JP5159973B1 - 伝送パケットの配信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電波干渉による伝送パケットの損失を補填できるマルチキャスト又はユニキャストにおける伝送パケットの配信方法を提供する。
【解決手段】少なくとも映像データ及び音声データを含むクローズドGOPで構成されるコンテンツストリームデータを、通信路2,4を介して端末装置3へマルチキャスト配信又はユニキャスト配信する方法において、コンテンツストリームデータを、クローズドGOPを1単位にして、先頭から順にNα個のクローズドGOPを1グループにしてMβ個に多重化した第1多重化ストリームパケットST1と、先頭から順にNα個のクローズドGOPを1グループにしてMβ個に多重化した第2多重化ストリームパケットST2とで階層的に構成し、これら第1多重化ストリームパケットと第2多重化ストリームパケットとを時間差を設けてマルチキャスト配信又はユニキャスト配信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マルチキャスト又はユニキャストにおける伝送パケットの配信方法に関する。
ホストコンピュータからの指令を、ネットワークを通じて接続された複数のアクセスポイントから複数の端末に指令を伝える無線通信システムにおいて、アクセスポイントと端末とで構成される複数のチャンネルにそれぞれ識別番号を付与し、複数のチャンネルに付与した識別番号に応じて割り付けられたタイムスロットをアクセスポイントに設けることで、マルチキャスト又はブロードキャストの伝送パケットの損失を回避することが提案されている(特許文献1)。
特開2006−245892号公報
しかしながら、上記従来の技術では、隣接するアクセスポイントとのチャンネル干渉による伝送パケットの損失は回避できても、電子レンジやアマチュア無線等、アクセスポイント以外からの電波干渉による伝送パケットの損失は回避することができない。
本発明が解決しようとする課題は、電波干渉による伝送パケットの損失を補填できるマルチキャスト又はユニキャストにおける伝送パケットの配信方法を提供することである。
本発明は、少なくとも映像データ及び音声データを含むクローズドGOPで構成されるコンテンツストリームデータを、通信路を介して端末へマルチキャスト配信又はユニキャスト配信する配信装置において、コンテンツストリームデータを、クローズドGOPを最小単位にして、先頭から順にNα個のクローズドGOPを1グループにして複数のGOP群に多重化した第1多重化ストリームパケットと、先頭から順にNα個のクローズドGOPを1グループにして複数のGOP群に多重化した第2多重化ストリームパケットとで階層的に構成し、これら第1多重化ストリームパケットと第2多重化ストリームパケットとを時間差を設けてマルチキャスト配信又はユニキャスト配信することによって、上記課題を解決する。
(ただし、NαNα 自然数であり、Nα<NαかつNαはNαの倍数)
本発明によれば、互いに異なるクローズドGOP個数Nα,Nα(バーストエラー耐性値)の多重化ストリームパケットを、時間差を設けてマルチキャスト配信するので、相互に復号補正が可能となり、特にバーストエラー耐性値Nα,Nαを超えたバーストエラーに対しても復号可能性を高めることができる。
発明の一実施の形態を適用したマルチキャスト配信装置を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係るマルチキャストパケットのデータ構造を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るGOP多重化のデータ構造を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る階層多重化のデータ構造を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る階層多重化によるパケット損失の補正例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るGOP多重化復号による効果を説明するためのデータ構造図である。 本発明の一実施の形態に係る階層多重化復号による効果を説明するためのデータ構造図である。 本発明の一実施の形態に係る階層多重化パケットを伝送する他の実施形態を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る階層多重化パケットを伝送するさらに他の実施形態を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るIPパケットに階層多重化ヘッダを付与した実施形態を示す図である。 本発明の比較例に係る階層多重化パケットの再生方法を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る階層多重化パケットの再生方法を示す図である。 本発明の比較例に係る階層多重化パケットの字幕再生方法を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る階層多重化パケットの字幕再生方法を示す図である。 本発明の比較例に係る字幕パケットの平滑化方法を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る字幕パケットの平滑化方法の比較例を示す図(その1)である。 本発明の一実施の形態に係る字幕パケットの平滑化方法の比較例を示す図(その2)である。 本発明の一実施の形態に係る字幕パケットの平滑化方法の比較例を示す図(その3)である。 本発明の比較例に係るパディングパケットの縮小・平滑化方法を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るパディングパケットの縮小・平滑化方法の比較例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本例は、図1に示すように、マルチキャストサーバ1からWiFi(登録商標)無線LAN装置2(以下、単に無線LAN装置2ともいう)を介して、スマートフォン等の端末装置3へ、映像,音声及び字幕などを含むコンテンツをマルチキャスト配信する方法及び装置並びにソフトウェアプログラムに関するものである。マルチキャストサーバ1と無線LAN装置2との間は通信回線4によりデータ信号が伝送され、無線LAN装置2と端末装置3との間は無線LAN回線5によりデータ信号が伝送される。なお以下においては、本発明の配信方法を、マルチキャスト配信を例に挙げて説明するが、ユニキャスト配信に対しても適用することができる。
