JP2002074237A - 電子財布 - Google Patents

電子財布

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JP2002074237A
JP2002074237A JP2000253610A JP2000253610A JP2002074237A JP 2002074237 A JP2002074237 A JP 2002074237A JP 2000253610 A JP2000253610 A JP 2000253610A JP 2000253610 A JP2000253610 A JP 2000253610A JP 2002074237 A JP2002074237 A JP 2002074237A
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card
electronic wallet
settlement
cards
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JP2000253610A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kudo
淳 工藤
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Tamura Electric Works Ltd
Original Assignee
Tamura Electric Works Ltd
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードによる購入物品の精算時には、通
常の現金精算のような支払感覚で精算する。 【解決手段】 金種別の複数のICカード2A〜2Cが
収納部17に収納可能である電子財布1を設け、電子財
布1に、さらに制御部11及び表示部14を設け、制御
部11はICカードが収納されているときに利用者によ
り操作部13の「残高確認」キーが操作されると、それ
ぞれのICカードから残額を読み取り表示部14に表示
する。これにより、利用者はICカードによる購入物品
等の支払い時には、収納されている複数のICカードの
うち購入物品支払額に相当するICカードを取り出して
精算を行うことができ、したがって通常の現金精算のよ
うな支払感覚で精算を行うことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、価値情報が電子通
貨として格納されたICカードを収納した電子財布に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、価値情報(金額情報)を格納した
電子通貨としてのICカードを、買い物後の購入額精算
時に利用する電子通貨システムが試験的に行われてい
る。即ち、利用者が買い物を行った後、利用者が所持す
るICカードが店舗に配置された精算機に挿入され、店
員により精算機の引き落とし操作が行われると、精算機
はICカードの価値情報から買い物購入額を減算すると
ともに、前記買い物購入額を精算機に記憶するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、この種のICカ
ードは、操作部及び表示器を有する電子財布に収納され
ており、電子財布の操作部の操作によりICカードの残
額が読み取られて表示器に表示されるようになってい
る。しかしながら、前述の電子通貨システムでは、買い
物代金の支払い時には単にICカードの手渡しにより、
代金の精算を行っているため、通常の現金精算のよう
に、購入金額に応じて財布からお札や硬貨を取りだして
精算するような支払感覚がない。
【0004】したがって、本発明は、ICカードによる
買い物代金の支払い時には、通常の現金精算のような支
払感覚で精算を行うことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、価値情報が記録され金種別に収納さ
れた複数のICカードと、表示器と、ICカードが収納
されたときの特定操作に基づきそれぞれのICカードか
ら残額を読み取り表示器に表示する制御部とを有するも
のである。また、ICカードは、購入物品の精算時に精
算年月日、費目、精算金額を購入情報として入力して記
憶し、制御部は、特定操作を検出するとICカードの記
憶内容に基づき電子レシートを作成して表示器に表示す
るものである。また、制御部は、複数のICカードによ
り同一精算が行われた場合は、同一精算に用いられたI
