JP2002074647A - 磁気記録媒体及びそれを用いた磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録媒体及びそれを用いた磁気記録装置

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JP2002074647A
JP2002074647A JP2000254910A JP2000254910A JP2002074647A JP 2002074647 A JP2002074647 A JP 2002074647A JP 2000254910 A JP2000254910 A JP 2000254910A JP 2000254910 A JP2000254910 A JP 2000254910A JP 2002074647 A JP2002074647 A JP 2002074647A
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Harumi Sakamoto
晴美 坂本
Fumiyoshi Kirino
文良 桐野
Koichiro Wakabayashi
康一郎 若林
Masaki Sekine
正樹 関根
Hiroyuki Awano
博之 粟野
Teruaki Takeuchi
輝明 竹内
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱アシスト記録に好適な磁気記録媒体及びそ
れを用いた磁気記録装置を提供する。 【解決手段】 磁気記録媒体100は、基板11上に、
誘電体層12、情報記録層13及び熱制御層14を備え
る。熱制御層14を、光反射率及び熱伝導率の高い材
料、例えばAlまたはAl合金から構成し、記録層13
に接して形成する。かかる磁気記録媒体100にレーザ
ー光を照射すると、記録層13に所望の温度分布を安定
して形成できる。これにより記録層13に微小な記録磁
区を精度良く形成できる。それゆえ熱アシスト記録用の
磁気記録媒体として極めて好適である。また、記録層と
して非晶質材料を用いることにより、磁化遷移領域にジ
グザグパターンが現れることが防止される。それゆえ高
C/Nで情報を再生でき、40Gbit/inch
(約6.20Gbits/cm)以上の高密度記録
を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報が磁気的に記
録される磁気記録媒体及びそれを用いた磁気記録装置に
関し、特に、熱と磁界を用いて超高密度に情報が記録さ
れる磁気記録媒体及びそれを用いた磁気記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の高度情報化社会の進展にはめざま
しいものがあり、各種形態の情報を統合したマルチメデ
ィアが急速に普及してきている。これを支える情報記録
装置として磁気記録装置や光磁気記録装置が知られてい
る。これらの記録装置は、記憶容量を一層増やすことが
望まれている。
【0003】これを実現するための方法として記録媒体
に書き込む記録磁区をより小さくして高密度に情報を記
録することが考えられる。磁気記録装置に搭載されてい
る記録媒体では、情報が記録される記録層の磁性材料と
して現在Co−Cr−Pt(−Ta)系が広く用いられ
ている。この材料は、磁化容易軸が膜面内方向にあり、
20nm程度のCoの結晶粒子が析出した結晶質材料で
ある。しかし、この材料は、面内磁化膜であるために反
磁界の影響が強く、かかる反磁界によって減磁が発生す
るので、40Gbit/inch(約6.20Gbi
ts/cm)を超える面記録密度を実現するのは困難
である。更に、結晶質材料であるために、磁化遷移領域
にジグザグパターンが形成され、これがノイズの原因に
なる。高密度記録では記録磁区が小さくなると、得られ
る信号強度も小さくなるので、磁化遷移領域のジクザグ
パターンに起因するノイズはS/Nに大きく影響してし
まう。
【0004】上記反磁界による減磁を防ぐためには抗磁
力が大きい材料を用いることが必要であり、ジクザグパ
ターンに起因するノイズを低減するためには、結晶粒子
サイズの分布を小さく揃える必要がある。現在、粒子サ
イズを小さく揃えるために、磁性層の下地としてシード
層を設ける方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気記録媒
体において40Gb/inch(約6.20Gbit
s/cm)を超える面記録密度を実現するためには、
磁性層の粒子サイズを小さく揃えてノイズを低減する必
要がある。しかしながら、粒子サイズをあまり小さくす
ると磁性層に記録した記録マークが熱減磁により時間と
ともに消えてしまうという問題が生じる。このため、高
密度記録においては、熱的安定性の観点から保磁力の高
い材料を記録膜に用いなければならない。
【0006】一方、磁気記録装置において磁気ヘッドで
