JP2002075868A - 薄膜製造装置および薄膜製造方法 - Google Patents
薄膜製造装置および薄膜製造方法Info
- Publication number
- JP2002075868A JP2002075868A JP2000253245A JP2000253245A JP2002075868A JP 2002075868 A JP2002075868 A JP 2002075868A JP 2000253245 A JP2000253245 A JP 2000253245A JP 2000253245 A JP2000253245 A JP 2000253245A JP 2002075868 A JP2002075868 A JP 2002075868A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- target
- thin film
- substrate
- silicon
- species
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 毒性の強いガスを用いず、欠陥の極めて少な
い高純度な膜を形成する。 【解決手段】 加熱した触媒体を用いて基板51上に薄
膜を形成する薄膜製造装置1であって、成膜が行われる
処理室11と、基板51を載置するもので処理室11内
に設けた基板ホルダ12と、形成しようとする薄膜の主
成分となる材料で構成されかつ基板51側を開放した中
空部16Aを有するもので基板ホルダ12に載置される
基板51に対向する処理室11内に設けたターゲット1
6と、ターゲット16の中空部16A内に設けた触媒体
19と、その中空部16A内にガスを供給するガス供給
部21とを備えたものである。
い高純度な膜を形成する。 【解決手段】 加熱した触媒体を用いて基板51上に薄
膜を形成する薄膜製造装置1であって、成膜が行われる
処理室11と、基板51を載置するもので処理室11内
に設けた基板ホルダ12と、形成しようとする薄膜の主
成分となる材料で構成されかつ基板51側を開放した中
空部16Aを有するもので基板ホルダ12に載置される
基板51に対向する処理室11内に設けたターゲット1
6と、ターゲット16の中空部16A内に設けた触媒体
19と、その中空部16A内にガスを供給するガス供給
部21とを備えたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜製造装置およ
び薄膜製造方法に関し、詳しくは触媒CVD法を実施す
る薄膜製造装置および薄膜製造方法に関する。
び薄膜製造方法に関し、詳しくは触媒CVD法を実施す
る薄膜製造装置および薄膜製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体薄膜の製造には、減圧CVD法、
常圧CVD法、プラズマCVD法、ECRプラズマCV
D法、マイクロ波プラズマCVD、誘導結合型プラズマ
CVD、MOCVD、光CVD等の種々のCVD法が提
案され、実施されている。これらの従来のCVD法によ
る半導体薄膜の成膜では良質な高純度膜を製造すること
ができる。また、半導体薄膜の製造には、スパッタリン
グがある。
常圧CVD法、プラズマCVD法、ECRプラズマCV
D法、マイクロ波プラズマCVD、誘導結合型プラズマ
CVD、MOCVD、光CVD等の種々のCVD法が提
案され、実施されている。これらの従来のCVD法によ
る半導体薄膜の成膜では良質な高純度膜を製造すること
ができる。また、半導体薄膜の製造には、スパッタリン
グがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
各種CVD法による半導体薄膜の製造では、モノシラン
(SiH4 )、アルシン(AsH3 )、ホスフィン(P
H3 )等の極めて毒性の強いガスを用いる必要があっ
た。また、スパッタリングでは、成膜された膜がスパッ
タ作用によってたたかれるために欠陥の極めて少ない高
純度な膜を形成することは非常に困難であった。
各種CVD法による半導体薄膜の製造では、モノシラン
(SiH4 )、アルシン(AsH3 )、ホスフィン(P
H3 )等の極めて毒性の強いガスを用いる必要があっ
た。また、スパッタリングでは、成膜された膜がスパッ
タ作用によってたたかれるために欠陥の極めて少ない高
純度な膜を形成することは非常に困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた薄膜製造装置および薄膜製造方法
である。
決するためになされた薄膜製造装置および薄膜製造方法
である。
【0005】本発明の第1の薄膜製造装置は、成膜が行
われる処理室と、成膜される基板が載置されるもので前
記処理室内に備えた基板ホルダと、形成しようとする薄
膜の主成分となる材料で構成されてかつ前記基板側が開
放された中空部を有するもので前記基板ホルダに載置さ
れる基板に対向する前記処理室内に設けたターゲット
と、前記ターゲットの中空部内に設けた触媒体と、前記
ターゲットの中空部内にガスを供給するガス供給部とを
備えたものである。
われる処理室と、成膜される基板が載置されるもので前
記処理室内に備えた基板ホルダと、形成しようとする薄
膜の主成分となる材料で構成されてかつ前記基板側が開
放された中空部を有するもので前記基板ホルダに載置さ
れる基板に対向する前記処理室内に設けたターゲット
と、前記ターゲットの中空部内に設けた触媒体と、前記
ターゲットの中空部内にガスを供給するガス供給部とを
備えたものである。
【0006】上記第1の薄膜製造装置では、触媒体を加
熱し、この加熱した触媒体によってガス供給部より供給
されたガスの少なくとも一部を接触分解反応もしくは熱
分解反応させて活性種を生成する。そして、その活性種
を、形成しようとする薄膜の主成分となる材料で構成さ
れたターゲットに接触させて、このターゲット表面を化
学的にエッチングする。それによって、ターゲットを構
成する元素を含むガスを発生させる。このターゲットを
構成する元素を含むガスの少なくとも一部を再び、加熱
されている触媒体に接触させて、接触分解反応もしくは
熱分解反応させて堆積種もしくは堆積種の前駆体を生成
する。この前駆体生成した堆積種もしくは堆積種の前駆
体を原料種として基板上に薄膜を形成する。もしくは、
ターゲットを構成する元素を含むガスを堆積種として基
板上に薄膜を形成する。もしくは、前駆体を生成した堆
積種もしくは堆積種の前駆体を原料種として、およびタ
ーゲットを構成する元素を含むガスを堆積種として基板
上に薄膜を形成する。
熱し、この加熱した触媒体によってガス供給部より供給
されたガスの少なくとも一部を接触分解反応もしくは熱
分解反応させて活性種を生成する。そして、その活性種
を、形成しようとする薄膜の主成分となる材料で構成さ
れたターゲットに接触させて、このターゲット表面を化
学的にエッチングする。それによって、ターゲットを構
成する元素を含むガスを発生させる。このターゲットを
構成する元素を含むガスの少なくとも一部を再び、加熱
されている触媒体に接触させて、接触分解反応もしくは
熱分解反応させて堆積種もしくは堆積種の前駆体を生成
する。この前駆体生成した堆積種もしくは堆積種の前駆
体を原料種として基板上に薄膜を形成する。もしくは、
ターゲットを構成する元素を含むガスを堆積種として基
板上に薄膜を形成する。もしくは、前駆体を生成した堆
積種もしくは堆積種の前駆体を原料種として、およびタ
ーゲットを構成する元素を含むガスを堆積種として基板
上に薄膜を形成する。
【0007】したがって、第1の薄膜製造装置では、基
板上に形成する半導体薄膜の原料としてターゲットを用
いるため、原料ガスとして、モノシラン(SiH4 )、
ジシラン(Si2 H6 )、アルシン(AsH3 )、ホス
フィン(PH3 )、ジボラン(B2 H6 )等の有毒ガス
を用いる必要がない。そのため、生産の安全性が向上す
る。また、有毒物質の除外設備が最小限のものですみ、
大幅なコストの低減が実現される。
板上に形成する半導体薄膜の原料としてターゲットを用
いるため、原料ガスとして、モノシラン(SiH4 )、
ジシラン(Si2 H6 )、アルシン(AsH3 )、ホス
フィン(PH3 )、ジボラン(B2 H6 )等の有毒ガス
を用いる必要がない。そのため、生産の安全性が向上す
る。また、有毒物質の除外設備が最小限のものですみ、
大幅なコストの低減が実現される。
【0008】さらに、ターゲットを構成する元素を含む
ガスを触媒体により接触分解反応させ、堆積種もしくは
堆積種の前駆体を生成し、それを原料種として基板上に
堆積して薄膜を製造するので、成膜した膜をスパッタす
ることがないため、物理的スパッタリングよりも高品
質、高純度の膜が得られる。また、成膜中、プラズマを
発生させないため、プラズマによる下地および成膜され
た膜へのダメージがない。また、CVD法と比較して、
大面積基板への成膜が容易になる。さらに、ターゲット
にリンをドープしたシリコン膜、ホウ素をドープしたシ
リコン膜、リンおよびホウ素をドープしたシリコン膜等
を用いることによって、リンをドープしたシリコン膜、
ホウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素をド
ープしたシリコン膜等が容易に形成される。
ガスを触媒体により接触分解反応させ、堆積種もしくは
堆積種の前駆体を生成し、それを原料種として基板上に
堆積して薄膜を製造するので、成膜した膜をスパッタす
ることがないため、物理的スパッタリングよりも高品
質、高純度の膜が得られる。また、成膜中、プラズマを
発生させないため、プラズマによる下地および成膜され
た膜へのダメージがない。また、CVD法と比較して、
大面積基板への成膜が容易になる。さらに、ターゲット
にリンをドープしたシリコン膜、ホウ素をドープしたシ
リコン膜、リンおよびホウ素をドープしたシリコン膜等
を用いることによって、リンをドープしたシリコン膜、
ホウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素をド