Cカード毎の精算額の和が書き込まれた1つの電子レシ
ートを生成し表示器に表示するものである。また、IC
カードは、精算毎に購入情報を入力して記憶し、制御部
は、特定操作に基づきICカードの精算毎の各購入情報
を編集しこの編集情報を表示器に表示するものである。
また、電子財布は、メモリを有するとともにインターネ
ットに接続され、制御部は、前記編集情報及びメモリに
予め記憶された確定申告に必要な証明書情報にしたがっ
て確定申告を行うためのデータを編集するとともに、こ
の編集データをインターネットから入力した確定申告用
紙に記録して外部出力するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明に係る電子財布の構成を示
すブロック図である。電子財布1には、価値情報が記録
された電子通貨であるICカード21 〜2n が収納され
ているとともに、電子財布1の全体を制御する制御部1
1が設けられ、制御部11にはICカード21 〜2n
メモリ2aの価値情報の読み取りや書き込みを行うカー
ドリーダ12と、操作部13と、表示部14と、メモリ
15と、外部機器と通信を行う通信I/F(通信インタ
フェース)16が接続されている。
【0007】図2は、電子財布1を適用したシステムの
構成を示すブロック図である。電子財布1の通信I/F
16は、図2に示すようにインターネット5に接続可能
に構成され、電子財布1はインターネット5へのアクセ
スが自在となっている。また、前記通信I/F16には
プリンタ等の接続も可能であり、電子財布1は、自身の
メモリ15に蓄積されたデータを編集してこの編集デー
タをプリンタなどの外部機器へ出力して印刷等を行うこ
とも可能である。
【0008】図3は、電子財布1の構造を模式的に示す
図である。電子財布1は図3の符号18,18’を結ぶ
線を中心として折りたたみが自在となっており、図3に
示す状態は電子財布1が開かれた状態を示している、電
子財布1には、図中右側に表示部14と操作部13が設
けられ、左側にICカード2を収納する収納部17が設
けられている。収納部17の底面には、この収納部17
に収納されるICカード2のアンテナコイルと電磁結合
が可能なように、電子財布1のカードリーダ12のアン
テナコイルATのパターンが形成されている。さらに、
収納部17には、収納されたICカード2を固定するた
めのカード固定部材17A〜17Cが設けられている。
【0009】ここで、ICカード2には、本実施の形態
では、紙幣の例えば10000円札に相当するICカー
ド2A、5000円札に相当するICカード2B、及び
1000円札に相当するICカード2Cの3種類の金種
を有するカードがあり、それぞれ3枚づつ電子財布1の
収納部17に収納可能になっている。
【0010】図3(b)は各ICカード2A〜2Cが収
納部17に収納された状況を示しており、各ICカード
2A〜2Cは形状の大きい順にICカード2A、ICカ
ード2B、ICカード2Cとなっている。そして、各I
Cカードには、それぞれの固有の位置に凸部a,b,c
が設けられどのような種類のICカードが収納されてい
るかが、利用者に容易に識別可能になっている。
【0011】図3(b)は、凸部aを有するICカード
2A,2B,2Cが3枚、凸部bを有するICカード2
A,2B,2Cが3枚、及び凸部cを有するICカード
2A,2B,2Cが3枚の合計9枚のICカードが収納
部17に収納された例であり、収納部17には図3
(b)のように最大9枚のICカードが収納可能になっ
ている(ただし、同一金種でかつ同一凸部を有するのI
Cカードは1枚のみ収納可)。そして、各凸部a,b,
cはそれぞれ、赤色,青色,緑色に色分けされているた
め、利用者は自身の電子財布にどの金種のICカードが
何枚収納されているかを一目瞭然に識別することができ
る。
【0012】ここで、紙幣の10000円札に相当する
ICカード2Aのメモリ2aには最大10000円分の
価値情報がチャージ可能であり、また、5000円札に
相当するICカード2B、及び1000円札に相当する
ICカード2Cにおいても、最大5000円分の価値情
報、及び最大1000円分の価値情報がそれぞれメモリ
2aにチャージ可能である。したがって、図3(b)の
ように最大9枚のICカード2が収納され、各ICカー
ドが買い物等の精算に利用されない状態ではこの電子財
布1には、合計48000円(10000円×3枚+5
000円×3枚+1000円×3枚)が収納されている
ことになる。このように、電子財布1にはICカードが
金種別に収納可能になっており、したがって利用者は物
