JP2002077233A - リアルタイム情報受信装置 - Google Patents

リアルタイム情報受信装置

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JP2002077233A
JP2002077233A JP2000256109A JP2000256109A JP2002077233A JP 2002077233 A JP2002077233 A JP 2002077233A JP 2000256109 A JP2000256109 A JP 2000256109A JP 2000256109 A JP2000256109 A JP 2000256109A JP 2002077233 A JP2002077233 A JP 2002077233A
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JP2000256109A
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Naoyuki Mochida
尚之 持田
Harumine Yoshiba
治峰 吉羽
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS OR SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L15/00Speech recognition
    • G10L15/28Constructional details of speech recognition systems
    • G10L15/30Distributed recognition, e.g. in client-server systems, for mobile phones or network applications

Abstract

(57)【要約】 【課題】通信の最初に発生した伝送遅延を、通信中に回
復することが可能なリアルタイム情報受信装置を提供す
る。 【解決手段】パケット受信部5は、通信路4からパケッ
トを受信し、ゆらぎ吸収バッファ6へと蓄積する。復号
化部7は、ゆらぎ吸収バッファ6からパケットを受け取
り、復号化した後、出力部8へデータを渡す。パケット
数判定手段9は、ゆらぎ吸収バッファ6内に蓄積されて
いるパケット数を計測し、それが予め定められた閾値を
超えているかどうかを判定し、閾値を超えている場合に
は、その旨をデータ廃棄手段10に伝える。データ廃棄
手段10は、パケット数判定手段9からゆらぎ吸収バッ
ファ6の蓄積パケット数が閾値を超えていることを通知
された場合、ゆらぎ吸収バッファ6内のパケットの一部
又は全部を廃棄する。廃棄単位は、パケット単位でもバ
イト単位でもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非同期パケット網
を介して伝送されるリアルタイム情報を受信するリアル
タイム情報受信装置に関し、特にインターネットを介し
て音声情報を受信する受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、リアルタイム情報のひとつで
ある音声情報を伝送する音声情報伝送システムの従来例
の概略構成を示している。図17において、入力源1よ
り送信装置30に入力した音声情報は、符号化部2によ
り、アナログデータからデジタルデータへ変換される。
パケット送信部3は、符号化部2よりデジタルデータを
受信し、それをパケット化した後、通信路4へ送信す
る。符号化部2におけるアナログ/デジタル変換は一定
のレート、例えば64Kbpsで行われ、パケット送信部3
においては、同じデータ量ごとにパケット化するため、
パケット送信部3から通信路4に単位時間あたりに送信
されるパケット数は一定である。
【0003】通信路4は、送信装置30と受信装置40
との間をつなぐ伝送路であり、パケットの伝送遅延が発
生しうる伝送路である。
【0004】通信路4から受信装置40に入力されるパ
ケットは、パケット受信部5で受信され、ゆらぎ吸収バ
ッファ6に一時的に蓄積された後、一定のタイミングで
復号化部7に送られ、デジタルデータからアナログデー
タに変換されて出力部8に送られる。
【0005】このように構成された従来の音声情報伝送
システムでは、通信が始まり、パケット受信部6におい
て最初のパケットを受信した場合、そのパケットは一旦
ゆらぎ吸収バッファ6に蓄積され、ゆらぎ吸収バッファ
6内のデータ量が予め定められた閾値(ゆらぎ吸収時
間)を超えたときに、初めてデータを復号化部7に送
り、以降は一定のタイミングでゆらぎ吸収バッファ6か
ら復号化部7へデータを送る。こうすることにより、通
信中に通信路4で遅延が発生した場合にも、通信の最初
にゆらぎ吸収バッファ6に蓄積したデータ量に相当する
時間以内であれば、ゆらぎ吸収バッファ6から復号化部
7へは一定のタイミングでデータを渡すことが可能であ
り、通信路4において遅延が発生した場合でも、途切れ
ることなく出力部8にデータを渡すことが可能であり、
音声を途切れることなく再生することができる。
【0006】また、音声などのリアルタイム伝送におい
ては、RTP(Real Time Protocol)などのプロトコル
を用いて、送信装置において、送信時刻を示すタイムス
タンプをパケットに付加し、受信装置においては、その
タイムスタンプに従い、受信したパケットを復号化する
といった方式も広く用いられている。この場合も、図1
6のものと同様に、受信装置は通信の最初に受信したR
TPパケットを一旦ゆらぎ吸収バッファに蓄積し、ゆら
ぎ吸収時間が経過して初めて、RTPパケットの復号化
を開始する。この最初のRTPパケットを復号する際
に、当該RTPパケットに含まれるタイムスタンプ値を
以降のRTPパケット再生タイミングの基準時刻に設定
する。すなわち、2番目のRTPパケットは、そのRT
Pパケットに含まれるタイムスタンプと、最初のパケッ
トのタイムスタンプとの差分に相当する時間が経過した
ときに、復号化が行なわれる。言いかえれば、RTPを
用いることにより、最初のRTPパケットの復号化を開
始した時刻を基準とした相対時刻と、送信装置がRTP
パケットを送信する時刻とを同期することが可能であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の音声情報伝送システムにおいては、通信が始まって最
初のパケットを受信したときに、一定のゆらぎ吸収時間
だけデータを蓄積した後、データの復号化を開始し、以
降は一定のタイミングで復号化部へデータを渡すのみで
あるため、最初の受信パケットに対する伝送遅延が大き
かった場合には、それ以降に受信したパケットを再生す
るタイミングも、その伝送遅延時間の分だけ遅れてしま
うとの問題があった。
【0008】例えば、最初に受信したパケットの伝送遅
延が1秒であり、ゆらぎ吸収バッファのゆらぎ吸収量が
500ミリ秒であったとすると、受信装置は最初のパケ
ットを受信してから500ミリ秒の再生時間に相当する
データ量をゆらぎ吸収バッファに蓄積した後、すなわ
ち、送信装置が送信を開始してから1.5秒後にゆらぎ
吸収バッファから復号化部へのデータ転送を開始し、音
声データの再生を開始する。受信装置は受信したパケッ
トを一定のタイミングで再生するので、以降の音声デー
タの再生も同様に送信装置がデータを送信してから1.
