JP2002074957A - 半導体記憶装置、及びその制御方法 - Google Patents

半導体記憶装置、及びその制御方法

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JP2002074957A
JP2002074957A JP2000254108A JP2000254108A JP2002074957A JP 2002074957 A JP2002074957 A JP 2002074957A JP 2000254108 A JP2000254108 A JP 2000254108A JP 2000254108 A JP2000254108 A JP 2000254108A JP 2002074957 A JP2002074957 A JP 2002074957A
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Kazumi Kojima
和美 小島
Kazuki Ogawa
和樹 小川
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電源電圧化を伴いながら大容量化、高速化
されても、回路規模を増大させることなく、低消費電流
化、及び高速化を十分に図ることができる半導体記憶装
置を提供すること 【解決手段】 プリチャージ回路Pre3のショート回
路部分をトランジスタTN1A、TN1Bの直列接続に
て構成し、両トランジスタの接続点とプリチャージ電圧
VPRの間にトランジスタTN2A及びTN2Bを直列
接続して電位保持回路とし、トランジスタTN1AとT
N2A、TN1BとTN2Bを、各々プリチャージ信号
BRS0、及びBRS1で制御する。プリチャージ信号
BRS0、及びBRS1のうちの何れか一方を、1サイ
クル前からプリセットしておき、他方をセットすると同
時にビット線対/BL−BLのショート動作を開始し、
ショート動作の終了時にはプリセットした側をリセット
してショート動作を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビット線プリチャ
ージ動作を行う半導体記憶装置に関するものであり、特
に、高速動作に好適なプリチャージ動作を行う半導体記
憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、動画描画やその他の先進機能を実
現するコンピュータ技術の進展に伴い、ダイナミックラ
ンダムアクセスメモリ(DRAM)等の半導体記憶装置
には、大容量化や高速化に対する要求が強くなってきて
いる。またプロセステクノロジーの進展や携帯機器等の
普及等により低電源電圧化や低消費電流化も必要であ
る。
【0003】さて、メモリセルへのデータの読み出し、
書き込みはビット線を介して行われるが、特に読み出し
の場合に、メモリセルから読み出したデータをセンスア
ンプ等にて差動増幅する必要から、ビット線は2本を1
セットとしてセンスアンプを挟んで対をなしてビット線
対として構成されており、互いに相補な信号が入出力さ
れる。そのためデータアクセスの終了後には、次のデー
タアクセスに備えビット線対の電圧をリセットする、い
わゆるプリチャージ動作を行う必要があり、データ入出
力のサイクルは、データアクセス動作とビット線対プリ
チャージ動作の和で決定される。従って、データアクセ
スの高速化を図るためには、ビット線プリチャージ動作
の高速化が重要である。
【0004】図1に従来技術の半導体記憶装置における
ビット線プリチャージ回路を示す。ビット線対/BL−
BLには各々多数のメモリセルが接続されているが、図
1ではメモリセルCell0、Cell1(DRAM構
成のメモリセルを示す。)が例示されている。更にビッ
ト線対/BL−BLは、センスアンプSAmpで連結さ
れると共に、プリチャージ回路Preに接続されてい
る。
【0005】プリチャージ回路Preは、ビット線対/
BL−BLをショートするトランジスタTN101、及
びショートされたビット線/BL、BLの電位をプリチ
ャージ電圧VPRに保持するためのトランジスタTN1
02、TN103で構成され、これらのトランジスタT
N101乃至TN103は、制御回路Cntより出力さ
れるデータサイクル開始信号ACTVとプリチャージサ
イクル開始信号PREにより制御されたプリチャージ信
号発生回路PreCから出力されるプリチャージ信号P
REZにより制御される。
【0006】従来より、大容量化あるいは低電源電圧化
された場合においてビット線プリチャージ動作の高速化
を図るために、プリチャージ信号PREZの駆動能力を
強化する方策が採られている。具体的には、プリチャー
ジ信号発生回路PreCを、チップ内に多数あるトラン
ジスタTN101乃至TN103のゲート総容量を十分
に駆動できる大きなトランジスタで構成したり、あるい
は昇圧された電圧VPPを印加することにより、駆動す
べきトランジスタTN101乃至TN103の増加に伴
う駆動負荷の増大や、低電源電圧化による駆動能力の低
減に対応している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大容量
化、高速化の要求は留まるところを知らず、またこれら
の要求を実現するため低電源電圧化も進展することか
ら、上記従来技術では以下に詳述するように、高速化を
維持するために制御回路の回路規模が大きくなりチップ
上の占有面積の増大や消費電流の増大を招いてしまい、
しかも、高速化は十分には図れないという課題を有して
いる。
【0008】図2に示すように大容量化した場合、プリ
チャージ信号PREZに接続されるプリチャージ回路P
re用トランジスタTN101乃至TN103の数も増
大し、プリチャージ信号PREZ自身の配線抵抗とトラ
ンジスタTN101乃至TN103のゲート容量からビ
ット線対毎にCR遅延が付加されることとなる。このC
R遅延は、ビット線対を通過する毎に順次加算され最遠
点で最大となり、高速化の要求に対しては最遠点でのプ
リチャージ動作が律速するため、それ以外のビット線対
ではプリチャージ動作が完了しているにもかかわらず最
遠点での動作完了を待たなければならず高速化が思うに
図れない。また、このCR遅延時定数は配線抵抗とゲー
ト容量により一義的に決定されるので、プリチャージ信
号発生回路PreCの駆動能力の改善では解消せず、高
速化を十分に図ることができないという問題がある。
【0009】また、大容量化に伴うプリチャージ信号P
REZの負荷容量の増大に対応して、プリチャージ信号
PREZの駆動能力を向上させるため、プリチャージ信
号発生回路PreCを構成するトランジスタサイズを大
きくする必要があるが、チップ上におけるプリチャージ
信号発生回路PreCの占める面積が増大してしまい回
路集積上好ましくないという問題がある。
【0010】また、プリチャージ信号発生回路PreC
の出力能力強化や、プリチャージ信号PREZの昇圧電
圧VPP駆動に伴う昇圧回路の追加あるいは能力増強
は、消費電流の増大を招き低消費電流を図ることができ
ないという問題がある。
【0011】更に、プロセステクノロジーの進展や携帯
機器等の普及等により、トランジスタの閾値電圧の低下
以上に低電源電圧化が進展しており、電源電圧VDDに
対するトランジスタの動作余裕が減少する方向にある。
従って、従来のプリチャージ回路Preによりビット線
対/BL−BLのプリチャージ動作を行う場合、メモリ
セルデータが破壊されずに正しく読み出されるために
は、従来以上にビット線対/BL−BLを確実にショー
トすることが必要となり、次データアクセス動作に移行
する前により多くのプリチャージ時間が必要となり、高
速化を妨げる問題がある。
【0012】この現象を図3に基づいて具体的に示す。
プリチャージ信号PREZがHレベル電位になりトラン
ジスタTN101乃至TN103が導通してプリチャー
ジ動作を開始する。この状態では、各トランジスタTN
101乃至TN103のバックバイアスが異なるのでト
ランジスタTN101乃至TN103毎に駆動能力に差
が生じることとなる。仮に、ビット線BLの電位をVD
D、ビット線/BLの電位を0V、プリチャージ電圧V
PR=VDD/2と仮定すると、時刻t0では、 TN101:VGS=VDD、VDS=VDD、VBS
=0 TN102:VGS=VDD、VDS=VDD/2、V
BS=0 TN103:VGS=VDD/2、VDS=VDD/
2、VBS=VDD/2 なる関係が成立する。時刻t1に向かう期間では、バイ
アス関係からトランジスタTN101が一番強く導通し