品等の購入代金の精算時には、通常の現金精算のよう
に、購入金額に応じて財布からお札を取りだして精算す
るような支払感覚で精算することができる。
【0013】図4は、顧客(利用者)がこのような電子
財布1に収納されているICカード2A〜2Cを利用し
て店舗で買い物を行う場合の状況を示す説明図である。
図4を用いて顧客の店舗におけるICカードを利用した
買い物の状況について説明する。顧客は、店舗で買い物
を行う場合、まず自身が購入する購入物品の選択を行う
(ステップS1)。そして、その購入物品を店舗に設置
してあるPOSレジ付近に持参すると(ステップS
2)、店員は顧客の持参した購入物品について精算額を
POSレジに入力し、これにより購入物品の精算額がP
OSレジの表示部に表示される(ステップS3)。この
場合、店員はPOSレジに表示された購入物品の精算額
を顧客へ提示し(ステップS4)、顧客はその精算額を
確認する(ステップS5)。
【0014】顧客は、自身の購入物品の精算額を確認す
ると、電子財布1に収納されている各ICカード3A〜
3Cのうちその精算額を上回る金額のICカード2を取
りだしてそのICカードによる支払を行う(ステップS
6)。即ち、電子財布1から取りだした前記精算額を上
回る金額のICカード2を店員へ手渡す(ステップS
7)。店舗の店員は、顧客からのICカード2を受け取
ると、POSレジに設けられているカードリーダに挿入
する。すると、カードリーダによりICカード2のメモ
リ2aの価値情報から購入物品額の引き落としが行われ
る(ステップS8)。これを詳細に説明すると、精算額
が12000円であった場合、利用者は、後述する残額
確認操作を行い電子財布1に収納されている各ICカー
ドのメモリ2aの残高を確認することにより、電子財布
1から10000円のICカード1枚と、1000円の
ICカード2枚を取りだして精算する。これにより従来
の現金精算の支払感覚で精算を行うことができる。
【0015】この場合、店舗からの情報がPOSレジの
カードリーダによりICカード2に記録される。即ち、
店舗名、店員名、購入物品名、金額、日時などの購入情
報がICカード2のメモリ2aに記録され、後述の図3
(b)または図5の符号19で示す形式の電子レシート
として電子財布1の表示部14に表示可能になる。ま
た、このとき、ICカード2のメモリ2aに店舗の新商
品情報が欲しい旨の情報が設定されていれば、店舗のP
OSレジのカードリーダにより当該情報が読み取られそ
の店舗の新商品情報もICカード2に併せて記録される
(ステップS9)。
【0016】こうして、購入物品額の引き落としが行わ
れかつ購入情報等が記録されたICカード2は店員から
顧客へ渡され(ステップS10)、顧客はそのICカー
ド2を受け取ると、電子財布1に収納する(ステップS
11)。ここで、顧客が電子財布1の操作部13の「電
子レシート」キーを操作すると、電子財布1の制御部1
1は、ICカード2のメモリ2aに記録されている購入
情報及び新商品情報をカードリーダ12を介して入力し
て電子レシート情報として作成する。そして表示部14
に図5のような電子レシート19を表示する(ステップ
S12)。即ち、電子レシート19の領域19AにはI
Cカード2の購入記録情報が表示され、領域19Bには
店舗の宣伝を兼ねた新商品情報が表示される。
【0017】そして、制御部11がこうした電子レシー
ト19の購入記録情報をメモリ15に記憶しておくこと
により、制御部11はメモリ15の記憶情報を整理して
後述するような家計簿の作成等の運用を行うことができ
る(ステップS13)。
【0018】ところで、店舗で購入した物品の精算時に
その購入額が1枚のICカード2の残高を上回る場合
は、2枚のICカード2により精算が行われる。この場
合、店舗のPOSレジのカードリーダは、2枚のICカ
ード2の一方に前述の物品購入情報を記録するととも
に、一方のICカードから物品購入総額のうちの引き落
とし可能な額を引き落とすと、物品購入総額の残りの額
を他方のICカード2から引き落とすようにする。
【0019】こうした2枚のICカード2により購入物
品額の引き落としが行われた後、これらのICカード2
が電子財布1に収納され、表示部14に電子レシート1
9を表示する際には、本電子財布1は顧客に対しそれぞ
れのICカードの引き落とし額が識別できるようにす
る。
【0020】即ち、図5に示すように2枚のICカード
2Cを利用して購入物品の精算を行ったときに、例えば
一方のICカード2Cから○○○円が引き落とされ、他
方のICカード2Cから×××円が引き落とされた場