5秒後に行われることになる。したがって、仮に送信装
置、受信装置の間の平均の伝送遅延が0.5秒であった
としても、最初のパケットの伝送遅延が1秒であった場
合は、同様に送信装置がデータを送信してから1.5秒
後にのみ音声が再生されることになり、しかもその遅延
は通信中に回復されることはないため、送信装置、受信
装置間の平均遅延時間が0.5秒、ゆらぎ吸収時間が
0.5秒であるにもかかわらず、送信から再生までの遅
延が常に1.5秒となってしまうことになる。
【0009】図18は、図17の音声情報伝送システム
におけるパケット送受信のタイミングを図示したもので
ある。図から明らかなように、通信が開始してから1番
目のパケットが平均遅延時間に比べて大きく遅れた場
合、2番目以降のパケットが平均遅延時間程度の遅延時
間で受信できたとしても、1番目のパケットの遅延時間
は回復されない。全てのパケットのパケット送信から復
号化までの遅延時間は同一となり、1番目のパケットの
遅延時間とゆらぎ吸収時間の和だけの時間となる。
【0010】TDMなどの送信装置と受信装置との間に
共通のクロック信号があり、装置間の遅延が一定である
システムにおいては、最初のパケットの伝送遅延時間は
平均の遅延時間と同一であるため、上記のような問題は
発生しないが、送信装置と受信装置との間に共通のクロ
ック信号がないシステムにおいては、上記のような問題
が発生する。特に、インターネットにおけるIPパケッ
トの転送においては、中継段にあるルータは、通信の最
初のパケットを受信したときにはルーティング情報を更
新する必要があり、以降のパケットにおいてはその必要
がないため、通信の最初のパケットの遅延時間が平均の
遅延時間よりも大きくなる傾向がある。また、近年広く
使われてきているレイヤ3スイッチなどでは通信の最初
のパケット受信時にショートカットパスがルータ内部で
動的に設定される場合があり、通信の最初のパケット
は、他のパケットと比較して、遅延時間が大きくなる傾
向がある。したがって、通信の最初のパケットの伝送遅
延が平均の伝送遅延よりも大きく、しかも2番目以降の
パケットが平均遅延時間程度の遅延であった場合、送信
装置が一定間隔でパケットを送信しているにもかかわら
ず、受信装置ではパケットを送信間隔よりも短い間隔で
連続して受信することになるが、上記従来の音声情報伝
送システムにおいては、このような現象を検出すること
ができず、したがって通信の最初のパケットの伝送にか
かった遅延時間を回復することができないとの問題があ
った。
【0011】また、RTPを用いてデータ転送を行う場
合においては、通信の最初のRTPパケットの復号化開
始時点を基準時刻とし、それ以降のRTPパケットは最
初のRTPパケットのタイムスタンプとの差分に相当す
る時間が経過したときに、復号化を行うとの動作をする
ため、上記従来例の場合と同様に、最初のパケットの伝
送において、大きな遅延が発生した場合には、それ以降
に受信したパケットを再生するタイミングも、その伝送
遅延時間の分だけ遅れてしまいうとの問題があった。
【0012】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、通信の最初に発生した伝送遅延を、通信
中に回復することが可能であるリアルタイム情報受信装
置を提供することを目的とする。また、通信の最初にパ
ケットが短い間隔で連続して到着した場合に、直ちにそ
れを検出し、最初のパケットの伝送でかかった遅延時間
を早期に回復することが可能であるリアルタイム情報受
信装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
非同期パケット網を介して伝送されるリアルタイム情報
を受信するリアルタイム情報受信装置であって、一定の
符号化速度、一定のパケット長で送信されるリアルタイ
ム情報パケットを受信するパケット受信部と、前記パケ
ット受信部で受信したリアルタイム情報パケットを一時
的に蓄積するゆらぎ吸収バッファと、前記ゆらぎ吸収バ
ッファ内のデータを復号化する復号化部と、前記ゆらぎ
吸収バッファ内に蓄積しているパケット数を計測し、予
め設定した閾値と大小比較し、比較結果をデータ廃棄手
段へと通知するパケット数判定手段と、前記パケット数
判定手段の比較結果に基づき、前記ゆらぎ吸収バッファ
に蓄積したパケットの一部又は全部を廃棄するデータ廃
棄手段とを備えたリアルタイム情報受信装置である。
【0014】請求項1に係る発明によれば、通信開始後
最初のパケットの伝送遅延が平均の伝送遅延に比べて大
きく、したがってゆらぎ吸収バッファ内にゆらぎ吸収時
間よりも多くのパケットが蓄積されてしまう場合にも、
音声データの再生中にゆらぎ吸収バッファ内のデータを
廃棄することにより、送信装置からパケットが送信され
てから音声が再生されるまでの遅延時間を小さくするこ
と、さらにネットワークの平均伝送遅延程度に抑えるこ
とができるとの作用を有する。
【0015】請求項2に係る発明は、非同期パケット網
を介して伝送されるリアルタイム情報を受信するリアル
タイム情報受信装置であって、一定の符号化速度、一定
のパケット長で送信されるリアルタイム情報パケットを
受信するパケット受信部と、前記パケット受信部で受信
したリアルタイム情報パケットを一時的に蓄積するゆら
ぎ吸収バッファと、前記ゆらぎ吸収バッファ内のデータ
を復号化する復号化部と、前記ゆらぎ吸収バッファ内に
蓄積しているパケット数を計測し、予め設定した閾値と
大小比較し、比較結果を継続監視タイマへと通知するパ
ケット数判定手段と、前記パケット数判定手段の比較結
果が閾値を超えている期間が予め定めた閾値に渡り継続
するかどうかを判定し、継続した場合にはそれをデータ
廃棄手段へと通知する継続監視タイマと、前記継続監視
タイマの通知に基づき、前記ゆらぎ吸収バッファに蓄積
したパケットの一部又は全部を廃棄するデータ廃棄手段
とを備えたリアルタイム情報伝送装置である。
【0016】請求項2に係る発明によれば、通信が開始
してから最初のパケットの伝送遅延が平均の伝送遅延に
比べて大きく、したがってゆらぎ吸収バッファ内にゆら
ぎ吸収時間よりも多くのパケットが蓄積されてしまう場
合であって、なおかつその状態が継続している場合にの
みデータ廃棄を行うことになり、通信中に何らかの要因
でパケットの到着が著しくゆらぎ、バースト的に到着
し、一時的にゆらぎ吸収バッファの廃棄判定閾値を超え
てしまった場合でも、その継続時間が短ければ、データ
廃棄を行わないことになり、通信中に発生する遅延に対
してはデータ廃棄を行わず、通信の最初に発生した遅延
に対してのみデータ廃棄を行うことが可能であり、通信
の最初に発生した遅延を回復することが可能であるとの
作用を有する。
【0017】請求項3に係る発明は、非同期パケット網
を介して伝送されるリアルタイム情報を受信するリアル
タイム情報受信装置であって、一定の符号化速度、一定
のパケット長で送信されるリアルタイム情報パケットを
受信するパケット受信部と、前記パケット受信部で受信
したリアルタイム情報パケットを一時的に蓄積するゆら
ぎ吸収バッファと、前記ゆらぎ吸収バッファ内のデータ
を復号化する復号化部と、通信開始後前記パケット受信
部で受信したリアルタイム情報パケットの総数を計数す
る受信パケットカウンタと、前記受信パケットカウンタ
と予め定めた閾値との大小比較を行う比較手段と、通信
開始後予め定めた一定時間経過時点における前記比較手
段の比較結果に基づき、前記ゆらぎ吸収バッファに蓄積
