最初のアクセスユニットに対しては0とし、時間が進むにつれ増加させていく。
【0097】
続いて、ビデオデータのデータ蓄積量が受信マージンに達する時刻で、オフセット時間Tyの増加を停止し、以後のSTCには、最後に加算したオフセット時間Tyを加算しつづける。従って、受信装置3に蓄積される多重化ストリームが受信マージンに達する前は、通常の基準クロックよりも速度が遅くなり、受信装置3に蓄積される多重化ストリームが受信マージンに達した後は、通常の基準クロックの速度となる。
【0098】
以上のように第3の適用例のリアルタイム配信システムでは、送信側で基準クロックの速度制御を行い、受信側では通常の装置で処理が行われる。
【0099】
つぎに、第4の適用例のリアルタイム配信システムについて説明をする。第4の適用例は、コンテンツとしてビデオデータ及びオーディオデータを配信する場合に適用されるリアルタイム配信システムである。図8に第4の適用例の送信装置のブロック構成図を示し、図9に第4の適用例のリアルタイム配信システムのブロック構成図を示す。なお、第4の適用例を説明するにあたり、第3の適用例の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号をつけている。
【0100】
第4の適用例の送信装置2は、図8に示すように、ビデオエンコーダ(V.エンコーダ)41と、ビデオエレメンタリバッファ(V.E.バッファ)42と、オーディオエンコーダ(A.エンコーダ)43と、オーディオエレメンタリバッファ(A.E.バッファ)44と、マルチプレクサ(MUX)45と、ストリームバッファ46と、STC発生部47と、エンコード制御部49とを備えて構成される。第4の適用例の送信装置2は、第3の適用例の送信装置のSTC制御部48が除かれた構成である。つまり、STCの補正が送信側では行われない構成となる。
【0101】
第4の適用例の受信装置3は、図9に示すように、STC検出部51と、時間情報比較部52と、クロック制御部53と、ストリームバッファ54と、デマルチプレクサ(De-MUX)55と、ビデオエレメンタリバッファ(V.E.バッファ)56と、ビデオデコーダ(V.デコーダ)57と、オーディオエレメンタリバッファ(A.E.バッファ)58と、オーディオデコーダ(A.デコーダ)59と、出力制御部60と、デコード制御部61と、基準時間制御部65とを備えて構成される。
【0102】
基準時間制御部65は、受信装置3内の各回路に供給する基準クロックの値を補正する回路である。ただし、時間情報比較部52に供給する基準クロックの値に対しては補正を行わない。
【0103】
以上のような第4の適用例のリアルタイム配信システムでは、受信装置3の基準クロックの速度を、符号化時に想定した通常のクロック速度よりも長くすることで、復号を行いながらデータの蓄積を実現している。具体的には、受信装置3側の基準時間制御部65が、基準クロックの速度を制御している。
【0104】
基準時間制御部65による具体的な補正方法について説明をする。
【0105】
まず、基準時間制御部65により基準クロックの補正が行われなかった場合、受信装置3は、ビデオエレメンタリストリームが受信マージンに達した時点で、ビデオエレメンタリストリーム及びオーディオエレメンタリストリームを同時に復号を開始するとともに、符号化時に想定された基準クロックの速度でビデオエレメンタリストリーム及びオーディオエレメンタリストリームの復号を行っていくこととなる。
【0106】
基準時間制御部65は、最初のアクセスユニットが復号される時刻から、多重化ストリームに付加する基準クロックにオフセット時間Tyを加算していく。最初のアクセスユニットが復号される時刻は、受信装置3に蓄積されたビデオエレメンタリストリームが受信マージンに達した時刻ではなく、オーディオエレメンタリストリームが受信マージンに達した時刻とする。一般にオーディオデータは、ビデオデータよりもデータ量が少ない。そのため、ネットワークのジッタを考慮した受信マージンは、ビデオデータよりもオーディオデータの方が少なくなる。従って、オーディオデータが受信マージンに達したときに復号を開始すると、ビデオデータはまだ受信マージンに達していないこととなる。
【0107】
続いて、加算するオフセット時間Tyは、復号開始時刻では、その値を0とし、時間が進むにつれ増加させていく。
【0108】
続いて、ビデオデータのデータ蓄積量が受信マージンに達する時刻で、オフセット時間Tyの増加を停止し、以後の基準クロックには、最後に加算したオフセット時間Tyを加算しつづける。従って、受信装置3に蓄積される多重化ストリームが受信マージンに達する前は、通常の基準クロックよりも速度が遅くなり、受信装置3に蓄積される多重化ストリームが受信マージンに達した後は、通常の基準クロックの速度となる。
【0109】
【発明の効果】
本発明にかかるデータ配信システム及び方法、並びに、送信装置及び受信装置では、データの受信を開始してから受信バッファに対して連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、符号化時に想定された復号速度よりも遅い復号速度で受信したデータストリームの復号を開始し、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記復号速度を符号化時に想定された復号速度に変更する。
【0110】
このため、本発明では、データの送信を開始してからデコードを開始するまでの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデータ配信システムの構成図である。
【図2】本発明を適用したデータ配信システムの送信バッファ及び受信バッファのバッファ占有量を示す図である。
【図3】本発明の第1の適用例の送信装置の具体的なブロック構成図である。
【図4】本発明の第1の適用例の受信装置の具体的なブロック構成図である。
【図5】本発明の第2の適用例の受信装置内のデコーダの処理フローを示す図である。
【図6】本発明の第3の適用例の送信装置の具体的なブロック構成図である。
【図7】本発明の第3の適用例の受信装置の具体的なブロック構成図である。
【図8】本発明の第4の適用例の送信装置の具体的なブロック構成図である。
【図9】本発明の第4の適用例の受信装置の具体的なブロック構成図である。
【図10】従来のデータ配信システムの構成図である。
【図11】従来のデータ配信システムの送信バッファ及び受信バッファのバッファ占有量を示す図である。
【符号の説明】
1 データ配信システム、2 送信装置、3 受信装置、4 ネットワーク、11 エンコーダ、12 送信バッファ、13 受信バッファ、14 デコーダ

Claims (24)