合、図5に示すように、表示部14に、電子財布1内の
全収納ICカード2の表示(電子財布1には、前記のI
Cカード2Cが2枚の他にICカード2A,2Bが各1
枚収納されているものとする)と、電子レシート19の
表示とを行うとともに、精算された一方のICカード2
Cと電子レシート19とを結んで−○○○円と表示して
一方のICカード2Cから○○○円が引き落とされたこ
とを顧客に報知する。また、同時に精算された他方のI
Cカード2Cと電子レシート19とを結んで−×××円
と表示して他方のICカード2Cから×××円が引き落
とされたことを顧客に報知する。なお、一方のICカー
ド2Cの引き落とし額○○○円と、他方のICカード2
Cの引き落とし額×××円とを加算すると、電子レシー
ト19の合計額××××円になることは云うまでもな
い。このような引き落とし額の表示により、顧客はどの
ICカードからいくら引き落とされたかを容易に認識で
きる。
【0021】そして、引き落とし後の例えば3枚の10
00円のICカード2Cの残額がそれぞれ500円、6
00円、700円であった場合、必要に応じ1枚のIC
カード2Cの残額を1000円とし、残りの800円を
2枚のICカード2Cに振り分けるようにしても良い。
このように同一金種のICカードの残額を合計して当該
ICカードの金種以上になれば金種分の残額を特定のI
Cカードに記憶し、残りの残額を適宜配分して記憶する
ことにより、さらに現金精算のような支払感覚が可能に
なる。
【0022】また、本電子財布1は収納されているIC
カード2の残額を表示することも可能である。即ち、操
作部13の「残額確認」キーが操作されると、電子財布
1の制御部11は、カードリーダ12を介して各ICカ
ードの収納の有無を検出するとともに、検出された収納
部17の全ICカードを表示部14に図6のように表示
する。図6では、電子財布1には、ICカード2A,2
Bが各1枚収納され、かつICカード2Cが2枚収納さ
れていることを表している。これらICカードの金種
(10000円カード、5000円カード、1000円
カード)の識別は各カードのメモリ2aの所定エリアに
固定的に記録された情報を読み出して識別される。
【0023】こうした、収納された全ICカードの表示
を行った後、制御部11は、各ICカードのメモリ2a
の残高を読み出して各ICカード2A〜2Cに関連づけ
て表示部14に図6のように表示する。図6の例では、
収納された3枚のカード2A,2B,2Cについては、
精算時に引き落とされずにチャージされたままの金額が
残ってそれぞれ、10000円,5000円,1000
円と残額が表示され、もう1枚のICカード2Cについ
ては750円分が精算時に引き落とされ、残額が250
円と表示された例である。そして、各ICカードの合計
残高も16250円と表示され、利用者は電子財布1の
収納ICカードの残高を確認することができる。これに
より、利用者はICカードによる購入物品等の支払時に
は収納されている複数のICカードのうち購入物品支払
額に相当する金種のICカードを取り出して精算を行う
ことができ、したがって通常の現金支払いのような支払
感覚で精算を行うことが可能になる。
【0024】また、電子財布1の制御部11は、ICカ
ード2の購入記録情報に基づいて家計簿を作成して表示
部14に表示するとともに、通信I/F16を介して外
部のプリンタ機器へ出力し、印字させることも可能であ
る。ICカード2のメモリ2aには、購入物品の精算毎
に前述したように店舗名、店員名、購入物品名、金額、
日時などの購入情報が蓄積されており、制御部11は、
利用者の操作部13内の「家計簿」キー操作を検出する
と、ICカード2のメモリ2aから読み取った前記購入
物品名(購入物品コード)及びその金額等をもとに、図
7に示すような家計簿21を作成する。
【0025】即ち、家計簿は一般に図7に示すようなフ
ォーマットを有している。ここで、電子財布1のメモリ
15には予め利用者の給与額が収入として記憶されてお
り、制御部11はその給与額を図7の家計簿21の収入
欄に記録する。また、制御部11はICカード2の或る
月内の購入記録情報の購入物品コードを、家計簿21の
支出欄の食費,光熱費,住居費,衣料費等の支出種目の
何れかに割り当てるとともに、その購入物品コードに対
応する購入金額を、割り当てた支出種目毎に加算して対
応の支出種目欄に記録する。このようにして、購入物品
の購入金額額が各支出種目毎に集計され加算された後、
各支出種目の金額を加算して総支出額とする。そして、
その総支出額を前記給与額から差し引いてその月の収支