ープしたシリコン膜等が容易に形成される。
【0009】本発明の第2の薄膜製造装置は、成膜を行
う処理室と、成膜される基板が載置されるもので前記処
理室内に備えた基板ホルダと、形成しようとする薄膜の
主成分となる材料で構成された板状体からなるもので前
記基板ホルダに載置される基板に対向する前記処理室内
に設けたターゲットと、前記ターゲットと前記基板ホル
ダに載置される基板との間に設けた触媒体と、前記処理
室の内部にガスを供給するガス供給部とを備えたもので
ある。
う処理室と、成膜される基板が載置されるもので前記処
理室内に備えた基板ホルダと、形成しようとする薄膜の
主成分となる材料で構成された板状体からなるもので前
記基板ホルダに載置される基板に対向する前記処理室内
に設けたターゲットと、前記ターゲットと前記基板ホル
ダに載置される基板との間に設けた触媒体と、前記処理
室の内部にガスを供給するガス供給部とを備えたもので
ある。
【0010】上記第2の薄膜製造装置では、触媒体を加
熱し、この加熱した触媒体によってガス供給部より供給
されたガスの少なくとも一部を接触分解反応もしくは熱
分解反応させて活性種を生成する。そして、その活性種
を、形成しようとする薄膜の主成分となる材料で構成さ
れたターゲットに接触させて、このターゲット表面を化
学的にエッチングする。それによって、ターゲットを構
成する元素を含むガスを発生させる。このターゲットを
構成する元素を含むガスの少なくとも一部を再び、加熱
されている触媒体により接触分解反応させて堆積種もし
くは堆積種の前駆体を生成する。この前駆体を生成した
堆積種もしくは堆積種の前駆体を原料種として基板上に
薄膜を形成する。もしくは、ターゲットを構成する元素
を含むガスを堆積種として基板上に薄膜を形成する。も
しくは、前駆体生成した堆積種もしくは堆積種の前駆体
を原料種として、およびターゲットを構成する元素を含
むガスを堆積種として基板上に薄膜を形成する。
熱し、この加熱した触媒体によってガス供給部より供給
されたガスの少なくとも一部を接触分解反応もしくは熱
分解反応させて活性種を生成する。そして、その活性種
を、形成しようとする薄膜の主成分となる材料で構成さ
れたターゲットに接触させて、このターゲット表面を化
学的にエッチングする。それによって、ターゲットを構
成する元素を含むガスを発生させる。このターゲットを
構成する元素を含むガスの少なくとも一部を再び、加熱
されている触媒体により接触分解反応させて堆積種もし
くは堆積種の前駆体を生成する。この前駆体を生成した
堆積種もしくは堆積種の前駆体を原料種として基板上に
薄膜を形成する。もしくは、ターゲットを構成する元素
を含むガスを堆積種として基板上に薄膜を形成する。も
しくは、前駆体生成した堆積種もしくは堆積種の前駆体
を原料種として、およびターゲットを構成する元素を含
むガスを堆積種として基板上に薄膜を形成する。
【0011】したがって、第2の薄膜製造装置では、基
板上に形成する半導体薄膜の原料としてターゲットを用
いるため、原料ガスとして、モノシラン(SiH4 )、
ジシラン(Si2 H6 )、アルシン(AsH3 )、ホス
フィン(PH3 )、ジボラン(B2 H6 )等の有毒ガス
を用いる必要がない。そのため、生産の安全性が向上す
る。また、有毒物質の除外設備が最小限のものですみ、
大幅なコストの低減が実現される。
板上に形成する半導体薄膜の原料としてターゲットを用
いるため、原料ガスとして、モノシラン(SiH4 )、
ジシラン(Si2 H6 )、アルシン(AsH3 )、ホス
フィン(PH3 )、ジボラン(B2 H6 )等の有毒ガス
を用いる必要がない。そのため、生産の安全性が向上す
る。また、有毒物質の除外設備が最小限のものですみ、
大幅なコストの低減が実現される。
【0012】さらに、ターゲットを構成する元素を含む
ガスを触媒体により接触分解反応させ、堆積種もしくは
堆積種の前駆体を生成し、それを原料種として基板上に
堆積して薄膜を製造するので、成膜された膜をスパッタ
することがないため、物理的スパッタリングよりも高品
質、高純度の膜が得られる。また、成膜中、プラズマを
発生させないため、プラズマによる下地および成膜され
た膜へのダメージがない。また、CVD法と比較して、
大面積基板への成膜が容易になる。また、ターゲットに
リンをドープしたシリコン膜、ホウ素をドープしたシリ
コン膜、リンおよびホウ素をドープしたシリコン膜等を
用いることによって、リンをドープしたシリコン膜、ホ
ウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素をドー
プしたシリコン膜等が容易に形成される。
ガスを触媒体により接触分解反応させ、堆積種もしくは
堆積種の前駆体を生成し、それを原料種として基板上に
堆積して薄膜を製造するので、成膜された膜をスパッタ
することがないため、物理的スパッタリングよりも高品
質、高純度の膜が得られる。また、成膜中、プラズマを
発生させないため、プラズマによる下地および成膜され
た膜へのダメージがない。また、CVD法と比較して、
大面積基板への成膜が容易になる。また、ターゲットに
リンをドープしたシリコン膜、ホウ素をドープしたシリ
コン膜、リンおよびホウ素をドープしたシリコン膜等を
用いることによって、リンをドープしたシリコン膜、ホ
ウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素をドー
プしたシリコン膜等が容易に形成される。
【0013】本発明の第1の薄膜製造方法は、触媒体を
加熱する工程と、前記加熱した触媒体によって供給ガス
の少なくとも一部を接触分解反応もしくは熱分解反応さ
せて活性種を生成する工程と、形成しようとする薄膜の
主成分となる材料で構成されたターゲットに前記生成し
た活性種を接触させて前記ターゲット表面を化学的にエ
ッチングすることによって、前記ターゲットを構成する
元素を含むガスを発生させる工程と、前記ターゲットを
構成する元素を含むガスの少なくとも一部を再び前記加
熱された触媒体により接触分解反応させて堆積種もしく
は堆積種の前駆体を生成する工程と、前駆体生成した堆
積種もしくは堆積種の前駆体を原料種として基板上に薄
膜を形成する工程とを備えたことを特徴としている。
加熱する工程と、前記加熱した触媒体によって供給ガス
の少なくとも一部を接触分解反応もしくは熱分解反応さ
せて活性種を生成する工程と、形成しようとする薄膜の
主成分となる材料で構成されたターゲットに前記生成し
た活性種を接触させて前記ターゲット表面を化学的にエ
ッチングすることによって、前記ターゲットを構成する
元素を含むガスを発生させる工程と、前記ターゲットを
構成する元素を含むガスの少なくとも一部を再び前記加
熱された触媒体により接触分解反応させて堆積種もしく
は堆積種の前駆体を生成する工程と、前駆体生成した堆
積種もしくは堆積種の前駆体を原料種として基板上に薄
膜を形成する工程とを備えたことを特徴としている。
【0014】上記第1の薄膜製造方法では、ターゲット
表面を化学的にエッチングすることによって、前記ター
ゲットを構成する元素を含むガスを発生させ、そのガス
の少なくとも一部を再び前記加熱された触媒体により接
触分解反応させて堆積種もしくは堆積種の前駆体を生成
し、それを原料種として基板上に薄膜を形成することか
ら、半導体薄膜を製造する場合には、半導体薄膜の主成
分となる材料で構成されたターゲットを用いることによ
って、原料ガスとして、モノシラン(SiH4)、ジシ
ラン(Si2 H6 )、アルシン(AsH3 )、ホスフィ
ン(PH3 )、ジボラン(B2 H6 )等の有毒ガスを用
いる必要がなくなる。そのため、生産の安全性が向上す
る。また、有毒物質の除外設備が最小限のものですみ、
大幅なコストの低減が実現される。
表面を化学的にエッチングすることによって、前記ター
ゲットを構成する元素を含むガスを発生させ、そのガス
の少なくとも一部を再び前記加熱された触媒体により接
触分解反応させて堆積種もしくは堆積種の前駆体を生成
し、それを原料種として基板上に薄膜を形成することか
ら、半導体薄膜を製造する場合には、半導体薄膜の主成
分となる材料で構成されたターゲットを用いることによ
って、原料ガスとして、モノシラン(SiH4)、ジシ
ラン(Si2 H6 )、アルシン(AsH3 )、ホスフィ
ン(PH3 )、ジボラン(B2 H6 )等の有毒ガスを用
いる必要がなくなる。そのため、生産の安全性が向上す
る。また、有毒物質の除外設備が最小限のものですみ、
大幅なコストの低減が実現される。
【0015】さらに、ターゲットを構成する元素を含む
ガスを触媒体により接触分解反応させ、堆積種もしくは
堆積種の前駆体を生成し、それを原料種として基板上に
堆積して薄膜を製造するため、成膜した膜をスパッタリ
ングすることはない。そのため、物理的スパッタリング
よりも高品質、高純度の膜が得られる。また、成膜中、
プラズマを発生させないため、プラズマによる下地およ
び成膜された膜へのダメージがない。また、CVD法と
比較して、大面積基板への成膜が容易になる。また、タ
ーゲットにリンをドープしたシリコン膜、ホウ素をドー
プしたシリコン膜、リンおよびホウ素をドープしたシリ
コン膜等を用いることによって、リンをドープしたシリ
コン膜、ホウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホ
ウ素をドープしたシリコン膜等が容易に形成される。
ガスを触媒体により接触分解反応させ、堆積種もしくは
堆積種の前駆体を生成し、それを原料種として基板上に
堆積して薄膜を製造するため、成膜した膜をスパッタリ
ングすることはない。そのため、物理的スパッタリング
よりも高品質、高純度の膜が得られる。また、成膜中、
プラズマを発生させないため、プラズマによる下地およ
び成膜された膜へのダメージがない。また、CVD法と
比較して、大面積基板への成膜が容易になる。また、タ
ーゲットにリンをドープしたシリコン膜、ホウ素をドー
プしたシリコン膜、リンおよびホウ素をドープしたシリ