したパケットの一部又は全部を廃棄するデータ廃棄手段
とを備えたリアルタイム情報伝送装置である。
【0018】請求項3に係る発明によれば、通信の開始
直後のパケット受信数により、パケットを廃棄すること
により、最初のパケットの伝送遅延が蓄積してしまうこ
とを防ぐこと、特に通信開始直後にデータ廃棄手段を実
行することになるので、最初のパケット転送の際に発生
した伝送遅延の影響が及ぼす時間を短くすることが可能
であるとの作用を有する。
【0019】請求項4に係る発明は、通信開始後最初の
パケットを受信した時点又は初めて前記データが復号化
された時点から、予め定めた一定時間経過後にタイムア
ップ信号を出力するタイマを用いて通信開始後予め定め
た一定時間経過時点における前記比較手段の比較結果を
得るものである。
【0020】請求項5に係る発明は、前記ゆらぎ吸収バ
ッファに蓄積したパケットの一部又は全部をパケット単
位で廃棄するものである。
【0021】請求項6に係る発明は、前記ゆらぎ吸収バ
ッファに蓄積したパケットの一部をバイト単位で廃棄す
るものである。請求項6に係る発明によれば、パケット
長が大きく、パケット単位での廃棄を行うと再生する音
声の品質が著しく劣化してしまうような場合において
も、データ廃棄による音声の劣化を抑えつつ、送信装置
からパケットが送信されてから音声が再生されるまでの
遅延時間を小さくすること、さらにネットワークの平均
伝送遅延程度に抑えることが可能であるとの作用を有す
る。
【0022】請求項7ないし13に係る発明は、廃棄す
るデータの種類、廃棄条件を限定したものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1から
図16を用いて説明する。
【0024】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態の受信装置を用いた伝送システムの概略
構成を示すものである。図1において、入力源1より送
信装置30に入力されたリアルタイムデータは、パケッ
ト化され、通信路4を介して受信装置100に送られ
る。符号化部2は、入力源1から入力したデータを一定
の符号化速度で符号化し、パケット送信部3へ送る。入
力源1としてマイクを使用する場合には、入力源1から
送られてくるデータはアナログ音声データであり、符号
化部2はアナログ音声データをデジタルデータに変換す
る。この際、例えばISDNなどで用いられている64
Kbps μ-lawなどの符号化規則に従い、符号化する。パ
ケット送信部3は、符号化部2から一定の速度で送られ
てくるデジタルデータをパケット化し、通信路4へ送信
する。なお、この際に、パケット送信部は一定の長さご
とにパケット化し、全てのパケットのサイズは同一とな
るようにする。したがって、パケット送信部が送信路4
へパケットを送信する間隔は一定である。
【0025】通信路4は、送信装置30のパケット送信
部3と受信装置100のパケット受信部5とを繋ぐ伝送
路であり、パケット送信部3とパケット受信部5との間
に共通のクロック信号はなく、非同期でデータ送受信を
行うものである。好適な例としては、インターネットに
おけるIP通信などが挙げられる。パケット送信部3と
パケット受信部5との間に共通クロックがないため、通
信路4を介したデータ転送の伝送遅延は一定ではなく、
通信路の輻輳状況などにより変動する。
【0026】パケット受信部5は、通信路4からパケッ
トを受信し、受信したパケットを一時的な蓄積場所であ
るゆらぎ吸収バッファ6へと蓄積するものである。ゆら
ぎ吸収バッファ6は、パケット受信部5からパケットを
受け取り、一時的に蓄積するための先入れ先出し(FI
FO)方式のバッファである。復号化部7は、ゆらぎ吸
収バッファ6からパケットを受け取り、復号化した後、
出力部8へデータを渡す。パケット化されているデータ
が音声データである場合には、デジタル化されている音
声データをアナログ信号に戻し、出力部8へ渡すことに
なる。
【0027】出力部8における音声の再生を途切れなく
行うためには、復号化部7から出力部8への途切れるこ
となくデータを送る必要がある。しかし、通信路4は遅
延変動のある伝送路であるため、通信を開始して最初の
パケットを受信してから直ちに復号化を開始すると、通
信路4において遅延が発生する場合には、復号化するデ
ータがまだ届いていないという状況になってしまう。こ
れを避けるために、復号化部7は、通信を開始して最初
のパケットを受信してから一定時間(ゆらぎ吸収時間)
は復号化せず、ゆらぎ吸収バッファ内に受信パケットを
蓄積し、一定時間が経過して初めて復号化を開始する。
【0028】パケット数判定手段9は、ゆらぎ吸収バッ
ファ6内に蓄積されているパケット数を計測し、それが
予め定められた閾値を超えているかどうかを判定する手
段であり、閾値を超えている場合には、その旨をデータ
廃棄手段10に伝える。データ廃棄手段10は、パケッ
ト数判定手段9からゆらぎ吸収バッファ6の蓄積パケッ
ト数が閾値を超えていることを通知された場合、ゆらぎ
吸収バッファ6内のパケットの一部又は全部を廃棄す
る。廃棄単位は、パケット単位でもバイト単位でもよ
い。バイト単位で廃棄する場合は、廃棄するデータとし
て、廃棄による伝送品質への影響が少ないデータを選択
する。リアルタイム情報が音声情報である場合、廃棄に
よる伝送品質への影響が少ないデータとして無音データ
が選択される。
【0029】図2及び図3は、図1に示す伝送システム
において、通信が開始してからの送信装置と受信装置の
パケット送受信を図示したものであって、図2は、デー
タ廃棄手段10がパケット単位で廃棄する場合、図3は
バイト単位で廃棄する場合を示している。
【0030】図2において、図17の場合と同様に通信
が開始してから1番目のパケットが平均遅延時間に比べ
て大きく遅れ、3番目のパケット受信時にゆらぎ吸収バ
ッファのパケット数が閾値を超えたとすると、データ廃
棄手段10が動作し、ゆらぎ吸収バッファ6内にある2
番目のパケットあるいは3番目のパケットの何れかを廃
棄する。ここでは3番目のパケットが復号化されず、廃
棄される場合を図示している。したがって、本来なら3
番目のパケットが復号化されるタイミングで4番目のパ
ケットが復号化される。このとき、1番目、2番目のパ
ケットの復号化までの遅延時間は、1番目のパケットの
遅延時間とゆらぎ吸収時間の和となるが、4番目、5番
目のパケットの復号化までの遅延時間は、その和からパ
ケット送信間隔を引いた値となる。すなわち、復号化ま
での遅延時間を減少させることが可能となる。
【0031】図3の場合も、3番目のパケット受信時に
ゆらぎ吸収バッファのパケット数が閾値を超えたとする
と、データ廃棄手段10が動作し、ゆらぎ吸収バッファ
6内にある2番目あるいは3番目のパケットの一部をバ
イト単位で廃棄する。ここでは3番目のパケットの一部
が廃棄される場合を図示している。3番目のパケットは
の一部は復号化されず、廃棄されるため、その復号化時
間は短くなる。したがって、本来なら3番目のパケット
の廃棄された部分が復号化されるタイミングで4番目の
パケットの復号化が開始される。このとき、1番目、2
番目、3番目のパケットの復号化までの遅延時間は、1
番目のパケットの遅延時間とゆらぎ吸収時間の和となる
が、4番目、5番目のパケットの復号化までの遅延時間
は、その和から廃棄したデータ量に相当する時間を引い
た値となる。すなわち、復号化までの遅延時間を減少さ
せることが可能となる。
【0032】以上に示したように、第1の実施の形態で
