JP2013219513A - 画像データ送信装置、画像データ送信方法および画像データ送信プログラム - Google Patents

画像データ送信装置、画像データ送信方法および画像データ送信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】パケットを送信する構成において、再生するためのタイミング情報を送れず、かつ受信側の装置におけるパケットの復元処理による待機時間が発生する場合でも、番組の情報を適切に再生させる。
【解決手段】配信装置20は、送信すべき、基本画像を示す基本画像データ、および前記基本画像データを参照することにより作成される関連画像データが分割された、複数の分割パケットをソースブロックとしてまとめ、基本画像データおよび関連画像データの受信側の装置においてソースブロックを復元するための復元用パケットを、ソースブロックに基づいて作成するためのFECパケット作成部25を備える。FECパケット作成部25は、基本画像データを選択的に送信する場合には、1つのソースブロックに含める基本画像データの分割パケットを、1つの基本画像データに対応する分割パケットに制限する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像データ送信装置、画像データ送信方法および画像データ送信プログラムに関し、特に、番組の情報に含まれる画像データ、および上記画像データの復元に用いる復元用データを送信するための画像データ送信装置、画像データ送信方法および画像データ送信プログラムに関する。
IPTV(Internet Protocol Television)規定(非特許文献1および非特許文献2)には、IP(Internet Protocol)ネットワークを用いたVOD(Video On Demand)サービスによる番組の配信について記載されている。番組の情報を配信する映像コンテンツサーバは、受信側の装置から要求された番組の情報をパケットに含めて受信側の装置へ配信する。この際、映像コンテンツサーバは、IPネットワークにおいてパケットロスが発生すると、FEC(Forward Error Correction)を用いてパケットロスに対処できるようにする。
また、映像コンテンツサーバは、通常の再生速度に対応する番組の情報の他に、たとえば受信側の装置により指定された倍速値の早送り再生または巻き戻し再生等の、トリック再生に対応する番組の情報を当該受信側の装置へ送信する。映像コンテンツサーバは、IフレームTS方式によりトリック再生に対応する番組の情報を送信する際、以下の処理を行う。すなわち、映像コンテンツサーバは、ストリームにおいてIフレーム以外のPフレームおよびBフレームを破棄し、Iフレームのみ送信する。また、映像コンテンツサーバは、指定された倍速値での再生が受信側の装置において可能となるような時間間隔で、Iフレームの画像データを受信側の装置へ送信する。
IPTV規定 VOD仕様、IPTVFJ STD−0002 1.1版、IPTVフォーラム、2010年7月30日 IPTV規定 CDNスコープ サービスアプローチ仕様、IPTVFJ STD−0006 1.3版、IPTVフォーラム、2010年7月30日
非特許文献1および非特許文献2に記載の技術では、受信側の装置は、受信したパケットをある一定量蓄積した後、蓄積したパケットのFECを用いた復元処理を行う。このため、受信側の装置は、当該復元処理が完了するまで、受信したパケットをデコードすることができない。
映像コンテンツサーバは、通常再生に対応する番組の情報を送信する場合、当該番組の情報を適切なタイミングでデコードするためのタイミング情報をストリームに含めて送信する。これにより、受信側の装置は、受信したパケットの復元処理が完了すると、当該タイミング情報に基づくことにより、番組の情報を適切なタイミングでデコードすることができる。
一方、映像コンテンツサーバは、IフレームTS方式によりトリック再生に対応する番組の情報を送信する場合、具体的には、基本画像を示すIフレームならびに当該Iフレームを参照することにより作成される関連画像を示すPフレームおよびBフレームの中から、Iフレームを選択的に送信する場合、以下の処理を行う。すなわち、当該映像コンテンツサーバは、当該番組の情報を適切なタイミングでデコードするためのタイミング情報を送信せずに、指定された倍速値でのトリック再生が受信側の装置において可能となるような時間間隔で、番組の情報を受信側の装置へ送信する。受信側の装置は、映像コンテンツサーバから番組の情報を受信したタイミングで、当該番組の情報をデコードすることにより、当該倍速値でのトリック再生を実現する。
しかしながら、トリック再生時において、受信側の装置が受信したパケットのFECを用いた復元処理を行うと、以下の問題が発生する場合がある。すなわち、受信側の装置は、復元処理が完了するまで受信したパケットをデコードすることができないので、映像コンテンツサーバから受信したパケットに含まれる番組の情報をデコードするタイミングは、復元処理のタイミングにより遅れてしまう場合がある。
すなわち、受信側の装置は、受信したパケットに含まれる番組の情報を、当該パケットを受信したタイミングでデコードすることができない。このため、映像コンテンツサーバが、指定された倍速値でのトリック再生が受信側の装置において可能となるような時間間隔で番組の情報を送信しても、受信側の装置では、番組の情報を当該時間間隔で再生することができなくなってしまう。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、パケットを送信する構成において、再生するためのタイミング情報を送れず、かつ受信側の装置におけるパケットの復元処理による待機時間が発生する場合でも、番組の情報を適切に再生させることが可能な画像データ送信装置、画像データ送信方法および画像データ送信プログラムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる画像データ送信装置は、基本画像を示す基本画像データ、および前記基本画像データを参照することにより作成される関連画像データを送信するための画像データ送信装置であって、送信すべき上記基本画像データおよび上記関連画像データが分割された、複数の分割パケットをソースブロックとしてまとめるためのソースブロック作成部と、上記基本画像データおよび上記関連画像データの受信側の装置において上記ソースブロックを復元するための復元用パケットを、上記ソースブロックに基づいて作成するための復元用パケット作成部とを備え、上記ソースブロック作成部は、上記基本画像データを選択的に送信する場合には、1つの上記ソースブロックに含める上記基本画像データの上記分割パケットを、1つの上記基本画像データに対応する上記分割パケットに制限する。
このような構成により、1つのソースブロックに含められる基本画像データの分割パケットが1つの基本画像データに対応するので、1つのソースブロックにおいて2つ以上の基本画像データが含まれることによる処理の遅延を防ぐことができる。
これにより、再生するためのタイミング情報が画像データ送信装置により送信されない場合においても、指定された倍速値でのトリック再生が可能となるような時間間隔で基本画像データを送信することにより、受信側の装置では、上記基本画像データを当該時間間隔で再生することができる。
(2)好ましくは、上記ソースブロック作成部は、上記基本画像データを選択的に送信する場合には、1つの上記ソースブロックとなる上記分割パケットが、1つの上記基本画像データに対応する上記分割パケットになるように、上記ソースブロックのデータサイズを調整する。
このような構成により、1つの基本画像の基本画像データに対して、1つのソースブロックを対応させることができる。これにより、1つのソースブロックにおいて、たとえばヌルパケットのような余分なデータが含まれないので、余分なデータの処理による負担の増加、およびネットワークにおける分割パケットの送信に必要な帯域の増大を防ぐことができる。
また、受信側の装置は、上記基本画像を作成する際に、前に受信したソースブロックまたは次に受信するソースブロックを参照する必要がないので、基本画像の作成処理を簡素化することができる。
(3)好ましくは、上記ソースブロックのデータサイズが固定値に設定され、上記ソースブロック作成部は、上記基本画像データを選択的に送信する場合であって、1つの上記基本画像データに対応する上記分割パケットの総データ量が上記固定値に満たないときには、上記分割パケット、およびヌルデータを含むパケットを上記ソースブロックとしてまとめる。
このような構成により、基本画像データに対応する分割パケットの総データ量毎にソースブロックのデータサイズを変更する必要がないので、画像データ送信装置におけるソースブロックの作成処理を簡素化することができる。
また、受信側の装置は、一定のデータサイズのソースブロックを取り扱う。これにより、受信側の装置は、受信する度に上記ソースブロックのデータサイズを取得し、取得したデータサイズに応じて処理のアルゴリズムを変更する必要がない。すなわち、受信側の装置は、一定のデータサイズに対応した一定の処理を用意するだけでよいので、処理のアルゴリズムを簡素化することができる。
(4)より好ましくは、上記ソースブロック作成部は、1つの上記基本画像データに対応する上記分割パケットの総データ量が上記ソースブロックの最大データサイズを超える場合には、1つの上記基本画像データに対応する上記分割パケットを1または複数の上記ソースブロックに含め、余った上記分割パケットを含める上記ソースブロックのデータサイズを、余った上記分割パケットの総データ量に応じて調整する。
このような構成により、ソースブロックにデータサイズの上限がある場合においても、1つの基本画像の基本画像データを1または複数のソースブロックに収容することができる。
また、余った分割パケットを含めるソースブロックのデータサイズを、余った分割パケットの総データ量に応じて調整するので、たとえばヌルパケットのような余分なパケットを含める必要がない。これにより、たとえばネットワークにおいて画像データの送信に使用される帯域が、余分なパケットを送信することにより増加してしまうことを防ぐことができる。
また、たとえばヌルパケットのような余分なパケットがソースブロックに含まれないので、受信側の装置は、たとえば復元処理において、余分なパケットを処理することによる負担の増加を防ぐことができる。