コン膜等を用いることによって、リンをドープしたシリ
コン膜、ホウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホ
ウ素をドープしたシリコン膜等が容易に形成される。
【0016】本発明の第2の薄膜製造方法は、触媒体を
加熱する工程と、前記加熱した触媒体によって供給ガス
の少なくとも一部を接触分解反応もしくは熱分解反応さ
せて活性種を生成する工程と、形成しようとする薄膜の
主成分となる材料で構成されたターゲットに前記生成し
た活性種を接触させて前記ターゲット表面を化学的にエ
ッチングすることによって、前記ターゲットを構成する
元素を含むガスを発生させる工程と、前記ターゲットを
構成する元素を含むガスを堆積種として基板上に薄膜を
形成する工程とを備えたことを特徴としている。
加熱する工程と、前記加熱した触媒体によって供給ガス
の少なくとも一部を接触分解反応もしくは熱分解反応さ
せて活性種を生成する工程と、形成しようとする薄膜の
主成分となる材料で構成されたターゲットに前記生成し
た活性種を接触させて前記ターゲット表面を化学的にエ
ッチングすることによって、前記ターゲットを構成する
元素を含むガスを発生させる工程と、前記ターゲットを
構成する元素を含むガスを堆積種として基板上に薄膜を
形成する工程とを備えたことを特徴としている。
【0017】上記第2の薄膜製造方法では、ターゲット
表面を化学的にエッチングすることによって、前記ター
ゲットを構成する元素を含むガスを発生させ、そのガス
を堆積種として基板上に薄膜を形成することから、半導
体薄膜を製造する場合には、半導体薄膜の主成分となる
材料で構成されたターゲットを用いることによって、原
料ガスとして、モノシラン(SiH4 )、ジシラン(S
i2 H6 )、アルシン(AsH3 )、ホスフィン(PH
3 )、ジボラン(B2 H6 )等の有毒ガスを用いる必要
がなくなる。そのため、生産の安全性が向上する。ま
た、有毒物質の除外設備が最小限のものですみ、大幅な
コストの低減が実現される。
表面を化学的にエッチングすることによって、前記ター
ゲットを構成する元素を含むガスを発生させ、そのガス
を堆積種として基板上に薄膜を形成することから、半導
体薄膜を製造する場合には、半導体薄膜の主成分となる
材料で構成されたターゲットを用いることによって、原
料ガスとして、モノシラン(SiH4 )、ジシラン(S
i2 H6 )、アルシン(AsH3 )、ホスフィン(PH
3 )、ジボラン(B2 H6 )等の有毒ガスを用いる必要
がなくなる。そのため、生産の安全性が向上する。ま
た、有毒物質の除外設備が最小限のものですみ、大幅な
コストの低減が実現される。
【0018】さらに、ターゲットを構成する元素を含む
ガスを触媒体により接触分解反応させ、堆積種もしくは
堆積種の前駆体を生成し、それを原料種として基板上に
堆積して薄膜を製造するため、成膜した膜はスパッタリ
ングされない。そのため、物理的スパッタリングよりも
高品質、高純度の膜が得られる。また、成膜中、プラズ
マを発生させないため、プラズマによる下地および成膜
された膜へのダメージがない。また、CVD法と比較し
て、大面積基板への成膜が容易になる。また、ターゲッ
トにリンをドープしたシリコン膜、ホウ素をドープした
シリコン膜、リンおよびホウ素をドープしたシリコン膜
等を用いることによって、リンをドープしたシリコン
膜、ホウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素
をドープしたシリコン膜等が容易に形成される。
ガスを触媒体により接触分解反応させ、堆積種もしくは
堆積種の前駆体を生成し、それを原料種として基板上に
堆積して薄膜を製造するため、成膜した膜はスパッタリ
ングされない。そのため、物理的スパッタリングよりも
高品質、高純度の膜が得られる。また、成膜中、プラズ
マを発生させないため、プラズマによる下地および成膜
された膜へのダメージがない。また、CVD法と比較し
て、大面積基板への成膜が容易になる。また、ターゲッ
トにリンをドープしたシリコン膜、ホウ素をドープした
シリコン膜、リンおよびホウ素をドープしたシリコン膜
等を用いることによって、リンをドープしたシリコン
膜、ホウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素
をドープしたシリコン膜等が容易に形成される。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の薄膜製造装置に係
る実施の形態を、図1の主要部概略構成断面図によって
説明する。
る実施の形態を、図1の主要部概略構成断面図によって
説明する。
【0020】図1の(1)に示すように、薄膜製造装置
(触媒CVD装置)1は、処理室11が備えられてい
て、その処理室11の内部には、基板51が載置される
基板ホルダ12が設置されている。この基板ホルダ12
の内部には、基板加熱ヒーター13が設置されている。
この基板加熱ヒーター13は、例えば電気的な発熱体
(例えば、電熱線、電熱板等の抵抗加熱体)で構成され
ていて、処理室11の例えば外部に設置した基板加熱ヒ
ーター電源14が接続されている。
(触媒CVD装置)1は、処理室11が備えられてい
て、その処理室11の内部には、基板51が載置される
基板ホルダ12が設置されている。この基板ホルダ12
の内部には、基板加熱ヒーター13が設置されている。
この基板加熱ヒーター13は、例えば電気的な発熱体
(例えば、電熱線、電熱板等の抵抗加熱体)で構成され
ていて、処理室11の例えば外部に設置した基板加熱ヒ
ーター電源14が接続されている。
【0021】上記処理室1の例えば上部には、例えば基
板ホルダ12に載置される基板51に対向する処理室1
1内上部に位置するように、例えば筒状のターゲットホ
ルダ15が設置されている。このターゲットホルダ15
の内側側面には、基板51側が開口された中空部16A
を有するターゲット16ととして、例えば円筒状のター
ゲットが設置されている。このターゲット16は、基板
51に成膜される膜の主成分からなる物質で構成されて
いるものである。また上記ターゲットホルダ15の側壁
内部には冷却媒体17(例えば冷却水)が循環できる流
路18が形成されている。
板ホルダ12に載置される基板51に対向する処理室1
1内上部に位置するように、例えば筒状のターゲットホ
ルダ15が設置されている。このターゲットホルダ15
の内側側面には、基板51側が開口された中空部16A
を有するターゲット16ととして、例えば円筒状のター
ゲットが設置されている。このターゲット16は、基板
51に成膜される膜の主成分からなる物質で構成されて
いるものである。また上記ターゲットホルダ15の側壁
内部には冷却媒体17(例えば冷却水)が循環できる流
路18が形成されている。
【0022】上記ターゲット16の内側(中空部16A
内)には、触媒体19が設置されている。この触媒体1
9は、例えばコイル状に整形したタングステン線で形成
されていて〔図1の(2)に参照、この(2)図は
(1)図に示したターゲット16、ターゲットホルダ1
5等を下面側より見た状態を上下反転させた斜視断面図
で示した〕、処理室11の例えば外部に設置した触媒体
加熱電源20に接続されている。この触媒体19の形状
は上記形状に限定されることはなく、例えば格子状もし
くは渦巻き状に形成したものであってもよく、またはコ
イル状のものをさらにコイル状、格子状もしくは渦巻き
状に形成したものであってもよい。また、材質は触媒と
なるものであればよく、タングステンに限定はされな
い。
内)には、触媒体19が設置されている。この触媒体1
9は、例えばコイル状に整形したタングステン線で形成
されていて〔図1の(2)に参照、この(2)図は
(1)図に示したターゲット16、ターゲットホルダ1
5等を下面側より見た状態を上下反転させた斜視断面図
で示した〕、処理室11の例えば外部に設置した触媒体
加熱電源20に接続されている。この触媒体19の形状
は上記形状に限定されることはなく、例えば格子状もし
くは渦巻き状に形成したものであってもよく、またはコ
イル状のものをさらにコイル状、格子状もしくは渦巻き
状に形成したものであってもよい。また、材質は触媒と
なるものであればよく、タングステンに限定はされな
い。
【0023】さらにターゲットホルダ15に設置される
ターゲット16内側(中空部16A)に導入ガスを供給
するためのガス導入部21が、処理室11の上部に設置
されている。このガス導入部21は、例えばガス供給部
(図示せず)とそのガス供給部と処理室11とを接続す
るガス導入管(図示せず)とによって構成されている。
なお、ガス導入管には、ガス流量を制御するガス流量制
御部(図示せず)が接続されている。
ターゲット16内側(中空部16A)に導入ガスを供給
するためのガス導入部21が、処理室11の上部に設置
されている。このガス導入部21は、例えばガス供給部
(図示せず)とそのガス供給部と処理室11とを接続す
るガス導入管(図示せず)とによって構成されている。
なお、ガス導入管には、ガス流量を制御するガス流量制
御部(図示せず)が接続されている。
【0024】また処理室11には、その下部に排気装置
(例えば真空ポンプ)(図示せず)に接続された排気管
22が接続されている。したがって、排気装置を稼動す
ることによって、処理室11内のガスは排気管22を通
して処理室11外に排気できる。よって、処理室11内
を真空にすることも可能となっている。なお、本明細書
でいう真空とは工業的真空を意味する。
(例えば真空ポンプ)(図示せず)に接続された排気管
22が接続されている。したがって、排気装置を稼動す
ることによって、処理室11内のガスは排気管22を通
して処理室11外に排気できる。よって、処理室11内
を真空にすることも可能となっている。なお、本明細書
でいう真空とは工業的真空を意味する。
【0025】上記触媒体16の温度は、処理室11に設
けられたビューイングポート(図示せず)を通してパイ
ロメータ(図示せず)などの光学式温度測定装置により