てビット線対/BL−BLをショートし始める。次に強
く導通するのはトランジスタTN102であり、ビット
線/BL(=0V)をプリチャージ電圧VPR(=VD
D/2)にショートさせ、トランジスタTN103はト
ランジスタTN102よりも弱くビット線BL(=VD
D)をプリチャージ電圧VPR(=VDD/2)にショ
ートさせ、時刻t1の時点では、BL=VPR+α、/
BL=VPRとなり、各トランジスタのバイアス条件
は、 TN101:VGS=VDD/2、VDS=α、VBS
=VDD/2 TN102:VGS=VDD/2、VDS=0、VBS
=VDD/2 TN103:VGS=VDD/2、VDS=α、VBS
=VDD/2 となる。
【0013】時刻t1では、トランジスタTN101、
トランジスタTN103は自身に電流を流しショート動
作をしているが、トランジスタTN102はVDS=0
であるから自身は電流を流していない。そして時刻t1
から時刻t2に向かうと、トランジスタTN101はビ
ット線対/BL−BLをショートし続けるので、ビット
線対/BL−BLは共にVDD/2+α/2の電圧レベ
ルに引っ張られ、時刻t2では、 TN101:VGS=VDD−(VDD/2+α/
2)、VDS=0、VBS=VDD/2+α/2 TN102:VGS=VDD/2、VDS=α/2、V
BS=VDD/2 TN103:VGS=VDD/2、VDS=α/2、V
BS=VDD/2 となる。そして、最終的には/BL=BL=VPR(=
VDD/2)に収斂していくがこれには更に時間がかか
る。
【0014】ここで、αは回路定数により決まる定数で
あり、トランジスタTN101乃至3の駆動能力が強く
プリチャージ動作に対して十分な余裕がある場合には、
小さな値となり上記に示す時刻t1でのビット線対/B
L−BL間の電位差はセンスアンプSAmpにとって無
視できるレベルとなるが、低電源電圧化によりトランジ
スタ閾値電圧が相対的に高くなりトランジスタTN10
1乃至3の動作余裕が厳しくなると、αは値として大き
な意味を持つようになり、時刻t1では、もはやセンス
アンプSAmpを正常に動作させることはできなくな
り、更に多くのプリチャージ時間が必要となってデータ
アクセスの高速化が妨げられることとなる。
【0015】本発明は前記従来技術の問題点を解消する
ためになされたものであり、低電源電圧化を伴いながら
大容量化、高速化されても、回路規模を増大させること
なく、低消費電流化、及び高速化を十分に図ることがで
きる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る半導体記憶装置は、ビット線対間に
直列接続される第1及び第2スイッチ素子でビット線対
ショート回路が構成されることを特徴とする。
【0017】請求項1の半導体記憶装置では、第1及び
第2スイッチ素子は、信号のレベルが同時に遷移するこ
とのない第1及び第2制御信号で制御され、各スイッチ
素子はそれぞれの制御信号により導通され、両制御信号
が揃った時点でビット線対のショート動作が行われる。
【0018】これにより、第1あるいは第2制御信号の
うちの何れか一方の制御信号をプリセット信号としてビ
ット線対のショート動作開始前にプリセットしておき、
他方の制御信号をセットすると同時にビット線対のショ
ートを開始し、ショート動作の終了時にはプリセット信
号とした制御信号をリセットすることによりショート動
作を終了させればよく、ビット線対ショート動作の開始
と終了を異なる制御信号で設定することができるので、
高速化されてプリチャージ時間が短縮された場合に制御
信号線のCR遅延により波形がなまっても、単独信号を
使用する場合のように波形が潰れてしまうことはなく、
有効なプリチャージ動作を確実に確保することができ、
制御信号線の配線抵抗と第1及び第2スイッチ素子の負
荷容量からなるCR遅延の影響を受けにくい回路構成と
なり、ビット線対ショート時間を短縮しデータアクセス
の高速化が実現できる。
【0019】また、各制御信号には短いパルス動作が要
求されることはないので、制御信号を生成する回路の駆
動能力を従来の回路に比して小さくすることができ、制
御信号の生成回路についてチップ上の回路占有面積や消
費電流の低減を図ることができる。
【0020】また、請求項2に係る半導体記憶装置は、
請求項1に記載の半導体記憶装置において、第1及び第
2スイッチ素子の接続点と所定電圧源間に第3制御信号
で制御される第3スイッチ素子を接続してビット線電位
保持回路が構成されることを特徴とする。
【0021】請求項2の半導体記憶装置では、第3スイ
ッチ素子は第3制御信号で制御され、第1及び第2スイ
ッチ素子が共に導通してビット線対がショートする期間
内に導通してビット線対を所定電圧源に接続する。
【0022】これにより、第1乃至第3スイッチ素子を
第1乃至第3制御信号で制御するので、各制御信号毎の
駆動負荷容量を小さくすることができ、制御信号を生成
する回路についてチップ上の回路占有面積や消費電流の
低減を図ることができる。
【0023】また、ビット線対ショート回路とビット線
電位保持回路とを異なる制御信号で制御することができ
るので、それぞれに最適なタイミングで動作を行わせる
ことができ、ビット線対ショート回路における第1及び
第2制御信号によるショート時間の短縮化に加えて、ビ
ット線電位保持の動作も必要に応じて最適なタイミング
で動作させることができ、データアクセスの高速化が実
現できる。
【0024】また、請求項3に係る半導体記憶装置は、
請求項1に記載の半導体記憶装置において、第1及び第
2スイッチ素子の接続点と所定電圧源間に直列接続の第
4及び第5スイッチ素子を接続してビット線電位保持回
路とし、第1スイッチ素子と第4スイッチ素子を第1制
御信号で制御し、第2スイッチ素子と第5スイッチ素子
を第2制御信号で制御することを特徴とする。
【0025】請求項3の半導体記憶装置では、第1及び
第4スイッチ素子と、第2及び第5スイッチ素子とは、
同時に遷移することのない第1及び第2制御信号で制御
され、各スイッチ素子はそれぞれの制御信号により導通
され、両制御信号が揃った時点でビット線対のショート
動作及び所定電圧源へのビット線電位保持動作が同時に
行われる。
【0026】これにより、同時にレベル遷移をすること
のない第1及び第2制御信号の2相の制御信号によりビ
ット線対をショートするので、制御信号の配線抵抗と第
1及び第4スイッチ素子、あるいは第2及び第5スイッ
チ素子の負荷容量からなるCR遅延の影響を受けにく
く、短縮化されたショート時間においても有効なショー
ト制御時間を十分に確保することができ、確実にショー
ト動作を行わせることができる。
【0027】また、第1及び第2制御信号の2相信号で
制御するので、各制御信号毎の駆動負荷容量を小さくす
ることができ、制御信号を生成する回路についてチップ
上の回路占有面積や消費電流の低減を図ることができ
る。
【0028】更に、ビット線対ショート回路とビット線
電位保持回路とを共通の制御信号で制御することができ
るので、簡単な制御タイミングでショート動作及び電位
保持動作からなるプリチャージ動作を行わせることがで
き、簡単な制御回路構成により回路占有面積や消費電力
の低減、及びデータアクセスの高速化を実現することが
できる。
【0029】また、請求項4に係る半導体記憶装置は、
ビット線対間に接続される第6スイッチ素子によりビッ
ト線対ショート回路が構成され、ビット線対の一方のビ
ット線と所定電圧源との間に接続される第7スイッチ素
子によりビット線電位保持回路が構成されることを特徴
とする。
【0030】請求項4の半導体記憶装置では、第4制御
信号により制御される第6スイッチ素子にてビット線対
がショートされると共に、ビット線の電位保持は、ショ
ート開始から所定遅延時間を経過してビット線対のショ
ート状態が進行し両ビット線の電位が近づいた後に、第
5制御信号により制御される第7スイッチ素子によって
一方のビット線に対しては直接に、他方のビット線に対
しては第6スイッチ素子を介して所定電位に保持され
る。
【0031】これにより、遅延時間を意図的に設けビッ
ト線対のショート状態が進行して両ビット線の電位が近
づいた後にビット線の電位保持動作として第7スイッチ
素子を活性化するので、第7スイッチ素子に直接接続さ
れる一方のビット線か、あるいは第6スイッチ素子を介
して接続される他方のビット線かの違いに関わらず、第
7スイッチ素子のみという最小の回路構成で両ビット線
の電位保持動作を確実に行うことができ、ビット線電位
保持回路の構成素子数の削減と、これに伴うスイッチ素
子の駆動負荷の低減による高速化が実現できる。
