JP2002074627A - 磁気抵抗効果素子、磁気ヘッド及び磁気再生装置 - Google Patents
磁気抵抗効果素子、磁気ヘッド及び磁気再生装置Info
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Abstract
射層を改良した磁気抵抗効果素子、磁気ヘッド及び磁気
再生装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 スピンバルブ構造におけるフリー層15
側の電子反射層17を、高伝導層を構成する主要元素と
は異なる元素の化合物を主成分として含有し、且つ実質
的に結晶質とすることにより、電子反射特性を向上さ
せ、熱的な安定性も改善することができる。または、フ
リー層15側の電子反射層を多層構造として、フリー層
に近い層17を、フリー層から遠い層18よりも酸化さ
れやすい元素の酸化物により形成する。このようにすれ
ば、保護層20に対する酸素の拡散を防止するバリア効
果を得ることができる。
Description
子、磁気ヘッド及び磁気再生装置に関し、より詳細に
は、本発明は、電子反射層が設けられたスピンバルブ膜
を用いた磁気抵抗効果素子、この磁気抵抗効果素子を用
いた磁気ヘッド及びこの磁気ヘッドを搭載した磁気再生
装置に関する。
よる巨大磁気抵抗効果(Giant MagnetoResistance effe
ct:GMR)を利用した磁気ヘッドの発明により、近
年、磁気記録密度は大幅に向上してきている。SVと
は、2つの金属強磁性層の間に非磁性層(「スペーサ
層」あるいは「非磁性中間層」などと称される)を挟
み、一方の強磁性層(「ピン層」あるいは「磁化固着
層」などと称される)の磁化をバイアス磁界等により固
定しておき、もう一方の強磁性層(「フリー層」あるい
は「磁化自由層」などと称される)の磁化の方向が記録
媒体からの磁界に応じて、ピン層に対して相対的に変化
することにより、巨大な磁気抵抗が得られるものである
(Phys. Rev. B.、Vol.45、 806(1992)、 J. Appl. Phy
s. 、Vol.69、 4774(1991)等参照)。
の感度を向上させるためにさまざまな工夫が行われてき
た。そのなかでも、SV膜の磁気抵抗変化率を向上させ
る方法として、電子の鏡面反射を利用して、磁気抵抗変
化率を向上させる、スペキュラスピンバルブ(specular
spin-valve:SPSV)膜は、50ギガビット平方イ
ンチ(Gbpsi)以上の記録密度を実現する技術とし
て大きな注目を集めている。
化物を積層して、その界面における電子反射を利用して
平均自由行程を伸ばすことでより大きな磁気抵抗効果を
得ようとするものである(W.F.Egelhoff et al. J. App
l. Phys.78(1)、 1 July 1995)。これまで、SPSV
を実用デバイスとして用いるために、数ナノメータの酸
化層をピン層に挿入した構造や、フリー層に酸化層を積
層した構造などが提案されている。
層磁性層に直接Ta、Fe、Ni、Alの酸化物を積層
した構造において、MR(MagnetoResistance:磁気抵
抗)向上の結果が報告されている。また、スピンフィル
ター構造(Spin Filter:SF)を使ったSV膜でも、
電子反射層によるMRの増大効果が報告されている。
造で、磁気ヘッド出力のバイアスポイント設計において
有利な構造で、高記録密度対応の磁気ヘッドにおいて欠
かせない構造である。このSF構造において、Cu高伝
導層の上にTa酸化物を形成した構造において、MRの
改善効果が報告されている。また、Cu高伝導層に10
nmのNiOを形成した構造も報告されている。
化物のうちTa、Fe、Alなどの酸化物は、アモルフ
ァス(非晶質)または結晶構造が分散した混相になって
いる。このような場合、電子反射効果は小さくなり、M
Rの十分な増大は得られない。また、耐熱性においても
これらの微細構造では、拡散や変態を起こしやすく、M
R特性の劣化につながる。また、NiOは10nm程度
の厚さを形成しないと膜質が十分に良好とはいえず、電
子反射効果によるMRの増強が小さい。
膜厚はより薄くなることが要求されており、前述のよう
な10nmに達する電子反射層は、この見地からデバイ
スに用いることが困難である。
成する際には、絶縁層としてアルミナをSV膜の上下に
形成するが、単純にアモルファスの酸化物上にアルミナ
を形成すると、酸化物からアルミナへの酸素の拡散が起
こり、電子反射層中に部分的な酸素欠損状態が生じた
り、金属に還元されたりする部分が出てくる。
ングを行うが、その保護膜として、一般的にTa金属を
数nm最上部に積層することが一般的に必要とされてい
る。しかし、この場合にも、Ta金属にO2が吸収され
て、電子反射層の一部が還元され、酸素欠損部分や還元
金属部が電子反射層の中に出現する。これらは、電子反
射効果を減退させる大きな原因となり、出力低下を招
き、また、長期耐熱性において劣化を示す原因となる。
に酸化物電子反射層を積層した構造は、MR向上が見ら
れるものの、実用に供するデバイスとしては、問題点が
多く実用が困難であった。
されたものであり、その目的は、MR増大効果の得られ
るフリー層側の電子反射層を改良する構造を提案するこ
とにある。すなわち、高い電子反射効果が得られる電子
反射層の構造と、実用に供するデバイスとして磁気ヘッ
ド構造に搭載した場合にも良好な特性を維持することが
できる磁気抵抗効果素子、及びそれを搭載した磁気ヘッ
ド、磁気再生装置を提供することを目的としている。
