JP2002117502A - 情報記憶装置及び記録再生用ヘッド - Google Patents

情報記憶装置及び記録再生用ヘッド

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JP2002117502A
JP2002117502A JP2000304917A JP2000304917A JP2002117502A JP 2002117502 A JP2002117502 A JP 2002117502A JP 2000304917 A JP2000304917 A JP 2000304917A JP 2000304917 A JP2000304917 A JP 2000304917A JP 2002117502 A JP2002117502 A JP 2002117502A
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Fumiyoshi Kirino
文良 桐野
Norio Ota
憲雄 太田
Koichiro Wakabayashi
康一郎 若林
Akira Yano
亮 矢野
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱アシスト型磁気記録に好適な情報記憶装置
及び記録再生用ヘッドを提供する。 【解決手段】 記録再生用ヘッドの本体部101の底面
に開口部102を、口径がレーザー光波長の1/3〜1
/2の大きさになるように、例えば微細加工技術を用い
て形成し、レーザー光が開口部を通じて媒体に照射され
るように構成する。開口部は微小光源として機能し、媒
体上に形成される光スポット径は開口部の口径により決
定される。それゆえ、上記範囲の口径の開口部からのレ
ーザー光により媒体上に微小な加熱領域を形成すること
ができる。記録素子は、かかる加熱領域に確実に磁界が
印加されるように位置付けられており、記録素子により
記録情報に応じた極性の磁界を印加することにより情報
記録媒体に情報が記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度記録用の情
報記憶装置及び記録再生用ヘッドに関し、特に、情報記
録媒体に光を照射するとともに磁界を印加して情報を記
録するための情報記憶装置及び記録再生用ヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の高度情報化社会の進展にはめざま
しいものがあり、各種形態の情報を統合したマルチメデ
ィアが急速に普及してきている。マルチメディアの一つ
としてコンピュータ等に装着される磁気ディスク装置が
知られている。現在、磁気ディスク装置は、記録密度を
向上させつつ小型化する方向に開発が進められている。
また、それに並行して装置の低価格化も急速に進められ
ている。
【0003】磁気ディスクの高密度化を実現するために
は、1)ディスクと磁気ヘッドとの距離を狭めること、
2)磁気記録媒体の保磁力を増大させること、3)信号
処理方法を高速化すること、4)磁気記録媒体の熱揺ら
ぎを低減すること、等が要望されている。
【0004】磁気記録媒体において、高密度記録、特に
50Gbits/inchを超える面記録密度を実現
するには、磁性膜を構成する結晶粒子を微細化するか、
あるいは磁化反転が生じる単位(磁気クラスター)を構
成する結晶粒子数を減らすことが必要である。結晶粒子
を微細化する場合、粒子径のばらつきを低減すること
も、熱揺らぎ低減の観点から重要である。微小な結晶粒
子は熱揺らぎが生じやすいので、結晶粒子径を一定の大
きさ以上に制御しなければならないが、結晶粒子径を必
要以上に大きくすると、高密度記録された情報を再生し
たときにノイズが増大することがあった。それゆえ、磁
性膜を構成する結晶粒子の粒子サイズ及びその分布を厳
密に制御する必要があった。これを実現する試みとし
て、例えば、米国特許第4652499号に開示されて
いるように、基板と磁性膜との間にシード膜を設けるこ
とが提案されている。
【0005】しかし、基板と磁性膜との間にシード膜を
設ける方法では、磁性膜における結晶粒子径及びその分
布を制御するには限界があり、粗大化した粒子や微細化
した粒子がかなり混在していた。微小な粒子や粗大化し
た粒子は、情報を記録する場合(磁化を反転させる場
合)に、周囲の磁性粒子からの漏洩磁界の影響を受け
る。例えば、粗大化した粒子は、周囲の粒子に磁気的な
相互作用を与えるために、安定して記録できないという
問題がある。また、微小な粒子は、磁性膜に形成された
磁区の熱安定性を低下させる原因となる。この傾向は、
Co−Cr系の垂直磁気記録用の磁性膜においても同様
であり、磁性膜に形成される磁区が孤立磁区の場合は、
周囲から反磁界の影響を受けるために安定性を確保でき
ないことがあった。
【0006】高密度化を実現するためには、磁気記録媒