(5)好ましくは、上記基本画像データはIフレーム(Intra-coded Frame)の画像データであり、上記関連画像データはPフレーム(Predicted Frame)またはBフレーム(Bi-directional Predicted Frame)の画像データであり、上記画像データ送信装置は、上記基本画像データを選択的に送信することにより、上記基本画像データの受信側の装置においてトリック再生を可能とする。
このような構成により、受信側の装置は、画像データ送信装置から受信した基本画像データに基づいてトリック再生に用いる基本画像を作成する際、作成した基本画像の表示時間が長くなったり、短くなったりすることなく、トリック再生を行うことができる。すなわち、受信側の装置は、IフレームTS方式に従ったトリック再生を、指定した倍速値で行うことができる。
(6)また、この発明のある局面に係わる画像データ送信方法は、基本画像を示す基本画像データ、および上記基本画像データを参照することにより作成される関連画像データを送信するための画像データ送信装置における画像データ送信方法であって、送信すべき上記基本画像データおよび上記関連画像データが分割された、複数の分割パケットをソースブロックとしてまとめるステップと、上記基本画像データおよび上記関連画像データの受信側の装置において上記ソースブロックを復元するための復元用パケットを、上記ソースブロックに基づいて作成するステップとを含み、上記ソースブロックとしてまとめるステップにおいては、上記基本画像データを選択的に送信する場合には、1つの上記ソースブロックに含める上記基本画像データの上記分割パケットを、1つの上記基本画像データに対応する上記分割パケットに制限する。
このような構成により、1つのソースブロックに含められる基本画像データの分割パケットが1つの基本画像データに対応するので、1つのソースブロックにおいて2つ以上の基本画像データが含まれることによる処理の遅延を防ぐことができる。
これにより、再生するためのタイミング情報が画像データ送信装置により送信されない場合においても、指定された倍速値でのトリック再生が可能となるような時間間隔で基本画像データを送信することにより、受信側の装置では、上記基本画像データを当該時間間隔で再生することができる。
(7)また、この発明のある局面に係わる画像データ送信プログラムは、基本画像を示す基本画像データ、および上記基本画像データを参照することにより作成される関連画像データを送信するための画像データ送信装置において用いられる画像データ送信プログラムであって、コンピュータに、送信すべき上記基本画像データおよび上記関連画像データが分割された、複数の分割パケットをソースブロックとしてまとめるステップと、上記基本画像データおよび上記関連画像データの受信側の装置において上記ソースブロックを復元するための復元用パケットを、上記ソースブロックに基づいて作成するステップとを実行させるためのプログラムであり、上記ソースブロックとしてまとめるステップにおいては、上記基本画像データを選択的に送信する場合には、1つの上記ソースブロックに含める上記基本画像データの上記分割パケットを、1つの上記基本画像データに対応する上記分割パケットに制限する。
このような構成により、1つのソースブロックに含められる基本画像データの分割パケットが1つの基本画像データに対応するので、1つのソースブロックにおいて2つ以上の基本画像データが含まれることによる処理の遅延を防ぐことができる。
これにより、再生するためのタイミング情報が画像データ送信装置により送信されない場合においても、指定された倍速値でのトリック再生が可能となるような時間間隔で基本画像データを送信することにより、受信側の装置では、上記基本画像データを当該時間間隔で再生することができる。
本発明によれば、パケットを送信する構成において、再生するためのタイミング情報を送れず、かつ受信側の装置におけるパケットの復元処理による待機時間が発生する場合でも、番組の情報を適切に再生させることが可能な画像データ送信装置、画像データ送信方法および画像データ送信プログラムを提供することである。
本発明の実施の形態に係る番組配信システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る配信される画像データの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る通常再生時およびトリック再生時において送信されるフレームの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るパケットの欠損補償の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るIフレームの画像データおよびソースブロックの対応関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る配信装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るFEC符号化ブロックのサイズを動的に変化させる場合におけるソースブロックおよびFEC符号化ブロックの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るFEC符号化ブロックのサイズに上限がある場合におけるソースブロックおよびFEC符号化ブロックの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るFEC符号化ブロックのサイズを変更できない場合におけるソースブロックおよびFEC符号化ブロックの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る配信装置におけるトリック再生処理を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る配信装置におけるIフレームの検出処理を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るFEC符号化ブロックのサイズを動的に変化させる場合におけるFEC符号化ブロックおよびソースブロックを作成する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 発明の実施の形態に係るFEC符号化ブロックのサイズに上限がある場合におけるFEC符号化ブロックおよびソースブロックを作成する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 発明の実施の形態に係るFEC符号化ブロックのサイズを変更できない場合におけるFEC符号化ブロックおよびソースブロックを作成する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[番組配信システムの概要]
図1は、本発明の実施の形態に係る番組配信システムの構成を示す図である。
図1を参照して、番組配信システム10は、配信装置20と、番組受信装置40とを備える。番組受信装置40は、ネットワーク11を介して配信装置20と接続されている。
配信装置20は、基本画像を示す基本画像データ、および基本画像データを参照することにより作成される関連画像データを送信する。言い換えると、配信装置20は、基本画像を示す基本画像データ、および基本画像データを参照することにより再生可能な画像を示す関連画像データを送信する。基本画像、基本画像データおよび関連画像データについては、後述する。
配信装置20は、たとえばIPTVに対応するサーバであり、番組受信装置40を使用するユーザによりある番組の情報を要求されると、当該番組の情報を含むストリームを配信するVODサービスを行う。
配信装置20は、たとえばIPを利用することにより、当該番組の情報を含むストリームを、インターネット等のネットワーク11経由で番組受信装置40へ配信する。
番組受信装置40は、ユーザが要求した番組の情報を含むストリームを、たとえばIPによりネットワーク11経由で配信装置20から受信し、受信した上記ストリームを処理することにより、当該番組の情報を取得する。そして、番組受信装置40は、取得した番組の情報を表示装置12において再生する。なお、番組受信装置40および表示装置12は、一体であってもよい。
配信装置20が配信する番組の情報は、MPEG2(Moving Picture Experts Group 2)またはH.264/AVC(Advanced Video Coding)に従った方式により符号化される。符号化された番組の情報は、MPEG2−TS(Transport Stream)形式における、複数のTS(Transport Stream)パケットに格納される。
TSパケットは、188バイトの大きさを持ち、TSヘッダおよびTSペイロードを含む。番組の情報は、たとえば複数のTSパケットにおけるペイロードに分割して含められる。また、TSヘッダは、当該TSヘッダを含むTSパケットの識別情報であるPID(Packet Identifier)を含み、PIDは、当該TSパケットのペイロードに含まれる情報に対応した値が割り当てられる。
TSパケットには、番組の画像データを格納するビデオTSパケット、番組の音声データを格納するオーディオTSパケット、およびPSI(Program Specific Information)を示すパケット等がある。配信装置20は、上記TSパケットを多重化した1つのデータ列であるストリームにより、番組の情報をたとえば番組受信装置40へ配信する。なお、ストリームには、複数の番組の情報を含めてもよい。
PSIを示すパケットには、PAT(Program Association Table)パケットおよびPMT(Program Map Table)パケットが含まれる。PATパケットは、ストリームに含まれる1または複数の番組すなわち現在放送中である1または複数の番組の識別子であるチャンネルID、および各放送チャンネルの情報を含むPMTパケットのPIDを含む。また、PATパケットのPIDは、16進数表記における0x0000である。
PMTパケットは、対応の番組の内容を含むビデオTSパケットおよびオーディオTSパケットのPIDを含む。PATパケットおよびPMTパケットは、当該PATパケットおよび当該PMTパケットの内容が切替わるまで、配信装置20から繰り返し再送される場合がある。
そして、配信装置20は、番組の情報を含むTSパケットにより構成されるストリームをIPにより送信する際に、上記ストリームに対して以下の処理を行う。すなわち、配信装置20は、送信するストリームに含まれるTSパケットにおいて、当該TSパケットがデコードタイミング調整用のヌルパケットである場合、当該TSパケットを削除する。