に、本発明の第1の磁気抵抗効果素子は、磁化の方向が
実質的に一方向に固着された強磁性膜を有する磁化固着
層と、磁化の方向が外部磁界に応じて変化する強磁性膜
を有する磁化自由層と、前記磁化固着層と前記磁化自由
層との間に設けられた非磁性中間層と、前記磁化自由層
からみて前記非磁性中間層とは反対側に設けられ、前記
磁化固着層及び前記磁化自由層よりも高い導電性を有す
る高導電層と、前記高導電層からみて前記磁化自由層と
は反対側に設けられ、前記高導電層を構成する主要元素
とは異なる元素の化合物を主成分として含有し、実質的
に非磁性を示し、かつ実質的に結晶質からなる非磁性結
晶層と、を備えたことを特徴とする磁気抵抗効果素子。
(spin filter)構造は、バイアスポイント設計を行う
上で必須の構成であると同時に、電子反射層としても作
用する非磁性結晶層とフリー層との間の拡散を止めて、
フリー層の良好な軟磁気特性を得るために必要である。
これに積層される非磁性結晶層は、良好な電子反射を得
るために、電子ポテンシャルが急峻に変化する必要があ
り、その観点で、結晶質であることが望ましい。また、
複数の相が混在した混層とすると界面における電子ポテ
ンシャルに分布が出るため電子反射特性を十分に得られ
ない。このため、単一な相であることが望ましい。
Ge、W、Nb、Mo、P、V、Sb、Zr、Ti、Z
n、Pb、Zr、Cr、Sn、Ga、Fe、Co及び希
土類金属のうちの少なくともいずれか1つの酸化物を主
成分とすることが望ましい。
るCu(銅)と比較して酸素との結合エネルギーが大き
く、酸化しやすいため安定した酸化物が得やすいと同時
に、Cuとの界面での酸素の拡散が起こりにくいからで
ある。
て、非磁性結晶層は5nm以下であることが望ましい。
なぜなら、厚すぎると高磁気記録密度への要求からく
る、薄膜化の要求を満たす範囲から出てしまう。また、
これらが0.5nm以下になると、熱処理等によって均
一な膜質であることが困難になり、電子反射特性の低下
を招く。そのため、0.5nm以上であることが望まし
い。
は、磁化の方向が実質的に一方向に固着された強磁性層
を有する磁化固着層と、磁化の方向が外部磁界に応じて
変化する強磁性層を有する磁化自由層と、前記磁化固着
層と前記磁化自由層との間に設けられた非磁性中間層
と、前記磁化自由層からみて前記非磁性中間層とは反対
側に設けられ、前記磁化固着層及び前記磁化自由層より
も高い導電率を有する高導電層と、前記高導電層からみ
て前記磁化自由層とは反対側に設けられ、前記高導電層
を構成する主要元素とは異なる元素の化合物を主成分と
して含有する第1の化合物層と、前記第1の化合物層か
らみて前記高導電層とは反対側に設けられた第2の化合
物層と、を備えたことを特徴とする。
物、窒化物、ホウ化物、炭化物などを意味するものであ
る。
物質の酸化物である場合には、酸化エネルギーが同じで
あるため酸素の拡散が電子反射層に起こりやすい。その
ため異なる物質の酸化物であることが望ましい。このと
き、第1の化合物層の上部に積層される、保護層、ある
いは絶縁層との間の主に酸素の拡散を防ぐために、拡散
バリア層を設けることが望ましい。
Ge、Ta、W、Nb、Al、Mo、P、V、As、S
b、Zr、Ti、Zn、Pb、Al、Sb、Th、B
e、Zr、Cd、Sc、La、Y、Pt、Cr、Sn、
Ga、Cu、In、Th、Rh、Pd、Pb、Mg、L
i、Zn、Ba、Ca、Sr、Mn、Fe、Co、N
i、Cd、Rbなる元素の序列のうちから選択された第
1の元素の酸化物を主成分とし、前記第2の化合物層
は、前記元素の序列のうちで前記第1の元素よりも後に
位置する元素の酸化物を主成分とすると、より安定に酸
化物を形成することができる。
置する程、酸素との結合エネルギーが低く酸化しにくい
ため、高伝導層に最も近い酸化層の酸素の拡散を食い止
めるバリアとして機能することができる。
て、電子反射層は5nm以下であることが望ましい。な
ぜなら、厚すぎると高磁気記録密度への要求からくる、
薄膜化の要求を満たす範囲から出てしまう。また、これ
らが0.5nm以下になると、熱処理等によって均一な
膜質であることが困難になり、電子反射特性の低下を招
く。そのため、0.5nm以上であることが望ましい。
を有効にMR向上に寄与させるためには、ある程度薄い
ほうがよい。具体的には5nm以下であることが望まし
い。しかしながら薄すぎるとアップスピン電子とダウン
スピン電子とで平均自由行程の差小さくなってくること
によるMR効果の減少が顕著になるため、1nm以上の
厚みであることが望ましい。また、磁化自由層は、Co
合金、あるいはCo合金とNi合金の積層構造であって
も良いが、電子反射効果を得るためには積層界面が少な
いほうがMRに寄与しない電子散乱を避けることができ
るため、単層のCo合金を用いるほうが望ましい。
は、磁化の方向が実質的に一方向に固着された強磁性膜
を有する磁化固着層と、磁化の方向が外部磁界に応じて
変化する強磁性膜を有する磁化自由層と、前記磁化固着
層と前記磁化自由層との間に設けられた非磁性中間層
と、を備え、前記磁化自由層からみて前記非磁性中間層
とは反対側に、前記磁化固着層及び前記磁化自由層より
も高い導電性を有する高導電層が積層され、この高導電
層に、この高導電層を構成する主要元素とは異なる元素
の酸化物を主成分とし、イオン化したガスを照射するこ
とによって形成された層が積層されてなることを特徴と
する。
は、磁化の方向が実質的に一方向に固着された強磁性膜
を有する磁化固着層と、磁化の方向が外部磁界に応じて
変化する強磁性膜を有する磁化自由層と、前記磁化固着
層と前記磁化自由層との間に設けられた非磁性中間層