体の磁性膜に微小な磁区を安定して形成する必要があ
り、そのためには、磁気記録媒体の開発とともに記録再
生素子や記録方法の技術開発も重要である。例えば、レ
ーザー光を用いて記録、再生及び消去を行う光磁気ディ
スク装置においては、波長の短いレーザー光源を用いて
光スポットを微小化することによって、光磁気ディスク
に微小な磁区を形成する方法が進められている。また、
開口比が大きなレンズ、例えば固体イマージョンレンズ
(SIL;solid immersion lens)を用いた記録方法な
ども提案されている。このような高密度記録技術によれ
ば、光スポットよりも微小な磁区を形成することが可能
である。
【0007】しかし、光スポット内に複数の磁区が存在
する程度に磁区が微小化すると、それらの微小磁区を弁
別して再生することは困難である。これを解消するため
の方法として磁気超解像(MSR)と呼ばれる再生方法
が提案されている。しかし、磁気超解像技術を用いたと
しても各磁区からの再生信号強度は変わらないため、再
生信号のC/Nは低いままであった。そこで、磁区拡大
再生技術(MAMMOS;Magnetic Amplifying Magnet
o-Optical System)と呼ばれる技術が提案されている。
この技術では、記録層に記録された情報を再生層に転写
拡大して再生することで、現状の光スポット径で微小な
磁区を十分な再生信号強度で再生することが可能であ
る。磁区拡大再生技術では、更なる高密度化の進展によ
り磁区サイズの微細化が急激に進んだとしても、記録層
の情報を確実に磁区拡大再生層に転写して再生できるよ
うに、更なる再生感度の向上が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる光磁
気ディスクで用いられている光磁気記録の技術と、磁気
ディスクで用いられている磁気記録技術とを融合させ、
高保磁力な記録媒体に微小な磁区を形成する技術(以
下、熱アシスト型磁気記録と称する)が知られている。
その一例として、日本応用磁気学会第113回研究会資
料(pp11−40、2000)をあげることができ
る。また、「InterMag2000 HA−04」
には、熱揺らぎに強い磁気記録媒体として、希土類−鉄
族系の非晶質合金を記録膜に用いた媒体が開示されてい
る。また、「InterMag2000AA−06」に
は、積層構造を工夫して熱揺らぎを高めた磁気記録媒体
が開示されている。
【0009】しかし、熱アシスト型磁気記録方式では、
光照射により加熱される領域と磁界が印加される領域と
を正確に一致させなければ記録層に磁区を形成すること
ができない。それゆえ、熱アシスト型磁気記録方式に従
う記録装置では、磁気ヘッドと光ヘッドを高精度に制御
して、光ヘッドにより光が照射される位置と磁気ヘッド
により磁界が印加される位置を媒体上で厳密に位置付け
る必要がある。このため記録ヘッドの構造が複雑化し、
製造コストが高くなるという問題がある。
【0010】本発明は、かかる従来技術の問題を解消す
るためになされたものであり、本発明の第1の目的は、
光照射により生じる加熱領域と磁界印加領域とを情報記
録媒体上で確実に一致させることができる熱アシスト型
磁気記録方式に好適な記録再生用ヘッド及び情報記憶装
置を提供することにある。
【0011】本発明の第2の目的は、高保磁力で磁気異
方性の大きな磁性膜を備える情報記録媒体に微小磁区を
確実に形成することができる記録再生用ヘッド及び情報
記憶装置を提供することにある。
【0012】本発明の第3の目的は、40Gbits/
inchを超える記録密度を有する情報記憶装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に従
えば、情報記憶装置において、情報記録媒体と、レーザ
ー光源と、情報記録媒体上を浮上する記録再生用ヘッド
とを備え、上記記録再生用ヘッドは、情報記録媒体と対
向する側に開口部を有し、該開口部の口径が上記レーザ
ー光源の波長の1/3〜1/2の範囲内の大きさである
ことを特徴とする情報記憶装置が提供される。
【0014】本発明の情報記憶装置は、情報記録媒体上
を浮上して情報記録媒体に情報の記録及び再生を行なう
ための記録再生用ヘッドを備える。記録再生用ヘッドの
本体部の情報記録媒体に対向する側には、情報記録媒体
にレーザー光を照射するための微小開口部が形成されて
おり、その口径はレーザー光波長の1/3〜1/2の大
きさである。レーザー光源からのレーザー光は、かかる
微小開口部を通じて情報記録媒体に照射され、情報記録
媒体上に形成される光スポット径は微小開口部の大きさ
によって決定される。すなわち本体部に形成された微小
開口部は微小光源または光スポットサイズ制御部として
機能する。これにより情報記録媒体の所望の微小領域の
みを確実に加熱することができる。
【0015】また、記録再生用ヘッドは、情報記録媒体