また、配信装置20がパケットを送信するタイミングを調節しながらパケットをIPにより番組受信装置40へ送信しても、IPではパケット毎に伝送時間のばらつきが生じるので、番組受信装置40がパケットを受信するタイミングは、配信装置20により調節されたタイミングと異なってしまう。
すなわち、IPによるパケットの配信では、配信装置20におけるパケットを送信するタイミングを、番組受信装置40において再現することができない。これに対処するために、配信装置20は、送信するストリームに含まれるTSパケットを、受信側の装置においてデコーダへ投入すべきタイミングを示すタイムスタンプ情報を含めたTTS(Timestamped TS)パケットへ変換する。
番組受信装置40は、TTSパケットを受信すると、受信したTTSパケットのタイムスタンプ情報を参照することにより、当該TTSパケットを適切なタイミングでデコーダへ投入することができる。
配信装置20は、複数のTTSパケットを、所定個数のTTSパケットにより構成される複数のグループに分割し、各グループをRTP(Realtime Transport Protocol)パケットのペイロードに含める。なお、上記所定個数は、たとえば非特許文献1において7個が推奨されている。配信装置20は、上記RTPパケットをたとえばネットワーク11経由で番組受信装置40へ送信することにより、番組の情報を番組受信装置40へ配信する。
[配信装置により配信される画像データの一例]
図2は、本発明の実施の形態に係る配信される画像データの一例を示す図である。
図2を参照して、配信装置20が配信する番組は、複数の静止画により構成される動画であり、図2の(A)に示すように複数の静止画により構成される。なお、上記静止画1つ分の画像を、フレームと称する。すなわち、配信装置20が配信する番組は、複数のフレームにより構成される。
1フレームを描画するために必要な画像データは、ピクチャである。また、1フレームの一部を描画するために必要な画像データは、スライスである。すなわち、ピクチャは、複数のスライスにより構成される。
たとえば、MPEG2の方式では、ピクチャは、Iピクチャ(Intra Picture)、Pピクチャ(Predictive Picture)およびBピクチャ(Bi-directionally Predictive-Picture)の3種類のピクチャがある。また、H.264/AVCの方式では、スライスは、Iスライス(Intra Slice)、Pスライス(Predictive Slice)またはBスライス(Bi-predictive Slice)の3種類のスライスがある。なお、H.264/AVCの方式では、1ピクチャにおいて、Iスライス、PスライスまたはBスライスが混在してもよい。
Iピクチャは、1フレームにおけるフレーム内符号化によって得られるピクチャである。従って、Iピクチャ単独で1フレームを作成することができる。PピクチャまたはBピクチャは、複数のフレームにおけるフレーム間予測符号化によって得られるピクチャである。従って、PピクチャまたはBピクチャは、他のピクチャを参照することにより1フレームを作成することができる。
Iスライスは、当該スライスが含まれるフレーム内の予測のみで符号化することにより得られるスライスである。Pスライスは、当該スライスが含まれるフレーム内の予測符号化および1つの参照ピクチャを使用したフレーム間予測符号化により得られるスライスである。また、Bスライスは、当該スライスが含まれるフレーム内の予測符号化および1つ〜2つの参照ピクチャを使用したフレーム間予測符号化により得られるスライスである。
従って、Iスライスは、自己が含まれるフレームの画像データに基づいて作成される。一方、PスライスまたはBスライスは、自己が含まれるフレームおよび当該フレーム以外のフレームの画像データに基づいて作成される。
また、Iピクチャは、Iスライスのみによって構成される。以下、Iピクチャにより作成されるフレームを、Iフレーム(Intra-coded Frame)と称する。Iフレームは、基本画像を示し、Iフレームの画像データであるIピクチャは、基本画像データに相当する。
MPEG2の方式において、Pピクチャにより作成されるフレームを、Pフレーム(Predicted Frame)と称し、Bピクチャにより作成されるフレームを、Bフレーム(Bi-directional Predicted Frame)と称する。
また、H.264/AVCの方式において、Pスライスを含むフレームを、Pフレーム(Predicted Frame)と称し、Bスライスを含むフレームを、Bフレーム(Bi-directional Predicted Frame)と称する。PフレームまたはBフレームの画像データは、関連画像データに相当する。
Iフレームを作成する際には、他のフレームの画像データを参照しなくてもよいので、Iフレームは、IフレームTS方式における早送り再生または巻き戻し再生といった可変速再生等のトリック再生を行う場合に利用される。具体的には、以下の処理を行うことによりIフレームTS方式におけるトリック再生が実現される。
図3は、本発明の実施の形態に係る通常再生時およびトリック再生時において送信されるフレームの一例を示す図である。
図3を参照して、図3の(A)に示すように通常再生時においては、Iフレーム、PフレームおよびBフレームが所定の時間間隔で再生されるように配信される。一方、たとえばIフレームTS方式における2倍速の早送り再生時においては、図3の(B)に示すように、Iフレームのみを、通常再生時においてIフレームが再生される時間間隔の半分の時間間隔で当該Iフレームを再生させることにより、2倍速の早送り再生を実現する。
トリック再生時においては、隣接するIフレーム間においてフレームは伝送されない。また、PCR(Program Clock Reference)またはTTSパケットにおけるタイムスタンプ情報等の通常再生時において利用されるタイミング情報を利用できない。このため、配信装置20は、トリック再生時においては、受信側で指定された倍速値に対応した時間間隔でIフレームを受信側の装置で再生できるように、Iフレームを選択的に送信する。
すなわち、配信装置20は、通常再生時におけるIフレーム間の時間間隔に、受信側で指定された倍速値の逆数を乗じた時間間隔で、当該Iフレームが再生されるように、Iフレームの画像データを選択的に送信する。
また、巻き戻し再生を行う場合、早送り再生の方向と逆方向に再生させること以外は、同様の処理により巻き戻し再生が実現される。
再び図2を参照して、配信装置20は、たとえば番組受信装置40を使用するユーザによりある倍速値での早送り再生の要求を受けた場合、上記倍速値に対応する時間間隔で、図2の(A)に示すIフレームであるI−1の画像データおよびI−2の画像データを番組受信装置40へ送信する。
この際、配信装置20は、たとえばI−1の画像データを、図2の(B)に示すTTS−1からTTS−21までの21個のTTSパケットに含める。また、配信装置20は、たとえばI−1の次のIフレームであるI−2の画像データを、図2の(B)に示すTTS−51からTTS−67までの17個のTTSパケットに含める。
そして、配信装置20は、たとえばI−1の画像データを含むTTS−1からTTS−21までのTTSパケットを、図2の(C)に示すRTPパケット1からRTPパケット3までのRTPパケットのペイロードに含める。また、配信装置20は、たとえばI−2の画像データを含むTTS−51からTTS−67までのTTSパケットを、図2の(C)に示すRTPパケット4からRTPパケット6までのRTPパケットのペイロードに含める。
RTPパケットのヘッダは、シーケンス番号を保持するフィールドを有する。配信装置20は、たとえばRTPパケット1からRTPパケット6までのシーケンス番号のフィールドに連続した番号を付与した後、番組受信装置40へ送信する。
番組受信装置40は、配信装置20からRTPパケットを受信すると、受信したRTPパケットのシーケンス番号を確認することにより、当該RTPパケットを受信した順序が逆転している場合における当該順序の回復、および当該RTPパケットの伝送経路での消失の検出を行うことができる。
[RTPパケットの欠損補償]
番組受信装置40は、配信装置20から受信したRTPパケットの順序が逆転している場合には、RTPパケットの順序を並べ替えることにより、RTPパケットの順序を容易に回復することができる。
一方、番組受信装置40は、配信装置20から受信したRTPパケットに欠損がある場合には、欠損したRTPパケットを容易に復元することができない。このため、配信装置20は、たとえばPro−MPEG(the Professional-MPEG) 1D FEC方式に準拠した処理を行うことにより、伝送経路の途中で欠損したRTPパケットを番組受信装置40において復元できるようにする。
図4は、本発明の実施の形態に係るパケットの欠損補償の一例を示す図である。
図4を参照して、配信装置20は、たとえばRTP01からRTP25までの25個のRTPパケットを送信する場合、シーケンス番号順に並べた当該25個のRTPパケットを構成要素とする、図4の(A)に示すソースブロックを作成する。
そして、配信装置20は、作成したソースブロックに基づいて、上記ソースブロックに含まれるRTPパケットを復元するための復元用パケットであるFECパケットを作成する。
具体的には、配信装置20は、ソースブロックの各列のRTPパケットにおけるビットストリングに対して排他的論理和を計算し、計算した排他的論理和、すなわち各ビットストリングの冗長データをペイロードに含むFECパケットを作成する。ソースブロックに対応する複数のFECパケットを、以下FEC符号化ブロックと称する。
具体的には、配信装置20は、図4の(A)に示すソースブロックの1列目を構成するRTP01、RTP06、RTP11、RTP16およびRTP21の各ビットストリングに対して排他的論理和を計算することにより、冗長データを得る。そして、配信装置20は、上記冗長データにFECヘッダおよびRTPヘッダを付加することにより、FECパケットである図4の(B)に示すFEC01を作成する。
FECヘッダには、たとえばPro−MPEG 1D FECといったFEC方式、ソースブロックのサイズおよびFEC符号化ブロックのサイズが含められる。
なお、上記サイズは、ソースブロックまたはFEC符号化ブロックの行数および列数の積を示す。従って、ソースブロックのサイズは、当該ソースブロックに収容されるRTPパケットの個数を示し、RTPパケットのビット数に対して上記個数を乗じた結果が、当該ソースブロックのデータサイズとなる。
また、FEC符号化ブロックのサイズは、当該FEC符号化ブロックに収容されるFECパケットの個数を示し、FECパケットのビット数に対して上記サイズを乗じた結果が、当該FEC符号化ブロックのデータサイズとなる。
