JP2001256409A

JP2001256409A - デビット決済用端末装置およびデビット決済方法

Info

Publication number: JP2001256409A
Application number: JP2000067772A
Authority: JP
Inventors: Takafumi Morimoto; 隆文森本; Motoharu Shimada; 元治島田; Toshio Ito; 寿夫伊藤
Original assignee: Hitachi Information Technology Co Ltd
Current assignee: Hitachi Information Technology Co Ltd
Priority date: 2000-03-10
Filing date: 2000-03-10
Publication date: 2001-09-21

Abstract

(57)【要約】【課題】デビット決済の利便性を向上したデビット決
済用端末装置およびデビット決済方法を提供する。【解決手段】デビット決済用端末装置は、磁気カード
を読み取る磁気カードリーダ１１と、暗証番号を入力す
る暗証番号入力用キーボード１２と、買い上げ商品の金
額や支払い金額の入力を行うキーボード１４と、手数料
率等を保持するメモリ１６とを備え、買い物客がデビッ
ト決済で支払う金額から買い上げ商品の金額を差し引い
た金額および前記手数料率から手数料を計算し、前記手
数料を加算してデビット決済を行うように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、デビットカード決
済手段を使用して商品等の売買を行うためのデビット決
済用端末装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】デビットカード決済手段は、買い物客が
銀行等の金融機関のキャッシュカードを使用して商品を
購入できるようにしたシステムである。このシステム
は、例えば店舗に設けたデビット決済用端末装置に金融
機関のキャッシュカードを読み取らせ、買い物客が現金
自動支払機と同じ暗証番号を入力することにより、買い
上げ金額を自動的に買い物客の口座から引き落とし、現
金や他の手段による支払を不要とするものである。

【０００３】この種のデビット決済用端末装置は、従来
から、買い物客の買い上げ金額に対して、同額の支払金
額で決済を行うようにされている。したがって、買い物
客は、デビット決済を利用する一方で、手持ちの現金を
増やす必要がある場合には、金融機関の現金自動支払機
において預金を引き出すのが通例である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金融機
関の現金自動支払機は、設置場所や台数が限られてお
り、混雑時には、行列ができるのが常であり、買い物客
は不便を強いられているのが現状である。一方、金融機
関にとっては、現金自動支払機を大量に増設するのはコ
スト的に無理があり、また、デビット決済を浸透させる
ために、買い物客や店舗に対してデビット決済をより利
用しやすいものとする必要があるが、現状では充分でな
いという問題がある。

【０００５】したがって本発明の目的は、上述のような
問題点を解決し、デビット決済の利便性を向上したデビ
ット決済用端末装置およびデビット決済方法を提供する
ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
には、例えば買い物客が、商品買い上げ金額を超える金
額をデビット決済により支払い、その差額を釣り銭のよ
うなかたちで現金として受取るようにすることが考えら
れるが、これだけはデビット決済を行う店舗の作業量を
増加させることとなってしまう。そこで、本発明では、
買い物客が商品買い上げ金額を超える金額をデビット決
済により支払う場合に、現金として受取る金額に応じた
手数料を加算してデビット決済を行うことを可能とする
ものである。

【０００７】即ち、本発明に係るデビット決済用端末装
置は、デビット決済の利用者のカードを読み取るカード
読み取り装置と、利用者確認用の個人認証情報入力装置
と、利用対象の金額およびデビット決済で支払う金額を
入力する入力装置と、手数料率を保持する記憶装置とを
備え、デビット決済で支払う金額から利用対象の金額を
差し引いた金額および前記手数料率から手数料を計算
し、前記手数料を加算してデビット決済を行うものであ
る。

【０００８】ここで、利用者とは、商品を購入する買い
物客に限らず、各種サービスを受ける者を含めた広い意
味で用いられる。また、利用対象とは、商品に限らず、
各種サービスを含めた広い概念である。さらに、カード
とは、金融機関の発行する例えば磁気カードやＩＣカー
ドを含むが、これらに限定されず、これらと同機能のも
のも含む意味で用いられる。また、個人認証情報入力装
置は、一般的には暗証番号入力装置であるが、指紋、声
紋、虹彩、網膜あるいは人相等の個人情報を入力する装
置も含まれる。