【0032】また、請求項5に係る半導体記憶装置は、
請求項4に記載の半導体記憶装置において、ビット線対
の他方のビット線に接続され、第7スイッチ素子と同一
で導通することのない第8スイッチ素子を備えることを
特徴とする。
【0033】請求項5の半導体記憶装置では、一方のビ
ット線に接続される第7スイッチ素子と他方のビット線
に接続される第8スイッチ素子は同一であるため、対を
なす各ビット線にはスイッチ素子により同一の負荷が付
加されることとなる。
【0034】これにより、対をなすビット線同士の負荷
バランスを均衡させることができるので、メモリセルの
蓄積電荷をビット線に読み出した場合のビット線間の微
小電位差にアンバランスが生ずることはないのでデータ
記憶の基本性能を低下させることなく、ビット線電位保
持回路の構成素子数の削減と、これに伴うスイッチ素子
の駆動負荷の低減による高速化を実現することができ
る。
【0035】また、請求項6に係る半導体記憶装置は、
請求項1乃至請求項5に記載の半導体記憶装置におい
て、第1及び第2制御信号、又は第4制御信号の駆動電
圧は、ビット線対の駆動電圧より昇圧された電圧である
ことを特徴とする。
【0036】請求項6の半導体記憶装置では、ビット線
対ショート回路は、ビット線対の駆動電圧より昇圧され
た電圧で駆動される。
【0037】これにより、ビット線対ショート回路の駆
動能力を向上させることができ、ショート時間の短縮化
を図ることができると共に、ショート回路の制御信号の
みを昇圧することが可能な回路構成においては、昇圧回
路の回路規模を限定して回路占有面積及び消費電流の低
減を図ることができ、また、請求項3の場合にあって
は、ビット線対ショート回路と共にビット線電位保持回
路についても昇圧した第1及び第2制御信号で制御する
ことにより、ショート動作と電位保持動作との両者を高
速化することができ、データアクセスのさらなる高速化
を図ることができる。
【0038】また、請求項7に係る半導体記憶装置は、
請求項1乃至請求項6に記載の半導体記憶装置におい
て、複数のビット線対群を2以上のグループに分割し、
前記各グループ毎に生成した前記各制御信号で、ビット
線対のショート動作、及びビット線の所定電位保持動作
を制御することを特徴とする。
【0039】請求項7の半導体記憶装置では、ショート
および電位保持の動作に際して、2以上に分割されたビ
ット線対のグループは、グループ毎に生成された制御信
号によりビット線対ショート動作及びビット線電位保持
動作を行う。
【0040】これにより、ビット線対ショート回路とビ
ット線電位保持回路とによる負荷はグループ毎に分割さ
れ制御信号もグループ毎に生成されるので、制御信号の
駆動負荷を低減することができ、負荷を十分な駆動能力
で駆動することができると共に、請求項1乃至請求項6
と組み合わせれば更に負荷の低減、駆動能力の増強を図
ることができ、データアクセスの高速化を実現すること
ができる。
【0041】また、請求項8に係る半導体記憶装置の制
御方法は、1の制御信号から生成される複数の個別制御
信号により、ビット線対のショート動作からビット線の
電位保持動作に至る一連の動作を段階的に制御すること
を特徴とする。
【0042】これにより、ショートおよび電位保持の一
連の動作を複数の個別制御信号により段階的に制御する
ので、個々の個別制御信号が駆動すべき負荷を限定する
ことができ、チップ上に多数配置されているビット線対
に至る個別制御信号の伝播遅延時間差を低減することが
でき、個別制御信号の駆動回路規模を大きくすることな
く高速動作をさせることができる。
【0043】また、請求項9に係る半導体記憶装置の制
御方法は、請求項8に記載の半導体記憶装置の制御方法
において、ビット線対のショート動作では、1の個別制
御信号によるプリセットに続き、第1所定遅延時間の後
に他の個別制御信号を活性化してショート動作を開始
し、更に、他の個別制御信号の活性化に対して第2所定
遅延時間の後に1の個別制御信号を非活性とすることに
よりショート動作を終了することを特徴とする。
【0044】これにより、ビット線対のショート動作を
動作タイミングの異なる2つの個別制御信号で行うの
で、短縮されたショート時間に対しても確実にショート
動作を行わせることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体記憶装置に
ついて具体化した第1乃至第7実施形態を図4乃至図2
0に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。図4は、
第1実施形態の半導体記憶装置におけるビット線プリチ
ャージ回路を示す回路図である。図5は、第1実施形態
のビット線プリチャージ期間短縮時の動作波形を示す波
形図である。図6は、第1実施形態におけるCR遅延に
よるビット線プリチャージ期間短縮時の動作波形を示す
拡大波形図である。図7は、第2実施例の半導体記憶装
置におけるビット線プリチャージ回路を示す回路図であ
る。図8は、第2実施形態におけるCR遅延によるビッ
ト線プリチャージ期間短縮時の動作波形を示す拡大波形
図である。図9は、第3実施形態の半導体記憶装置にお
けるビット線プリチャージ回路を示す回路図である。図
10は、第3実施形態におけるCR遅延によるビット線
プリチャージ期間短縮時の動作波形を示す拡大波形図で
ある。図11は、第4実施形態の半導体記憶装置におけ
るビット線プリチャージ回路を示す回路図である。図1
2は、第4実施形態のビット線プリチャージ期間短縮時
の動作波形を示す波形図である。図13は、第4実施形
態におけるビット線対のショート波形図である。図14
は、第5実施形態の第1具体例におけるビット線プリチ
ャージ回路を示す回路図である。図15は、第5実施形
態の第2具体例におけるビット線プリチャージ回路を示
す回路図である。図16は、第6実施形態の第1具体例
におけるビット線プリチャージ回路を示す回路図であ
る。図17は、第6実施形態の第2具体例におけるビッ
ト線プリチャージ回路を示す回路図である。図18は、
第6実施形態の第3具体例におけるビット線プリチャー
ジ回路を示す回路図である。図19は、第6実施形態の
第4具体例におけるビット線プリチャージ回路を示す回
路図である。図20は、第7実施形態の半導体記憶装置
におけるビット線分割プリチャージを示す回路図であ
る。尚、各図において、従来技術と同様の構成部分につ
いては、同じ番号を付している。
【0046】図4に示す第1実施形態の回路図において
は、プリチャージ信号発生回路PreC1によりプリチ
ャージされる複数のビット線対のうち、最もプリチャー
ジ信号発生回路PreC1に近いビット線対/BL−B
Lに接続されているプリチャージ回路Pre1と、最も
距離が離れたビット線対/BLd−BLdに接続されて
いるプリチャージ回路Pre1dの2つの回路を示して
いる。
【0047】図4のプリチャージ回路Pre1及びPr
e1dは、図示しない多数のメモリセル群の1つにセン
スアンプにて増幅されたデータがビット線/BL、B
L、/BLd、BLdを介して入出力されるデータサイ
クルの間に、ビット線対/BL−BL、/BLd−BL
dをショートした上でプリチャージ電圧VPRに保持す
る動作を行う。
【0048】プリチャージ回路Pre1(Pre1d)
のうちショート回路部分は、NMOSトランジスタTN
1A、TN1B(TN1Ad、TN1Bd)を直列に接
続してビット線対間を連結した構成をしており、それぞ
れ後述のプリチャージ信号BRS0、BRS1(BRS
0d、BRS1d)により制御される。また、各ビット
線/BL、BL(/BLd、BLd)は、それぞれNM
OSトランジスタTN102、TN103(TN102
d、TN103d)を介して所定電圧のプリチャージ電
圧VPRに接続されてプリチャージ時にビット線/B
L、BL(/BLd、BLd)をVPR電位に保持す
る。
【0049】プリチャージ信号発生回路PreC1は、
図示しない制御回路よりパルス出力されたデータサイク
ル開始信号ACTVとプリチャージサイクル開始信号P
REとがラッチ回路Lchに入力され動作サイクルの状
態を記憶する。ラッチ回路Lchからインバータにて反
転された信号Aは、データサイクル開始信号ACTVの
入力に対してハイレベル電位に設定され、出力バッファ
に入力されると共に、リングオシレータ状に接続された
分周回路Rngの2組のトランスファゲートを交互にス
イッチすることにより、データサイクル開始信号ACT
Vとプリチャージサイクル開始信号PREとによるデー
タサイクルを半分に分周した信号Bを出力バッファに向