マルチキャスト配信とは、ネットワーク内で、複数の相手を指定して同じデータを送信することであり、複数の相手に一回データを送信すれば通信経路上のルーターが相手先に応じて自動的にデータを複製し、1つのマルチキャストサーバ1から多数の端末装置3へ配信する方法である。放送系の映像配信等では、1回の送信で複数ユーザーに同一映像を送信でき、また相手先が増えてもサーバ側の配信帯域を圧迫することがないマルチキャスト方式を採用する場合が多い。ただし、マルチキャストによる伝送方式(UDP)では、1方向に1回送信されるのみで、再送制御が行われないため、電波干渉の影響を受け伝送パケットの損失が頻繁に発生することになる。特に、映像配信系のシステムでは、映像が破壊され視聴に耐えられないものになったり、再生デコーダがエラー停止したりするような問題が頻発する。
WiFi(登録商標)無線LANは、IEEE802.11で規格化されており、使用できる無線周波数帯は2.4GHz帯および5GHz帯であり、現行の無線LAN機器では双方対応しているものもあるが、一般的には2.4GHz帯の対応機器が主流である。ただし、既述したとおり2.4GHz帯を使用したWiFi(登録商標)無線LANでは、電子レンジやアマチュア無線等との電波干渉の問題が存在する。なお、本発明の伝送パケットの配信方法等は、WiFi(登録商標)無線LANを使用することに何ら限定されず、その他の無線通信路のほか有線通信路であってもよい。また、こうしたローカルエリア通信網以外にも、インターネット回線やNGN(Next Generation Network,次世代通信網)であってもよい。
現在のネットワークプロトコルでは、IPv4およびIPv6を用いており、それぞれのプロトコル、フォーマット等については、RFC791(Ipv4)、RFC2420(Ipv6)の仕様書のほかさまざまな文献があり、かつ、それぞれのマルチキャスト転送技術についても確立されている。本例では、マルチキャスト映像として、MPEG−TSコンテナに、H.264 video、AAC audioを使用したストリーム構成とし、前述のIPプロトコルを適用したパケット構成を図2に示す。
すなわち、図1のマルチキャストサーバ1に格納されたオリジナルコンテンツは、図2に示すように、複数のIPパケットからなるストリームデータであり、一つのIPパケットはIPヘッダとIPペイロードを含み、一つのIPペイロードはUDPヘッダとUDPペイロードを含み、一つのUDPペイロードは、1または複数のTSパケットを含んで構成される。TSパケットがMPEG−TSストリームで構成されている。端末装置3では、マルチキャストサーバ1から配信されたIPパケットから最終的にMPEG−TSストリームを抽出して再生し、これにより映像、音声及び字幕等を視聴することができる。なお、以下の説明では、UPDヘッダ及びUPDペイロードの構成は便宜上、省略するものとする。
マルチキャストのパケット損失に関してはさまざまな手法が考案されており、代表的なものとして以下のものが掲げられるが、それぞれ問題も内包する。
1)パケット再送要求法は、パケット損失が検出されたらユニキャストによる損失パケットの再送要求により損失パケットを再受信する方法であるが、パケット損失を検出しユニキャストで再送要求をするための端末側およびサーバ側の処理が煩雑になり、また再送要求から再送パケット受信まで遅延時間が発生するという問題がある。
2)複数通信経路による送信法は、複数の無線LAN装置から同一のマルチキャストパケットを送信し、パケット損失があった場合は、他の無線LAN装置からの正常パケットで補正する方法である。しかし、複数の無線LAN装置が必要となり、接続する無線LAN装置を監視し、随時切換える処理が必要となり、システム規模が増大し、コンスーマー用途に向かないといった問題や、パケットを補正しきれない場合は再生画像が壊れて視聴に耐えられないという問題がある。
3)複数のマルチキャストグループ(マルチキャストアドレス)による送信法は、複数のマルチキャストグループで同一のマルチキャストパケットを送信し、パケット損失があった場合は他のマルチキャストグループの正常パケットで補正する方法である。或いは、複数のマルチキャストグループで同一コンテンツの、エンコード条件(例:ビットレート等)を変えたものを送信し、パケット損失が頻発する場合は、例えば低ビットレートのマルチキャストグループに切換える方法である。しかし、パケット損失を検出し、マルチキャストグループを切換える処理が必要となり、また複数のマルチキャストグループが必要となり、サーバ側及び端末側の処理が煩雑化するといった問題があり、さらに同一のコンテンツを複数マルチキャストグループで保持するため、コンテンツを増やす場合にはさらにマルチキャストグループを増やす必要がある。さらにパケット補正しきれない場合は、再生画像が壊れて視聴に耐えられないという問題がある。
かかる状況に鑑み、本例では以下の条件でマルチキャストパケットの損失に対応する方法を検討乃至完成し、マルチキャスト映像配信システムに適用するものである。すなわち、複数の無線LAN装置や複数のマルチキャストグループを使用しなくてもよい簡易なシステム構成であることと、ユニキャスト切り替えや再送要求を行わず単一のマルチキャストグループを使用するといった複雑な処理系を伴わないことと、パケット損失による再生映像品質への影響を最小限にして再生映像のノイズや画崩れを起こさないことを前提条件とした配信方法及びシステムである。