配信装置20は、図4の(A)に示すソースブロックの2列目から5列目について同様の処理を行い、図4の(B)に示すFEC02からFEC05を作成する。図4の(B)に示すFEC01からFEC05までのFECパケットは、図4の(A)に示すソースブロックに対応するFEC符号化ブロックを形成する。
配信装置20は、たとえば図4の(A)に示すソースブロックを構成するRTPパケット、および図4の(B)に示すFEC符号化ブロックを構成するFECパケットを、それぞれ異なるポート番号を付与した別々のストリームに含めて番組受信装置40へ送信する。
番組受信装置40は、上記RTPパケットおよび上記FECパケットを受信すると、まず、FECパケットのヘッダを参照することにより、FEC方式、ソースブロックのサイズおよびFEC符号化ブロックのサイズを取得する。そして、番組受信装置40は、取得したブロックの大きさに基づいて、図4の(C)に示すソースブロック、および図4の(D)に示すFEC符号化ブロックを再生する。
番組受信装置40は、図4の(C)に示すソースブロックを再生する際に、RTP11およびRTP13の間のRTPパケットが欠損していることを検出する。このような場合においても、番組受信装置40は、図4の(C)に示すソースブロックにおいて「欠損1」により示される位置に対応する列に属するRTPパケット、および当該列に対応するFECパケットに基づいて、欠損したRTPパケットを復元する。
具体的には、番組受信装置40は、図4の(E)に示すように、RTPパケットが欠損した列に属するRTP02、RTP07、RTP17およびRTP22の各ビットストリングおよび当該列に対応するFECパケットであるFEC02のビットストリングに対して排他的論理和を計算する。計算した排他的論理和は、欠損したRTP12のビットストリングと同じであるので、番組受信装置40は、計算した排他的論理和に基づいて、欠損したRTPパケットであるRTP12を復元する。
上記のようなソースブロックおよび当該ソースブロックに対応するFEC符号化ブロックに基づいて、RTPパケットの欠損の検出処理および欠損したRTPパケットの復元処理を、以下、FECデコードと称する。
番組受信装置40は、FECデコードを行った、RTP01からRTP25までのRTPパケットから取得したTTSパケットに基づいて、番組の画像を再生する。
なお、番組受信装置40は、FECデコードを完了するより以前に、RTPパケットを次の処理へ移すことは好ましくない。番組受信装置40は、ソースブロックにおいて、たとえば1行目に属するRTPパケットを復元するためには、当該RTPパケットと同一列に属するRTPパケット全てが到着するまで待たなければならない。
従って、番組受信装置40は、最終行に属するRTPパケットが到着するより以前に到着したRTPパケットを次の処理へ移すことはできない。
また、番組受信装置40は、ソースブロックにおいて、たとえば最終行に属するRTPパケットを復元するためには、当該RTPパケットと同一列のRTPパケット全てが必要となるので、最終行に属するRTPパケットが到着するより以前に、当該RTPパケットと同一列のRTPパケットを次の処理へ移すことはできない。
従って、番組受信装置40は、RTPパケットの欠損の有無に関わらず、FECデコードが完了するまでは、RTPパケットを次の処理へ移すことができない。また、番組受信装置40は、RTPパケットの複製を作成することにより、FECデコード処理を行いながらRTPパケットを次の処理へ移すことも考えられるが、RTPパケットを複製するために余分なメモリが必要となるので、好ましくない。
[トリック再生時においてRTPパケットの欠損補償を行う際に生ずる問題点]
図5は、本発明の実施の形態に係るIフレームの画像データおよびソースブロックの対応関係の一例を示す図である。
非特許文献1によれば、VODにおいてトリック再生を行う方式として、通常TS方式およびIフレームTS方式が定められている。通常TS方式は、配信装置において予め早送り再生用または巻き戻し再生用に符号化処理したストリームを準備しておき、番組受信装置の要求に応じて、早送り再生用または巻き戻し再生用に準備したストリームをMPEG2-TSのフォーマットを用いて配信処理する方式である。
また、IフレームTS方式は、上述したように、番組受信装置からの要求毎にMPEG2-TSのフォーマットからIフレームに対応するTSパケットを抽出し、抽出したTSパケットを番組受信装置へ送信する。この際、配信装置は、番組受信装置が要求する倍速値で番組受信装置においてIフレームを再生できるように、Iフレームの画像データを送信する時間間隔を調節する。
しかしながら、配信装置が、Iフレームの画像データを送信する時間間隔を調節した場合においても、ある1つのIフレームの画像データが複数のソースブロックに分散されたり、また、複数のIフレームの画像データがある1つのソースブロックに含まれてしまったりすると、番組受信装置においてIフレームを適切な倍速値で再生させることができなくなる場合がある。
具体的には、配信装置が、たとえば図5の(A)示すようにIフレーム1からIフレーム5までの5つのIフレームを番組受信装置へ送信する場合を想定する。Iフレームの画像データのデータサイズは、当該Iフレームに含まれる画像に応じて変化するので、上記5つのIフレームの画像データのデータサイズはそれぞれ異なる。また、非特許文献1により定められるFEC方式では、ソースブロックのサイズおよびFEC符号化ブロックのサイズは、少なくとも同一ストリーム内では固定されている。
従って、配信装置は、たとえば図5の(B)に示すソースブロック1からソースブロック3までの3個のソースブロックに、上記5つのIフレームの画像データを含める。また、配信装置は、上記3個のソースブロックにそれぞれ対応する、図5の(C)に示すFEC符号化ブロック1からFEC符号化ブロック3までの3個のFEC符号化ブロックを作成する。
図5の(B)に示すように、Iフレーム2の画像データは、ソースブロック1およびソースブロック2に分散する。また、Iフレーム4およびIフレーム5の画像データは、ソースブロック3に含まれる。
配信装置は、Iフレーム1からIフレーム5までを、適切な時間間隔で順番に番組受信装置へ送信する。また、配信装置は、あるソースブロック1に含まれるデータを全て送信した後、概ねソースブロック2に含まれるデータを全て送信し終えるまでに、FEC符号化ブロック1を番組受信装置へ送信する。配信装置は、FEC符号化ブロック2およびFEC符号化ブロック3についても、同様のタイミングで番組受信装置へ送信する。
番組受信装置は、ソースブロック1に含まれるパケットおよびFEC符号化ブロック1に含まれるパケットを全て受信したタイミングにおいて、パケットの消失の検出を行い、必要に応じて欠損補償を行う。そして、番組受信装置は、ソースブロック1に含まれるIフレーム1をデコードし、表示装置において再生させる。一方、Iフレーム2は、Iフレーム2の画像データの一部がソースブロック2に分散しているので、上記タイミングではデコードできない。
Iフレーム1は、番組受信装置がIフレーム2の一部を受信し終えた後にデコードされるので、Iフレーム1が表示装置において再生されるタイミングは、適切なタイミングより遅れることになる。
次に、番組受信装置は、ソースブロック2に含まれるパケットおよびFEC符号化ブロック2に含まれるパケットを全て受信したタイミングにおいて、パケットの消失の検出を行い、必要に応じて欠損補償を行う。そして、番組受信装置は、Iフレーム2の画像データを全て取得したので、上記タイミングにおいてIフレーム2をデコードし、表示装置において再生させる。また、番組受信装置は、Iフレーム3の画像データも全て取得したので、Iフレーム2に続いてIフレーム3をデコードし、表示装置において再生させる。
Iフレーム2は、番組受信装置がIフレーム3を受信し終えた後にデコードされるので、Iフレーム2が表示装置において再生されるタイミングは、適切なタイミングより遅れることになる。また、Iフレーム3は、Iフレーム2に続いて再生されるので、Iフレーム2を再生してからIフレーム3を再生するまでの時間間隔は、適切な時間間隔より短い時間間隔となってしまう。
次に、番組受信装置は、ソースブロック3に含まれるパケットおよびFEC符号化ブロック3に含まれるパケットを全て受信したタイミングにおいて、パケットの消失の検出を行い、必要に応じて欠損補償を行う。そして、番組受信装置は、上記タイミングにおいてソースブロック3に含まれるIフレーム4をデコードし、表示装置において再生させる。また、番組受信装置は、Iフレーム5の画像データも全て取得したので、Iフレーム4に続いてIフレーム5をデコードし、表示装置において再生させる。
Iフレーム4は、番組受信装置がIフレーム5を受信し終えた後にデコードされるので、Iフレーム4が表示装置において再生されるタイミングは、適切なタイミングより遅れることになる。また、Iフレーム5は、Iフレーム4に続いて再生されるので、Iフレーム4を再生してからIフレーム5を再生するまでの時間間隔は、適切な時間間隔より短い時間間隔となってしまう。
上記のように、番組受信装置は、配信装置から受信した画像データを、受信したタイミングまたは受信したタイミングより遅れたタイミングで表示装置において再生してしまうので、表示装置においてフレームが再生される時間間隔が長くなったり短くなったりする問題が発生してしまう。
これにより、番組受信装置を操作するユーザは、たとえば番組受信装置に2倍速の早送り再生させても、2倍速より早くなったり遅くなったりする、再生速度の不安定な早送り再生を視聴する。
本発明の実施の形態における配信装置20では、図5の(D)に示す5つのIフレームを、図5の(E)および(F)に示すように、各Iフレームに1個のソースブロックおよび1個のFEC符号化ブロックを対応させる構成により、上記問題を解決する。
[配信装置の構成]
図6は、本発明の実施の形態に係る配信装置の構成を示す図である。
図6を参照して、配信装置(画像データ送信装置)20は、番組配信制御部21と、ストリーム作成部22と、記憶部23と、RTPパケット作成部24と、FECパケット作成部(ソースブロック作成部および復元用パケット作成部)25と、通信部26とを備える。なお、記憶部23は、配信装置20の外部に設けられていてもよい。
通信部28は、インターネット等のネットワーク11を介して番組受信装置40とパケットの送受信を行う。
記憶部23は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置であり、番組の情報を含むストリームを保持する。