測定される、もしくは、触媒体19の抵抗値を測定する
ことによって、間接的に測定が行われる。
けられたビューイングポート(図示せず)を通してパイ
ロメータ(図示せず)などの光学式温度測定装置により
測定される、もしくは、触媒体19の抵抗値を測定する
ことによって、間接的に測定が行われる。
【0026】また、上記ターゲット16と上記基板ホル
ダ12との間にはシャッター23が設置されている。こ
のシャッター23は基板51上に形成される薄膜の膜厚
の制御に用いるもので、必ずしも必要とするものではな
い。
ダ12との間にはシャッター23が設置されている。こ
のシャッター23は基板51上に形成される薄膜の膜厚
の制御に用いるもので、必ずしも必要とするものではな
い。
【0027】上記ターゲット16は円筒状に形成された
ものを用いたが、例えば筒状であれば、角筒状、長円筒
状等の形状であってもよく、また、基板51側が開放さ
れ他端側が閉塞された筒状体であってもよい。このよう
な形状の場合には、他端側に導入ガスをターゲット16
内に導入するための孔を設けておくことが好ましい。
ものを用いたが、例えば筒状であれば、角筒状、長円筒
状等の形状であってもよく、また、基板51側が開放さ
れ他端側が閉塞された筒状体であってもよい。このよう
な形状の場合には、他端側に導入ガスをターゲット16
内に導入するための孔を設けておくことが好ましい。
【0028】上記第1の薄膜製造装置におけるターゲッ
ト16の形状は、円筒状に限定されることはなく、多角
形の筒状体、長円形の筒状体、半円筒状体、または、基
板51側の一端が開放され他端が閉塞されているような
半筒状体であってもよい。
ト16の形状は、円筒状に限定されることはなく、多角
形の筒状体、長円形の筒状体、半円筒状体、または、基
板51側の一端が開放され他端が閉塞されているような
半筒状体であってもよい。
【0029】また、第1の薄膜製造装置に係る第1の実
施の形態で説明したターゲットホルダ15を処理室11
の上部に複数設けることも可能である。すなわち、複数
のターゲット16を設けることも可能である。
施の形態で説明したターゲットホルダ15を処理室11
の上部に複数設けることも可能である。すなわち、複数
のターゲット16を設けることも可能である。
【0030】上記第1の薄膜製造装置1では、触媒体1
9を加熱し、この加熱した触媒体19によってガス供給
部21より供給されたガスの少なくとも一部を接触分解
反応もしくは熱分解反応させて活性種を生成する。そし
て、その活性種を、形成しようとする薄膜の主成分とな
る材料で構成されたターゲット16に接触させて、この
ターゲット16表面を化学的にエッチングする。それに
よって、ターゲット16を構成する元素を含むガスを発
生させる。このターゲット16を構成する元素を含むガ
スの少なくとも一部を再び、加熱されている触媒体19
により接触分解反応させて堆積種もしくは堆積種の前駆
体を生成する。この前駆体生成した堆積種もしくは堆積
種の前駆体を原料種として基板上に薄膜を形成する。ま
たは、ターゲット16を構成する元素を含むガスを堆積
種として基板51上に薄膜を形成する。
9を加熱し、この加熱した触媒体19によってガス供給
部21より供給されたガスの少なくとも一部を接触分解
反応もしくは熱分解反応させて活性種を生成する。そし
て、その活性種を、形成しようとする薄膜の主成分とな
る材料で構成されたターゲット16に接触させて、この
ターゲット16表面を化学的にエッチングする。それに
よって、ターゲット16を構成する元素を含むガスを発
生させる。このターゲット16を構成する元素を含むガ
スの少なくとも一部を再び、加熱されている触媒体19
により接触分解反応させて堆積種もしくは堆積種の前駆
体を生成する。この前駆体生成した堆積種もしくは堆積
種の前駆体を原料種として基板上に薄膜を形成する。ま
たは、ターゲット16を構成する元素を含むガスを堆積
種として基板51上に薄膜を形成する。
【0031】したがって、第1の薄膜製造装置1では、
基板51上に形成する半導体薄膜の原料としてターゲッ
ト16を用いるため、原料ガスとして、モノシラン(S
iH 4 )、ジシラン(Si2 H6 )、アルシン(AsH
3 )、ホスフィン(PH3 )、ジボラン(B2 H6 )等
の有毒ガスを用いる必要がない。そのため、生産の安全
性が向上する。また、有毒物質の除外設備が最小限のも
のですみ、大幅なコストの低減が実現される。
基板51上に形成する半導体薄膜の原料としてターゲッ
ト16を用いるため、原料ガスとして、モノシラン(S
iH 4 )、ジシラン(Si2 H6 )、アルシン(AsH
3 )、ホスフィン(PH3 )、ジボラン(B2 H6 )等
の有毒ガスを用いる必要がない。そのため、生産の安全
性が向上する。また、有毒物質の除外設備が最小限のも
のですみ、大幅なコストの低減が実現される。
【0032】さらに、ターゲット16を構成する元素を
含むガスを触媒体により接触分解反応させ、堆積種もし
くは堆積種の前駆体を生成し、それを原料種として基板
上51堆積して薄膜を製造するため、物理的スパッタリ
ングよりも高品質、高純度の膜が得られる。また、成膜
中、プラズマを発生させないため、プラズマによる下地
および成膜された膜へのダメージがない。また、CVD
法と比較して、大面積基板への成膜が容易になる。ま
た、ターゲット16にリンをドープしたシリコン膜、ホ
ウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素をドー
プしたシリコン膜等を用いることによって、リンをドー
プしたシリコン膜、ホウ素をドープしたシリコン膜、リ
ンおよびホウ素をドープしたシリコン膜等が容易に形成
される。さらに、ターゲット16に、ゲルマニウム、シ
リコン・ゲルマニウム、カーボン、シリコン・カーバイ
ト等を用いれば、それらの薄膜を容易に成膜することが
できる。
含むガスを触媒体により接触分解反応させ、堆積種もし
くは堆積種の前駆体を生成し、それを原料種として基板
上51堆積して薄膜を製造するため、物理的スパッタリ
ングよりも高品質、高純度の膜が得られる。また、成膜
中、プラズマを発生させないため、プラズマによる下地
および成膜された膜へのダメージがない。また、CVD
法と比較して、大面積基板への成膜が容易になる。ま
た、ターゲット16にリンをドープしたシリコン膜、ホ
ウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素をドー
プしたシリコン膜等を用いることによって、リンをドー
プしたシリコン膜、ホウ素をドープしたシリコン膜、リ
ンおよびホウ素をドープしたシリコン膜等が容易に形成
される。さらに、ターゲット16に、ゲルマニウム、シ
リコン・ゲルマニウム、カーボン、シリコン・カーバイ
ト等を用いれば、それらの薄膜を容易に成膜することが
できる。
【0033】次に、薄膜製造方法に係る第1の実施の形
態として、上記薄膜製造装置1を用いて、シリコン膜を
成膜する方法を、以下に説明する。
態として、上記薄膜製造装置1を用いて、シリコン膜を
成膜する方法を、以下に説明する。
【0034】上記薄膜製造装置1の触媒体19には、前
記図1によって説明したようなコイル状のタングステン
線を用いる。ターゲット16には円筒状のシリコンを用
いた。基板51には石英基板を用いた。導入ガスには水
素を用いた。触媒体19の温度は1800℃、基板51
の温度は300℃に設定した。膜の堆積は、シャッター
23の開閉によって制御し、シャッター23を開放して
から閉じるまでの時間を堆積時間とした。水素の流量は
100cm3 /minとした。その結果、基板51表面
に多結晶シリコン膜を成膜することができた。
記図1によって説明したようなコイル状のタングステン
線を用いる。ターゲット16には円筒状のシリコンを用
いた。基板51には石英基板を用いた。導入ガスには水
素を用いた。触媒体19の温度は1800℃、基板51
の温度は300℃に設定した。膜の堆積は、シャッター
23の開閉によって制御し、シャッター23を開放して
から閉じるまでの時間を堆積時間とした。水素の流量は
100cm3 /minとした。その結果、基板51表面
に多結晶シリコン膜を成膜することができた。
【0035】上記第1の実施の形態における成膜原理
は、以下のように推定される。触媒体19が設置されて
いるターゲット16の内側に導入されたガスは、加熱さ
れた触媒体19表面およびその近傍で分解され、その分
解生成種がターゲット16をエッチングし、そのエッチ
ングにより生成したターゲット16を構成する主成分を
含むガスが直接堆積種となって、基板51表面に到達し
て薄膜を形成する。もしくは、上記エッチングにより生
成したターゲット16を構成する主成分を含むガスが再
び加熱されている触媒体19と接触することにより堆積
種となり、その堆積種が基板51表面に到達して薄膜を
形成する。
は、以下のように推定される。触媒体19が設置されて
いるターゲット16の内側に導入されたガスは、加熱さ
れた触媒体19表面およびその近傍で分解され、その分
解生成種がターゲット16をエッチングし、そのエッチ
ングにより生成したターゲット16を構成する主成分を
含むガスが直接堆積種となって、基板51表面に到達し
て薄膜を形成する。もしくは、上記エッチングにより生
成したターゲット16を構成する主成分を含むガスが再
び加熱されている触媒体19と接触することにより堆積
種となり、その堆積種が基板51表面に到達して薄膜を
形成する。
【0036】次に、本発明の第2の薄膜製造装置に係る
実施の形態を、図2の主要部概略構成断面図によって説
明する。なお、図2では、前記図1によって説明した構
成部品と同様のものには前記図1の構成部品と同一の番
号を付与する。
実施の形態を、図2の主要部概略構成断面図によって説
明する。なお、図2では、前記図1によって説明した構
成部品と同様のものには前記図1の構成部品と同一の番
号を付与する。
【0037】図2の(1)に示すように、第2の薄膜製
造装置(第2の触媒CVD装置)2は、処理室11が備
えられていて、その処理室11の内部には、基板51が
