JP2002075553A - 機器接続用シールドコネクタ - Google Patents
機器接続用シールドコネクタInfo
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Abstract
ネクタで、シールド系統の電気的接続を確実にする。部
品点数を少なくしてコストを低減する。 【解決手段】雄コネクタ14は、機器10に固定される雄ハ
ウジング18と、機器10のシールドケース10aに接触する
シールドパイプ20と、シールドパイプ20内に雄端子24を
保持する端子ホルダ22とを備える。雌コネクタ16は、雌
コネクタ34を収容して前記シールドパイプ20に挿入可能
な雌ハウジング42と、その後端側に結合されたリアケー
ス44とを備える。リアケース44には、シールド層12c上
に取り付けられた導電リング46と雄コネクタ14のシール
ドパイプ20を電気的に接続するばね接触部材48と、リア
ケース44とシールド電線12間を水密に封止する電線シー
ル部材50と、リアケース44と雄ハウジング18間を水密に
封止するハウジングシール部材52とが組み込まれてい
る。
Description
の車内配線に使用されるシールド電線を、電気機器等に
接続するためのシールドコネクタに関するものである。
このシールドコネクタは例えば自動車内部に設置された
電気機器10にシールド電線12を水密に接続するのに使用
される。このシールドコネクタは、相互に嵌合可能な雄
コネクタ14と雌コネクタ16とからなり、雄コネクタ14は
電気機器10に取り付けられ、雌コネクタ16はシールド電
線12の端部に取り付けられている。電気機器10の本体
(図示せず)はアルミダイキャスト等で作製されたシー
ルドケース10a内に収容されている。シールド電線12は
心線12a、絶縁層12b、シールド層12c及びシース12d
を有している。
レフタレート)等のエンジニアリングプラスチックで作
製された雄ハウジング18を有しており、雄ハウジング18
の内面には銅合金等の導電性金属の薄板を筒状に成形し
たシールドパイプ20が強固に固着されている。シールド
パイプ20は後端側にシールドケース10aと接触するよう
に広げられた弾性片20aを有している。またシールドパ
イプ20の後端側にはPBT等のエンジニアリングプラス
チックで作製された端子ホルダ22が強固に固定され、こ
の端子ホルダ22に銅合金等の板で形成された雄端子24が
強固に保持されている。前記雄ハウジング18は後端側に
フランジ部18aを有しており、このフランジ部18aの端
面にはシリコーンゴム等で作製されたシールリング26が
取り付けられている。
前記フランジ部18aのボルト穴18bを、シールドケース
10aの雌ねじ穴10bに合わせて、ボルト(図示せず)を
ねじ込むことにより、電気機器10に固定される。これに
よりシールドパイプ20とシールドケース10aが弾性片20
aを介して電気的に接続されると共に、雄ハウジング18
とシールドケース10a間がシールリング26によって水密
に封止される。
する。シールド電線12上には予めシリコーンゴム等で作
製されたリング状の電線シール部材28と、PBT等のエ
ンジニアリングプラスチックで作製されたリング状のリ
テーナ30を挿通しておく。電線シール部材28とリテーナ
30はシールド電線12の長手方向に摺動可能である。次に
シールド電線12の端部に露出するシールド層12c上に黄
銅等の導電性金属で作製されたシールドリング32を圧着
し、さらに心線12aに雌端子34を圧着する。
入する。すると雌端子34はハウジングランス36aにより
雌ハウジング36内部に係止される。雌ハウジング36には
銅合金等の導電性金属で作製された筒状のシールドパイ
プ38がインサートモールドにより一体に設けられてい
る。雌端子34を雌ハウジング36内に挿入すると、前記シ
ールドリング32の外周部がシールドパイプ38の内周面に
接触する。これによりシールド電線12のシールド層12c
と雌ハウジング36のシールドパイプ38とがシールドリン
グ32を介して電気的に接続される。
部材28を引き戻して図示の位置に配置すると共に、リテ
ーナ30を引き戻して雌ハウジング36に取り付ける。この