額として収支欄に記録する。このようにして家計簿21
が作成された後、その家計簿21は表示部14に表示さ
れるとともに、通信I/F16にプリンタが接続されて
いればプリンタで印刷することも可能になる。
【0026】POS内で管理する各購入物品コードと種
目、家計簿作成における各購入物品コードと当該コード
に含まれる支出種目、後述する確定申告用紙作成におけ
る各購入物品コードと当該コードに含まれる支出種目
(必要経費)を全世界で共通化(標準化)することによ
り、家計簿、確定申告用紙作成ソフトを共通化できる。
【0027】また、電子財布1の制御部11は、ICカ
ード2の購入記録情報等に基づいて税務署宛に確定申告
を行うことも可能である。税務署に提出する確定申告書
は、一般に図8に示すようなフォーマットを有してい
る。このようなフォーマットの確定申告用紙は、インタ
ーネット5のウェブ5Aに掲載されており、利用者が電
子財布1の操作部13の「通信」キーを操作すると、制
御部11はこれを検出してインターネット5のウェブ5
Aをアクセスし、さらに操作部13の「確定申告」キー
が操作されると、制御部11はウェブ5Aに掲載されて
いる確定申告用紙を入力して表示部14に表示するとと
もに、メモリ15に記憶する。
【0028】ここで、電子財布1のメモリ15内には、
給与などの所得の支払い元から発行された給与証明書が
記憶されている。また、購入物品などの精算時に、その
購入物品などが利用者の所得控除等を受けるに必要なも
のである場合は、控除等を受けるに必要な証明書が電子
レシートとして店舗等において発行され店舗等の機器か
らICカード2のメモリ2aに記録される。この場合、
利用者が表示部14に表示された前記確定申告用紙の該
当欄に、既に印字出力等が行われている前記各証明書の
データをもとに、自身の収入額や必要経費額等の書き込
み操作を行うと、制御部11はこれを検出してメモリ1
5内の確定申告用紙の該当収入額欄や必要経費額欄に収
入額や必要経費額を書き込み、かつ表示部14に図8に
示すよう確定申告書を表示する。
【0029】電子財布1の制御部11は、こうして確定
申告書22を作成した後、前述の各証明書をメモリ15
及びICカード2から読み出して確定申告書の所定欄2
2Aにコピーする。その後、通信I/F16にプリンタ
が接続され、利用者により操作部13の「確定申告」キ
ーが操作されると、制御部11はメモリ15内の作成完
了した確定申告書を通信I/F16を介してプリンタに
出力し確定申告書の印刷を行わせる。なお、作成完了し
た確定申告書を通信I/F16を介してインターネット
へ送信し、税務署宛に送付することも可能である。この
ようにして、電子財布1により確定申告を行うことが可
能になる。
【0030】ここで、電子財布1のメモリ15に給与支
払い元から給与証明書が記憶される場合は、給与支払い
元の暗号化キーにより暗号化された証明書が記憶され
る。また、所得控除に必要な証明書が店舗からICカー
ド2のメモリ2aに記憶される場合も、同様に店舗の暗
号化キーにより暗号化された証明書が記憶される。暗号
化されたこれらの証明書が添付された確定申告書をイン
ターネットを介して受信した税務署では、給与支払い元
及び店舗からインターネットを介してそれぞれ前記暗号
化キーとペアの認証キーを取り寄せ、その認証キーによ
り各証明書を復号化し、各証明書がそれぞれ給与支払い
元及び店舗から発行されたものに間違いがないことを認
証する。これにより、給与証明書や、所得控除に必要な
証明書等の改ざんを防止することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電子財布
は、価値情報が記録され金種別の複数のICカードの収
納が可能であるとともに、表示器及び制御部を備え、制
御部はICカードが収納されたときに特定操作が行われ
ると、それぞれのICカードから残額を読み取り表示器
に表示するようにしたので、利用者はICカードによる
購入物品等の支払い時には、収納されている複数のIC
カードのうち購入物品支払額に相当する金種のICカー
ドを財布から取り出して精算を行うことができ、したが
って通常の現金精算のような支払感覚で精算を行うこと
が可能になる。また、ICカードは、購入物品の精算時
に精算年月日、費目、精算金額を購入情報として入力し
て記憶し、制御部は特定操作を検出するとICカードの
記憶内容に基づき電子レシートを作成して表示器に表示
するようにしたので、購入物品の精算時に通常店舗で発
行される紙のレシートが不要になり、省資源化を実現で
きる。