載置される基板ホルダ12が設置されている。この基板
ホルダ12の内部には、基板加熱ヒーター13が設置さ
れている。この基板加熱ヒーター13は、例えば電気的
な発熱体(例えば、電熱線、電熱板等の抵抗加熱体)で
構成されていて、処理室11の例えば外部に設置した基
板加熱ヒーター電源14が接続されている。
造装置(第2の触媒CVD装置)2は、処理室11が備
えられていて、その処理室11の内部には、基板51が
載置される基板ホルダ12が設置されている。この基板
ホルダ12の内部には、基板加熱ヒーター13が設置さ
れている。この基板加熱ヒーター13は、例えば電気的
な発熱体(例えば、電熱線、電熱板等の抵抗加熱体)で
構成されていて、処理室11の例えば外部に設置した基
板加熱ヒーター電源14が接続されている。
【0038】上記処理室11内で基板ホルダ12に対向
するように触媒体31が設置されている。この触媒体3
1は、例えば折れ線状に整形したタングステン線で形成
されていて(図2の(2)に参照)、基板51よりも大
きく形成されている。そして、この触媒体31は、処理
室11の例えば外部に設置した触媒体加熱電源20に接
続されている。この触媒体31の形状は、上記形状に限
定されることはなく、例えば、後に説明するターゲット
32よりも広い領域にわたって形成されているものであ
ればよく、例えば格子状、渦巻き状に形成したものであ
ってもよく、またはコイル状のものを折れ線状、格子
状、渦巻き状に形成したものであってもよい。また、材
質は触媒体となるものであればよく、タングステンに限
定はされない。
するように触媒体31が設置されている。この触媒体3
1は、例えば折れ線状に整形したタングステン線で形成
されていて(図2の(2)に参照)、基板51よりも大
きく形成されている。そして、この触媒体31は、処理
室11の例えば外部に設置した触媒体加熱電源20に接
続されている。この触媒体31の形状は、上記形状に限
定されることはなく、例えば、後に説明するターゲット
32よりも広い領域にわたって形成されているものであ
ればよく、例えば格子状、渦巻き状に形成したものであ
ってもよく、またはコイル状のものを折れ線状、格子
状、渦巻き状に形成したものであってもよい。また、材
質は触媒体となるものであればよく、タングステンに限
定はされない。
【0039】上記触媒体31の温度は、処理室11に設
けられたビューイングポート(図示せず)を通してパイ
ロメータ(図示せず)などの光学式温度測定装置により
測定される、もしくは、触媒体31の抵抗値を測定する
ことによって、間接的に測定が行われる。
けられたビューイングポート(図示せず)を通してパイ
ロメータ(図示せず)などの光学式温度測定装置により
測定される、もしくは、触媒体31の抵抗値を測定する
ことによって、間接的に測定が行われる。
【0040】また、上記触媒体31と上記基板ホルダ1
2との間にはシャッター23が設置されている。このシ
ャッター23は基板51上に形成される薄膜の膜厚の制
御に用いるもので、必ずしも必要とするものではない。
2との間にはシャッター23が設置されている。このシ
ャッター23は基板51上に形成される薄膜の膜厚の制
御に用いるもので、必ずしも必要とするものではない。
【0041】さらに処理室11の例えば上部には、ター
ゲットホルダ33が設置されている。このターゲットホ
ルダ33には、例えば基板ホルダ12に載置される基板
51表面とターゲット32表面とが平行になるようにタ
ーゲット32が設置されている。このターゲット32
は、基板51に成膜される膜の主成分からなる物質で、
例えば円盤状に構成されているものである。またターゲ
ットホルダ33の内部には冷却媒体17(例えば冷却
水)が循環できる流路34が形成されている。
ゲットホルダ33が設置されている。このターゲットホ
ルダ33には、例えば基板ホルダ12に載置される基板
51表面とターゲット32表面とが平行になるようにタ
ーゲット32が設置されている。このターゲット32
は、基板51に成膜される膜の主成分からなる物質で、
例えば円盤状に構成されているものである。またターゲ
ットホルダ33の内部には冷却媒体17(例えば冷却
水)が循環できる流路34が形成されている。
【0042】さらに処理室11の例えば側部には、導入
ガスを処理室11の内部に導入するためのガス導入部2
1が設置されている。このガス導入部21は、例えばガ
ス供給部(図示せず)とそのガス供給部と処理室11と
を接続するガス導入管25とによって構成されている。
なお、ガス導入管25には、ガス流量を制御するガス流
量制御部(図示せず)が接続されている。また処理室1
1には、その下部に排気装置(例えば真空ポンプ)(図
示せず)に接続された排気管22が接続されている。し
たがって、排気装置を稼動することによって、処理室1
1内のガスは排気管22を通して処理室11外に排気で
きる。よって、処理室11内を真空にすることも可能と
なっている。
ガスを処理室11の内部に導入するためのガス導入部2
1が設置されている。このガス導入部21は、例えばガ
ス供給部(図示せず)とそのガス供給部と処理室11と
を接続するガス導入管25とによって構成されている。
なお、ガス導入管25には、ガス流量を制御するガス流
量制御部(図示せず)が接続されている。また処理室1
1には、その下部に排気装置(例えば真空ポンプ)(図
示せず)に接続された排気管22が接続されている。し
たがって、排気装置を稼動することによって、処理室1
1内のガスは排気管22を通して処理室11外に排気で
きる。よって、処理室11内を真空にすることも可能と
なっている。
【0043】上記第2の薄膜製造装置2では、触媒体3
1を加熱し、この加熱した触媒体31によってガス供給
部21より供給されたガスの少なくとも一部を接触分解
反応もしくは熱分解反応させて活性種を生成する。そし
て、その活性種を、形成しようとする薄膜の主成分とな
る材料で構成されたターゲット32に接触させて、この
ターゲット32表面を化学的にエッチングする。それに
よって、ターゲット32を構成する元素を含むガスを発
生させる。このターゲット32を構成する元素を含むガ
スの少なくとも一部を再び、加熱されている触媒体31
により接触分解反応させて堆積種もしくは堆積種の前駆
体を生成する。この前駆体生成した堆積種もしくは堆積
種の前駆体を原料種として基板51上に薄膜を形成す
る。もしくは、ターゲット32を構成する元素を含むガ
スを堆積種として基板51上に薄膜を形成する。もしく
は、前駆体生成した堆積種もしくは堆積種の前駆体を原
料種として、およびターゲット32を構成する元素を含
むガスを堆積種として基板51上に薄膜を形成する。
1を加熱し、この加熱した触媒体31によってガス供給
部21より供給されたガスの少なくとも一部を接触分解
反応もしくは熱分解反応させて活性種を生成する。そし
て、その活性種を、形成しようとする薄膜の主成分とな
る材料で構成されたターゲット32に接触させて、この
ターゲット32表面を化学的にエッチングする。それに
よって、ターゲット32を構成する元素を含むガスを発
生させる。このターゲット32を構成する元素を含むガ
スの少なくとも一部を再び、加熱されている触媒体31
により接触分解反応させて堆積種もしくは堆積種の前駆
体を生成する。この前駆体生成した堆積種もしくは堆積
種の前駆体を原料種として基板51上に薄膜を形成す
る。もしくは、ターゲット32を構成する元素を含むガ
スを堆積種として基板51上に薄膜を形成する。もしく
は、前駆体生成した堆積種もしくは堆積種の前駆体を原
料種として、およびターゲット32を構成する元素を含
むガスを堆積種として基板51上に薄膜を形成する。
【0044】したがって、第2の薄膜製造装置2では、
基板51上に形成する半導体薄膜の原料としてターゲッ
ト32を用いるため、原料ガスとして、モノシラン(S
iH 4 )、ジシラン(Si2 H6 )、アルシン(AsH
3 )、ホスフィン(PH3 )、ジボラン(B2 H6 )等
の有毒ガスを用いる必要がない。そのため、生産の安全
性が向上する。また、有毒物質の除外設備が最小限のも
のですみ、大幅なコストの低減が実現される。
基板51上に形成する半導体薄膜の原料としてターゲッ
ト32を用いるため、原料ガスとして、モノシラン(S
iH 4 )、ジシラン(Si2 H6 )、アルシン(AsH
3 )、ホスフィン(PH3 )、ジボラン(B2 H6 )等
の有毒ガスを用いる必要がない。そのため、生産の安全
性が向上する。また、有毒物質の除外設備が最小限のも
のですみ、大幅なコストの低減が実現される。
【0045】さらに、ターゲット32を構成する元素を
含むガスを触媒体31により接触分解反応させ、堆積種
もしくは堆積種の前駆体を生成し、それを原料種として
基板51上に堆積して薄膜を製造するため、物理的スパ
ッタリングよりも高品質、高純度の膜が得られる。ま
た、成膜中、プラズマを発生させないため、プラズマに
よる下地および成膜された膜へのダメージがない。ま
た、CVD法と比較して、大面積基板への成膜が容易に
なる。また、ターゲットにリンをドープしたシリコン
膜、ホウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素
をドープしたシリコン膜等を用いることによって、リン
をドープしたシリコン膜、ホウ素をドープしたシリコン
膜、リンおよびホウ素をドープしたシリコン膜等が容易
に形成される。さらに、ターゲットに、ゲルマニウム、
シリコン・ゲルマニウム、カーボン、シリコン・カーバ
イト等を用いれば、それらの薄膜を容易に成膜すること
ができる。
含むガスを触媒体31により接触分解反応させ、堆積種
もしくは堆積種の前駆体を生成し、それを原料種として
基板51上に堆積して薄膜を製造するため、物理的スパ
ッタリングよりも高品質、高純度の膜が得られる。ま
た、成膜中、プラズマを発生させないため、プラズマに
よる下地および成膜された膜へのダメージがない。ま
た、CVD法と比較して、大面積基板への成膜が容易に
なる。また、ターゲットにリンをドープしたシリコン