番組配信制御部21は、番組の情報の配信の制御を行う。具体的には、番組配信制御部21は、たとえばある番組の再生要求を通信部28経由で番組受信装置40から受信すると、当該番組の再生命令をストリーム作成部22へ出力する。
また、番組配信制御部21は、ある倍速値での早送り再生または巻き戻し再生等のトリック再生の要求を通信部28経由で番組受信装置40から受信すると、当該倍速値でのトリック再生命令をストリーム作成部22へ出力する。
ストリーム作成部22は、番組配信制御部21から再生命令を受けると、受けた再生命令に対応する番組を含む、MPEG2−TS形式のストリームを記憶部23から読み出す。そして、ストリーム作成部22は、読み出したストリームに基づいて、IPによる配信に適した配信用ストリームを作成する。
より詳細には、ストリーム作成部22は、読み出したストリームからTSパケットを取得する。そして、ストリーム作成部22は、取得したTSパケットがデコードタイミング調整用のヌルパケットである場合、当該ヌルパケットを削除する。また、ストリーム作成部22は、取得したTSパケットがヌルパケットでない場合、当該TSパケットにタイムスタンプ情報を付加することによりTTSパケットへ変換する。そして、ストリーム作成部22は、上記TTSパケットをRTPパケット作成部24へ出力する。
また、ストリーム作成部22は、番組配信制御部21からある倍速値でのトリック再生命令を受けると、受けたトリック再生命令の示す倍速値で画像データを送信するために、以下の処理を行う。すなわち、ストリーム作成部22は、トリック再生に対応する番組のストリームにおいて、たとえば早送り再生を行う場合、トリック再生を開始する位置より時間的に後方におけるIフレームの画像データの開始位置および終了位置を特定する。当該Iフレームの画像データの開始位置および終了位置の検出処理については、後述する。
ストリーム作成部22は、当該Iフレームの画像データの開始位置および終了位置に基づいて、当該Iフレームの画像データを含むTSパケットを記憶部23から取得する。そして、ストリーム作成部22は、取得したTSパケットおよび取得したTSパケットに対応するPSI情報をRTPパケット作成部24へ出力する。
この際、ストリーム作成部22は、取得したTSパケットおよび当該Iフレームの対応関係を明確にするために、以下の処理を行ってもよい。すなわち、ストリーム作成部22は、たとえば取得したTSパケットにおける先頭および最後のTSパケットの位置を示すバイトオフセット情報を含む対応用テーブルを作成し、作成した対応用テーブルと当該取得したTSパケットとをRTPパケット作成部24へ出力してもよい。また、ストリーム作成部22は、取得したTSパケットをTTSパケットへ変換しなくてもよい。
そして、ストリーム作成部22は、当該Iフレームの次のIフレームについても同様の処理を行うことにより、次のIフレームに対応するTSパケットを記憶部23から取得し、取得したTSパケットを、上記倍速値に適したタイミングでRTPパケット作成部24へ出力する。ストリーム作成部22は、上記処理を後続のIフレームに対して順次行い、Iフレームの画像データを含むTSパケットを上記倍速値に適したタイミングでRTPパケット作成部24へ出力する。
RTPパケット作成部24は、分割された基本画像データまたは関連画像データを、複数の分割パケットである複数のRTPパケットに含める。具体的には、RTPパケット作成部24は、ストリーム作成部22から通常再生用のIフレーム、PフレームまたはBフレームのいずれかの画像データを含むTTSパケットを受けると、受けたTTSパケットをRTPパケットのペイロードに含めることによりRTPパケットを作成する。この際、RTPパケット作成部24は、たとえばRTPパケットのペイロードに7個ずつTTSパケットを含め、RTPパケットヘッダにシーケンス番号をパケット作成順に付与する。そして、RTPパケット作成部24は、作成したRTPパケットをFECパケット作成部25へ出力する。
また、RTPパケット作成部24は、ストリーム作成部22からトリック再生用のTSパケットおよび対応用テーブルを受けると、受けた対応用テーブルに含まれるバイトオフセット情報に基づいて、当該TSパケットおよびIフレームの対応関係を把握にする。そして、RTPパケット作成部24は、当該TSパケットをIフレーム毎にまとめる。
次に、RTPパケット作成部24は、Iフレーム毎にまとめられたTSパケットをRTPパケットのペイロードに含めることにより、Iフレームとの対応関係が明確なRTPパケットを作成する。この際、RTPパケット作成部24は、たとえばRTPパケットのペイロードに7個ずつTSパケットを含め、RTPパケットヘッダにシーケンス番号をパケット作成順に付与する。そして、RTPパケット作成部24は、作成した複数のRTPパケットすなわち複数の分割パケットをIフレーム毎にFECパケット作成部25へ出力する。
FECパケット作成部25は、RTPパケット作成部から通常再生用のRTPパケットを受けると、受けたRTPパケットを用いて、たとえば非特許文献1に記載されている技術によりソースブロックを作成する。そして、FECパケット作成部25は、作成したソースブロックの各列に属するRTPパケットに基づいて、所定のFECパケットを作成する。FECパケット作成部25は、作成したFECパケットをまとめることにより、FEC符号化ブロックを作成する。
また、FECパケット作成部25は、トリック再生用のRTPパケットをIフレーム毎に受けると、受けたRTPパケットを用いて1または複数のソースブロックをIフレーム毎に作成する。そして、FECパケット作成部25は、作成した1または複数のソースブロックの各列に属するRTPパケットに基づいて、所定のFECパケットを作成する。FECパケット作成部25は、作成したFECパケットをまとめることにより、FEC符号化ブロックを作成する。
より詳細には、FECパケット作成部25は、Iフレーム毎にまとめられたRTPパケットを受けると、受けたRTPパケットの個数に応じて、たとえばPro−MPEG 1D FEC方式に用いるFEC符号化ブロックのサイズを動的に変化させることにより、1つのIフレームに対して1個のソースブロックおよび1個のFEC符号化ブロックを作成する。これにより、FECパケット作成部25は、ソースブロックのデータサイズがIフレーム毎にまとめられたRTPパケットの総データ量となるように調整する。
図7は、本発明の実施の形態に係るFEC符号化ブロックのサイズを動的に変化させる場合におけるソースブロックおよびFEC符号化ブロックの一例を示す図である。
図7を参照して、具体的には、FECパケット作成部25は、1つのIフレームの画像データを含むRTPパケットとして、たとえば図7の(A)に示すRTP01からRTP25までの25個のRTPパケットをRTPパケット作成部24から受けると、図7の(B)に示す5行5列のソースブロックを作成する。
次に、FECパケット作成部25は、たとえば1列目に属するRTP01からRTP21までの5個のRTPパケットに基づいて、図7の(C)に示すFECパケットであるFEC01を作成する。そして、FECパケット作成部25は、2列目以降も順次計算を行い、FEC01からFEC05までのFEC符号化ブロックを作成する。
また、FECパケット作成部25は、次の1つのIフレームの画像データを含むRTPパケットとして、たとえば図7の(D)に示すRTP51からRTP86までの36個のRTPパケットをRTPパケット作成部24から受けると、図7の(E)に示す6行6列のソースブロックを作成する。
次に、FECパケット作成部25は、たとえば1列目に属するRTP51からRTP81までの6個のRTPパケットに基づいて、図7の(F)に示すFECパケットであるFEC51を作成する。そして、FECパケット作成部25は、2列目以降も順次計算を行い、FEC51からFEC56までのFEC符号化ブロックを作成する。
これにより、FECパケット作成部25は、1つのIフレームに対して1個のソースブロックおよび1個のFEC符号化ブロックを作成する。
なお、FECパケット作成部25は、Pro−MPEG 1D FEC方式に用いるFEC符号化ブロックのサイズに上限があり、上限サイズのFEC符号化ブロックに対応するソースブロックにおいても1つのIフレームに対応するRTPパケットを収容できない場合、以下の処理を行ってもよい。
すなわち、FECパケット作成部25は、FEC符号化ブロックを複数の同じサイズのFEC符号化ブロックに分割し、分割したFEC符号化ブロックに対応する複数のソースブロックを作成することにより当該RTPパケットを収容する。
この際、FECパケット作成部25は、上記複数のソースブロックに収容できない余剰のRTPパケットが生じた場合、余剰のRTPパケットの総データ量に応じて、ソースブロックのデータサイズを調整する。換言すると、FECパケット作成部25は、余剰のRTPパケットが生じた場合、サイズの大きさを調整したFEC符号化ブロックに対応するソースブロックを作成することにより当該余剰のRTPパケットを収容する。
図8は、本発明の実施の形態に係るFEC符号化ブロックのサイズに上限がある場合におけるソースブロックおよびFEC符号化ブロックの一例を示す図である。
図8を参照して、たとえばFEC符号化ブロックのサイズの上限が4であり、かつ当該FEC符号化ブロックに対応するソースブロックのサイズが4行4列である場合を想定する。
FECパケット作成部25は、1つのIフレームの画像データを含むRTPパケットとして、たとえば図8の(A)に示すRTP01からRTP25までの25個のRTPパケットをRTPパケット作成部24から受けると、図8の(B)に示す4行4列のソースブロックを作成し、当該ソースブロックにおいてRTP01からRTP16までの16個のRTPパケットを収容する。
次に、FECパケット作成部25は、図8の(B)に示すソースブロックの1列目に属するRTP01からRTP13までの4個のRTPパケットに基づいて、図8の(D)に示すFECパケットであるFEC11を作成する。そして、FECパケット作成部25は、2列目以降も順次計算を行い、FEC11からFEC14までのFEC符号化ブロックを作成する。
また、FECパケット作成部25は、図8の(B)に示すソースブロックに収容できなかったRTP17からRTP25までの9個のRTPパケットを収容するために、FEC符号化ブロックのサイズを3に変更することにより、上記9個のRTPパケットを収容する。
すなわち、FECパケット作成部25は、図8の(C)に示す3行3列のソースブロックを作成し、当該ソースブロックにおいてRTP17からRTP25までの9個のRTPパケットを収容する。