は、通信が開始した最初のパケットで遅延が発生した場
合に、その遅延を減少させることが可能であり、したが
って、高品質な音声受信サービスを提供することが可能
である。また、データの廃棄をバイト単位で行うように
すると、パケット長が大きく、パケット単位での廃棄を
行うと復号化した後の音声の品質が著しく劣化してしま
うような場合においても、データ廃棄による音声の劣化
を抑えつつ、送信装置からパケットが送信されてから音
声が再生されるまでの遅延時間を減少させることが可能
であり、したがって、高品質な音声受信サービスを提供
することが可能である。
【0033】(第2の実施の形態)図4は、本発明の第
2の実施の形態の受信装置の概略構成を示すものであ
る。受信装置200は、図1の受信装置100と同様、
通信路4からパケット化されたリアルタイムデータを受
信し、復号化後出力装置8に出力するものであり、継続
監視タイマ12が設けられる他は、受信装置100と同
じ構成要素を備える。
【0034】パケット数判定手段9は、ゆらぎ吸収バッ
ファ6内に蓄積されているパケット数が予め定められた
閾値を超えている場合、その旨を継続監視タイマ12に
伝え、ゆらぎ吸収バッファ6内のパケット数が閾値を下
回った場合、その旨を継続監視タイマ12へ伝える。
【0035】継続監視タイマ12は、パケット数判定手
段9からパケット数が閾値を超えたことが通知された場
合、それが予め定めた期間に渡り継続するかどうかを判
定するため、タイマを起動する。タイマ値が予め定めら
れた値になったら、パケット数が閾値を超えた状態が一
定期間に渡り継続したと判定し、その旨をデータ廃棄手
段10へと伝える。継続監視タイマ12はパケット数判
定手段9からパケット数が閾値を下回ったことを通知さ
れた場合は、もし起動しているタイマがあれば、それを
リセットする。
【0036】パケット単位のデータ廃棄手段10は、継
続監視タイマ12からの通知を受け取ると、ゆらぎ吸収
バッファ6内のパケットの一部又は全部を廃棄する。廃
棄単位は、パケット単位でもバイト単位でもよい。バイ
ト単位で廃棄する場合は、廃棄するデータとして、廃棄
による伝送品質への影響が少ないデータを選択する。リ
アルタイム情報が音声情報である場合、廃棄による伝送
品質への影響が少ないデータとして無音データが選択さ
れる。
【0037】図5に上記継続期間の判定とデータ廃棄の
例を図示する。図5において、ゆらぎ吸収バッファ6内
のパケット数が、最初にパケット数判定手段の閾値を超
えた時点t1で、パケット数判定手段9は、その旨を継
続監視タイマ12へ通知し始めるが、時点t2で閾値を
下回るので、継続監視タイマ12の閾値を超えない。し
たがって、ゆらぎ吸収バッファ6内のデータ廃棄は行わ
れない。時点t3でゆらぎ吸収バッファ6内のパケット
数が、パケット数判定手段9の閾値を2回目に超えたと
きは、継続監視タイマ12の閾値を超えてその状態が継
続するため、時点t4で継続監視タイマ12はその旨を
データ廃棄手段10へ伝える。したがって、データ廃棄
手段10はゆらぎ吸収バッファ6内のデータの一部を廃
棄する。
【0038】以上に示したように、第2の実施の形態で
は、ゆらぎ吸収バッファ6内のパケット数が一定量以上
にあり、なおかつその状態が継続している場合にのみデ
ータ廃棄を行うことになり、通信中に何らかの要因でパ
ケットがバースト的に到着し、一時的にゆらぎ吸収バッ
ファ内のパケット数が増加してしまった場合には、デー
タ廃棄が実行されず、その状態が継続する場合にのみデ
ータ廃棄が実行されるため、伝送ネットワークの遅延ゆ
らぎが大きく、バースト的にパケットが到着する場合に
も、その影響によりデータを廃棄することなく、通信の
最初のパケットの伝送時に発生した遅延相当分のみを減
少させることが可能であり、したがって、高品質な音声
受信サービスを提供することが可能である。
【0039】(第3の実施の形態)図6は、本発明の第
3の実施の形態の受信装置の概略構成を示すものであ
る。受信装置300は、図1の受信装置100と同様、
通信路4からパケット化されたリアルタイムデータを受
信し、復号化後出力装置8に出力するものであり、パケ
ット数判定手段9の代わりに受信パケットカウンタ13
が設けられ、さらにタイマ14及び比較手段15が設け
られる他は、受信装置100と同じ構成要素を備える。
【0040】受信パケットカウンタ13は、通信が開始
された時点から受信したパケットの総数を計数するカウ
ンタであり、パケットを1つ受信するごとに1つずつ加
算される。タイマ14は、通信開始後初めてデータが復
号化された時点よりカウントを開始するタイマであり、
予め定めた期間が経過すると、タイムアップ信号を比較
手段15へ伝える。比較手段15は、タイマ14からタ
イムアップ信号を受けると、受信パケットカウンタ13
の値と、予め定めた閾値との間で大小比較を行い、受信
パケットカウンタ13の値が閾値を超えている場合に
は、その旨をデータ廃棄手段10へ伝える。
【0041】パケット単位のデータ廃棄手段10は、比
較手段15から受信パケットカウンタ13の値が閾値を
超えていることを通知されると、ゆらぎ吸収バッファ6
内のパケットの一部又は全部を廃棄する。廃棄単位は、
パケット単位でもバイト単位でもよい。バイト単位で廃
棄する場合は、廃棄するデータとして、廃棄による伝送
品質への影響が少ないデータを選択する。リアルタイム
情報が音声情報である場合、廃棄による伝送品質への影
響が少ないデータとして無音データが選択される。
【0042】図7に上記通信開始時パケット数判定とデ
ータ廃棄の例を図示する。図7において、通信開始後時
点t5で最初にパケットを受信してから、一定時間が経
過した時点t6までに、4つのパケットを受信してい
る。比較手段15が持つ受信数の閾値を3とすると、デ
ータ廃棄手段10が動作し、ゆらぎ吸収バッファ6内に
あるパケットの一部又は全部が廃棄される。
【0043】送信されるデータの符号化速度は一定であ
り、パケット長も一定であるため、遅延ゆらぎがなく一
定の伝送遅延のみが存在するネットワーク環境であれ
ば、最初にパケットを受信してから、一定時間の間に受
信するパケット数は、送信装置がその一定時間の間に送
っているパケット数と同じになる。ところが、IPネッ
トワーク環境などの伝送遅延変動が大きいネットワーク
においては、通信の最初のパケットが平均遅延よりも大
きい遅延時間で転送され、その後のパケットは、平均遅
延程度で転送されるため、通信の最初においてパケット
がバースト的に到着する傾向がある。
【0044】しかし、第3の実施の形態の受信装置によ
れば、通信の最初のパケットを受信してから一定時間に
受信するパケット数が、送信装置が同じ時間間隔の間に
送っているパケット数よりも大きい場合に、データ廃棄
を行うことが可能であり、したがって、最初のパケット
の伝送遅延の影響を排除することができる。
【0045】なお、図6に示した受信装置300は、タ
イマ14で通信開始後初めてデータが復号化された時点
からの経過時間を計測することにより、通信の最初のパ
ケットを受信してから一定時間に受信するパケット数を
得ているが、通信開始時点からの経過時間を計測するタ
イマを代わりに設けてもよい。
【0046】以上に示したように、第2の実施の形態で
は、通信の開始直後のパケット受信数を判定し、データ
を廃棄することにより、最初のパケットの伝送遅延が蓄
積してしまうことを防ぐこと、特に通信直後にデータ廃
棄手段を実行することになるので、最初のパケット転送