膜、ホウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素
をドープしたシリコン膜等を用いることによって、リン
をドープしたシリコン膜、ホウ素をドープしたシリコン
膜、リンおよびホウ素をドープしたシリコン膜等が容易
に形成される。さらに、ターゲットに、ゲルマニウム、
シリコン・ゲルマニウム、カーボン、シリコン・カーバ
イト等を用いれば、それらの薄膜を容易に成膜すること
ができる。
【0046】次に、薄膜製造方法に係る第2の実施の形
態として、上記薄膜製造装置2を用いて、シリコン膜を
成膜する方法を、以下に説明する。
態として、上記薄膜製造装置2を用いて、シリコン膜を
成膜する方法を、以下に説明する。
【0047】上記薄膜製造装置2の触媒体31には、前
記図2の(2)によって説明したような直径が0.7m
m、全長が5mのタングステン線を折れ線状に加工した
ものを用い、基板51とターゲット32との間に、基板
51に対して平行に設置する。ターゲット32にはシリ
コン板を用いる。基板51には石英基板を用いる。導入
ガスには水素を用いる。触媒体の温度は1800℃、基
板温度は300℃に設定する。膜の堆積は、シャッター
23の開閉によって制御し、シャッター23を開放して
から閉じるまでの時間を堆積時間とした。
記図2の(2)によって説明したような直径が0.7m
m、全長が5mのタングステン線を折れ線状に加工した
ものを用い、基板51とターゲット32との間に、基板
51に対して平行に設置する。ターゲット32にはシリ
コン板を用いる。基板51には石英基板を用いる。導入
ガスには水素を用いる。触媒体の温度は1800℃、基
板温度は300℃に設定する。膜の堆積は、シャッター
23の開閉によって制御し、シャッター23を開放して
から閉じるまでの時間を堆積時間とした。
【0048】例えば、水素の流量は100cm3 /mi
nとし、ガス圧力が0.27Paのとき20分間の堆積
時間で、基板51の表面に60nmの厚さのシリコン膜
(図示せず)が形成された。このシリコン膜の結晶性を
ラマン分光法によって調べた。その結果、図3に示すよ
うに、520cm-3付近に結晶シリコンに基づく鋭い信
号が観察され、ここで得られたシリコン膜が良好な結晶
化度を有する多結晶シリコン膜であることがわかった。
nとし、ガス圧力が0.27Paのとき20分間の堆積
時間で、基板51の表面に60nmの厚さのシリコン膜
(図示せず)が形成された。このシリコン膜の結晶性を
ラマン分光法によって調べた。その結果、図3に示すよ
うに、520cm-3付近に結晶シリコンに基づく鋭い信
号が観察され、ここで得られたシリコン膜が良好な結晶
化度を有する多結晶シリコン膜であることがわかった。
【0049】上記第2の実施の形態における成膜原理
は、以下のように推定される。加熱触媒体表面およびそ
の近傍で水素分子が分解し原子状の水素が生成され、そ
の原子状の水素によってシリコンターゲットがエッチン
グされる。このエッチングによりシリコンと水素との化
合物であるSiHn が生成する。次に、ここで生成した
SiHn が再び加熱されている触媒体31と接触するこ
とにより堆積種となり、その堆積種が基板に到達して膜
が形成される。
は、以下のように推定される。加熱触媒体表面およびそ
の近傍で水素分子が分解し原子状の水素が生成され、そ
の原子状の水素によってシリコンターゲットがエッチン
グされる。このエッチングによりシリコンと水素との化
合物であるSiHn が生成する。次に、ここで生成した
SiHn が再び加熱されている触媒体31と接触するこ
とにより堆積種となり、その堆積種が基板に到達して膜
が形成される。
【0050】次に、薄膜製造方法に係る第3の実施の形
態として、上記薄膜製造装置2を用いて、リンもしくは
ホウ素がドープされたシリコン膜を成膜する方法を、以
下に説明する。
態として、上記薄膜製造装置2を用いて、リンもしくは
ホウ素がドープされたシリコン膜を成膜する方法を、以
下に説明する。
【0051】上記薄膜製造装置2の触媒体31には、前
記図2の(2)によって説明したような直径が0.7m
m、全長が5mのタングステン線を折れ線状に加工した
ものを用いて、基板51とターゲット32との間に、そ
の触媒体31を基板51に対して平行に設置する。ター
ゲット32にはリンをドープしたシリコンを用いた。基
板51には石英基板を用いた。導入ガスには水素を用い
た。触媒体31の温度は1800℃、基板51の温度は
300℃に設定した。膜の堆積は、シャッター23の開
閉によって制御し、シャッター23を開放してから閉じ
るまでの時間を堆積時間とした。水素の流量は100c
m3 /minとし、ガス圧力が0.27Paのとき20
分間の堆積時間で、基板51の表面におよそ60nmの
厚さのリンをドープしたシリコン膜(図示せず)が形成
された。よって、シリコンターゲットを用いて多結晶シ
リコン膜を成膜したときとほぼ同様な成膜速度で、リン
をドープしたシリコン膜を形成することがわかった。
記図2の(2)によって説明したような直径が0.7m
m、全長が5mのタングステン線を折れ線状に加工した
ものを用いて、基板51とターゲット32との間に、そ
の触媒体31を基板51に対して平行に設置する。ター
ゲット32にはリンをドープしたシリコンを用いた。基
板51には石英基板を用いた。導入ガスには水素を用い
た。触媒体31の温度は1800℃、基板51の温度は
300℃に設定した。膜の堆積は、シャッター23の開
閉によって制御し、シャッター23を開放してから閉じ
るまでの時間を堆積時間とした。水素の流量は100c
m3 /minとし、ガス圧力が0.27Paのとき20
分間の堆積時間で、基板51の表面におよそ60nmの
厚さのリンをドープしたシリコン膜(図示せず)が形成
された。よって、シリコンターゲットを用いて多結晶シ
リコン膜を成膜したときとほぼ同様な成膜速度で、リン
をドープしたシリコン膜を形成することがわかった。
【0052】上記同様に、リンをドープしたシリコンタ
ーゲットの代わりに、ホウ素をドープしたシリコンター
ゲットを用いた場合には、ホウ素がドープされたシリコ
ン膜が成膜される。 同様に、ホウ素とリンとをドープ
したシリコンターゲットを用いた場合には、ホウ素とリ
ンとがドープされたシリコン膜が成膜される。
ーゲットの代わりに、ホウ素をドープしたシリコンター
ゲットを用いた場合には、ホウ素がドープされたシリコ
ン膜が成膜される。 同様に、ホウ素とリンとをドープ
したシリコンターゲットを用いた場合には、ホウ素とリ
ンとがドープされたシリコン膜が成膜される。
【0053】また、上記同様に、ゲルマニウム、シリコ
ン・ゲルマニウム、カーボン、シリコン・カーバイト等
をターゲットに用いた場合には、それらの薄膜が容易に
成膜される
ン・ゲルマニウム、カーボン、シリコン・カーバイト等
をターゲットに用いた場合には、それらの薄膜が容易に
成膜される
【0054】次に、薄膜製造方法に係る第4の実施の形
態として、上記薄膜製造装置2を用いて、ガリウムヒ素
薄膜を成膜する方法を、以下に説明する。
態として、上記薄膜製造装置2を用いて、ガリウムヒ素
薄膜を成膜する方法を、以下に説明する。
【0055】上記薄膜製造装置2の触媒体31には、前
記図1の(2)によって説明したような直径が0.7m
m、全長が5mのタングステン線を折れ線状に加工した
ものを用いて、基板51とターゲット32との間に、そ
の触媒体31を基板51に対して平行に設置する。ター
ゲット32にはガリウムヒ素ウエハを用いた。基板51
には石英基板を用いた。導入ガスには水素を用いた。触
媒体31の温度は1800℃、基板51の温度は300
℃に設定した。薄膜の堆積は、シャッター23の開閉に
よって制御し、シャッター23を開放してから閉じるま
での時間を堆積時間とした。水素の流量は100cm3
/minとした。その結果、基板51上にガリウムヒ素
薄膜を成膜できることがわかった。
記図1の(2)によって説明したような直径が0.7m
m、全長が5mのタングステン線を折れ線状に加工した
ものを用いて、基板51とターゲット32との間に、そ
の触媒体31を基板51に対して平行に設置する。ター
ゲット32にはガリウムヒ素ウエハを用いた。基板51
には石英基板を用いた。導入ガスには水素を用いた。触
媒体31の温度は1800℃、基板51の温度は300
℃に設定した。薄膜の堆積は、シャッター23の開閉に
よって制御し、シャッター23を開放してから閉じるま
での時間を堆積時間とした。水素の流量は100cm3
/minとした。その結果、基板51上にガリウムヒ素
薄膜を成膜できることがわかった。
【0056】なお、加熱触媒体を用いて発生させた原子
状水素によりシリコンをエッチングすることは、The Th
ird International Conference on Low Dimensional St
ructures and Devices において発表(Programme & abs
tract book,O33)されている。また、シランガスを導入
してそれを加熱された触媒体に接触させて堆積種を生成
させ、基板上にシリコン膜を形成する方法は、触媒CV
D法(Cat−CVD法もしくはHot−wireCV
D法とも呼ばれる)として研究が進められている。本発
明は、堆積種をエッチングにより生成するためのターゲ
ットを備え、そのターゲットをエッチングすることで生
成された堆積種(例えばSiHn )をターゲットとは別
体の基板表面に堆積させて薄膜(例えばシリコン膜)を
成膜することが特徴である。
状水素によりシリコンをエッチングすることは、The Th
ird International Conference on Low Dimensional St
ructures and Devices において発表(Programme & abs
tract book,O33)されている。また、シランガスを導入
してそれを加熱された触媒体に接触させて堆積種を生成
させ、基板上にシリコン膜を形成する方法は、触媒CV
D法(Cat−CVD法もしくはHot−wireCV
D法とも呼ばれる)として研究が進められている。本発