に情報を記録するための記録素子(記録ヘッド)及び記
録された情報を再生するための再生素子(再生ヘッド)
を備え得る。記録素子には、例えば、単磁極磁気ヘッド
や、フェライト磁気ヘッド、メタルインギャップ(MI
G)ヘッド、薄膜磁気ヘッドなどの既存の磁気ヘッドを
用いることができる。薄膜磁気ヘッドは、ヘッドギャッ
プを極めて狭くすることができ、磁気記録媒体上に微小
な磁界印加領域を形成して微小な磁区を形成することが
できるので極めて好適である。また、再生素子には、例
えばMR(Magneto Resistive)素子やGMR(Giant M
agneto Resistive)素子、TMR(Tunneling Magneto
Resistive)素子を用いることができる。これらの再生
素子は、微小な磁区から発生する漏洩磁界を確実に検出
することができるので、超高密度記録された情報を再生
するための再生素子として好適である。これら記録素子
及び再生素子は一体的に形成され得る。
【0016】かかる構成の情報記録装置は、記録再生用
ヘッドの微小開口部を微小光源として用いているので情
報記録媒体に微小加熱領域を容易に形成することが可能
であるとともに、微小加熱領域に記録用素子により確実
に磁界を印加することができるので熱アシスト磁気記録
を実現するための装置として極めて好適である。
【0017】本発明において、媒体上に形成される光照
射領域と磁界印加領域との相対位置は、ヘッド本体部に
形成する開口部の位置を記録用素子に対して調整するこ
とにより制御することができる。これにより、光照射領
域と磁界印加領域の位置合わせのための複雑な制御機構
を記録再生用ヘッドに設ける必要がなく、記録再生用ヘ
ッドを簡略化することができる。また、本発明では、情
報記録媒体に照射するレーザー光は媒体を加熱するのみ
に用い、媒体上で集光させる必要がないので、対物レン
ズなどの光学部品を搭載する必要はない。それゆえ、記
録再生用ヘッドを軽量化することができ、媒体上を安定
して浮上させることができる。
【0018】本発明において、ヘッド本体部に形成され
る開口部の位置は、開口部から出射したレーザー光照射
により媒体上に形成される昇温領域に記録素子からの磁
界が効率よく印加されるように位置付けられていること
が好ましい。
【0019】本発明の情報記憶装置において、情報が記
録される情報記録媒体には、例えば磁性膜を備える磁気
記録媒体を用いることができ、磁気記録媒体の磁性膜の
磁化の向きに情報を付与して情報記録を行なうことがで
きる。また、磁性膜に記録された記録情報は、例えば上
述の再生素子で磁性膜からの漏洩磁界強度を検出するこ
とにより再生することができる。また、磁気記録媒体の
磁性膜は高い保磁力を有する磁性材料を用いることがで
きる。情報を記録する際には記録再生用ヘッドの光照射
による加熱により保磁力を低下させることができるの
で、記録再生用ヘッドに搭載された記録素子からの磁界
強度で磁性膜の磁化を確実に反転させて情報を記録する
ことができる。
【0020】本発明の情報記憶装置において、情報記録
媒体を加熱するためのレーザー光の光源は、発振波長が
800nm〜400nmのレーザー光源にし得る。
【0021】本発明の第2の態様に従えば、情報記録媒
体の記録再生用ヘッドにおいて、ヘッド本体部の情報記
録媒体と対向する側に、レーザー光が通過する開口部を
有し、該開口部の口径は、レーザー光の波長の1/3〜
1/2の範囲内の大きさであることを特徴とする記録再
生用ヘッドが提供される。
【0022】本発明の記録再生用ヘッドにおいて、本体
部分に形成される開口部は、ヘッド本体部の上面から下
面に向かって形成された貫通穴であってもよく、本体部
の底面のみに形成された穴であってもよい。貫通穴の場
合は、当該貫通穴をレーザー光が通過するように、記録
再生用ヘッドの上面の開口部からレーザー光源からのレ
ーザー光を入射させればよい。また、本体部の底面のみ
に形成された穴である場合には、当該穴にレーザー光源
からのレーザー光が導かれるように、例えば光ファイバ
ーなどを設ければよい。この場合は、開口部に光ファイ
バーを通すための通路を本体部に形成することが望まし
い。光ファイバーには、直径60〜100μm程度の光
ファイバーを用いることができる。
【0023】また、本発明の記録再生用ヘッドは、光学
素子を備え得る。光学素子には例えば、図3及び8に示
したように、プリズムやミラーを用いることができる。
これらの光学素子により、ヘッドの外部に設けられたレ
ーザー光源からのレーザー光を、ヘッド本体部に形成さ
れた開口部に導いて開口部からレーザー光を出射するこ
とができる。
【0024】本発明の記録再生用ヘッドにおいて、本体
部の微小開口部は、例えば収束イオンビーム(FIB)
などの微細加工技術を用いて形成することができる。例
えば、図3に示したようなヘッドの場合には、微小開口