と、を備え、前記磁化自由層からみて前記非磁性中間層
とは反対側に、前記磁化固着層及び前記磁化自由層より
も高い導電性を有する高導電層が積層され、この高導電
層に、この高導電層を構成する主要元素とは異なる元素
の酸化物を主成分とし、プラズマ化したガスを照射する
ことによって形成された層が積層されてなることを特徴
とする。
導層はバイアスポイント調整のために必要な電流磁界を
得るために厚みを調整する必要があるが、一般的に3n
mを超えると著しくMR変化率が減少してくるため、3
nm以下であることが望ましい。さらに好ましくは2n
m以下であると良い。また一方で、0.5nm以下にな
ると、電子反射層として作用する層との間で酸素等の拡
散が起こり軟磁気特性等に支障をきたすため、0.5n
m以上であることが望ましい。特に、電子反射層が反強
磁性体などの磁気秩序を持つ場合には磁気結合が出てく
る可能性があるため、やはり0.5nm以上必要であ
り、好ましくは0.8nm以上あることが望ましい。
は、磁化の方向が実質的に一方向に固着された強磁性膜
を有する磁化固着層と、磁化の方向が外部磁界に応じて
変化する強磁性膜を有する磁化自由層と、前記磁化固着
層と前記磁化自由層との間に設けられた非磁性中間層
と、前記磁化自由層からみて前記非磁性中間層とは反対
側に設けられ、Cu、Au、Ag、Ru、Ir、Re、
Rh、Pt、Pd、Al、Os及びNiのうちの少なく
ともいずれか1つを主成分とする金属層と、前記金属層
からみて前記磁化自由層とは反対側に設けられ、前記高
導電層を構成する主要元素とは異なる元素の化合物を主
成分として含有し、実質的に非磁性を示し、かつ実質的
に結晶質からなる非磁性結晶層と、を備えたことを特徴
とする。
は、磁化の方向が実質的に一方向に固着された強磁性層
を有する磁化固着層と、磁化の方向が外部磁界に応じて
変化する強磁性層を有する磁化自由層と、前記磁化固着
層と前記磁化自由層との間に設けられた非磁性中間層
と、前記磁化自由層からみて前記非磁性中間層とは反対
側に設けられ、Cu、Au、Ag、Ru、Ir、Re、
Rh、Pt、Pd、Al、Os及びNiのうちの少なく
ともいずれか1つを主成分とする金属層と、前記金属層
からみて前記磁化自由層とは反対側に設けられた第1の
酸化物層と、前記第1の酸化物層からみて前記高導電層
とは反対側に設けられた第2の酸化物層と、を備えたこ
とを特徴とする。
も、磁化固着層において、電子反射層を磁化固着層中に
形成することでさらに電子反射効果を高めることができ
る。すなわち、電子鏡面反射が両面で起こることで、擬
似的に磁気多層膜と同じ構造を得ることができるからで
ある。
は強磁性層の間にRu(ルテニウム)を形成した、シン
セティック反強磁性構造と呼ばれる構造を併用すること
で、バイアスポイント設計、及び、ピン層の磁気安定性
を高めることができるの。
換バイアス膜はPtMn、IrMn、NiMn、FeM
n、RhMn、RuMnなどのMn系反強磁性体を用い
ることができる。
において、反強磁性膜をピン層の下部に形成したボトム
タイプSVでも、反強磁性膜をピン層の上部に形成した
トップタイプSVでもどちらでも有効である。
装置において媒体の記録データを読み取る磁気ヘッドと
して用いることができる。また、MRAM(magnetic r
andom access memory)として用いることができる。
実施の形態について説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施形態
にかかる磁気抵抗効果素子の要部断面構成を表す概念図
である。すなわち、本実施形態の磁気抵抗効果素子は、
図示しない基板の上に、下地層11、反強磁性層12、
ピン層13、非磁性中間層14、フリー層15、高導電
層16、電子反射層17、保護層20がこの順に積層さ
れた構成を有する。
設けられた電子反射層17は、アモルファスではなく、
実質的に結晶質の単一な層により構成される。結晶質の
単一な層とは、電子反射層17が単結晶または多結晶か
らなることを意味し、例えば、アモルファスの中に微細
結晶粒が点在するような混在した層ではないという意味
である。
れる電子反射層17を結晶質の単一な層とすることによ
り、電子反射特性を向上させ、同時に熱的にも安定させ
ることができる。すなわち、結晶質の単一な層とすれ
ば、高導電層16との界面において急峻なポテンシャル
の分布を形成することができ、電子を効果的に反射させ
ることができる。
いはアモルファスと微細結晶粒との混在層であると、高
温状態において拡散や相変態が生じやすく、高導電層1
6との界面での原子組成分布も急峻性を失いやすくな
る。その結果として、ポテンシャルの分布も急峻性を失
い、電子の反射特性が劣化することとなる。
反射層17を結晶質の単一な層とすることにより、高温
状態においても、原子の拡散や相変態などが生じにくく
なり、熱的に極めて安定させることができる。その結果
として、高い電子反射特性を維持することができる。
ansmission electron microscopy:透過型電子顕微鏡)
観察によって得られる格子像から判断することができ
る。すなわち、格子像において秩序的な配列が観察され
れば結晶質であると判断することができる。
状のパターンが観察された場合には、電子線の照射範囲
は実質的に単結晶であり、「結晶質」であると判断する
ことができる。また、電子線回折像においてリング状の
パターンが得られた場合には、電子線の照射範囲は多結
晶状態であり、「結晶質」であると判断することができ
る。
しいのは、B、Si、Ge、W、Nb、Mo、P、V、