明は、堆積種をエッチングにより生成するためのターゲ
ットを備え、そのターゲットをエッチングすることで生
成された堆積種(例えばSiHn )をターゲットとは別
体の基板表面に堆積させて薄膜(例えばシリコン膜)を
成膜することが特徴である。
【0057】上記各実施の形態では、触媒体19,31
にタングステン線を用いたが、触媒体19,31には、
例えば、モリブデン、タンタル、ニッケル、白金等の触
媒作用を有する金属単体もしくはそれぞれの金属を主成
分とする合金を用いることも可能である。
にタングステン線を用いたが、触媒体19,31には、
例えば、モリブデン、タンタル、ニッケル、白金等の触
媒作用を有する金属単体もしくはそれぞれの金属を主成
分とする合金を用いることも可能である。
【0058】上記各実施の形態において、ターゲット1
6,31にゲルマニウムターゲットを用いることによっ
て、ゲルマニウム薄膜を成膜することも可能である。ま
た、炭化シリコンのような化合物半導体からなるターゲ
ットを用いれば、化合物半導体薄膜を成膜することが可
能になる。
6,31にゲルマニウムターゲットを用いることによっ
て、ゲルマニウム薄膜を成膜することも可能である。ま
た、炭化シリコンのような化合物半導体からなるターゲ
ットを用いれば、化合物半導体薄膜を成膜することが可
能になる。
【0059】ターゲットホルダ15,33の冷却媒体1
7としては冷却水の他に、液化ガス、空気等も用いるこ
とができる。
7としては冷却水の他に、液化ガス、空気等も用いるこ
とができる。
【0060】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の第1、第
2の薄膜製造装置によれば、基板に対向するように、形
成しようとする薄膜の主成分となる材料で構成されたタ
ーゲットを備え、このターゲットと基板との間に加熱可
能な触媒体を備えていることから、触媒体を加熱するこ
とにより生成した水素原子等の活性種でターゲットを化
学的にエッチングして、ターゲットを構成する元素を含
むガスを発生させることができる。この発生したガスを
堆積種として、もしくは、このガスを再び加熱されてい
る触媒体に接触、反応させて生成した堆積種もしくは堆
積種の前駆体を原料種として、基板上に薄膜を形成する
ことができる。したがって、本発明の第1、第2の薄膜
製造装置では、一般に気相成長による半導体膜形成で用
いられる、モノシラン、ジシラン、アルシン、ホスフィ
ン、ジボラン等の有毒ガスを用いる必要がないため、生
産の安全性が向上する。また、有毒物質の除外設備が最
小限のものですみ、大幅なコストの低減が可能になる。
2の薄膜製造装置によれば、基板に対向するように、形
成しようとする薄膜の主成分となる材料で構成されたタ
ーゲットを備え、このターゲットと基板との間に加熱可
能な触媒体を備えていることから、触媒体を加熱するこ
とにより生成した水素原子等の活性種でターゲットを化
学的にエッチングして、ターゲットを構成する元素を含
むガスを発生させることができる。この発生したガスを
堆積種として、もしくは、このガスを再び加熱されてい
る触媒体に接触、反応させて生成した堆積種もしくは堆
積種の前駆体を原料種として、基板上に薄膜を形成する
ことができる。したがって、本発明の第1、第2の薄膜
製造装置では、一般に気相成長による半導体膜形成で用
いられる、モノシラン、ジシラン、アルシン、ホスフィ
ン、ジボラン等の有毒ガスを用いる必要がないため、生
産の安全性が向上する。また、有毒物質の除外設備が最
小限のものですみ、大幅なコストの低減が可能になる。
【0061】さらに、処理室内は成膜に必要なガス成分
のみが存在するため、物理的スパッタリングよりも高品
質、高純度の膜を得ることができる。また、プラズマ発
生部を持たないため、プラズマによる下地および成膜さ
れた膜へのダメージがない。また、CVD法と比較し
て、大面積基板への成膜が容易にできる。また、ターゲ
ットにリンをドープしたシリコン膜、ホウ素をドープし
たシリコン膜、リンおよびホウ素をドープしたシリコン
膜等を用いることによって、リンをドープしたシリコン
膜、ホウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素
をドープしたシリコン膜等が容易に形成できる。さら
に、ターゲットに、ゲルマニウム、シリコン・ゲルマニ
ウム、カーボン、シリコン・カーバイト等を用いれば、
それらの薄膜を容易に形成することができる。
のみが存在するため、物理的スパッタリングよりも高品
質、高純度の膜を得ることができる。また、プラズマ発
生部を持たないため、プラズマによる下地および成膜さ
れた膜へのダメージがない。また、CVD法と比較し
て、大面積基板への成膜が容易にできる。また、ターゲ
ットにリンをドープしたシリコン膜、ホウ素をドープし
たシリコン膜、リンおよびホウ素をドープしたシリコン
膜等を用いることによって、リンをドープしたシリコン
膜、ホウ素をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素
をドープしたシリコン膜等が容易に形成できる。さら
に、ターゲットに、ゲルマニウム、シリコン・ゲルマニ
ウム、カーボン、シリコン・カーバイト等を用いれば、
それらの薄膜を容易に形成することができる。
【0062】本発明の薄膜製造方法によれば、ターゲッ
トより堆積種もしくは原料種をえているので、半導体薄
膜の製造に、モノシラン、ジシラン、アルシン、ホスフ
ィン、ジボラン等の有毒ガスを用いる必要がない。その
ため、生産の安全性を向上させることができる。また、
有毒物質の除外設備を最小限のものとすることができる
ので、大幅なコストの低減が実現できる。また、成膜時
にスパッタリング作用が起こらないので、物理的スパッ
タリングよりも高品質、高純度の膜が得られる。さら
に、プラズマを発生させないで成膜を行うため、プラズ
マによる下地および成膜された膜へのダメージがなく、
高品質な膜を成膜することができる。さらにCVD法と
比較して、大面積基板への成膜が容易になる。また、異
なる種類の膜を成膜する場合には、ターゲットを変える
だけで、例えば、リンをドープしたシリコン膜、ホウ素
をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素をドープし
たシリコン膜等を容易に形成することができる。また、
ゲルマニウム、シリコン・ゲルマニウム、カーボン、シ
リコン・カーバイト等の薄膜も容易に形成することがで
きる。
トより堆積種もしくは原料種をえているので、半導体薄
膜の製造に、モノシラン、ジシラン、アルシン、ホスフ
ィン、ジボラン等の有毒ガスを用いる必要がない。その
ため、生産の安全性を向上させることができる。また、
有毒物質の除外設備を最小限のものとすることができる
ので、大幅なコストの低減が実現できる。また、成膜時
にスパッタリング作用が起こらないので、物理的スパッ
タリングよりも高品質、高純度の膜が得られる。さら
に、プラズマを発生させないで成膜を行うため、プラズ
マによる下地および成膜された膜へのダメージがなく、
高品質な膜を成膜することができる。さらにCVD法と
比較して、大面積基板への成膜が容易になる。また、異
なる種類の膜を成膜する場合には、ターゲットを変える
だけで、例えば、リンをドープしたシリコン膜、ホウ素
をドープしたシリコン膜、リンおよびホウ素をドープし
たシリコン膜等を容易に形成することができる。また、
ゲルマニウム、シリコン・ゲルマニウム、カーボン、シ
リコン・カーバイト等の薄膜も容易に形成することがで
きる。
【図1】本発明の第1の薄膜製造装置に係る実施の形態
を示す主要部概略構成断面図である。
を示す主要部概略構成断面図である。
【図2】本発明の第2の薄膜製造装置に係る実施の形態
を示す主要部概略構成断面図である。
を示す主要部概略構成断面図である。
【図3】ラマン分光法によるシリコン膜のラマンスペク
トル図である。
トル図である。
1…薄膜製造装置、11…処理室、12…基板ホルダ、
16…ターゲット、16A…中空部、19…ターゲッ
ト、21…ガス供給部、22…排気部、23…シャッタ
ー、51…基板
16…ターゲット、16A…中空部、19…ターゲッ
ト、21…ガス供給部、22…排気部、23…シャッタ
ー、51…基板
フロントページの続き (72)発明者 名田 直司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 吉岡 達男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松村 英樹 石川県能美郡辰口町旭台1−1 北陸先端 科学技術大学院大学内 Fターム(参考) 4K030 AA17 BA29 BB03 CA06 FA17 KA49 5F045 AB03 AB05 AB06 AB07 AB10 AD07 AF07 BB16 EC03 EE06 EE07 EH08 EJ05 EJ09 EK07 GB05 5F103 AA08 BB06 BB13 BB16 BB22 BB23 BB27 BB32 BB52 BB57 DD03 DD16 DD17 DD30 GG02 HH03 NN01 PP15
Claims (14)
- 【請求項1】 加熱した触媒体を用いて基板上に薄膜を
形成する薄膜製造装置であって、 成膜が行われる処理室と、 成膜される基板が載置されるもので前記処理室内に備え
た基板ホルダと、 形成しようとする薄膜の主成分となる材料で構成されか
つ前記基板側が開放された中空部を有するもので前記基
板ホルダに載置される基板に対向する前記処理室内に設
けたターゲットと、 前記ターゲットの中空部内に設けた触媒体と、 前記ターゲットの中空部内にガスを供給するガス供給部
とを備えたことを特徴とする薄膜製造装置。 - 【請求項2】 前記ターゲットの側周より前記ターゲッ
トを支持するもので前記処理室内に設けたターゲットホ
ルダを備えたことを特徴とする請求項1記載の薄膜製造
装置。 - 【請求項3】 前記ターゲットホルダは、その内部に冷