部を形成しようとするヘッド本体部の一部分に、最初に
直径100μm程度の窪みを機械研磨により研削して形
成した後、その窪み部分に、収束イオンビーム(FI
B)を用いて加工を行なって微小開口部を形成すればよ
い。収束イオンビームを用いて微小開口部を形成する場
合、微小開口部の口径の加工精度はFIBによって決定
される。
【0025】本発明において開口部の形状は、円形や楕
円形など任意の形状にすることができ、加工が容易であ
るという点から円形が好ましい。また、開口部を画成す
る内壁は鏡面加工してもよい。これにより光利用効率を
高めることができる。また、開口部は、ガラスや透明樹
脂などの光透過可能な透明体で構成されていてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従う情報記録装置
及び記録再生用ヘッドについて更に詳細に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
【0027】〔情報記録装置の概略構成〕図1及び図2
に、本発明に従う情報記録装置の構成の概略を示す。図
1は情報記憶装置100の上面の図であり、図2は、情
報記憶装置100の図1における破線A−A’方向の断
面図である。情報記憶装置100は、磁気ディスク5
1、情報の記録や再生を行うための記録再生用ヘッド5
3、駆動系54及びレーザー光源55を主に備える。記
録再生用ヘッド53は、駆動系54により制御される。
磁気ディスク51はスピンドル52により回転し、ヘッ
ド面と磁気ディスク51の磁性膜との距離を12nmに
保った。記録再生用ヘッド53の磁気ディスク51上の
位置付けは、磁気ディスク51に記録されているサーボ
パターンを記録再生用ヘッド51に搭載された再生素子
で読み出し、読み出されたサーボ信号に基づいて行なわ
れる。レーザー光源55は、発振波長680nmの半導
体レーザー光源である。レーザー光源55から出射した
レーザー光は、光ファイバー56により記録再生用ヘッ
ド53に導かれる。
【0028】〔記録再生用ヘッドの概略〕記録再生用ヘ
ッド53の概略構成を図3に示す。記録再生用ヘッド5
3は、ヘッド本体(基体)101と当該ヘッド本体10
1を支持する弾性サスペンダ108とを主に備える。ヘ
ッド本体101には、記録素子(記録ヘッド)103、
再生素子(再生ヘッド)104が設けられている。再生
素子104には、巨大磁気抵抗(GMR)効果を用いた
デュアルスピンバルブ型の再生素子を用いた。また、記
録素子103は、薄膜形成プロセスと微細加工プロセス
により作製された薄膜磁気ヘッドを用い、2.1Tの高
飽和磁束密度を有する軟磁性膜が用いられている。薄膜
磁気ヘッドのギャップ長は0.12μmである。
【0029】また、ヘッド本体101には、上下面を貫
通する穴106が形成されており、穴106は、大径部
106aと小径部106bとに分けられ、大径部106
aの底面にはプリズム105が収容されている。小径部
106bは、約200nmの口径で形成されており、ヘ
ッド本体101の底面において開口部102を区画す
る。更に、ヘッド本体101には、光ファイバ56が埋
設されており、光ファイバー56から射出されたレーザ
ー光がプリズムに入射されるように、光ファイバ56の
射出端がヘッド本体101内に配置されている。
【0030】情報記録時には、光ファイバー56を介し
てプリズム105にレーザー光が照射される。プリズム
内で屈折及び反射したレーザー光は、穴106の小径部
106bによりガイドされるとともに、レーザービーム
径が制限される。それゆえ、磁気ディスク51上で所定
のスポットサイズの光スポットを形成することができ
る。
【0031】〔情報記録媒体の概略〕つぎに、記録再生
装置に搭載される情報記録媒体の概略断面構造を図4に
示す。情報記録媒体10は、基板1上に下地膜2、磁性
膜3及び保護膜4を順次積層して有する。ここでは、磁
性膜3及び下地膜4を、異なる材料を用いて構成して2
種類の情報記録媒体A及びBを作製した。情報記録媒体
Aでは磁性膜にTb−Fe−Co系の磁性材料を用い、
情報記録媒体Bでは磁性膜にCo−Cr−Pt−Ta系
の磁性材料を用いた。まず、情報記録媒体Aの製造方法
を以下に説明する。
【0032】〔情報記録媒体Aの作製〕基板1として、
直径3.5インチ(約8.89cm)のディスク状のガ
ラス基板を用いた。ここで用いた基板は1例であってこ
れに限定されるものではなく、いずれのサイズのディス
ク基板を用いても、また、ポリカーボネイトやアモルフ
ァスポリオレフィンなどの樹脂基板を用いても本発明の
効果は左右されるものではない。また、記録再生ヘッド
の位置決めのための凹凸の案内溝を有する基板を用いて
もよい。かかる基板の案内溝は予め基板上に形成しても
よく、情報記録媒体を作製後に形成しても良い。
【0033】〔下地膜の成膜〕つぎに、基板1上に下地
膜2として3層構造の下地膜を形成した。3層構造の下