【０００９】また、前記手数料率は、均一としてもよい
が、デビット決済で支払う金額から利用対象の金額を差
し引いた金額の程度に応じて複数の異なる値をとるよう
にすることもできる。

【００１０】本発明に係る他のデビット決済用端末装置
は、上述のような手数料率ではなく手数料そのものを記
憶装置に保持させ、デビット決済で支払う金額が利用対
象の金額よりも大きい場合に、前記手数料を加算してデ
ビット決済を行うものである。この場合、前記手数料
は、定額としてもよいが、デビット決済で支払う金額か
ら利用対象の金額を差し引いた金額の程度に応じて複数
の異なる値をとるようにすることもできる。

【００１１】さらに、前記記憶装置が最低手数料対象金
額および最低手数料を保持し、デビット決済で支払う金
額から利用対象の金額を差し引いた金額が前記最低手数
料対象金額に満たない場合には、前記最低手数料を前記
加算する手数料とするのが好ましい。同様に、前記記憶
装置が最高手数料対象金額および最高手数料を保持し、
デビット決済で支払う金額から利用対象の金額を差し引
いた金額が前記最高手数料対象金額を超える場合には、
前記最高手数料を前記加算する手数料とするのが好まし
い。

【００１２】本発明に係るデビット決済方法は、利用対
象の金額を入力するステップと、デビット決済で支払う
金額を入力するステップと、デビット決済で支払う金額
から利用対象の金額を差し引くステップと、前記差し引
いた金額に応じた手数料率に基いて手数料を計算するス
テップと、前記手数料を加算してデビット決済を行うス
テップとを含むものである。

【００１３】本発明に係る他のデビット決済方法は、上
述のような手数料率ではなく手数料そのものを用いて、
デビット決済で支払う金額から利用対象の金額を差し引
いて、前記差し引いた金額に応じた手数料を加算してデ
ビット決済を行うステップを含むものである。

【００１４】本発明に係るデビット決済用端末装置は、
例えばデビット決済用ＰＯＳ端末であり、買い物客は、
金融機関の現金自動支払機の前に並ぶことなく、店舗に
て現金を受取ることが可能となる。一方、金融機関や店
舗は、買い物客からの手数料の一部または全部を得るこ
とができる。これにより、金融機関にとっては現金自動
支払機を増設することなく上記手数料の取得が可能とな
り、また店舗にとっても、デビット決済サービスの提供
で集客力の向上が可能となるとともに、上記手数料の取
得または金融機関に支払う手数料の減額が期待できる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るデビット決済
用端末装置の一実施例を図１〜図７に従って説明する。

【００１６】図１は、本発明に係るデビット決済用端末
装置の一実施例を示すブロック構成図である。本実施例
では、デビット決済用端末装置は、図のように、例えば
ＰＯＳ端末１０として構成されており、デビット決済の
為のカード読み取り装置である磁気カードリーダ１１
と、デビット決済の為の個人認証情報入力装置である暗
証番号入力用キーボード１２と、デビット決済の為に上
位コンピュータと通信を行う通信装置１３と、買い上げ
商品の登録と支払い金額の入力のための入力装置である
キーボード１４と、各種項目を表示する表示装置１５
と、後述する手数料率等を保持する為の記憶装置である
メモリ１６と、これらの装置を制御し、また後述する各
種演算を行う演算装置としての中央処理装置１７と、中
央処理装置１７を前述のごとく動作させるプログラムを
格納するＲＯＭ１８と、印刷装置１９と、カレンダーお
よび時計２０とを備えて構成される。

【００１７】図２は、キーボード１４のキーレイアウト
の一例を示す図である。本例では、商品を入力するため
の商品キー２１と、数字を入力するためのテンキー２２
と、買い上げ合計金額を求める為の小計キー２３と、デ
ビット決済を指示するデビットキー２４と、取引の終了
を指示する為の合計キー２５と、後述する手数料率等を
設定するための設定キー２６と、登録キー２７とが配置
されている。

【００１８】図３は、暗証番号入力用キーボード１２の
キーレイアウトの一例を示す図である。本例では、暗証
番号を入力する為のテンキー３１と、暗証番号入力の終
了を指示する終了キー３２が配置されている。