けて出力する。出力バッファは、信号A及び信号Bによ
り制御されプリチャージ信号BRS0、BRS1を出力
する。
【0050】プリチャージ信号BRS0、BRS1は、
一連のビット線対/BL−BL乃至/BLd−BLdに
おけるプリチャージ回路Pre1乃至Pre1dに入力
されるが、チップ上の配置により最遠点のプリチャージ
回路Pre1dに至るまでの配線長は長く配線抵抗も大
きなものとなる。これに加えて、各プリチャージ回路P
re1乃至Pre1dにおいてNMOSトランジスタT
N1A乃至TN1Ad、TN1B乃至TN1Bdに接続
されるため、ビット線対毎にゲート負荷容量が接続され
ることとなり、自身の配線抵抗とゲート負荷容量により
CR遅延回路を構成する。このため、最遠点でのプリチ
ャージ信号BRS0d、BRS1dは、最近点に比して
遅延された信号となる。
【0051】図5に示すように、データサイクル開始信
号ACTVとプリチャージサイクル開始信号PREと
は、パルス状に印加される信号であり、データアクセス
した後次のデータサイクルに移行する前にビット線対を
ショートしてプリチャージ動作を行う必要があるため、
両信号は交互に印加される。また、データサイクルの高
速化に対応して同図においては、プリチャージ期間を短
縮した動作を表している。尚、CR遅延の有無について
は基本的構成、動作に差異はないので、以下の説明で
は、特に断らない限りCR遅延のない信号に関する部分
について説明を代表するものとする。
【0052】データサイクル開始信号ACTVが、プリ
チャージ信号発生回路PreC1のラッチ回路Lchに
入力され信号Aをハイレベル電位にセットする(図5
中、)。この時の信号Bの電圧レベルがローレベル電
位である場合を考えると、出力バッファの出力であるプ
リチャージ信号BRS0は信号Aのハイレベル電位への
反転を受けてローレベル電位に遷移する(図5中、)
のに対して、プリチャージ信号BRS1はハイレベル電
位を保持し、トランジスタTN1Bを導通して次ステッ
プであるプリチャージ動作のプリセット状態を保持す
る。加えて信号Aは分周回路Rngの前段トランスファ
ゲートを導通して次ステップでの信号Bの反転準備を行
う。
【0053】データサイクルが終了しプリチャージサイ
クル開始信号PREが入力されると、ラッチ回路Lch
が反転して、信号Aはローレベル電位に反転し(図5
中、)プリチャージ信号BRS0をハイレベル電位に
反転する(図5中、)。同時に分周回路Rngの後段
トランスファゲートを導通して信号Bをハイレベル電位
に反転するが(図5中、)、これに先立ち信号Aがロ
ーレベル電位に反転しているのでプリチャージ信号BR
S1はハイレベル電位を保持するところ、プリチャージ
信号BRS0もハイレベル電位に遷移するので、トラン
ジスタTN1Bに加えてトランジスタTN1Aも導通し
て、ビット線対/BL−BLのショートが開始される。
【0054】更に、次データサイクルが始まりデータサ
イクル開始信号ACTVが入力されて、ラッチ回路Lc
hの再反転により信号Aがハイレベル電位に遷移するこ
とにより(図5中、)、プリチャージ信号BRS1が
ローレベル電位に再反転して(図5中、)トランジス
タTN1Bがオフすることにより、ビット線対/BL−
BLのショート動作を終了する。尚、この後もプリチャ
ージ信号BRS0は、次プリチャージ動作のプリセット
信号としてハイレベル電位を保持しトランジスタTN1
Aの導通状態を保持する。以下、プリチャージサイクル
開始信号PREとデータサイクル開始信号ACTVとを
順次繰り返し、プリチャージ動作を行う。また、ビット
線/BL、BLの電位保持用トランジスタTN102、
TN103駆動用プリチャージ信号BRS2は、プリチ
ャージ信号BRS0とBRS1との論理積により生成さ
れ、ビット線対/BL−BLのショート期間に同期して
ビット線/BL、BLをプリチャージ電圧VPRに保持
する。
【0055】従って、プリチャージ信号BRS0、BR
S1の何れか一方を、プリセット信号として1サイクル
前のプリチャージ動作時からセットしておき、他方のプ
リチャージ信号をセットすると同時にビット線対/BL
−BLのショート動作を開始し、ショート動作の終了時
にはプリセット信号としたプリチャージ信号をリセット
してショート動作を終了させると共に、他方のプリチャ
ージ信号を次プリチャージ動作のためのプリセット信号
としてセット状態を保持し、これをデータサイクル毎に
交互に繰り返す設定とするので、ビット線対/BL−B
Lのショート動作の開始と終了を異なる制御信号で設定
することができ、高速化されてプリチャージ時間が短縮
された場合にCR遅延によりプリチャージ信号の波形が
なまっても、単独のプリチャージ信号で制御する場合の
ように波形が潰れてしまうことはなく、有効なプリチャ
ージ動作を確実に確保することができる。そして、プリ
チャージ信号BRS0、BRS1の配線抵抗と駆動すべ
きトランジスタTN1A、TN1Bのゲート負荷容量と
からなるCR遅延回路の影響を受けにくい回路構成とな
り、ビット線対/BL−BLのショート時間を短縮して
データアクセスの高速化が実現できる。
【0056】さて、図6に示すプリチャージ期間短縮動
作波形では、図5のZ部分をCR遅延が最も大きくなる
最遠点のプリチャージ回路Pre1dについて従来技術
におけるプリチャージ信号PREZと比較して示してい
る。3つのトランジスタTN101乃至TN103を駆
動するプリチャージ信号PREZ(図1参照。)に対し
て、プリチャージ信号BRS0d、BRS1dが駆動す
べき負荷は、それぞれビット線対/BLd−BLd当り
1個のトランジスタTN1Ad、TN1Bdであり、負
荷は1/3に軽減されている。今、最遠点のプリチャー
ジ回路Pre1dを駆動した場合のプリチャージ信号B
RS0d、BRS1dのCR遅延時間を模式的にτ時間
で表し、プリチャージ動作にはハイレベル電位期間で2
τ時間が必要であるとすると、プリチャージ信号BRS
0dの立ち上がり遅延、及びプリチャージ信号BRS1
dの立下り遅延は共にτ時間となり、両信号のハイレベ
ル電位期間として2τ時間を確保した最小プリチャージ
期間は3τ時間となる。これに対して従来技術では、負
荷が3倍となるのでCR遅延時間は3τ時間となり、ハ
イレベル電位時間の2τ時間を加算すると必要となる最
小プリチャージ期間は5τ時間となる。実際には、トラ
ンジスタの閾値電圧の関係からプリチャージ信号のハイ
レベル電位より低い電位レベルからプリチャージ動作は
開始されるので、プリチャージ信号BRS0d、BRS
1dにおけるCR遅延時間が少ない第1実施形態におい
ては、更にプリチャージ期間の短縮を図ることができ
る。即ち、最低でも(5τ―3τ)/5τ=40%のプ
リチャージ期間の短縮が可能となる。また、このときの
プリチャージ信号BRS2dは、CR遅延が2τ時間で
あるので、ハイレベル電位でτ時間の電位保持時間を確
保することができる。
【0057】従って、CR遅延が最大となる最遠点のビ
ット線対/BLd−BLdをプリチャージするためにプ
リチャージ回路Pre1dを使用して2相のプリチャー
ジ信号BRS0d、BRS1dで駆動することにより、
プリチャージ信号BRS0d、BRS1d毎の駆動負荷
容量を低減することができるので、プリチャージ信号B
RS0d、BRS1dの信号遷移時間の遅延を小さくす
ることができ、40%以上のプリチャージ期間の短縮を
図ることができる。
【0058】また、ビット線対/BL−BLのショート
動作を2相信号で行い、各々のプリチャージ信号BRS
0、BRS1の負荷も軽減されるので、プリチャージ信
号BRS0、BRS1として短いパルスを生成する必要
がなく、プリチャージ信号発生回路PreC1の駆動能
力を小さく限定することができ、チップ占有面積、及び
消費電流を低減することができる。
【0059】次に、第2実施形態について図7乃至図8
に基づいて説明する。図7に示すように、プリチャージ
信号発生回路PreC1は、第1実施形態における回路
と同様の構成でありここでの説明は省略する。プリチャ
ージ回路Pre2は、第1実施形態におけるプリチャー
ジ回路Pre1におけるビット線/BL、BLの電位保
持回路を構成するトランジスタTN102、TN103
に代えて、トランジスタTN2をプリチャージ電圧VP
Rとビット線対/BL−BLのショート回路におけるト
ランジスタTN1AとTN1Bとの接続点に接続してい
る。プリチャージ信号BRS0及びBRS1の負荷は第
1実施形態の場合と同程度であり、2相の信号でショー
ト動作を制御するため、高速化されてプリチャージ時間