地膜は、窒化シリコン膜、Co−Ta−Zr膜及びSi
膜からなる。まず、基板1上に窒化シリコン膜を50n
m膜厚に形成した。Siをターゲットに、Ar/N
(分圧比:90/10)を放電ガスにそれぞれ使用し
た。スパッタ時のガス圧力は20mTorr、投入RF
電力は0.7kW/150mmφである。
【0034】次いで、窒化シリコン膜上にCo80Ta
12Zr膜をスパッタ法により100nm膜厚に形成
した。ターゲットにCo−Ta−Zr合金を、Arを放
電ガスにそれぞれ使用した。スパッタ時の圧力は10m
Torr(約1.33Pa)、投入RF電力は1.0k
W/150mmφである。そして、Si膜を5nmの膜
厚にて形成した。成膜条件はスパッタ時の圧力を5mT
orr(約665mPa)とした以外は、窒化シリコン
膜の成膜条件と同じである。
【0035】ここで、下地膜に、Co−Ta−Zr膜を
非磁性中間膜で挟んで構成した多層膜を用いてもよい。
例えば、Co−Ta−Zr(50nm)/Si
(3nm)/Co−Ta−Zr(50nm)の構造の
多層膜を用いて構成してもよい。また、8nm〜10n
m程度の磁性膜と非磁性中間膜とを交互に積層した交互
積層多層膜を用いて構成してもよい。
【0036】〔磁性膜の成膜〕次に、下地膜2上に、磁
性膜3としてTb−Fe−Co膜をスパッタ法により2
5nmの膜厚で形成した。スパッタ用のターゲットには
熱間静圧プレス(HIP)法により作製したTb23
65Co12合金を用い、スパッタ時の圧力は5mT
orr、投入RF電力は1.0kW/150mmφであ
る。ここで、HIP法によりターゲットを作製すると、
ターゲット中の酸素含有量を低減できると同時に、ター
ゲットと成膜された膜との間の組成差を大幅に低減でき
る効果を有する。
【0037】〔保護層の成膜〕最後に、保護層5として
C(カーボン)膜を5nmの膜厚で形成した。保護層の
成膜には、マイクロ波による共鳴吸収を利用したECR
スパッタ法を用いた。スパッタ時の圧力は0.3mTo
rr(約39.9mPa)、投入マイクロ波電力は1k
Wである。また、マイクロ波により励起されたプラズマ
を引き込むために500VのDCバイアス電圧を印加し
た。
【0038】ここでは、スパッタガスにArを使用した
が、窒素を含むガスを用いて成膜してもよい。窒素を含
むガスを用いると、粒子が微細化するために、得られる
C膜が緻密化し、保護性能を更に向上させることができ
る。カーボン膜の膜質は、スパッタの条件に大きく依存
しているので、この条件は絶対的なものではなく、必要
に応じて適宜調整することが望ましい。
【0039】保護層の成膜に、ECRスパッタ法を用い
たのは、得られる膜が緻密で且つピンホールフリーであ
り、しかも、被覆性が良いからである。これは、RFス
パッタ法やDCスパッタ法と比べると顕著な違いであ
る。これに加えて、成膜時の磁性膜への損傷も抑制する
ことができる。特に、40Gbits/inch(約
6.20Gbits/cm)を越える高密度記録を行
なう場合、磁性膜厚は10nm以下になることが考えら
れるので、成膜時に磁性膜が受ける損傷の影響はますま
す顕著になる。そのような場合に、ECRスパッタ法は
極めて有効な成膜方法であり、超高密度磁気記録用の磁
気記録媒体の製造に好適である。
【0040】こうして図4に示すような積層構造を有す
る情報記録媒体Aを作製した。
【0041】〔情報記録媒体Bの作製〕つぎに情報記録
媒体Bの作製方法について説明するが、用いた基板及び
保護膜の成膜方法については情報記録媒体Aの場合と同
様であるので説明を省略し、下地膜及び磁性膜の成膜方
法についてのみ説明する。
【0042】情報記録媒体Bでは、下地膜2は、機能の
異なる複数の薄膜から構成されている。複数の薄膜をス
パッタ法により以下に示すようにして形成した。まず、
ガラス基板上に、無機化合物薄膜を電子サイクロトロン
共鳴(ECR)スパッタ法により形成した。無機化合物
薄膜は、CoOの結晶粒子を取り囲むようにSiO
どの非晶質物質を存在させた構造を有する。ECRスパ
ッタ法を用いることにより、結晶粒子サイズ及びその分
布を小さくできるとともに、ストイキオメトリーのずれ
の小さな酸化物薄膜を形成できる。
【0043】成膜した無機化合物薄膜の膜厚は15nm
である。スパッタターゲットにはCoO−SiO焼結
体を、放電ガスに純Arをそれぞれ用いた。ここで、タ
ーゲットは、組成が80mol%CoO、10mol%
SiO、10mol%TiOである材料を混合して
焼結することにより得た。スパッタ時の圧力は0.3m
Torr、投入マイクロ波電力は1kW、基板温度は3
50℃とした。また、マイクロ波により励起されたプラ
ズマを引き込むために500WのRFバイアスを印加し
た。
【0044】かかる方法以外に、例えば、Co−Si−
Tiをターゲットに、Arを放電ガスとして用いた反応