Sb、Zr、Ti、Zn、Pb、Zr、 Cr、Al、
Sn、Ga、Fe、希土類金属、の中から選ばれる少な
くとも1つを含んでいる酸化物である。この中でも、非
磁性になる酸化物が望ましい。ここでいう「非磁性」と
は、「常磁性」、「反強磁性」あるいは「反磁性」のこ
とであり、自発磁化を持たないという意味である。この
中でも、熱的に安定なSiO2、W−O、Nb−O、M
o−O、V−O、TiO、Cr2O3、Fe2O3、A
l2O3を主とする酸化物は、耐熱性の観点からも望ま
しい。
X(Energy Dispersive X-ray spectroscopy)などによ
る組成分析で得られた結果から、それと同組成のバルク
あるいは薄膜の磁化測定を行うことで知ることができ
る。
0の材料としては、Ta(タンタル)や、あるいは絶縁
層として主にアモルファス(非晶質)アルミナなどが積
層される。これらの材料は、酸化されやすいTaやAl
などの元素を含有するため、電子反射層17から酸素を
吸収しやすい。しかし、本実施形態によれば、電子反射
層17を「結晶質」とすることによって十分に安定な酸
化物とすることができる。その結果として、電子反射層
17から保護層20への酸素の拡散を抑えることができ
る。
は、チャンバー内に酸素を導入したり、ラジカル酸素を
含む酸化処理によって作成する方法、あるいはイオン化
したガスを照射することによって作成することができ
る。特に、活性状態の反応ガスを用いることで、より安
定性が高く、安定な結晶構造を有する酸化物を形成する
ことができる。このとき反応ガス自身をイオン化して照
射しても良いし、アルゴンやキセノンやネオンをイオン
化して照射しながら別の場所からチャンバー内に導入し
ても良い。
に達すると、熱安定性の劣化や、MRの劣化を招くた
め、反応は高導電層との界面で止まっていなければなら
ない。従って、活性ガスを用いて化学的に強力に処理す
ると同時に、強度的には弱い方が形成が容易である。
もできるが、このときRFスパッターによって作成する
よりもイオンビ−ムスパッターによる形成の方が、膜質
をコントロールしやすいため良好な結晶性の膜を得るこ
とができる。
質な膜質を得るために0.5nm以上であることが必要
である。また一方で、電子反射層17を5nm以上の厚
みに形成すると、磁気ヘッドを形成したとき、高密度記
録に対応するシールド間距離に挿入することが困難にな
る。このため、電子反射層17の厚みは5nm以下にす
ることが望ましい。
果を有効にMR向上に寄与させるためには、ある程度薄
いほうがよい。具体的には、5nm以下であることが望
ましい。しかしながら、薄すぎるとアップスピン電子と
ダウンスピン電子とで平均自由行程の差小さくなること
によるMR効果の減少が顕著になるため、1nm以上の
厚みであることが望ましい。
はCo合金とNi合金の積層構造であっても良いが、電
子反射効果を得るためには積層界面が少ないほうがMR
に寄与しない電子散乱を避けることができるため、単層
のCo合金を用いるほうが望ましい。
電子反射層を有する構造であってもよく、また同時に、
シンセティック反強磁性構造であっても良い。シンセテ
ィック反強磁性構造を用いない場合、反強磁性交換バイ
アス膜12の下部にバイアス調整層として、図示しない
強磁性層を形成しても良い。シンセティック反強磁性構
造は、Ru(ルテニウム)を用いて結合していても良い
し、図示しない電子反射層自体が反強磁性結合を担って
いても良い。これは、酸化物反強磁性体や、酸化物フェ
リ磁性体を膜厚コントロールして得ることができる。
の実施の形態について説明する。図2は、本実施形態に
かかる磁気抵抗効果素子の要部断面構成を表す概念図で
ある。すなわち、図示しない基板の上には、下地層1
1、反強磁性層12、ピン層13、非磁性中間層14、
フリー層15、高導電層16、第1の電子反射層17、
第2の電子反射層18、保護層20がこの順に積層され
た構成を有する。つまり、この構成では、フリー層側に
2層以上の電子反射層17、18が設けられている。
射層の材料を適宜選択することにより、化学的に安定し
た電子反射作用を得ることができる。すなわち、酸素と
の結合エネルギーが異なる材料を2層以上積層すること
で、酸素の拡散を押さえ、良好な電子反射界面を維持す
ることができる。
子反射層17を、フリー層15から遠い第2の電子反射
層18よりも酸化しやすい元素の酸化物により構成す
る。このようにすると、第2の電子反射層18は、第1
の電子反射層17から保護層20に対する酸素の拡散を
阻止するバリアとして機能する。
上に形成される保護層20の材料としては、Ta(タン
タル)や、あるいは絶縁層として主にアモルファス(非
晶質)アルミナなどが積層される。これらの材料は、酸
化されやすいTaやAlなどの元素を含有するため、近
傍の電子反射層から酸素を吸収しやすい。これに対し
て、本実施形態によれば、保護層20に近い第2の電子
反射層18から保護層20への酸素の拡散が生じたとし
ても、第1の電子反射層17から第2の電子反射層18
への酸素の流出は生じにくい。これは、第1の電子反射
層17の方が、より酸化されやすい元素を含むからであ
る。つまり、第2の電子反射層18が酸素の拡散に対す
る「バリア」として作用し、第1の電子反射層17から
の酸素の流出を効果的に防止することができる。
が、B、Si、Ge、Ta、W、Nb、Al、Mo、
P、V、As、Sb、Zr、Ti、Zn、Pb、Al、
Sb、Th、Be、Zr、Cd、Sc、La、Y、P
t、Cr、Sn、Ga、Cu、In、Th、Rh、P
d、Pb、Mg、Li、Zn、Ba、Ca、Sr、M