次に、FECパケット作成部25は、図8の(C)に示すソースブロックの1列目に属するRTP17からRTP23までの3個のRTPパケットに基づいて、図8の(E)に示すFECパケットであるFEC15を作成する。そして、FECパケット作成部25は、2列目以降も順次計算を行い、FEC15からFEC17までのFEC符号化ブロックを作成する。
また、FECパケット作成部25は、次の1つのIフレームの画像データを含むRTPパケットとして、たとえば図8の(F)に示すRTP51からRTP86までの36個のRTPパケットをRTPパケット作成部24から受けると、図8の(G)および(H)に示す4行4列のソースブロックを2個作成し、当該2個のソースブロックにおいてRTP51からRTP82までの32個のRTPパケットを収容する。
次に、FECパケット作成部25は、図8の(G)に示すソースブロックの1列目に属するRTP51からRTP63までの4個のRTPパケットに基づいて、図8の(J)に示すFECパケットであるFEC61を作成する。そして、FECパケット作成部25は、2列目以降も順次計算を行い、FEC61からFEC64までのFEC符号化ブロックを作成する。
また、FECパケット作成部25は、たとえば図8の(H)に示すソースブロックについても同様の処理を行い、図8の(K)に示すFEC65からFEC68までのFEC符号化ブロックを作成する。
また、FECパケット作成部25は、図8の(G)および(H)に示すソースブロックに収容できなかったRTP83からRTP86までの4個のRTPパケットを収容するために、FEC符号化ブロックのサイズを2に変更することにより、上記4個のRTPパケットを収容する。
すなわち、FECパケット作成部25は、図8の(I)に示す2行2列のソースブロックを作成し、当該ソースブロックにおいてRTP83からRTP86までの4個のRTPパケットを収容する。
次に、FECパケット作成部25は、図8の(I)に示すソースブロックの1列目に属するRTP83およびRTP85の2個のRTPパケットに基づいて、図8の(L)に示すFECパケットであるFEC69を作成する。そして、FECパケット作成部25は、2列目も同様に計算を行い、FEC69およびFEC70のFEC符号化ブロックを作成する。
これにより、FECパケット作成部25は、FEC符号化ブロックのサイズに上限がある場合における、1つのIフレームに対応するソースブロックおよびFEC符号化ブロックを作成する。
また、FECパケット作成部25は、Pro−MPEG 1D FEC方式に用いるFEC符号化ブロックのサイズが固定され、また、上記FEC符号化ブロックに対応してソースブロックのサイズも固定されている場合において、以下の処理を行ってもよい。すなわち、FECパケット作成部25は、1つのIフレームに対応するRTPパケットを受けると、受けたRTPパケットの総データ量が上記ソースブロックのデータサイズに満たないときには、受けたRTPパケットに加えて、ヌルデータを含むヌルパケットをパディングしたRTPパケットを当該ソースブロックに含める。
換言すると、FECパケット作成部25は、1つのIフレームに対応するRTPパケットを受けると、受けたRTPパケットの個数が上記ソースブロックのサイズに満たないときには、受けたRTPパケットに加えて、ヌルパケットをパディングしたRTPパケットを当該ソースブロックに含める。
図9は、本発明の実施の形態に係るFEC符号化ブロックのサイズを変更できない場合におけるソースブロックおよびFEC符号化ブロックの一例を示す図である。
図9を参照して、非特許文献1に記載されているように、FEC符号化ブロックのサイズが10に固定され、かつ当該FEC符号化ブロックに対応するソースブロックのサイズが10行10列に固定されている場合を想定する。
FECパケット作成部25は、1つのIフレームの画像データを含むRTPパケットとして、たとえば図9の(A)に示すRTP01からRTP25までの25個のRTPパケットをRTPパケット作成部24から受けると、図9の(B)に示す10行10列のソースブロックを作成し、当該ソースブロックにおいてRTP01からRTP25までの25個のRTPパケットを収容する。
この際、上記25個のRTPパケットをソースブロックに収容しても、当該ソースブロックに収容できる個数である100には満たない。このため、FECパケット作成部25は、図9の(B)においてNULLで示す、ヌルパケットをパディングしたRTPパケットを75個作成し、作成した75個のRTPパケットを当該ソースブロックに含める。
次に、FECパケット作成部25は、図9の(B)に示すソースブロックの1列目に属するRTP01からRTP21までの3個のRTPパケットおよびヌルパケットをパディングした7個のRTPパケットに基づいて、図9の(C)に示すFECパケットであるFEC21を作成する。そして、FECパケット作成部25は、2列目以降も順次計算を行い、FEC21からFEC30までのFEC符号化ブロックを作成する。
また、FECパケット作成部25は、次の1つのIフレームの画像データを含むRTPパケットとして、たとえば図9の(D)に示すRTP51からRTP86までの36個のRTPパケットをRTPパケット作成部24から受けると、図9の(E)に示す10行10列のソースブロックを作成し、当該ソースブロックにおいてRTP51からRTP86までの36個のRTPパケットを収容する。
この際、上記36個のRTPパケットをソースブロックに収容しても、当該ソースブロックに収容できる個数である100には満たない。このため、FECパケット作成部25は、図9の(E)においてNULLで示す、ヌルパケットをパディングしたRTPパケットを64個作成し、作成した64個のRTPパケットを当該ソースブロックに含める。
次に、FECパケット作成部25は、図9の(E)に示すソースブロックの1列目に属するRTP51からRTP81までの4個のRTPパケットおよびヌルパケットをパディングした6個のRTPパケットに基づいて、図9の(F)に示すFECパケットであるFEC71を作成する。そして、FECパケット作成部25は、2列目以降も順次計算を行い、FEC71からFEC80までのFEC符号化ブロックを作成する。
これにより、FECパケット作成部25は、FEC符号化ブロックのサイズが固定されている場合における、1つのIフレームに対応するソースブロックおよびFEC符号化ブロックを作成する。
そして、FECパケット作成部25は、作成したFEC符号化ブロックに含まれるFECパケットおよびソースブロックに含まれるRTPパケットを、通信部26を介してたとえば番組受信装置40へ送信する。
[配信装置におけるトリック再生処理動作]
配信装置20は、以下に示す各フローチャートの各ステップを図示しないメモリから読み出して実行する。このプログラムは、外部からインストールすることができる。このインストールされるプログラムは、たとえば記録媒体に格納された状態で流通する。
図10は、本発明の実施の形態に係る配信装置におけるトリック再生処理を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
図10を参照して、まず、配信装置20は、選択された番組の、ある倍速値での早送り再生または巻き戻し再生等のトリック再生の要求を番組受信装置40から受信する。
次に、配信装置20は、たとえば早送り再生を行う場合、選択された番組のストリームに含まれるTSパケットにおいて、トリック再生を開始する位置から後方へ直近のIフレームを探索する。次に、配信装置20は、Iフレームの画像データの開始位置を含むTSパケットおよび当該画像データの終了位置を含むTSパケットを特定する(ステップS102)。上記開始位置および上記終了位置の検出処理については後述する。
次に、配信装置20は、上記開始位置を含むTSパケットから上記終了位置を含むTSパケットまでのTSパケットを複数のRTPパケットに収容する(ステップS104)。
次に、配信装置20は、上記複数のRTPパケットに基づいて、Iフレーム毎にソースブロックを作成する(ステップS106)。ソースブロックの作成処理については後述する。
次に、配信装置20は、上記ソースブロックに対応するFEC符号化ブロックを作成する(ステップS108)。ソースブロックに対応するFEC符号化ブロックの作成処理については後述する。
次に、配信装置20は、上記ソースブロックに含まれる複数のRTPパケット、および上記FEC符号化ブロックに含まれる複数のFECパケットを、たとえば異なるポート番号を用いることにより、別々のストリームで番組受信装置40へ送信する(ステップS110)。
次に、配信装置20は、トリック再生を継続する場合(ステップS112でYES)、ステップS102において特定したIフレームの、次のIフレームを探索する。
また、配信装置20は、トリック再生を継続しない場合(ステップS112でNO)、トリック再生処理動作を終了する。
以上の動作により、配信装置20における、IフレームTS方式によるトリック再生処理が行われる。
なお、配信装置20は、上記処理において早送り再生を行ったが、巻き戻し再生を行ってもよい。巻き戻し再生の場合、ストリーム作成部22は、上記ステップS102において、トリック再生を開始する位置から前方へ直近のIフレームを探索する。
そして、配信装置20は、上記ステップS112においてトリック再生を継続する場合、ステップS102において特定したIフレームの、前のIフレームを探索する。これにより、配信装置20は、選択された番組の巻き戻し再生を行うことができる。
[Iフレームの画像データの開始位置および終了位置の検出動作]
図11は、本発明の実施の形態に係る配信装置におけるIフレームの検出処理を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
図11を参照して、まず、ストリーム作成部22は、たとえば早送り再生を行う場合、選択された番組のストリームに含まれるTSパケットにおいて、トリック再生を開始する位置から後方へ直近のIフレームを探索する。また、ストリーム作成部22は、たとえば巻き戻し再生を行う場合、選択された番組のストリームに含まれるTSパケットにおいて、トリック再生を開始する位置から前方へ直近のIフレームを探索する。
次に、ストリーム作成部22は、PIDが0x0000であるPATパケットを探索し、探索したPATパケットにおいて選択された番組のPMTパケットのPIDを取得する。次に、ストリーム作成部22は、取得したPIDに基づいてPMTパケットを特定し、特定したPMTパケットを解析する(ステップS152)。
次に、ストリーム作成部22は、PMTパケットを解析することにより、選択された番組の画像を含むビデオTSパケットのPIDを取得する(ステップS154)。