性のECRスパッタ法を用いても良い。かかる反応性E
CRスパッタ法は、通常のスパッタ法と比較すると、成
膜速度が速いので、生産性を考慮すると有利である。
【0045】次いで、無機化合物薄膜上にCr85Ti
15薄膜を10nmの膜厚で形成した。Cr−Ti薄膜
の成膜では、純Arを放電ガスに、Cr85Ti15
金をターゲットにそれぞれ使用した。スパッタ時の圧力
は3mTorr(約399mPa)、投入RF電力は
1.0kW/150mmφである。ここで、得られた薄
膜の組成とターゲットの組成とを調べたところ組成に違
いは見られなかった。Cr−Ti膜は、Crの200面
が優先的に配向していた。
【0046】次いで、磁性膜4としてCo69Cr18
Pt10Ta膜を15nmの膜厚にてDCスパッタ法
により形成した。磁性膜4の成膜中は、基板1を350
℃に加熱した。スパッタターゲットにはCo−Cr−P
t−Ta合金を、放電ガスには純Arをそれぞれ用い
た。スパッタ時の圧力は3mTorr、投入DC電力は
1kW/150mmφである。
【0047】こうして情報記録媒体A及びBを得た。次
いで、情報記録媒体A及びBの磁性膜の磁気特性をそれ
ぞれ測定した。情報記録媒体Aでは、保磁力が10.0
kOe(約798.5kA/m)であり、垂直磁気異方
性エネルギーが7×10erg/ml、飽和磁化は2
00emu/mlであった。また、キュリー温度は21
0℃、補償温度は室温以下である。情報記録媒体Aの磁
性膜の保磁力および飽和磁化の温度変化を図5に示す。
VSM(Vibration Sample Magnetometer)による測定
からM−Hループを得、その結果から、角型比Sおよび
は1.0であり、良好な角型性が得られた。
【0048】一方、情報記録媒体Bでは、保磁力が4k
Oe(約318.32kA/m)、飽和磁化が280e
mu/mlであった。また、VSMによるM−Hループ
から、角型比Sが0.89であり、Sは0.93であ
り、良好な角型性が得られた。情報記録媒体Bの磁性膜
の保磁力及び飽和磁化の温度変化を図6に示す。
【0049】〔記録再生特性〕情報記録媒体A及びBの
表面をテープクリーニングした後、潤滑剤を厚さ約1n
mで塗布して磁気ディスクA及びBを作製した。得られ
た磁気ディスクAを、上述の情報記憶装置100(図1
及び2参照)に組み込み、磁気ディスクBも同様の情報
記憶装置に組み込んだ。磁気ディスクA及び磁気ディス
クBを備えるそれぞれの情報記憶装置を駆動して磁気デ
ィスクA及びBの記録再生特性について調べた。
【0050】それぞれの磁気ディスクに50Gb/in
chに相当する信号(800kFCI)を記録して磁
気ディスクのS/Nを評価したところ、磁気ディスクA
及びBともに33dBの再生信号出力が得られた。ここ
で、磁気ディスクAが組み込まれた情報記憶装置におい
ては、記録ヘッドとして薄膜磁気ヘッドの代わりに単磁
極ヘッドを用いた。また、情報記録の際には、磁気ディ
スクに、記録再生ヘッドの開口部からレーザー光を連続
的に照射するとともに記録用磁気ヘッドから記録情報に
応じた極性の磁界を印加した。
【0051】ここで、磁気ディスクの磁性膜の保磁力
は、室温において、記録用磁気ヘッドで発生可能な磁界
強度よりも大きい。計算機を用いた熱シミュレーション
によると、レーザー光の照射により磁性膜は80℃〜1
20℃程度に加熱されるので、図5及び図6に示すよう
に、磁性膜の保磁力は、室温における保磁力よりも低下
する。その結果、記録用磁気ヘッドからの磁界強度が磁
性膜の保磁力を上回るために、磁性膜の磁界印加領域が
記録情報に応じた極性に磁化されて情報が記録される。
また、記録再生用ヘッドのヘッド本体部の底面に形成し
た開口部の大きさにより、磁性膜に形成される加熱領域
の面積を制御できるので、開口部の大きさを選択するこ
とにより、磁性膜に形成される磁区を所望の大きさや形
状で形成できる。
【0052】さらに、磁気ディスクA及びBの磁性膜に
一定の磁区を形成した後、高温環境下にディスクを放置
して、磁性膜に形成される磁区の安定性を調べた。すな
わち、磁気ディスクA及びBに50Gbits/inc
(約7.75Gbits/cm)に相当する信号
をそれぞれ記録し、記録を終えた磁気ディスクA及びB
を70℃以上の環境中に1000時間以上放置した後、
磁気ディスクA及びBに記録した信号をそれぞれ再生し
た。磁気ディスクA及びBともに再生信号出力の低下は
3%以下であった。このことから、磁気ディスクA及び
Bに形成された磁区は安定に存在していることがわか
る。
【0053】以上、本発明の情報記憶装置及び記録再生
用ヘッドについて具体的に説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、種々の改良例や変形例を含み
得る。
【0054】例えば、上記実施の形態の記録再生用ヘッ
ド(図3参照)は、ヘッド本体内部に形成されているプ