n、Fe、Co、Ni、Cd、Rbの中から選択された
第1の元素を含む物質の酸化物からなり、かつ、い第2
の電子反射層18が、上記の元素配列において、第1の
電子反射層17に含まれている第1の元素よりも右側に
並ぶ元素のうちから選択された第2元素を含む酸化物か
らなるものとする。
行くにつれて、酸素との結合エネルギーが低く、酸化し
にくくなる。つまり、上述の如く、第1の電子反射層1
7を、より左側の元素の酸化物により形成すれば、この
電子反射層17は第2の電子反射層18よりもより安定
となり、第2の電子反射層18は酸素の拡散を阻止する
バリアとして機能する。
aやアモルファスアルミナなどが形成されるが、アモル
ファスアルミナが電子反射層18の上に直接形成される
と酸素の吸収が激しいので、Taなどを介してアモルフ
ァスアルミナを積層すると良い。
17は、第1実施形態のように結晶質であるとさらに良
好な電子反射特性が得られるが、本実施形態のように酸
素拡散を防ぐ構成をとれば、アモルファスでもある程度
良好な特性が安定して得られる。
電子反射層18の具体的な組み合わせとしては、前者に
Ta酸化物、後者にNi酸化物、あるいは前者にTa酸
化物、後者にAl酸化物、あるいは前者にCr酸化物、
後者にNi酸化物、あるいは前者にAl酸化物、後者に
Ni酸化物のいずれかをそれぞれ主成分とした構成を用
いると、良好な特性が得られる。
ラジカル酸素を含む酸化処理によって作成する方法、あ
るいはイオン化した酸素を含むガスを照射することによ
って作成する方法などを挙げることができる。または、
スパッタによって作成することもできるが、このときR
Fスパッタによって作成するよりもイオンビ−ムスパッ
タによる形成の方が、膜質を制御しやすいため良好な結
晶性の膜を得ることができる。
と、均質な膜質を得るために0.5nm以上とすること
が望ましい。また、一方で5nm以上形成すると、磁気
ヘッドを形成したとき、高密度記録に対応するシールド
間距離に挿入することが困難になる。このため5nm以
下にすることが望ましい。
果を有効にMR向上に寄与させるためには、ある程度薄
いほうがよい。具体的には5nm以下であることが望ま
しい。しかしながら薄すぎるとアップスピン電子とダウ
ンスピン電子とで平均自由行程の差小さくなってくるこ
とによるMR効果の減少が顕著になるため、1nm以上
の厚みであることが望ましい。
はCo合金とNi合金の積層構造であっても良いが、電
子反射効果を得るためには積層界面が少ないほうがMR
に寄与しない電子散乱を避けることができるため、単層
のCo合金を用いるほうが望ましい。
層を有する構造であってもよく、また同時に、シンセテ
ィック反強磁性構造であってもかまわない。シンセティ
ック反強磁性構造を用いない場合、反強磁性交換バイア
ス膜となる反強磁性層12の下にバイアス調整層とし
て、図示しない強磁性層を形成しても良い。シンセティ
ック反強磁性構造は、Ruを用いて結合していても良い
し、図示しない電子反射層自体が反強磁性結合を担って
いても良い。これは、酸化物反強磁性体や、酸化物フェ
リ磁性体を膜厚コントロールして得ることができる。
層を2層構成とした場合を例示したが、本発明はこれに
は限定されず、電子反射層を3層あるいはそれ以上の多
層構成としても良い。
の構成を例示した概念図である。すなわち、同図のスピ
ンバルブ素子においては、高導電層16の上に第1の電
子反射層17、第2の電子反射層18、第3の電子反射
層19がこの順に積層されている。ここで、第1の電子
反射層17と第2の電子反射層18との関係は図2に関
して前述したものと同様である。すなわち、第1の電子
反射層17の方が、より酸化されやすい元素の酸化物と
して形成されている。
第2の電子反射層18よりも、より酸化されやすい元素
の酸化物により形成しても良く、逆に、第2の電子反射
層18よりも、より酸化されにくい元素の酸化物により
形成しても良い。
素により形成した場合、第3の電子反射層19自体が安
定な酸化物となり、第3の電子反射層19から保護層2
0に対する酸素の流出を抑制することができる。その結
果として、下層の第1及び第2の電子反射層17、18
に対しても、酸素の拡散バリアとして作用させることが
できる。
くい元素により形成した場合は、この電子反射層19か
ら保護層20に対する酸素の流出は生じやすくなる。し
かし、図2に関して前述したメカニズムと同様に、第1
及び第2の電子反射層17、18は、より酸化されやす
い元素を含んでいるため、第1及び第2の電子反射層1
7、18から第3の電子反射層19への酸素の流出は生
じにくくなる。つまり、第3の電子反射層19は、第1
及び第2の電子反射層17、18に対して酸素の拡散バ
リアとして作用することができる。
した場合を例示したが、本発明はこれ以外にも、電子反
射層を4層あるいはそれ以上の多層構造とした構成も包
含する。これらいずれの場合にも、フリー層15に最も
近い電子反射層とそれに隣接した電子反射層との間で、
図2に関して前述した関係が維持されていれば良い。
ば、フリー層の上の電子反射層を多層構造とし、フリー
層に最も近い電子反射層を、それに隣接した電子反射層
よりも酸化されやすい元素の酸化物により形成すること
により、安定した電子反射特性を実現することができ
る。
気ヘッドの要部断面構成を表す概念図である。すなわ
ち、基板101の上には、アルミナギャップ層102が
形成され、この上に選択的に本発明の磁気抵抗効果素子
SVが設けられる。磁気抵抗効果素子SVとしては、第
1乃至第2実施形態に関して前述したいずれかの素子を
用いる。磁気抵抗効果素子SVの両端には、フリー層の