上述したマルチキャストパケットの損失に対応する方法として、マルチキャストパケットの多重化および時間差を付与したパケットの送信が考えられるが、バースト的にエラーが発生した場合は、補正しきれない問題も残されている。また、パケット欠損(抜けたパケット)がある状態で再生デコードした場合に、映像にノイズが入って画崩れが発生したり、最悪の場合は再生デコーダがエラー停止したりすることも考えられる。本例では、IPパケットをクローズドGOP単位で多重化し、さらに時間差をおいて送信するもう一つのストリームでさらに多重化する方法を完成した(以下、階層多重化方法ともいう)。なお、以下の説明では、映像及び音声を含むコンテンツにて本発明の実施形態を説明するが、音声のみを含むコンテンツについても同様の構成で配信することができ、音声のみを含むコンテンツの場合は、以下のGOPをフレームに置き換えて考えればよい。
GOP(Group of Picture)とは、1つの再生のまとまりの単位であり、クローズド(Closed)GOPは、GOPの先頭Pictureが必ず、Idr Pictureとなり、GOP間でのリファレンスが無いストリーム構成をいう。すなわち、クローズドGOPは、GOP先頭で前のGOPとの関連がリセットされ、1つのGOP単体で正常な再生が可能である。図3に本例のGOP多重化構成を示すが、1GOP=0.5秒のストリームとした場合について説明する。なお、以下説明するコンテンツは、図1に示すマルチキャストサーバ1の記憶装置などに格納されたものを例に挙げるが、本発明はテレビなどの放送系コンテンツやライブカメラで撮影したリアルタイム映像などもコンテンツとして含む。
図3に示すコンテンツは、1つのIPパケットがたとえば23個のTSパケット(188バイト×23個=4324バイト)で構成され、1つのGOPが0.5秒ぶんのIPパケットで構成されているものとする。このGOPをコンテンツの先頭(または任意の開始点GOPでもよい)からNα個抽出し、このNα個を一つの単位としてMβ個の多重化ストリームパケットST1を生成する。たとえば、400個のGOPからなるコンテンツに対して、Nα=10,Mβ=2に設定すれば、10個のGOPを一つの単位として同じデータを2つずつ生成することを意味し、多重化ストリームパケットST1では、10個のGOPが2セット(=20個のGOP)ずつ、400個まで順次生成される。
図4は、800個(1番目〜800番目の序数を数字で示す)のGOPに対して、第1多重化ストリームパケットST1ではNα=10,Mβ=2に設定し、第2多重化ストリームパケットST2ではNα=400,Mβ=2に設定した場合を示す。第1多重化ストリームパケットST1では、10個のGOPが2セット(=20個のGOP)ずつ、800個まで順次生成される一方で、第2多重化ストリームパケットST2では、400個のGOPが2セット(=800個のGOP)ずつ、800個まで順次生成される。そして、GOPの400番目と800番目において第1多重化ストリームパケットST1と第2多重化ストリームパケットST2が多重同期することになる。
本例では、図1に示すようにマルチキャストサーバ1において、オリジナルコンテンツに対して、Nα=10,Mβ=2に設定して第1多重化ストリームパケットST1を生成するとともに、同じオリジナルコンテンツに対して、Nα=400,Mβ=2に設定して第2多重化ストリームパケットST2を生成する。そして、第1多重化ストリームパケットST1を、第2多重化ストリームパケットST2に対して、400個のGOPの伝送時間だけ遅延して、通信回線4を介して無線LAN装置2へ伝送し、さらに端末装置3へ伝送する。
第1多重化ストリームパケットST1及び第2多重化ストリームパケットST2を、マルチキャストサーバ1から通信回線4を介して無線LAN装置2へ伝送する場合には、同じマルチキャストグループAを使用する一方でマルチキャストアドレスポート番号を変えて伝送する。図1に示す例では、第1多重化ストリームパケットST1をマルチキャストアドレスポート1から伝送し、第2多重化ストリームパケットST2をマルチキャストアドレスポート2から伝送する。なお、ユニキャスト配信に適用する場合は一つのポートから伝送する。
階層多重化した第1多重化ストリームパケットST1および第2多重化ストリームパケットST2を送信する際、これら第1多重化ストリームパケットST1を第2多重化ストリームパケットST2より時間差を設けて送信することで、バーストエラー発生時の影響を受けるGOPをそれぞれのストリームでずらすことになり、どちらかのストリームでパケット損失が発生しても互いに補正が可能となる。この作用効果については後述する。
無線LAN装置2から受信手段で第1多重化ストリームパケットST1及び第2多重化ストリームパケットST2を受信したら、それぞれのストリームパケットST1,ST2を復号化するとともにパケット補正を実行する。この処理を、図5を参照して説明する。
図5において横軸は時間軸を示し、このうち左端は再生起動時t0を示すが、第1多重化ストリームパケットST1と第2多重化ストリームパケットST2は常時出力されているものとし、また再生はたとえば第2多重化ストリームパケットST2をメインに使用するものとする。まず、左側の再生起動直後のGOP1〜400においては(時間t0〜t1)、第1多重化ストリームパケットST1が遅延時間(GOP400個に相当する)経過するまでは、第1多重化ストリームパケットST1のGOP多重化復号のみで再生する。再生起動時には第2多重化ストリームパケットST2は既に配信されてしまっているからである。これと並行して、第2多重化ストリームパケットST2のGOP多重化復号パケット補正X2では、先行して伝送されたGOP401〜800に対し、第2多重化ストリームパケットST2の2つのパケットβ1及びβ2を用いてGOP単位でパケット補正を行う。そして、GOP単位でパケット補正を行い、補正しきれないパケットがなかった場合は当該第2多重化ストリームパケットST2を再生に使用するが、GOP内に補正しきれないパケットがあった場合は、GOPパケット損失として、当該GOPを破棄する。