リズム105で光ファイバー56から出射するレーザー
光を開口部102に導いているが、図7に示すように、
ヘッド本体部101の上方から下方に向かって貫通した
貫通穴111を形成し、該貫通穴111に光ファイバー
56を、その先端部56aが開口部102に達するまで
挿入した構造にしてもよい。この場合、光ファイバーを
介してレーザー光が開口部102から出射されるため、
光スポットサイズは、用いる光ファイバーにより決定さ
れる。
【0055】また、図8に示すように、ヘッド本体部1
01の上部にミラー112を備えた記録再生用ヘッドを
用いてもよい。かかる記録再生ヘッドは、ヘッド本体部
101の上面から底面に向かって形成された貫通穴11
1の上方にミラー112が配置されている。不図示のレ
ーザー光源から出射し、光ファイバー56により導かれ
たレーザー光がミラー112に照射されると、レーザー
光はミラー112によって反射されて、貫通穴111を
透過してヘッド本体部101の底面に形成された開口部
102に向かう。レーザー光のビームがミラー112で
反射した後に拡散したとしても貫通穴111によりビー
ム径が制限されるため、所定のスポット径の光スポット
が磁気ディスク51上で得られる。これにより、記録再
生用ヘッドを磁気ディスク51上で浮上させたときに、
開口部102を通じてレーザー光が媒体上に照射され、
磁気ディスク51の微小領域を加熱するとともに、当該
加熱された微小領域に記録素子103で磁界を印加する
ことができる。
【0056】また、上記実施の形態では、記録再生用ヘ
ッドの開口部から連続光を照射しながら記録素子により
磁界を印加して情報を記録したが、レーザー光をパルス
状に照射しながら、当該パルス状のレーザー光に同期す
るように磁界を変調させた光パルス磁界変調記録方式を
用いて情報を記録しても良い。また、レーザー光のみを
変調させる光強度変調記録方式を用いても良い。いずれ
の記録方式も、情報記録時に磁界とレーザー光を同時に
適用する方法であり、本発明の記録再生用ヘッドは磁界
印加用の記録素子と記録媒体との距離を短くして弱い磁
界強度で記録が可能であることから、かかる記録方式に
極めて好適である。また、記録素子と記録媒体との距離
を短くして弱い磁界強度で記録が可能であるためにコイ
ルのインダクタンスも小さくできるので高周波記録も可
能になる。
【0057】
【発明の効果】本発明の情報記憶装置は、記録再生ヘッ
ドの本体部に形成されたレーザー光波長の1/2〜1/
3の大きさの開口部から情報記録媒体にレーザー光を照
射して情報記録媒体に微小な加熱領域を形成することが
できるとともに、かかる微小加熱領域に確実に磁界を印
加することができるので、保磁力及び磁気異方性の大き
な磁性膜を備える情報記録媒体であっても確実に情報を
記録することができる。また、磁性膜は高保磁力である
ことから磁性膜に形成された磁区は長期にわたって安定
に存在する。それゆえ、50Gbits/inch
越える高密度記録が可能であるとともに、記録した情報
の保存寿命を従来よりも伸ばすことができる。かかる情
報記憶装置は、熱アシスト型磁気記録を実現するための
装置として極めて好適である。
【0058】本発明の記録再生用ヘッドは、ヘッド本体
部に形成する微小開口部の位置を、例えば記録素子に対
して予め調整しておくことにより、当該微小開口部から
出射するレーザー光により媒体上に形成される微小な加
熱領域と、記録素子による磁界印加領域とを容易に且つ
正確に位置付けることができるので、当該微小加熱領域
に確実に磁界を印加して情報記録媒体に超高密度に情報
を記録することができる。また、レーザー光照射により
形成される微小な加熱領域と、記録素子による磁界印加
領域とを正確に位置付けるための複雑な制御機構が不要
であるので、ヘッドを軽量化することができるとともに
製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う磁気記録装置の概略構成図であ
る。
【図2】図1の磁気記録装置のA−A’方向における概
略断面図である。
【図3】本発明に従う記録再生用ヘッドの概略構成図で
ある。
【図4】実施の形態で作製した情報記録媒体の断面構造
を示す図である。
【図5】実施の形態で作製した情報記録媒体Aの磁性膜
の保磁力及び飽和磁化の温度変化を示す図である。
【図6】実施の形態で作製した情報記録媒体Bの磁性膜
の保磁力及び飽和磁化の温度変化を示す図である。
【図7】本発明に従う記録再生用ヘッドの図3とは別の
具体例である。
【図8】本発明に従う記録再生用ヘッドの図3及び図7
とは別の具体例である。
【符号の説明】
1 基板 2 下地膜 3 磁性膜 4 保護膜 51 磁気ディスク 52 スピンドル 53 記録再生用ヘッド 54 駆動系 55 レーザー光源 56 光ファイバー 101 基体 102 開口部 103 記録素子(記録ヘッド) 104 再生素子(再生ヘッド) 105 プリズム 107 レーザー光 108 弾性サスペンダ