  1. ネットワークを介してデータストリームを送信する送信装置と、当該データストリームを受信して受信バッファに格納し、受信バッファに格納されたデータストリームをデコーダにより単独でデータを復号することができる単位であるアクセスユニット毎に復号する受信装置とを備えるデータ配信システムにおいて、
    上記ネットワークには、送信装置から受信装置へのデータ転送時間の変動に関わらず受信したデータストリームを連続して復号できる上記受信バッファのデータ蓄積量(連続復号可能データ蓄積量)が想定されており、
    上記受信装置は、データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度よりも遅い復号動作速度で受信したデータストリームの復号を開始し、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記デコーダの復号動作速度を符号化時に想定された復号動作速度に変更すること
    を特徴とするデータ配信システム。
  2. 上記受信装置は、データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、復号動作の時刻を制御する基準クロックを、符号化時に想定された速度よりも遅い速度に設定して、受信したデータストリームの復号を開始し、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記基準クロックを符号化時に想定された速度に変更し、上記デコーダにより基準クロックの速度に応じた復号動作速度でデータストリームを復号することを特徴とする請求項1記載のデータ配信システム。
  3. 上記送信装置は、送信するデータストリームに含める上記基準クロックを再生するための同期情報を制御して、受信装置の上記基準クロックの速度を制御することを特徴とする請求項2記載のデータ配信システム。
  4. 上記受信装置は、受信したデータストリームに含められている上記基準クロックを再生するための同期情報を変更して、基準クロックの速度を制御すること
    を特徴とする請求項2記載のデータ配信システム。
  5. 上記受信装置は、データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、上記デコーダにより単独でデータを復号することができる単位であるアクセスユニットの復号タイミングの間隔を、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度における間隔よりも広い間隔に設定して、受信したデータストリームの復号を開始し、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記アクセスユニットの上記復号タイミングの間隔を、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度における間隔に変更することを特徴とする請求項1記載のデータ配信システム。
  6. 上記送信装置は、送信するデータストリームに含める各アクセスユニットの復号タイミングを示したタイミング情報を制御して、受信装置のアクセスユニットの復号タイミングの間隔を制御することを特徴とする請求項5記載のデータ配信システム。
  7. 上記受信装置は、受信したデータストリームに含められている各アクセスユニットの復号タイミングを示したタイミング情報を変更して、アクセスユニットの復号タイミングの間隔を制御することを特徴とする請求項5記載のデータ配信システム。
  8. 送信側がネットワークを介してデータストリームを送信し、受信側が当該データストリームを受信して受信バッファに格納し、受信バッファに格納されたデータストリームをデコーダにより単独でデータを復号することができる単位であるアクセスユニット毎に復号するデータ配信方法において、
    上記ネットワークを介したデータ転送時間の変動に関わらず受信したデータストリームを連続して復号できる受信バッファのデータ蓄積量(連続復号可能データ蓄積量)を想定し、
    上記受信側は、データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度よりも遅い復号動作速度で、受信したデータストリームの復号を開始し、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記デコーダの上記復号動作速度を符号化時に想定された復号速度に変更すること
    を特徴とするデータ配信方法。
  9. 上記受信側は、データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、復号動作の時刻を制御する基準クロックを、符号化時に想定された速度よりも遅い速度に設定して、受信したデータストリームの復号を開始し、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記基準クロックを符号化時に想定された速度に変更し、上記デコーダにより上記基準クロックの速度に応じた復号動作速度でデータストリームを復号することを特徴とする請求項8記載のデータ配信方法。
  10. 上記送信側は、送信するデータストリームに含める上記基準クロックを再生するための同期情報を制御して、受信側の上記基準クロックの速度を制御することを特徴とする請求項9記載のデータ配信方法。
  11. 上記受信側は、受信したデータストリームに含められている上記基準クロックを再生するための同期情報を変更して、基準クロックの速度を制御することを特徴とする請求項9記載のデータ配信方法。
  12. 上記受信側は、データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、上記デコーダにより単独でデータを復号することができる単位であるアクセスユニットの復号タイミングの間隔を、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度における間隔よりも広い間隔に設定して、受信したデータストリームの復号を開始し、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記アクセスユニットの上記復号タイミングの間隔を、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度における間隔に変更することを特徴とする請求項8記載のデータ配信方法。
  13. 上記送信側は、送信するデータストリームに含める各アクセスユニットの復号タイミングを示したタイミング情報を制御して、受信側のアクセスユニットの復号タイミングの間隔を制御することを特徴とする請求項12記載のデータ配信方法。