の遅延の影響が及ぼす時間を極小にすることが可能であ
り、したがって、高品質な音声受信サービスを提供する
ことが可能である。
【0047】(データ廃棄手段の第1の構成例)次に、
データ廃棄手段10の構成例を図8ないし図16を用い
て説明する。図8は、データ廃棄手段10の第1の構成
例を示すものであり、音声情報をバイト単位で廃棄する
ものである。図8において、データ廃棄手段10は、無
音部検出部16と廃棄部17から構成される。
【0048】無音部検出部16は、ゆらぎ吸収バッファ
6内のデータを調べ、無音を示す符号で符号化されてい
る部分を検出する。また、廃棄部17は、パケット数判
定手段9または継続監視タイマ12または比較手段15
より信号を受け取り、無音部検出部16で検出されたゆ
らぎ吸収バッファ6内の無音データを廃棄する。
【0049】図9は、上記無音部分の判定・廃棄の一例
を示したものである。図9において、パケット130の
ハッチング部分と、パケット131の全部が無音を示す
符号で符号化されている場合、無音判定部16は、パケ
ット130のハッチング部分とパケット131の全部が
無音であることを検出し、廃棄部17へと通知する。廃
棄部17は、通知された当該部分のみをゆらぎ吸収バッ
ファから廃棄する。廃棄されずに残った部分は、通常ど
おり、復号化部7へ送られ、復号化された後、出力部8
へ渡され、音声データとして再生される。
【0050】以上に示したように、データ廃棄手段10
の第1の構成例によれば、ゆらぎ吸収バッファ6内の無
音データを廃棄することにより、通信が開始した最初の
パケットで発生した遅延を減少させることが可能であ
り、特に、無音部分のデータのみを廃棄することによ
り、データ廃棄により発生しうる音声情報の欠落を防ぎ
つつ、送信装置からパケットが送信されてから音声が再
生されるまでの遅延時間を、減少させることが可能であ
り、したがって、高品質な音声受信サービスを提供する
ことが可能である。
【0051】(データ廃棄手段の第2の構成例)データ
廃棄手段10の第2の構成例は、図8の第1の構成例と
同様、音声情報をバイト単位で廃棄するものであり、同
様の構成を有する。しかし、第1の構成例と異なり、無
音部検出部16は、検出した無音部分全ての情報を廃棄
部17へ通知することはせずに、検出した無音部分のデ
ータを予め定めた固定バイト長のブロックで等分し、そ
の先頭と末尾についてはデータ廃棄手段へは通知せず、
残りのデータの一部のみを廃棄部へ通知する。そして、
廃棄部17は通知されたデータを廃棄する。その結果、
連続する無音部分の真中のデータの一部のみが廃棄され
ることになる。
【0052】図10は、上記無音部分の判定・廃棄の一
例を示したものである。図10において、パケット14
0及びパケット144はゆらぎ吸収バッファ6内に蓄積
されているパケットのうち、無音部を含まないパケット
である。パケット141、パケット142、及びパケッ
ト143は、ゆらぎ吸収バッファ6内に蓄積されている
パケットのうち、全てが無音を示す符号で符号化された
データである。この場合、無音部検出部16は、パケッ
ト141、142、143が連続している無音データで
あることを検出し、その連続した無音データを固定長の
単位ブロックで等分する。単位ブロックが、1/2パケ
ット長であるとすると、等分した無音データの1番目の
ブロックであるパケット141の先頭の1/2パケット
と、最後のブロックであるパケット143の末尾の1/
2パケット以外のデータが、廃棄すべきデータとして、
廃棄部17へ通知される。
【0053】廃棄部17では通知されたデータを廃棄
し、ゆらぎ吸収バッファを再構成し、残ったパケット1
40、パケット141の先頭の1/2パケット、パケッ
ト143の末尾の1/2パケット、パケット144は、
通常どおりに復号化部7へと転送され、復号化される。
このとき、有音区間と無音区間との境界は、パケット1
40の末尾とパケット141の先頭にあるが、その部分
は再構成されたデータにおいても残されている。つま
り、無音部分を廃棄することにより、二つの有音区間が
連結され、音として再生したときに異音・ノイズを発生
させてしまうことを防ぐことが可能である。
【0054】以上に示したように、データ廃棄手段10
の第2の構成例によれば、ゆらぎ吸収バッファ内の無音
データを廃棄することにより、通信が開始した最初のパ
ケットで発生した遅延を減少させることが可能であり、
特に、無音部分のデータのうち、その真中のみを廃棄す
ることにより、データ廃棄により発生しうる音声の途切
れや不自然に音声がつながってしまうことを防ぎつつ、
送信装置からパケットが送信されてから音声が再生され
るまでの遅延時間を、減少させることが可能であり、し
たがって、、したがって、高品質な音声受信サービスを
提供することが可能である。
【0055】(データ廃棄手段の第3の構成例)図11
は、データ廃棄手段10の第3の構成例を示すものであ
り、リアルタイム情報をパケット単位又はバイト単位で
廃棄するものである。図11において、データ廃棄手段
10は、廃棄部17とダミーデータ生成・挿入部18か
ら構成される。
【0056】廃棄部17は、パケット数判定手段9また
は継続監視タイマ12または比較手段15より信号を受
け取り、ゆらぎ吸収バッファ6内のデータの一部または
全部を廃棄し、廃棄したデータの位置情報をダミーデー
タ生成・挿入部18へと伝える。ダミーデータ生成・挿
入部18は、廃棄部17が廃棄したデータよりも小さい
ダミーデータを生成し、廃棄部17が廃棄した位置にダ
ミーデータを挿入し、ゆらぎ吸収バッファ6内のデータ
を再構成する。そして、再構成されたゆらぎ吸収バッフ
ァ6内のデータは、通常どおりに復号化される。
【0057】図12に、第3の構成例において、パケッ
ト単位で廃棄するものである場合のパケット廃棄、ダミ
ーデータの挿入を示す。データ廃棄前のゆらぎ吸収バッ
ファには、パケット160、パケット161、パケット
162、パケット163が蓄積されおり、廃棄部17に
より、パケット161とパケット162全体が廃棄され
る例を示している。廃棄部17は、パケット161、1
62を廃棄すると、パケット161、162があった場
所と、パケット161、162のデータ量をダミーデー
タ生成・挿入部18へ通知する。ダミーデータ生成・挿
入部18は、通知されたデータ量よりも小さいダミーデ
ータ164を生成し、パケット161、162が元々あ
った場所、すなわちパケット160とパケット163の
間に、ダミーデータ164を挿入し、ゆらぎ吸収バッフ
ァ6内のデータを再構成する。
【0058】なお、ダミーデータの生成にあたっては、
通知されたゆらぎ吸収バッファ6内の場所情報をもと
に、パケット160とパケット163のデータを調べ、
その補間データをダミーデータとすることも有効であ
る。音声データの場合、二つのデータを補間データによ
りつなぐことにより、音声として再生されたときにより
自然な形で再生することが可能となる。
【0059】また、アナログデータを符号化する際に、
符号化対象のアナログ信号だけでなく、過去や未来のア
ナログデータとの相関関係を用いて符号化する方式が、
高能率の音声圧縮方式として広く用いられている。こう
した相関関係を用いた符号化方式により符号化されたデ
ータを含むパケットを受信している場合には、単純なデ
ータ廃棄を行ってしまうと、上記相関情報が失われてし
まい、復号化部における復号化が正常に行われなくなる
場合がある。本方式によれば、廃棄対象データの前後の