次の時間(t1〜t2)においては、第1多重化ストリームパケットST1のGOP多重化復号パケット補正X1で、第1多重化ストリームパケットST1の2つのパケットβ1及びβ2を用いて、GOP401〜800に対しGOP単位でパケット補正を行う。そして、GOP単位でパケット補正を行い、GOP内に補正しきれないパケットがあった場合は、GOPパケット損失として、当該GOPを破棄する。
次に、階層多重化GOP復号X3では、先行する第2多重化ストリームパケットST2の出力段(GOP401〜800)にGOPパケット損失があった場合は、遅れてきた第1多重化ストリームパケットST1の出力段(GOP401〜800)の正常なGOPを当てはめて、最終出力とする。そして、GOP単位で第1多重化ストリームパケットST1から第2多重化ストリームパケットST2への補正を行なった結果、補正しきれないGOPがあった場合は、GOPパケット損失として、当該GOPを破棄する。このように、本例では補正不能なGOPをGOP単位で破棄するので、損失GOP部分で映像とびが発生するものの、再生中の誤動作や画像破壊は発生しない。この再生動作については後述する。
ここで、本例の階層多重化ストリームパケットによる効果について説明する。
(1)GOP多重化復号による効果
まず図6に示すように、オリジナルコンテンツに対して、10個のGOPを1単位とし(Nα=10)、2つの多重化(Mβ=2、β1とβ2)をした第1多重化ストリームパケットST1を生成した場合に、同図の下左に示すように10個分またはそれ以下のGOPがバーストエラーしたとすると、すなわちβ1の7番目〜10番目とβ2の1番目〜6番目がパケット損失したとすると、パケット損失したβ1の7番目〜10番目のGOPは、β2の7番目〜10番目のGOPにて補正することができ、パケット損失したβ2の1番目〜6番目のGOPは、β1の1番目〜6番目のGOPにて補正することができる。
これに対して、同図の下右に示すように、11個分またはそれ以上のGOPがバーストエラーしたとすると、すなわちβ1の16番目〜20番目とβ2の11番目〜17番目の合計で12個のGOPがパケット損失したとすると、パケット損失したβ1の18番目〜20番目のGOPは、β2の18番目〜20番目のGOPにて補正することができ、パケット損失したβ2の11番目〜15番目のGOPは、β1の11番目〜15番目のGOPにて補正することができる。しかしながら、パケット損失したβ1の16番目〜17番目のGOPは、β2の16番目〜17番目のGOPもパケット損失しているため補正することができない。したがって、クローズドGOPを単に多重化しただけでは、Nα以下のバーストエラーには対応できても、それを超えるバーストエラーには対応することができない。つまり、Nαの値がバーストエラーに対する耐性値である。
(2)階層多重化復号による効果
上記「(1)GOP多重化復号による効果」による、Nα値を超えるバーストエラーの対策として、Nα値を変え、さらに時間差を付与した第2多重化ストリームパケットST2を用いた階層多重化復号の効果を以下に示す。便宜上、図7のGOPの1つの枠はGOP10個分を表すものとし(たとえば、同図に示すGOP=10とは、1番目から10番目のGOPを示す。)、表記の番号はその最終GOP番号とする。
図7に示す例では、オリジナルコンテンツに対して、10個のGOPを1単位とし(Nα=10)、2つの多重化(Mβ=2、β1とβ2)をした第1多重化ストリームパケットST1と、オリジナルコンテンツに対して、400個のGOPを1単位とし(Nα=400)、2つの多重化(Mβ=2、β1とβ2)をした第2多重化ストリームパケットST2とをそれぞれ生成し、第1多重化ストリームパケットST1を、第2多重化ストリームパケットST2に対して400個のGOPぶんだけ遅延して伝送するものとする。すなわち、図7に示す時間t0〜t1において第1多重化ストリームパケットST1の1番目〜400番目のGOPが伝送されているとすると、同じ時間t0〜t1において第2多重化ストリームパケットST2は、400個ぶんのGOPが先行した401番目のGOP(410で示すGOP)から伝送される。Nα(≧Nα)が大きい第2多重化ストリームパケットST2を先行させる、換言すればバースト耐性が大きいストリームパケットの方を先行させることで、Nα以下のバーストに対しては他方のストリームパケットで補正しなくても自己のストリームパケットで補正できる可能性が高いためである。
そして、第1多重化ストリームパケットST1の1番目〜400番目のGOPについては、そのまま第1多重化ストリームパケットST1を復号して再生処理に供するが、第1多重化ストリームパケットST1の401番目〜800番目のGOPについて、400個以下のGOPにパケット損失が生じた場合には、これより先行して伝送されている第2多重化ストリームパケットST2の401番目〜800番目のGOPを用いて補正する。たとえば、同図の時間t1〜t2に示すように第1多重化ストリームパケットST1の411番目〜780番目の360個(≦400)のGOPにパケット損失が生じた場合には、同図下に示す第2多重化ストリームパケットST2の411番目〜780番目の360個のGOPを用いてパケット損失を補填する。あるいは、時間t0〜t1の間に復号化処理されてパケット損失がなかった第2多重化ストリームパケットST2の401番目〜800番目のGOPをそのまま再生処理に供してもよい。
なお、第1多重化ストリームパケットST1のパケット損失がバーストエラー耐性値Nα=10以下の場合には、第1多重化ストリームパケット単独のストリームで100%復号は可能である。また、バーストエラー耐性値Nα,Nαを相違させ、バーストエラー耐性の異なる2本の第1多重化ストリームパケットST1,ST2を、時間差を付与して階層多重化することで、相互に復号の補正が可能となる。
