JP2001023002A - 現金自動受払いシステム - Google Patents

現金自動受払いシステム

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JP2001023002A
JP2001023002A JP19034099A JP19034099A JP2001023002A JP 2001023002 A JP2001023002 A JP 2001023002A JP 19034099 A JP19034099 A JP 19034099A JP 19034099 A JP19034099 A JP 19034099A JP 2001023002 A JP2001023002 A JP 2001023002A
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deposit
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JP19034099A
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Masao Nomura
正雄 野村
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B & M Kk
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B & M Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の顧客条件を満たす純正顧客が他の金融
機関の自動入出金機(ATM)を利用して入金するよう
な場合に特典を供与することにより、かかる得意顧客を
純正顧客として確実に確保させるようにする。 【解決手段】 相互に通信自在に接続された複数の管理
手段C1,C2のうちの特定の管理手段C1が、自己が
顧客識別情報に対応付けて預金額を管理している純正顧
客が、自己以外の他の管理手段C2に接続されたATM
1を通して入金作業を指定したときに、設定顧客条件を
満たす場合には、その純正顧客によって他の管理手段C
2に接続されたATM1を通して指定された他の管理手
段経由の入金作業に対する入金手数料を割り引く手数料
割引処理、又は、前記純正顧客に物品を供与するための
物品供与処理を入金用サービス処理として実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顧客識別情報に対
応付けて預金額を管理する複数の管理手段が、相互に通
信自在な状態で設けられ、前記各管理手段に、前記顧客
識別情報が入力された状態で指定された入出金作業を受
け付けて処理する自動入出金機が接続され、前記各管理
手段が、自己以外の他の管理手段に接続された前記自動
入出金機を通して指定された入金作業を、自己に接続さ
れた前記自動入出金機を通して指定された入金作業を行
うときの手数料よりも高額の入金手数料を取って実行す
るように構成された現金自動受払いシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】上記現金自動受払いシステムでは、提携
関係にある銀行や郵便局等の複数の金融機関の各コンピ
ュータシステム(管理手段に相当する)が、各種のデー
タセンターを介してあるいは直接接続されて相互に通信
しながら、他の金融機関のコンピュータシステムに接続
された自動入出金機(以下、ATMともいう)を通して
指定された入金作業を実行するように構成されている。
そして、各金融機関のコンピュータシステムは、他の金
融機関のコンピュータシステムに接続されたATMにて
指定された入金作業を行う場合に、通常、自己に接続さ
れたATMにて指定された入金作業を行うときの手数料
よりも高額の入金手数料を取るように構成されている。
例えば、ある銀行のコンピュータシステムが預金額を管
理している自行の顧客(以下、純正顧客という)が、自
行のコンピュータシステムに接続されている自行のAT
Mを利用して入金する場合には、入金手数料は無料であ
るが、上記純正顧客が他行のコンピュータシステムに接
続されている他行のATMを利用して入金する場合に
は、入金手数料(例えば、100円に消費税を加えた1
05円)が残高から差し引かれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、純正顧
客の中でも、預金口座が給与振込みや公共料金引き落と
しの指定口座である顧客、年金の振込口座を自行に指定
している年金顧客、得意先企業等の職域顧客、銀行が発
行する特別カードの会員等々の各セグメント(グルー
プ)に属する顧客、あるいは、口座平均残高が多い顧客
等の銀行にとってメリットの大きい顧客と、そうでない
顧客というように、各顧客毎の口座利用実績は種々異な
り、このような場合に、他の金融機関のサービスと差を
付けながら、上記のような得意顧客を純正顧客として確
実に確保しておくことが求められる。本発明は、上記実
情に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記のよ
うな得意顧客が他の金融機関の自動入出金機を利用して
入金するような場合に種々の特典を供与することによ
り、他の金融機関のサービスと差を付けながら、かかる
得意顧客を純正顧客として確実に確保させるようにする
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、冒頭
に記載した現金自動受払いシステムにおいて、前記管理
手段のうちの特定の管理手段が、自己が顧客識別情報に
対応付けて預金額を管理している純正顧客が、自己以外
の他の管理手段に接続された自動入出金機を通して入金
作業を指定したときに、設定顧客条件を満たす場合に
は、その純正顧客によって他の管理手段に接続された自
動入出金機を通して指定された他の管理手段経由の入金
作業に対する入金手数料を割り引く手数料割引処理、又
は、前記純正顧客に物品を供与するための物品供与処理
を入金用サービス処理として実行するように構成されて
いる。
【0005】つまり、特定の管理手段によって預金額を
管理されている純正顧客が、他の管理手段に接続された
自動入出金機を通して入金作業を指定したときに、設定
顧客条件を満たす場合には、特定の管理手段は、その純
正顧客によって指定された他の管理手段経由の入金作業
に対する入金手数料を割り引く手数料割引処理、又は、