取り付けは、リテーナ30のロックアーム30aを雌ハウジ
ング36の係止突起36bに引っ掛けることにより行う。こ
れによりシールド電線12と雌ハウジング36の間が水密に
封止される。以上で雌コネクタ16の組立が完了する。な
お雌ハウジング36には、前述の雄ハウジング18との間を
水密に封止するリング状のハウジングシール部材40が取
り付けられている。
前述のようにシールドケース10aに取り付けられた雄コ
ネクタ14に嵌合させると、雌ハウジング36のロックアー
ム36cが雄ハウジング18の係止突起18cに引っ掛かり、
雌コネクタ16は引き抜けなくなる。これで、雌ハウジン
グ36と雄ハウジング18の間はハウジングシール部材40に
より封止される。また雌ハウジング36のシールドパイプ
38と雄ハウジング18のシールドパイプ20とが接触し、雌
端子34と雄端子24が嵌合する。その結果、シールド電線
12のシールド層12cが電気機器10のシールドケース10a
と電気的に接続され、シールド電線12が電気機器10に水
密に接続される。
タにおいては、シールド電線のシールド層12cは、シー
ルドリング32、雌側シールドパイプ38、雄側シールドパ
イプ20を順次介して電気機器のシールドケース10aに接
続されることになる。これらの部品間の接続個所のう
ち、シールドリング32と雌側シールドパイプ38との接続
個所及び雌側シールドパイプ38と雄側シールドパイプ20
との接続個所では、相手のパイプの中に、それよりやや
小径のパイプを挿入して擦り合わせにより接続をするよ
うになっており、双方のパイプは、その形状が円筒状で
あっても角筒状であっても、外形寸法及び内形寸法がそ
れぞれ精密に作製されなければならない。もし、これら
の寸法に誤差があると、挿入ができなくなるか、パイプ
間に隙間ができて接触不良を起こすことになる。また従
来のシールドコネクタは部品点数が多いため、コスト高
になる。
み、シールド系統の電気的接続を確実に行うことがで
き、しかも部品点数を少なくしてコストを低減できる機
器接続用シールドコネクタを提供することにある。
本発明は、シールド電線の心線に圧着される雌端子を備
えた雌コネクタと、前記雌端子に接続される雄端子を備
えた雄コネクタとからなり、前記雄コネクタが、機器に
固定される雄ハウジングと、この雄ハウジングの内面に
固定され、機器のシールドケースと接触するシールドパ
イプと、シールドパイプ内に前記雄端子を保持する端子
ホルダとを備えている機器接続用シールドコネクタにお
いて、前記雌コネクタは、前記雌コネクタを収容して前
記シールドパイプに挿入可能な雌ハウジングと、この雌
ハウジングの後端側に結合されたリアケースとを備え、
このリアケースには、前記シールド電線のシールド層上
に取り付けられた導電リングの外周面に接触する第一の
接触子及び前記雄コネクタのシールドパイプの内周面に
接触する第二の接触子を有するばね接触部材と、リアケ
ースと前記シールド電線間を水密に封止する電線シール
部材と、リアケースと前記雄ハウジング間を水密に封止
するハウジングシール部材とが組み込まれていることを
特徴とするものである。
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態
を示す。図において、10は電気機器、12はシールド電
線、14は雄コネクタ、16は雌コネクタである。雄コネク
タ14は、シールドパイプ20の長さが従来のものより長
く、その後端がシールドケース10aの内側に突出してお
り、シールドパイプ20の長手方向の中間に弾性片20aが
形成されている点で従来と異なるが、それ以外は従来と
実質的に同じであるので、同一部分には同一符号を付し
て説明を省略する。
16の構造にある。雌コネクタ16は、雄コネクタ14のシー
ルドパイプ20に挿入可能な大きさの雌ハウジング42と、
この雌ハウジング42の後端側に結合されたリアケース44
とを備えている。リアケース44には、シールド電線12の
シールド層12c上に取り付けられた導電リング46と雄コ
ネクタ14のシールドパイプ20間を電気的に接続するばね
接触部材48が取り付けられ、さらにシールド電線12とリ
アケース44間を水密に封止する電線シール部材50と、リ
アケース44と雄ハウジング18間を水密に封止するハウジ