さらに本例の方法によれば、最大のバーストエラー耐性値Nα,Nαを超えるバーストエラーに対しても、復号できる可能性が高まることになる。たとえば、図7の時間t1〜t3に示すように、第2多重化ストリームパケットST2の1181番目〜1600番目の420個(≧400)のGOPがパケット損失したとする。
この場合には、パケット損失した第2多重化ストリームパケットST2の1181番目〜1600番目の420個のGOPは、次のタイミングt2〜t3で伝送されてくる第1多重化ストリームパケットST1の1181番目〜1600番目の420個のGOPが復号可能であれば(パケット損失が生じていなければ)これで補填することができる。
このように、本例の方法によれば、最大のバーストエラー耐性値Nα,Nαを超えるバーストエラーに対しても、復号できる可能性が高まることになる。図7に示す例では、バーストエラー耐性値としてNα=10およびNα=400を使用したが、最大バーストエラー耐性値Nα=400で、GOP=0.5秒の場合に、再生実時間としては200秒となり、したがって200秒以下のバーストエラーに対しては復号可能となる。
図1に戻り、同図に示す例では、階層多重化した第1多重化ストリームパケットST1と第2多重化ストリームパケットST2を、同一のマルチキャストグループで異なる2つのマルチキャストアドレスポート番号1,2から伝送するように構成したが、ポート数やチャンネル数は何ら限定されることなく複数のポート及び複数のチャンネルを適用することができる。また、図8に示す2チャンネルや図9に示す4チャンネルで対応することもできる。
図8に示す伝送形態では、第1チャンネル用コンテンツと第2チャンネル用コンテンツの2つのコンテンツを用意し、それぞれのコンテンツから上述した例と同様に第1多重化ストリームパケットST1と第2多重化ストリームパケットST2を生成する。そして、第1チャンネルでは、第1多重化ストリームパケットST1及び第2多重化ストリームパケットST2のいずれか一方(同図に示す例では第1多重化ストリームパケットST1)を400個のGOPの伝送時間ぶんだけ遅延させて、異なる2つのマルチキャストアドレスポート1,2から通信回線4へ伝送する。またこれと同時に、第2チャンネルでは、第1多重化ストリームパケットST1及び第2多重化ストリームパケットST2のいずれか一方(同図に示す例では第1多重化ストリームパケットST1)を400個のGOPの伝送時間ぶんだけ遅延させて、異なる2つのマルチキャストアドレスポート3,4から通信回線4へ伝送する。
これに対して図9に示す伝送形態では、第1〜第4チャンネル用コンテンツの4つのコンテンツを用意し、それぞれのコンテンツから上述した例と同様に第1多重化ストリームパケットST1と第2多重化ストリームパケットST2を生成する。この例の場合は、4つの第1多重化ストリームパケットST1と4つの第2多重化ストリームパケットST2を生成する。そして、1つのマルチキャストポートアドレスを2つのチャンネルで使用し、図8に示す伝送形態に対して2倍のタイミングで伝送する。
すなわち、マルチキャストアドレスポート1からは、第1チャンネル用の第1多重化ストリームパケットST1と第2チャンネル用の第1多重化ストリームパケットST1を、400個のGOPの伝送時間ぶんだけ遅延させて通信回線4へ伝送する。またマルチキャストアドレスポート2からは、第1チャンネル用の第2多重化ストリームパケットST2と第2チャンネル用の第2多重化ストリームパケットST2を通信回線4へ伝送する。またマルチキャストアドレスポート3からは、第3チャンネル用の第1多重化ストリームパケットST1と第4チャンネル用の第1多重化ストリームパケットST1を、400個のGOPの伝送時間ぶんだけ遅延させて通信回線4へ伝送する。またマルチキャストアドレスポート4からは、第3チャンネル用の第2多重化ストリームパケットST2と第4チャンネル用の第2多重化ストリームパケットST2を通信回線4へ伝送する。
図1に戻り、マルチキャストサーバ1においてコンテンツの階層多重化を行う際に、端末装置3での復号処理を容易に進めるため、IPパケット内に階層多重化ヘッダを付与し、GOP単位でのパケット損失補正およびGOP損失補正時に使用するように構成してもよい。図10は、IPパケットに階層多重化ヘッダを追加した例を示す図である。
コンテンツがMPEG−TSの場合に、TSパケットヘッダの”continuity counter”の不連続性からパケット欠落を判定する方法が知られているが、この方法は単にTSパケットの欠落を示しているのみで、パケット損失の補正およびGOPの補正には不適当である。というのは、従来方法ではcontinuity counterの不連続性の情報のみを用いているのであり、本例のようにGOP単位での補正を行う場合には相当な検索処理が必要となることや、多重化および階層化情報を取得できないという問題があるからである。このため本例では、IPパケット内に階層多重化用のヘッダ情報を図10に示すように付与することとした。
図10に示すように、階層多重化ヘッダはIPパケットに付与され、GOP番号を示すGOP NO、1GOP内のIPパケット数を示すpck Total、GOP内のIPパケット番号を示すpck No、パケット総シリアル番号を示すPck serNO、IPパケット内のTSパケット数,マルチキャストアドレスポート番号及び多重化数Mβを示すTS syncの各情報が所定のバイト数でこの順序で格納される。たとえば、同図に示す多重化β1のIPパケット1のデータでは、階層多重化ヘッダに1,20,1,1001,23,1,2と記録されているので、GOP番号1が、IPパケットを20個含み、その内の1番目のIPパケットであり、IPパケットとしては1001番目であり、IPパケット内にTSパケットを23個含み、マルチキャストアドレスポート番号は1であり、多重化数Mβは2である、という情報を得ることができる。
このようなパケット構成により、GOP単位でのパケット損失の検出および補正が容易にできると同時に、マルチキャストアドレスポート番号により、マルチキャストグループ単位での多重化ストリームβの検出が容易にでき、さらに同一のマルチキャストアドレスでのGOP単位の多重化を実現することができる。また、パケット総シリアル番号を付与することで、全ストリーム(β1〜β2)の固有パケット番号となり、どこが損失したかを即座に検出することができる。