前記純正顧客に対して物品を供与するための物品供与処
理を実行する。尚、上記手数料割引処理としては、例え
ば、他の管理手段経由の入金作業に対する入金手数料
を、前記純正顧客によって特定の管理手段に接続された
自動入出金機を通して指定された入金作業に対する入金
手数料と同額もしくはそれに近い額になるように割り引
く処理が実行される。従って、純正顧客のうちで、例え
ば預金口座が給与振込みや公共料金引き落としの指定口
座であったり、毎月の口座平均残高が多い等の設定顧客
条件を満たす得意顧客に対して、他の金融機関の自動入
出金機を利用して入金する場合の入金手数料が割り引か
れたり、物品が供与されるので、他の金融機関によるサ
ービスと差を付けながら、かかる得意顧客を純正顧客と
して確実に確保させるようにすることができる。しか
も、上記入金用サービス処理を実行するシステムを、自
己の管理手段の処理内容にわずかの変更を加えるだけで
実現することができる。つまり、他の金融機関の管理手
段における処理内容には変更を加えず、自己の管理手段
の処理内容をわずかに変更するだけで、上記入金用サー
ビス処理の実行が可能になるので、システムの全体構成
の複雑化を避けながら、極力少ない投資費用によって、
上記入金用サービス処理を実行することができ、もっ
て、実現可能性及び経済性の両面において優れていると
いう大きな利点も得られる。
【0006】請求項2によれば、請求項1において、前
記特定の管理手段は、前記入金用サービス処理の実行に
ついての実行制限条件を設けて、その実行制限条件によ
って制限されない場合にのみ前記入金用サービス処理を
実行するように構成されている。従って、実行制限条件
によって制限される場合には、前記入金用サービス処理
を実行しないので、実行制限条件を設けずに入金用サー
ビス処理を実行した場合には、純正顧客による他の管理
手段経由の入金作業が多くなるに伴って、手数料の割引
負担額や供与物品の費用が無制限に増大するおそれがあ
るのに比べて、かかる不具合のおそれを適切に回避させ
ることができ、もって、請求項1の好適な手段が得られ
る。例えば、上記実行制限条件として、純正顧客による
他の管理手段経由の入金作業の処理回数について上限回
数を設定して、その上限回数以内であれば入金用サービ
ス処理を実行するが、上限回数を超えると入金用サービ
ス処理を実行しないようにすることで、入金手数料の割
引負担額や供与物品の費用を設定範囲内に抑制すること
ができる。
【0007】請求項3によれば、請求項1又は2におい
て、前記特定の管理手段は、前記純正顧客が設定期間内
に行った入金作業又は出金作業又は入出金作業の実績に
基づいて、前記入金用サービス処理を実行するように構
成されている。従って、前記純正顧客が設定期間(例え
ば1ヶ月)内に行った入金作業又は出金作業又は入出金
作業の実績に基づいて前記入金用サービス処理を実行す
るので、例えば、大きい金額の現金を還元したり、高額
の物品をプレゼントする等により、顧客に対して、大き
なインパクトを与えるようにすることができる。説明を
加えると、例えば、前記他の管理手段経由の入金作業を
行う毎に入金用サービス処理を実行するものでは、入金
手数料の割引額が比較的小額であり、供与する物品も低
額の物品になるために、顧客が受けるサービスの実感が
弱いのに比べて、例えば1ヶ月毎に集計した入金作業又
は出金作業又は入出金作業の実績(回数と金額等)に応
じて、その間における他の管理手段経由の入金作業に対
する手数料を割り引いて、その割引額をまとめて大きい
金額の現金として戻したり、あるいは、その割引額に相
当する高額の物品を供与することにより、顧客が受ける
サービスの実感を強くすることができ、もって、請求項
1又は2の好適な手段が得られる。
【0008】請求項4によれば、請求項1〜3のいずれ
か1項において、前記各管理手段が、通常の営業時間以
外の時間に自己に接続された前記自動入出金機又は自己
以外の他の管理手段に接続された前記自動入出金機を通
して指定された入金作業を、通常の営業時間内に行うと
きの手数料よりも高額の入金手数料を取って実行するよ
うに構成され、前記特定の管理手段は、前記純正顧客
が、通常の営業時間以外の時間に自己に接続された前記
自動入出金機又は自己以外の他の管理手段に接続された
前記自動入出金機を通して入金作業を指定したときに、
設定顧客条件を満たす場合には、その純正顧客によって
自己に接続された前記自動入出金機又は自己以外の他の
管理手段に接続された前記自動入出金機を通して指定さ
れた入金作業を通常の営業時間以外の時間に行うときの
入金手数料を割り引く時間外手数料割引処理、又は、前
記純正顧客に物品を供与するための物品供与処理を実行
するように構成されている。
【0009】つまり、各管理手段が、通常の営業時間以
外の時間に自己又は自己以外の他の管理手段に接続され
た自動入出金機を通して指定された入金作業を、通常の
営業時間内に行うときの手数料よりも高額の入金手数料
を取って実行するようにしている場合に、特定の管理手
段は、自己の純正顧客が通常の営業時間以外の時間に自
己又は自己以外の他の管理手段に接続された自動入出金
機を通して入金作業を指定したときに、設定顧客条件を
満たす場合には、その純正顧客によって指定された時間
外の入金作業に対する入金手数料を割り引く時間外手数
料割引処理、又は、前記純正顧客に物品を供与するため
の物品供与処理を実行する。例えば、この時間外手数料
割引処理としては、上記通常の営業時間以外の時間に行
う入金作業の入金手数料を、通常の営業時間内に行うと
きの入金手数料と同額もしくはそれに近い額になるよう
に割り引く処理が実行される。従って、前記設定顧客条
件を満たす純正顧客が通常の営業時間以外の時間に自己
又は自己以外の他の管理手段に接続された自動入出金機
を通して行う時間外の入金作業についても入金手数料が
割り引かれたり、物品が供与されたりするので、他の金
融機関では上記時間外の入金作業の手数料について時間
内の入金作業の手数料よりも高額の手数料に固定されて
いるのに比べて、入金手数料の割引を受けたり、物品が
供与される純正顧客に対して、より一層の特典を付与す
ることにより、他の金融機関による入金作業についての
サービスと差を付けることができ、もって、請求項1〜
3のいずれか1項の好適な手段が得られる。
【0010】請求項5によれば、請求項1〜4のいずれ
か1項において、前記各管理手段が、自己以外の他の管
理手段に接続された前記自動入出金機を通して指定され