が短縮された場合にCR遅延によりプリチャージ信号B
RS0、BRS1の波形がなまっても、有効なショート
動作を確実に確保することができ、プリチャージ信号B
RS0、BRS1の配線抵抗とトランジスタTN1A、
TN1Bのゲート負荷容量とからなるCR遅延回路の影
響を受けにくい回路構成となり、ビット線対/BL−B
Lのショート時間を短縮してデータアクセスの高速化が
実現できる。またビット線/BL、BLの電位保持用プ
リチャージ信号BRS2が独立して供給されるので、駆
動負荷をビット線/BL、BLの電位保持用トランジス
タTN2の駆動に限定できるため駆動負荷を軽減するこ
とができ、ビット線/BL、BLの電位保持動作につい
ても高速化することができ、ビット線対/BL−BLの
ショート動作の高速化と相俟って、高速且つ確実なプリ
チャージ動作を行うことができるものである。
【0060】図8に示すプリチャージ期間短縮動作波形
では、図6における場合と同様、図5のZ部分をCR遅
延が最も大きくなる最遠点のプリチャージ回路Pre2
dについて示している。ビット線対/BLd−BLdの
ショート回路用プリチャージ信号BRS0d、BRS1
dにおける信号遷移時のCR遅延は、第1実施形態にお
ける場合と同様にτ時間であり、最小のプリチャージ期
間は3τ時間となる。またビット線/BLd、BLdの
電位保持回路用プリチャージ信号BRS2dについても
τ時間の遅延での駆動が可能であり、電位保持時間とし
て2τ時間を確保することができる。実際には、プリチ
ャージ回路Pre1dは、プリチャージ信号BRS0
d、BRS1dのハイレベル電位より低い電位から動作
が可能であることから、信号遷移時間における遅延時間
の少ない第2実施形態において、プリチャージ期間を短
縮することができ、従来技術に比してプリチャージ期間
において40%以上の期間短縮を可能としながら、ビッ
ト線/BLd、BLdの電位保持時間も十分に確保する
ことができる。
【0061】また、ビット線対/BL−BLのショート
動作とビット線/BL、BLの電位保持動作を3相信号
で行い、各々のプリチャージ信号BRS0、BRS1、
BRS2の負荷も軽減されるので、プリチャージ信号B
RS0、BRS1として短いパルスを生成する必要がな
く、プリチャージ信号発生回路PreC2の駆動能力を
小さく限定することができ、チップ占有面積、及び消費
電流を低減することができる。
【0062】更に、第3実施形態について図9乃至図1
0に基づいて説明する。図9に示すように、本実施形態
におけるプリチャージ回路Pre3は、第1実施形態に
おけるプリチャージ回路Pre1におけるビット線/B
L、BL電位の保持回路を構成するトランジスタTN1
02、TN103に代えてトランジスタTN2A及びT
N2Bを直列接続した上で、トランジスタTN2Aの他
端をビット線対/BL−BLのショート回路におけるト
ランジスタTN1AとTN1Bとの接続点に接続し、ト
ランジスタTN2Bの他端をプリチャージ電圧VPRに
接続している。
【0063】そして、上記4つのトランジスタTN1
A、TN1B、TN2A、TN2Bは、トランジスタT
N1AとTN2A、及びTN1BとTN2Bをペアとし
て、それぞれプリチャージ信号BRS0、及びBRS1
により駆動される。それぞれのトランジスタを駆動する
論理は第1実施形態におけるプリチャージ信号BRS
0、及びBRS1と同様であるので、プリチャージ信号
発生回路PreC2は、第1実施形態のプリチャージ信
号発生回路PreC1におけるプリチャージ信号BRS
2を出力する部分を削除した構成となる。
【0064】ビット線対/BL−BLのショート用トラ
ンジスタTN1A、TN1Bを駆動するプリチャージ信
号BRS0、BRS1の信号遷移のシーケンスは、第1
実施形態における場合と同様であり、図5に示すように
両信号が共にハイレベル電位である期間にショート動作
を行うので、高速化されてプリチャージ時間が短縮され
た場合にCR遅延によりプリチャージ信号の波形がなま
っても、有効なプリチャージ動作を確実に確保すること
ができ、プリチャージ信号BRS0、BRS1の配線抵
抗とトランジスタTN1A、TN1Bのゲート負荷容量
とからなるCR遅延回路の影響を受けにくい回路構成と
なり、ビット線対/BL−BLのショート時間を短縮し
てデータアクセスの高速化が実現できる。更にビット線
/BL、BLの電位保持用トランジスタTN2A、TN
2Bについても、トランジスタTN1A、TN1Bと同
様の構成をしており、同一のプリチャージ信号BRS
0、BRS1で駆動されるので、第3実施形態において
は、ビット線/BL、BLの電位保持はビット線対/B
L−BLのショート動作に同期して行われることとな
り、第1及び第2実施形態ではプリチャージ動作に際し
て3相のプリチャージ信号BRS0、BRS1、及びB
RS2を使用するのに比して、第3実施形態では、2相
のプリチャージ信号BRS0、BRS1で制御すること
ができる。
【0065】図10に示すプリチャージ期間短縮動作波
形では、ビット線対/BLd、BLdのプリチャージ信
号BRS0d、BRS1dにおける信号遷移時のCR遅
延は2τ時間であり、両信号のハイレベル電位保持時間
として2τ時間を確保するとすると、最小のプリチャー
ジ期間は4τ時間となり、この期間にビット線対/BL
d、BLdのショート動作と電位保持動作が同時に行わ
れる。従って従来技術に比して、(5τ―4τ)/5τ
=20%のプリチャージ期間の短縮が可能となる。実際
には、プリチャージ回路Pre3dは、プリチャージ信
号BRS0d、BRS1dのハイレベル電位より低い電
位から動作が可能であることから、従来技術に比して2
0%以上のプリチャージ期間を短縮することが可能であ
る。
【0066】また、ビット線対/BL−BLのショート
動作とビット線/BL、BLの電位保持動作を2相信号
で行い、各々のプリチャージ信号BRS0、BRS1の
負荷も軽減されるので、プリチャージ信号BRS0、B
RS1として短いパルスを生成する必要がなく、プリチ
ャージ信号発生回路PreC2の駆動能力を小さく限定
することができ、チップ占有面積、及び消費電流を低減
することができる。
【0067】次に、第4実施形態について図11乃至図
13に基づいて説明する。図11に示すように、本実施
形態におけるプリチャージ回路Pre4は、従来技術の
プリチャージ回路Preからビット線/BLとVPR電
位を直接接続するトランジスタTN102を削除した構
成である。
【0068】プリチャージ信号発生回路PreC4は、
図示しない制御回路よりパルス出力されたデータサイク
ル開始信号ACTVとプリチャージサイクル開始信号P
REとがラッチ回路Lchに入力され動作サイクルの状
態を記憶する構成については第1乃至第3実施形態と同
様である。プリチャージサイクル開始信号PREを受け
ると、ラッチ回路Lchからインバータを介して反転さ
れた信号A1はローレベル電位に設定され、更に出力バ
ッファにて反転されてハイレベルの制御信号BRS7と
してトランジスタTN101をオンしてビット線対をシ
ョートすると共に、遅延回路Dlyに入力されて遅延時
間tdの遅延信号B1を生成する。生成された遅延信号
B1はA1との間でNOR論理演算されて制御信号BR
S8としてBRS7に対して遅延されたハイレベル信号
としてトランジスタTN103をオンしてビット線/B
L、BLをVPR電位に接続する。
【0069】図12に示すようにプリチャージ時間が短
縮された場合には、上記に説明したプリチャージ信号発
生回路PreC4の制御信号BRS7、BRS8は短い
パルスとなるが、制御信号BRS7、BRS8が駆動す
べきトランジスタは各ビット線対毎に1つであり駆動負
荷が限定されているので、図11における最遠点のビッ
ト線対に対しても高速に応答することができ、プリチャ
ージ時間の短縮化に対しても十分な動作余裕を確保する
ことができる。
【0070】ここで、ビット線/BL、BL電位保持用
のトランジスタTN103の制御信号BRS8は、ビッ
ト線対/BL−BLのショート用の制御信号BRS7に
対して時間tdの遅延時間を有して起動される信号であ
る。この遅延時間tdをビット線対/BL−BLのショ
ートが十分に行われ両ビット線/BL、BLが同程度の
電位にまでショートされる時間に合わせることにより、
制御信号BRS8によるトランジスタTN103の駆動
に際しては、トランジスタTN103に直接接続される
ビット線BLと、トランジスタTN101を介して接続
されるビット線/BLとの違いによる電位保持動作の違
いはなくなり、両ビット線/BL、BLの電位を均等に