発生可能な磁界強度には限界があり、磁気記録媒体の保
磁力が高くなると、かかる磁気ヘッドによる記録が困難
になる。また、高密度記録を行うには、磁気記録媒体の
トラック方向にも半径方向にも微小な磁区を形成するこ
とが必要であり、トラック方向の磁区長を短くするに
は、磁気ヘッドのギャップを狭くすること、すなわち狭
ギャップ化が必要となる。磁気ヘッドの狭ギャップ化を
実現するには、磁気ヘッドの製造時に微細加工を行う必
要があるが、磁気ヘッドの歩止まりやスループットを考
慮すると、加工には限界がある。
【0007】そこで、高保磁力の記録層を有する磁気記
録媒体の記録すべき領域に例えば光を照射することによ
って加熱して保磁力を低下させ、保磁力が低下した領域
に磁気ヘッドを用いて情報に応じた磁界を印加して情報
を記録する方法が提案されている。以下、かかる記録方
法を熱アシスト磁気記録と称する。熱アシスト磁気記録
により記録された情報の再生には、従来の磁気ディスク
の再生と同様に、磁気ヘッドに搭載された再生用素子を
用いて、磁気記録媒体からの漏れ磁界を検出する。かか
る記録方法によれば高保磁力の磁気記録媒体に情報を記
録することができるので高密度記録が期待できる。
【0008】「Proceedings of Magneto-Optical Recor
ding International Symposium '99, J.Magn.Soc.Jpn.,
Vol.23, Supplement, No.S1(1999), pp.229-232」(文
献1)には、メモリ層上に保護層を介してAlからなる
ヒートシンク層を備える記録媒体が開示されており、か
かる記録媒体にレーザーストロボ磁界変調を用いて情報
を記録する方法が開示されている。しかし、かかる記録
媒体では、20Gbit/inchを越える程度の記
録密度しか達成できていない。
【0009】本発明は、このような状況を鑑みてなされ
たものであり、本発明の第1の目的は、記録時に熱と磁
気を用いて情報の記録または消去を行い、再生時に磁気
フラックスを検出して情報の再生を行う磁気記録媒体に
好適な超高密度磁気記録媒体及びそれを備える磁気記録
装置を提供することにある。
【0010】本発明の第2の目的は、情報記録時に、磁
性膜に熱を効果的に与えて磁性膜に微小な磁区を形成す
ることができる超高密度記録用の磁気記録媒体及びそれ
を備える磁気記録装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に従
えば、熱及び外部磁界が与えられて情報が記録される磁
気記録媒体において、基板上に、情報が磁気的に記録さ
れる記録層と、情報記録時に記録層に与えられた熱を制
御するための熱制御層とを備え、該熱制御層が記録層に
接して形成されていることを特徴とする磁気記録媒体が
提供される。
【0012】本発明の磁気記録媒体は、情報記録時に記
録層に与えられた熱を有効に制御するための熱制御層を
記録層に接して備えるので、熱アシスト記録により情報
を記録したときに微小な記録磁区を記録層に安定して記
録することができる。以下にその理由を説明する。
【0013】熱アシスト記録では、磁気記録媒体に熱を
与える方法として、例えばレーザー光を集光して照射す
る方法を用いている。磁気記録媒体にレーザー光を照射
すると、磁気記録媒体の記録層が、図8の上方に示した
ように、レーザ光の光強度分布(ガウス分布)に応じた
温度分布で加熱される。ここで、図8の温度分布はトラ
ック幅方向の温度分布を示している。ガウス分布に従う
レーザー光では、光照射領域の中心が最も高温になる。
図8の温度分布において、記録温度Txは、レーザー光
照射による加熱によって、記録層の保磁力が磁気ヘッド
から発生する外部磁界よりも小さくなるときの温度であ
る。記録温度Txよりも高温の領域では、記録層の保磁
力が磁気ヘッドからの外部磁界強度を下回るために、磁
気ヘッドを用いて記録情報に応じた磁界を印加すること
によって記録磁区を形成することができる。ここでは、
レーザー光照射により形成される記録層の温度分布にお
いて、記録温度Txよりも高温の領域を「記録可能領
域」と呼ぶ。通常、記録可能領域のトラック幅方向の幅
は、トラック幅とほぼ同じになるように温度分布を調節
する。
【0014】ところで、磁気記録媒体で用いられる記録
層は高密度記録の観点から膜厚が10nm〜50nmと
薄くなっているためにレーザー光が透過してしまい、記
録層において光エネルギーが熱エネルギーに変換されに
くくなっている。それゆえ、記録層を記録温度に加熱す
るために、照射するレーザー光のレーザーパワーを調整
していた。ところが、レーザーパワーで記録層の温度分
布を制御しようとした場合、レーザーパワーの強弱に応
じて記録層の温度分布は、図8の破線で示したように上
下に大きく変動してしまう。これは、記録可能領域が拡
大したり縮小したりすることを意味する。また、図8の