た出金作業を、自己に接続された前記自動入出金機を通
して指定された出金作業を行うときの手数料よりも高額
の出金手数料を取って実行するように構成され、前記特
定の管理手段は、前記純正顧客が、自己以外の他の管理
手段に接続された前記自動入出金機を通して出金作業を
指定したときに、設定顧客条件を満たす場合には、その
純正顧客によって他の管理手段に接続された前記自動入
出金機を通して指定された他の管理手段経由の出金作業
に対する出金手数料を割り引く手数料割引処理、又は、
前記純正顧客に物品を供与するための物品供与処理を出
金用サービス処理として実行するように構成されてい
る。
【0011】つまり、各管理手段が、自己以外の他の管
理手段に接続された自動入出金機を通して指定された出
金作業を、自己に接続された自動入出金機を通して指定
された出金作業を行うときの手数料よりも高額の出金手
数料を取って実行するようにしている場合に、特定の管
理手段は、自己の純正顧客が他の管理手段に接続された
自動入出金機を通して出金作業を指定したときに、設定
顧客条件を満たす場合には、出金用サービス処理とし
て、その純正顧客によって指定された上記他の管理手段
経由の出金作業に対する出金手数料を割り引く手数料割
引処理、又は、前記純正顧客に対して物品を供与するた
めの物品供与処理を実行する。例えば、上記手数料割引
処理としては、他の管理手段経由の出金作業に対する出
金手数料を、前記純正顧客によって特定の管理手段に接
続された自動入出金機を通して指定された出金作業に対
する出金手数料と同額もしくはそれに近い額になるよう
に割り引く処理が実行される。従って、前記純正顧客が
他の金融機関の管理手段に接続された自動入出金機を通
して入金及び出金するときに、入金手数料と出金手数料
のいずれについても割引処理の対象となるので、前記純
正顧客に対して、より一層の特典を付与することがで
き、もって、請求項1〜4のいずれか1項に好適な手段
が得られる。
【0012】請求項6によれば、請求項5において、前
記特定の管理手段は、前記出金用サービス処理の実行に
ついての実行制限条件を設けて、その実行制限条件によ
って制限されない場合にのみ前記出金用サービス処理を
実行するように構成されている。従って、実行制限条件
によって制限される場合には、前記出金用サービス処理
を実行しないので、実行制限条件を設けずに出金用サー
ビス処理を実行した場合には、出金手数料の割引負担額
や供与物品の費用が無制限に増大するおそれあるのに比
べて、かかる不具合を適切に回避させることができ、も
って、請求項5の好適な手段が得られる。例えば、上記
実行制限条件としては、前記入金用サービス処理の実行
制限条件の場合と同様に、純正顧客による他の管理手段
経由の出金作業の処理回数について上限回数を設けて、
出金手数料の割引負担額や供与物品の費用を設定範囲内
になるように抑制することができる。
【0013】請求項7によれば、請求項5又は6におい
て、前記特定の管理手段は、前記純正顧客が設定期間内
に行った出金作業又は入金作業又は入出金作業の実績に
基づいて、前記出金用サービス処理を実行するように構
成されている。従って、前記純正顧客が設定期間内に行
った出金作業又は入金作業又は入出金作業の実績に基づ
いて、前記出金用サービス処理を実行するので、例え
ば、大きい金額の現金を還元したり、高額の物品をプレ
ゼントする等により、顧客に対して、大きなインパクト
を与えるようにすることができる。説明を加えると、例
えば、純正顧客による他の管理手段経由の出金作業を行
う毎に出金用サービス処理を実行するものでは、出金手
数料の割引額が比較的小額であり、供与する物品も低額
の物品になるために、顧客が受けるサービスの実感が弱
いのに比べて、例えば1ヶ月毎に集計した出金作業又は
入金作業又は入出金作業の実績(回数と金額等)に応じ
て、その間における他の管理手段経由の出金作業に対す
る手数料を割り引いて、その割引額をまとめて大きな金
額の現金として戻したり、あるいは、その割引額に相当
する高額の物品を供与することにより、顧客が受けるサ
ービスの実感を強くすることができ、もって、請求項5
又は6の好適な手段が得られる。
【0014】請求項8によれば、請求項6又は7におい
て、前記特定の管理手段は、前記入金用サービス処理の
サービス内容と前記出金用サービス処理のサービス内容
とを合わせたサービス内容についてサービス制限条件を
設けて、そのサービス制限条件によって制限されたサー
ビス内容で、前記入金用サービス処理及び前記出金用サ
ービス処理を実行するように構成されている。従って、
前記入金用及び出金用の両サービス処理の両方のサービ
ス内容を合わせたサービス内容について適切なサービス
制限条件を設定して、入金用及び出金用の両サービス処
理を行うようにするので、例えば、入金用サービス処理
と出金用サービス処理のいずれか一方によって、既に手
数料の割り引きや物品の供与について適正なサービスを
受けている顧客については、他方のサービス処理として
同じようなサービスを重複して付与しないようにサービ
ス内容を制限することにより、手数料割引や物品供与の
負担費用を軽減しながら、顧客に対して同じようなサー
ビスを供与する無駄を回避させることができ、もって、
請求項6又は7の好適な手段が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る現金自動受払
いシステムの実施形態について図面に基づいて説明す
る。図1に示すように、銀行や郵便局等の各金融機関毎
に、顧客識別情報に対応づけて預金額を管理する複数の
管理手段としてのホストコンピュータ(以下、単にホス
トという)C1,C2が、例えばクレジット系のデータ
センターである「CAFIS」を介して接続されて、相
互に通信自在な状態で設けられている。図では、A銀行
のホストC1と、B銀行のホストC2の2つが上記「C
AFIS」を介して接続されている状態を示している
が、実際は、上述のように、多数の金融機関のホストが
上記「CAFIS」を介して接続される。又、各ホスト
C1,C2には、夫々、後述のキャッシュカード等によ
って上記顧客識別情報が入力された状態で指定された入
出金作業を受け付けて処理する自動入出金機としてのA
TM1が、複数接続されている。
【0016】図2に示すように、ATM1には、キャッ
シュカード(以下、単にカードという)8が挿入自在な
カード挿入部3と、預金通帳9が挿入自在な通帳挿入部
4と、現金の取出し及び現金の投入に兼用される現金取