【００１９】図４は、メモリ１６における内部項目のレ
イアウトの一例を示す図である。本例では、図示のよう
に、手数料率４０、最低手数料対象金額４１ａ、最低手
数料４１ｂ、最高手数料対象金額４２ａ、最高手数料４
２ｂ、買い上げ合計金額４３、支払金額４４、手数料４
５、デビット決済金額４６、釣り銭金額４７、割増手数
料／割増手数料率４８等の各領域が配置されている。

【００２０】図５は、表示装置１５の表示項目の一例を
示す図である。本例では、買い上げ合計金額を表示する
買い上げ金額表示領域５１と、支払金額を表示する支払
金額表示領域５２と、手数料を表示する手数料表示領域
５３と、デビット決済金額を表示するデビット決済金額
表示領域５４と、釣り銭金額を表示する釣り銭金額表示
領域５５とが配置されている。

【００２１】図６及び図７は、本実施例の動作を説明す
るための流れ図である。以下、図１から図５を引用しな
がら、図６及び図７の流れ図に従って動作を説明する。
本例では、設定キー２６と登録キー２７により、あらか
じめ、メモリ１６の中に、手数料率４０、最低手数料対
象金額４１ａ、最低手数料４１ｂ、最高手数料対象金額
４２ａ、最高手数料４２ｂ等が設定されている。

【００２２】まず、ステップ６０１にて、ＰＯＳ端末１
０の操作者は、キーボード１４のテンキー２２を用いて
商品の金額を入力し、商品キー２１を操作して商品を登
録する。中央処理装置１７は、キーボート１４から入力
された商品の金額をメモリ１６の買い上げ合計金額４３
に加算する。ステップ６０２にて、ＰＯＳ端末１０の操
作者は、キーボード１４の小計キー２３を操作して、買
い物客の商品入力を終了する旨の操作を行う。

【００２３】ステップ６０３にて、中央処理装置１７
は、買い上げ合計金額４３を買い上げ金額表示領域５１
に表示し、ＰＯＳ端末１０の操作者は、表示装置１５に
表示された買い上げ金額表示領域５１の金額を買い物客
に請求する。ステップ６０４にて、買い物客は、ＰＯＳ
端末１０の操作者に対しデビットカードでいくら支払う
かを示す。ＰＯＳ端末１０の操作者は、キーボード１４
のテンキー２２を操作し、買い物客から示されたデビッ
トカードで支払う金額を登録し、キーボード１４のデビ
ットキー２３を操作してデビット決済である旨宣言す
る。中央処理装置１７は、デビットカードで支払う金額
をメモリ１６の支払金額４４に記憶し、表示装置１５の
支払い金額表示領域５２に表示する。

【００２４】ステップ６０５にて、中央処理装置１７
は、メモリ１６の買い上げ合計金額４３の値と支払い金
額４４の値とを比較し、前者が後者より大きい場合は、
支払金額が不足している旨の表示を表示装置１５に表示
してステップ６０４に戻る。前者と後者が等しい場合
は、釣り銭を支払う必要が無いので、ステップ６０６に
進む。前者が後者より小さい場合は釣り銭を支払う必要
があるので、ステップ６０７に進む。

【００２５】ステップ６０６にて、中央処理装置１７
は、メモリ１６の手数料４５と釣り銭金額４７に０を記
録し、ステップ６１３に進む。これは、買い上げ金額４
７と支払い金額４４の値が一致しており、釣り銭が発生
しないケースである。ステップ６０７にて、中央処理装
置１７は、メモリ１６の支払金額４４の値から買い上げ
合計金額４３の値を減算した値をメモリ１６の釣り銭金
額４７に記憶するとともに、表示装置１５の釣り銭金額
表示領域５５に釣り銭金額４７の値を表示してステップ
６０８に進む。

【００２６】ステップ６０８にて、中央処理装置１７
は、メモリ１６の釣り銭金額４７の値と最低手数料対象
金額４１aの値を比較し、最低手数料対象金額４１aの値
の方が釣り銭金額４７の値よりも大きいか等しい場合に
はステップ６０９に進み、小さい場合にはステップ６１
０に進む。ステップ６０９にて、中央処理装置１７は、
メモリ１６の最低手数料４１ｂの値を手数料４５に記憶
し、ステップ６１３に進む。これは、釣り銭金額が最低
手数料対象金額以下のケースである。