再び図1に戻り、パケット損失が生じた場合の端末装置3におけるストリームの再生方法について説明する。
さて、コンテンツのストリーミング中にパケット損失があった場合に、損失パケットを破棄して再生する方法は容易に考えられるが、GOP内の損失パケットを破棄した場合に、次のGOPの先頭で、リファレンスがリセットされるまで、 崩れた映像を再生してしまうという問題がある。また、再生デコーダがエラーアボートしてしまうという問題がある。これらの問題に対し、GOP単位で破棄するという対策が考えられ、GOP単位で破棄した場合は、次のGOPでリファレンスリセットするため、映像崩れは発生しない。
しかしながら、図11Aに示すようにGOP(4)とGOP(5)を破棄したとすると、GOPを破棄した時点で再生映像がGOP(3)の最後で一時停止(Pause)し、正常な次のGOP(6)の先頭がくるまでその状態を保持し続ける。このため、視聴者は再生中にGOP(3)でそのまま一時停止し、その状態をしばらく保持し、GOP(6)の先頭が来たときに急に映像が飛んで再生を再開したような映像を視聴することになり、違和感が生じる。
これに対して本例では、階層化多重化方法によってもGOP損失の補正ができなかった場合には、上記と同様にGOPを破棄する。ただし、階層化多重化方法により、どのGOPが損失し、次のどのGOPが正常かを判断できるため、GOP損失が発生した場合には、図11Bに示すように、次の正常なGOP先頭に強制ジャンプさせてからここで一時停止させる。そして、次のGOPの再生開始時間に達するまで一時停止状態を保持し、再生開始時間に達した時点でそのまま再生開始させる。その結果、一時停止状態(静止画)から、映像の飛びなく再生を継続するため、視聴者の違和感は軽減される。GOPの間隔を例えば0.5秒とした場合に、2つのGOP損失で1秒分の映像が失われるが、一時停止寸前に次のGOPの先頭にジャンプするため、継続した映像として視聴し、そのまま1秒一時停止した後も映像飛びが発生しない。そのため違和感が軽減される。
次に、パケット損失が生じた場合の端末装置3における字幕の表示方法について説明する。MPEG−TSの映像ストリームに字幕ストリームを多重化する方法は一般的であるが、ここでもパケット損失が発生した場合に、映像ストリームと同様、字幕データが表示されない不具合、消えない不具合、字幕表示崩れの不具合等が発生する。字幕パケットは、対応する映像ストリームの再生時間に同期して、表示及び消去を行うため、字幕パケット内にIn Time(表示開始時間)及びOut Time(消去時間)の情報を保持しており、当該情報により映像に同期して字幕表示及び消去が行われる。たとえば図12Aに示すように、GOP(4)及びGOP(5)を破棄したとすると、GOP(4)に字幕のOut Time情報が格納されていた場合には、次の正常なGOP(6)を再生すると字幕が消えないという問題が発生する。
このため本例では、階層化多重化方法によってもGOP損失の補正ができなかった場合には、GOPを破棄するが、上述したストリーム再生方法において、以下の字幕表示制御方法をさらに追加する。なお、字幕データはビットマップ形式及びテキスト形式いずれにも対応可能である。
すなわち、図12Bに示すように、正常なGOP(6)の字幕情報を検索し、次の字幕のIn Time情報があればGOP(3)の字幕を消去し、次の字幕をIn Timeで表示する。次の字幕の情報がなければ、タイムアウト値によりクリアする。
ちなみに、コンテンツの作成時において、MPEG−TSの映像ストリームに字幕ストリームを多重化する場合、一般的なエンコーダーおよびTS多重化装置(ハードウエア及びソフトウエア問わず)においては、字幕を表示するタイミングのGOPに対して集中的に字幕ストリームを配置する。そのため、マルチキャスト配信を行うと、図13Aに示すように、特定の箇所(GOP(6))のみ突出してビットレートが増大することとなり、パケット損失が集中的に発生する問題がある。また、ユニキャスト配信においては、マルチキャスト配信ほど影響は無いものの、通信路の帯域によっては字幕ストリームが存在する部分で再生バッファのアンダーランが発生し、映像再生が滞る場合がある。
こうした問題を解消するために、本例ではMPEG−TS字幕パケットを平均多重化してもよい。すなわち、図13Bに示すように特定のGOPに集中的に配置された字幕パケットを検出し、当該配置のGOPより時間的に前のGOPを検索し、図13Cに示すようにそれぞれのGOPのビットレートが低い箇所に、字幕パケットを再配置することで、図13Dに示すように全体的にビットレートの平均化を行う。ここで、再配置先のGOPの検索範囲は、本例では10秒分のGOPとしたがこれに限るものではない。すなわち、字幕パケットが存在するGOP毎に、その間の字幕パケットが存在しないGOPを対象としてもよい。また、字幕パケットが存在するGOPから、再配置が必要な字幕パケット数を検出し、再配置先のGOP毎にTSパケット数を検索し、図13Cに示すようなGOP毎のTSパケット数テーブルを作成する。そして、GOP毎のTSパケット数テーブルに基づき、再配置が必要な字幕パケットを、GOP毎に平滑化して再配置する。なお、字幕パケットを再配置する際に、パケットの順番は、元々の字幕パケットの順番にする必要がある。
要するに、映像データ、音声データおよび字幕データを含むMPEG−TS規格のストリームパケットに対して、ストリームパケットを構成する各GOPに含まれる字幕のデータ容量を検出し、これが所定の平滑度以上の場合には、所定の平滑度未満となるように各GOPの字幕パケット数を再調整するコンテンツの作成方法である。