出し部5と、顧客に対する操作メニュー等の表示を行う
とともにデータ入力のために使用される表示画面2と、
予め機械内部に収容させた明細票や通帳挿入部4に挿入
された預金通帳に所定の項目を印字する印字部6と、カ
ード挿入部3に挿入されたカード8や通帳挿入部4に挿
入された預金通帳9の情報を読み取るための周知の磁気
センサー等を備えた読取部7とが備えられている。
【0017】カード8は、顧客識別情報が磁気記録され
たストライプ部8aを有する。尚、図2には示されてい
ないが、預金通帳9も、同様のストライプ部を有する場
合があり、これらカード8や預金通帳9が、顧客識別情
報が記憶された情報体に対応する。上記顧客識別情報と
しては、銀行コード、支店コード、科目、口座番号、暗
証番号、カード種類(キャッシュカード使用の場合の
み)などが記録される。カード種類情報として、CDカ
ードかカードローンカードかクレジットカードかの情報
や、本人カードか代理人カードかの情報や、特定の種類
のカード(例えば、商品名:サーカスカード)か通常の
カードかの情報がある。
【0018】また、図3に示すように、ATM1には、
現金を保管して前記現金取出し部5に対して現金を送り
出す出金部10と、前記現金取出し部5に投入された現
金を取り込んで保管する入金部11と、ATM1の各部
の動作をコントロールするとともに接続されている各ホ
ストコンピュータC1,C2との間でデータを送受する
コントロール部12とが設けられている。上記出金部1
0及び入金部11は、出金する現金及び入金された現金
の金額を計測するための周知の光センサー等を備えてい
る。ATM1から各ホストコンピュータC1,C2に
は、ATM1のID、選択メニュー番号、入力された出
金金額、投入された入金金額、入力された暗証番号、カ
ード8等から読み取った暗証番号、口座番号、銀行コー
ド、支店コード、カード種類情報等の情報が転送され
る。
【0019】各ホストコンピュータC1,C2には、図
4に示すように、各顧客毎の顧客情報(顧客リスト)と
して、顧客の氏名、口座番号、銀行コード、支店コー
ド、取引残高、カード種類情報、暗証番号等が記憶され
ている。ところで、この実施形態では、A銀行のホスト
C1は、後述の入金用サービス処理及び出金用サービス
処理を実行する特定のホストとして構成されている。そ
のため、A銀行のホストC1には、上記情報の外に、上
記サービス処理において必要となる情報(給与振込みの
指定、公共料金の引き落し指定、入金・出金の取引回数
等)も記憶されている。
【0020】図5〜図7は表示画面2の表示例を示すも
のである。図5はメニュー(モード)選択表示例であ
る。ATM1には、預入れモード(入金モード)、通帳
記入モード、振替モード、引出しモード(出金モー
ド)、残高照会モード、カードローンモード、振込モー
ド等々の利用モードがある。表示画面2の表面には、上
記各モード夫々に対応する薄型透明のタッチキー2a、
2b,2c,2d,2e,2f,2gが構成されてお
り、利用したいモードが表示されたキーの箇所を押圧す
れば、指定されたモードの処理状態に移行する。上記モ
ードのうち、振替モードは、複数の口座を持っている顧
客が1つの口座の預金を他の口座に移す処理を行うモー
ドであり、振込モードは、自分の口座から出金して他人
の口座に資金移動(振込)する処理を行うモードであ
る。図6は、出金金額を入力する際の表示画面2であ
り、出金金額を入力するための0から9までの数字が表
示されたタッチキー2hと、入力した出金金額で良い場
合に確認を入力するための確認キー2iが設けられてい
る。図7は、入金金額を確認する際の表示画面2であ
り、投入した現金の計測結果が表示され、投入金額と表
示金額とが一致している場合に確認を入力するための確
認キー2iが設けられている。
【0021】前記複数のホストC1,C2のうちの特定
のホストとしてのA銀行のホストC1が、自己が顧客識
別情報に対応付けて預金額を管理している純正顧客(A
銀行の顧客)が、自己以外の他のホスト(例えばB銀行
のホストC2)に接続されたATM1を通して入金作業
を指定したときに、設定顧客条件を満たす場合には、そ
の純正顧客によって他のホストC2に接続されたATM
1を通して指定された他のホストC2経由の入金作業に
対する入金手数料を割り引く手数料割引処理、又は、前
記純正顧客に物品を供与するための物品供与処理を入金
用サービス処理として実行するように構成されている。
又、出金の場合についても、同様に、前記特定のホスト
であるA銀行のホストC1が、前記純正顧客(A銀行の
顧客)が他のホスト(例えばB銀行のホストC2)に接
続されたATM1を通して出金作業を指定したときに、
設定顧客条件を満たす場合には、その純正顧客によって
他のホストC2に接続されたATM1を通して指定され
た他のホストC2経由の出金作業に対する出金手数料を
割り引く手数料割引処理、又は、前記純正顧客に物品を
供与するための物品供与処理を出金用サービス処理とし
て実行するように構成されている。
【0022】上記設定顧客条件について、具体例を以下
に示す。本実施形態では、下記に示す各項目が単独で満
足される場合に上記設定顧客条件を満たすものとして説
明するが、別の形態として、複数の項目が組み合わされ
て、その組み合わされた項目がすべて満足される場合
に、上記設定顧客条件を満たすものとしても良い。 (1)顧客の口座が、給与振込みの指定口座である。 (2)顧客の口座が、公共料金等の引き落とし指定口座
である。 (3)顧客の口座が、年金振込みの指定口座である。 (4)顧客が、得意先企業等の職域顧客である。 (5)顧客が、A銀行が発行する特別カードの会員であ
る。 (6)顧客の口座の前月平均残高が設定金額(例えば2
0万円)以上である。 (7)キャッシュカード顧客の名寄せ預金の合計につい
ての前月平均残高が、設定金額(例えば20万円)以上
である。 (8)キャッシュカード顧客の目的ローン残高が、設定
金額(例えば100万円)以上である。 (9)取引き状況を総合的に判断して、優良と認めた顧
客である。
【0023】前記特定のホスト(A銀行のホストC1)
は、前記入金用サービス処理の実行についての実行制限
条件を設けて、その実行制限条件によって制限されない
場合にのみ前記入金用サービス処理を実行するように構
成されている。又、出金の場合についても、同様に、前
記特定のホスト(A銀行のホストC1)は、前記出金用
サービス処理の実行についての実行制限条件を設けて、
その実行制限条件によって制限されない場合にのみ前記