VPR電圧に保持できる。図13にビット線対/BL−
BLのショート過程と制御信号BRS7、BRS8の制
御タイミングを示す。ビット線対/BL−BLのショー
トが完了した段階で制御信号BRS8を投入することに
より、両ビット線/BL、BLを共にVPR電圧に保持
することができることを示している。
【0071】ビット線/BL、BLにはメモリセルから
読み出された蓄積電荷により、対をなすビット線間に生
ずる微小電位差の電圧をセンスアンプにて差動増幅して
データを出力することが要求されるので、メモリセルか
ら読み出された蓄積電荷によるビット線対/BL−BL
の電位差が所定の範囲にあることが必要であり、そのた
めには、対をなすビット線/BL、BLに付加されてい
る容量成分はバランスしていることが必要である。
【0072】そこで、ビット線/BL、BL電位保持用
トランジスタTN103が接続されていない側のビット
線/BLについても、容量負荷としてのトランジスタT
N103とバランスをとるためにトランジスタTN10
3と同一のトランジスタTN102を接続する構成が、
図14、図15に示す第5実施形態における第1および
第2具体例である。
【0073】トランジスタTN102は、ビット線BL
に接続されているトランジスタTN103と同一の負荷
を付加してバランスをとるために、ビット線/BLに接
続されたダミーのトランジスタでありトランジスタ本来
の役割はなく常に非道通状態である。図14、図15で
は、接続方法として第1および第2の具体例を示してい
る。図14では、ダミーのトランジスタTN102の他
端をVPR電圧に接続すると共にゲートを接地電位に接
続することによりNMOSトランジスタであるTN10
2を常時非道通にする構成である。また、図15では、
トランジスタTN102の他端をVPR電圧に代えて接
地電位に接続した構成である。いずれも、トランジスタ
TN102が導通することはなく、トランジスタTN1
02が有する容量成分等の負荷成分をビット線/BLに
接続することにより、ビット線BLに接続されている電
位保持用トランジスタTN103の有する負荷成分とバ
ランスすることを目的として接続されるものである。
【0074】次に、第6実施形態における第1乃至第4
具体例について、図16乃至図19に基づいて説明す
る。第6実施形態は、ビット線対/BL−BLのショー
ト動作を強化するため、プリチャージ信号BRS0P、
BRS1P、BRS3P、BRS4Pを、ビット線/B
L、BLの駆動電圧より昇圧された電圧VPPで駆動す
ることにより、ショート用トランジスタTN101、T
N1A、TN1Bの駆動能力を高めることができ、迅速
なスイッチング動作をすることができる。
【0075】また、プリチャージ信号BRS0P、BR
S1P、BRS3P、BRS4PのCR遅延による信号
遷移の時定数は信号振幅には無関係で配線容量とゲート
負荷容量の積であるCR時定数により一義的に決定され
るので、トランジスタTN101、TN1A、TN1B
が導通してプリチャージ動作を開始する電圧レベルまで
の遷移時間は、昇圧電源VPPを使用することにより短
縮される。例えば、昇圧により信号遷移の振幅が2倍に
なった場合には、動作開始までの遅延時間は半分とな
る。従ってプリチャージ期間の更なる短縮が可能とな
り、データアクセスの高速化を実現することができる。
以下に、第1乃至第4具体例について説明する。
【0076】第1具体例は図16に示すように、図1の
従来技術におけるプリチャージ回路Preに対して、ビ
ット線対/BL−BLをショートするトランジスタTN
101を駆動するプリチャージ信号BRS3Pのみを昇
圧電圧VPPで駆動するものである。プリチャージ信号
発生回路PreC3Pは、従来技術におけるプリチャー
ジ信号発生回路PreCの出力バッファを2系統に分割
した上で片側に対してのみレベルシフト回路LShft
1を介して電圧レベルを昇圧電圧VPPに変換して出力
する構成となっている。
【0077】これにより、昇圧されたプリチャージ信号
BRS3Pで駆動されるトランジスタTN101は、昇
圧される電圧VPPに応じて、駆動能力が強化されると
共に、動作開始及び終了までの遅延時間が短縮されるの
で、プリチャージ期間の短縮化を図ることができる。ま
た、昇圧電圧VPPを供給すべきトランジスタがショー
ト用トランジスタTN101に限定されているので、昇
圧回路(不図示)の電圧供給能力を限定することがで
き、昇圧回路のチップ占有面積、及び消費電流を小さく
抑えることができる。
【0078】また、第2具体例は図17に示すように、
図4の第1実施形態におけるプリチャージ回路Pre1
に対して、トランジスタTN1A、TN1Bを駆動する
プリチャージ信号BRS0P、BRS1Pのみを昇圧電
圧VPPで駆動するものである。プリチャージ信号発生
回路PreC1Pは、プリチャージ信号BRS0P、B
RS1Pの出力部分にレベルシフト回路Lshft2を
介して電圧レベルを昇圧電圧VPPに変換している。
【0079】この場合も第1具体例と同様に、トランジ
スタTN1A、TN1Bは、昇圧される電圧VPPに応
じて駆動能力が強化されると共に、動作開始及び終了ま
での遅延時間が短縮され、第1実施形態との組み合わせ
によりさらなるプリチャージ期間の短縮化を図ることが
できる。また、昇圧電圧VPPを供給すべきトランジス
タがショート用トランジスタTN1A、TN1Bに限定
されるため、昇圧回路のチップ占有面積や消費電流を小
さく抑えることができることも同様である。
【0080】更に、図18の第3具体例は、図7の第2
実施形態におけるプリチャージ回路Pre2に対して、
トランジスタTN1A、TN1Bを駆動するプリチャー
ジ信号BRS0P、BRS1Pのみを昇圧電圧VPPで
駆動するものであり、プリチャージ信号発生回路Pre
C1Pは、第2具体例と同様の構成を使用している。
【0081】この場合も第1及び第2具体例と同様に、
トランジスタTN1A、TN1Bの駆動能力が強化され
ると共に、動作の遅延時間が短縮されるため、第2実施
形態との組み合わせによりさらなるプリチャージ期間の
短縮化を図ることができる。また、昇圧電圧VPPを供
給すべきトランジスタがショート用トランジスタTN1
A、TN1Bに限定されるため、昇圧回路のチップ占有
面積や消費電流を小さく抑えることができることも同様
である。
【0082】また、図19の第4具体例は、図9の第3
実施形態におけるプリチャージ回路Pre3に対して、
トランジスタTN1A、TN1B,TN2A、TN2B
を昇圧電圧VPPで振幅するプリチャージ信号BRS0
P、BRS1Pで駆動するものであり、プリチャージ信
号発生回路PreC2Pは、第3実施形態のプリチャー
ジ信号発生回路PreC2にレベル変換回路LShft
2を追加した構成である。
【0083】第4具体例は、高速化を重視した構成とな
っており、プリチャージ回路Pre3を構成する全ての
トランジスタTN1A、TN1B,TN2A、TN2B
を昇圧電圧VPPで駆動することにより、トランジスタ
駆動能力の向上と遅延時間の短縮を図り、ビット線対/
BL−BLのショート動作とビット線/BL、BLの電
位保持動作の双方を同時に高速化することができる構成
である。
【0084】更に、第7実施形態は図20に示すよう
に、ビット線対を2つのグループに分割することによ
り、これに対応するプリチャージ回路PreNを2つの
グループに分割して、それぞれのグループ毎にプリチャ
ージ信号BRS5、BRS6を供給する構成である。
【0085】プリチャージ回路PreNを2つのグルー
プに分割することにより、プリチャージ信号BRS5、
BRS6毎に駆動すべきプリチャージ回路PreN内の
トランジスタのゲート負荷容量は従来の半分となり負荷
が軽くなるため、CR遅延時間を短縮してプリチャージ
期間の短縮を図ることができ、データアクセスの高速化
を図ることが可能となる。
【0086】更に、第7実施形態を前述の第1乃至第6
実施形態と組み合わせることにより、第1乃至第6実施
形態の効果を強化することができるので、更なるプリチ
ャージ期間の短縮化を図りデータアクセスを高速化する
ことができる。
【0087】以上詳細に説明したとおり、第1実施形態
に係る半導体記憶装置では、プリチャージ回路Pre1
のうちショート回路部分は、NMOSトランジスタTN
1A、TN1Bを直列接続してビット線対間を連結した
構成をしており、それぞれのトランジスタTN1A、T
N1Bは、何れか一方を、1サイクル前からプリセット
しておき、他方をセットすると同時にビット線対/BL
−BLのショート動作を開始し、ショート動作の終了時
にはプリセットした側をリセットしてショート動作を終