磁化をバイアスさせる目的で一対のバイアス層103、
103が設けられる。バイアス層103は、強磁性体あ
るいは反強磁性体からなる。
は、センス電流を供給するための一対の電極104、1
04が設けられ、これらの上には、アルミナギャップ層
105、ヘッド保護膜106が形成される。
00nm程度であり、トラック幅は0.15から0.3
ミクロン程度とすることかできる。
説明する。
V膜を作成してMR特性の比較を行った。
m(下地層)/PtMn10nm(反強磁性層)/Co
Fe1.5nm(ピン層)/Ru0.9nm(ピン層)
/CoFe0.5nm(ピン層)/Fe酸化物1.5n
m(電子反射層)/CoFe2nm(ピン層)/Cu2
nm(非磁性中間層)/CoFe2nm(フリー層)/
Cu1nm(高導電層)/X(電子反射層)/アモルフ
ァスアルミナ100nm このSV膜において、種々の酸化方法により酸化処理を
施して、電子反射層Xとして膜厚1nmのFe酸化物あ
るいはCr酸化物を形成し、EXAFS(Extended X-r
ay Absoption Fine Structure)による生成物の種類及
びその存在比、および断面TEMによる結晶性の観察を
行った。この結果を以下にまとめる。
電子反射層XのFe物を形成するに際して、まず、金属
Feを1nmの厚みに形成してから、酸化処理を施し
た。
orrのオーダーの雰囲気で行った。イオン照射の場
合、Ar(アルゴン)を1sccm、O2(酸素)を5
sccm導入してプラズマ化し、加速電圧は50eVで
行った。
O2を5sccm導入してプラズマ化して、基板から1
0〜15cmだけ離した照射口から差圧によって導入し
た。
ーゲットをArでスパッタした。また、1sccmの酸
素をArに混合した。
以下にまとめる。
実施例1〜3は15%以上の大きな値を示した。これ
は、比較例1では、Fe酸化物の様々な相が混在してお
り、電子ポテンシャルがばらつくため良好な電子反射が
得られないことが原因であると考えられる。断面TEM
によっても、比較例1がアモルファス状の形態が随所に
見られるのに対して、比較例2、実施例1〜3では、酸
化層自体がエピタキシャルに成長している様子が観察で
きた。このように、エンネルギーを与えた酸化処理を行
うことによって、酸化物が明確な結晶格子を作ることが
わかった。また、それによりMRが向上することがわか
った。
ろ、実施例と比べて明確な自発磁化の違いが観察でき
て、その違いは全体の磁化の5%であった。このことか
ら、バイアスポイントにずれが出ることがわかった。こ
れは、フェリ磁性成分であるFe 3O4が多く含まれる
ためである。
酸化物を形成しない場合と優位な差が見られなかった。
そのため膜厚設計通りのバイアスポイント調整が可能で
あった。また、Cr2O3は反強磁性体であるが、この
場合も、自然酸化の場合には金属相との混合状態が形成
されていること、および結晶格子像がアモルファス成分
を多く含むことから電子反射効果が若干抑制されている
ことがわかった。
では、断面TEMでも結晶性の良い膜になっていること
がわかった。MR特性も良好な特性が得られた。また、
Co、Fe、Ni、Crの内から選ばれる合金のコラン
ダム酸化物はすべてよいMR特性を示した。また、これ
らに5%以下のSi、Mg、Al、Bなどを加えたもの
も良いMR特性と耐熱性を示した。
作成した。
照射により酸化させて作成した。以下に、これらのMR
測定の結果を示す。
例に比べて4〜5%小さくなっており、これはTa酸化
層の酸素が同種の金属である保護膜Taに拡散しやすい
ために、Cu層(高導電層)との界面に酸素欠損部分あ
るいは金属Taが析出したことが原因である。
に酸素が大きく減少していることが判明した。それに対
して実施例6、7では、MRは15%程度の値であり、
耐熱性も大きく向上している。これは、NiO、Al2
O3などが、酸素拡散バリアとして機能するからであ
る。EDX観察によって、界面の酸素がアニール前後で
変化しないことがわかった。
Ta酸化物であるため、短時間のアニールでは良い特性
を示すが、長時間の耐熱性では、アモルファスであるた
めに酸素がアモルファスアルミナとの間で行き来するた
め、Ta酸化物界面での電子ポテンシャルが変化して、
特性が劣化してしまう。
たため、良好な電子反射特性を得ることができなかっ
た。NiOは、2−5nm程度の膜厚では良好な膜質を
得ることが困難で、ここでの例でもCuとの界面で島状
に成長していることが確認できた。
好な特性を示し、長時間のアニールでもある程度の特性
を保っている。しかしながら、実施例7、9と比較する
と若干特性が劣っている。これは、比較例7、9でも酸
化層を積層したことによって全体的には酸素の拡散が抑
えられているが、TaのほうがAlよりも酸素との結合
エネルギーが大きいため若干は酸素がTa酸化物中に吸
い上げられ、界面状態が変化したことが原因であると考
えられる。
70℃で50時間のアニールによって、酸化物層間、あ
るいは酸化物と保護膜、あるいは絶縁膜アモルファスア
ルミナの間に金属原子の拡散が起こっていることがわか
った。これに対して、すべての実施例においては、同様
のアニールの後にも特性に大きな変化は無く、2〜3%
程度の拡散であれば問題は無いことがわかった。
Mg、Al、Bなどを加えたものも良い耐熱性を示し
た。特に、Cu層に接する酸化物においてはEDXによ
る分析の結果、その外側に積層されている酸化層への酸
素の拡散がより抑えられていることがわかった。
異なるものを積層した構造は、効率よく酸素拡散を抑制
することが判明した。
抗効果素子及び磁気ヘッドについて説明した。