温度分布においては、記録可能領域とその外側の領域と
の境界部分の温度勾配は急峻になっているために揺らぎ
も大きく、記録可能領域が拡大・縮小しやすくなってい
る。図8の下方には、トラック上の記録層に形成された
記録可能領域と磁気ヘッドからの磁界によって媒体上に
形成される磁界印加領域を模式的に示している。磁化印
加領域のトラック方向の長さHは、通常、記録可能領
域よりも狭いので、記録可能領域が拡大・縮小してもト
ラック方向の記録磁区の寸法を一定の長さにすることが
できるが、磁界印加領域のトラック幅方向の長さH
は、記録可能領域と同じかそれよりも長いので、記録
可能領域が拡大・縮小すると記録磁区のトラック幅方向
の長さが長くなったり短くなったりしてしまう。また、
記録磁区が形成される位置がずれたりすることもある。
それゆえ、レーザー光照射領域が変動しても記録可能領
域をほぼ一定の大きさ及び位置に保つには、温度分布の
温度勾配をなだらかにする必要がある。
【0015】ところで、高密度化の観点から、記録層の
保磁力を高めるために、高保磁力の非晶質材料を用いて
記録層を構成することが望まれている。しかしながら、
非晶質材料は高温に加熱されると構造緩和を起こす場合
がある。情報記録時に、記録層の温度分布を制御するた
めにレーザパワーを上げたときには、レーザー光の光強
度分布はガウス分布に従うために、レーザー光照射領域
の中央部分が著しく高温に加熱されてしまい、構造緩和
が発生する恐れがある。かかる構造緩和が発生すると、
構造緩和が発生した部分の磁気特性が変化してしまう。
かかる構造緩和は温度が高ければ高いほど起こりやすい
ので、レーザーパワーを低くして光照射領域の中心部分
の温度を低下させることが望まれるが、レーザーパワー
を低くすると記録可能領域が縮小してしまう。以上のこ
とから、レーザーパワーを調整することのみによって記
録層の温度分布を制御する方法は適切な方法ではないこ
とがわかる。
【0016】本発明者らは、熱制御層を記録層に接して
形成することにより、レーザー光照射による記録層の温
度分布を、図9に示すように、なだらかな曲線にするこ
とができた。これは、熱制御層は反射率が高いため、そ
のぶん光透過量が減り、光エネルギーが熱エネルギーに
有効に変換され、熱制御層において発生した熱が記録層
をかかる温度分布で加熱していると考えられる。これに
より、記録層の温度分布において、トラック幅方向の記
録可能領域の寸法を十分確保しつつ、記録可能領域の最
高温度を低くすることができるので、例えば記録層を非
晶質材料で構成したとしても、記録層の構造緩和を引き
起こすことなく安定して記録磁区を形成することが可能
となる。また、レーザー光照射により記録層で発生した
熱は、レーザー光照射後は、熱制御層を伝わって速やか
に放熱されるので、輪郭のはっきりした所望の形状の記
録磁区を記録層に形成することができる。本発明の磁気
記録媒体は熱アシストタイプの磁気記録媒体に極めて好
適である。
【0017】ところで、上記文献1に記載されている記
録媒体では、熱を拡散するためのヒートシンク層を備え
ているが、記録層とヒートシンク層との間に誘電体層が
介在しているために、図9に示すような温度分布を記録
層に形成することは困難であり、本発明のような効果を
得ることはできない。また、文献1の記録媒体は層構成
が複雑であり、再生用磁気ヘッドとしてのMRヘッドを
用いて情報を再生できていないが、本発明の磁気記録媒
体は記録層と再生用磁気ヘッド(例えばMRヘッド)と
の距離を狭めることができるので、再生用磁気ヘッドを
用いて情報を再生することができる。
【0018】本発明において、熱制御層の膜厚は2nm
〜30nmが好ましい。熱制御層の膜厚が2nmよりも
薄いと、記録層に所望の温度分布を形成することができ
なくなる恐れがある。また、熱制御層の膜厚が30nm
よりも厚いと、例えば熱制御層を、記録層と再生用ヘッ
ドとの間に位置するように形成したときに、記録層から
の漏洩磁界を再生用ヘッドで検出することが困難となる
恐れがある。
【0019】本発明において、熱制御層は、記録層の光
入射側及びその反対側の少なくともどちらか一方に形成
し得る。記録層に形成される温度分布を容易に制御する
には、記録層の光入射側とは反対の側に熱制御層を形成
することが望ましい。
【0020】本発明において、熱制御層は、Al、N
i、Au、Ag、Cu、Rh、Pt及びPdの内より選
ばれる少なくとも1種類の元素を母元素とし、かかる母
元素にAl、Ni、Au、Ag、Cu、Rh、Pt、P
d、Ti、Ta、Nb、Cr、Zr及びVの内より選ば
れる少なくとも1種類の母元素以外の元素を含むことが
好ましく、AlまたはAl合金から構成されることが一
層好ましい。
【0021】本発明において、記録層は、面内磁化膜、
垂直磁化膜の何れの膜を用い得る。記録層を面内磁化膜
で構成する場合は、用いる材料としては、Fe、Co及
びNiから選ばれる少なくとも一種類の鉄族元素とE