了させるプリチャージ信号BRS0、BRS1により制
御されるので、高速化されてプリチャージ時間が短縮さ
れた場合にCR遅延によりプリチャージ信号の波形がな
まっても、有効なプリチャージ動作を確実に確保するこ
とができ、CR遅延の影響を受けにくい回路構成とする
ことができ、ビット線対/BL−BLのショート時間を
短縮してデータアクセスの高速化を実現することができ
る。
【0088】また、2相のプリチャージ信号BRS0、
BRS1で駆動することにより、プリチャージ信号BR
S0、BRS1毎の駆動負荷容量を低減することができ
るので、プリチャージ信号BRS0、BRS1の信号遷
移時間の遅延を小さくすることができ、40%以上のプ
リチャージ期間の短縮を図ることができる。
【0089】また、ビット線対/BL−BLのショート
動作を2相信号で行い、各々の駆動負荷も軽減されるの
で、プリチャージ信号BRS0、BRS1として短いパ
ルスを生成する必要がなく、プリチャージ信号発生回路
PreC1の駆動能力を小さく限定してチップ占有面
積、及び消費電流を低減することができる。
【0090】第2実施形態に係る半導体記憶装置では、
第1実施形態と同様にビット線対/BL−BLショート
回路用に直列接続されたトランジスタTN1A、TN1
Bに加えて、両トランジスタTN1A、TN1Bの接続
点とプリチャージ電圧VPRとの間にビット線/BL、
BLの電位保持用トランジスタTN2を備えた構成であ
り、第1実施形態と同様に、2相のプリチャージ信号B
RS0、BRS1でショート動作を制御するため、高速
化されてプリチャージ時間が短縮された場合にも、有効
なショート動作を確実に確保することができ、プリチャ
ージ信号BRS0、BRS1の配線抵抗とトランジスタ
TN1A、TN1Bのゲート負荷容量とからなるCR遅
延回路の影響を受けにくい回路構成とすることができ、
ビット線対/BL−BLのショート時間を短縮してデー
タアクセスの高速化が実現できる。
【0091】また、第1実施形態と同様に、2相のプリ
チャージ信号BRS0、BRS1で駆動するので、プリ
チャージ信号BRS0、BRS1毎の駆動負荷容量を低
減することができ、プリチャージ信号BRS0、BRS
1の信号遷移時間の遅延を小さくすることができる。
【0092】更に、ビット線/BL、BLの電位保持用
プリチャージ信号BRS2が独立して供給されるので、
駆動負荷をビット線/BL、BLの電位保持用トランジ
スタTN2に限定して軽減することができ、短いプリチ
ャージ期間においても十分な電位保持動作を確保するこ
とができると共に、ビット線対/BL−BLのショート
動作の高速化と相俟って、高速且つ確実なプリチャージ
動作を行うことができ、40%以上のプリチャージ期間
の短縮を図ることができる。
【0093】また、ビット線対/BL−BLのショート
動作とビット線/BL、BLの電位保持動作を3相のプ
リチャージ信号BRS0、BRS1、BRS2で行い、
各々の駆動負荷も軽減されるので、プリチャージ信号B
RS0、BRS1、BRS2として短いパルスを生成す
る必要がなく、プリチャージ信号発生回路PreC1の
駆動能力を小さく限定することができ、チップ占有面
積、及び消費電流を低減することができる。
【0094】第3実施形態に係る半導体記憶装置では、
第2実施形態におけるトランジスタTN2に代えて、ト
ランジスタTN2A及びTN2Bを直列接続して、トラ
ンジスタTN1AとTN2A、及びTN1BとTN2B
を、それぞれプリチャージ信号BRS0、及びBRS1
により駆動する構成であり、第1実施形態における場合
と同様に、高速化されてプリチャージ時間が短縮された
場合にCR遅延によりプリチャージ信号の波形がなまっ
ても、有効なプリチャージ動作を確実に確保することが
でき、CR遅延の影響を受けにくい回路構成とすること
ができ、ビット線対/BL−BLのショート時間を短縮
してデータアクセスの高速化が実現できる。
【0095】また、ビット線/BL、BLの電位保持用
トランジスタTN2A、TN2Bも、トランジスタTN
1A、TN1Bと同期して駆動されるので、2相のプリ
チャージ信号BRS0、BRS1でビット線対/BL−
BLのショート動作とビット線/BL、BLの電位保持
動作を同時に制御することができる。
【0096】更に、従来技術に比して、プリチャージ信
号BRS0、BRS1の駆動負荷が軽減されているの
で、信号遷移における遅延時間を短縮することができ、
従来技術に比して20%以上のプリチャージ期間の短縮
化をすることが可能である。
【0097】また、ビット線対/BL−BLのショート
動作とビット線/BL、BLの電位保持動作を2相のプ
リチャージ信号BRS0、BRS1で行い、各々の駆動
負荷も軽減されるので、プリチャージ信号BRS0、B
RS1として短いパルスを生成する必要がなく、プリチ
ャージ信号発生回路PreC2の駆動能力を小さく限定
することができ、チップ占有面積、及び消費電流を低減
することができる。
【0098】第6実施形態に係る半導体記憶装置では、
プリチャージ信号BRS0P、BRS1P、BRS3
P、BRS4Pを、ビット線/BL、BLの駆動電圧よ
り昇圧された電圧VPPで駆動するので、トランジスタ
TN101、TN1A、TN1Bの駆動能力を高めると
共に、トランジスタTN101、TN1A、TN1Bの
導通開始までの遷移時間を短縮することができ、迅速な
スイッチング動作を行うことができる。第1具体例で
は、プリチャージ信号BRS3Pを昇圧電圧VPPで駆
動し、第2乃至第4具体例では、プリチャージ信号BR
S0P、BRS1Pを昇圧電圧VPPで駆動する。
【0099】また、第1乃至第3具体例では、昇圧電圧
VPPを供給すべきトランジスタがTN101あるいは
TN1A、TN1Bに限定されるので、昇圧回路(不図
示)の電圧供給能力を限定することができ、昇圧回路の
チップ占有面積、及び消費電流を小さく抑えることがで
き、第4具体例においては、プリチャージ回路の全ての
構成トランジスタTN1A、TN1B、TN2A、TN
2Bを昇圧電圧VPPにて駆動するので、プリチャージ
動作におけるショート動作と電位保持動作の双方を同時
に高速化することができる。
【0100】第7実施形態に係る半導体記憶装置では、
ビット線対を2つのグループに分割して、それぞれのグ
ループ毎にプリチャージ信号BRS5、BRS6を供給
するので、各プリチャージ信号BRS5、BRS6が駆
動すべき負荷容量は従来の半分となるため、CR遅延時
間を短縮してプリチャージ期間の短縮を図ることがで
き、データアクセスの高速化を図ることが可能となる。
第1乃至第6実施形態との組み合わせにより、プリチャ
ージ期間の短縮化に伴うデータアクセスの高速化を更に
強化することができる。
【0101】尚、本発明は前記第1乃至第6実施形態に
限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでも
ない。例えば、第1乃至第6実施形態においては、ビッ
ト線対/BL−BLのショート動作に加えてビット線/
BL、BLの電位保持動作についても行う態様について
説明したが、データサイクルの高速化に伴いプリチャー
ジ状態におけるビット線の電位保持が不要な場合には、
第1乃至第6実施形態におけるビット線対ショート動作
部分のみについてプリチャージ回路を構成することもで
きる。また、連続してデータアクセスを要求され高速動
作をする場合には、ビット線対/BL−BLのショート
動作のみを行い、データアクセス要求が間欠的になりプ
リチャージ状態を長く保持する場合には、ビット線対/
BL−BLのショート動作に加えてビット線/BL、B
Lの電位保持動作についても動作を行うように制御する
こともできる。後者の制御を行う場合、第1及び第2実
施形態においては、両者は異なるプリチャージ信号にて
駆動されているので、電位保持用のプリチャージ信号を
別途制御することにより容易に実現でき、第3実施形態
においても、直結されているプリチャージ信号をトラン
スファゲートやその他の論理ゲートにて切り替えるよう
にすれば容易に実現可能である。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、ビット線対のショート
回路を直列接続した2つのスイッチ素子で構成し両者を
位相の異なる制御信号で制御してCR遅延の影響を受け
にくい回路構成とすることにより、またショート及び電
位保持の一連の動作を2以上の個別制御信号で段階的に
制御して個別制御信号当りの駆動負荷を低減することに
より、更にはビット線対のショート回路を昇圧電圧で駆