いて説明する。以上説明した本発明の磁気抵抗効果素子
及び磁気ヘッドは、例えば、記録再生一体型の磁気ヘッ
ドアセンブリに組み込まれ、磁気再生装置に搭載するこ
とができる。
略構成を例示する要部斜視図である。すなわち、本発明
の磁気記録再生装置150は、ロータリーアクチュエー
タを用いた形式の装置である。同図において、長手記録
用または垂直記録用磁気ディスク200は、スピンドル
152に装着され、図示しない駆動装置制御部からの制
御信号に応答する図示しないモータにより矢印Aの方向
に回転する。磁気ディスク200は、磁気ディスク20
0に格納する情報の記録再生を行うヘッドスライダ15
3は、薄膜状のサスペンション154の先端に取り付け
られている。ここで、ヘッドスライダ153は、例え
ば、前述したいずれかの磁気抵抗効果素子を用いた磁気
ヘッドをその先端付近に搭載している。
スライダ153の媒体対向面(ABS)は磁気ディスク
200の表面から所定の浮上量をもって保持される。
コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータ
アーム155の一端に接続されている。アクチュエータ
アーム155の他端には、リニアモータの一種であるボ
イスコイルモータ156が設けられている。ボイスコイ
ルモータ156は、アクチュエータアーム155のボビ
ン部に巻き上げられた図示しない駆動コイルと、このコ
イルを挟み込むように対向して配置された永久磁石およ
び対向ヨークからなる磁気回路とから構成される。
57の上下2箇所に設けられた図示しないボールベアリ
ングによって保持され、ボイスコイルモータ156によ
り回転摺動が自在にできるようになっている。
先の磁気ヘッドアセンブリをディスク側から眺めた拡大
斜視図である。すなわち、磁気ヘッドアッセンブリ16
0は、例えば駆動コイルを保持するボビン部などを有す
るアクチュエータアーム151を有し、アクチュエータ
アーム155の一端にはサスペンション154が接続さ
れている。
スライダ153が取り付けられ、その先端には、前述し
たいずれかの磁気抵抗効果素子を用いた再生用磁気ヘッ
ドが搭載されている。記録用ヘッドを組み合わせても良
い。サスペンション154は信号の書き込みおよび読み
取り用のリード線164を有し、このリード線164と
ヘッドスライダ153に組み込まれた磁気ヘッドの各電
極とが電気的に接続されている。図中165は磁気ヘッ
ドアッセンブリ160の電極パッドである。
面(ABS)と磁気ディスク200の表面との間には、
所定の浮上量が設定されている。本発明の磁気再生装置
は、スライダ153が磁気ディスク200の表面から所
定の距離だけ浮上した状態で動作する「浮上走行型」で
も良く、スライダ153と磁気ディスク200とを逆に
積極的に接触させて、走行させる「接触走行型」であっ
ても良い。
の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの
具体例に限定されるものではない。
1乃至図3に例示したものに限定されず、その積層構
成、各層の膜厚や材質については、当業者が適宜選択し
て本発明と同様の効果を同様に得ることができる。さら
に、各層を構成する材料については、素子の成膜中、あ
るいは成膜後における各工程の処理の際に、素子が導入
される雰囲気の温度・周辺ガス等によって、層の元素が
隣接する層へと拡散したり、さらに他の層へと拡散する
ことも考えられる。このような拡散が生じても、最終的
に得られた素子において、本発明の全構成が実質的に確
認できれば、これは本発明の範囲内にあるということが
できる。
や形状などに関しても、具体例として前述したものには
限定されず、当業者が選択しうる範囲のすべてを同様に
用いて同様の効果を奏し得る。
を実施するものでも、記録・再生を実施するものあって
も良く、また、媒体は、ハードディスクには限定され
ず、その他、フレキシブルディスクや磁気カードなどの
あらゆる磁気記録媒体を用いることが可能である。さら
に、磁気記録媒体を装置から取り外し可能した、いわゆ
る「リムーバブル」の形式の装置であっても良い。
フリー層側の電子反射層として結晶質の酸化物を用いる
ことで良好な電子反射特性と、良好な耐熱性及び信頼性
を得ることができる。
反射層を2層以上の積層構造とすることによって、さら
に酸素拡散を抑制することができる。
それ以上の記録密度の磁気記録再生技術を実現すること
ができ、産業上のメリットは多大である。
素子の要部断面構成を表す概念図である。
素子の要部断面構成を表す概念図である。
した概念図である。
図である。
示する要部斜視図である。
ドアセンブリをディスク側から眺めた拡大斜視図であ
る。
Claims (13)
- 【請求項1】磁化の方向が実質的に一方向に固着された
強磁性膜を有する磁化固着層と、 磁化の方向が外部磁界に応じて変化する強磁性膜を有す
る磁化自由層と、 前記磁化固着層と前記磁化自由層との間に設けられた非
磁性中間層と、 前記磁化自由層からみて前記非磁性中間層とは反対側に
設けられ、前記磁化固着層及び前記磁化自由層よりも高
い導電性を有する高導電層と、 前記高導電層からみて前記磁化自由層とは反対側に設け
られ、前記高導電層を構成する主要元素とは異なる元素
の化合物を主成分として含有し、実質的に非磁性を示
し、かつ実質的に結晶質からなる非磁性結晶層と、 を備えたことを特徴とする磁気抵抗効果素子。 - 【請求項2】前記非磁性結晶層は、B、Si、Ge、
W、Nb、Mo、P、V、Sb、Zr、Ti、Zn、P
b、Zr、Cr、Sn、Ga、Fe、Co及び希土類金