r、Tm、Yb、Tr、Nd、及びSmから選ばれる少
なくとも一種類の希土類元素とからなる合金薄膜が好適
である。また、記録層を垂直磁化膜として構成する場合
は、Fe、Co及びNiから選ばれる少なくとも一種類
の鉄族元素とTb、Gd、Dy及びHoから選ばれる少
なくとも一種類の希土類元素とからなる合金薄膜が好適
である。
【0022】本発明の第2の態様に従えば、本発明の第
1の態様に従う磁気記録媒体と、情報を記録または消去
するための磁気ヘッドと、磁気記録媒体に光を照射する
ための光ヘッドと、磁気記録媒体を駆動するための駆動
装置とを備えることを特徴とする磁気記録装置が提供さ
れる。
【0023】本発明の磁気記録装置は、本発明の第1の
態様の磁気記録媒体を装着しているので、熱ゆらぎや熱
減磁に強く、熱安定性に優れた熱アシスト記録用の磁気
記録装置を提供することができる。
【0024】本発明の磁気記録装置は、情報の記録を行
う際に、磁気記録媒体に光ヘッドによりレーザー光を照
射すると同時に、レーザー光が照射された領域に磁気ヘ
ッドから磁界を印加して情報の記録を行う。情報記録の
際に、例えば、磁気記録媒体にパルス状のレーザー光を
照射すると同時に、磁気ギャップの狭い磁気ヘッドによ
り高い周波数で変調させた磁界を印加して記録を行うこ
とにより、微小記録磁区を形成することができるので超
高密度記録を実現できる。
【0025】本発明の磁気記録装置は、磁気記録媒体へ
記録した情報を再生するための磁気ヘッドとして、例え
ば、磁気記録媒体から漏洩する磁気フラックス(磁束)
の変化に対応して抵抗が変化する特性(磁気抵抗効果)を
有する素子、例えばMR(Magneto Resistive)ヘッド
やGMR(Giant Magneto Resistive)ヘッド、TMR
(Tunneling Magneto Resistive)ヘッドを用い得る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従う磁気記録媒体
およびそれを用いた磁気記録装置について実施例を用い
て更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるも
のではない。
【0027】
【実施例1】本実施例では、本発明に従う磁気記録媒体
として、図1に示すような断面構造を有する磁気記録媒
体を作製した。磁気記録媒体100は、基板11上に、
誘電体層12、情報記録層13及び熱制御層14を順次
積層した構造を有する。以下に、この磁気記録媒体10
0の製造方法及び得られた磁気記録媒体100の特性に
ついて説明する。
【0028】まず、磁気記録媒体用の基板11として、
直径2.5インチ(約6.35cm)のガラス基板を用
意し、基板11上に誘電体層12を形成した。誘電体層
12は、情報記録層13の保護や、基板11と情報記録
層13との接着性の向上を目的とするために設けられる
膜である。誘電体層12を形成することにより情報記録
層13の磁気特性に影響を与えることはない。誘電体層
12はSiから構成され、その膜厚は10nmで
ある。誘電体層12の成膜には反応性スパッタ法を用
い、Siをターゲットに、Ar/N(=90/10)
を放電ガスに用いた。スパッタ時のAr/Nガスの圧
力は0.1Pa、投入DC電力は2kWであった。ター
ゲットの直径は200mmである。
【0029】次いで、誘電体層12上に、情報記録層1
3としてTb18Fe68Co14合金膜をRFマグネ
トロンスパッタ法により形成した。形成した情報記録層
13の膜厚は40nmである。Tb18Fe68Co
14合金膜の成膜では、ターゲットをTb、Fe及びC
oとし、Arガスを放電ガスに用いた同時スパッタリン
グを行った。スパッタ時の圧力は0.27Paであり、
投入RF電力はTb、Fe及びCoターゲットのそれぞ
れについて0.5kW、2kW及び0.26kWであ
る。各ターゲットの直径は200mmである。ここで
は、RFマグネトロンスパッタ法で作製したがECRス
パッタ法や、DCマグネトロンスパッタ法を用いて行っ
てもよい。
【0030】つぎに、情報記録層13の上に、熱制御層
14としてAlTi膜をRFマグネトロンスパッタ法
により形成した。熱制御層14の膜厚は5nmとした。
ターゲットにはAlTiを、放電ガスにArをそれぞ
れ用いた。放電ガス圧力は0.15Pa、投入RF電力
は2kWである。ターゲットの直径は200mmであ
る。情報記録層13上に形成される熱制御層14は、情
報記録層13を外相や腐食から保護する効果も有してい
る。こうして図1に示す積層構造を有する磁気記録媒体
100を作製した。
【0031】〔磁気特性の測定〕つぎに、作製した磁気
記録媒体100の磁気特性を、VSM(Vibration Samp
le Magnetometer)を用いてM−Hループを測定するこ
とにより調べた。温度を室温から300℃まで10度ず
つ上昇させ、各温度におけるM−Hループを測定した。