出金用サービス処理を実行するように構成されている。
【0024】上記実行制限条件としては、下記のような
条件が設定される。 (1)他のホスト(B銀行ホストC2)経由の入金に対
する手数料割引処理の回数に制限を設ける。つまり、設
定期間(例えば1ヶ月)内で設定回数(例えば3回)以
内の入金作業については割引処理を行うが、設定回数
(3回)を超えると割引処理を行わず通常の手数料を取
る。この場合、上記設定回数を、顧客の口座の前月平均
残高に応じて、前月平均残高が多いときは上記設定回数
を大きくする等、適宜変更する。 (2)他のホスト経由の出金に対する手数料割引処理の
回数についても、上記入金手数料の場合と同様に回数制
限を設ける。 (3)他のホスト経由の入金と出金の両方を合わせた回
数ついて、手数料割引処理の回数制限を設ける。つま
り、設定期間(例えば1ヶ月)内で、入金作業と出金作
業の両方を合わせた回数が設定回数(例えば3回)以内
であれば割引処理を行うが、設定回数(3回)を超える
と割引処理を行なわない。 (4)他のホスト経由の入金又は出金手数料に対する割
引処理を実行する提携金融機関を設定する。例えば、郵
便局経由の入金又は出金作業について、上記条件(例え
ば1ヶ月で3回以内)で手数料の割引処理を実行する。
【0025】次に、前記手数料割引処理の具体的な内容
について例示する。 (1)前記純正顧客による他のホスト(B銀行ホストC
2)経由の入金又は出金作業に対する手数料を、前記純
正顧客によって自己(A銀行ホストC1)に接続された
ATM1を通して指定された入金又は出金作業に対する
自行手数料と同額にする。尚、この場合、自行手数料が
無料であれば、上記他のホスト経由の入金又は出金作業
についての手数料は無料とする。 (2)他のホスト経由の入金又は出金の手数料を、上記
自行手数料と同額にするのではなく、自行手数料から所
定の割引額を引くか、又は、自行手数料に所定の割引率
を掛けて求めた額を自行手数料から引く。尚、この割引
額又は割引率は、顧客の口座の前月平均残高や、入金作
業による入金金額に応じて、前月平均残高や入金金額が
多いほど、割引額又は割引率を大きくする等、適宜変更
する。 (3)通常の営業時間(例えば、平日の午前8時45分
〜午後6時まで、土曜の午前9時〜午後2 時まで)以外
の時間外における上記他ホスト経由の出金作業の手数料
についても、割引処理の対象とする。例えば、上記他ホ
スト経由の営業時間外の出金手数料を、他ホスト経由の
営業時間内の手数料と同額又はそれに近い金額になるよ
うに割り引く。
【0026】前記物品供与処理は、入金手数料又は出金
手数料の割引処理に代えて、例えば、貯金箱等の顧客に
喜ばれる物品を贈るものである。尚、この物品供与の場
合には、入金処理又は出金処理の都度、行うのではな
く、後述のように、設定期間(例えば1ヶ月)内での手
数料の額を合計して、その合計額に応じて比較的高価な
物品を贈るようにして、サービスの効果を高めるように
している。
【0027】前記特定のホスト(A銀行のホストC1)
は、前記純正顧客が設定期間(例えば1 ヶ月)内に行っ
た入金作業又は入出金作業の実績に基づいて、前記入金
用サービス処理を実行するように構成されている。具体
的に例示すると、 (1)他銀行のホスト経由の各入金作業毎に手数料の割
引を行うのではなく、上記設定期間内での入金手数料を
合計して、その合計金額に応じて、現金を戻す(キャッ
シュバック)。例えば、1ヶ月に他銀行のホスト経由の
入金作業を10回行った場合には、手数料は105×1
0=1050円となるが、3回まで無料とする場合に
は、105×3=315円が戻される。 (2)前記物品供与処理として、上記設定期間における
他銀行のホスト経由の入金手数料の額を合計して、その
合計額に応じた金額の物品を贈る。
【0028】又、出金の場合についても、上記入金の場
合と同様に、前記特定のホスト(A銀行のホストC1)
は、前記純正顧客が設定期間(例えば1 ヶ月)内に行っ
た出金作業又は入出金作業の実績に基づいて、前記出金
用サービス処理を実行するように構成されている。
【0029】又、前記特定のホスト(A銀行のホストC
1)は、前記純正顧客が、前記通常の営業時間以外の時
間に自己に接続されたATM1又は他のホスト(B銀行
のホストC2)に接続されたATM1を通して入金作業
を指定したときに、前記設定顧客条件を満たす場合に
は、その純正顧客によって自己に接続されたATM1又
は他のホスト(B銀行のホストC2)に接続されたAT
M1を通して指定された入金作業を通常の営業時間以外
の時間に行うときの入金手数料を割り引く時間外手数料
割引処理を実行するように構成されている。具体的に
は、例えば、 (1)自己に接続されたATM1を通して指定された営
業時間外の入金手数料を、自己に接続されたATM1を
通して指定された営業時間内の入金手数料と同額(営業
時間内の入金手数料が無料であれば、同じく無料とす
る)か、又はそれに近い金額になるように割り引く。 (2)上記他ホストに接続されたATM1を通して指定
された営業時間外の入金作業に対する入金手数料を、上
記他ホスト経由の営業時間内の入金手数料と同額又はそ
れに近い金額になるように割り引く。
【0030】さらに、前記特定のホスト(A銀行のホス
トC1)は、前記入金用サービス処理のサービス内容と
前記出金用サービス処理のサービス内容とを合わせたサ
ービス内容についてサービス制限条件を設けて、そのサ
ービス制限条件によって制限されたサービス内容で、前
記入金用サービス処理及び前記出金用サービス処理を実
行するように構成されている。具体的には、前記入金用
サービス処理と出金用サービス処理のいずれか一方によ
って、既に前記手数料割り引き処理や物品供与処理につ
いて適正なサービスを受けている顧客については、他方
のサービス処理によって同じようなサービスを重複して
付与しないようにサービス内容を制限する。例えば、入
金用サービス処理として、設定期間内での入金作業の実
績に応じて、入金手数料の割引額に相当する現金の戻し
又は物品供与をしている場合には、出金用サービス処理
として、出金手数料の割引額に相当する現金の戻し処理
や物品供与は行わない。
【0031】次に、図8に基づいて、A銀行の純正顧客
が、B銀行ATM1を利用してA銀行の自分の預金口座
に入金する場合の処理の概要について説明する。先ず、
B銀行ATM1の表示画面にて入金モード(この場合
は、預入れモード)を選択するとカードの挿入が指示さ