属のうちの少なくともいずれか1つの酸化物を主成分と
することを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果素
子。 - 【請求項3】前記非磁性結晶層の膜厚は、0.5nm以
上5nm以下であることを特徴とする請求項1または2
に記載の磁気抵抗効果素子。 - 【請求項4】磁化の方向が実質的に一方向に固着された
強磁性層を有する磁化固着層と、 磁化の方向が外部磁界に応じて変化する強磁性層を有す
る磁化自由層と、 前記磁化固着層と前記磁化自由層との間に設けられた非
磁性中間層と、 前記磁化自由層からみて前記非磁性中間層とは反対側に
設けられ、前記磁化固着層及び前記磁化自由層よりも高
い導電率を有する高導電層と、 前記高導電層からみて前記磁化自由層とは反対側に設け
られ、前記高導電層を構成する主要元素とは異なる元素
の化合物を主成分として含有する第1の化合物層と、 前記第1の化合物層からみて前記高導電層とは反対側に
設けられた第2の化合物層と、 を備えたことを特徴とする磁気抵抗効果素子。 - 【請求項5】前記第1の化合物層は、B、Si、Ge、
Ta、W、Nb、Al、Mo、P、V、As、Sb、Z
r、Ti、Zn、Pb、Al、Sb、Th、Be、Z
r、Cd、Sc、La、Y、Pt、Cr、Sn、Ga、
Cu、In、Th、Rh、Pd、Pb、Mg、Li、Z
n、Ba、Ca、Sr、Mn、Fe、Co、Ni、C
d、Rbなる元素の序列のうちから選択された第1の元
素の酸化物を主成分とし、前記第2の化合物層は、前記
元素の序列のうちで前記第1の元素よりも後に位置する
元素の酸化物を主成分とすることを特徴とする請求項4
記載の磁気抵抗効果素子。 - 【請求項6】前記第1の化合物層と前記第2の化合物層
の膜厚の合計は、0.5nm以上5nm以下であること
を特徴とする請求項4または5に記載の磁気抵抗効果素
子。 - 【請求項7】前記高伝導層の膜厚は、0.5nm以上3
nm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
か1つに記載の磁気抵抗効果素子。 - 【請求項8】磁化の方向が実質的に一方向に固着された
強磁性膜を有する磁化固着層と、 磁化の方向が外部磁界に応じて変化する強磁性膜を有す
る磁化自由層と、 前記磁化固着層と前記磁化自由層との間に設けられた非
磁性中間層と、 を備え、 前記磁化自由層からみて前記非磁性中間層とは反対側
に、前記磁化固着層及び前記磁化自由層よりも高い導電
性を有する高導電層が積層され、 この高導電層に、この高導電層を構成する主要元素とは
異なる元素の酸化物を主成分とし、イオン化したガスを
照射することによって形成された層が積層されてなるこ
とを特徴とする磁気抵抗効果素子。 - 【請求項9】磁化の方向が実質的に一方向に固着された
強磁性膜を有する磁化固着層と、 磁化の方向が外部磁界に応じて変化する強磁性膜を有す
る磁化自由層と、 前記磁化固着層と前記磁化自由層との間に設けられた非
磁性中間層と、 を備え、 前記磁化自由層からみて前記非磁性中間層とは反対側
に、前記磁化固着層及び前記磁化自由層よりも高い導電
性を有する高導電層が積層され、 この高導電層に、この高導電層を構成する主要元素とは
異なる元素の酸化物を主成分とし、プラズマ化したガス
を照射することによって形成された層が積層されてなる
ことを特徴とする磁気抵抗効果素子。 - 【請求項10】磁化の方向が実質的に一方向に固着され
た強磁性膜を有する磁化固着層と、 磁化の方向が外部磁界に応じて変化する強磁性膜を有す
る磁化自由層と、 前記磁化固着層と前記磁化自由層との間に設けられた非
磁性中間層と、 前記磁化自由層からみて前記非磁性中間層とは反対側に
設けられ、Cu、Au、Ag、Ru、Ir、Re、R
h、Pt、Pd、Al、Os及びNiのうちの少なくと
もいずれか1つを主成分とする金属層と、 前記金属層からみて前記磁化自由層とは反対側に設けら
れ、前記高導電層を構成する主要元素とは異なる元素の
化合物を主成分として含有し、実質的に非磁性を示し、
かつ実質的に結晶質からなる非磁性結晶層と、 を備えたことを特徴とする磁気抵抗効果素子。 - 【請求項11】磁化の方向が実質的に一方向に固着され
た強磁性層を有する磁化固着層と、 磁化の方向が外部磁界に応じて変化する強磁性層を有す
る磁化自由層と、 前記磁化固着層と前記磁化自由層との間に設けられた非
磁性中間層と、 前記磁化自由層からみて前記非磁性中間層とは反対側に
設けられ、Cu、Au、Ag、Ru、Ir、Re、R
h、Pt、Pd、Al、Os及びNiのうちの少なくと
もいずれか1つを主成分とする金属層と、 前記金属層からみて前記磁化自由層とは反対側に設けら
れた第1の酸化物層と、 前記第1の酸化物層からみて前記高導電層とは反対側に
設けられた第2の酸化物層と、 を備えたことを特徴とする磁気抵抗効果素子。 - 【請求項12】請求項1〜11のいずれか1つに記載の
磁気抵抗効果素子を備えたことを特徴とする磁気ヘッ
ド。 - 【請求項13】請求項12記載の磁気ヘッドを備え、磁
気記録媒体に格納された磁気的情報を読み取り可能とし
たことを特徴とする磁気再生装置。
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US11/001,174 US7476414B2 (en) | 2000-09-05 | 2004-12-02 | Magnetoresistance effect element |
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