その結果、室温23℃における飽和磁化Msは300e
mu/cm、保磁力Hcは4kOe(約318.32
kA/m)であった。また、補償温度T ompは室温
以下にあり、キュリー温度Tcは260℃であった。こ
こで、補償温度とキュリー温度は、測定を行った各温度
でのMsの値を温度について外挿することにより求め
た。また、情報記録層の磁気異方性エネルギーを調べた
ところ、基板と垂直方向の磁気異方性エネルギーが3×
10erg/cmであり、基板と平行方向の磁気異
方性エネルギーが4×10erg/cmであり、情
報記録層が基板と垂直方向に大きな磁気異方性を有する
磁性体であることがわかった。
【0032】次いで、磁気記録媒体の情報記録層の活性
化体積を測定した。その結果、活性化体積は120であ
り、従来の磁気記録媒体に用いられているCo−Cr−
Pt系磁性膜における値の約4倍であった。このこと
は、情報記録送が熱的安定性に優れていることを示して
いる。なお、活性化体積の測定では、情報記録層に記録
された磁区を、MFMや偏光顕微鏡を用いて観察し、磁
区の寸法を測定することによって求めた。また、情報記
録層の構造をX線回折法により調べたところ、回折ピー
クは得られず、X線的には非晶質であった。また、高分
解能透過型電子顕微鏡(高分解能TEM)により情報記
録層の組織や構造を調べたところ、明確な格子は観察さ
れず、非晶質か、極微細な粒子の集合体であることがわ
かった。
【0033】つぎに、磁気記録媒体の最上層の熱制御層
表面にテープクリーニングを行った後に、潤滑剤を塗布
して磁気ディスクを完成させた。潤滑剤は、磁気ディス
ク上を、後述する磁気ヘッドが滑らかに移動できるよう
にするために塗布される。かかる磁気ディスクを磁気記
録装置に組み込んだ。磁気記録装置の概略構成を図2及
び図3に示す。
【0034】図2は磁気記録装置200の上面の図であ
り、図3は、磁気記録装置200の図2における破線A
−A’方向の断面図である。図において、磁気ヘッド3
1は、記録ヘッドと再生ヘッドが一体化された磁気ヘッ
ドであり、記録ヘッドには単磁極ヘッドを用い、再生ヘ
ッドには巨大磁気抵抗効果を有するデュアルスピンバル
ブ型GMR磁気ヘッドを用いた。光ヘッド32は主にレ
ーザー光源と対物レンズ(いずれも不図示)を備え、レ
ーザー光源には波長630nmの半導体レーザーを用
い、対物レンズには開口比NAが0.60のレンズを用
いた。かかる光ヘッド32により媒体上に形成される光
スポットの直径は1.05μmである。光ヘッド32と
磁気ヘッド31は、磁気ディスク35を介して互いに対
向するように配置されている。磁気ディスク35は基板
側が光ヘッド32に対向し、熱制御層側が磁気ヘッド3
1に対向するように配置される。すなわち、磁気ディス
クの基板側から光が入射される構成である。
【0035】磁気ヘッド31は駆動系34により制御さ
れ、磁気ヘッド31の磁気ディス35上の位置決めは、
磁気ヘッド31で磁気ディスク35に記録されている磁
気サーボ信号を検出することによって行なわれる。ま
た、磁気ヘッド31で検出したサーボ信号に基づいて光
ヘッド32の位置決めも合わせて制御される。磁気ディ
スク35は、スピンドル33により回転し、磁気ヘッド
面と情報記録層との距離を12nmに保った。
【0036】かかる磁気記録装置を駆動して、磁気ディ
スクに40Gbit/inch(約6.20Gbit
s/cm)に相当する信号700kFCIを記録して
ディスクのS/Nを評価したところ、36dBの再生出
力が得られた。これは情報を再生するのに十分高いS/
Nである。情報の記録は、光ヘッドから20ns間隔の
マルチパルス(パワーは6mW)を連続して印加すると
同時に、磁気ヘッドから一定の変調した磁界を情報記録
媒体へ印加した。この磁気ディスクのエラーレートを測
定したところ、信号処理を行わない場合の値で、1×1
−6以下であった。ここで、光ヘッドからの10ns
で15mWの微小光パルスと磁気ヘッドからのパルス磁
界を同時に(同期させて)印加して、情報記録媒体へ情
報を記録することもできる。これにより、光スポット径
よりも短い磁区を形成することができる。
【0037】ここで、磁気力顕微鏡(MFM)により、
記録した部分の磁化状態を観察した。観察の結果、磁化
遷移領域にはジグザグパターンは観測されなかった。こ
れは、情報記録層として非晶質の磁性材料を用いている
からである。そのために、ノイズレベルがCo−Cr−
Pt系の通常の磁気記録媒体に比べて4〜5dBと、著
しく小さかった。また、情報記録層に形成されていた磁
区のサイズは、半径方向の幅が70nmであり、光スポ
ット径(1.05μm)よりも短かった。また、パルス
磁界とパルス光を用いて記録したところ、半径方向の幅
が50nmであり、光スポット径よりもさらに短かっ
た。
【0038】
【実施例2】この実施例では、本発明に従う磁気記録媒
体の別の具体例として、図4に示すような積層構造を有