データを調べ、その相関を維持しつつ、廃棄対象データ
よりも小さいダミーデータを挿入することが可能であ
り、このような相関を利用した符号化方式においても適
用可能である。
【0060】また、図13に示すように、ゆらぎ吸収バ
ッファ6内の全てのデータを廃棄し、ダミーデータとし
て、無音データを使用してもよい。この場合、ゆらぎ吸
収バッファ6内のパケット数が閾値を超え、廃棄部1
7、ダミーデータ生成・挿入部18が動作すると、ゆら
ぎ吸収バッファ6は無音データのみが入っている状態に
なり、その後受信されたパケットは無音データの復号化
後に復号化されるので、ゆらぎ吸収バッファ6は、挿入
した無音データ量に相当する新しいゆらぎ吸収時間で初
期化されたことになる。すなわち、ゆらぎ吸収バッファ
6内のパケット数が閾値を超えた場合に、ゆらぎ吸収時
間を動的に変更し、ゆらぎ吸収バッファ6を初期化する
ことが可能である。
【0061】以上に示したように、データ廃棄手段10
の第3の構成例によれば、ゆらぎ吸収バッファ6内のデ
ータのうち、一部のデータをそのサイズがより小さいダ
ミーデータで置き換えることにより、通信が開始した最
初のパケットで発生した遅延を減少させることが可能で
あり、特に、廃棄したデータの前後にあるデータの補間
データをダミーデータとして生成すれば、データ廃棄に
よる音の不連続の発生、不自然さの発生を小さくしつ
つ、送信装置からパケットが送信されてから音声が再生
されるまでの遅延時間を、減少させることが可能であ
り、したがって、高品質な音声受信サービスを提供する
ことが可能である。
【0062】(データ廃棄手段の第4の構成例)図14
は、データ廃棄手段10の第4の構成例を示すものであ
り、リアルタイム情報をパケット単位又はバイト単位で
廃棄するものである。図14において、データ廃棄手段
10は、廃棄部17と廃棄判定部19から構成される。
【0063】廃棄部17は、パケット数判定手段9また
は継続監視タイマ12または比較手段15より信号を受
け取り、ゆらぎ吸収バッファ6内のデータの一部または
全部を廃棄するのであるが、実際に廃棄する前に、廃棄
するデータ量を廃棄判定部19に伝える。廃棄判定部1
9は、廃棄部17から渡された廃棄するデータ量と、現
在のゆらぎ吸収バッファ6内のデータ量を元に、廃棄後
のデータ量を計算し、予め定めた閾値よりも大きいかど
うかを判定し、その結果を廃棄部17へ伝える。廃棄部
17は、廃棄判定部19から判定結果を受け取り、閾値
よりも大きい場合には、ゆらぎ吸収バッファ6内の一部
または全部のデータを廃棄する。閾値よりも小さい場合
には、ゆらぎ吸収バッファ6内のデータは廃棄しない。
【0064】したがって、廃棄判定部19によって、廃
棄後のデータ量が閾値よりも大きいと判定された場合に
は、データは廃棄され、小さいと判定された場合には、
データは廃棄されないことになり、データ廃棄により、
ゆらぎ吸収バッファ6内のデータ量が、閾値以下に下が
ってしまうことを防止することが可能である。
【0065】図15に、パケット単位で廃棄するもので
ある場合の上記廃棄判定とデータ廃棄の一例を示す。図
15において、ゆらぎ吸収バッファ6内のパケット数
が、時点t7で最初にパケット数判定手段9の閾値を超
えたとき、パケット数判定手段9は、その旨を廃棄部1
7へ通知する。廃棄部17は、ゆらぎ吸収バッファ6内
の廃棄すべきデータを調べ、そのデータ量を廃棄判定部
19に通知する。廃棄判定部19では、この例の場合、
廃棄判定閾値を下回るため、廃棄してはならない旨を廃
棄部17へ通知する。廃棄部17は指示に従い、データ
を廃棄しない。
【0066】ゆらぎ吸収バッファ6内のパケット数が、
時点t8でパケット数判定手段9の閾値を2回目に超え
たときも同様に動作するが、この場合、データを廃棄し
ても廃棄判定部19の閾値を上回っているため、廃棄判
定部19は廃棄してよい旨を廃棄部17へ伝える。廃棄
部17は指示に従い、データを廃棄する。
【0067】以上に示したように、データ廃棄手段10
の第4の構成例によれば、ゆらぎ吸収バッファ6内のパ
ケット数が一定量以上にあり、しかもデータ廃棄によ
り、予め定めた閾値以下にゆらぎ吸収バッファのデータ
量が一定量以下になってしまう場合にはデータ廃棄を行
わず、そうでない場合にのみデータ廃棄を行う。このよ
うに構成すると、通信の最初に発生した遅延を回復する
ためのデータ廃棄により、ゆらぎ吸収のためのバッファ
に蓄積されるデータ量が過剰に小さくなってしまうこと
を防ぎつつ、通信の最初のパケットの伝送時に発生した
遅延を減少させることが可能であり、したがって、高品
質な音声受信サービスを提供することが可能である。
【0068】(データ廃棄手段の第5の構成例)データ
廃棄手段10の第5の構成例は、図14の第4の構成例
と同様、リアルタイム情報をパケット単位又はバイト単
位で廃棄するものであり、同様の構成を有する。しか
し、第1の構成例と異なり、廃棄判定部19は、廃棄部
17から、廃棄後のデータ量を通知された場合に、その
データ量が予め定めた閾値よりも大きい場合には、全て
のデータを廃棄してよい旨を通知し、閾値よりも小さい
場合には、廃棄判定閾値まではデータを廃棄してよい旨
を通知する。廃棄部17は通知された指示に従い、全て
のデータを廃棄してよい場合には、ゆらぎ吸収バッファ
内の廃棄対象のデータの全てを廃棄する。閾値まではデ
ータを廃棄してよい場合には、ゆらぎ吸収バッファのデ
ータ量が閾値と同じデータ量となるまでデータを廃棄
し、残りのデータは廃棄しない。
【0069】図16に、データ廃棄手段10の第5の構
成例におけるデータ廃棄の一例を示す。図16におい
て、ゆらぎ吸収バッファ6内のパケット数が、時点t9
で最初にパケット数判定手段9の閾値を超えたときに、
パケット数判定手段9は、その旨を廃棄部17へ通知す
る。廃棄部17は、ゆらぎ吸収バッファ6内の廃棄すべ
きデータを調べ、そのデータ量を廃棄判定部19に通知
する。廃棄判定部19では、この例の場合、廃棄判定閾
値を下回るため、廃棄判定閾値までは廃棄してよい旨を
廃棄部17へ通知する。廃棄部17は指示に従い、ゆら
ぎ吸収バッファ量が廃棄判定閾値になるまではデータを
廃棄するが、それを超える分についてはデータを廃棄し
ない。
【0070】以上に示したように、データ廃棄手段10
の第4の構成例によれば、ゆらぎ吸収バッファ内のパケ
ット数が一定量以上にあり、しかもデータ廃棄により、
予め定めた閾値以下にゆらぎ吸収バッファのデータ量が
なってしまう場合には廃棄判定の閾値まではデータ廃棄
を行い、それを超える程度にはデータ廃棄を行わず、そ
うでない場合には廃棄対象の全てのデータ廃棄を行うこ
とになり、通信の最初に発生した遅延を回復するための
データ廃棄により、ゆらぎ吸収のためのバッファに蓄積
されるデータ量が過剰に小さくなってしまうことを防ぎ
つつ、通信の最初のパケットの伝送時に発生した遅延を
減少させることが可能であり、したがって、高品質な音
声受信サービスを提供することが可能である。
【0071】
【発明の効果】本発明は、上記実施の形態より明かなよ
うに、通信が開始してから最初のパケットの伝送時に発
生した遅延を小さくすることが可能であり、したがっ
て、高品質な音声受信サービスを提供することが可能で
あるとの効果を有する。
【0072】また、バイト単位の細かいレベルで段階的
にデータ廃棄することができ、したがって、データ廃棄
による音声品質の劣化を極小に抑えつつ、通信が開始し
てから最初のパケットの伝送時に発生した遅延を小さく
することが可能であるとの効果を有する。