【００２７】ステップ６１０にて、中央処理装置１７
は、メモリ１６の釣り銭金額４７の値と最高手数料対象
金額４２aの値を比較し、釣り銭金額４７の値の方が最
高手数料対象金額４２aの値よりも大きいか等しい場合
にはステップ６１１に進み、小さい場合にはステップ６
１２に進む。ステップ６１１にて、中央処理装置１７
は、メモリ１６の最高手数料４２ｂの値を手数料４５に
記憶し、ステップ６１３に進む。これは、釣り銭金額が
最高手数料対象金額以上のケースである。

【００２８】ステップ６１２にて、中央処理装置１７
は、メモリ１６の釣り銭金額４７の値に手数料率４０の
値を乗算した値を手数料４５に記憶しステップ６１３に
進む。ステップ６１３にて、中央処理装置１７は、メモ
リ１６の支払い金額４４と手数料４５を加算してデビッ
ト決済金額４６に記憶し、手数料４５の値とデビット決
済金額４６の値と釣り銭金額４７の値を表示装置１５の
手数料表示領域５３とデビット決済金額表示領域５４と
釣り銭金額表示領域５５にそれぞれ表示し、ステップ６
１４に進む。

【００２９】ステップ６１４にて、ＰＯＳ端末１０の操
作者は、買い物客に表示装置１５に表示されている買い
上げ金額５１と支払金額５２と手数料５３とデビット決
済金額５４と釣り銭金額５５を確認して、買い物客より
デビットカードを受け取り磁気カードリーダ１１に読み
取らせる。中央処理装置１７は磁気カードリーダ１１か
らのデータ入力を確認して、ステップ６１５に進む。ス
テップ６１５にて、ＰＯＳ端末１０の操作者は、買い物
客に暗証番号を入力するように促し、買い物客はＰＯＳ
端末１０の暗証番号入力用キーボード１２のテンキー３
１と終了キー３２を操作して暗証番号を入力する。中央
処理装置１７は前記暗証番号の入力が終了すれば、ステ
ップ６１６に進む。

【００３０】ステップ６１６にて、中央処理装置１７
は、通信装置１３を使用して、上位コンピュータに対
し、メモリ１６のデビット決済金額４６を用いて決済の
可否を問い合わせ、結果を得て、ステップ６１７に進
む。ステップ６１７にて、中央処理装置１７は、前記ス
テップ６１６で上位コンピュータから得た決済の可否の
結果に基づき、決済可能ならば、ステップ６１８に進
み、決済否ならば、ステップ６１９に進む。

【００３１】ステップ６１８にて、ＰＯＳ端末１０の操
作者は、メモリ１６に記憶されている内容を印刷装置１
９により印刷し、これを表示装置１５の釣り銭金額５５
の値に相当する釣り銭といっしょに買い物客に渡し、キ
ーボード１４の合計キー２５を操作して取引を終了す
る。この場合、印刷装置１９による印刷は、決済が終了
した商品合計金額、支払金額、手数料、デビット決済金
額等を印字することが望ましい。なお、上記実施例にお
いて、メモリ１６内に一人の買い物客につき複数入力さ
れる商品データを記憶する領域を配置し(図示しない)、
そこに入力された複数の商品情報の一覧も印字するよう
にしてもよい。ステップ６１９にて、中央処理装置１７
は、表示装置１５にデビット決済が否定された旨の表示
を行い、取引を終了する。ＰＯＳ端末１０の操作者は、
デビット決済が否定された旨買い物客に告げ、別途、現
金その他で決済するか、買い物を取りやめるかを買い物
客に決めさせて、操作を終了する。

【００３２】以上のステップにより、買い物客は、買い
上げ商品の購入と、銀行の預金の引き出しを釣り銭とい
う形で受け取ることができる。本実施例では、上記ステ
ップの全てが行われるように説明したが、必要に応じ
て、例えばステップ６０８からステップ６１１を省略し
て、あるいはステップ６１０から６１１またはステップ
６０８からステップ６０９を省略して行うことができ
る。また図６および図７の流れ図では、メモリに保持し
た手数料率を用いて、加算すべき手数料を算出してデビ
ット決済を行う例を示したが、手数料そのものをメモリ
に保持し、デビット決済で支払う金額から買い上げ金額
を差し引いた金額の程度に応じて、このメモリに保持し
た手数料を加算してデビット決済を行うようにすること
もできる。