また、コンテンツの作成時において、MPEG−TSの映像ストリームとして、ビデオ、オーディオ、字幕等のストリームを多重化する場合に、前項のような、一般的なエンコーダーおよびTS多重化装置(ハードウエア及びソフトウエア問わず)においては、PESパケットからTSパケット生成時に、TSパケット188byte単位でパケットの生成を行うため、PESパケットエンド部分で端数が生じる。既存技術では、図14Aに示すように、端数部分をパディング(Padding(Null Pack))で埋め合わせ、188byte単位で多重化する方法が知られている。
しかしながら、パケット損失が問題になるマルチキャスト配信では、極力ビットレートを低くし、パケット損失の影響を最小限に抑えることが重要視されるため、上記パディングによる余分かつ不要なデータは、極力除去する必要がある。また、ユニキャスト配信においても、通信帯域が充分でない場合等、極力ビットレートを低くすることが望ましい。
このため本例では、PESパケットからTSパケットの多重化を行う際に、端数パディングを極力発生させない方法を採用してもよい。すなわち、図14Bに示すように、PESパケットからTS多重化していく過程で、PESパケットエンドの端数部分のサイズ(P_end_size)を検出する。次いで、対象となるPESパケット(本例ではAudioパケット)のサイズ(P_total_size)から、上記端数分(P_end_size)を差し引いてP_dest_sizeを算出する。次いで、P_dest_sizeと、当該PESパケットの再生実時間(t)から、ビットレート(P_dest_rate)を算出する。次いで、P_dest_rate をターゲットビットレートとして、ストリームを再エンコードし、再度PESパケットを生成する。
上記のとおり得られたPESパケットは、TS多重化のアライン(TSパケットペイロード184byte)で平滑化したものとなり、パディングを必要最小限に抑えたものとなる。なお本例では、Audioパケットを例にしたが、ビデオ、字幕パケット等にも適用可能である。
1…マルチキャストサーバ
2…WiFi無線LAN
3…端末装置
4…通信回線
5…無線LAN回線

Claims (14)

  1. 少なくとも映像データ及び音声データを含むクローズドGOPで構成されるコンテンツストリームデータを、通信路を介して端末へマルチキャスト配信又はユニキャスト配信する配信装置において、
    前記コンテンツストリームデータを、クローズドGOPを1単位にして、先頭から順にNα個のクローズドGOPを1グループにした複数のGOP群に多重化した第1多重化ストリームパケットに変換する第1変換手段と、
    前記コンテンツストリームデータを、クローズドGOPを1単位にして、先頭から順にNα個のクローズドGOPを1グループにした複数のGOP群に多重化した第2多重化ストリームパケットに変換する第2変換手段と、
    前記第1多重化ストリームパケット及び前記第2多重化ストリームパケットを、Nα 個のクローズドGOPの個数ぶんだけ時間差を設けて配信する配信手段と、を備える伝送パケットの配信装置
    (ただし、NαNα 自然数であり、Nα<NαかつNαはNαの倍数)
  2. 前記第1多重化ストリームパケット及び前記第2多重化ストリームパケットのうち1グループのクローズドGOPの個数(Nα,Nα)が少ない方を、他方に比べて前記GOPの個数ぶんだけ遅延して配信する請求項1に記載の伝送パケットの配信装置
  3. 前記コンテンツストリームデータをマルチキャスト配信する場合に、
    前記第1多重化ストリームパケット及び前記第2多重化ストリームパケットを、同一のマルチキャストグループを介して、異なるマルチキャストアドレスポート番号で配信する請求項1又は2に記載の伝送パケットの配信装置
  4. 前記第1多重化ストリームパケット及び前記第2多重化ストリームパケットを、複数チャンネルで配信する請求項3に記載の伝送パケットの配信装置
  5. 前記端末へ伝送された第1多重化ストリームパケットを復号化し、Nα個のクローズドGOPのうち損失したGOPが検出された場合は、複数のうちの他のGOPで補正する第1補正手段と、
    前記端末へ伝送された第2多重化ストリームパケットを復号化し、Nα個のクローズドGOPのうち損失したGOPが検出された場合は、複数のうちの他のGOPで補正する第2補正手段と、
    前記第1補正手段及び前記第2補正手段において補正不能なGOPが検出された場合は、時間的に先行して配信された第1多重化ストリームパケット又は第2多重化ストリームパケットの対応するGOPを用いて前記補正不能なGOPを補正する第3補正手段と、をさらに備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の伝送パケットの配信装置
  6. 前記第3補正手段において補正不能なGOPが検出された場合は、当該GOPを損失として破棄する請求項5に記載の伝送パケットの配信装置
  7. 前記第3補正手段において補正不能なGOPが検出され、当該GOPが損失として破棄されたコンテンツストリームデータを再生する場合に、当該破棄されたGOPの前のGOPを再生し終えた後に、当該破棄されたGOPの次のGOPの先頭に移行し、再生開始時間に達するまで一時停止させる手段をさらに備える請求項6に記載の配信装置
  8. 前記コンテンツストリームデータは、テキストデータ又は画像データからなる字幕データ及び字幕ヘッダ情報を含み、
    前記破棄されたGOPの前のGOPと次のGOPの字幕ヘッダ情報をそれぞれ検索し、
    これら前後のGOPの両方に字幕挿入情報が検出された場合は、前記破棄されたGOPの前のGOPの字幕データを消去するとともに前記次のGOPの字幕データを字幕ヘッダ情報にしたがって表示し、
    前記破棄されたGOPの前のGOPに字幕挿入情報が検出され、前記破棄されたGOPの次のGOPに字幕挿入情報が検出されない場合は、タイムアウト値によりクリアする手段をさらに備える請求項6又は7に記載の伝送パケットの配信装置
  9. 前記第1多重化ストリームパケット及び前記第2多重化ストリームパケットの各GOPに、GOPの順序、当該GOPに含まれるIPパケット数及びその順序、前記コンテンツストリームデータに含まれる全IPパケットの中での順序、当該GOPに含まれるTSパケット数、マルチキャストアドレスポート番号及び多重化数を含むヘッダを付与する手段をさらに備える請求項1〜8のいずれか一項に記載の伝送パケットの配信装置