次に、ストリーム作成部22は、たとえばPMTパケットにおけるstream_typeに基づいて、ストリームに含まれる番組の画像のエンコード種別を取得する(ステップS156)。
次に、ストリーム作成部22は、上記エンコード種別がMPEG2である場合(ステップS158でYES)、スタートコードプレフィックスである0x000001に、picture_start_codeを示す0x00を付加したスタートコードのビット列を、ストリームにおいて探索することによりフレームの開始位置を取得する(ステップS160)。
次に、ストリーム作成部22は、上記フレームに対応するスタートコードの最上位ビットから42ビット目から44ビット目までの3ビットに含まれるpicture_coding_typeを参照する。picture_coding_typeのビット列が001の場合、上記フレームに含まれる画像はIピクチャとなるので、上記フレームはIフレームとなる。次に、ストリーム作成部22は、参照したpicture_coding_typeのビット列が001の場合、上記フレームの開始位置を記録する(ステップS162)。
次に、ストリーム作成部22は、上記開始位置から更に後方へスタートコードのビット列を探索することにより、上記フレームの次のフレームの開始位置を取得し、当該次のフレームの開始位置の直前を、上記フレームの終端位置として記録する(ステップS164)。
一方、ストリーム作成部22は、上記エンコード種別がH.264/AVCである場合(ステップS158でNO)、スタートコードプレフィックスである0x000001のビット列をストリームにおいて探索する(ステップS166)。
次に、ストリーム作成部22は、スタートコードプレフィックスに続くNAL(Network Abstraction Layer)ユニットがAU(Access Unit)デリミタであるNALユニットを探索する(ステップS168)。
次に、ストリーム作成部22は、AUデリミタを検出すると、検出したAUデリミタに含まれるprimary_pic_typeを参照し、参照したprimary_pic_typeが00bである場合、当該AUデリミタに続くNALユニットに含まれる画像はIスライスであるので、当該AUデリミタの位置をIフレームの開始位置として記録する(ステップS170)。
次に、ストリーム作成部22は、上記Iフレームの開始位置から更に後方へスタートコードプレフィックスおよびAUデリミタを探索することにより、上記Iフレームの次のフレームの開始位置を取得し、当該次のフレームの開始位置の直前を、上記Iフレームの終端位置として記録する(ステップS172)。
以上の動作により、ストリーム作成部22は、Iフレームの開始位置および終端位置に基づいて、当該Iフレームを含むTSパケットを特定する。
[FEC符号化ブロックのサイズを動的に変化させる場合]
図12は、本発明の実施の形態に係るFEC符号化ブロックのサイズを動的に変化させる場合におけるFEC符号化ブロックおよびソースブロックを作成する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
図12を参照して、まず、FECパケット作成部25は、RTPパケット作成部24から1つのIフレームに対応する複数のRTPパケットを受ける。
次に、FECパケット作成部25は、RTPパケット作成部24から受けたRTPパケットの個数をカウントする(ステップS202)。
次に、FECパケット作成部25は、カウントしたRTPパケットの個数に応じて、FEC符号化ブロックのサイズを決定する(ステップS204)。
次に、FECパケット作成部25は、決定したFEC符号化ブロックのサイズに応じたソースブロックを作成し、作成したソースブロックに上記RTPパケットを収容する(ステップS206)。
次に、FECパケット作成部25は、作成したソースブロックの各列に含まれるRTPパケットに基づいて、FECパケットを作成する(ステップS208)。
次に、FECパケット作成部25は、作成したFECパケットに基づいてFEC符号化ブロックを作成する(ステップS210)。
以上の動作により、1つのIフレームに対応する複数のRTPパケットを1個のソースブロックに含め、当該ソースブロックに対応する1個のFEC符号化ブロックを作成する処理が行われる。
[FEC符号化ブロックのサイズに上限がある場合]
図13は、発明の実施の形態に係るFEC符号化ブロックのサイズに上限がある場合におけるFEC符号化ブロックおよびソースブロックを作成する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
図13を参照して、まず、FECパケット作成部25は、RTPパケット作成部24から1つのIフレームに対応する複数のRTPパケットを受ける。
次に、FECパケット作成部25は、RTPパケット作成部24から受けたRTPパケットの個数をカウントする(ステップS302)。
次に、FECパケット作成部25は、カウントしたRTPパケットの個数がFEC符号化ブロックの上限サイズに対応するソースブロックにおいても収容できない場合(ステップS304でYES)、複数の等サイズのFEC符号化ブロックに対応するソースブロックにおいて、上記RTPパケットを収容するために必要なFEC符号化ブロックのサイズおよび個数を決定する(ステップS306)。
この際、上記FEC符号化ブロックのサイズおよび個数が限定されることはないが、以下のように設定される場合が好ましい。すなわち、カウントしたRTPパケットの個数から、上記サイズのFEC符号化ブロックに対応するソースブロックに収容できるRTPパケットの個数に、FEC符号化ブロックの上記個数を乗じた値を差し引いた値が、上記ソースブロックに収容できるRTPパケットの個数を超えない。
次に、FECパケット作成部25は、上記サイズおよび上記個数のFEC符号化ブロックに対応するソースブロックにおいて、RTPパケットが完全に収容されない場合、上記サイズを余剰のRTPパケットに対応できるサイズへ変更する(ステップS308)。
一方、FECパケット作成部25は、カウントしたRTPパケットの個数がFEC符号化ブロックの上限サイズに対応するソースブロックにおいて収容できる場合(ステップS304でNO)、カウントしたRTPパケットの個数に応じてFEC符号化ブロックのサイズを決定する(ステップS310)。
次に、FECパケット作成部25は、決定したFEC符号化ブロックのサイズおよび個数に応じたソースブロックを作成し、作成したソースブロックにRTPパケットを収容する(ステップS312)。
次に、FECパケット作成部25は、作成したソースブロックの各列に含まれるRTPパケットに基づいて、FECパケットを作成する(ステップS314)。
次に、FECパケット作成部25は、作成したFECパケットに基づいてFEC符号化ブロックを作成する(ステップS316)。
以上の動作により、1つのIフレームに対応する複数のRTPパケットを等サイズのソースブロックおよび変更したサイズのソースブロックに含め、当該ソースブロックに対応するFEC符号化ブロックを作成する処理が行われる。
[FEC符号化ブロックのサイズが固定されている場合]
図14は、発明の実施の形態に係るFEC符号化ブロックのサイズを変更できない場合におけるFEC符号化ブロックおよびソースブロックを作成する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
図14を参照して、まず、FECパケット作成部25は、RTPパケット作成部24から1つのIフレームに対応する複数のRTPパケットを受ける。
次に、FECパケット作成部25は、FEC符号化ブロックのサイズに応じたソースブロックを作成し、作成したソースブロックにRTPパケットを収容する(ステップS402)。
次に、FECパケット作成部25は、RTPパケット作成部24から受けたRTPパケットの個数が上記ソースブロックに収容できる個数に満たない場合、ヌルパケットをパディングしたRTPパケットを当該ソースブロックに含めることにより、上記ソースブロックを完全に埋める(ステップS404)。
次に、FECパケット作成部25は、作成したソースブロックの各列に含まれるRTPパケットに基づいて、FECパケットを作成する(ステップS406)。
次に、FECパケット作成部25は、作成したFECパケットに基づいてFEC符号化ブロックを作成する(ステップS408)。
以上の動作により、必要に応じてヌルパケットをパディングしたRTPパケットと共に、1つのIフレームに対応する複数のRTPパケットを固定されたサイズのソースブロックに含め、当該ソースブロックに対応するFEC符号化ブロックを作成する処理が行われる。
このような構成により、非特許文献1に記載されている仕様に適応させた上で、1個のソースブロックにおいて、2つ以上のIフレームの画像データが含まれることを防ぐことができる。これにより、番組受信装置40は、非特許文献1に記載されている仕様通りに運用することにより、上記ソースブロックに含まれるRTPパケットおよび上記ソースブロックに対応するFEC符号化ブロックに含まれるFECパケットに基づいて、上記RTPパケットの復元処理を行った後、1つのIフレームを作成することができる。
ところで、配信装置20は、IフレームTS方式によりトリック再生に対応する番組の情報を送信する場合、当該番組の情報を適切なタイミングでデコードするためのタイミング情報を送信せずに、指定された倍速値でのトリック再生が受信側の装置において可能となるような時間間隔で、番組の情報を受信側の装置へ送信する。受信側の装置は、配信装置20から番組の情報を受信したタイミングで、当該番組の情報をデコードすることにより、当該倍速値でのトリック再生を実現する。
しかしながら、トリック再生時において、受信側の装置が受信したパケットのFECを用いた復元処理を行うと、以下の問題が発生する場合がある。すなわち、受信側の装置は、復元処理が完了するまで受信したパケットをデコードすることができないので、配信装置20から受信したパケットに含まれる番組の情報をデコードするタイミングは、復元処理のタイミングにより遅れてしまう場合がある。
すなわち、受信側の装置は、受信したパケットに含まれる番組の情報を、当該パケットを受信したタイミングでデコードすることができない。このため、配信装置20が、指定された倍速値でのトリック再生が受信側の装置において可能となるような時間間隔で番組の情報を送信しても、受信側の装置では、番組の情報を当該時間間隔で再生することができなくなってしまう。