媒を通す流路を備えたことを特徴とする請求項2記載の
薄膜製造装置。 - 【請求項4】 前記ターゲットは、シリコン、リンをド
ーピングしたシリコン、ホウ素をドーピングしたシリコ
ン、リンおよびホウ素をドーピングしたシリコン、ゲル
マニウム,シリコン・ゲルマニウム、カーボン、シリコ
ン・カーバイトもしくはガリウムヒ素からなることを特
徴とする請求項1記載の薄膜製造装置。 - 【請求項5】 加熱した触媒体を用いて基板上に薄膜を
形成する薄膜製造装置であって、 成膜を行う処理室と、 成膜される基板が載置されるもので前記処理室内に備え
た基板ホルダと、 形成しようとする薄膜の主成分となる材料で構成された
板状体からなるもので前記基板ホルダに載置される基板
に対向する前記処理室内に設けたターゲットと、 前記ターゲットと前記基板ホルダに載置される基板との
間に設けた触媒体と、前記処理室の内部にガスを供給す
るガス供給部とを備えたことを特徴とする薄膜製造装
置。 - 【請求項6】 前記ターゲットを支持するもので前記処
理室内部に設けたターゲットホルダを備えたことを特徴
とする請求項5記載の薄膜製造装置。 - 【請求項7】 前記ターゲットホルダは、その内部に冷
媒を通す流路を備えたことを特徴とする請求項6記載の
薄膜製造装置。 - 【請求項8】 前記ターゲットは、シリコン、リンをド
ーピングしたシリコン、ホウ素をドーピングしたシリコ
ン、リンおよびホウ素をドーピングしたシリコン、ゲル
マニウム、シリコン・ゲルマニウム、カーボン、シリコ
ン・カーバイトもしくはガリウムヒ素からなることを特
徴とする請求項5記載の薄膜製造装置。 - 【請求項9】 触媒体を加熱する工程と、 前記加熱した触媒体によって供給ガスの少なくとも一部
を接触分解反応もしくは熱分解反応させて活性種を生成
する工程と、 形成しようとする薄膜の主成分となる材料で構成された
ターゲットに前記生成した活性種を接触させて前記ター
ゲット表面を化学的にエッチングすることによって、前
記ターゲットを構成する元素を含むガスを発生させる工
程と、 前記ターゲットを構成する元素を含むガスの少なくとも
一部を再び前記加熱された触媒体に接触させて、触媒反
応もしくは熱分解反応させて堆積種もしくは堆積種の前
駆体を生成し、前記前駆体生成した堆積種もしくは堆積
種の前駆体を原料種として基板上に薄膜を形成する工程
とを備えたことを特徴とする薄膜製造方法。 - 【請求項10】 前記ターゲットは、シリコン、リンを
ドーピングしたシリコン、ホウ素をドーピングしたシリ
コン、リンおよびホウ素をドーピングしたシリコン、ゲ
ルマニウム、シリコン・ゲルマニウム、カーボン、シリ
コン・カーバイトもしくはガリウムヒ素からなることを
特徴とする請求項9記載の薄膜製造方法。 - 【請求項11】 触媒体を加熱する工程と、 前記加熱した触媒体によって供給ガスの少なくとも一部
を接触分解反応もしくは熱分解反応させて活性種を生成
する工程と、 形成しようとする薄膜の主成分となる材料で構成された
ターゲットに前記生成した活性種を接触させて前記ター
ゲット表面を化学的にエッチングすることによって、前
記ターゲットを構成する元素を含むガスを発生させる工
程と、 前記ターゲットを構成する元素を含むガスを堆積種とし
て基板上に薄膜を形成する工程とを備えたことを特徴と
する薄膜製造方法。 - 【請求項12】 前記ターゲットを構成する元素を含む
ガスを堆積種として基板上に薄膜を形成する工程は、 前記ターゲットを構成する元素を含むガスの少なくとも
一部を再び前記加熱された触媒体に接触させて、触媒反
応もしくは熱分解反応させて堆積種もしくは堆積種の前
駆体を生成し、前記前駆体を生成した堆積種もしくは堆
積種の前駆体を原料種として基板上に薄膜を形成するこ
とをともなうことを特徴とする請求項11記載の薄膜製
造方法。 - 【請求項13】 前記ターゲットは、シリコン、リンを
ドーピングしたシリコン、ホウ素をドーピングしたシリ
コン、リンおよびホウ素をドーピングしたシリコン、ゲ
ルマニウム、シリコン・ゲルマニウム、カーボン、シリ
コン・カーバイトもしくはガリウムヒ素からなることを
特徴とする請求項11記載の薄膜製造方法。 - 【請求項14】 前記ターゲットは、シリコン、リンを
ドーピングしたシリコン、ホウ素をドーピングしたシリ
コン、リンおよびホウ素をドーピングしたシリコン、ゲ
ルマニウム、シリコン・ゲルマニウム、カーボン、シリ
コン・カーバイトもしくはガリウムヒ素からなることを
特徴とする請求項12記載の薄膜製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000253245A JP2002075868A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 薄膜製造装置および薄膜製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000253245A JP2002075868A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 薄膜製造装置および薄膜製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002075868A true JP2002075868A (ja) | 2002-03-15 |
Family
ID=18742365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000253245A Pending JP2002075868A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 薄膜製造装置および薄膜製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002075868A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009130255A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Ulvac Japan Ltd | 成膜装置 |
CN110140194A (zh) * | 2016-12-15 | 2019-08-16 | 应用材料公司 | 用于处理薄基板的设备和方法 |
-
2000
- 2000-08-24 JP JP2000253245A patent/JP2002075868A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009130255A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Ulvac Japan Ltd | 成膜装置 |
CN110140194A (zh) * | 2016-12-15 | 2019-08-16 | 应用材料公司 | 用于处理薄基板的设备和方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4898118A (en) | Apparatus for forming functional deposited film by microwave plasma CVD process | |
KR100818311B1 (ko) | 실리콘 도트를 가지는 기판 | |
JPH05211127A (ja) | プラズマ強化化学気相成長法 | |
CN101151712A (zh) | 从衬底去除氧化物的方法和系统 | |
JP2007088317A (ja) | シリコン物体形成方法及び装置 | |
JPH0746729B2 (ja) | 薄膜トランジスタの製造方法 | |
US20070105373A1 (en) | Method of direct deposition of polycrystalline silicon | |
JPH0641631B2 (ja) | 酸化タンタル膜の化学気相成長法および化学気相成長装置 | |
JPS58158915A (ja) | 薄膜生成装置 | |
JPS62139876A (ja) | 堆積膜形成法 | |
JPH1154441A (ja) | 触媒化学蒸着装置 | |
JP2002075868A (ja) | 薄膜製造装置および薄膜製造方法 | |
JPH05315269A (ja) | 薄膜の製膜方法 | |
US7022191B2 (en) | Method of crystallizing amorphous silicon layer and crystallizing apparatus thereof | |
JPH07118854A (ja) | 炭化ケイ素膜の形成方法 | |
Cicala et al. | Microcrystalline silicon by plasma enhanced chemical vapor deposition from silicon tetrafluoride | |
JP2723053B2 (ja) | 薄膜の形成方法およびその装置 | |
JPH07307332A (ja) | 表面清浄化法および薄膜形成法 | |
JP4221489B2 (ja) | 発熱体cvd装置及びこれを用いた発熱体cvd方法 | |
JP2001168031A (ja) | 多結晶シリコン層およびその成長方法ならびに半導体装置 | |
JP2844693B2 (ja) | 高融点金属膜の形成方法 | |
JPS59177919A (ja) | 薄膜の選択成長法 | |
JP2001152338A (ja) | 高導電率ダイアモンドライクカーボン薄膜製造装置 | |
JPS62230978A (ja) | 堆積膜形成装置 | |
Rondiya et al. | Physical Methods for Synthesis and Thin-Film Deposition |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040818 |