  10. 少なくとも映像データ及び音声データを含むクローズドGOPで構成されるコンテンツストリームデータを、通信路を介して端末へマルチキャスト配信又はユニキャスト配信するプログラムにおいて、
    前記コンテンツストリームデータを、クローズドGOPを1単位にして、先頭から順にNα個のクローズドGOPを1グループにした複数のGOP群に多重化した第1多重化ストリームパケットに変換するステップと、
    前記コンテンツストリームデータを、クローズドGOPを1単位にして、先頭から順にNα個のクローズドGOPを1グループにした複数のGOP群に多重化した第2多重化ストリームパケットに変換するステップと、
    前記第1多重化ストリームパケット及び前記第2多重化ストリームパケットを、Nα 個のクローズドGOPの個数ぶんだけ時間差を設けて配信するステップと、をコンピュータに実行させるための伝送パケットの配信プログラム。
    (ただし、NαNα 自然数であり、Nα<NαかつNαはNαの倍数)
  11. 端末装置へ伝送された、少なくとも映像データ及び音声データを含むクローズドGOPで構成されるコンテンツストリームデータを変換し、クローズドGOPを1単位にして、先頭から順にNα個のクローズドGOPを1グループにした複数のGOP群に多重化した第1多重化ストリームパケットを復号化し、Nα個のクローズドGOPのうち損失したGOPが検出された場合は、複数のうちの他のGOPで補正する第1補正ステップと、
    前記端末装置へ伝送された、前記コンテンツストリームデータを変換し、クローズドGOPを1単位にして、先頭から順にNα個のクローズドGOPを1グループにした複数のGOP群に多重化した第2多重化ストリームパケットであってNα 個のクローズドGOPの個数ぶんだけ時間差を設けて配信された第2多重化ストリームパケットを復号化し、Nα個のクローズドGOPのうち損失したGOPが検出された場合は、複数のうちの他のGOPで補正する第2補正ステップと、
    前記第1補正ステップ及び前記第2補正ステップにおいて補正不能なGOPが検出された場合は、時間的に先行して配信された第1多重化ストリームパケット又は第2多重化ストリームパケットの対応するGOPを用いて前記補正不能なGOPを補正する第3補正ステップと、をコンピュータに実行させるための伝送パケットの復号補正プログラム。
    (ただし、Nα ,Nα は自然数であり、Nα <Nα かつNα はNα の倍数)
  12. 音声データを含むフレームで構成されるコンテンツストリームデータを、通信路を介して端末へマルチキャスト配信又はユニキャスト配信する配信装置において、
    前記コンテンツストリームデータを、フレームを1単位にして、先頭から順にNα個のフレームを1グループにした複数のフレーム群に多重化した第1多重化ストリームパケットに変換する第1変換手段と、
    前記コンテンツストリームデータを、フレームを1単位にして、先頭から順にNα2個のフレームを1グループにした複数のフレーム群に多重化した第2多重化ストリームパケットに変換する第2変換手段と、
    前記第1多重化ストリームパケット及び前記第2多重化ストリームパケットを、Nα 個のフレームの個数ぶんだけ時間差を設けて配信する配信手段と、を備える伝送パケットの配信装置
    (ただし、NαNα 自然数であり、Nα<NαかつNαはNαの倍数)
  13. 音声データを含むフレームで構成されるコンテンツストリームデータを、通信路を介して端末へマルチキャスト配信又はユニキャスト配信するプログラムにおいて、
    前記コンテンツストリームデータを、フレームを1単位にして、先頭から順にNα1個のフレームを1グループにした複数のフレーム群に多重化した第1多重化ストリームパケットに変換するステップと、
    前記コンテンツストリームデータを、フレームを1単位にして、先頭から順にNα2個のフレームを1グループにした複数のフレーム群に多重化した第2多重化ストリームパケットに変換するステップと、
    前記第1多重化ストリームパケット及び前記第2多重化ストリームパケットを、Nα 個のフレームの個数ぶんだけ時間差を設けて配信するステップと、をコンピュータに実行させるための伝送パケットの配信プログラム。
    (ただし、NαNα 自然数であり、Nα<NαかつNαはNαの倍数)
  14. 端末装置へ伝送された、音声データを含むフレームで構成されるコンテンツストリームデータを変換し、フレームを1単位にして、先頭から順にNα個のフレームを1グループにした複数のフレーム群に多重化した第1多重化ストリームパケットを復号化し、Nα個のフレームのうち損失したフレームが検出された場合は、複数のうちの他のフレームで補正する第1補正ステップと、
    前記端末装置へ伝送された、前記コンテンツストリームデータを変換し、フレームを1単位にして、先頭から順にNα個のフレームを1グループにした複数のフレーム群に多重化した第2多重化ストリームパケットであってNα 個のフレームの個数ぶんだけ時間差を設けて配信された第2多重化ストリームパケットを復号化し、Nα個のフレームのうち損失したフレームが検出された場合は、複数のうちの他のフレームで補正する第2補正ステップと、
    前記第1補正ステップ及び前記第2補正ステップにおいて補正不能なフレームが検出された場合は、時間的に先行して配信された第1多重化ストリームパケット又は第2多重化ストリームパケットの対応するフレームを用いて前記補正不能なフレームを補正する第3補正ステップと、をコンピュータに実行させるための伝送パケットの復号補正プログラム。
    (ただし、Nα ,Nα は自然数であり、Nα <Nα かつNα はNα の倍数)
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