これに対して、本発明の実施の形態に係る画像データ送信装置では、FECパケット作成部25は、送信すべきIフレームの画像データと、PフレームまたはBフレームの画像データとが分割された、複数のRTPパケットをソースブロックとしてまとめる。そして、FECパケット作成部25は、番組受信装置40において上記ソースブロックを復元するためのFECパケットを、上記ソースブロックに基づいて作成する。FECパケット作成部25は、Iフレームの画像データを選択的に送信する場合には、1つのソースブロックに含めるIフレームの画像データのRTPパケットを、1つのIフレームの画像データに対応するRTPパケットに制限する。
このような構成により、1つのソースブロックに含められるIフレームの画像データのRTPパケットが1つのIフレームの画像データに対応するので、1つのソースブロックにおいて2つ以上のIフレームの画像データが含まれることによる処理の遅延を防ぐことができる。
これにより、再生するためのタイミング情報が配信装置20により送信されない場合においても、指定された倍速値でのトリック再生が可能となるような時間間隔でIフレームの画像データを送信することにより、番組受信装置40では、上記Iフレームの画像データを当該時間間隔で再生することができる。
また、本発明の実施の形態に係る画像データ送信装置では、FECパケット作成部25は、Iフレームの画像データを選択的に送信する場合には、1つのソースブロックとなる複数のRTPパケットが、1つのIフレームの画像データに対応する複数のRTPパケットになるように、ソースブロックのデータサイズを調整する。
このような構成により、1つのIフレームの画像データに対して、1つのソースブロックを対応させることができる。これにより、1つのソースブロックにおいて、たとえばヌルパケットのような余分なデータが含まれないので、余分なデータの処理による負担の増加、およびネットワーク11におけるRTPパケットの送信に必要な帯域の増大を防ぐことができる。
また、番組受信装置40は、上記Iフレームを作成する際に、前に受信したソースブロックまたは次に受信するソースブロックを参照する必要がないので、Iフレームの作成処理を簡素化することができる。
また、本発明の実施の形態に係る画像データ送信装置では、ソースブロックのデータサイズが固定値に設定され、FECパケット作成部25は、Iフレームの画像データを選択的に送信する場合であって、1つの前記Iフレームの画像データに対応するRTPパケットの総データ量が上記固定値に満たないときには、RTPパケット、およびヌルデータを含むパケットをソースブロックとしてまとめる。
このような構成により、Iフレームの画像データに対応するRTPパケットの総データ量毎にソースブロックのデータサイズを変更する必要がないので、配信装置20におけるソースブロックの作成処理を簡素化することができる。
また、番組受信装置40は、一定のデータサイズのソースブロックを取り扱う。これにより、番組受信装置40は、受信する度に上記ソースブロックのデータサイズを取得し、取得したデータサイズに応じて処理のアルゴリズムを変更する必要がない。すなわち、番組受信装置40は、所定のデータサイズに対応した所定の処理を用意するだけでよいので、処理のアルゴリズムを簡素化することができる。
また、本発明の実施の形態に係る画像データ送信装置では、FECパケット作成部25は、1つのIフレームの画像データに対応するRTPパケットの総データ量がソースブロックの最大データサイズを超える場合には、1つのIフレームの画像データに対応するRTPパケットを1または複数のソースブロックに含め、余ったRTPパケットを含めるソースブロックのデータサイズを、余ったRTPパケットの総データ量に応じて調整する。
このような構成により、ソースブロックにデータサイズの上限がある場合においても、1つのIフレームの画像データを1または複数のソースブロックに収容することができる。
また、余ったRTPパケットを含めるソースブロックのデータサイズを、余ったRTPパケットの総データ量に応じて調整するので、たとえばヌルパケットのような余分なパケットを含める必要がない。これにより、たとえばネットワーク11において画像データの送信に使用される帯域が、余分なパケットを送信することにより増加してしまうことを防ぐことができる。
また、たとえばヌルパケットのような余分なパケットがソースブロックに含まれないので、番組受信装置40は、たとえば復元処理において、余分なパケットを処理することによる負担の増加を防ぐことができる。
また、本発明の実施の形態に係る画像データ送信装置では、基本画像データはIフレーム(Intra-coded Frame)の画像データであり、前記関連画像データはPフレーム(Predicted Frame)またはBフレーム(Bi-directional Predicted Frame)の画像データであり、配信装置20は、Iフレームの画像データを選択的に送信することにより、Iフレームの画像データの受信側の装置においてトリック再生を可能とする。
このような構成により、番組受信装置40は、配信装置20から受信したIフレームの画像データに基づいてトリック再生に用いるIフレームを作成する際、作成したIフレームの表示時間が長くなったり、短くなったりすることなく、トリック再生を行うことができる。すなわち、番組受信装置40は、IフレームTS方式に従ったトリック再生を、指定した倍速値で行うことができる。
なお、本発明の実施の形態に係る画像データ送信装置は、MPEG2−TS規格に従うストリームの処理を行なう構成であるとしたが、これに限定するものではない。他の規格に従うストリームの処理を行なう構成であってもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 番組配信システム
11 ネットワーク
12 表示装置
20 配信装置(画像データ送信装置)
21 番組配信制御部
22 ストリーム作成部
23 記憶部
24 RTPパケット作成部
25 FECパケット作成部(ソースブロック作成部および復元用パケット作成部)
26 通信部
40 番組受信装置

Claims (7)

  1. 基本画像を示す基本画像データ、および前記基本画像データを参照することにより作成される関連画像データを送信するための画像データ送信装置であって、
    送信すべき前記基本画像データおよび前記関連画像データが分割された、複数の分割パケットをソースブロックとしてまとめるためのソースブロック作成部と、
    前記基本画像データおよび前記関連画像データの受信側の装置において前記ソースブロックを復元するための復元用パケットを、前記ソースブロックに基づいて作成するための復元用パケット作成部とを備え、
    前記ソースブロック作成部は、前記基本画像データを選択的に送信する場合には、1つの前記ソースブロックに含める前記基本画像データの前記分割パケットを、1つの前記基本画像データに対応する前記分割パケットに制限する、画像データ送信装置。
  2. 前記ソースブロック作成部は、前記基本画像データを選択的に送信する場合には、1つの前記ソースブロックとなる前記分割パケットが、1つの前記基本画像データに対応する前記分割パケットになるように、前記ソースブロックのデータサイズを調整する、請求項1に記載の画像データ送信装置。
  3. 前記ソースブロックのデータサイズが固定値に設定され、
    前記ソースブロック作成部は、前記基本画像データを選択的に送信する場合であって、1つの前記基本画像データに対応する前記分割パケットの総データ量が前記固定値に満たないときには、前記分割パケット、およびヌルデータを含むパケットを前記ソースブロックとしてまとめる、請求項1に記載の画像データ送信装置。
  4. 前記ソースブロック作成部は、1つの前記基本画像データに対応する前記分割パケットの総データ量が前記ソースブロックの最大データサイズを超える場合には、1つの前記基本画像データに対応する前記分割パケットを1または複数の前記ソースブロックに含め、余った前記分割パケットを含める前記ソースブロックのデータサイズを、余った前記分割パケットの総データ量に応じて調整する、請求項2または請求項3に記載の画像データ送信装置。
  5. 前記基本画像データはIフレーム(Intra-coded Frame)の画像データであり、前記関連画像データはPフレーム(Predicted Frame)またはBフレーム(Bi-directional Predicted Frame)の画像データであり、
    前記画像データ送信装置は、前記基本画像データを選択的に送信することにより、前記基本画像データの受信側の装置においてトリック再生を可能とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像データ送信装置。
  6. 基本画像を示す基本画像データ、および前記基本画像データを参照することにより作成される関連画像データを送信するための画像データ送信装置における画像データ送信方法であって、
    送信すべき前記基本画像データおよび前記関連画像データが分割された、複数の分割パケットをソースブロックとしてまとめるステップと、
    前記基本画像データおよび前記関連画像データの受信側の装置において前記ソースブロックを復元するための復元用パケットを、前記ソースブロックに基づいて作成するステップとを含み、
    前記ソースブロックとしてまとめるステップにおいては、前記基本画像データを選択的に送信する場合には、1つの前記ソースブロックに含める前記基本画像データの前記分割パケットを、1つの前記基本画像データに対応する前記分割パケットに制限する、画像データ送信方法。
  7. 基本画像を示す基本画像データ、および前記基本画像データを参照することにより作成される関連画像データを送信するための画像データ送信装置において用いられる画像データ送信プログラムであって、
    コンピュータに、
    送信すべき前記基本画像データおよび前記関連画像データが分割された、複数の分割パケットをソースブロックとしてまとめるステップと、
    前記基本画像データおよび前記関連画像データの受信側の装置において前記ソースブロックを復元するための復元用パケットを、前記ソースブロックに基づいて作成するステップとを実行させるためのプログラムであり、
    前記ソースブロックとしてまとめるステップにおいては、前記基本画像データを選択的に送信する場合には、1つの前記ソースブロックに含める前記基本画像データの前記分割パケットを、1つの前記基本画像データに対応する前記分割パケットに制限する、画像データ送信プログラム。



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