ングシール部材52とが組み込まれている。
ね弾性を有する金属板で作られたほぼテーパー状の筒体
で、小径端側及び大径端側に多数の切り込みを入れるこ
とにより多数の弾性接触子48a、48bを形成したもので
ある。ばね接触部材48は周方向に複数に分割されていて
もよい。ばね接触部材48は軸線方向の中間部を図1のよ
うにリアケース44により保持され、小径端側の第一の接
触子48aが導電リング46の外周面にばね圧をかけて接触
し、大径側の第二の接触子48bがシールドパイプ20の内
周面にばね圧をかけて接触するようになっている。
る。まず、シールド電線12の端部に露出するシールド層
12c上に黄銅等の導電性金属の帯を巻きつけて圧着する
ことにより導電リング46を取り付ける。導電リング46は
外径がシールド電線12の外径とほぼ同じになるように形
成する。次にシールド電線12上にPBT等のエンジニア
リングプラスチックで作られたリアケース44を挿通す
る。リアケース44には前述のようにばね接触部材48、電
線シール部材50及びハウジングシール部材52が取り付け
られており、この状態でリアケース44はシールド電線12
の長手方向に摺動可能である。
端子34を圧着する。その後、雌端子34を雌ハウジング42
内に挿入する。最後まで挿入すると、雌端子34はハウジ
ングランス42aにより雌ハウジング42内に係止される。
その後、シールド電線12上に挿通しておいたリアケース
44を図示の位置まで引き戻すと、リアケース44のロック
アーム44aが雌ハウジング42の係止突起42bに引っ掛か
り、雌ハウジング42とリアケース44が結合される。この
状態でシールド電線12とリアケース44間は電線シール部
材50により水密に封止される。以上で雌コネクタ16の組
立が完了する。
を、シールドケース10aに取り付けられた雄コネクタ14
に嵌合させると、リアケース44のロックアーム44bが雄
ハウジング18の係止突起18cに引っ掛かり、雌コネクタ
16は引き抜けなくなる。図1はこの状態を示している。
この状態でリアケース44と雄ハウジング18の間はハウジ
ングシール部材52によって封止される。またばね接触部
材48の第二の接触子48bが雄ハウジング18のシールドパ
イプ20の内周面に接触し、導電リング46とシールドパイ
プ20がばね接触部材48を介して電気的に接続される。さ
らに雌端子34と雄端子24が嵌合され、電気的に接続され
る。その結果、シールド電線12のシールド層12cが電気
機器10のシールドケース10aと電気的に接続され、シー
ルド電線12が電気機器10に水密に接続されることにな
る。
ールド層上の導電リングと雄コネクタ側のシールドパイ
プとを、ばね接触部材を介して接続するようにしたの
で、導電リングやシールドパイプの寸法精度を多少低く
しても電気的接続を確実に行うことができる。また雌コ
ネクタ側のシールドパイプを省略できるので、部品点数
が少なくなり、コストを低減することができる。
実施形態を示す断面図。
材を示す斜視図。
図。
Claims (1)
- 【請求項1】シールド電線の心線に圧着される雌端子を
備えた雌コネクタと、前記雌端子に接続される雄端子を
備えた雄コネクタとからなり、 前記雄コネクタが、機器に固定される雄ハウジングと、
この雄ハウジングの内面に固定され、機器のシールドケ
ースと接触するシールドパイプと、シールドパイプ内に
前記雄端子を保持する端子ホルダとを備えている機器接
続用シールドコネクタにおいて、 前記雌コネクタは、前記雌コネクタを収容して前記シー
ルドパイプに挿入可能な雌ハウジングと、この雌ハウジ
ングの後端側に結合されたリアケースとを備え、このリ
アケースには、前記シールド電線のシールド層上に取り
付けられた導電リングの外周面に接触する第一の接触子
及び前記雄コネクタのシールドパイプの内周面に接触す
る第二の接触子を有するばね接触部材と、リアケースと
前記シールド電線間を水密に封止する電線シール部材
と、リアケースと前記雄ハウジング間を水密に封止する
ハウジングシール部材とが組み込まれていることを特徴
とする機器接続用シールドコネクタ。
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