【００３３】また、祝日および夜間などには平日昼間と
異なる手数料率および手数料を加えるようにしてもよ
い。これにはＰＯＳ端末内にカレンダーおよび時計装置
２０を有し、決済の日時に応じて、メモリ１６内の領域
に記憶したあらかじめ定められた割増手数料または割増
手数料率４８に従い通常の手数料に加算する。また、最
低手数料対象金額および最低手数料、最高手数料対象金
額および最高手数料をも日時に応じて変更したい場合に
は、図４のメモリ１６内において、手数料率４０、最低
手数料対象金額４１ａ、最低手数料４１ｂ、最高手数料
対象金額４２ａ、最高手数料４２ｂの部分を時間帯、期
間あるいは特定の日毎にそれぞれデータを記憶してお
き、決済を行うときはその日時に対応するデータを参照
するような構成にしてもよい。

【００３４】メモリ１６内の手数料率４０、最低手数料
対象金額４１ａ、最低手数料４１ｂ、最高手数料対象金
額４２ａ、最高手数料４２ｂの領域は一度入力したらほ
ぼ固定であり、買い上げ合計金額４３、支払金額４４、
手数料４５、デビット決済金額４６、釣り銭金額４７
は、買い物客毎につまり、取引終了時に内容がクリアさ
れる。したがって、手数料率４０、最低手数料対象金額
４１ａ、最低手数料４１ｂ、最高手数料対象金額４２
ａ、最高手数料４２ｂはＰＯＳ端末１０内に設けられる
図示しない固定ディスクのような記憶保持装置において
記憶保持しておき、システム起動時にメモリ１６内にロ
ードするようにしてもよい。また、これらのデータはＰ
ＯＳ端末１０内部ではなく上位の装置において一元管理
しておき、端末起動時に上位装置へデータ送信要求をし
て通信装置１３を通じてメモリ１６内にロードするよう
にしてもよい。

【００３５】なお、メモリ１６内の買い上げ合計金額４
３、支払金額４４、手数料４５、デビット決済金額４
６、釣り銭金額４７のデータは適当なタイミング、たと
えば取引終了時にネットワークで接続している上位装置
に端末のアドレスとともにデータ送信し、上位装置で保
存してからデータをメモリ１６内部の必要なエリアをク
リアするようにしてもよい。また、ＰＯＳ端末１０内部
の上述したような固定ディスクのような記憶保持装置
に、これらのデータを保存しておく構成であってもよ
い。そして適当なタイミングにおいて、例えばＰＯＳ端
末１０の終了処理時あるいは電源ＯＮによる起動処理時
に、もしくはＰＯＳ端末１０内部のカレンダーおよび時
計装置２０によってあらかじめ定められた時刻になった
とき、もしくは上位装置の指示や、ＰＯＳ端末１０にお
いて特定の操作をおこなったときに、一括して前述の記
憶保持装置に保存していた取引データを上位装置に送信
する構成にしてもよい。

【００３６】また、上記構成では表示装置１５をＰＯＳ
端末操作者と買い物客が共用する構成であるが、これを
それぞれ専用の表示装置を設ける構成にしてもよい。そ
の場合、取り引きをしている買い物客のみに向けられた
専用の表示装置の周辺に暗証番号入力用キーボード１２
を配置するようにしてもよい。さらに磁気カードリーダ
１１もその周辺に配置することで、買い物客自身が画面
で金額を確認しながらカードの読み取り、暗証番号入力
を行うことができるようになり、セキュリティ面の向上
および買い物客の安心感を得ることができる。この場
合、暗証番号入力用キーボードは前述した買い物客専用
の表示装置上の入力タッチパネルとする構成にしてもよ
い。

【００３７】以上述べたように、本発明では、買い物客
は、商品購入時に、買い上げ合計金額より多い支払金額
を指定することにより、金融機関の預金から現金を引き
出す金額と同じ金額を釣り銭として受け取るというサー
ビスの享受が可能となり、一方、銀行またはデビット決
済用端末装置設置者は、この種のサービスを提供するこ
とにより、釣り銭支払の手数料収入を確保することがで
きる。