フロントページの続き (72)発明者 若林 康一郎 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 矢野 亮 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 Fターム(参考) 5D075 AA03 CC04 CC08 CD10 CD14 5D091 AA08 CC17 CC24 HH20

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記憶装置において、 情報記録媒体と、 レーザー光源と、 情報記録媒体上を浮上する記録再生用ヘッドとを備え、 上記記録再生用ヘッドは、情報記録媒体と対向する側に
    開口部を有し、該開口部の口径が上記レーザー光源の波
    長の1/3〜1/2の範囲内の大きさであることを特徴
    とする情報記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記開口部はヘッド本体部に形成された
    貫通穴であることを特徴とする請求項1に記載の情報記
    憶装置。
  3. 【請求項3】 更に上記記録再生用ヘッドは光ファイバ
    ーを備え、該光ファイバーによりレーザー光が開口部に
    導かれることを特徴とする請求項1または2に記載の情
    報記憶装置。
  4. 【請求項4】 更に上記記録再生用ヘッドは光学素子を
    備え、該光学素子でレーザー光が反射されて開口部に導
    かれることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に
    記載の情報記憶装置。
  5. 【請求項5】 上記光学素子はプリズムまたはミラーで
    あることを特徴とする請求項4に記載の情報記憶装置。
  6. 【請求項6】 上記レーザー光源は、発振波長800n
    m〜400nmのレーザー光源であることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報記憶装置。
  7. 【請求項7】 上記記録再生用ヘッドの開口部を通じて
    レーザー光が情報記録媒体に照射されて情報記録媒体が
    加熱されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一
    項に記載の情報記憶装置。
  8. 【請求項8】 上記記録再生用ヘッドは、上記情報記録
    媒体に磁界を印加して情報を記録するための記録素子
    と、情報記録媒体に記録された情報を再生するための再
    生素子とを備えることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れか一項に記載の情報記憶装置。
  9. 【請求項9】 上記情報記録媒体は磁性膜を備え、上記
    記録素子により、磁性膜の磁化の向きに情報を付与して
    情報を記録し、上記再生素子により磁性膜の磁化の向き
    を検出して情報を再生することを特徴とする請求項8に
    記載の情報記憶装置。
  10. 【請求項10】 情報記録媒体の記録再生用ヘッドにお
    いて、 ヘッド本体部の情報記録媒体と対向する側に、レーザー
    光が通過する開口部を有し、該開口部の口径は、レーザ
    ー光の波長の1/3〜1/2の範囲内の大きさであるこ
    とを特徴とする記録再生用ヘッド。
  11. 【請求項11】 上記開口部はヘッド本体部に形成され
    た貫通穴であることを特徴とする請求項10に記載の記
    録再生用ヘッド。
  12. 【請求項12】 更に光ファイバーを備え、該光ファイ
    バーによりレーザー光が開口部に導かれることを特徴と
    する請求項10または11に記載の記録再生用ヘッド。
  13. 【請求項13】 更に光学素子を備え、該光学素子でレ
    ーザー光が反射されて開口部に導かれることを特徴とす
    る請求項10〜12のいずれか一項に記載の記録再生用
    ヘッド。
  14. 【請求項14】 上記光学素子はプリズムまたはミラー
    であることを特徴とする請求項13に記載の記録再生用
    ヘッド。
  15. 【請求項15】 上記レーザー光の波長が、800nm
    〜400nmの範囲内にあることを特徴とする請求項1
    0〜14のいずれか一項に記載の記録再生用ヘッド。
  16. 【請求項16】 上記開口部を通じてレーザー光が情報
    記録媒体に照射され、情報記録媒体が加熱されることを
    特徴とする請求項10〜15のいずれか一項に記載の記
    録再生用ヘッド。
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