  14. 上記受信側は、受信したデータストリームに含められている各アクセスユニットの復号タイミングを示したタイミング情報を変更して、アクセスユニットの復号タイミングの間隔を制御することを特徴とする請求項12記載のデータ配信方法。
  15. 送信装置がネットワークを介してデータストリームを送信し、受信装置が当該データストリームを受信して受信バッファに格納し、受信バッファに格納されたデータストリームをデコーダにより単独でデータを復号することができる単位であるアクセスユニット毎に復号するデータ配信システムにおける受信装置において、
    上記ネットワークには、送信装置から受信装置へのデータ転送時間の変動に関わらずデータストリームを連続して復号できる上記受信バッファのデータ蓄積量(連続復号可能データ蓄積量)が想定され、
    データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度よりも遅い復号速度で、受信したデータストリームの復号を開始し、
    上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記デコーダの復号動作速度を符号化時に想定された復号動作速度に変更すること
    を特徴とする受信装置。
  16. データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、復号動作の時刻を制御する基準クロックを、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度における速度よりも遅い速度に設定して、受信したデータストリームの復号を開始し、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記基準クロックを符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度における速度に変更し、上記デコーダにより基準クロックの速度に応じた復号動作速度でデータストリームを復号することを特徴とする請求項15記載の受信装置。
  17. 受信したデータストリームに含められている上記基準クロックを再生するための同期情報を変更して、基準クロックの速度を制御することを特徴とする請求項16記載の受信装置。
  18. データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、単独でデータを復号することができる単位であるアクセスユニットの復号タイミングの間隔を、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度における間隔よりも広い間隔に設定して、受信したデータストリームの復号を開始し、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記アクセスユニットの上記復号タイミングの間隔を、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度における間隔に変更することを特徴とする請求項15記載の受信装置。
  19. 受信したデータストリームに含められている各アクセスユニットの復号タイミングを示したタイミング情報を変更して、アクセスユニットの復号タイミングの間隔を制御することを特徴とする請求項18記載の受信装置。
  20. 送信装置がネットワークを介してデータストリームを送信し、受信装置が当該データストリームを受信して受信バッファに格納し、受信バッファに格納されたデータストリームをデコーダにより単独でデータを復号することができる単位であるアクセスユニット毎に復号するデータ配信システムにおける送信装置において、
    上記ネットワークには、送信装置から受信装置へのデータ転送時間の変動に関わらずデータストリームを連続して復号できる上記受信バッファのデータ蓄積量(連続復号可能データ蓄積量)が想定され、
    上記受信装置に対して、データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度よりも遅い復号動作速度で、受信したデータストリームの復号を開始させ、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記デコーダの復号動作速度を符号化時に想定された復号動作速度に変更させ、上記デコーダにより基準クロックの速度に応じた復号動作速度でデータストリームを復号させる
    ことを特徴とする送信装置。
  21. 上記受信装置に対して、データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、復号動作の時刻を制御する基準クロックを、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度における速度よりも遅い速度に設定して、受信したデータストリームの復号を開始させ、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記基準クロックを符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度における速度に変更させ、上記デコーダにより基準クロックの速度に応じた復号動作速度でデータストリームを復号させることを特徴とする請求項20記載の送信装置。
  22. 送信するデータストリームに含める上記基準クロックを再生するための同期情報を制御して、受信装置の上記基準クロックの速度を制御することを特徴とする請求項21記載の送信装置。
  23. 上記受信装置に対して、データの受信を開始してから上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積される前までに、上記デコーダにより単独でデータを復号することができる単位であるアクセスユニットの復号タイミングの間隔を、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度における間隔よりも広い間隔に設定して、受信したデータストリームの復号を開始させ、上記受信バッファに対して上記連続復号可能データ蓄積量分のデータが蓄積された後に、上記アクセスユニットの上記復号タイミングの間隔を、符号化時に想定された上記デコーダの復号動作速度における間隔に変更させることを特徴とする請求項20記載の送信装置。
  24. 送信するデータストリームに含める各アクセスユニットの復号タイミングを示したタイミング情報を制御して、受信装置のアクセスユニットの復号タイミングの間隔を制御することを特徴とする請求項23記載の送信装置。
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