する磁気記録媒体を作製した。磁気記録媒体400は、
基板21上に誘電体層22、熱流制御層23、情報記録
層24及び保護膜25を順次積層した構造を有する。
【0039】基板21、誘電体層22、熱流制御層23
及び情報記録層23については、実施例1と同じ材料を
用いた。基板21上に、誘電体層、熱流制御層23及び
情報記録層23を成膜する方法は実施例1と同様である
ので説明を省略し、保護膜の成膜方法についてのみ以下
に説明する。
【0040】保護層25は、情報記録層24の上にC
(カーボン)をDCマグネトロンスパッタ法を用いて5
nmの膜厚で成膜することによって形成される。スパッ
タリングでは、ターゲットにCを用い、放電ガスにAr
を用いた。ターゲットの直径は10mmである。投入D
C電力は285Wとした。ここでは、スパッタガスにA
rを使用したが、窒素を含むガスを用いて、窒素化炭素
膜を成膜してもよい。窒素を含むガスを用いると、粒子
が微細化するとともに、得られるC膜が緻密化するとと
もに硬度を増すことができるので、保護性能をさらに向
上させることができる。カーボン膜の膜質は、スパッタ
の条件や電極構造など装置構成に大きく依存しているの
で、成膜時に用いる成膜装置に応じて適宜成膜条件を調
整することが好ましい。保護膜の材料としては、C(カ
ーボン)のほかに窒化シリコンなどを用いても良い。
【0041】本実施例で作製した磁気記録媒体の磁気特
性は実施例1で作製した磁気記録媒体と同様であった。
【0042】つぎに、得られた磁気記録媒体の保護膜表
面にテープクリーニングを行った後に、潤滑剤を塗布し
て磁気ディスクを完成させた。潤滑剤は、磁気ディスク
上を磁気ヘッドが滑らかに移動できるようにするために
塗布される。かかる磁気ディスクを図5及び6に示すよ
うな概略構成を有する磁気記録装置に組み込んだ。
【0043】図5は磁気記録装置500の上面の図であ
り、図6は、磁気記録装置500の図5における破線A
−A’方向の断面図である。図5及び6において光磁気
ヘッド36は、磁気ヘッドと光ヘッド(いずれも不図
示)が同一スライダーに搭載されて構成されており、磁
気ディスク35の保護膜側から光と磁界を与えることが
できる。光磁気ヘッド36に搭載されている磁気ヘッド
は、記録ヘッドと再生ヘッドが一体化された磁気ヘッド
であり、記録ヘッドには単磁極ヘッドを用い、再生ヘッ
ドには巨大磁気抵抗効果を有するデュアルスピンバルブ
型GMR磁気ヘッドを用いた。
【0044】光磁気ヘッド36に搭載されている光ヘッ
ドは主にレーザー光源と対物レンズを備え、レーザー光
源には波長630nmの半導体レーザーを用い、対物レ
ンズには開口比NA=0.60のレンズを用いた。かか
る光ヘッドにより媒体上に形成される光スポットの直径
は1.05μmである。
【0045】光磁気ヘッド36は駆動系34により制御
され、光磁気ヘッド36の磁気ディス35上の位置決め
は、光磁気ヘッド36に搭載された磁気ヘッドで磁気デ
ィスク35に記録されている磁気サーボ信号を検出する
ことによって行なわれる。磁気ディスク35は、スピン
ドル33により回転し、磁気ヘッド面と情報記録層との
距離を12nmに保った。
【0046】かかる磁気記録装置を駆動して、磁気ディ
スクに40Gbit/inch(約6.20Gbit
s/cm)に相当する信号700kFCIを記録して
ディスクのS/Nを評価したところ、36dBの再生出
力が得られた。これは情報を再生するのに十分高いS/
Nである。ここで、情報の記録は、光ヘッドから20n
s間隔のマルチパルス(パワーは6mW)を連続して印
加すると同時に、磁気ヘッドから一定の変調した磁界を
磁気ディスクへ印加した。この磁気ディスクのエラーレ
ートを測定したところ、信号処理を行わない場合の値
で、1×10−6以下であった。ここで、光ヘッドから
の10nsで15mWの微小光パルスと磁気ヘッドから
のパルス磁界を同時に(同期させて)印加して、磁気デ
ィスクへ情報を記録しても良い。これにより、光スポッ
ト径よりも短い磁区を情報記録層に形成することができ
た。
【0047】ここで、磁気力顕微鏡(MFM)により、
記録した部分の磁化状態を観察したところ、磁化遷移領
域にジグザグパターンは観測されなかった。これは、情
報記録層として非晶質の磁性媒体を用いているからであ
る。そのために、ノイズレベルがCo−Cr−Pt系の
通常の磁気記録媒体に比べて4〜5dBと、著しく小さ
かった。また、情報記録層に形成されていた磁区の寸法
は、半径方向の幅が70nmであり、光スポット径
(1.05μm)よりも短かった。また、パルス磁界と
パルス光を用いて記録を行ったところ、情報記録層に形
成された磁区は半径方向の幅が50nmであり、光スポ
ット径よりもさらに短かった。
【0048】
【実施例3】この実施例では、図7に示す積層構造を有
する磁気記録媒体を作製した。磁気記録媒体700は、
誘電体層を形成しないで基板21上に熱制御層23を直
接積層した以外は、実施例2の磁気記録媒体と同様の積