動することにより、プリチャージ期間の短縮化を図るこ
とができ、制御回路の駆動能力を低減してチップ占有面
積や消費電流を低減することができ、低電源電圧化を伴
いながら大容量化、高速化されても、回路規模を増大さ
せることなく、低消費電流化、及び高速化を十分に図る
ことができる半導体記憶装置を提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の半導体記憶装置におけるビット線プ
リチャージ回路を示す回路図である。
【図2】従来技術におけるメモリセルアレイとビット線
対プリチャージ回路、プリチャージ信号の遅延を表す概
略回路図である。
【図3】従来技術におけるビット線対のショート波形図
である。
【図4】第1実施形態の半導体記憶装置におけるビット
線プリチャージ回路を示す回路図である。
【図5】第1実施形態のビット線プリチャージ期間短縮
時の動作波形を示す波形図である。
【図6】第1実施形態におけるCR遅延によるビット線
プリチャージ期間短縮時の動作波形を示す拡大波形図で
ある。
【図7】第2実施例の半導体記憶装置におけるビット線
プリチャージ回路を示す回路図である。
【図8】第2実施形態におけるCR遅延によるビット線
プリチャージ期間短縮時の動作波形を示す拡大波形図で
ある。
【図9】第3実施形態の半導体記憶装置におけるビット
線プリチャージ回路を示す回路図である。
【図10】第3実施形態におけるCR遅延によるビット
線プリチャージ期間短縮時の動作波形を示す拡大波形図
である。
【図11】第4実施形態の半導体記憶装置におけるビッ
ト線プリチャージ回路を示す回路図である。
【図12】第4実施形態のビット線プリチャージ期間短
縮時の動作波形を示す波形図である。
【図13】第4実施形態におけるビット線対のショート
波形図である。
【図14】第5実施形態の第1具体例におけるビット線
プリチャージ回路を示す回路図である。
【図15】第5実施形態の第2具体例におけるビット線
プリチャージ回路を示す回路図である。
【図16】第6実施形態の第1具体例におけるビット線
プリチャージ回路を示す回路図である。
【図17】第6実施形態の第2具体例におけるビット線
プリチャージ回路を示す回路図である。
【図18】第6実施形態の第3具体例におけるビット線
プリチャージ回路を示す回路図である。
【図19】第6実施形態の第4具体例におけるビット線
プリチャージ回路を示す回路図である。
【図20】第7実施形態の半導体記憶装置におけるビッ
ト線分割プリチャージを示す回路図である。
【符号の説明】
/BL、BL ビット線 /BLd、BLd 最遠点のビット線 Pre、Pre1、Pre2、Pre3、Pre4、P
re41、Pre42プリチャージ回路 Pred、Pre1d、Pre2d、Pre3d、Pr
e4d最遠点のプリチャージ回路 PreC1、PreC2、PreC4、PreC1P、
PreC2P、PreC3Pプリチャージ信号発生回路 Lch ラッチ回路 Rng 分周回路 Dly 遅延回路 TN1A、TN1B ビット線対ショート用
トランジスタ TN1Ad、TN1Bd最遠点のビット線対ショート用
トランジスタ TN102、TN103、TN2、TN2A、TN2B
ビット線電位保持用トランジスタ TN102d、TN103d、TN2d、TN2Ad、
TN2Bd最遠点のビット線電位保持用トランジスタ BRS0、BRS1、BRS3P、BRS0P、BRS
1Pプリチャージ信号(ビット線対ショート用) BRS0d、BRS1d最遠点のプリチャージ信号(ビ
ット線対ショート用) BRS2、BRS4P プリチャージ信号(ビ
ット線電位保持用) BRS2d 最遠点のプリチャージ信号
(ビット線電位保持用)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 和樹 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 Fターム(参考) 5B024 AA01 AA15 BA05 BA07 CA11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット線対をショートするビット線対シ
    ョート回路と、ビット線を所定電位に保持するビット線
    電位保持回路とを前記ビット線対毎に備える半導体記憶
    装置において、 前記ビット線対ショート回路は、前記ビット線対間に接
    続される直列接続の第1及び第2スイッチ素子を備え、 前記第1及び第2スイッチ素子は、信号レベルが同時に
    遷移することのない第1及び第2制御信号で制御される
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記ビット線電位保持回路は、 前記第1及び第2スイッチ素子の接続点と所定電圧源と
    の間に接続される第3スイッチ素子を備え、 前記第3スイッチ素子は、前記第1及び第2スイッチ素
    子が共に導通して前記ビット線対がショートする期間内
    に導通する第3制御信号で制御されることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記ビット線電位保持回路は、 前記第1及び第2スイッチ素子の接続点と所定電圧源と
    の間に接続される直列接続の第4及び第5スイッチ素子
    を備え、 前記第4スイッチ素子は前記第1スイッチ素子を制御す
    る前記第1制御信号で制御され、 前記第5スイッチ素子は前記第2スイッチ素子を制御す
    る前記第2制御信号で制御されることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 ビット線対をショートするビット線対シ
    ョート回路と、ビット線を所定電位に保持するビット線
    電位保持回路とを前記ビット線対毎に備える半導体記憶
    装置において、 前記ビット線対ショート回路は、前記ビット線対間に接
    続される第6スイッチ素子を備え、 前記ビット線電位保持回路は、前記ビット線対の一方の
    ビット線と所定電圧源との間に接続される第7スイッチ
    素子を備え、 前記第6スイッチ素子は、第4制御信号により制御さ
    れ、 前記第7スイッチ素子は、前記第4制御信号に対して所
    定時間の遅延を有する第5制御信号により制御されるこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記ビット線対の他方のビット線に接続
    され、前記第7スイッチ素子と同一の第8スイッチ素子
    を備え、前記第8スイッチ素子は、非導通状態を維持す
    ることを特徴とする請求項4に記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2制御信号、又は第4制
    御信号は、前記ビット線対の駆動電圧より昇圧された電
    圧で駆動されることを特徴とする請求項1乃至請求項5
    に記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のビット線対群を2以上のグル
    ープに分割し、前記各グループ毎に生成した前記各制御
    信号で、ビット線対のショート動作、及びビット線の所
    定電位保持動作を制御することを特徴とする請求項1乃
    至請求項6に記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 ビット線対をショートし、前記ビット線
    を所定電位に保持する半導体記憶装置の制御方法におい
    て、 1の制御信号から生成される複数の個別制御信号によ
    り、ビット線対のショート動作からビット線の電位保持
    動作に至る一連の動作を段階的に制御することを特徴と
    する半導体記憶装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 前記ビット線対のショート動作では、 1の個別制御信号の活性化によりショート動作のための
    プリセット動作を行い、前記1の個別制御信号の活性化
    に対して第1遅延時間の後に他の個別制御信号を活性化
    することによりショート動作を開始し、 更に、前記他の個別制御信号の活性化に対して第2遅延
    時間の後に前記1の個別制御信号を非活性とすることに
    よりショート動作を終了することを特徴とする請求項8
    に記載の半導体記憶装置の制御方法。
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