れ、顧客がA銀行カード8を挿入すると、暗証番号の入
力が指示され、顧客が暗証番号を入力すると、入金する
現金を現金取出し部5にセットするように指示される。
現金を投入するとATM1が現金を計測して、その入金
金額が画面に表示されるので、顧客が金額を確認して確
認キーを押すと、B銀行ATM1は、利用モードの選択
メニュー番号、カード8から読み取った顧客識別情報、
入力された暗証番号、及び入金金額等のデータをB銀行
ホストC2に伝送する(以上、(1) 〜(6) )。B銀行ホ
ストC2では、上記ATM1から伝送されたデータに基
づいて、A銀行が提携金融機関であるか否か等をチェッ
クし、A銀行が提携金融機関である場合には、上記AT
M1から伝送されたデータに利用手数料等の情報を付加
した上り電文を、前記「CAFIS」を経由してA銀行
ホストC1に伝送する。一方、提携金融機関でない場合
は、B銀行ATM1に対して「拒否」の情報を返送する
((7) 〜(8) ’)。尚、B銀行ATM1は、「拒否」の
情報を受け取ると、画面に取り扱いできない旨を表示す
る。
【0032】A銀行ホストC1では、B銀行ホストC2
からの上り電文に基づいて、B銀行ATM1に入力され
た暗証番号とA銀行ホストC1に登録されている暗証番
号とを照合する。両方の暗証番号が一致する場合には、
所定の入金処理を行い、返信用電文(下り電文)を作成
してB銀行ホストC2に対して返送する。この返信用電
文は、ATMのID、選択メニュー番号、入金金額、入
力された暗証番号、カード8から読み取った暗証番号、
口座番号、銀行コード、支店コード、カード種類情報、
利用手数料、残高情報等で構成される。一方、上記暗証
番号が不一致である場合には、暗証番号エラーの返信用
電文を、B銀行ホストC2に返送する((9) 〜(11))。
B銀行ホストC2は、上記A銀行ホストC1からの返信
用電文をB銀行ATM1に伝送し、B銀行ATM1は、
上記返信用電文に基づいて、入金処理の内容を印字した
明細票等を出力する((12)〜(13))。尚、暗証番号エラ
ーの返信用電文を受け取った場合には、表示画面で「暗
証番号エラー」と表示し、一連のジョブ(処理)を終了
する。
【0033】尚、A銀行の純正顧客が、B銀行のATM
1を利用して、A銀行の自分の預金口座から出金する場
合についても、上記入金処理の場合と同様な手順で処理
が行われる。尚、この出金の場合には、前記上り電文と
下り電文の各内容は、出金処理に合わせて、選択メニュ
ー番号や、金額情報等が変更される。
【0034】次に、図9〜図14のフローチャートに基
づいて、現金自動受払いシステムの動作について説明す
る。まず、B銀行のATM1の表示画面は、初期状態で
は、図5のようなモード選択表示画面になっている(ス
テップ#01)ので、顧客によるメニュー選択操作が行
われる(ステップ#02)。尚、入金モードでは対応す
るタッチキー2a、出金モードでは対応するタッチキー
2dを夫々押圧操作する。メニュー選択がなされると、
利用モードが何れのモードかを判断して(ステップ#0
3)、各モードの処理に移行する。
【0035】先ず、入金モードについて説明する。入金
モードと判別されると、カード挿入の指示がされる(ス
テップ#05)。カード8が挿入されると(ステップ#
06)、挿入されたカード8に記録された顧客識別情報
が読み取られて、そのカード8がB銀行のカードである
か否かが判断され(ステップ#07)、B銀行のカード
であれば、B銀行での標準の入金処理標準手順が実行さ
れる(ステップ#08)。B銀行のカードでなければ、
「暗証番号の入力」が指示される(ステップ#09)。
暗証番号がキーインされると(ステップ#10)、表示
画面2にて現金投入を指示し(ステップ#11)、現金
が投入されると、投入金額を計測して表示する(ステッ
プ#12〜13)。そして、確認キーが押されると(ス
テップ#14)、提携金融機関(この場合はA銀行)の
カードであるか否かが判断される(ステップ#15)。
提携金融機関(この場合はA銀行)のカードである場合
には、A銀行ホストC1に対する前述した上り電文の作
成と送信を行う(ステップ#16)。一方、提携金融機
関のカードでない場合は、「提携外取引エラー」と画面
に表示し、カード及び現金を返却し、初期画面に戻る。
【0036】A銀行ホストC1では、上記B銀行ホスト
C2からの上り電文(図10のステップ#16)を入手
すると(ステップ#31)、暗証番号の照合を行い(ス
テップ#32)、暗証番号が一致している場合には、A
銀行での標準の入金処理標準手順を実行してから(ステ
ップ#34)、当該顧客が前述の設定顧客条件を満たす
か否か、及び、前述の実行制限条件にて制限されている
か否かを判断する(ステップ#35〜36)。そして、
設定顧客条件を満たし且つ実行制限条件で制限されてい
ない場合にのみ、上記標準の入金処理標準手順で差し引
かれた入金手数料を取引残高に戻す(ステップ#3
7)。そして、A銀行ホストC1での入金処理の内容を
含む返信用電文を作成して、B銀行ホストC2に送って
処理を終える(ステップ#38)。一方、暗証番号が一
致していない場合には、その不一致の結果を含む返信用
電文を作成してB銀行ホストC2に送信する(ステップ
#33)。
【0037】B銀行ホストC2では、A銀行ホストC1
から入金処理の内容を含む返信用電文を入手すると(ス
テップ#17)、明細票に入金処理の内容を印字して
(ステップ#18)、カードの返却を行い(ステップ#
19)、さらに、明細票を出力し(ステップ#20)、
一連の動作を終了して初期状態に戻る。上記A銀行ホス
トC1において入金手数料が割り引きされる場合の入金
処理の結果を図15に例示する。ここでは、顧客の取引
前残高が50000円であり、これに入金金額5000
0円を加えた金額100000円がそのまま取引後残高
となっている。つまり、入金手数料(例えば105円)
は、105円と表示されているが、実際には、戻されて
いるために残高から差し引かれていない。尚、上記入金
手数料の割り引きをしない場合には、入金手数料(10
5円)が引かれて、取引後残高が100000−105
=99895円となる。
【0038】次に、出金モードの場合の動作について、
説明する。出金モードと判別されると(図9のステップ
#03)、カード挿入が指示される(ステップ#4
1)。カード8が挿入されると(ステップ#42)、挿
入されたカード8に記録された顧客識別情報が読み取ら
れて、そのカード8がB銀行のカードであるか否かが判
断され(ステップ#43)、B銀行のカードであれば、