【0073】また、蓄積された遅延がある一定時間に渡
り継続する場合にのみ、データ廃棄を行うことが可能で
あり、通信中に発生する短時間のバースト的に発生する
遅延に対してデータ廃棄を行わず、通信が開始してから
最初のパケットの伝送時に発生した遅延のみを小さくす
ることが可能であるとの効果を有する。
【0074】また、蓄積された遅延がある一定時間に渡
り継続する場合にのみ、データ廃棄を行うことが可能で
あり、通信中に発生する短時間のバースト的に発生する
遅延に対してデータ廃棄を行わず、通信が開始してから
最初のパケットの伝送時に発生した遅延のみを小さくす
ることが可能であるとの効果を有する。特に、バイト単
位の細かいレベルで段階的にデータ廃棄することが可能
であり、データ廃棄による音声品質の劣化を極小に抑え
つつ、通信が開始してから最初のパケットの伝送時に発
生した遅延を小さくすることが可能であるとの効果を有
する。
【0075】また、通信の開始直後のパケット受信数に
より、パケットを廃棄することにより、最初のパケット
の伝送遅延が蓄積してしまうことを防ぐこと、特に通信
開始直後にデータ廃棄手段を実行することになるので、
最初のパケット転送の際に発生した伝送遅延の影響が及
ぼす時間を短くすることが可能であるとの効果を有す
る。
【0076】また、通信の開始直後のパケット受信数を
判定し、データを廃棄することにより、最初のパケット
の伝送遅延が蓄積してしまうことを防ぐこと、特に通信
開始直後にデータ廃棄手段を実行することになるので、
最初のパケット転送の際に発生した伝送遅延の影響が及
ぼす時間を短くすることが可能であるとの効果を有す
る。また、パケット長が大きく、パケット単位での廃棄
を行うと復号化した後の音声の品質が著しく劣化してし
まうような場合においても、バイト単位でデータ廃棄を
行うことで、データ廃棄による音声の劣化を抑えつつ、
最初のパケット転送の遅延時間を減少させることが可能
であるとの効果を有する。
【0077】また、ゆらぎ吸収バッファ6内のデータの
うち、無音部分のデータを廃棄することにより、データ
廃棄により発生しうる音声情報の欠落を防ぎつつ、送信
装置からパケットが送信されてから音声が再生されるま
での遅延時間を、ネットワークの平均伝送遅延程度に抑
えることが可能であるとの効果を有する。
【0078】また、連続する無音データの真中部分のみ
を廃棄することが可能であり、したがって、データ廃棄
による音質の劣化、雑音の発生を防ぎつつ、通信が開始
してから最初のパケットの伝送時に発生した遅延を小さ
くすることが可能であるとの効果を有する。
【0079】また、廃棄されるデータよりも小さいダミ
ーデータを代わりに再生することが可能であり、したが
って、データ廃棄による音質の劣化を防ぎつつ、通信が
開始してから最初のパケットの伝送時に発生した遅延を
小さくすることが可能であるとの効果を有する。相関関
係を用いた符号化方式により符号化されている場合に
も、ダミーデータ挿入により相関情報を維持しつつ、通
信が開始してから最初のパケットの伝送時に発生した遅
延を小さくすることが可能であるとの効果を有する。デ
ータ廃棄においては、ゆらぎ吸収バッファ内の全てのデ
ータを廃棄し、ダミーデータとしては、無音データを使
用すれば、ゆらぎ吸収時間を無音データの長さに動的に
変更し、ゆらぎ吸収バッファを初期化することが可能で
あるとの効果を有する。
【0080】データの廃棄を行い過ぎて、ゆらぎ吸収バ
ッファ内のデータ量が小さくなり過ぎることを防ぐこと
が可能であり、通信開始後の最初のパケットの伝送遅延
を回復するためのデータ廃棄により、ゆらぎ吸収のため
のデータ量が小さくなり過ぎることを防ぐことが可能で
あるとの効果を有する。
【0081】また、データ廃棄後のデータ量を一定量ま
で確保することが可能であり、したがって、データ廃棄
を行い過ぎて、ゆらぎ吸収バッファ内のデータ量が小さ
くなり過ぎることを防ぐことが可能であり、通信開始後
の最初のパケットの伝送遅延を回復するためのデータ廃
棄により、ゆらぎ吸収のためのデータ量が小さくなり過
ぎることを防ぐことが可能であるとの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の受信装置を用いた
伝送システムの概略構成図
【図2】第1の実施の形態の受信装置におけるパケット
送受信タイミングの一例を示す図
【図3】第1の実施の形態の受信装置におけるパケット
送受信タイミングの他の例を示す図
【図4】本発明の第2の実施の形態の受信装置の概略構
成図
【図5】本発明の第2の実施の形態の受信装置における
データ廃棄の一例を示す図
【図6】本発明の第3の実施の形態の受信装置の概略構
成図
【図7】本発明の第3の実施の形態の受信装置における
データ廃棄の一例を示す図
【図8】データ廃棄手段の第1の構成例を示す図
【図9】データ廃棄手段の第1の構成例におけるデータ
廃棄の一例を示す図
【図10】データ廃棄手段の第2の構成例におけるデー
タ廃棄の一例を示す図
【図11】データ廃棄手段の第3の構成例を示す図
【図12】データ廃棄手段の第3の構成例におけるパケ
ット廃棄、ダミーデータの挿入の一例を示す図
【図13】データ廃棄手段の第3の構成例におけるパケ
ット廃棄、ダミーデータの挿入の他の例を示す図
【図14】データ廃棄手段の第4の構成例を示す図
【図15】データ廃棄手段の第4の構成例におけるデー
タ廃棄の一例を示す図
【図16】データ廃棄手段の第5の構成例におけるデー
タ廃棄の一例を示す図
【図17】音声情報伝送システムの従来例の概略構成を
示す図
【図18】図17のシステムにおけるパケット送受信タ
イミングを示す図
【符合の説明】
1・・・入力源 2・・・符号化部 3・・・パケット送信部 4・・・通信路 5・・・パケット受信部 6・・・ゆらぎ吸収バッファ 7・・・復号化部 8・・・出力部 9・・・パケット数判定手段 10・・・パケット単位のデータ廃棄手段 12・・・継続監視タイマ 13・・・受信パケットカウンタ 14・・・タイマ 15・・・比較手段 16・・・無音部検出部 17・・・廃棄部 18・・・ダミーデータ生成・挿入部 19・・・廃棄判定部 30・・・送信装置 40、100、200、300・・・受信装置 130・・・一部が無音のパケット 131・・・全てが無音のパケット 140・・・無音を含まないパケット 141・・・全てが無音のパケット 142・・・全てが無音のパケット 143・・・全てが無音のパケット 144・・・無音を含まないパケット 160・・・廃棄されないパケット 161・・・廃棄されるパケット 162・・・廃棄されるパケット 163・・・廃棄されないパケット 164・・・挿入されたダミーデータ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非同期パケット網を介して伝送されるリ
    アルタイム情報を受信するリアルタイム情報受信装置で
    あって、 一定の符号化速度、一定のパケット長で送信されるリア
    ルタイム情報パケットを受信するパケット受信部と、 前記パケット受信部で受信したリアルタイム情報パケッ
    トを一時的に蓄積するゆらぎ吸収バッファと、 前記ゆらぎ吸収バッファ内のデータを復号化する復号化
    部と、 前記ゆらぎ吸収バッファ内に蓄積しているパケット数を
    計測し、予め設定した閾値と大小比較し、比較結果をデ
    ータ廃棄手段へと通知するパケット数判定手段と、 前記パケット数判定手段の比較結果に基づき、前記ゆら