層構造を有する。ガラスとAl−Ti合金は接着性が高
いので、基板と熱制御層との間に誘電体層を形成しなく
ても基板上にAl−Ti合金からなる熱制御層を形成す
ることができる。基板上に積層されている各膜の成膜方
法は実施例2と同様であるので説明を省略する。図7に
示す磁気記録媒体700の保護膜表面に、実施例2と同
様にテープクリーニングを行った後、潤滑剤を塗布する
ことによって磁気ディスクを完成させた。
【0049】次いで、作製した磁気ディスクを、実施例
1の磁気記録装置と同様の構造を有する磁気記録装置
(図2及び3参照)に組み込んだ。かかる磁気記録装置
では、磁気ディスクの基板側から加熱用のレーザー光が
入射される。かかる構成の磁気記録装置では、磁気ヘッ
ドを記録層に近づけることができるので、記録層からの
磁気フラックスを再生用磁気ヘッドで確実に検出でき、
情報を確実に再生することが可能である。
【0050】つぎに、かかる磁気記録装置を駆動して、
磁気ディスクに40Gbit/inch(約6.20
Gbits/cm)に相当する信号(700kFC
I)を記録した。情報の記録では、磁気ヘッドの底面と
磁気ディスク表面との距離を12nmに保った。また、
磁気ディスクに、光ヘッドから20ns間隔のマルチパ
ルス光をレーザーパワー6mWにて連続して照射すると
同時に、磁気ヘッドから一定の変調した磁界を印加して
情報を記録した。かかる方法を用いて磁気ディスクに情
報を記録し、記録した情報を再生したところ36dBの
再生出力が得られた。
【0051】以上、本発明に従う磁気記録媒体及び磁気
記録装置について実施例により詳細に説明したが、本発
明はこれらに限定されるものではなく、種々の改良例及
び変形例をも含む。
【0052】例えば、上記実施例1〜3では、情報記録
層をTb−Fe−Co合金を用いて構成したが、Tb以
外に、Gd、Dy、Hoの内より選ばれる少なくとも1
種類の元素を用いても同様の効果が得られる。また、複
数の元素を含んでも良い。さらに、遷移金属としてFe
−Co合金を用いたが、Fe−Ni合金またはCo−N
i合金を用いても、Fe、NiまたはCoの単体の金属
を用いても良い。
【0053】また、上記実施例1〜3では、熱制御層と
してAl−Ti合金を用いたが、Ni、Au、Ag、C
u、Rh、Pt、Pdの内より選ばれる少なくとも1種
類の元素を含む合金を用いても良い。
【0054】また、磁気記録媒体の層構造は上記実施例
に限定されるものではなく、例えば上記実施例1で作製
した磁気記録媒体の熱流制御層の上にカーボンなどから
なる保護膜を形成してもよい。また、実施例1では磁気
記録媒体を図2及び3に示す磁気記録装置に組み込ん
で、磁気記録媒体の基板側から光を入射させて情報の記
録再生を行なったが、磁気記録媒体を実施例2に示した
磁気記録装置に組み込んで、磁気記録媒体の基板と反対
側から光と磁界を与えて記録再生を行うこともできる。
【0055】また上記実施例で用いた基板は一例であ
り、いずれのサイズのディスク基板を用いてもよく、ま
た、AlやAl合金などの金属の基板、あるいは樹脂の
基板を用いてもよい。基板の材質やサイズに本発明の効
果は左右されない。また、ガラス、AlやAl合金、お
よび樹脂の基板上にNiPをメッキ法により形成し、基
板の表面硬度を高めても良い。
【0056】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体は、記録層に接し
て熱制御層を備えるので、記録時に照射されるレーザー
光の光エネルギーを効率良く熱エネルギーに変換するこ
とができるとともに、レーザー光照射後は、記録層で発
生した熱を速やかに逃がすことができ、記録層に微小な
記録磁区を形成することができる。それゆえ、レーザー
光照射の熱の利用効率が向上して、低いレーザーパワー
で記録を行うことが可能となる。更に、記録時のレーザ
ー光パワーの低下に伴い、記録マーク間の熱干渉やトラ
ック間の熱干渉を低減することができる。また、記録層
を構成する材料として非晶質材料を用いることにより、
記録層の磁化遷移領域にジグザグパターンが現れること
を防止できるので、高C/Nで情報を再生することがで
きる。
【0057】本発明の磁気記録装置は、高保磁力を有す
る磁気記録媒体に熱アシスト記録方式により確実に情報
を記録することができるので、超高密度記録用の次世代
磁気記録装置として極めて好適であり、40Gbit/
inch(約6.20Gbits/cm)を超える
面記録密度を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で作製した磁気記録媒体の断面構造を
模式的に示す図である。
【図2】実施例1で用いた磁気記録装置の概略構成図で
ある。
【図3】図2の磁気記録装置のA−A’方向における断
面図である。
【図4】実施例2で作製した磁気記録媒体の断面構造を
模式的に示す図である。