B銀行での標準の出金処理標準手順が実行される(ステ
ップ#44)。B銀行のカードでなければ、「暗証番号
の入力」が指示される(ステップ#45)。暗証番号が
キーインされると(ステップ#46)、出金金額の入力
が指示され(ステップ#47)、出金金額が入力される
と出金金額が表示される(ステップ#48〜49)。そ
して、確認キーが押されると(ステップ#50)、提携
金融機関(この場合はA銀行)のカードであるか否かが
判断され(ステップ#51)、提携金融機関(この場合
はA銀行)のカードである場合には、A銀行ホストC1
に対する前述した上り電文の作成と送信を行う(ステッ
プ#52)。一方、提携金融機関のカードでない場合
は、「提携外取引エラー」と画面に表示し、カードを返
却し、初期画面に戻る。
【0039】A銀行ホストC1では、上記B銀行ホスト
C2からの上り電文(図13のステップ#52)を入手
すると(ステップ#61)、暗証番号の照合を行い(ス
テップ#62)、暗証番号が一致している場合には、A
銀行での標準の出金処理標準手順を実行してから(ステ
ップ#64)、当該顧客が前述の設定顧客条件を満たす
か否か、及び、前述の実行制限条件にて制限されている
か否かを判断する(ステップ#65〜66)。そして、
設定顧客条件を満たし且つ実行制限条件で制限されてい
ない場合にのみ、上記標準の出金処理標準手順で差し引
かれた出金手数料を取引残高に戻す(ステップ#6
7)。そして、A銀行ホストC1での出金処理の内容を
含む返信用電文を作成して、B銀行ホストC2に送って
処理を終える(ステップ#68)。一方、暗証番号が一
致していない場合には、その不一致の結果を含む返信用
電文を作成してB銀行ホストC2に送信する(ステップ
#63)。
【0040】B銀行ホストC2では、A銀行ホストC1
から出金処理の内容を含む返信用電文を入手すると(ス
テップ#53)、明細票に出金処理の内容を印字して
(ステップ#54)、カードの返却を行い(ステップ#
55)、さらに、現金と明細票の出力を行い(ステップ
#56)、一連の動作を終了して初期状態に戻る。上記
出金手数料が割り引きされる場合の出金処理の結果を図
16に例示する。ここでは、顧客の取引前残高が500
00円であり、これから出金金額30000円を引いた
金額20000円がそのまま取引後残高となっている。
つまり、出金手数料(例えば105円)は、105円と
表示されているが、実際には、戻されているために残高
から差し引かれていない。尚、上記出金手数料の割り引
きをしない場合には、出金手数料(105円)が引かれ
て、取引後残高が20000−105=19895円と
なる。
【0041】[別実施形態]以下、別実施形態について
説明する。上記実施形態では、複数の管理手段C1,C
2が、データセンターを介して接続されて相互に通信自
在に設けられるように構成したが、かかるデータセンタ
ーを介せずに、各管理手段C1,C2同士が直接接続さ
れるようにしてもよい。また、データセンターを介する
場合も、「CAFIS」に限らず、他のデータセンター
でもよい。
【0042】上記実施形態では、自動入出金機を、入金
モードのみならず、出金モードや振替モード等も利用で
きるATM1で構成したが、入金モードのみが利用でき
る自動預金機(AD機)で構成してもよい。
【0043】上記実施形態では、純正顧客(A銀行顧
客)がキャッシュカードだけを用いて、他の金融機関
(B銀行)のATMを利用して入金又は出金を行う場合
について説明したが、カードとともに通帳を挿入できる
ようにして、通帳に入金又は出金の結果を記載するよう
にしてもよい。
【0044】設定顧客条件については、上記実施形態に
示したもの以外の条件を適宜設定することができる。
【0045】入金手数料、又は出金手数料の割引処理の
内容については、上記実施形態に示したもの以外の内容
を適宜実行することができる。
【0046】物品供与処理では、上記実施形態のよう
に、割引処理の対象者の全員に物品を供与するのではな
く、上記割引処理の対象者の中から、例えば抽選で選ん
だ当選者に比較的高価な物品を贈るようにしてもよい。
【0047】上記実施形態では、特定の管理手段C1
が、現金を自分の口座に入金する「預入れ」モードを入
金モードとして、前記入金用サービス処理を実行し、
又、現金を自分の口座から出金する「引出し」モードを
出金モードとして、前記出金用サービス処理を実行する
場合について説明したが、他の入出金モードである振替
モードや振込モードの場合についても、前記入金用サー
ビス処理又は出金用サービス処理を実行するようにして
もよい。次に、上記振替モードによる入金作業の形態に
ついて例示する。例えばA銀行の顧客がB銀行にも自分
の預金口座を持っている場合、先ず、B銀行のカードを
用いてB銀行ATMで出金操作し(但し現金は出さな
い)、次に、その出金操作した資金をA銀行カードを用
いてA銀行の自分の口座に入金する操作を、一連の動作
(振替処理)として行うことができる。又、現金の代わ
りに、ICカード等の電子マネーが利用できる場合に
は、そのICカードの残高内でB銀行ATMにおいて出
金操作し(但し現金は出さない)、次に、その出金操作
した資金をA銀行カードを用いてA銀行の自分の口座に
入金する操作を、一連の動作(振替処理)として行うこ
とができる。そして、上記A銀行の顧客が前記設定顧客
条件を満たす場合には、他行(B銀行)のATM利用の
振替手数料が、前記入金用サービス処理の対象となる。
【0048】上記実施形態では、特定の管理手段C1
が、設定顧客条件を満たす純正顧客が設定期間内に行っ
た入金作業又は入出金作業の実績に基づいて前記入金用
サービス処理を実行する場合、あるいは、純正顧客が設
定期間内に行った出金作業又は入出金作業の実績に基づ
いて前記出金用サービス処理を実行する場合に、1ヶ月
を設定期間とする場合について説明したが、1ヶ月に限
るものではなく、適宜設定することができる。例えば6
ヶ月等のより長い期間を設定期間として、より大きい金
額の現金を戻したり、より高額の物品を供与して、顧客
に対して、より大きなインパクトを与えるようにしても
よい。
【0049】入金用サービス処理のサービス内容と出金
用サービス処理のサービス内容とを合わせたサービス内
容について設けるサービス制限条件は、上記実施形態に
示したもの以外の条件を適宜設定することができる。
【0050】入金用サービス処理、及び出金用サービス
処理の実行についての実行制限条件は、上記実施形態に