【００３８】また、釣り銭金額に対して最低手数料対象
金額と最低手数料を設定することにより、銀行またはデ
ビット決済用端末装置設置者はコストに見合った最低手
数料収入を確保することができる。逆に、釣り銭金額に
対して最高手数料対象金額と最高手数料を設定すること
により、買い物客が、現金自動支払機から預金を引き出
す場合以上の手数料を支払うことがないようにすること
が可能であり、サービスの低下を防止することができ
る。

【００３９】

【発明の効果】本発明によれば、デビット決済の利便性
を向上したデビット決済用端末装置およびデビット決済
方法を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るデビット決済用端末装置の一実施
例を示すブロック構成図である。

【図２】キーボードのキーレイアウトの一例を示す図で
ある。

【図３】暗証番号入力用キーボードのキーレイアウトの
一例を示す図である。

【図４】メモリにおける内部項目のレイアウトの一例を
示す図である。

【図５】表示装置の表示項目の一例を示す図である。

【図６】本実施例の動作を説明するための流れ図であ
る。

【図７】本実施例の動作を説明するための流れ図であ
る。

【符号の説明】

１０ＰＯＳ端末１１磁気カードリーダ１２暗証番号入力用キーボード１３通信装置１４キーボード１５表示装置１６メモリ１７中央処理装置１８ＲＯＭ１９印刷装置２０カレンダーおよび時計

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０７Ｇ 1/12 ３２１Ｇ０７Ｆ 7/08 ＰＪＲ (72)発明者島田元治神奈川県足柄上郡中井町境456番地株式会社日立インフォメーションテクノロジー内 (72)発明者伊藤寿夫神奈川県足柄上郡中井町境456番地株式会社日立インフォメーションテクノロジー内Ｆターム(参考） 3E042 CA01 CB05 CC02 CD04 EA01 3E044 AA09 BA04 CA03 CA05 DA06 DE01 EA01 EB01 5B055 BB10 CB01 CB09 CC05 KK00 9A001 BB03 BB04 JJ08 JJ65 JJ66 KK57

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】デビット決済の利用者のカードを読み取
るカード読み取り装置と、利用者確認用の個人認証情報
入力装置と、利用対象の金額およびデビット決済で支払
う金額を入力する入力装置と、手数料率を保持する記憶
装置とを備え、デビット決済で支払う金額から利用対象
の金額を差し引いた金額および前記手数料率から手数料
を計算し、前記手数料を加算してデビット決済を行うこ
とを特徴とするデビット決済用端末装置。
【請求項２】デビット決済の利用対象の金額およびデ
ビット決済で支払う金額を入力する入力装置と、手数料
を保持する記憶装置とを備え、デビット決済で支払う金
額が利用対象の金額よりも大きい場合に、前記手数料を
加算してデビット決済を行うことを特徴とするデビット
決済用端末装置。
【請求項３】前記記憶装置が最低手数料対象金額およ
び最低手数料を保持し、デビット決済で支払う金額から
利用対象の金額を差し引いた金額が前記最低手数料対象
金額に満たない場合には、前記最低手数料を前記加算す
る手数料とすることを特徴とする請求項１または２記載
のデビット決済用端末装置。
【請求項４】前記記憶装置が最高手数料対象金額およ
び最高手数料を保持し、デビット決済で支払う金額から
利用対象の金額を差し引いた金額が前記最高手数料対象
金額を超える場合には、前記最高手数料を前記加算する
手数料とすることを特徴とする請求項１〜３のいずれか
に記載のデビット決済用端末装置。
【請求項５】利用対象の金額を入力するステップと、
デビット決済で支払う金額を入力するステップと、デビ
ット決済で支払う金額から利用対象の金額を差し引くス
テップと、前記差し引いた金額に応じた手数料率に基い
て手数料を計算するステップと、前記手数料を加算して
デビット決済を行うステップとを含むことを特徴とする
デビット決済方法。
【請求項６】利用対象の金額を入力するステップと、
デビット決済で支払う金額を入力するステップと、デビ
ット決済で支払う金額から利用対象の金額を差し引くス
テップと、前記差し引いた金額に応じた手数料を加算し
てデビット決済を行うステップとを含むことを特徴とす
るデビット決済方法。