【図5】実施例2で用いた磁気記録装置の概略構成図で
ある。
【図6】図5の磁気記録装置のA−A’方向における断
面図である。
【図7】実施例3で作製した磁気記録媒体の断面構造を
模式的に示す図である。
【図8】従来の磁気記録媒体にレーザー光を照射したと
きに記録層に形成される温度分布の概念図、及び磁気ヘ
ッドで記録可能な領域と磁界印加領域との様子を示す図
である。
【図9】熱制御層を備える本発明の磁気記録媒体にレー
ザー光を照射したときに記録層に形成される温度分布の
概念図である。
【符号の説明】
11、21 基板 12、22 誘電体層 13、23 情報記録層 14、24 熱制御層 25 保護膜 31 磁気ヘッド 32 光ヘッド 33 スピンドル 34 駆動系 35 磁気ディスク 36 光磁気ヘッド 100、400 磁気記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若林 康一郎 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 関根 正樹 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 粟野 博之 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 竹内 輝明 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 Fターム(参考) 5D006 BB07 CA01 CA05 DA03 FA09 5D075 AA03 CC01 CF03 EE03 FG02 5D091 AA08 CC18 DD03 HH20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱及び外部磁界が与えられて情報が記録
    される磁気記録媒体において、 基板上に、 情報が磁気的に記録される記録層と、 情報記録時に記録層に与えられる熱を制御するための熱
    制御層とを備え、 上記熱制御層が記録層に接して形成されていることを特
    徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記熱制御層は、基板と記録層との間で
    記録層に接して形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記熱は、レーザー光照射によって与え
    られる熱であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記レーザー光が基板側から入射するこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁
    気記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記熱制御層は、Al、Ni、Au、A
    g、Cu、Rh、Pt及びPdからなる群から選ばれた
    少なくとも1種類の元素を母元素とし、これにAl、N
    i、Au、Ag、Cu、Rh、Pt、Pd、Ti、T
    a、Nb、Cr、Zr及びVからなる群から選ばれた少
    なくとも1種類の母元素以外の元素を含むことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁気記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 上記熱制御層は、AlまたはAl合金か
    ら構成されることを特徴とする請求項5に記載の磁気記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 上記熱制御層の膜厚が2nm〜30nm
    の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か一項に記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に記載の磁
    気記録媒体と、 情報を記録または消去するための磁気ヘッドと、 磁気記録媒体に光を照射するための光ヘッドと、 磁気記録媒体を駆動するための駆動装置とを備えること
    を特徴とする磁気記録装置。
  9. 【請求項9】 情報記録時に上記光ヘッドにより磁気記
    録媒体に光を照射して加熱しつつ、上記磁気ヘッドによ
    り磁界を印加して情報の記録または消去を行うことを特
    徴とする請求項8に記載の磁気記録装置。
  10. 【請求項10】 更に、磁気記録媒体からの磁気フラッ
    クスの変化に応じて抵抗が変化する素子を備え、該素子
    を用いて情報を再生することを特徴とする請求項8また
    は9に記載の磁気記録装置。
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