示したもの以外の条件を適宜設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現金自動受払いシステムの全体構成図
【図2】自動入出金機の外観斜視図
【図3】自動入出金機の制御構成図
【図4】顧客情報の記憶内容を示す図
【図5】自動入出金機の表示画面を示す図
【図6】自動入出金機の表示画面を示す図
【図7】自動入出金機の表示画面を示す図
【図8】現金自動受払いシステムにおける入金処理の手
順を示す説明図
【図9】入金処理のフローチャート
【図10】入金処理のフローチャート
【図11】入金処理のフローチャート
【図12】出金処理のフローチャート
【図13】出金処理のフローチャート
【図14】出金処理のフローチャート
【図15】入金結果の印字例を示す図
【図16】出金結果の印字例を示す図
【符号の説明】
1 自動入出金機 C1,C2 管理手段 C1 特定の管理手段 C2 他の管理手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顧客識別情報に対応付けて預金額を管理
    する複数の管理手段が、相互に通信自在な状態で設けら
    れ、 前記各管理手段に、前記顧客識別情報が入力された状態
    で指定された入出金作業を受け付けて処理する自動入出
    金機が接続され、 前記各管理手段が、自己以外の他の管理手段に接続され
    た前記自動入出金機を通して指定された入金作業を、自
    己に接続された前記自動入出金機を通して指定された入
    金作業を行うときの手数料よりも高額の入金手数料を取
    って実行するように構成された現金自動受払いシステム
    であって、 前記管理手段のうちの特定の管理手段が、 自己が顧客識別情報に対応付けて預金額を管理している
    純正顧客が、自己以外の他の管理手段に接続された前記
    自動入出金機を通して入金作業を指定したときに、設定
    顧客条件を満たす場合には、その純正顧客によって他の
    管理手段に接続された前記自動入出金機を通して指定さ
    れた他の管理手段経由の入金作業に対する入金手数料を
    割り引く手数料割引処理、又は、前記純正顧客に物品を
    供与するための物品供与処理を入金用サービス処理とし
    て実行するように構成されている現金自動受払いシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記特定の管理手段は、 前記入金用サービス処理の実行についての実行制限条件
    を設けて、その実行制限条件によって制限されない場合
    にのみ前記入金用サービス処理を実行するように構成さ
    れている請求項1記載の現金自動受払いシステム。
  3. 【請求項3】 前記特定の管理手段は、 前記純正顧客が設定期間内に行った入金作業又は出金作
    業又は入出金作業の実績に基づいて、前記入金用サービ
    ス処理を実行するように構成されている請求項1又は2
    記載の現金自動受払いシステム。
  4. 【請求項4】 前記各管理手段が、通常の営業時間以外
    の時間に自己に接続された前記自動入出金機又は自己以
    外の他の管理手段に接続された前記自動入出金機を通し
    て指定された入金作業を、通常の営業時間内に行うとき
    の手数料よりも高額の入金手数料を取って実行するよう
    に構成され、 前記特定の管理手段は、 前記純正顧客が、通常の営業時間以外の時間に自己に接
    続された前記自動入出金機又は自己以外の他の管理手段
    に接続された前記自動入出金機を通して入金作業を指定
    したときに、設定顧客条件を満たす場合には、その純正
    顧客によって自己に接続された前記自動入出金機又は自
    己以外の他の管理手段に接続された前記自動入出金機を
    通して指定された入金作業を通常の営業時間以外の時間
    に行うときの入金手数料を割り引く時間外手数料割引処
    理、又は、前記純正顧客に物品を供与するための物品供
    与処理を実行するように構成されている請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の現金自動受払いシステム。
  5. 【請求項5】 前記各管理手段が、自己以外の他の管理
    手段に接続された前記自動入出金機を通して指定された
    出金作業を、自己に接続された前記自動入出金機を通し
    て指定された出金作業を行うときの手数料よりも高額の
    出金手数料を取って実行するように構成され、 前記特定の管理手段は、 前記純正顧客が、自己以外の他の管理手段に接続された
    前記自動入出金機を通して出金作業を指定したときに、
    設定顧客条件を満たす場合には、その純正顧客によって
    他の管理手段に接続された前記自動入出金機を通して指
    定された他の管理手段経由の出金作業に対する出金手数
    料を割り引く手数料割引処理、又は、前記純正顧客に物
    品を供与するための物品供与処理を出金用サービス処理
    として実行するように構成されている請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の現金自動受払いシステム。
  6. 【請求項6】 前記特定の管理手段は、 前記出金用サービス処理の実行についての実行制限条件
    を設けて、その実行制限条件によって制限されない場合
    にのみ前記出金用サービス処理を実行するように構成さ
    れている請求項5記載の現金自動受払いシステム。
  7. 【請求項7】 前記特定の管理手段は、 前記純正顧客が設定期間内に行った出金作業又は入金作
    業又は入出金作業の実績に基づいて、前記出金用サービ
    ス処理を実行するように構成されている請求項5又は6
    記載の現金自動受払いシステム。
  8. 【請求項8】 前記特定の管理手段は、 前記入金用サービス処理のサービス内容と前記出金用サ
    ービス処理のサービス内容とを合わせたサービス内容に
    ついてサービス制限条件を設けて、そのサービス制限条
    件によって制限されたサービス内容で、前記入金用サー
    ビス処理及び前記出金用サービス処理を実行するように
    構成されている請求項6又は7記載の現金自動受払いシ
    ステム。
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