    ぎ吸収バッファに蓄積したパケットの一部又は全部を廃
    棄するデータ廃棄手段とを備えたリアルタイム情報受信
    装置。
  2. 【請求項2】 非同期パケット網を介して伝送されるリ
    アルタイム情報を受信するリアルタイム情報受信装置で
    あって、 一定の符号化速度、一定のパケット長で送信されるリア
    ルタイム情報パケットを受信するパケット受信部と、 前記パケット受信部で受信したリアルタイム情報パケッ
    トを一時的に蓄積するゆらぎ吸収バッファと、 前記ゆらぎ吸収バッファ内のデータを復号化する復号化
    部と、 前記ゆらぎ吸収バッファ内に蓄積しているパケット数を
    計測し、予め設定した閾値と大小比較し、比較結果を継
    続監視タイマへと通知するパケット数判定手段と、 前記パケット数判定手段の比較結果が閾値を超えている
    期間が予め定めた閾値に渡り継続するかどうかを判定
    し、継続した場合にはそれをデータ廃棄手段へと通知す
    る継続監視タイマと、 前記継続監視タイマの通知に基づき、前記ゆらぎ吸収バ
    ッファに蓄積したパケットの一部又は全部を廃棄するデ
    ータ廃棄手段とを備えたリアルタイム情報伝送装置。
  3. 【請求項3】 非同期パケット網を介して伝送されるリ
    アルタイム情報を受信するリアルタイム情報受信装置で
    あって、 一定の符号化速度、一定のパケット長で送信されるリア
    ルタイム情報パケットを受信するパケット受信部と、 前記パケット受信部で受信したリアルタイム情報パケッ
    トを一時的に蓄積するゆらぎ吸収バッファと、 前記ゆらぎ吸収バッファ内のデータを復号化する復号化
    部と、 通信開始後前記パケット受信部で受信したリアルタイム
    情報パケットの総数を計数する受信パケットカウンタ
    と、 前記受信パケットカウンタと予め定めた閾値との大小比
    較を行う比較手段と、 通信開始後予め定めた一定時間経過時点における前記比
    較手段の比較結果に基づき、前記ゆらぎ吸収バッファに
    蓄積したパケットの一部又は全部を廃棄するデータ廃棄
    手段とを備えたリアルタイム情報伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のリアルタイム情報受信装
    置であって、 通信開始後最初のパケットを受信した時点又は初めて前
    記データが復号化された時点から、予め定めた一定時間
    経過後にタイムアップ信号を出力するタイマをさらに有
    し、 前記データ廃棄手段は、前記タイムアップ信号出力時に
    おける前記比較手段の比較結果に基づき、前記ゆらぎ吸
    収バッファに蓄積したパケットの一部又は全部を廃棄す
    るものであるリアルタイム情報受信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項記載の
    リアルタイム情報受信装置であって、 前記データ廃棄手段は、前記ゆらぎ吸収バッファに蓄積
    したパケットの一部又は全部をパケット単位で廃棄する
    ものであるリアルタイム情報受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか1項記載の
    リアルタイム情報受信装置であって、 前記データ廃棄手段は、前記ゆらぎ吸収バッファに蓄積
    したパケットの一部をバイト単位で廃棄するものである
    リアルタイム情報受信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のリアルタイム情報受信装
    置であって、 前記データ廃棄手段によって廃棄されるデータは、廃棄
    による伝送品質への影響が少ないデータであるリアルタ
    イム情報受信装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のリアルタイム情報受信装
    置であって、 前記リアルタイム情報パケットは、音声パケットであ
    り、 前記データ廃棄手段は、前記ゆらぎ吸収バッファ内に蓄
    積されている音声情報の無音部を検出する無音部検出部
    と、前記検出された無音部の一部または全部を廃棄する
    廃棄部とから構成され、前記データ廃棄時には、検出し
    た無音部のみ廃棄するものであるリアルタイム情報受信
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のリアルタイム情報受信装
    置であって、 前記無音部検出部は、検出した無音部の内廃棄すべき部
    分の情報を前記廃棄部に通知するものであり、 前記廃棄部は、前記通知された無音部のみを廃棄するも
    のであるリアルタイム情報受信装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のリアルタイム情報受信
    装置であって、 前記無音部検出部は、検出した無音部を予め定めた固定
    長のブロックを単位として分割し、その先頭ブロックと
    末尾ブロックを除くブロックを前記廃棄すべきブロック
    として前記廃棄部に通知するものであるリアルタイム情
    報受信装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1項記
    載のリアルタイム情報受信装置であって、 前記データ廃棄手段は、ゆらぎ吸収バッファ内のデータ
    の一部又は全部を廃棄する廃棄部と、前記廃棄されるデ
    ータの量よりも小さい量のダミーデータを生成し、ゆら
    ぎ吸収バッファ内に挿入するダミーデータ生成・挿入部
    とから構成され、前記ゆらぎ吸収バッファ内のデータの
    廃棄時に、廃棄データの替わりにダミーデータの挿入を
    行うものであるリアルタイム情報受信装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし10のいずれか1項記
    載のリアルタイム情報受信装置であって、 前記データ廃棄手段は、ゆらぎ吸収バッファ内のデータ
    の一部又は全部を廃棄する廃棄部と、実際にデータ廃棄
    を実行する前に、データを廃棄した後の前記ゆらぎ吸収
    バッファ内のデータ量が、予め定めた閾値よりも小さく
    なるかどうかを判定する廃棄判定部とから構成され、閾
    値よりも小さくなる場合には、データ廃棄を行わないも
    のであるリアルタイム情報受信装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし10のいずれか1項記
    載のリアルタイム情報受信装置であって、 前記データ廃棄手段は、ゆらぎ吸収バッファ内のデータ
    の一部又は全部を廃棄する廃棄部と、実際にデータ廃棄
    を実行する前に、データを廃棄した後のゆらぎ吸収バッ
    ファ内のデータ量が、予め定めた閾値よりも小さくなる
    かどうかを判定する廃棄判定部とから構成され、閾値よ
    り小さくならない場合はデータを廃棄し、廃棄対象デー
    タが多く、全てを廃棄すると閾値より小さくなる場合に
    は、ゆらぎ吸収バッファに残るデータ量が閾値と等しく
    なる量のみを廃棄するリアルタイム情報受信装置。
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