【0032】また、制御部は複数のICカードにより同
一精算が行われた場合は、同一精算に用いられたICカ
ード毎の精算額の和が書き込まれた1つの電子レシート
を生成し表示器に表示するようにしたので、複数のIC
カードによる精算に対して1枚の電子レシートにより表
示することが可能になる。また、ICカードは精算毎に
購入情報を入力して記憶し、制御部は特定操作に基づき
ICカードの精算毎の各購入情報を編集しこの編集情報
を表示器に表示するようにしたので、家計簿としての利
用が可能になる。また、電子財布は、メモリを有すると
ともにインターネットに接続され、制御部は、前記編集
情報及びメモリに予め記憶された確定申告に必要な証明
書情報にしたがって確定申告を行うためのデータを編集
するとともに、この編集データをインターネットから入
力した確定申告用紙に記録して外部出力するようにした
ので、簡単に確定申告を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電子財布の構成を示すブロック
図である。
【図2】 電子財布を適用したシステムの構成を示す図
である。
【図3】 電子財布の構造を模式的に示す図である。
【図4】 電子財布に収納されたICカードを利用して
店舗で買い物を行う場合の一連の動作を示す図である。
【図5】 電子財布の電子レシートの作成状況を説明す
る図である。
【図6】 電子財布内の残額状況を示す図である。
【図7】 電子財布により作成される家計簿の一例を示
す図である。
【図8】 電子財布により作成される確定申告書の一例
を示す図である。
【符号の説明】
1…電子財布、2A〜2C,21 〜2n …ICカード、
5…インターネット、11…制御部、12…カードリー
ダ、AT…アンテナコイル、13…操作部、14…表示
部、2a,15…メモリ、16…通信I/F、17…カ
ード収納部、19…電子レシート、21…家計簿、22
…確定申告書。/

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 価値情報が記録され金種別に収納された
    複数のICカードと、 表示器と、 前記ICカードが収納されたときの特定操作に基づきそ
    れぞれのICカードから残額を読み取り前記表示器に表
    示する制御部とを有することを特徴とする電子財布。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ICカードは、購入物品の精算時に精算年月日、費
    目、精算金額を購入情報として記憶し、 前記制御部は、特定操作を検出すると、前記ICカード
    の記憶内容に基づき電子レシートを作成して前記表示器
    に表示することを特徴とする電子財布。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記制御部は、複数のICカードにより同一精算が行わ
    れた場合は、前記同一精算に用いられたICカード毎の
    精算額の和が書き込まれた1つの電子レシートを生成し
    前記表示器に表示することを特徴とする電子財布。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記ICカードは、精算毎に前記購入情報を記憶し、 前記制御部は、特定操作に基づき前記ICカードの精算
    毎の各購入情報を編集しこの編集情報を前記表示器に表
    示することを特徴とする電子財布。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記電子財布は、メモリを有するとともにインターネッ
    トに接続され、 前記制御部は、前記編集情報及び前記メモリに予め記憶
    された確定申告に必要な証明書の情報にしたがって前記
    確定申告を行うためのデータを編集するとともに、この
    編集データを前記インターネットから入力した確定申告
    用紙に記録して外部出力することを特徴とする電子財
    布。
JP2000253610A 2000-08-24 2000-08-24 電子財布 Pending JP2002074237A (ja)

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JP2007241884A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動販売機

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